JP5447810B2 - モータ駆動装置およびトルクリップル除去方法 - Google Patents

モータ駆動装置およびトルクリップル除去方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばエレベータなどに用いられるモータの駆動装置に係り、特に電流センサのオフセット電圧に起因するトルクリップルを低減するモータ駆動装置およびトルクリップル除去方法に関する。
モータのような回転機のトルクもしくはリニアモータのようなアクチュエータの推力で外部から駆動対象を駆動することが広く行われている。こうした装置では、トルクもしくは推力にリップル成分があると、装置全体に振動が発生し、駆動対象に所定の動きを付与することが困難になる。
例えば、エレベータシステムであれば、トルクリップルの周期で乗りかごが上下に加振されて乗り心地が損なわれる。また、電気自動車にあっては、トルクリップルの周期で騒音が発生し、車体が振動して乗り心地を著しく悪化させる。さらに、リニアサーボモータの推力リップルは速度むらや位置誤差の要因となるため、NC(Numerical Control)加工装置においては加工精度を悪化させる原因となっている。
ここで、回転機のトルクリップルやリニアモータの推力リップルには、(a)減速機を含むモータ本体に起因するものと、(b)回転子の回転検出センサや可動子の位置検出センサ、さらには電流センサのオフセット電圧に起因するものがある。
上記(a)は、モータ固定子と回転子もしくは可動子の工作精度、回転子軸受もしくは可動子支持機構の偏心、モータ内部の磁界の高調波および減速機の組立て精度等、様々な原因に起因している。
トルクリップルの低減方法は従来から種々検討されている。例えば、減速機が発生するトルクリップルに着目して、トルクリップル調整ゲインをA、減速機の回転角をθ、初期位相をα1として補正信号(Tcomp=Asin(θ+α1)を演算し、その補正信号をモータの回転周期に同期させてフィードフォワード的に目標トルク指令に加算することにより、トルクリップルを打ち消す方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、トルクリップルがモータの回転角と相関性を持つことに着目し、その相関関係を記憶装置に記憶させておき、モータ回転角に基づいてこれと対応するトルクリップルデータを記憶装置から読み出し、トルク司令値からリップル分を差し引いたものを新たなトルク司令値とする方法がある(例えば、特許文献2参照)。
また、学習によって振幅パラメータと位相パラメータを推定したキャンセリング信号をd軸とq軸のトルク指令に加算する方法がある(例えば、特許文献3参照)。さらに、リニアモータにあっては、可動子の位置で固定子と可動子の電気角が求まるため、回転機と同様の方法で推力リップルの低減が図られている。
しかし、こうした方法であっても、それぞれの補償パラメータが個々のモータに依存する場合が多く、多数のモータでトルクリップルの除去を行うためには多大な時間を要し、コストもかかる。
上記(b)は、回転検出センサや電流センサに起因するトルクリップルはモータトルクリップルとして現れるため、一般には顕在化しないことが多い。しかし、回転検出センサの出力値に検出対象の回転角に起因するリップル含まれていると、リップルの振幅が検出対象の角速度に比例して大きくなるため、モータのトルクや回転速度を制御する際に角速度フィードバックゲインを大きくできないという問題がある。
また、三相交流モータをいわゆるベクトル制御で駆動する場合において、電流センサがオフセットを持つと、三相交流電流をdq座標変換したときに、そのd軸とq軸の電流に電気角の周期でリップルが重畳する。この場合、出力トルクとは無関係にリップルの周波数が回転速度に比例するため、無負荷運転時であっても、駆動対象の共振周波数を励起するという問題がある。
回転検出センサに関わる問題では、検出回転角をθ、検出回転角を時間微分して得られる角速度をω、モータ回転当りの回転角リップルの周期をn、調整ゲインをG、調整位相をψとして、補正値−ωGsin(nθ+ψ)を演算し、リップルを含む角速度ωに補正値を加えてリップルを除去する方法(例えば、特許文献4参照)がある。また、これらの調整ゲインや調整位相を学習により自動調整する方法がある(例えば、特許文献5参照)。
一方、電流センサのオフセット電圧に起因するトルクリップルに対しては、オフセット電圧の小さいセンサを用いれば容易に解決することができる。しかし、こうしたセンサは高価であり、使用環境条件が厳しく、さらに、検査や保守が必要であるなどの制約条件が多い。
特開平7−129251号公報 特開平11−299277号公報 特願2005−104447号公報 特願2001−280030号公報 特願2004−016072号公報
上述したように、電流センサのオフセット電圧に起因するトルクリップルに対しては、解決策に制約が多く、結局、システムのコスト高につながっていた。このため、あえてトルクリップルや推力リップルの低減は実施せず、モータの取付け方法や固定方法、あるいは防音・除振・防振機構などの機械的手段により、トルクリップルや推力リップルの駆動対象への影響を抑制していた。
