JP2007083656A - タイヤ加硫用ブラダー - Google Patents
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Abstract
【課題】 加硫成型の初期にタイヤ加硫用ブラダーのタイヤショルダー部より先に圧接するビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の通気をエアが抜けきるまで確保してエア溜まりの発生を防止することができるタイヤ加硫用ブラダーを供する。
【解決手段】 タイヤ加硫時に膨張して生タイヤを内側から支持する弾性材料からなるタイヤ加硫用ブラダーであって、タイヤの略ラジアル方向に相当する方向に指向したエア抜き溝11が、外表面に周方向に亘って複数本形成され、外表面のタイヤのビード部付近に対応する部分の前記エア抜き溝11bの横断面積が、外表面の他の部分の前記エア抜き溝11aの横断面積に比べて大きく設定されたタイヤ加硫用ブラダー。
【選択図】 図2
【解決手段】 タイヤ加硫時に膨張して生タイヤを内側から支持する弾性材料からなるタイヤ加硫用ブラダーであって、タイヤの略ラジアル方向に相当する方向に指向したエア抜き溝11が、外表面に周方向に亘って複数本形成され、外表面のタイヤのビード部付近に対応する部分の前記エア抜き溝11bの横断面積が、外表面の他の部分の前記エア抜き溝11aの横断面積に比べて大きく設定されたタイヤ加硫用ブラダー。
【選択図】 図2
Description
本発明は、空気入りタイヤを金型で加硫する際に生タイヤの内側で膨張して生タイヤを金型面に押し付けて加硫成型するタイヤ加硫用ブラダーに関する。
タイヤ加硫用ブラダーは、加硫成型時に膨張して生タイヤの内面に圧接して生タイヤを内側から支持するとともに、生タイヤの外面を金型面に押し付けるが、タイヤ加硫用ブラダーが膨張して生タイヤの内面に接する際に、タイヤ加硫用ブラダーの外表面と生タイヤの内面との間にエアが溜まって抜けないまま、加硫成型されると、タイヤ内面にエアトラップが形成されて修理不能な外観不良品ができる。
そこで、従来より、タイヤ加硫用ブラダーの外表面に、タイヤの略ラジアル方向に相当する方向に指向したエア抜き溝を、周方向に亘って複数本形成し、加硫初期のタイヤ加硫用ブラダーの膨張に際して、タイヤ加硫用ブラダーの外表面と生タイヤの内面との間のエアをエア抜き溝がビード部側端部に誘導して外部に抜き、エア溜まりが生じないようにしている。
このタイヤ加硫用ブラダーの外表面に形成されるエア抜き溝は、タイヤ加硫用ブラダーの膨張により変形するので、膨張したときに膨張の大きい所で溝の深さが浅くなって生タイヤ内面への圧接で溝が塞がれないように、タイヤ加硫用ブラダーの膨張時にエア抜き溝の溝幅と溝深さが長尺方向に一定になるようにした例(特許文献1参照)がある。
すなわち、特許文献1に開示されたタイヤ加硫用ブラダーのエア抜き溝は、クランプ部からタイヤショルダー部対応部分に向うほど、溝幅をせまくし、溝深さを深くする形状とすることにより、特に膨張の大きいショルダー部対応部分の大きな変形(溝幅を広げ、溝深さを浅くする変形)によりタイヤ加硫用ブラダーの膨張時にエア抜き溝の溝幅と溝深さが長尺方向に一定になるとしたもので、特に溝深さが浅くなるショルダー部対応部分で圧接される側の生タイヤがエア抜き溝を塞がくことを防止してエアが溜まらないようにしている。
なお、エア抜き溝の溝幅と溝深さが長尺方向に一定になるということは、エア抜き溝の横断面積が長尺方向に一定ということである。
なお、エア抜き溝の溝幅と溝深さが長尺方向に一定になるということは、エア抜き溝の横断面積が長尺方向に一定ということである。
しかし、加硫成型の初期にタイヤ加硫用ブラダーが膨張して生タイヤの内面に圧接される過程を考察すると、まず初めにタイヤクラウン部が圧接され、次いでタイヤビード部が圧接された後、大きく膨張するタイヤサイドウオール部およびタイヤショルダー部が圧接される。
したがって、タイヤ加硫用ブラダーのタイヤショルダー部対応部分が膨張してタイヤショルダー部を圧接する前に、ビード部付近が圧接されることになり、特許文献1において、このビード部付近に対応するタイヤ加硫用ブラダーの部分がクランプ部付近であり、同クランプ部付近のエア抜き溝が幅広であるが底が浅く横断面積が特に大きいというわけではないので、ビード部付近のエア抜き溝が圧接される側の生タイヤの浸入で、タイヤショルダー部のエアが抜けるまでに塞がれ、エア溜まりを生じるおそれがある。
また、タイヤのビード部付近は、インナライナーとチェーファが接合される部分にあたり、段差が生じている場合がある。
