JP5180844B2 - ズレ抑制機能を持つソックス - Google Patents

ズレ抑制機能を持つソックス Download PDF

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Description

本発明は、ズレ(変位)抑制機能を持つソックスに関する。
一般に、ソックス(靴下)は、全体が概ね均等な厚さに形成されている。そのため、運動時において、シューズに対して足が変位するおそれがある。
そこで、所定の部分の生地の厚さが他の部分の生地の厚さよりも大きいソックスが提案されている(特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。
特開2003−227005(図1) 実開平5−10402号(図1) 特開2003−301304(図1)
ウォーキングやランニングなどでは、足が着地してから離地するまでの間に、足部が内側に倒れ込むような動きが生じる。この足部が内側に倒れ込む動きに対して、足の稜線よりも内側寄りでは足とシューズのアッパーとが密着する。しかし、前記稜線よりも外側寄りではアッパーと足との間に隙間が生じ易い。そのため、運動時にシューズに対して足が上下方向および前後方向に変位するおそれがある。
そこで、特許文献1および特許文献2に開示された先行技術では、足の甲の部分が他の部分よりも厚い。
足の甲の稜線付近には運動時に大きな隆起を繰り返す前脛骨筋腱などが存在する。また、前記稜線よりも内側寄りの部分には、太い大伏在静脈が存在する。前記特許文献1,2のソックスの場合、運動時において、前脛骨筋腱や大伏在静脈が圧迫されて、圧迫感や違和感が生じ易い。
また、特許文献1および2に開示されたソックスは、足の甲部分の概ね全体が厚いので、重量の増加が生じる。
図13A,図13Bは前記特許文献3に開示されたソックスを示す斜視図である。
これらの図において、このソックスのパッド100は足の外側のほぼ半分の範囲に設けられている。そのため、このソックスを実際に着用すると、前記前脛骨筋腱を覆うケースがあるかもしれない。
その場合、足の蹴り出し時に圧迫を感じるかもしれない。
図13Aのパッド100は、足の中足部から爪先までを覆っている。図13Bのソックスのパッド100は、爪先部分を覆っていないが、このソックスを実際に着用すると、中足骨の骨底を覆うケースがあるかもしれない。その場合、足の底背屈時に抵抗を感じたり、圧迫を感じるかもしれない。
本発明の主な目的は、重量をあまり増加させることなく、かつ、足に圧迫感や違和感が生じることなく、運動時にシューズに対して足が上下および前後方向に変位するのが抑制されるソックスを提供することである。
ところで、足の踵部分において、シューズと足との隙間を埋めるために、ソックスの踵部の全体を厚くすることが提案されている(特開昭60−162801号公報)。
しかし、一般的なシューズは、運動時に足がシューズに対し上方に変位して、シューズが脱げるのを抑制するために、履き口を絞るように設計されている。そのため、ソックスの踵全体に厚みを持たせることは、絞られている履き口を押し広げるので、前記履き口における圧迫感が生じたり、あるいは、足がシューズ内で上下方向に変位するなどの不具合が生じる。
したがって、本発明の別の目的は踵のフィット性を向上させて足の上下方向の前記変位を抑制することである。
ところで、運動時において、アッパーに最も大きな圧力が加わるのは第5中足骨の骨頭に対応する部分である。したがって、運動時には、当該部分においてシューズに対して足が、足の幅方向に変位し易い。そこで、足の底部および足の両側面の全体を厚くしたソックスが提案されている(特開昭60−162801号公報参照)。
しかし、前述のように、アッパーに最も大きな圧力が加わるのは第5中足骨の骨頭に対応する部分であるから、その部分以外の厚みを増すことは、ソックスの重量が増加する原因となる。
したがって、本発明の更に別の目的は、重量を大きく増加させることなく、幅方向の変位を抑制し得るソックスを提供することである。
本発明のある態様のソックスは、ズレ抑制機能を持つソックスであって、前記ソックスは足の甲の一部を覆う甲パッドを備え、前記甲パッドを形成する第1の生地は、前記甲パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、前記甲パッドは、少なくとも第3中足骨の骨体の一部、第3中足骨の骨底の一部、第4中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨底の一部を覆い、前記甲パッドは、前方寄りの第1縁、足の外側寄りの第2縁および足の内側寄りの第3縁を有し、前記第1縁は第2中足骨、前記第3中足骨および前記第4中足骨の骨頭よりも後方に位置し、前記第2縁は足の外側縁に位置するか、あるいは、前記外側縁よりも内側寄りに位置し、前記第3縁は足の甲の稜線よりも外側寄りに位置し、前記第2の生地が前脛骨筋腱を覆い、かつ、前記甲パッドが前記前脛骨筋腱を覆わないことを特徴とする。
