JP2006168128A - タイヤ加硫用ブラダー - Google Patents

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Hiroshi Hata
寛 畑
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Abstract

【課題】 ブラダーの構造を複雑にすることなしに、タイヤ加硫時における加硫故障を低減するようにしたタイヤ加硫用ブラダーを提供する。
【解決手段】 タイヤを加硫する際に加硫金型の内側に装着されるゴム製のブラダー1において、ブラダー1の架橋密度を幅方向に異ならせ、左右の両ショルダー領域B、Bの架橋密度を中央領域Aの架橋密度よりも小さくした。
【選択図】 図1

Description

本発明はタイヤ加硫用ブラダーに関し、さらに詳しくは、ブラダーの構造を複雑にすることなしに、タイヤ加硫時における加硫故障を低減するようにしたタイヤ加硫用ブラダーに関する。
空気入りタイヤの加硫成形は、通例、金型内に未加硫タイヤをセットすると共に、その未加硫タイヤの内側からゴム風船様のブラダーを膨径させることによって未加硫タイヤを金型内面に押し付け、この状態を保持して所定時間加熱することにより行なわれる。
このようにブラダーを膨径させる工程において、特に偏平率の低いタイヤの加硫成形にあっては、ブラダーはその外壁面が先ず未加硫タイヤ内壁面のクラウン部に接触し、次いでサイドウォール部に接触し、最後にショルダー部に接触するように変形する。このためブラダーとタイヤとの界面には、ショルダー部の領域に空気が残留し易くなり、その残留状態のまま加硫すると、タイヤ内壁面にライト故障と称する加硫故障が発生するという問題があった。
この対策として、ブラダーの肉厚を幅方向に変化させることによって剛性を異ならせ、ブラダーと未加硫タイヤとの接触不均一性を解消するようにした提案がある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この提案では、ブラダーの肉厚を幅方向に変えるため、ブラダー成形金型をタイヤの種類毎に多種用意しておく必要があり、ブラダーの製造工程を複雑にすると共に、コストアップの原因になっていた。
特開2003−231128号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消し、ブラダーの構造を複雑にすることなしに、タイヤ加硫時における加硫故障を低減するようにしたタイヤ加硫用ブラダーを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のタイヤ加硫用ブラダーは、タイヤを加硫する際に加硫金型の内側に装着されるゴム製のブラダーにおいて、前記ブラダーの架橋密度を幅方向に異ならせ、左右の両ショルダー領域の架橋密度を中央領域の架橋密度よりも小さくしたことを特徴とするものである。
本発明のタイヤ加硫用ブラダーは、ブラダーの架橋密度を幅方向に異ならせ、左右の両ショルダー領域の架橋密度を中央領域の架橋密度よりも小さくすることにより、両ショルダー領域におけるゴムの引張剛性を中央領域よりも小さくしたので、加硫金型内におけるブラダーの膨径時に、ブラダーの中央領域と両ショルダー領域との外壁面を未加硫タイヤの内壁面に略同時に接触させ、ブラダーとタイヤとの間に残留する空気をなくして加硫故障を低減することができる。
しかも、ブラダーの幅方向の架橋密度は、電子線照射などにより容易に調整できるので、タイヤの種類毎にブラダー成形金型を多種用意しておく必要がないことから、ブラダーの製造工程を複雑にすることがないと共に、コストアップを招くことがない。
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明のタイヤ加硫用ブラダー(以下、単にブラダーという)の形態を示す半断面図である。
ブラダー1はゴム製で樽状の形態からなり、内周端の係止部1aが図示しない金型のクランプリングに係止されるようになっている。ブラダー1は幅方向に、中央領域A、両ショルダー領域B、B及びサイド領域C、Cの五つの領域に区画されている。ブラダー1は、これを構成するゴムの架橋密度を幅方向に異ならせており、両ショルダー領域B、Bにおけるゴムの架橋密度が中央領域Aにおけるゴムの架橋密度よりも小さくなっている。
上述するゴムの架橋密度は、ゴムの単位体積中に存在する架橋点の数を表すもので、架橋密度が大きくなるほど引張剛性が大きくなる。したがって、ブラダー1は、両ショルダー領域B、Bにおける引張剛性が中央領域Aにおける引張剛性に比して小さくなっている。これにより、ブラダー1内への加圧流体の封入に伴い、中央領域Aと両ショルダー領域B、Bとがバランス良く変形することになる。
