JP2009269235A - タイヤ加硫用ブラダー、タイヤの加硫成形方法及び空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラダー本体の外表面または未加硫タイヤの内表面に塗布する離型剤の量の低減または離型剤塗布工程の省略を行うことができ、しかもエアー抜き効果の低減を招来することなくインナーライナー部材の厚さを確保することのできるタイヤ加硫用ブラダー、タイヤの加硫成形方法及び空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ブラダー本体52の外表面にタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に延びるように形成された複数の第1主溝53が設けられるとともに、第1主溝53と交差する複数の第2主溝54が設けられているので、ブラダー本体52の外表面が各主溝53,54によって複数の陸部DBに区画され、各陸部DBの頂部TPがタイヤ周方向に向かって凸形状となり、ブラダー本体52とタイヤの内表面との密着が各陸部DBの頂部TPを起点として解除される。
【選択図】図2
【解決手段】ブラダー本体52の外表面にタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に延びるように形成された複数の第1主溝53が設けられるとともに、第1主溝53と交差する複数の第2主溝54が設けられているので、ブラダー本体52の外表面が各主溝53,54によって複数の陸部DBに区画され、各陸部DBの頂部TPがタイヤ周方向に向かって凸形状となり、ブラダー本体52とタイヤの内表面との密着が各陸部DBの頂部TPを起点として解除される。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば自動車用空気入りタイヤの製造に用いるタイヤ加硫用ブラダー、自動車用空気入りタイヤの加硫成形方法及び自動車用の空気入りタイヤに関するものである。
一般に、この種のタイヤ加硫用ブラダーとしては、加硫用金型内における未加硫タイヤの内側に配置されて膨張可能な可撓性のブラダー本体を有し、ブラダー本体の外表面に複数のエアー抜き溝を設け、加硫成形時にブラダー本体の外表面とタイヤの内表面との間に介在する空気を排気するようにしたものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−137227号公報
ところで、前記タイヤ加硫用ブラダーを用いてタイヤの加硫成形を行う場合は、加硫用金型内に未加硫タイヤを収容するとともに、未加硫タイヤの内側にブラダー本体を配置し、ブラダー本体を膨張させて未加硫タイヤを加硫用金型の内表面に所定時間だけ押付ける。また、所定時間経過後にブラダー本体を収縮させてブラダー本体を加硫成形されたタイヤから取外すとともに、加硫成形されたタイヤを加硫用金型から取出す。ここで、加硫成形時にブラダー本体の外表面が未加硫タイヤの内表面に大きな力で押付けられるとともに、未加硫タイヤの内表面が空気透過性の低いブチルゴム等から成り、ブラダー本体の外表面と加硫成形されたタイヤの内表面とが密着し易いので、ブラダー本体の外表面と未加硫タイヤの内表面との貼付きを防止するために、ブラダー本体の外表面または未加硫タイヤの内表面に離型剤を塗布するようにしている。このため、離型剤をブラダー本体または未加硫タイヤに満遍なく塗布するための装置や離型剤塗布工程が必要になり、製造コストを低減する上で好ましくないという問題点があった。
また、ブラダー本体が未加硫タイヤの内表面に押付けられた際に、未加硫タイヤの内表面を構成する薄いインナーライナー部材のゴム材料がブラダー本体の各エアー抜き溝に流れ込み、加硫されたタイヤの内表面にエアー抜き溝に応じた凸状部が形成される。即ち、エアー抜き溝の近傍のゴム材料がエアー抜き溝に流れ込むことになるので、凸状部の近傍のインナーライナー部材が局部的に薄くなるという問題点があった。尚、エアー抜き溝の深さ寸法を小さくすることにより、凸状部の近傍のインナーライナー部材の厚さを確保することができるが、エアー抜き効果が低減するという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブラダー本体の外表面または未加硫タイヤの内表面に塗布する離型剤の量の低減または離型剤塗布工程の省略を行うことができ、しかもエアー抜き効果の低減を招来することなくインナーライナー部材の厚さを確保することのできるタイヤ加硫用ブラダー、タイヤの加硫成形方法及び空気入りタイヤを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、可撓性のブラダー本体を有し、ブラダー本体が膨張することにより未加硫タイヤを加硫用金型の内表面に押付けるタイヤ加硫用ブラダーにおいて、前記ブラダー本体の外表面に互