JP5179722B2 - 硬化性ゲル化剤添加剤を含む放射線硬化性インク - Google Patents

硬化性ゲル化剤添加剤を含む放射線硬化性インク Download PDF

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Description

本明細書では、インクジェット用インク印刷装置での使用に理想的に適したインク組成物を記述する。実施形態では、インクは、放射線硬化性ゲル化剤添加剤を、着色剤とともに含む。インク用ビヒクルは、追加の放射線硬化性成分を、硬化用開始剤とともに含むこともできる。
デジタルカラー印刷の量は、来る何年間かで大幅な成長を経験するものと予想される。インクジェット印刷用インクによって得られたカラー画像は、パネルスタディでは、他のデジタル画像システムに比べて圧倒的に好ましい。インクジェットプリンタの所有に関わる総コストは、同様の容量の電子写真ユニットより最終的に安価になるという十分な論拠もある。
インクジェット装置は、当技術分野で知られており、したがってこのような装置の広範な説明は、本明細書では必要でない。インクジェット印刷システムには、一般に連続流れ(continuous stream)とドロップオンデマンドの2つのタイプがある。
相変化インクを利用して、直接基材上にまたは中間体転写部材上に印刷する圧電インクジェット装置の典型的な設計では、インクジェットヘッドに対して基材(受像部材または中間体転写部材)が4〜6回回転(インクリメンタル移動(incremental movement))する間に、適切に着色されたインクを噴射することによって、画像が塗布される。すなわち、各回転の間に、基材に対してプリントヘッドのわずかな並進運動(translation)がある。この手法によって、プリントヘッド設計が簡素化され、このわずかな運動によって、良好な小滴の位置合わせ(registration)が確保される。ジェット操作温度で、液体インクの小滴は印刷装置から吐き出され、このインクの小滴は記録基材の表面と直接、または加熱された中間体転写ベルトまたはドラムを介して接触するとき、急速に固化して、所定のパターンの固化したインク液滴が形成される。
ワックス様固体インクを利用する圧電インクジェット装置は、通常は2つの欠点をもつ。第1に、形成された画像は、現時点ではあまり堅牢ではなく、すなわち形成された画像は、容易に損傷を受けやすく、例えば容易に引っかかれる。第2に、従来の固体ホットメルトインクの溶融および噴射に必要とされる噴射温度がより高いため、プリンタは多量のエネルギーを消費する。
一般に上記のタイプのインクジェットプリンタとともに使用される従来の相変化ホットメルトインクは、しばしばワックス系インク用ビヒクル、例えば結晶性ワックスを利用する。このような結晶性ワックスを使用するには、その装置を用いて印刷をする間中、プリントヘッドを少なくとも135℃に維持する必要がある。ワックス系インクを、このような高温に加熱して、その粘度を適切な噴射のために低下させる。さらに、プリントヘッドを冷却し、再加温する場合、大量のインクを消費する長期のパージサイクルを実施しなければならない。この脆い結晶性ワックスは、頑強な画像を提供することもなく、容易に引っかかれる。これは、ワックス系インクが一般に室温より高い温度で結晶化し、したがって記録媒体に転写されたワックス系インクは、それ本来の硬質さと同じくらい本質的に硬質であるからである。エネルギーの大消費、パージ中の高価なインクの浪費、および脆弱な画像はすべて、顧客の不満を引き起こし、一部の市場では、どんな拡販もまったく阻んでしまう。
米国特許第6,547,380号明細書 米国特許第5,372,852号明細書 米国特許第5,892,116号明細書 国際公開第97/24364号パンフレット
周知の組成物および方法はその意図された目的のためには適切であるが、例えば噴射温度、融着寛容度(fusing latitude)、および画質に関して放射線硬化性インクの改善が依然として必要とされている。
上記及びその他の改善は、本明細書に記載されているインク、およびこのようなインクで画像を形成する方法によって実現される。
本発明は、少なくとも1種の硬化性モノマと、少なくとも1種の重合性有機ゲル化剤と、少なくとも1種の光開始剤と、および少なくとも1種の着色剤とを含有するインク用ビヒクルを含むインクである。
一実施形態では、インクは、放射線硬化性ゲル化剤材料、着色剤、および開始剤を含む。このインクは、追加の放射線硬化性モノマまたはオリゴマを含むこともできる。
すなわち、一実施形態では、圧電インクジェット装置で好ましく使用されるインクは、少なくとも1種の重合性有機ゲル化剤、少なくとも1種の光開始剤、および少なくとも1種の着色剤を含有するインク用ビヒクルを含む。ゲル化剤を使用すると、インクが、約30℃〜約50℃という極めて低温で少なくとも10cpsの粘度を有するゲル状態をなすことが可能になる。したがって、インクを、例えば約50℃〜約90℃という極めて低い噴射温度で、例えば中間体転写部材表面に噴射することができる。
インクで画像を形成する一実施形態では、インクを、インクのゲル化点を越える第1の温度に加熱し、インクがゲル状態をなす第2の温度に維持された中間体転写部材表面に噴射し、その後に中間体転写部材表面から受像基材に転写し、放射エネルギーに暴露させて、インクの重合性成分の重合を開始させる。インクは、中間体転写部材表面上でゲル状態をなすことが好ましく、ゲル状態のインク粘度は、噴射温度でのインクの粘度の少なくとも約10倍増加する。
インクで画像を形成する別の実施形態では、インクをインクのゲル化点を越える第1の温度に加熱し、インクがゲル状態をなす第2の温度、通常は室温またはそれをわずかに越える温度に維持された受像基材に直接印刷し、放射エネルギーに暴露させて、インクの重合性成分の重合を開始させる。
ここで、第1の温度は、約50〜約90℃、第2の温度は約30〜約50℃とすることができる。インクが中間体転写部材表面でゲル化状態を形成したときに、ゲル化状態のインクの粘度は、第1の温度でのインクの粘度の少なくとも約102.5倍増加することができる。
また、インクで画像を形成する一実施形態では、インクを、インクのゲル化点を越える第1の温度に加熱し、インクがゲル状態をなす第2の温度に維持された受像基材表面に直接噴射し、その後に放射エネルギーに暴露させて、インクの重合性成分の重合を開始させる。
ここで、第1の温度は、約50〜約90℃、第2の温度は約30〜約50℃とすることができる。インクが受像基材表面でゲル化状態を形成したときに、ゲル化状態のインクの粘度は、第1の温度でのインクの粘度の少なくとも約102.5倍増加することができる。
本明細書では、「硬化性(curable)」は、重合性、すなわち例えばカチオン経路およびラジカル経路を含めて、重合経路によって硬化することができる材料を意味する。
第1の実施形態では、インクは、少なくとも1種の放射線硬化性有機ゲル化剤、および少なくとも1種の着色剤を含む。
ゲル化剤は、ポリマではなく、すなわちモノマまたはオリゴマであることが好ましい。有機ゲル化剤は、所望の温度範囲内でのインクの粘度を劇的に上昇させるように機能する。特に、ゲル化剤は、インクの噴射温度より低い温度で、インク用ビヒクル内で固体様ゲルを形成する。ゲル相は、通常は固体様相と液相が共存して含まれ、固体様相は、液相全体に3次元網状構造を形成し、液相が巨視的レベルで流動するのを防ぐ。インクは、温度がインクのゲル化点を上下して変化する場合、ゲル状態と液体状態の間で熱可逆的な遷移を示す。ゲル再形成のこのサイクルは、幾度か繰り返すことができる。というのは、ゲルは、水素結合、芳香族間相互作用、イオン結合、配位結合、ロンドン分散相互作用などゲル化剤分子間の物理的非共有性相互作用によって形成されるからである。
実施形態のインクは、室温で液体でも、固体でもよい。放射線硬化性インクは、噴射温度で粘度が約5〜約20センチポイズ(cps)、好ましくは約8〜約16cpsであることが望ましい。好ましい実施形態では、インクを、低温、特に約50℃〜約90℃、好ましくは約60℃〜約85℃の温度で噴射する。インクは、約50〜約90℃の温度で約5〜約20cpsの粘度を有することが好ましい。また、インクは、約50〜約90℃の温度で約8〜約13cpsの粘度を有することが好ましい。
このような低い噴射温度では、インクに急速な相変化(すなわち、液体から固体または半固体へ)をもたらすために従来使用される、噴射されるインクとインクが噴射される基材との温度差はそれほど効果的にはなり得ない。したがって、ゲル化剤を使用して、基材に噴射されたインクにおける急速な粘度上昇に影響を与えることができる。特に、噴射されたインクの液滴は、受像媒体(例えば、紙)や中間体転写部材(例えば、転写融着(transfuse)ドラムまたはベルト)などインクのインク噴射温度より冷たい温度にある受理基材の所定の位置に、インクが液体状態からゲル状態(または半固体状態)への大幅な粘度変化を経験する相変化遷移の作用によって固定されるはずである。ゲル化されたインクは、事実上物理的ゲルであり、また水素結合やファンデルワールス疎水力などの非共有性結合によって一緒に保持されている熱可逆的で弾性のある、化学成分の凝集物または網状アセンブリでもある。
実施形態では、インクがゲル状態をなす温度は、例えば約30℃〜約50℃、好ましくは約30℃〜約40℃である。噴射温度の液体状態からゲル状態に冷却している際に、インクは、大幅な粘度変化を経験する。粘度上昇は、少なくとも102.5倍の粘度上昇であることが好ましい。
間接印刷技法、すなわち画像がまず中間体転写部材に噴射される技法では、インクを噴射した後、ドラムに被着されたインク画像の粘度が非常に上昇し、それによって汚れとならない安定で転写融着できる(transfusable)画像が得られる場合に、中間体転写表面からの最適転写効率、および最適印刷品質が実現できることが判明した。このインクに適したゲル化剤であれば、インク用ビヒクル中のモノマ/オリゴマを急速にかつ熱可逆的にゲル化し、30〜60℃の温度範囲にわたって狭い相変化遷移を示すはずである。インクのゲル状態は、転写融着温度、例えば約30〜約40℃での粘度が、噴射温度での粘度、例えば約65〜約80℃で約12〜約8cpsに比べて、最低限102.5cpsの上昇を示すはずであることも好ましい。さらに、ゲルインクは、転写融着温度での弾性率(G’max(最大))の値から推察することができる特性である、ドラムからの完全な転写が可能になるような良好な弾性特性を有することも好ましい。インクは、30〜50℃の温度範囲で少なくとも約10dyne/cmの弾性率を有することが好ましい。
インクがゲル状態にあるとき、インクの粘度は、少なくとも約1,000cps、好ましくは少なくとも約10,000cps、より好ましくは少なくとも約100,000cpsである。ゲル状態での好ましい粘度の値は、約102.5〜約10cps、より好ましくは約105.5〜約108.5cpsの範囲であるが、粘度はこれらの範囲外とすることもできる。
好ましい実施形態では、両親媒性特性を有する硬化性有機ゲル化剤が設計される。硬化性有機ゲル化剤は、官能性N−アシル−1,ω−アミノ酸誘導体、2官能性(1R,2R)−トランス−1,2−ビス(ウレイド)シクロヘキサン誘導体、および/または2官能性オルトビス(ウレイド)ベンゼン誘導体などの1次元自己凝集性分子のうちから選択されることが好ましい。これらのゲル化剤は、液体または固体であるインク、および高いレベルの液体/固体可塑剤を含有するインク、例えばプラスチゾル(plastisol)インク中で使用することができる。ゲル化剤は、水素によって、場合によっては共有結合によって増大されたレジリエンス(resilience)を与える。
官能性N−アシル−1,ω−アミノ酸誘導体は、ミーデン−グンデルト(Mieden−Gundert)によってAngew.Chem.Int.Ed.2001年、40巻、17号、3164〜3165頁に記載されているもののいずれかとすることができる。2官能性(1R,2R)−トランス−1,2−ビス(ウレイド)シクロヘキサン誘導体は、デルース(De Loos)らによって、J.Am.Chem.Soc.1997年、119巻、12675〜12676頁の「Remarkable Stabilization of Self−Assembled Organogels by Polymerization」というタイトルの論文に記載されているもののいずれかとすることができる。
以下の硬化性ゲル化剤、またはゲル化剤の混合物は、低エネルギーインク組成物の設計に好ましい。これらのゲル化剤は、低融点硬化性組成物中10−4〜10−1モル/リットル、好ましくは5×10−4〜10−2モル/リットルの濃度範囲でゲル化剤として使用することができる。したがって、ゲル化剤は、好ましくはインクの約1〜約20重量%、より好ましくはインクの約2〜約10重量%を占める。インク中の有機ゲル化剤の量を増加すると、通常はゲル状態から液体状態への遷移が起こる温度が上昇する。したがって、ゲル化剤の量を調整することによってゲル−液体遷移温度などインクの物理的諸特性を調整することが可能である。せん断、応力、および加熱または冷却速度など画像処理のための様々な条件を選択することによって、ゲルから液体への遷移を調整することも可能である。
この実施形態で好ましい具体的な硬化性有機ゲル化剤として、以下の例を挙げることができる。





