JP5363897B2 - タイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの製造方法、特にタイヤの断面形状に関わらずに適切な加硫成型を行う、タイヤの製造方法に関する。
タイヤ製造における加硫工程では、生タイヤを加硫機の金型内に収容し、生タイヤの内側に膨張可能な弾性中空体からなるブラダーを配置し、その内部に高温かつ高圧の加硫媒体を供給して、生タイヤをその内側から金型内面に向けて押圧する。このとき、ブラダーから加わる熱と圧力とによって生タイヤのゴムの分子と硫黄の分子とが結合し、ゴムに弾力性及び耐久性が付与される。タイヤの最終的な形状及びトレッドパターンは、このときの生タイヤの金型への押し付けにより形成される。以上の加硫成形を経て、製品タイヤを製造するのが通例である。
このような、ブラダーによる押し付けを伴う加硫成型において、該ブラダーは、内圧が付与された際に等方的に膨張するため、生タイヤの内面にブラダーから均等に圧力を加えることは難しい。例えば特許文献1に示すように、平坦なトレッド部からショルダー部で強い曲率をもって曲がってサイド部に連なる、形状の場合には、特にショルダー部へのブラダーからの圧力が、その他の部分での圧力に比し小さくなることは不可避であり、加硫成型時に所定の断面形状に保持されない事態をまねくことがあった。その場合、ショルダー部の曲がりが不足し、設計通りの形状に作製することが難しくなる。これは、一般的なタイヤにおいても同様であり、ショルダー部の曲率が他の部分に比べて大きくなるのが通例である。
ここで、ブラダーを生タイヤの内面形状に合致させる試みとして、特許文献2には、複雑なサイド形状を実現するために、厚さに分布を持たせたブラダーについて提案がなされている。しかしながら、タイヤの仕様毎に専用のブラダーや金型を用意し変更しなくてはならない点、経済性に難を残していた。
特開2001−39112号公報 特開平8−216154号公報
そこで、本発明は、タイヤの加硫成型において生タイヤの内面にブラダーから均等に圧力を与えるための簡便な方途について提案することを目的とする。
発明者らは、在来のブラダーを用いて均等に押し付け圧力を付与するための方途を鋭意究明したところ、タイヤ内側の、ブラダー圧力の及び難い部分、特にショルダー部内側部分に中子を配置し、当該部分とブラダーとの間に中子を介在させてブラダーを膨張することが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は、次のとおりである。
(1)生タイヤを成型金型内に配置し、該生タイヤの内側からタイヤ径方向外側へブラダーを押し付けて加硫成型を行うに当たり、前記生タイヤのショルダー部内側に中子を固定し、該中子を介してブラダーの押し付けを行うことを特徴とするタイヤの製造方法。
(2)前記中子は、前記生タイヤのベルトの幅方向端を中心とするタイヤ幅方向に100mmの範囲内に対応するショルダー部内側部分に固定する前記(1)に記載のタイヤの製造方法。
(3)前記中子は、前記ショルダー部内側に離型剤を介して固定する前記(1)または(2)に記載のタイヤの製造方法。
(4)前記中子は、生タイヤのトレッドゴムより硬質である前記(1)から(3)のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
(5)前記中子は、加硫成型時の伸びが30から70%である前記(1)から(4)のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
(6)前記中子は、ゴム、ウレタン樹脂またはシリコン樹脂からなる前記(1)から(5)のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
本発明によれば、生タイヤの内側にブラダーからの圧力が均等に付与されるから、所望の形状に従って正確に加硫成型することができる。かくして得られる製品タイヤは、設計形状が確実に反映される結果、その品質を向上することが可能となる。また、既存のブラダーを用いることができ、コスト的にも有利である。
