JP5180844B2 - ズレ抑制機能を持つソックス - Google Patents
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Description
そこで、所定の部分の生地の厚さが他の部分の生地の厚さよりも大きいソックスが提案されている(特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。
そこで、特許文献1および特許文献2に開示された先行技術では、足の甲の部分が他の部分よりも厚い。
また、特許文献1および2に開示されたソックスは、足の甲部分の概ね全体が厚いので、重量の増加が生じる。
これらの図において、このソックスのパッド100は足の外側のほぼ半分の範囲に設けられている。そのため、このソックスを実際に着用すると、前記前脛骨筋腱を覆うケースがあるかもしれない。
その場合、足の蹴り出し時に圧迫を感じるかもしれない。
また、第1縁が第2〜第4中足骨の骨頭よりも後方に位置しているので、当該各骨頭に厚い甲パッドが重ならない。したがって、圧迫感や違和感が生じにくい。
さらに、第2縁が足の外側縁に位置するか、あるいは、前記外側縁よりも内側寄りに位置しているので、足の中心が靴に対して内側に向かって片寄らない(片寄る:misalignment) 。
また、前脛骨筋腱や長母趾伸筋腱が、屈曲時に圧迫されにくいので、足の圧迫感や違和感が生じにくい。なお、第2趾〜第5趾の長趾伸筋腱における根元の太い部分よりも前方に前記第3縁が位置しているのが好ましい。
また、甲パッドが足の甲の全体を覆わないので、重量の大きな増加が生じない。
本発明において、「生地」とは、布・編物などの地質、つまりソックスの地質をいい、加工前の状態をいうのではない。
また、単に「覆う」という場合は、上方または斜め上方から骨等を覆うことをいう。
これらの好ましい態様においては、甲パッドと中足骨骨頭との干渉を抑制する。前記最も好ましい態様においては、足趾の長さや着用状態にかかわらず、甲パッドと中足骨骨頭との干渉を確実に抑制する。前記干渉の抑制は、MP関節の屈曲時における圧迫感や違和感を生じにくくする。また、甲パッドの小型化および軽量化を図り得る。
この態様もまた甲パッドと中足骨骨頭との干渉抑制に役立つ。
この態様では、ソックスの着用時にソックスが足に対して片寄っても、甲パッドが前脛骨筋腱や長母趾伸筋腱における足趾の底背屈時に隆起する隆起部を覆うおそれがない。
この態様では、甲パッドを小型化することができる。
この態様では、足の屈曲時に圧迫感が生じにくい。
また、爪先および踵後部はメリヤス編みをベースとした薄いパイル地でもよい。
また、本態様では、両後パッドが踵骨の下部の一部のみを覆うので、履き口が押し広げられることなく、足とシューズとの間にできる空間を適度に埋めることができる。したがって、踵のフィット性が向上し、シューズ内に発生する上下方向の前記変位を抑制できる。
そこで、本態様では、内側に後パッドを設けることにより、前記内側への変位を抑制している。
また、内側後パッドと甲パッドとが互いに離間して配置されているので、通気性が良好になると共に、ソックスの重量の増加が抑制される。
本態様によれば、足の外側に突出した第5中足骨の骨底の側面が、厚い第1の生地で覆われずに、薄い第2の生地で覆われているので、足の外側面の凹凸が小さくなって靴に対する足沿いが良好となる。
本態様によれば、足の内側に突出した舟状骨の側面が厚い第1の生地で覆われずに、薄い第2の生地で覆われている。そのため、足の内側面の凹凸が小さくなって靴に対する足沿いが良好となる。
本態様によれば、背面が厚くないので、通常のソックスを本ソックスに履き替えた場合に足長方向に窮屈な感じが生じない。
また、前述のように、運動時において、アッパーの第5中足骨の骨頭に対応する部分に最も大きな圧力が加わる。したがって、運動時には、当該部分においてシューズに対して足が、足の幅方向に変位し易い。かかる幅方向の変位を抑制するためには、ソックスの第5中足骨骨頭の外側面に相当する部分を厚くするのが有効である。また、当該部分を厚くすることにより、アッパーから足の側面に受ける圧力を緩和する効果も生じる。
