JP5735950B2 - タイヤ用モールド - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの加硫工程に用いられるモールドに関する。
タイヤの加硫工程では、モールドを備えた加硫装置が用いられている。割モールド及びツーピースモールドが、この加硫工程に用いられうる。割モールドは、通常、複数のセグメントと、上下一対のサイドプレートとを備えている。セグメントの平面形状は実質的に円弧状である。複数のセグメントがリング状に連結されることにより、リング状のキャビティ面が形成されうる。セグメントの数は通常3以上20以下である。サイドプレートは実質的にリング状を呈している。
タイヤの加硫工程では、予備成形されたローカバー(未加硫タイヤ)が、モールドに投入される。上下一対のサイドプレート同士が接近して閉じるとともに、複数のセグメント同士が接近し合って閉じる。このとき、サイドプレートの外周面の一部とセグメントの内周面の一部とが当接する。上記ローカバーは、モールドとブラダーとに囲まれたキャビティ内に収容される。ローカバーが、加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーのゴム組成物がキャビティ内を流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。
モールドを構成するセグメント及びサイドプレートが閉じられるとき、ローカバーの表面のゴムの一部が、セグメントとサイドプレートとの当接面間に挟み込まれることがある。この場合、加硫後のタイヤの表面にバリと呼ばれる大きなはみ出しゴムが形成されてしまう。バリはタイヤの外観を損ねる。バリはタイヤの性能を損ねるおそれがある。バリの除去のために、タイヤの生産コストが上昇するおそれもある。
特開2007−210248号公報には、上記バリの発生を抑制しうるタイヤ加硫用金型が提案されている。この金型では、セグメントとサイドプレート(サイドモールド)との当接面と、キャビティの内面との交差部に、凹所(切り欠き部)が形成されている。上記当接面は、キャビティの内面上には線として現れる。この線を当接線ともいう。上記凹所は、この当接線に沿って形成されている。この凹所の深さは2mm以上5mm以下である。当接線の両側である凹所の対向する内壁面は、5mm以上30mm以下の曲率半径で凸状に湾曲させられている。すなわち、上記凹所は大きい。加硫時に、この凹所内のゴムに圧力が加わりにくくなる。この結果、加硫後のタイヤにおける、上記凹所に対応した凸条の近傍にエアが残留するおそれがある。
特開2007−210248号公報
本発明は、前述した現状に鑑みてなされたものであり、セグメントとサイドプレートとの当接面におけるローカバーのゴムの噛み込み、及び、加硫後のタイヤへのエアの残留が抑制されたタイヤ用モールドを提供すること、このタイヤ用モールドを用いた空気入りタイヤの製造方法を提供すること、並びに、このモールドによって成形された空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明に係るタイヤ用モールドは、
リング状に配置された、成形用キャビティ面を有する複数のセグメントと、
各セグメントの半径方向内側に配置された、成形用キャビティ面を有する上下一対のサイドプレートとを備えており、
上記セグメント及びサイドプレートが、互いに対向して当接する当接面を有しており、
この当接面が上記キャビティ面と交差しており、
当接し合ったセグメント及びサイドプレートのキャビティ面における、上記当接面との交差線に沿って溝が形成されており、溝の両側に、溝に沿った凸条が形成されている。
好ましくは、上記キャビティ面からの溝の深さが、0.5mm以上1.0mm以下である。
好ましくは、上記溝の幅が、0.3mm以上1.0mm以下である。
好ましくは、上記キャビティ面からの凸条の高さが、0.5mm以上1.0mm以下である。
好ましくは、上記凸条の幅が、2mm以上8mm以下である。
好ましくは、キャビティ面の半径方向外端から、当接し合った上記セグメント及びサイドプレートの当接面までの高さが、セクション高さに対して、20%以上25%以下の割合であり、
上記セクション高さは、キャビティ面の半径方向外端から内端までの高さである。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ用モールドを用いた空気入りタイヤの製造方法であって、
上記タイヤ用モールドが、前述したいずれかのタイヤ用モールドである空気入りタイヤの製造方法。
本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ用モールドを用いて加硫され成形された空気入りタイヤであって、
