JP5191881B2 - 赤熱コークス受骸装置 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、コークス炉から赤熱コークスを受骸してコークス乾式消火設備に搬送する赤熱コークス受骸装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コークス炉から窯出しされる赤熱コークスを受骸しコークス乾式消火設備に搬送して装入するのに、吊りフレーム機構を介して吊り上げ可能な円筒形の搬送バケットを備えた赤熱コークスの受骸装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。この赤熱コークスの受骸装置では、搬送バケットを吊りフレーム機構と一緒にバケット台車の回転テーブル上に載置して、回転テーブルを回転駆動させることで、搬送バケットを旋回させながらコークス炉から排出される赤熱コークスを受け入れることができるので、搬送バケット内に赤熱コークスを均一に受骸することができ、旋回しない矩形状の搬送バケットに比べて、コークス容積効率を高くして、しかも軽量化できるという特徴がある。
【0003】
特許文献1に記載されている赤熱コークス受骸装置について、図7を参照しながら説明しておく。図7は、赤熱コークス受骸装置をバケット台車に載置した状態を示している。この赤熱コークス受骸装置9は、底部に排出ゲートを有する搬送バケット91と、コークスを受骸した搬送バケット91を吊り上げると共に排出ゲートを開閉する機能を有する吊りフレーム機構92を備えている。ここで、吊りフレーム機構92は、クレーン吊りフック(不図示)が掛止される掛止ピン93を有する吊金物94及びフック95と、搬送バケット91の胴部側面に設けられた排出ゲート開閉機構96及びキャッチングブロック97とに2分割されており、吊り上げ時に、フック95がキャッチングブロック97と係合して一つの吊りフレーム機構を形成する。一方、バケット台車に載置したときには、フック95がキャッチングブロック97から離れ、吊りフレーム機構が2分割される。
【0004】
【特許文献1】
特公昭63−14032号公報
【発明の開示】
発明が解決しようとする課題
[0005]
しかしながら、特許文献1に記載された赤熱コークスの受骸装置では、搬送バケットを吊りフレーム機構と一緒に旋回させると、搬送バケットを単独で旋回させる場合に比較して必要旋回半径が大きくなり、コークス炉前のバケット受骸スペースを広く確保すると共に、旋回に必要な駆動用動力も大きくしなければならないという問題が生じるので、赤熱コークスの受骸時に搬送バケットのみの旋回が可能なように、搬送バケットと吊りフレーム機構を分離し、更に吊りフレーム機構を2分割して両側から搬送バケットを挟んで吊り上げる構造にしているが、吊りフレーム機構を2分割することにより吊りフレーム機構としての強度が低下し、更に、搬送バケットを安定して保持することも困難になるという問題が生じる。そこで、吊りフレーム機構に搬送バケットを吊りローラ4箇所で保持する外枠部を設け、旋回時には搬送バケットと外枠部を分離可能にしたものも使用されているが、搬送バケットの外周側に外枠部を配置するためのスペースが必要になり、小型コークス炉のように、コークス炉前のバケット受骸スペースの幅が狭く、高さも低い場合では、外枠部とコークス炉の外壁とが干渉して、外枠部を備えた吊りフレーム機構を外周側に配置した搬送バケットを使用することができないという問題が生じている。
[0006]
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、搬送バケットをバケット台車に載せて搬送バケットのみを旋回させながらコークス炉から赤熱コークスを受骸でき小型コークス炉にも適用可能な赤熱コークス受骸装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
【0007】