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けられ、それぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に斜めに延びるように形成されたエアー抜き用の複数の第1主溝と、ブラダー本体の外表面に互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けられるとともに、それぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の他方に斜めに延びるように形成され、それぞれ複数の第1主溝と交差するエアー抜き用の複数の第2主溝と、第1主溝及び第2主溝のうち少なくとも一方の主溝の溝幅方向の少なくとも一方に設けられ、その主溝と溝幅方向に連続するとともにその主溝よりも溝深さが浅い浅溝部とを備えている。
また、本発明は、未加硫タイヤを加硫して空気入りタイヤを成形するタイヤの加硫成形方法において、前記未加硫タイヤを加硫用金型内に収容し、請求項1、2、3、4、5、6または7の何れかに記載のタイヤ加硫用ブラダーのブラダー本体を未加硫タイヤの内側に配置するとともに、ブラダー本体を膨張させて未加硫タイヤを加硫用金型の内表面に押付けることにより、未加硫タイヤを加硫するようにしている。
また、本発明の空気入りタイヤは、請求項1、2、3、4、5、6または7の何れかに記載のタイヤ加硫用ブラダーを用いて加硫成形することにより、タイヤの内表面におけるブラダー本体の外表面の各溝に対応する位置に凸状部を成形している。
これにより、ブラダー本体の外表面にタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に斜めに延びるように形成されたエアー抜き用の複数の第1主溝と、ブラダー本体の外表面にタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の他方に斜めに延びるように形成されたエアー抜き用の複数の第2主溝とを備え、各第2主溝がそれぞれ複数の第1主溝と交差するように構成されているので、各主溝によってブラダー本体の外表面に複数の陸部が形成されるとともに、各陸部の頂部がタイヤ周方向に向かって凸形状となる。このため、ブラダー本体の外表面とタイヤの内表面とが密着する加硫成形時に、前記各陸部とタイヤの内表面とがそれぞれ密着することになり、前記各陸部とタイヤの内表面とのそれぞれの密着は各陸部の頂部を起点として解除され易い状態となる。
また、第1主溝及び第2主溝のうち少なくとも一方の主溝の溝幅方向の少なくとも一方に浅溝部が設けられているので、浅溝部が設けられた位置では、ブラダー本体の外表面が未加硫タイヤの内表面に押付けられた際に、未加硫タイヤの内表面を構成するインナーライナー部材のゴム材料が主溝に流れ込むとともに浅溝部にも流れ込み、加硫されたタイヤの内表面に主溝及び浅溝部に応じた凸状部が形成される。即ち、主溝による凸状部に連続するように浅溝部による凸状部が形成され、浅溝部が設けられていない場合と比較し、主溝による凸状部の近傍のインナーライナー部材の厚さが徐々に変化することになり、主溝による凸状部の近傍においてインナーライナー部材が局部的に薄くなることが防止される。
本発明によれば、ブラダー本体の外表面とタイヤの内表面とが密着する加硫成形時に、前記各陸部とタイヤの内表面とがそれぞれ密着することになり、前記各陸部とタイヤの内表面とのそれぞれの密着が各陸部の頂部を起点として解除され易いので、ブラダー本体を加硫成形後のタイヤから取外す際に、タイヤの内表面とブラダー本体の外表面との貼付きが防止され、ブラダー本体の外表面または未加硫タイヤの内表面に塗布する離型剤の量の低減または離型剤塗布工程の省略を行うことができる。また、主溝の深さ寸法を小さくしなくても、主溝により形成される凸状部の近傍においてインナーライナー部材が局部的に薄くなることを防止できるので、エアー抜き効果の低減を招来することなくインナーライナー部材の厚さ寸法を確保することが可能である。
図1乃至図8は本発明の第1実施形態を示すもので、図1はブラダー本体が膨張している状態のタイヤ加硫用ブラダーの側面断面図、図2は図1におけるA方向矢視図、図3は図1におけるB方向矢視図、図4はブラダー本体の要部断面図、図5はタイヤ加硫用ブラダーの要部側面図、図6及び図7は加硫用金型、タイヤ加硫用ブラダー及び未加硫タイヤの側面断面図、図8は評価結果を示す表である。
本実施形態のタイヤ加硫用ブラダー50は例えば加硫用金型1内に配置されて使用される。加硫用金型1は、円板状の上型10と、上型10と上下方向に対向するように配置された円板状の下型20と、上型10と下型20との間に配置された中型30と、上型10及び下型20の内径側に着脱自在に取付けられる一対のビードリング40とを備えた周知の構成を有する。
また、本実施形態によって加硫される未加硫タイヤTは、インナーライナー部材、サイドウォール部材、カーカス部材、ベルト部材、トレッド部材、ビード部材等を有する周知の構造であり、加硫されて自動車用空気入りタイヤになるものである。