しかしながら、こうした方法であっても、機械的手段の追加が必要であり、コストもかかる。また、機械的手段がトルクリップルや推力リップルで加振されると、装置の寿命が短縮されるばかりでなく、故障発生頻度が高くなり、装置の信頼性が低下することになる。
本発明はかかる事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、電流センサのオフセット電圧に起因するトルクリップルを簡便に低減し、駆動対象の振動・騒音を抑制し、装置の機能を満足すると共にコストの低減化および信頼性の向上が図れるモータ駆動装置およびトルクリップル除去方法を提供することにある。
本発明に係るモータ駆動装置は、駆動対象を駆動するための駆動力発生手段と、この駆動力発生手段に三相交流電流を供給して駆動する駆動手段と、この駆動手段によって上記駆動力発生手段に供給される三相交流電流の少なくとも二相の電流を検出する電流検出手段と、上記駆動力発生手段の電気角を検出する電気角検出手段と、この電気角検出手段の出力値に基づいて、上記三相交流電流を上記駆動力発生手段の発生推力方向に座標変換すると共に、上記三相交流電流を同推力発生方向と直交する方向に座標変換する座標変換手段と、この座標変換手段の出力値を予め指定された目標値に収束させるように座標変換した電圧を演算する電流制御手段と、この電流制御手段の出力値を三相交流電圧に変換して上記駆動手段に出力する逆座標変換手段と、予め指定されたトルク電流の目標値から上記座標変換手段の出力値を減算した値と上記電気角検出手段の出力値とに基づいて上記座標変換手段の出力値に含まれるリップル成分を演算するリップル演算手段と、このリップル演算手段の演算結果に基づいて上記電流制御手段の出力値を調整してリップル成分を除去するリップル除去手段と、上記リップル演算手段の演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を演算するオフセット電圧演算手段と、このオフセット電圧演算手段の演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を除去するオフセット電圧補償手段とを具備したことを特徴とする。
本発明に係るトルクリップル除去方法は、駆動対象を駆動するための駆動力発生手段と、この駆動力発生手段に三相交流電流を供給して駆動する駆動手段と、この駆動手段によって上記駆動力発生手段に供給される三相交流電流の少なくとも二相の電流を検出する電流検出手段と、上記駆動力発生手段の電気角を検出する電気角検出手段と、この電気角検出手段の出力値に基づいて、上記三相交流電流を上記駆動力発生手段の発生推力方向に座標変換すると共に、上記三相交流電流を同推力発生方向と直交する方向に座標変換する座標変換手段と、この座標変換手段の出力値を予め指定された目標値に収束させるように座標変換した電圧を演算する電流制御手段と、この電流制御手段の出力値を三相交流電圧に変換して上記駆動手段に出力する逆座標変換手段とを備えたモータ駆動装置に用いられるトルクリップル除去方法であって、予め指定されたトルク電流の目標値から上記座標変換手段の出力値を減算した値と上記電気角検出手段の出力値とに基づいて上記座標変換手段の出力値に含まれるリップル成分を演算し、その演算結果に基づいて上記電流制御手段の出力値を調整して上記リップル成分を除去すると共に、上記リップル成分の演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を演算し、その演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を除去することを特徴とする。
本発明によれば、電流センサのオフセット電圧に起因するトルクリップルを簡便に低減することができる。これにより、駆動対象の振動・騒音を抑制して装置の機能を満足すると共に調整作業の簡素化でコストの低減を図ることができる。また、駆動対象に余計な振動が発生せずに破損しにくくなるため、装置の信頼性向上を図ることができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置の全体的な構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるモータ駆動装置に設けられたリップル演算器の構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態におけるモータ駆動装置に設けられたオフセット電圧演算器の構成を示すブロック図である。 図4は同実施形態におけるモータ駆動装置に設けられたオフセット電圧補償器の構成を示すブロック図である。 図5は同実施形態におけるモータ駆動装置に設けられた速度制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は同実施形態における角速度と時間との関係を示すパターン図である。 図7は同実施形態におけるトルク指令値と時間およびトルク出力と時間との関係を示すパターン図である。 図8は本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動装置の全体的な構成を示すブロック図である。 図9は本発明の第3の実施形態に係るモータ駆動装置の全体的な構成を示すブロック図である。
