JP4716282B2 - タイヤ用のモールド及びタイヤ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤの製造に用いられるモールドに関する。詳細には、本発明は、モールドのビードリングの改良に関する。
空気入りタイヤの加硫工程に、割モールドが用いられている。図9は、従来の割モールド2の一部がグリーンタイヤG及びブラダーBと共に示された断面図である。この割モールド2は、トレッドセグメント4と、サイドプレート6と、ビードリング8とを備えている。ビードリング8は、内周面10と底形成面12とを備えている。加硫工程では、まず予備成形されたグリーンタイヤGが、開かれたモールド2に投入される。次に、モールド2が閉められる。次に、ブラダーBに高温気体が充填される。ブラダーBは内周面10に沿いつつ膨張し、モールド2とブラダーBとによってキャビティが形成される。グリーンタイヤGは、キャビティにおいて加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、ゴム組成物は流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。ビードリング8とブラダーBとにより、ビードが形成される。このようなモールド2は、特開2001−9840公報に開示されている。
特開2001−9840公報
モールド2に投入されたとき、図10に示されるように、グリーンタイヤGの端部Eが内周面10と底形成面12との境界16に引っ掛かることがある。ブラダーBの膨張により、端部Eは矢印A1で示されるように軸方向外側に押され、底形成面12に向けて移動する。このとき、ゴム組成物がブラダーBと内周面10とに挟まれることがある。ゴム組成物が挟まれることにより、図11に示されるように、ビードBeのトウ側に舌状部Toが形成される。この現象は、「ロングトウ」と称される。ラバーチェーファー(織布が用いられていないチェーファー)を備えたタイヤの場合、キャンバスチェーファー(ゴムが含浸した織布からなるチェーファー)を備えたタイヤよりもゴム組成物が流動しやすいので、舌状部Toが形成されやすい。舌状部Toは、タイヤの外観及び品質を低下させる。寸法の大きな舌状部Toは、除去される必要がある。この除去作業は、ナイフが用いられて手作業で行われる。この除去作業には、手間がかかる。
グリーンタイヤGの端部Eの厚みが小さく設定されれば、舌状部Toの発生は抑制されうる。しかし、薄い端部Eにより、ビードBeのボリューム不足が生じることがある。この現象は、「スマッシュ」と称されている。スマッシュの発生したタイヤでは、ビードとリムとのエアシールが十分ではない。このタイヤでは、ビードの厚みが不十分なので、リムへタイヤが組み込まれるときにビードが損傷を受けるおそれもある。さらに、このタイヤでは、断面毎のビードコアの位置がばらつく。このばらつきは、タイヤのユニフォーミティを阻害する。同様の問題は、ツーピースモールドによって得られるタイヤにも見られる。
本発明の目的は、品質に優れたタイヤが得られるモールドの提供にある。
本発明に係るタイヤ用モールドは、ビードリングを備えている。このビードリングは、ビード底に当接してこのビード底の形状を決定する底形成面と、この底形成面よりも径方向内側に位置するブラダー支持面と、このブラダー支持面よりも径方向内側であってかつ軸方向外側に位置するブラダー案内面とを備える。このブラダー支持面の径方向距離は、5.0mm以下である。
好ましくは、ブラダー案内面は、径方向内側から径方向外側に向かって軸方向内向きに傾斜している。ブラダー案内面の径方向に対する角度は、15°以上75°以下である。
好ましくは、ブラダー案内面の距離は、5mm以上である。好ましくは、ビードのコアの軸方向幅W2に対する底形成面の軸方向幅W1の比(W1/W2)は、2.5以下である。
本発明に係るタイヤ製造方法は、
(1)ビード底に当接してこのビード底の形状を決定する底形成面と、この底形成面よりも径方向内側に位置するブラダー支持面と、このブラダー支持面よりも径方向内側であってかつ軸方向外側に位置するブラダー案内面とを備えており、このブラダー支持面の径方向距離が5.0mm以下であるビードリングを含むモールドに、グリーンタイヤが投入される工程
及び
(2)このグリーンタイヤが、モールドとブラダーとに囲まれたキャビティ内で加圧及び加熱され、ビードリングによってビードが形成される工程
を含む。
このモールドでは、ブラダー案内面に沿ってブラダーが膨張するので、ブラダーとグリーンタイヤとが接触したとき、接触点においてブラダーが起立している。さらにブラダーが膨張することで、グリーンタイヤは径方向外側へと押される。このモールドでは、グリーンタイヤがブラダーによって軸方向外向きに押されることが抑制される。このモールドにより、舌状部の発生が抑制される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールド22が示された平面図であり、図2は図1のII−II線に沿った拡大断面図である。図2には、加硫工程完了直前のグリーンタイヤGも示されている。