また、MPパッドを内側と外側とに分離すれば、通気性が向上すると共に、ソックスの重量の増加が抑制される。
本態様によれば、足趾の長さの個人差があっても、MPパッドの利点を発揮し得る。
本態様によれば、母趾球には蹴り出し時に大きな力が負荷されるが、前記負荷による衝撃を前記内側MPパッドが緩和する。
本態様によれば、厚い内側MPパッドが尾根部を覆わないから、足の屈曲時に圧迫感や違和感が生じない。
本態様によれば、着用時における、ソックスと足との間の左右の片寄りを許容することができる。
1a:内踝
1b:外踝
10:甲パッド
11:第1縁
12:第2縁
13:第3縁
20:内側後パッド
30:外側後パッド
B1i :末節骨
B4i :中足骨
B5i :楔状骨
B6:舟状骨
B9:踵骨
F1:第1の生地
F2:第2の生地
IN:内側
JL :リスフラン関節
J1 :距腿関節
L1 :稜線
MPi :MP関節(長足趾節関節)
OUT:外側
T6 :前脛骨筋腱
以下の説明では、右足用のソックスを例示する。また、以下の説明において、中足趾節関節をMP関節という。
図1、図2、図3、図4、図5、図6および図7は実施例1を示す。
第1の生地F1および第2の生地F2:
図1の粗い網点で示すように、ソックス1は、甲パッド10、内側後パッド20、外側後パッド30、内側MPパッド40および外側MPパッド50を備えている。
図5、図6および図7に示すように、前記各パッド10,20,30,40,50は第1の生地F1からなり、本質的に互いに離間した島状に形成されている。その他の部分は第2の生地F2からなる。
つぎに、足の骨と、各パッド10,20,30,40,50との位置関係について説明する。
図1、図2および図3に示すように、各趾Bi の末節骨B1i および中節骨B2i は、それぞれ第2の生地F2により覆われている。
内側MPパッド40;
図1に示すように、第1基節骨B31 の骨底の上面の内側IN寄りの一部、および第1中足骨B41 の骨頭の上面の内側IN寄りの一部は、内側MPパッド40により覆われている。
図3に示すように、第1基節骨B31 の骨底の内側面、および第1中足骨B41 の骨頭の内側面は、内側MPパッド40により覆われている。
図7に示すように、第1基節骨B31 の骨底の底面、および第1中足骨B41 の骨頭の底面は、内側MPパッド40によって覆われている。したがって、第1中足骨B41 の骨頭底面に位置する母趾球O1は、内側MPパッド40によって覆われている。
図1に示すように、第5基節骨B35 の骨底の上面の外側OUT寄りの一部と、第5中足骨B45 の骨頭の上面の外側OUT寄りの一部は、外側MPパッド50により覆われている。
図2に示すように、第5基節骨B35 の骨底の外側面および第5中足骨B45 の骨頭の外側面は、外側MPパッド50により覆われている。
図7に示すように、第5基節骨B35 の骨底の底面の外側OUT寄りの一部と第5中足骨B45 の骨頭の底面の外側OUT寄りの一部とは、外側MPパッド50によって覆われている。
外側MPパッド50の後端部52は、第5中足骨B45 の骨体の一部の上面、外側面および底面を覆っていてもよい。
図1に示すように、第2中足骨B42 、第3中足骨B43 、第4中足骨B44 および第5中足骨B45 の骨体の上面の一部は、甲パッド10により覆われている。第3中足骨B43 および第4中足骨B44 の骨底の上面は甲パッド10により完全に覆われている。第2中足骨B42 および第5中足骨B45 の骨底の上面の一部は、甲パッド10により覆われている。外側楔状骨B53 の上面の一部および立方骨B7の上面の一部は、前記甲パッド10により覆われている。
本実施例の場合、図7に示す第1趾B1 および第5趾B5 以外の中足骨、つまり第2〜第4趾の中足骨B42 ,B43 ,B44 (図1)から末節骨B12 ,B13 ,B14 (図1)までの底面の部位は第2の生地F2で覆われている。
前述したように、外側楔状骨B53 の上面の一部および立方骨B7の上面の一部は、前記甲パッド10により覆われている。
図3に示すように、踵骨B9の内側面の下部の一部は、内側後パッド20によって覆われている。
