JP5169892B2 - ベアリングレスモータのパラメータ設定方法 - Google Patents

ベアリングレスモータのパラメータ設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5169892B2
JP5169892B2 JP2009026021A JP2009026021A JP5169892B2 JP 5169892 B2 JP5169892 B2 JP 5169892B2 JP 2009026021 A JP2009026021 A JP 2009026021A JP 2009026021 A JP2009026021 A JP 2009026021A JP 5169892 B2 JP5169892 B2 JP 5169892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft support
command value
current command
control system
side control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009026021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010180974A (ja
Inventor
一伸 大井
正太 漆畑
大器 松橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2009026021A priority Critical patent/JP5169892B2/ja
Publication of JP2010180974A publication Critical patent/JP2010180974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5169892B2 publication Critical patent/JP5169892B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0474Active magnetic bearings for rotary movement
    • F16C32/0493Active magnetic bearings for rotary movement integrated in an electrodynamic machine, e.g. self-bearing motor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

本発明は、ベアリングレスモータのパラメータ設定方法に関する発明であり、軸支持力指令値から軸支持電流指令値を求める軸支持変調式に用いるパラメータを、正確且つ容易に設定できるように工夫したものである。
モータの軸受としては機械的な軸受が一般的である。しかし、機械的な軸受は、摩擦が発生するため潤滑剤が必要であり、また、摩耗により機械的に劣化するため定期的な交換が必要である。そのため、機械的な軸受を備えたモータでは、真空中や有害な気体中で使用する場合や、医療機器用ないし超高速駆動用に使用する場合には、制約があった。
この問題を解決するため、磁気軸受を採用したモータが開発されてきた。これは、電磁石により軸支持力を発生させる方式であり、軸と軸受が接触しないため潤滑剤が不要になり、また、摩耗しないことからメンテナンスフリーである。そのため、腐食性の高い気体中であっても使用でき、モータの適用範囲を広げることができた。
しかし、モータに、軸支持用の電磁石を追加的に備える必要があり、装置の大型化やコスト増加などの問題点が存在する。
一方、ベアリングレスモータも電磁力により軸支持を行うモータである。このベアリングレスモータは、1つの固定子に電動機巻線と軸支持巻線の2種類の巻線を備えている。そして、軸支持巻線に通電することより、軸支持力となる電磁力を発生させており、電動機巻線に通電することにより、回転力となる電磁力を発生させている。
ベアリングレスモータでは、電動機の機能と磁気軸受の機能を一体化したため、ベアリングレスモータ単体で、回転と軸支持の両方を行うことができる。そのため、磁気軸受の利点に加えて、装置の小型化やコストダウンが可能である。ベアリングレスモータは、更に幅広い分野への適用に向け、研究開発が進められている。
ここで、ベアリングレスモータの従来の制御システムの動作概要について、図4を参照して説明する。
ベアリングレスモータ10は、図4では簡略化して示しているが、固定子11に電動機巻線(図示省略)と軸支持巻線(図示省略)が備えられている。また、回転子(図示省略)には一般的には永久磁石が備えられている。
このベアリングレスモータ10には、回転子の回転を検出するロータリーエンコーダ12が配置されている。角度検出器13は、ロータリーエンコーダ12の出力を基に、回転子の回転角度を示す回転子角度θを求める。
固定子11には、静止座標系のα軸が交差する部分に、固定子11と回転子とのギャップを検出して軸変位を示す検出軸変位値αを出力するギャップセンサ14と、静止座標系のβ軸が交差する部分に、固定子11と回転子とのギャップを検出して軸変位を示す検出軸変位値βを出力するギャップセンサ15が配置されている。
このベアリングレスモータ10を制御する制御系としては、電動機巻線に電力を供給する駆動側制御系100と、軸支持巻線に電力を供給する軸支持側制御系200とがある。
まず、駆動側制御系100について説明する。
駆動側制御系100のインバータ101は、ベアリングレスモータ10の電動機巻線に三相電力を供給してモータを回転駆動する。
速度検出器102は、回転角度θを微分し、回転速度ωを出力する。偏差演算器103は、回転速度ωと速度指令値ω*を比較して、偏差速度Δωを求める。PIアンプ104は、偏差速度ΔωをPI(比例・積分)演算することにより、トルク(q軸)電流指令値imq *を出力する。
一方、励磁(d軸)電流指令値imd *は零とする。このようにしたのは、後ほど説明する軸支持変調式で用いる係数(KA,KB,KC,KD)が、トルク電流値imqだけでなく励磁電流値imdにも依存するためであり、励磁電流指令値imd *=0とすることにより制御の複雑さを防ぐのが目的である。
電流検出器105は、インバータ101から出力されるインバータ出力電流を検出し、dq変換器106は、検出されたインバータ出力電流をdq変換することにより、実際のトルク電流値imq及び励磁電流値imdを出力する。
偏差演算器107は、実際のトルク電流値imqとトルク電流指令値imq *を比較して、偏差トルク電流指令値Δimqを求め、電流制御器(ACRアンプ)108は偏差トルク電流指令値Δimqを基にq軸電圧指令値Vq *を求める。
偏差演算器109は、実際の励磁電流値imdと励磁電流指令値imd *を比較して、偏差励磁電流指令値Δimdを求め、電流制御器(ACRアンプ)110は偏差励磁電流指令値Δimdを基にd軸電圧指令値Vd *を求める。
dq逆変換器111は、d軸電圧指令値Vd *及びq軸電圧指令値Vq *をdq逆変換して、三相の電圧指令値Vu *,Vv *,VW *を出力する。
PWM変調器112は、三相の電圧指令値Vu *,Vv *,VW *をPWM変調してインバータ101に送り、インバータ101は電圧指令値Vu *,Vv *,VW *に応じた三相電流をベアリングレスモータ10の電動巻線に供給する。
次に、軸支持側制御系200について説明する。
軸支持側制御系200のインバータ201は、ベアリングレスモータ10の軸支持巻線に三相電力を供給して回転子を支持する。
この軸支持側制御系200には、静止座標系のα軸方向に関してモータ回転軸がモータ中心に位置するような指令をする軸変位指令値α*と、静止座標系のβ軸方向に関してモータ回転軸がモータ中心に位置するような指令をする軸変位指令値β*が入力される。
偏差演算器202は、軸変位指令値α*と検出軸変位値αを比較して偏差軸変位値Δαを求め、PIDアンプ203は、偏差軸変位値ΔαをPID(比例・積分・微分)演算することにより軸支持力指令値Fα*を出力する。
偏差演算器204は、軸変位指令値β*と検出軸変位値βを比較して偏差軸変位値Δβを求め、PIDアンプ205は、偏差軸変位値ΔβをPID(比例・積分・微分)演算することにより軸支持力指令値Fβ*を出力する。
ところで、ベアリングレスモータ10では、駆動側の磁気と軸支持側の磁気が磁気的に干渉するため、軸支持力Fα,Fβと軸支持電流値iα,iβは一対一の対応関係にならない。
そこで、軸支持変調式演算器206は、軸支持力指令値Fα*,Fβ*、回転子角度θ、トルク電流指令値imq *を入力とし、さらに、テーブル(TA)207よりトルク電流指令値imq *に応じた係数KA,KB,KC,KDを呼び出し、後述する軸支持変調式を用いて演算することにより、磁気的干渉を打ち消しつつモータ回転軸を支持するための軸支持電流指令値iα*,iβ*を求める。これにより、駆動側と軸支持側の磁気的な干渉を打ち消すことができる。