まず、本発明の実施形態を説明する前に、電流センサのオフセット電圧に起因するトルクリップルとこれを除去する原理について説明する。
三相交流モータの駆動方式としてベクトル制御方式を適用して、トルクや推力を制御しながら駆動対象を駆動することが広く行なわれている。この場合、三相交流モータの三相のうち少なくとも二相の電流を検出することが必要である。なお、三相交流モータには誘導電動機や同期電動機などの様々な種類があるが、ここでは簡単のため、永久磁石型同期電動機を例にして説明する。
いま、U相,V相,W相の三相のうち、U相とW相に電流センサが取付けられている場合を考える。U相,V相,W相に流れる電流をそれぞれiur,ivr,iwrとし、三相二相変換(αβ変換)による静止座標α軸の電流をiα,同β軸の電流をiβ、この静止座標を移動磁界の電気角をθとして回転させた場合の回転座標への座標変換(dq座標変換)による回転座標系のd軸の電流をid,同回転座標系のq軸の電流をiqとすれば、以下の関係が成立する。
Figure 0005447810
Figure 0005447810
ここで、U相電流センサのオフセットをiuo、V相電流センサのオフセットをivo,W相電流センサのオフセットをiwoとすると、これらをdq座標変換して得られるd軸電流idおよびq軸電流iqは次式となる。
Figure 0005447810
式(3)において、第1式、第2式とも右辺2項,3項が電流センサのオフセットにより生じるリップル成分を表している。
三相巻線に中性線がなく、V相に電流センサがない場合を考えると、式(1),(2)は、ivr=−iur−iwrであることから、
Figure 0005447810
とすることができる。式(3)も同様に、ivo=−iuo−iwoであることから、d軸の電流リップル成分ido,q軸の電流リップル成分iqoは次式で与えられる。
Figure 0005447810
式(5)のd軸,q軸の電流リップル成分の振幅をad,aqとし、電気角θとの位相差をψd,ψqとして、次のように書き換えられる。
Figure 0005447810
したがって、dq座標系において、電気角と同じ周期のリップル成分を検出し、位相と振幅を推定できれば、
Figure 0005447810
もしくは、
Figure 0005447810
により、U相とW相の電流センサのオフセットを計算することができる。つまり、dq軸電流の電気角と同周期のリップル成分を電流センサのオフセット成分として表すことができる。
次に、dq座標系におけるリップル成分の推定方法について説明する。
リップル成分は、モータの電気角をθ,その電気角θと電流リップルの位相差をψ,電流リップルの振幅をaとすれば、asin(θ+ψ)と表せる。これに推定位相差ζを持つ参照信号sin(θ+ζ)を乗じて、電気角の一周期で積分すると、次式に示す位相差(ψ−ζ)の関数が得られる。sは積分結果である。
Figure 0005447810
ここで、βをゲインとして、推定位相差ζを、
Figure 0005447810
で定義すると、式(9)より、ψ−ζ+π/2=0の近傍で、
Figure 0005447810
となる。したがって、推定位相差ζは、
Figure 0005447810
と表現できる。つまり、モータが回転し、電気角が増大すると、電流リップルの位相差ψに対して90度遅れた値に収束する。このため、式(11)のシステムから得られる推定位相差ζに90度を加えた位相差φが電流リップルの位相差ψに収束することになる。
このような方法で電流リップルの位相差を求める一方で、次式で電流リップルの振幅推定値αを計算する。
Figure 0005447810
ここで、sin(θ+φ)は参照信号であり、φ=ψ+π/2である。式(13)から明らかなように、電気角との位相差推定値φが真値に収束するに連れて、振幅推定値αも電流リップルの振幅aに収束する。
このように、電流センサのオフセット電圧に起因するdq軸電流のリップル成分に上記のような方法を適用することで、dq軸それぞれのリップル成分の振幅と位相差を推定することができる。
ここで、式(9)および式(13)において、それぞれの参照信号に対して電気角θと同周期のリップル成分が乗ぜられている。これは、直流分も含め、電気角θと同周期以外の周波数成分を被乗算信号として一周期の範囲で積分すると、その積分結果がゼロになるためである。したがって、式(9)および式(13)において、dq軸電流id,iqそのものを被乗算信号として用いることができる。この場合、id,iqをまとめてidqで表わせば、式(9)および式(13)は次のようになる。
Figure 0005447810
Figure 0005447810
