下記の実施例では、他に示されていない限り、温度はすべて、摂氏で記載されており、部およびパーセンテージはすべて、重量による。試薬は、Sigma−Aldrich Chemical Company、Acros OrganicsまたはLancaster Synthesis Ltd.などの市場供給者から購入することができ、他に示されていない限り、さらに精製することなく使用することができる。テトラヒドロフラン(THF)、塩化メチレン(CH2Cl2)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)は、AldrichからSure−Sealボトルで購入することができ、受け取ったまま使用することができる。溶媒はすべて、他に示されていない限り、当業者に知られている標準的な方法を使用して精製することができる。
下記の反応は通常、アルゴンまたは窒素の陽圧下に、または乾燥管を用いて、周囲温度で(他に述べられていない限り)、無水溶媒中で行われ、反応フラスコは、シリンジを介して基質および試薬を導入するためのゴム製隔膜を備えていた。ガラス器具を炉乾燥および/または熱乾燥させた。分析薄層クロマトグラフィー(TLC)を、ガラス裏を備えたシリカゲル60 F 254プレコーティングプレート(Merck Art 5719)を使用して行い、適切な溶媒比(v/v)で溶離した。反応をTLCまたはLCMSによりアッセイし、出発物質の消費により判断して停止した。TLCプレートの可視化は、UV光(波長254nM)を用いて、または適切なTLC可視化溶媒を用いて行い、熱で活性化させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Stillら、J.Org.Chem.(1978年)43、2923)を、シリカゲル60(Merck Art 9385)またはBiotageまたはISCO精製系などの様々なMPLC系を使用して行った。
下記実施例での化合物構造を、次の方法:プロトン磁気共鳴分光法、質量分析法および元素微量分析のうちの1種または複数により確認した。プロトン磁気共鳴(1H NMR)スペクトルを、300または400メガヘルツ(MHz)の電界強度で操作されるBruker分光計を使用して決定した。化学シフトは、内部テトラメチルシラン標準からのダウンフィールド1ミリオン当たりの部(PPM、δ)で報告する。別法では、1H NMRスペクトルは、次のような重水素化溶媒中の残留プロトンからのシグナルを参照していた。CDCl3=7.25ppm、DMSO−d6=2.49ppm、C6D6=7.16ppm、CD3OD=3.30ppm。ピーク多重性は次のように表される。sは一重項、dは二重項、ddは二重項の二重項、tは三重項、dtは三重項の二重項、qは四重項、brは幅広、mは多重項。結合定数は、(Hz)で示される。質量スペクトル(MS)データは、APCIまたはESIイオン化を伴うAgilent質量分光計を使用して得た。元素微量分析は、Atlantic Microlab Inc.が行い、理論値の±0.4%の範囲内で示される元素結果が得られた。
本発明の好ましい化合物は、下記で具体的に記載された方法と類似の方法で調製することができる。
下記で提供する実施例および調製で、本発明の化合物およびそのような化合物を調製する方法をさらに説明および例示する。本発明の範囲は、次の実施例および調製の範囲により何ら制限されないことを理解されたい。当業者であれば、様々な酸、アミン、アルキルハロゲン化物、アリールハロゲン化物、カップリング試薬および複素環を次の記載で置換して、所望の実施形態の調製に合わせることができることを認めるであろう。次の方法を拡大または縮小して、所望の物質の量に合わせることができる。
実施例および明細書において、「Et」はエチルを意味し、「Ac」はアセチルを意味し、「Me」はメチルを意味し、「ETOAC」または「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「Bu」はブチルを意味する。Et2Oはジエチルエーテルを指している。DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを指している。DMSOはジメチルスルホキシドを指している。MTBEはtert−ブチルメチルエーテルを指している。他の略語には、CH3OHまたはMeOH(メタノール)、EtOH(エタノール)、DME(エチレングリコールジメチルエーテル)、DCMまたはCH2Cl2(ジクロロメタンまたは塩化メチレン)、CHCl3(クロロホルム)、1,2−DCE(1,2−ジクロロエタン)、Ph(フェニル)、TFA(トリフルオロ酢酸)、DIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)、TEAまたはEt3N(トリエチルアミン)、NMM(4−メチルモルホリン)、HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物)、HATU[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート]、EDCl[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド]、DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)、DMAP(4−ジメチルアミノピリジン)、NaOH(水酸化ナトリウム)、KOH(水酸化カリウム)、HCl(塩化水素)、MgSO4(硫酸マグネシウム)、Na2SO4(硫酸ナトリウム)、NH4Cl(塩化アンモニウム)およびNaHCO3(重炭酸ナトリウム)が包含される。
(実施例1)
6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド
塩化ジメチルアルミニウム(ヘキサン中1.0Mの溶液、3mL、3.0mmol)を2−アミノピリジン(282mg、3.0mmol)の1,2−ジクロロメタン溶液に0℃で加えた。混合物を室温で15分間攪拌し、次いで、1,2−ジクロロメタン(3mL)中の6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(1f)(108mg、0.30mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、20%酒石酸カリウムナトリウム四水和物水溶液(5mL)で慎重にクエンチし、H
2O(30mL)で希釈し、CH
2Cl
2(2×50mL)で抽出し、真空濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中50%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(67mg、収率53%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.39(br.s.,1H)8.21〜8.34(m,2H)7.87〜7.96(m,2H)7.70〜7.81(m,1H)7.04〜7.17(m,3H)6.94(d,J=2.02Hz,1H)6.67(d,J=1.77Hz,1H)4.97〜5.18(m,1H)3.71(dd,J=16.67,8.84Hz,1H)3.19(dd,J=16.67,7.58Hz,1H)3.07(s,3H)1.53(d,J=6.32Hz,3H);C
22H
20N
2O
5SのLCMS m/z 425.10(M+H)
+;元素分析:C
22H
20N
2O
5S・0.2 H
2Oの計算値:C,61.73;H,4.80;N,6.54;実測値:C,61.71;H,4.81;N,6.41。
中間体1a:3−アリルオキシ−5−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステルの調製
メチル3,5−ジヒドロキシベンゾエート(20.9g、124mmol)をDMF(30mL)に溶かした。炭酸カリウム(34.4g、249mmol)を、続いて臭化アリル(10.5mL、124mmol)を加えた。生じた懸濁液を室温で一晩、アルゴン雰囲気下に攪拌した。反応混合物をH
2Oでクエンチし、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×200mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮すると、淡黄色のオイルが得られ、これを、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中20%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(10.25g、収率40%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.08〜7.22(m,2H)6.65(t,J=2.40Hz,1H)5.94〜6.21(m,1H)5.73(s,1H)5.42(dd,J=17.18,1.52Hz,1H)5.31(dd,J=10.48,1.39Hz,1H)4.55(d,J=5.05Hz,2H)3.91(s,3H);C
14H
12O
4のLCMS m/z 209.0(M+H)
+。
中間体1b:3−アリルオキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
3−アリルオキシ−5−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステル(1a)(10.25g、49.2mmol)のDMF(20mL)溶液にヨウ化メチル(3.67mL、59.1mmol)およびK
2CO
3(13.6g、98.5mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間攪拌し、室温に冷却した。混合物をH
2O(150mL)でクエンチし、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×150mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、淡黄色のオイルが得られ、これを、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中10%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(9.63g、収率88%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.11〜7.24(m,2H)6.68(t,J=2.40Hz,1H)5.91〜6.17(m,1H)5.38〜5.51(m,1H)5.31(dd,J=10.48,1.39Hz,1H)4.52〜4.61(m,2H)3.91(s,3H)3.83(s,3H);C
12H
14O
4のLCMS m/z 223.0(M+H)
+。
中間体1c:2−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルおよび4−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの混合物の調製
3−アリルオキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステル(1b)(8.63g、38.8mmol)をジメチルアニリン(20mL)に加えた。混合物を還流に一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、1NのHCl(200mL)でクエンチし、EtOAc(2×200mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5〜20%のEtOAcで溶離して精製すると、2−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルおよび4−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの混合物が淡黄色の固体(5.1g、収率59%)として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.21(s,1H)7.17(s,1H)6.98(d,J=2.53Hz)6.60(d,J=2.53Hz)5.85〜6.13(m)5.58(s)5.66(s)、5.11(s)、5.07〜5.09(m)3.91(s)3.88(s)3.86(s)3.79(s)3.68(d,J=5.81Hz)3.48(d,J=5.81Hz)。C
12H
14O
4のLCMS m/z 223.0(M+H)
+。
中間体1d:4−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルおよび6−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物の調製
塩化ジルコニウム(IV)(4.83g、20.7mmol)を、CH
2Cl
2(60mL)中の2−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルおよび4−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの混合物(1c)(3.84g、17.3mmol)に0℃で加えた。混合物を0℃で攪拌し、室温に一晩加温し、H
2O(100mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(2×100mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5〜10%のEtOAcで溶離して精製すると、メチル6−メトキシル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボキシレートおよびメチル4−メトキシル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの混合物(1:1)が無色のオイル(1.91g、収率22%)として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.11(d,J=16.17Hz)7.03(d,J=2.53Hz)6.54(d,J=2.27Hz)4.92〜5.03(m)3.86〜3.91(m)3.81(s)3.59(dd,J=16.93,8.84Hz)3.30(dd,J=16.29,8.97Hz)3.05(dd,J=16.80,7.45Hz)2.77(dd,J=16.17,7.33Hz)1.59(s)1.47(d,J=6.32Hz)。);C
12H
14O
4のLCMS m/z 223.0(M+H)
+。
中間体1e:6−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
2,6−ルチジン(2.64mL、22.7mmol)およびBBr
3(22.7mL、22.7mmol、CH
2Cl
2中1.0Mの溶液)を、CH
2Cl
2(30mL)中の4−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルおよび6−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物(1d)(1.68g、7.58mmol)に0℃で加えた。混合物を0℃で攪拌し、室温に一晩加温した。混合物をH
2O(80mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(2×80mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中20〜30%のEtOAcで溶離して精製すると、淡茶色の固体(366mg、収率23%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 6.99(d,J=2.27Hz,1H)6.49(d,J=2.27Hz,1H)5.46(s,1H)4.86〜5.07(m,1H)3.89(s,3H)3.57(dd,J=16.93,8.84Hz,1H)3.03(dd,J=16.93,7.33Hz,1H)1.46(d,J=6.32Hz,3H);C
11H
12O
4のLCMS m/z 209.0(M+H)
+。
中間体1f:6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
4−フルオロフェニルメチルスルホン(307mg、1.76mmol)およびCs
2CO
3(1.15g、3.52mmol)を6−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(1e)(366mg、1.76mmol)のDMF(8mL)溶液に加えた。混合物を120℃に1時間加熱し、室温に冷却し、H
2O(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×80mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中40%のEtOAcで溶離して精製すると、淡茶色の固体(350mg、収率55%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.84〜7.93(m,2H)7.18(d,J=2.02Hz,1H)7.04〜7.14(m,2H)6.67(d,J=2.27Hz,1H)4.94〜5.17(m,1H)3.89(s,3H)3.68(dd,J=17.43,8.84Hz,1H)3.13(dd,J=17.43,7.58Hz,1H)3.07(s,3H)1.51(d,J=6.32Hz,3H););C
18H
18O
6SのLCMS m/z 363.0(M+H)
+。
(実施例2)
6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(1f)から調製すると、白色の固体(92mg、収率46%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.33(br.s.,1H)8.20(d,J=8.34Hz,1H)8.10(d,J=2.27Hz,1H)7.86〜7.96(m,2H)7.57(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.09〜7.14(m,2H)6.93(d,J=2.02Hz,1H)6.66(d,J=2.02Hz,1H)4.93〜5.19(m,1H)3.70(dd,J=16.80,8.97Hz,1H)3.18(dd,J=16.93,7.58Hz,1H)3.07(s,3H)2.32(s,3H)1.52(d,J=6.32Hz,3H);C
23H
22N
2O
5SのLCMS m/z 439.1(M+H)
+;元素分析:C
23H
22N
2O
5Sの計算値:C,63.09;H,5.06;N,6.39;実測値:C,62.90;H,5.06;N,6.32。
(実施例3)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3f)から調製すると、白色の固体(71mg、収率65%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.42(s,1H)8.22(d,J=8.34Hz,1H)8.11(s,1H)7.93(d,J=8.59Hz,2H)7.57(d,J=8.34Hz,1H)7.13(d,J=8.84Hz,2H)7.10(s,2H)3.09(s,3H)2.91(s,2H)2.32(s,3H)1.51(s,6H);C
24H
24N
2O
5SのLCMS m/z 453.10(M+H)
+;元素分析:C
24H
24N
2O
5S・0.3 CH
2Cl
2の計算値:C,61.06;H,5.19;N,5.86;実測値:C,60.97;H,5.07;N,5.94。
中間体3a:3−ヒドロキシ−5−(2−メチル−アリルオキシ)−安息香酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1aでの記載と同様の方法で、メチル3,5−ジヒドロキシベンゾエート(15.0g、89.2mmol)、炭酸カリウム(24.7g、178.4mmol)および3−ブロモ−2−メチル−プロペン(9.0mL、89.2mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(7.80g、収率39%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.13〜7.22(m,2H)6.66(t,J=2.27Hz,1H)5.81(s,1H)5.06〜5.16(m,1H)4.93〜5.04(m,1H)4.44(s,2H)3.91(s,3H)1.68〜1.94(m,3H);C
12H
14O
4のLCMS m/z 223.10(M+H)
+。
中間体3b:3−メトキシ−5−(2−メチル−アリルオキシ)−安息香酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1bでの記載と同様の方法で、3−メトキシ−5−(2−メチル−アリルオキシ)−安息香酸メチルエステル(3a)(7.80g、35.0mmol)、ヨウ化メチル(2.60mL、42.0mmol)およびK
2CO
3(9.67g、70.0mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中10%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(7.54g、収率91%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.20〜7.22(m,1H)7.18〜7.20(m,1H)6.68(t,J=2.27Hz,1H)5.11(s,1H)5.01(s,1H)4.46(s,2H)3.91(s,3H)3.83(s,3H)1.84(s,3H);C
13H
16O
4のLCMS m/z 237.10(M+H)
+。
中間体3c:3−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステルおよび3−ヒドロキシ−5−メトキシ−4−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステルの混合物の調製
表題化合物を、中間体1cでの記載と同様の方法で、3−メトキシ−5−(2−メチル−アリルオキシ)−安息香酸メチルエステル(3b)(7.54g、32.0mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5〜20%のEtOAcで溶離して精製すると、3−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステルおよび3−ヒドロキシ−5−メトキシ−4−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステルの混合物が、無色のオイル(4.80g、収率64%)として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.11〜7.24(m)7.02(d,J=2.27Hz)6.68(t,J=2.40Hz)6.51(d,J=2.27Hz)5.10(s)5.00(s)3.91(s)3.88(s)3.83(s)3.80(s)3.26(s)1.83(s)1.47(s);C
13H
16O
4のLCMS m/z 237.10(M+H)
+。
中間体3d:4−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルおよび6−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物の調製
表題化合物を、中間体1dでの記載と同様の方法で、塩化ジルコニウム(IV)(3.03g、11.0mmol)ならびにメチル2−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−ベンゾエートおよびメチル2−アリル−3−ヒドロキシ−5−メトキシベンゾエート(3c)(2.5g、13.0mmol)の混合物から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5〜10%のEtOAcで溶離して精製すると、4−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルおよび6−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物(2:1)が無色のオイル(1.74g、収率70%)として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.12(s)7.07(s)7.03(d,J=2.27Hz)6.52(d,J=2.27Hz)3.90(s)3.87(s)3.81(s)3.27(s)2.97(s)1.49(s)1.48(s);C
13H
16O
4のLCMS m/z 237.10(M+H)
+。
中間体3e:4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
4−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルおよび6−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物(3d)(1.74g、7.36mmol)のCH
2Cl
2(10mL)中の混合物に0℃で、BBr
3(22.0mL、22mmol、CH
2Cl
2中1.0Mの溶液)を加えた。反応混合物を0℃で6時間攪拌し、H
2O(100mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(2×100mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中10%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(171mg、収率10%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.15(s,1H)6.99(s,1H)5.87(s,1H)3.89(s,3H)3.00(s,2H)1.50(s,6H);C
12H
14O
4のLCMS m/z 223.0(M+H)
+。
中間体3f:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、4−フルオロフェニルメチルスルホン(115mg、0.77mmol)、Cs
2CO
3(507mg、1.54mmol)およびメチル6−ヒドロキシル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボキシレート(3e)(171mg、0.77mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜40%のEtOAcで溶離して精製すると、淡茶色の固体(230mg、収率79%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.88〜7.94(m,2H)7.09(d,J=2.53Hz,1H)7.05(d,J=8.84Hz,2H)6.66(d,J=2.53Hz,1H)3.81(s,3H)3.07(s,3H)2.92(s,2H)1.33(s,6H);C
19H
20O
6SのLCMS m/z 377.10(M+H)
+。
中間体3eを調製する別の方法:
中間体3g:4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ安息香酸メチルエステルの調製
4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ安息香酸(13.89g、59.6mmol)のメタノール(50mL)溶液に、H
2SO
4(濃縮、1mL)を加えた。反応混合物を還流に一晩加熱した。混合物をH
2O(500mL)でクエンチし、CH
2Cl
2中10%のMeOH(5×500mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、真空濃縮すると、白色の固体(14.8g、収率100%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.47(s,2H)7.00(s,2H)3.80(s,3H);C
8H
7BrO
4のLCMS m/z 249.10(M+H)
+。
中間体3h:4−ブロモ−3,5−ビス−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ安息香酸メチルエステル(3g)(3.05g、12.3mmol)のDMF(60mL)溶液に0℃で、NaH(1.47g、40mmol、鉱油中60%)を加えた。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、クロロメチルメチルエーテル(2.80mL、36.9mmol)を加えた。混合物を0℃で攪拌し、次いで、室温に3時間加温した。混合物をH
2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×150mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(2.76g、収率67%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.49(s,2H)5.32(s,4H)3.91(s,3H)3.54(s,6H);C
12H
15BrO
6のLCMS m/z 335.0(M+H)
+。
中間体3i:3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステルの調製
4−ブロモ−3,5−ビス−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステル(3h)(3.10g、9.25mmol)のDMF(20mL)溶液に、CsF(2.80g、18.4mmol)、CuI(200mg、1.05mmol)、PdCl
2(200mg、1.12mmol)、2−メチルアリルトリブチルスズ(3.80、11.0mmol)およびPtBu
3(220mg、1.09mmol)を加えた。反応混合物を脱ガスし、45℃に一晩加熱した。混合物をセライトで濾過し、H
2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5%のEtOAcで溶離して精製すると、所望の生成物が茶色のオイル(3.6g)として得られ、これは、スズ不純物を含有した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.44〜7.46(m,2H)5.22(s,4H)4.61〜4.76(m,1H)4.38〜4.55(m,1H)3.90(s,3H)3.47(s,6H)3.42〜3.45(m,2H)1.80(s,3H);C
16H
22O
6のLCMS m/z 311.10(M+H)
+。
中間体3e:4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステル(3i)(3.6g、9.02mmol)のメタノール(5mL)溶液に、濃HCl水溶液1.3mLを加えた。反応混合物を還流に1時間加熱し、H
2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(1.08g、収率54%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.12(d,J=1.26Hz,1H)7.00(d,J=1.01Hz,1H)5.63(s,1H)3.89(s,3H)3.00(s,2H)1.50(s,6H);C
12H
14O
4のLCMS m/z 223.10(M+H)
+。
(実施例4)
5−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、5−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルエステル(4e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.63(s,1H)7.88(d,J=8.84Hz,2H)7.81(d,J=2.53Hz,1H)7.38(d,J=2.53Hz,1H)7.33(d,J=2.27Hz,1H)7.08(d,J=8.84Hz,2H)6.86(d,J=2.27Hz,1H)6.52(s,1H)3.88(s,3H)3.06(s,3H)2.62(s,3H);C
21H
19N
3O
5SのLCMS m/z 426.00(M+H)
+;元素分析:C
21H
19N
3O
5Sの計算値:C,59.28;H,4.50;N,9.88;実測値:C,59.11;H,4.38;N,9.80。
中間体4a:2−アリルオキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
K
2CO
3(4.64g、33.6mmol)および臭化アリル(1.56mL、18.5mmol)をメチル2−ヒドロキシ−5−メトキシベンゾエート(2.5mL、16.8mmol)のDMF(10mL)溶液に加えた。反応混合物を60℃に1時間加熱し、次いで、H
2O(80mL)でクエンチし、EtOAc(2×80mL)で抽出した。有機層をH
2O(150mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、5〜10%EtOAc/ヘキサンで溶離して精製すると、無色のオイル(3.07g、82%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.34(d,J=3.28Hz,1H)6.98〜7.03(m,1H)6.90〜6.94(m,1H)6.01〜6.11(m,1H)5.44〜5.51(m,1H)5.25〜5.31(m,1H)4.57(td,J=3.28,1.52Hz,2H)3.91(s,3H)3.80(s,3H)。
中間体4b:3−アリル−2−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
2−アリルオキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステル(4a)(3.07g、13.8mmol)のDMF(1mL)溶液を200℃に一晩加熱した。混合物をH
2O(80mL)でクエンチし、EtOAc(2×80mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、10%EtOAc/ヘキサンで溶離して精製すると、淡黄色のオイル(1.48g、48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.18(d,J=3.28Hz,1H)6.99(d,J=3.28Hz,1H)5.95〜6.06(m,1H)5.04〜5.16(m,2H)3.95(s,3H)3.78(s,3H)3.38〜3.45(m,2H)
中間体4c:5−メトキシ−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルエステルの調製
3−アリル−2−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステル(4b)(1.48g、6.66mmol)のDMF(30mL)溶液に、Cu(OAc)
2(3.63g、19.98mmol)、H
2O(1mL)中のLiCl(847mg、19.98mmol)およびPdCl
2(24mg、0.133mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、H
2O(100mL)およびNH
4OH(5mL)でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をH
2O(100mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、10〜15%EtOAc/ヘキサンで溶離して精製すると、無色のオイル(1.48g、48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.43(d,J=2.53Hz,1H)7.17(d,J=2.53Hz,1H)6.36(s,1H)4.00(s,3H)3.87(s,3H)2.51(s,3H)
中間体4d:5−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルエステルの調製
BBr
3(10mL、10.08mmol、CH
2Cl
2中1.0M)を5−メトキシ−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルエステル(4c)(951mg、4.31mmol)および2,6−ルチジン(1.17mL、10.08mmol)のCH
2Cl
2(20mL)溶液に0℃で滴加した。混合物を攪拌し、室温に一晩加温した。混合物をH
2O(60mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、5%CH
3OH/CH
2Cl
2で溶離して精製すると、白色の固体(746mg、83%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.40(d,J=2.53Hz,1H)7.13(d,J=2.53Hz,1H)6.33(d,J=1.01Hz,1H)5.50(s,1H)4.00(s,3H)2.49(d,J=1.01Hz,3H)。
中間体4e:5−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルエステルの調製
Cs
2CO
3(2.36g、7.24mmol)および4−フルロフェニルメチルスルホン(631mg、3.62mmol)を、5−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルエステル(4d)(746mg、3.62mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を120℃に一晩加熱し、次いで、室温に冷却した。次いで、混合物をH
2O(80mL)でクエンチし、EtOAc92×100mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、4%CH
3OH/CH
2Cl
2で溶離して精製すると、茶色のオイル(1.2g、92%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.02(s,2H)7.86〜7.90(m,1H)7.58(d,J=2.53Hz,1H)7.38(d,J=2.53Hz,1H)7.05(d,J=8.84Hz,1H)6.44(s,1H)3.99(s,3H)3.05(s,3H)2.56(s,3H);C
18H
16O
6SのLCMS m/z 361.00(M+H)
+。
(実施例5)
5−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、5−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルエステル(4e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.85(s,1H)8.38〜8.45(m,2H)7.87〜7.92(m,2H)7.82(d,J=2.53Hz,1H)7.75〜7.81(m,1H)7.41(d,J=2.53Hz,1H)7.07〜7.14(m,3H)6.54(d,J=1.01Hz,1H)3.07(s,3H)2.66(s,3H);C
22H
18N
2O
5SのLCMS m/z 423.00(M+H)
+;元素分析:C
22H
18N
2O
5S・0.15 H
2Oの計算値:C,62.15;H,4.34;N,6.59;実測値:C,62.02;H,4.15;N,6.69。
(実施例6)
6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルおよび6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(6f)の混合物から調製すると、白色の固体(66mg、収率16%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.05(s,1H)8.25(d,J=8.59Hz,1H)8.06(d,J=1.52Hz,1H)7.91(m,2H)7.60(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.11〜7.17(m,2H)7.00(d,J=1.77Hz,1H)6.69(d,J=1.77Hz,1H)4.71(t,J=8.72Hz,2H)3.58(t,J=8.72Hz,2H)3.06〜3.09(m,3H)2.32(s,3H););C
22H
20N
2O
5SのLCMS m/z 425.10(M+H)
+;元素分析:C
22H
20N
2O
5S・0.65AcOHの計算値:C,60.38;H,4.91;N,6.04;実測値:C,60.28;H,4.90;N,6.12。
中間体6a:3−ヒドロキシ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1aでの記載と同様の方法で、ヨウ化メチル(6.44mL、104mmol)、K
2CO
3(28.8g、208.15mmol)およびメチル3,5−ジヒドロキシベンゾエート(17.5g、64mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(7.51g、収率40%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.16(dd,J=4.80,2.27Hz,2H)6.63(t,J=2.27Hz,1H)5.36(s,1H)3.92(s,3H)3.83(s,3H)。
中間体6b:3−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−5−メトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
水素化ナトリウム(708mg、17.7mmol、鉱油中60%)の無水DMF(10mL)懸濁液に、メチル3−ヒドロキシ−5−メトキシベンゾエート(6a)(2.15g、11.8mmol)を0℃で加えた。水素発生が止まった後に、ブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール(2.22mL、14.75mmol)を加えた。反応混合物を160℃に一晩加熱した。混合物を氷/水に注ぎ、EtOAc(2×80mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%のEtOAc)による精製で、淡黄色のオイル(1.95g、収率55%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.18〜7.23(m,2H)6.66〜6.71(m,1H)4.80〜4.86(m,1H)4.03(dd,J=5.05,1.52Hz,2H)3.91(s,3H)3.82(s,3H)3.73〜3.80(m,2H)3.59〜3.69(m,2H)1.21〜1.28(m,6H);C
15H
22O
6のLCMS m/z 299.10(M+H)
+。
中間体6c:6−メトキシ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
3−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−5−メトキシ−安息香酸メチルエステル(6b)(1.95g、6.53mmol)をポリリン酸(1.47g)のベンゼン(10mL)溶液に加えた。反応混合物を還流に2時間加熱し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより(ヘキサン中5%のEtOAc)により精製すると、淡黄色の固体(840mg、収率62%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.64(d,J=2.27Hz,1H)7.61(d,J=2.27Hz,1H)7.26(d,J=2.02Hz,1H)7.25(d,J=2.27Hz,1H)3.99(s,3H)3.90(s,3H)。
中間体6d:6−ヒドロキシ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1eでの記載と同様の方法で、2,6−ルチジン(1.42mL、12.2mmol)、BBr
3(12.2mL、12.2mmol、CH
2Cl
2中1.0M)および6−メトキシ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(6c)(840mg、4.07mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜15%のEtOAc)により精製すると、淡黄色の固体(350mg、収率45%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.64(d,J=2.27Hz,1H)7.61(d,J=2.02Hz,1H)7.24(dd,J=3.28,2.27Hz,2H)5.66(s,1H)4.00(s,3H)。
中間体6e:6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
6−ヒドロキシ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(6d)(354mg、1.82mmol)のEtOAc溶液に、酢酸(1mL)および炭素上のPd(40mg)を加えた。反応混合物を水素ガス気泡下に一晩攪拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮すると、淡黄色の固体が得られ、これを、さらに精製することなく使用した。LCMSおよびNMRにより、これが、6−ヒドロキシ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルおよび6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物(2:1)であることが示された。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.02(d,J=2.27Hz,2H)6.53(d,J=2.27Hz,1H)4.61(t,J=8.72Hz,2H)3.90(s,3H)3.44(t,J=8.72Hz,2H)。
中間体6f:6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルおよび6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ−フラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物の調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、4−フルオロフェニルメチルスルホン(269mg、1.55mmol)、Cs
2CO
3(1.01g、3.01mmol)ならびに6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(6e)および6−ヒドロキシ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(6d)の混合物(2:1混合物、300mg、1.55mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中30%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(230mg、収率79%)が、6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルおよび6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物として得られた(1.4:1)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.87〜7.94(m)7.76(dd,J=14.53,2.15Hz)7.44〜7.53(m)7.39(d,J=1.52Hz)7.18〜7.22(m)7.07〜7.13(m)6.67〜6.72(m)4.69(t,J=8.84Hz)3.95〜4.01(m)3.87〜3.92(m)3.56(t,J=8.84Hz)3.05〜3.09(m)。
(実施例7)
6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−4−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルおよび6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの混合物(6f)から調製した。逆相クロマトグラフィーによる精製により、6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−4−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(21mg、収率6%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.25(s,1H)8.33(d,J=8.34Hz,1H)8.09(s,1H)7.93(ddd,J=9.22,2.78,2.40Hz,2H)7.80(d,J=2.27Hz,1H)7.64(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.57(d,J=2.02Hz,1H)7.44〜7.47(m,1H)7.35〜7.42(m,1H)7.12〜7.17(m,2H)3.08(s,3H)2.34(s,3H);C
22H
18N
2O
5SのLCMS m/z 423.10(M+H)
+;元素分析:C
22H
18N
2O
5S・1.0 AcOHの計算値:C,59.62;H,4.54;N,5.93;実測値:C,59.62;H,4.54;N,5.93。
(実施例8)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステル(8c)(130mg、0.36mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、白色の固体(105mg、収率69%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.40(s,1H)8.22(d,J=8.34Hz,1H)8.11(d,J=2.02Hz,1H)7.91〜7.96(m,2H)7.57(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)7.19(d,J=1.26Hz,1H)7.10〜7.14(m,3H)4.70(t,J=8.84Hz,2H)3.14(t,J=8.84Hz,2H)3.09(s,3H)2.32(s,3H);C
22H
20N
2O
5SのLCMS m/z 425.10(M+H
+);元素分析:C
22H
20N
2O
5S・0.10 H
2Oの計算値:C,62.09;H,4.84;N,6.47;実測値:C,62.02;H,4.84;N,6.47。
中間体8a:4−ヒドロキシ−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
t−ブトキシド(1.7g、15mmol)を2−フルアルデヒド(2.5mL、30.2mmol)およびコハク酸ジエチル(3.2mL、19mmol)のt−ブタノール(20mL)溶液に加えた。混合物を2時間還流させ、室温に冷却し、HCl水溶液(20%v/v)でpH約2に酸性化した。混合物を5%HCl(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。次いで、有機層をNa
2CO
3の10%水溶液(2×100mL)で抽出した。水溶液をEtOAcで洗浄し、次いで20%HClでpH約2に酸性化した。水性層を最終的に、EtOAc(3×100mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色のオイルが得られた。粗製生成物をAc
2O(10mL)に溶かし、NaOAc(1.6g、19mmol)を加えた。混合物を還流に5時間加熱し、室温に冷却し、濃縮した。残渣を1/2飽和Na
2CO
3に入れ、EtOAc(2×150mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色の固体が得られた。次いで、固体をEtOH(10mL)に溶かした。溶液にK
2CO
3(2.5g、18mmol)を加えた。生じた反応混合物を還流に一晩加熱し、溶媒を真空除去した。次いで、茶色の残渣をH
2O(50mL)で処理し、6NのHClでpH6に酸性化した。次いで、溶液をEtOAc(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濃縮した。粗製物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製すると、黄色の固体(532mg、収率9%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.83(s,1H)7.68(d,J=2.02Hz,1H)7.51(s,1H)6.92〜7.00(m,1H)4.42(q,J=7.24Hz,2H)1.42(t,J=7.20Hz,3H)。
中間体8b:4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
炭素上のPd(100mg)を4−ヒドロキシ−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステル(8a)(333mg、1.61mmol)の酢酸溶液に加えた。混合物をH
2(50psi)下に48時間攪拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。残渣を飽和NaHCO
3水溶液に入れ、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(315mg、収率94%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.16(d,J=1.26Hz,1H)7.05(s,1H)4.65(t,J=8.72Hz,2H)4.35(q,J=7.07Hz,2H)3.21(t,J=8.72Hz,2H)1.38(t,J=7.07Hz,3H);C
11H
12O
4のLCMS m/z 209.10(M+H)
+。
中間体8c:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、4−フルオロフェニルメチルスルホン(285mg、1.64mmol)、Cs
2CO
3(997mg、3.06mmol)および4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステル(8b)(315mg、1.51mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中10〜20%のEtOACで溶離して精製すると、淡黄色のオイル(199mg、収率36%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.90〜7.97(m,2H)7.34(d,J=4.29Hz,1H)7.24〜7.29(m,1H)7.07〜7.13(m,2H)4.67(m,2H)4.32〜4.39(m,2H)3.09〜3.14(m,2H)3.06〜3.09(m,3H)1.34〜1.42(m,3H);C
18H
18O
6SのLCMS m/z 385.00(M+Na)
+。
(実施例9)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステル(9a)(153mg、0.43mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(100mg、収率50%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.65(s,1H)8.26(d,J=8.34Hz,1H)8.11(s,1H)7.99(s,1H)7.94(d,J=7.58Hz,2H)7.75(s,1H)7.59(d,J=8.34Hz,1H)7.52(s,1H)7.16(d,J=7.33Hz,2H)6.69(s,1H)3.09(s,3H)2.32(s,3H);C
22H
18N
2O
5SのLCMS m/z 423.00(M+H)
+;元素分析:C
22H
18N
2O
5S・0.35 EtOAcの計算値:C,62.00;H,4.63;N,6.18;実測値:C,61.70;H,4.56;N,6.18。
中間体9a:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、4−フルオロフェニルメチルスルホン(180mg、1.03mmol)、Cs
2CO
3(630mg、1.93mmol)および4−ヒドロキシ−ベンゾフラン−6−カルボン酸エチルエステル(8a)(199mg、0.97mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色のオイル(261mg、収率75%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.13(s,1H)7.91(s,2H)7.74(s,1H)7.65(s,1H)7.13(s,2H)6.66(s,1H)4.41(s,2H)3.08(s,3H)1.42(s,3H);C
18H
16O
6SのLCMS m/z 383.00(M+Na)
+。
(実施例10)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(10d)(65mg、0.18mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(34mg、収率43%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.36(s,1H)8.22(d,J=8.34Hz,1H)8.12(s,1H)7.93(d,J=8.84Hz,2H)7.57(dd,J=8.21,1.64Hz,1H)7.14(d,J=10.86Hz,2H)7.10(s,2H)5.01〜5.10(m,1H)3.23(dd,J=16.42,8.84Hz,1H)3.09(s,3H)2.72(dd,J=16.42,7.33Hz,1H)2.32(s,3H)1.50(d,J=6.06Hz,3H);C
23H
22N
2O
5SのLCMS m/z 439.10(M+H
+);元素分析:C
23H
22N
2O
5S・0.70 H2Oの計算値:C,61.24;H,5.23;N,6.21;実測値:C,61.21;H,5.19;N,6.14。
中間体10a:4−アリル−3,5−ビス−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体3iでの記載と同様の方法で、4−ブロモ−3,5−ビス−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステル(3h)(0.93g、2.78mmol)、CsF(0.84g、5.53mmol)、CuI(50.0mg、0.26mmol)、PdCl
2(50.0mg、0.28mmol)、アリルトリブチルスズ(1.10mL、3.55mmol)およびPtBu
3(65.0mg、0.32mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、黄色のオイル(3.6g、スズ副生成物の残渣を含有)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.45(s,2H)5.74〜6.23(m,1H)5.25(s,4H)4.94〜5.02(m,2H)3.90(s,3H)3.49〜3.50(m,2H)3.48(s,6H);C
15H
20O
6のLCMS m/z 297.10(M+H
+)。
中間体10b:4−アリル−3,5−ジヒドロキシ−安息香酸メチルエステルの調製
4−アリル−3,5−ビス−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステル(10a)(513mg、1.73mmol)のMeOH(4mL)溶液に、4NのHCl(4mL)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をH
2O(80mL)でクエンチし、EtOAc(2×80mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、黄色のオイルが得られ、これを、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(285mg、収率79%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.20(s,2H)5.95〜6.06(m,J=5.31,5.31Hz,1H)5.76〜5.82(m,2H)5.15〜5.20(m,1H)5.12〜5.15(m,1H)3.90(s,3H)3.50〜3.55(m,2H);C
11H
12O
4SのLCMS m/z 209.10(M+H
+)。
中間体10c:4−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1dでの記載と同様の方法で、塩化ジルコニウム(IV)および4−アリル−3,5−ジヒドロキシ−安息香酸メチルエステル(10b)(85mg、0.41mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(58mg、収率68%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.17〜7.21(m,2H)5.76(s,1H)4.42〜4.51(m,1H)3.91(s,3H)3.11〜3.21(m,2H)1.60(d,J=6.57Hz,3H)。
中間体10d:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(10c)(58mg、0.29mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(65mg、収率64%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.90〜7.93(m,2H)7.23〜7.26(m,2H)7.10(s,1H)7.07(s,1H)4.98〜5.07(m,1H)3.89(s,3H)3.21(dd,J=16.67,8.84Hz,1H)3.07(s,3H)2.70(dd,J=16.55,7.45Hz,1H)1.48(d,J=6.32Hz,3H);C
18H
18O
6SのLCMS m/z 385.10(M+Na)
+。
(実施例11)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(10d)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.29(s,1H)7.93(d,J=8.84Hz,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.12(d,J=8.84Hz,2H)7.10(s,1H)7.06(s,1H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)5.01〜5.09(m,1H)3.82(s,3H)3.24(dd,J=16.42,8.84Hz,1H)3.09(s,3H)2.73(dd,J=16.29,7.45Hz,1H)1.49(d,J=6.32Hz,3H);C
21H
21N
3O
5SのLCMS m/z 428.10(M+H)
+;元素分析:C
21H
21N
3O
5S・0.23 H
2Oの計算値:C,58.44;H,5.01;N,9.74;実測値:C,58.43;H,4.92;N,9.68。
(実施例12)
(−)−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例13)
(+)4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例11のキラルカラムクロマトグラフィーから調製した。
実施例12:[α]
D=−21.49、100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.35(s,1H)7.90〜8.01(m,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.11(d,J=8.59Hz,2H)7.10(s,1H)7.06(s,1H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)5.00〜5.12(m,1H)3.81(s,3H)3.24(dd,J=16.42,8.84Hz,1H)3.09(s,3H)2.73(dd,J=16.29,7.45Hz,1H)1.49(d,J=6.32Hz,3H);C
21H
21N
3O
5SのLCMS m/z 428.10(M+H)
+;元素分析:C
21H
21N
3O
5Sの計算値:C,59.00;H,4.95;N,9.83;実測値:C,58.82;H,4.96;N,9.70。
実施例13:[α]
D=+19.13、100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.38(s,1H)7.92(d,J=8.84Hz,2H)7.29(d,J=2.02Hz,1H)7.11(d,J=8.59Hz,2H)7.10(s,1H)7.06(s,1H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)5.00〜5.12(m,1H)3.81(s,3H)3.23(dd,J=16.42,8.84Hz,1H)3.09(s,3H)2.72(dd,J=16.42,7.58Hz,1H)1.49(d,J=6.32Hz,3H);C
21H
21N
3O
5SのLCMS m/z 428.10(M+H)
+;元素分析:C
21H
21N
3O
5S・0.23 H
2Oの計算値:C,58.44;H,5.01;N,9.74;実測値:C,58.44;H,4.99;N,9.68。
(実施例14)
6−[(4−イソブトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル)−アミノ]−ニコチン酸
6−[(4−イソブトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル)−アミノ]−ニコチン酸メチルエステル(14b)(125mg、0.31mmol)のTHF(4mL)溶液に、1NのNaOH水溶液(300μL、0.3mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、H
2O(15mL)で希釈し、EtOAc(15mL)で洗浄した。水性相を1NのHClでpH約5に酸性化し、CH
2Cl
2(2×15mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、白色の固体(36mg、収率30%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 13.17(br.s.,1H)11.04(s,1H)8.88(s,1H)8.28〜8.35(m,2H)7.20(s,1H)6.98(s,1H)3.88(d,J=6.57Hz,2H)2.96(s,2H)1.99〜2.09(m,1H)1.43(s,6H)1.00(d,J=6.57Hz,6H);C
21H
24N
2O
5のLCMS m/z 385.10(M+H
+);元素分析:C
21H
24N
2O
5・0.10 EtOAcの計算値:C,65.36;H,6.36;N,7.12;実測値:C,65.26;H,6.21;N,6.91。
中間体14a:4−イソブトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(167mg、0.75mmol)のDMF(3mL)溶液に、1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.090mL、0.83mmol)および炭酸セシウム(520mg、1.6mmol)を加えた。反応混合物を85℃で2時間攪拌し、室温に冷却した。混合物をH
2O(10mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(193mg、収率92%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.09(s,1H)7.05(s,1H)3.89(s,3H)3.80(d,J=6.57Hz,2H)2.99(s,2H)2.02〜2.16(m,1H)1.49(s,6H)1.04(s,3H)1.02(s,3H);C
16H
22O
4のLCMS m/z 279.10(M+H
+)。
中間体14b:6−[(4−イソブトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル)−アミノ]−ニコチン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、6−アミノニコチン酸メチルエステル(1.0g、6.57mmol)および4−イソブトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(14a)(185mg、0.66mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(127mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.93(d,J=1.52Hz,1H)8.69(s,1H)8.42〜8.48(m,1H)8.35(dd,J=8.72,2.15Hz,1H)6.96(s,1H)6.87(s,1H)3.95(s,3H)3.82(d,J=6.32Hz,2H)3.01(s,2H)2.06〜2.14(m,J=13.33,6.60,6.60Hz,1H)1.51(s,6H)1.04(d,J=6.82Hz,6H);C
22H
26N
2O
5のLCMS m/z 399.10(M+H
+)。
(実施例15)
6−{[4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル]−アミノ}−ニコチンアミド
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(15a)(77mg、0.21mmol)のDMF(3mL)溶液に、Et
3N(90.0μL、0.65mmol)、4−アミノニコチン酸アミド(60.0mg、0.44mmol)およびHATU(250mg、0.66mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。混合物をH
2O(10mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×20mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜30%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(39mg、収率38%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.74(dd,J=4.42,1.39Hz,1H)8.46(dd,J=8.34,1.26Hz,1H)7.96(d,J=8.84Hz,2H)7.52(s,1H)7.42〜7.50(m,2H)7.15(d,J=8.84Hz,2H)3.08(s,3H)2.99(s,2H)1.54(s,6H);C
24H
23N
3O
6SのLCMS m/z 482.00(M+H)
+。
中間体15a:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3f)(76mg、0.20mmol)のMeOH(5mL)溶液に、3NのNaOH水溶液(0.20mL、0.60mmol)を加えた。混合物を60℃に一晩加熱し、濃縮した。残渣をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出した。水性相を1NのHClでpH約1に酸性化し、CH
2Cl
2(2×10mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、オフホワイト色の固体(77mg、収率100%)が得られた。C
24H
23N
3O
6SのLCMS m/z 385.00(M+Na)
+。
実施例16〜21を実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3f)および適切なアミノ複素環から調製した。
(実施例16)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例17)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
(実施例18)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(4−メトキシ−ピリジン−2−イル)−アミド
(実施例19)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド
(実施例20)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例21)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−アミド
(実施例22)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イル)−アミド
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−アミド(22b)(85mg、0.15mmol)のCH
2Cl
2(5mL)溶液に、THF中のTBAF(220μL、0.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、H
2O(20mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(2×20mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中50%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(23mg、収率34%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.48(s,1H)8.34(d,J=8.34Hz,1H)8.30(s,1H)7.93(d,J=8.84Hz,2H)7.74〜7.83(m,1H)7.08〜7.17(m,4H)4.72(s,2H)3.09(s,3H)2.91(s,2H)1.51(s,6H);C
24H
24N
2O
6SのLCMS m/z 469.10(M+H)
+。
中間体22a:5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−イルアミンの調製
(6−アミノピリジン−3−イル)メタノール(1.76g、14.2mmol)、TBDMSCl(2.18g、14.5mmol)およびイミダゾール(2.90g、42.6mmol)のDMF20mL中の混合物を室温で2時間攪拌した。H
2Oを加え、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮すると、オフホワイト色の固体(2.57g、収率76%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3))δ 8.01(d,J=1.77Hz,1H)7.44(dd,J=8.34,2.27Hz,1H)6.50(d,J=8.34Hz,1H)4.60(s,2H)4.38(br.s.,2H)0.93(s,9H)0.11(s,6H);C
12H
22N
2OSiのLCMS m/z 239.00(M+H)。
中間体22b:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−アミドの調製
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(15a)(723mg、2.0mmol)のDMF(5mL)溶液に、Et
3N(600μL.4.30mmol)、HATU(1.52g、4.00mmol)および5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−イルアミン(22a)(338mg、1.42mmol)を加えた。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、H
2O(80mL)でクエンチし、EtOAc(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層をH
2O(2×100mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色の固体が得られ、これを、フラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、オフホワイト色の固体(91mg、収率8%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.48(s,1H)8.30(d,J=8.59Hz,1H)8.25(s,1H)7.93(d,J=8.84Hz,2H)7.71(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.14(d,J=1.26Hz,1H)7.12(s,1H)7.10(d,J=1.77Hz,2H)4.73(s,2H)3.08(s,3H)2.91(s,2H)1.47〜1.53(m,6H)0.94(s,9H)0.11(s,6H);C
30H
38N
2O
6SSiのLCMS m/z 582.20(M+H)
+。
実施例23および24を、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニルクロリド(23a)および適切なアミノ複素環から並行して調製した。適切な20mLバイアルに、アミン溶液(1.2mL、0.656mmol、無水DMA中0.5Mの溶液、5当量)およびピリジン(0.032mL、0.394mmol、3当量)を投入した。酸塩化物ストック溶液(260μL、0.13mmol、1当量、無水アセトニトリル中0.5Mの溶液)を各バイアルに投入した。反応バイアルを、50℃に予熱されている加熱ブロックに移し、その温度で8時間攪拌した。次いで、反応混合物を35〜40℃で真空濃縮して、揮発性物質を除去した。乾燥残渣をさらなる分析およびフラッシュクロマトグラフィーによる精製のために、DCMに溶かした。フラクションを、予め風袋を計っておいた管に集め、乾燥まで凍結乾燥させた。
(実施例23)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(4−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
収率:10mg(17%)。LC−MS 453(M+H)
+、
1H NMR(400MHz,アセトニトリル−d
3)δ 1.46(s,6H)2.36(s,3H)2.87(s,2H)3.05(s,3H)6.94(s,J=4.53Hz,1H)7.07〜7.23(m,4H)7.89(d,J=8.81Hz,2H)8.10(2,2H)。
中間体23a:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニルクロリドの調製
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(15a)(3.35g、9.24mmol)をSOCl
2(50mL)およびDCM(20mL)に溶かし、室温で2時間攪拌した。揮発性物質を除去すると、黄色の固体3.3g(収率94%)が得られた。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 1.51(s,6H)2.91(s,2H)3.06(s,3H)7.10(d,J=8.56Hz,2H)7.30(s,1H)7.35(s,1H)7.93(d,J=8.56Hz,2H)。
(実施例24)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−アミド
収率:10mg(17%)。LCMS 460(M+H)
+、
1H NMR(400MHz,アセトニトリル−d
3)δ 1.46(s,6H)2.63(s,3H)2.90(s,2H)3.06(s,3H)7.17(d,J=8Hz,2H)7.23(s,2H)7.91(d,J=12Hz,2H)10.47(s,1H)。
実施例25〜30を、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニルクロリド(23a)および適切なアミノ複素環から並行して調製した。適切な試験管に、アミンストック溶液(700μL、0.35mmol、無水DMA中0.5Mの溶液、5当量)およびDMA中2.5Mのピリジン(84μL、0.21mmol、3当量)を投入した。酸塩化物ストック溶液(200μL、0.07mmol、1当量、無水アセトニトリル中0.5Mの溶液)を各試験管に投入した。管をラックから、50℃に予熱されている反応器ブロックに移し、その温度で8時間攪拌した。次いで、反応混合物を35〜40℃で真空濃縮して、揮発性物質を除去した。乾燥残渣をさらなる分析および分取HPLCによる精製のために、DMSOに溶かした。フラクションを、予め風袋を計っておいた管に集め、乾燥まで凍結乾燥させた。
(実施例25)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−イソオキサゾール−3−イル)−アミド