電流検出器208は、インバータ201から出力されるインバータ出力電流を検出し、3相2相変換器209は、検出されたインバータ出力電流を3相2相変換することにより、実際の軸支持電流値iα,iβを出力する。
偏差演算器210は、実際の軸支持電流値iαと軸支持電流指令値iα*を比較して、偏差軸支持電流指令値Δiαを求め、電流制御器(ACRアンプ)211は偏差軸支持電流指令値Δiαを基にα軸電圧指令値Vα*を求める。
偏差演算器212は、実際の軸支持電流値iβと軸支持電流指令値iβ*を比較して、偏差軸支持電流指令値Δiβを求め、電流制御器(ACRアンプ)213は偏差軸支持電流指令値Δiβを基にβ軸電圧指令値Vβ*を求める。
2相3相変換器214は、α軸電圧指令値Vα*及びβ軸電圧指令値Vβ*を2相3相変換して、三相の電圧指令値Vx *,VY *,VZ *を出力する。
PWM変調器215は、三相の電圧指令値Vx *,VY *,VZ *をPWM変調してインバータ201に送り、インバータ201は電圧指令値Vx *,VY *,VZ *に応じた三相電流をベアリングレスモータ10の軸支持巻線に供給する。
次に、ベアリングレスモータ10の特性から導かれる軸支持変調式について説明する。ベアリングレスモータ10は、図5に示すような2極電動機・4極支持構造となっている(特許文献3参照)。即ち、図5において、U2,V2,W2が電動機巻線であり、U4,V4,W4が軸支持巻線である。
このベアリングレスモータ10を、直流電動機に等価変換したものを図6に示す。
図6では、2極の電動機巻線をNd,Nq、4極の軸支持巻線をNx,Nyで示している。ここで、図6に示すように、固定子を基準に静止座標系のαβ軸座標を定義し、回転子を基準に回転座標系のdq軸回転座標を定義する。dq軸とαβ軸の位相差をθとする。
軸支持電流isd,isqと軸支持力Fd,Fqとの間には、次式(1)のような関係がある。
Figure 0005169892
ここで、imqは駆動側のq軸電流、Fd,Fqはそれぞれ軸支持力のd軸成分,q軸成分、isd,isqは軸支持電流のd軸,q軸成分である。KA,KB,KC,KDは、いずれもimqに依存している。
この式より、軸支持力指令値Fα*,Fβ*から軸支持電流指令値isd *,isq *を求める変調式は、次式(2)のようになる。
Figure 0005169892
ここで、軸変位はαβ軸固定座標上での値を検出するため、アンプから出力される軸支持力指令値Fα*,Fβ*もαβ軸固定座標上での値になる。
よって次式(3)の、αβ軸固定座標からdq軸回転座標への変換が必要になる。
Figure 0005169892
また、インバータ側も固定座標上で制御をしているため、軸支持電流指令値を固定座標に変換する必要がある。ただし、軸支持巻線は4極構造であるため、位相差θを2倍する。
よって、dq軸側の軸支持電流指令値isd *,isq *をαβ軸側の軸支持電流指令値iα*,iβ*へ変換する式は次式(4)となる。
Figure 0005169892
以上をまとめると、次式(5)に示す軸支持変調式が得られる。
Figure 0005169892
軸支持変調式に使用する比例係数KA,KB,KC,KDは、事前にシミュレーションにより求め、結果をテーブル(TA)207に予め保存しておき、変調演算時にそのときのトルク電流指令値imq *から対応する比例係数KA,KB,KC,KDを呼び出している。
特開平10−94217 特開2001−339979 特開2004−120886
しかし、モータのシミュレーションモデルと実物との誤差や、鉄心の磁束飽和などの影響により、シミュレーションでは依存関係を高い精度で求めることはできない。
比例係数KA,KB,KC,KDの精度が低いと、モータ駆動時の軸の振れ回りや振動が発生し、トルク急変時には軸支持側制御系が不安定に陥る、軸が接触してしまうなどの問題が発生する。
そのため、ベアリングレスモータを扱う場合は手動でモータを試験して比例係数KA,KB,KC,KDを求めなければならない。特に、小型のベアリングレスモータの場合は実物の個体差により比例係数が大きく変化してしまうこともあり、交換や増設のたびに再試験が必要になってしまう。
本発明は、上記従来技術に鑑み、ベアリングレスモータの軸支持制御をするために用いる「軸支持変調式」の比例係数(パラメータ)KA,KB,KC,KDを正確・容易に求めることができる、ベアリングレスモータのパラメータ設定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
固定子に電動機巻線と軸支持巻線が施されたベアリングレスモータを2台備え、両ベアリングレスモータの回転子が共通の1本の回転軸により連結されると共に、両ベアリングレスモータの電動機巻線が直列に接続されているベアリングレスモータ装置と、
トルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、前記ベアリングレスモータの電動機巻線に供給する駆動側制御系と、
軸支持力指令値(Fα1 *,Fβ1 *)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα1 *,iβ1 *)を求め、この軸支持電流指令値(iα1 *,iβ1 *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第1の軸支持側制御系と、
軸支持力指令値(Fα2 *,Fβ2 *)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα2 *,iβ2 *)を求め、この軸支持電流指令値(iα2 *,iβ2 *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第2の軸支持側制御系と、
を有する制御システムにおいて、
前記比例係数(KA,KB,KC,KD)を予めシミュレーションにより予め求めておき、シミュレーションにより求めた比例係数(KA,KB,KC,KD)を用いて第1と第2の軸支持側制御系により軸支持運転をさせつつ前記トルク電流指令値(imq *)の値を順次変化させていき、
値を順次変化させていく前記トルク電流指令値(imq *)が各値のときに、
軸支持電流指令値(iα1 *,iβ1 *)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd1 *,isq1 *)を求め、
軸支持電流指令値(isq1 *)が0のときの軸支持電流指令値(isd1 *)を求め、この軸支持電流指令値(isd1 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(11)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KA1,KC1を求め、
軸支持電流指令値(isd1 *)が0のときの軸支持電流指令値(isq1 *)を求め、この軸支持電流指令値(isq1 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(12)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KB1,KD1を求め、
軸支持電流指令値(iα2 *,iβ2 *)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd2 *,isq2 *)を求め、
軸支持電流指令値(isq2 *)が0のときの軸支持電流指令値(isd2 *)を求め、この軸支持電流指令値(isd2 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(13)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KA2,KC2を求め、
軸支持電流指令値(isd2 *)が0のときの軸支持電流指令値(isq2 *)を求め、この軸支持電流指令値(isq2 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(14)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KB2,KD2を求めることにより、
第1の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA1,KB1,KC1,KD1を求めると共に、第2の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA2,KB2,KC2,KD2を求めることを特徴とする。