以上述べたように、リップル成分の振幅と位相差が式(14)と式(15)により推定できる。したがって、式(7)もしくは式(8)で電流センサのオフセット推定値を得ることができ、このオフセット推定値を電流センサの出力値から減ずることによりトルクリップルを低減することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。
(第1の実施形態)
(1)全体構成
図1は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示すブロック図であり、図中の符号1がモータ駆動装置の全体を示している。なお、棒線は電力線、矢印線は信号線を表している。
モータ駆動装置1には、駆動対象(負荷)3が接続されている。駆動対象3は、例えばエレベータであれば、乗りかごを昇降動作させるための巻上機である。速度制御装置5は、この駆動対象3を所定の目標速度で動かすべきトルク指令をモータ駆動装置1に出力する。
本実施形態において、モータ駆動装置1は、回転電動機11と、駆動装置13と、レゾルバ15と、極対数乗算器16と、磁界型電流センサ17と、正逆ゲイン乗算器18と、dq座標変換器19と、トルク電流変換器21と、電流偏差演算器23と、リップル演算器25と、電流制御装置27と、三相座標変換器29と、オフセット電圧演算器31と、オフセット電圧補償器33とを備える。
また、モータ駆動装置1には、駆動装置13を介して回転電動機11に電力を供給する三相交流電源35と、モータ駆動装置1に動作電力を供給する電源37が外部から接続されている。
回転電動機11は、駆動力発生手段として、駆動対象3を駆動する。この回転電動機11は、図示せぬ交番磁極と可動部を有する。
駆動装置13は、駆動手段として用いられ、回転電動機11を三相交流電流を供給して駆動する。詳しくは、回転電動機11の交番磁極に所定の入力値に等しい三相交流励磁電圧を印加し、交番磁極を三相交流電流で励磁して駆動する。
レゾルバ15は、電気角検出手段として用いられ、回転電動機11の交番磁極と可動部の電気角を回転角として検出する。極対数乗算器16は、レゾルバ15の回転角を回転電動機11の極対数倍して電気角を出力する。
磁界型電流センサ17は、電流検出手段として用いられ、回転電動機11に供給される三相交流電流の少なくとも二相の電流を検出する。この磁界型電流センサ17は、駆動装置13の出力電流が流れる動力線周囲に発生する磁界から当該出力電流を検出する。正逆ゲイン乗算器18は、極対数乗算器16の出力値に−1を乗じる。
dq座標変換器19は、座標変換手段として用いられ、レゾルバ15および電流センサ17からの出力値に基づいてdq座標変換を行い、d軸電流とq軸電流を出力する。詳しくは、回転電動機11の可動部に作用する電磁力を発生させる三相交流電流を、レゾルバ15の出力値に基づいて交番磁極に形成される移動磁界と共に移動する発生推力方向に座標変換すると共に、当該三相交流電流を同推力発生方向と直交する方向に座標変換して出力する。
トルク電流変換器21は、速度制御装置5から出されるトルク指令値をdq軸の電流指令値に変換する。
電流偏差演算器23は、トルク電流変換器21のd軸,q軸の出力値(予め指定された目標値)からdq座標変換器19の出力値を減じる。
リップル演算器25は、リップル演算手段として用いられ、dq座標変換器19の出力値およびレゾルバ15の出力値とに基づいて、dq座標変換器19の出力値であるdq軸の電流に含まれるリップル成分を演算する。
電流制御装置27は、電流制御手段として用いられ、リップル演算器25の演算結果を入力すると共にトルク電流変換器21の出力値およびdq座標変換器19の出力値を入力し、トルク電流変換器21から出力されるdq軸の電流指令値にdq座標変換器19の出力値を収束させるようにdq軸の電圧を演算する。
三相座標変換器29は、逆座標変換手段として用いられ、電流制御装置27から出力されるdq軸電圧を三相交流電圧に変換して駆動装置13に出力する。
オフセット電圧演算器31は、オフセット電圧演算手段として用いられ、リップル演算器25の出力値に基づいて電流センサ17の出力値に含まれるオフセット電圧成分を演算する。
オフセット電圧補償器33は、オフセット電圧補償手段として用いられ、オフセット電圧演算器31の出力値に基づいて電流センサ17の出力値に含まれるオフセット電圧成分を除去する。
次に、上述した電流制御装置27、駆動装置13、リップル演算器25、オフセット電圧演算器31、オフセット電圧補償器33、そして、速度制御装置5の構成について、さらに詳しく説明する。
(2)電流制御装置27の構成
電流制御装置27は、電流偏差演算器23の他に、リップル減算器41と、PI制御器43とを備える。
リップル減算器41は、リップル除去手段として用いられ、電流偏差演算器23にて演算された電流偏差からリップル演算器25で演算されたリップル成分を減じることにより、リップル成分が出力されないように電流制御装置27の出力値を調整する。