本発明に従う加硫成型の手順を説明する図である。 本発明に従う加硫成型の手順を説明する図である。 本発明に従う加硫成型の手順を説明する図である。 従来の加硫成型を説明する図である。 加硫成型後のタイヤの断面図である。
次に、本発明のタイヤの製造方法について、図面を参照して詳しく説明する。
図1に、本発明に従う加硫成型工程について、平坦なトレッド部からショルダー部で強い曲率をもって曲がってサイド部に連なる形状のタイヤを製造する場合を例にして示す。ここで、図1には、タイヤ幅中心線Oの片側半部を示しているが、金型1および生タイヤ2はタイヤ幅中心線Oに関して対称の構造を有する。
図1に示すように、例えば中央部および両サイド部の3つ、あるいは多数のセグメントからなる分割式の金型1内に、まず、生タイヤ2を収容する。この金型1の内面は、押し付けられる生タイヤにトレッドパターン等を付与するための転写面となっている。
次いで、図2に示すように、生タイヤ2のショルダー部2a内側の部分に、中子3を配置する。図示例において、中子3は、ショルダー部2a内側部分と同じ曲率の外周面3aと、この外周面より緩い曲率の内周面3bとからなるリング体であり、ショルダー部2a内側部分に外周面3aを密着させて貼り付けておく。さらに、この外周面3aには、加硫処理後に働く離型剤を介してショルダー部2a内側部分に固定することが好ましい。
前記中子3を配置したならば、図3に示すように、生タイヤ2の内側にブラダー4を配置し、該ブラダー4内に加圧流体を供給してブラダー4を膨張させ、ブラダー4にて生タイヤ2を金型1の内面に向けて適正な圧力で押し付ける。加圧流体としては、例えば180〜200℃程度のスチーム及び窒素ガスの混合流体を用いる。
このブラダー4によって生タイヤに加熱並びに加圧を施して行う加硫工程において、ブラダー4は加圧流体が供給されると均等に膨張する。ここで、従来の加硫成型工程を図4に示すように、とりわけ曲率半径の小さい曲面で構成される、ショルダー部2a内側部分にブラダー4から加わる圧力が、他の部分に比べて小さくなる結果、当該部分がブラダー4側に流動(矢印参照)して加硫成型が進行してしまう。その結果、ショルダー部2aの形状が所期した曲率(曲率半径)よりも緩やかに(大きく)なってしまい、トレッド部からショルダー部で強い曲率をもって曲がる、という所期した形状での成型が実現されないことになる。
この点、図3に示したように、ショルダー部2a内側部分は中子3を介してブラダー4からの押圧を受けるため、ブラダー4から加わる圧力の、ショルダー部2a内側部分と他の部分との差が抑制され、均等な圧力分布に近づけることができる。その結果、所期した形状のタイヤを加硫成型することが可能になる。そのためには、中子3の径方向断面における内周面3bの曲率半径を大きくすることが有利であり、平坦面とすることも可能である。
ここで、中子3を配置するショルダー部内側部分2aは、図2に示すように、生タイヤ2のベルトの幅方向端を中心とするタイヤ幅方向に100mmの範囲T内に対応する部分であることが好ましい。ここで、ベルトの幅方向端とは、コードをタイヤ赤道面に対して斜めに配置した傾斜ベルト層の幅方向端部を指し、傾斜ベルト層が複数の場合は最も径方向外側のベルト層の端部を指すこととする。例えば、図示のタイヤは、一対のビードコア10間に跨るカーカス11のクラウン部の径方向外側に、傾斜ベルト層12a及び12bと周方向ベルト層13a及び13bとの4層構造のベルトを有し、その径方向外側にトレッド14を配置してなる。このタイヤにおいて、ベルトの幅方向端は傾斜ベルト層12bの端部Pになる。
中子3の配置領域を、生タイヤ2のベルトの幅方向端を中心とするタイヤ幅方向に100mmの範囲T内に対応する部分とするのは、ブラダーからの圧力をショルダー部内側と他の部分との間で均等にする効果が十分に得られ、また作業性も良好であるからである。より好ましくは、ベルトの幅方向端を中心とするタイヤ幅方向に30mmの範囲内に対応する部分である。