(実施例26)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸イソオキサゾール−3−イルアミド
(実施例27)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−エチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−アミド
(実施例28)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−シクロプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−アミド
(実施例29)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−エチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例30)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メトキシメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−アミド
(実施例31)
4−(4−シアノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、3,4−ジフルオロベンゾニトリル(11mg、0.080mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(23mg、0.080mmol)から調製すると、無色のオイル(8mg、収率20%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.49(s,1H)7.50(dd,J=10.11,1.77Hz,1H)7.42(d,J=8.59Hz,1H)7.28(d,J=2.02Hz,1H)7.00〜7.08(m,2H)6.95(s,1H)6.77(d,J=1.77Hz,1H)3.78(s,3H)2.97(s,2H)1.51(s,6H);C
22H
19FN
4O
3 m/z(M+H)
+ 407.10。
中間体31a:4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、3−アミノ−1−メチルピラゾール(201mg、2.07mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(45mg、0.22mmol)から調製すると、白色の固体(28mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.53(s,1H)7.30(d,J=1.77Hz,1H)7.05〜7.12(m,1H)7.00(s,1H)6.80(d,J=2.02Hz,1H)3.81(s,3H)3.00(s,2H)1.50(s,6H);C
15H
17N
3O
3のLCMS m/z 288.10(M+H)
+。
(実施例32)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、3−アミノ−1−メチルピラゾール(250mg、2.57mmol)および4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(32b)(103mg、0.26mmol)から調製した。逆相カラムクロマトグラフィーによる精製により、白色の固体(50mg、収率42%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.36(s,1H)7.49〜7.58(m,1H)7.40(dd,J=8.46,1.14Hz,1H)6.98〜7.05(m,2H)6.93(s,1H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)4.32〜4.43(m,2H)4.21〜4.32(m,2H)3.78〜3.82(m,3H)2.98(s,2H)2.34〜2.43(m,2H)1.51(s,6H);C
25H
25FN
4O
4のLCMS m/z 465.10(M+H)
+;元素分析:C
25H
25FN
4O
4の計算値:C,64.65;H,5.43;N,12.06;実測値:C,64.36;H,5.31;N,11.78。
中間体32a:アゼチジン−1−イル−(3,4−ジフルオロフェニル)−メタノンの調製
CH
2Cl
2(10mL)中の3,4−ジフルオロ安息香酸(1.03g、6.51mmol)に、SOCl
2(600μL、8.26mmol)およびDMF(3滴)を加えた。反応混合物を還流に3時間加熱した。混合物を真空下に蒸発させ、乾燥させた。オイル/固体混合物をCH
2Cl
2(20mL)に入れ、塩酸アゼチジン(731mg、7.82mmol)およびトリエチルアミン(2.75mL、19.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、1NのHCl(60mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、淡黄色のオイルが得られ、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中30%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(553mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.50(m,1H)7.40(m 1H)7.16〜7.25(m,1H)4.32(d,J=6.82Hz,2H)4.24(d,J=7.07Hz,2H)2.33〜2.42(m,,2H)。
中間体32b:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、アゼチジン−1−イル−(3,4−ジフルオロフェニル)−メタノン(32a)(90mg、0.46mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(117mg、0.53mmol)から調製すると、淡黄色のオイル(106mg、収率59%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.51(dd,J=10.86,2.02Hz,1H)7.38〜7.42(m,1H)7.21(d,J=1.01Hz,1H)7.09(d,J=1.01Hz,1H)6.99(t,J=8.21Hz,1H)4.30〜4.40(m,2H)4.20〜4.29(m,2H)3.86(s,3H)2.97(s,2H)2.33〜2.43(m,2H)1.50(s,6H)。
(実施例33)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例34)
4−[2−(アゼチジン−1−カルボニル)−5−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(421mg、1.47mmol)およびCs
2CO
3(965mg、2.96mmol)をアゼチジン−1−イル(2,4−ジフルオロフェニル)メタノン(33a)(292mg、1.48mmol)の溶液に加えた。反応混合物を160℃に2時間、マイクロ波中で加熱した。混合物を濾過し、濃縮した。残渣をSFCクロマトグラフィーにより精製すると、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(315mg、収率46%)および4−[2−(アゼチジン−1−カルボニル)−5−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(34mg、収率5%)が白色の固体として得られた。
実施例33:
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.36(s,1H)7.50〜7.57(m,1H)7.29(d,J=2.53Hz,1H)7.05(d,J=2.27Hz,2H)6.76〜6.85(m,2H)6.67(dd,J=11.12,2.53Hz,1H)4.13〜4.24(m,4H)3.81(s,3H)2.89(s,2H)2.30〜2.39(m,2H)1.49(s,6H);C
25H
25FN
4O
4のLCMS m/z 465.20(M+H)
+。
実施例34:
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.48(s,1H)7.46(dd,J=8.46,6.44Hz,1H)7.29(d,J=2.02Hz,1H)7.04(d,J=2.02Hz,2H)6.87(td,J=8.15,2.40Hz,1H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)6.58(dd,J=9.85,2.27Hz,1H)4.07〜4.16(m,4H)3.82(s,3H)2.91(s,2H)2.23〜2.33(m,2H)1.49(s,6H);C
25H
25FN
4O
4のLCMS m/z 465.20(M+H)
+。
中間体33a:アゼチジン−1−イル−(2,4−ジフルオロフェニル)−メタノンの調製
塩化2,4−ジフルオロベンゾイル(1.14g、6.46mmol)のCH
2Cl
2溶液に、塩酸アゼチジン(1.46g、15.6mmol)およびEt
3N(2.70mL、19.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、H
2O(100mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(2×100mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、オフホワイト色の固体(896mg、収率76%)が得られ、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.52〜7.59(m,1H)6.91〜6.98(m,1H)6.81〜6.87(m,1H)4.21(t,J=7.71Hz,2H)4.11(t,J=7.71Hz,2H)2.30〜2.38(m,2H)。
(実施例35)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例15での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(35c)(598mg、1.63mmol)および1−メチル−3−アミノピラゾール(236mg、2.43mmol)から調製すると、白色の固体(315mg、収率41%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.31(s,1H)7.65(ddd,J=9.22,2.78,2.40Hz,2H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.02(dd,J=9.85,1.26Hz,2H)6.98(ddd,J=9.22,2.78,2.40Hz,2H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)4.30〜4.40(m,2H)4.19〜4.30(m,2H)3.81(s,3H)2.89(s,2H)2.32〜2.40(m,2H)1.49(s,6H);C
25H
26N
4O
4のLCMS m/z 447.20(M+H)
+;元素分析:C
25H
26N
4O
4・0.31 H2Oの計算値:C,65.38;H,6.02;N,12.20;実測値:C,65.37;H,5.85;N,12.38。
中間体35a:アゼチジン−1−イル−(4−ブロモ−フェニル)−メタノンの調製
Et
3N(2.00mL、14.3mmol)および塩酸アゼチジン(462mg、4.94mmol)を塩化4−ブロモベンゾイル(1.07g、4.88mmol)のCH
2Cl
2(20mL)溶液に加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、CH
2Cl
2(100mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(100mL)、H
2O(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、無色のオイル(1.10g、収率94%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.53(ddd,J=17.43,6.57,2.27Hz,4H)4.21〜4.32(m,4H)2.32〜2.40(m,2H););C
10H
10BrNOのLCMS m/z 241.00(M+H)
+。
中間体35b:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
K
3PO
4(1.23g、5.79mmol)、Pd(OAc)
2(41mg、0.81mmol)および2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(68mg、0.16mmol)を4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(646mg、2.91mmol)およびアゼチジン−1−イル−(4−ブロモ−フェニル)−メタノン(35a)(697mg、2.90mmol)のトルエン(10mL)溶液に加えた。反応混合物を110℃に一晩加熱した。混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中10〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(802mg、収率72%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.64(d,J=6.82Hz,2H)7.23(s,1H)7.20(s,1H)6.97(d,J=7.33Hz,2H)4.24〜4.34(m,4H)3.87(s,3H)2.88(s,2H)2.50〜2.61(m,1H)2.32〜2.42(m,1H)1.47(s,6H);C
22H
23NO
5のLCMS m/z 382.00(M+H)
+。
中間体35c:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
NaOH水溶液(3N、2.1mL、6.3mmol)を4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(35b)(802mg、2.10mmol)のCH
3OH10mL溶液に加えた。混合物を60℃に3時間加熱し、濃縮し、H
2O(60mL)で希釈し、1NのHCl水溶液でpH約1に酸性化した。水性相をCH
2Cl
2(60mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、白色の固体(598mg、収率74%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.99(s,1H)7.67(d,J=7.33Hz,2H)7.02〜7.10(m,3H)6.99(s,1H)4.32(s,2H)4.03(s,2H)2.89(s,2H)2.21〜2.30(m,2H)1.42(s,6H);C
21H
21NO
5のLCMS m/z 468.00(M+H)
+。
(実施例36)
4−(3−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(117mg、0.41mmol)のCH
2Cl
2(5mL)溶液に、(3−メチルスルホニル)ボロン酸(163mg、0.814mmol)、Cu(OAc)
2(74mg、2.04mmol)、4A分子篩い(500mg)およびEt
3N(0.300mL、2.15mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。LCMSにより、約50%の変換が示された。さらなる(3−メチルスルホニル)ボロン酸(81mg)を加え、混合物を室温で48時間攪拌し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中20〜60%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(57mg、収率32%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.62〜10.73(m,1H)8.20(s,1H)8.02(d,J=8.59Hz,1H)7.88〜7.97(m,2H)7.64(d,J=8.59Hz,1H)7.40(d,J=1.26Hz,1H)7.27〜7.36(m,1H)7.12〜7.25(m,2H)4.85〜4.99(m,1H)3.87〜4.19(m,2H)3.20(s,3H)2.80(dd,J=16.93,4.29Hz,1H)2.48〜2.60(m,1H)2.46〜2.56(m,2H)2.27(s,3H);C
22H
23N
3O
5SのLCMS m/z 442.00(M+H)
+;元素分析:C
22H
23N
3O
5S・0.28 H
2Oの計算値:C,59.17;H,5.32;N,9.41;実測値:C,59.18;H,5.31;N,9.32。
(実施例37)
4−[3−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
Al(CH
3)
2Cl(4.85mL、1.85mmol、ヘキサン中1.0Mの溶液)を塩酸アゼチジン(173mg、1.85mmol)の1,2−ジクロロエタン(5mL)溶液に0℃で加えた。混合物を室温で15分間攪拌し、次いで、1,2−ジクロロエタン(2mL)中の3−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−安息香酸メチルエステル(37a)(78mg、0.19mmol)を加えた。生じた混合物を室温で一晩攪拌した。LCMSにより、約30%の変換率が示された。混合物を60℃に一晩加熱した。反応混合物を20%酒石酸カリウムナトリウム四水和物(5mL)でクエンチし、H
2O(30mL)で希釈した。生じた懸濁液を、CHCl
3(2×30mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中50〜70%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(42mg、収率51%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.44(s,1H)7.33〜7.43(m,3H)7.10(dd,J=7.45,1.89Hz,1H)7.01(s,1H)6.96(s,1H)6.76(d,J=2.27Hz,1H)4.30(t,J=7.45Hz,2H)4.22(t,J=7.71Hz,2H)3.80(s,3H)2.94(s,2H)2.30〜2.41(m,2H)1.50(s,6H);C
25H
26N
4O
4のLCMS m/z 447.20(M+H)
+;元素分析:C
25H
26N
4O
4・0.50 H
2O・0.10 EtOAcの計算値:C,65.70;H,6.03;N,12.07;実測値:C,65.80;H,5.87;N,11.85。
中間体37a:3−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−安息香酸メチルエステルの調製
フラスコに、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(233mg、0.811mmol)、Cu(OAc)
2(147mg、0.811mmol)、(3−メトキシ−カルボニルフェノール)ボロン酸(438mg、2.43mmol)および粉末4A分子篩い(500mg)を充填した。CH
2Cl
2(8mL)を加えると、溶液が得られ、続いて、Et
3N(0.56mL、4.02mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。追加のボロン酸(146mg、0.811mmol)を加えた。混合物を室温で2日間攪拌し、濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中60〜80%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(79mg、収率23%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.05(s,1H)7.81(d,J=6.82Hz,1H)7.65(s,1H)7.42(t,J=7.96Hz,1H)7.22(dd,J=8.08,2.53Hz,1H)7.09(s,1H)7.01(s,1H)6.81(d,J=2.02Hz,1H)3.87〜3.97(m,4H)3.80(s,3H)2.92(s,2H)1.50(s,6H)。C
23H
23N
3O
5のLCMS m/z 422.20(M+H)
+。
(実施例38)
4−(4−ジフルオロメチル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(102mg、0.36mmol)、1−ブロモ−4−ジフルオロメチルベンゼン(110mg、0.53mmol)、Cs
2CO
3(174mg、0.53mmol)およびCuI(1mg)のDMF(5mL)中の混合物を160℃で2時間、マイクロ波中で加熱した。混合物を濾過し、濾液を逆相クロマトグラフにより精製すると、白色の固体(18mg、収率12%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.92(d,J=2.02Hz,1H)8.52(s,1H)7.72(dd,J=10.36,1.77Hz,1H)7.64(d,J=8.34Hz,1H)7.28(s,1H)7.09(t,J=7.96Hz,1H)7.05(s,1H)6.97(s,1H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)3.78(s,3H)2.98(s,2H)1.51(s,6H);C
22H
21F
2N
3O
3のLCMS m/z 414.00(M+H)
+。
(実施例39)
4−(4−ジメチルアミノメチル−2−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例40)
4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
MeOH(5mL)中のジメチルアミン(0.6mL、2.0M、1.0mmol)に、NaCNBH
3(31mg、0.49mmol)を加えた。混合物を50℃に1時間加熱し、次いで、4−(2−フルオロ−4−ホルミル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(39a)(100mg、0.24mmol)を加えた。反応混合物を50℃に1時間加熱した。追加のNaCNBH
3(31mg、0.49mmol)およびジメチルアミン(0.3mL、2.0M、0.5mmol)を反応混合物に加えた。混合物を50℃で1時間加熱し、次いで、濃縮し、逆相クロマトグラフにより精製すると、4−(4−ジメチルアミノメチル−2−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(26mg、収率24%)および4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(25mg、収率25%)が白色の固体として得られた。
実施例39:
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.72(s,1H)7.54〜7.61(m,2H)7.28〜7.37(m,2H)7.21(d,J=1.01Hz,1H)6.97(s,1H)6.50(d,J=2.27Hz,1H)4.27(s,2H)3.75(s,3H)2.97(s,2H)2.74(s,6H)1.46(s,6H);C
24H
27FN
4O
3のLCMS m/z 439.20(M+H)
+。
実施例40:
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.70(s,1H)7.57(d,J=2.27Hz,1H)7.28〜7.35(m,1H)7.16〜7.22(m,2H)7.15(d,J=1.01Hz,1H)6.86(s,1H)6.50(d,J=2.27Hz,1H)5.36(t,J=5.81Hz,1H)4.52(d,J=5.81Hz,2H)3.75(s,3H)2.99(s,2H)1.45(s,6H);C
22H
22FN
3O
4のLCMS m/z 412.00(M+H)
+;元素分析:C
22H
22FN
3O
4・0.08 TFAの計算値:C,63.29;H,5.29;N,9.99;実測値:C,63.27;H,5.29;N,9.91。
中間体39a:4−(2−フルオロ−4−ホルミル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、3,4−ジフルオロ−ベンズアルデヒドおよび4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.92(d,J=2.02Hz,1H)8.52(s,1H)7.72(dd,J=10.36,1.77Hz,1H)7.64(d,J=8.34Hz,1H)7.28(s,1H)7.09(t,J=7.96Hz,1H)7.05(s,1H)6.97(s,1H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)3.78(s,3H)2.98(s,2H)1.51(s,6H);C
22H
20FN
3O
4のLCMS m/z 410.00(M+H)
+。
実施例41〜46を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)および適切なフルオロフェニルアミドから調製した。適切なフルオロフェニルアミド中間体を、中間体32a、33aまたは35aでの記載と同様の方法で、適切なカルボン酸または酸塩化物およびアミンから調製した。
(実施例41)
4−[2−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例42)
4−[2−フルオロ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例43)
4−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−カルボニル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例44)
4−[4−(3−ジメチルアミノ−アゼチジン−1−カルボニル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例45)
4−[2−フルオロ−4−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例46)
4−(4−ジメチルカルバモイル−2−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
実施例47〜50を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)および適切なフルオロフェニルアミドから調製した。適切なフルオロフェニルアミド中間体を中間体32a、33aまたは35aでの記載と同様の方法で、適切なカルボン酸または酸塩化物およびアミンから調製した。
(実施例47)
2,2−ジメチル−4−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例48)
2,2−ジメチル−4−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例49)
4−[4−(3−ジメチルアミノ−アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例50)
4−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
実施例51〜64を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)および適切なフルオロフェニルアミドから調製した。適切なフルオロフェニルアミド中間体は、中間体32a、33aまたは35aでの記載と同様の方法で、適切なカルボン酸または酸塩化物およびアミンから調製した。
実施例65は、実施例1での記載と同様の方法で、1−メチル−3−アミノピラゾールおよび4−(4−ベンジルオキシカルボニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(65b)から調製した。
中間体65a:4−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸ベンジルエステルの調製
臭化ベンジル(2.80mL、23.6mmol)を、2−フルロ−4−ブロモ安息香酸(4.34g、19.8mmol)およびCs
2CO
3(9.79g、30.0mmol)のCH
2Cl
2(50mL)溶液に加えた。混合物を還流に4時間加熱した。反応をH
2O(150mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(150mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中10%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(6.27g、収率100%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.82〜7.88(m,1H)7.44〜7.47(m,2H)7.34〜7.42(m,5H)5.38(s,2H)。
中間体65b:4−(4−ベンジルオキシカルボニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体35bでの記載と同様の方法で、4−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸ベンジルエステル(65a)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.96(t,J=8.46Hz,1H)7.44〜7.49(m,2H)7.32〜7.43(m,3H)7.28(s,1H)7.25(s,1H)6.76(dd,J=8.72,2.40Hz,1H)6.68(dd,J=11.75,2.40Hz,1H)5.38(s,2H)3.88(s,3H)2.87(s,2H)1.48(s,6H);C
26H
23FO
6のLCMS m/z 450.00(M+H)
+。
実施例66〜76を実施例15での記載と同様の方法で、4−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−2−フルオロ−安息香酸(66d)および適切なアミンから調製した。
中間体66a:4−(4−tert−ブトキシカルボニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体35bでの記載と同様の方法で、4−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸tert−ブチルエステルおよび4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.86(t,J=8.59Hz,1H)7.25〜7.31(m,1H)7.24(s,1H)6.74(dd,J=8.84,2.02Hz,1H)6.65(dd,J=11.87,2.27Hz,1H)3.88(s,3H)2.87(s,2H)1.59(s,9H)1.48(s,6H);C
23H
25FO
6のLCMS m/z 439.00(M+Na)
+。
中間体66b:4−(4−tert−ブトキシカルボニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
NaOH(6.20mL、19.0mmol、3Nの水溶液)を4−(4−tert−ブトキシカルボニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(66a)(2.56g、5.91mmol)のMeOH30mL溶液に加えた。反応混合物を60℃に2時間加熱し、濃縮し、H
2O(100mL)で希釈し、1NのHCl水溶液でpH約1に酸性化し、CH
2Cl
2(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、真空濃縮すると、白色の固体(2.46g、収率98%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 13.08(br.s.,1H)7.85(t,J=8.72Hz,1H)7.11(d,J=1.26Hz,1H)7.06(d,J=1.01Hz,1H)6.99(dd,J=12.13,2.27Hz,1H)6.89(dd,J=8.72,2.40Hz,1H)2.87(s,2H)1.53(s,9H)1.42(s,6H);C
22H
23FO
6のLCMS m/z 425.00(M+Na)
+。
中間体66c:4−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−2−フルオロ−安息香酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を実施例15での方法と同様の方法で調製したが、ただし、反応を75℃で2時間、1−メチル−3−アミノピラゾール(892mg、9.18mmol)および4−(4−tert−ブトキシカルボニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(66b)(2.46g、6.11mmol)から実施して、白色の固体(1.77g、収率60%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.38(s,1H)7.87(t,J=8.59Hz,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.07(s,1H)7.04(s,1H)6.79(d,J=2.02Hz,1H)6.75(dd,J=8.84,2.27Hz,1H)6.68(dd,J=11.75,2.40Hz,1H)3.80(s,3H)2.87(s,2H)1.60(s,9H)1.49(s,6H);C
26H
28FN
3O
5のLCMS m/z 505.00(M+Na)
+。
中間体66d:4−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−2−フルオロ−安息香酸の調製
4−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−2−フルオロ−安息香酸tert−ブチルエステル(66c)(1.77g、3.68mmol)のCH
2Cl
2(10mL)溶液に、TFA(4mL)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、真空下に乾燥させると、オフホワイト色の固体(TFA塩)(2.0g、収率100%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.75(s,1H)7.91(t,J=8.72Hz,1H)7.59(d,J=2.02Hz,1H)7.25(s,2H)6.98(dd,J=12.13,2.02Hz,1H)6.89(dd,J=8.72,2.15Hz,1H)6.55(d,J=1.77Hz,1H)3.76(s,3H)2.87(s,2H)1.43(s,6H);C
22H
20FN
3O
5のLCMS m/z 425.00(M+H)
+。
(実施例51)
4−[3−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例52)
4−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例53)
4−[3−フルオロ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例54)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例55)
4−[3−フルオロ−4−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例56)
4−[3−フルオロ−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例57)
4−[4−(3−ジメチルアミノ−アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例58)
4−[3−フルオロ−4−((R)−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例59)
4−[3−フルオロ−4−((R)−3−メトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例60)
4−[3−フルオロ−4−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例61)
4−[3−フルオロ−4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例62)
4−[3−フルオロ−4−((S)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例63)
4−[3−フルオロ−4−((S)−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例64)
4−{3−フルオロ−4−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−カルバモイル]−フェノキシ}−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例65)
4−[3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例66)
4−{3−フルオロ−4−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−カルバモイル]−フェノキシ}−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例67)
4−[4−(シアノメチル−メチル−カルバモイル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例68)
4−[3−フルオロ−4−(2−メトキシ−エチルカルバモイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例69)
4−(3−フルオロ−4−メチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例70)
4−(4−エチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例71)
4−(3−フルオロ−4−イソプロピルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例72)
4−[3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−エチルカルバモイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例73)
4−(4−シクロプロピルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例74)
4−(4−シクロブチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例75)
4−[3−フルオロ−4−(2−フルオロ−エチルカルバモイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例76)
4−[4−(2,2−ジフルオロ−エチルカルバモイル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例77)
6−[(4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル)−アミノ]−ニコチン酸
NaOH(110μL、0.1mmol、3Nの水溶液)を6−[(4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル)−アミノ]−ニコチン酸メチルエステル(77c)(48mg、0.11mol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフにより精製すると、白色の固体(10mg、収率22%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.93(s,1H)8.31〜8.41(m,1H)8.21〜8.31(m,1H)7.47〜7.54(m,2H)7.42(t,J=7.33Hz,1H)7.35(t,J=7.07Hz,1H)7.23(s,1H)7.00(s,1H)5.24(s,2H)3.06(s,2H)1.51(s,6H);C
24H
22N
2O
5のLCMS m/z 419.00(M+H)
+。
中間体77a:4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)をDMF(50mL)に溶かした。K
2CO
3(6.48g、46.9mmol)および臭化ベンジル(2.80mL、23.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、H
2O(150mL)でクエンチし、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、白色の固体(7.18g、収率98%)が得られ、これを、次のステップでそのまま使用した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.34〜7.46(m,5H)7.21(s,1H)7.08(s,1H)5.13(s,2H)3.90(s,3H)3.02(s,2H)1.49(s,6H);C
19H
20O
4のLCMS m/z 313.20(M+H)
+。
中間体77b:4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
NaOH(23mL、69mmol、3Nの水溶液)を4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(77a)(7.18g、23mmol)のMeOH(80mL)溶液に加えた。60℃に3時間加熱し、真空濃縮した。残渣をH
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で洗浄した。水性相を3NのHCl水溶液でpH約2に酸性化し、白色の沈殿物を形成し、これを濾過し、乾燥させると、白色の固体(6.05g、収率88%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.88(s,1H)7.38〜7.48(m,4H)7.33(t,J=7.07Hz,1H)7.14(s,1H)6.88(s,1H)5.17(s,2H)2.98(s,2H)1.42(s,6H);C
18H
18O
5のLCMS m/z 299.10(M+H)
+。
中間体77c:6−[(4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル)−アミノ]−ニコチン酸メチルエステルの調製
塩化チオニル(40μL、0.55mmol)およびDMF(3滴)を4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(77b)(130mg、0.44mmol)のCH
2Cl
2(20mL)溶液に加えた。混合物を濃縮し、乾燥させると、オフホワイト色の固体(130mg)が得られた。固体をCH
2Cl
2(10mL)に溶かし、ピリジン(40μL、0.49mmol)およびメチル6−アミノニコチネート(65mg、0.43mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、H
2O(15mL)でクエンチし、EtOAc(2×15mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中25%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(44mg、収率25%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 1.51(s,6H)3.05(s,2H)3.95(s,3H)5.16(s,2H)6.90(d,J=1.26Hz,1H)7.09(d,J=1.26Hz,1H)7.34〜7.38(m,1H)7.39〜7.47(m,4H)8.36(dd,J=8.72,2.15Hz,1H)8.40〜8.47(m,1H)8.65(s,1H)8.94(d,J=1.52Hz,1H);C
25H
24N
2O
5のLCMS m/z 433.00(M+H)
+。
(実施例78)
2,2−ジメチル−4−((S)−1−メチル−2−フェニル−エトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、2,2−ジメチル−4−((S)−1−メチル−2−フェニル−エトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(78a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.42(s,1H)7.26〜7.32(m,3H)7.20〜7.25(m,3H)6.95(s,1H)6.81(d,J=2.02Hz,1H)6.76(s,1H)4.63〜4.71(m,1H)3.79(s,3H)3.04(dd,J=13.77,6.44Hz,1H)2.85〜2.93(m,3H)1.48(d,J=3.79Hz,6H)1.33(d,J=6.06Hz,3H);C
24H
27N
3O
3のLCMS m/z 406.20(M+H)
+;元素分析:C
24H
27N
3O
3・0.24 H
2Oの計算値:C,70.34;H,6.76;N,10.25;実測値:C,70.40;H,6.72;N,10.26。
中間体78a:2,2−ジメチル−4−((S)−1−メチル−2−フェニル−エトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(1.04g、4.69mmol)をCH
2Cl
2(25mL)に溶かし、0℃に冷却したが、その間、N
2雰囲気下に攪拌した。溶液をPh
3P(1.85g、7.04mmol)で処理し、(R)−(−)−1−フェニル−2−プロパン(959mg、7.04mmol)およびDIAD(1.40mL、7.11mmol)を滴加した。生じた溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物を濾過し、CH
2Cl
2で洗浄し、真空濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、20%EtOAc/ヘキサンで溶離して精製すると、無色のオイル(1.27g、収率80%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 1.34(d,J=6.06Hz,3H)1.47(d,J=3.54Hz,6H)2.83〜2.89(m,3H)3.02〜3.09(m,1H)3.88(s,3H)4.62〜4.71(m,1H)7.02(s,1H)7.12(s,1H)7.21〜7.32(m,5H);C
21H
24O
4のLCMS m/z 341.20(M+H)
+。
(実施例79)
4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−1−メチル−エトキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、中間体78aでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.32(s,1H)7.33(s,1H)7.15(d,J=8.59Hz,2H)7.02(s,1H)6.92(s,1H)6.87(s,1H)6.83(d,J=8.84Hz,2H)4.68〜4.77(m,1H)3.86(s,3H)3.78(s,3H)2.90〜2.99(m,3H)2.82〜2.88(m,1H)1.49(s,3H)1.48(s,3H)1.32(d,J=6.06Hz,3H);C
25H
29N
3O
4のLCMS m/z 436.20(M+H)
+。
(実施例80)
4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(77b)(6.98g、23.40mmol)のCH
2Cl
2(100mL)溶液に、塩化チオニル(2.04mL、28.1mmol)を、続いてDMF10滴を加えた。混合物を2時間還流させ、次いで、濃縮し、真空下に乾燥させた。残渣をCH
2Cl
2(100mL)に溶かし、3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(2.73g、28.1mmol)を0℃で、続いてトリエチルアミン(6.52mL、46.80mmol)を加えた。混合物を0℃から室温まで1時間攪拌した。反応をH
2Oでクエンチし、3×CH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、CHCl
3中1〜3%のMeOHで精製すると、白色の固体(5.31g、収率60%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.43(s,1H)7.29〜7.50(m,6H)7.09(d,J=1.01Hz,1H)6.84(dd,J=8.08,1.77Hz,2H)5.14(s,2H)3.83(s,3H)2.95〜3.06(m,2H)1.50(s,6H);C
22H
23N
3O
3のLCMS m/z 378.20(M+H
+)。
(実施例81)
2,2−ジメチル−4−(1−ピリジン−2−イル−エトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(80mg、0.28mmol)および1−ピリジン−2−イル−エタノール(81a)(48mg、0.39mmol)のTHF4mL溶液に、PPh
3(110mg、0.42mmol)を0℃で、続いてDIAD(0.082mL、0.42mmol)を滴加した。混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮し、逆相HPLCにより精製すると、白色の固体(30mg、収率27%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.61(br.s.,1H)8.79(d,J=4.55Hz,1H)7.94〜8.06(m,1H)7.69(d,J=8.08Hz,1H)7.45〜7.53(m,1H)7.27〜7.31(m,1H)6.94〜7.00(m,2H)6.81〜6.86(m,1H)5.84(q,J=6.40Hz,1H)3.80(s,3H)3.09(s,2H)1.70〜1.77(m,3H)1.48(d,J=4.80Hz,6H);C
22H
24N
4O
3のLCMS m/z 393.20(M+H
+)。
中間体81a:1−ピリジン−2−イル−エタノールの調製
1−(ピリジン−2−イル)エタノン(1.00g、8.255mmol)のMeOH20mL溶液に、NaBH
4(625mg、16.5mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃から室温まで2時間攪拌し、次いで、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、無色のオイル(1.00g、収率98%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.55(d,J=4.80Hz,1H)7.62〜7.76(m,1H)7.26〜7.31(m,1H)7.21(dd,J=7.07,4.80Hz,1H)4.90(d,J=6.57Hz,1H)4.30(br.s.,1H)1.45〜1.57(m,3H);C
7H
9NOのLCMS m/z 124.20(M+H
+)。
実施例82〜87を、実施例81での記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)および適切なアルコールから調製した。
(実施例82)
2,2−ジメチル−4−(1−ピラジン−2−イル−エトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例83)
2,2−ジメチル−4−[1−(3−メチル−ピラジン−2−イル)−エトキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例84)
4−(2−メトキシ−1−メチル−エトキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例85)
2,2−ジメチル−4−(1−メチル−2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例86)
2,2−ジメチル−4−(1−ピリミジン−4−イル−エトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例87)
2,2−ジメチル−4−[1−(4−メチル−ピリジン−2−イル)−エトキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
次の中間体を、中間体81aでの記載と同様の方法で、適切なケトンから調製した。
(実施例88)
4−(6−ヒドロキシ−2−ピラジン−2−イル−ピリミジン−4−イルメトキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(80mg、0.280mmol)および6−(クロロメチル)−2−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−4−オール(124mg、0.557mmol)のDMF3mL溶液に、Cs
2CO
3(181mg、0.557mmol)を加えた。混合物を60℃で一晩加熱し、次いで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮し、逆相HPLCにより精製すると、白色の固体(13mg、収率10%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.67(d,J=1.52Hz,1H)8.83(d,J=2.53Hz,1H)8.65〜8.67(m,1H)8.50(s,1H)7.27〜7.31(m,1H)7.06(d,J=1.01Hz,1H)6.88(s,1H)6.76〜6.82(m,1H)6.72(s,1H)5.13(s,2H)3.81(s,3H)3.11(s,2H)1.49〜1.55(m,6H);C
24H
23N
7O
4のLCMS m/z 474.00(M+H
+)。
(実施例89)
4−シクロプロピルメトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
試験管(10×95mm)中の炭酸セシウム60mg(180μmol)に、アセトニトリル中の4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)の0.1M溶液0.8mLを、続いて、アセトニトリル中のクロロメチルシクロプロパンの0.1M溶液1mLを加え、反応を80℃で8時間攪拌した。固体炭酸セシウムを除去した後に、アセトニトリルを除去し、残渣をDMSO1.2mL中で再構成し、HPLC精製に掛けると、表題の化合物が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 10.56(s,1H)7.57(s,1H)6.92(s,1H)6.54(s,1H)3.92〜3.93(d,J=5.00Hz,2H)2.94(s,2H)1.42(s,6H)0.55〜0.60(m,2H)0.30〜0.35(m,1H);C
19H
23N
3O
3のLCMS m/z 342(M+H)
+。
実施例90〜106を、実施例89での記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)および適切なアルキル化試薬から並行して調製した。
(実施例90)
2,2−ジメチル−4−(2−メチル−チアゾール−4−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例91)
4−(5−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメトキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例92)
4−エトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例93)
4−(3−シアノ−プロポキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例94)
2,2−ジメチル−4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例95)
4−(2−シクロプロピル−6−ヒドロキシ−ピリミジン−4−イルメトキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例96)
2,2−ジメチル−4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例97)
4−[2−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−2−オキソ−エトキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例98)
2,2−ジメチル−4−(3−ピリジン−2−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例99)
2,2−ジメチル−4−[2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例100)
2,2−ジメチル−4−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例101)
4−(3−メトキシ−ブトキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例102)
4−((S)−3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例103)
2,2−ジメチル−4−[2−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−2−オキソ−エトキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例104)
4−(2−エチル−6−ヒドロキシ−ピリミジン−4−イルメトキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例105)
2,2−ジメチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−オキソ−エトキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例106)
2,2−ジメチル−4−(2−メチル−ピリジン−3−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
実施例107〜111を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)および対応するフルオロフェニルアミド中間体から調製した。適切なフルオロフェニルアミド中間体を、中間体32a、33aまたは35aでの記載と同様の方法で、適切なカルボン酸または酸塩化物およびアミンから調製した。
実施例112を実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−エチルカルバモイル−3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(112b)から調製した。
中間体112a:4−(4−tert−ブトキシカルボニル−3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体35bでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)および4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−安息香酸tert−ブチルエステルから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.29(s,1H)7.23(s,1H)6.48(d,J=8.84Hz,2H)3.89(s,3H)2.88(s,2H)1.59(s,9H)1.49(s,6H);C
23H
24F
2O
6のLCMS m/z 457.20(M+Na)
+。
中間体112b:4−(4−エチルカルバモイル−3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
TFA(2mL)を4−(4−tert−ブトキシカルボニル−3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(870mg、2.00mmol)のCH
2Cl
2(8mL)溶液に加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、真空濃縮し、乾燥させると、オフホワイト色の固体(TFA塩)(735mg、収率75%)が得られた。次いで、固体をDMF(3mL)に溶かし、Et
3N(320μL、2.30mmol)、HATU(425mg、1.12mmol)およびエチルアミン(600μL、1.2mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、H
2O(30mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)でクエンチした。有機層をH
2O(2×50mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中80%のEtOAcで溶離して精製すると、オフホワイト色の固体(213mg、収率94%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.21(d,J=1.13Hz,1H)6.50(d,J=9.04Hz,2H)3.89(s,3H)3.50(dd,J=7.25,5.75Hz,2H)2.88(s,2H)2.86(d,J=3.77Hz,1H)1.48(s,6H)1.25(t,J=7.25Hz,3H)。
(実施例107)
4−(2−クロロ−4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例108)
4−(3−クロロ−4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例109)
4−(4−ジメチルカルバモイル−2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例110)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3,5−ジフルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例111)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例112)
4−(4−エチルカルバモイル−3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例113)
4−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(113b)(0.308g、0.00096mol)、EDCl(0.28g、0.0015mol)、HOBt(0.21g、0.0015mol)およびNMM(0.49g、0.0048mol)のCH
2Cl
2(15mL)中の混合物に、1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.11g、0.001mol)を1回で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を水、クエン酸水溶液、次いで飽和NaHCO
3で洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色のオイルが得られた。粗製オイルを分取HPLCにより精製すると、表題化合物(95mg、収率51%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.82(s,1H)、7.20(m,2H)、7.03(d,2H)、6.73(s,1H)、6.42(m,3H)、3.72(s,3H)、2.84(s,2H)、1.42(s,6H);
C
21H
19F
2N
3O
3のLCMS m/z 400.4(M+H)
+。
中間体113a:4−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(1g、0.0045mol)、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(1.07g、0.0068mol)、Cu(OAc)
2(0.9g、0.005mol)、新たに活性化された4Å分子篩い(4g)およびEt
3N(4mL)のCH
2Cl
2(25mL)中の混合物を室温でN
2下に48時間攪拌した。混合物をセライトで濾過し、フィルターケークをCH
2Cl
2で洗浄した。濾液を濃縮すると、暗色の液体が得られた。粗製の液体をカラムクロマトグラフィーにより、EtOAc/石油エーテル(1/5)で溶離して精製すると、表題化合物(0.4g、26.6%)が無色のオイルとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.18(s,1H)、δ 7.14(s,1H)、6.47(m,1H)、δ 6.36(dd,2H)、3.81(s,3H)、2.83(s,2H)、1.41(s,6H)。
中間体113b:4−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
4−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(113a)(0.4g、0.0012mol)のMeOH(5mL)溶液に、NaOH(0.5g、0.012mol)を1回で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/10)により、出発物質がまだ存在することが示された。混合物をさらに3時間還流させた。TLCにより反応が完了したことが示された後に。溶媒を真空除去した。残渣を水に溶かし、濃HClでpH1に酸性化した。水性相をEtOAc(2×15mL)で抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、オフホワイト色の固体(0.308g、収率80%)が得られた。
(実施例114)
4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例115)
4−(5−フルオロ−2−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
2,4−ジフルオロフェニルメチルスルホン(67mg、0.35mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(100mg、0.35mmol)およびCs
2CO
3(227mg、0.70mmol)のDMF(2mL)中の混合物を120℃に一晩加熱し、次いで、室温に冷却し、H
2O(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×80mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をSFCカラムクロマトグラフィーにより精製すると、実施例114(49mg、収率31%)および実施例115(15mg)が白色の固体として得られた。
実施例114:
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.31(s,1H)7.92(t,J=8.46Hz,1H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.09(d,J=7.58Hz,2H)6.88(dd,J=8.72,2.15Hz,1H)6.76〜6.83(m,2H)3.82(s,3H)3.23(s,3H)2.90(s,2H)1.51(s,6H);C
22H
22FN
3O
5SのLCMS m/z 460.20(M+H)
+;
実施例115:
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.43(s,1H)8.09(dd,J=8.84,6.06Hz,1H)7.26〜7.34(m,1H)7.14(d,J=18.44Hz,2H)6.89〜6.97(m,1H)6.79(d,J=2.27Hz,1H)6.60(dd,J=9.60,2.27Hz,1H)3.81(s,3H)3.30(s,3H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
22FN
3O
5SのLCMS m/z 460.20(M+H)
+。
(実施例116)
4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(116a)(233mg、0.591mmol)から調製すると、白色の固体(140mg、収率50%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.43(s,1H)8.22(d,J=8.59Hz,1H)8.11(d,J=2.27Hz,1H)7.86〜8.00(m,1H)7.57(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)7.14(dd,J=18.95,1.52Hz,2H)6.71〜6.92(m,2H)3.23(s,3H)2.90(s,2H)2.32(s,3H)1.51(s,6H);C
24H
23FN
2O
5SのLCMS m/z 471.20(M+H
+);元素分析:C
24H
23FN
2O
5Sの計算値:C,61.27;H,4.93;N,5.95;実測値:C,61.55;H,4.86;N,5.99。
中間体116a:4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
2,4−ジフルオロフェニルメチルスルホン(865mg、4.50mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(1.00g、4.50mmol)およびCs
2CO
3(2.93g、9.00mmol)のDMF(2mL)中の混合物を80℃に2.5時間加熱し、室温に冷却し、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15%〜40%のEtOAcで精製すると、白色の固体(1.20g、収率68%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.82〜7.95(m,1H)7.21〜7.34(m,2H)6.72〜6.88(m,2H)3.90(s,3H)3.22(s,3H)2.90(s,2H)1.48(s,6H);C
19H
19FO
6SのLCMS m/z 395.00(M+H)
+。
(実施例117)
4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(116a)(146mg、0.37mmol)から調製すると、白色の固体(87mg、収率51%)が得られた。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ 7.93〜7.98(m,1H)7.90(d,J=3.96Hz,1H)7.18〜7.25(m,1H)7.14〜7.27(m,1H)6.86〜7.07(m,2H)4.09(d,J=0.94Hz,3H)3.23(s,3H)2.93(s,2H)1.48(s,6H);C
21H
21FN
4O
5SのLCMS m/z 461.00(M+H
+);元素分析:C
21H
21FN
4O
5Sの計算値:C,54.78;H,4.60;N,12.17;実測値:C,54.64;H,4.55;N,12.10。
(実施例118)
4−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(118a)(154mg、0.370mmol)から調製すると、白色の固体(154mg、収率87%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.42(s,1H)8.08(s,2H)7.70〜7.86(m,1H)6.89〜7.14(m,3H)4.12(s,3H)3.11(s,3H)2.96(s,2H)1.53(s,6H);C
21H
21ClN
4O
5SのLCMS m/z 477.00および479.00(M+H
+);元素分析:C
21H
21ClN
4O
5S・0.15CHCl
3の計算値:C,51.33;H,4.31;N,11.32;実測値:C,51.16;H,4.35;N,11.47。
中間体118a:4−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
2−クロロ−4−フルオロ−1−(メチルスルホニル)ベンゼン(939mg、4.50mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(1.00g、4.50mmol)およびCs
2CO
3(2.93g、9.00mmol)のDMF(5mL)中の混合物を80℃に1.5時間加熱し、室温に冷却し、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中25〜50%のEtOAcで精製すると、白色の固体(1.70g、収率92%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.11(d,J=8.84Hz,1H)7.31(d,J=1.26Hz,1H)7.25(d,J=1.26Hz,1H)7.10(d,J=2.27Hz,1H)6.88〜7.03(m,1H)3.89(s,3H)3.28(s,3H)2.88(s,2H)1.50(s,6H);C
19H
19ClO
6SのLCMS m/z 411.00および413.00(M+H)
+。
(実施例119)
4−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
4−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(119b)(138mg、0.348mmol)、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−アミンヒドロクロリド(93.6mg、0.695mmol)およびトリエチルアミン(0.145mL、1.040mmol)のDMF2mL溶液に、HATU(264mg、0.695mmol)を加えた。混合物を50℃で1.5時間攪拌し、逆相カラムクロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体(100mg、収率60%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.80(s,1H)8.00〜8.08(m,2H)7.05〜7.17(m,3H)6.95(dd,J=8.84,2.53Hz,1H)4.07(s,3H)3.26(s,3H)2.88(s,2H)1.48(s,6H);C
21H
21ClN
4O
5SのLCMS m/z 476.8、477.80、および478.70(M+H
+);元素分析:C
21H
21ClN
4O
5S・0.65 TFAの計算値:C,48.61;H,3.96;N,10.17;実測値:C,48.41;H,4.07;N,10.51。
中間体119a:4−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体118aでの記載と同様の方法で、3−クロロ−4−フルオロ−1−(メチルスルホニル)ベンゼンおよび4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.07(d,J=2.27Hz,1H)7.77(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.29(d,J=1.01Hz,1H)7.18(d,J=1.26Hz,1H)6.98(d,J=8.59Hz,1H)3.88(s,3H)3.10(s,3H)2.93(s,2H)1.50(s,6H);C
19H
19ClO
6SのLCMS m/z 411.00(M+H)
+。
中間体119b:4−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
表題化合物を、中間体15aでの記載と同様の方法で、4−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(119a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.08(d,J=2.27Hz,1H)7.78(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.34(d,J=1.26Hz,1H)7.23(d,J=1.26Hz,1H)7.00(d,J=8.59Hz,1H)3.11(s,3H)2.95(s,2H)1.52(s,6H);C
18H
17ClO
6SのLCMS m/z 397.00(M+H)
+。
実施例120、121、124〜130、139〜141を、実施例1での記載と同様の方法で、対応するメチルエステル中間体および適切なアミノ複素環から調製した。
実施例122および123を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)および適切なフルオロフェニル中間体から調製した。
実施例131〜138を実施例15での記載と同様の方法で、対応するカルボン酸中間体および適切なアミノ複素環から調製した。適切なカルボン酸中間体を、中間体35cでの記載と同様の方法で、対応するメチルエステル中間体から調製した。
(実施例120)
4−(2−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
(実施例121)
4−(2−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例122)
4−(4−ジメチルスルファモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例123)
4−(4−シクロブタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例124)
4−[4−(アゼチジン−1−スルホニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
(実施例125)
4−[4−(アゼチジン−1−スルホニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例126)
4−(4−エタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
(実施例127)
4−(4−エタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例128)
4−(4−ジメチルスルファモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
(実施例129)
4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例130)
4−(4−ジメチルスルファモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例131)
4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例132)
4−(4−ジメチルスルファモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例133)
4−(4−エタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例134)
4−(4−ジメチルスルファモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例135)
4−(4−エタンスルホニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例136)
4−(4−エタンスルホニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例137)
4−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例138)
4−(4−ジメチルスルファモイル−2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例139)
4−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例140)
4−(4−シクロプロパンスルホニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例141)
4−(4−シクロプロパンスルホニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