本態様によれば、甲パッドが少なくとも第3中足骨の骨体の一部、第3中足骨の骨底の一部、第4中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨底の一部を覆うことにより、上下方向の前記変位が抑制される。
また、第1縁が第2〜第4中足骨の骨頭よりも後方に位置しているので、当該各骨頭に厚い甲パッドが重ならない。したがって、圧迫感や違和感が生じにくい。
さらに、第2縁が足の外側縁に位置するか、あるいは、前記外側縁よりも内側寄りに位置しているので、足の中心が靴に対して内側に向かって片寄らない(片寄る:misalignment) 。
また、第3縁が足の甲の稜線よりも外側寄りに位置しているので、足の内外の隆起の高さが均等化する。また、隆起の小さい足の外側の高さが高くなるので、前記稜線よりも内側に位置している大伏在静脈を圧迫するおそれがない。
また、前脛骨筋腱や長母趾伸筋腱が、屈曲時に圧迫されにくいので、足の圧迫感や違和感が生じにくい。なお、第2趾〜第5趾の長趾伸筋腱における根元の太い部分よりも前方に前記第3縁が位置しているのが好ましい。
また、甲パッドが足の甲の全体を覆わないので、重量の大きな増加が生じない。
本発明において、骨の付け根の太く膨らんだ部分を“骨底”、先端の太く膨らんだ部分を“骨頭”、その間の細い部分を“骨体”という。
本発明において、「生地」とは、布・編物などの地質、つまりソックスの地質をいい、加工前の状態をいうのではない。
また、単に「覆う」という場合は、上方または斜め上方から骨等を覆うことをいう。
本発明の好ましい実施例においては、前記第1縁から前記第2〜第4の中足趾節関節までの距離が20mm以上に設定され、最も好ましい実施例においては30mm以上に設定される。前記距離の足長に対する比は、8%以上が好ましく、12%以上が最も好ましい。
これらの好ましい態様においては、甲パッドと中足骨骨頭との干渉を抑制する。前記最も好ましい態様においては、足趾の長さや着用状態にかかわらず、甲パッドと中足骨骨頭との干渉を確実に抑制する。前記干渉の抑制は、MP関節の屈曲時における圧迫感や違和感を生じにくくする。また、甲パッドの小型化および軽量化を図り得る。
本発明の別の好ましい態様においては、前記第1縁が足の内側から外側へ近づくに従い後方に向っていることで、前記第1縁が前記中足趾節関節の傾きに沿って傾いている。
この態様もまた甲パッドと中足骨骨頭との干渉抑制に役立つ。
本発明の別の好ましい態様では、前記第3および第4中足骨の骨底の全部を前記甲パッドが覆う。
本発明の別の好ましい態様では、前記第3縁の前部が前記前脛骨筋腱から足の外側へ向かって10mm以上離れた位置において前記前脛骨筋腱に沿って配置されており、前記第3縁の後部が後方に行くに従い前記前脛骨筋腱から遠ざかるように傾斜している。
この態様では、ソックスの着用時にソックスが足に対して片寄っても、甲パッドが前脛骨筋腱や長母趾伸筋腱における足趾の底背屈時に隆起する隆起部を覆うおそれがない。
本発明の別の好ましい態様では、前記甲パッドが後方に行くに従い前記甲パッドの内外方向の幅が小さい。
この態様では、甲パッドを小型化することができる。
本発明の別の好ましい態様では、前記甲パッドの後端が距腿関節の前端近傍に位置するか、あるいは、前記距腿関節の前端近傍よりも前方に位置する。
この態様では、足の屈曲時に圧迫感が生じにくい。
本発明の別の好ましい態様では、第2、第3および第4趾については、中足骨の骨頭から末節骨の先端までの部位が前記第2の生地で覆われ、足の甲の中足部において、前記稜線および前記稜線よりも内側寄りの部位の概ね全域が前記第2の生地で覆われている。
足の稜線に沿って第3縁が傾いていれば、甲の凹んだ部分に応じた形状となり、変位抑制効果が高まる。
なお、第1の生地は、たとえば、パイル地を採用することが可能で、このパイル地は、メリヤス(ニット)編みの表面から“わな”状の糸が突出して形成される。第2の生地は伸縮性のある生地で、たとえばメリヤス編みや、メリヤス編みをベースとした薄いパイル地を好適に採用することができる。
また、爪先および踵後部はメリヤス編みをベースとした薄いパイル地でもよい。
本発明の他の態様は、ズレ抑制機能を持つソックスであって、足の甲の一部を覆う甲パッドと、内踝の下方に配置され、足の後足部の内側面の少なくとも一部を覆う内側後パッドと、外踝の下方に配置され、足の後足部の外側面の少なくとも一部を覆う外側後パッドとを備え、前記甲パッドと前記内側後パッドとは本質的に互いに離間して配置されており、前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、前記内側後パッドは、舟状骨および内踝の真下において足の内側面の下部の一部を覆う一方で、舟状骨における足の内側へ向って最も突出した突出部を覆わず、かつ、内踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わず、前記外側後パッドは、踵骨の外側面の下部の一部を覆う一方で、前記外踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わないことを特徴とする。