加硫用金型1は図示しない移動機構によって上型10が下型20に対して上下方向に移動するようになっている。また、中型30は周方向に分割されており、図示しない移動機構によって径方向及び上下方向に移動するようになっている。また、上型10、下型20及び中型30は図示しない加熱装置によって任意の温度に加熱されるようになっている。
タイヤ加硫用ブラダー50は、円板状に形成された上下一対の支持部材51と、各支持部材51によって保持されたブラダー本体52とを有する。ブラダー本体52は加硫ゴムから成るとともに筒状に形成され、可撓性を有する。また、ブラダー本体52の軸方向一端側が上側の支持部材51の外径側に取付けられ、ブラダー本体52の軸方向他端側が下側の支持部材51の外径側に取付けられている。尚、本実施形態では、ブラダー本体52内に補強コードが設けられていないものを示すが、ブラダー本体52を部分的または全体的に補強コードによって補強することも可能である。各支持部材51は連結機構51aによって互いに連結され、図示しない加熱蒸気供給装置により、各支持部材51及びブラダー本体52によって閉鎖された空間内に加熱蒸気が供給及び排気されるようになっている。また、前記閉鎖された空間内に加熱蒸気が供給されると、ブラダー本体52がトロイダル状に膨張するようになっている。尚、加熱蒸気供給装置の代わりに圧縮空気供給装置を設け、前記閉鎖された空間内に加熱蒸気の代わりに圧縮空気を供給することも可能である。
ブラダー本体52の外表面には図2及び図3に示すようにエアー抜き用の複数の第1主溝53及び複数の第2主溝54が設けられている。尚、図3では各主溝53,54が図面を簡略化するために周方向の一部のみに設けられているが、実際には各主溝53,54は全周に亘って設けられている。また、各主溝53,54の溝幅方向の両側にはそれぞれ浅溝部53a,54aが設けられている(図4及び図5参照)。さらに、各主溝53,54及び各浅溝部53a,54aの隅及び角には曲面部Rが形成されている。これにより、ブラダー本体52が膨張した際に各主溝53,54及び各浅溝部53a,54aの応力が局部的に大きくなることがなく、各主溝53,54及び各浅溝部53a,54aによってタイヤの内表面に形成される凸状部の応力が局部的に大きくなることがない。
各第1主溝53はブラダー本体52の外表面に互いにタイヤ周方向に第1の所定間隔L1をおいて設けられ、各第1主溝53はそれぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に向かって斜めに延びるように形成されている(図2参照)。また、各第1主溝53はブラダー本体52の赤道線ELに対してタイヤ幅方向の一方側及び他方側にそれぞれ複数ずつ設けられ、各第1主溝53は赤道線ELの近傍において赤道線ELと第1所定角度αをなしている。ここで、前記赤道線ELはブラダー本体52の幅方向の中央に位置するとともにタイヤ周方向に延びる仮想線である。また、各第1主溝53は赤道線ELの近傍から各支持部材51によって支持されている部分の近傍まで延びるように形成されている。即ち、各第1主溝53は未加硫タイヤTのトレッド部、ショルダー部、サイド部及びビード部に対応する位置に亘って延びるように設けられている。ここで、未加硫タイヤTのタイヤ断面高さにおける略50%以上90%以下の範囲をショルダー部と称する。
一方、各第2主溝54はブラダー本体52の外表面に互いにタイヤ周方向に第2の所定間隔L2をおいて設けられ、各第2主溝54はそれぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の他方に向かって斜めに延びるように形成されている(図2参照)。また、各第2主溝54はそれぞれ複数の第1主溝53と交差している。また、各第2主溝54はブラダー本体52の赤道線ELに対してタイヤ幅方向の一方側及び他方側にそれぞれ複数ずつ設けられ、各第2主溝54は赤道線ELの近傍において赤道線ELと第2所定角度βをなしている。ここで、前記第1の所定間隔L1及び第2の所定間隔L2は赤道線ELの近傍における間隔であり、第2の所定間隔L2は第1の所定間隔L1の2倍となっている。また、各第2主溝54は赤道線ELの近傍から未加硫タイヤTのショルダー部に対応する位置まで延びるように形成されている。即ち、各第2主溝54はタイヤのトレッド部に対応する位置からショルダー部に対応する位置まで延びるように設けられている。
各主溝53,54は溝深さが0.2mm以上1.2mm以下になるように形成されるとともに、溝幅が0.4mm以上1.5mm以下になるように形成されている。各主溝53,54の溝深さが0.2mmよりも小さい場合や、各主溝53,54の溝幅が0.4mmよりも小さい場合は、各主溝53,54によってブラダー本体52の外表面と未加硫タイヤTの内表面との間の空気を効率的に排出することができず、各主溝53,54の溝深さが1.2mmよりも大きい場合や、各主溝53,54の溝幅が1.5mmよりも大きい場合は、加硫成形時に各エアー抜き溝53,54内に未加硫タイヤTのインナーライナー部材が流れ込む量を増加させることになり、インナーライナー部材の厚さ寸法を確保する上で好ましくない。