他の好ましい重合性ゲル化剤には、2001年11月24〜28日にフランスのオートラン(Autrans)で開催されたSAFIN 2001,Euroconference on Self−Assembled Fibrillar Networksで開示されたものも含まれる。以下のものは、U.ベギン(U.Beginn)らによる。

および、以下のものは、ベルティエ D.(Berthier D.)らによる。
さらに、極めて多数の有機ゲル化剤の一覧が、その全体を参照により本願に引用して援用する米国特許出願公開第2004−0065227A1号に記載されている。そこに記載されている有機ゲル化剤のいずれも、硬化性基または重合性基、すなわちゲル化剤を硬化性にし、インクの放射線硬化で形成される網状構造に参加させることが可能になる基を含むように改変される限り、本明細書のインクに使用することができる。この点で、有機ゲル化剤をカチオン硬化性とする場合は、有機ゲル化剤を、エポキシ、ビニルエーテル、またはスチレン基などのカチオン硬化性基を含むように改変することができる。有機ゲル化剤をラジカル硬化性とする場合は、ゲル化剤を、アクリラート基、メタ(アクリラート)基、またはアリルエーテル基などを含むように改変することができる。米国特許出願公開第2004−0065227A1号に記載されるゲル化剤をこのような反応性基、硬化性基を含むように改変することは、適切な任意の技法で行うことができ、その技法例は当業者によく理解されており、したがって本明細書で詳述する必要はない。上記に述べるように改変することができる米国特許出願公開第2004−0065227A1号に記載の適切なゲル化剤には、例えばウレイドピリミドン、および以下のものが含まれる。

(ただし、Xは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、式−OR50のアルコキシ基、または式−NR9192のアミノ基であり、R38、R39、R50、R91、およびR92はそれぞれ、その他とは独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、またはアルキルアリール基である)、








(ただし、R52、R56、R57、およびR58の少なくとも1つが水素原子であることを条件として、R51、R52、R55、R56、R57、およびR58はそれぞれ、その他とは独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、またはアルキルアリール基であり、R53は、アルキレン基、アリーレーン基、アリールアルキレン基、アルキルアリーレーン基、アルキレンオキシ基、アリーレーンオキシ基、アリールアルキレンオキシ基、アルキルアリーレーンオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレーンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、またはポリアルキルアリーレーンオキシ基であり、R54は、アルキルまたはアルキレン基、アリールまたはアリーレーン基、アリールアルキルまたはアリールアルキレン基、アルキルアリールまたはアルキルアリーレーン基、アルコキシまたはアルキレンオキシ基、アリールオキシまたはアリーレーンオキシ基、アリールアルキルオキシまたはアリールアルキレンオキシ基、アルキルアリールオキシまたはアルキルアリーレーンオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレーンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、ポリアルキルアリーレーンオキシ基、シリルまたはシリレン基、シロキサン基、ポリシリレン基、またはポリシロキサン基である)、




上記化学式において、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基1個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基2個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基3個である。



上記化学式において、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基4個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基1個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基2個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基3個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基4個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基1個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基2個である。

上記化学式において、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基3個、VORANOL 370−末端ヒドロキシ基4個である。
(ただし、VORANOL 370は、

である(ただし、a、b、c、d、e、f、およびgはそれぞれ、エチレンオキシド繰り返し単位の数を表す整数であり、出発材料(ただし、末端基はすべて、ヒドロキシ基で終端されている)の分子量は約1,040である)、