本態様によれば、甲パッドを設けることにより、上下および前後方向の変位が抑制される。
また、本態様では、両後パッドが踵骨の下部の一部のみを覆うので、履き口が押し広げられることなく、足とシューズとの間にできる空間を適度に埋めることができる。したがって、踵のフィット性が向上し、シューズ内に発生する上下方向の前記変位を抑制できる。
ウォーキングやランニングなどでは、足が着地してから離地するまでの間に、足部が外転するような動きが生じる。そのため、後足部の内側では、足がシューズに対し内側に向かって変位するおそれがある。
そこで、本態様では、内側に後パッドを設けることにより、前記内側への変位を抑制している。
また、内側後パッドと甲パッドとが互いに離間して配置されているので、通気性が良好になると共に、ソックスの重量の増加が抑制される。
本発明の別の好ましい態様では、前記内側後パッドの前端が、楔状骨の後端またはその近傍に位置し、前記外側後パッドの前端が第5中足骨の後端よりも後方に位置する。
本態様によれば、足の外側に突出した第5中足骨の骨底の側面が、厚い第1の生地で覆われずに、薄い第2の生地で覆われているので、足の外側面の凹凸が小さくなって靴に対する足沿いが良好となる。
本発明の別の好ましい態様では、前記内側後パッドは舟状骨よりも下方の位置に設けられ、前記第2の生地が舟状骨の内側面を覆う。
本態様によれば、足の内側に突出した舟状骨の側面が厚い第1の生地で覆われずに、薄い第2の生地で覆われている。そのため、足の内側面の凹凸が小さくなって靴に対する足沿いが良好となる。
本発明の別の好ましい態様では、前記外側後パッドの前端が前記内側後パッドの前端よりも後方に配置されている。これにより、外側後パッドが第5中足骨の骨底と干渉しにくくなる。
本発明の別の好ましい態様では、前記踵骨の上部および内外の踝が前記内外の後パッドで覆われておらず、前記第2の生地で覆われている。
本発明の別の好ましい態様では、前記踵骨の背面が第2の生地で覆われている。
本態様によれば、背面が厚くないので、通常のソックスを本ソックスに履き替えた場合に足長方向に窮屈な感じが生じない。
本発明の別の好ましい態様では、前記踵骨の背面、前記踵骨の後端部の両側面および前記踵骨の後端部の底面がパイル織からなる第2の生地で覆われている。
本発明の好ましい態様は、ズレ抑制機能を持つソックスであって、足の甲の一部を覆う甲パッドと、第1中足骨の骨頭の内側面を覆う内側MPパッドと、第5中足骨の骨頭の外側面を覆う外側MPパッドとを備え、前記甲パッドと前記内側MPパッドとは本質的に互いに離間して配置されており、前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、第2および第3趾については、中足骨の骨頭から末節骨までの部位が、前記3つのパッドで覆われておらず、前記第2の生地で覆われている。
本態様によれば、甲パッドを設けることにより、上下および前後方向の変位が抑制される。
また、前述のように、運動時において、アッパーの第5中足骨の骨頭に対応する部分に最も大きな圧力が加わる。したがって、運動時には、当該部分においてシューズに対して足が、足の幅方向に変位し易い。かかる幅方向の変位を抑制するためには、ソックスの第5中足骨骨頭の外側面に相当する部分を厚くするのが有効である。また、当該部分を厚くすることにより、アッパーから足の側面に受ける圧力を緩和する効果も生じる。
一方、ソックスの第5中足骨骨頭部分のみを厚くすると、シューズの長軸に対し足の長軸が幅方向に合致しなくなる。そこで、本態様では、外側MPパッドと内側MPパッドとを互いに分離して設けている。これにより、足をシューズ内の適正な位置に維持できるから、シューズの長軸と足の長軸とが合致し易く、違和感を生じさせることなく、前記変位を抑制することができる。
また、MPパッドを内側と外側とに分離すれば、通気性が向上すると共に、ソックスの重量の増加が抑制される。
なお、“本質的に離間して”とは、甲パッドと内側MPパッドとが完全に分離されている場合の他、両パッドが足の底面において連なっている場合を含むことを意味する。
本発明の別の好ましい態様では、前記内側MPパッドは、第1中足骨の骨頭の内側面および第1趾の基節骨の骨底の内側面を覆い、前記外側MPパッドは、第5中足骨の骨頭の外側面および第5趾の基節骨の骨底の外側面を覆っている。
本態様によれば、足趾の長さの個人差があっても、MPパッドの利点を発揮し得る。
本発明の別の好ましい態様では、前記内側MPパッドは母趾球の底面を覆う。
本態様によれば、母趾球には蹴り出し時に大きな力が負荷されるが、前記負荷による衝撃を前記内側MPパッドが緩和する。
