JP2023529637A - 置換アミノ-ピリミジン - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式(I)TIFF2023529637000067.tif30169(式中、R1、R2、及びR3は、本明細書で定義される通りである)を有する新規の化合物、該化合物を含む組成物、及び該化合物の使用方法を提供する。

Description

本発明は、哺乳動物における処置又は予防に有用な有機化合物、特に腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、呼吸器系の症状、血管及び心血管の症状、線維性疾患、がん、眼症状、代謝症状、胆汁うっ滞性及び他の形態の慢性掻痒症、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の処置又は予防のための、リゾホスファチジン酸(LPA)産生の阻害剤、したがってLPAレベル及び関連するシグナル伝達のモジュレーターであるオートタキシン(ATX)阻害剤に関する。
本発明は、式Iの新規化合物
Figure 2023529637000002

(式中、
は、
i)5員又は6員ヘテロアリール
ii)5員又は6員置換ヘテロアリール
iii)5員又は6員ヘテロシクロアルキル
iv)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
からなる群から選択され、
置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルは、1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
は、
i)H、
ii)シアノ、
iii)ハロゲン、
iv)C1~6アルキル、
v)ハロ-C1~6アルキル
からなる群から選択され、
は、
i)H、
ii)ハロゲン、
iii)C1~6アルキル、
iv)ハロ-C1~6アルキル
からなる群から選択される)
又は薬学的に許容可能な塩を提供する。
さらに、本発明は、全てのラセミ混合物、全てのそれらの対応するエナンチオマー及び/又は光学異性体を含む。
オートタキシン(ATX)は、リゾホスファチジルコリン(LPC)を生物活性シグナル伝達分子リゾホスファチジン酸(LPA)に変換するのに重要なエクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼ2又はリゾホスホリパーゼDとも呼ばれる分泌酵素である。血漿LPAレベルはATX活性と十分に相関することが示されており、したがってATXは細胞外LPAの重要な供給源であると考えられている。プロトタイプATX阻害剤を用いた初期の実験では、そのような化合物がマウス血漿中のLPA合成活性を阻害することができることが示されている。1970年及び1980年初期に行われた研究は、LPAが広範囲の細胞応答(平滑筋細胞収縮、血小板活性化、細胞増殖、走化性等を含む)を誘発することができることを実証した。LPAは、いくつかのGタンパク質共役受容体(GPCR)へのシグナル伝達を介してその効果を媒介し、最初はEdg(内皮細胞分化遺伝子)受容体又は脳室帯遺伝子1(vzg-1)と呼ばれていたが、現在はLPA受容体と呼ばれている。現在、プロトタイプ群は、LPA1/Edg-2/VZG-1、LPA2/Edg-4及びLPA3/Edg-7からなる。最近、プロトタイプのLPA1-3受容体よりもヌクレオチド選択的プリン受容体により密接に関連する3つの更なるLPA受容体LPA4/p2y9/GPR23、LPA5/GPR92及びLPA6/p2Y5が記載された。ATX-LPAシグナル伝達軸は、例えば、神経系機能、血管発生、心血管生理学、生殖、免疫系機能、慢性炎症、腫瘍転移及び進行、臓器線維症、並びに肥満及び/又は糖尿病等の他の代謝性疾患を含む広範囲の生理学的及び病態生理学的機能に関与している。したがって、ATXの活性の増加及び/又はLPAのレベルの増加、LPA受容体発現の変化及びLPAに対する応答の変化は、ATX/LPA軸に関連するいくつかの異なる病態生理学的症状の開始、進行及び/又は結果に寄与し得る。
本発明によれば、式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩及びエステルは、オートタキシンの活性及び/又はリゾホスファチジン酸(LPA)の生物学的活性に関連する疾患、障害又は症状を処置又は予防するために使用することができる。
本明細書における式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩及びエステルは、オートタキシン活性を阻害し、したがってLPA産生を阻害し、LPAレベル及び関連するシグナル伝達を調節する。本明細書に記載されるオートタキシン阻害剤は、ATX活性及び/又はLPAシグナル伝達が関与するか、疾患の病因若しくは病理に関与するか、又はそうでなければ疾患の少なくとも1つの症候に関連する疾患又は症状の処置又は予防のための薬剤として有用である。ATX-LPA軸は、例えば血管新生、慢性炎症、自己免疫疾患、線維性疾患、がん及び腫瘍の転移及び進行、眼症状、代謝症状(肥満及び/又は真性糖尿病等)、胆汁うっ滞性又は他の形態の慢性掻痒症等の症状、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶に関連があるとされている。
本発明の目的は、式Iの化合物、並びにそれらの前述の塩及びエステル、並びに治療活性物質としてのそれらの使用、当該化合物、中間体、医薬組成物、当該化合物、それらの薬学的に許容可能な塩又はエステルを含む医薬の製造のための方法、ATXの活性及び/又はリゾホスファチジン酸(LPA)の生物学的活性に関連する障害又は症状の処置又は予防のための、特に腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、呼吸器系の症状、血管及び心臓血管の症状、線維性疾患、がん、眼症状、代謝症状、胆汁うっ滞性及びその他の形態の慢性掻痒症、並びに急性及び慢性の臓器移植拒絶の処置又は予防における、当該化合物、塩又はエステルの使用、並びに腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、呼吸器系の症状、血管及び心臓血管の症状、線維性疾患、がん、眼症状、代謝症状、胆汁うっ滞性及びその他の形態の慢性掻痒症、並びに急性及び慢性の臓器移植拒絶の処置又は予防のための医薬の製造のための当該化合物、塩又はエステルの使用である。より詳しくは、式Iの化合物、並びにそれらの前述の塩及びエステル、並びに治療活性物質としてのそれらの使用、当該化合物の製造のための方法、中間体、医薬組成物、当該化合物を含有する医薬、それらの薬学的に許容可能な塩又はエステル、眼症状、更に詳しくは緑内障を処置又は予防するための当該化合物、塩又はエステルの使用。
「C-アルキル」との用語は、1~6個の炭素原子の一価の直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を意味する。いくつかの実施形態では、特に記載のない限り、アルキルは、1~6個の炭素原子(C6-アルキル)又は1~4個の炭素原子(Cアルキル)を含む。Cアルキルの例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、iso-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル及びペンチルが挙げられる。特定のアルキル基には、メチル、イソプロピル及びtert-ブチルが含まれる。特定の数の炭素を有するアルキル残基が命名される場合、その数の炭素を有する全ての幾何異性体が包含され得る。したがって、例えば、「ブチル」は、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル及びt-ブチルを含むことができ、「プロピル」は、n-プロピル及びイソプロピルを含むことができる。
「シアノ」という用語は、-C≡N基を意味する。
「ハロゲン」、「ハロゲン化物」及び「ハロ」という用語は、本明細書で互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。特定のハロゲンはクロロである。
「ハロ-Cアルキル」という用語は、Cアルキル基の少なくとも1つの水素原子が同じ又は異なるハロゲン原子によって置き換えられているCアルキル基を意味する。特定の例は、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル及びトリフルオロエチルである。より具体的な例はトリフルオロメチルである。
「ヘテロアリール」という用語は、単独で又は組み合わせて、少なくとも1つの芳香環を含む単環式又は多環式基を意味し、芳香環は少なくとも1つの環ヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロ原子は、独立して、N、O及びSからなる群から選択される。特に明記しない限り、ヘテロアリール基は、N、O及びSから選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む5、6、7、8、9、10、11又は12個の環原子を含み得、環原子は、1つ以上の環内の炭素及びヘテロ原子の合計を指す(例えば、5員、6員、7員、8員、9員、10員、11員又は12員のヘテロアリールである)。ヘテロアリール基の例としては、ピロリル、フラニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、オキサジアゾリル、イソオキサゾール、ピラゾール、トリアゾリル及びピリミジニルが挙げられる。
置換ヘテロアリールの場合、例としては、3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、3-メチル-1,2,4-トリアゾール-1-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、3-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルオキサゾール-2-イル、4-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルトリアゾール-2-イル、5,5-ジメチル-4H-イソオキサゾール-3-イル、5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、5-メチルオキサゾール-2-イル、5-メチルピラジン-2-イル、及び5-メチルピリミジン-2-イルがあげられる。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、単独で又は組み合わせて、N、O及びSから選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、4~9個の環原子からなる一価飽和又は部分的に不飽和の一環式又は二環式環系を意味する。二環式とは、少なくとも1個の環原子を共通に有する2つの環からなるものを意味する。ヘテロシクロアルキル基は、飽和又は不飽和であってもよく、特に明記しない限り、5、6、7、8又は9個の環原子を含んでいてもよく、環原子は、1つ以上の環内の炭素原子とヘテロ原子の合計を指す(例えば、5員、6員、7員、8員又は9員のヘテロシクロアルキルである)。ヘテロシクロアルキルは、1~5個の環ヘテロ原子、1~4個のヘテロ原子、1~3個の環ヘテロ原子、1又は2個の環ヘテロ原子、又は1個の環ヘテロ原子を含む基を含み得る。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、例えば多環式縮合系として、1個の環、2個の環、3個の環、4個の環又はそれ以上の環を含む。いくつかの実施形態では、複数の環を含むヘテロシクロアルキルは、1つ以上の環が1つ以上のヘテロ原子を含むスピロ環系を含む。例は、4,5-ジヒドロ-オキサゾリル、オキセタニル、アゼチジニル、ピロリジニル、2-オキソ-ピロリジン-3-イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ-チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1-ジオキソチオモルホリン-4-イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、オキサゼパニル、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロ-オキサゾリル、テトラヒドロ-ピリジニル、イソオキサゾリル又はジヒドロピラニルである。
置換ヘテロシクロアルキルの場合、例としては、メチルイソオキサゾリルが挙げられる。
「薬学的に許容可能な」という用語は、生物学的に又は別様に望ましくないものではない、遊離塩基又は遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持する塩を指す。塩は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等、特に塩酸、並びに有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステイン等と共に形成される。また、これらの塩は、遊離酸に無機塩基や有機塩基を添加して調製してもよい。無機塩基から誘導される塩として、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム及びマグネシウム塩等が含まれるが、これらに限定されない。有機塩基から誘導される塩には、第一級、第二級及び第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N-エチルピペリジン、ピペリジン、ポリイミン樹脂等の塩が含まれるがこれらに限定されない。式Iの化合物の特に薬学的に許容可能な塩は、塩酸塩、メタンスルホン酸塩、及びクエン酸塩である。
「薬学的に許容可能なエステル」とは、一般式Iの化合物を官能基で誘導体化して、生体内で親化合物に戻すことが可能な誘導体を提供し得ることを意味する。そのような化合物の例としては、メトキシメチルエステル、メチルチオメチルエステル、及びピバロイロキシメチルエステル等の生理的に許容可能であり、かつ代謝的に不安定なエステル誘導体が挙げられる。さらに、一般式Iの親化合物を生体内で産生することができる代謝的に不安定なエステルに類似する、一般式Iの化合物の任意の生理学的に許容可能な等価物も、本発明の範囲内である。
略語のuMはマイクロモルを意味し、記号μMに相当する。
略語のuLはマイクロリットルを意味し、記号μLに相当する。
略語のugはマイクログラムを意味し、記号μgに相当する。
式Iの化合物は、数個の不斉中心を含むことができ、光学的に純粋な鏡像異性体、例えばラセミ体等の鏡像異性体の混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性のラセミ体又はジアステレオ異性のラセミ体の混合物の形態で存在することができる。
Cahn-Ingold-Prelog則によれば、不斉炭素原子は、「R」又は「S」立体配置のものであり得る。
また、本発明の実施形態は、本明細書に記載の式Iによる化合物及びその薬学的に許容可能な塩又はエステル、特に本明細書に記載の式Iによる化合物及びその薬学的に許容可能な塩、より具体的には、本明細書に記載の式Iによる化合物を提供する。
また、本発明の特定の実施形態は、本明細書に記載の式Iによる化合物(式中、
は、
i)5員又は6員ヘテロアリール
ii)5員又は6員置換ヘテロアリール
iii)5員又は6員ヘテロシクロアルキル
iv)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
からなる群から選択され、
置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルは、1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
は、
i)H、
ii)シアノ、
iii)ハロゲン、
iv)C1~6アルキル、
v)ハロ-C1~6アルキル
からなる群から選択される)
は、
i)H、
ii)ハロゲン、
iii)C1~6アルキル、
iv)ハロ-C1~6アルキル
からなる群から選択される)
又は薬学的に許容可能な塩を提供する。
本発明の特定の実施形態は、Rがハロゲンである、本明細書に記載の式Iによる化合物を提供する。
本発明の更なる特定の実施形態は、RがClである、本明細書に記載の式Iによる化合物を提供する。
本発明の特定の実施形態は、R
i)H、
ii)シアノ
からなる群から選択される、本明細書に記載の式Iによる化合物を提供する。
本発明の特定の実施形態は、Rが、
i)5員又は6員ヘテロアリール
ii)5員又は6員置換ヘテロアリール
iii)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
からなる群から選択され、
置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルが、1つ以上のアルキル置換基で置換されている、本明細書に記載の式Iによる化合物を提供する。
本発明の特定の実施形態は、Rが、3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、3-メチル-1,2,4-トリアゾール-1-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、3-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルオキサゾール-2-イル、4-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルトリアゾール-2-イル、5,5-ジメチル-4H-イソオキサゾール-3-イル、5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、5-メチルオキサゾール-2-イル、5-メチルピラジン-2-イル、5-メチルピリミジン-2-イル、オキサゾール-2-イル、ピラジン-2-イル、及びピリダジン-3-イルから選択される、本明細書に記載の式Iによる化合物を提供する。
本発明の特定の実施形態は、本明細書に記載の式Iによる化合物(式中、
は、
i)5員又は6員ヘテロアリール
ii)5員又は6員置換ヘテロアリール
iii)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
からなる群から選択され、
置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルが、1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
は、
i)H
ii)シアノ
からなる群から選択され、
がハロゲンである)
又は薬学的に許容可能な塩を提供する。
本発明のより詳しい実施形態は、本明細書に記載の式Iによる化合物(式中、
は、
i)5員又は6員ヘテロアリール
ii)5員又は6員置換ヘテロアリール
iii)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
からなる群から選択され、
置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルが、1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
は、
i)H
ii)シアノ
からなる群から選択され、
がClである)を提供する。
本発明の最も詳しい実施形態は、本明細書に記載の式Iによる化合物(式中、
は、3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、3-メチル-1,2,4-トリアゾール-1-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、3-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルオキサゾール-2-イル、4-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルトリアゾール-2-イル、5,5-ジメチル-4H-イソオキサゾール-3-イル、5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、5-メチルオキサゾール-2-イル、5-メチルピラジン-2-イル、5-メチルピリミジン-2-イル、オキサゾール-2-イル、ピラジン-2-イル、及びピリダジン-3-イルから選択され、
は、
i)H
ii)シアノ
からなる群から選択され、
がClである)を提供する。
本明細書に記載される式Iの化合物の具体例は、以下から選択される:
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチルトリアゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
(S又はR)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
(R又はS)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール-3-イル)ピリミジン-2-アミン;
(S)-6-クロロ-2-((5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
(S)-6-クロロ-2-((5-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
(S)-6-クロロ-2-((5-(4-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
(S)-6-クロロ-2-((5-(5-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
(S)-6-クロロ-2-((5-(5-メチルピラジン-2-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
(S)-6-クロロ-2-((5-メチル-[2,5’’-ビピリミジン]-2’’-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
(S)-6-クロロ-2-[[5-(3-メチル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
及びその薬学的に許容可能な塩。
本明細書に記載の式Iの化合物を製造するための方法は、本発明の目的である。
式Iの本化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、当技術分野で公知の方法によって、例えば以下に記載されるプロセスによって調製することができ、該プロセスは、
a)式
Figure 2023529637000003