Figure 0005169892
また本発明の構成は、
固定子に電動機巻線と軸支持巻線が施されたベアリングレスモータを2台備え、両ベアリングレスモータの回転子が共通の1本の回転軸により連結されたベアリングレスモータ装置と、
トルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給する第1の駆動側制御系と、
トルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給する第2の駆動側制御系と、
軸支持力指令値(Fα*,Fβ*)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα*,iβ*)を求め、この軸支持電流指令値(iα*,iβ*)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第1の軸支持側制御系と、
軸支持力指令値(Fα*,Fβ*)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα*,iβ*)を求め、この軸支持電流指令値(iα*,iβ*)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第2の軸支持側制御系と、
を有する制御システムにおいて、
前記比例係数(KA,KB,KC,KD)を予めシミュレーションにより予め求めておき、シミュレーションにより求めた比例係数(KA,KB,KC,KD)を用いて第1と第2の軸支持側制御系により軸支持運転をさせつつ第1の駆動側制御系の前記トルク電流指令値(imq *)の値を順次変化させていき、
値を順次変化させていく前記トルク電流指令値(imq *)が各値のときに、
第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(iα*,iβ*)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd *,isq *)を求め、
第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第2の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(21)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KA,KCを求め、
第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第2の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(22)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KB,KDを求め、
第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(iα*,iβ*)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd *,isq *)を求め、
第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第1の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(21)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KA,KCを求め、
第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第1の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(22)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KB,KDを求めることにより、
第1の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA,KB,KC,KDを求めると共に、第2の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA,KB,KC,KDを求めることを特徴とする。
Figure 0005169892
本発明により、ベアリングレスモータの軸支持運転に必要なパラメータを、実際のモータの特性に応じて最適に設定することができるようになる。
本発明により、ベアリングレスモータの軸支持運転に必要なパラメータを、実際のモータの特性に応じて最適に設定することができるようになると共に、ベアリングレスモータの片方のユニットを負荷として制御することにより、別で負荷を用意したり軸を手で拘束する必要がなくなり、ベアリングレスモータ単体での試験が可能になる。
更に、静止状態の試験も可能になり、軸の振れ回りなどによる遠心力が発生しないので、精度の高い試験が可能になる。
ベアリングレスモータ装置を示す構成図。 本発明の実施例1に係るベアリングレスモータのパラメータ設定方法を実現する制御システムを示す回路図。 本発明の実施例2に係るベアリングレスモータのパラメータ設定方法を実現する制御システムを示す回路図。 ベアリングレスモータの制御システムを示す回路図。 ベアリングレスモータの巻線構造を示す構成図。 ベアリングレスモータを直流電動機に等価変換して示す構成図。
以下、本発明を実施するための形態について、実施例に基づき詳細に説明する。
実際のベアリングレスモータ装置の構造は、図1に示すように、軸を2点で支えるため2ユニット内蔵となっている。つまり、1台のベアリングレスモータ装置には、2台のベアリングレスモータ10−1,10−2が並んで内蔵されており、ベアリングレスモータ10−1の回転子とベアリングレスモータ10−2の回転子は、共通の1本の回転軸により連結されている。
そして、ベアリングレスモータ10−1の電動機巻線と、ベアリングレスモータ10−2の電動機巻線は直列に接続されており、両ベアリングレスモータ10−1,10−2には、駆動側制御系100−1により電流が供給されるようになっている。
ベアリングレスモータ10−1の軸支持巻線には、軸支持側制御系200−1により電流が供給されるようになっており、ベアリングレスモータ10−2の軸支持巻線には、軸支持側制御系200−2により電流が供給されるようになっている。
図2に、本発明の実施例1に係る「ベアリングレスモータのパラメータ設定方法」を実現する制御システムを示す。この制御システムは、図1に示すような2ユニットのベアリングレスモータ10−1,10−2が内蔵されているベアリングレスモータ装置を対象として、パラメータの設定をするものである。
この制御システムは、駆動側制御系100−1と、軸支持側制御系200−1,200−2により構成されている。
なお駆動側制御系100−1の構成要素のうち、図4に示す駆動側制御系100の構成要素と同じ機能を果たす部分には同一符号を付し、軸支持側制御系200−1,200−2の構成要素のうち、図4に示す軸支持側制御系200の構成要素と同じ機能を果たす部分には同一符号を付して、重複する部分の説明は省略する。
また、軸支持側制御系200−1の指令値等には添え字「1」を付し、軸支持側制御系200−2の指令値等には添え字「2」を付しており、添え字を除いた部分の符号は、図4に示す軸支持側制御系200で用いた指令等を示す符号と同じものである。
駆動側制御系100−1には、トルク電流指令値設定部301が備えられている。この例では、トルク電流指令値設定部301は、トルク電流指令値imq *として、0,Im/2,Imの3つの値を選択して設定することができるようになっている。なお、Imは予め設定した値である。
また駆動側制御系100−1では、回転子角度θと回転子角度指令値θ*との偏差を、PIアンプ104がPI演算して出力するようになっている。
軸支持側制御系200−1には、テーブル(TB1)310と、テーブル選択スイッチ311と、dq変換器312と、パラメータ演算器313,314,315,316が備えられている。
dq変換器312は、軸支持電流指令値iα1 *,iβ1 *をdq変換して、ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)のd軸側の軸支持電流指令値isd1 *とq軸側の軸支持電流指令値isq1 *を出力する。
軸支持側制御系200−2には、テーブル(TB2)320と、テーブル選択スイッチ321と、dq変換器322と、パラメータ演算器323,324,325,326が備えられている。
dq変換器322は、軸支持電流指令値iα2 *,iβ2 *をdq変換して、ユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)のd軸側の軸支持電流指令値isd2 *とq軸側の軸支持電流指令値isq2 *を出力する。