本発明の別の好ましい態様では、前記内側MPパッドは、第1趾の尾根部よりも内側寄りに配置され、前記第2の生地により前記尾根部が覆われている。
本態様によれば、厚い内側MPパッドが尾根部を覆わないから、足の屈曲時に圧迫感や違和感が生じない。
本発明の別の好ましい態様では、前記外側MPパッドは、第5趾の尾根部および底面の一部を覆う。
本態様によれば、着用時における、ソックスと足との間の左右の片寄りを許容することができる。
図1は、本発明の実施例1にかかる着用状態のソックスのパッドと骨格との関係を示す概略平面図である。 図2は、同概略外側面図である。 図3は、同概略内側面図である。 図4は、同概略背面図ある。 図5は、着用状態のソックスを足の内側の斜め前方から見た斜視図である。 図6は、着用状態のソックスを足の外側の斜め前方から見た斜視図である。 図7は同底面図である。 図8A,図8Bおよび図8Cは、それぞれ、実施例1のソックスの変形例を示す概略平面図である。 図9Aおよび図9Bは実施例2を示す概略平面図、図9Cは図9Bの側面図である。 図10A,図10Bおよび図10Cは、それぞれ、実施例3を示す概略平面図である。 図11Aは実施例4を示す概略平面図、図11Bは実施例5を示す概略側面図である。 図12A,図12Bおよび図12Cは、それぞれ、ソックスの変形例の底面図である。 図13Aは足の前方内側から見た公知のソックスの斜視図、図13Bは足の前方外側から見た公知のソックスの斜視図である。
符号の説明
1:ソックス
1a:内踝
1b:外踝
10:甲パッド
11:第1縁
12:第2縁
13:第3縁
20:内側後パッド
30:外側後パッド
B1i :末節骨
B4i :中足骨
B5i :楔状骨
B6:舟状骨
B9:踵骨
F1:第1の生地
F2:第2の生地
IN:内側
L :リスフラン関節
1 :距腿関節
1 :稜線
MPi :MP関節(長足趾節関節)
OUT:外側
6 :前脛骨筋腱
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲は請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が説明される。
以下の説明では、右足用のソックスを例示する。また、以下の説明において、中足趾節関節をMP関節という。
実施例1:
図1、図2、図3、図4、図5、図6および図7は実施例1を示す。
第1の生地F1および第2の生地F2:
図1の粗い網点で示すように、ソックス1は、甲パッド10、内側後パッド20、外側後パッド30、内側MPパッド40および外側MPパッド50を備えている。
図5、図6および図7に示すように、前記各パッド10,20,30,40,50は第1の生地F1からなり、本質的に互いに離間した島状に形成されている。その他の部分は第2の生地F2からなる。
本実施例の場合、ソックス1は、その全域が伸縮性のある第1の生地F1または第2の生地F2で構成されている。ソックス1は、足の全面を覆うメリヤス編みのベース生地が露出した部分(第2の生地F2)と、前記メリヤス編みないし靴下編みのベース生地にパイル糸を突出してなるパッド10,20,30,40,50(第1の生地F1)からなる。したがって、第1の生地F1は第2の生地F2よりも厚い。
第2の生地F2としては、たとえば図5、図6および図7の細かい網点で示す足の爪先1fと踵1h部分には、前記ベース生地にパイル糸が足の面に向かって突出された若干厚い生地を用いることができる。前記第2の生地F2における厚い部分は、第1の生地F1よりも薄く形成されている。
パッドの位置:
つぎに、足の骨と、各パッド10,20,30,40,50との位置関係について説明する。
末節骨B1i および中節骨B2i
図1、図2および図3に示すように、各趾Bi の末節骨B1i および中節骨B2i は、それぞれ第2の生地F2により覆われている。
基節骨B3i および中足骨B4i
内側MPパッド40;
図1に示すように、第1基節骨B31 の骨底の上面の内側IN寄りの一部、および第1中足骨B41 の骨頭の上面の内側IN寄りの一部は、内側MPパッド40により覆われている。
図3に示すように、第1基節骨B31 の骨底の内側面、および第1中足骨B41 の骨頭の内側面は、内側MPパッド40により覆われている。
図7に示すように、第1基節骨B31 の骨底の底面、および第1中足骨B41 の骨頭の底面は、内側MPパッド40によって覆われている。したがって、第1中足骨B41 の骨頭底面に位置する母趾球O1は、内側MPパッド40によって覆われている。
図1、図3および図7に示す内側MPパッド40の後端部42は、第1中足骨B41 の骨体の一部の上面、内側面および底面を覆っていてもよい。
外側MPパッド50;
図1に示すように、第5基節骨B35 の骨底の上面の外側OUT寄りの一部と、第5中足骨B45 の骨頭の上面の外側OUT寄りの一部は、外側MPパッド50により覆われている。
