JP2007168594A - 車両用歩行者保護装置 - Google Patents

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Kuniaki Hasegawa
邦明 長谷川
Kaoru Ito
薫 伊藤
Yoshihiro Ogura
良宏 小倉
Masanobu Fukukawa
雅信 福川
Naoki Nochida
尚希 後田
Yoshiyuki Yamamoto
芳幸 山本
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Abstract

【課題】車両前面に衝突した歩行者の脚部を、即座に且つ確実に払って、十分に保護することが出来る車両用歩行者保護装置を提供する。
【解決手段】車両の前面の下部部位に、車両の前後方向に延びるように位置せしめられるプレート部12の前側部位14の先端部22に対して、少なくとも一つの水平延出板部32,36と複数の鉛直延出板部34,38とを前後方向において一つずつ交互に位置して、階段状に延びるように一体形成することにより、それらの延出板部32,34,36,38からなる階段状部分40を設けて、構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用歩行者保護装置に係り、特に、車両前面の下部部位に設置されて、車両前面に衝突乃至は接触した歩行者の脚部の下部部位に接触せしめられることにより、かかる脚部の下部部位を払って、歩行者の脚部を保護する車両用歩行者保護装置の改良された構造に関するものである。
従来から、自動車等の車両においては、衝突時に生ずる衝撃エネルギーを吸収し、車体や乗員を保護することを主な目的として、車両の前面や後面、或いは側面等に、各種の保護装置が設置されている。また、近年では、車両の前面に歩行者が衝突(接触)した際に、歩行者を保護する装置も、車両前面に設置されるようになってきている。
そして、かかる歩行者保護装置の一種として、フロントバンパの内側や、フロントバンパとは独立して、その下部に設置されて、歩行者が車両前面に衝突したときに入力される衝撃荷重に対する反力を、歩行者の脚部の下部部位に作用せしめることで、かかる脚部の下部部位を払って(すくい上げて)、歩行者を車両側に転倒させ、それにより、歩行者の車両との接触によって生ずる膝の無理な方向への曲げ角度を有利に小さく為して、膝に対する骨折等の傷害の発生を可及的に防止し、以て、歩行者の保護及び安全を図るように構成した、所謂脚払い装置が、知られている。
このような歩行者保護装置の一種たる脚払い装置には、例えば、車両前面の下部部位に、少なくとも一部が車両前面から突出位置せしめられた状態で、車幅方向に延びる樹脂発泡体と、かかる樹脂発泡体の背面に接触位置せしめられた状態で、車幅方向に延びる梁部材とを設置してなる構造を有するもの(例えば、下記特許文献1参照)や、金属パイプ等からなり、車両前面の下部部位に、車幅方向に延出する状態で固定された構造を有するもの(例えば、下記特許文献2参照)等があるが、何れも、改良すべき欠点が存していた。即ち、前者の樹脂発泡体と梁部材とからなる歩行者保護装置にあっては、部品点数が多く、それ故に、部品コストが高く、しかも設置が面倒であった。また、後者の金属パイプからなる歩行者保護装置は、不可避的に大重量となるだけでなく、車両前面に即した形状に成形することが容易ではなかったのである。
かかる状況下、車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも先端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、このプレート部の前側部位における車両前面からの突出部分たる先端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部の下部部位に接触して、かかる脚部の下部部位を払うようにした歩行者保護装置も、提案されている(例えば、下記特許文献3参照)。また、この従来の歩行者保護装置にあっては、プレート部の前側部位の一方の面上に、平板形状をもって車両の前後方向に延びる複数の縦リブと、平板形状をもって車幅方向にのびる複数の横リブとを格子状に組み合わせた状態で立設することにより、かかる前側部位を補強するようにした(剛性を大きくした)構造が、採用されている。
このような歩行者保護装置にあっては、部品点数が少なく、しかも先端部が車両前面に突出位置せしめられるプレート部が成形性に優れた合成樹脂製品にて構成されているため、前記せる樹脂発泡体と梁部材とからなる装置や金属パイプからなる装置がそれぞれ有する欠点を有利に解消した上で、歩行者の保護が図られている。また、プレート部の前側部位が複数の縦及び横リブにて補強されていることによって、歩行者の脚部に接触せしめられた際に、その衝撃によるプレート部の前側部位の変形が防止されるか、又はその変形量が十分に小さくされ、以て、プレート部に入力される衝撃荷重に対する反力の安定確保も図られるようになっている。
ところが、かくの如き合成樹脂製のプレート部を有する従来の歩行者保護装置には、以下のような欠点が存していた。
