JP2010195334A - 自動車のロアアブソーバ構造 - Google Patents

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Atsushi Nakamura
淳 中村
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
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Abstract

【課題】従来、ロアアブソーバ構造は、歩行者保護性能と前面衝突性能とを両立ることが難しかった。変形モードが谷折れし易くロアアブソーバの下方に位置するコンデンサー及びラジエーターが損傷する課題があった。
【解決手段】ロアアブソーバ1は車体前後方向において前側部分2と中側部分3と後側部分4との3つの部分からなり、前側部分2と後側部分4は少なくとも中側部分3より相対的にその板厚を厚く、中側部分3は、前側部分2と後側部分4は互いの3部分の上面をほぼ同一平面とし、中側部分3の底面31を、前側部分20の底面21と後側部分4の底面41より地上面より高くすることにより前側部分2と後側部分4の板厚より板厚を薄く、かつ後側部分4は、後側部分4が取り付けられるロアアブソーバ取付体6に後側部分4の底面41を支持することが可能な取付部5によって取り付けるロアアブソーバ構造による。
【選択図】図3

Description

この発明は、自動車のロアアブソーバ構造に関する。詳細には、ロアアブソーバの前面衝突性能と歩行者保護性能を両立させ得る自動車のロアアブソーバ構造に関する。
一般的に自動車の前面衝突時において求められる性能として、前面衝突性能は、車両の前後方向へ反力が小さい方が良く、逆に歩行者保護性能は車両の前後方向へ反力が大きい方が良いとされ、この2つの性能を両立させるロアアブソーバ構造は、知られていなかった。
ロアアブソーバ構造の車両用歩行者保護装置としては、特開2007−331512号公報(従来技術1)に「車両前面に衝突した歩行者の脚部を、即座に且つ確実に払って、十分に保護することが出来る車両用歩行者保護装置」として、「車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置されて、後側部分において車両に固定されるプレート部を有すると共に、上方又は下方に向かって開口する凹溝形態をもって車両前後方向に延びる延出部と、該延出部の後端縁から一体的に延び出して、該延出部の後端縁と前記プレート部の後側部分を接続する板状のエンド部とを含む補強ビードを、該プレート部の前側部分に一体形成してなり、該プレート部の前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることによって、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置において、前記補強ビードよりも狭い幅を有する第一の補助ビードを、該補強ビードの前記エンド部と前記プレート部における前記後側部分の前端部とに跨って、車両前後方向に連続して延びるように一体形成したことを特徴とする車両用歩行者保護装置」の開示がある。
従来技術1のロアアブソーバ100の構造は、図6及び図6のBB線断面図である図7に示されるように上面部である一般面材101の下面に重層して強化リブ板102を設けるが、強化リブ板102は車両前部分は設けられておらず一般面材101でのみ形成されている。
また、特開2007−30720号公報、特開2003−191806号公報にも前面衝突性能と歩行者保護性能を両立させる目的の自動車の構造の開示があるが、前者は「フロントピラーとカウルの結合構造」であり、後者は「車両メンバの衝突吸収構造」であり、双方ともロアアブソーバ構造に関するものではない。
特開2007−331512号公報(従来技術1) 特開2007−30720号公報 特開2003−191806号公報
従来技術1に係るロアアブソーバ構造は、歩行者保護性能は備えるものの前面衝突性能を優先させるため、歩行者保護性能としては満足されるものではなく、歩行者保護性能と前面衝突性能とを両立させたとは言えなかった。