上記タイヤ用モールドが、前述したいずれかのタイヤ用モールドである空気入りタイヤ。
本発明によれば、タイヤの加硫成形時に、セグメントとサイドプレートとの当接面におけるローカバーのゴムの噛み込み、及び、加硫後のタイヤ内部のエアの残留が抑制されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールドの一部を示す平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図2におけるIII部の拡大図である。 図4は、図1のモールドを使用して製造された空気入りタイヤを示す断面図である。 図5は、図4の空気入りタイヤのうち、図3に示される部位に対応する部分の拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールド(以下、単にモールドという)2の一部を示す平面図である。このモールド2は、タイヤの加硫装置に備えられる。図2は図1のII−II線に沿った拡大断面図である。図2において、上下方向が軸方向であり、左右方向が半径方向である。このモールド2は、複数のセグメント4と、上下一対のサイドプレート6と、上下一対のビードリング8とを備えている。サイドプレート6は、セグメント4の半径方向内側に配置されている。セグメント4の平面形状は実質的に円弧状である。複数のセグメント4がリング状に連結される。セグメント4の数は通常3以上20以下である。サイドプレート6及びビードリング8は実質的にリング状である。このモールド2はいわゆる「割モールド」である。
このモールド2が用いられたタイヤ製造方法においては、予備成形によってローカバーRが得られる。このローカバーRは、モールド2が開いておりブラダー10が収縮している状態で、モールド2の内部(キャビティ)に投入される。この段階では、ローカバーRのゴム組成物は未架橋状態である。
モールド2が閉じられる。すなわち、上下一対のサイドプレート6同士が接近して閉じるとともに、複数のセグメント4同士が接近し合って閉じる。このとき、セグメント4とサイドプレート6とは、互いに半径方向に当接する。ローカバーRは、モールド2の内面(キャビティ面)12とブラダーRとに囲まれたキャビティ内に収容される。
ブラダー10が膨張する。ローカバーRはブラダー10によってモールド2のキャビティ面12に押しつけられ、加圧される。この状態のローカバーRが、図2に示されている。同時にローカバーRは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。キャビティ面12のうち、セグメント4の範囲においてタイヤのトレッド部が形成され、サイドプレート6の範囲においてタイヤのサイド部が形成され、ビードリング8の範囲においてビード部が形成される。ローカバーRが加圧及び加熱される工程は、加硫工程と称される。
図2に示されるように、モールド2が閉じられたとき、当接し合ったセグメント4の当接面14及びサイドプレート6の当接面16は、キャビティ面12と交差している。これら当接面14、16は、モールドの中心軸を中心軸とした円筒状を呈している。キャビティ面12には、当接し合った当接面14、16が線状に現れる。この線を交差線(当接線)18と呼ぶ。この交差線(当接線)18に沿って、ローカバーRのゴム噛み込み防止対策が施されている。以下のとおりである。
図3は、図2におけるIII部を拡大して示した図である。図3には、図2のモールド2における、当接し合ったセグメント4の当接面14とサイドプレート6の当接面16と、キャビティ面12との交差部付近が示されている。この交差部に対しても、交差線18と同じ符号18を付する。この交差線18に沿って凹所(以下、溝ともいう)20が形成されている。この溝20は、セグメント4の当接面14とセグメント側キャビティ面12との交差部18に形成された切り欠き部24、及び、サイドプレート6の当接面16とサイドプレート側キャビティ面12との交差部18に形成された切り欠き部26、から構成されている。この溝20は、平面視で、モールド2の中心を中心とした円形状に延在している。当接面14、16同士が当接するとき、当接面14、16とローカバーRの表面との間に溝20が存在しているので、当接面14、16間にゴムが噛み込まれることが防止されうる。