図2に示すように、第5基節骨B35 の骨底の外側面および第5中足骨B45 の骨頭の外側面は、外側MPパッド50により覆われている。
図7に示すように、第5基節骨B35 の骨底の底面の外側OUT寄りの一部と第5中足骨B45 の骨頭の底面の外側OUT寄りの一部とは、外側MPパッド50によって覆われている。
図1、図2および図7に示す外側MPパッド50の前端部51は、第5末節骨B15 の骨体の一部の上面、外側面および底面を覆っていてもよい。
外側MPパッド50の後端部52は、第5中足骨B45 の骨体の一部の上面、外側面および底面を覆っていてもよい。
甲パッド10;
図1に示すように、第2中足骨B42 、第3中足骨B43 、第4中足骨B44 および第5中足骨B45 の骨体の上面の一部は、甲パッド10により覆われている。第3中足骨B43 および第4中足骨B44 の骨底の上面は甲パッド10により完全に覆われている。第2中足骨B42 および第5中足骨B45 の骨底の上面の一部は、甲パッド10により覆われている。外側楔状骨B53 の上面の一部および立方骨B7の上面の一部は、前記甲パッド10により覆われている。
したがって、第2趾B2 、第3趾B3 および第4趾B4 については、中足骨B42 ,B43 ,B44 の骨頭から末節骨B12 ,B13 ,B14 の先端までの上面の部位は、第2の生地F2で覆われている。
本実施例の場合、図7に示す第1趾B1 および第5趾B5 以外の中足骨、つまり第2〜第4趾の中足骨B42 ,B43 ,B44 (図1)から末節骨B12 ,B13 ,B14 (図1)までの底面の部位は第2の生地F2で覆われている。
図1に示す第5中足骨B45 の骨頭の上面の一部および骨底の上面の一部は第2の生地F2により覆われている。図2に示す第5中足骨B45 の骨体の内側面の一部および骨底の内側面の一部は第2の生地F2により覆われている。
その他の骨:
前述したように、外側楔状骨B53 の上面の一部および立方骨B7の上面の一部は、前記甲パッド10により覆われている。
内側後パッド20;
図3に示すように、踵骨B9の内側面の下部の一部は、内側後パッド20によって覆われている。
内側後パッド20は、舟状骨B6および距骨B8の真下の位置に設けられている。内側後パッド20の前端21は、第1楔状骨B51 の後端の真下またはその近傍に位置している。
図1および図3に示すように、内側後パッド20は、舟状骨B6における足の内側INへ向かって最も突出した突出部B6pを覆わない。
したがって、図3に示すように、舟状骨B6および距骨B8の内側面は、第2の生地F2で覆われている。
外側後パッド30;
図2に示すように、踵骨B9の外側面の下部の一部は、外側後パッド30によって覆われている。外側後パッド30は、前記踵骨B9の上縁を覆わない。外側後パッド30の前端31は、第5中足骨B45 の後端よりも後方に位置している。
踵骨B9および踝1a,1b;
図2および図3に示すように、踵骨B9の上部および内外の踝1a,1bは、内外の後パッド20,30で覆われておらず、第2の生地F2で覆われている。
踵骨B9の背面;
前記踵骨B9の背面は、第2の生地F2で覆われている。したがって、図4に示すように、足の背面は、第2の生地F2により覆われており、両後パッド20,30によって覆われていない。
つぎに、前記各パッド10,20,30,40,50の形状および位置について詳しく説明する。
甲パッド10:
図6に示すように、甲パッド10は足の甲の稜線L1 よりも足の外側OUT寄りに配置されている。足の甲の稜線L1 は、図1の破線に示すように、第1趾、第2趾または両趾の間の部分を通って、足の前方に行くに従い内側INに向かうように延びており、足の長軸(第2趾末節骨と踵骨の中央とを結ぶ線)に対して傾いている。図5に示すように、足の稜線L1 には、長母趾伸筋腱T1 が位置している。
図1に示すように、前記甲パッド10は、互いに本質的に異なる前方寄りの第1縁11、足の外側OUT寄りの第2縁12、および足の内側IN寄りの第3縁13を有している。甲パッド10は、第1縁11、第2縁12および第3縁13からなる3つの縁により、第2の生地F2からなる周囲の領域から島状に区画されている。
第1縁11;
前記第1縁11は、第2、第3および第4中足骨B42 ,B43 ,B44 の骨頭よりも後方に位置する。第1縁11は、第2、第3および第4中足骨B42 ,B43 ,B44 のMP関節MP2 ,MP3 ,MP4 から20mm以上後方に位置するのが好ましく、30mm以上後方に位置するのが更に好ましい。
第1縁11は、足の内側INから外側OUTへ近づくに従い、斜め後方に向かっている。そのため、第1縁11は第2、第3および第4中足骨B42 ,B43 ,B44 のMP関節MP2 ,MP3 ,MP4 の傾きに沿って傾いている。
第2縁12;
前記第2縁12は、足の外側縁19よりも内側IN寄りに位置する。
第3縁13;