すなわち、かかる歩行者保護装置にあっては、多くの場合、フロントバンパの内側に対して、プレート部の前側部位に設けられた平板状の横リブをフロントバンパの内面に対向させた状態で設置されるが、このフロントバンパの鉛直縦断面(車両前後方向に延びる切断線に沿って、鉛直方向に切断したときの断面)が前方に向かって凸となる湾曲形状とされ、それに対応して、フロントバンパの内面が凸状湾曲面形状とされているような場合には、そのようなフロントバンパの内面とプレート部における平板状の横リブとの間に、比較的に大きな間隙が不可避的に形成されるようになる。
一方、プレート部における前側部位の先端部を、上記の如き凸状湾曲面形状を呈するフロントバンパの内面に対向させた状態で、フロントバンパの内側に設置される歩行者保護装置において、プレート部の先端部におけるフロントバンパの内面との対向面が、かかるフロントバンパの内面に対応した凸状湾曲面とされた構造を有する装置も、知られている(例えば、下記特許文献4参照)。このような構造によれば、プレート部の先端部とフロントバンパの内面との間に大きな間隙が形成されることが、回避され得るようになる。
しかしながら、かかる構造を有する歩行者保護装置にあっては、歩行者の脚部がフロントバンパに衝突せしめられたときに車両の後方に向かって作用せしめられる衝撃荷重が、プレート部の先端部における凸状湾曲面に入力されるようになるため、かかる衝撃荷重の入力時に、プレート部の先端部に対して、それを上方に持ち上げるような作用力が生ぜしめられる。それによって、かかるプレート部の先端部が捲り上げられるように変形せしめられ、その結果、荷重特性における衝撃荷重の立上りが遅れてしまうようになる。従って、プレート部の先端部がフロントバンパの内面に対応した形状とされた歩行者保護装置にあっても、結局、歩行者の脚部の下部部位を即座に払うことが出来なくなってしまうといった問題が、惹起されていたのである。
特開2001−277963号公報 特開2004−25976号公報 特開2004−203183号公報 特開2002−274298号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、鉛直縦断面が前方に向かって凸となる湾曲形状とされたフロントバンパの内側に設置される場合にあっても、また、フロントバンパとは独立して別個に設置される場合にも、車両前面に衝突した歩行者の脚部を、即座に且つ確実に払って、十分に保護することが出来る車両用歩行者保護装置を提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、その要旨とするところは、車両の前面の下部部位に、車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも先端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の先端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置において、前記プレート部における前記前側部位の先端部に、車両の前後方向において水平に延びる少なくとも一つの水平延出板部と、水平面に対して実質的に直角な前面を有して鉛直方向に延びる複数の鉛直延出板部とを、車両の前後方向において一つずつ交互に位置して、階段状に延びるように一体形成することにより、該先端部が、該少なくとも一つの水平延出板部と該複数の鉛直延出板部とからなる階段状部分を有するように構成したことを特徴とする車両用歩行者保護装置にある。
なお、本明細書で言う「水平に延びる」状態は、水平方向に真っ直ぐに延びる状態に厳密に限定されるものではなく、それには、水平方向に対して若干の角度をもって傾斜して延びる状態も含まれる。また、「鉛直方向に延びる」状態も、鉛直方向に真っ直ぐに延びる状態に厳密に限定されるものではなく、それにも、鉛直方向に対して若干の角度をもって傾斜して延びる状態が含まれる。更に、「水平面に対して実質的に直角な前面」には、鉛直線の移動軌跡によって形成される平面や曲面からなるものと、鉛直方向に対して若干の角度をもって傾斜して延びる直線の移動軌跡によって形成される平面や曲面からなるものの両方が含まれる。以下、同一の意味において使用する。
すなわち、この本発明に従う車両用歩行者保護装置にあっては、歩行者の脚部の衝突に伴って生ずる衝撃荷重が、プレート部の先端部において、階段状部分の各鉛直延出板部の前面に対して略直角に入力されるようになる。そのため、例えば、プレート部の先端部の前面が、前記せる如き凸状湾曲形状の鉛直縦断面を有するフロントバンパの内面に対応する凸状湾曲面とされた従来装置とは異なって、衝撃荷重の入力時に、プレート部の先端部に対して、それを上方に持ち上げるような作用力が何等生ぜしめられることがなく、それ故に、プレート部の先端部が捲り上げられるような変形の発生によって、荷重特性における衝撃荷重の立上りが遅れてしまうようなことが、有利に解消乃至は抑制され得る。しかも、歩行者の脚部との衝突時に、歩行者脚部と接触するプレート部の先端部の面積も、有利に大きく為され得る。その結果、衝撃荷重が、プレート部の先端部に対して、より確実に且つ十分に入力され得、以て、一層大きな反力が発揮され得ることとなる。