本発明は、ベアリングレスモータの軸支持力指令値と軸支持電流指令値との比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流指令値imq *との依存関係を求め、各ユニット(各ベアリングレスモータ)の個体差からパラメータが異なることを考慮し、ユニット(ベアリングレスモータ)毎に、それぞれテーブルTB1,TB2を作成するものである。
まず、軸を含めた支持対象物の重量Fを事前に測定してあるものとする。また、事前にシミュレーションにより軸支持力指令値と軸支持電流指令値との比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流指令値imq *との依存関係を求めて、軸支持側制御系200−1のテーブル(TA)207及び軸支持側制御系200−2のテーブル(TA)207に保存してあるものとする。
テーブル(TA)207に保存している比例係数KA,KB,KC,KDは、軸の接触が発生しない最低限の精度があればよく、軸支持制御の制定に時間がかかる、振動が残るなどの不安定性が残ってもよい。
以下に、テーブル(TB1,TB2)のパラメータを設定する手法を順次説明する。
(1) 軸支持側制御系200−1,200−2において、テーブル選択スイッチ311,321をテーブル(TA)207側に投入し、シミュレーションにより求めた軸支持力指令値と軸支持電流指令値との比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流指令値imq *との依存関係をテーブル(TA)207から呼び出し、軸支持運転を行う。
(2) 駆動側制御系100−1の制御によりベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動し、軸支持側制御系200−1のq軸側の軸支持電流指令値isq1 *=0となるように回転角度を合わせる。
その後、駆動側制御系100−1のトルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *=0としてモータ駆動を停止する。
(3) 軸支持系はPIDアンプで構成されるため、テーブル(TA)207の精度が高くなくても制御により軸を静止させることができる。この時の軸支持側制御系200−1のd軸側の軸支持電流指令値isd1 *を求める。
(4) 支持対象物の重量Fがベアリングレスモータ10−1とベアリングレスモータ10−2の両方に均等にかかる場合、トルク電流指令値imq *が零のときの比例係数KA1(0),KC1(0)は、角度検出器13から出力される回転子角度θより、パラメータ演算器313,314に設定した次式(11)により求めることができる。求めた比例係数KA1(0),KC1(0)をテーブル(TB1)310に保存する。
Figure 0005169892
(5) 駆動側制御系100−1の制御により再びベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動し、今度は軸支持側制御系200−1のd軸側の軸支持電流指令値isd1 *=0となるように回転角度を合わせる。
その後、駆動側制御系100−1のトルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *=0としてモータ駆動を停止する。
(6) この時の軸支持側制御系200−1のq軸側の軸支持電流指令値isq1 *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *が零のときの比例係数KB1(0),KD1(0)を、パラメータ演算器315,316に設定した次式(12)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KB1(0),KD1(0)を、テーブル(TB1)310に保存する。
Figure 0005169892
以上により、トルク電流指令値imq *が零の場合における、軸支持側制御系200−1の軸支持力と軸支持電流との比例係数KA1(0),KB1(0),KC1(0),KD1(0)を求めることができる。
なお、支持対象物の重量Fがベアリングレスモータ10−1,10−2に不均等(アンバランス)にかかる場合には、式(11),(12)において、そのアンバランスの状態に応じて係数値を変更すればよい。
次に軸支持側制御系200−2側の比例係数を求める手法を説明する。
(11) 駆動側制御系100−1の制御によりベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動し、軸支持側制御系200−2のq軸側の軸支持電流指令値isq2 *=0となるように回転角度を合わせる。
その後、駆動側制御系100−1のトルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *=0としてモータ駆動を停止する。
(12) この時の軸支持側制御系200−2のd軸側の軸支持電流指令値isd2 *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *が零のときの比例係数KA2(0),KC2(0)を、パラメータ演算器323,324に設定した次式(13)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KA2(0),KC2(0)を、テーブル(TB2)320に保存する。
Figure 0005169892
(13) 駆動側制御系100−1の制御により再びベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動し、軸支持側制御系200−2のd軸側の軸支持電流指令値isd2 *=0となるように回転角度を合わせる。
その後、駆動側制御系100−1のトルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *=0としてモータ駆動を停止する。
(14) この時の軸支持側制御系200−2のq軸側の軸支持電流指令値isq2 *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *が零のときの比例係数KB2(0),KD2(0)を、パラメータ演算器325,326に設定した次式(14)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KB2(0),KD2(0)を、テーブル(TB2)320に保存する。
Figure 0005169892
以上により、トルク電流指令値imq *が零の場合における軸支持側制御系200−2の軸支持力と軸支持電流との比例係数KA2(0),KB2(0),KC2(0),KD2(0)を求めることができる。
次に、トルク電流を流した状態での比例係数を求める。
(21) 本例では最初に、トルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *をIm/2とする。そして、駆動側制御系100−1の制御によりベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動する。
(22) 軸支持側制御系200−1のq軸側の軸支持電流指令値isq1 *=0になった瞬間のd軸側の軸支持電流指令値isd1 *を取り出す。
そして、取り出した軸支持電流指令値isd1 *と、支持対象物の重量Fと、軸支持電流指令値isd1 *を取り出した瞬間に角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がIm/2のときの比例係数KA1(Im/2)、KC1(Im/2)を、前式(11)により求めることができる。
このようにして求めた比例係数KA1(Im/2)、KC1(Im/2)を求めテーブル(TB1)310に保存する。
(23) 軸支持側制御系200−1のd軸側の軸支持電流指令値isd1 *=0になった瞬間のq軸側の軸支持電流指令値isq1 *を取り出す。
そして、取り出した軸支持電流指令値isq1 *と、支持対象物の重量Fと、軸支持電流指令値isq1 *を取り出した瞬間に角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がIm/2のときの比例係数KB1(Im/2)、KD1(Im/2)を、前式(12)により求めることができる。
このようにして求めた比例係数KB1(Im/2)、KD1(Im/2)を求めテーブル(TB1)310に保存する。
(24) 軸支持側制御系200−2のq軸側の軸支持電流指令値isq2 *=0になった瞬間のd軸側の軸支持電流指令値isd2 *を取り出す。