かかる段差部分に圧接するタイヤ加硫用ブラダーのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝は、特に生タイヤの該段差部分により塞がれ易い。
かかる段差部分に圧接するタイヤ加硫用ブラダーのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝は、特に生タイヤの該段差部分により塞がれ易い。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、加硫成型の初期にタイヤ加硫用ブラダーのタイヤショルダー部より先に圧接するビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の通気をエアが抜けきるまで確保してエア溜まりの発生を防止することができるタイヤ加硫用ブラダーを供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、タイヤ加硫時に膨張して生タイヤを内側から支持する弾性材料からなるタイヤ加硫用ブラダーであって、タイヤの略ラジアル方向に相当する方向に指向したエア抜き溝が、外表面に周方向に亘って複数本形成され、外表面のタイヤのビード部付近に対応する部分の前記エア抜き溝の横断面積が、外表面の他の部分の前記エア抜き溝の横断面積に比べて大きく設定されたタイヤ加硫用ブラダーとした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のタイヤ加硫用ブラダーにおいて、タイヤのビード部付近に存在するチェーファの端部が、前記エア抜き溝の横断面積が大きく設定される部分により圧接されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のタイヤ加硫用ブラダーにおいて、前記チェーファの端部はインナライナーと重なることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかの項記載のタイヤ加硫用ブラダーにおいて、前記タイヤのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の特に溝深さが、前記他の部分のエア抜き溝の溝深さよりも深く設定されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかの項記載のタイヤ加硫用ブラダーにおいて、前記タイヤのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の特に溝幅が、前記他の部分のエア抜き溝の溝幅よりも大きく設定されたことを特徴とする。
請求項1記載のタイヤ加硫用ブラダーによれば、外表面のタイヤのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の横断面積が、外表面の他の部分のエア抜き溝の横断面積に比べて大きく設定されているので、加硫成型の初期にタイヤ加硫用ブラダーのタイヤショルダー部より先に圧接するビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の通気をタイヤショルダー側のエアが抜けきるまで確保することができ、エア溜まりの発生を防止することができる。
請求項2記載のタイヤ加硫用ブラダーによれば、チェーファの端部により生じる段差に圧接するタイヤ加硫用ブラダーのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の横断面積が大きく設定されるので、このエア抜き溝が塞がれ易い段差部分に対応するエア抜き溝の大きな横断面積により通気がタイヤショルダー側のエアが抜けきるまで確保され、エア溜まりの発生を防止することができる。
請求項3記載のタイヤ加硫用ブラダーによれば、インナライナーと重なるチェーファの端部が段差を生じるので、この段差に圧接するタイヤ加硫用ブラダーのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の横断面積が大きく設定され、このエア抜き溝が塞がれ易い段差部分に対応するエア抜き溝の大きな横断面積により通気がタイヤショルダー側のエアが抜けきるまで確保され、エア溜まりの発生を防止することができる。
請求項4記載のタイヤ加硫用ブラダーによれば、タイヤのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の特に溝深さが、他の部分のエア抜き溝の溝深さよりも深く設定されているので、生タイヤがビード部付近に対応する部分のエア抜き溝に浸入してもタイヤショルダー側のエアが抜けきるまでエア抜き溝の通気を確保することができ、エア溜まりの発生を防止することができる。