の化合物を、式
Figure 2023529637000004

の化合物と、N,N-ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下で反応させて、式
Figure 2023529637000005

の化合物を提供すること
(式中、XはCl又はチオメチル基のようなハロゲンであり、置換基は上で定義した通りであるが、ただし、Xがチオメチル基である場合、この基は、IIIとの反応の前に3-クロロ過安息香酸のような酸化剤で対応するメチルスルホン基に変換される)、又は

Figure 2023529637000006

の化合物を、式
Figure 2023529637000007

の化合物と、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような触媒及び炭酸カリウムのような塩基の存在下で反応させて、式
Figure 2023529637000008

の化合物を提供すること
(式中、XはCl又はBrのようなハロゲンであり、置換基は上に定義した通りである)、
b)式
Figure 2023529637000009

の化合物を、式
Figure 2023529637000010

の化合物と、ヨウ化銅(I)のような触媒、8-ヒドロキシキノリンのようなキレート剤及び炭酸カリウムのような塩基の存在下で反応させて、式
Figure 2023529637000011

の化合物を提供すること
(式中、XはCl又はBrのようなハロゲンであり、置換基は上に定義した通りである)、
c)式
Figure 2023529637000012

の化合物を、式
Figure 2023529637000013

の化合物と、Mが-B(OR)である場合、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような触媒及びカリウム若しくは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、又はMが-Sn(nBu)である場合、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドのような触媒の存在下で反応させて、式
Figure 2023529637000014

の化合物を提供すること
(式中、XはCl又はBrのようなハロゲンであり、置換基は上に定義した通りである)、
d)式
Figure 2023529637000015