また、かかる本発明装置では、プレート部の先端部の一部又は全部が、複数の鉛直延出板部と少なくとも一つの水平延出板部とからなる階段状部分とされていることにより、プレート部の先端部に、複数の鉛直延出板部のそれぞれが、水平延出板部を挟んで、前後方向において段違いに位置せしめられている。そのため、例えば、鉛直縦断面が凸状湾曲形状とされたフロントバンパの内側に、プレート部の先端部を、凸状湾曲面からなるフロントバンパの内面に対向させた状態で設置される場合にあっても、フロントバンパの内面と各鉛直延出板部の前面との間に形成される間隙が可及的に小さく為され得る。
さらに、階段状部分が少なくとも一つの水平延出板部を有していることにより、プレート部に、衝撃荷重の入力方向に延びる部分(車両の前後方向たる水平方向に延びる部分)が、段違い状態で複数位置せしめられている。これにより、衝撃荷重に対する反力が、複数個所において、より十分に発揮され得る。しかも、プレート部における衝撃荷重の入力方向に延びる部分が、複数に細かく分割された状態とされて、プレート部におけるモーメントアームが有利に短くされる。それ故、衝撃入力時にプレート部において生ずる回転力が効果的に弱められ得、これによっても、プレート部の先端部が捲り上げられるように変形せしめられることが更に確実に防止されて、荷重特性における衝撃荷重が素早く立ち上げられ得る。
従って、かくの如き本発明に従う車両用歩行者保護装置にあっては、フロントバンパとは独立して別個に設置される場合は勿論、鉛直縦断面が前方に向かって凸となる湾曲形状とされたフロントバンパの内側に設置される場合にも、車両前面に衝突した歩行者の脚部を、より十分な反力をもって、即座に且つ確実に払うことが出来る。そして、その結果として、歩行者の脚部を更に一層高いレベルで十分に保護することが可能となるのである。
また、本発明に係る車両用歩行者保護装置においては、荷重特性における衝撃荷重が素早く立ち上げられ得るところから、かかる衝撃荷重が、より迅速に目標値に到達せしめられるようになる。そのため、荷重特性における衝撃荷重が目標値に到達してからの水平延出板部の座屈変形による衝撃吸収ストローク量が、より十分な量において効果的に確保され得るといった利点も得られる。
発明の態様
ところで、本発明は、少なくとも、以下に列挙する如き各種の態様において、好適に実施され得るものである。
(1) 車両の前面の下部部位に、車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも先端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の先端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置において、前記プレート部における前記前側部位の先端部に、車両の前後方向において水平に延びる少なくとも一つの水平延出板部と、水平面に対して実質的に直角な前面を有して鉛直方向に延びる複数の鉛直延出板部とを、車両の前後方向において一つずつ交互に位置して、階段状に延びるように一体形成することにより、該先端部が、該少なくとも一つの水平延出板部と該複数の鉛直延出板部とからなる階段状部分を有するように構成したことを特徴とする車両用歩行者保護装置。
(2) 上記せる態様(1)において、前記階段状部分における前方側の端部が、前記複数の鉛直延出板部のうちの一つのものにて構成されると共に、該一つの鉛直延出板部における鉛直方向の両側の端部のうち、該一つの鉛直延出板部に隣接する前記水平延出板部の側の端部が、該階段状部分の高さ方向の中間部(中央部乃至は中央部の近傍部分)に位置せしめられていること。この本態様によれば、歩行者の脚部の車両前面への衝突時に、歩行者の脚部が、先ず最初に、プレート部における階段状部分の高さ方向の中間部に位置する水平延出板部の前端に接触せしめられる。これによって、衝撃荷重が、プレート部の先端部に対して、水平方向に確実に作用せしめられることとなり、以て、プレート部の先端部が捲り上げられるように変形せしめられることが、更に効果的に回避され得る。そして、その結果として、歩行者脚部が、より効率的且つ確実に保護され得ることとなる。
(3) 上記の態様(1)において、前記階段状部分における前方側の端部が、前記水平延出板部にて構成されていること。このような本態様によれば、凸状湾曲形状の鉛直縦断面を有するフロントバンパの内側に設置される場合に、かかるフロントバンパの内面とプレート部の先端部との間の間隙が、より小さく為され得る。それによって、荷重特性における衝撃荷重の立上りを更に効果的に素早く為すことが可能となり、以て、歩行者脚部の保護を、より高いレベルで実現することが出来る。