図5に示すように、足の甲の稜線L1 には、前記長母趾伸筋腱T1 が位置していると共に、前記稜線L1 よりも内側IN寄りには、前脛骨筋腱T6 および大伏在静脈Vが位置している。
前記第3縁13は、足の甲の稜線L1 よりも外側OUT寄りに位置する。そのため、甲パッド10は、前脛骨筋腱T6 、長母趾伸筋腱T1 および大伏在静脈Vを覆わない。したがって、前脛骨筋腱T6 、長母趾伸筋腱T1 および大伏在静脈Vは第2の生地F2のみで覆われる。
図1に示すように、第3縁13の前部は、足の甲の稜線L1 から足の外側OUTへ向かって10mm以上離れた位置において、前記稜線L1 に沿って配置されるのが好ましい。
図1に示すように、第3縁13は、リスフラン関節JL から距腿関節J1 に近づくに従い、図1に示す足の外側OUTに向かって傾いている。すなわち、第3縁13は、リスフラン関節JL から外踝1b(図2)に近づくに従い、外側OUTに向かって傾いている。
第3縁13の後部は、後方に行くに従い稜線L1 から遠ざかるように傾斜している。そのため、甲パッド10は、後方に行くに従い、内外方向Wの幅が小さく設定されている。図2に示すように、前記甲パッド10の後端は、外踝1bよりも前方に位置している。
ここで、図6に示すように、第2趾B2 、第3趾B3 、第4趾B4 および第5趾B5 の長指伸筋腱T2 ,T3 ,T4 ,T5 は、踝1b(1a)の前方付近で4つ股に分かれるように広がっている。甲パッド10は、前記4つ股に分かれるように広がる前の太い部分Tc よりも前方に第3縁13が位置している。
図1に示すように、第2、第3および第4趾B2 ,B3 ,B4 については、中足骨B42 ,B43 ,B44 の骨頭から末節骨B12 ,B13 ,B14 の先端までの部位が第2の生地F2で覆われている。また、図5に示すように、足の甲の中央部において、前記稜線L1 および稜線L1 よりも内側IN寄りの部位の概ね全域が第2の生地F2で覆われている。
内側MPパッド40:
図5に示すように、内側MPパッド40は、第1趾B1 の尾根部L2 よりも足の内側IN寄りに配置されている。前記第1趾B1 の尾根部L2 は、第2の生地F2により覆われている。
第1趾B1 の尾根部L2 とは、主に、図1に示す第1基節骨B31 および第1中足骨B41 の上端部の突出部分のことをいう。前記第1趾B1 の尾根部L2 と、足の甲の稜線L1 とは連なっている。
図7に示すように、内側MPパッド40の前端41の底部と、爪先部分Tの第2の生地F2のパイル地の部分(細かな網点部分)とは、互いに接している。
外側MPパッド50:
図6に示すように、外側MPパッド50は、第5趾B5 (図1)の尾根部L3 を覆うように配置されている。第5趾B5 (図1)の尾根部L3 とは、主に、図1に示す第5基節骨B35 および第5中足骨B45 の上端部の突出部分のことをいう。
なお、図6および図7に示す外側MPパッド50の前端51は、爪先部分Tの第2の生地F2の前記パイル地の部分と互いに接していてもよい。
後パッド20,30:
図5に示すように、内側後パッド20は、内踝1aの下方に配置され足の後足部の内側面の一部を覆う。
図6に示すように、外側後パッド30は、外踝1bの下方に配置され、足の後足部の外側面の一部を覆う。
図2および図3に示す踵骨B9の背面、後端部の両側面および後端部の底面は、図5、図6および図7の細かい網点で示すように、パイル地からなる第2の生地F2で覆われている。両後パッド20,30の後端22,32は、前記パイル地からなる第2の生地F2に接している。
なお、各甲パッド10、内側後パッド20、外側後パッド30、内側MPパッド40および外側MPパッド50の足側の前部もしくは一部に、ポリウレタンの樹脂などにより防滑処理を施してもよい。
変形例:
なお、甲パッド10は、種々の大きさや形状のものが用いられてもよい。
たとえば、図8Aに示すように、甲パッド10Aは、前述の実施例1で説明した甲パッド10よりも小さいものであってもよい。この甲パッド10Aは、第2中足骨B42 の骨体および骨底の一部、第3中足骨B43 の骨体の一部および骨底、第4中足骨B44 の骨体の一部および骨底、第5中足骨B45 の骨体の一部、第3楔状骨B53 の一部、立方骨B7の一部を覆う。
また、図8Bに示すように、甲パッド10Bは、前述の実施例1で説明した甲パッド10よりも大きくてもよい。この甲パッド10Bは、第2中足骨B42 の骨体および骨底、第3中足骨B43 の骨体の骨体および骨底、第4中足骨B44 の骨体および骨底、中足骨B4の骨体および骨底の一部、第2楔状骨B52 の一部、第3楔状骨B53 および立方骨B7を覆う。
また、たとえば、図12Aに示すように、内側MPパッド40は第1趾B1 の底面の母趾の先端まで設けられていてもよい。この場合には、母趾や母趾球O1のクッション性の向上や、突き上げの緩和が期待できる。
ところで、前記内側MPパッド40が第1趾B1 の底面の母趾の先端まで設けられた場合には、第2趾〜第5趾(B2 〜B5 )の力積が増加し、第1趾B1 の力積を分散減少させることができる。