各浅溝部53aは第1主溝53と溝幅方向に連続しており、各浅溝部53aの溝深さは第1主溝53の溝深さに対して20%になるように形成されている。各浅溝部54aは第2主溝54と溝幅方向に連続しており、各浅溝部54aの溝深さは第2主溝54の溝深さに対して20%になるように形成されている。また、第1主溝53及び第2主溝54によってブラダー本体52の外表面に形成された陸部DBの面積に対し、その陸部DBにおいて浅溝部53a,54aが設けられた面積(図5の斜線部の面積)が10%となるように、各浅溝部53a,54aが形成されている。
ここで、前述の説明にある各所定間隔L1,L2、各所定角度α,β、赤道線EL、溝深さ、溝幅、面積等は、ブラダー本体52を加硫成形時と同様に膨張させた状態におけるものである。また、各主溝53,54は直線状であってもよく、滑らかに湾曲する曲線状であっても良い。
以上のように構成された加硫用金型1及びタイヤ加硫用ブラダー50によって未加硫タイヤTを加硫する場合は、先ず、上型10を下型20に対して上方に向かって移動するとともに、中型30を上方且つ径方向外側に向かって移動し、下型20上に未加硫タイヤTを載置するとともに、未加硫タイヤTの径方向内側にタイヤ加硫用ブラダー50を配置した後、上型10を下方に向かって移動するとともに、中型30を下方且つ径方向内側に向かって移動する。これにより、加硫用金型1内に未加硫タイヤTが収容されるとともに、未加硫タイヤTの内側にタイヤ加硫用ブラダー50が配置される(図6参照)。
続いて、タイヤ加硫用ブラダー50のブラダー本体52と各支持部材51によって閉鎖された空間に加熱蒸気を供給する。これにより、ブラダー本体52が膨張し始め、ブラダー本体52が未加硫タイヤTの内側に配置される(図7参照)。さらに、ブラダー本体52内に加熱蒸気を供給すると、膨張したブラダー本体52の外表面が未加硫タイヤTの内表面に接触するとともに、ブラダー本体52の膨張によって未加硫タイヤTが加硫用金型1の内表面に押付けられる。これにより、未加硫タイヤTがブラダー本体52の外表面及び加硫用金型1の内表面によって所定形状に成形されるとともに、加硫用金型1や加熱蒸気の熱によって加硫される。
続いて、前述の状態で所定時間が経過すると、前記閉鎖された空間から加熱蒸気を排気してブラダー本体52を収縮させる。また、上型10を下型20に対して上方に向かって移動するとともに、中型30を上方且つ径方向外側に向かって移動し、加硫成形されたタイヤからタイヤ加硫用ブラダー50を取外すとともに、加硫用金型1から加硫成形されたタイヤを取出す。
ここで、ブラダー本体52の外表面にタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に延びるように形成された複数の第1主溝53が設けられるとともに、ブラダー本体52の外表面にタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の他方に延びるように形成された複数の第2主溝54が設けられ、各第2主溝54がそれぞれ複数の第1主溝53と交差するように構成されているので、ブラダー本体52の外表面に各主溝53,54によって複数の陸部DBが形成されるとともに、各陸部DBの頂部TPがタイヤ周方向に向かって凸形状となる(図2参照)。このため、ブラダー本体52の外表面とタイヤの内表面とが密着する加硫成形時に、前記各陸部DBとタイヤの内表面とがそれぞれ密着することになり、前記各陸部DBとタイヤの内表面とのそれぞれの密着は各陸部DBの頂部TPを起点として解除され易い状態となる。
また、第1主溝53及び第2主溝54の溝幅方向の両側に浅溝部53a,54aが設けられているので、ブラダー本体52の外表面が未加硫タイヤTの内表面に押付けられた際に、未加硫タイヤTの内表面を構成するインナーライナー部材のゴム材料が各主溝53,54に流れ込むとともに各浅溝部53a,54aにも流れ込み、加硫されたタイヤの内表面に各主溝53,54及び各浅溝部53a,54aに応じた凸状部が形成される。即ち、各主溝53,54による凸状部に連続するように各浅溝部53a,54aによる凸状部が形成されるので、インナーライナー部材の厚さが徐々に変化することになる。このため、各浅溝部53a,54aが設けられていない場合と比較し、各主溝53,54による凸状部の近傍においてインナーライナー部材が局部的に薄くなることが防止される。