請求項5記載のタイヤ加硫用ブラダーによれば、タイヤのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の特に溝幅が、他の部分のエア抜き溝の溝幅よりも大きく設定されているので、生タイヤがビード部付近に対応する部分のエア抜き溝に浸入しても溝深さがある程度あれば溝幅が大きいためタイヤショルダー側のエアが抜けきるまでエア抜き溝の通気を確保することができ、エア溜まりの発生を防止することができる。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図6に基づいて説明する。
図1は、加硫成型前の生タイヤ1の構造を示す断面図であるが、製品タイヤの形状に変形して図示している。
図1は、加硫成型前の生タイヤ1の構造を示す断面図であるが、製品タイヤの形状に変形して図示している。
相対する環状のビード2,2およびその各々に付設してフランジ状に延びるビードフィラー3,3に、筒状のカーカスプライ4がその両端部を内側から巻き付けて中央部を径方向に膨出させた形状に変形させられている。
カーカスプライ4の両端のビード巻き付け部には、チェーファ5,5が巻き付けられ、チェーファ5,5間のカーカスプライ4の内側には、耐空気透過性の高いインナライナー6が貼り付けられる。
チェーファ5とインナライナー6との接合部dは、ビードフィラー3に対応する箇所にあって、チェーファ5の端部にインナライナー6の端部が上から重なって段差が形成されている。
カーカスプライ4の両外側面は、サイドウオールゴム7,7が貼り付けられ、両サイドウオールゴム7,7間の外表面にはベルト8が複数枚重ねられた上にトレッド9が巻き付けられている。
生タイヤ1は、概ね以上のような構造をしており、図1に示すように、トレッド9が配されるタイヤクラウン部Tc、同タイヤクラウン部Tcの両側のタイヤショルダー部Ts、主にサイドウオールゴム7が配されるタイヤサイドウオール部Tw、ビード2およびビードフィラー3が配されるビード部付近であるタイヤビード部Tbの領域に大体分けられる。
かかる生タイヤ1の内側に挿入されて膨張するタイヤ加硫用ブラダー10は、その生タイヤ1への装着前の部分断面とした側面図を図2示す。
タイヤ加硫用ブラダー10は、耐空気透過性を有するゴム弾性材料からなり、両端開口をリングホルダー15,15に保持されて図2に示す状態では樽形状をしている。
タイヤ加硫用ブラダー10は、耐空気透過性を有するゴム弾性材料からなり、両端開口をリングホルダー15,15に保持されて図2に示す状態では樽形状をしている。
タイヤ加硫用ブラダー10の外表面には、タイヤのラジアル方向に相当する方向(図2の樽形状の母線方向)に指向したエア抜き溝11が、外表面の周方向に亘って144本形成されている。
エア抜き溝11は、下側のリングホルダー15から上側のリングホルダー15まで形成されており、その全長は480mmある。
エア抜き溝11は、下側のリングホルダー15から上側のリングホルダー15まで形成されており、その全長は480mmある。
このタイヤ加硫用ブラダー10は、前記生タイヤ1のタイヤクラウン部Tc、タイヤショルダー部Ts、タイヤサイドウオール部Tw、タイヤビード部Tbにそれぞれ対応するクラウン部領域Bc、ショルダー部領域Bs、サイドウオール部領域Bw、ビード部領域Bbに領域を分けることができる(図2参照)。
なお、ビード2およびビードフィラー3が配されるタイヤビード部Tbに対応するビード部領域Bbは、チェーファ5の端部とインナライナー6の端部が重なる接合部dにも対応している。
そして前記エア抜き溝11は、断面凹状の溝であり、図2ないし図4を参照してクラウン部領域Bc、ショルダー部領域Bs、サイドウオール部領域Bwにおいて、ある一定の溝幅0.8mmと一定の溝深さ0.3mmが維持された一定の横断面積のエア抜き溝11aが形成されているのに対して、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bは、溝幅0.6mmで狭く、溝深さ0.5mmで深く変化している。
よって、ビード部領域Bbのエア抜き溝11bの横断面積0.30(=0.8×0.3)mm2は、その他の領域のエア抜き溝11aの横断面積0.24(=0.6×0.5)mm2より大きく設定されている。
なお、図2,図3,図4におけるエア抜き溝11は、説明上実際より大きく誇張して図示されている。
なお、図2,図3,図4におけるエア抜き溝11は、説明上実際より大きく誇張して図示されている。