内側後パッド20は、舟状骨B6および距骨B8の真下の位置に設けられている。内側後パッド20の前端21は、第1楔状骨B51 の後端の真下またはその近傍に位置している。
図1および図3に示すように、内側後パッド20は、舟状骨B6における足の内側INへ向かって最も突出した突出部B6pを覆わない。
したがって、図3に示すように、舟状骨B6および距骨B8の内側面は、第2の生地F2で覆われている。
図2に示すように、踵骨B9の外側面の下部の一部は、外側後パッド30によって覆われている。外側後パッド30は、前記踵骨B9の上縁を覆わない。外側後パッド30の前端31は、第5中足骨B45 の後端よりも後方に位置している。
図2および図3に示すように、踵骨B9の上部および内外の踝1a,1bは、内外の後パッド20,30で覆われておらず、第2の生地F2で覆われている。
前記踵骨B9の背面は、第2の生地F2で覆われている。したがって、図4に示すように、足の背面は、第2の生地F2により覆われており、両後パッド20,30によって覆われていない。
甲パッド10:
図6に示すように、甲パッド10は足の甲の稜線L1 よりも足の外側OUT寄りに配置されている。足の甲の稜線L1 は、図1の破線に示すように、第1趾、第2趾または両趾の間の部分を通って、足の前方に行くに従い内側INに向かうように延びており、足の長軸(第2趾末節骨と踵骨の中央とを結ぶ線)に対して傾いている。図5に示すように、足の稜線L1 には、長母趾伸筋腱T1 が位置している。
前記第1縁11は、第2、第3および第4中足骨B42 ,B43 ,B44 の骨頭よりも後方に位置する。第1縁11は、第2、第3および第4中足骨B42 ,B43 ,B44 のMP関節MP2 ,MP3 ,MP4 から20mm以上後方に位置するのが好ましく、30mm以上後方に位置するのが更に好ましい。
前記第2縁12は、足の外側縁19よりも内側IN寄りに位置する。
図5に示すように、足の甲の稜線L1 には、前記長母趾伸筋腱T1 が位置していると共に、前記稜線L1 よりも内側IN寄りには、前脛骨筋腱T6 および大伏在静脈Vが位置している。
前記第3縁13は、足の甲の稜線L1 よりも外側OUT寄りに位置する。そのため、甲パッド10は、前脛骨筋腱T6 、長母趾伸筋腱T1 および大伏在静脈Vを覆わない。したがって、前脛骨筋腱T6 、長母趾伸筋腱T1 および大伏在静脈Vは第2の生地F2のみで覆われる。
第3縁13の後部は、後方に行くに従い稜線L1 から遠ざかるように傾斜している。そのため、甲パッド10は、後方に行くに従い、内外方向Wの幅が小さく設定されている。図2に示すように、前記甲パッド10の後端は、外踝1bよりも前方に位置している。
図5に示すように、内側MPパッド40は、第1趾B1 の尾根部L2 よりも足の内側IN寄りに配置されている。前記第1趾B1 の尾根部L2 は、第2の生地F2により覆われている。
第1趾B1 の尾根部L2 とは、主に、図1に示す第1基節骨B31 および第1中足骨B41 の上端部の突出部分のことをいう。前記第1趾B1 の尾根部L2 と、足の甲の稜線L1 とは連なっている。
図7に示すように、内側MPパッド40の前端41の底部と、爪先部分Tの第2の生地F2のパイル地の部分(細かな網点部分)とは、互いに接している。
図6に示すように、外側MPパッド50は、第5趾B5 (図1)の尾根部L3 を覆うように配置されている。第5趾B5 (図1)の尾根部L3 とは、主に、図1に示す第5基節骨B35 および第5中足骨B45 の上端部の突出部分のことをいう。
なお、図6および図7に示す外側MPパッド50の前端51は、爪先部分Tの第2の生地F2の前記パイル地の部分と互いに接していてもよい。
図5に示すように、内側後パッド20は、内踝1aの下方に配置され足の後足部の内側面の一部を覆う。
図6に示すように、外側後パッド30は、外踝1bの下方に配置され、足の後足部の外側面の一部を覆う。
図2および図3に示す踵骨B9の背面、後端部の両側面および後端部の底面は、図5、図6および図7の細かい網点で示すように、パイル地からなる第2の生地F2で覆われている。両後パッド20,30の後端22,32は、前記パイル地からなる第2の生地F2に接している。