の化合物を、式
Figure 2023529637000016

の化合物に変換すること
(式中、置換基は上で定義した通りである)、を含む。
式Iの化合物は、上記のプロセスの変形及び以下のスキーム1~3に従って調製することができる。出発物質は、市販されているか、又は公知の方法に従って調製することができる。
Figure 2023529637000017
一般式Iの化合物は、チオメチル誘導体IIを3-クロロ過安息香酸のような酸化剤と反応させてIIをその対応するメチルスルホン誘導体に変換し、次いでアミン誘導体IIIと反応させることによって調製することができる。式IIのチオメチル誘導体は、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような触媒及び炭酸カリウムのような塩基の存在下で、ボロン酸エステルXとハロゲン化誘導体IVとの反応によって調製することができる。或いは、IIは、MがB(OR)である場合、ハロゲン化チオメチル誘導体XIと有機金属試薬VIIIとを、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような触媒及びカリウム若しくは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、又はMが-Sn(nBu)である場合、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドのような触媒の存在下で反応させることによって調製することができる。IIは、ヨウ化銅(I)のような触媒、8-ヒドロキシキノリンのようなキレート剤及び炭酸カリウムのような塩基の存在下でXIとVIとの反応によって調製することもできる。
Figure 2023529637000018
一般式Iの化合物は、ハロゲン化誘導体VIIをR1-H(VI)と、ヨウ化銅(I)のような触媒、8-ヒドロキシキノリンのようなキレート剤及び炭酸カリウムのような塩基の存在下で反応させることによって、又はMが-B(OR)である場合は[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような触媒及びカリウム若しくは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、又はMが-Sn(nBu)である場合はビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドのような触媒の存在下で、VIIを有機金属試薬VIIIと反応させることによって調製することができる。或いは、Iは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような触媒及び炭酸カリウムのような塩基の存在下で、ボロン酸エステルVをハロゲン化誘導体IVと反応させることによって調製することができる。Vは、ビス(ピナコラト)ジボロン、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような触媒及び酢酸カリウムのような塩基の存在下でハロゲン化誘導体VIIから調製することができる。VIIは、ハロゲン化誘導体XIIをN,N-ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下でアミンIIIと反応させることによって調製することができる。
Figure 2023529637000019
一般式Iの化合物は、当技術分野で公知の方法によって酸IXから調製することができる。IXは、ハロゲン化試薬XIIIをN,N-ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下でアミン誘導体IIIと反応させることによって調製することができる。
また、本発明の目的は、治療活性物質として使用するための、本明細書に記載される式Iによる化合物である。
同様に、本発明の目的は、本明細書に記載される式Iによる化合物と、治療的に不活性な担体とを含む医薬組成物である。
本発明の目的は、腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、呼吸器系の症状、血管及び心血管の症状、線維性疾患、がん、眼症状、代謝症状、胆汁うっ滞性及び他の形態の慢性掻痒症、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の処置又は予防のための本明細書に記載の式Iによる化合物の使用である。
腎臓症状としては、急性腎臓障害及び末期腎臓疾患(ESRD)を含むタンパク尿を伴う又は伴わない慢性腎臓疾患が挙げられるが、これらに限定されない。より詳細には、これは、クレアチニンクリアランスの減少及び糸球体濾過率の減少、微量アルブミン尿、アルブミン尿及びタンパク尿、細胞増多がある又はそれがない網状メサンギウム基質の拡大を伴う糸球体硬化症(特に糖尿病性腎症及びアミロイドーシス)、糸球体毛細血管の限局性血栓症(特に血栓性微小血管障害)、全体的なフィブリノイド壊死、虚血性病変、悪性腎硬化症(虚血性退縮、腎血流の減少、及び腎動脈症等)、糸球体腎炎の実体のような毛細血管内(内皮及びメサンギウム)及び/又は毛細血管外細胞(三日月)の腫脹及び増殖、限局性分節性糸球体硬化症、IgA腎症、血管炎/全身性疾患、並びに急性及び慢性腎臓移植拒絶反応を含む。
肝臓症状としては、肝硬変、肝臓鬱血、掻痒を含む胆汁うっ滞性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、並びに急性及び慢性の肝臓移植拒絶が挙げられるが、これらに限定されない。
炎症性症状としては、関節炎、変形性関節症、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、異常排便障害等、並びに炎症性気道疾患(特発性肺線維症(IPF)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性気管支喘息等)が挙げられるが、これらに限定されない。
呼吸器系の更なる症状としては、医原性薬物誘発性線維症、職業及び/又は環境誘発性線維症、全身性疾患及び血管炎、肉芽腫性疾患(サルコイドーシス、過敏性肺炎)コラーゲン血管疾患、肺胞タンパク症、ランゲルハンス細胞肉芽腫症、リンパ脈管筋腫症(ヘルマンスキー・パドラック症候群、結節性硬化症、神経線維腫症、代謝性蓄積障害、家族性間質性肺疾患)、放射線誘発性線維症、珪肺症、アスベスト誘発性肺線維症、又は急性呼吸促迫症候群(ARDS)を含む、異なる病因の他のびまん性実質性肺疾患が挙げられるが、これらに限定されない。
神経系の症状としては、神経障害性疼痛、統合失調症、神経炎症(例えば、アストログリオーシス)、末梢及び/又は自律神経(糖尿病性)神経障害等が挙げられるが、これらに限定されない。
血管症状としては、アテローム性動脈硬化症、血栓性血管疾患、並びに血栓性微小血管症、増殖性動脈症(粘液性細胞外基質に囲まれた筋内膜細胞の腫脹及び結節性肥厚等)、アテローム性動脈硬化症、血管血圧低下(硬化、心室コンプライアンスの低下、血管コンプライアンスの低下等)、内皮機能障害等が挙げられるが、これらに限定されない。
心血管症状として、急性冠動脈症候群、冠動脈心疾患、心筋梗塞、動脈及び肺の高血圧症、心房細動等の心不整脈、脳卒中及び他の血管損傷が挙げられるが、これらに限定されない。
線維性疾患としては、心筋及び血管の線維症、腎線維症、肝線維症、肺線維症、皮膚線維症、強皮症及び被包性腹膜炎が挙げられるが、これらに限定されない。
がん及びがん転移としては、乳がん、卵巣がん、肺がん、前立腺がん、中皮腫、神経膠腫、肝細胞癌腫、胃腸がん及びその進行並びに転移攻撃性が挙げられるが、これらに限定されない。
眼症状としては、増殖性及び非増殖性(糖尿病性)網膜症、萎縮型及び滲出型加齢黄斑変性(AMD)、黄斑浮腫、中心動脈/静脈閉塞、外傷性損傷、緑内障等が含まれるが、これらに限定されない。特に、眼症状は緑内障である。
代謝症状としては、肥満及び糖尿病が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明はまた、腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、線維性疾患、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の処置又は予防のための本明細書に記載の式Iによる化合物の使用に関する。
本発明はまた、腎臓症状、肝臓症状及び線維性疾患を処置又は予防のための本明細書に記載の式Iによる化合物の使用に関する。
本発明の特定の実施形態は、腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、線維性疾患、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の処置又は予防のための本明細書に記載の式Iによる化合物である。
本発明の特定の実施形態は、腎臓症状、肝臓症状及び線維性疾患を処置又は予防のための本明細書に記載の式Iによる化合物である。
本発明はまた、腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、線維性疾患、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の処置又は予防のための医薬の調製のための本明細書に記載の式Iによる化合物の使用に関する。
本発明はまた、腎臓症状、肝臓症状及び線維性疾患を処置又は予防のための医薬の調製のための本明細書に記載の式Iによる化合物の使用に関する。
また、本発明の目的は、腎臓症状、肝臓症状、炎症症状、神経系の症状、線維性疾患、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の処置又は予防のための方法であって、有効量の本明細書に記載の式Iによる記載の化合物を投与することを含む方法である。
また、本発明の目的は、腎臓症状、肝臓症状、及び線維性疾患の処置又は予防のための方法であって、有効量の本明細書に記載の式Iによる記載の化合物を投与することを含む方法である。
また、本発明の一実施形態は、記載されるプロセスのいずれか1つに従って製造された場合の、本明細書に記載の式Iの化合物を提供する。
アッセイ手順
タグを含む又は含まないヒトの全長ATXの産生
オートタキシン(ATX-ENPP2)クローニング:cDNAを、
市販のヒト造血細胞全RNAから調製し、3’-6×Hisタグを含む又は含まない全長ヒトENPP2 ORFを生成するための重複PCRにおいて鋳型として使用した。これらの全長インサートをpcDNA3.1V5-His TOPO(Invitrogen)ベクターにクローニングした。いくつかの単一クローンのDNA配列を検証した。正しい全長クローンからのDNAを使用して、タンパク質発現の検証のためにHek293細胞をトランスフェクトした。コードされたENPP2の配列は、追加のC末端6×Hisタグの有無にかかわらず、SwissprotエントリーQ13822に準拠する。