前記目的に沿う本発明に係る赤熱コークス受骸装置は、底部に排出ゲートを備え、円筒状の胴部の下側にコニカル部を有するコークスの搬送バケットと、該搬送バケットのコニカル部を囲む外枠部を備え、該搬送バケットの吊り上げ機能並びに該搬送バケットの前記排出ゲートの開閉機能を備えた吊りフレーム機構と、を有し、バケット吊り上げ時に前記吊上げ機構の吊りローラが扉掛止部材の凹部に進入して搬送バケットを持ち上げ、且つ、バケット台車に搭載時に前記吊りフレーム機構の吊りローラが凹部から離れて前記搬送バケットが前記吊りフレーム機構とは独立して回転駆動可能な赤熱コークス受骸装置であって、前記搬送バケットの左右両側に位置する外枠部の短辺の長さを前記搬送バケットの最大径と同一または小さくして前記外枠部を前記コニカル部に収め、前記搬送バケットのコニカル部を囲む外枠部が前記コニカル部の上端及び前記バケット台車の外周部の範囲内で上下に動くことを特徴とする。
[0008]
【0009】
本発明に係る赤熱コークス受骸装置において、前記外枠部に、前記吊りフレーム機構を吊り上げた場合に前記排出ゲートを上方に押し上げて閉止し、前記吊りフレーム機構をコークス装入ホッパー上に載置した場合には前記排出ゲートを下方に開ける前記排出ゲート開閉用の吊りローラを直接設けることが好ましい。
【0010】
本発明に係る赤熱コークス受骸装置において、前記外枠部は、コニカル部の高さ方向に上下移動可能であり、排出ゲートを押し上げてコニカル部下面に当接し開口部を閉止させる上昇位置、前記搬送バケットをコークス装入ホッパー上に載置したときに所定の開度で排出ゲートが開くように支持する第1の下降位置、及び、バケット台車に搭載したときに排出ゲートから離れる第2の下降位置に移動することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1〜2記載の赤熱コークス受骸装置においては、吊りフレーム機構の外枠部を搬送バケットのコニカル部に収めたので、搬送バケットの外周側に外枠部を配置しても、左右外枠部の外寸法を搬送バケットの外寸法以下にすることが可能になる。その結果、小型コークス炉においても、搬送バケットをバケット台車に載せて旋回させながらコークス炉から赤熱コークスを受骸することが可能になる。
【0012】
特に、請求項1記載の赤熱コークス受骸装置においては、左右外枠部の外寸法を搬送バケットの最大径と同一又は小さくしたので、コークス炉前のバケット受骸スペースの幅が狭く、高さも低い小型コークス炉であっても、搬送バケット単体が装入できるスペースさえあれば、赤熱コークス受骸装置を適用することが可能になる。
【0013】
請求項2記載の赤熱コークス受骸装置においては、外枠部に排出ゲート開閉用の吊りローラを直接設けたので、搬送バケットに対して外枠部を相対的に下降又は上昇させることで吊りローラを下降又は上昇させることができ、排出ゲートの開閉を行なうことが可能になる。その結果、排出ゲートの開閉機能を簡単に構成することが可能になり、赤熱コークス受骸装置の製作コストを低減できる。
【0014】
請求項3記載の赤熱コークス受骸装置においては、コニカル部の高さ方向に上下移動可能な外枠部を設け、排出ゲートを押し上げてコニカル部下面に当接し開口部を閉止させる上昇位置、前記搬送バケットをコークス装入ホッパー上に載置したときに所定の開度で排出ゲートが開くように支持する第1の下降位置、及び、バケット台車に搭載したときに排出ゲートから離れる第2の下降位置に移動可能にしたことにより、前記吊りフレームによる外枠部の高さ位置の変更する動作のみで、排出ゲートの開閉を行うことができ、かつ、搬送バケットが独立して回転可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
[0015]
[図1]本発明の一実施の形態に係る赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き正面図である。
[図2]同赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き側面図である。
[図3]同赤熱コークス受骸装置の底面図である。
[図4]バケット台車から赤熱コークス受骸装置の吊り上げを開始した際の状態を示す正面図である。
[図5]同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き正面図である。