本実施形態では、上記溝20は台形の横断面を有している。しかし、溝20の横断面形状は、台形には限定されず、矩形、半円形、短軸又は長軸に沿って切られた半長円形等であってもよい。この溝20の深さDmは0.5mm以上1.0mm以下であるのが好ましい。この深さDmは、当接面14、16とキャビティ面12との交差部18から、溝20の底部までの寸法を言う。この溝20の深さ方向は、図3に示されるごとく、交差部18における仮想キャビティ面12の接線TLに垂直な方向である。上記仮想キャビティ面とは、設計段階における、上記溝20及び後述する凸条28、30が存在しないとした場合のキャビティ面である。しかし、溝20の深さ方向は、かかる方向には限定されない。溝20は、交差部18から当接面14、16に沿った方向に形成されてもよい。この場合、溝20の深さDmは、上記交差部18から、当接面14、16に沿って、溝20の底部までの寸法を言う。
溝20の深さDmが、0.5mm未満であると、当接面14、16の露出位置(溝20の底)から、モールド2内に投入されたローカバーRの表面までの距離が短かいものとなる。その結果、当接面14、16間でのゴムの噛み込みが生じるおそれがある。一方、溝20の深さDmが、1.0mmを超えると、ローカバーRの表面からのゴムの突出量が多くなる。その結果、加硫後のタイヤにおけるそのゴム突出部の近傍に、エアが残留するおそれがある。
この溝20の幅Wmgは0.3mm以上1.0mm以下であるのが好ましい。この幅Wmgは、溝20の底部における幅を言う。溝20が半円形断面を有する場合等、底部の断面形状が円弧である場合は、この幅Wmg寸法は、円弧部の直径に相当する。
溝20の幅Wmgが、0.3mm未満であると、成形時のゴム流れが不十分となり、後述するタイヤ40表面の凸条56を美しく形成することが困難になるおそれがある。一方、溝20の幅Wmgが、1.0mmを超えると、ローカバーRの表面からのゴムの突出量が多くなる。その結果、加硫後のタイヤにおけるそのゴム突出部の近傍に、エアが残留するおそれがある。
図3に示されるように、上記溝20の両側にはそれぞれ、溝20に沿って凸条28、30が形成されている。本実施形態では、セグメント側の凸条28は、溝20のセグメント側に隣接し、サイドプレート側の凸条30は、溝20のサイドプレート側に隣接している。しかし、各凸条28、30の溝側端縁と、溝20の凸条側端縁とは、1mm以下の範囲で離間していてもよい。
モールド2を閉じたとき、溝20の両側の凸条28、30が、ローカバーRの表面をその内側に押すことになる。その結果、相対的に溝20によるゴムの突出量が大きくなってゴムの噛み込みを防止することができる。
本実施形態では、上記凸条28、30はいずれも台形の横断面を有している。しかし、凸条28、30の横断面形状は、台形には限定されず、矩形、半円形、長軸に沿って切られた半長円形等であってもよい。この凸条28、30の高さHmは0.5mm以上1.0mm以下であるのが好ましい。この高さHmは、前述した仮想キャビティ面の接線TLから、接線TLに垂直な方向の凸条28、30の上端までの寸法である。
凸条28、30の高さHmが、0.5mm未満であると、当接面14、16の露出位置(溝20の底)から、モールド2内に投入されたローカバーRの表面までの距離が短かいものとなる。その結果、当接面14、16間でのゴムの噛み込みが生じるおそれがある。一方、凸条28、30の高さHmが、1.0mmを超えると、ローカバーRの表面からのゴムの突出量が多くなる。その結果、加硫後のタイヤにおけるそのゴム突出部の近傍に、エアが残留するおそれがある。
この凸条28、30の幅Wmcは2mm以上8mm以下であるのが好ましい。この幅Wmcは、各凸条28、30の頂部における幅を言う。凸条28、30が半円形断面を有する場合等、頂部の断面形状に円弧が含まれる場合は、この幅Wmc寸法は、最大幅である凸条28、30の下端の幅である。なお、セグメント側の凸条28とサイドプレート側の凸条30とは、それらの高さHmが互いに異なっていてもよく、それらの幅Wが互いに異なっていてもよい。
各凸条28、30の幅Wmcが、2mm未満であると、凸条28、30がナイフのようにローカバーRに入り込んでしまう。その結果、凸条28、30がゴムを押圧する効果が減少し、エアが残留するおそれがある。一方、各凸条28、30の幅Wmcが、8mmを超えると、キャビティ面12自体がキャビティの内側に移動したのと類似した状態になる。その結果、前述の溝20の深さが相対的に大きくなり、加硫後のタイヤにおけるそのゴム突出部の近傍に、エアが残留するおそれがある。
図4には、以上説明されたモールド2を用いて加硫、成形された空気入りタイヤ40の一例が示されている。このタイヤ40は、図2中のローカバーRが加硫、成形されたものである。図4において、左右方向が半径方向であり、上下方向が軸方向であり、紙面に垂直な方向が周方向である。図中の一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。