ATX発酵:組換えタンパク質を、20Lの制御撹拌タンクバイオリアクター(Sartorius)における大規模一過性トランスフェクションによって産生した。細胞増殖及びトランスフェクション中、温度、撹拌速度、pH及び溶存酸素濃度をそれぞれ37℃、120rpm、7.1及び30%DOに維持した。FreeStyle 293-F細胞(Invitrogen)をFreeStyle 293培地(Invitrogen)に懸濁して培養し、X-tremeGENE Ro-1539(市販品、Roche Diagnostics)を錯化剤として使用する上記プラスミドDNAを含む約1~1.5×10E6細胞/mLでトランスフェクトした。細胞に濃縮栄養溶液(J Immunol Methods 194(1996),19,1-199(193頁))を供給し、トランスフェクションの72時間後に酪酸ナトリウム(2mM)によって誘導し、トランスフェクションの96時間後に採取した。発現をウエスタンブロット、酵素アッセイ及び/又は分析IMACクロマトグラフィーによって分析した。フロースルー熱交換器で細胞懸濁液を4℃に冷却した後、細胞分離及び上清の滅菌濾過を、Zeta Plus 60M02 E16(Cuno)及びSartopore 2 XLG(Sartorius)フィルタユニットによる濾過によって行った。上清を精製前に4℃で保存した。ATX精製:20リットルの培養上清を、
Brij 35を0.02%の最終濃度まで添加することによって、また1M HClを用いてpHを7.0に調整することによって、限外濾過のために調整した。次いで、最初に0.2pmのUltran-Pilot Open Channel PESフィルタ(Whatman)で上清に精密濾過を行い、その後、30kDa MWCO(Whatman)を備えるUltran-Pilot Screen Channel PESフィルタで1リットルまで濃縮した。IMACクロマトグラフィーの前に、NiSO4を1mMの最終濃度まで添加した。次いで、清澄化した上清を、50mM Na2HPO4 pH7.0、0.5M NaCl、10%グリセロール、
0.3%CHAPS、0.02%NaN3中で予め平衡化したHisTrapカラム(GE Healthcare)に適用した。カラムを、それぞれ20mM、40mM及び50mMのイミダゾールを含有する同じ緩衝液で段階的に洗浄した。続いて、15カラム容量の0.5Mイミダゾールへの線形勾配を使用してタンパク質を溶出した。ATX含有画分をプールし、30kDa PESフィルタ膜を備えたAmicon細胞を使用して濃縮した。タンパク質を、20mM BICINE pH8.5、0.15M NaCl、10%グリセロール、0.3%CHAPS、0.02%NaN3中のSuperdex S-200 prepグレード(XK 26/100)(GE Healthcare)でのサイズ排除クロマトグラフィーによって更に精製した。精製後のタンパク質の最終収量は、培養上清1リットル当たり5~10mgのATXであった。タンパク質を-80℃で保存した。
ヒトATX酵素阻害アッセイ
ヒトオートタキシン(ATX)酵素の阻害剤を同定するために、基質及び組換え酵素としてリゾホスファチジルコリン(LPC)を使用してin vitro生化学的プロファイリングアッセイを開発した。LPC加水分解から生成されたコリンがコリンオキシダーゼ(CO)によって過酸化水素に変換される共役酵素フォーマットを介して、ATX活性をアッセイする。次いで、過酸化水素は、セイヨウワサビペルオキシダーゼ(HRP)によって共基質として使用され、Amplex Red(登録商標)を酸化し、赤色蛍光生成物であるレゾルフィンを生成する。
材料/試薬
O中の500mM Tris-HCl pH8.0;1M NaCl;250mM CaCl;250mM KCl;250mM MgCl;10% Triton X-100。
アッセイ緩衝液
50mM Tris-HCl(pH8.0);120mM NaCl;20mM CaCl;5mM KCl;1mM MgCl;0.01%Triton X-100、滅菌濾過し4℃で保存。
試薬希釈緩衝液
50mM Tris-HCl(pH8.0);150mM NaCl
ヒトオートタキシン(hATX):0.97mg/ml(9.718μM)分子量99817。このアッセイでは1.5μMの作業溶液を使用した。
試薬希釈緩衝液に溶解した100mM 18:1 LPC。
試薬希釈緩衝液中500U/mlのコリンオキシダーゼ。
試薬希釈緩衝液中の2540U/mlの西洋ワサビペルオキシダーゼ(10.95mg/ml)。
DMSO中の20mM Amplex Red(10-アセチル-3,7-ジヒドロキシ-フェノキサジン)。
反応プレート
黒色、384ウェルプレート、透明底部を有する黒色、未処置表面。
試験化合物を、11点濃度-応答(最高濃度0.5mM;1 in 3.162希釈)としてDMSOで予備希釈して受け取る。試験化合物を、使用前に96ウェル円錐底プレート中で1:1(10μL化合物+10μLアッセイバッファー)に予備希釈する。
手順
ATXをアッセイ緩衝液で2.2nMに希釈する。コリンオキシダーゼ及びホースラディッシュペルオキシダーゼをそれぞれ7.3U/ml及び14.7U/mlに希釈する。18:1 LPC及びAmplex Red(登録商標)をそれぞれ110μM及び183.3μMに希釈する(溶液は光から保護されている)。2.2μLの化合物前希釈液又は50%DMSOを反応プレートに添加し、続いて25μLのATX又はアッセイ緩衝液(陰性対照)を添加する。アッセイプレートを混合し、室温で10分間インキュベートする。次いで、15μLのコリンオキシダーゼ/西洋ワサビペルオキシダーゼを加える。反応を開始するために、15μLのLPC 18:1/Amplex Redを添加する。アッセイプレートを混合し、暗所で室温でインキュベートする。蛍光を5分(バックグラウンド減算のため)及び90分で測定する。
最終アッセイ条件:
hATX:1nM
18:1 LPC:30μM
コリンオキシダーゼ:2U/ml
西洋ワサビペルオキシダーゼ:4U/ml
Amplex Red(登録商標):50μM
DMSO:2 %
5分での蛍光を90分の終点データから差し引き、陽性対照に対して正規化する。IC50値を計算する。
式Iの化合物について、酵素ATX阻害アッセイの結果を提供する。
Figure 2023529637000020
本明細書に記載の式Iの化合物及びその薬学的に許容可能な塩又はエステルは、0.004μM~0.251μMのIC50値を有する。これらの結果は、上記の酵素アッセイを使用することによって得られた。
式Iの化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、医薬(例えば薬学的調製物の形態)として使用することができる。本発明の薬学的調製物は、経口投与(例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬軟ゼラチンカプセル剤、溶液、乳剤又は懸濁液の形態)、経鼻投与(例えば、点鼻薬の形態)、直腸投与(例えば、座剤の形態)、又は眼局所投与(例えば、溶液、軟膏、ゲル又は水溶性高分子挿入剤の形態)等の内服投与が可能である。しかしながら、投与は、筋肉内、静脈内、又は眼内等非経口的に(例えば、滅菌注射用溶液の形態で)行うこともできる。
式Iの化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、錠剤、コーティングされた錠剤、ドラゼ、硬質ゼラチンカプセル、注射液又は外用剤の製造のための薬学的に不活性な、無機又は有機アジュバントと共に処理することができる。ラクトース、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等は、例えば、錠剤、ドラゼ及び硬質ゼラチンカプセルのためのそのようなアジュバントとして、使用することができる。
軟ゼラチンカプセル剤に適したアジュバントとしては、例として、植物油、ワックス、油脂、半固形物、液体ポリオール等が挙げられる。
液剤及びシロップ剤の製造に適したアジュバントは、例えば、水、ポリオール、サッカロース、転化糖、グルコース等である。
注射液に適したアジュバントは、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油等である。
座剤に適したアジュバントは、例えば、天然油若しくは硬化油、ワックス、脂肪、半固体又は液体ポリオール等である。
眼部外用剤形のための適切なアジュバントは、例えば、シクロデキストリン、マンニトール、又は当技術分野で公知の多くの他の担体及び添加物である。
さらに、薬学的調製物は、防腐剤、可溶化剤、粘度増加物質、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、着香剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤、マスキング剤、又は酸化防止剤を含むことができる。本発明の薬学的調製物は更に、他の治療上有用な物質を含むこともできる。
投与量は広範に変化させることができ、当然、各特定の症例における個々の要件に適合される。一般に、経口投与の場合、体重1kgあたり約0.1mg~20mg、好ましくは体重1kgあたり約0.5mg~4mg(例えば、1人あたり約300mg)を1日量として、好ましくは1~3回に分けて個別に投与し、これは、適切であれば、例えば、同量で構成することができる。局所投与の場合、製剤は、0.001重量%~15重量%の医薬を含むことができ、0.1~25mgの間であり得る必要量は、1日あたりの単回投与でも、1週間あたりの単回投与でも、1日あたりの複数回の投与(2~4回)でも、1週間あたりの複数回の投与でもよい。ただし、これが示されている場合は、ここに記載されている上限又は下限を超える可能性があることは明らかである。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
調製例がエナンチオマーの混合物として得られる場合、純粋なエナンチオマーは、本明細書に記載されている方法、又は当技術分野の当業者に知られている方法、例えばキラルクロマトグラフィー又は結晶化によって得ることができる。
特に記載のない場合、全ての実施例及び中間体は、アルゴン雰囲気下で調製した。
中間体A
中間体A1:5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミン塩酸塩
Figure 2023529637000021