[図6]同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き側面図である。
[図7]従来の赤熱コークス受骸装置の構成を示す図である。
符号の説明
[0016]
10:赤熱コークス受骸装置、11:排出ゲート、12:コニカル部、13:搬送バケット、14:外枠部、15:吊りフレーム機構、16:つば部、17:胴部、18、19:扉、20:回動用腕部、21:取付け部材、22:ピン、23、24:第1の把持部材、25、26:第2の把持部材、27:連結部材、28、29:柱部材、30、31:梁部材、32:枠体、33:クレーン吊りフック、34:掛止ピン、35:吊り金具、36:昇降ガイドローラ、37:補強部材、38:扉掛止部材、39:凹部、40:吊りローラ、41:コークス装入ホッパー、42:装入ホッパー受台、43:バケット受座、44:バケット台車、45:回転テーブル、46:走行路、47:レール、48:炭化室
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き正面図、図2は同赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き側面図、図3は同赤熱コークス受骸装置の底面図、図4はバケット台車から赤熱コークス受骸装置の吊り上げを開始した際の状態を示す正面図、図5は同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き正面図、図6は同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き側面図である。
【0018】
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る赤熱コークス受骸装置10は、底部に排出ゲート11を備え下側にコニカル部12を有するコークスの搬送バケット13と、搬送バケット13を囲む外枠部14を有し、搬送バケット13の吊り上げ機能並びに搬送バケット13の排出ゲート11の開閉機能を備えた吊りフレーム機構15とを有している。以下、これらについて詳細に説明する。
【0019】
搬送バケット13は、上部に拡径したコークス受け入れ用開口が形成された環状のつば部16と、つば部16の下端に連設する円筒状の胴部17を有し、胴部17の下端に徐々に縮径するコニカル部12が連設され、コニカル部12の先端部にはコークス排出用開口が形成されている。また、図1、図3に示すように、排出ゲート11は、閉時にはコークス排出用開口に外側から被さってコークス排出用開口を塞ぎ、開時(図5参照)には中央部で分離し左右両開きとなってコークス排出用開口を露出させる対となる平板状の扉18、19を有している。そして、扉18、19の基部には、その前後方向に回動用腕部20が形成され、コニカル部12の側面の左右に設けられた取付け部材21の凹部に装入されてピン22で固定されている。
【0020】
外枠部14は、図3に示すように、コニカル部12を左右から挟んで配置し、その外側端面間の距離が搬送バケット13のつば部16の外径(すなわち、搬送バケット13の最大径)より小さくなるように配置された1対の第1の把持部材23、24と、コニカル部12を前後から挟んで、その外側端面間の距離が搬送バケット13のつば部16の外径より大きくなるように配置された1対の第2の把持部材25、26と、第1、第2の把持部材23〜26の近接する端部同士を連結する連結部材27とを有している。ここで、図1に示すように、第1の把持部材23、24は、断面視して上端の幅が下端の幅より小さくなっている。これによって、第1の把持部材23、24の内側面をコニカル部12の左右の側面に収納させることができる。
【0021】
また、図1、図2に示すように、第2の把持部材25、26の上部には、第2の把持部材25、26の両側にそれぞれ立設された柱部材28、29と、各柱部材28、29の中間部及び上端部をそれぞれ連結する梁部材30、31を備えた枠体32が形成されている。そして、各枠体32の上端にはクレーン吊りフック33が掛止される掛止ピン34を備えた吊り金具35が設けられ、各梁部材30、31の外側面の中央部には、図示しないコークス乾式消火設備の巻き上げ機で赤熱コークス受骸骨装置10を吊り上げる際のガイドとなる昇降ガイドローラ36が取付けられている。なお、符号37は、柱部材28、29を第2の把持部材25、26の両側にそれぞれ立設する際の補強部材である。