(ただし、RおよびRはそれぞれ、その他とは独立して、1〜約18個の炭素原子をもつアルキル基である)。
実施形態では、インクは、1つまたは複数の反応性希釈液(reactive diluent)、すなわち、所望の温度範囲内でインクの噴射およびゲル化を実現するようにインクの粘度/レオロジーを適切に調整するためにインク用ビヒクル中に含むことができる硬化性モノマまたはオリゴマを含むことも好ましい。放射線硬化性希釈液は、その中に1つまたは複数の不飽和官能基を含有する材料を含むことが好ましい。
例えば、有機ゲル化剤がカチオン硬化性である(例えば、エポキシ、ビニルエーテル、またはスチレン基を含む)場合、追加のカチオン硬化性モノマまたはオリゴマを、インク用ビヒクル中に含むことができる。
このような放射線カチオン硬化性モノマには、例えば脂環系エポキシド、好ましくは1つまたは複数の多官能性脂環系エポキシド類が含まれ得る。エポキシ基は、内部または終末部のエポキシ基とすることができる。多重官能性ビニルエーテルを使用することもできる。硬化性モノマ/オリゴマの追加の例には、以下のものが含まれる。



上記において、C2y+1は、分岐鎖および直鎖で、y>9であり、Xは、OまたはNHとすることができ、Cは、以下のものとすることができる。また、R=CHの場合、R=H、R=Hの場合、R=CHであり、プロピルオキシ(PO)単位は異性体混合物である。