また、従来のロアアブソーバは、後部取付部のロアアブソーバ取付体との取付力が弱く、前面衝突時に壊れて落下し、変形モードが谷折れし易い。そのロアアブソーバの谷折れのため、ロアアブソーバの下方に位置するコンデンサー及びラジエーターが損傷してしまう課題があった。
上記課題を解決するために、自動車のロアアブソーバ構造において、ロアアブソーバは車体前後方向において前側部分と中側部分と後側部分との3つの部分からなり、
前側部分と後側部分は、少なくとも中側部分より相対的にその板厚を厚く構成するとともに、
中側部分は、前側部分と後側部分は互いの3部分の上面をほぼ同一平面とし、中側部分の底面を、前側部分の底面と後側部分の底面より地上面より高くすることにより前側部分と後側部分の板厚より板厚を薄く構成し、
かつ、後側部分は、後側部分が取り付けられるロアアブソーバ取付体に後側部分の底面を支持することが可能な取付部によって取り付けることを特徴とするロアアブソーバ構造を提案する。
また、後側部分の取付部が、L型取付部である0008欄に記載のロアアブソーバ構造を提案する。
この発明によれば、図4に示すように従来技術1と比較して反力としての初期荷重が高くなるため歩行者保護性能を満足する。更に、ロアアブソーバの前側部分の板厚を少なくとも中側部分の板厚より厚く、前側部分の衝突耐性を中側部分より強化することによって、前面衝突性能も満足する。
したがって、この発明によれば、従来技術のロアアブソーバでは両立が難しかった前面衝突時におけるロアアブソーバ構造の前面衝突性能と歩行者保護性能を両立させることができる。
更に又、第1に前側部分と後側部分は、少なくとも中側部分より相対的にその板厚を厚く構成するとともに、中側部分は、前側部分と後側部分は互いの3部分の板上面をほぼ平面とし、中側部分の板底を地上面より高くすることにより板厚を薄く構成することと、第2にロアアブソーバ取付体と後側部分との取付部を強化することによって、ロアアブソーバの前面衝突時に谷折れすることを防ぎ山折れすることが可能になった。このロアアブソーバの前面衝突時の谷折れによってロアアブソーバの下方に位置するコンデンサー及びラジエーターを損傷させることがなくなった。
この発明の実施の形態である自動車のロアアブソーバ構造について、ロアアブソーバ構造を斜め左前下方から見た斜視図 同じくこの発明の実施の形態である自動車のロアアブソーバ構造について、ロアアブソーバ構造を斜め左前上方から見た斜視図 図1のAA線断面である断面模式説明図 この発明のロアアブソーバ構造の静圧縮試験の試験結果を示すグラフIと比較例である従来技術1のロアアブソーバ構造の静圧縮試験の試験結果を示すグラフCを示すグラフ比較図 自動車の前面衝突時の前後方向に掛かる反力と、ロアアブソーバ構造の歩行者保護性能、ダメージャ性能、前面衝突性能との関係を示す関係表 従来技術1のロアアブソーバ構造の斜視図 図6のBB線断面模式図
この発明の実施の形態である自動車のロアアブソーバ構造について、ロアアブソーバ構造を斜め左前下方から見た斜視図である図1、同じく斜め左前上方から見た斜視図である図2、図1のAA線断面である断面模式説明図である図3、この発明のロアアブソーバ構造の静圧縮試験の試験結果を示すグラフIと比較例である従来技術1のロアアブソーバ構造の静圧縮試験の試験結果を示すグラフCを示す図4、自動車の前面衝突時の前後方向に掛かる反力と、ロアアブソーバ構造の歩行者保護性能、ダメージャ性能、前面衝突性能との関係を示す関係表である図5に基づいて説明する。
この発明の自動車のロアアブソーバ1は、車体前後方向において前側部分2と、中側部分3と、後側部分4との3つの部分からなり、車幅両側の縦壁7の間に設けられ、後側部分4の車体後側の部分でロアアブソーバ取付体6に取り付けられている。縦壁7の前端は、中側部分4の前端部より前方まで延長されている。
後側部分4とロアアブソーバ取付体6とは、取付部5、この実施形態ではL型取付部5によって後側部分4の底面を支持するような構成で取り付けられている。L型取付部5は取付ボルト50によってL型取付部5とロアアブソーバ取付体6の取付部60とが結合される。