このように、本実施形態によれば、ブラダー本体52の外表面とタイヤの内表面とが密着する加硫成形時に、前記各陸部DBとタイヤの内表面とがそれぞれ密着することになり、前記各陸部DBとタイヤの内表面とのそれぞれの密着が各陸部DBの頂部TPを起点として解除され易いので、ブラダー本体52を加硫成形後のタイヤから取外す際に、タイヤの内表面とブラダー本体52の外表面との貼付きが防止され、ブラダー本体52の外表面または未加硫タイヤTの内表面に塗布する離型剤の量の低減または離型剤塗布工程の省略を行うことができる。
また、各主溝53,54の深さ寸法を小さくしなくても、各主溝53,54により形成される凸状部の近傍においてインナーライナー部材が局部的に薄くなることを防止できるので、エアー抜き効果の低減を招来することなくインナーライナー部材の厚さ寸法を確保することが可能である。
また、各第2主溝54がそれぞれ複数の第1主溝53と交差するように構成されているので、ブラダー本体52が膨張してその外表面と未加硫タイヤTの内表面とが接触する際に、各第1主溝53間に介在するエアーが各第2主溝54を介して各第1主溝53内に流れ、ブラダー本体52と未加硫タイヤTとの間のエアー抜きを効率的に行うことができる。
また、前記実施形態では、各浅溝部53a,54aの溝深さが各主溝53,54の溝深さに対して20%となり、各浅溝部53a,54aが設けられた面積が陸部DBの面積に対して10%となるようにしたものを示した。これに対し、各浅溝部53a,54aの溝深さが各主溝53,54の溝深さに対して10%、30%、50%、75%に設定されるとともに、浅溝部53a,54aが設けられた面積が陸部DBの面積に対して5%、25%、40%、60%に設定されたブラダー本体52を形成し、各ブラダー本体52で加硫成形されたタイヤの評価を行った(図8参照)。また、第2主溝54及び各浅溝部53a,54aを設けないブラダー本体52も形成して比較評価を行った(比較例1)。評価には145R12−6PRの自動車用空気入りタイヤを用いた。
ここで、内圧保持性の評価は、加硫成形されたタイヤをJATMAの標準リム(12×4.00B)に取付けるとともに、タイヤ内圧をJATMA最大空気圧(350kPA)として常温で放置し、再度JATMA最大空気圧になるようにタイヤ内圧を調整するタイヤ内圧調整作業を24時間ごとに実施し、14日後のタイヤ内圧調整作業前のタイヤ内圧を測定し、比較例1の測定結果を100として指数化したものである。また、数値が大きいほど内圧保持性が良好である。また、インナーライナー部材の厚さ寸法は、加硫成形されたタイヤのカットサンプルを作成するとともに、そのサンプルのインナーライナー部材の厚さ寸法の最小値を測定し、比較例1の測定結果を100として指数化したものである。また、数値が大きいほど厚さ寸法が大きい。
これにより、第2主溝54及び各浅溝部53a,54aを設けることにより、第2主溝54及び各浅溝部53a,54aを設けない比較例1と比較して加硫故障(エアー入り)の発生を防止することができる。また、各浅溝部53a,54aの溝深さが各主溝53,54の溝深さに対して20%以上50%以下であり、各浅溝部53a,54aが設けられた面積が陸部DBの面積に対して10%以上40%以下であれば、各主溝53,54及び各浅溝部53a,54aを設けない比較例1と比較し、加硫後のタイヤのインナーライナー部材の厚さ寸法を確保することができ、内圧保持性を向上することができる。即ち、各浅溝部53a,54aの溝深さが各主溝53,54の溝深さに対して20%以上50%以下であることが好ましく、浅溝部53a,54aが設けられた面積が陸部DBの面積に対して10%以上40%以下であることが好ましい。
また、前記実施形態では、第2の所定間隔L2が第1の所定間隔L1の2倍となっているものを示した。これに対し、第2の所定間隔L2/第1の所定間隔L1の値が1.0以上4.5以下であれば、第2の所定間隔L2/第1の所定間隔L1の値が2.0の場合と同様の作用効果を達成することが可能である。さらに、第2の所定間隔L2/第1の所定間隔L1の値が1.2以上4.5以下であれば、第2主溝54の本数が少なくなるとともに、第2主溝54に流れ込むインナーライナー部材の体積を減少することができ、インナーライナー部材の厚さ寸法を向上する上で有利である。
また、前述のように外表面に各主溝53,54及び各浅溝部53a,54aが設けられたブラダー本体52を用いて加硫成形された空気入りタイヤは、タイヤの内表面にブラダー本体52の外表面の各主溝53,54及び各浅溝部53a,54aにそれぞれ対応する凸状部が形成される。即ち、タイヤの内表面に各第1主溝53及び浅溝部53aに対応する複数の第1凸状部が成形され、各第1凸状部は互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置され、それぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に延びるように成形される。また、タイヤの内表面に各第2主溝54及び浅溝部54aに対応する複数の第2凸状部が成形され、各第2凸状部は互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置され、それぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の他方に延びるように成形される。また、各第2凸状部はそれぞれ複数の各第1凸状部と交差するように成形される。