または、
このような放射線ラジカル硬化性モノマには、例えばアクリラートおよびメタクリラートモノマが含まれ得る。比較的に非極性のモノマとして、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、およびアクリル酸ブチルを挙げることができる。さらに、多重官能性アクリラートモノマ/オリゴマを、反応性希釈液としてだけでなく、硬化画像の架橋密度を上昇させ、それによって画像靭性(images toughness)を向上することができる材料としても使用することができる。多重官能性アクリラート類およびメタアクリラート類として、ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリラート、1,2−エチレングリコールジ(メタ)アクリラート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリラート、1,12−ドデカノールジ(メタ)アクリラート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリラート(Sartomer Co.Inc.からSR 9003として市販)、ヘキサンジオールジアクリラート、トリプロピレングリコールジアクリラート、ジプロピレングリコールジアクリラート、アミン変性ポリエーテルアクリラート類(PO 83 F、LR 8869、および/またはLR 8889として市販(すべてBASF Corporationから市販))、トリメチロールプロパントリアクリラート、グリセロールプロポキシラートトリアクリラート、ジペンタエリトリトールペンタ−/ヘキサ−アクリラート、エトキシ化ペンタエリトリトールテトラアクリラート(Sartomer Co.Inc.からSR 494として市販)などを挙げることができる。
反応性希釈液材料は、インクに、インクの例えば0〜約70重量%、好ましくは約10〜約60重量%の量で添加することが好ましい。
インク組成物は、着色剤も含む。染料、顔料、その混合物などを含めて、所望のまたは有効な任意の着色剤をインク中で使用することができる。ただし、着色剤がインク用ビヒクルに溶解または分散できることを条件とする。組成物は、カラーインデックス(C.I.)の油溶性染料(Solvent Dyes)、分散染料(Disperse Dyes)、改質酸性および直接染料(modified Acid and Direct Dyes)、塩基性染料(Basic Dyes)、硫化染料(Sulphur Dyes)、建染め染料(Vat Dyes)など従来のインク着色剤材料と組み合わせて使用することができる。
着色剤は、好ましくは、インク中に例えばインクの約0.1〜約15重量%、好ましくはインクの約0.5〜約6重量%の量で含まれている。
インクは、開始剤、例えば放射線、例えばUV光線を吸収して、インクの硬化性成分の硬化を開始する光開始剤も含む。ラジカル硬化性インク、例えばアクリラート基含有またはポリアミド含有インク用の開始剤として、ベンゾフェノン類、ベンゾインエーテル類、ベンジルケタール類、α−ヒドロキシアルキルフェノン類、α−アミノアルキルフェノン類、およびCibaからIrgacureおよびDarocurの商標で販売されているアシルホスフィン光開始剤などの光開始剤を挙げることができる。具体的な例には、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(BASF Lucirin TPOとして市販)、2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルホスフィンオキシド(BASF Lucirin TPO−Lとして市販)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニル−ホスフィンオキシド(Ciba Irgacure 819として市販)、および他のアシルホスフィン類、2−メチル−1−(4−メチルチオ)フェニル−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン(Ciba Irgacure 907として市販)、および1−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(Ciba Irgacure 2959として市販)、2−ベンジル 2−ジメチルアミノ 1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−1(Ciba Irgacure 369として市販)、チタノセン類、イソプロピルチオキサントン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィン酸エチルエステル、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン、ベンジル−ジメチルケタール、およびその混合物が含まれる。アミン相乗剤(amine synergist)、例えばエチル−4−ジメチルアミノベンゾアートや2−エチルヘキシル−4−ジメチルアミノベンゾアートなども挙げることができる。これらの光開始剤は、通常は約200〜約420nmの波長において放射線を吸収するが、チタノセン類は、最高約560nmの波長において吸収することができる。大多数のUV供給源は、石英球であるので、下限は、通常は石英の透過率によって決まる。この一覧は網羅的ではなく、UV光など所望の波長の放射線に暴露させるとラジカル反応を開始する周知の光開始剤をどれでも制限なしに使用することができる。
カチオン硬化性インク用の開始剤として、スルホニウム、スルホキソニウム、およびヨードニウム塩(例えば、アリールスルホニウムヘキサフルオロリン酸塩、UVI−6992としてDowから市販)、ならびにヘキサフルオロアンチモン酸ジアリールヨードニウム(SR 1012としてSartomer Company,Inc.から市販)(Spectra Group,Ltd.)と組み合わせた5,7−ジヨード−3−ブトキシ−6−フルオレン(H−Nu 470、H−Nu 535、およびH−Nu 635としてSpectra Group Ltd.から市販)などの増感酸(sensitized acid)などの光開始剤を挙げることができる。これらの光開始剤は、通常は約200〜約340nmの波長において放射線を吸収するが、チタノセン類は、最高約560nmの波長において吸収することができる。
インク中に含まれる開始剤の全量は、例えばインクの約0.5〜約15重量%、好ましくは約1〜約10重量%とすることができる。