図12Bに示すように、第1趾B1 から第5趾B5 までの底部により構成される踏み付け部1rの全体に延びるように、内側MPパッド40および外側MPパッド50の底面が互いに連なって設けられてもよい。この場合には、第1趾B1 や第5趾B5 に力積が集中する傾向が抑制され、第5趾B5 の小趾球O5のクッション性の向上や、突き上げ感の緩和が期待できる。
また、図12Cに示すように、内側MPパッド40が第1趾B1 の底面の母趾の先端まで延びるように設けられると共に、外側MPパッド50が小趾の底面に回り込むように設けられていてもよい。この場合には、第1趾B1 や第5趾B5 に力積が集中する傾向が抑制され、第5趾B5 の小趾球O5のクッション性の向上や、突き上げ感の緩和が期待できる。
実施例2:
図9A、図9Bおよび図9Cは実施例2を示す。
本実施例2では、各パッドの一部同士が互いに連なって形成されている。
図9Aの甲パッド10および外側MPパッド50は、その一部が互いに連なっている。図9Aに示すように、甲パッド10および外側MPパッド50は、甲パッド10の第2縁12の一部と外側MPパッド50の後部の一部とが互いに連なっている。
図9Bおよび図9Cの甲パッド10、外側後パッド30および外側MPパッド50の一部が互いに連なっている。図9Bおよび図9Cに示すように、甲パッド10の第2縁12および第1縁11の一部と、外側MPパッド50の後部の一部とが互いに連なっている。甲パッド10の第1縁11の一部と外側後パッド30の上端および前端とが互いに連なっている。
実施例3:
図10A、図10Bおよび図10Cには実施例3が示される。
本実施例3において、各パッドは分離された複数の島からなる。
図10Aに示す甲パッド10は、足の前後方向に分離された複数の島からなる。
図10Bに示す甲パッド10は、足の稜線L1 に概ね沿ったラインで、足の幅方向に分離された複数の島からなる。
図10Cに示す甲パッド10は、足の傾斜に沿ったラインで斜め方向に分離された複数の島からなる。
実施例4:
図11Aには実施例4が示される。
図11Aに示す甲パッド10は、散点状の多数の島からなる。
甲パッド10が複数の島からなる場合、島と島との間の薄い第2の生地F2で形成された領域の部分10aは、実質的に甲パッド10と同等の機能を発揮するので、甲パッド10の領域とみなされる。
実施例5:
図11Bには実施例5が示される。
図11Bに示す外側MPパッド50は、足の前後方向に分離された島からなる。外側後パッド30は足の上下方向に分離された島からなる。
試験例と比較例:
以下に述べる試験例および比較例では、足とシューズとにマーカーを付けて、ランニング時におけるシューズと足との変位を3次元動作分析装置を用いて計測した。
第2の生地F2のみの場合(比較例10)と、甲パッド10のみを設けた場合(試験例10)と、甲パッド10および両後パッド20,30を設けた場合(試験例11)とについて、シューズに対する足の上下方向の変位量を計測した。
前記試験例10は、前記比較例10よりも上下方向のシューズと足との変位が約6mm小さかった。この結果から、ソックス1に甲パッド10を設けることにより、上下方向のシューズと足との変位を小さくすることが可能であると推測される。
また、前記試験例11は、試験例10よりも上下方向のシューズと足との変位が約7mm小さかった。この結果から、ソックス1に甲パッド10および両後パッド20,30を設けることにより、上下方向のシューズと足との変位を更に小さくすることが可能であると推測される。
なお、踵全体を厚くした場合に比べ、踵下部のみを厚くした内側後パッド20を設けた場合の方が、シューズに対する足の上下方向の変位量が小さくなった。
以下に述べる試験例および比較例では、足とシューズとにマーカーを付けて、カットイン動作時における床反力計のデータに基づき、前記カットイン時の接地時間を計算した。カットイン動作とは、直線方向のランニングの後、右足で踏み込み、左斜め約45度方向へ全力で走行する動作のことである。
第2の生地F2のみの場合(比較例30)と、甲パッド10、内側後パッド20、外側後パッド30、内側MPパッド40および外側MPパッド50を設けた場合(試験例30)について測定を行った。
前記試験例30は、比較例30よりも約0.01秒接地時間が短くなった。この結果から、前記5つのパッド10,20,30,40,50を設けることにより、シューズと足との変位が小さくなり、運動性の向上が図られたと推測される。また、被験者からは、比較例30に比べ試験例30の方が、シューズのフィット性が明確に向上した体感を得ることができたという感想が得られた。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、第1の生地は第2の生地よりも厚く形成されると共に、第2の生地と一体に伸縮可能であればよく、第2の生地に第1の生地が貼付されていてもよいし、縫い付けられていてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