尚、本実施形態では、各第2主溝54が赤道線ELの近傍から未加硫タイヤTのショルダー部に対応する位置まで延びるように形成されたものを示した。これに対し、各第2主溝54を赤道線ELの近傍から各支持部材51によって支持されている部分の近傍まで延びるように形成することも可能である。この場合、各第2主溝54は未加硫タイヤTのトレッド部、ショルダー部、サイド部及びビード部に対応する位置に亘って延びるように設けられることになる。さらに、各第1主溝53を赤道線ELの近傍から未加硫タイヤTのショルダー部に対応する位置まで延びるように形成することも可能である。
また、本実施形態では、各浅溝部53a,54aを各主溝53,54の長さ方向の全体に亘って設けるようにしたものを示した。これに対し、未加硫タイヤTのショルダー部に対応する範囲に配置された各主溝53,54にのみ各浅溝部53a,54aを設けることも可能である。ここで、タイヤ加硫用ブラダーによる圧力は未加硫タイヤTのショルダー部に最も加わり易い場合がある。このため、各浅溝部53a,54aが未加硫タイヤTのショルダー部に対応する範囲にのみ設けられている場合でも、前述と同様の作用効果を達成することができるとともに、他の部分のインナーライナー部材の厚さ寸法を確保する上で有利である。
尚、本実施形態では、各主溝53,54の溝幅方向の両側にそれぞれ浅溝部53a,54aを設けたものを示した。これに対し、各主溝53,54のうち一方のみに浅溝部を設けることも可能であり、各主溝53,54の溝幅方向の一方のみに浅溝部を設けることも可能であり、これらの場合でも前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
また、本実施形態では、各主溝53,54を赤道線ELに対してタイヤ幅方向の一方側及び他方側にそれぞれ複数ずつ設けたものを示した。これに対し、タイヤ幅方向の一方側及び他方側の各第1主溝53をつなげることも可能である(図9参照)。さらに、タイヤ幅方向の一方側及び他方側の各第2主溝54をつなげることも可能である(図示せず)。
尚、本実施形態では、各第1主溝53と赤道線ELとの距離が各第2主溝54と赤道線ELとの距離と略等しいものを示した。これに対し、各第2主溝54と赤道線ELとの距離を各第1主溝53と赤道線ELとの距離よりも大きくすることも可能であり(図10参照)、各第2主溝54と赤道線ELとの距離を各第1主溝53と赤道線ELとの距離よりも小さくすることも可能である(図示せず)。
また、本実施形態では、各主溝53,54を赤道線ELに対して対称に設けたものを示した。これに対し、例えば赤道線ELに対してタイヤ幅方向一方側の各第2主54をタイヤ幅方向他方側の各第2主溝54よりも長く形成することも可能である(図11参照)。
また、赤道線ELに対してタイヤ幅方向一方側の各第1主溝53を互いにタイヤ周方向に第1の所定間隔L1をおいて配置するとともに、タイヤ幅方向他方側の各第1主溝53を互いにタイヤ周方向に第1の所定間隔L1’をおいて配置し、第1の所定間隔L1’を第1の所定間隔L1よりも大きくすることも可能である(図12参照)。この場合、赤道線ELに対してタイヤ幅方向一方側の各第2主溝54を互いにタイヤ周方向に第2の所定間隔L2をおいて配置するとともに、タイヤ幅方向他方側の各第2主溝54を互いにタイヤ周方向に第2の所定間隔L2’をおいて配置することになる。この場合でも、第2の所定間隔L2’/第1の所定間隔L1’が1.0以上4.5以下または1.2以上4.5以下であれば、前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
さらに、赤道線ELに対してタイヤ幅方向一方側の各第1主溝53を赤道線ELと角度αをなすように形成し、タイヤ幅方向他方側の各第1主溝53を赤道線ELと角度α’をなすように形成することも可能である。一方、タイヤ幅方向一方側の各第2主溝54を赤道線ELと角度βをなすように形成し、タイヤ幅方向他方側の各第2主溝54を赤道線ELと角度β’をなすように形成することも可能である。尚、角度αと角度α’は異なる角度であり、角度βと角度β’は異なる角度である。この場合でも、各主溝53,54を赤道線ELに対して対称に設けたものと同様の作用効果を達成することが可能である。ここで、各主溝53,54と赤道線ELとのなす角度α,α’,β,β’は20°以上80°以下であるこことが好ましい。即ち、80°よりも大きい場合はブラダー本体52とタイヤとの貼付きを防止する効果が低下し、20°よりも小さい場合は各第1主溝53同士の間隔や各第2主溝54同士の間隔が小さくなってインナーライナー部材の厚さ寸法を確保する上で好ましくない。