なお、甲パッド10は、種々の大きさや形状のものが用いられてもよい。
たとえば、図8Aに示すように、甲パッド10Aは、前述の実施例1で説明した甲パッド10よりも小さいものであってもよい。この甲パッド10Aは、第2中足骨B42 の骨体および骨底の一部、第3中足骨B43 の骨体の一部および骨底、第4中足骨B44 の骨体の一部および骨底、第5中足骨B45 の骨体の一部、第3楔状骨B53 の一部、立方骨B7の一部を覆う。
また、図8Bに示すように、甲パッド10Bは、前述の実施例1で説明した甲パッド10よりも大きくてもよい。この甲パッド10Bは、第2中足骨B42 の骨体および骨底、第3中足骨B43 の骨体の骨体および骨底、第4中足骨B44 の骨体および骨底、中足骨B4の骨体および骨底の一部、第2楔状骨B52 の一部、第3楔状骨B53 および立方骨B7を覆う。
図9A、図9Bおよび図9Cは実施例2を示す。
本実施例2では、各パッドの一部同士が互いに連なって形成されている。
図9Aの甲パッド10および外側MPパッド50は、その一部が互いに連なっている。図9Aに示すように、甲パッド10および外側MPパッド50は、甲パッド10の第2縁12の一部と外側MPパッド50の後部の一部とが互いに連なっている。
図9Bおよび図9Cの甲パッド10、外側後パッド30および外側MPパッド50の一部が互いに連なっている。図9Bおよび図9Cに示すように、甲パッド10の第2縁12および第1縁11の一部と、外側MPパッド50の後部の一部とが互いに連なっている。甲パッド10の第1縁11の一部と外側後パッド30の上端および前端とが互いに連なっている。
図10A、図10Bおよび図10Cには実施例3が示される。
本実施例3において、各パッドは分離された複数の島からなる。
図10Aに示す甲パッド10は、足の前後方向に分離された複数の島からなる。
図10Bに示す甲パッド10は、足の稜線L1 に概ね沿ったラインで、足の幅方向に分離された複数の島からなる。
図10Cに示す甲パッド10は、足の傾斜に沿ったラインで斜め方向に分離された複数の島からなる。
図11Aには実施例4が示される。
図11Aに示す甲パッド10は、散点状の多数の島からなる。
甲パッド10が複数の島からなる場合、島と島との間の薄い第2の生地F2で形成された領域の部分10aは、実質的に甲パッド10と同等の機能を発揮するので、甲パッド10の領域とみなされる。
図11Bには実施例5が示される。
図11Bに示す外側MPパッド50は、足の前後方向に分離された島からなる。外側後パッド30は足の上下方向に分離された島からなる。
以下に述べる試験例および比較例では、足とシューズとにマーカーを付けて、ランニング時におけるシューズと足との変位を3次元動作分析装置を用いて計測した。
前記試験例10は、前記比較例10よりも上下方向のシューズと足との変位が約6mm小さかった。この結果から、ソックス1に甲パッド10を設けることにより、上下方向のシューズと足との変位を小さくすることが可能であると推測される。
また、前記試験例11は、試験例10よりも上下方向のシューズと足との変位が約7mm小さかった。この結果から、ソックス1に甲パッド10および両後パッド20,30を設けることにより、上下方向のシューズと足との変位を更に小さくすることが可能であると推測される。
前記試験例30は、比較例30よりも約0.01秒接地時間が短くなった。この結果から、前記5つのパッド10,20,30,40,50を設けることにより、シューズと足との変位が小さくなり、運動性の向上が図られたと推測される。また、被験者からは、比較例30に比べ試験例30の方が、シューズのフィット性が明確に向上した体感を得ることができたという感想が得られた。
たとえば、第1の生地は第2の生地よりも厚く形成されると共に、第2の生地と一体に伸縮可能であればよく、第2の生地に第1の生地が貼付されていてもよいし、縫い付けられていてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
Claims (6)
- ズレ抑制機能を持つソックスであって、
足の甲の一部を覆う甲パッドと、
内踝の下方に配置され、足の後足部の内側面の少なくとも一部を覆う内側後パッドと、