PI制御器43は、リップル減算器41の出力値を入力とし、その入力値に所定の比例ゲインを乗じると共に当該入力値を積分し、その積分結果に所定の積分ゲインを乗じ、その2つの乗算結果の和を出力する。
(3)駆動装置13の構成
駆動装置13は、コンバータ45とインバータ47とを備える。
コンバータ45は、三相交流電源35に接続され、交流電圧を直流電圧に変換する。インバータ47は、このコンバータ45に接続され、三相座標変換器29から出力される三相交流電圧値に等しい三相交流電圧を回転電動機11の図示せぬ三相巻き線に印加する。
(4)リップル演算器25の構成
図2はリップル演算器25の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、リップル演算器25は、電気角一次関数演算部51と、正弦演算部53と、乗算器55と、擬似微分器57と、絶対値演算器59と、電気角積分器61と、位相積分器63とを備える。
電気角一次関数演算部51は、第1の第1の電気角一次関数演算手段として用いられ、電気角検出手段であるレゾルバ15の出力値に関する一次関数を演算すると共に当該一次関数の切片を調整可能に設定する位相調整器69を有する。
正弦演算部53は、第1の三角関数演算手段として用いられ、電気角一次関数演算部57の出力値に関する正弦値を計算する。乗算器55は、電流偏差演算器23の出力値に正弦演算部53の出力値を乗じる。擬似微分器57は、電気角一次関数演算部51から得られる電気角を時間微分する。絶対値演算器59は、擬似微分器57の出力値の絶対値を演算する。
電気角積分器61は、積分手段として用いられ、乗算器55の出力値と絶対値演算器59の出力値および電気角一次関数演算部51から得られる電気角に基づいて、乗算器55の出力値を電気角に関して一周期の所定の倍数、例えば一倍の区間で積分する。位相積分器63は、位相積分手段として用いられ、電気角積分器61の出力値を電気角に関して積分し、所定のゲインを乗じて出力する。
また、上記電気角一次関数演算部51は、整数ゲイン乗算器67と、位相調整器69と、加算器71とで構成される。
整数ゲイン乗算器67は、正逆ゲイン乗算器18の出力値を所定の整数倍、例えば一倍する。位相調整器69は、位相調整手段として用いられ、この整数ゲイン乗算器67が出力する電気角との所定の位相差を出力する。加算器71は、正逆ゲイン乗算器67の出力値と位相調整器69の出力値とを加算する。
また、上記電気角積分器61は、角速度乗算器73と、時間積分器75と、第1の2πサンプルホルダ77と、第2の2πサンプルホルダ79と、減算器81とで構成される。
角速度乗算器73は、乗算器55の出力値に絶対値演算器59の出力値を乗じる。時間積分器75は、この角速度乗算器73の出力値を時間積分する。
第1の2πサンプルホルダ77は、整数ゲイン乗算器67から出力される電気角の2πごとに時間積分器75の出力値をサンプルホールドする。第2の2πサンプルホルダ79は、第1の2πサンプルホルダ77の出力値を正逆ゲイン乗算器67から出される電気角の2πごとにサンプルホールドする。減算器81は、第1のサンプルホルダ77の出力値から第2の2πサンプルホルダ79の出力値を減算する。
また、上記位相積分器63は、角速度乗算器83と、時間積分器85と、ゲイン乗算器87とで構成される。
角速度乗算器83は、電気角積分器61の出力値に絶対値演算器59の出力値を乗じる。時間積分器85は、この角速度乗算器85の出力値を時間積分する。この間、ゲイン乗算器87は、積分器85の出力値に所定のゲインを乗算する。
そして、位相積分器63の出力値は位相調整器69の所定値に設定されている。ここで、電気角θに関する任意の関数f(θ)の積分値は、時間tの関数f(θ(t))に角速度を乗じた時間積分値に等しい。つまり、
Figure 0005447810
であるから、電気角積分器61および位相積分器63では、時間積分器75,85を使用していても電気角に関する積分が演算できることは言うまでもない。
また、上記リップル演算器25は、位相演算器89と、第2の電気角一次関数演算部93と、第2の正弦演算部95と、振幅演算器97とで構成される。
位相演算器89は、位相演算手段として用いられ、位相調整器69の出力値に所定の位相差、例えばπ/2を加えて、電流偏差演算器23の出力値に含まれるリップル成分の電気角に対する位相差を出力する。
第2の電気角一次関数演算部93は、第2の電気角一次関数演算手段として用いられ、位相演算器89の出力値と整数ゲイン乗算器67の出力値を加算器91で加算して、電気角に関する一次関数を演算する。
第2の正弦演算部95は、第2の三角関数演算手段として用いられ、第2の電気角一次関数演算部93の出力値から正弦値を演算する。振幅演算器97は、振幅演算手段として用いられ、第2の正弦演算部95の出力値と電流偏差演算器23を介したdq座標変換器19の出力値とに基づいて、そのdq座標変換器19の出力値に含まれるリップル成分の振幅を演算する。
また、上記振幅演算器97は、乗算器99と、乗算器101と、時間積分器103と、第1の2πサンプルホルダ105と、第2の2πサンプルホルダ107と、ゲイン乗算器111とで構成される。