【0022】
また、図1〜図3に示すように、第2の把持部材25、26の内側面の両端側には、吊りフレーム機構15を吊り上げた場合に排出ゲート11を上方に押し上げて閉止し、吊りフレーム機構15をコークス装入ホッパー41(図5参照)上に載置した場合には排出ゲート11を下方に引き開ける排出ゲート11開閉用の吊りローラ40が取付けられている。ここで、扉18、19の前後両端部にはそれぞれ扉掛止部材38が取付けられ、扉掛止部材38の中央部には、外側及び下側に開口を有する凹部39が形成され、吊りローラ40の先側は、外枠部14が上昇した際に、凹部39の下側の開口からその内部に進入可能になっている。なお、図1に示すように、凹部39の上面を外方に向かって下方に傾斜させれば、ローラ40の昇降ストロークを短縮できる利点がある。更に、図2、図3に示すように、コニカル部12の側面の前後中央部には、赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパー41に排出する際に、コークス装入ホッパー41の上端部に設けられた装入ホッパー受台42(図4、図5参照)の上面に当接して搬送バケット13を支持するバケット受座43がそれぞれ取付けられている。
【0023】
以上のような構成とすることにより、枠体32の吊り金具35の掛止ピン34にクレーン吊りフック33を掛止してクレーン吊りフック33を上昇させると、搬送バケット13のコニカル部12を外側から囲んでいる外枠部14を上昇させることができ、外枠部14に固定の吊りローラ40が扉掛止部材38の凹部39に当接することにより、排出ゲート18、19を介して搬送バケット13を吊り上げることができ、吊りフレーム機構15に搬送バケット13の吊り上げ機能が形成される。また、第1の把持部材23、24の外側端面間の距離が搬送バケット13のつば部16の外径より小さくなるように配置されているので、外枠部14が上昇しても、外枠部14をコニカル部12の範囲内に収めることができる。
【0024】
また、外枠部14を上昇させると、吊りローラ40が上昇し、吊りローラ40が扉掛止部材38の凹部39の上面に当接して扉掛止部材38を上方に押し上げることで回動用腕部20をピン22の周りに回動させることができ、扉18、19をコニカル部12のコークス排出用開口の外側から被せてコークス排出用開口を塞ぐことができる。一方、外枠部14を下降させると、吊りローラ40が下降し、吊りローラ40の下降に伴って扉18、19が重力の作用で扉掛止部材38の凹部39の上面を吊りローラ40に当接させながら回動用腕部20を介してピン22の周りに回動して、扉18、19が左右両開きとなってコニカル部12のコークス排出用開口が露出することができる。これによって、吊りフレーム機構に排出ゲート11の開閉機能が形成される。
【0025】
更に、吊りフレーム機構15の前後に設けられた吊り金具35の掛止ピン34に、それぞれクレーン吊りフック33を掛止して吊り上げた赤熱コークス受骸装置10を、クレーン吊りフック33を下降させてバケット台車44の中央部に設けられた回転テーブル45上に下ろすと、排出ゲート11の下面が回転テーブル45に当接して、赤熱コークス受骸装置10が回転テーブル45上に載置される。また、クレーン吊りフック33を下降させると、吊りフレーム機構15だけが下降し、外枠部14がコニカル部12から離れると共に吊りローラ40が扉掛止部材38の凹部内から退避して、搬送バケット13と吊りフレーム機構15とが分離し、吊りフレーム機構15は排出ゲート11の下面が回転テーブル45に当接してから所定距離、例えばL1下降した時点で、外枠部14の下面がバケット台車44の外周部に当接して載置される。これによって、バケット台車44に、搬送バケット13と吊りフレーム機構15を分離して載置することができ、赤熱コークスを搬送バケット13で受骸する際に、回転テーブル45を回転させることで、吊りフレーム機構15とは独立して搬送バケット13を回転駆動することができる。