このモールド22は、多数のトレッドセグメント24と、上側サイドプレート26と、上側ビードリング28と、下側サイドプレート30と、下側ビードリング32とからなる。トレッドセグメント24の平面形状は、実質的に円弧状である。多数のトレッドセグメント24が、リング状に連結される。上側サイドプレート26、下側サイドプレート30、上側ビードリング28及び下側ビードリング32は、実質的にリング状である。トレッドセグメント24の数は、通常3以上20以下である。このモールド22は、いわゆる「割モールド」である。
図3は、図2の下側ビードリング32が示された一部切り欠き断面図である。図3において矢印Xで示されているのは、下側ビードリング32の断面における径方向である。図3において、右側は径方向内側であり左側は径方向外側である。図3において矢印Yで示されているのは、下側ビードリング32の断面における軸方向である。図3において、上側は軸方向内側であり下側は軸方向外側である。下側ビードリング32は、サイド形成面34、底形成面36、ブラダー支持面38及びブラダー案内面40を備えている。図2から明らかなように、上側ビードリング28も、下側ビードリング32と同様、サイド形成面、底形成面、ブラダー支持面及びブラダー案内面を備えている。
サイド形成面34は、径方向に対して略平行である。サイド形成面34は、グリーンタイヤGの端部E近傍の外面と当接する。サイド形成面34により、タイヤのビードのサイドが形成される。
底形成面36は、サイド形成面34の径方向内側に位置している。底形成面36は、概して、軸方向外側から軸方向内側に向かって径方向内向きに傾斜している。底形成面36は、湾曲部42及び平坦部44からなる。湾曲部42は、サイド形成面34に連続している。平坦部44は、湾曲部42に連続している。
ブラダー支持面38は、底形成面36の径方向内側に位置している。この支持面38は、底形成面36に連続している。この支持面38は、径方向に延在している。支持面38が、径方向に対して多少傾斜してもよい。この場合、径方向に対する支持面38の角度は、15°以下が好ましい。
ブラダー案内面40は、支持面38よりも径方向内側であってかつ軸方向外側に位置している。この案内面40は、支持面38に連続している。この案内面40は、径方向内側から径方向外側に向かって軸方向内向きに傾斜している。
このモールド22が用いられたタイヤ製造方法では、まず、モールド22が開いておりブラダーBが収縮している状態で、予備成形によって得られたグリーンタイヤGがモールド22に投入される。次に、ブラダーBに高温の気体が充填される。ブラダーBは、図4(a)に示されるように、案内面40に沿って膨張する。案内面40よりも径方向外側のブラダーBは、案内面40によって起立させられる。この状態で、ブラダーBがグリーンタイヤGと当接する。ブラダーBは、グリーンタイヤGに対して十分な角度をもって、グリーンタイヤGに当接する。グリーンタイヤGは、ブラダーBによって矢印A2の方向へと押され、底形成面36に填り込む。このとき、グリーンタイヤGのゴム組成物は、ブラダーBと支持面38との間に挟まれない。
図4(b)には、ブラダーBがさらに膨張した様子が示されている。ブラダーBは、支持面38で湾曲している。支持面38は、ブラダーBを支持している。グリーンタイヤGはブラダーBによってサイド形成面34及び底形成面36に押しつけられる。ブラダーBがさらに膨張することにより、グリーンタイヤGは、トレッドセグメント24(図2参照)及びサイドプレート26、30のキャビティ面にも押しつけられる。グリーンタイヤGは、モールド22とブラダーBとに囲まれたキャビティ内で加圧される。同時にグリーンタイヤGは、高温気体からの熱伝導により加熱される。加圧と加熱とにより、ゴム組成物がキャビティ面に沿って流動する。図5には、加圧工程の途中にあるグリーンタイヤGが示されている。グリーンタイヤGの端部Eは、ブラダーB、底形成面36及びサイド形成面34に囲まれている。さらなる加熱によってゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。
図6は、図1から5に示されたモールド22で得られたタイヤTの一部が示された断面図である。この図6には、ビードBeの近傍が示されている。このビードBeは、サイド部S及びビード底Bbを備えている。サイド部Sの形状は、サイド形成面34によって決定される。ビード底Bbの形状は、底形成面36によって決定される。
前述のように、ブラダーBは案内面40によって起立させられる。起立したブラダーBがグリーンタイヤGに当接することにより、支持面38とブラダーBとの間にゴム組成物が挟まれることが抑制される。このモールド22が用いられることにより、ロングトウが防止される。一般にロングトウは、周方向に不均一に生じるので、ビードの質量の不均一を招来する。本発明に係るモールド22により、ビードBeの質量の不均一が抑制される。この製造方法で得られたタイヤTは、ユニフォーミティに優れる。このモールド22が用いられれば、グリーンタイヤGにおいてロングトウ防止策がなされる必要が無いので、スマッシュも抑制される。このモールド22により、高品質なタイヤTが得られる。このタイヤTの製造方法では、舌状部の除去作業が不要である。この製造方法は、生産性に優れる。
