JP2020131853A - スライド式台車 - Google Patents
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Abstract
Description
この搬送台車は、作業員が手で押して搬送する台車の上に、側面略逆台形状のバケット本体を設け、そのバケット本体を、支点ピンを中心に回動自在として傾斜させる構造としている。
この搬送台車60も、バケット本体61を台車60上に回動自在に設けて構成され、作業員が手で押して搬送するものであるが、側面四角形状の本体部61aの前部に、本体部の底壁を前方にそのまま直線的に延長させた側面三角形状の延伸部61bを設けて構成し、その延伸部61bによって廃棄バッグとの距離を縮め、スクラップを周囲に(特に、バケット本体と廃棄バッグとの間部分に)こぼすことなく廃棄バッグに確実に排出するようにしている。
また、この搬送台車は延伸部を設けていることから、本体部との間に隙間や段差などが形成され易い。こうした隙間や段差が形成されると、そこにスクラップが詰まったり溜まったりしてしまうため、バケット本体内のスクラップを完全に廃棄バッグ内に排出し難いといった問題がある。また、バケット内に残ったスクラップを処置する際に、手を切創する危険もある。
車輪(12)を備えた台車本体(10)と、台車本体(10)の上方に設けられた基台(20)と、前記基台(20)の上に設けられたバケット機構(30)とで構成され、前記バケット機構(30)が、前記基台(20)の上面に固定され、前後方向への搬送機能を有する搬送体(31)と、前記搬送体(31)によって前記前後方向へ移動可能な可動板(32)と、前記可動板(32)の上方に設けられ、前記搬送物を収納し、前面に、開閉蓋(34)によって開閉する開口部(33a)を有するバケット本体(33)と、前記バケット本体(33)の底壁下面と前記可動板(32)の上面との間に回転自在に固定され、前記可動板(32)に対して前記バケット本体(33)を回転軸(41)周りに傾動させる傾動部材(40)を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記回転軸(41)を、前記第一ストッパー(S1)よりも前方に配置したことを特徴とする。
これにより、バケット本体の開口部を廃棄バッグ等の廃棄場所の直上に位置させることができる。その結果、開口部と廃棄バッグ等の間に隙間が形成されず、よってバケット本体内の搬送物を全て廃棄バッグ内に確実に排出することができる。
これにより、バケット本体の廃棄バッグ等に対する位置を正確に設定できる。また、バケット本体が基台から前方へ落下するといった事態も未然に防止できる。
これにより、バケット本体の開口部と廃棄バケット等の間に隙間が形成されるのをさらに確実に防止し、搬送物を廃棄バッグ等に、より正確に排出することができる。
これにより、バケット本体を廃棄バッグ等よりも高い位置に移動させることができるので、バケット本体の搬送物を廃棄バッグ等に容易に排出することができる。また、昇降機構によってバケット本体を低い位置に移動させることにより、搬送物をバケット本体に容易に投入できる。また、これによりスライド式台車の重心を低くすることができるので、安定姿勢での移動が可能となる。
また、作業者にとっても腰痛防止を図れるといった効果がある。
手押しハンドル13は作業員が手で握って容易に押すことができる高さを有し、また、車輪12は走行音の発生を抑制するためにゴムタイヤを使用している。なお、車輪12の種類は限定されず、例えば、耐久性に優れる鋼製や樹脂製とすることもできる。また、レール上を走行させることもできる。
さらに、基台20と可動板32との間に、可動板32の前後方向の移動を規制する第三ストッパーS3を設けている。この第三ストッパーS3は、可動板32に形成した上穴32cと、基台20に形成した下穴20aに挿通される。
本実施形態の搬送体31は、左右方向に三つ、等間隔で配置しているが、この数は限定されない。なお、搬送体31は、平板状の取付基板(図示せず)に固定し、この取付基板を介して基台20の上面に固定することもできる。
傾動部材40は、左右方向に延びる回転軸41を備え、その回転軸41をバケット本体33の底壁下面に、直接あるいは連結部材36(図3参照)を介して間接的に固定する。回転軸41は軸受(ベアリング)42で支持することができる。これにより、バケット本体33は、可動板32に対して回転軸41を中心に前後に自在に傾動することができる。なお、この回転軸41は、バケット本体33の底壁下面の前後方向の中心部に水平に直交して左右方向に延びるように配置している。
まず、例えば、高炉などで発生したスクラップを、バケット本体33に収納して廃棄バッグBまで作業員が手で押して搬送する。
この搬送状態では、図4および図5に示すように、バケット本体33の開口部33aは開閉蓋34で閉鎖し、また、昇降機構50のリンク構造51は下降状態とする。リンク構造51を下降状態とすることで、バケット本体33の位置を低くすることができるので、スクラップを容易に投入することができ、また、これにより、スライド式台車1の重心を低くすることができるので安定姿勢で搬送することができる。
また、バケット本体33の底壁上面に緩衝用のゴム材37を配置することにより、スクラップをバケット本体33に投入した際の音およびスライド式台車1を搬送する際の音の発生を効果的に抑制する。また、バケット本体33の底壁のスクラップによる損傷を防止する。
この可動板32の前進移動は、回転ローラー31bによって極めて円滑に行うことができる。また、可動板32の前進移動限界位置は第一ストッパーS1によって設定されるので、可動板32が搬送体31から廃棄バッグBに落下するといった事態を未然に防止することができる。