インクは、インクの0〜約50重量%、好ましくは約10〜約35重量%の低分子量ワックスまたは熱溶媒(thermal solvent)を場合によっては含むことができる。これらの材料は、室温でのインクの粘度を上昇させ、しばしばインクを固体または半固体にするために含むことができる。噴射温度に加熱すると、室温では固体のこれらの材料は、インク成分の相溶化溶媒として機能することができ、したがってその名前は熱溶媒という。インクに含まれるワックスの例は、例えばパラフィン類、微結晶性ワックス類、ポリエチレンワックス類、エステルワックス類、アミドワックス類、脂肪酸類、脂肪アルコール類、脂肪アミド類、および他のワックス質材料とすることができる。インクに含まれる熱溶媒の例は、例えば低分子量ポリオール類等のポリオール類、スルホンアミド材料(例えば、メチルスルホンアミド)、ウレア、エチルウレア、エチレンカーボナート、テトラヒドロ−チオフェン−1,1−ジオキシド、アニス酸メチル、1,10−デカンジオールや1,12−ドデカンジオールなどの2官能性脂肪アルコール類、ピリジンN−オキシド(mp 61〜65℃)、アセトアミド(mp 79〜81℃)、アクリルアミド(mp 84〜86℃)、スルファミド(mp 91〜92℃)、マレイミド(mp 92〜94℃)、ピラゾール(mp 67〜70℃)、およびイミダゾール(mp 90〜91℃)とすることができる。
一実施形態では、2官能性脂肪アルコールを熱溶媒として、インクの約25〜約35重量%の量で含むことが好ましい。このような実施形態では、脂肪アルコール類は、カチオン硬化中に反応して、硬化網状構造の一部分となることができるので、ラジカル硬化よりカチオン硬化を使用する方が有利となり得る。
インクは、酸化防止剤を場合によっては含むこともできる。インク組成物のオプションの酸化防止剤は、画像を酸化から保護し、またインク調製プロセスの加熱部分の間インク成分をも酸化から保護する。缶安定化剤中の適切な酸化防止剤の具体的な例には、米国コネチカット州ミドルベリー(Middlebury)のCrompton Corporationから市販されているNAUGARD(商標)524、NAUGARD(商標)635、NAUGARD(商標)A、NAUGARD(商標)I−403、およびNAUGARD(商標)959、ならびにCiba Specialty Chemicalsから市販されているIRGANOX(商標)1010、Irgastab UV 10などが含まれる。オプションの酸化防止剤は、存在する場合、一実施形態ではインクの少なくとも約0.01重量パーセント、別の実施形態では、インクの少なくとも約0.1重量パーセント、さらに別の実施形態では、インクの少なくとも約1重量パーセント、一実施形態では、インクの約20重量パーセント以下、別の実施形態では、インクの約5重量パーセント以下、さらに別の実施形態では、インクの約3重量パーセント以下の所望のまたは有効な任意の量でインク中に存在するが、この量はこれらの範囲外とすることができる。
インクは、硬化性ゲル化剤によって形成された網状構造の反応性の程度を制御する助けとなる非反応性作用物質(non-reactive agent)を場合によっては含むこともできる。非反応性の反応性制御剤は、反応性ゲル化剤化合物の非反応性モデルを含むことができる。非反応性オルガノゲル化剤は、低分子質量を有することが好ましく、N−アシル−1,ω−アミノ酸誘導体が最も好ましい。このような反応性制御剤の例は、下記のものである。
インクへの他のオプションの添加剤には、UNIPLEX(商標)250(Uniplexから市販)、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸アルキルベンジル(SANTICIZER(商標)278)などMonsantoから商標SANTICIZERで市販されているフタル酸エステル可塑剤、リン酸トリフェニル(Monsantoから市販)、KP−140(商標)、リン酸トリブトキシエチル(FMC Corporationから市販)、MORFLEX(商標)150、リン酸ジシクロヘキシル(Morflex Chemical Company Inc.から市販)、トリメリット酸トリオクチル(Eastman Kodak Co.から市販)などの可塑剤が含まれ、インクの約0.1〜約25重量%、好ましくはインクの約1〜約20重量%の量で添加することができる。
本発明の実施形態のインクは、さらに従来のタイプの添加剤を含んで、このような従来の添加剤に伴う周知の官能性を利用することができる。このような添加剤には、例えば脱泡剤、スリップ剤および均展剤、顔料分散剤などが含まれることがある。
インクは、任意の適切な技法で調製することができる。一例として、まず、インクの任意の非反応性成分を、例えば相溶性の低分子ワックス、および/または熱溶媒から構成される選択された溶融ビヒクルに溶解し、次いで適切な温度で加熱しながら、特定の量、好ましくはインクの50%未満、より好ましくは10重量%未満の硬化性ゲル化剤を添加し、その後混合物を撹拌しながら、(好ましくは、熱溶媒においてコンセントレート(concentrate)として)染料または顔料分散液を添加することによってインクを調製することができる。最後に、必要とされた量の1つ又は複数の開始剤を添加すべきである。次いで、インクを、好ましくは高温において、1枚のフィルタまたは一連のフィルタでろ過し、最終ろ過は1.0ミクロンフィルタで行って、より大きな粒子状物質を除去することができる。インクの調製方法は、インクの調製に使用される反応性ゲル化剤のタイプに対応できるように変更することができる。例えば、ゲル化剤のコンセントレートを、他成分を追加する前にインクの成分の1つとして調製することができる。インク調製方法の別の例は、下記の実施例に記載する。
本明細書に記載のインクは、約50℃〜約90℃、好ましくは約60℃〜約85℃の温度で噴射されることが好ましい。噴射されるとき、インクは、粘度が好ましくは約8〜約16cps、最も好ましくは約10〜13cpsである。したがって、インクは、圧電インクジェット装置での使用に理想的に適している。
インクは、溶融インクの小滴が像様パターンとして記録基材に吐き出されると、その記録基材が最終記録基材である直接印刷インクジェット方法用の装置に使用することができる。この実施形態では、インクを、インクのゲル化点を越える第1の温度に加熱し、受像基材上に直接印刷する。受像基材は、インクがゲル状態をなす第2の温度、好ましくは上記に述べたように室温またはそれをわずかに超える温度に維持することが好ましい。例えば、基材を、約30℃〜約50℃、好ましくは約30℃〜約40℃の温度に維持することができる。この方式では、噴射されたインクは、急速にゲルをなすことができ、このゲルは硬化するまで基材の表面上に維持される可能性がある。基材上のインクは、放射エネルギーに暴露されて、インクの重合性成分の重合が開始する。
インクは、中間体転写基材、例えば中間体転写融着ドラムまたはベルト上に噴射するのに理想的に適している。適切な設計では、インクジェットヘッドに対して中間体転写融着部材が4〜6回回転(インクリメンタル移動(incremental movement))する間に、適切に着色されたインクを噴射することによって、画像を塗布することができる。すなわち、各回転間に、基材に対してプリントヘッドのわずかな並進運動(translation)がある。この手法によって、プリントヘッド設計が簡素化され、このわずかな運動によって、良好な小滴の位置合わせが確保される。転写融着によって、高品質画像が急速回転転写部材上に構築されることが可能になるので、転写融着、すなわち転写および融着ステップは画像を形成する際に望ましいものである。この手法によって、プリントヘッド設計が簡素化される一方、ヘッドのわずかな運動によって、良好な小滴の位置合わせが確保される。