図7は、図3の下側ビードリング32の一部が示された拡大断面図である。この図7において両矢印θで示されているのは、案内面40の径方向に対する角度である。角度θ(degree)は、15°以上75°以下が好ましい。角度θが15°以上に設定されることにより、ブラダーBが十分に起立し、ロングトウが抑制される。ロングトウ抑制の観点から、角度θは20°以上がより好ましく、25°以上が特に好ましい。角度θが75°以下に設定されることにより、支持面38によるブラダーBの傷付きが抑制される。ブラダーBの傷つき防止の観点から、角度θは60°以下がより好ましく、50°以下が特に好ましい。
図7において両矢印L1で示されているのは、案内面40の距離である。十分な距離L1が設定されることにより、ブラダーBが起立してロングトウが抑制される。この観点から、距離L1は5mm以上が好ましく、10mm以上がより好ましい。ビードリング28、32の耐久性の観点から、距離L1は30mm以下が好ましい。
図7において両矢印L2で示されているのは、支持面38の径方向距離である。距離L2が過大であると、膨張課程においてブラダーBが支持面38に沿うので、起立の程度が小さなブラダーBがグリーンタイヤGに当接する。この場合、ロングトウが生じやすい。ロングトウ抑制の観点から、距離L2が小さいほど好ましい。距離L2は5.0mm以下が好ましく、3.0mm以下がより好ましく、2.0mm以下が特に好ましい。距離L2がゼロであってもよい。距離L2がゼロの場合、底形成面36と案内面40とが線を介して隣接する。理論上は線の幅はゼロであるが、実際のモールド22では、不可避的に多少の幅を有する支持面38が形成される。ブラダーBの傷つき防止の観点から、距離L2は0.1mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましい。
図7において両矢印W1で示されているのは、底形成面36の軸方向幅である。図6において両矢印W2で示されているのは、コアの軸方向幅である。底形成面36の幅W1が小さいほど、グリーンタイヤGがモールド22に投入されるときにグリーンタイヤGがビードリング28、32に填りやすい。この観点から、幅W1の幅W2に対する比(W1/W2)は2.5以下が好ましく、2.3以下がより好ましく、2.0以下が特に好ましい。比(W1/W2)は、1.5以上である。
本発明においてコアの幅W2は、タイヤTが正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤTに空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤTには荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤTが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤTが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。測定時には、タイヤTに荷重が負荷されない。
案内面40を備えたビードリングは、従来のビードリング8(図9参照)の再利用によって得られうる。具体的には、従来のビードリング8の内周面10が切削されることにより、案内面40が形成される。再利用によって得られたビードリングは、安価である。
ラバーチェーファーを備えたタイヤでは、ゴム組成物の流動が激しいので、ロングトウが生じやすい。本発明に係るモールド22は、ラバーチェーファーを備えたタイヤに適している。もちろん、キャンバスチェーファーを備えたタイヤの製造にも、このモールド22は用いられうる。
図8は、参考例の実施形態に係るモールド48の一部が示された断面図である。このモールド48も、図2に示されたモールド22と同様、多数のトレッドセグメントと、上側サイドプレートと、上側ビードリングと、下側サイドプレートと、下側ビードリング50とからなる。図8には、下側ビードリング50が示されている。
この下側ビードリング50は、サイド形成面34、底形成面36、ブラダー支持面52及びブラダー案内面40を備えている。支持面52は、丸められている。この支持面52の径方向距離は、理論上はゼロである。実際の金型では不可避的に多少の幅を有する支持面52が形成される。このモールド48でも、ブラダーBは案内面40によって起立させられ、支持面52によって支持される。このモールド48でも、ロングトウが抑制される。ロングトウ抑制の観点から、丸めの曲率半径Rは5.0mm以下が好ましく、2.0mm以下がより好ましい。ブラダーBの傷付き防止の観点から、曲率半径Rは0.1mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、1.0mm以上が特に好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1から図5及び図7に示された形状を有するモールドを準備した。このモールドでは、支持面の径方向距離L2は3.0mmであり、案内面の角度θは45°であり、底形成面の幅W1は21.0mmである。このモールドにグリーンタイヤを投入し、加圧及び加熱して、タイヤを得た。このタイヤのサイズは、「195/75R15」である。このタイヤのコアの幅W2は、10.0mmである。従って、比(W1/W2)は2.1である。