前記化合物への適切なメチルエステル中間体を、中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)および適切なフルオロフェニルスルホンまたはスルホンアミドから調製した。
(実施例142)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(142a)(80mg、0.21mmol)から調製すると、白色の固体(91mg、収率97%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.87(s,1H)8.06(s,1H)7.35(t,J=8.08Hz,1H)7.08(s,2H)6.77(dd,J=8.34,2.27Hz,1H)6.66(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)4.08(s,3H)3.11(s,3H)2.97(s,3H)2.89(s,2H)1.48(s,6H);C
23H
24FN
5O
4のLCMS m/z 454.20(M+H
+);元素分析:C
23H
24FN
5O
4・0.47 H
2Oの計算値:C,59.80;H,5.44;N,15.16;実測値:C,59.77;H,5.21;N,15.06。
中間体142a:4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体35bでの記載と同様の方法で、4−ブロモ−2−フルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド(589mg、2.65mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(652mg、2.65mmol)から調製すると、白色の固体(861mg、収率84%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.33〜7.43(m,1H)7.25(s,1H)7.22(s,1H)6.75〜6.84(m,1H)6.66〜6.73(m,1H)3.88(s,3H)3.13(s,3H)2.98(s,3H)2.90(s,2H)1.49(s,6H);C
21H
22FNO
5m/z 388.00(M+H)
+。
(実施例143)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−イソオキサゾール−3−イル)−アミド
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(143a)(66mg、0.177mmol)のCH
2Cl
23mL溶液に、塩化チオニル(0.0154mL、0.212mmol)を、続いてDMF3滴を加えた。混合物を1.5時間還流させ、次いで、濃縮し、真空下に乾燥させた。残渣CH
2Cl
23mLに溶かし、3−アミノ−5−メチルイソオキサゾール(22.6mg、0.230mmol)を0℃で、続いて、DMAP(52mg、0.354mmol)を加えた。混合物を0℃から室温まで1時間攪拌し、40℃で一晩加熱し、次いで、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中40〜55%のEtOAcで精製すると、白色の固体(8mg、収率10%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.06(s,1H)7.38(t,J=8.08Hz,1H)7.11(d,J=1.77Hz,2H)6.76〜6.84(m,2H)6.70(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.13(s,3H)2.98(br.s.,3H)2.91(s,2H)2.42(s,3H)1.50(s,6H);C
24H
24FN
3O
5のLCMS m/z 454.00(M+H
+)。
中間体143a:4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
表題化合物を、中間体15aでの記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(142a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3))δ 7.40(t,J=7.96Hz,1H)7.27〜7.33(m,2H)6.80(dd,J=8.34,2.02Hz,1H)6.70(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.10〜3.18(m,3H)3.00(br.s.,3H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
20H
20FNO
5のLCMS m/z 374.00(M+H)。
(実施例144)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸イソオキサゾール−3−イルアミド
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(143a)(80mg、0.21mmol)、3−アミノイソオキサゾール(36mg、0.429mmol)およびトリエチルアミン(0.0597mL、0.4294mmol)のDMF2mL溶液に、HATU(163mg、0.429mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩攪拌し、逆相カラムクロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体(3.3mg、収率4%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.23(s,1H)7.39(t,J=8.08Hz,1H)7.27(s,1H)7.20(d,J=1.77Hz,1H)7.13(d,J=4.55Hz,2H)6.82(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.71(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.16(s,3H)3.00(s,3H)2.92(s,2H)1.51(s,6H);C
23H
22FN
3O
5のLCMS m/z 440.20(M+H
+)。
(実施例145)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イル)−アミド
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(143a)(381mg、1.02mmol)、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−イルアミン(22a)(365mg、1.53mmol)およびトリエチルアミン(0.284mL、2.04mmol)のDMF5mL溶液に、HATU(776mg、2.04mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩攪拌し、水でクエンチし、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、生じたオイルをBiotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中50〜100%のEtOAcで精製すると、黄色の固体(120mg、収率25%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.76(br.s.,1H)8.29(d,J=8.59Hz,1H)8.21(d,J=1.77Hz,1H)7.74(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.35(t,J=8.08Hz,1H)7.27(s,1H)7.11(d,J=5.81Hz,1H)6.78(dd,J=8.46,2.40Hz,1H)6.68(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)4.66(s,2H)3.11(s,3H)2.96(s,3H)2.88(s,2H)1.48(s,6H);C
26H
26FN
3O
5のLCMS m/z 480.20(M+H)。
(実施例146)
6−{[4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボニル]−アミノ}−ニコチンアミド
表題化合物を実施例144での記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(143a)(80mg、0.21mmol)および6−アミノニコチンアミド(58.8mg、0.429mmol)から調製すると、茶色の固体(5mg、収率5%)が得られた。
1H NMR(400MHz,MeOD )δ 8.82(d,J=1.52Hz,1H)8.14〜8.32(m,2H)7.31〜7.44(m,1H)7.18(dd,J=8.34,1.26Hz,2H)6.80〜6.97(m,2H)3.10(s,3H)2.98(s,3H)2.93(s,2H)1.47(s,6H);C
26H
25FN
4O
5のLCMS m/z 493.20(M+H
+)。
(実施例147)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−シクロプロピルアミノメチル−ピリジン−2−イル)−アミド
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−ホルミル−ピリジン−2−イル)−アミド(147a)(88mg、0.18mmol)のMeOH3mL溶液に、アミノシクロプロパン(31.6mg、0.553mmol)を加えた。混合物を40℃で1時間加熱し、次いで、NaCNBH
3(29mg、0.461mmol)を加えた。反応混合物を40℃で1時間加熱し、AcOH14滴でクエンチし、濃縮し、逆相カラムクロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体(26mg、収率27%)が得られた。
1H NMR(400MHz,MeOD )δ 8.38(d,J=2.02Hz,1H)8.21(d,J=8.59Hz,1H)7.88(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.40(t,J=8.08Hz,1H)7.10〜7.24(m,2H)6.80〜6.98(m,2H)4.08(s,2H)3.11(s,3H)2.99(s,3H)2.94(s,2H)2.38〜2.51(m,1H)1.48(s,6H)0.67〜0.74(m,2H)0.58〜0.65(m,2H);C
29H
31FN
4O
4のLCMS m/z 519.20(M+H
+);元素分析:C
29H
31FN
4O
4・0.35 TFA・0.9 H
2Oの計算値:C,62.07;H,5.81;N,9.75;実測値:C,61.98;H,5.95;N,10.05。
中間体147a:4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−ホルミル−ピリジン−2−イル)−アミドの調製
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イル)−アミド(145)(88mg、0.18mmol)のCH
2Cl
23mL溶液に、Dess−Martinペリオジナン(93.4mg、0.22mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で1.5時間攪拌した。反応を水でクエンチし、3×CHCl
3で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生じたオイルを、さらに精製することなく次のステップに入れた。C
26H
24FN
3O
5のLCMS m/z 478.20(M+H
+)。
(実施例148)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例144での記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(143a)(60mg、0.16mmol)および2−アミノ−5−メチルピリジン(34.8mg、0.321mmol)から調製すると、茶色の固体(25mg、収率34%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.98(br.s.,1H)8.19(d,J=8.34Hz,1H)8.11(s,1H)7.66(dd,J=8.46,1.89Hz,1H)7.31〜7.43(m,1H)7.12(s,1H)7.07(d,J=1.26Hz,1H)6.80(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.69(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.14(s,3H)2.98(s,3H)2.91(s,2H)2.35(s,3H)1.50(s,6H);C
26H
26FN
3O
4のLCMS m/z 464.20(M+H
+);元素分析:C
26H
26FN
3O
4・0.27 TFA・1.0 H
2Oの計算値:C,62.22;H,5.56;N,8.20;実測値:C,61.87;H,5.36;N,8.56。
(実施例149)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(149c)(130mg、0.366mmol)、3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(71.1mg、0.732mmol)およびトリエチルアミン(0.102mL、0.732mmol)のDMF3mL溶液に、HATU(278mg、0.732mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間攪拌し、水でクエンチし、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中75〜100%のEtOAcで精製すると、白色の固体(134mg、収率84%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.69(s,1H)7.38〜7.46(m,2H)7.24〜7.28(m,1H)7.01(d,J=2.78Hz,2H)6.97(d,J=8.59Hz,2H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)3.76(d,3H)3.07(d,J=22.48Hz,6H)2.89(s,2H)1.47(s,6H);C
24H
26N
4O
4のLCMS m/z 435.20(M+H
+);元素分析:C
24H
26N
4O
4・0.7 H
2Oの計算値:C,64.47;H,6.18;N,12.53;実測値:C,64.22;H,6.11;N,12.54。
中間体149a:4−ブロモ−N,N−ジメチル−ベンズアミドの調製
塩化4−ブロモベンゾイル(2.00g、9.11mmol)および塩酸ジメチルアミン(892mg、10.90mmol)のCH
2Cl
220mL溶液に、トリエチルアミン(3.81mL、27.30mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、水でクエンチし、3×CHCl
3で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより、1:1のEtOAc/CH
2Cl
2中1〜4%のMeOHで精製すると、白色の固体(1.73g、収率83%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.48〜7.65(m,2H)7.20〜7.37(m,2H)3.05(d,J=50.78Hz,6H);C
9H
10BrNOのLCMS m/z 228.00および230.00(M+H)
+
中間体149b:4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
4−ブロモ−N,N−ジメチル−ベンズアミド(149a)(428mg、1.87mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(500mg、2.25mmol)、K
3PO
4(796mg、3.75mmol)、2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフィル(21mg、0.094mmol)およびPd(OAc)
2(39.8mg、0.094mmol)のトルエン(10mL)中の混合物を100℃にマイクロ波中で5時間加熱し、室温に冷却し、セライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中20〜55%のEtOAcで精製すると、黄色のフォーム(662mg、収率80%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.36〜7.50(m,2H)7.20(dd,J=10.36,1.26Hz,2H)6.92〜7.04(m,2H)3.86(s,3H)3.07(br.s.,6H)2.90(s,2H)1.48(s,6H);C
21H
23NO
5のLCMS m/z 370.20(M+H
+)。
中間体149c:4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(149b)(662mg、1.79mmol)のMeOH10mL溶液に、1NのNaOH水溶液(3.58mL、3.58mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、pH約1に、1NのHCl水溶液で酸性化し、3×EtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、白色の固体(624mg、収率98%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.44(d,J=8.59Hz,2H)7.25(dd,J=8.08,1.26Hz,2H)6.92〜7.02(m,2H)3.08(br.s.,6H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
20H
21NO
5のLCMS m/z 356.20(M+H
+)。
実施例150〜158を実施例144での記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(149c)および適切なアミノ複素環から調製した。
実施例155を、4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(149c)および5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−イルアミン(22a)から調製した。
(実施例150)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
(実施例151)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
(実施例152)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
(実施例153)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
(実施例154)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−イソオキサゾール−3−イル)−アミド
(実施例155)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イル)−アミド
(実施例156)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸ピリミジン−4−イルアミド
(実施例157)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド
(実施例158)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸イソオキサゾール−3−イルアミド
(実施例159)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(159a)(92mg、0.23mmol)から調製すると、白色の固体(60mg、収率56%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.57(s,1H)8.08(s,1H)7.43〜7.59(m,1H)7.07(s,2H)6.78(d,J=8.59Hz,1H)6.67(dd,J=10.99,2.40Hz,1H)4.11〜4.25(m,4H)4.10(s,3H)2.89(s,2H)2.34(s,2H)1.49(s,6H);C
24H
24FN
5O
4のLCMS m/z 466.20(M+H
+);元素分析:C
24H
24FN
5O
4・0.2 CHCl
3の計算値:C,59.35;H,4.98;N,14.31;実測値:C,59.68;H,5.19;N,14.08。
中間体159a:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体35bでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)およびアゼチジン−1−イル−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−メタノンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.53(t,J=8.21Hz,1H)7.25(s,1H)7.22(s,1H)6.78(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.66(dd,J=11.12,2.27Hz,1H)4.18〜4.29(m,2H)4.15(t,J=7.58Hz,2H)3.88(s,3H)2.88(s,2H)2.30〜2.41(m,J=7.75,7.75,7.75,7.58Hz,2H)1.48(s,6H);C
22H
22FNO
5のLCMS m/z 400.20(M+H)
+。
(実施例160)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(35b)(94mg、0.250mmol)から調製すると、白色の固体(66mg、収率60%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.43(s,1H)8.01〜8.15(m,1H)7.64(t,J=8.21Hz,2H)7.02〜7.05(m,2H)6.99(d,J=8.59Hz,2H)4.25〜4.35(m,4H)4.11(s,3H)2.90(s,2H)2.37(t,J=7.71Hz,2H)1.49(s,6H);C
24H
25N
5O
4のLCMS m/z 448.20(M+H
+);元素分析:C
24H
25N
5O
4・0.3 H
2Oの計算値:C,63.65;H,5.70;N,15.46;実測値:C,63.90;H,5.58;N,15.40。
(実施例161)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(6−ジメチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(161b)(111mg、0.30mmol)から調製すると、白色の固体(87mg、収率67%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.93(s,1H)8.30(d,J=2.27Hz,1H)7.67(d,J=8.59Hz,1H)7.18〜7.33(m,2H)7.03(s,2H)6.76(d,J=2.27Hz,1H)3.72(s,3H)3.13(d,J=7.33Hz,6H)2.89(s,2H)1.47(s,6H);C
23H
25N
5O
4のLCMS m/z 436.30(M+H
+);元素分析:C
23H
25N
5O
4・0.22 H
2Oの計算値:C,62.86;H,5.84;N,15.94;実測値:C,62.90;H,5.89;N,16.01。
中間体161a:5−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミドの調製
5−ブロモピリジン−2−カルボン酸(3.00g、14.85mmol)、塩酸ジメチルアミン(1.82g、22.30mmol)およびトリエチルアミン(6.21mL、44.60mmol)のDMF20mL溶液に、HATU(8.47g、22.30mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、水でクエンチし、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中60〜70%のEtOAcで精製すると、黄色のオイル(1.56g、収率46%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.59(d,J=1.77Hz,1H)7.88(dd,J=8.34,2.27Hz,1H)7.52(d,J=8.34Hz,1H)3.06(d,J=14.15Hz,6H);C
8H
9BrN
2OのLCMS m/z 229.00(M+H
+)。
中間体161b:4−(6−ジメチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
5−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミド(161a)(1.14g、4.95mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(1.10g、4.95mmol)およびK
3PO
4(2.10g、9.91mmol)、2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフィル(210mg、0.495mmol)およびPd(OAc)
2(111mg、0.495mmol)のトルエン(10mL)中の混合物を100℃にマイクロ波中で6時間加熱し、室温に冷却し、セライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中35〜70%のEtOAcで精製すると、白色のフォーム(238mg、収率13%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.32(d,J=2.78Hz,1H)7.70(d,J=8.59Hz,1H)7.31(dd,J=8.72,2.91Hz,1H)7.25(d,J=1.26Hz,1H)7.19(d,J=1.26Hz,1H)3.87(s,3H)3.15(d,J=4.29Hz,6H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
20H
22N
2O
5のLCMS m/z 371.20(M+H
+)。
(実施例162)
6−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−N,N−ジメチル−ニコチンアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(5−ジメチルカルバモイル−ピリジン−2−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(162b)(100mg、0.27mmol)から調製すると、白色の固体(67mg、収率57%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.57(s,1H)8.28(d,J=1.77Hz,1H)7.85(dd,J=8.46,2.40Hz,1H)7.27(s,1H)7.11(d,1H)7.14(dd,J=24.51,1.26Hz,1H)6.99(d,J=9.09Hz,1H)6.80(d,J=2.27Hz,1H)3.80(s,3H)3.10(d,J=17.94Hz,6H)2.87(s,2H)1.48(s,6H);C
23H
25N
5O
4のLCMS m/z 436.30(M+H
+);元素分析:C
23H
25N
5O
4・0.33 H
2Oの計算値:C,62.56;H,5.86;N,15.87;実測値:C,62.57;H,5.93;N,15.87。
中間体162a:6−ブロモ−N,N−ジメチル−ニコチンアミドの調製
表題化合物を中間体161aでの記載と同様の方法で、6−ブロモ−ニコチン酸(1.00g、4.95mmol)から調製すると、無色のオイル(780mg、収率69%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.46(d,J=2.53Hz,1H)7.61〜7.71(m,1H)7.56(d,J=8.08Hz,1H)3.08(d,J=41.68Hz,6H);C
8H
9BrN
2OのLCMS m/z 229.00(M+H)
+。
中間体162b:4−(5−ジメチルカルバモイル−ピリジン−2−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体161bでの記載と同様の方法で、6−ブロモ−N,N−ジメチル−ニコチンアミド(162a)(335mg、1.46mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(250mg、1.12mmol)から調製すると、白色のフォーム(200mg、収率50%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.26(d,J=2.02Hz,1H)7.83(dd,J=8.46,2.40Hz,1H)7.34(d,J=1.01Hz,1H)7.27(s,1H)6.97(d,J=8.34Hz,1H)3.86(s,3H)3.08(d,J=21.47Hz,6H)2.82(s,2H)1.46(s,6H);C
20H
22N
2O
5のLCMS m/z 371.20(M+H
+)。
(実施例163)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例149での記載と同様の方法で、5−(6−カルボキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(163b)(111mg、0.288mmol)および3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(56mg、0.576mmol)から調製すると、白色の固体(112mg、収率80%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 10.19(s,1H)8.98(s,1H)8.30(d,J=2.53Hz,1H)8.22(d,J=8.59Hz,1H)7.28〜7.38(m,2H)7.24〜7.28(m,1H)7.07(d,J=3.03Hz,2H)6.79(d,J=2.02Hz,1H)6.83(d,J=2.27Hz,1H)3.84(s,3H)3.74(s,3H)2.89(s,2H)1.49(s,6H);C
25H
25N
7O
4のLCMS m/z 488.20(M+H
+);元素分析:C
25H
25N
7O
4・0.1 CHCl
3の計算値:C,59.50;H,5.15;N,19.35;実測値:C,59.77;H,5.17;N,18.96。
中間体163a:5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
t−ブチル5−ブロモピコリネート(581mg、2.25mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(500mg、2.25mmol)、K
3PO
4(956mg、4.50mmol)、2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフィル(96mg、0.225mmol)およびPd(OAc)
2(51mg、0.225mmol)のトルエン(10mL)中の混合物を100℃にマイクロ波中で3時間加熱し、室温に冷却し、セライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜30%のEtOAcで精製すると、5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル26mgおよび表題化合物と4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル約40%との混合物400mgが黄色のフォームとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.47(d,J=2.53Hz,1H)8.05(d,J=8.84Hz,1H)7.23〜7.36(m,2H)7.19(d,J=1.26Hz,1H)3.87(s,3H)2.89(s,2H)1.64(s,9H)1.48(s,6H);C
22H
25NO
6のLCMS m/z 344.00(M−tBu+H
+)。
中間体163b:5−(6−カルボキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸の調製
5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(163a)(110mg、0.275mmol)のMeOH2mLおよびTHF1mL中の溶液に、1NのNaOH水溶液(0.55mL、0.55mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、60℃で6時間加熱し、次いで濃縮し、pH約3に1NのHCl水溶液で酸性化し、3×EtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、白色の固体113mgが得られた。C
17H
15NO
6のLCMS m/z 330.00(M+H
+)。
(実施例164)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリミジン−2−カルボン酸ジメチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(152mg、1.56mmol)および4−(2−ジメチルカルバモイル−ピリミジン−5−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(164b)(58mg、0.16mmol)から調製すると、白色の固体(64mg、収率94%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.96(s,1H)8.47(s,2H)7.20〜7.34(m,1H)7.07(d,J=1.52Hz,2H)6.76(d,J=2.02Hz,1H)3.73(s,3H)3.14(s,3H)2.98(s,3H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
24N
6O
4のLCMS m/z 437.00(M+H
+);元素分析:C
22H
24N
6O
4・0.15 CHCl
3の計算値:C,58.55;H,5.36;N,18.50;実測値:C,58.59;H,5.45;N,18.61。
中間体164a:5−ブロモ−ピリミジン−2−カルボン酸ジメチルアミドの調製
表題化合物を中間体161aでの記載と同様の方法で、5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸(1.03g、5.074mmol)から調製すると、黄色のオイル(308mg、収率26%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.50(s,2H)3.17(s,3H)3.00(s,3H);C
7H
8BrN
3OのLCMS m/z 230.00および232.00(M+H
+)。
中間体164b:4−(2−ジメチルカルバモイル−ピリミジン−5−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体161bでの記載と同様の方法で、5−ブロモ−ピリミジン−2−カルボン酸ジメチルアミド(164a)(271mg、1.18mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(262mg、1.18mmol)から調製すると、白色のフォーム(110mg、収率25%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.50(s,2H)7.24〜7.36(m,1H)7.20(s,1H)3.88(s,3H)3.17(s,3H)3.00(s,3H)2.95(s,2H)1.51(s,6H);C
19H
21N
3O
5のLCMS m/z 372.00(M+H
+)。
(実施例165)
5−[2,2−ジメチル−6−(5−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(6−ジメチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(161b)(93mg、0.25mmol)から調製すると、白色の固体(57mg、収率51%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.72(s,1H)8.31(d,J=2.78Hz,1H)8.20(d,J=8.34Hz,1H)8.02(d,J=2.27Hz,1H)7.53(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)7.23〜7.35(m,2H)7.08(dd,J=13.64,1.26Hz,2H)3.13(d,J=8.34Hz,6H)2.89(s,2H)2.27(s,3H)1.48(s,6H);C
25H
26N
4O
4のLCMS m/z 447.00(M+H
+);元素分析:C
25H
26N
4O
4・0.5 CHCl
3の計算値:C,60.50;H,5.28;N,11.07;実測値:C,60.31;H,5.31;N,11.00。
(実施例166)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、2,2−ジメチル−4−(6−メチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(166b)(174mg、0.488mmol)から調製すると、白色の固体(147mg、収率71%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.38(s,1H)8.29(d,J=2.53Hz,1H)8.20(d,J=8.59Hz,1H)8.08(s,1H)7.86(br.s.,1H)7.37(dd,J=8.59,2.78Hz,1H)7.26(d,J=2.27Hz,1H)6.98〜7.10(m,2H)4.12(s,3H)3.04(d,J=5.05Hz,3H)2.92(s,2H)1.51(s,6H):C
22H
23N
5O
4のLCMS m/z 422.20(M+H
+);元素分析:C
22H
23N
5O
4・0.15 CHCl
3の計算値:C,60.55;H,5.31;N,15.94;実測値:C,60.68;H,5.45;N,15.98。
中間体166a:5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸の調製
5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(163a)(260mg、0.65mmol)のCH
2Cl
24mLおよびTFA2mL溶液を室温で2時間攪拌した。混合物を濃縮し、真空下に乾燥させ、そのまま次のステップに入れた。
中間体166b:2,2−ジメチル−4−(6−メチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(166a)(74mg、0.22mmol)のCH
2Cl
23mL溶液に、THF中2.0Mの塩化オキサリル(0.22mL、0.44mmol)を、続いて、DMF3滴を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。さらなる塩化オキサリル2当量を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、濃縮し、真空下に乾燥させた。残渣をCH
2Cl
23mLに溶かし、THF中2.0Mのメチルアミン2mLを導入した。混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中30〜50%のEtOAcで精製すると、白色の固体(37mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.28(d,J=2.78Hz,1H)8.19(d,J=8.59Hz,1H)7.88(d,J=3.79Hz,1H)7.34(dd,J=8.72,2.65Hz,1H)7.26〜7.30(m,2H)3.88(s,3H)3.05(d,J=5.05Hz,3H)2.90(s,2H)1.49(s,6H);C
19H
20N
2O
5のLCMS m/z 357.00(M+H
+)。
(実施例167)
4−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(167b)(68mg、0.178mmol)から調製すると、白色の固体(37mg、収率46%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.76(s,1H)8.29(d,J=2.78Hz,1H)8.10(d,J=8.59Hz,1H)7.31(dd,1H)7.23〜7.33(m,1H)7.03(s,1H)7.04(d,J=7.83Hz,1H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)4.70(t,J=7.71Hz,2H)4.24(t,J=7.83Hz,2H)3.76(s,3H)2.89(s,2H)2.29〜2.41(m,2H)1.49(s,6H);C
24H
25N
5O
4のLCMS m/z 448.20(M+H
+);元素分析:C
24H
25N
5O
4・0.2 AcOHの計算値:C,61.32;H,5.45;N,15.05;実測値:C,62.35;H,5.50;N,14.94。
中間体167a:アゼチジン−1−イル−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−メタノンの調製
表題化合物を中間体161aでの記載と同様の方法で、5−ブロモピリジン−2−カルボン酸(1.50g、7.43mmol)および塩酸アゼチジン(954mg、10.2mmol)から調製すると、黄色の固体(1.38g、収率77%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.58(d,J=2.02Hz,1H)7.93〜7.99(m,1H)7.90(d,J=2.27Hz,1H)4.65(t,J=7.71Hz,2H)4.20(dd,J=8.34,7.33Hz,2H)2.27〜2.36(m,2H);C
9H
9BrN
2OのLCMS m/z 241.00(M+H)
+。
中間体167b:4−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体161bでの記載と同様の方法で、アゼチジン−1−イル−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−メタノン(167a)(1.37g、5.68mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(1.26g、5.58mmol)から調製すると、白色のフォーム(738mg、収率34%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.32(d,J=2.78Hz,1H)8.12(d,J=8.59Hz,1H)7.31〜7.38(m,1H)7.27(s,1H)7.21(s,1H)4.72(t,J=7.71Hz,2H)4.27(t,J=7.71Hz,2H)3.89(s,3H)2.92(s,2H)2.38(t,J=7.71Hz,2H)1.50(s,6H);C
21H
22N
2O
5のLCMS m/z 383.20(M+H
+)。
(実施例168)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(6−エチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(168a)(28mg、0.076mmol)から調製すると、白色の固体(22mg、収率65%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.83(s,1H)8.24(d,J=2.27Hz,1H)8.17(d,J=8.59Hz,1H)7.88(br.s.,1H)7.34(dd,J=8.59,2.78Hz,1H)7.26(d,J=2.27Hz,1H)7.05(d,J=1.26Hz,1H)6.99(d,J=1.26Hz,1H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)3.73(s,3H)3.49(dd,J=7.20,5.94Hz,2H)2.89(s,2H)1.48(s,6H)1.19〜1.30(m,3H);C
23H
25N
5O
4のLCMS m/z 436.20(M+H
+);元素分析:C
23H
25N
5O
4・0.12 CHCl
3の計算値:C,61.73;H,5.63;N,15.57;実測値:C,61.55;H,5.63;N,15.12。
中間体168a:4−(6−エチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体166bでの記載と同様の方法で、5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(166a)(74mg、0.22mmol)およびエチルアミン(THF中2.0M、1mL)から調製すると、白色の固体(28mg、収率35%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.28(d,J=2.78Hz,1H)8.18(d,J=8.59Hz,1H)7.82〜7.91(m,1H)7.34(dd,J=8.59,2.78Hz,1H)7.25(s,1H)7.19(d,J=1.01Hz,1H)3.87(s,3H)3.52(dd,J=7.33,6.06Hz,2H)2.90(s,2H)1.49(s,6H)1.22〜1.33(m,3H);C
20H
22N
2O
5のLCMS m/z 371.00(M+H
+)。
(実施例169)
4−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(167b)(68mg、0.18mmol)から調製すると、白色の固体(46mg、収率69%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.37(s,1H)8.31(d,J=2.27Hz,1H)8.08(s,1H)8.12(d,J=8.59Hz,1H)7.33(dd,J=8.72,2.91Hz,1H)7.05(dd,J=7.33,1.26Hz,2H)4.71(t,J=7.71Hz,2H)4.26(t,J=7.83Hz,2H)4.12(s,3H)2.91(s,2H)2.36(t,J=7.71Hz,2H)1.51(s,6H);C
23H
24N
6O
4のLCMS m/z 449.20(M+H
+);元素分析:C
23H
24N
6O
4・0.2 AcOHの計算値:C,61.03;H,5.43;N,18.25;実測値:C,61.14;H,5.54;N,18.39。
(実施例170)
5−[2,2−ジメチル−6−(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、2,2−ジメチル−4−(6−メチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(166b)(104mg、0.292mmol)から調製すると、白色の固体(60mg、収率46%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.40(s,1H)8.29(d,J=2.78Hz,1H)8.19(d,J=8.84Hz,1H)8.08(s,1H)7.87(d,J=4.55Hz,1H)7.37(dd,J=8.59,2.78Hz,1H)7.06(s,1H)7.04(s,1H)4.11(s,3H)3.04(d,J=5.31Hz,3H)2.91(s,2H)1.51(s,6H);C
21H
22N
6O
4のLCMS m/z 423.20(M+H
+);元素分析:C
21H
22N
6O
4・0.2 AcOH・0.2 H
2Oの計算値:C,58.67;H,5.34;N,19.19;実測値:C,58.48;H,5.25;N,19.34。
(実施例171)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリミジン−2−カルボン酸メチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、2,2−ジメチル−4−(2−メチルカルバモイル−ピリミジン−5−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(171d)(45mg、0.16mmol)から調製すると、白色の固体(15mg、収率28%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.54(s,2H)7.89(br.s.,2H)7.38(s,1H)7.27(s,1H)7.08〜7.19(m,2H)3.86(s,3H)3.08(d,J=4.80Hz,3H)2.93(s,2H)1.51(s,6H);C
21H
22N
6O
4のLCMS m/z 423.00(M+H
+)。
中間体171a:5−ブロモ−ピリミジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸(690mg、3.40mmol)のt−BuOH6.8mLおよびピリジン1.9mL中の懸濁液を室温から50℃まで1時間攪拌し、室温に冷却した。4−トルエンスルホニルクロリド(1.55g、8.12mmol)を少量ずつ加えた。混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応を飽和NaHCO
3水溶液で徐々にクエンチし、3×Et
2Oで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中15〜25%のEtOAcで精製すると、黄色の固体(497mg、収率56%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.94(s,2H)1.64(s,9H)。
中間体171b:5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリミジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体161bでの記載と同様の方法で、5−ブロモ−ピリミジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(171a)(497mg、1.92mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(426mg、1.92mmol)から調製すると、黄色のオイル(83mg、収率11%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.57(s,2H)7.30(d,J=1.26Hz,1H)7.19(d,J=1.26Hz,1H)3.88(s,3H)2.92(s,2H)1.68(s,9H)1.50(s,6H);C
21H
24N
2O
6のLCMS m/z 345.00(M−tBu+H
+)。
中間体171c:5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリミジン−2−カルボン酸の調製
5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリミジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(171b)(83mg、0.21mmol)のCH
2Cl
22mLおよびTFA1mL中の溶液を室温で2時間攪拌した。混合物を濃縮し、真空下に乾燥させ、そのまま次のステップに入れた。
中間体171d:2,2−ジメチル−4−(2−メチルカルバモイル−ピリミジン−5−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体166bでの記載と同様の方法で、5−(6−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−ピリミジン−2−カルボン酸(171c)(72.3mg、0.21mmol)およびメチルアミン(2mL、THF中2.0Mの溶液)から調製すると、白色の固体(45mg、収率60%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.53(s,2H)7.88(d,J=3.79Hz,1H)7.28(d,J=10.11Hz,1H)7.19(s,1H)3.88(s,3H)3.08(d,J=5.05Hz,3H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
18H
19N
3O
5のLCMS m/z 358.20(M+H
+)。
(実施例172)
4−[2−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリミジン−5−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−[2−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリミジン−5−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(172b)(76mg、0.20mmol)から調製すると、白色の固体(18mg、収率20%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.57(br.s.,2H)7.22〜7.33(m,3H)7.09〜7.19(m,2H)4.64(br.s.,2H)4.31(br.s.,2H)3.88(s,3H)2.97(s,2H)2.29〜2.42(m,2H)1.50(s,6H);C
23H
24N
6O
4のLCMS m/z 449.00(M+H
+)。
中間体172a:アゼチジン−1−イル−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−メタノンの調製
表題化合物を、中間体161aでの記載と同様の方法で、5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸(1.60g、7.877mmol)および塩酸アゼチジン(1.11g、11.8mmol)から調製すると、黄色の固体(331mg、収率17%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.92(s,2H)4.64(t,J=7.71Hz,2H)4.29(t,J=7.83Hz,2H)2.29〜2.41(m,2H);C
8H
8BrN
3OのLCMS m/z 241.00および243.00(M+H)
+。
中間体172b:4−[2−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピリミジン−5−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体161bでの記載と同様の方法で、アゼチジン−1−イル−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−メタノン(172a)(331mg、1.37mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(304mg、1.37mmol)から調製すると、白色のフォーム(136mg、収率36%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.91(s,1H)8.53(s,2H)7.29(s,1H)4.64(t,J=7.45Hz,2H)4.30(t,J=7.58Hz,2H)3.88(s,3H)2.93(s,2H)2.36(t,J=7.45Hz,2H)1.50(s,6H);C
20H
21N
3O
5のLCMS m/z 384.00(M+H
+)。
(実施例173)
4−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)−5−フルオロ−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
アゼチジン−1−イル−(3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−イル)−メタノン(173a)(174mg、0.877mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(210mg、0.731mmol)およびCs
2CO
3(476mg、1.46mmol)のDMF中の混合物を160℃にマイクロ波中で30分間加熱し、室温に冷却し、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をSFCカラムクロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体(241mg、収率68%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.64(br.S,1H)8.20(d,J=1.76Hz,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.21(s,1H)7.18(d,J=1.01Hz,1H)7.08(dd,J=10.83,2.27Hz,1H)6.84(d,J=2.27Hz,1H)4.38(t,J=7.68Hz,2H)4.25(t,J=7.81Hz,2H)3.80(s,3H)2.97(s,2H)2.24〜2.43(m,2H)1.50(s,6H);C
24H
24FN
5O
4のLCMS m/z 466.20(M+H)
+;元素分析:C
24H
24FN
5O
4・0.40 AcOHの計算値:C,60.85;H,5.27;N,14.31;実測値:C,60.87;H,5.23;N,14.42。
中間体173a:アゼチジン−1−イル−(3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−イル)−メタノンの調製
表題化合物を中間体161aでの記載と同様の方法で、3,4−ジフルオロピリジン−2−カルボン酸(1.00g、6.29mmol)および塩酸アゼチジン(882mg、9.43mmol)から調製すると、白色の固体(630mg、収率51%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.32〜8.51(m,1H)7.66(dd,J=9.09,1.77Hz,1H)4.26(d,J=7.58Hz,2H)4.18(t,J=7.83Hz,2H)2.29(dt,J=15.66,7.83Hz,2H);C
9H
8F
2N
2OのLCMS m/z 199.00(M+H)
+。
(実施例174)
5−[2,2−ジメチル−6−(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(6−エチルカルバモイル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(168a)から調製すると、白色の固体(287mg、収率36%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.46(br.s.,1H)8.29(d,J=2.02Hz,1H)8.19(d,J=8.59Hz,1H)8.08(s,1H)7.86(br.s.,1H)7.36(dd,J=8.59,2.78Hz,1H)7.28(s,1H)7.04(d,J=1.26Hz,1H)4.11(s,3H)3.51(d,J=6.06Hz,2H)2.91(s,2H)1.51(s,6H)1.28(t,J=7.33Hz,3H);C
22H
24N
6O
4のLCMS m/z 437.00(M+H
+);元素分析:C
22H
24N
6O
4・0.2 AcOHの計算値:C,59.99;H,5.57;N,18.97;実測値:C,59.84;H,5.47;N,18.97。
(実施例175)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−エチルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、塩酸エチルアミン(278mg、3.41mmol)および5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(175b)(150mg、0.341mmol)から調製すると、白色の固体(111mg、収率68%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.36〜8.50(m,2H)7.91(t,J=5.56Hz,1H)7.47(d,J=2.27Hz,1H)7.27(s,1H)7.04(s,1H)7.00(d,J=1.26Hz,1H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)6.50(d,J=2.27Hz,1H)3.79(s,3H)3.33〜3.51(m,2H)3.01〜3.15(m,2H)2.94(s,2H)1.50(s,6H)1.19〜1.34(m,6H);C
25H
30N
6O
4のLCMS m/z 479.20(M+H
+);元素分析:C
25H
30N
6O
4の計算値:C,62.75;H,6.32;N,17.56;実測値:C,62.63;H,6.37;N,17.35。
中間体175a:3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
3,5−ジフルオロピコリン酸(1.40g、8.78mmol)をMeOH30mLおよび1,4−ジオキサン中4.0MのHCl0.5mLに溶かした。混合物を60℃で1.5時間加熱し、濃縮した。飽和NaHCO
3水溶液を加えた。混合物をEtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、黄色の固体(1.30g、収率86%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.48(d,J=2.27Hz,1H)7.28〜7.47(m,1H)4.03(s,3H);C
7H
5F
2NO
2のLCMS m/z 174.00(M+H
+)。
中間体175b:5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(175a)(422mg、2.44mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(700mg、2.44mmol)およびCs
2CO
3(1.59g、4.88mmol)のDMF中の混合物を160℃にマイクロ波中で30分間加熱し、室温に冷却し、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中40〜70%のEtOAcで精製すると、白色の固体(607mg、収率57%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.12(br.s.,1H)8.31(d,J=2.02Hz,1H)7.27(d,J=2.27Hz,1H)7.12(d,J=5.81Hz,2H)6.97〜7.07(m,1H)6.78(d,J=1.77Hz,1H)4.00(s,3H)3.73(s,3H)2.88(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
21FN
4O
5のLCMS m/z 441.20(M+H)
+。
(実施例176)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸(176a)(97mg、0.23mmol)のCH
2Cl
23mL溶液に、THF中2.0Mの塩化オキサリル(0.23mL、0.46mmol)を、続いてDMF3滴を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、濃縮し、真空下に乾燥させた。残渣をCH
2Cl
23mLに溶かし、THF中2.0Mのメチルアミンを0℃で、続いてEt
3N(0.091mL、0.46mmol)を加えた。混合物を0℃で1.5時間攪拌した。反応をH
2Oでクエンチし、3×CHCl
3で抽出し、濃縮し、逆相カラムクロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体(48mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.51(s,1H)8.14(d,J=2.02Hz,1H)7.63(br.s.,1H)7.25〜7.33(m,1H)7.03〜7.12(m,3H)6.79(d,J=1.77Hz,1H)3.81(s,3H)2.98〜3.06(m,3H)2.91(s,2H)1.51(s,6H);C
22H
22FN
5O
4のLCMS m/z 440.20(M+H
+);元素分析:C
22H
22FN
5O
4・0.25 AcOHの計算値:C,59.47;H,5.10;N,15.41;実測値:C,59.41;H,5.04;N,15.52。
中間体176a:5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸の調製
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(175b)(949mg、2.15mmol)のTHF12mL溶液に、1.0NのNaOH水溶液4mLを加えた。混合物を60℃で1時間加熱し、真空濃縮した。残渣をpH約1に、1NのHCl水溶液で酸性化し、濾過し、水で洗浄し、60℃で一晩真空下に乾燥させると、オフホワイト色の固体(800mg、収率87%)が得られた。C
21H
19FN
4O
5のLCMS m/z 427.20(M+H
+)。
(実施例177)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド
表題化合物を実施例176での記載と同様の方法で、5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸(176a)およびエチルアミン(1.0mL、THF中2.0Mの溶液)から調製すると、白色の固体(203mg、収率64%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.70(s,1H)8.12(d,J=2.02Hz,1H)7.65(t,J=5.43Hz,1H)7.23〜7.32(m,1H)6.96〜7.12(m,3H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)3.77(s,3H)3.40〜3.58(m,2H)2.89(s,2H)1.50(s,6H)1.26(t,J=7.20Hz,3H);C
23H
24FN
5O
4のLCMS m/z 454.20(M+H
+);元素分析:C
23H
24FN
5O
4・0.10 AcOHの計算値:C,60.65;H,5.35;N,15.24;実測値:C,60.62;H,5.36;N,15.28。
(実施例178)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、塩酸ジメチルアミン(278mg、3.41mmol)および5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(175b)(150mg、0.341mmol)から調製すると、白色の固体(74mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.39(s,1H)8.22(d,J=1.77Hz,1H)7.27〜7.31(m,1H)7.01〜7.13(m,3H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)3.81(s,3H)3.16(s,3H)3.00(s,3H)2.92(s,2H)1.50(s,6H);C
23H
24FN
5O
4のLCMS m/z 454.20(M+H
+);元素分析:C
23H
24FN
5O
4の計算値:C,60.92;H,5.33;N,15.44;実測値:C,60.66;H,5.37;N,15.26。
(実施例179)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(179a)(342mg、2.20mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(633mg、2.20mmol)およびCs
2CO
3(1.44g、4.40mmol)のDMF中の混合物を160℃にマイクロ波中で30分間加熱し、室温に冷却し、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中75〜90%のEtOAcで精製すると、白色の固体(524mg、収率56%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.49(d,J=3.03Hz,2H)8.13(d,J=8.59Hz,1H)7.22〜7.36(m,2H)7.06(d,J=5.05Hz,2H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)4.01(s,3H)3.78(s,3H)2.89(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
22N
4O
5のLCMS m/z 423.20(M+H
+)。
中間体179a:5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体175aでの記載と同様の方法で、5−フルオロピコリン酸(1.05g、7.44mmol)から調製すると、黄色の固体(980mg、収率85%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.59(d,J=2.78Hz,1H)8.21(dd,J=8.72,4.42Hz,1H)7.55(d,J=3.03Hz,1H)4.02(s,3H);C
7H
6FNO
2のLCMS m/z 156.00(M+H
+)。
(実施例180)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(179)(524mg、1.24mmol)のTHF10mL溶液に、1NのNaOH水溶液2mLを加えた。混合物を60℃で1時間加熱し、真空濃縮した。残渣をpH約1に、1NのHCl水溶液で酸性化し、濾過し、水で洗浄し、真空下に60℃で一晩乾燥させると、オフホワイト色の固体(400mg、収率79%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.74(br.s.,1H)8.51(br.s.,2H)7.97〜8.17(m,1H)7.46〜7.64(m,2H)7.23(br.s.,2H)6.54(br,s,1H)3.76(s,3H)2.91(s,2H)1.44(s,6H);C
21H
20N
4O
5のLCMS m/z 409.20(M+H
+)。
(実施例181)
4−(6−シアノ−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(634mg、2.76mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(396mg、1.33mmol)、Et
3N(0.96mL、6.89mmol)およびCu(OAc)
2(501mg、2.76mmol)のCH
2Cl
2(15mL)中の混合物を室温で4A分子篩いと共に4日間攪拌し、次いで、セライトで濾過し、CHCl
3で洗浄し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中30〜60%のEtOAcで精製すると、白色のフォーム(246mg、収率46%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.23(s,1H)8.45(d,J=2.53Hz,1H)7.65(d,J=8.59Hz,1H)7.21〜7.35(m,2H)7.10(d,J=11.37Hz,2H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)3.73(s,3H)2.89(s,2H))1.48(s,6H);C
21H
19N
5O
3のLCMS m/z 390.00(M+H
+)。
(実施例182)
2,2−ジメチル−4−(6−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ピリジン−3−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−[6−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(182a)(63.4mg、0.15mmol)のオルトギ酸トリメチル3mL懸濁液に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート2滴を加えた。生じた溶液を55℃で1時間攪拌し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中60〜70%のEtOAcで精製すると、白色の固体(31mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.89(s,1H)8.83(s,1H)8.57(d,J=2.53Hz,1H)8.14(d,J=8.84Hz,1H)7.38(dd,J=8.72,2.91Hz,1H)7.27(s,1H)7.09(s,2H)6.79(d,J=2.27Hz,1H)3.78(s,3H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
20N
6O
4のLCMS m/z 433.00(M+H
+);元素分析:C
22H
20N
6O
4・0.4 CHCl
3の計算値:C,56.03;H,4.28;N,17.50;実測値:C,56.03;H,4.46;N,17.07。
中間体182a:4−[6−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
4−(6−シアノ−ピリジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(181)のEtOH3mL溶液に、水中50%のNH
4OH1mLを加えた。生じた混合物を室温で2時間攪拌し、真空濃縮し、真空下に乾燥させ、そのまま次のステップで使用した。
(実施例183)
4−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(478mg、4.92mmol)および4−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(183a)(168mg、0.49mmol)から調製すると、白色の固体(176mg、収率88%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.19(s,1H)7.56(dd,J=8.59,7.33Hz,1H)7.16〜7.32(m,1H)7.07(d,J=3.03Hz,2H)6.68〜6.83(m,3H)3.71(s,3H)2.87(s,2H)1.48(s,6H);C
22H
19FN
4O
3のLCMS m/z 407.00(M+H
+)。
中間体183a:4−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体161bでの記載と同様の方法で、4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾニトリル(270mg、1.35mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(300mg、1.35mmol)から調製すると、白色のフォーム(336mg、収率73%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.57(dd,J=8.84,7.33Hz,1H)7.28(s,1H)7.24(d,J=1.26Hz,1H)6.81(dd,J=8.34,2.02Hz,1H)6.75(dd,J=10.23,2.40Hz,1H)3.88(s,3H)2.87(s,2H)1.48(s,6H);C
19H
16FNO
4のLCMS m/z 342.00(M+H
+)。
(実施例184)
4−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−アミンヒドロクロリド(662mg、4.92mmol)および4−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(183a)(168mg、0.49mmol)から調製すると、白色の固体(154mg、収率77%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.67(s,1H)8.06(s,1H)7.57(dd,J=8.59,7.33Hz,1H)7.06〜7.15(m,2H)6.67〜6.88(m,2H)4.10(s,3H)2.88(s,2H)1.49(s,6H);C
21H
18FN
5O
3のLCMS m/z 408.00および409.00(M+H
+)。
(実施例185)
4−(3−フルオロ−4−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例182での記載と同様の方法で、4−[3−フルオロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(185a)(178mg、0.40mmol)から調製すると、白色の固体(82mg、収率45%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.80(s,1H)8.76(s,1H)8.06(t,J=8.34Hz,1H)7.25〜7.30(m,1H)7.10(d,J=2.02Hz,2H)6.71〜6.93(m,3H)3.77(s,3H)2.90(s,2H)1.49(s,6H);C
23H
20FN
5O
4のLCMS m/z 450.00および451.00(M+H
+);元素分析:C
23H
20FN
5O
4・0.4 H
2Oの計算値:C,60.49;H,4.59;N,15.34;実測値:C,60.31;H,4.45;N,15.49。
中間体185a:4−[3−フルオロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
4−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(183)(164mg、0.404mmol)のEtOH3mL溶液に、水中50%のNH
4OH1mLを加えた。生じた混合物を55℃で2時間攪拌し、真空濃縮し、真空下に乾燥させ、そのまま次のステップで使用した。
(実施例186)
4−(3−フルオロ−4−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例182での記載と同様の方法で、4−[3−フルオロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド(186a)(162mg、0.368mmol)から調製すると、白色の固体(155mg、収率85%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.75〜8.87(m,2H)8.00〜8.10(m,2H)7.12(d,J=2.27Hz,2H)6.86(d,J=3.28Hz,2H)4.09(s,3H)2.91(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
19FN
6O
4のLCMS m/z 451.20および452.00(M+H
+)。
中間体186a:4−[3−フルオロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミドの調製
表題化合物を中間体185aでの記載と同様の方法で、4−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド(184)(150mg、0.368mmol)から調製し、さらに精製することなく、次のステップで使用した。
(実施例187)
2,2−ジメチル−4−(4−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例182での記載と同様の方法で、4−[4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(187c)(135mg、0.321mmol)から調製すると、白色の固体(19mg、収率14%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.75(s,1H)8.43(s,1H)8.08〜8.13(m,2H)7.27(s,1H)7.07〜7.11(m,2H)7.04(d,J=4.29Hz,2H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)3.78(s,3H)2.92(s,2H)1.49(s,6H);C