図13乃至図15は本発明の第2実施形態を示すもので、図13はタイヤ加硫用ブラダー本体の要部断面図、図14はタイヤ加硫用ブラダーの要部側面図、図15は評価結果を示す表である。尚、本実施形態は第1実施形態のブラダー本体52にさらに副溝60を追加したものであり、その他の構成は第1実施形態と同等である。
副溝60は各第1主溝53及び各第2主溝54によってブラダー本体52の外表面に形成された陸部DBに設けられている。ここで、陸部DBには、各主溝53,54によって完全に区画されたものがあるとともに、各主溝53,54によって完全に区画されていないものもある。副溝60は完全に区画された陸部DB内には確実に設けられ、完全に区画されていない陸部DBの一部にも設けられている。副溝60は規則性の無い形状を有し、三つ又以上に分岐する分岐部分60a等を有する。また、ブラダー本体52を加硫成形する金型の表面に化学的または電気的な溶解除去によって凹凸を形成することにより、ブラダー本体52の外表面に副溝60が形成されている。従って、前記各主溝53,54及び副溝60によってブラダー本体60の外表面にそれぞれ不規則な形状を有する多数の小陸部LAが形成されている。また、副溝60は各主溝53,54よりも小さな溝幅を有し、各主溝53,54のうち深い方の溝深さに対して25%の溝深さを有する。副溝60は各主溝53,54のうち少なくとも何れか一方に連通するように形成されている。また、第1主溝53及び第2主溝54によってブラダー本体52の外表面に形成された陸部DBの面積に対し、その陸部DBの面積から副溝60が設けられた面積を差し引いた面積に対し、その陸部DBにおいて浅溝部53a,54aが設けられた面積(図14の斜線部の面積)が10%となるように、各浅溝部53a,54aが形成されている。また、各浅溝部53a,54aの溝深さは各主溝53,54の溝深さに対して20%以上50%以下となっている。
以上のように構成された加硫用金型1及びタイヤ加硫用ブラダー50は第1実施形態と同様に未加硫タイヤTの加硫に用いられ、加硫成形されたタイヤからタイヤ加硫用ブラダー50が取外されるとともに、加硫用金型1から加硫成形されたタイヤが取出される。
ここで、ブラダー本体52の外表面に各主溝53,54が設けられているので、第1実施形態に示すように、ブラダー本体52を加硫成形されたタイヤから取外す際に、各第1主溝53と各第2主溝54によって形成される各陸部DBの頂部TPが起点となり、加硫成形されたタイヤの内表面とブラダー本体52の外表面との密着が解除され易い状態となる。また、各主溝53,54によってブラダー本体52の外表面に形成された陸部DBに副溝60が設けられ、副溝60の溝幅及び溝深さは各主溝53,54の溝幅及び溝深さよりも小さいので、各主溝53,54による前述の効果を確保しつつ、タイヤの内表面とブラダー本体52の外表面との接触面積をより小さくすることができ、加硫成形されたタイヤの内表面とブラダー本体52の外表面との密着がより解除され易くなる。
また、副溝60は各主溝53,54のうち少なくとも何れか一方に連通するように形成されているので、ブラダー本体52と未加硫タイヤTとの間のエアー抜きをより効果的に行うことができる。
また、前記実施形態では、副溝60の溝深さが各主溝53,54のうち深い方の溝深さに対して25%の溝深さを有し、陸部DBの面積から副溝60が設けられた面積を差し引いた面積に対し、その陸部DBにおいて浅溝部53a,54aが設けられた面積が10%となるように、各浅溝部53a,54aを形成したものを示した。これに対し、副溝60の溝深さが深い方の主溝の溝深さに対して15%、45%、60%、70%に設定されるとともに、浅溝部53a,54aが設けられた面積が陸部DBの面積から副溝60が設けられた面積を差し引いた面積に対し5%、20%、30%、50%に設定されたブラダー本体52を形成し、各ブラダー52で加硫成形されたタイヤの評価を行った(図15参照)。また、第2主溝54、各浅溝部53a,54a及び副溝60を設けないブラダー本体52も形成して比較評価を行った(比較例1)。評価条件は第1実施形態と同様である。
これにより、第2主溝54、各浅溝部53a,54a及び副溝60を設けることにより、第2主溝54、各浅溝部53a,54a及び副溝60を設けない場合と比較して加硫故障(エアー入り)の発生を防止することができる。副溝60の溝深さが各主溝53,54のうち深い方の溝深さに対して25%以上60%以下であり、陸部DBの面積から副溝60が設けられた面積を差し引いた面積に対し、その陸部DBにおいて浅溝部53a,54aが設けられた面積が10%以上30%以下であれば、各主溝53,54、各浅溝部53a,54a及び副溝60を設けない場合と比較し、加硫後のタイヤのインナーライナー部材の厚さ寸法及び内圧保持性を向上することができる。即ち、副溝60の溝深さが各主溝53,54のうち深い方の溝深さに対して25%以上60%以下であることが好ましく、陸部DBの面積から副溝60が設けられた面積を差し引いた面積に対し、その陸部DBにおいて浅溝部53a,54aが設けられた面積が10%以上30%以下であることが好ましい。