そして、取り出した軸支持電流指令値isd2 *と、支持対象物の重量Fと、軸支持電流指令値isd2 *を取り出した瞬間に角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がIm/2のときの比例係数KA2(Im/2)、KC2(Im/2)を、前式(13)により求めることができる。
このようにして求めた比例係数KA2(Im/2)、KC2(Im/2)を求めテーブル(TB2)320に保存する。
(25) 軸支持側制御系200−2のd軸側の軸支持電流指令値isd2 *=0になった瞬間のq軸側の軸支持電流指令値isq2 *を取り出す。
そして、取り出した軸支持電流指令値isq2 *と、支持対象物の重量Fと、軸支持電流指令値isq2 *を取り出した瞬間に角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がIm/2のときの比例係数KB2(Im/2)、KD2(Im/2)を、前式(14)により求めることができる。
このようにして求めた比例係数KB2(Im/2)、KD2(Im/2)を求めテーブル(TB2)320に保存する。
このようにしてトルク電流指令値imq *がIm/2のときの、比例係数KA1(Im/2)、KB1(Im/2)、KC1(Im/2)KD1(Im/2)を求めてテーブル(TB1)310に保存することができると共に、比例係数KA2(Im/2)、KB2(Im/2)、KC2(Im/2)KD2(Im/2)を求めてテーブル(TB2)320に保存することができる。
次に、本例では、トルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *をImとする。そして、駆動側制御系100−1の制御によりベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動する。
そして上述した(22)〜(25)と同様な処理をして、トルク電流指令値imq *がImのときの、比例係数KA1(Im)、KB1(Im)、KC1(Im)KD1(Im)を求めてテーブル(TB1)310に保存することができると共に、比例係数KA2(Im)、KB2(Im)、KC2(Im)KD2(Im)を求めてテーブル(TB2)320に保存することができる。
以上の測定結果から、比例係数KA1,KB1,KC1,KD1,KA2,KB2,KC2,KD2とトルク電流imqとの依存関係を示すテーブルデータを作成して、テーブル(TB1,TB2)310,320に保存することができる。
図2に示す例では、トルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *を3通り(0,Im/2,Im)に変化させているが、トルク電流指令値imq *の値をもっと細かく変化させてテーブルデータを作成することにより、精度を上げることができる。
比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流指令値imq *との依存関係を示すテーブルデータを作成した後は、テーブル選択スイッチ311,321をテーブル(TB1,TB2)310,320側に投入し、テーブル(TB1,TB2)310,320に保存したテーブルデータを参照して、トルク電流指令値imq *に対応する比例係数KA1,KB1,KC1,KD1,KA2,KB2,KC2,KD2を取り出し、軸支持側制御系200−1,200−2のそれぞれの軸支持変調式演算器206にて、軸支持力指令値Fα1 *,Fβ1 *から軸支持電流指令値iα1*,iβ1 *への変調、及び、軸支持力指令値Fα2 *,Fβ2 *から軸支持電流指令値iα2*,iβ2 *への変調を行い、軸支持側制御系200−1,200−2によりベアリングレスモータ10−1,10−2の回転子の軸支持制御を行う。
図3に、本発明の実施例2に係る「ベアリングレスモータのパラメータ設定方法」を実現する制御システムを示す。この制御システムは、図1に示すような2ユニットのベアリングレスモータ10−1,10−2が内蔵されているベアリングレスモータ装置を対象として、パラメータの設定をするものである。
なお、実施例2では、対象とするベアリングレスモータ装置としては、ベアリングレスモータ10−1の電動機巻線とベアリングレスモータ10−2の電動機巻線が直列接続されていないものを前提とする。
実施例2は、実施例1の手法を改善したものである。
先に説明した実施例1では、比例係数KA1,KB1,KC1,KD1,KA2,KB2,KC2,KD2を求めるシステムを提案した。
しかし、実施例1のシステムではトルク電流を流す必要があるため、別に負荷を用意しなければならない。また、軸の回転が生じると軸の振れ回りによる遠心力の影響が大きくなり、正確な測定が困難になってしまう。
一方で、軸を拘束して試験を行う方法も考えられるが、軸の拘束は手動での作業となり、更に拘束した箇所で力が作用するため正確な測定が困難になってしまう。
実施例2は、上記の実施例1の問題点を改善するものである。
図2に実施例2に係る制御システムを示す。
実施例2では、ベアリングレスモータ装置の一方のユニットのベアリングレスモータでトルク電流一定制御を行い係数を求め、他方のベアリングレスモータは負荷として用いる。これにより、別途負荷を用意することなくモータ単体で測定を行うことができるようにした。
この制御システムは、駆動側制御系100,100−1と、軸支持側制御系200,200−1により構成されている。
実施例2の駆動側制御系100は、図4に示す駆動側制御系100と同様な構成であり、実施例2の駆動側制御系100−1は、図2に示す駆動側制御系100−1と同様な構成であり、実施例2の軸支持側制御系200は、図4に示す軸支持側制御系200と同様な構成であり、実施例2の軸支持側制御系200−1は、図2に示す軸支持側制御系200−1と同様な構成である。
本発明は、ベアリングレスモータの軸支持力指令値と軸支持電流指令値との比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流指令値imq *との依存関係を求め、各ユニット(各ベアリングレスモータ)の個体差からパラメータが異なることを考慮し、ユニット(ベアリングレスモータ)毎に、それぞれテーブルTB1,TB2を作成するものである。
まず、軸を含めた支持対象物の重量Fを事前に測定してあるものとする。また、事前にシミュレーションにより軸支持力指令値と軸支持電流指令値との比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流指令値imq *との依存関係を求めて、軸支持側制御系200のテーブル(TA)207及び軸支持側制御系200−1のテーブル(TA)207に保存してあるものとする。
テーブル(TA)207に保存している比例係数KA,KB,KC,KDは、軸の接触が発生しない最低限の精度があればよく、軸支持制御の制定に時間がかかる、振動が残るなどの不安定性が残ってもよい。
以下に、テーブルTB1を求める手法を説明する。テーブル(TB1)310のテーブルデータを作成する際には、ベアリングレスモータ10−1を駆動して係数を求めると共に、ベアリングレスモータ10−2を負荷として用いる。
(31) 軸支持側制御系200−1において、テーブル選択スイッチ311をテーブル(TA)207側に投入する。
そして、軸支持側制御系200,200−1において、シミュレーションにより求めた軸支持力指令値と軸支持電流指令値との比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流指令値imq *との依存関係をテーブル(TA)207から呼び出し、軸支持運転を行う。
(32) ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の軸支持側制御系200−1におけるq軸側の軸支持電流指令値Isq *=0となるような回転子角度指令値θ*を準備し、この回転子角度指令値θ*をユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)の駆動側制御部100に与える。
ユニット2側の駆動側制御部100ではこの指令値に基づき位置制御(零速度制御)を行う。これによりベアリングレスモータ10−2が負荷として機能する。
(33)ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の駆動側制御系100−1のトルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *=0を与え、ユニット1側の駆動側制御系100−1により定電流制御を行う。
(34) 軸支持系はPIDアンプで構成されるため、テーブル(TA)207の精度が高くなくても制御により軸を静止させることができる。
この時、ユニット1側の軸支持側制御系200−1のd軸支持電流指令値isd *を求める。