実施形態では、部材を、その表面温度が狭い温度範囲内に維持されるように加熱し、それによって広範囲の環境条件にわたってインクのゲル化特性が制御されることが好ましいが、中間体転写部材表面は、室温とすることができる。この温度範囲は、インク用のゲル状態温度範囲内であることが好ましい。例えば、表面を、約30℃〜約50℃、好ましくは約30℃〜約40℃の温度に維持することができる。この方式では、噴射されたインクは、急速にゲルをなすことができ、このゲルは受像基材に転写されるまで転写部材の表面上に維持される。
中間体転写部材表面上に噴射すると、中間体部材表面上でインクの限られた硬化がもたらされるように、噴射されたインクを限られた程度で放射線に暴露することができる。しかし、ゲル状態はしばしば所望のレオロジーをインクの液滴に付与するのに十分であるので、この中間体硬化ステップは、必ずしも必要ではない。
中間体転写部材に噴射し、任意でその上に中間体を硬化することに続いて、インクはその後、受像基材に転写される。インクは、画像を紙上に形成するのに使用することが最も好ましいが、基材は、紙、繊維、透明紙など任意の適切な材料とすることができる。基材に転写した後、次いで基材上の画像を、適切な波長、主にインク開始剤が放射線を吸収する波長の放射線に暴露することによって、インクを硬化する。これによって、インクの硬化反応が開始される。放射線暴露は、長時間を必要とせず、例えば約0.05〜約10秒、より好ましくは約0.2〜約2秒とすることができる。これらの暴露時間はより頻繁に、UVランプ下を通過するインクの基材速度で表される。例えば、UV Fusion(メリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg))から市販のマイクロ波で作動されるドープ処理水銀球(doped mercury bulb)を、幅10cmの楕円形鏡アセンブリに配置する。複数のユニットを直列に配置することができる。したがって、ベルト速度が0.1ms−1であれば、画像のある1点が1つのユニットの下を通過するのに1秒かかるはずであり、ベルト速度が4.0ms−1であれば、4つのバルブアセンブリの下を通過するのに0.2秒かかるはずである。インクの重合性成分を硬化する放射線は、キセノンランプ、レーザー光線、DまたはHバルブ等に限定されないがこれらを含めて様々な考え得る技法によって提供されることが好ましい。望むならまたは必要なら、硬化光をフィルタにかけてもよい。インクの硬化性成分は反応して、適切な硬度の硬化または架橋網状構造を形成する。好ましくは、硬化は、実質的完了から完了までである。すなわち、硬化性成分の少なくとも75%が硬化(反応、かつ/または架橋)されている。これによって、インクが実質的に硬化し、それによって引っかき抵抗性がさらにより高くなることが可能になり、基材上の透き通し(showthrough)の量も十分に制御される。
インクの硬化をさらに進めようとインクを処理するために、インクはオプションの加熱手順を受けることもできる。この手順は、カチオン硬化インクで使用できることが有利である。
一実施形態では、直接印刷方法または間接印刷方法によってインク画像を最終基材上に配置した後、こうして形成された画像を、インクの熱硬化を可能にするには十分高く、インク流れ、および/またはインク成分の熱分解を制限するには十分低い温度にかける。特定の一実施形態では、印刷方法は、硬化性インクの小滴を印刷装置から最終基材に直接吐き出し、続いて画像を加熱硬化させる直接印刷方法である。
一実施形態では、インクは、転写融着に使用される温度範囲でゲル状態である。これらの条件下で、パイル高さ(pile height)を低く、かつ透き通しを最小限にして、インク画像を最終記録基材に融着させることができる。別の実施形態では、インクは、画像を融着させるまたは後融着させるのに使用される温度範囲でゲル状態である。ゲルインクを、より幅広い温度範囲にわたって、通常はゲル化点として定義される温度を下回る全温度で、従来のワックス系インクに比べて低い圧力で、融着させることができるので、本発明のインクの融着および/または転写融着の寛容度(latitude)は、従来のワックス系固体インクの寛容度に比べて非常に増大している。一方、ワックス系インクでは、溶融遷移がシャープであって、紙などの多孔質基材に深く浸透する低粘度の液体がもたらされ、許容できない透き通しをもつ画像が生成される。これらは、ワックスの融点をはるかに越える温度で融着させることができず、固体ワックスを紙に融着させる助けとなるように高い転写融着圧力を必要とすることがある。このような圧力は、本発明のインクで使用することができるが、頑強な画像を生成する上で必要でない。
別の実施形態では、溶融インクの小滴が像様パターンで吐き出される記録基材は、最終記録基材であろうと中間体転写部材であろうと、インクがゲル状態である温度、すなわち溶融または液体状態から冷却した場合にゲル化が開始するより低い温度で維持される。冷却すると、あるいは間接印刷方法の場合は最終基材に転写すると、網状構造はインク用ビヒクル内で凍結する。
間接印刷方法を用いる場合、中間体転写部材の中または近くに加熱装置を配置することによってなど任意の所望のまたは適切な方法によって、中間体転写部材を加熱することができる。場合によっては、溶融インクの小滴を中間体転写部材に吐き出す前に、犠牲液体(sacrificial liquid)の層を中間体転写部材に塗布することができ、それによって溶融インクの液滴が中間体転写部材上の犠牲液体層に吐き出される。中間体転写部材から最終記録基材への転写は、任意の所望のまたは適切な方法によるものとすることができる。
本発明の実施形態をさらに例示するために、以下の実施例インクを調製した。
エシュ(Esch)J.V.ら、Chem.Eur.J.1997年、3巻、1238〜1243頁、ゲサー(Gesser)H.D.およびゴスワニ(Goswani)、P.C.、Chem.Rev.1989年、89巻、765〜788頁、ならびにル(Lu)X.ら、Science 1992年、25巻、971〜972頁に記載されるように、メタクリラート官能基をもつイソシアナートを(1R,2R)−トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンに添加することによって、ゲル化剤A(白色粉末)を合成する。「A」の特性は、マイケデロース(Maaike de Loos)らによって、J.Am.Chem.Soc.、1997年、119巻、12675〜12676頁に報告されている。
ゲル化剤Aは以下の通りである。
N−アシル−1,ω−アミノ酸化合物である化合物Bを以下の通りに合成した。1.96g(2当量)の酪酸クロライド(Aldrich)をTHF(Aldrich)約75mL中で混合した。この撹拌された混合物中に、1.77g(2.2当量)のトリエチルアミン(Aldrich)、および1.6g(1当量)の11−アミノドデカン酸(Aldrich)を添加した。次いで、反応生成物をまず酢酸エチルと1M HCl溶液で、次いで酢酸エチルと水で洗浄した。混合物を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレータで除去した。生成物を最後に真空乾燥して、1.8g(収率90%)の化合物Bを得た。その構造はH−NMRで検証し、融点73℃は、示差走査熱分析によって得た。