(4) 上記せる態様(1)乃至態様(3)のうちの何れか一つにおいて、前記プレート部における前側部位の少なくとも前記階段状部分を含む部位に対して、該前側部位を補強する補強リブが、該階段状部分における前記複数の鉛直延出板部のそれぞれの後面と一体化せしめられた状態で、車両の前後方向に延びるように立設されていること。このような本態様によれば、プレート部の前側部位の剛性が有利に高められ得る。それによって、衝撃荷重に対する反力が、更に一層十分に発揮され得る。その結果として、歩行者脚部の保護性能が、より効果的に高められ得ることとなる。また、プレート部における前側部位の少なくとも階段状部分を含む部位に対する補強リブの配設構造(例えば、配設個数や配設位置)を調節することによって、プレート部の前側部位の剛性を適宜に変更することが出来、以て、衝撃荷重の入力に伴うプレート部の前側部位の座屈変形量を、入力される衝撃荷重の大きさに応じて、容易にチューニング可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う歩行者保護装置の一実施形態としての自動車の前面に設置されたフロントバンパの内側に取り付けられる脚払い装置が、その上面形態と縦断面形態とにおいて、それぞれ概略的に示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態の脚払い装置10は、プレート部としての基板12を有している。
この基板12は、例えば、ポリプロピレンやABS樹脂等の合成樹脂材料からなり、図1における上下方向で、脚払い装置10の自動車への設置状態下において車幅方向、つまり自動車の左右方向に延びる方向(以下からは左右方向と言う)の寸法が、車幅よりも所定寸法だけ短く、且つ図1における左右方向で、自動車の前後方向に延びる方向(以下からは前後方向と言う)の寸法が、左右方向の寸法よりも十分に短くされた、全体として、略横長矩形状を呈する薄肉の平板材にて構成されている。
また、そのような基板12においては、その前側の略半分を占める部分が前側部位14とされる一方、残りの後側の略半分が後側部位16とされている。そして、かかる基板12の前側部位14の上面には、薄肉平板状を呈する複数(ここでは、14個)の第一補強リブ18が、前側部位14の全長に亘って、その前端から後方に向かって一定の高さで連続して真っ直ぐに延びる状態で、一体的に立設されている。また、それら複数の第一補強リブ18は、左右方向において互いに一定の距離を隔てて対向して、平行に位置せしめられている。
さらに、かかる前側部位14の上面の先端部(前端部)22には、複数の第一補強リブ18の前側部分に加えて、それら第一補強リブ18と厚さと高さは同じではあるものの、第一補強リブ18よりも長さが短い薄肉平板状を呈する複数(ここでは、15個)の第二補強リブ20が、互いに対向位置せしめられた第一補強リブ18同士の間において、前後方向に連続して真っ直ぐに延びる状態で、一体的に立設されている。また、これら複数の第二補強リブ20は、隣りに位置する第一補強リブ18に対して平行に位置せしめられており、更に、かかる第一補強リブ18を介して互いに隣り合うもの同士も、相互に平行に位置せしめられている。
一方、基板12の後側部位16は、その上面と下面とが、補強リブ18,20等を何等有しない平坦面とされている。そして、その後側の端部には、それを板厚方向に貫通する、所定の固定ボルト等が挿通可能な挿通孔24が、左右方向に所定間隔をおいて複数(ここでは、5個)設けられている。
かくして、本実施形態においては、後述する如く、脚払い装置10が、基板12の後側部位16において、自動車の所定個所に、水平に位置せしめられた状態で設置され得るようになっている(図3参照)。そして、補強リブ18,20が数多く設けられた基板12の前側部位14が、補強リブ18,20が何等設けられていない後側部位16よりも、曲げ荷重に対する剛性、つまり、自動車への設置状態下で、前後方向に入力せしめられる衝撃荷重に対する変形強度において、十分に大きくされている。また、そのような前側部位14のうちでも、第一補強リブ18の前側部分と第二補強リブ20の両方が設けられた先端部22が、かかる先端部22を除く部分よりも更に大きな剛性を有するように構成されている。
而して、このような本実施形態の脚払い装置10にあっては、特に、基板12の前側部位14における第二補強リブ20が設けられた先端部22が、従来装置には見られない特別な構造を有して、構成されている。
すなわち、ここでは、基板12の前側部位14の先端部22が、前後方向に所定間隔を隔てた三個所で、全幅に亘って、前後方向においてそれぞれ直角に屈曲せしめられている。つまり、基板12の先端部22に対して、それを全幅に亘り前後方向において直角に屈曲せしめる第一屈曲部26と第二屈曲部28と第三屈曲部30とが、順番に形成されている。
そして、基板12の先端部22のうち、第一屈曲部26よりも後側部分が、自動車への設置状態下で、前後方向において水平に真っ直ぐに延びる第一水平延出板部32とされている。また、第一屈曲部26と第二屈曲部28との間の部分が、第一水平延出板部32の前端から直角に立ち上げられて、自動車への設置状態下で、鉛直方向に真っ直ぐに延びる第一鉛直延出板部34とされている。更に、第二屈曲部28と第三屈曲部30との間の部分が、第一鉛直延出板部34の上端から直角に倒されて、自動車への設置状態下で、前後方向において水平に真っ直ぐに延びる第二水平延出板部36とされている。更にまた、第三屈曲部30よりも前側部分(先端部22の前方側の端部)が、第二水平延出板部36の前端から直角に立ち上げられて、自動車への設置状態下で、鉛直方向に真っ直ぐに延びる第二鉛直延出板部38とされている。