このタイヤ40は、トレッド42、サイドウォール44、ビード46、カーカス48及びベルト50を備えている。このタイヤ40は、チューブレスタイプである。このタイヤ40は、乗用車に装着されうる。ビード46は、コア52と、このコア52から半径方向外向きに延びるエイペックス54とを備えている。
図5には、上記タイヤ40の一部が示されている。図5は、図4におけるV部を拡大して示した図である。上記タイヤ40の一部とは、図3に示されたモールド2の溝20及び凸条28、30に対応したタイヤ40の部分である。すなわち、上記溝20によって成形されたタイヤ40の表面の凸条56、及び、上記凸条28、30によって成形されたタイヤ40の表面の二本の溝58、60が示されている。図5において、図の左方がタイヤ40のトレッド側であり、右方がタイヤ40のビード側である。
このタイヤ40の上記凸条56の高さHt及び幅Wtcは、モールド2の上記溝20の深さDm及び幅Wmと略等しい。ただし、タイヤ40の凸条56の幅Wtは、凸条56の頂部の幅である。タイヤ40のトレッド寄りの上記溝58の深さDt及び幅Wtgは、モールド2のセグメント4側の凸条28の高さHm及び幅Wmcと略等しい。タイヤ40のビード寄りの上記溝60の深さDt及び幅Wtgは、モールド2のサイドプレート6側の凸条30の高さHm及び幅Wmcと略等しい。
タイヤ40の凸条56の高さHtは約0.5mm以上約1.0mm以下であり、凸条56の幅Wtcは約0.3mm以上約1.0mm以下である。タイヤ40の溝58、60の深さDtは約0.5mm以上約1.0mm以下であり、溝58、60の幅Wtgは約2mm以上約8mm以下である。かかる微少な凸条56及び溝58、60は、タイヤ40の外観を損ねることはないし、タイヤの性能に影響を与えることもない。
図2に示される、当接し合った両当接面14、16の、キャビティ面12の半径方向外端からの半径方向の高さHbは、図中のセクション高さHsに対して、20%以上25%以下の割合にされるのが好ましい。セクション高さHsは、図2に示されるように、ローカバーRの半径方向高さ(トレッド面からビード部下端までの寸法)に相当するキャビティの高さである。換言すれば、セクション高さHsは、キャビティ面12の半径方向の外端から、ビードリング8のキャビティ面の半径方向の内端までの寸法である。この割合が20%未満であると、当接面14、16が、図示しないショルダー部のラグ溝に干渉するおそれがある。この場合、デザインの自由度が損なわれるおそれがある。一方、この割合が、25%を超えると、当接面14、16が、ローカバーの膨らみ易いサイド部に接近する。この場合、ゴムを噛み込み易くなるという問題が生じるおそれがある。
以上説明された溝20及び凸条28、30を有するモールド2は、種々のタイヤの製造に適用可能である。特に、このモールド2は、加硫時にゴムを比較的噛み込み易い形状の乗用車用ラジアルタイヤの製造に好適である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
実施例1として、図1から図3を参照しつつ説明されたタイヤ用モールド2を備えた加硫装置を用いて、空気入りタイヤが製造された。タイヤのサイズは195/65R15である。モールド2のセグメント4の個数は9個である。モールド2の上記当接面14、16の高さHbのセクション高さHsに対する割合は23%である。モールド2の、溝20の深さDm、溝20の幅Wmg、凸条28、30の高さHm、及び、凸条28、30の幅Wmcは、それぞれ表1に記載されているとおりである。なお、セグメント側の凸条28とサイドプレート側の凸条30とは、その高さHm及び幅Wmcともに、同一寸法である。
[実施例2−17]
実施例2から17として、上記実施例1と同様にして空気入りタイヤが製造された。モールド2の、溝20の深さDm、溝20の幅Wmg、凸条28、30の高さHm、及び、凸条28、30の幅Wmcは、それぞれ表1から3に記載されているとおりである。その他の、モールドの仕様、加硫成形の条件及びタイヤの仕様は、実施例1と同一である。
[比較例1]
比較例1として、前述した従来のモールドを備えた加硫装置を用いて、空気入りタイヤが製造された。この従来のモールドとは、セグメントとサイドプレート(サイドモールド)との当接面と、キャビティの内面との交差部に沿って、凹所(切り欠き部)が形成されたものである。この切り欠き部の深さは、上記交差部に直交する方向に3mmである。この切り欠き部の、セグメント側の凸状曲率半径、及び、サイドモールド側凸状曲率半径は、ともに10mmである。この比較例1のモールドには、上記実施例1から17のモールドが有している凸条28、30は形成されていない。その他の、モールドの仕様、加硫成形の条件及びタイヤの仕様は、実施例1と同一である。
[モールドの性能評価試験]