乗算器99は、正弦演算部95の出力値に電流偏差演算器23の出力値を乗じる。乗算器101は、この乗算器99の演算結果に絶対値演算器59の出力値を乗じる。時間積分器103は、乗算器101の出力値を時間積分する。
第1の2πサンプルホルダ105は、整数ゲイン乗算器67から出力される電気角の2πごとに時間積分器103の出力値をサンプルホールドする。第2の2πサンプルホルダ107は、第1の2πサンプルホルダ105の出力値を整数ゲイン乗算器67から出力される電気角の2πごとにサンプルホールドする。
減算器109は、第1のサンプルホルダ105の出力値から第2の2πサンプルホルダ107の出力値を減算する。ゲイン乗算器111は、減算器109の出力値に所定のゲイン、例えば1/πを乗じる。
そして、ゲイン乗算器11lの演算結果であるリップル成分の振幅と正弦演算部95の電気角正弦関数を乗算器113で乗じることにより、電流偏差演算器23から出力されるd軸電流およびq軸電流に含まれるリップル成分を得ることができる。
つまり、リップル演算器25は、レゾルバ15から出力される回転角検出値とdq座標変換器19から出力されるd軸電流値およびq軸電流値を入力し、これらに含まれるリップル成分およびリップルの電気角に対する位相差とリップルの振幅を出力している。
なお、リップル演算器25はd軸電流およびq軸電流に関して同一構成となるため、図2では一軸のみの構成が示されている。
(5)オフセット電圧演算器31の構成
図3はオフセット電圧演算器31の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、オフセット電圧演算器31は、d軸ベースオフセット電圧演算器115とq軸ベースオフセット電圧演算器117とを備える。
d軸ベースオフセット電圧演算器115は、リップル演算器25より入力するd軸電流のリップル振幅,同位相差に基づいて、電流センサ17のU相電流検出値およびW相電流検出値に含まれるオフセット電圧を上記式(7)に基づいて演算する。
q軸ベースオフセット電圧演算器117は、リップル演算器25より入力するq軸電流のリップル振幅,同位相差に基づいて、電流センサ17のU相電流検出値およびW相電流検出値に含まれるオフセット電圧を上記式(8)に基づいて演算する。
ここで、上記d軸ベースオフセット電圧演算器115は、正逆ゲイン乗算器119と、振幅ゲイン調整器121と、正接演算器123と、乗算器125と、ゲイン乗算器127と、ゲイン乗算器129と、乗算器131と、定数加算器135と、平方根演算器137と、ゲイン乗算器139と、ゲイン乗算器141と、除算器143と、除算器145とで構成される。
正逆ゲイン乗算器119は、リップル演算器25が電流偏差演算器23を介してdq座標変換器19の出力値を入力していることの影響を取り除くために、d軸電流リップルの位相差に−1を乗じる。
振幅ゲイン調整器121は、電流センサ17の出力値に含まれるオフセット電圧とd軸電流リップルの位相差および振幅において、それぞれが変動した場合でも当該d軸ベースオフセット電圧演算器115の出力値の連続性が維持できるように、d軸電流リップルの振幅に1もしくは−1を乗じる。
正接演算器123は、正逆ゲイン乗算器l19の出力値の正接を演算する。乗算器125は、正接演算器123の出力値の二乗を演算する。ゲイン乗算器127は、振幅ゲイン調整器121の出力値を√6倍する。ゲイン乗算器129は、振幅ゲイン調整器121の出力値を−3√2倍する。
乗算器131は、ゲイン乗算器127の出力値に正接演算器123の出力値を乗じる。減算器133は、ゲイン乗算器129の出力値から乗算器131の出力値を減じる。定数加算器135は、乗算器125の出力値に1を加える。
平方根演算器137は、加算器135の出力値の平方根を演算する。ゲイン乗算器139は、平方根演算器137の出力値を3倍する。ゲイン乗算器141は、平方根演算器137の出力値を6倍する。除算器143は、乗算器131の出力値をゲイン乗算器139の出力値で除算する。除算器145は、減算器133の出力値をゲイン乗算器141の出力値で除算する。
また、上記q軸ベースオフセット電圧演算器117は、正逆ゲイン乗算器147と、振幅ゲイン調整器149と、正接演算器151と、乗算器153と、ゲイン乗算器155と、ゲイン乗算器157と、乗算器159と、減算器161と、定数加算器163と、平方根演算器165と、ゲイン乗算器167と、ゲイン乗算器169と、除算器171と、除算器173とで構成される。
正逆ゲイン乗算器147は、リップル演算器25が電流偏差演算器23を介してdq座標変換器19の出力値を入力していることの影響を取り除くためにq軸電流リップルの位相差に−1を乗じる。振幅ゲイン調整器149は、電流センサ17の出力値に含まれるオフセット電圧とd軸電流リップルの位相差および振幅においてそれぞれが変動した場合でも当該q軸ベースオフセット電圧演算器117の出力値の連続性が維持できるようq軸電流リップルの振幅に1もしくは−1を乗じる。