化合物Bは以下の通りである。
2−ヘキサデシル−1−イコサノールの3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸エステルを、同時継続中の出願(「官能化ワックスのインクジェット用インク(Ink Jet Ink of Functionalized Waxes)」)実施例IIIに記載するように調製した。
アルゴン導入口、撹拌棒、および蒸留装置を装備した100mL三口フラスコに、2−ヘキサデシル−1−イコサノール(5.02g、9.6mmol、Tomah Products,Inc.から入手)、3,4−エポキシシクロへキサンカルボン酸メチル(ERL−4140、4.81g、31mmol、Dow Chemical Companyから入手)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO(商標)、0.56g、5.0mmol、Sigma−Aldrichから入手)、およびトルエン(15mL)を添加した。反応混合物を、メタノールが受器フラスコに収集されなくなるまで還流し、反応の完結はH NMRスペクトロスコピーで確認した。蒸留の蒸留釜(still pot)をトルエン(15mL)で希釈し、食塩水(3回×15mL)で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を真空で除去した。過剰の3,4−エポキシシクロへキサンカルボン酸メチルを減圧下でクーゲルロール(Kugelrohr)蒸留によって除去して、粘着性ワックス質白色固体の2−ヘキサデシル−1−イコサノールの3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸エステル5.45g(88%)が得られた。H NMR(CDCl,δ):4.00(dd,J=5.6,2.2Hz,2H),3.26〜3.18(m,2H),2.60〜2.45(m,1H),2.33〜1.22(m,71H),0.90(t,J=6.7Hz,6H)。
硬化性インク配合物を以下の通りに調製した。ゲル化剤A(最終インクの4.5重量%)を、アクリル酸イソデシル(Sartomer SR395)(34重量%)、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール(Sartomer SR 494)(3重量%)、およびジプロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリラート(Sartomer SR9003)(23.5重量%)、熱溶媒の1,12−ドデカンジオール(mp=81〜84℃)(30重量%)、着色剤のソルベントブルー37(Keystone Aniline Corp.)(最終インクの2重量%)、および開始剤のIrgacure 369(Ciba)(1.0重量%)とIrgacure 907(Ciba)(2.0重量%)を含む、約85℃に保持された混合物に溶解した。
得られたインクを、加熱されたMOTT(登録商標)装置(Mott Metallurgicalから入手)によってWhatmanろ紙No.3を使用し、圧力約15ポンド/平方インチでろ過した。ろ過されたインクは、噴射温度約85℃で粘度約8〜13cpsであると考えられる。
硬化性インク配合物を以下の通り調製した。ゲル化剤A(最終インクの4重量%)を、アルコキシ化テトラヒドロフルフリルアクリラート(Sartomer CD611)(28重量%)、アクリル酸イソデシル(Sartomer SR395)(24重量%)、および3官能性ポリエーテルアクリラート(Laromer PO 43 F、BASF)(7重量%)、熱溶媒の1,10−デカンジオール(mp=72℃)(30重量%)、着色剤のポリマ分散剤変性(modified)ピグメントブルー15:4(Sun Chemicals)(4重量%)、2つの開始剤のIrgacure 369(Ciba)(1.0重量%)とIrgacure907(Ciba)(2.0重量%)を含む、85℃に保持された混合物に溶解した。
得られたインクを、加熱されたMOTT(登録商標)装置(Mott Metallurgicalから入手)によってWhatmanろ紙No.3を使用し、圧力約15ポンド/平方インチでろ過した。ろ過されたインクは、噴射温度約85℃で粘度約8〜13cpsであると考えられる。
硬化性インク配合物を以下の通り調製した。ゲル化剤A(最終インクの2重量%)、および実施例IIの化合物B(最終インクの2重量%)を、アルコキシ化テトラヒドロフルフリルアクリラート(Sartomer CD611)(28重量%)、アクリル酸イソデシル(Sartomer SR395)(24重量%)、および3官能性ポリエーテルアクリラート(Laromer PO 43 F、BASF)(7重量%)、熱溶媒の1,10−デカンジオール(mp=72℃)(30重量%)、着色剤のポリマ分散剤変性(modified)ピグメントブルー15:4(Sun Chemicals)(4重量%)、2つの開始剤のIrgacure 369(Ciba)(1.0重量%)とIrgacure907(Ciba)(2.0重量%)を含む、85℃に保持された混合物に溶解した。
得られたインクを、加熱されたMOTT(登録商標)装置(Mott Metallurgicalから入手)によってWhatmanろ紙No.3を使用し、圧力約15ポンド/平方インチでろ過した。ろ過されたインクは、噴射温度約85℃で粘度約8〜13cpsであると考えられる。
カチオン硬化性インク配合物を以下の通り調製した。実施例IIIによる2−ヘキサデシル−1−イコサノールの3,4−エポキシシクロへキサンカルボン酸エステル(インク全量の1.5重量%)、および実施例IIの化合物B(最終インクの2.5重量%)を、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート(Dow UVR−6128)(28重量%)、およびエポキシ化プロピレングリコールジオレアート(Atofina Vikoflex 5075)(33.5重量%)、熱溶媒の1,10−デカンジオール(mp=72℃)(30重量%)、着色剤のソルベントブルー37(Keystone Aniline Corp.)(2重量%)、および開始剤のヘキサフルオロリン酸アリールスルホニウム塩(Dow UVI−6992)(2.5重量%)の混合物に溶解した。
得られたインクを、加熱されたMOTT(登録商標)装置(Mott Metallurgicalから入手)によってWhatmanろ紙No.3を使用し、圧力約15ポンド/平方インチでろ過した。ろ過されたインクは、噴射温度約85℃で粘度約8〜13cpsであると考えられる。
硬化性インク配合物を以下の通り調製した。下記ゲル化剤(4重量%)、