(35) この時の軸支持側制御系200−1のd軸側の軸支持電流指令値isd *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *が零のときの比例係数KA(0),KC(0)を、パラメータ演算器313,314に設定した次式(21)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KA(0),KC(0)を、テーブル(TB1)310に保存する。
Figure 0005169892
(36) 今度は、ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の軸支持側制御系200−1におけるd軸側の軸支持電流指令値Isd *=0となるような回転子角度指令値θ*を準備し、この回転子角度指令値θ*をユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)の駆動側制御部100に与える。
ユニット2側の駆動側制御部100では、引き続き、位置制御(零速度制御)を行う。これによりベアリングレスモータ10−2が負荷として機能する。
(37) この時の軸支持側制御系200−1のq軸側の軸支持電流指令値isq *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *が零のときの比例係数KB(0),KD(0)を、パラメータ演算器315,316に設定した次式(22)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KB(0),KD(0)を、テーブル(TB1)310に保存する。
Figure 0005169892
以上により、トルク電流指令値imq *が零の場合における、軸支持側制御系200−1の軸支持力と軸支持電流との比例係数KA(0),KB(0),KC(0),KD(0)を求めることができる。
次に、トルク電流を増加させたときの軸支持力と軸支持電流との比例係数を求める。
(41) 本例では最初に、トルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *をIm/2とする。そして、ユニット1側の駆動側制御系100−1の制御によりベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動する。
(42) ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の軸支持側制御系200−1におけるq軸側の軸支持電流指令値Isq *=0となるような回転子角度指令値θ*を準備し、この回転子角度指令値θ*をユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)の駆動側制御部100に与える。
ユニット2側の駆動側制御部100ではこの指令値に基づき、引き続き位置制御(零速度制御)を行う。これによりベアリングレスモータ10−2が負荷として機能する。
(43) この時の軸支持側制御系200−1のd軸側の軸支持電流指令値isd *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がIm/2のときの比例係数KA(Im/2),KC(Im/2)を、前式(21)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KA(Im/2),KC(Im/2)を、テーブル(TB1)310に保存する。
(44) 今度は、ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の軸支持側制御系200−1におけるd軸側の軸支持電流指令値Isd *=0となるような回転子角度指令値θ*を準備し、この回転子角度指令値θ*をユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)の駆動側制御部100に与える。
ユニット2側の駆動側制御部100では、引き続き、位置制御(零速度制御)を行う。これによりベアリングレスモータ10−2が負荷として機能する。
(45) この時の軸支持側制御系200−1のq軸側の軸支持電流指令値isq *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がIm/2のときの比例係数KB(Im/2),KD(Im/2)を、前式(22)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KB(Im/2),KD(Im/2)を、テーブル(TB1)310に保存する。
(51) 次に本例では、トルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *をImとする。そして、ユニット1側の駆動側制御系100−1の制御によりベアリングレスモータ10−1,10−2を回転駆動する。
(52) ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の軸支持側制御系200−1におけるq軸側の軸支持電流指令値Isq *=0となるような回転子角度指令値θ*を準備し、この回転子角度指令値θ*をユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)の駆動側制御部100に与える。
ユニット2側の駆動側制御部100ではこの指令値に基づき、引き続き位置制御(零速度制御)を行う。これによりベアリングレスモータ10−2が負荷として機能する。
(53) この時の軸支持側制御系200−1のd軸側の軸支持電流指令値isd *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がImのときの比例係数KA(Im),KC(Im)を、前式(21)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KA(Im),KC(Im)を、テーブル(TB1)310に保存する。
(54) 今度は、ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の軸支持側制御系200−1におけるd軸側の軸支持電流指令値Isd *=0となるような回転子角度指令値θ*を準備し、この回転子角度指令値θ*をユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)の駆動側制御部100に与える。
ユニット2側の駆動側制御部100では、引き続き、位置制御(零速度制御)を行う。これによりベアリングレスモータ10−2が負荷として機能する。
(55) この時の軸支持側制御系200−1のq軸側の軸支持電流指令値isq *と、支持対象物の重量Fと、角度検出器13から出力される回転子角度θから、トルク電流指令値imq *がImのときの比例係数KB(Im),KD(Im)を、前式(22)により求めることができる。このようにして求めた比例係数KB(Im),KD(Im)を、テーブル(TB1)310に保存する。
以上の測定結果から、ユニット1側(ベアリングレスモータ10−1側)の軸支持側制御系200−1における比例係数KA,KB,KC,KDとトルク電流imqとの依存関係をテーブル(TB1)310に保存することができる。
なお、図3に示す例では、トルク電流指令値設定部301により、トルク電流指令値imq *を3通り(0,Im/2,Im)に変化させているが、トルク電流指令値imq *の値をもっと細かく変化させてテーブルデータを作成することにより、精度を上げることができる。
テーブル(TB1)310を作成した後は、ユニット1側とユニット2側の制御を入れ替え、ユニット1側のベアリングレスモータ10−1を負荷として用い、ユニット2側のベアリングレスモータ10−1を定電流制御し、上述したのと同じ試験を行うことによりユニット2側(ベアリングレスモータ10−2側)の軸支持側制御系200の比例係数を測定し、テーブルTB2を作成することができる。
即ち、第2の軸支持側制御系200の軸支持電流指令値(iα*,iβ*)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd *,isq *)を求め、
第2の軸支持側制御系200の軸支持電流指令値(isq *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第1の駆動側制御系100−1では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータ10−1の電動機巻線に供給し、このときの第2の軸支持側制御系200の軸支持電流指令値(isd *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を前式(21)に適用することにより、第2の軸支持側制御系200に用いる比例係数KA,KCを求め、