参考例1
図8に示されるモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。このモールドの支持面は、丸められている。丸めの曲率半径Rは、0.5mmである。このモールドの支持面の径方向距離L2は、理論上はゼロである。
[実施例3から5及び比較例1から3]
下記の表1に示された径方向距離L2を備えたモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例6から13]
下記の表2に示された角度θを備えたモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例14から17]
底形成面の幅W1が異なるモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[従来例]
図9及び図10に示されたモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。このモールドは、支持面及び案内面を備えていない。
[外観観察]
ビードの外観を目視で観察した。この結果が、下記の表1から表3に示されている。
[RFVの測定]
「JASO C607:2000」に規定されたユニフォーミティ試験の条件に準拠して、RFVを測定した。20本のタイヤを測定した結果の平均値が、下記の表1から表3に示されている。
Figure 0004716282
Figure 0004716282
Figure 0004716282
表1から表3から明らかなように、実施例のモールドでは、不良が発生しにくい。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
支持面及び案内面を備えたビードリングは、割モールドのみならず、ツーピースモールドにも適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールドが示された平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った拡大断面図である。 図3は、図2の下側ビードリングが示された一部切り欠き断面図である。 図4は、図3のビードリングがグリーンタイヤとともに示された拡大断面図である。 図5は、図2のモールドがグリーンタイヤとともに示された拡大断面図である。 図6は、図1から5に示されたモールドで得られたタイヤの一部が示された断面図である。 図7は、図3のビードリングが示された拡大断面図である。 図8は、参考例の実施形態に係るモールドの一部が示された断面図である。 図9は、従来のモールドの一部がグリーンタイヤと共に示された断面図である。 図10は、図9のモールドの一部がグリーンタイヤと共に示された拡大断面図である。 図10は、図8のモールドで得られたタイヤの一部が示された断面図である。
符号の説明
22、50・・・モールド
24・・・トレッドセグメント
26・・・上側サイドプレート
28・・・上側ビードリング
30・・・下側サイドプレート
32・・・下側ビードリング
34・・・サイド形成面
36・・・底形成面
38、52・・・ブラダー支持面
40・・・ブラダー案内面
B・・・ブラダー
G・・・グリーンタイヤ
T・・・タイヤ

Claims (3)

  1. タイヤのビードを加硫・成形するためのビードリングを備えており、
    このビードリングが、ビード底に当接してこのビード底の形状を決定する底形成面と、
    この底形成面よりも径方向内側に位置するブラダー支持面と、
    このブラダー支持面よりも径方向内側であってかつ軸方向外側に位置するブラダー案内面とを備えており、
    このブラダー支持面が径方向に延在しており、
    このブラダー支持面の径方向距離が0.5mm以上5.0mm以下であり、
    このブラダー案内面が径方向内側から径方向外側に向かって軸方向内向きに傾斜しており、ブラダー案内面の径方向に対する角度が30°以上60°以下であるタイヤ用のモールド。
  2. 上記ブラダー案内面の距離が5mm以上である請求項1に記載のモールド。
  3. 上記ビードのコアの軸方向幅W2に対する、底形成面の軸方向幅W1の比(W1/W2)が2.5以下である請求項1又は2に記載のモールド。
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