中間体A1は市販されている(CAS:73536-86-4)。
中間体A2:(S)-6-クロロ-4-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミニウムクロリド
Figure 2023529637000022

工程1:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート
Figure 2023529637000023

4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(2.42g、9.34mmol)、(1,5-シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)ダイマー(309mg、467μmol)、tert-ブチル(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート(2.50g、9.34mmol、CAS:1934835-81-0)及び3,4,7,8-テトラメチル-1,10-フェナントロリン(221mg、934μmol)をマイクロ波バイアル(高真空を用いて乾燥させ、アルゴンを流した)内で合わせ、乾燥THF(10ml)に懸濁した。これらの試薬を混合すると、懸濁液は暗緑色になった。アルゴンを懸濁液に10分間吹き込んだ。反応混合物を80℃に加熱し、アルゴン下で15時間撹拌した。反応混合物を焼結ガラスを通してフィルタにかけ、真空中で濃縮した。粗製物質を、酢酸エチル/ヘプタン0~30%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を灰白色の固体として得た(2.30g、収率63%)。MS(ESI):m/z=294.2[M-Boc+H]
工程2:tert-ブチル(6-クロロ-4-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート
Figure 2023529637000024

4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート(850mg、1.84mmol)をTHF(5.56ml)及び水(556μl)に溶解し、過ホウ酸ナトリウム一水和物(549mg、5.51mmol)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水に溶解し、EtOAcで抽出した。層を分離し、水層をEtOAcで更に2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固した。粗生成物を、0~50%のエチルアセテート/ヘプタンの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーに供し、標記化合物を灰白色の固体として得た(220mg、収率42%)。MS(ESI):m/z=282.2[M-H]
工程3:2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-6-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2023529637000025

tert-ブチル(6-クロロ-4-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート(50mg、176μmol)を乾燥DCM(705μl)に溶解し、トリエチルアミン(19.6mg、27μl、194μmol)を添加した。この撹拌溶液に、1,1,1-トリフルオロ-N-フェニル-N-((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(69.2mg、194μmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、水に注ぎ、EtOAcで抽出した。層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固した。粗生成物を、0~50%のエチルアセテート/ヘプタンの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーに供し、標記化合物を白色固体(42mg、収率57%)として得た。MS(ESI):m/z=414.1[M-H]
工程4:tert-ブチル(6-クロロ-4-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート
Figure 2023529637000026