尚、第1及び第2実施形態では、自動車用空気入りタイヤとなる未加硫タイヤTを成形するものを示したが、本実施形態のタイヤ加硫用ブラダー50を用いて航空機用空気入りタイヤやその他の用途の空気入りタイヤを加硫成形する場合でも、前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
また、第1及び第2実施形態では、上型10、下型20、中型30及びビードリング40を有する加硫用金型1とタイヤ加硫用ブラダー50によって未加硫タイヤTを加硫するものを示した。これに対し、加硫用金型1の代わりに他の構造を有する加硫用金型を用いることが可能であり、この場合でも前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
1…加硫用金型、10…上型、20…下型、30…中型、40…ビードリング、50…タイヤ加硫用ブラダー、51…支持部材、52…ブラダー本体、53…第1主溝、53a…浅溝部、54…第2主溝、54a…浅溝部、60…副溝、T…未加硫タイヤ、EL…赤道線、DB…陸部。
Claims (9)
- 可撓性のブラダー本体を有し、ブラダー本体が膨張することにより未加硫タイヤを加硫用金型の内表面に押付けるタイヤ加硫用ブラダーにおいて、
前記ブラダー本体の外表面に互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けられ、それぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の一方に斜めに延びるように形成されたエアー抜き用の複数の第1主溝と、
ブラダー本体の外表面に互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けられるとともに、それぞれタイヤ周方向の一方から他方に向かってタイヤ幅方向の他方に斜めに延びるように形成され、それぞれ複数の第1主溝と交差するエアー抜き用の複数の第2主溝と、
第1主溝及び第2主溝のうち少なくとも一方の主溝の溝幅方向の少なくとも一方に設けられ、その主溝と溝幅方向に連続するとともにその主溝よりも溝深さが浅い浅溝部とを備えた
ことを特徴とするタイヤ加硫用ブラダー。 - 前記各第1主溝を互いにタイヤ周方向に第1の所定間隔をおいて設けるとともに、各第2主溝を互いにタイヤ周方向に第2の所定間隔をおいて設け、第2の所定間隔を第1の所定間隔の1.2倍以上4.5倍以下となるように構成した
ことを特徴とする請求項1記載のタイヤ加硫用ブラダー。 - 前記浅溝部の溝深さが、浅溝部が設けられた主溝の溝深さに対して20%以上50%以下となるように構成した
ことを特徴とする請求項1または2記載のタイヤ加硫用ブラダー。 - 前記第1主溝及び第2主溝によりブラダー本体の外表面に形成された陸部の面積に対し、その陸部において浅溝部が設けられた面積が10%以上40%以下となるように構成した
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のタイヤ加硫用ブラダー。 - 前記陸部に第1主溝及び第2主溝よりも溝幅の小さい副溝を設け、
副溝の溝深さが、第1主溝及び第2主溝のうち深い方の主溝の溝深さに対して25%以上60%以下となるように構成した
ことを特徴とする請求項4記載のタイヤ加硫用ブラダー。 - 前記陸部の面積から副溝が設けられた面積を差し引いた面積に対し、その陸部において浅溝部が設けられた範囲が10%以上30%以下となるように構成した
ことを特徴とする請求項5記載のタイヤ加硫用ブラダー。 - 前記浅溝部を、少なくとも未加硫タイヤのショルダー部に対応する範囲に配置された主溝に設けた
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のタイヤ加硫用ブラダー。 - 未加硫タイヤを加硫して空気入りタイヤを成形するタイヤの加硫成形方法において、
前記未加硫タイヤを加硫用金型内に収容し、請求項1、2、3、4、5、6または7の何れかに記載のタイヤ加硫用ブラダーのブラダー本体を未加硫タイヤの内側に配置するとともに、ブラダー本体を膨張させて未加硫タイヤを加硫用金型の内表面に押付けることにより、未加硫タイヤを加硫する
ことを特徴とするタイヤの加硫成形方法。 - 請求項1、2、3、4、5、6または7の何れかに記載のタイヤ加硫用ブラダーを用いて加硫成形することにより、タイヤの内表面におけるブラダー本体の外表面の各溝に対応する位置に凸状部を成形した
ことを特徴とする空気入りタイヤ。
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2008
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