換言すれば、基板12の前側部位14の先端部22において、第二鉛直延出板部38と第一鉛直延出板部34とが、第二水平延出板部36を間に挟んで、その前側と後側とにおいて、前者が後者よりも上方に位置するように配置されている。また、第二水平延出板部36と第一水平延出板部32とが、第一鉛直延出板部34を間に挟んで、その前側と後側において、前者が後者よりも上方に位置するように配置されている。そして、それら各延出板部32〜38が、三つの屈曲部26〜30にて互いに一体的に連結されている。
かくして、基板12の前側部位14の先端部22に対して、第一及び第二の二つの水平延出板部32,36と第一及び第二の二つの鉛直延出板部34,38とが、前後方向において一つずつ交互に位置して、階段状に延びるように一体形成されている。また、それによって、かかる先端部22の全体が、第一及び第二水平延出板部32,36と第一及び第二鉛直延出板部34,38とからなる階段状部分40とされているのである。
そして、そのような階段状部分40においては、第一鉛直延出板部34の前面と第二鉛直延出板部38の前面とが、歩行者脚部の衝突に伴って生ずる衝撃荷重が入力せしめられる荷重入力面42,43とされている。また、それら各荷重入力面42,43は、鉛直方向に真っ直ぐに延出し、且つ歩行者脚部の衝突に伴って生ずる衝撃荷重の入力方向を含む水平面に対して直角となる鉛直面を、左右方向の中央部から左右両端部に向かって徐々に後方に向かって湾曲するように撓ませてなる如き湾曲面形態を有している。つまり、各荷重入力面42,43が、鉛直線を弧を描くように移動させた軌跡にて形成される、前方に向かって凸となる湾曲面にて、構成されているのである。
さらに、それら二つの荷重入力面42,43にあっては、第一及び第二鉛直延出板部34,38が上記の如き配置形態とされていることによって、第二鉛直延出板部38の荷重入力面43が、第一鉛直延出板部34の荷重入力面42よりも、第二水平延出板部36の長さに相当する距離だけ前方側に隔てられた位置において、上方に配置されている。
また、ここでは、第一鉛直延出板部34と第二鉛直延出板部38とは、略同一の高さ(延出長さ)とされている。これによって、第一及び第二鉛直延出板部34,38の各荷重入力面42,43が略同じ面積を有するようにされていると共に、第二鉛直延出板部38の下端部、つまり、それら第一鉛直延出板部34と第二鉛直延出板部38との間に位置する第二水平延出板部36の前端部たる第三屈曲部30が、階段状部分40の高さ方向の略中央部に位置せしめられている。
そして、このような階段状部分40における第一及び第二鉛直延出板部34,38の各荷重入力面42,43の裏面と第一及び第二水平延出板部32,36の上面とに対して、基板12の前側部位14に設けられた第一補強リブ18と第二補強リブ20とが、それぞれ一体化せしめられているのである。
ところで、かくの如き構造とされた脚払い装置10は、例えば、図3に示される如き構造において、自動車の前面に設置されたフロントバンパ44の内側に取り付けられる。
すなわち、脚払い装置10が内側に取り付けられるフロントバンパ44は、自動車の前面への設置状態下で、自動車前面から突出する上側突出部46と下側突出部48とを備えたバンパカバー50を有している。また、このバンパカバー50の上側突出部46と下側突出部48は、何れも、鉛直縦断面が、前方に向かって凸となる湾曲形状とされている。そして、かかるフロントバンパ44のバンパカバー50が、自動車の前面部分を構成する、例えばフロントグリル51に対してボルト固定等されて、設置されている。なお、図3中、52と54は、それぞれ、ボンネットとラジエータである。
而して、かくして自動車の前面に設置されたバンパカバー50の上側突出部46の内側(自動車の後方側)に、脚払い部材10よりも小さな剛性を有する公知の衝撃吸収構造体56が、剛性部材であるバンパリーンホースメント58との間に固設される一方、下側突出部48の内側に、脚払い装置10が設置されるのである。
より具体的には、脚払い装置10は、バンパカバー50の下側突出部48の内側において、基板12の前側部位14における階段状部分40(先端部22)を下側突出部48の内部に突入させる一方、基板12の後側部位16における後端部の上面を、自動車の前部に、車幅方向に延びるように固設された、ラジエータ54を支持するラジエータサポート60の下面に接触させた状態で、配置されている。
そして、そのような状態下において、基板12の階段状部分40における第一鉛直延出板部34の下端部であり且つ第一水平延出板部32の前端部である第一屈曲部26と、第二鉛直延出板部38の下端部であり且つ第二水平延出板部36の前端部であるところの第三屈曲部30とが、下側突出部48の内面の下部と、その高さ方向中間部とに対して、それぞれ近接位置せしめられると共に、第一鉛直延出板部34の荷重入力面42と第二鉛直延出板部38の荷重入力面43とが、下側突出部48の内面の下部と高さ方向中間部とに対して、前後方向において可及的に近接して対向位置せしめられている。
また、基板12の後側部位16の後端部に設けられた複数の挿通孔24に、固定ボルト61がそれぞれ1個ずつ挿通されて、それら各固定ボルト61がラジエータサポート60に螺入されることにより、基板12の後側部位16が、ラジエータサポート60に固定されている。
これにより、脚払い装置10が、バンパカバー50の下側突出部48の内側において、自動車の前後方向に延びるように、水平に位置せしめられて、基板12の前側部位14における階段状部分40を自動車の前面から突出させた状態で、後側部位16において、ラジエータサポート60に固定されて、自動車前面の下部部位に設置されている。