2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-6-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(60mg、144μmol)、シアン化亜鉛(9.32mg、79.4μmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(16.7mg、14.4μmol)を乾燥DMF(721μl)に溶解し、アルゴンを反応物に5分間吹き込んだ。その後、反応物を110℃に2時間加熱した。反応物をLiCl 10%に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。層を分離し、水層をEtOAcで更に2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固した。粗生成物を、0~50%のエチルアセテート/ヘプタンの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーに供し、標記化合物を白色固体(24mg、収率57%)として得た。MS(ESI):m/z=237.1[M-tBu]
工程5:(S)-tert-ブチル(6-クロロ-4-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート
Figure 2023529637000027

SFC条件下、キラルカラム(OZ-H、12nm、5μm、250×4.6mm)でtert-ブチル(6-クロロ-4-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート(65mg、222μmol)を分離して、標記化合物を白色固体(32mg、収率49.2%、96%ee、第2の溶出エナンチオマー、保持時間:6.6分)として得た。MS(ESI)m/z:237.1[M-tBu]
工程6:(S)-6-クロロ-4-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミニウムクロリド
Figure 2023529637000028

ジオキサン(2ml)中の(S)-tert-ブチル-(6-クロロ-4-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)カルバメート;(300mg、1.02mmol、)及びHCl 4M(3.84ml、15.4mmol)の溶液を室温で15時間撹拌した。得られた懸濁液を真空中で濃縮して、標記化合物(237mg、収率100%)を白色固体として得た。MS(ESI):m/z=193.1[M+H]+
中間体B
中間体B1:2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボン酸
Figure 2023529637000029

アルゴン下室温でN-メチル-2-ピロリジノン(5ml)中の5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミン塩酸塩(709mg、3.48mmol、中間体A1)の混合物に、2-クロロピリミジン-5-カルボン酸(551mg、3.48mmol)及び炭酸カリウム(2.4g、17.4mmol)を添加した。混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、2M HCl及び酢酸エチルに注ぎ入れた。得られた懸濁液をフィルタにかけた。濾液の両方の層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗製物質(964mg)を、酢酸エチル/ヘプタン0~100%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を淡褐色固体として得た(491mg、収率49%)。MS(ESI):m/z=288.1[M-H]
中間体B2:5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000030

アルゴン下室温のアセトニトリル(5ml)中の5-ブロモ-2-クロロピリミジン(569mg、2.94mmol)の混合物に、5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミン塩酸塩(500mg、2.45mmol、中間体A1)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(950mg、1.28ml、7.35mmol)を添加した。混合物を50℃で5.5時間撹拌し、水でクエンチした。酢酸エチルを添加し、両方の層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗製物質(813mg)を、酢酸エチル/ヘプタン0~30%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を灰白色の固体として得た(246mg、収率31%)。MS(ESI):m/z=326.1[M+H]
中間体B3:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000031

ジオキサン(4ml)中の5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン;(200mg、616μmol、中間体B2)、ビス(ピナコラト)ジボロン(319mg、1.23mmol)、酢酸カリウム(67.2mg、678μmol)及び1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(25.2mg、30.8μmol)の混合物を90℃に加熱し、15時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗製物質を、勾配酢酸エチル/ヘプタン0~100%を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を橙色の固体として得た(175mg、収率76%)。MS(ESI):m/z=372.2[M+H]
中間体B4:3-(2-クロロピリミジン-5-イル)-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール
Figure 2023529637000032

工程1:(Z)-2-クロロ-N-ヒドロキシピリミジン-5-カルビミミドイルクロリド(carbimidoyl chloride)
Figure 2023529637000033

DMF(5ml)中の(E)-2-クロロピリミジン-5-カルバルデヒドオキシム(500mg、3.17mmol、CAS:1280538-48-8)の溶液を0°Cに冷却した。n-クロロスクシンイミド(432mg、3.17mmol)を分割して添加した。反応混合物を撹拌して室温まで温め、5時間撹拌した。得られた懸濁液を真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタンを用いてトリチュレートし、焼結ガラスを通してフィルタにかけ、ジエチルエーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて、標記化合物を灰白色固体(214mg、収率35%)として得た。MS(ESI):m/z=192.0[M+H]
工程2:3-(2-クロロピリミジン-5-イル)-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール
Figure 2023529637000034

(Z)2-クロロ-N-ヒドロキシピリミジン-5-カルビミドイルクロリド(100mg、521μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1ml)に溶解した。混合物を0℃に冷却し、2-メチルプロパ-1-エン(29.2mg、521μmol)を懸濁液に2分間吹き込んだ。その後、N,N-ジメチルホルムアミド中のトリエチルアミン(116mg、159μl、1.15mmol)の溶液(100μl)を滴下した。反応混合物を0℃で40分間撹拌した。反応物を氷冷水で慎重にクエンチした。酢酸エチルを添加した。両方の層を分離し、水層の方を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗製の橙色油状物を、酢酸エチル/ヘプタン0~40%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色固体として得た(9mg、収率8%)。MS(ESI):m/z=212.1[M+H]
中間体B5:3-メチル-5-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール
Figure 2023529637000035

窒素下室温で、乾燥したN,N-ジメチルホルムアミド(12.5ml)中の2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボン酸(1g、5.88mmol)の懸濁液に、1,1’-カルボニルジイミダゾール(1.08g、6.46mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、(E)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(504mg、6.46mmol)を添加した。反応混合物を115℃に19時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を真空中で除去した。粗製固体をジクロロメタン及び少量のメタノールに溶解した。得られた懸濁液をフィルタにかけた。母液を、酢酸エチル/ヘプタン0~20%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色固体として得た(147mg、収率12%)。MS(ESI):m/z=209.1[M+H]
中間体B6:3-メチル-5-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)イソオキサゾール
Figure 2023529637000036

窒素下、1,4-ジオキサン(1.5ml)及び水(750μl)中の5-ブロモ-2-(メチルチオ)ピリミジン(150mg、731μmol)の黄色溶液に、3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソオキサゾール(322mg、1.46mmol)及び炭酸セシウム(715mg、2.19mmol)を添加した。混合物を15分間脱気した。次いで、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(59.7mg、73.1μmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波の中、80℃で45分間(15分間)撹拌した。反応混合物を水でクエンチした。酢酸エチル及びブラインを添加した。両方の層を分離し、水層の方を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗製の褐色半固体(292mg)を、酢酸エチル/ヘプタン0~20%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡褐色固体として得た(45mg、収率30%)。MS(ESI):m/z=208.1[M+H]
中間体B7:4-メチル-2-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)オキサゾール
Figure 2023529637000037

窒素下室温のアセトニトリル(5ml)中の5-ブロモ-2-(メチルチオ)ピリミジン(150mg、731μmol)の溶液に、4-メチル-2-(トリブチルスタンニル)オキサゾール(991mg、2.66mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(69.3mg、98.7μmol)を添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。得られた暗色混合物を室温に冷却し、真空中で蒸発させた。粗製の暗色残渣を、酢酸エチル/ヘプタン0~30%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡褐色固体として得た(73mg、収率48%)。MS(ESI):m/z=208.1[M+H]
中間体B8:5-メチル-2-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)オキサゾール
Figure 2023529637000038