第2の軸支持側制御系200の軸支持電流指令値(isd *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第1の駆動側制御系100−1では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータ10−1の電動機巻線に供給し、このときの第2の軸支持側制御系200の軸支持電流指令値(isq *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(22)に適用することにより、第2の軸支持側制御系200に用いる比例係数KB,KDを求める。
測定後はテーブルTB1,TB2を参照して軸支持力指令値Fα*,Fβ*から軸支持電流指令値iα1,iβ*への変調を行い、ベアリングレスモータ10−1,10−2の回転子の軸支持制御を行う。
10,10−1,10−2 ベアリングレスモータ
11 固定子
100,100−1 駆動側制御系
200,200−1,200−2 軸支持側制御系
301 トルク電流指令値設定部
310,320 テーブル

Claims (2)

  1. 固定子に電動機巻線と軸支持巻線が施されたベアリングレスモータを2台備え、両ベアリングレスモータの回転子が共通の1本の回転軸により連結されると共に、両ベアリングレスモータの電動機巻線が直列に接続されているベアリングレスモータ装置と、
    トルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、前記ベアリングレスモータの電動機巻線に供給する駆動側制御系と、
    軸支持力指令値(Fα1 *,Fβ1 *)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα1 *,iβ1 *)を求め、この軸支持電流指令値(iα1 *,iβ1 *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第1の軸支持側制御系と、
    軸支持力指令値(Fα2 *,Fβ2 *)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα2 *,iβ2 *)を求め、この軸支持電流指令値(iα2 *,iβ2 *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第2の軸支持側制御系と、
    を有する制御システムにおいて、
    前記比例係数(KA,KB,KC,KD)を予めシミュレーションにより予め求めておき、シミュレーションにより求めた比例係数(KA,KB,KC,KD)を用いて第1と第2の軸支持側制御系により軸支持運転をさせつつ前記トルク電流指令値(imq *)の値を順次変化させていき、
    値を順次変化させていく前記トルク電流指令値(imq *)が各値のときに、
    軸支持電流指令値(iα1 *,iβ1 *)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd1 *,isq1 *)を求め、
    軸支持電流指令値(isq1 *)が0のときの軸支持電流指令値(isd1 *)を求め、この軸支持電流指令値(isd1 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(11)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KA1,KC1を求め、
    軸支持電流指令値(isd1 *)が0のときの軸支持電流指令値(isq1 *)を求め、この軸支持電流指令値(isq1 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(12)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KB1,KD1を求め、
    軸支持電流指令値(iα2 *,iβ2 *)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd2 *,isq2 *)を求め、
    軸支持電流指令値(isq2 *)が0のときの軸支持電流指令値(isd2 *)を求め、この軸支持電流指令値(isd2 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(13)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KA2,KC2を求め、
    軸支持電流指令値(isd2 *)が0のときの軸支持電流指令値(isq2 *)を求め、この軸支持電流指令値(isq2 *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(14)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KB2,KD2を求めることにより、
    第1の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA1,KB1,KC1,KD1を求めると共に、第2の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA2,KB2,KC2,KD2を求めることを特徴とするベアリングレスモータのパラメータ設定方法。
    Figure 0005169892
  2. 固定子に電動機巻線と軸支持巻線が施されたベアリングレスモータを2台備え、両ベアリングレスモータの回転子が共通の1本の回転軸により連結されたベアリングレスモータ装置と、
    トルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給する第1の駆動側制御系と、
    トルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給する第2の駆動側制御系と、
    軸支持力指令値(Fα*,Fβ*)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα*,iβ*)を求め、この軸支持電流指令値(iα*,iβ*)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第1の軸支持側制御系と、
    軸支持力指令値(Fα*,Fβ*)と、回転子角度(θ)と、前記トルク電流指令値(imq *)の値に応じて値が変化する比例係数(KA,KB,KC,KD)を下式(5)に適用して軸支持電流指令値(iα*,iβ*)を求め、この軸支持電流指令値(iα*,iβ*)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの前記軸支持巻線に供給して軸支持運転をする第2の軸支持側制御系と、
    を有する制御システムにおいて、
    前記比例係数(KA,KB,KC,KD)を予めシミュレーションにより予め求めておき、シミュレーションにより求めた比例係数(KA,KB,KC,KD)を用いて第1と第2の軸支持側制御系により軸支持運転をさせつつ第1の駆動側制御系の前記トルク電流指令値(imq *)の値を順次変化させていき、
    値を順次変化させていく前記トルク電流指令値(imq *)が各値のときに、
    第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(iα*,iβ*)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd *,isq *)を求め、
    第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第2の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(21)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KA,KCを求め、
    第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第2の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、他方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第1の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(22)に適用することにより、第1の軸支持側制御系に用いる比例係数KB,KDを求め、