すなわち、本発明では、ブラダー1の両ショルダー領域B、Bにおけるゴムの引張剛性を中央領域Aよりも小さくすることによって、加硫金型内におけるブラダー1の膨径時に、ブラダー1の中央領域Aと両ショルダー領域B、Bとの外壁面が未加硫タイヤの内壁面に略同時に接触するようにし、これによりブラダー1とタイヤとの間に残留する空気をなくして加硫故障を低減するようにしている。
本発明において、ブラダー1の各領域における架橋密度の大きさは、ショルダー領域<サイド領域<中央領域になるように調整するとよい。これにより、加硫金型内におけるブラダー1の膨径時に、ブラダー1の各領域における外壁面が確実に未加硫タイヤの内壁面に略同時に接触するようにすることができ、加硫故障を確実に低減することができる。
さらに、ブラダー1の肉厚は、幅方向に対して実質的に同一となるようにするとよい。これにより、タイヤの種類毎にブラダー成形金型を多種用意しておく必要がなくなることから、ブラダーの製造工程を複雑にすることがないと共に、コストアップを招くことがない。
本発明におけるブラダー1の中央領域Aとは、ブラダー1の幅方向の外周長Lの40〜70%を占める領域をいい、両ショルダー領域B、Bとは、それぞれ中央領域Aの外側に隣接するブラダー1の幅方向の外周長Lの1〜10%を占める領域をいう。
ブラダー1を構成するゴムの架橋密度を調整する方法としては、特に限定されるものではないが、ブラダー1の各領域に電子線を照射させることにより行なうとよい。これにより、ブラダー1の幅方向に対する肉厚が変動する場合であっても、その肉厚に関係なしに効率よく架橋密度を調整することができる。
電子線照射により各領域におけるゴムの架橋密度を大きくするには、架橋密度を大きくする領域以外の領域にマスキングを施したうえで、照射強度及び/又は照射時間を調整しながら電子線照射を行なうとよい。このように、特定の領域におけるゴムの架橋密度を調整することにより、その領域におけるゴムの引張剛性を容易に調整することができる。上述する各領域におけるゴムの架橋密度は、タイヤの種類や大きさに応じてそれぞれ設定される。
上述するように、本発明のブラダーは、両ショルダー領域におけるゴムの架橋密度を中央領域よりも小さくすることによって、両ショルダー領域におけるゴムの引張剛性を中央領域よりも小さくして、加硫金型内におけるブラダーの膨径時に、ブラダーの中央領域と両ショルダー領域との外壁面が未加硫タイヤの内壁面に略同時に接触するようにし、ブラダーとタイヤとの間に残留する空気をなくして加硫故障を低減するもので、特に偏平率を50%以下とする偏平タイヤ用のブラダーとして好ましく適用される。
本発明のタイヤ加硫用ブラダーの形態を示す半断面図である。
符号の説明
1 タイヤ加硫用ブラダー
1a 係止部
A 中央領域
B ショルダー領域
C サイド領域

Claims (5)

  1. タイヤを加硫する際に加硫金型の内側に装着されるゴム製のブラダーにおいて、
    前記ブラダーの架橋密度を幅方向に異ならせ、左右の両ショルダー領域の架橋密度を中央領域の架橋密度よりも小さくしたタイヤ加硫用ブラダー。
  2. 前記架橋密度が、ショルダー領域<サイド領域<中央領域の関係になるようにした請求項1に記載のタイヤ加硫用ブラダー。
  3. 前記ブラダーの肉厚が幅方向に対して実質的に同一である請求項1又は2に記載のタイヤ加硫用ブラダー。
  4. 前記中央領域が前記ブラダーの幅方向の外周長Lの40〜70%を占める領域からなり、前記ショルダー領域がそれぞれ前記中央領域の外側に隣接する前記外周長Lの1〜10%を占める領域からなる請求項1、2又は3に記載のタイヤ加硫用ブラダー。
  5. 前記架橋密度を電子線の照射強度及び/又は照射時間により調整した請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ加硫用ブラダー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100892396B1 (ko) 2007-12-24 2009-04-10 한국타이어 주식회사 타이어 가류기 블래더의 가류몰드
JP2009149089A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Goodyear Tire & Rubber Co:The タイヤ硬化ブラダ

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