かくして、本実施形態においては、図3に二点鎖線で示される如く、歩行者の脚部62がフロントバンパ44のバンパカバー50に接触乃至は衝突せしめられた際に、バンパカバー50の上側突出部46と下側突出部48とが、歩行者の脚部62の膝64付近とすね66付近とにそれぞれ接触せしめられるようになる。このとき、衝撃吸収構造体56の剛性が、脚払い装置10の剛性よりも小さくされているため、衝撃吸収構造体56の方が、脚払い装置10よりも容易に且つ大なる量において変形せしめられる。そして、それによって、バンパカバー50が、下側突出部48を上側突出部46よりも自動車の前方に向かって突出させた如き形態とされ、以て、かかる脚部62のバンパカバー50への衝突により、脚払い装置10において生ずる衝撃荷重の反力が、歩行者の脚部62のすね66付近の部分に対して、バンパカバー50の下側突出部48を介して作用せしめられる。その結果、歩行者の脚部62のすね66付近の部分が、脚払い装置10にて払われて(すくい上げられて)、歩行者が自動車のボンネット52側に転倒せしめられるようになり、以て、歩行者の膝64の無理な方向への曲げが小さくされて、かかる膝64に対する骨折等の傷害の発生が可及的に防止される。そうして、歩行者の保護及び安全が効果的に図られ得るようになっているのである。
そして、このような本実施形態の脚払い装置10にあっては、特に、第一鉛直延出板部34の荷重入力面42と第二鉛直延出板部38の荷重入力面43とが、バンパカバー50の下側突出部48の内側において、その内面に対して、前後方向において可及的に近接して対向位置せしめられているため、バンパカバー50の下側突出部48の内面と基板12の前側部位14との間の間隙が効果的に小さく為され得る。
しかも、それら各荷重入力面42,43が、衝撃荷重の入力方向を含む水平面に対して直角となるように形態を有しているところから、衝撃荷重が、それら第一及び第二鉛直延出板部34,38の各荷重入力面42,43に対して直角に入力されるようになる。それ故、歩行者の脚部62が衝突せしめられるバンパカバー50の下側突出部48が、凸状湾曲状の鉛直縦断面を有しているにも拘わらず、基板12の階段状部分40への衝撃荷重の入力によって、基板12の前側部位14が、例えば、捲れ上げられるように変形することが有利に皆無ならしめられ得、これによっても、荷重特性における衝撃荷重の立上りが遅れてしまうようなことが効果的に解消乃至は抑制され得る。
さらに、バンパカバー50の下側突出部48の内側に、第一水平延出板部32と第二水平延出板部36とが上下に段違いに配置されているため、基板12の水平に延出する部分が分割されて、モーメントアームが有利に短くされている。これによって、衝撃荷重の入力時に基板12において生ずる回転力が効果的に弱められ得、以て、基板12の前側部位14が、捲れ上げられるように変形することが有利に防止される。そして、その結果、荷重特性における衝撃荷重が、素早く立ち上げられ得るようになる。
また、バンパカバー50の下側突出部48の内側に、上下に段違いで配置された第一水平延出板部32と第二水平延出板部36とが、水平方向の荷重入力に対して十分な剛性を発揮するものであるため、歩行者の脚部62の衝突に伴う衝撃荷重の入力時に、脚払い装置10において、かかる衝撃荷重に対する反力が、上下の二個所で十分に且つ確実に発揮され得る。
さらに、衝撃荷重が入力される各荷重入力面42,43が、水平面に対して直角となるような形態とされていることによって、基板12の前側部位14における歩行者脚部62との接触面積が有利に大きくされ、以て、衝撃荷重が、脚払い装置10に対して、より確実に且つ十分に入力される。その結果、脚払い装置10に対する衝撃荷重の入力時に、脚払い装置10において、衝撃荷重に対する反力が、更に大なる大きさで有利に発揮され得る。
従って、かくの如き本実施形態の脚払い装置10にあっては、鉛直縦断面が前方に向かって凸となる湾曲形状とされたバンパカバー50の下側突出部48の内側に設置される場合にも、歩行者の脚部62のバンパカバー50への衝突に伴う衝撃荷重に対する反力が、歩行者の脚部62のすね66付近の部分に対して、瞬時に且つ十分な大きさをもって作用せしめられ得る。そして、それによって、バンパカバー50に衝突せしめられた歩行者の脚部62が、素早く且つ確実に払われ得、その結果、かかる歩行者の脚部62の保護が、より高いレベルで更に有利に図られ得ることとなるのである。
しかも、本実施形態では、荷重特性における衝撃荷重が素早く立ち上げられ得るところから、かかる衝撃荷重が、より迅速に目標値に到達せしめられるようになる。そのため、荷重特性における衝撃荷重が目標値に到達してからの水平延出板部の座屈変形による衝撃吸収ストローク量が、より十分な量において効果的に確保され得るといった利点も得られる。