正接演算器151は、正逆ゲイン乗算器147の出力値の正接を演算する。乗算器153は、正接演算器151の出力値の二乗を演算する。ゲイン乗算器155は、振幅ゲイン調整器149の出力値を√6倍する。ゲイン乗算器157は、振幅ゲイン調整器149の出力値を3√2倍する。
乗算器159は、ゲイン乗算器157の出力値に正接演算器151の出力値を乗じる。減算器161は、ゲイン乗算器155の出力値から乗算器159の出力値を減じる。定数加算器163は、乗算器153の出力値に1を加える。
平方根演算器165は、加算器163の出力値の平方根を演算する。ゲイン乗算器167は、平方根演算器165の出力値を−3倍する。ゲイン乗算器169は、平方根演算器165の出力値を6倍する。除算器171は、ゲイン乗算器155の出力値をゲイン乗算器167の出力値で除算する。除算器173は、減算器161の出力値をゲイン乗算器169の出力値で除算する。
(6)オフセット電圧補償器33の構成
図4はオフセット電圧補償器33の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、オフセット電圧補償器33では、オフセット電圧演算器31からd軸ベースオフセット電圧演算結果iwoとq軸ベースオフセット電圧演算結果iuoを入力する。
オフセット電圧補償器33は、この2つのオフセット電圧演算結果iwoおよびiuoに所定のゲインを乗じた後、これらを電気角に関して積分する。そして、オフセット電圧補償器33は、iuoの積分結果を磁界型電流センサ19のU相電流検出値から減じ、iwoの積分結果を磁界型電流センサ19のW相電流検出値から減じることで、磁界型電流センサ19の検出値に内在するオフセット電圧の補償が行われる。補償後のU相電流検出値およびW相電流検出値は、dq座標変換器19に入力される。
具体的には、オフセット電圧補償器33は、ゲイン乗算器175と、ゲイン乗算器177と、乗算器179,181と、時間積分器183,185と、減算器187と、減算器189とから構成される。
ゲイン乗算器175は、d軸ベースオフセット電圧演算結果iwoに所定のゲインを乗じる。ゲイン乗算器177は、q軸ベースオフセット電圧演算結果iuoに所定のゲインを乗じる。乗算器179は、ゲイン乗算器175の出力値に絶対値演算器59が出力する電気角角速度を乗じる。乗算器181は、ゲイン乗算器177の出力値に絶対値演算器59が出力する電気角角速度を乗じる。
時間積分器183は、乗算器179の出力値を時間積分する。時間積分器185は、乗算器181の出力値を時間積分する。減算器187は、電流センサ19のW相検出値から時間積分器183の出力値を減じる。減算器189は、電流センサ19のU相検出値から時間積分器185の出力値を減じる。
(7)速度制御装置5の構成
図5は速度制御装置5の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、速度制御装置5は、角速度目標パターン発生器191とトルク指令演算部193とから構成される。この速度制御装置5は、本発明のモータ駆動装置1と同様に電源37に接続されて動作する。
角速度目標パターン発生器191は、回転電動機llの角速度が追従すべき角速度目標パターンを出力する。トルク指令演算部193は、角速度目標パターン発生器191およびレゾルバ15の出力値に基づいて、回転電動機11の回転速度を目標パターンに追従させるためのトルク指令値を演算する。
(動作説明)
次に、図6および図7を参照して、モータ駆動装置1の動作について説明する。
図6は角速度と時間との関係を示すパターン図、図7はトルク指令値と時間およびトルク出力と時間との関係を示すパターン図である。
モータ駆動装置1が待機状態にあるとき、詳しくは、三相交流電源35および単相交流電源37の投入により、モータ駆動装置1および速度制御装置5が稼動状態であるが、角速度目標パターン発生器191がゼロを出力している場合には、回転電動機11は角速度ゼロの状態を維持している。また、最初の起動時には、位相調整器69には例えばゼロが設定されている。
ここで、速度制御装置5の角速度目標パターン発生器191から図6のような台形パターンを有する角速度の目標値が出力されると、トルク指令演算部193では、レゾルバ15から出力される現在の回転電動機11の角速度と角速度目標パターン発生器191の角速度目標値とに基づいて回転電動機11に対するトルク指令値を演算する。演算結果はトルク電流変換器21に入力される。これにより、図5に示すように、電流センサ17、極対数乗算器16、dq座標変換器19、電流制御装置27、三相座標変換器29、駆動装置13を介してベクトル制御が行われ、トルク指令値に従って回転電動機11が駆動される。
この回転電動機11の駆動に伴い、駆動対象3が回転を開始する。回転電動機11の回転はレゾルバ15によって検出され、再び角速度信号に変換されてトルク指令演算部33にフィードバックされる。これにより、駆動対象3の回転速度(角速度)は、図6の実際値のように目標値に追従する。