【0026】
続いて、本発明の一実施の形態に係る赤熱コークス受骸装置10の作用について説明する。先ず、図1に示すように、赤熱コークス受骸装置10の設けられた吊りフレーム機構15の吊りローラ40を扉掛止部材38の凹部39に当接させて搬送バケット13を吊り上げて移動することにより、赤熱コークス受骸装置10をバケット台車44に搭載する。そして、バケット台車44を走行路46内に敷設されたレール47上を走行させ、コークスを排出しようとする炭化室48の脇のバケット受骸スペースまで移動させる。
【0027】
そして、回転テーブル44を回転駆動させて、搬送バケット13を旋回させながら、炭化室48から排出される赤熱コークスを受骸する。搬送バケット13が旋回することで、搬送バケット13内での赤熱コークスの受骸位置が連続的に変化するため、赤熱コークスは搬送バケット13内に渡って均等な高さレベルを保ちながら受骸される。赤熱コークスの受骸が完了すると、回転テーブル45を停止させ、バケット台車44をコークス乾式消火設備の赤熱コークス受骸装置受け入れ口まで移動させ停止させる。
【0028】
バケット台車44がコークス乾式消火設備の赤熱コークス受骸装置受け入れ口で停止すると、図4に示すように、吊りフレーム機構15の前後に設けられた吊り金具35にそれぞれクレーン吊りフック33を掛止して、吊りフレーム機構15を吊り上げる。吊りフレーム機構15の上昇に伴って外枠部14に設けられた吊りローラ40は扉掛止部材38の凹部39内に進入し、外枠部14がバケット台車44上から所定距離L1上昇した時点で、吊りローラ40は扉掛止部材38の凹部39の上面に当接すると共に、排出ゲートが搬送バケット13のコニカル部12の下面に当接する。
【0029】
更に、吊りフレーム機構15を吊り上げると、吊りローラ40が扉掛止部材38を上方に押し上げることにより扉18、19がコニカル部12のコークス排出用開口に外側から圧接してコークス排出用開口を塞ぎながら、外枠部14が上昇することで搬送バケット13が吊り上げられ、搬送バケット13と吊りフレーム機構15は一体となって上昇する。ここで、吊りフレーム機構15の枠体32には外側に突出して昇降ガイドローラ36が設けられているので、赤熱コークス受骸装置10はコークス乾式消火設備の図示しない吊り上げ路内で横揺れを防止して巻き上げられる。このとき、コニカル部12を囲む外枠部14に固定された4箇所の吊りローラ40よって搬送バケットを持ち上げているので、これにより搬送バケットを安定して保持することができる。さらに、特許文献1のように吊りフレーム機構を2分割していないので、吊りフレーム機構としての強度を充分に確保することができる。
【0030】
所定高さ位置まで巻き上げられた赤熱コークス受骸装置10は、横移動してコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパー41の上方に搬送し、ついで、クレーン吊りフック33を下降させて、赤熱コークス受骸装置10を下降させる。赤熱コークス受骸装置10がコークス装入ホッパー41に近づくと、図5、図6に示すように、先ず、搬送バケット13の前後に設けられたバケット受座43がコークス装入ホッパー41の上端部に設けられた装入ホッパー受台42の上面に当接して着床する。これによって、搬送バケット13がコークス装入ホッパー41の上端部で支持され、クレーン吊りフック33を下降させると吊りフレーム機構15だけが下降することになる。
【0031】
吊りフレーム機構15が下降すると、外枠部14に設けられた吊りローラ40も下降し、吊りローラ40の下降量に応じて、扉18、19が重力の作用で扉掛止部材38の凹部39の上面を吊りローラ40に当接させながら回動用腕部20を介してピン22の周りに回動して、扉18、19が左右両開きとなってコニカル部12のコークス排出用開口が徐々に露出する。これによって、赤熱コークスの排出が開始される。そして、バケット受座43が装入ホッパー受台42に着床してから外枠部14が所定距離、例えばL2下降した時点で、外枠部14の下面がコークス装入ホッパー41の上端に当接して載置され、扉18、19の移動が停止し、この状態で赤熱コークスがコークス装入ホッパー41内に全量排出される。なお、図5に示すように、扉18,19が約40度以上の傾斜角で開くようにするのが好ましい。これにより、コークスをスムーズに落下させることができる。