また、かかる脚払い装置10においては、基板12における階段状部分40の前端部に、第二水平延出板部36を位置せしめると共に、階段状部分40の高さ方向中間部に、第二水平延出板部36の前端部たる第三屈曲部30を位置せしめて構成され、そして、バンパカバー50の下側突出部48の内側において、第三屈曲部30を下側突出部48の高さ方向中間部に位置せしめた状態で設置されている。これによって、バンパカバー50に衝突せしめられる歩行者の脚部62との初期接触点が、階段状部分40の第三屈曲部30とされて、衝撃荷重が、第二水平延出板部36に対して、水平方向に確実に入力されるようになり、以て、基板12の前側部位14が捲り上げられるように変形せしめられることが、更に効果的に回避され得る。そして、その結果として、歩行者の脚部62が、より効率的且つ確実に保護され得ることとなる。
さらに、本実施形態では、基板12の前側部位14の剛性を高める第一及び第二補強リブ18,20が、階段状部分40における第一及び第二鉛直延出板部34,38の各荷重入力面42,43の後面(裏面)と第一及び第二水平延出板部32,36の各上面とに対して一体化せしめられている。それによって、それら各延出板部32〜38の剛性が有利に高められて、衝撃荷重に対する反力が、脚払い装置10において更に十分に発揮され得る。そして、その結果、歩行者の脚部62の保護性能が、より有利に高められ得ることとなる。また、それら第一及び第二補強リブ18,20の配設個数や配設位置等を調節することによって、基板12における前側部位14の剛性を適宜に変更することが出来、以て、衝撃荷重の入力に伴う基板12の前側部位14の座屈変形量を、入力される衝撃荷重の大きさに応じて、容易にチューニング可能となる。
ところで、上記せる実施形態では、基板12における階段状部分40の前端部が、鉛直方向に真っ直ぐに延びる第二鉛直延出板部38にて構成されていたが、図4に示されるように、水平方向に延びる水平延出板部にて、構成しても良い。なお、この図4に示される実施形態に関しては、図1乃至図3に示された実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図1乃至図3と同一の符号を付すことにより、詳細な説明を省略した。
すなわち、本実施形態の脚払い装置10においては、基板12の前側部位14の先端部22が、前後方向に所定間隔を隔てた四個所で、前後方向においてそれぞれ直角に屈曲せしめられて、第一、第二、及び第三屈曲部26,28,30に加えて第四屈曲部68が、第三屈曲部30の上部に設けられている。そして、基板12の先端部22のうち、この第四屈曲部68よりも前側部分(先端部22の前方側の端部)が、第二鉛直延出板部38の上端から直角に倒されて、自動車への設置状態下で、前後方向において水平に真っ直ぐに延びる第三水平延出板部70とされている。
かくして、ここでは、基板12の前側部位14の先端部22に対して、第一、第二、及び第三の三つの水平延出板部32,36,70と第一及び第二の二つの鉛直延出板部34,38とが、前後方向において一つずつ交互に位置して、階段状に延びるように一体形成されている。また、それによって、かかる先端部22の全体が、第一、第二、及び第三水平延出板部32,36,70と第一及び第二鉛直延出板部34,38とからなる階段状部分40とされているのである。
而して、このような第三水平延出板部70が更に設けられた階段状部分40を有する基板12を備えた脚払い装置10にあっては、バンパカバー50の下側突出部48の内側において、基板12の前側部位14における階段状部分40(先端部22)を下側突出部48の内部に突入させた状態で、後側部位16において、ラジエータサポート60に対して、固定ボルト61にて固定されることにより、自動車の下部部位に設置されている。
そしてまた、そのような状態下において、特に、下側突出部48の内側に突入せしめられた階段状部分40における第三水平延出板部70の前端面と下側突出部48の内面との間に、極力、隙間が形成されないように、第三水平延出板部70が、下側突出部48の内面に向かって水平に延出せしめられている。
従って、かくの如き本実施形態の脚払い装置10によれば、鉛直縦断面が前方に向かって凸となる湾曲形状とされたバンパカバー50の下側突出部48の内側に設置される場合に、かかる下側突出部48の内面と基板12との間の間隙が、更に一層有利に小さく為され得る。それによって、荷重特性における衝撃荷重の立上りを更に効果的に素早く為すことが可能となり、以て、歩行者脚部の保護を、より高いレベルで実現することが出来る。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、階段状部分40を構成する水平延出板部32,36,70と鉛直延出板部34,38のそれぞれの個数や延出長さ等は例示のものに、何等限定されるものではなく、所望の歩行者保護性能、具体的には、歩行者保護装置において発揮されるべき反力の大きさ、或いは歩行者保護装置の設置スペース等に応じて、適宜に決定されるところである。
なお、前記二つの実施形態では、基板12における前側部位14の先端部22のうち、第一鉛直延出板部34の後側に位置する部分が第一水平延出板部32とされて、第一水平延出板部32を含んだ先端部22の全部が、階段状部分が40とされていたが、かかる第一水平延出板部32を除いた先端部22部分を階段状部分としても良い。つまり、基板12における前側部位14の先端部22の一部分にて、階段状部分40を構成しても良いのである。そして、その場合には、前記第一の実施形態における階段状部分40が、第一及び第二鉛直延出板部34,38と第二水平延出板部36とにて構成され、また、前記第二の実施形態における階段状部分40は、第一及び第二鉛直延出板部34,38と第二及び第三水平延出板部36,70とにて構成されることとなる。