加硫成型時には、このようなタイヤ加硫用ブラダー10を生タイヤ1の内側に挿入し、生タイヤ1を外側から下型21と上型22により挟むようにし、同時に上下のリングホルダー15,15を接近させ、トロイダル形状に変形する生タイヤ1の環状の凹部内にタイヤ加硫用ブラダー10を挿入し、タイヤ加硫用ブラダー10内に液体または気体を注入して内圧を加えタイヤ加硫用ブラダー10を膨張させる。
図5に示すように、外側を下型21と上型22により保持された生タイヤ1の内側を膨張したタイヤ加硫用ブラダー10が圧接支持し、生タイヤ1を下型21と上型22の型面に押し付けて加硫成型する。
加硫成型の初期において、タイヤ加硫用ブラダー10が膨張して生タイヤ1の内面に圧接される過程をみると、膨張するタイヤ加硫用ブラダー10により、まず初めに生タイヤ1のタイヤクラウン部Tcが圧接され、次いでタイヤビード部Tbが圧接された後、膨張の最も大きいタイヤサイドウオール部Twおよびタイヤショルダー部Tsが圧接される。
この圧接過程は、特に、扁平な空気入りタイヤの場合に顕著である。
生タイヤ1のインナライナー5とタイヤ加硫用ブラダー10との間に介在するエアは、タイヤ加硫用ブラダー10の開放端側から外部に抜けることになる。
生タイヤ1のインナライナー5とタイヤ加硫用ブラダー10との間に介在するエアは、タイヤ加硫用ブラダー10の開放端側から外部に抜けることになる。
本タイヤ加硫用ブラダー10は、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bの横断面積が、他の領域におけるエア抜き溝11aに比べて大きく設定されているので、生タイヤ1のタイヤショルダー部Tsがタイヤ加硫用ブラダー10のショルダー部領域Bsにより圧接される前に、タイヤビード部Tbがタイヤ加硫用ブラダー10のビード部領域Bbにより圧接され、ビード部領域Bbの横断面積の大きいエア抜き溝11bに生タイヤ1の一部が浸入しても、タイヤショルダー部Ts側のエアが抜けきるまではエア抜き溝11bの通気を確保することができ(図6参照)、エア溜まりの発生を防止することができる。
なお、タイヤビード部Tbには、チェーファ5の端部とインナライナー6の端部が重なる接合部dも存在して、同接合部dの段差によりエア抜き溝が塞がれ易い状態にあるが、ビード部領域Bbのエア抜き溝11bの横断面積が大きいので、図6に示すように、段差dがあっても、タイヤショルダー部Ts側のエアが抜けきるまではエア抜き溝11bの通気を確保することができる。
図5および図6は、加硫成型初期のタイヤ加硫用ブラダー10の膨張が終了する直前の状態を示している。
このように、エアが抜けきるまでエア抜き溝11bの通気を確保され、生タイヤ1のインナライナー6とタイヤ加硫用ブラダー10との間でエア溜まりの発生が防止されるので、加硫成型でタイヤ内面にエアトラップが形成されて修理不能な外観不良品ができるようなことを回避して、タイヤの品質を高く維持することができる。
なお、溝幅と溝深さを変えて、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bの横断面積を、他の領域のエア抜き溝11aより大きく設定する場合、溝幅と溝深さの一方が極端に大きくならないようにしなければならない。
すなわち、溝幅が大き過ぎると溝深さが浅いということで、タイヤ加硫用ブラダーが圧接されたとき生タイヤが溝に浸入し易く、速やかに溝を塞いでしまう。
また、逆に溝深さが深過ぎると溝幅が狭いということで、タイヤ加硫用ブラダーの圧接で溝自らの変形で溝を塞いでしまうおそれがある。
また、逆に溝深さが深過ぎると溝幅が狭いということで、タイヤ加硫用ブラダーの圧接で溝自らの変形で溝を塞いでしまうおそれがある。
以上の実施の形態に係るタイヤ加硫用ブラダー10は、外表面に形成されたエア抜き溝11について、溝幅と溝深さを変えて、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bの横断面積を、他の領域のエア抜き溝11aより大きく設定したものであったが、溝幅は同じくしてエア抜き溝11bの特に溝深さだけを深く形成してもよい。
すなわち、加硫成型の初期に、膨張するタイヤ加硫用ブラダー10により生タイヤ1のタイヤクラウン部Tcが圧接された後に、タイヤビード部Tbが圧接されたとき、生タイヤがエア抜き溝11bに浸入しても溝深さが深いため、タイヤショルダー部Tsが圧接されタイヤショルダー部Ts側のエアが抜けきるまでエア抜き溝11bの通気を確保することが可能で、エア溜まりの発生を防止することができる。
また、上記と反対に、溝深さは同じくしてエア抜き溝11bの特に溝幅だけを大きくしてもよい。