本発明は、主に種々のスポーツ用のソックスに利用することができる。

Claims (6)

  1. ズレ抑制機能を持つソックスであって、
    足の甲の一部を覆う甲パッドと、
    内踝の下方に配置され、足の後足部の内側面の少なくとも一部を覆う内側後パッドと、
    外踝の下方に配置され、足の後足部の外側面の少なくとも一部を覆う外側後パッドとを備え、
    前記甲パッドと前記内側後パッドとは足の甲の上面とその他の面の全部において互いに離間して配置されており、
    前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、
    前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、
    前記内側後パッドは、舟状骨および内踝の真下において足の内側面の下部の一部を覆う一方で、舟状骨における足の内側へ向って最も突出した突出部を覆わず、かつ、内踝の真下において踵骨の上縁を覆わず、
    前記外側後パッドは、前記踵骨の外側面の下部の一部を覆う一方で、前記外踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わず、
    前記外側後パッドの前端が前記内側後パッドの前端よりも後方に配置されているソックス。
  2. ズレ抑制機能を持つソックスであって、
    足の甲の一部を覆う甲パッドと、
    内踝の下方に配置され、足の後足部の内側面の少なくとも一部を覆う内側後パッドと、
    外踝の下方に配置され、足の後足部の外側面の少なくとも一部を覆う外側後パッドとを備え、
    前記甲パッドと前記内側後パッドとは足の甲の上面とその他の面の全部において互いに離間して配置されており、
    前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、
    前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、
    前記内側後パッドは、舟状骨および内踝の真下において足の内側面の下部の一部を覆う一方で、舟状骨における足の内側へ向って最も突出した突出部を覆わず、かつ、内踝の真下において踵骨の上縁を覆わず、
    前記外側後パッドは、前記踵骨の外側面の下部の一部を覆う一方で、前記外踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わず、
    前記踵骨の背面が第2の生地で覆われているソックス。
  3. ズレ抑制機能を持つソックスであって、
    足の甲の一部を覆う甲パッドと、
    内踝の下方に配置され、足の後足部の内側面の少なくとも一部を覆う内側後パッドと、
    外踝の下方に配置され、足の後足部の外側面の少なくとも一部を覆う外側後パッドとを備え、
    前記甲パッドと前記内側後パッドとは足の甲の上面とその他の面の全部において互いに離間して配置されており、
    前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、
    前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、
    前記内側後パッドは、舟状骨および内踝の真下において足の内側面の下部の一部を覆う一方で、舟状骨における足の内側へ向って最も突出した突出部を覆わず、かつ、内踝の真下において踵骨の上縁を覆わず、
    前記外側後パッドは、前記踵骨の外側面の下部の一部を覆う一方で、前記外踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わず、
    前記踵骨の背面、前記踵骨の後端部の両側面および前記踵骨の後端部の底面がパイル地からなる第2の生地で覆われているソックス。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記内側後パッドの前端が、楔状骨の後端またはその近傍に位置し、
    前記外側後パッドの前端が第5中足骨の後端よりも後方に位置するソックス。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記内側後パッドは舟状骨よりも下方の位置に設けられ、前記第2の生地が舟状骨の内側面を覆うソックス。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記踵骨の上部および内外の踝の側面が前記内外の後パッドで覆われておらず、前記第2の生地で覆われているソックス。
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