また、車両前面の下部部位への歩行者用保護装置(脚払い装置10)の設置構造も、例示の構造に、特に限定されるものではない。即ち、プレート部の後側部位が固定される車両の部位や固定方式が、種々変更され得るものである。また、フロントバンパとは独立して、別個に、車両の下部部位に設置しても良い。
さらに、前記実施形態では、少なくとも一つの水平延出板部32,36と複数の鉛直延出板部34,38とが、何れも、それらのうちで前側に位置するもの程、高い位置に配置されて、階段状部分40が、前方に向かって登りとなる階段形状をもって構成されていたが、その反対に、少なくとも一つの水平延出板部32,36と複数の鉛直延出板部34,38とを、何れも、それらのうちで前側に位置するもの程、低い位置に配置せしめて、階段状部分40を、前方に向かって降りとなる階段形状、更には後方に向かって登り又は降りとなる階段形状をもって構成することも出来る。
さらに、階段状部分における鉛直延出板部の前面を、水平面に対して直角な平面にて構成することも可能である。
更にまた、プレート部に設けられる補強リブの形状や配設位置、配設個数等も、特に限定されるものではない。なお、この補強リブは、本発明において必須のものではなく、省略することも可能である。
さらに、前記実施形態では、歩行者の脚部62のバンパカバー44へ衝突により、脚払い装置10において生ずる衝撃荷重に対する反力が、歩行者の脚部62のすね66付近の部分に対して、バンパカバー44の下側突出部48を介して作用せしめられるようになっていたが、この衝撃荷重に対する反力が作用せしめられる歩行者の脚部62の部位は、脚払い装置10の設置位置によって適宜に変更されるところである。
加えて、本発明は、自動車以外の車両の前面に、各種の形態で設置される歩行者保護装置の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、各種の形態において実施され得るものである。従って、当業者の知識に基づいて採用される本発明についての種々なる変更、修正、改良に係る各種の実施の形態が、何れも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、本発明の範疇に属するものであることが、理解されるべきである。
本発明に従う構造を有する歩行者保護装置の一例を示す上面説明図である。 図1におけるII−II断面説明図である。 図1に示される歩行者保護装置を車両に設置した状態を示す説明図である。 本発明に従う構造を有する歩行者保護装置の別の例を車両に設置した状態を示す説明図である。
符号の説明
10 脚払い装置 12 基板
14 前側部位 16 後側部位
18 第一補強リブ 20 第二補強リブ
22 先端部 32 第一水平延出板部
34 第一鉛直延出板部 36 第二水平延出板部
38 第二鉛直延出板部 40 階段状部分
42,43 荷重入力部分 70 第三水平延出板部

Claims (4)

  1. 車両の前面の下部部位に、車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも先端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の先端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置において、
    前記プレート部における前記前側部位の先端部に、車両の前後方向において水平に延びる少なくとも一つの水平延出板部と、水平面に対して実質的に直角な前面を有して鉛直方向に延びる複数の鉛直延出板部とを、車両の前後方向において一つずつ交互に位置して、階段状に延びるように一体形成することにより、該先端部が、該少なくとも一つの水平延出板部と該複数の鉛直延出板部とからなる階段状部分を有するように構成したことを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  2. 前記階段状部分における前方側の端部が、前記複数の鉛直延出板部のうちの一つのものにて構成されると共に、該一つの鉛直延出板部における鉛直方向の両側の端部のうち、該一つの鉛直延出板部に隣接する前記水平延出板部の側の端部が、該階段状部分の高さ方向の中間部に位置せしめられている請求項1に記載の車両用歩行者保護装置。
  3. 前記階段状部分における前方側の端部が、前記水平延出板部にて構成されている請求項1に記載の車両用歩行者保護装置。
  4. 前記プレート部における前側部位の少なくとも前記階段状部分を含む部位に対して、該前側部位を補強する補強リブが、該階段状部分における前記複数の鉛直延出板部のそれぞれの後面と一体化せしめられた状態で、車両の前後方向に延びるように立設されている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の車両用歩行者保護装置。
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