23H
21N
5O
4のLCMS m/z 432.00(M+H
+)。
中間体187a:4−(4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体161bでの記載と同様の方法で、4−ブロモベンゾニトリル(246mg、1.35mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(300mg、1.35mmol)から調製すると、白色のフォーム(257mg、収率59%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.58〜7.71(m,2H)7.20〜7.30(m,2H)6.95〜7.06(m,2H)3.88(s,3H)2.88(s,2H)1.49(s,6H);C
19H
17NO
4のLCMS m/z 324.00(M+H
+)。
中間体187b:4−(4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(366mg、3.96mmol)および4−(4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(187a)(128mg、0.396mmol)から調製すると、白色の固体(121mg、収率77%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.80(s,1H)7.56〜7.69(m,2H)7.21〜7.33(m,1H)6.97〜7.09(m,4H)6.79(d,J=2.02Hz,1H)3.75(s,3H)2.88(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
20N
4O
3のLCMS m/z 389.20(M+H
+)。
中間体187c:4−[4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を、中間体185aでの記載と同様の方法で、4−(4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(187b)(212mg、0.321mmol)から調製し、さらに精製することなく次のステップで使用した。
(実施例188)
2,2−ジメチル−4−(4−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例182での記載と同様の方法で、4−[4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド(188b)(141mg、0.334mmol)から調製すると、白色の固体(82mg、収率57%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.76(s,2H)7.96〜8.16(m,3H)6.99〜7.12(m,4H)4.06(s,3H)2.91(s,2H)1.49(s,6H);C
22H
20N
6O
4のLCMS m/z 433.20(M+H
+);元素分析:C
22H
20N
6O
4・0.45 H
2Oの計算値:C,59.98;H,4.78;N,19.08;実測値:C,60.08;H,4.64;N,18.86。
中間体188a:4−(4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミドの調製
表題化合物を、実施例1での記載と同様の方法で、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−アミンヒドロクロリド(533mg、1.78mmol)および4−(4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(187a)(128mg、0.396mmol)から調製すると、白色の固体(130mg、収率84%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.82(s,1H)8.07(s,1H)7.62(d,J=8.59Hz,2H)7.09(d,J=10.36Hz,2H)7.02(d,J=8.59Hz,2H)4.07(s,3H)2.88(s,2H)1.49(s,6H);C
21H
19N
5O
3のLCMS m/z 390.20(M+H
+)。
中間体188b:4−[4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミドの調製
表題化合物を中間体185aでの記載と同様の方法で、4−(4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド(188a)(130mg、0.334mmol)から調製し、さらに精製することなく次のステップで使用した。
(実施例189)
4−(3−クロロ−4−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例182での記載と同様の方法で、4−[3−クロロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(189c)(153mg、0.335mmol)から調製すると、白色の固体(37mg、収率24%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.83(s,1H)8.81(s,1H)7.95(d,J=8.59Hz,1H)7.27(s,1H)7.15(d,J=2.53Hz,1H)7.10(s,2H)6.97(dd,J=8.84,2.53Hz,1H)6.80(d,J=2.02Hz,1H)3.77(s,3H)2.90(s,2H)1.49(s,6H);C
23H
20ClN
5O
4のLCMS m/z 465.90,466.90および467.80(M+H
+);元素分析:C
23H
20ClN
5O
4・0.7 H
2Oの計算値:C,57.73;H,4.51;N,14.64;実測値:C,57.66;H,4.51;N,14.92。
中間体189a:4−(3−クロロ−4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を、中間体161bでの記載と同様の方法で、4−ブロモ−2−クロロベンゾニトリル(292mg、1.35mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(300mg、1.35mmol)から調製すると、白色のフォーム(116mg、収率24%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.62(d,J=8.59Hz,1H)7.25〜7.34(m,1H)7.23(d,J=1.01Hz,1H)7.04(d,J=2.27Hz,1H)6.90(dd,J=8.72,2.40Hz,1H)3.88(s,3H)2.87(s,2H)1.48(s,6H);C
19H
16ClNO
4のLCMS m/z 380.00(M+Na
+)。
中間体189b:4−(3−クロロ−4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(157mg、1.62mmol)および4−(3−クロロ−4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(189a)(58mg、0.16mmol)から調製すると、白色の固体(53mg、収率77%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.55(s,1H)7.91(d,J=8.34Hz,2H)7.07(dd,J=16.67,8.34Hz,4H)6.78(s,1H)3.78(s,3H)2.90(s,2H)1.50(s,6H);C
22H
19ClN
4O
3のLCMS m/z 423.00(M+H
+)。
中間体189c:4−[3−クロロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を、中間体185aでの記載と同様の方法で、4−(3−クロロ−4−シアノ−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(189b)から調製し、さらに精製することなく次のステップで使用した。
(実施例190)
7−フルオロ−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、7−フルオロ−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(190c)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.83(d,J=13.64Hz,1H)7.89〜7.94(m,2H)7.28〜7.31(m,2H)7.06〜7.12(m,2H)6.76(d,J=2.27Hz,1H)3.84(s,3H)3.08(s,3H)2.97(s,2H)1.56(s,6H);C
22H
22FN
3O
5SのLCMS m/z 460.20(M+H)
+;元素分析:C
22H
22FN
3O
5S・0.83 H2Oの計算値:C,55.69;H,5.03;N,8.86;実測値:C,55.69;H,4.74;N,8.63。
中間体190a:7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルおよび中間体190b:5−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(1.5g、6.7mmol)およびSelectFluoro(2.39g、6.75mmol)のCH
3CN(10mL)中の混合物を還流に一晩加熱した。混合物をH
2O(100mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(100mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5〜25%のEtOAcで溶離して精製すると、出発物質(3e)と、5−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(190b)(810mg)および7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(190a)(372mg、収率23%)との約1:1の混合物が淡黄色の固体として得られた。
1H NMR(190a)(400MHz,CDCl3)δ 6.87(d,J=4.29Hz,1H)5.23(s,1H)3.92(s,3H)3.04(s,2H)1.55(s,6H);C
22H
22FN
3O
5SのLCMS m/z 241.20(M+H)
+
中間体190c:7−フルオロ−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(190a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.89〜7.94(m,2H)7.10(d,J=4.55Hz,1H)7.04〜7.09(m,2H)3.92(s,3H)3.07(s,3H)2.92(s,2H)1.54(s,6H);C
22H
22FN
3O
5SのLCMS m/z 395.00(M+H)
+。
(実施例191)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−7−フルオロ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−7−フルオロ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(191a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.81(d,J=13.39Hz,1H)7.61〜7.65(m,2H)7.27〜7.30(m,2H)6.96(d,J=8.84Hz,2H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)4.34(s,2H)4.20〜4.29(m,2H)3.81〜3.86(m,3H)2.94(s,2H)2.32〜2.40(m,2H)1.54(s,6H);C
25H
25FN
4O
4のLCMS m/z 465.00(M+H)
+;元素分析:C
25H
25FN
4O
4・0.36 H2Oの計算値:C,63.76;H,5.50;N,11.90;実測値:C,63.76;H,5.46;N,11.63。
中間体191a:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−7−フルオロ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体35bでの記載と同様の方法で、7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(190a)およびアゼチジン−1−イル−(4−ブロモ−フェニル)−メタノンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.61〜7.65(m,2H)7.05(d,J=4.55Hz,1H)6.94(ddd,J=9.22,2.78,2.40Hz,2H)4.27〜4.37(m,2H)4.23(s,2H)3.90(s,3H)2.91(s,2H)2.32〜2.40(m,2H)1.52(s,6H);C
22H
22FNO
5のLCMS m/z 400.20(M+H)
+。
(実施例192)
5−フルオロ−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例190で記載された2ステップで、5−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(190b)から調製し、逆相HPLCにより精製すると、所望の化合物が得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 7.92〜7.98(m,2H)7.48(d,J=2.27Hz,1H)7.18(d,J=8.84Hz,2H)6.92(d,J=4.55Hz,1H)6.59(d,J=2.27Hz,1H)3.80(s,3H)3.10(s,3H)2.92(s,2H)1.44(s,6H);C
22H
22FN
3O
5SのLCMS m/z 460.00(M+H)
+;元素分析:C
22H
22FN
3O
5Sの計算値:C,57.17;H,4.86;N,9.09;実測値:C,57.17;H,5.04;N,8.95。
(実施例193)
4−(1−メタンスルホニル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(1−メタンスルホニル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(193d)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.33(s,1H)8.09(s,1H)6.80(d,J=1.01Hz,1H)6.70(d,J=1.01Hz,1H)4.99〜5.06(m,1H)4.33(dd,J=9.60,6.32Hz,2H)4.13(s,3H)4.07〜4.12(m,2H)3.02(s,2H)2.93(s,3H)1.52(s,6H);C
19H
24N
4O
5SのLCMS m/z 421.20(M+H)
+;元素分析:C
19H
24N
4O
5S・0.23 H2Oの計算値:C,53.74;H,5.81;N,13.19;実測値:C,53.76;H,5.87;N,12.99。
中間体193a:メタンスルホン酸1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルエステルの調製
メタンスルホニルクロリド(0.5mL、6.43mmol)を1−(ジフェニルメチル)−3−ヒドロキシアゼチジン(1.38g、5.77mmol)およびEt
3N(0.9mL、6.46mmol)のトルエン(10mL)溶液に0℃で加えた。反応混合物を攪拌し、室温に一晩加温した。混合物をH
2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、淡黄色のオイル(756mg、41%)が得られ、これをさらに精製することなく使用した。
中間体193b:4−(1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
Cs
2CO
3(1.16g、4.95mmol)をメタンスルホン酸1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルエステル(193a)(756mg、2.38mmol)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(3e)(440mg、1.98mmol)のDMF(6mL)溶液に加えた。混合物を100℃に4時間加熱し、H
2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をH
2Oで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中30〜40%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(740mg、収率84%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.44(d,J=7.07Hz,4H)7.27〜7.32(m,4H)7.18〜7.25(m,2H)7.04(d,J=1.01Hz,1H)6.81(d,J=1.01Hz,1H)4.87(t,J=5.81Hz,1H)3.85(s,3H)3.76(ddd,J=7.52,5.87,2.02Hz,2H)3.12(ddd,J=7.33,5.56,1.77Hz,2H)2.99(s,2H)1.49(s,6H);C
28H
29NO
4のLCMS m/z 444.20(M+H)
+。
中間体193c:4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
炭素に担持されているパラジウム(108mg)を4−(1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(193b)(740mg、1.67mmol)の1:1のEtOAcおよびMeOH中の溶液に加えた。混合物をH
2気泡下に一晩攪拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮すると、淡黄色の固体(526mg、収率100%)が得られた。C
15H
19NO
4のLCMS m/z 278.10(M+H)
+。
中間体193d:4−(1−メタンスルホニル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
Et
3N(400mg、2.87mmol)およびメタンスルホニルクロリド(75μL、0.97mmol)を4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(193c)(303mg、0.97mmol)のCH
2Cl
2(15mL)溶液に加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、1NのHCl水溶液(60mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(60mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより精製すると、白色の固体(197mg、収率57%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.10(s,1H)6.75(s,1H)5.02(d,J=6.06Hz,1H)4.34(dd,J=8.46,6.69Hz,2H)4.08(dd,J=8.72,4.93Hz,2H)3.89(s,3H)3.00(s,2H)2.93(s,3H)1.50(s,6H)。
(実施例194)
4−(1−メタンスルホニル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(1−メタンスルホニル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(193d)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.33(s,1H)8.09(s,1H)6.80(d,J=1.01Hz,1H)6.70(d,J=1.01Hz,1H)4.99〜5.06(m,1H)4.33(dd,J=9.60,6.32Hz,2H)4.13(s,3H)4.07〜4.12(m,2H)3.02(s,2H)2.93(s,3H)1.52(s,6H);C
18H
23N
5O
5SのLCMS m/z 422.20(M+H)
+;元素分析:C
18H
23N
5O
5S・0.10 EtOAcの計算値:C,51.36;H,5.58;N,16.28;実測値:C,51.36;H,5.71;N,16.31。
(実施例195)
4−(1−アセチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(1−アセチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(195a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.50(s,1H)8.09(s,1H)6.81(d,J=1.01Hz,1H)6.69(d,J=1.26Hz,1H)5.03(dd,J=10.36,2.53Hz,1H)4.57(ddd,J=9.47,6.19,1.01Hz,1H)4.42(dd,J=10.99,6.69Hz,1H)4.06〜4.18(m,5H)3.02(s,2H)1.92(s,3H)1.51(s,6H);C
19H
23N
5O
4のLCMS m/z 386.20(M+H)
+;元素分析:C
19H
23N
5O
4・0.33 H
2Oの計算値:C,58.31;H,6.09;N,17.89;実測値:C,58.31;H,6.06;N,17.87。
中間体195a:4−(1−アセチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
Et
3N(400μL、2.87mmol)および塩化アセチル(70μL、0.99mmol)を4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(193c)(300mg、0.96mmol)のCH
2Cl
2(15mL)溶液に加えた。混合物を室温で4時間攪拌し、次いで、1NのHCl水溶液(80mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(80mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中80%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(239mg、収率73%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.12(br.s.,1H)6.76(br.s.,1H)5.03(br.s.,1H)4.55(br.s.,1H)4.43(br.s.,1H)4.03〜4.19(m,2H)3.89(s,3H)3.00(s,2H)1.92(s,3H)1.51(br.s.,6H)。
(実施例196)
4−(1−アセチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、4−(1−アセチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(195a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.56(s,1H)7.30(d,J=2.27Hz,1H)6.82(s,1H)6.80(d,J=2.02Hz,1H)6.67(d,J=1.26Hz,1H)5.01(ddd,J=10.23,6.44,3.79Hz,1H)4.51〜4.59(m,1H)4.42(dd,J=10.74,6.69Hz,1H)4.07〜4.16(m,2H)3.81(s,3H)3.01(s,2H)1.91(s,3H)1.51(s,6H);C
20H
24N
4O
4のLCMS m/z 385.00(M+H)
+;元素分析:C
20H
24N
4O
4・0.45 H
2Oの計算値:C,61.20;H,6.39;N,14.27;実測値:C,61.20;H,6.32;N,14.16。
(実施例197)
6−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、6−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(197f)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.30(s,1H)7.53(t,J=8.21Hz,1H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)6.85(d,J=2.02Hz,1H)6.83(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.77(d,J=1.77Hz,1H)6.68(dd,J=11.37,2.27Hz,1H)6.59(d,J=2.02Hz,1H)4.12〜4.24(m,4H)3.81(s,3H)3.37(s,2H)2.34(dt,J=15.41,7.71Hz,2H)1.51(s,6H);C
25H
25FN
4O
4のLCMS m/z 465.20(M+H)
+;元素分析:C
25H
25FN
4O
4・0.93 H
2Oの計算値:C,62.39;H,5.63;N,11.63;実測値:C,62.39;H,5.49;N,11.56。
中間体197a:4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ−安息香酸メチルエステルの調製
4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ−安息香酸(450g、1.94mol)のMeOH(3.5L)溶液に、濃H
2SO
4(20mL)を室温で滴加し、混合物を一晩還流させた。TLC(石油エーテル/EtOAc=1/1)により、反応が完了したことが示された。MeOHを真空下に約250mLまで除去し、生じた固体を濾過した。フィルターケークを真空下に乾燥させると、表題化合物(450g、収率94%)が白色の固体として得られた。
中間体197b:4−ブロモ−3−ヒドロキシ−5−(2−メチル−アリルオキシ)−安息香酸メチルエステルの調製
Na片(41.4g、1.82mol)をMeOH(3L)に徐々に加えた。生じた混合物を室温で30分間攪拌し、次いで、4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ−安息香酸メチルエステル(197a)(450g、1.82mol)を少量ずつ加えた。混合物を60℃に加温した。3−クロロ−2−メチル−プロペン(202.5mL、2mol)を滴加した。混合物を6時間還流させた。TLC(石油エーテル/EtOAc=5/1)により、反応が完了したことが示された。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=15/1)により精製すると、表題化合物(75g、収率13.6%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.27(s,1H)、7.06(s,1H)、5.72(s,1H)、5.11(s,1H)、4.96(s,1H)、4.47(s,2H)、3.84(s,3H)、1.79(s,3H)。
中間体197c:4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ−2−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステルの調製
4−ブロモ−3−ヒドロキシ−5−(2−メチル−アリルオキシ)−安息香酸メチルエステル(197b)(148g、0.49mol)のNMP(1.5L)溶液を0.5時間還流させた。TLC(石油エーテル/EtOAc=5/1)により197bの完全な消費が示された後に、反応混合物を室温に冷却し、20%HCl水溶液を、pH=1まで加えた。生じた混合物をEtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色のオイルが得られた。粗製オイルをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=15/1)により精製すると、表題化合物(139g、収率94%)が白色の固体として得られた。
中間体197d:7−ブロモ−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
攪拌されている4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ−2−(2−メチル−アリル)−安息香酸メチルエステル(197c)(85g、0.28mol)のCH
2Cl
2(1500mL)溶液に、BF
3・Et
2O(180mL、1.41mol)を0℃で滴加した。混合物を室温で2時間攪拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=5/1)により、反応が完了したことが示された後に、反応混合物を水(1L)に注いだ。有機相を分離し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、黄色の固体が得られた。粗製の固体をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=15/1)により精製すると、表題化合物(37g、収率44%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.07(s,1H)、5.43(s,1H)、3.80(s,3H)、3.29(s,2H)、1.45(s,6H)
中間体197e:6−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
7−ブロモ−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(197d)(52g、0.17mol)および炭素上10%のPd(5g)のMeOH(1L)懸濁液をH
250Psi下に35〜40℃で3日間攪拌した。HPLCが197dの完全な消費を示した後に、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮すると、表題化合物(30.6g、79.6%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 6.93(s,1H)、6.39(s,1H)、5.32(s,1H)、3.81(s,3H)、3.17(s,2H)、1.40(s,6H)。
中間体197f:6−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体35bでの記載と同様の方法で、アゼチジン−1−イル−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−メタノンおよび6−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(197e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.42(d,J=7.07Hz,1H)7.37(d,J=1.77Hz,1H)7.29(dd,J=9.35,1.52Hz,1H)7.15(d,J=2.27Hz,1H)6.62(d,J=2.27Hz,1H)4.16〜4.25(m,2H)4.07〜4.16(m,2H)3.87〜3.88(m,3H)3.33(s,2H)2.29〜2.39(m,2H)1.51(s,6H);C
22H
22FNO
5のLCMS m/z 441.30(M+H)
+。
(実施例198)
6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(198a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.26(s,1H)8.08(s,1H)7.87〜7.96(m,2H)7.13(d,J=8.84Hz,1H)7.13(q,J=4.80Hz,1H)6.86(d,J=2.02Hz,1H)6.64(d,J=2.02Hz,1H)4.12(s,3H)3.39(s,2H)3.08(s,3H)1.53(s,6H);C
21H
22N
4O
5SのLCMS m/z 443.20(M+H)
+;元素分析:C
21H
22N
4O
5S・0.70 H2Oの計算値:C,55.42;H,5.18;N,12.31;実測値:C,55.31;H,4.90;N,12.39。
中間体198a:6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、6−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(197e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.90(d,J=9.09Hz,2H)7.17(d,J=2.27Hz,1H)7.10(d,J=8.84Hz,2H)6.64(d,J=2.02Hz,1H)3.89(s,3H)3.35(s,2H)3.06(s,3H)1.52(s,6H);C
19H
20O
5SのLCMS m/z 377.20(M+H)
+。
(実施例199)
6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチルエステル(198a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.30(s,1H)7.91(d,J=8.84Hz,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.06〜7.15(m,2H)6.85(d,J=2.02Hz,1H)6.76(d,J=2.02Hz,1H)6.62(d,J=2.02Hz,1H)3.79(s,3H)3.38(s,2H)3.07(s,3H)1.52(s,6H);C
22H
23N
3O
5SのLCMS m/z 442.20(M+H)
+;元素分析:C
22H
23N
3O
5S・0.17 H
2Oの計算値:C,59.45;H,5.32;N,9.43;実測値:C,59.45;H,5.32;N,9.43。
(実施例200)
2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(200g)(422mg、1.0mmol)のCH
2Cl
2(4mL)溶液に、TFA(2mL)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、次いで、濃縮し、乾燥させると、オフホワイト色の固体(424mg、収率100%)が得られ、これを、精製することなく使用した。この粗製固体(242mg、0.66mmol)のDMF(5mL)溶液に、Et
3N(0.50mL、3.59mmol)、HATU(507mg、1.33mmol)および1−メチル−3−アミノピラゾール(130mg、1.34mmol)を加えた。反応混合物を50℃に2時間加熱し、H
2O(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×40mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、1:1のEtOAc/CH
2Cl
2中0〜3%のCH
3OHで溶離して精製すると、白色の固体(139mg、収率47%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.41(s,1H)7.92(ddd,J=9.22,2.78,2.40Hz,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.11〜7.13(m,2H)7.09〜7.11(m,1H)7.06(d,J=1.52Hz,1H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)5.00〜5.07(m,1H)3.88〜3.98(m,1H)3.81(s,3H)3.75(ddd,J=12.25,6.06,5.94Hz,1H)3.12〜3.21(m,1H)3.09(s,3H)2.96〜3.07(m,1H);C
21H
21N
3O
6SのLCMS m/z 444.00(M+H)
+;元素分析:C
21H
21N
3O
6S・0.34 H
2Oの計算値:C,56.13;H,4.86;N,9.06;実測値:C,56.08;H,4.85;N,9.05。
中間体200a:3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−ブロモ−安息香酸ベンジルエステルの調製
攪拌されている4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ−安息香酸(350g、1.5mol)の無水DMF(2L)溶液に、K
2CO
3(725g、5.25mL)およびBnBr(769g、4.5mol)を1回で加えた。混合物を室温で2日間攪拌し、次いで、濾過した。フィルターケークをCH
2Cl
2で洗浄した。合わせた濾液を濃縮すると、表題化合物(225g、収率40%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.22〜7.52(m,17H)、5.38(s,2H)、5.21(s,4H)。
中間体200b:3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−ブロモ−安息香酸の調製
攪拌されている3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−ブロモ−安息香酸ベンジルエステル(200a)(225g、0.45mol)のTHF(400mL)およびH
2O(500mL)中の溶液に、NaOH(89.4g、2.24mol)を1回で加えた。混合物を4時間還流させた。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/4)により、反応が完了したことが示された。Et
2O(100mL)を混合物に加え、有機層を分離した。水性層を濃HClで酸性化し、生じた固体を濾過し、真空乾燥させると、表題化合物(150g、収率85%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.48(dd,4H)、7.39(t,4H)、7.31(m,4H)、5.27(s,4H)。
中間体200c:3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−ブロモ−安息香酸tert−ブチルエステルの調製
攪拌されている3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−ブロモ−安息香酸(200b)(153g、0.37mol)のDMF(1L)溶液に、CDI(90g、0.56mol)を複数回で加えた。溶液を40℃で1時間攪拌した。t−BuOH(55g、0.74mol)を混合物に加え、次いで、DBU(56.3g、0.37mol)を滴加した。生じた溶液を40℃で2日間攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/10)により、反応の完了が示された。混合物を室温に冷却し、氷水(1L)に注いだ。混合物をpH5に、濃HClで酸性化し、1時間攪拌した。形成した固体を濾過し、水で洗浄し、次いで、真空乾燥させると、表題化合物(165g、収率86%)が茶色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.57〜7.25(m,12H)、5.21(s,4H)、1.58(s,9H)。
中間体200d:4−アリル−3,5−ビス−ベンジルオキシ−安息香酸tert−ブチルエステルの調製
Mg片(5.76g、0.24mol)のEt
2O(250mL)懸濁液に、触媒量のI
2を、続いてi−PrMgBr(19.7g、0.16mol)を1回で加えた。混合物に熱を照射した。2時間攪拌した後に、生じた溶液をTHF(200mL)に加えた。n−BuLi(128mL、ヘキサン中2.5M、0.32mol)を混合物に0℃で滴加した。混合物を−78℃に冷却し、3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−ブロモ−安息香酸tert−ブチルエステル(200c)(50g、0.107mol)を滴加した。混合物を1時間攪拌した後に、CuCN(2.9g、0.032mol)、LiCl(2.7g、0.064mol)および臭化アリル(51.5g、0.43mol)を順次加えた。−78℃でさらに30分間攪拌した後に、TLC(EtOAc/石油=1/10)により、反応が完了したことが示された。混合物を飽和NH
4Cl水溶液(150mL)でクエンチした。水性層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、表題化合物(35g、収率76.4%)が黄色のオイルとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.57〜7.25(m,12H)、5.98(m,1H)、5.13(s,4H)、5.04〜4.88(m,2H)、3.57(m,2H)、1.59(s,9H)。
中間体200e:3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−オキシラニルメチル−安息香酸tert−ブチルエステルの調製
4−アリル−3,5−ビス−ベンジルオキシ−安息香酸tert−ブチルエステル(200d)(125g、0.29mol)のCH
2Cl
2溶液に、m−CPBA(100g、0.58mol)を複数回で加えた。混合物を一晩還流させた。固体を濾過し、CH
2Cl
2で洗浄した。合わせた濾液を飽和Na
2S
2O
4水溶液(250mL)およびブライン(250mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、黄色のオイルが得られた。粗製オイルをフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/20)により精製すると、表題化合物(75g、57.8%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.40(m,12H)、5.09(s,4H)、3.53(dd,1H)、3.17(m,1H)、2.80(dd,1H)、2.63(t,1H)、2.51(dd,1H)、1.60(s,9H)。
中間体200f:4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−オキシラニルメチル−安息香酸tert−ブチルエステル(200e)(55g、0.12mol)、炭素上10%のPd(5g)、Et
3N(15g、0.14mol)およびK
2CO
3(20g、0.14mol)のMeOH(250mL)中の混合物をH
2760mmHg下に、室温で4時間攪拌した。TLC(EtOAc/石油=1/2)により、反応が完了したことが示された。混合物をセライトで濾過した。濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/3)により精製すると、表題化合物(18g、収率55%)がオフホワイト色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.12(s,1H)、6.94(s,1H)、6.74(s,1H)、4.97(m,1H)、3.86(m,1H)、3.75(m,1H)、3.22(m,1H)、3.02(m,1H)、2.47(s,1H)、1.56(s,9H)。
中間体200g:2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(200f)(921mg、3.46mmol)、4−フルオロフェニルメチルスルホン(602mg、3.46mmol)およびCs
2CO
3(2.37g、7.27mmol)のDMF(6mL)中の混合物を120℃に5時間加熱した。混合物をH
2O(60mL)でクエンチし、EtOAc(2×60mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×80mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中40〜50%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(1.05mg、収率72%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.91〜7.99(m,2H)7.34(t,J=6.69Hz,2H)7.09〜7.17(m,2H)5.05(d,J=2.78Hz,1H)3.88〜3.97(m,1H)3.73〜3.82(m,1H)3.14〜3.23(m,1H)3.12(s,3H)3.07〜3.11(m,1H)2.99(dd,J=16.55,7.20Hz,1H)1.62(s,9H);C
21H
24O
7SのLCMS m/z 443.00(M+Na)
+。
(実施例201)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(201a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.41(s,1H)7.89〜7.95(m,2H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.12(t,J=2.02Hz,2H)7.09〜7.11(m,1H)7.06(d,J=1.52Hz,1H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)5.01〜5.10(m,1H)3.80(s,3H)3.61(d,J=4.80Hz,2H)3.43(s,3H)3.17(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)3.08(s,3H)2.89〜2.99(m,1H);C
22H
23N
3O
6SのLCMS m/z 458.00(M+H)
+。
中間体201a:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
NaH(50mg、鉱油中60%、1.3mmol)を2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(200g)(409mg、0.97mmol)のTHF(5mL)溶液に加えた。生じた混合物を0℃で10分間攪拌し、次いで、ヨウ化メチル(80μL、1.3mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、H
2O(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中20〜30%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(295mg、収率70%)が得られた。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 1.56(s,9H)2.89(dd,J=16.55,7.20Hz,1H)3.07(s,3H)3.08〜3.17(m,1H)3.39〜3.44(m,3H)3.58(d,J=5.05Hz,2H)4.99〜5.08(m,1H)7.04〜7.10(m,2H)7.21(d,J=1.01Hz,1H)7.30(d,J=1.26Hz,1H)7.86〜7.93(m,2H);C
22H
26O
7SのLCMS m/z 457.00(M+Na)
+。
(実施例202)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(202a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.54(s,1H)7.52(t,J=8.08Hz,1H)7.28(s,1H)7.05〜7.14(m,2H)6.74〜6.81(m,2H)6.68(dd,J=10.99,2.15Hz,1H)5.00(ddd,J=12.76,9.47,3.03Hz,1H)4.18〜4.25(m,2H)4.11〜4.18(m,2H)3.89(ddd,J=12.19,6.25,3.03Hz,1H)3.79(s,3H)3.73(dt,J=12.13,6.06Hz,1H)3.13(dd,J=16.55,9.47Hz,1H)2.92〜3.01(m,1H)2.47(t,J=6.32Hz,1H)2.29〜2.38(m,2H);C
24H
23FN
4O
5のLCMS m/z 467.00(M+H)
+。
中間体202a:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(200f)およびアゼチジン−1−イル−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 1.57(s,9H)2.26〜2.38(m,2H)3.06〜3.17(m,1H)3.67〜3.78(m,1H)3.81〜3.90(m,1H)4.09〜4.18(m,3H)4.18〜4.25(m,2H)4.92〜5.02(m,1H)6.63〜6.68(m,1H)6.78(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)7.21(d,J=1.26Hz,1H)7.49〜7.56(m,1H)8.02(s,1H);C
24H
24FNO
6のLCMS m/z 444.00(M+H)
+。
(実施例203)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(202a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.41〜8.85(m,1H)8.19〜8.24(m,1H)8.11(s,1H)7.59(dd,J=8.59,1.77Hz,1H)7.54(t,J=8.21Hz,1H)7.18(d,J=1.01Hz,1H)7.11(d,J=1.26Hz,1H)6.80(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.66〜6.72(m,1H)4.98〜5.06(m,1H)4.22(t,J=7.83Hz,2H)4.16(t,J=7.71Hz,2H)3.86〜3.94(m,1H)3.75(dd,J=12.38,5.56Hz,1H)3.15(dd,J=16.67,9.60Hz,1H)2.93〜3.01(m,1H)2.31〜2.34(m,5H);C
26H
24FN
3O
5のLCMS m/z 478.00(M+H)
+。
(実施例204)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(204d)およびアゼチジン−1−イル−(2,4−ジフルオロフェニル)−メタノンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.43(s,1H)7.54(t,J=8.08Hz,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.13(s,1H)7.08(s,1H)6.81(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)6.68(dd,J=11.12,2.27Hz,1H)5.00〜5.08(m,1H)4.22(t,J=7.71Hz,2H)4.16(t,J=7.71Hz,2H)3.81(s,3H)3.60(d,J=5.05Hz,2H)3.43(s,3H)3.15(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)2.92(dd,J=16.42,7.33Hz,1H)2.27〜2.38(m,2H);C
25H
25FN
4O
5のLCMS m/z 481.00(M+H)
+。
中間体204a:4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
臭化ベンジル(1.8mL、15.2mmol)およびCs
2CO
3(4.89g、15.0mmol)を4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(200f)(4.0g、15.0mmol)のDMF(10mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をH
2O(60mL)でクエンチし、EtOAc(2×60mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×100mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中30〜40%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色のオイル(4.43g、収率83%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.34〜7.45(m,5H)7.19(s,1H)7.09(s,1H)5.13(s,2H)4.96〜5.03(m,1H)3.85(ddd,J=12.00,6.95,3.28Hz,1H)3.74(dt,J=12.13,6.06Hz,1H)3.27(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)3.01(dd,J=16.42,7.07Hz,1H)1.58(s,9H);C
21H
24O
5のLCMS m/z 357.00(M+H)
+。
中間体204b:4−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
NaH(134mg、3.35mmol)を4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(204a)(994mg、2.79mmol)のTHF(10mL)溶液に加えた。生じた混合物を0℃で10分間攪拌し、ヨウ化メチル(210μL、3.37mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、H
2O(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中20〜30%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(295mg、収率70%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.34〜7.45(m,5H)7.19(d,J=1.01Hz,1H)7.11(d,J=1.01Hz,1H)5.13(s,2H))4.99〜5.09(m,1H)3.54〜3.64(m,2H)3.44(s,3H)3.23〜3.33(m,1H)2.98(dd,J=16.42,7.33Hz,1H)1.57(s,9H);C
22H
26O
5のLCMS m/z 371.20(M+H)
+。
中間体204c:4−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(204b)および1−メチル−3−アミノピラゾール(268mg、2.95mmol)から調製すると、白色の固体(645mg、収率83%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.53(s,1H)7.34〜7.44(m,5H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.09(d,J=1.26Hz,1H)6.89(s,1H)6.82(d,J=2.27Hz,1H)5.12(s,2H)5.01〜5.09(m,1H)3.79(s,3H)3.56〜3.66(m,2H)3.45(s,3H)3.29(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)3.01(dd,J=16.42,7.33Hz,1H);C
22H
23N
3O
4のLCMS m/z 394.00(M+H)
+。
中間体204d:4−ヒドロキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
炭素上10%のPd(100mg)を4−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(204c)(640mg、1.63mmol)のEtOAc(15mL)溶液に加えた。反応混合物をH
2気泡下に一晩攪拌した。混合物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮すると、白色の固体(508mg、収率100%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.77(s,1H)7.96(s,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)6.98(s,1H)6.82(s,1H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)4.98〜5.07(m,1H)3.76(s,3H)3.56〜3.65(m,2H)3.44(s,3H)3.25(dd,J=15.92,9.60Hz,1H)2.97(dd,J=16.04,7.20Hz,1H);C
15H
17N
3O
4のLCMS m/z 304.00(M+H)
+。
(実施例205)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(204d)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミドから調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.75(s,1H)7.58(d,J=1.77Hz,1H)7.40(t,J=8.21Hz,1H)7.26(s,1H)7.21(s,1H)7.00(dd,J=11.12,1.52Hz,1H)6.91(dd,J=8.46,1.89Hz,1H)6.54(d,J=1.52Hz,1H)5.01〜5.09(m,1H)3.76(s,3H)3.50〜3.59(m,2H)3.29(s,3H)3.10〜3.21(m,1H)2.99(s,3H)2.85〜2.89(m,4H);C
24H
25FN
4O
5のLCMS m/z 469.20(M+H)
+;元素分析:C
24H
25FN
4O
5・0.63 H2Oの計算値:C,60.08;H,5.52;N,11.68;実測値:C,60.08;H,5.19;N,11.53。
(実施例206)
(−)−4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例207)
(+)−4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、SFCカラムクロマトグラフィーにより実施例205をキラル分離することにより調製した。
実施例206:[α]
D=−29.9;100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.33(s,1H)7.38(t,J=8.08Hz,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.12(s,1H)7.07(d,J=1.26Hz,1H)6.82(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)6.70(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)5.01〜5.08(m,J=9.60,7.26,4.71,4.71Hz,1H)3.81(s,3H)3.61(d,J=5.05Hz,2H)3.43(s,3H)3.14〜3.20(m,1H)3.13(s,3H)2.99(d,J=1.77Hz,3H)2.93(dd,J=16.42,7.33Hz,1H);C
24H
25FN
4O
5のLCMS m/z 469.00(M+H)
+;元素分析:C
24H
25FN
4O
5・0.55 H2Oの計算値:C,60.26;H,5.50;N,11.71;実測値:C,60.21;H,5.33;N,11.55。
実施例207:[α]
D=+35.7;99.5%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.33(s,1H)7.38(t,J=8.08Hz,1H)7.28(d,J=2.02Hz,1H)7.12(s,1H)7.07(s,1H)6.82(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)6.77(d,J=1.77Hz,1H)6.70(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)5.01〜5.08(m,1H)3.81(s,3H)3.61(d,J=5.05Hz,2H)3.44(s,3H)3.14〜3.20(m,1H)3.13(s,3H)2.99(d,J=1.52Hz,3H)2.89〜2.97(m,1H);C
24H
25FN
4O
5のLCMS m/z 469.00(M+H)
+;元素分析:C
24H
25FN
4O
5・0.26 H
2Oの計算値:C,60.92;H,5.44;N,11.84;実測値:C,60.92;H,5.32;N,11.77。
(実施例208)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(204d)およびアゼチジン−1−イル−(4−フルオロフェニル)−メタノンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.60(s,1H)7.59〜7.67(m,2H)7.28(d,J=2.53Hz,1H)7.13(d,J=1.26Hz,1H)7.06(d,J=1.26Hz,1H)6.97〜7.02(m,2H)6.79(d,J=2.27Hz,1H)4.99〜5.08(m,1H)4.29〜4.39(m,2H)4.19〜4.29(m,2H)3.80〜3.82(m,3H)3.56〜3.64(m,2H)3.44(s,3H)3.16(dd,J=16.55,9.47Hz,1H)2.92(dd,J=16.42,7.33Hz,1H)2.31〜2.41(m,2H);C
25H
26N
4O
5のLCMS m/z 463.20(M+H)
+。
(実施例209)
(−)−4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例210)
(+)−4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を、SFCカラムクロマトグラフィーにより実施例208をキラル分離することにより調製した。
実施例209:[α]
D=−29.72;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.33(s,1H)7.58〜7.70(m,2H)7.22〜7.30(m,1H)7.09(s,1H)6.95〜7.04(m,3H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)4.99〜5.08(m,1H)4.35(br.s.,2H)4.23(d,J=9.09Hz,2H)3.80(s,3H)3.55〜3.63(m,2H)3.44(s,3H)3.16(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)2.84〜2.95(m,1H)2.28〜2.41(m,2H);C
25H
26N
4O
5のLCMS m/z 463.00(M+H
+)。
実施例210:[α]
D=+28.85;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.35(s,1H)7.65(d,J=8.84Hz,2H)7.23〜7.31(m,1H)7.09(s,1H)6.96〜7.06(m,3H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)5.04(dd,J=4.55,2.78Hz,1H)4.35(br.s.,2H)4.24(br.s.,2H)3.80(s,3H)3.54〜3.66(m,2H)3.43(s,3H)3.15(dd,J=16.67,9.60Hz,1H)2.92(dd,J=16.42,7.33Hz,1H)2.29〜2.42(m,2H);C
25H
26N
4O
5のLCMS m/z 463.00(M+H
+)。
(実施例211)
4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールおよび4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(211b)から調製すると、白色の固体が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.26(s,1H)7.37〜7.49(m,2H)7.23〜7.30(m,1H)7.09(d,J=1.26Hz,1H)6.95〜7.06(m,3H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)4.99〜5.09(m,1H)3.81(s,3H)3.59〜3.62(m,2H)3.45(s,3H)3.14〜3.21(m,1H)3.06(d,J=1.52Hz,6H)2.93(dd,J=16.55,7.45Hz,1H);C
24H
26N
4O
5のLCMS m/z 451.20(M+H
+)。
中間体211a:4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(989mg、5.91mmol)および4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(200f)(1.500g、5.633mmol)から調製すると、白色の固体(154mg、収率7%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.41(d,J=8.59Hz,2H)7.20(d,J=16.17Hz,2H)6.96(d,J=8.59Hz,2H)4.87〜5.03(m,1H)3.77〜3.87(m,1H)3.71(br.s.,1H)2.99〜3.13(m,7H)2.90(dd,J=16.55,7.20Hz,1H)1.54(s,9H);C
23H
27NO
6のLCMS m/z 358.20(M−tBu+H)
+。
中間体211b:4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体204bでの記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(211a)およびヨウ化メチルから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.40〜7.43(m,2H)7.24(d,J=1.26Hz,1H)7.17(d,J=1.26Hz,1H)6.92〜7.01(m,2H)4.92〜5.05(m,1H)3.51〜3.59(m,2H)3.41(s,3H)2.99〜3.15(m,7H)2.81〜2.90(m,1H)1.54(s,9H);C
24H
29NO
6のLCMS m/z 428.20(M+H
+)。
(実施例212)
(+)−4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例213)
(−)−4−(4−ジメチルカルバモイル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物をSFCカラムクロマトグラフィーにより実施例211をキラル分離することにより調製した。
実施例212:[α]
D=+30.5;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.30(s,1H)7.37〜7.49(m,2H)7.22〜7.30(m,1H)6.97〜7.04(m,4H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)4.99〜5.09(m,1H)3.81(s,3H)3.58〜3.62(m,2H)3.44(s,3H)3.13〜3.21(m,1H)3.10(br.s.,3H)3.06(br.s.,3H)2.93(dd,J=16.55,7.45Hz,1H);C
24H
26N
4O
5のLCMS m/z 451.20(M+H
+)。
実施例213:[α]
D=−33.9;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.26(s,1H)7.37〜7.49(m,2H)7.23〜7.30(m,1H)7.09(d,J=1.26Hz,1H)6.95〜7.06(m,3H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)4.99〜5.09(m,1H)3.81(s,3H)3.59〜3.62(m,2H)3.45(s,3H)3.14〜3.21(m,1H)3.06(d,J=1.52Hz,6H)2.93(dd,J=16.55,7.45Hz,1H);C
24H
26N
4O
5のLCMS m/z 451.20(M+H
+)。
(実施例214)
4−イソプロポキシ−2−フェノキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−イソプロポキシ−2−フェノキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(214c)および1−メチル−3−アミノピラゾールから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.69(s,1H)7.28〜7.32(m,3H)7.05(s,1H)6.93〜7.00(m,3H)6.89(s,1H)6.84(s,1H)5.19〜5.27(m,1H)4.64〜4.72(m,1H)4.20〜4.26(m,1H)4.11(dd,J=9.98,4.67Hz,1H)3.82(s,3H)3.35(dd,J=16.42,9.35Hz,1H)3.11(dd,J=16.55,6.95Hz,1H)1.36(d,J=5.81Hz,6H);C
23H
25N
3O
4のLCMS m/z 408.20(M+H)
+;元素分析:C
23H
25N
3O
4・0.50 H2Oの計算値:C,66.33;H,6.29;N,10.09;実測値:C,66.29;H,6.05;N,9.87。
中間体214a:4−ベンジルオキシ−2−フェノキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(204a)(414mg、1.16mmol)をCH
2Cl
2(25mL)に溶かし、0℃に冷却したが、その間、N
2雰囲気下で攪拌した。溶液をPh
3P(457mg、1.74mmol)で処理し、フェノール(164mg、1.74mmol)およびDIAD(350μL、1.78mmol)を滴加した。生じた溶液室温で2時間攪拌した。反応混合物を真空濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5〜10%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(480mg、収率95%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.37〜7.46(m,5H)7.21〜7.26(m,2H)7.11〜7.14(m,1H)6.91〜6.96(m,2H)6.83〜6.87(m,1H)5.17〜5.27(m,1H)5.12〜5.15(m,3H)4.17〜4.23(m,1H)4.07〜4.15(m,1H)3.40(dd,J=16.67,9.60Hz,1H)3.15(dd,J=16.67,6.82Hz,1H)1.59(s,9H);C
27H
28O
5のLCMS m/z 433.00(M+H)
+。
中間体214b:4−ヒドロキシ−2−フェノキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
炭素上10%のPd(50mg)を4−ベンジルオキシ−2−フェノキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(214a)(500mg、1.16mmol)のEtOAc(10mL)溶液に加えた。混合物をH
2気泡下に3日間攪拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮すると、無色のオイル(400mg、収率88%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.22〜7.32(m,2H)7.18(s,1H)7.04(s,1H)6.91〜6.95(m,2H)6.85(d,J=7.58Hz,1H)5.18〜5.28(m,1H)4.09〜4.17(m,2H)3.38(dd,J=16.17,9.60Hz,1H)3.15(dd,J=16.29,6.69Hz,1H)1.58(s,9H);C
20H
22O
5のLCMS m/z 365.00(M+Na)
+。
中間体214c:4−イソプロポキシ−2−フェノキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
2−ヨードプロパン(174mg、1.02mmol))を4−ヒドロキシ−2−フェノキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(214b)(350mg、1.02mmol)およびK
2CO
3(141mg、1.02mmol)のDMF(5mL)中の混合物に加えた。反応混合物を60℃で一晩攪拌した。混合物をH
2O(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をH
2O(2×70mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフにより、ヘキサン中5%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(182mg、収率46%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.29(d,J=1.26Hz,1H)7.22〜7.26(m,1H)7.13(s,1H)7.07(s,1H)6.91〜7.00(m,3H)6.85(d,J=7.58Hz,1H)5.17〜5.25(m,1H)4.59〜4.68(m,1H)4.07〜4.17(m,1H)3.34(dd,J=16.55,9.47Hz,1H)3.09(dd,J=16.55,6.95Hz,1H)1.58(s,9H)1.35(d,J=6.06Hz,6H);C
23H
28O
5のLCMS m/z 385.20(M+H)
+。
(実施例215)
2−ヒドロキシメチル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、2−ヒドロキシメチル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(215a)および3−アミノ−1−メチル−ピラゾールから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.34(s,1H)7.26〜7.35(m,1H)6.95〜7.05(m,1H)6.76〜6.86(m,2H)4.93〜5.08(m,1H)4.59〜4.71(m,1H)3.84〜3.91(m,1H)3.83(s,3H)3.22(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)2.89〜3.02(m,1H)1.98(t,J=6.44Hz,1H)1.35(d,J=6.06Hz,6H);C
17H
21N
3O
4のLCMS m/z 332.20(M+H
+)。
中間体215a:2−ヒドロキシメチル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
2−ヨードプロパン(0.826mL、8.26mmol)、4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(200f)(2.00g、7.51mmol)およびK
2CO
3(1.56g、11.3mmol)のDMF(20mL)中の混合物を60℃に一晩加熱した。追加の2−ヨードプロパン(0.9mL)およびK
2CO
3(0.9g)を加えた。生じた混合物を50℃に4日間加熱し、次いで、室温に冷却し、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中50〜70%のEtOAcで精製すると、黄色のシロップ(2.0g、収率86%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.11(s,1H)7.03(d,J=1.01Hz,1H)4.90〜5.05(m,1H)4.58〜4.66(m,1H)3.81〜3.88(m,1H)3.67〜3.77(m,1H)3.21(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)2.94(dd,J=16.42,7.07Hz,1H)1.60(s,9H)1.32〜1.34(m,6H);C
17H
24O
5のLCMS m/z 253.00(M−tBu+H
+)。
(実施例216)
4−イソプロポキシ−2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
トルエン−4−スルホン酸4−イソプロポキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチルエステル(216a)(84mg、0.17mmol)の無水MeOH(2mL)溶液にNaOMe(1.4mL、25重量%)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、50℃で3時間加熱し、濃縮し、逆相HPLCにより精製すると、白色のガラス(33mg、収率56%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.93(s,1H)7.21〜7.31(m,1H)7.00(s,1H)6.84(dd,J=7.20,1.64Hz,2H)5.01(s,1H)4.55〜4.63(m,1H)3.75(s,3H)3.53〜3.64(m,2H)3.44(s,3H)3.22(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)2.92(dd,J=16.29,7.45Hz,1H)1.32(dd,J=6.06,1.26Hz,6H);C
18H
23N
3O
4のLCMS m/z 346.20(M+H
+)。
中間体216a:トルエン−4−スルホン酸4−イソプロポキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチルエステルの調製
2−ヒドロキシメチル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(215)(506mg、1.530mmol)のピリジン(10mL)溶液に、DMAP(20mg)を、続いて、塩化p−トルエンスルホニル(533mg、2.79mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、反応を水でクエンチし、3×EtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中35〜60%のEtOAcで精製すると、白色の固体(580mg、収率78%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.38(s,1H)7.78(d,J=8.34Hz,2H)7.35(d,J=8.08Hz,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)6.96(s,1H)6.80(d,J=2.27Hz,1H)6.69(d,J=1.26Hz,1H)5.01(dd,J=4.93,1.89Hz,1H)4.56〜4.66(m,1H)4.19(dd,J=5.05,2.27Hz,2H)3.81(s,3H)3.24(dd,J=16.55,9.73Hz,1H)2.95(dd,J=16.42,6.82Hz,1H)2.45(s,3H)1.30〜1.35(m,6H);C
24H
27N
3O
6SのLCMS m/z 486.20(M+H
+)。
(実施例217)
2−エトキシメチル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
トルエン−4−スルホン酸4−イソプロポキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチルエステル(216a)(84mg、0.17mmol)の無水EtOH(2mL)溶液に、NaOEt(1.5mL、21重量%)を加えた。混合物を50℃で4時間加熱し、次いで、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を逆相HPLCにより精製すると、白色のガラス(22mg、収率36%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.99(s,1H)7.20〜7.34(m,1H)7.02(s,1H)6.86(dd,J=13.26,1.64Hz,2H)4.92〜5.09(m,1H)4.57〜4.69(m,1H)3.78(s,3H)3.63〜3.72(m,1H)3.54〜3.62(m,3H)3.22(dd,J=16.42,9.60Hz,1H)2.92(dd,J=16.29,7.45Hz,1H)1.34(dd,J=5.81,1.77Hz,6H)1.23(t,J=7.07Hz,3H);C
19H
25N
3O
4のLCMS m/z 360.20(M+H
+)。
(実施例218)
2−ジメチルアミノメチル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
トルエン−4−スルホン酸4−イソプロポキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチルエステル(216a)(84mg、0.17mmol)のTHF(2mL)溶液に、塩酸ジメチルアミン(190mg)およびトリエチルアミン(0.4mL)を加えた。混合物を50℃で2日間加熱し、次いで、濃縮し、逆相HPLCにより精製すると、白色の固体(6mg、収率10%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.94(s,1H)7.25〜7.32(m,1H)7.04(s,1H)6.90(d,J=1.01Hz,1H)6.84(d,J=2.27Hz,1H)5.03〜5.14(m,1H)4.61〜4.71(m,1H)3.81(s,3H)3.29(dd,J=16.42,9.35Hz,1H)2.75〜2.92(m,2H)2.60〜2.70(m,1H)2.47(s,6H)1.34(d,J=6.06Hz,6H);C
19H
26N
4O
3のLCMS m/z 359.20(M+H
+)。
(実施例219)
2−シクロプロピルアミノメチル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
トルエン−4−スルホン酸4−イソプロポキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチルエステル(216a)(84mg、0.17mmol)のTHF(2mL)溶液にアミノプロパン(0.5mL)を加えた。混合物を50℃で2日間加熱し、次いで、濃縮し、逆相HPLCにより精製すると、白色の固体(10mg、収率16%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.71(s,1H)7.26〜7.34(m,1H)7.01(s,1H)6.80〜6.87(m,1H)4.98〜5.07(m,1H)4.59〜4.69(m,1H)3.81(s,3H)3.23(dd,J=16.42,9.35Hz,1H)2.93〜3.05(m,2H)2.86(dd,J=16.42,7.07Hz,1H)2.20〜2.27(m,1H)1.34(dd,J=5.94,1.14Hz,6H)0.36〜0.54(m,4H);C
20H
26N
4O
3のLCMS m/z 371.20(M+H
+)。
(実施例220)
2−ベンジル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド
2−ベンジル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(220j)(0.5g、1.9mmol)、DIPEA(0.37g、2.85mmol)およびHATU(0.74g、1.94mmol)のDMF(15mL)中の混合物を室温で1時間攪拌し、次いで、ピリジン−2−アミン(0.18g、1.94mmol)を1回で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/2)により、反応が完了したことが示された。混合物を濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製すると、表題化合物(73mg、収率21%、TFA塩)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ11.71(br,1H)、8.76(d,1H)、8.27(d,1H)、8.14(t,1H)、7.17〜7.46(m,9H)、4.96(d,1H)、4.78(t,1H)、2.82(m,1H)、2.67(m,1H)、2.19(m,1H)、1.96(m,1H)、1.32(d,6H)。
中間体220a:3,5−ビス−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステルの調製
メチル3,5−ジヒドロキシベンゾエート(250g、1.5mol)およびK
2CO
3(500g、3.6mol)のMeCN(2L)懸濁液に、MOMCl(270g、3.35mol)を0℃で滴加した。混合物を室温で1.5時間攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/2)により、出発物質が存在しないことが示された。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、茶色のオイルが得られた。このオイルをCH
2Cl
2に懸濁させた。生じた固体を濾別した。濾液を再び濃縮すると、表題化合物(200g、57%)が茶色のオイルとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.36(d,2H)、6.91(t,1H)、5.19(s,4H)、3.90(s,3H)、3.47(s,6H)。
中間体220b:(3,5−ビス−メトキシメトキシ−フェニル)−メタノールの調製
3,5−ビス−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステル(220a)(350g、1.37mol)のTHF(1.8L)溶液に、LiAlH
4(62g、1.64mol)を0℃で少量ずつ加えた。混合物を0℃でさらに1時間攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/2)により、反応が完了したことが示された。反応を2NのNaOH水溶液でクエンチした。混合物をセライトで濾過した。濾液をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、表題化合物(290g、76%)が茶色のオイルとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 6.70(d,2H)、6.64(d,1H)、5.22(s,4H)、4.61(s,2H)、3.46(s,6H)。
中間体220c:(3,5−ビス−メトキシメトキシ−ベンジルオキシ)−tert−ブチル−ジメチル−シランの調製
(3,5−ビス−メトキシメトキシ−フェニル)−メタノール(220b)(290g、1.27mol)およびイミダゾール(129g、1.9mol)のCH
2Cl
2(1.5L)溶液に、TBSCl(286g、1.9mol)を5℃で複数回で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/2)により、反応が完了したことが示された。混合物を濾過し、濾液を水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、高真空下に濃縮すると、表題化合物(320g、97%)が茶色のオイルとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 6.68(d,2H)、6.57(t,1H)、5.14(s,4H)、4.66(s,2H)、3.48(s,6H)、0.94(s,9H)、0.07(s,6H)。
中間体220d:[3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−ベンジルオキシ]−tert−ブチル−ジメチル−シランの調製
NaH(60%、18g、0.45mol)のTHF(2L)懸濁液に、(3,5−ビス−メトキシメトキシ−ベンジルオキシ)−tert−ブチル−ジメチル−シラン(220c)(100g、0.3mol)およびTMEDA(81.6g、0.6mol)を1回で加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。n−BuLi(ヘキサン中2.5M、180mL、0.45mol)を混合物に−20℃で滴加し、溶液を1時間攪拌した。CuI(114g、0.6mol)を1回で加え、反応を−20℃でさらに1時間攪拌した。次いで、混合物に臭化シナミ(cinamy)(65g、0.3mol)を−20℃で加えた。さらに30分間攪拌した後に、TLC(EtOAc/石油エーテル=1/10)により、反応が完了したことが示された。反応混合物をH
2O(500mL)でクエンチした。有機層を分離し、水性層をEtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(1L)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、暗色のオイルが得られた。粗製のオイルをカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/10)により精製すると、表題化合物(55g、34%)が黄色の液体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.16〜7.41(m,5H)、6.82(s,2H)、6.47(m,2H)、5.22(s,4H)、4.71(s,2H)、3.62(d,2H)、3.45(s,6H)、0.94(s,9H)、0.12(s,6H)。
中間体220e:[3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−フェニル]−メタノールの調製
[3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−ベンジルオキシ]−tert−ブチル−ジメチル−シラン(220d)(55g、0.12mol)のTHF(250mL)溶液にTBAF(47.2g、0.18mol)を1回で加えた。混合物を室温で0.5時間攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/10)により、反応が完了したことが示された。反応混合物をブライン(50mL)で洗浄し、水性層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、高真空中で濃縮すると、表題化合物(45g、収率92%)が黄色のオイルとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.16〜7.41(m,5H)、6.82(s,2H)、6.47(m,2H)、5.22(s,4H)、4.71(s,2H)、3.62(d,2H)、3.45(s,6H)。
中間体220f:3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−ベンズアルデヒドの調製
ピリジン(62g、0.78mol)のCH
2Cl
2(500mL)溶液に、CrO
3(39g、0.39mol)およびシリカゲル(40g)を複数回で0℃で加えた。10分間攪拌した後に、[3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−フェニル]−メタノール(220e)(45g、0.13mol)を1回で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/2)により、反応が完了したことが示された。反応混合物を濾過し、フィルターケークをEt
2Oで洗浄した。合わせた濾液を濃縮した。残渣をEt
2Oに懸濁させ、再び濾過した。濾液を真空下に濃縮すると、粗製表題化合物(45g、収率100%)が黄色のオイルとして得られ、これを、さらに精製することなく次のステップでそのまま使用した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 9.89(s,1H)、7.16〜7.41(m,5H)、6.25〜6.44(m,2H)、5.36(s,4H)、3.66(d,2H)、3.47(s,6H)。
中間体220g:3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−安息香酸の調製
3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−ベンズアルデヒド(220f)(42g、0.12mol)のMeOH/H
2O(500mL)溶液にAgNO
3(21g、0.12mol)を、続いてNaOH(15g、0.36mol)を1回で室温で加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、濾過した。濾液を真空濃縮して、MeOHを除去した。残渣をEt
2O(2×100mL)で抽出して、不純物を除去した。水性層を濃HClでpH4に酸性化した。生じた白色の固体を濾過し、真空下に乾燥させると、表題化合物(31g、収率62%)が白色の固体として得られた。
中間体220h:3,5−ジヒドロキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−安息香酸メチルエステルの調製
3,5−ビス−メトキシメトキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−安息香酸(220g)(18g、0.05mol)のMeOH(300mL)溶液に、触媒量の濃H
2SO
4(3mL)を1回で加えた。混合物を一晩還流させた。溶液を濃縮した。残渣をCH
2Cl
2(75mL)に溶かし、飽和NaHCO
3(25mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮すると、茶色の固体(12g、収率73%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 9.63(s,2H)、7.11〜7.34(m,5H)、6.93(s,2H)、6.32(s,2H)、3.77(s,3H)、3.42(s,2H)。
中間体220i:2−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステルの調製
3,5−ジヒドロキシ−4−((E)−3−フェニル−アリル)−安息香酸メチルエステル(220h)(12g、0.032mol)のHCl(g)/MeOH(4N、150mL)溶液を室温で2日間攪拌した。反応溶液を濃縮すると、茶色の固体が得られた。粗製固体をEtOAcから再結晶化させると、生成物(7g)が黄色の固体として得られた。母液を濃縮すると、茶色の固体(5g)が得られた。全収率は98%である。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 9.90(br,1H)、7.27〜7.46(m,5H)、7.00(s,1H)、6.87(s,1H)、5.07(d,1H)、3.78(s,3H)、2.65(d,2H)、2.16(m,1H)、1.92(m,1H)。
中間体220j:2−ベンジル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
2−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸メチルエステル(220i)(5g、0.018mol)およびNaH(60%、1.4g、0.035mol)のDMF(15mL)中の混合物に、臭化イソプロピル(3.3g、0.027mol)を1回で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/2)により、反応が完了したことが示された。混合物をH
2O(50mL)でクエンチした。水性相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色の固体(6g)が得られた。粗製固体をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/4)により精製すると、表題化合物(2g、収率32%)が白色の固体として得られた。
(実施例221)
2−ベンジル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
2−ベンジル−4−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(220j)(0.5g、1.6mmol)のCH
2Cl
2(15mL)溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(0.16g、1.7mmol)、EDCl(0.46g、2.4mmol)、HOBt(0.32g、2.4mmol)およびN−メチルモルフィリン(0.81g、8mmol)を順次加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。反応溶液を水(5mL)、HCl水溶液(1N、5mL)および飽和NaHCO
3で洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、黄色のオイルが得られた。粗製オイルを分取HPLCにより精製すると、生成物が白色の固体(98.6mg、収率16%、TFA塩)として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 10.71(s,1H)、7.58(s,1H)、7.30〜7.48(m,5H)、7.01〜7.19(d,2H)、6.57(s,1H)、5.08(d,1H)、4.74(m,1H)、3.74(s,3H)、2.66(d,2H)、2.17(m,1H)、1.96(m,1H)、1.28(d,6H)。
(実施例222)
4−ベンジルオキシ−2−ジフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
4−ベンジルオキシ−2−ホルミル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(222b)(500mg、1.32mmol)のCH
2Cl
2(3mL)溶液に、DAST(340mg、2.11mmol)のCH
2Cl
2(1.5mL)溶液を加え、CH
2Cl
2(2mL)ですすいだ。混合物を室温で30分間攪拌した。反応をH
2Oでクエンチし、3×CHCl
3で抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、逆相HPLCにより精製すると、白色の固体(200mg、収率38%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.75(s.,1H)7.39〜7.45(m,2H)7.37〜7.41(m,1H)7.34〜7.40(m,2H)7.30(d,J=2.27Hz,1H)7.14(d,J=1.01Hz,1H)6.92(d,J=1.01Hz,1H)6.83(d,J=2.27Hz,1H)5.65〜6.09(m,1H)5.11(s.,2H)4.87〜5.07(m,1H)3.76(s.,3H)3.27〜3.42(m,2H);C
21H
19F
2N
3O
3のLCMS m/z 400.00(M+H)
+。
中間体222a:4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(204a)および3−アミノ−1−メチル−ピラゾールから調製すると、白色の固体が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.50(s,1H)7.33〜7.45(m,5H)7.30(d,J=2.27Hz,1H)7.09(d,J=1.26Hz,1H)6.89(d,J=1.01Hz,1H)6.82(d,J=2.27Hz,1H)5.12(s,2H)4.95〜5.03(m,1H)3.81(s,3H)3.73〜3.79(m,1H)3.27(dd,J=16.17,9.60Hz,1H)3.03(dd,J=16.29,7.20Hz,1H)2.13(t,J=6.44Hz,1H);C
21H
21N
3O
4のLCMS m/z 380.00(M+H
+)。
中間体222b:4−ベンジルオキシ−2−ホルミル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(222a)(1.05g、2.77mmol)のCH
2Cl
2(25mL)懸濁液にDess−Martinペリオジナン(1.41g、3.32mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、3×EtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中55〜100%のEtOAcで溶離して精製すると、黄色のフォーム(850mg)が得られた。
(実施例223)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3,5−ジフルオロ−フェノキシ]−2−ジフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例33での記載と同様の方法で、アゼチジン−1−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メタノン(57.4mg、0.267mmol)および2−ジフルオロメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(223a)(75mg、0.24mmol)から調製すると、白色の固体(20mg、収率16%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.64(s,1H)7.25〜7.35(m,1H)7.12〜7.21(m,2H)6.71〜6.82(m,1H)6.54(d,J=8.34Hz,2H)5.73〜6.12(m,1H)5.02(d,J=8.08Hz,1H)4.23(t,J=7.83Hz,2H)4.00〜4.10(m,2H)3.78(s,3H)3.17〜3.29(m,2H)2.36(t,J=7.71Hz,2H);C
24H
20F
4N
4O
4のLCMS m/z 505.00および506.00(M+H)
+;元素分析:C
24H
20F
4N
4O
4の計算値:C,53.77;H,4.01;N,9.95;実測値:C,53.79;H,3.91;N,9.87。
中間体223a:2−ジフルオロメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製
炭素上10%のPd(20mg)を4−ベンジルオキシ−2−ジフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(222)(186mg、0.466mmol)のEtOAc(5mL)溶液に加えた。混合物を室温で、H2気泡と共に一晩攪拌し、次いで、セライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮すると、黄色の固体(143mg、収率99%)が得られた。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.44(br.s.,1H)7.27(br.s.,1H)7.07(br.s.,1H)6.90(br.s.,1H)6.79(br.s.,1H)5.67〜6.04(m,1H)4.94(br.s.,1H)3.73(br.s.,3H)3.14〜3.37(m,2H);C14H13F2N3O3のLCMS m/z 310.00(M+H)+。
(実施例224)
2−フルオロメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
2,4,6−コリジン(0.0311mL、0.235mmol)および2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(200)(50mg、0.11mmol)のCH
2Cl
2(3mL)溶液を−15℃に冷却した。DAST(0.0307mL、0.235mmol)を滴加した。混合物を−15℃から室温まで一晩攪拌し、次いで、MeOHで0℃でクエンチし、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中25〜75%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(9mg、収率18%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.48(s,1H)7.78〜8.03(m,2H)7.20〜7.34(m,2H)7.02〜7.20(m,3H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)5.01〜5.19(m,1H)4.42〜4.78(m,2H)3.79(s,3H)3.25(dd,J=16.55,9.73Hz,1H)3.08(s,3H)2.99〜3.06(m,1H);C
21H
20FN
3O
5SのLCMS m/z 446.00(M+H
+)。
(実施例225)
2−ジフルオロメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例33での記載と同様の方法で、4−フルオロフェニルメチルスルホン(28.2mg、0.162mmol)および2−ジフルオロメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(223a)(50mg、0.160mmol)から調製すると、白色の固体(18mg、収率24%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.57(s,1H)7.85〜8.02(m,2H)7.22〜7.38(m,2H)7.02〜7.21(m,3H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)5.94(t,1H)5.02(br.s.,1H)3.78(s,3H)3.55〜3.65(m,1H)3.23〜3.33(m,1H)3.09(s,3H);C
21H
19F
2N
3O
5SのLCMS m/z 464.00(M+H)
+。
(実施例226)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−フェノキシ]−2−ジフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例33での記載と同様の方法で、アゼチジン−1−イル(4−フルオロフェニル)メタノン(57.4mg、0.32mmol)および2−ジフルオロメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(223a)(99mg、0.32mmol)から調製すると、白色の固体(12mg、収率8%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.86(s,1H)7.55〜7.71(m,2H)7.22〜7.31(m,1H)7.13〜7.19(m,1H)7.06〜7.12(m,1H)6.96〜7.03(m,2H)6.79(d,J=2.02Hz,1H)5.75〜6.08(m,1H)4.93〜5.19(m,1H)4.35(br.s.,2H)4.24(br.s.,2H)3.79(s,3H)3.57〜3.63(m,1H)3.14〜3.31(m,2H)2.30〜2.42(m,1 H.);C
24H
22F
2N
4O
4のLCMS m/z 469.00(M+H)
+。
(実施例227)
2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227d)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.50(s,1H)7.91(d,J=8.84Hz,2H)7.28(d,J=2.02Hz,1H)7.11(s,1H)7.08(d,J=2.53Hz,2H)7.05(s,1H)6.77(d,J=1.77Hz,1H)3.79(s,3H)3.75(d,J=11.87Hz,1H)3.61(d,J=11.87Hz,1H)3.20(d,J=16.42Hz,1H)3.08(s,3H)2.81(d,J=16.42Hz,1H)1.45(s,3H);C
22H
23N
3O
6SのLCMS m/z 458.00(M+H)
+;元素分析:C
22H
23N
3O
6S・0.48 TFAの計算値:C,53.83;H,4.62;N,8.20;実測値:C,53.62;H,4.85;N,8.36。
中間体227a:3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−(2−メチル−アリル)−安息香酸tert−ブチルエステルの調製
Mg片(7.9g、0.23mol)のTHF(250mL)懸濁液に、触媒量のI
2を加え、続いて、i−PrMgBr(15mL、0.16mol)を滴加した。混合物を、激しく還流するまでゆっくりと加熱した。2時間攪拌した後に、生じた混合物をTHF(200mL)に加え、0℃に冷却した。n−BuLi(128mL、ヘキサン中2.5M、0.32mol)を0℃で滴加した。混合物を−78℃に冷却し、3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−ブロモ−安息香酸tert−ブチルエステル(200c)(50g、0.107mol)を滴加した。混合物を1時間攪拌した後に、CuCN(2.85g、0.032mol)、LiCl(2.7g、0.064mol)および3−ブロモ−2−メチル−プロペン(43mL、0.43mol)を順次加えた。−78℃でさらに30分間攪拌した後に、TLC(EtOAc/石油エーテル=1/10)により、反応が完了したことが示された。混合物を飽和NH
4Cl水溶液(150mL)でクエンチした。水性層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、表題化合物が黄色のオイル(40g、収率84.4%)として得られた。
中間体227b:3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−(2−メチル−オキシラニルメチル)−安息香酸tert−ブチルエステルの調製
3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−(2−メチル−アリル)−安息香酸tert−ブチルエステル(227a)(80g、0.18mol)のCH
2Cl
2(500mL)溶液に、m−CPBA(62g、0.36mol)を少量ずつ加えた。混合物を一晩還流させた。固体を濾過し、CH
2Cl
2で洗浄した。濾液を飽和Na
2S
2O
4水溶液(250mL)およびブライン(250mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色のオイルが得られた。粗製オイルをカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/10)により迅速に精製すると、表題化合物(40g、収率48.2%)が白色の固体として得られた。
中間体227c:4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
3,5−ビス−ベンジルオキシ−4−(2−メチル−オキシラニルメチル)−安息香酸tert−ブチルエステル(227b)(158g、0.343mol)、10%Pd/C(15g)、Et
3N(57.3mL、0.412mol)およびK
2CO
3(56.94g、0.412mol)のMeOH(1.5L)中の混合物をH
2760mmHg下に室温で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/3)により、反応が完了したことが示された。混合物をセライトで濾過した。濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/3)により精製すると、茶色のオイルが得られた。茶色のオイルを分取HPLCによりさらに精製すると、表題化合物(18g、収率18.7%)が茶色のオイルとして得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 6.98(s,1H)、6.82(s,1H)、3.67(d,1H)、3.56(d,1H)、2.80(d,1H)、1.48(s,9H)、1.35(s,3H)。
中間体227d:2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227c)および4−フルオロフェニルメチルスルホンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.89〜7.94(m,2H)7.26〜7.27(m,1H)7.22(d,J=1.26Hz,1H)7.02〜7.11(m,2H)3.69〜3.76(m,1H)3.60(dd,J=11.87,7.58Hz,1H)3.16(d,J=16.42Hz,1H)3.07(s,3H)2.78(d,J=16.67Hz,1H)1.86(dd,J=7.58,5.81Hz,1H)1.57(s,9H)1.44(s,3H);C
26H
26O
7SのLCMS m/z 435.00(M+H)
+。
(実施例228)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(228a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.39(s,1H)7.89〜7.94(m,2H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.08〜7.13(m,3H)7.05(d,J=1.26Hz,1H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)3.80(s,3H)3.42〜3.52(m,2H)3.41(s,3H)3.15(d,J=16.67Hz,1H)3.06〜3.10(m,4H)1.47(s,3H);C
23H
25N
3O
6SのLCMS m/z 472.00(M+H)
+。
中間体228a:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体201aでの記載と同様の方法で、2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227d)およびヨウ化メチルから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.88〜7.93(m,J=9.47,2.78,2.40Hz,2H)7.28(s,1H)7.21(d,J=1.26Hz,1H)7.04〜7.10(m,2H)3.41〜3.50(m,2H)3.40(s,3H)3.10(d,J=16.67Hz,1H)3.07(s,3H)2.75(d,J=16.67Hz,1H)1.56(s,9H)1.46(s,3H);C
23H
28O
7SのLCMS m/z 449.00(M+H)
+。
(実施例229)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(229a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.38(s,1H)7.38(t,J=8.08Hz,1H)7.28(d,J=2.02Hz,1H)7.07(d,J=7.83Hz,2H)6.80(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.78(d,J=2.02Hz,1H)6.70(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.81(s,3H)3.69〜3.76(m,1H)3.58〜3.65(m,1H)3.19(d,J=16.42Hz,1H)3.13(s,3H)2.93〜3.01(m,4H)1.46(s,3H);C
24H
25FN
4O
5のLCMS m/z 469.00(M+H)
+。
中間体229a:4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を、中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227c)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミドから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.36(t,J=8.08Hz,1H)7.24(s,1H)7.20(d,J=1.26Hz,1H)6.78(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.67(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.67〜3.73(m,1H)3.56〜3.62(m,1H)3.08〜3.18(m,4H)2.97(d,J=1.52Hz,3H)2.77(d,J=16.67Hz,1H)1.56(s,9H)1.43(s,3H);C
24H
28FNO
6のLCMS m/z 446.00(M+H)
+。
(実施例230)
2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227d)および5−メチル−ピリジン−2−イルアミンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.60(d,J=8.84Hz,1H)8.05(s,1H)7.92(d,J=8.84Hz,3H)7.28(s,1H)7.24(s,1H)7.15(d,J=8.84Hz,2H)3.76(d,J=11.87Hz,1H)3.62(d,J=11.87Hz,1H)3.22(d,J=16.67Hz,1H)3.07(s,3H)2.83(d,J=16.67Hz,1H)2.42(s,3H)1.47(s,3H);C
24H
24N
2O
6SのLCMS m/z 469.00(M+H)
+。
(実施例231)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(228a)および5−メチル−ピリジン−2−イルアミンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.21(d,J=8.59Hz,1H)8.09(s,1H)7.92(ddd,J=9.22,2.78,2.40Hz,2H)7.65(dd,J=8.59,2.02Hz,1H)7.19(s,1H)7.13(s,2H)7.09〜7.11(m,1H)3.43〜3.53(m,2H)3.41(s,3H)3.16(d,J=16.42Hz,1H)3.06〜3.10(m,3H)2.80(d,J=16.67Hz,1H)2.34(s,3H)1.48(s,3H);C
25H
26N
2O
6SのLCMS m/z 483.00(M+H)
+;元素分析:C
25H
26N
2O
6S・0.37 TFAの計算値:C,58.95;H,5.18;N,5.34;実測値:C,58.92;H,5.07;N,5.34。
(実施例232)
4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(232a)および3−アミノ−1−メチル−ピラゾールから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.36(s,1H)7.80〜7.99(m,1H)7.26〜7.32(m,1H)7.11(dd,J=17.05,1.39Hz,2H)6.73〜6.92(m,3H)3.82(s,3H)3.75(d,J=5.56Hz,1H)3.63(d,J=7.58Hz,1H)3.23(s,3H)2.81(d,J=16.17Hz,1H)2.04(d,J=1.77Hz,1H)1.47(s,3H);C
22H
22FN
3O
6SのLCMS m/z 476.00(M+H
+)。
中間体232a:4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび4−(5−フルオロ−2−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの混合物の調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227c)および2,4−ジフルオロフェニルメチルスルホンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.89(t,J=8.34Hz,1H)7.27〜7.30(m,1H)7.22(d,J=1.01Hz,1H)6.85(dd,J=8.84,2.27Hz,1H)6.77(dd,J=11.12,2.27Hz,1H)3.66〜3.76(m,1H)3.51〜3.63(m,1H)3.21(s,3H)3.16(d,J=16.42Hz,1H)2.69〜2.82(m,1H)1.52〜1.58(m,12H);C
22H
25FO
7SのLCMS m/z 397.00(M−tBu+H
+)。
(実施例233)
4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(232a)および2−アミノ−5−ピコリンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.39(s,1H)8.22(d,J=8.59Hz,1H)8.12(d,J=2.02Hz,1H)7.93(t,J=8.46Hz,1H)7.58(dd,J=8.34,2.02Hz,1H)7.19(d,J=1.26Hz,1H)7.13(d,J=1.26Hz,1H)6.88(dd,J=8.84,2.27Hz,1H)6.82(dd,J=10.86,2.27Hz,1H)3.76(d,J=5.56Hz,1H)3.64(d,J=7.33Hz,1H)3.21(s,3H)2.81(d,J=16.67Hz,1H)2.33(s,3H)1.97(d,J=1.52Hz,1H)1.47(s,3H);C
24H
23FN
2O
6SのLCMS m/z 487.00(M+H
+)。
(実施例234)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(234a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.34(s,1H)7.38(t,J=8.08Hz,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.08(s,1H)7.06(s,1H)6.81(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)6.77(d,J=2.02Hz,1H)6.69(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.81(s,3H)3.41〜3.51(m,2H)3.40(s,3H)3.13(s,3H)3.14(d,J=16.42Hz,1H)2.98(d,J=1.77Hz,3H)2.95〜2.97(m,1H)1.47(s,3H);C
25H
27FN
4O
5のLCMS m/z 483.00(M+H)
+;元素分析:C
25H
27FN
4O
5・0.49 H2Oの計算値:C,61.11;H,5.74;N,11.40;実測値:C,61.11;H,5.68;N,11.20。
中間体234a:4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体201aでの記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(229a)およびヨウ化メチルから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.36(t,J=8.21Hz,1H)7.26(s,1H)7.20(s,1H)6.78(dd,J=8.46,1.89Hz,1H)6.66(dd,J=10.74,1.89Hz,1H)3.40〜3.49(m,2H)3.39(s,3H)3.07〜3.14(m,4H)2.97(s,3H)2.76(d,J=16.67Hz,1H)1.56(s,9H)1.45(s,3H);C
25H
30FNO
6のLCMS m/z 482.00(M+Na)
+。
(実施例235)
4−(5−フルオロ−2−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例232に対して少量の生成物として、中間体232aから調製し、逆相HPLCにより精製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3))δ 8.38(s,1H)8.08(dd,J=8.84,6.06Hz,1H)7.26〜7.31(m,1H)7.15(d,J=4.80Hz,2H)6.90〜7.01(m,1H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)6.61(dd,J=9.47,2.40Hz,1H)3.81(s,3H)3.72(d,J=5.81Hz,1H)3.60(s,1H)3.29(s,3H)3.18(d,J=16.42Hz,1H)2.84(d,J=16.67Hz,1H)1.96(d,J=1.52Hz,1H)1.45(s,3H);C
22H
22FN
3O
6SのLCMS m/z 476.00(M+H
+)。
(実施例236)
4−(5−フルオロ−2−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例233に対して少量の生成物として、中間体232aから調製し、逆相HPLCにより精製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3))δ 8.43(s,1H)8.23(d,J=8.34Hz,1H)8.05〜8.16(m,2H)7.58(dd,J=8.34,2.02Hz,1H)7.21(s,2H)6.91〜7.01(m,1H)6.61(dd,J=9.47,2.40Hz,1H)3.74(dd,J=12.00,5.68Hz,1H)3.61(dd,J=11.87,7.33Hz,1H)3.30(s,3H)3.19(d,J=16.67Hz,1H)2.84(d,J=16.67Hz,1H)2.33(s,3H)1.95(t,J=6.57Hz,1H)1.46(s,3H);C
24H
23FN
2O
6SのLCMS m/z 487.00(M+H
+)。
(実施例237)
4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(237a)および3−アミノ−1−メチル−ピラゾールから調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ 8.37(s,1H)7.92(t,J=8.38Hz,1H)7.29(d,J=2.26Hz,1H)7.12(d,J=1.13Hz,1H)7.08(d,J=1.13Hz,1H)6.88(dd,J=8.76,2.35Hz,1H)6.76〜6.84(m,2H)3.81(s,3H)3.42〜3.56(m,2H)3.41(s,3H)3.23(s,3H)3.15(d,J=16.58Hz,1H)2.79(d,J=16.58Hz,1H)1.48(s,3H);C
23H
24FN
3O
6SのLCMS m/z 490.00(M+H
+)。
中間体237a:4−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび4−(5−フルオロ−2−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの混合物の調製
表題化合物を中間体201aでの記載と同様の方法で、中間体232aおよびヨウ化メチルから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.07(dd,J=8.72,6.19Hz,1H)7.89(t,J=8.34Hz,1H)7.27〜7.32(m,3H)7.21(d,J=1.01Hz,1H)6.89〜6.95(m,1H)6.85(dd,J=8.84,2.27Hz,1H)6.77(dd,J=11.24,2.40Hz,1H)6.57(dd,J=9.85,2.27Hz,1H)3.40〜3.50(m,4H)3.39(s,3H)3.37(s,3H)3.31(s,3H)3.21(s,3H)3.11(d,J=5.05Hz,1H)3.07(d,J=5.05Hz,1H)2.77(t,J=16.55Hz,2H)1.57(s,9H)1.56(s,9H)1.45(s,3H)1.44(s,3H);C
23H
27FO
7SのLCMS m/z 422.00(M−tBu+H
+)。
(実施例238)
4−(5−フルオロ−2−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例237に対して少量の生成物として、中間体237aから調製し、逆相HPLCにより精製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3))δ 8.55(s,1H)8.08(dd,J=8.85,6.22Hz,1H)7.26〜7.32(m,1H)7.08〜7.22(m,2H)6.87〜7.01(m,1H)6.78(d,J=2.26Hz,1H)6.61(dd,J=9.70,2.35Hz,1H)3.79(s,3H)3.46〜3.54(m,2H)3.39(s,3H)3.30(s,3H)3.14(d,J=16.58Hz,1H)2.82(d,J=16.58Hz,1H)1.46(s,3H);C
23H
24FN
3O
6SのLCMS m/z 490.00(M+H
+)。
(実施例239)
4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−ジメチルカルバモイル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(229a)および2−アミノ−5−メチル−ピリジンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.56(s,1H)8.23(d,J=8.59Hz,1H)8.09(s,1H)7.57(dd,J=8.46,1.89Hz,1H)7.38(t,J=8.08Hz,1H)7.13(s,1H)7.10(s,1H)6.80(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.71(dd,J=10.61,2.27Hz,1H)3.70〜3.77(m,1H)3.57〜3.66(m,1H)3.19(d,J=16.67Hz,1H)3.13(s,3H)2.98(d,J=1.52Hz,3H)2.81(d,J=16.67Hz,1H)2.31(s,3H)1.46(s,3H);C
26H
26FN
3O
5のLCMS m/z 480.00(M+H)
+。
(実施例240)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(240a)および2−アミノ−5−メチル−ピリジンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.01(br.s.,1H)8.23(d,J=8.59Hz,1H)8.09(s,1H)7.62(dd,J=8.59,1.77Hz,1H)7.53(t,J=8.08Hz,1H)7.15(s,1H)7.11(s,1H)6.80(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.63〜6.73(m,1H)4.22(t,J=7.71Hz,2H)4.15(t,J=7.71Hz,2H)3.74(d,1H)3.61(d,J=11.87Hz,1H)3.18(d,J=16.67Hz,1H)2.79(d,J=16.67Hz,1H)2.28〜2.38(m,5H)1.46(s,3H);C
27H
26FN
3O
5のLCMS m/z 492.00(M+H)
+。
中間体240a:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227c)およびアゼチジン−1−イル−(2,4−ジフルオロフェニル)−メタノンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.48〜7.56(m,1H)7.24(s,1H)7.20(d,J=1.26Hz,1H)6.77(dd,J=8.59,2.53Hz,1H)6.66(dd,J=11.24,2.40Hz,1H)4.21(t,J=7.83Hz,2H)4.11〜4.17(m,2H)3.65〜3.74(m,1H)3.55〜3.63(m,1H)3.13(d,J=16.67Hz,1H)2.76(d,J=16.67Hz,1H)2.34(dt,J=15.60,7.74Hz,2H)1.89〜1.97(m,1H)1.56(s,9H)1.44(s,3H);C
25H
28FNO
6のLCMS m/z 458.20(M+H)
+。
(実施例241)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(240a)から調製した
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.12(s,1H)7.53(t,J=8.21Hz,1H)7.32(d,J=2.27Hz,1H)7.15(s,1H)7.11(s,1H)6.86(d,J=2.27Hz,1H)6.81(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.70(dd,J=10.99,2.15Hz,1H)4.22(t,J=7.83Hz,2H)4.16(t,J=7.58Hz,2H)3.84(s,3H)3.71〜3.76(m,1H)3.59〜3.64(m,1H)3.18(d,J=16.42Hz,1H)2.80(d,J=16.67Hz,2H)2.29〜2.40(m,2H)1.46(s,3H);C
25H
25FN
4O
5のLCMS m/z 481.20(M+H)
+。
(実施例242)
4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(242a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.37(s,1H)7.53(t,J=8.21Hz,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.07(d,J=9.35Hz,2H)6.80(dd,J=8.59,2.27Hz,1H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)6.67(dd,J=11.12,2.27Hz,1H)4.22(t,J=7.71Hz,2H)4.10〜4.19(m,3H)3.80(s,3H)3.40(s,3H)3.12(d,J=16.67Hz,1H)2.74〜2.82(m,1H)2.29〜2.38(m,2H)1.47(s,3H);C
26H
27FN
4O
5のLCMS m/z 495.20(M+H)
+;元素分析:C
26H
27FN
4O
5・0.24 H
2Oの計算値:C,62.60;H,5.55;N,11.23;実測値:C,62.64;H,5.67;N,10.93。
中間体242a:4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体201aでの記載と同様の方法で、4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(240a)およびヨウ化メチルから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.86(d,J=8.84Hz,2H)7.22(s,1H)7.07(d,J=8.84Hz,2H)3.41〜3.52(m,2H)3.40(s,3H)3.11(d,J=16.67Hz,1H)2.76(d,J=16.67Hz,1H)2.48(td,J=7.89,4.67Hz,1H)1.56(s,9H)1.46(s,3H)1.32〜1.43(m,2H)1.00〜1.12(m,2H);C
26H
30FNO
6のLCMS m/z 472.20(M+H)
+。
(実施例243)
(−)−4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例244)
(+)−4−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−フェノキシ]−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物をSFCカラムクロマトグラフィーにより実施例242をキラル分離することにより調製した。
実施例243:[α]
D=−20.49;100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.30(s,1H)7.50〜7.57(m,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.07(dd,J=11.24,1.39Hz,2H)6.80(dd,J=8.59,2.53Hz,1H)6.78(d,J=2.27Hz,1H)6.67(dd,J=11.12,2.27Hz,1H)4.22(t,J=7.71Hz,2H)4.16(t,J=7.71Hz,2H)3.81(s,3H)3.41〜3.51(m,2H)3.39〜3.41(m,3H)3.12(d,J=16.42Hz,1H)2.78(d,J=16.42Hz,1H)2.34(dt,J=15.47,7.80Hz,2H)1.47(s,3H);C
26H
27FN
4O
5のLCMS m/z 495.20(M+H)
+;元素分析:C
26H
27FN
4O
5・0.23 H
2Oの計算値:C,62.62;H,5.55;N,11.24;実測値:C,58.2862.61;H,5.52;N,11.25。
実施例244:[α]
D=+14.78;100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.31(s,1H)7.53(t,J=8.21Hz,1H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.07(d,J=9.85Hz,2H)6.76〜6.85(m,2H)6.67(dd,J=11.37,2.27Hz,1H)4.19〜4.26(m,2H)4.16(t,J=7.71Hz,2H)3.81(s,3H)3.41〜3.52(m,2H)3.40(s,3H)3.12(d,J=16.42Hz,1H)2.77(d,J=16.67Hz,1H)2.30〜2.40(m,2H)1.47(s,3H);C
26H
27FN
4O
5のLCMS m/z 495.20(M+H)
+;元素分析:C
26H
27FN
4O
5・0.20 H
2Oの計算値:C,62.69;H,5.54;N,11.25;実測値:C,62.76;H,5.51;N,11.14
(実施例245)
4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(245a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.36(s,1H)7.84〜7.91(m,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.04〜7.13(m,3H)3.81(s,3H)3.71〜3.79(m,1H)3.62(dd,J=11.87,7.07Hz,1H)3.21(d,J=16.42Hz,1H)2.87(d,J=19.96Hz,1H)2.81(s,2H)2.44〜2.53(m,1H)2.11(t,J=6.44Hz,1H)1.46(s,3H)1.31〜1.42(m,2H)1.01〜1.11(m,2H);C
24H
25N
3O
6SのLCMS m/z 484.20(M+H)
+;元素分析:C
24H
25N
3O
6S・0.27 H
2Oの計算値:C,58.70;H,5.04;N,8.55;実測値:C,58.71;H,5.19;N,8.42。
中間体245a:4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体1fでの記載と同様の方法で、4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(227c)および1−シクロプロパンスルホニル−4−フルオロ−ベンゼンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.86(d,J=8.59Hz,2H)7.23(s,1H)7.07(d,J=8.59Hz,2H)3.73(dd,J=11.87,5.81Hz,1H)3.62(d,J=7.58Hz,1H)3.16(d,J=16.67Hz,1H)2.78(d,J=16.67Hz,1H)2.48(td,J=8.02,4.67Hz,1H)1.55〜1.58(m,12H)1.45(s,2H)1.36(dd,J=4.67,1.89Hz,2H)0.97〜1.13(m,2H);C
24H
27O
7SのLCMS m/z 460.80(M+H)
+。
(実施例246)
4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(245a)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.35(s,1H)8.08(s,1H)7.88(d,J=8.84Hz,1H)7.82〜7.92(m,1H)7.03〜7.14(m,4H)4.12(s,3H)3.77(dd,J=12.00,5.68Hz,1H)3.63(dd,J=12.00,7.45Hz,1H)3.22(d,J=16.42Hz,1H)2.83(d,J=16.67Hz,1H)2.44〜2.54(m,1H)1.96(dd,J=7.45,5.68Hz,1H)1.47(s,3H)1.37(dd,J=4.80,1.77Hz,2H)1.07(dd,J=7.83,2.02Hz,2H);C
23H
24N
4O
6SのLCMS m/z 485.00(M+H)
+;元素分析:C
23H
24N
4O
6S・0.26 H
2Oの計算値:C,56.47;H,5.05;N,11.45;実測値:C,56.46;H,5.00;N,11.40。
(実施例247)
(−)−4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドおよび
(実施例248)
(+)−4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(247a)から調製し、続いて、SFCカラムクロマトグラフィーによりキラル分離した。
実施例247:[α]
D=−14.75;100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.28(s,1H)7.85〜7.90(m,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.10〜7.14(m,1H)7.09(s,2H)7.06(d,J=1.26Hz,1H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)3.81(s,3H)3.43〜3.52(m,2H)3.41(s,3H)3.16(d,J=16.67Hz,1H)2.80(d,J=16.42Hz,1H)2.45〜2.53(m,1H)1.48(s,3H)1.34〜1.39(m,2H)1.07(dd,J=7.83,2.02Hz,2H);C
25H
27N
3O
6SのLCMS m/z 498.20(M+H)
+;元素分析:C
25H
27N
3O
6Sの計算値:C,60.35;H,5.47;N,8.45;実測値:C,60.34;H,5.51;N,8.37。
実施例248:[α]
D=+14.49;100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.30(s,1H)7.87(ddd,J=9.22,2.78,2.40Hz,2H)7.29(d,J=2.27Hz,1H)7.10〜7.12(m,1H)7.08〜7.10(m,2H)7.06(d,J=1.52Hz,1H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)3.81(s,3H)3.42〜3.52(m,2H)3.41(s,3H)3.16(d,J=16.67Hz,1H)2.80(d,J=16.42Hz,1H)2.49(ddd,J=8.02,4.86,3.03Hz,1H)1.48(s,3H)1.31〜1.39(m,2H)1.07(ddd,J=14.15,6.32,1.26Hz,2H);C
25H
27N
3O
6SのLCMS m/z 498.20(M+H)
+;元素分析:C
25H
27N
3O
6S・0.16 H2Oの計算値:C,60.00;H,5.50;N,8.40;実測値:C,60.01;H,5.65;N,8.38。
中間体247a:4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
表題化合物を中間体201aでの記載と同様の方法で、4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(245a)およびヨウ化メチルから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.86(d,J=8.84Hz,2H)7.22(s,1H)7.07(d,J=8.84Hz,2H)3.41〜3.52(m,2H)3.40(s,3H)3.11(d,J=16.67Hz,1H)2.76(d,J=16.67Hz,1H)2.48(td,J=7.89,4.67Hz,1H)1.56(s,9H)1.46(s,3H)1.32〜1.43(m,2H)1.00〜1.12(m,2H);C
25H
30O
7SのLCMS m/z 475.20(M+H)
+。
(実施例249)
(−)−4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミドおよび
(実施例250)
(+)−4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−アミド
表題化合物を実施例200での記載と同様の方法で、4−(4−シクロプロパンスルホニル−フェノキシ)−2−メトキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(247a)から調製し、続いて、SFCカラムクロマトグラフィーによりキラル分離した。
実施例249:[α]
D=−11.16;100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.31(s,1H)8.08(s,1H)7.82〜7.94(m,2H)7.11(d,J=9.09Hz,2H)7.09(s,2H)4.12(s,3H)3.42〜3.56(m,2H)3.41(s,3H)3.17(d,J=16.67Hz,1H)2.81(d,J=16.42Hz,1H)2.37〜2.60(m,1H)1.48(s,3H)1.37(dd,J=4.80,2.02Hz,2H)1.07(dd,J=7.83,2.02Hz,2H);C
24H
26N
4O
6SのLCMS m/z 499.00(M+H)
+;元素分析:C
24H
26N
4O
6Sの計算値:C,57.82;H,5.26;N,11.24;実測値:C,57.70;H,5.31;N,11.11。
実施例250:[α]
D=+13.33;>99%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.30(s,1H)8.08(s,1H)7.79〜7.95(m,2H)7.05〜7.14(m,4H)4.12(s,3H)3.42〜3.55(m,2H)3.41(s,3H)3.17(d,J=16.42Hz,1H)2.81(d,J=16.67Hz,1H)2.45〜2.54(m,1H)1.48(s,3H)1.37(dd,J=4.55,2.02Hz,2H)1.07(dd,J=7.96,1.89Hz,2H);C
24H
26N
4O
6SのLCMS m/z 499.00(M+H)
+;元素分析:C
24H
26N
4O
6S・0.09 H
2Oの計算値:C,58.82;H,4.77;N,11.43;実測値:C,58.88;H,4.75;N,11.33。
(実施例251)
2−フルオロメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
2−ヒドロキシメチル−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(227)(62mg、0.140mmol)および2,4,6−コリジン(0.0359mL、0.271mmol)の無水CH
2Cl
2溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0365mL、0.217mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃から室温まで1時間攪拌した。TLCにより、反応が完了したことが示された。反応を0.5NのHCl水溶液でクエンチし、3×CHCl
3で抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を無水CH
2Cl
2(3mL)に溶かし、TBAF(1mL、THF中1M)を加えた。生じた混合物を室温で1.5時間攪拌し、H
2Oでクエンチし、3×CHCl
3で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中50〜65%のEtOAcで溶離して精製すると、白色の固体(18mg、収率28%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.55(s,1H)7.84〜7.96(m,2H)7.25〜7.31(m,2H)7.02〜7.15(m,3H)6.72〜6.83(m,1H)4.26〜4.54(m,2H)3.79(s,3H)3.20(d,J=16.67Hz,1H)3.08(s,3H)2.89(dd,J=16.67,1.77Hz,1H)1.52(s,3H);C
22H
22FN
3O
5SのLCMS m/z 460.00(M+H
+)。
(実施例252)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
2−アミノ−5−メチルピリジン(289mg、2.67mmol)をDCE(10mL)に0℃で溶かし、次いで、Al(CH
3)
2Cl(2.67mL、ヘキサン中1M)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、混合物を室温で30分間攪拌した。エチル2−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(100mg、0.267mmol)を加え、攪拌を14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させた。粗製生成物を勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、CHCl
3/MeOH(100/0から98/2)を使用して精製すると、表題化合物(100mg、86%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.32(s,3H)2.48(s,3H)3.07(s,3H)6.24(s,1H)7.08〜7.16(m,2H)7.48(d,J=1.32Hz,1H)7.57(dd,J=8.29,2.35Hz,1H)7.81〜7.97(m,3H)8.12(d,J=2.35Hz,1H)8.25(d,J=8.29Hz,1H)8.44(s,1H)。C
23H
20N
2O
5SのLCMS m/z 437.4(M+H)
+。
中間体252a:3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−2−フリル)ブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(74.2g、1.09mol)を激しく攪拌しながら、5−メチル−2−フルアルデヒド1(100g、0.91mol)およびコハク酸ジエチル(316g、1.81mol)のエタノール(1L)溶液に加えた。反応混合物を8時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで50℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた残渣を10%HCl500mLおよび酢酸エチル500mLで希釈した。混合物を振盪した。有機層を分離し、NaHCO
3の飽和水溶液500mLで希釈し、振盪した。水性層を分離し、10%HClでpH2に酸性化し、酢酸エチル1Lで抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させ、シリカゲルの層(200×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合(1:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理した。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させると、所望の化合物45g(0.19mol、21%)が黄色の固体として得られた。
中間体252b:エチル4−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
酢酸ナトリウム(30g、0.36mol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−2−フリル)ブト−3−エン酸(45g、0.19mol)の無水酢酸250mL溶液に加えた。反応混合物を2時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン500mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。固体をジクロロメタン200mLで洗浄した。合わせた溶液を飽和NaHCO
3水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(200×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理すると、所望の化合物25g(95mmol、51%)が黄色の固体として得られた。
中間体の調製252c:エチル4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート
エチル4−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの無水エタノール(500mL)および炭酸カリウム(18g、0.13mol)中の混合物を60℃で3時間攪拌した。混合物をジクロロメタン500mLで希釈し、懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン200mLで洗浄した。合わせた溶液を10%のクエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルカラムに導入し、ヘキサン/酢酸エチル混合物(2:1)で溶離すると、所望の化合物20g(91mmol、95%)が黄色の固体として得られた。
1HNMR(DMSO d−6):1.30(t,3H)、2.45(s,3H)、4.30(qt,2H)、6.65(s,1H)、7,28(2,1H)、7.53(s,1H)、10.25(s,1H)。
中間体252d:エチル2−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレート(4.5g、20.4mmol)、1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(5.34g、30.7mmol)およびCs
2CO
3(9.99g、30.7mmol)のDMF(10mL)中の混合物をマイクロ波中、120℃で60分間加熱した。試料を濾過し、濾液を濃縮すると、オイル残渣が得られた。オイルをHPLCにより精製すると、表題化合物(5.074g、66%)がオフホワイト色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)d ppm 1.39(t,J=7.16Hz,3H)2.46(s,3H)3.06(s,3H)4.38(q,J=7.16Hz,2H)6.21(s,1H)7.00〜7.14(m,2H)7.62(s,1H)7.81〜7.95(m,2H)8.01(s,1H)。
実施例253〜270を、実施例252での記載と同様の方法で、中間体252dおよび適切なアミノ複素環から調製した。
(実施例253)
2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−N−(5−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例254)
N−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例255)
2−メチル−N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例256)
N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例257)
2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−N−(ピリジン−2−イル)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例258)
N−(イソオキサゾール−3−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例259)
N−(4−メトキシピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例260)
N−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例261)
N−(5−シアノピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例262)
N−(5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例263)
N−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例264)
メチル6−(2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド)ニコチネート
(実施例265)
N−(5−エチルピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例266)
N−(5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例267)
2−メチル−N−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例268)
N−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例269)
N−(6−(1−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例270)
N−(5−エトキシピリジン−2−イル)−2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例271)
4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレート(0.273g、1.24mmol)および1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(0.22g、1.26mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を120℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.18g、1.85mmol)およびHATU(0.7g、1.85mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(20mg、収率4%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 7.99(m,1H)7.93〜7.96(m,2H)7.56(m,1H)7.50(m,1H)7.18〜7.20(m,2H)6.59〜6.60(m,1H)6.33(s,1H)3.83(s,3H)、3.12(s,3H)、2.47(s,3H)。C
21H
19N
3O
5SのLCMS m/z 426.10(M+H)
+。
(実施例272)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例271での記載と同様の方法で、エチル4−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレート(0.275g、1.25mmol)、2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.289g、1.56mmol)および1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.21g、2.12mmol)から2ステップで調製すると、固体(5mg、収率1%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.90(s,1H)8.12(s,1H)7.61〜7.62(m,2H)7.38〜7.42(t,1H)7.03〜7.06(m,1H)6.88〜6.91(m,1H)6.58〜6.59(m,1H)6.50(m,1H)3.78(s,3H)3.00(s,3H)2.88(m,3H)2.47〜2.48(m,3H)。C
23H
21FN
4O
4のLCMS m/z 437.20(M+H)
+。
(実施例273)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例271での記載と同様の方法で、エチル4−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレート(0.275g、1.25mmol)、2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.289g、1.56mmol)および2−アミノ−5−メチルピリジン(0.229g、2.1mmol)から2ステップで調製すると、オフホワイト色の固体(131mg、収率24%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.79(s,1H)8.21(m,1H)8.16(s,1H)8.06〜8.08(d,1H))7.66(m,1H)7.64(m,1H)7.37〜7.41(t,1H)7.02〜7.06(m,1H)6.89〜6.92(m,1H)6.50(s,1H)2.99(s,3H)2.87(m,3H)2.47(m,3H)2.27(s,3H)。
(実施例274)
2−エチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
2−エチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボン酸(300mg、0.83mmol)、HATU(476mg、1.3mmol)およびDIPEA(162mg、1.3mmol)のDMF(20mL)溶液を1時間攪拌した。この後、5−メチルピリジン−2−アミン(108mg、1.0mmol)を加えた。生じた混合物を一晩攪拌した。反応をTLC(石油エーテル/EtOAc 1:1)により監視した。混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製すると、所望の生成物(115.0mg、31%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.52(s,1H)、8.18(d,1H)、8.04(s,1H)、7.86(d,3H)、7.52(d,1H)、7.42(s,1H)、7.06(d,2H)、6.20(s,1H)、3.00(s,3H)、2.74(q,2H)、2.24(s,3H)、1.26(t,3H);MS(ACPI,pos):451.2。
中間体274a:(3E)−3−(エトキシカルボニル)−4−(5−エチル−2−フリル)ブト−3−エン酸の調製
tBuOK(61.4g、0.54mol)の
tBuOH(180mL)懸濁液に、5−エチル−2−フルアルデヒド(22.5g、0.18mol)のコハク酸ジエチルエステル(142.1g、0.82mol)懸濁液を加えた。反応混合物を1時間還流させた。次いで、同じ量の
tBuOK、
tBuOHおよびコハク酸ジエチルエステルを同じ温度で加え、反応混合物を還流でさらに1時間攪拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc 2:1)により、フルアルデヒドの完全な消費が示された。反応混合物を室温に冷却し、20%HCl水溶液(200mL)でpH約2に酸性化し、EtOAc(500mL×3)で抽出した。有機相を10%Na
2CO
3水溶液(500mL×3)で洗浄した。合わせた水性層をエチルエーテル(500mL)で洗浄し、20%HCl水溶液(100mL)でpH約2に酸性化した。水性相をEtOAc(500mL×4)で最終的に抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、粗製酸(45.4g、100%)が得られ、これを、さらに精製することなく次のステップでそのまま使用した。
中間体の調製274b:エチル4−(アセチルオキシ)−2−エチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
(エトキシカルボニル)−4−(5−エチル−2−フリル)ブト−3−エン酸(45.4g、0.18mol)および酢酸ナトリウム(59.0、0.72mol)の無水酢酸(450mL)中の混合物を還流に5時間加熱した。TLC(石油エーテル/EtOAc 4:1)により、出発物質の完全な消費が示された。反応混合物を濃縮し、残渣を15%Na
2CO
3水溶液(500mL)に注ぎ、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを介して石油エーテル/EtOAc(70:1)を使用して精製すると、所望の化合物(13.0g、28%)が黄色の固体として得られた。
中間体274c:エチル2−エチル−4−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−(アセチルオキシ)−2−エチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(8.0g、29.0mmol)およびK
2CO
3(4.81g、34.8mmol)のエタノール(80mL)中の懸濁液を24時間還流させた。TLC(石油エーテル/EtOAc 4:1)により、アセテートの完全な消費が示された。溶媒を減圧下に除去し、残渣を水(30mL)に注いだ。水性相を10%HCl水溶液(50ml)でpH約2に酸性化し、EtOAc(100mL×2)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲル上で石油エーテル/EtOAc(40:1)で溶離して精製すると、所望の化合物(6.0g、88%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.87(s,1H)、7.45(s,1H)、6.46(s,1H)、6.36(s,1H)、4.34〜4.27(q,2H)、2.77〜2.71(q,2H)、1.40〜1.31(t,3H)、1.31〜1.21(t,3H)。
中間体274d:エチル2−エチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル2−エチル−4−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(0.80g、3.4mmol)、4−フルオロフェニルメチルスルホン(0.60g、3.4mmol)およびCs
2CO
3(1.12g、3.4mmol)のDMF(40mL)中の混合物を100℃に一晩加熱した。反応をTLC(石油エーテル/EtOAc 4:1)により監視した。混合物を水(50mL)に注ぎ、EtOAc(90mL×3)で抽出した。有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、カラムクロマトグラフィーを介してシリカゲル上で、石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶離して精製すると、所望の化合物(0.80g、60%)が無色のオイルとして得られた。
中間体274e:2−エチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
エチル2−エチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(0.80g、2.1mmol)およびKOH(0.35g、6.3mmol)のMeOH(40mL)および水(4mL)中の混合物を還流に一晩加熱した。反応をTLC(石油エーテル/EtOAc 4:1)により監視した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、水(50mL)に注いだ。水性層を濃HCl(4mL)でpH約2に酸性化し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、所望の化合物(0.70g、94%)がオフホワイト色の固体として得られた。
(実施例275)
2−エチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
2−エチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボン酸(400mg、1.1mmol)、HATU(635mg、1.6mmol)およびDIPEA(214mg、1.6mmol)のDMF(20mL)溶液を1時間攪拌した。次いで、1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(129mg、1.3mmol)を加えた。生じた溶液を一晩攪拌した。反応をTLC(石油エーテル/EtOAc 1:1)により監視した。混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、分取HPLCにより精製すると、所望の生成物(109.5mg、22%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO):δ 10.89(s,1H)、8.15(s,1H)、7.94(d,2H)、7.65(s,1H)、7.00(s,1H)、7.24(d,2H)、6.61(s,1H)、6.55(d,2H)、3.77(s,3H)、3.20(s,3H)、2.82(q,2H)、1.25(t,3H);MS(APCI,pos):440.3。
(実施例276)
4−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−エチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
4−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−エチル−1−ベンゾフラン−6−カルボン酸(400mg、1.13mmol)、HATU(671mg、1.70mmol)およびDIPEA(226mg、1.70mmol)のDMF(20mL)溶液を1時間攪拌した。次いで、5−メチルピリジン−2−アミン(146mg、2.26mmol)を加えた。生じた溶液を一晩攪拌した。反応をTLC(石油エーテル/EtOAc 1:1)により監視した。混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、分取HPLCを介して精製すると、所望の化合物(133.7mg、27%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.92(bs,1H)、8.25(d,1H)、8.03(s,1H)、7.82(s,1H)、7.55(d,2H)、7.44〜7.37(m,3H)、6.96(d,2H)、6.22(s,1H)、3.10〜2.93(d,6H)、2.74(q,2H)、2.26(s,3H)、1.26(t,3H)。LCMS m/z 444.40(M+H)
+。
中間体276a:4−ヨード−N,N−ジメチルベンズアミドの調製
4−ヨード安息香酸(2.0g、8.0mmol)、HATU(4.6g、12.0mmol)およびDIPEA(1.6g、12.0mmol)のDMF(30mL)溶液を1時間攪拌した。次いで、塩酸ジメチルアミン(0.98mg、12.0mmol)を加えた。生じた溶液を一晩攪拌した。反応をTLC(石油エーテル/EtOAc 2:1)により監視した。反応混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(40mL×3)で抽出した。有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、石油エーテル/EtOAc(4:1)を使用して精製すると、所望の化合物(1.5g、60%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.75(d,2H)、7.16(d,2H)、3.15〜2.97(d,6H)。
中間体276b:エチル4−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−エチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル2−エチル−4−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(0.8g、3.4mmol)、4−ヨード−N,N−ジメチルベンズアミド(0.9g、3.3mmol)、Cs
2CO
3(1.12g、3.4mmol)およびCuI(400mg、2.1mmol)のピリジン(30mL)中の混合物を100℃に24時間加熱した。TLC(石油エーテル/EtOAc 4:1)により、フェノールの完全な消費が示された。溶媒を減圧下に除去した。残渣を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを介して石油エーテル/EtOAc(20:1から1:1へ)を使用して精製すると、所望の化合物(400mg、30%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.97(s,1H)、7.56(s,1H)、7.43(d,2H)、7.00(d,2H)、6.27(s,1H)、4.44〜4.35(q,2H)、3.15〜3.04(d,6H)、2.83〜2.78(q,2H)、1.45〜1.37(t,3H)、1.37〜1.26(t,3H)。
中間体276c:4−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−エチル−1−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
エチル4−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−エチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(400mg、1.0mmol)およびLiOH・H
2O(200mg、4.7mmol)のMeOH(20mL)および水(2mL)中の懸濁液を室温で4時間攪拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc 4:1)により、反応が完了したことが示された。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、水(30mL)に注いだ。水性層を濃HClでpH約2に酸性化し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をブライン(25mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、所望の生成物(350mg、99%)が黄色の固体として得られた。
(実施例277)
N,N−ジメチル−5−[(2−メチル−6−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]−カルボニル}−1−ベンゾフラン−4−イル)オキシ]ピリジン−2−カルボキサミド
5−メチルピリジン−2−アミン(191mg、1.76mmol)のDCE溶液に0℃で、Al(CH
3)
2Clを滴加した。混合物を室温で20分間攪拌した後に、エチル4−({6−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−3−イル}オキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(65mg、0.18mmol)を加えた。反応を室温で14時間攪拌した。試料をCH
2Cl
2で希釈し、酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)(1mL)でクエンチした。注:添加はゆっくりと行った。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製試料をシリカゲルカラムに導入し、MeOH/CHCl
3(3/97)で溶離すると、生成物(35mg、収率85%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.32(s,3H)2.48(s,3H)3.16(d,J=7.54Hz,6H)6.26(s,1H)7.31(dd,J=8.67,2.83Hz,1H)7.48(d,J=1.13Hz,1H)7.58(d,J=6.78Hz,1H)7.69(d,J=8.67Hz,1H)7.87(s,1H)8.12(s,1H)8.26(d,J=8.48Hz,1H)8.38(d,J=2.64Hz,1H)8.53(s,1H);MS(ESI,pos):431。
中間体277a:5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキサミドの調製
5−ブロモピリジン−2−カルボン酸(1.5g、7.4mmol)、ジメチルアミン(1.3gm、16mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(過剰)のDMF(10mL)溶液に、HATUのDMF(5mL)溶液を加えた。反応を室温で14時間攪拌した後に、溶媒を低真空下に除去した。残渣を酢酸エチルに入れ、1NのHCl(2×)、ブライン(2×)、1NのNaOH(2×)、ブライン(3×)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製生成物をさらに精製することなく後続のステップで使用した。
中間体277b:5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド1−オキシドの調製
5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド(730mg、3.19mmol)のHOAc10mL溶液に、35%H
2O
21mLを加えた。混合物を78℃で14時間攪拌した後に、冷却し、減圧下に濃縮した。残渣を過剰の固体Na
2CO
3でアルカリ性にし、CHCl
325mLで攪拌しながら希釈した。無機塩を濾別し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を減圧下に蒸発させると、生成物(750mg、98%)が得られ、これをさらに精製することなく使用した。MS(ESI,pos):247.00。
中間体277c:エチル4−({6−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}オキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
表題化合物を中間体252dでの記載と同様の方法で、エチル4−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレートおよび5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド1−オキシドを反応させることにより合成した。LC−MS(ESI,pos):386.00。
中間体277d:エチル4−({6−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−3−イル}オキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
攪拌されているエチル4−({6−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}オキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(176mg、0.457mmol)の酢酸15mL溶液に、粉末Feを加えたが、この間、温度を70℃で2時間維持した。LC−MSにより、反応が完了したことが示された。反応を室温に冷却し、不溶性物質を濾過した。母液をEtOAcで希釈し、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製生成物をシリカゲルカラムに導入し、MeOH/CHCl
3(2/98から5/95へ)で溶離すると、生成物(135mg、収率85%)が無色のオイルとして得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.40(t,J=7.16Hz,3H)2.47(s,3H)3.15(d,6H)4.39(q,J=7.03Hz,2H)6.25(s,1H)7.30(d,J=2.45Hz,1H)7.55〜7.64(m,1H)7.64〜7.76(m,1H)8.00(s,1H)8.38(s,1H);LC−MS(ESI)+ m/z=369.00(M+H)
+。
(実施例278)
N,N−ジメチル−5−(2−メチル−6−((2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバモイル)−ベンゾフラン−4−イルオキシ)ピコリンアミド
表題化合物を実施例277での記載と同様の方法で、中間体277dおよび2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−アミンから調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 2.48(s,3H)3.15(d,J=7.16Hz,6H)4.12(s,3H)6.27(s,1H)7.31(dd,J=8.67,2.83Hz,1H)7.43(s,1H)7.69(d,J=8.67Hz,1H)7.83(s,1H)8.10(s,1H)8.37(d,J=2.64Hz,1H)8.51(s,1H)。LCMS m/z 421.00(M+H)
+。
(実施例279)
5−(6−((5−メトキシピラジン−2−イル)カルバモイル)−2−メチルベンゾフラン−4−イルオキシ)−N,N−ジメチルピコリンアミド
表題化合物を実施例277での記載と同様の方法で、中間体277dおよび5−メトキシピラジン−2−アミンから調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 2.48(s,3H)3.15(d,6H)3.99(s,3H)6.27(s,1H)7.28〜7.38(m,1H)7.48(s,1H)7.61〜7.76(m,1H)7.79〜8.02(m,2H)8.30〜8.47(m,2H)9.19(s,1H)。LCMS m/z 448.00(M+H)
+。
(実施例280)
N−[5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル]−2−メチル−4−{[5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]オキシ}−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
N
2−N
2−ジメチルピリザン−ジアミン(368mg、2.66mmol)のDCE溶液に0℃で、Al(CH
3)
2Cl(3.0mL、1.0M)を滴加した。反応を室温で20分間攪拌した後に、エチル2−メチル−4−{[5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]オキシ}−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(100mg、0.26mmol)を加えた。反応を室温で14時間攪拌した。試料をCH
2Cl
2で希釈し、酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)(1mL)で徐々にクエンチした(注意)。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製試料をシリカゲルカラムに導入し、(5〜10%のMeOH/CHCl
3)で溶離すると、生成物(110mg、収率85%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 1.59(s,3H)2.48(s,3H)3.12(s,6H)6.22(s,1H)7.16(d,J=8.67Hz,1H)7.58(d,J=1.13Hz,1H)7.70(d,J=1.32Hz,1H)7.92(s,1H)8.23(dd,J=8.57,2.54Hz,2H)8.69(d,J=2.45Hz,1H)9.15(d,J=1.32Hz,1H);MS(ESI,pos):468。
中間体280a:エチル2−メチル−4−{[5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]オキシ}−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(500mg、2.27mmol)、2−ブロモ−5−メタンスルホニルピリジン(590mg、2.57mmol)、Cs
2CO
3(1.1g、4.12mmol)およびCuI(100mg、1mmol)のDMF(20mL)中の混合物を100℃に4時間加熱した。溶媒を減圧下に除去した。残渣を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーを介してシリカゲル上で、EtOAc/Hex(10/90から30/70へ)を使用して精製すると、表題化合物(830mg、88%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.42(t,J=7.16Hz,3H)2.48(s,3H)3.01〜3.19(m,3H)4.41(q,J=7.16Hz,2H)6.23(d,J=0.94Hz,1H)7.02〜7.18(m,2H)7.64(d,J=1.13Hz,1H)7.85〜7.96(m,1H)8.02〜8.10(m,1H);(ESI,pos):376。
実施例281〜284を実施例280での記載と同様の方法で、中間体280aおよび適切なアミノ複素環から調製した。
(実施例281)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルオキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例282)
2−メチル−N−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−4−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルオキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例283)
2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−(5−(メチルスルホニル)−ピリジン−2−イルオキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例284)
N−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−メチル−4−(5−(メチルスルホニル)−ピリジン−2−イルオキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例285)
N2,N2−ジメチル−N6−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミド
2−アミノ−5−メチルピリジン(226mg、2.09mmol)をDCE(10mL)に0℃で溶かし、次いで、Al(CH
3)
2Cl(2.09mL、ヘキサン中1M)を滴加した。混合物を室温で30分間攪拌した後に、次いで、エチル2−(ジメチルカルバモイル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(90mg、0.21mmol)を加え、攪拌をさらに14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させた。生成物を逆相HPLCにより精製すると、表題化合物(61mg、61%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.32(s,3H)3.08(s,3H)3.15(s,3H)3.34(s,3H)7.12〜7.18(m,2H)7.19(s,1H)7.52(s,1H)7.58(dd,J=8.48,2.26Hz,1H)7.87〜7.98(m,2H)7.99(s,1H)8.11(s,1H)8.24(d,J=8.48Hz,1H)8.64(s,1H)。LCMS m/z 494.0(M+H)
+。
中間体285a:エチル2−(ブロモメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル2−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレート(252d)(226mg、0.604mmol)およびNBS(183mg、1.03mmol)のCHCl
3(10mL)溶液に、過酸化ベンゾイル(14.6mg、0.0604mmol)を加えた。還流で4時間攪拌した後に、溶媒を蒸発させた。生成物を勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、ヘキサン/EtOAc(100/0から70/30へ)で精製すると、表題化合物(200mg、73%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.39(t,J=7.16Hz,3H)3.07(s,3H)4.39(q,J=7.16Hz,2H)4.53(s,2H)6.62(s,1H)7.05〜7.18(m,2H)7.62(d,J=0.75Hz,1H)7.86〜7.98(m,2H)8.07(d,J=0.75Hz,1H)。
中間体285b:エチル2−ホルミル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル2−(ブロモメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレート(320mg、0.706mmol)およびIBX(395mg、1.41mmol)のDMSO(2mL)溶液を65℃で3時間加熱した。反応を水でクエンチし、生成物をCHCl
3で抽出した。合わせた有機層を水(2×)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を勾配クロマトグラフィーによりシリカゲルで、ヘキサン/EtOAc(100/0から40/60へ)を使用して精製すると、表題化合物(230mg、84%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.40(t,J=7.16Hz,3H)3.09(s,3H)4.41(q,J=7.16Hz,2H)7.14〜7.23(m,2H)7.46(d,J=0.94Hz,1H)7.62(d,J=0.94Hz,1H)7.89〜8.02(m,2H)8.15(t,J=0.94Hz,1H)9.89(s,1H)。
中間体285c:6−(エトキシカルボニル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−2−カルボン酸の調製
アセトニトリル10mLに過ヨウ素酸(232mg、1.02mmol)を加え、溶液を室温で15分間激しく攪拌した。次いで、エチル2−ホルミル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(360mg、0.927mmol)を0℃で加え、続いて、CH
3CN(1mL)中のフルオロクロム酸ピリジウム(3.69mg、0.0185mmol)を加えた。反応を0℃で1時間攪拌した。反応を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮すると、表題化合物(355mg、95%)がオレンジ色の固体として得られた。粗製生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.40(t,J=7.16Hz,3H)3.09(s,3H)4.41(q,J=7.16Hz,2H)7.12〜7.22(m,2H)7.55(d,J=1.13Hz,1H)7.63(d,J=1.13Hz,1H)7.92〜8.02(m,2H)8.17(s,1H)。
中間体285d:エチル2−(ジメチルカルバモイル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
6−(エトキシカルボニル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−2−カルボン酸(450mg、1.11mmol)のDMF(10mL)溶液に、HATU(846mg、2.23mmol)、DIEA(719mg、5.56mmol)を加え、溶液を0℃で15分間攪拌した。塩酸ジメチルアミン(136mg、1.67mmol)を加え、溶液を室温に徐々に加温し、14時間攪拌した。水を加え、生成物をCHCl
3で抽出した。合わせた有機層を水(2×)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、CHCl
3/MeOH(100/0から95/5へ)を使用して精製すると、表題化合物(460mg、96%)が淡黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.40(t,J=7.16Hz,3H)3.07(s,3H)3.13(s,3H)3.33(s,3H)4.40(q,J=7.16Hz,2H)7.07〜7.15(m,2H)7.16(d,J=0.75Hz,1H)7.65(d,J=0.94Hz,1H)7.87〜7.94(m,2H)8.10〜8.15(d,J=0.94Hz,1H)。
実施例286〜292を実施例285での記載と同様の方法で、中間体285dまたは、中間体285dでの記載と同様の方法で中間体285cおよび塩酸アゼチジンから調製されたエチル2−(アゼチジン−1−カルボニル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレートから調製した。
(実施例286)
N2,N2−ジメチル−N6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミド
(実施例287)
N6−(5−メトキシピラジン−2−イル)−N2,N2−ジメチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミド
(実施例288)
N2,N2−ジメチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−N6−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミド
(実施例289)
N6−(4−メトキシピリジン−2−イル)−N2,N2−ジメチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミド
(実施例290)
2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例291)
2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例292)
2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−N−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例293)
4−{4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−N−(4−メトキシピリジン−2−イル)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
4−メトキシピリジン−2−アミン(295mg、2.37mmol)のDCE溶液に0℃で、Al(CH
3)
2Cl(3.0mL、1.0M)を滴加し、反応を室温で20分間攪拌した。次いで、エチル4−{4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(100mg、0.24mmol)を加え、反応を室温でさらに14時間攪拌した。試料をCH
2Cl
2で希釈し、酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)(1mL)でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に濃縮した。粗製試料をシリカゲルカラムに導入し、MeOH/CHCl
3(5/95〜10/90)で溶離すると、生成物(110mg、収率93%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.49(s,3H)2.84(d,J=1.51Hz,6H)3.91(s,3H)6.26(s,1H)6.64(dd,J=5.75,2.35Hz,1H)6.71〜6.91(m,2H)7.52(s,1H)7.81(t,J=8.29Hz,1H)7.91(s,1H)8.01(s,1H)8.09(d,J=5.84Hz,1H)8.59(s,1H);MS(ESI,pos):500。
中間体293a:エチル4−{4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(500mg、2.27mmol)、2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(553mg、2.75mmol)、Cs
2CO
3(1.1g、4.12mmol)およびCuI(100mg、1mmol)のDMF(20mL)中の混合物を100℃に4時間加熱した。溶媒を減圧下に除去した。残渣を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、勾配シリカゲルカラムクロマトグラフィーを介して、EtOAc/Hex(10/90から30/70へ)を使用して精製すると、所望の化合物(850mg、91%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.41(t,J=7.16Hz,3H)2.48(s,3H)2.78〜2.94(m,6H)4.40(q,J=7.10Hz,2H)6.24(s,1H)6.66〜6.94(m,2H)7.65(s,1H)7.79(t,J=8.38Hz,1H)8.04(s,1H);MS(ESI,pos):422。
実施例294〜308を実施例293での記載と同様の方法で、中間体293aまたは、中間体293aでの記載と同様の方法でエチル4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートおよび1−(4−フルオロフェニルスルホニル)アゼチジンから調製されたエチル4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレートから調製した。
(実施例294)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例295)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−N−(4−メトキシピリジン−2−イル)−2−メチル−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例296)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−2−メチル−N−(ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例297)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例298)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−2−メチル−N−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例299)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−N−(5−(ジメチルアミノ)−ピラジン−2−イル)−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例300)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−N−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例301)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−N−(5−(ヒドロキシメチル)−ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例302)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−N−(5−エトキシピリジン−2−イル)−2−メチル−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例303)
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェノキシ)−N−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−メチル−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例304)
4−{4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−2−メチル−N−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例305)
4−{4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例306)
4−{4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−2−メチル−N−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例307)
4−{4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−N−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例308)
N−[5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル]−4−{4−[(ジメチルアミノ)−スルホニル]−3−フルオロフェノキシ}−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例309)
2−(メトキシメチル)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
2−(メトキシメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボン酸(130mg、0.345mmol)のDMF(5mL)溶液に、HATU(263mg、0.691mmol)およびDIEA(89.3mg、0.691mmol)を加えた。溶液を0℃で15分間攪拌した後に、2−アミノ−5−メチルピリジン(74.7mg、0.691mmol)を加えた。溶液を室温に徐々に加温し、14時間攪拌した。反応を高真空下に濃縮し、生成物を逆相HPLCにより精製すると、表題化合物(88mg、55%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.36(s,3H)3.07(s,3H)3.46(s,3H)4.56(s,2H)6.59(s,1H)7.07〜7.18(m,2H)7.53(d,J=1.32Hz,1H)7.74(dd,J=8.67,1.32Hz,1H)7.85〜7.95(m,2H)8.00(s,1H)8.09(s,1H)8.22(d,J=8.67Hz,1H)9.10(s,1H)。LCMS m/z 467.20(M+H)
+。
中間体309a:2−(メトキシメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボン酸の調製
エチル2−(ブロモメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレート(285a)(750mg、1.65mmol)のTHFおよびMeOH(3:1、15mL)中の溶液に、MeOH中のNaOMe(25%w/w、1mL)を0℃で滴加した。溶液を0℃で2時間攪拌した後に、水を加え、攪拌を14時間継続した。溶媒を減圧下に低減した。pH約1まで、水溶液に1NのHClを加えた。生成物をCHCl
3で抽出し、MgSO
4上で乾燥させた。溶液を濃縮すると、表題化合物(610mg、98%)が白色の固体として得られた。生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 3.07(s,3H)3.46(s,3H)4.56(s,2H)6.58(s,1H)7.07〜7.17(m,2H)7.67(d,J=1.13Hz,1H)7.85〜7.99(m,2H)8.13(d,J=1.13Hz,1H)。
実施例310〜315を実施例309での記載と同様の方法で、中間体309aおよび適切なアミノ複素環から調製した。
(実施例310)
2−(メトキシメチル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例311)
N−[5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル]−2−(メトキシメチル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例312)
2−(メトキシメチル)−N−(5−メトキシピラジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例313)
2−(メトキシメチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−N−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例314)
2−(メトキシメチル)−N−(4−メトキシピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例315)
2−(メトキシメチル)−N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
(実施例316)
2−(ヒドロキシメチル)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
2−アミノ−5−メチルピリジン(305mg、2.82mmol)のDCE(10mL)溶液に0℃で塩化ジメチルアルミニウム(ヘキサン中1M、2.82mL)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、エチル2−(ヒドロキシメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレート(110mg、0.282mmol)を加え、攪拌をさらに14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させた。生成物を逆相HPLCにより精製すると、表題化合物(90mg、71%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δ ppm 2.27(s,3H)3.20(s,3H)4.58(d,J=5.84Hz,2H)5.60(t,J=5.84Hz,1H)6.61(s,1H)7.24(d,J=8.67Hz,2H)7.66(dd,J=8.48,2.26Hz,1H)7.70(s,1H)7.93(d,J=8.67Hz,2H)8.06(d,J=8.48Hz,1H)8.22(d,J=2.26Hz,1H)8.24(s,1H)10.83(s,1H)。LCMS m/z 453.0(M+H)
+。
中間体316a:エチル2−(ヒドロキシメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル2−ホルミル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレート(285b)(230mg、0.592mmol)のMeOH(10mL)溶液にNaBH
4(50mg、1.3mmol)を加えた。混合物を半時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、生成物を勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、CHCl
3/MeOH(100/0から98/2へ)を使用して精製した。所望の化合物を白色の固体(170mg、74%)として単離した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.40(t,J=7.16Hz,3H)1.99(t,J=6.22Hz,1H)3.06(s,3H)4.39(q,J=7.16Hz,2H)4.78(d,J=6.22Hz,2H)6.52(d,J=1.13Hz,1H)7.00〜7.17(m,2H)7.64(d,J=1.13Hz,1H)7.87〜7.97(m,2H)8.06(s,1H)。
(実施例317)
2−(ヒドロキシメチル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例316での記載と同様の方法で、中間体316aおよび1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンから調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 3.07(s,3H)3.83(s,3H)4.78(s,2H)6.55(s,1H)6.84(d,J=2.26Hz,1H)7.05〜7.18(m,2H)7.31(d,J=2.26Hz,1H)7.48(d,J=1.13Hz,1H)7.79〜8.06(m,3H)8.98(s,1H);LCMS m/z 442.00(M+H)
+。
(実施例318)
N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−2−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
3−アミノ−1−メチルピラゾール(106mg、1.09mmol)のDCE(10mL)溶液に0℃でAl(CH
3)
2Cl(1.09mL、ヘキサン中1M)を滴加した。氷浴を外した後に、混合物を室温で30分間攪拌した。エチル4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−2−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)ベンゾフラン−6−カルボキシレート(50mg、0.11mmol)を加え、攪拌をさらに14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させた。生成物を逆相HPLCにより精製すると、表題化合物(22mg、47%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.97〜2.13(m,2H)2.44(t,J=8.01Hz,2H)3.08(s,3H)3.46(t,J=6.97Hz,2H)3.81(s,3H)4.60(s,2H)6.54(s,1H)6.79(d,J=2.26Hz,1H)7.09〜7.17(m,2H)7.29(d,J=2.26Hz,1H)7.44(s,1H)7.81〜7.98(m,3H)8.54(s,1H)。LCMS m/z 509.0(M+H)
+。
中間体318a:エチル4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−2−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
2−ケトピロリジン(75.1mg、0.882mmol)のDMF(10mL)溶液にNaH(鉱油中60%、44mg、1.1mmol)を室温で加えた。反応を30分間攪拌した後に、エチル2−(ブロモメチル)−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゾフラン−6−カルボキシレート(285a)(200mg、0.441mmol)を加えた。混合物を室温でさらに2時間攪拌した。水を反応に加え、生成物をCHCl
3で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濃縮した。生成物を勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、CHCl
3/MeOH(100/0から95/5へ)を使用して精製すると、表題化合物(50mg、25%)が黄色のオイルとして得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(t,J=7.16Hz,3H)1.98〜2.14(m,2H)2.42(t,J=8.10Hz,2H)3.06(s,3H)3.44(t,J=7.06Hz,2H)4.38(q,J=7.16Hz,2H)4.58(s,2H)6.49(d,J=0.75Hz,1H)7.04〜7.12(m,2H)7.61(d,J=1.13Hz,1H)7.83〜7.94(m,2H)8.05(t,J=1.13Hz,1H)。
実施例319および320を実施例318での記載と同様の方法で、中間体318aでの記載と同様の方法で、中間体285aおよびそれぞれジメチルアミンまたは2−メチル−1H−イミダゾールから出発して調製された対応するエーテルエステル中間体から調製した。
(実施例319)
2−[(ジメチルアミノ)メチル]−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.30(s,3H)2.32(s,6H)3.06(s,3H)3.61(s,2H)6.48(s,1H)7.07〜7.18(m,2H)7.50(d,J=1.13Hz,1H)7.57(dd,J=8.48,2.26Hz,1H)7.85〜7.93(m,2H)7.94(s,1H)8.08(s,1H)8.25(d,J=8.48Hz,1H)8.76(s,1H);LCMS m/z 480.20(M+H)
+。
(実施例320)
2−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.31(s,3H)2.46(s,3H)3.07(s,3H)5.16(s,2H)6.45(s,1H)6.91〜6.94(m,1H)6.95(d,J=1.32Hz,1H)7.08〜7.19(m,2H)7.49(d,J=1.32Hz,1H)7.58(dd,J=8.67,2.26Hz,1H)7.87〜8.01(m,3H)8.10(s,1H)8.23(d,J=8.48Hz,1H)8.67(s,1H);LCMS m/z 517.00(M+H)
+。
(実施例321)
2−(ジフルオロメチル)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
2−アミノ−5−メチルピリジン(264mg、2.44mmol)をDCE(10mL)に0℃で溶かし、次いで、Al(CH
3)
2Cl(2.44mL、ヘキサン中1M)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、混合物を室温で30分間攪拌した。エチル2−(ジフルオロメチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(100mg、0.244mmol)を加え、攪拌を14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。生成物を逆相HPLCにより精製すると、表題化合物(92mg、80%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.31(s,3H)3.08(s,3H)6.75(t,J=53.94Hz,1H)6.98(s,1H)7.12〜7.20(m,2H)7.51(d,J=1.01Hz,1H)7.58(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)7.91〜7.96(m,2H)7.97(s,1H)8.11(d,J=2.15Hz,1H)8.23(d,J=8.46Hz,1H)8.54(s,1H)。LCMS m/z 473.0(M+H)
+。
中間体321a:エチル2−(ジフルオロメチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル2−ホルミル−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(285b)(500mg、1.14mmol)のCH
2Cl
2(15mL)溶液にDAST(238mg、1.48mmol)を室温で加えた。混合物を1時間攪拌し、水を加えた。生成物をCHCl
3で抽出し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をヘキサン/EtOAc(100/0から70/30へ)で溶離してシリカゲルカラムに通すと、表題化合物(400mg、86%)が無色のオイルとして得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.40(t,J=7.16Hz,3H)3.07(s,3H)4.40(q,J=7.16Hz,2H)6.74(t,J=53.78Hz,1H)6.95(s,1H)7.09〜7.19(m,2H)7.65(d,J=1.13Hz,1H)7.87〜8.00(m,2H)8.13(s,1H)。
(実施例322)
2−(ジフルオロメチル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例321での記載と同様の方法で、中間体321aおよび1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンから調製した。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−D)δ ppm 3.06(s,3H)3.79(s,3H)6.73(t,J=53.81Hz,1H)6.77(d,J=2.27Hz,1H)6.95(s,1H)7.11〜7.19(m,2H)7.28(d,J=2.27Hz,1H)7.52(d,J=1.26Hz,1H)7.87〜7.95(m,2H)7.99(s,1H);LCMS m/z 462.0(M+H)
+。
(実施例323)
4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−N2、N2−ジメチル−N6−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミド
4−(4−ホルミルフェノキシ)−N
2,N
2−ジメチル−N
6−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミド(40mg、0.09mmol)のCH
2Cl
2(5mL)溶液にDAST(18.9mg、0.117mmol)を室温で加えた。混合物を1時間攪拌し、水を加えた。生成物をCHCl
3で3回抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を逆相HPLCにより精製すると、表題化合物(9mg、20%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.31(s,3H)3.14(s,3H)3.33(s,3H)6.64(t,J=56.59Hz,1H)7.12(d,J=8.59Hz,2H)7.19(s,1H)7.39(d,J=1.26Hz,1H)7.52(d,J=8.59Hz,2H)7.58(dd,J=8.46,2.15Hz,1H)7.91(s,1H)8.10(d,J=2.15Hz,1H)8.23(d,J=8.46Hz,1H)8.60(s,1H)。LCMS m/z 466.0(M+H)
+。
中間体323a:エチル4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(252c)(1.10g、5mmol)、1−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ベンゼン(1.24g、6mmol)、Cs
2CO
3(2.44g、7.5mmol)およびCuI(5mg、0.03mmol)のDMF(5mL)中の混合物をマイクロ波中、160℃で60分間加熱した。次いで、水を加え、生成物をCHCl
3(3×)で抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮すると、オイル残渣が得られた。オイルを、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを介して、ヘキサン/EtOAc(100/0から70/30へ)を使用して精製すると、表題化合物(710mg、41%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(t,J=7.06Hz,3H)2.44(s,3H)4.37(q,J=7.06Hz,2H)6.22(d,J=0.94Hz,1H)6.63(t,J=56.61Hz,1H)7.03(d,J=8.29Hz,2H)7.46(d,J=8.29Hz,2H)7.55(d,J=1.13Hz,1H)7.89〜8.05(m,1H)。
中間体323b:エチル2−(ブロモメチル)−4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(710mg、2.05mmol)およびNBS(438mg、2.46mmol)のCHCl
3(25mL)溶液に、過酸化ベンゾイル(49.7mg、0.205mmol)を加えた。混合物を14時間還流させた。溶媒を蒸発させ、生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーを介して、ヘキサン/EtOAc(100/0から70/30へ)を使用して精製すると、表題化合物(440mg、51%)が淡黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(t,J=7.16Hz,3H)4.38(q,J=7.16Hz,2H)4.53(s,2H)6.39〜6.89(m,2H)7.07(d,J=8.48Hz,2H)7.49(d,J=8.48Hz,2H)7.54(d,J=0.94Hz,1H)8.01(s,1H)。
中間体323c:エチル4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−2−ホルミル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル2−(ブロモメチル)−4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(440mg、1.03mmol)およびIBX(579mg、2.07mmol)のDMSO(2mL)溶液を65℃で3時間加熱した。反応を水でクエンチし、生成物をCHCl
3(3×)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し(2×)、MgSO
4上で乾燥させ。濃縮した。生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、ヘキサン/EtOAc(100/0から50/50へ)を使用して精製すると、表題化合物(300mg、81%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.39(t,J=7.16Hz,3H)4.39(q,J=7.16Hz,2H)6.67(t,J=56.42Hz,1H)7.11〜7.18(m,J=8.67Hz,2H)7.48(d,J=0.94Hz,1H)7.51(d,J=0.94Hz,1H)7.55(d,J=8.67Hz,2H)8.08(d,J=0.94Hz,1H)9.87(s,1H)。
中間体323d:4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−6−(エトキシカルボニル)−1−ベンゾフラン−2−カルボン酸の調製
アセトニトリル(10mL)に、過ヨウ素酸(209mg、0.916mmol)を加え、室温で15分間激しく攪拌した。次いで、エチル4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−2−ホルミル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(300mg、0.833mmol)を加え(氷浴中)、続いて、CH
3CN(5mL)中のフルオロクロム酸ピリジウム(3.32.mg、0.02mmol)を加えた。反応を0℃で1時間攪拌した。反応を酢酸エチルで希釈し、ブライン/水(1:1)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮すると、表題化合物(300mg、96%)がオレンジ色の固体として得られ、これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.33(t,J=7.16Hz,3H)4.33(q,J=7.16Hz,2H)6.61(t,J=56.52Hz,1H)7.06(d,J=8.48Hz,2H)7.37(s,1H)7.43〜7.54(m,3H)8.02(s,1H)。
中間体323e:エチル4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−2−[(ジメチルアミノ)−カルボニル]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
4−[4−(ジフルオロメチル)フェノキシ]−6−(エトキシカルボニル)−1−ベンゾフラン−2−カルボン酸(300mg、0.80mmol)のDMF(10mL)溶液に、HATU(606mg、1.59mmol)、DIEA(515mg、4.0mmol)を加え、溶液を0℃で15分間攪拌した。塩酸ジメチルアミン(97.5mg、1.20mmol)を加え、溶液を室温に徐々に加温し、14時間攪拌した。水を反応に加え、生成物をCHCl
3で抽出した。合わせた有機層を水で2回洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、CHCl
3/MeOH(100/0から95/5へ)を使用して精製すると、表題化合物(240mg、70%)が淡黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(t,J=7.16Hz,3H)3.13(s,3H)3.32(s,3H)4.38(q,J=7.16Hz,2H)6.64(t,J=56.61Hz,1H)7.09(d,J=8.48Hz,2H)7.16(s,1H)7.50(d,J=8.48Hz,2H)7.55(s,1H)8.05(s,1H)。
中間体323f:4−(4−ホルミルフェノキシ)−N2,N2−ジメチル−N6−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−ベンゾフラン−2,6−ジカルボキサミドの調製
2−アミノ−5−メチルピリジン(214mg、1.98mmol)をDCE(10mL)に0℃で溶かし、次いで、Al(CH
3)
2Cl(1.98mL、ヘキサン中1M)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、混合物を室温で30分間攪拌した。エチル4−[4−(ジフルオロメチル)−フェノキシ]−2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(80mg、0.2mmol)を加え、攪拌をさらに14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させた。生成物を、クロマトグラフィーによりシリカゲルで精製すると、表題化合物(40mg、45%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.26(s,3H)3.12(s,3H)3.31(s,3H)7.10(d,J=8.67Hz,2H)7.15(s,1H)7.48(d,J=1.13Hz,1H)7.54(dd,J=8.48,2.17Hz,1H)7.86(d,J=8.67Hz,2H)7.95(s,1H)8.01(s,1H)8.22(d,J=8.48Hz,1H)8.94(s,1H)9.92(s,1H)。
(実施例324)
N,N−ジメチル−3−[(2−メチル−6−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]−カルボニル}−1−ベンゾフラン−4−イル)オキシ]アゼチジン−1−カルボキサミド
2−アミノ−5−メチルピリジン(203mg、1.88mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に0℃でAl(CH
3)
2Cl(1.88mL、ヘキサン中1M)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、混合物を室温で30分間攪拌した。エチル4−({1−[(ジメチルアミノ)カルボニル]アゼチジン−3−イル}オキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(65mg、0.19mmol)を加え、攪拌を14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。生成物を勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、CHCl
3/MeOH(95/5から85/15へ)を使用して精製すると、表題化合物(70mg、90%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 2.15(s,3H)2.37(s,3H)2.78(s,6H)3.30〜3.44(m,2H)3.44〜3.60(m,1H)3.88(dd,J=12.13,6.06Hz,1H)4.05(dd,J=11.75,2.40Hz,1H)6.70(s,1H)6.98(d,J=9.60Hz,1H)7.71〜7.85(m,1H)7.92(s,1H)8.17(d,J=8.34Hz,1H)8.28〜8.44(m,2H);MS(ESI,pos):409。
中間体324a:エチル4−{[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(252c)(1.70g、7.72mmol)、1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イルメタンスルホネート(193a)(2.95g、9.29mmol)およびCs
2CO
3(6.29g、19.3mmol)のDMF(10mL)中の混合物を100℃で4時間攪拌した。反応を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、減圧下に濃縮した。生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーを介して、EtOAc/ヘキサンs(10/90から40/60へ)を使用して精製すると、所望の化合物(2.15g、63%)が白色の固体として、溶媒の蒸発後に得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.32〜1.49(m,3H)2.42〜2.57(m,3H)3.10〜3.29(m,2H)3.75〜3.94(m,2H)4.27〜4.42(m,2H)4.43〜4.52(m,1H)4.91〜5.10(m,1H)6.50(s,1H)7.05(s,1H)7.15〜7.25(m,2H)7.24〜7.35(m,4H)7.39〜7.54(m,4H)7.74(s,1H);MS(ESI,pos):442。
中間体324b:エチル4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−{[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(2.1g、4.77mmol)のEtOAc/MeOH(10mL/20mL)およびPd/C(0.060g、10%、0.048mmol)中の混合物を水素雰囲気(気泡)下に14時間攪拌した。混合物をセライトベッドで、メタノールで洗浄して濾過した。試料を濃縮すると、薄白色の固体(定量収率)が得られ、これを、さらに精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.35〜1.52(m,3H)2.18(s,1H)2.47(s,3H)3.78〜3.94(m,2H)4.00〜4.13(m,J=7.16Hz,2H)4.29〜4.49(m,2H)5.11〜5.27(m,1H)6.52(s,1H)7.05(s,1H)7.78(s,1H);MS(ESI,pos):276。
中間体324c:エチル4−({1−[(ジメチルアミノ)カルボニル]アゼチジン−3−イル}オキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
TEA(0.4mL、2.9mmol)を含有するDCMに溶かしたエチル4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(200mg、0.73mmol)溶液に、塩化ジメチルカルバミン酸(0.1mL、1.09mmol)を加えた。混合物溶液を室温で2時間攪拌した。反応をDCMで希釈し、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に濃縮した。生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーを介して、EtOAc/ヘキサン(20/80から60/40へ)を使用して精製すると、生成物(138mg、55%)が無色のオイルとして得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.36〜1.54(m,3H)2.49(s,3H)2.88(s,6H)4.06〜4.20(m,2H)4.33〜4.53(m,4H)5.04〜5.18(m,1H)6.52(s,1H)7.01(s,1H)7.80(s,1H);MS(ESI,pos):347。
(実施例325)
2−メチル−4−{[1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−N−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−アミン(267mg、1.98mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に0℃でAl(CH
3)
2Cl(1.98mL、1.98mmol、ヘキサン中1M)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、混合物を室温で30分間攪拌した。エチル2−メチル−4−{[1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(70mg、0.198mmol)を加え、攪拌を14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCH
2Cl
2で抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。生成物を勾配シリカゲルクロマトグラフィーにより、CHCl
3/MeOH(95/5から85/15へ)を使用して精製すると、表題化合物(55mg、68%)が白色の固体として、溶媒の蒸発後に得られた。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.51(s,3H)2.94(s,3H)4.06〜4.15(m,3H)4.16(d,J=4.80Hz,2H)4.39(dd,J=9.60,6.32Hz,2H)5.05〜5.23(m,1H)6.54(s,1H)6.97(s,1H)7.54(s,1H)8.12(s,1H)8.46(s,1H);MS(ESI,pos):406。
中間体325a:エチル2−メチル−4−{[1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレートの調製
TEA(0.4mL、2.9mmol)を含有するエチル4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(324b)(200mg、0.73mmol)のDCM溶液に、塩化メタンスルホニル(0.07mL、0.87mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応をDCMで希釈し、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に濃縮した。生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーを介して、EtOAc/ヘキサン(10/90から30/70へ)を使用して精製すると、生成物(206mg、80%)が白色の固体として、溶媒の蒸発後に得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.34〜1.51(m,3H)2.49(s,3H)2.89〜3.07(m,3H)4.06〜4.22(m,J=9.23,4.33Hz,2H)4.33〜4.54(m,4H)5.07〜5.23(m,1H)6.52(s,1H)7.02(s,1H)7.82(s,1H);MS(ESI,pos):354。
実施例326および327を実施例325での記載と同様の方法で、中間体325aおよび適切なアミノ複素環から調製した。
(実施例326)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−{[1−(メチルスルホニル)−アゼチジン−3−イル]オキシ}−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.34(s,3H)2.51(s,3H)2.95(s,3H)4.08〜4.23(m,2H)4.34〜4.50(m,2H)5.10〜5.26(m,1H)6.54(s,1H)6.98(s,1H)7.57〜7.70(m,2H)8.14(s,1H)8.27(d,J=8.67Hz,1H)8.57(s,1H);LCMS m/z 416(M+H)
+。
(実施例327)
2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−{[1−(メチルスルホニル)−アゼチジン−3−イル]オキシ}−1−ベンゾフラン−6−カルボキサミド
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.45〜2.69(m,3H)2.85〜3.13(m,3H)3.64〜3.83(m,3H)4.11(dd,J=9.09,4.80Hz,2H)4.35(dd,J=8.97,6.44Hz,2H)4.95〜5.24(m,1H)6.52(s,1H)6.85(s,1H)6.95(s,1H)7.31(d,J=2.27Hz,1H)7.56(s,1H)9.04(s,1H);LCMS m/z 405(M+H)
+。
(実施例328)
2−メチル−7−(1−メチル−2−フェニルエトキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキサミド
3−アミノ−1−メチルピラゾール(649mg、6.69mmol)をDCE(10mL)に0℃で溶かし、次いで、Al(CH
3)
2Cl(6.69mL、ヘキサン中1M)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、混合物を室温で30分間攪拌した。エチル2−メチル−7−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレート(237mg、0.669mmol)を加え、攪拌を14時間継続した。反応を酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)で慎重にクエンチした。生成物をCHCl
3で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。生成物を逆相HPLCにより精製すると、表題化合物(155mg、57%)が白色の固体として得られた。1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(d,J=6.03Hz,3H)2.59(s,3H)2.95(dd,J=13.75,6.22Hz,1H)3.16(dd,J=13.75,6.03Hz,1H)3.74(s,3H)4.78〜5.01(m,1H)6.89(d,J=2.26Hz,1H)7.00(d,J=1.13Hz,1H)7.12〜7.23(m,1H)7.26〜7.42(m,6H)7.81(d,J=1.13Hz,1H)9.60(s,1H)。LCMS m/z 406.0(M+H)
+。
中間体328a:5−メチルチオフェン−3−カルボアルデヒドの調製
N−メチルピペラジン(32.5g、36mL、0.33mol)のTHF(500mL)溶液に−78℃で、n−BuLi溶液(ヘキサン中1.6M、210mL)を滴加した。混合物を0.25時間攪拌し、3−チオフェンカルボアルデヒド(30g、0.27mol)を滴加した。混合物をさらに15分間攪拌した。TMEDA(81mL、63g、0.54mol)を、次いで、sec−BuLi(シクロヘキサン中1.3M、250mL)を加えた。混合物を−78℃で2時間攪拌した。ヨウ化メチル(153g、67mL、1.08mol)を滴加した。混合物を室温にし、一晩攪拌し、冷水(1L)に注ぎ、エーテル(1L)で抽出した。エーテル層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させた。粗製生成物をシリカゲル層(300×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(5:1)を用いて精製した。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させると、所望の生成物および2−メチルチオフェン−3−カルボアルデヒドの混合物(比9:1)26g(0.2mol、76%)が無色の液体として得られた。
中間体328b:3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−3−チエニル)ブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(17g、0.24mol)を激しく攪拌しながら、5−メチルチオフェン−3−カルボアルデヒド(26g、純度90%、0.20mol)およびコハク酸ジエチル(54g、0.31mol)のエタノール(400mL)溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒の蒸留が止むまで、真空(約20mmHg)、50℃で蒸発させた。得られた残渣を10%HCl300mLおよび酢酸エチル500mLで希釈した。混合物を振盪し、有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液700mLで希釈し、振盪した。水性層を分離し、10%HClでpH2に中和し、酢酸エチル1Lにより抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。残渣をシリカゲル層(200×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(1:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。ターゲット生成物を伴うフラクションを合わせ、真空蒸発させると、所望の生成物30g(0.12mol、57%)がオイルとして得られた。