上記の範囲に固定する中子3は、その最大厚みt(図2参照)が1.5mm以下であることが好ましい。なぜなら、最大厚みtが1.5mmを超えると、製造時にブラダーまたは中子とタイヤとの間にエアが入り易くなるため、製造不良の発生が懸念されるからである。
さらに、中子3は、生タイヤ2のトレッドゴムより硬質であることが好ましい。なぜなら、加硫成型時、生タイヤにブラダーからの押圧力を与えるには生タイヤより硬いことが必要であり、特にトレッドゴム部分を金型内面に押し付けなくてはならないから、トレッドゴムより硬質である必要がある。
具体的には、生タイヤのトレッドゴム対比で、モジュラスが3倍以上であることが望ましい。
同様に、中子は加硫成型時の伸びが30から70%であることが好ましい。なぜなら、通常、タイヤのベルト伸びと同程度の伸びが中子にないと、中子を介して所定の箇所にブラダー圧を及ぼすことが難しくなるからである。
以上のとおり、中子3を介してブラダー4による加圧下で加硫成型を行ったならば、金型1から加硫成型されたタイヤを抜き出し、製品タイヤが得られる。金型1からタイヤを抜き出すに当たり、製品タイヤの内側から中子3を剥がす必要があり、ここで中子3に離型剤を付着しておくことが、タイヤから中子3を容易に剥離するために有利である。
離型剤としては、ブチルセメントなどが適している。
以上の特性を満足する材料としては、ゴム、ウレタン樹脂またはシリコン樹脂を挙げることができ、中でも、ゴムを用いることが好ましい。
図5に示す断面形状を有する、サイズ225/45 R17のタイヤを製造するに際し、図1から図3に示した手順に従って、中子を介してブラダーによる加硫成型を行った。また、比較として、中子を用いない以外は同じ条件とする、図4に示した加硫成型も行った。用いた中子の仕様を表1に示す。
Figure 0005363897
得られた製品タイヤについて、図5に示すBDの距離、すなわち傾斜ベルト層12bの幅方向中心部と同幅方向端部との径差BDを測定した。
また、図5に示す断面形状を有するタイヤは、平坦なベルト形状が与えられるところから、転がり抵抗の低減が期待されるため、製品タイヤを7.5J×17のリムに装着し内圧を230kPaに調整したのち、鉄板表面を有する、直径1.7mのドラム試験機を用いて、時速80kmでの車軸の転がり抵抗力を測定した。この測定結果は、比較例での転がり抵抗力を100としたときの指数にて示した。この指数が小さいほど、転がり抵抗が小さいことを示している。これらの測定結果を、表2に示す。
Figure 0005363897
1 金型
2 生タイヤ
2a ショルダー部
3 中子
4 ブラダー
10 ビードコア
11 カーカス
12a、12b 傾斜ベルト層
13a、13b 周方向ベルト層
14 トレッド

Claims (6)

  1. 生タイヤを成型金型内に配置し、該生タイヤの内側からタイヤ径方向外側へブラダーを押し付けて加硫成型を行うに当たり、前記生タイヤのショルダー部内側に中子を固定し、該中子を介してブラダーの押し付けを行うことを特徴とするタイヤの製造方法。
  2. 前記中子は、前記生タイヤのベルトの幅方向端を中心とするタイヤ幅方向に100mmの範囲内に対応するショルダー部内側部分に固定する請求項1に記載のタイヤの製造方法。
  3. 前記中子は、前記ショルダー部内側に離型剤を介して固定する請求項1または2に記載のタイヤの製造方法。
  4. 前記中子は、生タイヤのトレッドゴムより硬質である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
  5. 前記中子は、加硫成型時の伸びが30から70%である請求項1から4のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
  6. 前記中子は、ゴム、ウレタン樹脂またはシリコン樹脂からなる請求項1から5のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
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