ロアアブソーバ1の前側部分2と後側部分4は、少なくとも中側部分3より相対的にその板厚が厚く構成されている。中側部分3は、前側部分2と後側部分4は互いの3部分の板上面、すなわち前側部分2の上面20と、中側部分3の上面30と、後側部分4の上面40とをほぼ同一平面として構成する。そして中側部分3の底面31を前側部分2の底面21と後側部分4の底面41より地上面より高くすることにより板厚を薄く構成している。
次にこの発明の実施形態である自動車のロアアブソーバ構造の作用について説明する。図4の発明のロアアブソーバ構造の静圧縮試験の試験結果を示すグラフIについて説明する。図4のグラフでは、X軸に衝突時のストローク(単位mm)、Y軸前面衝突時に各部分に掛かる反力を示す。この発明は、P部(0乃至約30mmストローク)の歩行者保護領域において反力が急激に強くなることによって歩行者保護性能を満足させるものであり、これはこの発明の前側部分2の板厚が中側部分3の板厚より厚く構成して強化した構成の結果である。
Q部(約30mm乃至約70mm)の高速衝突保護領域においては、反力は急激に低下していることを示し、ODB(Offset Deformable Barrier:オフセット衝突試験)を満足させている。この作用は、中側部分3の板厚を前側部分2及び後側部分4より薄くすることによって得られる作用である。
R部(約70mm以上)のダメージャ保護領域においては、後側部分4の板厚を厚くするとともにL型取付部5によってロアアブソーバ取付体6との接続を強化することによってダメージャ性能を満足させていることを示している。
したがって、この発明によれば、前面衝突時におけるロアアブソーバ構造の歩行者保護性能、前面衝突性能、ダメージャ性能の3つの性能を全て満足することができる。
図4における比較例であるグラフCは、P部(0乃至約30mmストローク)の歩行者保護領域において反力の急激な増大は見られず、逆にQ部(約30mm乃至約70mm)の高速衝突保護領域において反力の急激な増大が見られ、歩行者保護領域のグラフから歩行者保護は困難である。
また、この発明は、前述したように「ロアアブソーバ1の前側部分2と後側部分4は、少なくとも中側部分3より相対的にその板厚が厚く構成されており、更に中側部分3の上面30は、前側部分2の上面20と後側部分4の上面とをほぼ同一平面とし、加えて中側部分3の底面31を前側部分2の底面21と後側部分4の底面41より地上面より高くすることにより板厚を薄く」する構成と、「後側部分4が、ロアアブソーバ取付体6とL型取付部5によって後側部分4の底面を支持するような構成で取り付けられている」構成のため、前面衝突時にロアアブソーバ1は、谷折れすることなく、山折れする。したがってロアアブソーバ1によって、ロアアブソーバ構造の下方に設けられているコンデンサ及びラジエーターが壊されることがない。
この発明は、自動車のロアアブソーバ構造に利用し、自動車走行の安全性の向上、歩行者保護に寄与することによって自動車産業に利用される。
1 ロアアブソーバ
2 前側部分
3 中側部分
4 後側部分
5 L字型取付部
50 取付ボルト
6 ロアアブソーバ取付体
60 取付体の取付部
7 縦壁

Claims (2)

  1. 自動車のロアアブソーバ構造において、ロアアブソーバは、車体前後方向において前側部分と中側部分と後側部分との3つの部分からなり、
    前側部分と後側部分は、少なくとも中側部分より相対的にその板厚を厚く構成するとともに、
    中側部分は、前側部分と後側部分は互いの3部分の上面をほぼ同一平面とし、中側部分の底面を、前側部分の底面と後側部分の底面より地上面より高くすることにより前側部分と後側部分の板厚より板厚を薄く構成し、
    かつ、後側部分は、後側部分が取り付けられるロアアブソーバ取付体に後側部分の底面を支持することが可能な取付部によって取り付けることを特徴とするロアアブソーバ構造。
  2. 後側部分の取付部が、L型取付部である請求項1に記載のロアアブソーバ構造。
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