中間体328c:エチル7−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレートの調製
酢酸ナトリウム(30g、0.36mol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−3−チエニル)ブト−3−エン酸(30g、0.12mol)の無水酢酸300mL溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン500mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン250mLにより洗浄した。合わせた溶液を飽和NaHCO
3水溶液350mLにより洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(250×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を用いてクロマトグラフィー処理すると、所望の生成物14g(50mmol、42%)が固体として得られた。
中間体328d:エチル7−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレートの調製
エチル7−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレートを無水エタノール(500mL)に溶かした。炭酸カリウム(18g、0.13mol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間攪拌し、ジクロロメタン200mLで希釈した。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液を10%クエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。残渣をエーテル/ヘキサン混合物(1:5)から結晶化させると、所望の生成物10g(42mmol、84%)がクリーム色の固体として得られた。
1H NMR(DMSO−d6):δ ppm 1.30(t,3H)、2.50(s,3H)、4.30(qt,2H)、7.20(s,1H)、7.95(s,1H)、7.85(s,1H);MS(APCI,pos):237.1。
中間体328e:エチル2−メチル−7−(1−メチル−2−フェニルエトキシ)−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレートの調製
エチル7−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレート(500mg、2.12mmol)、Ph
3P(1110mg、4.23mmol)および1−フェニル−2−プロパン(576mg、4.23mmol)のCH
2Cl
2(20mL)溶液に、DIAD(856mg、4.23mmol)を0℃で滴加した。生じた溶液を室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮すると、オイル残渣が得られた。残渣をHPLCにより精製すると、表題化合物(500mg、67%)が無色のオイルとして得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.36〜1.47(m,6H)2.59(d,J=1.13Hz,3H)2.84〜3.00(m,1H)3.10〜3.27(m,1H)4.38(q,J=7.16Hz,2H)4.71〜4.93(m,1H)7.01(d,J=1.13Hz,1H)7.26〜7.33(m,5H)7.35(s,1H)7.97(d,J=1.13Hz,1H)。
実施例329および330を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介して中間体328dから調製した。
(実施例329)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.38(s,3H)2.61(s,3H)3.06(s,3H)7.09〜7.23(m,3H)7.55(s,1H)7.80(d,J=8.85Hz,1H)7.86〜7.99(m,2H)8.08(s,1H)8.21(s,1H)8.51(d,J=8.85Hz,1H)10.52(s,1H);LCMS m/z 453.0(M+H)
+。
(実施例330)
2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.60(s,3H)3.06(s,3H)3.80(s,3H)6.85(d,J=2.26Hz,1H)7.12(d,J=1.13Hz,1H)7.14〜7.23(m,2H)7.28(d,J=2.26Hz,1H)7.53(d,J=1.51Hz,1H)7.81〜7.98(m,2H)8.14(d,J=1.32Hz,1H)9.62(s,1H);LCMS m/z 442.0(M+H)
+。
(実施例331)
7−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキサミド
表題化合物を実施例276での記載と同様の方法で、3ステップを介して中間体328dから調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.59(s,3H)3.07(s,6H)3.75(s,3H)6.81(d,J=2.26Hz,1H)6.97〜7.14(m,3H)7.27(d,J=2.26Hz,1H)7.35〜7.52(m,3H)7.99(d,J=1.13Hz,1H)9.22(s,1H);LCMS m/z 435.0(M+H)
+。
実施例332および333を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介してエチル7−ヒドロキシベンゾフラン−5−カルボキシレート(332c)から調製した。
中間体332a:3−(エトキシカルボニル)−4−(フラン−3−イル)ブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(6.5g、95mmol)を激しく攪拌しながら、2−フルアルデヒド(10g、79mmol)およびコハク酸ジエチル(27.6g、158mmol)のエタノール(300mL)溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、50℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた残渣を10%HCl200mLおよび酢酸エチル300mLで希釈した。混合物を振盪した。有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液200mLで希釈し、振盪した。水性層を分離し、10%HClによりpH2に中和し、酢酸エチル400mLで抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させ、シリカゲル層(200×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(1:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。ターゲット生成物を含有するフラクションを集め、真空蒸発させると、生成物9.3g(38mmol、49%)が淡茶色のオイルとして得られた。
中間体332b:エチル7−(アセチルオキシ)−1−ベンゾフラン−5−カルボキシレートの調製
酢酸ナトリウム(10g、120mmol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−(フラン−3−イル)ブト−3−エン酸(12.3g、48mmol)の無水酢酸100mL溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン250mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液を飽和NaHCO
3水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(150×100mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を用いてクロマトグラフィー処理すると、所望の生成物5.2g(29mmol、61%)が黄色の固体として得られた。
中間体332c:エチル7−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−5−カルボキシレートの調製
エチル7−(アセチルオキシ)−1−ベンゾフラン−5−カルボキシレートを無水エタノール(200mL)に溶かした。炭酸カリウム(7g、50mmol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間攪拌し、ジクロロメタン200mLで希釈した。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液を10%クエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物を、シリカゲル層(150×100mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(2:1)を用いてクロマトグラフィー処理すると、所望の生成物2.8g(13mmol、38%)がクリーム色の固体として得られた。
1H NMR(DMSO−D6):δ ppm 1.35(s,3H)、4.20(qt,2H)、7.15(m,1H)、7.39(m,1H)、7.77(m,1H)、i8.04(m,1H);MS(APCI,pos):241.1。
(実施例332)
N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 3.06(s,3H)3.77(s,3H)6.82(d,J=2.26Hz,1H)6.90(d,J=2.07Hz,1H)7.05〜7.20(m,2H)7.29(d,J=2.26Hz,1H)7.63(d,J=1.51Hz,1H)7.67(d,J=2.07Hz,1H)7.84〜7.97(m,2H)8.02(d,J=1.51Hz,1H)9.02(s,1H);LCMS m/z 412.0(M+H)
+。
(実施例333)
N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.42(s,3H)3.06(s,3H)6.96(d,J=2.07Hz,1H)7.12〜7.23(m,2H)7.69(d,J=2.07Hz,1H)7.77(d,J=1.51Hz,1H)7.84〜8.00(m,3H)8.06(s,1H)8.26(d,J=1.51Hz,1H)8.64(d,J=8.85Hz,1H)11.57(s,1H);LCMS m/z 423.0(M+H)
+。
実施例334および335を実施例276での記載と同様の方法で、3ステップを介して、エチル7−ヒドロキシベンゾフラン−5−カルボキシレート(332c)から調製した。
(実施例334)
7−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 3.06(d,J=9.04Hz,6H)3.74(s,3H)6.80(d,J=2.07Hz,1H)6.87(d,J=2.26Hz,1H)7.04(d,J=8.48Hz,2H)7.27(d,J=2.26Hz,1H)7.42(d,J=8.48Hz,2H)7.52(s,1H)7.67(d,J=2.07Hz,1H)7.93(d,J=1.32Hz,1H)8.89(s,1H);LCMS m/z 405.0(M+H)
+。
(実施例335)
7−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.31(s,3H)3.08(s,6H)6.90(d,J=2.26Hz,1H)7.05(d,J=8.67Hz,2H)7.38〜7.47(d,J=8.67Hz,2H)7.57(s,1H)7.61(d,J=8.48Hz,1H)7.69(d,J=2.26Hz,1H)8.02(d,J=1.51Hz,1H)8.09(s,1H)8.23(d,J=8.48Hz,1H)8.91(s,1H);LCMS m/z 416.0(M+H)
+。
(実施例336)
7−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
表題化合物を実施例328での記載と同様の方法で、2ステップを介して、エチル7−ヒドロキシベンゾフラン−5−カルボキシレート(332c)から調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(d,J=6.03Hz,3H)2.92(dd,J=13.75,6.78Hz,1H)3.22(dd,J=13.56,6.03Hz,1H)3.66(s,3H)4.85〜5.03(m,1H)6.79(d,J=2.26Hz,1H)6.89(d,J=2.26Hz,1H)7.12〜7.24(m,1H)7.25〜7.36(m,5H)7.46(s,1H)7.67(d,J=2.07Hz,1H)7.73(d,J=1.32Hz,1H)9.71(s,1H);LCMS m/z 376.0(M+H)
+。
実施例337および338を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介して、エチル7−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−5−カルボキシレート(337d)から調製した。
中間体337a:5−メチル−3−フルアルデヒドの調製
N−メチルピペラジン(31g、35mL、0.31mol)のTHF(500mL)溶液に−78℃で、n−BuLi溶液(ヘキサン中1.6M、200mL)を滴加した。混合物を0.25時間攪拌し、3−フルアルデヒド(25g、0.26mol)を滴加した。混合物をさらに0.25時間攪拌した。TMEDA(77mL、60g、0.52mol)を、次いで、sec−BuLi(シクロヘキサン中1.3M、250mL)を加え、混合物を−78℃で2時間攪拌した。ヨウ化メチル(148g、65mL、1.04mol)を滴加した。混合物を室温にし、一晩攪拌し、冷水(1L)に注ぎ、エーテル(1L)で抽出した。エーテル層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させた。粗製生成物をシリカゲル層(300×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(5:1)を溶離剤として用いて精製した。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させると、所望の生成物および2−メチル−3−フルアルデヒドの比4:1の混合物21g(0.19mol、74%)が無色の液体として得られた。
中間体337b:3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−3−フリル)ブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(16g、0.23mol)を激しく攪拌しながら、5−メチル−3−フルアルデヒド(21g、純度80%、0.19mol)およびコハク酸ジエチル(50g、0.286mol)のエタノール(400mL)溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、50℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた残渣を10%HCl300mLおよび酢酸エチル500mLで希釈した。混合物を振盪した。有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液700mLで希釈し、振盪した。水性層を分離し、10%HClによりpH2に中和し、酢酸エチル1Lにより抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させ、シリカゲル層(200×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(1:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させ、エーテル/ヘキサン混合物(1:3)から結晶化させると、所望の生成物14g(58mmol、31%)が黄色の結晶として得られた。
中間体337c:エチル7−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−5−カルボキシレートの調製
酢酸ナトリウム(15g、0.18mol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−3−フリル)ブト−3−エン酸(14g、58mmol)の無水酢酸150mL溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン300mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン250mLで洗浄した。合わせた溶液を飽和NaHCO
3水溶液350mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(250×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理すると、所望の生成物12.5g(47mmol、81%)が固体として得られた。
中間体337d:エチル7−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾフラン−5−カルボキシレートの調製
エチル7−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾフラン−5−カルボキシレートを無水エタノール(200mL)に溶かした。炭酸カリウム(18g、0.13mol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間攪拌し、ジクロロメタン200mLで希釈した。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液を10%クエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。残渣をエーテル/ヘキサン混合物(1:5)から結晶化させると、所望の生成物8.5g(38mmol、81%)がクリーム色の固体として得られた。
1H NMR(DMSO−D6):δ ppm 1.35(t,3H)、2.40(s,3H)、4.20(qt,2H)、6.65(s,1H)、7.32(s,1H)、7.65(s,1H);MS(APCI,pos):221.1。
(実施例337)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.30(s,3H)2.45(s,3H)3.06(s,3H)6.52(d,J=0.94Hz,1H)7.07〜7.21(m,2H)7.47〜7.65(m,2H)7.84〜8.00(m,3H)8.10(s,1H)8.24(d,J=8.29Hz,1H)8.59(s,1H);LCMS m/z 437.0(M+H)
+。
(実施例338)
2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.45(s,3H)3.06(s,3H)3.78(s,3H)6.52(d,J=1.13Hz,1H)6.84(d,J=2.26Hz,1H)7.08〜7.22(m,2H)7.28(d,J=2.26Hz,1H)7.59(d,J=1.70Hz,1H)7.83〜7.95(m,2H)7.97(d,J=1.70Hz,1H)9.65(s,1H);LCMS m/z 426.0(M+H)
+。
(実施例339)
7−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
表題化合物を実施例276での記載と同様の方法で、3ステップを介してエチル7−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−5−カルボキシレート(337d)から調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.30(s,3H)2.46(s,3H)3.06(d,J=11.11Hz,6H)6.51(s,1H)7.01〜7.15(m,2H)7.38〜7.45(m,2H)7.46(d,J=1.51Hz,1H)7.59(dd,J=8.48,2.07Hz,1H)7.88(d,J=1.51Hz,1H)8.08(s,1H)8.23(d,J=8.48Hz,1H)8.87(s,1H);LCMS m/z 430.0(M+H)
+。
(実施例340)
2−メチル−7−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
表題化合物を実施例328での記載と同様の方法で、2ステップを介してエチル7−ヒドロキシ−2−メチルベンゾフラン−5−カルボキシレート(337d)から調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(d,J=6.03Hz,3H)2.49(s,3H)2.91(dd,J=13.56,6.97Hz,1H)3.23(dd,J=13.56,6.03Hz,1H)3.72(s,3H)4.78〜4.97(m,1H)6.39(d,J=0.94Hz,1H)6.84(d,J=2.26Hz,1H)7.16〜7.24(m,1H)7.26〜7.31(m,5H)7.33(d,J=1.51Hz,1H)7.54(d,J=1.51Hz,1H)8.98(s,1H);LCMS m/z 390.0(M+H)
+。
(実施例341)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)を、エチル4−ヒドロキシ−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(8a)(0.256g、1.24mmol)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.287g、1.55mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を150℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.21g、2.11mmol)を、次いで、HATU(0.71g、1.87mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(200mg、収率39%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.95(s,1H)8.22(s,1H)8.16(m,1H))7.62〜7.36(s,1H)7.60〜7.61(m,1H)7.39〜7.43(m,1H)7.08〜7.11(m,1H)6.95〜6.97(m,1H)6.89(s,1H)6.59〜6.60(m,1H)3.78(s,3H)2.99(s,3H)2.88(m,3H)。C
22H
19FN
4O
4のLCMS m/z 423.10(M+H)
+。
(実施例342)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例341での記載と同様の方法で、エチル4−ヒドロキシ−ベンゾフラン−6−カルボキシレート(8a)(0.26g、1.24mmol)、2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.287g、1.55mmol)および2−アミノ−5−メチルピリジン(0.228g、2.11mmol)から調製すると(ただし、アミドカップリングを75℃で4時間実施した)、固体(81mg、収率15%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.84(s,1H)8.27(s,1H)8.22〜8.23(m,1H)8.18〜8.19(m,1H))8.06〜8.08(d,1H)7.67(m,1H)7.64(m,1H)7.39〜7.44(t,1H)7.09〜7.12(m,1H)6.95〜6.97(m,1H)6.90(m,1H)3.00(s,3H)2.88(m,3H)2.28(s,3H)。C
24H
20FN
3O
4のLCMS m/z 434.10(M+H)
+。
(実施例343)
4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾフラン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシベンゾフラン−6−カルボキシレート(8a)(0.27g、1.24mmol)および1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(0.22g、1.26mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を120℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.18g、1.85mmol)およびHATU(0.7g、1.85mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(103mg、収率21%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.97(s,1H)8.24〜8.26(m,1H)8.17〜8.19(m,1H)7.92〜7.97(m,2H)7.65〜7.67(m,1H)7.60〜7.61(m,2H)7.25〜7.29(m,1H)6.87〜6.88(m,1H)6.58(m,1H)3.78(s,3H)、3.21(s,3H)、2.58(m,3H)。C
20H
17N
3O
5SのLCMS m/z 412.10(M+H)
+。
(実施例344)
6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、2−アミノ−5−メチルピリジンおよびメチル6−イソプロポキシ−ベンゾフラン−4−カルボキシレート(344a)から調製すると、白色の固体(28mg、収率37%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.77(s,1H)8.29(d,J=8.56Hz,1H)8.04(d,J=2.52Hz,1H)7.65(d,J=2.27Hz,1H)7.58(dd,J=8.31,2.27Hz,1H)7.34(d,J=2.01Hz,1H)7.21〜7.23(m,2H)4.55〜4.64(m,1H)2.30(s,3H)1.37(d,J=6.04Hz,6H);C
18H
18N
2O
3のLCMS m/z 311.10(M+H)
+。
中間体344a:メチル6−イソプロポキシ−ベンゾフラン−4−カルボキシレートの調製
表題化合物を実施例6cでの記載と同様の方法で調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.64(d,J=2.01Hz,1H)7.61(d,J=2.27Hz,1H)7.26(d,J=2.27Hz,1H)7.24(d,J=2.27Hz,1H)4.59〜4.66(m,1H)、3.98(s,3H)、1.38(d,J=6.04Hz,6H);C
13H
14O
4のLCMS m/z 235.10(M+H
+)。
(実施例345)
2−ブロモ−6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、2−アミノ−5−メチルピリジンおよびメチル2−ブロモ−6−イソプロポキシ−ベンゾフラン−4−カルボキシレート(345a)から調製すると、オフホワイト色の固体(1.45g、収率53%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.47(s,1H)8.27(d,J=8.31Hz,1H)8.14(s,1H)7.60(dd,J=8.44,1.89Hz,1H)7.30(d,J=2.01Hz,1H)7.24(s,1H)7.16(d,J=1.76Hz,1H)4.57〜4.64(m,1H)2.34(s,3H)1.38(d,J=6.04Hz,6H);C
18H
17BrN
2O
3のLCMS m/z 389.00(M+H)
+。
中間体345a:メチル2−ブロモ−6−イソプロポキシ−ベンゾフラン−4−カルボキシレートの調製
メチル6−イソプロポキシ−ベンゾフラン−4−カルボキシレート(344a)(2.17g、9.25mmol)およびNBS(4.12g、23.1mmol)のCHCl
350mL中の混合物を60℃で5時間加熱し、続いて、他のバッチのNBS(2.50g、14.0mmol)を加えた。さらに1.2時間攪拌した後に、反応を濃縮し、残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーで、CHCl
3で溶離して精製すると、黄色のオイル(2.52g、収率87%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.57(d,J=2.27Hz,1H)7.22(s,1H)7.18(d,J=2.01Hz,1H)4.56〜4.64(m,1H)、3.97(s,3H)、1.37(d,J=6.04Hz,6H);C
13H
13BrO
4のLCMS m/z 312.0(M+H
+)。
(実施例346)
6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−2−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド
2−ブロモ−6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド(263mg、0.68mmol)、イソプロペニルボロン酸(58.4mg、0.68mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(23.9mg、0.034mmol)およびNa
2CO
3水溶液(H
2O中1.0M、1.36mL)のCH
3CN1.4mL溶液をマイクロ波反応器中、150℃で5分間加熱した。溶媒を真空除去した。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーで精製すると、淡黄色の固体(102mg、収率43%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.07(s,1H)8.30(d,J=8.56Hz,1H)7.96(d,J=2.01Hz,1H)7.56(dd,J=8.56,2.27Hz,1H)7.26(d,J=2.27Hz,1H)7.14(d,J=1.51Hz,1H)7.09(s,1H)5.76(s,1H)5.17(s,1H)4.53〜4.59(m,1H)2.27(s,3H)2.11(s,3H)1.36(d,J=6.04Hz,6H);C
21H
22N
2O
3のLCMS m/z 351.10(M+H)
+。
(実施例347)
6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−2−フェニルベンゾフラン−4−カルボキサミド
表題化合物を実施例346での記載と同様の方法で調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.82(s,1H)8.32(d,J=8.56Hz,1H)8.08(d,J=2.27Hz,1H)7.85〜7.89(m,2H)7.59(dd,J=8.56,2.27Hz,1H)7.52(s,1H)7.45(t,J=7.55Hz,2H)7.36(t,J=7.30Hz,1H)7.32(d,J=2.01Hz,1H)7.24(d,J=1.26Hz,1H)4.58〜4.65(m,1H)2.31(s,3H)1.39(d,J=6.04Hz,6H);C
24H
22N
2O
3のLCMS m/z 387.10(M+H)
+。
(実施例348)
6−イソプロポキシ−2−イソプロピル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド
6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−2−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド(118mg、0.34mmol)のMeOH10mL溶液をH−キューブ(H
210バール、15℃、5%Pd/Cカートリッジ)に1.0mL/分の速度で通過させた。続いて、集めた溶液を濃縮すると、淡黄色のガム(65mg、54%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.53(s,1H)8.31(d,J=8.56Hz,1H)8.14(s,1H)7.60(dd,J=8.44,2.14Hz,1H)7.29(d,J=2.01Hz,1H)7.16(d,J=2.01Hz,1H)6.84(s,1H)4.56〜4.63(m,1H)、3.04〜3.13(m,1H)、2.34(s,3H)、1.37(m,12H);C
21H
24N
2O
3のLCMS m/z 353.20(M+H)
+。
(実施例349)
2−(アゼチジン−1−カルボニル)−6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド
0.5〜2.0mLマイクロ波バイアルに、2−ブロモ−6−イソプロポキシ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフラン−4−カルボキサミド(156mg、0.40mmol)、Herrmannパラダサイクル(20mg、0.02mmol)、Mo(CO)
6(106mg、0.40mmol)、アゼチジン(80μL、1.2mmol)、DBU(180μL、1.2mmol)および無水THF(1.0mL)を充填した。バイアルをすぐに密閉し、マイクロ波を150℃に15分間照射した。冷却した後に、反応を濃縮し、残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーで2回、初めはEtOAcで、次いで、5%MeOH/CHCl
3で溶離して精製すると、白色の固体(62mg、39%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.57(s,1H)8.26(d,J=8.31Hz,1H)8.12(d,J=2.01Hz,1H)7.74(s,1H)7.59(dd,J=8.31,2.27Hz,1H)7.35(d,J=2.01Hz,1H)7.19(d,J=1.26Hz,1H)4.59〜4.67(m,3H)、4.27(t,J=7.43Hz,2H)2.39〜2.48(m,2H)、2.33(s,3H)、1.37(d,J=6.04Hz,6H);C
22H
23N
3O
4のLCMS m/z 394.20(M+H)
+。
実施例350および351を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介して、エチル4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレート(350d)から調製した。
中間体350a:4−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒドの調製
3−メチルチオフェン(75g、0.762mol)のエーテル(750mL)溶液に、n−BuLi溶液(ヘキサン中1.6M、500mL)を滴加した。混合物を室温で1.5時間攪拌した。次いで、DMF(73g、1mol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、飽和塩化アンモニウム(1L)に注ぎ、エーテル(1L)で抽出した。エーテル層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空蒸発させた。粗製生成物をシリカゲル層(300×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(5:1)を溶離剤として使用して精製した。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させると、所望の生成物および3−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒドの比4:1の混合物88g(0.7mol、91%)が無色の液体として得られた。
中間体350b:3−(エトキシカルボニル)−4−(4−メチルチエン−2−イル)ブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(71g、1.05mol)を激しく攪拌しながら、4−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(88g、純度80%、0.56mol)およびコハク酸ジエチル(183g、1.05mol)のエタノール(1L)溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、50℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた残渣を10%HCl500mLおよび酢酸エチル500mLで希釈した。混合物を振盪させた。有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液1Lで希釈し、振盪した。水性層を分離し、10%HClによりpH2に中和し、酢酸エチル1Lで抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させ、シリカゲル層(300×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(1:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理した。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させると、所望の生成物61g(0.24mol、43%)が黄色の結晶として得られた。
中間体350c:エチル4−(アセチルオキシ)−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレートの調製
酢酸ナトリウム(90g、1.08mol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−(4−メチルチエン−2−イル)ブト−3−エン酸(61g、0.24mol)の無水酢酸700mL溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン500mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン250mLで洗浄した。合わせた溶液を飽和NaHCO
3水溶液350mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル(250×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を用いてクロマトグラフィー処理すると、所望の生成物38.5g(140mmol、58%)が固体として得られた。
中間体350d:エチル4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレートの調製
エチル4−(アセチルオキシ)−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレートを無水エタノール(500mL)に溶かした。炭酸カリウム(35g、0.25mol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間攪拌し、ジクロロメタン200mLで希釈した。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液を10%クエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(150×100mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(2:1)を用いてクロマトグラフィー処理すると、所望の生成物19.5g(82mmol、60%)がクリーム色の固体として得られた。
1H NMR(DMSO−D6):δ ppm 1.35(t,3H)、2.60(s,3H)、4.20(qt,2H)、7.29(m,1H)、7.35(s,1H)、7.95(s,1H);MS(APCI,pos):237.1。
(実施例350)
3−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.31(s,3H)2.44(s,3H)3.06(s,3H)7.00〜7.16(m,2H)7.21(d,J=0.94Hz,1H)7.53(d,J=1.32Hz,1H)7.60(dd,J=8.57,2.17Hz,1H)7.85〜7.99(m,2H)8.06(s,1H)8.29(d,J=8.48Hz,1H)8.35(d,J=1.32Hz,1H)9.27(s,1H);LCMS m/z 453.0(M+H)
+。
(実施例351)
3−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.44(d,J=0.94Hz,3H)3.05(s,3H)3.79(s,3H)6.87(d,J=2.45Hz,1H)7.01〜7.16(m,2H)7.19(d,J=1.13Hz,1H)7.29(d,J=2.26Hz,1H)7.56(d,J=1.51Hz,1H)7.80〜7.98(m,2H)8.36(d,J=1.51Hz,1H)9.87(s,1H);LCMS m/z 442.0(M+H)
+。
実施例352および353を実施例276での記載と同様の方法で、3ステップを介して、エチル4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレート(350d)から調製した。
(実施例352)
4−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−3−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.47(s,3H)3.06(s,6H)3.70(s,3H)6.80(d,J=2.07Hz,1H)6.94(d,J=8.67Hz,2H)7.13(d,J=1.13Hz,1H)7.27(d,J=2.07Hz,1H)7.34〜7.50(m,3H)8.16(d,J=1.13Hz,1H)9.33(s,1H);LCMS m/z 435.0(M+H)
+。
(実施例353)
4−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−3−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.31(s,3H)2.49(s,3H)3.08(br.s,6H)6.93〜7.02(m,2H)7.18(d,J=1.13Hz,1H)7.35〜7.46(m,3H)7.62(dd,J=8.48,2.26Hz,1H)8.08(d,J=2.26Hz,1H)8.22(d,J=8.48Hz,1H)8.26(d,J=1.13Hz,1H)9.09(s,1H);LCMS m/z 446.0(M+H)
+。
(実施例354)
3−メチル−4−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例328での記載と同様の方法で、2ステップを介して、エチル4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレート(350d)から調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.38(d,J=6.03Hz,3H)2.58(d,J=1.13Hz,3H)2.96(dd,J=13.75,6.22Hz,1H)3.17(dd,J=13.75,6.03Hz,1H)3.77(s,3H)4.81〜5.01(m,1H)6.86(d,J=2.26Hz,1H)7.00(d,J=1.13Hz,1H)7.13〜7.24(m,1H)7.25〜7.37(m,6H)7.84(d,J=1.32Hz,1H)8.99(s,1H);LCMS m/z 406.0(M+H)
+。
(実施例355)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
塩化ジメチルアルミニウム(15.5mmol、ヘキサン中1M15.5mL)を、2−アミノ−5−ピコリン(1.67g、15.5mmol)のジクロロエタン(10mL)溶液に0℃で加えた。混合物を室温に加温し、室温で30分保持し、次いで、0℃に再冷却し、ジクロロエタン(5mL)中の4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステル(0.58g、先行ステップからの粗製生成物)で処理した。混合物を室温に加温し、室温で8時間保持した。反応を、MeOH(2mL)を0℃で、続いて1Mの水性pH6リン酸緩衝液(10mL)を、次いで、酢酸エチル(50mL)を滴加することによりクエンチした。有機層を分離し、蒸発させると、粗製生成物(1.1g)が得られた。これを、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜20%MeOH/CHCl
3)により精製すると、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド0.35g(59%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 10.85(s,1H)、8.69(s,1H)、8.22(d,J=8.8,2H)、8.10(d,J=8.6,1H)、8.03(d,J=5.5,1H)、7.94(d,J=8.8,2H)、7.76(d,J=1.3,1H)、7.67(dd,J=9.0,2.0,1H)、7.38(d,J=5.5,1H)、7.26(d,J=8.8,2H)、3.21(s,3H0,2.28(s,3H)。C
22H
18N
2O
4S
2のLRMS m/z 439(M+H)
+。元素分析:C
22H
18N
2O
4S
2の計算値 C,60.26;H,4.14;N,6.39;実測値:C,60.58;H,4.23;N,6.22。
中間体355a:3−(エトキシカルボニル)−4−チエン−2−イルブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(41.4g、0.61mol)を激しく攪拌しながら、チオフェン−2−カルボアルデヒド(57g、0.51mol)およびコハク酸ジエチル(176g、1.01mol)のエタノール(1L)溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、50℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた残渣を10%HCl500mLおよび酢酸エチル500mLで希釈した。混合物を振盪させた。有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液300mLで希釈し、振盪した。水性層を分離し、10%HClでpH2に中和し、酢酸エチル1Lで抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させ、シリカゲルの層(300×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(1:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理した。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させると、3−(エトキシカルボニル)−4−チエン−2−イルブト−3−エン酸60g(0.25mol、49%)が淡茶色のオイルとして得られた。
中間体355b:4−(アセチルオキシ)−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
酢酸ナトリウム(30g、0.36mol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−チエン−2−イルブト−3−エン酸(60g、0.25mol)の無水酢酸250mL溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン500mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン250mLで洗浄した。合わせた溶液を飽和NaHCO
3水溶液350mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲルの層(250×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理すると、化合物4−(アセチルオキシ)−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステル21g(79mmol、32%)が灰色の固体として得られた。
中間体355c:4−ヒドロキシ−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
4−(アセチルオキシ)−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレートを無水エタノール(200mL)に溶かした。炭酸カリウム(14g、0.1mol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間攪拌し、ジクロロメタン200mLで希釈した。懸濁液を濾過した。沈殿物を.ジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液を10%クエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(150×100mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(2:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理すると、エチル4−ヒドロキシ−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレート6.5g(29mmol、37%)がクリーム色の固体として得られた。
中間体355d:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
ジメチルアセトアミド(6.8mL)中の4−ヒドロキシ−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステル(300mg、1.35mmol)を炭酸セシウム(0.44g、1.35mmol)および4−フルオロフェニルメタンスルホンアミド(0.23g、1.35mmol)で処理し、100℃で3時間加熱した。反応をEtOAc(50mL)で希釈し、3×10飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。蒸発させると、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステル0.58gが得られた。C
18H
17O
5S
2のLRMS m/z 377(M+H)
+。
(実施例356)
4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾ−[b]−チオフェン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキシレート(0.275g、1.24mmol)および1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(0.22g、1.26mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を120℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.18g、1.85mmol)およびHATU(0.7g、1.85mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(127mg、収率24%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.97(s,1H)8.57〜8.63(m,1H)8.01〜8.07(m,1H)7.94〜7.96(m 2H)7.73(m,1H)7.61(m,1H)7.38〜7.41(m,1H)7.25〜7.27(m,2H)6.60(m,1H)3.78(s,3H)、3.22(s,3H)。C
20H
17N
3O
4S
2のLCMS m/z 428.10(M+H)
+。
(実施例357)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキシレート(0.275g、1.24mmol)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.234g、1.26mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を150℃で10時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.18g、1.85mmol)およびHATU(0.7g、1.85mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(200mg、収率38%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.96(s,1H)8.59(m,1H)8.00(m,1H))7.61〜7.68(m,2H)7.39〜7.43(m,2H)7.08〜7.11(m,1H)6.92〜6.95(m,1H)6.60(s,1H)3.79(s,3H)3.00(s,3H)2.88(m,3H)。C
22H
19FN
4O
3SのLCMS m/z 439.10(M+H)
+。
(実施例358)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキシレート(0.275g、1.24mmol)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.286g、1.55mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を150℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。2−アミノ−5−メチルピリジン(0.228g、2.11mmol)、次いで、HATU(0.7g、1.85mmol)を加えた。反応混合物を75℃で4時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(57mg、収率10%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.84(s,1H)8.64(s,1H)8.22(m,1H)8.07〜8.09(d,1H))8.01〜8.02(d,1H)7.69(m,1H)7.65〜7.68(m,1H)7.39〜7.43(m,2H)7.08〜7.11(m,1H)6.93〜6.95(m,1H)2.99(s,3H)2.87(m,3H)2.28(s,3H)。C
24H
20FN
3O
3SのLCMS m/z 450.10(M+H)
+。
(実施例359)
4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
塩化ジメチルアルミニウム(16.1mmol、ヘキサン中1M16.1mL)を2−アミノ−5−ピコリン(1.74g、16.1mmol)のジクロロエタン(10mL)溶液に0℃で加えた。混合物を室温に1時間にわたって加温し、次いで、0℃に再冷却し、ジクロロエタン(5mL)中の4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステル(0.63g、先行ステップからの粗製生成物)で0℃で処理した。混合物を室温に加温し、室温で8時間保持した。反応を、MeOH(2mL)を0℃で、続いて、1Mの水性pH6リン酸緩衝液(10mL)を滴加することによりクエンチし、次いで、酢酸エチル(50mL)を加えた。有機層を分離し、続いて蒸発させると、粗製生成物0.80gが得られた。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜20%MeOH−CHCl
3)により精製すると、生成物4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド0.39g(68%)が得られた。C
23H
20N
2O
4S
2のLRMS m/z 453(M+H)
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 10.80(s,1H)、8.56(s,1H)、8.22(d,J=2.3,1H)、8.08(d,J=8.3,1H)、7.93(d,J=8.8,2H)、7.74(d,J=1.2,2H)、7.67(dd,J=8.6,2.0,1H)、7.22(d,J=8.8,2H)、7.09(s,1H)、3.21(s,3H)、2.59(d,J=1.0,3H)、2.28(s,3H)。元素分析:C
23H
20N
2O
4S
2の計算値:C,61.04;H,4.45;N,6.19;実測値:C,61.01;H,4.47;N,5.96。
中間体359a:3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−2−チエニル)ブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(6.5g、95mmol)を激しく攪拌しながら、5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(10g、79mmol)およびコハク酸ジエチル(27.6g、158mmol)のエタノール(300mL)溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、50℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた残渣を10%HCl200mLおよび酢酸エチル300mLで希釈した。混合物を振盪した。有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液200mLで希釈し、振盪した。水性層を分離し、10%HClによりpH2に中和し、酢酸エチル400mLで抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させ、シリカゲル層(200×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(1:1)を溶離剤として使用してクロマトグラフィー処理した。ターゲット生成物を含有するフラクションを集め、真空蒸発させると、3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−2−チエニル)ブト−3−エン酸12.3g(48mmol、61%)が淡茶色のオイルとして得られた。
中間体359b:4−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
酢酸ナトリウム(10g、120mmol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−(5−メチル−2−チエニル)ブト−3−エン酸(12.3g、48mmol)の無水酢酸100mL溶液に加えた。反応混合物を3時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン250mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液をNaHCO
3の飽和水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(150×100mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理すると、4−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステル8.2g(29mmol、61%)が黄色の固体として得られた。
中間体359c:4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
エチル4−(アセチルオキシ)−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレートを無水エタノール(200mL)に溶かした。炭酸カリウム(7g、50mmol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間攪拌し、ジクロロメタン200mLで希釈した。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン100mLで洗浄した。合わせた溶液を10%クエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(150×100m)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(2:1)を溶離剤として用いてクロマトグラフィー処理すると、4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボキシレートエチルエステル5.5g(23mmol、79%)がクリーム色の固体として得られた。
中間体359d:4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステルの調製
ジメチルアセトアミド(6.36mL、0.2M)中の4−ヒドロキシ−2−メチル−1−ベンゾチオフェン−6−カルボン酸エチルエステル(300mg、1.27mmol)を炭酸セシウム(0.41g、1.27mmol)および4−フルオロフェニルメタンスルホンアミド(0.22g、1.27mmol)で処理し、100℃で3時間加熱した。次いで、反応をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム3×10mLで洗浄した。蒸発により、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−2−m3thyl−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステル0.63gが得られた。C
19H
19O
5S
2のLRMS m/z 391(M+H)
+。
(実施例360)
4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキシレート(0.293g、1.24mmol)および1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(0.22g、1.26mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を120℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.18g、1.85mmol)およびHATU(0.7g、1.85mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(107mg、収率20%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.91(s,1H)8.51(s,1H)7.92〜7.94(m,2H)7.71(m,1H)7.60〜7.61(m,1H)7.20〜7.23(m,2H)7.08〜7.10(m,1H)6.58〜6.59(m,1H)3.78(s,3H)、3.21(s,3H)、2.58(m,3H)。C
21H
19N
3O
4S
2のLCMS m/z 442.10(M+H)
+。
(実施例361)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキシレート(0.275g、1.16mmol)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.269g、1.45mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を150℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。2−アミノ−5−メチルピリジン(0.214g、2mmol)およびHATU(0.67g、1.75mmol)を加えた。反応混合物を75℃で4時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(92mg、収率17%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.79(s,1H)8.52(s,1H)8.21(m,1H)8.06〜8.08(d,1H)7.68(m,1H)7.64〜7.67(m,1H)7.37〜7.41(t,1H)7.12(s,1H)7.02〜7.06(m,1H)6.87〜6.90(m,1H)2.99(s,3H)2.87(s,3H)2.59〜2.60(m,3H)2.28(s,1H)。C
25H
22FN
3O
3SのLCMS m/z 464.10(M+H)
+。
(実施例362)
4−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル4−ヒドロキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−6−カルボキシレート(0.275g、1.16mmol)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.269g、1.45mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を150℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.19g、1.98mmol)およびHATU(0.664g、1.75mmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(100mg、収率19%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.27(s,1H)7.54(m,1H)7.48(m,1H)7.34〜7.38(t,1H)7.00(s,1H)6.82〜6.89(m,2H)6.59〜6.60(m,1H)3.81(s,3H)3.09(s,3H)2.97(m,3H)2.58(m,3H)。C
23H
21FN
4O
3SのLCMS m/z 453.10(M+H)
+。
(実施例363)
7−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
ジメチルアセトアミド(6.5mL)中の7−ヒドロキシ−ベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸エチルエステル(295mg、1.33mmol)を炭酸セシウム(0.43g、1.33mmol)および4−フルオロフェニルメタンスルホンアミド(0.23g、1.33mmol)で処理し、100℃で3時間加熱した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(3×10mL)で洗浄した。蒸発により、4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステル(6)0.56gが得られた。C
18H
17S
2O
5のLRMS m/z 377(M+H)
+。塩化ジメチルアルミニウム(7.5mmol、ヘキサン中1M7.5mL)を2−アミノ−3−ピコリン(0.81g、7.50mmol)のジクロロエタン(10mL)溶液に0℃で加えた。混合物を室温に加温し、室温で30分間保持し、次いで0℃に再冷却し、ジクロロエタン(5mL)中の4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステル(0.56g、先行ステップからの粗製物質)で処理した。混合物を室温に加温し、室温で8時間保持した。反応を、メタノール(2mL)を0℃で滴加し、続いて、1Mの水性pH6リン酸緩衝液(10mL)、次いで酢酸エチル(50mL)を添加することによりクエンチした。有機層を分離し、続いて、蒸発させると、粗製生成物(0.89g)が得られた。これを、シリカゲルクロマトグラフィーカラムで、0〜20%MeOH/CHCl
3勾配を使用して精製すると、生成物7−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(7)0.26g(45%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 10.86(s,1H)、8.55(d,J=1.3,1H)、8.22(d,J=1.8,1H)、8.09(d,J=8.6,1H)、7.96(dt,J=8.8,2.0,2H)、7.95(d,J=5.8,1H)、7.77(d,J=1.0,1H)、7.69(d,J=5.3,1H)、7.67(dd,J=8.8,2.3,1H)、7.32(dt,J=8.8,2.0,2H)、3.23(s,3H)、2.28(s,3H)。C
22H
18N
2O
4S
2のLRMS m/z 439(M+H)
+。元素分析:C
22H
18N
2O
4S
2の計算値 C,60.26;H,4.14;N,6.39;実測値:C,60.13;H,4.08;N,6.32。
中間体363a:3−(エトキシカルボニル)−4−(2−チエニル)ブト−3−エン酸の調製
ナトリウムエチラート(36.3g、0.53mol)を激しく攪拌しながら、3−チオフェンカルボキシアルデヒド(50g、0.44mol)およびコハク酸ジエチル(116g、0.66mol)のエタノール(1L)溶液に加えた。反応混合物を8時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、50℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた残渣を10%HCl500mLおよび酢酸エチル500mLで希釈した。混合物を振盪した。有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液500mLで希釈し、水性層を振盪した。分離し、10%HClでpH2に中和し、酢酸エチル1Lにより抽出した。有機層を60℃で真空(約20mmHg)蒸発させ、シリカゲル層でクロマトグラフィー処理した(200×150mm、ヘキサン/酢酸エチル混合物(1:1))。ターゲット生成物を伴うフラクションを集め、真空蒸発させると、3−(エトキシカルボニル)−4−(2−チエニル)ブト−3−エン酸61g(0.25mol、57%)が淡茶色のオイルとして得られた。
中間体363b:エチル7−アセトキシ−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレートの調製
酢酸ナトリウム(40g、0.48mol)を激しく攪拌しながら、3−(エトキシカルボニル)−4−(2−チエニル)ブト−3−エン酸(61g、0.25mol)の無水酢酸250mL溶液に加えた。反応混合物を2時間還流させ、溶媒蒸留が止むまで、70℃で真空(約20mmHg)蒸発させた。得られた粗製生成物をジクロロメタン500mLに懸濁させた。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン200mLで洗浄した。合わせた溶液を飽和NaHCO
3水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層(200×150mm)で、ヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を溶離剤としてクロマトグラフィー処理すると、エチル7−アセトキシ−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレート31g(0.12mol、46%)が黄色の固体として得られた。
中間体363c:エチル7−ヒドロキシ−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレートの調製
エチル7−アセトキシ−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレートを無水エタノール(500mL)に溶かした。炭酸カリウム(21g、0.15mol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間攪拌し、ジクロロメタン500mLで希釈した。懸濁液を濾過した。沈殿物をジクロロメタン200mLで洗浄した。合わせた溶液を10%クエン酸水溶液200mLで洗浄し、乾燥するまで真空蒸発させた。得られた粗製生成物をシリカゲル層でクロマトグラフィー処理すると(200×150mm;ヘキサン/酢酸エチル混合物、2:1)、化合物エチル7−ヒドロキシ−1−ベンゾチオフェン−5−カルボキシレート16.5g(63mmol、63%)が赤茶色の固体として得られた。C
11H
11SO
3のLRMS m/z 223(M+H)
+。
(実施例364)
7−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾ−[b]−チオフェン−5−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル7−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−5−カルボキシレート(0.275g、1.24mmol)および1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(0.22g、1.26mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を120℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.21g、2.17mmol)を、次いで、HATU(0.71g、1.87mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(6mg、収率1%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.38(s,1H)7.96〜7.99(m,2H)7.73〜7.76(m,1H)7.58〜7.61(m,2H)7.53(s,1H)7.23〜7.28(m,2H)6.60(s,1H)3.84(s,3H)3.13(s,3H)。C
20H
17N
3O
4S
2のLCMS m/z 428.10(M+H
+)。
(実施例365)
7−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン−5−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル7−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−5−カルボキシレート(0.275g、1.24mmol)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.286g、1.55mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を150℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。2−アミノ−5−メチルピリジン(0.228g、2.11mmol)を、次いで、HATU(0.7g、1.85mmol)を加えた。反応混合物を75℃で4時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(56mg、収率10%)が期待生成物として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.90(s,1H)8.51(m,1H)8.23(s,1H)8.07〜8.09(d,1H))7.93〜7.94(m,1H)7.67〜7.70(m,3H)7.41〜7.46(t,1H)7.15〜7.17(m,1H)7.00〜7.03(m,1H)3.00(s,3H)2.88(m,3H)2.29(s,3H)。C
24H
20FN
3O
3SのLCMS m/z 450.10(M+H)
+。
(実施例366)
7−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾ[b]チオフェン−5−カルボキサミド
Cs
2CO
3(0.806g、2.47mmol)をエチル7−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−5−カルボキシレート(0.275g、1.24mmol)および2,4−ジフルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.286g、1.55mmol)のDMF(5mL)溶液に加えた。混合物を150℃で8時間攪拌し、次いで、室温に冷却した。1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.21g、2.17mmol)を、次いで、HATU(0.71g、1.87mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間攪拌し、次いで、濾過した。HPLCにより精製すると、固体(100mg、収率19%)が期待生成物として得られた。DMSO−d
6)δ 10.96(s,1H)8.46(m,1H)7.91〜7.93(d,1H))7.67(m,1H)7.65〜7.66(m,1H)7.60〜7.61(m,1H)7.41〜7.45(t,1H)7.14〜7.17(m,1H)6.99〜7.01(m,1H)6.59(m,1H)3.78(s,3H)3.00(s,3H)2.88(m,3H)。
(実施例367)
N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキサミド
表題化合物を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介して、メチル7−ヒドロキシベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボキシレート(367e)から調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.30(s,3H)3.06(s,3H)7.12〜7.22(m,2H)7.58(dd,J=8.48,2.26Hz,1H)7.80(d,J=1.32Hz,1H)7.88〜7.98(m,2H)8.09(d,J=2.26Hz,1H)8.17(s,1H)8.23(d,J=8.48Hz,1H)8.26(d,J=1.32Hz,1H);LCMS m/z 424.40(M+H)
+。
中間体367a:3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドの調製
激しく攪拌されている4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−ニトロベンズアルデヒド(47.0g、238mmol)のEtOAc(450mL)懸濁液に室温で、無水塩化アルミニウム(38.1g、286mmol)を1回で加えた。次いで、ピリジン(77mL、954mmol)を45〜50℃で30分間滴加した。反応混合物を2時間還流させ、60℃に冷却した。反応混合物を慎重に、氷/濃HCl混合物(265mL)に注いだ。50℃で1時間攪拌した後に、反応混合物を0℃に冷却した。形成した沈殿物を濾過により分離し、水で洗浄し、真空乾燥させると、所望の化合物(29.4g、161mmol、収率67.3%)が得られた。
中間体367b:3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸の調製
亜塩素酸ナトリウム(47.6g、526mmol)の水(350mL)溶液を3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒド(68.8g、376mmol)およびリン酸二水素ナトリウム(45.1g、376mmol)のDMSO/H
2O混合物(375mL/150mL)溶液に室温で1.5時間滴加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、5%NaHCO
3溶液(500mL)を含有する分離漏斗に注いだ。生成物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。水層を濃HClでpH約1に酸性化し、エーテル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させると、所望の酸(70.3g、353mmol、収率94%)が得られた。
中間体367c:メチル3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンゾエートの調製
塩化チオニル(6.07mL、83mmol)を攪拌されている3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸(14.4g、72.3mmol)のMeOH(70mL)溶液に室温で1時間滴加した。反応混合物を3時間還流させ、濃縮した。残渣を水から再結晶化させ、真空乾燥させると、所望のエステル(11.0g、51.6mmol、収率71.4%)が得られた。
中間体367d:メチル3−アミノ−4,5−ジヒドロキシベンゾエートヒドロクロリドの調製
攪拌されているメチル3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンゾエート(11.9g、55.8mmol)のEtOH(200mL)溶液に、ジオキサン中4MのHCl(13.96mL、55.8mmol)および炭素上10%のパラジウム(4.0g、3.76mmol)を加えた。反応混合物をH
2大気圧で3時間水素化した(TLC−監視)。生じた混合物を濾過し、濃縮した。残渣をエーテル(100mL)と共に粉砕した。沈殿物を濾別し、真空乾燥させると、アミン生成物が塩酸塩(12.0g、54.6mmol、収率98%)として得られた。
中間体367e:メチル7−ヒドロキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキシレートの調製
攪拌されているオルトギ酸トリエチル(35.0mL、210mmol)に、メチル3−アミノ−4,5−ジヒドロキシベンゾエート塩酸塩(6.30g、28.7mmol)を加えた。攪拌されている懸濁液を20分間還流させ(澄明な溶液が形成するまで)、室温に冷却し、ヘキサン(200mL)に注いだ。形成した沈殿物を濾過により分離し、真空乾燥させると、所望のベンゾオキサゾール(4.26g、22.05mmol、収率77%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ 10.90(br.s,1H)、8.79(s,1H)、7.80(d,J=1.3Hz,1H)、7.50(d,J=1.3Hz,1H)、3.86(s,3H)。
実施例368および369を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介して、メチル7−ヒドロキシ−2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボキシレート(368e)から調製した。
中間体368a:3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒドの調製
激しく攪拌されている4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−ニトロベンズアルデヒド(47.0g、238mmol)のEtOAc(450mL)懸濁液に室温で、無水塩化アルミニウム(38.1g、286mmol)を1回で加えた。次いで、ピリジン(77mL、954mmol)を45〜50℃で30分間滴加した。反応混合物を2時間還流させ、60℃に冷却した。反応混合物を氷/濃HCl混合物(265mL)に慎重に注いだ。50℃で1時間攪拌した後に、反応混合物を0℃に冷却した。形成した沈殿物を濾過により分離し、水で洗浄し、真空乾燥すると、所望の化合物(29.4g、161mmol、収率67.3%)が得られた。
中間体368b:3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸の調製
亜塩素酸ナトリウム(47.6g、526mmol)の水(350mL)溶液を、3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒド(68.8g、376mmol)およびリン酸二水素ナトリウム(45.1g、376mmol)のDMSO/H
2O混合物(375mL/150mL)溶液に室温で1.5時間にわたって滴加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、5%NaHCO
3溶液(500mL)を含有する分離漏斗に注いだ。生成物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。水層を濃HClでpH約1に酸性化し、エーテル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させると、所望の酸(70.3g、353mmol、収率94%)が得られた。
中間体368c:メチル3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンゾエートの調製
塩化チオニル(6.07mL、83mmol)を、攪拌されている3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸(14.4g、72.3mmol)のMeOH(70mL)溶液に室温で1時間滴加した。反応混合物を3時間還流させ、濃縮した。残渣を水から再結晶化させ、真空乾燥させると、所望のエステル(11.0g、51.6mmol、収率71.4%)が得られた。
中間体368d:メチル3−アミノ−4,5−ジヒドロキシベンゾエートヒドロクロリドの調製
攪拌されているメチル3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロベンゾエート(11.9g、55.8mmol)のEtOH(200mL)溶液に、ジオキサン中4MのHCl(13.96mL、55.8mmol)および炭素上10%のパラジウム(4.0g、3.76mmol)を加えた。反応混合物をH
2の大気圧で3時間水素化した(TLC−監視)。生じた混合物を濾過し、濃縮した。残渣をエーテル(100mL)と共に粉砕した。沈殿物を濾別し、真空乾燥させると、アミン生成物が塩酸塩(12.0g、54.6mmol、収率98%)として得られた。
中間体368e:メチル7−ヒドロキシ−2−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキシレートの調製
攪拌されているオルト酢酸トリエチル(35.0mL、190mmol)に、メチル3−アミノ−4,5−ジヒドロキシベンゾエートヒドロクロリド(6.00g、27.3mmol)を加えた。攪拌されている懸濁液を20分間還流させ、室温に冷却した。反応混合物をヘキサン(200mL)に注いだ。形成した沈殿物を濾過により分離し、真空乾燥させると、所望のベンゾオキサゾール(4.98g、24.04mmol、収率88%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ 10.74(br.s,1H)、7.66(d,J=1.4Hz,1H)、7.43(d,J=1.4Hz,1H)、3.85(s,3H)、2.62(s,3H)。
(実施例368)
2−メチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.65(s,3H)3.07(s,3H)3.79(s,3H)6.79(d,J=2.26Hz,1H)7.08〜7.22(m,2H)7.29(d,J=2.26Hz,1H)7.64(d,J=1.32Hz,1H)7.88〜7.98(m,2H)8.01(d,J=1.32Hz,1H)8.83(s,1H);LCMS m/z 427.40(M+H)
+。
(実施例369)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキサミド
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.32(s,3H)2.66(s,3H)3.07(s,3H)7.11〜7.22(m,2H)7.60(dd,J=8.48,2.26Hz,1H)7.70(d,J=1.51Hz,1H)7.87〜8.01(m,2H)8.08(d,J=2.26Hz,1H)8.12(d,J=1.51Hz,1H)8.28(d,J=8.48Hz,1H)9.29(s,1H);LCMS m/z 438.40(M+H)
+。
(実施例370)
7−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキサミド
表題化合物を実施例276での記載と同様の方法で、3ステップを介して、メチル7−ヒドロキシ−2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボキシレート(368e)から調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.33(s,3H)2.65〜2.67(s,3H)3.03(s,3H)3.11(s,3H)7.05(d,J=8.67Hz,2H)7.41(d,J=8.67Hz,2H)7.53(d,J=1.32Hz,1H)7.65(dd,J=8.57,2.17Hz,1H)7.99(d,J=1.32Hz,1H)8.12(d,J=2.17Hz,1H)8.17(d,J=8.57Hz,1H)9.04(s,1H);LCMS m/z 431.40(M+H)
+。
(実施例371)
N−(5−メチルピリジン−2−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介して、メチル4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(371e)から調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.32(s,3H)3.06(s,3H)7.07〜7.22(m,2H)7.59(dd,J=8.48,2.45Hz,1H)7.73(d,J=1.51Hz,1H)7.86〜8.01(m,2H)8.11(s,1H)8.24(d,J=8.48Hz,1H)8.44(d,J=1.70Hz,1H)8.70(s,1H)9.11(s,1H);LCMS m/z 440.20(M+H)
+。
中間体371a:メチル3−メトキシ−4−ニトロベンゾエートの調製
3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸(203g、1.109mol)およびK
2CO
3(3.45g、2.496mol)のDMF(3000mL)中の混合物に、CH
3I(400g、2.817mol)を周囲温度で滴加した。混合物を周囲温度で13時間攪拌した。TLC(EtOAc:石油エーテル 1:4)により、反応が完了したことが示された。大部分の溶媒を減圧下に除去し、残渣を水(2L)で希釈した。次いで、混合物をEtOAc(2L×3)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し(1L×3)、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に濃縮すると、所望のエステル(172g、73.5%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.848〜7.827(d,2H)、7.759(s,1H)、7.705〜7.681(d,1H)、4.018(s,3H)、3.969(s,3H)。
中間体371b:メチル4−アミノ−3−メトキシベンゾエートの調製
メチル3−メトキシ−4−ニトロベンゾエート(172g、0.815mol)のメタノール(2L)溶液に、ラネーNi(60g)を1回で加えた。生じた混合物を周囲温度でH
2下に24時間攪拌した。TLC(EtOAc:石油エーテル 1:3)により、反応が完了したことが示された。反応混合物をセライトパッドで濾過し、フィルターケークをメタノール(100mL×5)で洗浄した。濾液を真空濃縮すると、所望のアミン(128g、86.7%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.383〜7.349(dd,1H)、7.268(d,1H)、6.633〜6.605(d,1H)、5.617(s,2H)、3.782(s,3H)、3.740(s,3H)。
中間体371c:メチル2−アミノ−4−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキシレートの調製
メチル4−アミノ−3−メトキシベンゾエート(307g、1.696mol)の無水メタノール(4L)溶液に、KSCN(1640g、16.9mol)および無水CuSO
4(1350g、8.44mol)の均質混合物を1回で加えた。混合物を還流に4時間加熱した。TLC(EtOAc/石油エーテル 1:4)により、反応が完了したことが示された。混合物を濾過し、濾液を水で希釈した。やや澄明な溶液が形成するまで、溶液を沸騰まで加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、1日放置した。暗黄色の固体が形成し、これを濾過により集めると、所望の生成物(338g、84%)が暗黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 9.000〜8.200(br,2H)、8.052(s,1H)、7.435(s,1H)、3.927(s,3H)、3.827(s,3H)。
中間体371d:メチル4−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキシレートの調製
攪拌されているメチル2−アミノ−4−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキシレート(100g、0.42mol)のDMF(1L)溶液に、亜硝酸イソアミル(108g、0.92mol)を65
oCで滴加した。次いで、生じた混合物を65℃で20分間攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル 1:4)により、反応が完了したことが示された。周囲温度に冷却した後に、混合物を氷水(1L)に注いだ。生じた混合物をEtOAc(1L×3)で抽出した。合わせた有機層を水(1L×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をクロマトグラフィーにより精製すると(シリカゲル、EtOAc/石油エーテル 1:50から1:10へ)、生成物(22g、23%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 9.050(s,1H)、8.285〜8.281(d,1H)、7.592〜7.587(d,1H)、4.110(s,3H)、3.965(s,3H)。
中間体371e:メチル4−ヒドロキシ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキシレートの調製
攪拌されているメチル4−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキシレート(20.0g、0.0897mol)の無水CH
2Cl
2(300mL)溶液に、BBr
3(112.5g、0.448mol)を−78℃で滴加した。次いで、生じた混合物を−78℃で3時間攪拌し、室温に一晩加温した。TLC(EtOAc/石油エーテル 1:4)により、反応が完了したことが示された。反応混合物を真空濃縮し、メタノール(100mL)を残渣に滴加した。次いで、混合物を再び真空濃縮した。残渣を水で洗浄し、メタノールから再結晶化させると、所望の生成物(12g、64%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 10.671(s,1H)、9.437(s,1H)、8.252〜8.248(s,1H)、7.488〜7.484(s,1H)、3.898(s,3H)。
(実施例372)
4−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−N−ピリジン−2−イル−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキサミド
表題化合物を実施例252での記載と同様の方法で、2ステップを介して、メチル4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(371e)から調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 10.000〜9.500(br,1H)、9.135(s,1H)、8.524〜8.490(m,2H)、8.299(br,1H)、7.979〜7.896(m,3H)、7.786(s,1H)、7.212〜7.190(m,3H)、3.071(s,3H)。MS(pos):426.1。
(実施例373)
6−メトキシ−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
HATU(431mg、1.13mmol)を、6−メトキシ−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(350mg、1.0mmol)、2−アミノ−5−ピコリン(134mg、1.24mmol)およびDIEA(0.359mL、2.06mmol)のDMF(5mL)中の混合物に加え、その間、室温で攪拌した。生じた混合物を室温で、N
2雰囲気下に16時間攪拌した。混合物を水で処理し、クロロホルムに抽出させた。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濃縮した。粗製生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO)により、CHCl
3:MeOH(95:5)で溶離して精製すると、淡茶色の固体生成物85mgが収率27%で得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.68(s,1H)12.41(s,1H)8.27(d,J=8.56Hz,1H)8.23(s,1H)7.68(dd,J=8.56,1.76Hz,1H)7.51(d,J=2.27Hz,1H)7.23(d,J=2.27Hz,1H)3.85(s,3H)2.61(s,3H)2.29(s,3H)。C
16H
16N
4O
2のLRMS m/z 297(M+H)
+。
中間体373a:1−(1,1−ジエトキシ−エチル)−6−メトキシ−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリルの調製
2,3−ジアミノ−5−メトキシベンゾニトリル(参照文献:米国特許第6387938B1号明細書)(1.5g、8.7mmol)のオルト酢酸トリエチル(16.5mL、87.3mmol)中の混合物を120℃で2時間攪拌した。混合物を乾燥するまで濃縮すると、暗色のオイル2.55gが得られた。生成物を、何らさらに精製することなく、次のステップに入れた。C
16H
21N
3O
3のLRMS m/z 304.2(M+H)
+。
中間体373b:6−メトキシ−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸の調製
1−(1,1−ジエトキシ−エチル)−6−メトキシ−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル(2.5g、8.2mmol)、ジエチレングリコール(5mL)および6NのKOH水溶液(2.5mL)の混合物を150℃で16時間攪拌した。混合物を氷水(15mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×100mL)で洗浄した。次いで、水層を6NのHCl水溶液でpH7〜6に調節した。生じた混合物をEtOAcで洗浄し、水層を10mLの体積まで濃縮した。粗製生成物を分取HPLCにより精製すると、暗色の粘着性ガム生成物350mgが得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.98(bs,1H)7.55(d,J=2.5Hz,1H)7.51(d,J=2.5Hz,1H)4.20(bs,1H)3.9(s,3H)2.77(s,3H)。C
16H
21N
3O
3のLRMS m/z 205(M−H)
−。
(実施例374)
5−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−7−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミドおよび
(実施例375)
7−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−5−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、塩化ジメチルアルミニウム(ヘキサン中1.0M、2.9mL、2.9mmol)、5−メチル−2−アミノピリジン(314mg、2.9mmol)ならびに5−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−7−カルボン酸メチルエステルおよび7−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−5−カルボン酸メチルエステル(374c)の混合物(粗製104mg)から調製した。逆相クロマトグラフィーにより精製すると、5−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−7−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(374)(11mg、収率10%)および7−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−5−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(375)が白色の固体(25mg、収率23%)として得られた。
実施例374:
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 12.26(br.s.,1H)8.81(d,J=8.84Hz,1H)7.99〜8.08(m,2H)7.58(dd,J=6.95,2.40Hz,1H)7.38〜7.44(m,1H)7.33(s,1H)7.28〜7.32(m,2H)7.23(s,1H)5.30(s,2H)2.77(t,J=6.82Hz,2H)2.44(s,3H)1.81(t,J=6.82Hz,2H)1.34(s,6H););C
25H
25ClN
2O
3のLCMS m/z 436.90(M+H)
+;元素分析:C
25H
25ClN
2O
3・1.29TFAの計算値:C,56.72;H,4.54;N,4.89;実測値:C,56.68;H,4.53;N,4.89。
実施例375:
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 12.27(s,1H)8.80(d,J=8.84Hz,1H)8.00〜8.09(m,2H)7.57(dd,J=7.45,1.64Hz,1H)7.39(dd,J=7.58,1.52Hz,1H)7.23〜7.32(m,2H)6.95(d,J=2.53Hz,1H)6.61(d,J=2.53Hz,1H)5.20(s,2H)2.92(t,J=6.69Hz,2H)2.45(s,3H)1.77(t,J=6.69Hz,2H)1.36(s,6H););C
25H
25ClN
2O
3のLCMS m/z 436.90(M+H)
+;元素分析:C
25H
25ClN
2O
3・1.30TFAの計算値:C,56.65;H,4.53;N,4.79;実測値:C,56.51;H,4.43;N,4.89。
中間体374a:3−ヒドロキシ−5−(3−メチル−ブト−2−エニルオキシ)−安息香酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体1aでの記載と同様の方法で、メチル3,5−ジヒドロキシベンゾエート(11.3g、67mmol)、炭酸カリウム(18.5g、134mmol)および1−ブロモ−3−メチル−ブト−2−エン(10g、67mmol)から調製した。カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中20%のEtOAcで溶離して精製すると、淡黄色の固体(3.41g、収率20%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.17〜7.20(m,1H)7.12〜7.17(m,1H)6.63(t,J=2.27Hz,1H)5.41〜5.51(m,1H)5.50(s,1H)4.53(d,J=6.57Hz,2H)3.91(m,3H)1.80(s,3H)1.69(s,3H);C
13H
16O
4のLCMS m/z 237.10(M+H)
+。
中間体374b:3−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−5−(3−メチル−ブト−2−エニルオキシ)−安息香酸メチルエステルの調製
表題化合物を中間体1aでの記載と同様の方法で、炭酸カリウム(1.25g、9.06mmol)、2−クロロベンジルブロミド(0.59mL、4.53mmol)および3−ヒドロキシ−5−(3−メチル−ブト−2−エニルオキシ)−安息香酸メチルエステル(374a)(1.07g、4.53mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5%のEtOAcで溶離して精製すると、無色のオイル(1.60g、収率100%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.51〜7.61(m,1H)7.37〜7.45(m,1H)7.30(dd,J=3.92,2.40Hz,2H)7.27〜7.29(m,1H)7.24(dd,J=2.27,1.26Hz,1H)6.76(t,J=2.40Hz,1H)5.49(tt,J=6.82,1.39Hz,1H)5.15〜5.23(m,3H)4.54(d,J=6.82Hz,2H)3.92(s,3H)1.81(s,3H)1.73〜1.79(m,3H);C
20H
21ClO
4のLCMS m/z 383.00(M+Na)
+。
中間体374c:5−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−7−カルボン酸メチルエステルおよび7−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−5−カルボン酸メチルエステルの混合物の調製
Montarillonite K10(404mg)を、3−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−5−(3−メチル−ブト−2−エニルオキシ)−安息香酸メチルエステル(374b)(304mg、0.84mmol)のCCl
4(3mL)溶液に加えた。懸濁液を50℃で一晩攪拌した。混合物を濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中5%のEtOAcで溶離して精製すると、5−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−7−カルボン酸メチルエステルおよび7−(2−クロロ−ベンジルオキシ)−2,2−ジメチル−クロマン−5−カルボン酸メチルエステルの混合物ならびに出発物質の混合物が無色のオイル(104mg)として得られ、これを、そのまま次のステップで使用した。C
20H
21ClO
4のLCMS m/z 383.00(M+Na)
+。
(実施例376)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
5−メチル−2−アミノピリジン(144mg、1.33mmol)のDCE溶液に0℃で、Al(CH
3)
2Clを滴加した。反応を室温で20分間攪拌し、続いて、メチル2−メチル−7−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキシレートを加えた。反応を室温で14時間攪拌した後に、CH
2Cl
2で希釈し、酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)(1mL)で徐々にクエンチした。溶液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製試料をシリカゲルカラムに導入し、5〜10%MeOH/CHCl
3で溶離すると、生成物(40mg、収率85%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.33(s,3H)3.10(s,3H)3.19〜3.33(m,3H)4.40(s,2H)7.19(d,J=8.67Hz,2H)7.53〜7.66(m,1H)7.82(s,1H)7.97(d,J=8.67Hz,2H)8.10〜8.17(m,1H)8.19(s,2H)8.81(s,1H);LC−MS(ESI)+ m/z=452.00(M+H)
+。
中間体376a:ジメチル5−(アリルオキシ)イソフタレートの調製
ジメチル5−ヒドロキシ−イソフタレート(10g、47.577mmol)、Cs
2CO
3(31g、95.2mmol)のDMF中の混合物に、臭化アリル(4.83mL、57.1mmol)を滴加した。混合物を14時間攪拌した後に、反応を水で処理し、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の生成物が白色の固体(12g、収率100%)として得られた。粗製生成物をさらに精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 3.94(s,6H)4.56〜4.71(m,2H)5.33(dd,J=10.46,1.41Hz,1H)5.39〜5.53(m,1H)5.96〜6.17(m,1H)7.76(d,J=1.32Hz,2H)8.28(t,J=1.41Hz,1H);LC−MS:(ESI)+ m/z=251.00(M+1)
+。
中間体376b:ジメチル4−アリル−5−ヒドロキシイソフタレートの調製
ジメチル5−(アリルオキシ)イソフタレート(1.5g、5.994mmol)のN,N−ジメチルアニリン(15mL)溶液を200℃で14時間加熱した。室温に冷却した後に、反応をEtOAcで希釈し、0.5NのHCl、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧下に蒸発させた。所望の生成物をシリカゲル勾配カラムクロマトグラフィーにより、EtOAc/Hex(10〜25%)で精製すると、表題化合物(750mg、収率70%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 3.82(d,J=6.22Hz,2H)3.92(d,J=5.84Hz,6H)5.02〜5.11(m,1H)5.10〜5.17(m,1H)5.81(s,1H)5.90〜6.13(m,1H)7.70(d,J=1.70Hz,1H)8.11(d,J=1.51Hz,1H);LC−MS(ESI)+ m/z=251.00(M+H)
+。
中間体376c:ジメチル4−アリル−5−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)イソフタレートの調製
ジメチル4−アリル−5−ヒドロキシイソフタレート(2.0g、7.99mmol)、4−フルオロフェニルメチルスルホン(2.1g、12mmol)、Cs
2CO
3(5.2g、16mmol)およびCuI(400mg、2.1mmol)のDMF(20mL)中の混合物を100℃に4時間加熱した。溶媒を減圧下に除去した。残渣を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物をシリカゲル勾配クロマトグラフィーにより、EtOAc/ヘキサン(10/90から30/90へ)で溶離して精製すると、表題化合物(2.5g、78%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.83(dd,J=6.69,1.60Hz,2H)3.03〜3.16(m,3H)3.93(d,6H)6.14〜6.34(m,1H)6.63(dd,J=16.11,1.60Hz,1H)6.88〜6.98(m,1H)6.97〜7.09(m,2H)7.79(d,J=1.70Hz,1H)7.87〜8.01(m,2H)8.29(d,J=1.70Hz,1H);LC−MS(ESI)+ m/z=405.00(M+H)
+。
中間体376d:ジメチル5−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−4−(プロプ−1−エニル)イソフタレートの調製
ジメチル4−アリル−5−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)イソフタレート(3.0g、8.814mmol)のCH
2Cl
2(25mL)溶液に、ビス(アセトニトリル−パラジウム(II)塩化物(229mg、0.881mmol)を加えた。混合物をN
2下に14時間還流させた。溶媒を除去した後に、粗製物質をシリカゲルカラムに導入し、EtOAc/hexanes(10/90から30/70へ)で溶離すると、表題化合物(2.65g、88%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.82(dd,J=6.69,1.79Hz,3H)3.04〜3.18(m,3H)3.93(d,6H)6.00(none,1H)6.22(dd,J=16.01,6.78Hz,1H)6.62(dd,J=16.01,1.70Hz,1H)6.94〜7.09(m,2H)7.77(d,J=1.70Hz,1H)7.85〜8.00(m,2H)8.28(d,J=1.70Hz,1H);LC−MS(ESI)+ m/z=405.00(M+H)
+。
中間体376e:ジメチル4−ホルミル−5−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−イソフタレートの調製
ジメチル5−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−4−(プロプ−1−エニル)イソフタレート(2.6g、7.8mmol)のCH
2Cl
2およびメタノール溶液を−78℃に冷却し、溶液が青色に呈するまで(20分)、オゾンで処理した。青色が消えるまで、窒素を溶液に気泡導入した。硫化ジメチル(1.0mL)を加え、冷却浴を外し、反応混合物を室温に一晩加温した。真空下で溶液を濃縮すると、オイルが得られ、これを、シリカゲルカラムに導入し、ヘキサン中10〜30%のEtOAcで溶離すると、表題化合物(2.5g、98%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 3.08(q,3H)3.95(dd,6H)7.08〜7.16(m,2H)7.98(q,J=2.07Hz,2H)7.99〜8.03(m,1H)8.33〜8.39(m,1H)10.46(s,1H);LC−MS(ERS)+ m/z=393.00(M+H)
+。
中間体376f:メチル2−メチル−7−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキシレートの調製
密閉管に、ジメチル4−ホルミル−5−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−イソフタレート(210mg、0.535mmol)のMeOHおよび塩酸アミノメタン(72.3mg、1.07mmol)を充填した。反応を室温で2時間攪拌した後に、NaCNBH
3(84.1mg、1.34mmol)を加えた。次いで、混合物を65℃で14時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、酢酸エチルに代えた。次いで、有機層をブライン(3×)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製試料をシリカゲルクロマトグラフィーに導入し、5〜10%MeOH/CHCl3で溶離すると、所望の生成物(100mg、収率50%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 3.09(s,3H)3.21(s,3H)3.94(s,3H)4.36(s,2H)7.07〜7.21(m,2H)7.84(d,J=1.13Hz,1H)7.90〜8.03(m,2H)8.37(d,J=1.13Hz,1H);LC−MS(ESI)+ m/z=376.00(M+H)
+。
実施例377〜388を実施例376での記載と同様の方法で、適切なアミノ複素環および第1級アミンから調製した。実施例377および378では、臭化ベンジルをフルオロフェニルスルホンの代わりに使用した。
(実施例377)
7−(ベンジルオキシ)−2−シクロプロピル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例378)
7−(ベンジルオキシ)−2−シクロプロピル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例379)
2−エチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例380)
2−エチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例381)
2−イソブチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例382)
2−イソブチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例383)
2−イソプロピル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例384)
2−イソプロピル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例385)
2−シクロプロピル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例386)
2−シクロプロピル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例387)
2−(2−メトキシエチル)−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例388)
2−(2−メトキシエチル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−3−オキソイソインドリン−5−カルボキサミド
(実施例389)
2−イソブチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)−フェノキシ]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
アミノメチルピラゾール(338mg、3.48mmol)のDCE溶液に0℃で、Al(CH
3)
2Cl(4.0mL、1.0M)を滴加した。添加の後に、氷浴を外し、反応を室温で20分間攪拌した。メチル2−イソブチル−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレートを加え、反応を室温で一晩攪拌した。試料をCH
2Cl
2で希釈し、酒石酸カリウムナトリウム四水和物(20%w/w)(1mL)を徐々にゆっくりと加えることによりクエンチした。試料をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、シリカゲル勾配クロマトグラフィーを介して、MeOH/CHCl
3(5/95から10/90へ)を使用して精製すると、所望の生成物(105mg、収率85%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.98(d,J=6.59Hz,6H)1.97〜2.21(m,1H)2.98(t,J=6.50Hz,2H)3.08(s,3H)3.42(d,J=7.54Hz,2H)3.57(t,J=6.50Hz,2H)3.83(s,3H)6.76(d,J=2.07Hz,1H)7.08(d,J=8.85Hz,2H)7.29(d,J=2.26Hz,1H)7.82(s,1H)7.93(d,J=8.85Hz,2H)8.45(s,1H)8.94(s,1H);MS(ESI,pos):497。
中間体389a:ジメチル4−アリル−5−(ベンジルオキシ)イソフタレートの調製
ジメチル4−アリル−5−ヒドロキシイソフタレート(376b)(5.05g、20.18mmol)およびCs
2CO
3(13g、40.1mmol)のCH
3CN(30mL)中の混合物に、臭化ベンジル(3.6mL、30.27mmol)を加えた。混合物を室温で14時間攪拌した。溶液を水で処理し、EtOAc(2×)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の生成物が白色の固体(6.5g、収率98%)として得られた。粗製生成物を精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 3.85(t,J=6.78Hz,2H)3.89〜3.93(m,3H)3.93(s,3H)4.93〜4.99(m,1H)4.99〜5.07(m,1H)5.16(s,2H)5.87〜6.11(m,1H)7.30〜7.38(m,1H)7.39〜7.55(m,4H)7.74(d,J=1.51Hz,1H)8.12(d,J=1.70Hz,1H);MS(ESI,pos):341。
中間体389b:ジメチル5−(ベンジルオキシ)−4−(2−オキソエチル)イソフタレートの調製
ジメチル4−アリル−5−(ベンジルオキシ)イソフタレート(3.5g、10.28mmol)のCH
2Cl
2およびメタノール溶液を−78℃に冷却し、溶液が青色を呈するまで(20分)、オゾンで処理した。青色が消失するまで、窒素を溶液に気泡導入した。硫化ジメチル(1.0mL)を加え、冷却浴を外して、反応混合物を室温に一晩加温した。真空下に溶液を濃縮すると、オイルが得られ、これを、カラムクロマトグラフィーにより、シリカゲルで、ヘキサン中10〜30%のEtOAcで溶離して精製すると、アルデヒド(3.0g、98%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 3.90(s,3H)3.95(s,3H)4.29(s,2H)5.14(s,2H)7.31〜7.56(m,5H)7.81(d,J=1.32Hz,1H)8.29(d,J=1.51Hz,1H)9.75(s,1H);MS(ESI,pos):343。
中間体389c:メチル5−(ベンジルオキシ)−2−イソブチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレートの調製
ジメチル5−(ベンジルオキシ)−4−(2−オキソエチル)イソフタレート(1.5g、4.38mmol)のMeOH溶液に、イソブチルアミン(385mg、0.522mL、5.26mmol)を加えた。反応を室温で2時間攪拌し、次いで、NaCNBH
3(84.1mg、1.34mmol)を加えた。混合物75℃で一晩攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、酢酸エチルで希釈し、ブライン(3×)で洗浄した。生成物を、勾配シリカゲルクロマトグラフィーを介して、MeOH/CHCl
3(5/95から10/90へ)を使用して精製すると、生成物(1.1g、収率50%)がフィルムとして得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.96(dd,6H)1.96〜2.16(m,1H)3.05(t,J=6.69Hz,2H)3.36〜3.46(m,J=7.63,7.63Hz,2H)3.49〜3.62(m,2H)3.88〜4.02(m,3H)5.16(s,2H)7.32〜7.56(m,5H)7.74(d,J=1.32Hz,1H)8.42(d,J=1.32Hz,1H);MS(ESI,pos):368。
中間体389d:メチル5−ヒドロキシ−2−イソブチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレートの調製
メチル5−(ベンジルオキシ)−2−イソブチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレート(1g、2.72mmol)のMeOH(10mL)溶液に、触媒量のC上10%のPdを加えた。この混合物をH
2気泡下に室温で3時間攪拌した。固体をセライト床で濾過した。溶媒を除去すると、生成物(750mg、98%)が淡黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97(d,6H)1.98〜2.16(m,1H)3.05(t,J=6.59Hz,2H)3.38〜3.50(m,2H)3.57(t,J=6.69Hz,2H)3.82〜3.93(m,3H)7.50(s,1H)7.74(d,J=1.51Hz,1H)8.30(d,J=1.32Hz,1H);MS(ESI,pos):278。
中間体389e:メチル2−イソブチル−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレートの調製
メチル5−ヒドロキシ−2−イソブチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレート(250mg、0.90mmol)、4−フルオロフェニルメチルスルホン(236mg、1.35mmol)、Cs
2CO
3(441mg、1.35mmol)およびCuI(100mg、1mmol)のDMF(20mL)中の混合物を100℃に4時間加熱した。溶媒を減圧下に除去した。残渣を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、カラムクロマトグラフィーを介してシリカゲル上で、ヘキサン中10〜30%のEtOAcで溶離して精製すると、エーテル(312mg、78%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97(d,J=6.78Hz,6H)1.94〜2.16(m,1H)2.94(t,J=6.59Hz,2H)3.04〜3.16(m,3H)3.41(d,J=7.54Hz,2H)3.55(t,J=6.59Hz,2H)3.87〜4.01(m,3H)7.00〜7.11(m,2H)7.80(d,J=1.70Hz,1H)7.88〜8.00(m,2H)8.66(d,J=1.51Hz,1H);MS(ESI,pos):432。
実施例390〜393を実施例376での記載と同様の方法で、適切なアミノ複素環、第1級アミンおよびフルオロフェニル中間体から調製した。実施例394を、少量の副生成物として実施例390を調製する間に、メチル5−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレートから単離した(メチル5−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレートの水素化により、メチル5−ヒドロキシ−2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−カルボキシレートが副生成物として得られた)。
(実施例390)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−5−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
(実施例391)
2−イソブチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−5−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
(実施例392)
5−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−2−イソブチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
(実施例393)
5−(4−(ジメチルカルバモイル)−3−フルオロフェノキシ)−2−イソブチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
(実施例394)
2−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−5−(4−(メチルスルホニル)−フェノキシ)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
(実施例395)
7−メトキシ−2,2−ジメチル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボキサミド
7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸(24g、0.11mol)のCH
2Cl
2(500mL)溶液に、EDCl(31.6g、1.08mol)、NMM(54.5g、0.54mol)、HOBt(22g、0.16mol)および1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(11g、0.11mol)を順次加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/1)により、反応が完了したことが示された。混合物を水(250mL)、飽和クエン酸水溶液(250mL×2)、飽和NaHCO
3(250mL)およびブライン(250mL)で順次洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、白色の固体が得られた。粗製固体をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/10〜1/1)により精製すると、表題化合物(9.6g、30%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO):δ 10.49(s,1H)、7.49(s,1H)、7.44(s,2H)、6.48(s,1H)、3.74(s,3H)、3.69(s,3H)、2.96(s,2H)、1.35(s,6H)。
中間体395a:メチル3−メトキシ−4−(2−メチルアリルオキシ)ベンゾエートの調製
メチル4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾエート(100g、0.55mol)およびK
2CO
3(92g、0.66mol)のDMF(800mL)懸濁液に、3−クロロ−2−メチル−プロペン(55g、0.60mol)を滴加した。混合物を60℃で一晩攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/3)により、出発物質が存在しないことが示された。反応混合物を濾過し、濾液に水(400mL)を加えた。混合物をEtOAc(400mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(400mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮すると、生成物(130g、100%)が黄色のオイルとして得られた。オイルを、さらに精製することなく次のステップにそのまま使用した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.54(d,1H)、7.19(s,1H)、6.80(d,1H)、5.00(d,2H)、4.50 (s,2H)、3.83(d,6H)、1.76(s,3H)。
中間体395b:メチル4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−(2−メチルアリル)ベンゾエートの調製
メチル3−メトキシ−4−(2−メチルアリルオキシ)ベンゾエート(130g、0.55mol)のNMP(500mL)溶液を還流に6時間加熱した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/5)により、反応が完了したことが示された。混合物を1NのHCl水溶液で洗浄し、EtOAc(250mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(400mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、生成物(150g、100%)が茶色のオイルとして得られた。オイルを、さらに精製することなく、次のステップにそのまま使用した。
中間体395c:メチル7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボキシレートの調製
メチル4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−(2−メチルアリル)ベンゾエート(150g、0.63mol)の濃HCl(300mL)およびMeOH(300mL)溶液を還流に2時間加熱した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/5)により、反応が完了したことが示された。溶液を蒸発させ、残渣をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、茶色のオイルが得られた。粗製オイルをカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/30)により精製すると、表題化合物(80g、53%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.51(s,1H)、7.46(s,1H)、3.91(s,3H)、3.87(s,3H)、3.05(s,2H)、1.53(s,6H)。
中間体395d:7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸の調製
メチル7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボキシレート(40g、0.17mol)のMeOH(200mL)溶液に、NaOH(34g、0.85mol)を1回で加えた。混合物を室温で24時間攪拌した。TLC(EtOAc/石油エーテル=1/1)により、反応が完了したことが示された。次いで、MeOHを真空下に除去した。残渣を水(100mL)に溶かし、溶液を濃HClで酸性化した。固体を濾過し、フィルターケークを真空乾燥させると、表題化合物(25g、68%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.62(s,1H)、7.54(s,1H)、3.94(s,3H)、3.00(s,2H)、1.50(s,6H)。
(実施例396)
4−[5−(アゼチジン−1−カルボニル)−ピラジン−2−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例1での記載と同様の方法で、5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(396a)およびアゼチジンから調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.86(d,J=1.26Hz,1H)8.35(d,J=1.26Hz,1H)8.30(s,1H)7.23〜7.32(m,1H)7.18(d,J=1.26Hz,1H)7.12(d,J=1.26Hz,1H)6.79(d,J=2.27Hz,1H)4.70(t,J=7.83Hz,2H)4.27(t,J=7.83Hz,2H)3.81(s,3H)2.85(s,2H)2.31〜2.46(m,2H)1.49(s,6H);C
23H
24N
6O
4のLCMS m/z 449.20(M+H
+);元素分析:C
23H
24N
6O
4・0.18 AcOHの計算値:C,61.09;H,5.43;N,18.30;実測値:C,61.21;H,5.64;N,18.31。
中間体396a:5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
メチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(60.1mg、0.348mmol)、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(31a)(100mg、0.348mmol)およびCs
2CO
3(227mg、0.696mmol)のDMF中の混合物を160℃にマイクロ波中で30分間加熱し、室温に冷却し、H
2Oでクエンチし、3×EtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×H
2Oで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中45%から70%のEtOAcで溶離して精製すると、無色の濃厚なオイル(71mg、収率48%)が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.94(s,1H)8.85(d,J=1.01Hz,1H)8.52(d,J=1.26Hz,1H)7.27(d,J=2.27Hz,1H)7.21(s,1H)7.15(s,1H)6.80(d,J=2.02Hz,1H)4.03(s,3H)3.74(s,3H)2.86(s,2H)1.49(s,6H);C
21H
21N
5O
5のLCMS m/z 424.20(M+H
+)。
実施例397〜399を実施例176での記載と同様の方法で、5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(180)および適切なアミンから調製した。
(実施例397)
4−[6−(3−フルオロ−アゼチジン−1−カルボニル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.75(s,1H)8.33(d,J=2.78Hz,1H)8.13(d,J=8.84Hz,1H)7.37(dd,J=8.72,2.91Hz,1H)7.24〜7.30(m,1H)7.21(s,1H)7.16(d,J=1.26Hz,1H)6.85(d,J=2.27Hz,1H)5.22〜5.50(m,1H)4.90〜5.07(m,1H)4.71〜4.88(m,1H)4.41〜4.61(m,1H)4.24〜4.39(m,1H)3.79(s,3H)2.91(s,2H)1.50(s,6H);C
24H
24FN
5O
4のLCMS m/z 466.20(M+H
+);元素分析:C
24H
24FN
5O
4・0.30 AcOH・0.35 H
2Oの計算値:C,60.32;H,5.33;N,14.30;実測値:C,60.25;H,5.32;N,14.37。
(実施例398)
2,2−ジメチル−4−[6−(ピロリジン−1−カルボニル)−ピリジン−3−イルオキシ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.71(s,1H)8.33(br,s,1H)7.90(br,s,1H)7.34(dd,J=8.59,2.53Hz,1H)7.24〜7.28(m,1H)7.07(d,J=8.34Hz,2H)6.79(d,J=2.02Hz,1H)3.76〜3.89(m,5H)3.69(t,J=6.69Hz,2H)、2.92(s,2H)1.94(t,J=6.69Hz,4H)、1.50(s,6H);C
25H
27N
5O
4のLCMS m/z 462.20(M+H
+);元素分析:C
25H
27N
5O
4・0.30 AcOH・0.20 H
2Oの計算値:C,63.64;H,5.97;N,14.50;実測値:C,63.63;H,5.99;N,14.53。
(実施例399)
5−[2,2−ジメチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸シアノメチル−メチル−アミド
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.71(br.s.,1H)8.34(d,J=2.78Hz,1H)7.73〜8.07(m,1H)7.37(d,J=3.03Hz,1H)7.25〜7.30(m,1H)7.09(d,J=5.81Hz,2H)6.79(d,J=2.27Hz,1H)4.88(s,1H)4.50(s,1H)3.79(s,3H)3.39(s,3H)2.92(s,2H)1.50(s,6H);C
24H
24N
6O
4のLCMS m/z 461.20(M+H
+);元素分析:C
24H
24N
6O
4・0.25 AcOH・0.75 H
2Oの計算値:C,60.18;H,5.46;N,17.19;実測値:C,59.82;H,5.25;N,17.31。
(実施例400)
4−(3,5−ジフルオロ−4−メチルカルバモイル−フェノキシ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
表題化合物を実施例112での記載と同様の方法で調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.33(s,1H)7.10(d,J=1.01Hz,1H)6.95(d,J=1.26Hz,1H)6.73(d,J=2.27Hz,2H)6.47(d,J=8.59Hz,2H)3.71(s,3H)3.02(d,J=5.05Hz,3H)2.93(s,2H)1.51(s,6H);C
23H
22F
2N
4O
4のLCMS m/z 457.20(M+H)
+;元素分析:C
23H
22F
2N
4O
4・0.36 H
2Oの計算値:C,59.67;H,4.95;N,12.10;実測値:C,59.68;H,4.94;N,12.09。
(実施例401)
(+)−4−(4−シクロプロパンスルホニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミドおよび
(実施例402)
(−)−4−(4−シクロプロパンスルホニル−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を実施例245での記載と同様の方法で調製し、続いて、SFCカラムクロマトグラフィーによりキラル分離した。
実施例401:[α]
D=+15.15、100%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.47(s,1H)8.23(d,J=8.34Hz,1H)8.12(s,1H)7.99(dd,J=8.84,6.06Hz,1H)7.58(dd,J=8.46,1.89Hz,1H)7.16〜7.24(m,2H)6.94(ddd,J=8.84,7.58,2.27Hz,1H)6.62(dd,J=9.60,2.27Hz,1H)3.74(dd,J=12.13,5.31Hz,1H)3.62(d,J=6.82Hz,1H)3.15〜3.25(m,1H)2.92〜3.00(m,1H)2.85(d,J=16.67Hz,1H)2.32(s,3H)1.46(s,3H)1.33〜1.43(m,2H)1.04〜1.14(m,2H);C
26H
25FN
2O
6SのLCMS m/z 513.20(M+H)
+;元素分析:C
26H
25FN
2O
6S・0.12 H
2Oの計算値:C,60.67;H,4.94;N,5.44;実測値:C,60.66;H,4.93;N,5.19。
実施例402:[α]
D=−21.76、97.2%ee;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.49(s,1H)8.23(d,J=8.34Hz,1H)8.12(s,1H)7.99(dd,J=8.72,6.44Hz,1H)7.58(dd,J=8.21,2.15Hz,1H)7.18〜7.24(m,2H)6.90〜7.00(m,1H)6.62(dd,J=9.60,2.27Hz,1H)3.75(d,J=12.13Hz,1H)3.57〜3.68(m,1H)3.20(d,J=16.67Hz,1H)2.90〜3.01(m,1H)2.85(d,J=16.67Hz,1H)2.32(s,3H)1.46(s,3H)1.32〜1.42(m,3H)1.09(d,J=7.83Hz,2H);C
26H
25FN
2O
6SのLCMS m/z 513.20(M+H)
+;元素分析:C
26H
25FN
2O
6S・0.10 H
2Oの計算値:C,60.71;H,4.94;N,5.45;実測値:C,60.82;H,4.91;N,5.20。
スルホンアミド中間体:4−フルオロ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドの調製
ジメチルアミン(27.7g、342.2mmol)のTHF(172mL)溶液にCH
2Cl
2(300mL)を0℃で加え、次いでDIPEA(127.8mL、773.2mmol)を加え、続いて4−フルオロベンゼン−1−スルホニルクロリド(60g、309.2mmol)のCH
2Cl
2(200mL)溶液を加えた。生じた混合物を室温に加温し、一晩攪拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)により、反応が完了したことが示された。水(200mL)および1NのHCl(380mL)を加えた。有機層を分離し、減圧下に蒸発させると、粗製生成物が得られた。粗製生成物を石油エーテルで洗浄すると、表題化合物(52.5g)が白色の固体として得られた。収率:83.7%。
スルホンアミド中間体:1−(4−フルオロフェニルスルホニル)アゼチジンの調製
KHMDS(62.0g、311.5mmol)のTHF(400mL)溶液に、アゼチジン(16.9g、296.5mmol)を0℃で窒素雰囲気に下に滴加し、反応混合物を10分間攪拌した。4−フルオロベンゼン−1−スルホニルクロリド(57.5g、296.5mmol)のTHF(200mL)溶液を続いて滴加し、反応混合物を周囲温度に一晩加温した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)により、反応が完了したことが示された。反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣を酢酸エチル(200mL×3)および水(100mL)に分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、表題化合物(38.5g)が淡黄色の固体として得られた。収率:60.4%。
同様の方法で、次のスルホンアミド中間体を調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.86〜7.93(m,J=8.34,8.34,6.32Hz,1H)6.95〜7.05(m,2H)2.84(s,3H)2.84(s,3H);C
8H
9F
2NO
2SのLCMS m/z 222.00(M+H)
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.74(td,J=8.84,6.06Hz,1H)7.11(td,J=9.22,6.06Hz,1H)2.87(s,3H)2.86(s,3H)。
スルホン中間体:1,2−ジフルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼンの調製
ヨードメタン(15mL、0.22mol)を、攪拌されている3,4−ジフルオロベンゼンチオール(30g、0.21mol)および炭酸カリウム(32.6g、0.24mol)のDMF(250mL)中の混合物に加え、一晩放置した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、エチルエーテル(100mL×3)で抽出し、有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させると、(3,4−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファンが黄色の液体として得られた。収率:30g、89.3%。3−クロロペルオキシ安息香酸(純度85%、62.5g、0.305mol)を少量ずつ、(3,4−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン(25g、0.155mol)のジクロロメタン(650mL)溶液に加え、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機相を、重炭酸ナトリウム水溶液(100mL×2)および水(100mL)で順次洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させると、表題化合物が白色の固体として得られた。収率:18g、60%。
スルホン中間体:2−クロロ−1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼンの調製
攪拌されている3−クロロ−4−フルオロベンゼンチオール(65g、0.403mol)および炭酸カリウム(54g、0.39mol)のDMF(450mL)中の混合物に、CH
3I(24.96mL、0.442mol)を室温で滴加し、混合物を一晩攪拌した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、エチルエーテル(150mL×3)で抽出し、次いで、合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させると、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(メチル)スルファン(70g、98%)が黄色の液体として得られた。(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(メチル)スルファン(66g、0.37mol)のジクロロメタン(1600mL)溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(純度85%、157g、0.77mol)を少量ずつ加え、混合物を室温で2時間攪拌した。次いで、混合物を飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(600mL)で洗浄した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム(250mL×2)および水(250mL)で順次洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させると、黄色の固体が得られた。粗製生成物をエーテル(200mL)から再結晶化させると、表題化合物(39.45g、51%)が白色の固体として得られた。
スルホン中間体:2−クロロ−4−フルオロ−1−(メチルスルホニル)ベンゼンの調製
攪拌されている2−クロロ−4−フルオロベンゼンチオール(65g、0.403mol)および炭酸カリウム(54g、0.39mol)のDMF(450mL)中の混合物に、CH
3I(24.96mL、0.442mol)を室温で滴加し、混合物を一晩攪拌した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、エチルエーテル(150mL×3)で抽出し、合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下に蒸発させると、(2−クロロ−4−フルオロフェニル)(メチル)スルファン(70g、98%)が黄色の液体として得られた。(2−クロロ−4−フルオロフェニル)(メチル)スルファン(66g、0.37mol)のジクロロメタン(1600mL)溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(純度85%、157g、0.77mol)を少量ずつ加え、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(600mL)で洗浄した。有機相を分離し、重炭酸ナトリウム水溶液(250mL×2)および水(250mL)で順次洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させると、黄色の固体が得られた。粗製生成物をエーテル(200mL)から再結晶化させると、表題化合物(33.1g、43%)が白色の固体として得られた。
スルホン中間体:1−(エチルスルホニル)−4−フルオロベンゼンの調製
攪拌されている4−フルオロベンゼンチオール(80g、0.625mol)およびブロモエタン(71.88g、0.666mol)のDMF(1.25L)溶液に窒素雰囲気下に、Cs
2CO
3(213.75g、0.666mol)を加えた。反応混合物を25℃で一晩攪拌した。TLC(石油エーテル)により、反応が完了したことが示された。混合物を水(800mL)で希釈し、酢酸エチル(600mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(500mL×2)およびブライン(500mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空濃縮すると、エチル(4−フルオロフェニル)スルファン(60g、61.5%)が無色のオイルとして得られた。エチル(4−フルオロフェニル)スルファン(60g、0.38mol)、酢酸(1L)および30%H
2O
2(180mL)の混合物を還流でN
2下に一晩攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により、反応が完了したことが示された。室温に冷却し、反応混合物を水(500mL)に注いだ。次いで、NaHSO
3(200g)を加えた。混合物を酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮して、残りの酢酸を除去した。次いで、残渣を飽和NaOH(800mL)水溶液に注ぎ、酢酸エチル(500mL×3)で再び抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮すると、表題化合物(66g、92.4%)が無色の液体として得られた。
スルホン中間体:1−(シクロプロピルスルホニル)−4−フルオロベンゼンの調製
攪拌されている4−フルオロベンゼンチオール(134g、1.05mol)のDMSO(3L)溶液に窒素雰囲気下に、臭化シクロプロピル(140g、1.15mol)およびt−BuONa(138.7g、1.44mol)を加えた。次いで、反応混合物を80℃に加熱し、2日間攪拌した。TLC(石油エーテル)により、反応が完了したことが示された。室温に冷却した後に、混合物を水(2L)に注ぎ、ジエチルエーテル(1.5L×3)で抽出した。合わせた有機相を水(1L)、次いで、ブライン(1L)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空濃縮すると、シクロプロピル(4−フルオロフェニル)スルファン(129g、73.1%)が無色のオイルとして得られた。シクロプロピル(4−フルオロフェニル)スルファン(129g、0.77mol)および酢酸(1.9L)の混合物に、30%H
2O
2(1.2L)を加え、混合物を還流に加熱し、一晩攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により、反応が完了したことが示された。室温に冷却した後に、混合物を水(1L)に注ぎ、次いでNa
2S
2O
3(200g)を加えて、過剰のH
2O
2を消費させ、次いで、Na
2CO
3を加えて、pH=7に調節した。混合物を酢酸エチル(1.5L×2)で抽出した。合わせた有機層を水(1L)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空濃縮すると、粗製生成物69gが得られ、これを、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中25%の酢酸エチル)により精製すると、表題化合物(42g、27.3%)が白色の固体として得られた。
スルホン中間体:1−(シクロブチルスルホニル)−4−フルオロベンゼンの調製
4−フルオロベンゼンチオール(80g、0.625mol)、臭化シクロブチル(45g、0.33mol)およびCs
2CO
3(108g、0.33mol)のDMSO(1.5L)中の懸濁液を70℃に加熱し、一晩攪拌した。TLC(石油エーテル)により、反応が完了したことが示された。室温に冷却した後に、反応混合物を濾過して、無機塩を除去し、濾液をジエチルエーテル(1.5L)および水(1L)に分配した。水性層をジエチルエーテル(700mL×3)で抽出した。合わせた有機相を水(1L×2)、次いでブライン(1L)で順次洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、真空濃縮すると、シクロブチル(4−フルオロフェニル)スルファン(64.8g、84.8%)が淡黄色のオイルとして得られた。シクロブチル(4−フルオロフェニル)スルファン(61.8g、0.34mol)をCH
2Cl
2(2L)に溶かし、−15℃に冷却し、m−CPBA(150.4g、0.742mol)を少量ずつ加えたが、その間、温度を−15℃から−10℃に維持した。添加の後に、反応混合物を室温に加温し、3〜4時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により、反応が完了したことが示された。反応混合物をCH
2Cl
2(2L)および水(1L)に分配した。有機層を飽和NaHCO
3溶液(1L)およびブライン(1L)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮すると、表題化合物(59g、81.1%)が白色の固体として得られた。
同様の方法で、次のスルホン中間体を調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.98(td,J=8.34,6.06Hz,1H)7.05〜7.11(m,1H)7.01(ddd,J=10.04,8.15,2.27Hz,1H)3.32(q,J=7.75Hz,2H)1.32(t,J=7.33Hz,3H)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.93(td,J=8.27,6.44Hz,1H)6.98〜7.09(m,2H)2.69〜2.78(m,1H)1.34〜1.44(m,2H)1.06〜1.16(m,2H)。
SFCによるキラル分離のための方法:
超臨界二酸化炭素が移動相の大部分を供給する超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)技術を使用して、分取エナンチオ分離法を展開した。鏡像異性体の分離および単離は、Berger SFC MultiGram(商標)Purification System(Mettler Toledo AutoChem,Inc)で実施した。鏡像異性体を分離するために使用される分取クロマトグラフィー条件は、使用されるキラル安定相のタイプ、移動相調節剤の組成または圧力および流速でも変動しうるので、すべての方法を下記では、これらの条件により分離される化合物に従って記載する。
(実施例A)
Chiralcel OJ−H(シリカにコーティングされているセルローストリス−(4−メチルベンゾエート))、250×21mm、5μ半分取カラムをキラル安定相として使用した(Chiral Technologies,Inc.)。カラム温度を35℃に維持した。使用される移動相は、調節剤としてメタノール(分離される鏡像異性体に応じて20%から40%の範囲)を伴い、流速50〜55mL/分および一定圧力120〜140バールに定組成的に維持されている超臨界CO2であった。260nmでのUV検出が達成された。
(実施例B)
Chiralpak AS−H(アミローストリス−(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、250×21mm、5μ半分取カラムをキラル安定相として使用した(Chiral Technologies,Inc.)。カラム温度を35℃に維持した。使用される移動相は、調節剤として40%メタノールを伴い、流速55mL/分および一定圧力140バールに定組成的に維持されている超臨界CO2であった。260nmでのUV検出が達成された。
(実施例C)
Chiralcel OD−H(シリカにコーティングされているセルローストリス−(3,5−ジメチルフェニルカルバメート))、250×21mm、5μ半分取カラムをキラル安定相(Chiral Technologies,Inc.)として使用した。カラム温度を35℃に維持した。使用される移動相は、調節剤として25%メタノールを0.1%ジエチルアミンと共に伴い、流速55mL/分および一定圧力140バールに定組成的に維持されている超臨界CO2であった。260nmでのUV検出が達成された。
生化学的アッセイ
全長グルコキナーゼ(β細胞アイソホーム)をN末端でHis標識し、Niカラム、続いてゲル濾過クロマトグラフィーにより精製した。グルコースは、Calbiochemから、他の試薬はSigmaから得た。
すべてのアッセイを、Corning 96−ウェルプレートで、Spectramax PLUS分光光度系(Molecular Devices)を室温で使用して行った。最終アッセイ体積は、100μLであった。このアッセイで使用される緩衝液条件は次の通りであった:50mMのHEPES、5mMのグルコース、1mMのATP、2mMのMgCl2、0.7mMのNADH、2mMのDTT、PK/LDH1単位/mL、0.2mMのエノールピルビン酸二リン酸塩、25mMのKCl。試験される化合物のDMSO溶液を緩衝液に加え、プレート振盪機により1分間よく混合した。アッセイに導入されるDMSOの最終濃度は、1%であった。
グルコキナーゼを緩衝液混合物に加えて、化合物の存在下および不在下に反応を開始した。NADHの欠失に応じた340nmでの吸光度により、反応を監視した。当初反応速度を、200〜900秒の直線時間経過の傾斜により測定した。
活性化のパーセンテージを、次の式により算出した:
活性化%=(Va/Vo−1)×100
[式中、VaおよびVoはそれぞれ、試験化合物の存在下および不在下での当初反応速度と定義される]。
EC50および最大活性化%を決定するために、化合物をDMSO中、3倍で順次希釈した。GK活性を、化合物濃度の関数として測定した。データを、下記の式に合わせて、EC50および最大活性化%値を得た:
Va/Vo=1+(最大活性化%/100)/(1+EC50/化合物濃度)
本出願で例示された化合物での活性化パーセンテージ、EC50および最大活性化パーセンテージを下記に作表した。本発明の化合物は、10μM未満、好ましくは約1μM未満、さらに好ましくは約0.1μM未満のEC50を伴うGK活性化活性を通常は有する。
本発明の様々な実施形態を前記したが、当業者であれば、本発明の範囲に該当するであろうさらなる多少の変化を理解するであろう。本発明の幅および範囲は、前記の例示的実施形態によって何ら制限されるべきではなく、次の請求項およびその同等物によってのみ定義されるべきである。