ジオキサン(10ml)及び水(1ml)中の2-(メチルチオ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(1g、3.89mmol、CAS:940284-18-4)の溶液に、窒素下室温で、2-ブロモ-5-メチルオキサゾール(994mg、5.83mmol)及び無水炭酸カリウム(1.07g、7.77mmol)を添加した。アルゴンを反応物の内部で10分間バブリングした。その後、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(284mg、389μmol)を添加した。反応混合物を110℃で4、5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。水及び酢酸エチルを添加した。両方の層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗製の褐色半固体(2.49g)を、酢酸エチル/ヘプタン0~40%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡褐色固体として得た(422mg、収率52%)。MS(ESI):m/z=208.1[M+H]
中間体B9:5-(5-メチルピラジン-2-イル)-2-(メチルチオ)ピリミジン
Figure 2023529637000039

標記化合物を、2-(メチルチオ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン、CAS:940284-18-4)及び2-ブロモ-5-メチルピラジンから中間体B8と同様に灰白色の固体として調製した。MS(ESI):m/z=219.1[M+H]
中間体B10:5-メチル-2’-(メチルチオ)-2,5’-ビピリミジン
Figure 2023529637000040

標記化合物を、2-(メチルチオ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン、CAS:940284-18-4)及び2-クロロ-5-メチルピリミジンから中間体B8と同様に灰白色の固体として調製した。MS(ESI):m/z=219.1[M+H]
中間体B11:5-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2-(メチルチオ)ピリミジン
Figure 2023529637000041

DMSO(9 ml)中の5-ブロモ-2-(メチルチオ)ピリミジン(500mg、2.44mmol)の混合物に、3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(427mg、4.88mmol)、ヨウ化銅(I)(92.9mg、488μmol)、8-ヒドロキシキノリン(142mg、975μmol)及び炭酸カリウム(674 mg、4.88 mmol)を添加した。130℃の電子レンジで15分間撹拌した後、150℃の電子レンジで45分間撹拌した。混合物をNH4Cl溶液(20%)でクエンチし、次いで、酢酸エチルを添加し、得られた懸濁液をフィルタにかけ、濾液の両方の層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質(1.45g)を、勾配酢酸エチル/ヘプタン0~60%を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を黄色固体として得た(56mg、収率10%)。MS(ESI):m/z=208.1[M+H]
実施例
実施例1:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000042

乾燥したN,N-ジメチルホルムアミド(800μl)中の2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボン酸(60mg、207μmol、中間体B1)の懸濁液に、窒素下室温で1,1’-カルボニルジイミダゾール(38.1mg、228μmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、(E)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(17.8mg、228μmol)を添加した。反応混合物を115℃に19時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を真空中で除去した。粗製固体を、酢酸エチル/ヘプタン0~40%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色固体として得た(26mg、収率38%)。MS(ESI):m/z=328.2[M+H]
実施例2:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5-メチル-1,3,4オキサジアゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000043

工程1:N’-アセチル-2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボヒドラジド
Figure 2023529637000044

密閉管内で、窒素下室温のジクロロメタン(3.8 ml)中の2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボン酸(100mg、345μmol、中間体B1)の溶液に、HOBt(74.9mg、554μmol、1.61当量)、EDCI HCl(108mg、554μmol)、トリエチルアミン(87.3mg、120μl、863μmol、2.5当量)、最後にN,N-ジメチルホルムアミド(633μl)を添加した。アルゴンを混合物に10分間吹き込んだ。その後、アセトヒドラジド(25.6mg、345μmol、1当量)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を水でクエンチした。得られた固体をフィルタにかけ、水ですすぎ、乾燥させて、標記化合物(80mg、収率67%)を淡褐色固体として得た。MS(ESI):m/z=346.2[M+H]
工程2:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5-メチル-1,3,4オキサジアゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000045

窒素下室温のアセトニトリル(2ml)中のN’-アセチル-2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボヒドラジド(78mg、226μmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(68.5mg、94.2μl、677μmol)及び4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(65.2mg、338μmol)を添加した。反応混合物を室温で週末にわたって撹拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。得られた沈殿物をフィルタにかけ、水ですすぎ、乾燥させた。粗製化合物(77mg)を、酢酸エチル/ヘプタン0~80%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を灰白色の固体として得た(45mg、収率61%)。MS(ESI):m/z=328.2[M+H]
実施例3:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000046

工程1:2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)-N-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリミジン-5-カルボキサミド
Figure 2023529637000047

窒素下室温のN,N-ジメチルホルムアミド(4ml)中の2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボン酸(200mg、690μmol、中間体B1)の溶液に、2-アミノプロパン-1-オール(104mg、107μl、1.38mmol)、EDCI HCl(162mg、828μmol、式:1.2)及びHOBt(112mg、828μmol、式:1.2)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。水を添加した。得られた懸濁液を室温で10分間撹拌し、フィルタにかけた。褐色固体をジエチルエーテルに懸濁し、フィルタにかけ、乾燥させて、標記化合物(127mg、収率53%)を淡褐色固体として得た。MS(ESI):m/z=347.3[M+H]
工程2:2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)-N-(1-オキソプロパン-2-イル)ピリミジン-5-カルボキサミド
Figure 2023529637000048

窒素下0℃のジクロロメタン(4.5ml)中の2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)-N-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリミジン-5-カルボキサミド(126mg、363μmol)の溶液に、デス-マーチンペルヨージナン(235mg、537μmol)を添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。混合物を飽和重炭酸水溶液でクエンチした。水及びジクロロメタンを添加した。両方の層を分離した。水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗製化合物を、酢酸エチル/ヘプタン0~90%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡褐色固体として得た(104mg、収率83%)MS(ESI):m/z=345.3[M+H]
工程3:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000049

イートン試薬(五酸化リン、メタンスルホン酸中7.7重量%)(1.94g、1.3ml、8.17mmol)中の2-((5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アミノ)-N-(1-オキソプロパン-2-イル)ピリミジン-5-カルボキサミド(67mg、194μmol)の溶液を、マイクロ波照射下、80℃で10分間、次いで100℃で10分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、5N NaOHを慎重に添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、酢酸エチルを添加し、両方の層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗製褐色半固体(100mg)を、酢酸エチル/ヘプタン0~60%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を灰白色の固体として得た(6mg、収率10%)。MS(ESI):m/z=327.2[M+H]
実施例4:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000050

標記化合物を、5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B2)及び3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソオキサゾールから中間体B6と同様に白色固体として調製した。MS(ESI):m/z=327.2[M+H]
実施例5:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(オキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000051

標記化合物を、5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B2)及び2-(トリブチルスタンニル)オキサゾールから中間体B7と同様に白色固体として調製した。MS(ESI):m/z=313.2[M+H]
実施例6:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(ピラジン-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000052

標記化合物を、5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B2)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジンから中間体B7と同様に灰白色の固体として調製した。MS(ESI):m/z=324.2[M+H]
実施例7:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000053

標記化合物を、5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B2)及び4-メチル-1H-ピラゾールから中間体B11と同様に白色固体として調製した。MS(ESI):m/z=326.2[M+H]
実施例8:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000054

標記化合物を、5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B2)及び3-メチル-1H-ピラゾールから中間体B11と同様に白色固体として調製した。MS(ESI):m/z=326.2[M+H]
実施例9:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチルトリアゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000055

標記化合物を、5-ブロモ-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B2)及び4-メチル-1H-1,2,3トリアゾールから中間体B11と同様に灰白色の固体として調製した。MS(ESI):m/z=327.2[M+H]
実施例10:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000056

標記化合物を、N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B3)及び2-ブロモ-5-メチルオキサゾールから中間体B8と同様に白色固体として調製した。MS(ESI):m/z=327.2[M+H]
実施例11:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(ピリダジン-3-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000057

標記化合物を、N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(中間体B3)及び3-クロロピリダジン塩酸塩から中間体B8と同様に淡黄色固体として調製した。MS(ESI):m/z=324.2[M+H]
実施例12:(S又はR)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000058

及び
実施例13:(R又はS)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000059

ラセミ混合物:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン(実施例1)のSFC条件下でのOD-H、12nm、5μm、250×4.6mmをキラルカラムとして使用するキラル分離は、実施例12:第1の溶出エナンチオマーとしての(S又はR)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン(灰白色固体、保持時間:3.89分、100%ee、MS(ESI):m/z=328.2[M+H])及び実施例13:第2の溶出エナンチオマーとしての(R又はS)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン(灰白色固体、保持時間:4.22分、80%ee、MS(ESI):m/z=328.2[M+H]を提供した。
実施例14:N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール-3-イル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023529637000060

標記化合物を、3-(2-クロロピリミジン-5-イル)-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール(中間体B4)及び5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミン塩酸塩(中間体A1)から中間体B2と同様に灰白色固体として調製した。MS(ESI):m/z=343.3[M+H]
実施例15:(S)-6-クロロ-2-((5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル
Figure 2023529637000061

工程1:3-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール
Figure 2023529637000062

ジクロロメタン(2ml)中の3-メチル-5-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-(50mg、240μmol、中間体B5)の無色溶液に、窒素下0℃で3-クロロ過安息香酸(113mg、504μmol)を添加した。反応混合物を室温まで温め、週末にわたって撹拌した。得られた白色懸濁液をジクロロメタンで希釈した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加した。両方の層を分離し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗製灰白色固体(50mg)を、酢酸エチル/ヘプタン0~50%の購買を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色固体として得た(29mg、収率50%)。MS(ESI):m/z=241.1[M+H]
工程2:(S)-6-クロロ-2-((5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル
Figure 2023529637000063

窒素下室温のN,N-ジメチルアセトアミド(2.3ml)中の3-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール(28.5mg、119μmol)の撹拌懸濁液に、(S)-2-アミノ-6-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル塩酸塩(26mg、108μmol、中間体A2)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(28.4mg、37.6μl、216μmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた橙色溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗製の淡黄色半固体を、酢酸エチル/ヘプタン0~50%の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色固体として得た(18mg、収率47%)。MS(ESI):m/z=353.2[M+H]
以下の実施例16~21を、実施例15と同様に、中間体A2及び示されるチオメチル中間体B6~11から2工程で調製した。
Figure 2023529637000064
実施例A
式Iの化合物は、以下の組成の錠剤を生産するために、有効成分として、それ自体公知の様式で使用することができる。
錠剤あたり
有効成分 200mg
微結晶セルロース 155mg
コーンスターチ 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
実施例B:
式Iの化合物は、以下の組成のカプセル剤を製造するために、有効成分として、それ自体公知の様式で使用することができる:
カプセル剤あたり
有効成分 100.0mg
コーンスターチ 20.0mg
ラクトース 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg

Claims (18)

  1. 式Iの化合物又は薬学的に許容可能な塩。
    Figure 2023529637000065

    (式中、
    は、
    i)5員又は6員ヘテロアリール、
    ii)5員又は6員置換ヘテロアリール、
    iii)5員又は6員ヘテロシクロアルキル、
    iv)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
    からなる群から選択され、
    置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルは、1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
    は、
    i)H、
    ii)シアノ、
    iii)ハロゲン、
    iv)C1~6アルキル、
    v)ハロ-C1~6アルキルからなる群から選択され、
    は、
    i)H、
    ii)ハロゲン、
    iii)C1~6アルキル、
    iv)ハロ-C1~6アルキルからなる群から選択される)
  2. がハロゲンである、請求項1に記載の化合物。
  3. がClである、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、
    i)H、
    ii)シアノ
    からなる群から選択される、請求項1~3に記載の化合物。
  5. が、
    i)5員又は6員ヘテロアリール
    ii)5員又は6員置換ヘテロアリール
    iii)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
    からなる群から選択され、
    置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルが、1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
    が、
    i)H、
    ii)シアノ
    からなる群から選択され、
    がハロゲンである、請求項1~4に記載の化合物、
    及びその薬学的に許容可能な塩。
  6. が、
    i)5員又は6員ヘテロアリール、
    ii)5員又は6員置換ヘテロアリール、
    iii)5員又は6員置換ヘテロシクロアルキル
    からなる群から選択され、
    置換ヘテロアリール又は置換ヘテロシクロアルキルが、1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
    が、
    i)H、
    ii)シアノ
    からなる群から選択され、
    が、Clである、
    請求項1~5に記載の化合物、
    及びその薬学的に許容可能な塩。
  7. が、3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、3-メチル-1,2,4-トリアゾール-1-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、3-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルオキサゾール-2-イル、4-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルトリアゾール-2-イル、5,5-ジメチル-4H-イソオキサゾール-3-イル、5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、5-メチルオキサゾール-2-イル、5-メチルピラジン-2-イル、5-メチルピリミジン-2-イル、オキサゾール-2-イル、ピラジン-2-イル、及びピリダジン-3-イルから選択される、請求項1~6に記載の化合物。
  8. が、3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、3-メチル-1,2,4-トリアゾール-1-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、3-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルオキサゾール-2-イル、4-メチルピラゾール-1-イル、4-メチルトリアゾール-2-イル、5,5-ジメチル-4H-イソオキサゾール-3-イル、5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、5-メチルオキサゾール-2-イル、5-メチルピラジン-2-イル、5-メチルピリミジン-2-イル、オキサゾール-2-イル、ピラジン-2-イル、及びピリダジン-3-イルから選択され、置換ヘテロアリールが1つ以上のアルキル置換基で置換されており、
    が、
    i)H、
    ii)シアノ
    からなる群から選択され、
    がClである、
    請求項1~7に記載の化合物、
    及びその薬学的に許容可能な塩。
  9. 以下から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物:
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(4-メチルトリアゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-アミン;
    (S又はR)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
    (R又はS)-N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-アミン;
    N-(5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-5-(5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール-3-イル)ピリミジン-2-アミン;
    (S)-6-クロロ-2-((5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
    (S)-6-クロロ-2-((5-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
    (S)-6-クロロ-2-((5-(4-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
    (S)-6-クロロ-2-((5-(5-メチルオキサゾール-2-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
    (S)-6-クロロ-2-((5-(5-メチルピラジン-2-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
    (S)-6-クロロ-2-((5-メチル-[2,5’’-ビピリミジン]-2’’-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
    (S)-6-クロロ-2-[[5-(3-メチル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-カルボニトリル;
    及びその薬学的に許容可能な塩。
  10. 式Iの化合物を提供するための、式IIの化合物と式IIIの化合物との反応を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物を調製するための方法。
    Figure 2023529637000066

    (式中、R、R及びRが上に定義される通りであり、Xがハロゲン又はチオメチル基である)
  11. 治療活性物質としての使用のための、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物と、治療的に不活性な担体とを含む、医薬組成物。
  13. 腎臓状態、肝臓状態、炎症状態、神経系の状態、呼吸器系の状態、血管及び心血管の状態、線維性疾患、がん、眼状態、代謝状態、胆汁うっ滞性及び他の形態の慢性掻痒症、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の治療又は予防のための請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  14. 腎臓状態、肝臓状態、炎症状態、神経系の状態、線維性疾患、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶を治療又は予防するための請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 腎臓状態、肝臓状態、炎症状態、神経系の状態、線維性疾患、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の治療又は予防のための医薬の調製のための請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  16. 腎臓状態、肝臓状態、炎症状態、神経系の状態、線維性疾患、並びに急性及び慢性臓器移植拒絶の治療又は予防のための方法であって、有効量の請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  17. 請求項10に記載の方法に従って製造された場合の、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 本明細書で上述した発明。
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