このようにして可動板32を前進移動させることにより、バケット本体33を廃棄バッグBに近付けることができるので、スクラップを周囲にこぼすことなく廃棄バッグBに容易に排出することができる。
この際、可動板32を前進移動限界位置まで前進させ、かつ、昇降機構50のリンク構造51を上昇させているので、バケット本体33の開口部33aを、廃棄バッグBの後端よりも前方でその上方に位置させることができる。従って、バケット本体33のスクラップを周囲に散乱させることなく廃棄バッグBに確実に排出することができる。
またバケット本体33は略箱型なので、逆台形型のバケットと比較した場合、特に搬送物を円筒状や球状といった転がり易い形状にしても搬送中にこぼれる心配は少ない。
こうした限定を取り除くために、図7に示すように、回転軸41を、第一ストッパーS1よりも前方に配置した構成とすることができる。この場合、バケット本体33が前進するのに合わせて重りが反対方向に動き、バランスを取ることでバケット本体33が落下することを防止している。
この構成は、第一ストッパーS1を基台20の前端よりも後方に設けると共に、可動板32の側面に第一ストッパーS1に当接する当接突起32bを設けることによって確保することができる。これにより、可動板32(バケット本体33)の前進移動限界位置をさらに前方に設定することができるので、バケット本体33のスクラップを廃棄バッグBへさらに確実に排出することができる。
また、搬送体31はローラー部材31a(回転ローラー31b)に限定されず、例えば、球体や、周回状あるいは往復状態で設けたチェーンやベルト等を使用することもできる。また、傾動部材40は回転軸41と軸受42とで構成できるが、これに限定されず、バケット本体33を傾動させるあらゆる機構を採用することができる。
10 台車本体
11 荷台
12 車輪
13 手押しハンドル
20 基台
20a 下穴
30 バケット機構
31 搬送体
31a 回転ローラー
32 可動板
32a 立設突起
32b 通孔
32c 上穴
32d 当接突起
33 バケット本体
33a 開口部
34 開閉蓋
35 垂下突起
35a 孔部
36 連結部材
37 ゴム材
40 傾動部材
41 回転軸
42 軸受
50 昇降機構
51 リンク構造
60 搬送台車
61 バケット本体
61a 本体部
61b 延伸部
B 廃棄バッグ
S1 第一ストッパー
S2 第二ストッパー
S3 第三ストッパー
S4 第四ストッパー
Claims (10)
- 搬送物を搬送して所定場所に排出するスライド式の台車であって、
車輪を備えた台車本体と、
台車本体の上方に設けられた基台と、
前記基台の上に設けられたバケット機構とで構成され、
前記バケット機構が、
前記基台の上面に固定され、前後方向への搬送機能を有する搬送体と、
前記搬送体によって前記前後方向へ移動可能な可動板と、
前記可動板の上方に設けられ、前記搬送物を収納し、前面に、開閉蓋によって開閉する開口部を有するバケット本体と、
前記バケット本体の底壁下面と前記可動板の上面との間に回転自在に固定され、前記可動板に対して前記バケット本体を回転軸周りに傾動させる傾動部材を備えることを特徴とするスライド式台車。 - 前記回転軸を、前記バケット本体の底壁下面の前記前後方向の中心部に水平直交して左右方向に延びる位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載のスライド式台車。
- 前記基台に、前記可動板の前進移動限界位置を規制する第一ストッパーを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のスライド式台車。
- 前記回転軸を、前記第一ストッパーよりも前方に配置したことを特徴とする請求項3に記載のスライド式台車。
- 前記基台に、前記可動板の後進移動限界位置を規制する第二ストッパーを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のスライド式台車。
- 前記基台と前記可動板との間に、前記可動板の前記前後方向の移動を規制する第三ストッパーを設けたことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載のスライド式台車。
- 前記可動板と前記バケット本体との間に、前記可動板に対する前記バケット本体の傾動を阻止する第四ストッパーを設けたことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載のスライド式台車。
- 前記バケット本体の底壁上面に、緩衝用のゴム材を配置したことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載のスライド式台車。
- 前記台車本体と前記基台との間に、前記基台を昇降動させる昇降機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一つに記載のスライド式台車。
- 前記搬送物が鋼材のスクラップであることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一つに記載のスライド式台車。
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JP2019026113A JP7206992B2 (ja) | 2019-02-15 | 2019-02-15 | スライド式台車 |
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2019
- 2019-02-15 JP JP2019026113A patent/JP7206992B2/ja active Active
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