    第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(iα*,iβ*)をdq変換して、軸支持電流指令値(isd *,isq *)を求め、
    第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第1の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(21)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KA,KCを求め、
    第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isd *)が0となる回転子角度指令値(θ*)を求め、第1の駆動側制御系では、回転子角度(θ)が前記回転子角度指令値(θ*)となるトルク電流指令値(imq *)を求め、このトルク電流指令値(imq *)に応じた値の電力を、一方のベアリングレスモータの電動機巻線に供給し、このときの第2の軸支持側制御系の軸支持電流指令値(isq *)と、予め設定した支持対象物の重量(F)と、回転子角度(θ)を下式(22)に適用することにより、第2の軸支持側制御系に用いる比例係数KB,KDを求めることにより、
    第1の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA,KB,KC,KDを求めると共に、第2の軸支持側制御系に用いる、トルク電流指令値(imq *)の値に応じた比例係数KA,KB,KC,KDを求めることを特徴とするベアリングレスモータのパラメータ設定方法。
    Figure 0005169892
JP2009026021A 2009-02-06 2009-02-06 ベアリングレスモータのパラメータ設定方法 Expired - Fee Related JP5169892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026021A JP5169892B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 ベアリングレスモータのパラメータ設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026021A JP5169892B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 ベアリングレスモータのパラメータ設定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010180974A JP2010180974A (ja) 2010-08-19
JP5169892B2 true JP5169892B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=42762680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009026021A Expired - Fee Related JP5169892B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 ベアリングレスモータのパラメータ設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5169892B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5673087B2 (ja) * 2010-12-27 2015-02-18 株式会社明電舎 モータ制御装置
JP5673086B2 (ja) * 2010-12-27 2015-02-18 株式会社明電舎 モータ制御装置
JP6447662B2 (ja) * 2017-05-09 2019-01-09 ダイキン工業株式会社 電動機システムおよびそれを備えたターボ圧縮機
KR102316924B1 (ko) * 2020-02-25 2021-10-22 서울시립대학교 산학협력단 학습 및 시뮬레이션 기반 lms 시스템의 제어방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3705658B2 (ja) * 1996-09-12 2005-10-12 株式会社荏原製作所 半径方向力を発生する永久磁石形回転電気機械の制御システム
JP3524303B2 (ja) * 1996-11-06 2004-05-10 明 千葉 半径方向回転体位置制御装置
JP3712519B2 (ja) * 1998-01-29 2005-11-02 正 深尾 ディスク型無軸受回転機械
US6020665A (en) * 1998-02-25 2000-02-01 Electric Boat Corporation Permanent magnet synchronous machine with integrated magnetic bearings
JP2001268981A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Ebara Corp ディスク型無軸受回転機械
JP4198866B2 (ja) * 2000-05-25 2008-12-17 株式会社荏原製作所 ベアリングレスモータの制御装置
JP2008289283A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Shinano Kenshi Co Ltd 磁気軸受部を有する電動機
DE102007028229B3 (de) * 2007-06-20 2008-09-18 Siemens Ag Magnetlagersteuereinrichtung mit einem dreiphasigen Umrichter sowie Verwendung eines dreiphasigen Umrichters zur Steuerung eines Magnetlagers

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010180974A (ja) 2010-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4800861B2 (ja) 交流回転機の制御装置
JP4910445B2 (ja) Ipmモータのベクトル制御装置
JP5447810B2 (ja) モータ駆動装置およびトルクリップル除去方法
CN105684282B (zh) 磁电机驱动装置的弱磁控制
JP6667076B2 (ja) モータ制御装置、およびこのモータ制御装置におけるトルク定数の補正方法
JP2010200524A (ja) モータ制御装置
JP3661864B2 (ja) ステッピングモータの駆動装置
JP5169892B2 (ja) ベアリングレスモータのパラメータ設定方法
JPH11262293A (ja) 多重巻線電動機の制御方法
EP1060560B1 (en) Motor controller
JP5488043B2 (ja) モータのトルク制御装置
JP2009183097A (ja) 電動機駆動システム
JP4198866B2 (ja) ベアリングレスモータの制御装置
JP2001258290A (ja) 磁束検出ベアリングレス回転機の独立制御システム構成法
JP2008148437A (ja) 永久磁石型同期モータの制御装置
JP6695554B2 (ja) 磁気軸受装置および真空ポンプ
JP3715276B2 (ja) ステッピングモータの駆動装置
JP2005304175A (ja) 電動機の速度制御装置
JP2006074978A (ja) 交流モータの制御装置
JP3287147B2 (ja) 誘導電動機の制御方法
Nguyen et al. Sensorless speed control of a permanent magnet type axial gap self bearing motor
JPH09140187A (ja) 電力変換装置
WO2022172472A1 (ja) モータ制御装置
EP4213370A1 (en) Power conversion device
JP2000197399A (ja) エレベ―タ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111209

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5169892

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees