JP5190385B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
この車体前部構造は、障害物に前端部が衝突した場合に、フロントバンパの下端部を下方に変形させるとともに、フロントバンパの下端部を支える下側ブラケットを下方に向けて折り曲げるように構成されている。
このため、車両の走行中に、フロントバンパの下端部や下側ブラケットが斜面や障害物に接触して、斜面や障害物を乗り越え難くなることが考えられる。
アプローチ傾斜線は、前輪の接地点からフロントバンパの前端下部を結ぶ傾斜線である。これにより、アプローチアングルを好適に確保することができる。
このように、下面前部が車体下方に向けて変形することで、障害物に作用する衝撃荷重を吸収することができる。
このように、面圧を小さく抑えることで障害物を良好に保護することができる。
加えて、下面前部が車体下方に向けて張り出すことで、張り出した下面前部で、障害物が車体の下方に巻き込まれることを防ぐことができる。
下面後部を略水平に保つことで、下面後部に座屈荷重が作用するようにした。よって、下面後部に曲げ荷重が作用した場合と比較して、下面後部で大きな荷重を支えることができる。
したがって、張り出した下面前部で、障害物が車体の下方に巻き込まれることを一層良好に防ぐことができる。
一方、下面部の折曲部には補強のビードを設けないようにして、下面前部および下面後部と比較して折り曲げやすくした。
これにより、張り出した下面前部で、障害物が車体の下方に巻き込まれることを良好に防ぐことができる。
よって、上端取付部および下端取付部をバンパビームや車体部材で確実に支えることが可能になり、衝撃吸収部材のうち下面部の折曲部に応力を集中させることができる。
これにより、下面前部を車体下方に向けて迅速に張り出させることが可能になり、障害物が車体の下方に巻き込まれることを良好に防ぐことができる。
車体前部構造10は、図1に示すように、エンジンルームの上方にエンジンフード11が設けられ、エンジンフード11の左右側に左右のフロントフェンダ12がそれぞれ設けられ、左右のフロントフェンダ12の下方に左右の前輪13(左側のみを図示する)が設けられ、左右のフロントフェンダ12の車体内側に左右のフロントサイドフレーム15(右側のみを図2に示す)がそれぞれ設けられている。
フロントバルクヘッド21は、左右のフロントサイドフレーム15に左右のステイ23(右側のみ図示する)が設けられ、左右のステイ23の下端部にアンダメンバー22が架け渡されている。
アンダメンバー22は、バンパビーム16の下方で、かつ、車体後方において車幅方向に延出されている。
この下面部34は、略中央に下方へ突出する折曲部34bが設けられている。よって、折曲部34bの前方の下面前部41と折曲部34bの後方の下面後部42とが下向きに略く字状に折り曲げられている。
このように、下面部34をアプローチ傾斜線45の上方に配置することで、アプローチアングルθを好適に確保することができる。
図1に示すように、アプローチアングルθは、水平線46に対するアプローチ傾斜線45の傾斜角である。
すなわち、下面前部ビード51は、折曲部34bを回避して折曲部34bの上方に形成されている。
下面前部41に複数の下面前部ビード51を設けることで、下面前部41の剛性を高めることができる。
すなわち、下面後部ビード52は、折曲部34bを回避して折曲部34bの下方に形成されている。
下面後部42に複数の下面後部ビード52を設けることで、下面後部42の剛性を高めることができる。
上ビード56は、車体後方に向けて膨出され、上面部32の上端32bから上端取付部31の下端31aを経て上端取付部31の上端31bまで形成されている。
また、下端取付部35は、複数の下ビード(剛性部)58が備えられている。
下ビード58は、車体前方に向けて膨出され、下面部34の後端34a(下端取付部35の上端35a)近傍から下端取付部35の下端35bまで形成されている。
これにより、上端取付部31および下端取付部35は、衝撃吸収部材25のうち、下面前部41および下面後部42を除いた部位に比較して高強度に設定されている。
図5(a)に示すように、車体前部構造10の衝撃吸収部材25に障害物60が衝突した場合、障害物60は上面部32の前端32aに当接する。
衝撃荷重Fが作用することで、折曲部34bが矢印Aの如く下方に向けて折り曲げられる。
このように、下面前部41が車体下方に向けて変形することにより、障害物60を前面部33で受けることができる。
この状態で、下面前部41が車体下方に向けてさらに変形する。これにより、衝撃吸収部材25を車体後方に向けてL寸法潰して、障害物60に作用する衝撃荷重Fを吸収することができる。
これにより、障害物60に作用する衝撃荷重Fの面圧を小さく抑えることができ、障害物60を良好に保護することができる。
下面後部42を略水平に保つことで、下面後部42に座屈荷重が作用するようにした。よって、下面後部42に曲げ荷重が作用した場合と比較して、下面後部42で大きな荷重を支えることができる。
これにより、張り出した下面前部41で、障害物60が車体の下方に巻き込まれることを一層良好に防ぐことができる。
一方、下面部34の折曲部34bには補強のビードを設けないようにして、下面前部41および下面後部42と比較して折り曲げやすくした。
これにより、張り出した下面前部41で、障害物60が車体(すなわち、車体前部構造10)の下方に巻き込まれることを一層良好に防ぐことができる。
よって、上端取付部31および下端取付部35をバンパビーム16やアンダメンバー22で確実に支えることが可能になり、衝撃吸収部材25のうち下面部34の折曲部34bに応力を集中させることができる。
これにより、下面前部41を車体下方に向けて迅速に張り出させることが可能になり、障害物60が車体(すなわち、車体前部構造10)の下方に巻き込まれることを一層良好に防ぐことができる。
図7に示すように、車体前部構造70は、実施例1の衝撃吸収部材25に代えて衝撃吸収部材72を備えたものである。
衝撃吸収部材72は、下面部34の下面前部41に下面前部補強板(剛性部)74が備えられ、下面部34の下面後部42に下面後部補強板(剛性部)75が備えられ、上端取付部31に上補強板76が備えられ、下端取付部35に下補強板77が備えられている。
上補強板76は、実施例1の上ビード56と同様に、上面部32の上端32bから上端取付部31の上端31bまで形成されている。
さらに、上端取付部31に上補強板76を備え、下端取付部35に下補強板77を備えることで、それぞれの取付部31,35の剛性を高めることができる。
具体的には、それぞれの取付部31,35は、衝撃吸収部材72のうち、下面前部41および下面後部42を除いた部位に比して高強度に設定されている。
図8に示すように、車体前部構造80は、実施例2の衝撃吸収部材72に代えて衝撃吸収部材82を備えたものである。
衝撃吸収部材82は、下面部34の下面前部41に下面前部肉厚部位(剛性部)84が備えられ、下面部34の下面後部42に下面後部肉厚部位(剛性部)85が備えられ、上端取付部31が上肉厚部位86で形成され、下端取付部35に下肉厚部位87が備えられている。
上肉厚部位86は、実施例2の上補強板76と同様に、上面部32の上端32bから上端取付部31の上端31bまで形成されている。
さらに、上端取付部31を上肉厚部位86で形成し、下端取付部35に下肉厚部位87を備えることで、それぞれの取付部31,35の剛性を高めることができる。
具体的には、それぞれの取付部31,35は、衝撃吸収部材82のうち、下面前部41および下面後部42を除いた部位に比して高強度に設定されている。
図9に示すように、車体前部構造90は、実施例1の衝撃吸収部材25に代えて衝撃吸収部材92を備えたものである。
衝撃吸収部材92は、下面部34の下面前部41に複数の下面前部補強リブ(剛性部)94が備えられ、下面部34の下面後部42に複数の下面後部補強リブ(剛性部)95が備えられ、上端取付部31に上補強リブ96が備えられ、下端取付部35に下補強リブ97が備えられている。
また、上補強リブ96は、上面部32の上端32bから上端取付部31の下端31aを経て上端取付部31の上端31b近傍まで形成されている。
さらに、下面前部補強リブ94および下面後部補強リブ95は、衝撃吸収部材92の裏面(すなわち、車体後方側の面)に備えられている。
さらに、上端取付部31に上補強リブ96を備え、下端取付部35に下補強リブ97を備えることで、それぞれの取付部31,35の剛性を高めることができる。
具体的には、それぞれの取付部31,35は、衝撃吸収部材92のうち、下面前部41および下面後部42を除いた部位に比して高強度に設定されている。
衝撃吸収部材102は、上面部32の略中央に上方へ突出する折曲部32cが設けられたもので、その他の構成は実施例1の衝撃吸収部材25と同様である。
上面部32の略中央に折曲部32cを設けることで、上面部32の上面前部104および上面後部105は上向きに略く字状に折り曲げられている。
衝撃吸収部材102に衝撃荷重Fが作用することで、折曲部34bが矢印Aの如く下方に向けて折り曲げられるとともに、折曲部32cが矢印Bの如く上方に向けて折り曲げられる。
このように、下面前部41を車体下方に向けて変形させるとともに上面前部104を車体上方に向けて変形させることで、障害物60を下面前部41、上面前部104および前面部33で受けることができる。
これにより、衝撃吸収部材102を車体後方に向けて潰して、障害物60に作用する衝撃荷重Fを吸収することができる。
これにより、障害物60に作用する衝撃荷重Fの面圧を小さく抑えることができ、障害物60を良好に保護することができる。
例えば、前記実施例1〜5では、衝撃吸収部材25,72,82,92,102の上面部32および前面部33を折り曲げた例について説明したが、これに限らないで、上面部32および前面部33を湾曲状に形成することも可能である。
上面部32および前面部33を湾曲状に形成した場合にも前記実施例1〜5と同様の効果を得ることができる。
Claims (4)
- 前輪の車体前方においてバンパビームが車幅方向に延出され、前記バンパビームの車体前方にフロントバンパが設けられ、前記バンパビームの下方において車体部材が車幅方向に延出された車体前部構造において、
前記バンパビームに取り付けられた上端取付部と、
前記上端取付部から車体前方に向けて張り出された上面部と、
前記上面部から下方に向けて屈曲または湾曲された前面部と、
前記前面部から車体後方に向けて屈曲された下面部と、
前記下面部の後端部に設けられて前記車体部材に取り付けられた下端取付部と、
を有する衝撃吸収部材を備え、
前記下面部は、
下方へ突出する折曲部が設けられることにより、前記折曲部の前方の下面前部と前記折曲部の後方の下面後部とが略く字状に折り曲げられ、
前記前輪の接地点から前記フロントバンパの前端下部を結ぶアプローチ傾斜線の上方に配置され、
前記前面部に車体前方から衝撃荷重が作用した場合に、前記折曲部が折り曲げられて前記下面前部が車体下方に向けて張り出すことを特徴とする車体前部構造。 - 前記前面部に車体前方から衝撃荷重が作用した場合に、前記下面後部を略水平に保つようにしたことを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
- 前記下面部は、
前記下面前部および前記下面後部に剛性部をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体前部構造。 - 前記上端取付部および前記下端取付部は、
前記下面前部および前記下面後部を除いた部位に比較して高強度に設定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車体前部構造。
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