ただし、溝深さは浅すぎず、ある程度の深さが必要である。
エア抜き溝11bの溝深さがある程度あって、溝幅が広ければ、タイヤショルダー部Tsが圧接されタイヤショルダー部Ts側のエアが抜けきるまでエア抜き溝11bの通気を確保することが可能で、エア溜まりの発生を防止することができる。
ただし、溝深さは浅すぎず、ある程度の深さが必要である。
エア抜き溝11bの溝深さがある程度あって、溝幅が広ければ、タイヤショルダー部Tsが圧接されタイヤショルダー部Ts側のエアが抜けきるまでエア抜き溝11bの通気を確保することが可能で、エア溜まりの発生を防止することができる。
さらに、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bが、他の領域のエア抜き溝11aに比べ、その溝深さと溝幅をともに大きくしてもよい。
要するに、溝深さと溝幅の一方が極端に小さくならない限り、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bが、他の領域のエア抜き溝11aに比べ、その横断面積が大きくなるように設定すればよい。
要するに、溝深さと溝幅の一方が極端に小さくならない限り、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bが、他の領域のエア抜き溝11aに比べ、その横断面積が大きくなるように設定すればよい。
また、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bの溝形状を変形することで、ビード部領域Bbにおけるエア抜き溝11bの横断面積を、他の領域のエア抜き溝11aの横断面積より大きくしてもよい。
上記のいずれの場合も、タイヤビード部Tbに生タイヤ1のチェーファ5の端部とインナライナー6の端部が重なる接合部dにより段差があっても、エア抜き溝11bの横断面積が大きければタイヤショルダー部Ts側のエアが抜けきるまではエア抜き溝11bの通気を確保することができる。
前記実施の形態では、エア抜き溝11をタイヤのラジアル方向に相当する方向(図2の樽形状の母線方向)に指向して形成したが、タイヤのラジアル方向に対してある程度角度をもって傾斜した方向に指向して形成してもよい。
また、タイヤ加硫用ブラダーのクラウン部領域Bcを除いたショルダー部領域Bs、サイドウオール部領域Bw、ビード部領域Bbに、エア抜き溝を形成してもよい。
クラウン部領域Bcは最初に生タイヤに圧接される部分であり、エア抜き溝がなくてもエアが容易に抜け溜まることがない。
クラウン部領域Bcは最初に生タイヤに圧接される部分であり、エア抜き溝がなくてもエアが容易に抜け溜まることがない。
1…生タイヤ、2…ビード、3…ビードフィラー、4…カーカスプライ、5…チェーファ、6…インナライナー、7…サイドウオール、8…ベルト、9…トレッド、
10…タイヤ加硫用ブラダー、11…エア抜き溝、15…リングホルダー、
21…下型、22…上型。
10…タイヤ加硫用ブラダー、11…エア抜き溝、15…リングホルダー、
21…下型、22…上型。
Claims (5)
- タイヤ加硫時に膨張して生タイヤを内側から支持する弾性材料からなるタイヤ加硫用ブラダーであって、
タイヤの略ラジアル方向に相当する方向に指向したエア抜き溝が、外表面に周方向に亘って複数本形成され、
タイヤのビード部付近に対応する部分の前記エア抜き溝の横断面積が、外表面の他の部分の前記エア抜き溝の横断面積に比べて大きく設定されたことを特徴とするタイヤ加硫用ブラダー。 - タイヤのビード部付近に存在するチェーファの端部が、前記エア抜き溝の横断面積が大きく設定される部分により圧接されることを特徴とする請求項1記載のタイヤ加硫用ブラダー。
- 前記チェーファの端部はインナライナーと重なることを特徴とする請求項2記載のタイヤ加硫用ブラダー。
- 前記タイヤのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の特に溝深さが、前記他の部分のエア抜き溝の溝深さよりも深く設定されたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項記載のタイヤ加硫用ブラダー。
- 前記タイヤのビード部付近に対応する部分のエア抜き溝の特に溝幅が、前記他の部分のエア抜き溝の溝幅よりも大きく設定されたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項記載のタイヤ加硫用ブラダー。
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