を、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロへキサンカルボキシラート)(Dow UVR−6110)(34重量%)、トリエチレングリコールジビニルエーテル(DVE−3 BASF)(18重量%)、および1−(エテニルオキシ)−ドデシルアルコール(DDVE、ISP)(8重量%)、熱溶媒の1,10−デカンジオール(mp=72℃)(30重量%)、着色剤のソルベントブルー37(Keystone Aniline Corp.)(2重量%)、および開始剤のヘキサフルオロリン酸アリールスルホニウム塩(Dow UVI−6992)(2.5重量%)の混合物に溶解した。
得られたインクを、加熱されたMOTT(登録商標)装置(Mott Metallurgicalから入手)によってWhatmanろ紙No.3を使用し、圧力約15ポンド/平方インチでろ過した。ろ過されたインクは、噴射温度約85℃で粘度約8〜13cpsであると考えられる。
硬化性インク配合物を以下の通り調製した。ゲル化剤A(最終インクの4.5重量%)を、アクリル酸イソデシル(Sartomer SR395)(44重量%)、Ebycryl 812(米国ジョージア州スミュルナ(Smyrna)のUCB Chemical Corpから市販のポリエステルアクリラートオリゴマ)(20重量%)、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール(Sartomer SR 494)(3重量%)、およびジプロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリラート(Sartomer SR9003)(23.5重量%)、着色剤のソルベントブルー37(Keystone Aniline Corp.)(最終インクの2重量%)、および開始剤のIrgacure 369(Ciba)(1.0重量%)とIrgacure 907(Ciba)(2.0重量%)を含む、約55℃に保持された混合物に溶解した。
得られたインクを、加熱されたMOTT(登録商標)装置(Mott Metallurgicalから入手)によってWhatmanろ紙No.3を使用し、圧力約15ポンド/平方インチでろ過した。ろ過されたインクは、噴射温度約85℃で粘度約8〜13cpsであると考えられる。

Claims (1)

  1. 少なくとも1種の硬化性モノマと、少なくとも1種の重合性有機ゲル化剤と、少なくとも1種の光開始剤と、および少なくとも1種の着色剤とを含有するインク用ビヒクルを含み、
    前記重合性有機ゲル化剤が、下記化合物から選択される少なくとも一つであることを特徴とするインク




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