【0032】
赤熱コークスの排出が完了すると、クレーン吊りフック33を上昇して、吊りフレーム機構15を吊り上げる。吊りフレーム機構15の上昇に伴って外枠部14に設けられた吊りローラ40が扉掛止部材38を持ち上げて扉18、19が徐々に閉まり、外枠部14がコークス装入ホッパー41の上端から所定距離L2上昇した時点で、外枠部14に固定された4箇所の吊りローラ40が扉掛止部材38を上方に押し上げることにより扉18、19がコニカル部12のコークス排出用開口に下面側から圧接してコークス排出用開口が塞がれる。更に、クレーン吊りフック33が上昇すると、空になった搬送バケット13が吊りフレーム機構15と共に上昇して、赤熱コークス受骸装置10がコークス装入ホッパー41の上端から離脱する。
【0033】
所定高さ位置まで巻き上げられた赤熱コークス受骸装置10は、横移動して吊り上げ路出口の上方まで搬送され、ついで、クレーン吊りフック33を下降させて、吊り上げ路内で赤熱コークス受骸装置10を下降させ、コークス乾式消火設備の赤熱コークス受骸装置受け入れ口で停止しているバケット台車44に搭載する。そして、空の搬送バケット13が搭載されたバケット台車44を、次に赤熱コークスが排出される炭化室に向けて移動させる。
【0034】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の赤熱コークス受骸装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。例えば、赤熱コークス受骸装置の吊りフレーム機構の外枠部の外寸法を搬送バケットの最大径より小さくしたが、搬送バケットの最大径と実質的に同一としてもよい。
Claims (3)
- 底部に排出ゲートを備え、円筒状の胴部の下側にコニカル部を有するコークスの搬送バ
ケットと、該搬送バケットのコニカル部を囲む外枠部を備え、該搬送バケットの吊り上げ機能並びに該搬送バケットの前記排出ゲートの開閉機能を備えた吊りフレーム機構と、を有し、バケット吊り上げ時に前記吊上げ機構の吊りローラが扉掛止部材の凹部に進入して搬送バケットを持ち上げ、且つ、バケット台車に搭載時に前記吊りフレーム機構の吊りローラが凹部から離れて前記搬送バケットが前記吊りフレーム機構とは独立して回転駆動可能な赤熱コークス受骸装置であって、
前記搬送バケットの左右両側に位置する外枠部の短辺の長さを前記搬送バケットの最大径と同一または小さくして前記外枠部を前記コニカル部に収め、
前記搬送バケットのコニカル部を囲む外枠部が前記コニカル部の上端及び前記バケット台車の外周部の範囲内で上下に動くことを特徴とする赤熱コークス受骸装置。 - 請求項1に記載の赤熱コークス受骸装置において、前記外枠部に、前記搬送バケットを
コークス装入ホッパー上に載置した場合には前記排出ゲートを下方に開け、また、排出ゲートを上方に押し上げて閉止するための吊りローラを直接設けたことを特徴とする赤熱コークス受骸装置。 - 請求項1及び2のいずれか1項に記載の赤熱コークス受骸装置において、前記外枠部は
、コニカル部の高さ方向に上下移動可能であり、排出ゲートを押し上げてコニカル部下面に当接しコークス排出用開口部を閉止させる上昇位置、前記搬送バケットをコークス装入ホッパー上に載置したときに所定の開度で排出ゲートが開くように支持する第1の下降位置、及び、バケット台車に搭載したときに排出ゲートから離れる第2の下降位置に移動することを特徴とする赤熱コークス受骸装置。
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JP2006066024 | 2006-03-10 | ||
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Publications (2)
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