この評価試験は、実施例1から17のモールド2を用いて製造されたタイヤ、及び、比較例1の従来のモールドを用いて製造されたタイヤのそれぞれに対して実施された。一の評価試験は、セグメントとサイドプレートとの当接面間のゴム噛み込みの有無を確認する試験である。この確認は目視検査及び寸法検査により行われた。寸法検査は、目視検査によってタイヤ40の凸条56の頂部からはみ出しゴム(バリ)の形成が認められたときに実施された。寸法検査では、凸条56の頂部から半径方向外方へのバリの最大長が測定された。
モールドの性能評価試験における他の試験は、タイヤ中の上記凸条56の近傍に、エアが残留しているか否かを確認することである。このエアの残留の確認は、シアログラフィを用いた観察によって行われる。
[評価結果]
表1から3に、実施例1から17、及び、比較例1のモールドの性能の評価結果が示されている。ゴムの噛み込みの有無については、バリが発見されなかったものについては○印、発見されたバリの寸法が2mm以下のものについては△印、そして、発見されたバリの寸法が2mmを超えるものについては×印によって示されている。エアの残留の有無については、気泡が発見されなかったものについては○印、発見された気泡の直径が2mm以下のものについては△印、発見された気泡の直径が2mmを超えるものについては×印によって示されている。これらの評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
Figure 0005735950
Figure 0005735950
Figure 0005735950
本発明に係るモールドは、種々のタイヤの製造に適用しうる。
2・・・(タイヤ用の)モールド
4・・・セグメント
6・・・サイドプレート
8・・・ビードリング
10・・・ブラダー
12・・・キャビティ面
14・・・(セグメントの)当接面
16・・・(サイドプレートの)当接面
18・・・当接線(交差線)
20・・・溝
24・・・(セグメントの)切り欠き部
26・・・(サイドプレートの)切り欠き部
28・・・(セグメント側)凸条
30・・・(サイドプレート側)凸条
40・・・タイヤ
56・・・(タイヤの)凸条
58、60・・・(タイヤの)溝
TL・・・(キャビティ面の)接線

Claims (8)

  1. リング状に配置された、成形用キャビティ面を有する複数のセグメントと、
    各セグメントの半径方向内側に配置された、成形用キャビティ面を有する上下一対のサイドプレートとを備えており、
    上記セグメント及びサイドプレートが、互いに対向して当接する当接面を有しており、
    この当接面が上記キャビティ面と交差しており、
    当接し合ったセグメント及びサイドプレートのキャビティ面と上記当接面との交差線に沿って溝が形成されており、この溝のセグメント側及びサイドプレート側のそれぞれに、溝に沿った凸条が形成されているタイヤ用モールド。
  2. 上記キャビティ面からの溝の深さが、0.5mm以上1.0mm以下である請求項1に記載のタイヤ用モールド。
  3. 上記溝の幅が、0.3mm以上1.0mm以下である請求項1又は2に記載のタイヤ用モールド。
  4. 上記キャビティ面からの凸条の高さが、0.5mm以上1.0mm以下である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ用モールド。
  5. 上記凸条の幅が、2mm以上8mm以下である請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ用モールド。
  6. キャビティ面の半径方向外端から、当接し合った上記セグメント及びサイドプレートの当接面までの高さが、セクション高さに対して、20%以上25%以下の割合であり、
    上記セクション高さは、キャビティ面の半径方向外端から内端までの高さである請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ用モールド。
  7. タイヤ用モールドを用いた空気入りタイヤの製造方法であって、
    上記タイヤ用モールドが、請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ用モールドである空気入りタイヤの製造方法。
  8. タイヤ用モールドを用いて加硫され成形された空気入りタイヤであって、
    上記タイヤ用モールドが、請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ用モールドである空気入りタイヤ。
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