外踝の下方に配置され、足の後足部の外側面の少なくとも一部を覆う外側後パッドとを備え、
前記甲パッドと前記内側後パッドとは足の甲の上面とその他の面の全部において互いに離間して配置されており、
前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、
前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、
前記内側後パッドは、舟状骨および内踝の真下において足の内側面の下部の一部を覆う一方で、舟状骨における足の内側へ向って最も突出した突出部を覆わず、かつ、内踝の真下において踵骨の上縁を覆わず、
前記外側後パッドは、前記踵骨の外側面の下部の一部を覆う一方で、前記外踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わず、
前記外側後パッドの前端が前記内側後パッドの前端よりも後方に配置されているソックス。 - ズレ抑制機能を持つソックスであって、
足の甲の一部を覆う甲パッドと、
内踝の下方に配置され、足の後足部の内側面の少なくとも一部を覆う内側後パッドと、
外踝の下方に配置され、足の後足部の外側面の少なくとも一部を覆う外側後パッドとを備え、
前記甲パッドと前記内側後パッドとは足の甲の上面とその他の面の全部において互いに離間して配置されており、
前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、
前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、
前記内側後パッドは、舟状骨および内踝の真下において足の内側面の下部の一部を覆う一方で、舟状骨における足の内側へ向って最も突出した突出部を覆わず、かつ、内踝の真下において踵骨の上縁を覆わず、
前記外側後パッドは、前記踵骨の外側面の下部の一部を覆う一方で、前記外踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わず、
前記踵骨の背面が第2の生地で覆われているソックス。 - ズレ抑制機能を持つソックスであって、
足の甲の一部を覆う甲パッドと、
内踝の下方に配置され、足の後足部の内側面の少なくとも一部を覆う内側後パッドと、
外踝の下方に配置され、足の後足部の外側面の少なくとも一部を覆う外側後パッドとを備え、
前記甲パッドと前記内側後パッドとは足の甲の上面とその他の面の全部において互いに離間して配置されており、
前記各パッドを形成する第1の生地は、前記各パッドの周囲の領域を形成する第2の生地よりも厚く、
前記甲パッドは、足の甲の稜線よりも足の外側寄りに配置され、少なくとも第3中足骨の骨体の一部および第4中足骨の骨体の一部を覆い、
前記内側後パッドは、舟状骨および内踝の真下において足の内側面の下部の一部を覆う一方で、舟状骨における足の内側へ向って最も突出した突出部を覆わず、かつ、内踝の真下において踵骨の上縁を覆わず、
前記外側後パッドは、前記踵骨の外側面の下部の一部を覆う一方で、前記外踝の真下において前記踵骨の上縁を覆わず、
前記踵骨の背面、前記踵骨の後端部の両側面および前記踵骨の後端部の底面がパイル地からなる第2の生地で覆われているソックス。 - 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記内側後パッドの前端が、楔状骨の後端またはその近傍に位置し、
前記外側後パッドの前端が第5中足骨の後端よりも後方に位置するソックス。 - 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記内側後パッドは舟状骨よりも下方の位置に設けられ、前記第2の生地が舟状骨の内側面を覆うソックス。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記踵骨の上部および内外の踝の側面が前記内外の後パッドで覆われておらず、前記第2の生地で覆われているソックス。
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