このとき、電流センサ17の検出値にオフセット電圧が含まれていると、ベクトル制御におけるdq座標変換の際に、d軸およびq軸の電流に、上記式(5)で表される電気角θに同期するリップル成分ido,iqoが混入する。
特に、回転電動機11が永久磁石同期モータの場合には、q軸電流はモータのトルクや推力に比例するため、リップル成分iqoの振幅に比例したトルクリップルが発生する。この場合、回転電動機11の出力トルクは、図7(a)の指令値に対して同図(b)のような状態になる。その結果、回転電動機11に振動や騒音が発生し、駆動対象3の動作精度を悪化させ、破損を招くなどして信頼性を著しく損なうことになる。
ここで、本実施形態におけるモータ駆動装置1にあっては、電流制御装置27に設けられた電流偏差演算器23の出力値がリップル演算器25に入力されて、d軸電流およびq軸電流に含まれるリップル成分が演算される。この演算結果はリップル減算器41に与えられて、電流偏差演算器23の出力値からリップル成分が減算される。
詳しく説明すると、レゾルバ15の出力値が極対数乗算器16に入力されて、回転電動機llの極対数が乗算されると共に、正逆ゲイン乗算器18で電流偏差演算器23による減算の影響が取り除かれる。
正逆ゲイン乗算器18から出力される電気角には、トルクリップルの電気角に対する高調波周期から求まる所定のゲインが乗算されており、結果として整数ゲイン乗算器67からは回転電動機llの電気角に比例した値が出力される。そして、位相調整器69の出力値と整数ゲイン乗算器67の出力値が加算器71で加算されて、電気角に関する一次関数が計算される。加算器71の出力値は正弦演算部53に入力され、上記一次関数に関する正弦値は乗算器55によって電流偏差演算器23の出力値が乗ぜられ、乗算器55の乗算結果に対して電気角積分器61が電気角θに関する一周期の積分を演算する。この段階で、位相調整器69の出力値をζとした上記式(9)が演算される。
電気角積分器61の演算結果sは位相積分器63に入力され、ゲイン乗算器87の所定値を−βとして、上記式(10)の電気角θに関する積分が行われる。この演算結果は直ちに位相調整器69の出力値として設定される。このため、上記式(11)の微分方程式が成立し、位相調整器69の出力値は上記式(12)で明らかなように位相差ψに対して90度遅れた値に収束する。
一方、位相調整器69出力値には、第2の電気角一次関数演算部93において位相角差90度が位相演算器89によって加えられている。したがって、正弦演算部95の出力値を電気角θに関して一周期の積分演算を行う振幅演算器97の出力値は、上記式(13)に一致する。このため、位相調整器69出力値の電気角θとリップル成分の位相差ψヘの収束にともなって、振幅演算器97の出力値もリップル成分の振幅値aに収束する。
このようにして、リップル演算器25によって演算されたリップル成分は電流制御装置27のリップル減算器41に与えられる。これにより、電流偏差演算器23から出力される電流偏差から当該リップル成分を減じられ、回転電動機11に発生していたトルクリップルが除去されることになる。
さらに、リップル演算器25によって演算されたリップル成分はオフセット電圧演算器31にも与えられている。オフセット電圧演算器31において、リップル演算器25で得られるリップル成分の振幅と位相からd軸電流については上記式(7)、q軸電流については上記式(8)が演算されて、電流センサ17のオフセット電圧iuo,iwoが求められる。この求められたオフセット電圧iuo,iwoは、オフセット電圧補償器33の減算器187,189にて電流センサ17の電流検出値から減じられ、電流センサ検出値が持つ実際のオフセット電圧が除去殺される。
このとき、オフセット電圧補償器33では、電流センサ17のW相検出値に含まれるオフセット電圧に対して上記式(7)のiwoを入力し、U相検出値に含まれるオフセット電圧に対して上記式(8)のiuoを入力している。
また、これらの入力したオフセット電圧iuo,iwoにはゲイン乗算器175,177において所定のゲインが乗ぜられ、ゲイン乗算器175,177の出力値はそれぞれ電気角θに関して積分され、減算器187,189に入力されている。このため、リップル演算器25において位相調整器69の出力値が実際のリップル成分の位相差に十分収束してから、電流センサ17の検出値の補償を徐々に行うことができ、検出値の補償にともなう位相差の変動を回避することができる。
また、U相とW相のオフセット電圧の補償値に上記式(7),式(8)に基づくd軸リップル成分の振幅と位相差およびq軸リップル成分の振幅と位相差を使用することで、真値への収束過程で生じる正接演算の特異点通過がU相とW相で同時に発生しなくなり、オフセット電圧iuo,iwoの真値への収束性が確実になる。
したがって、図7(b)の回転電動機11の出力トルクに含まれるリップル成分は、回転電動機llの回転が増すに連れて除去されることになり、結果的に図7(c)のように滑らかになる。これにより、トルクリップルによる駆動対象3の動作精度の悪化や破損を防ぐことができる。
上述のように本発明の第1の実施形態でよれば、電流センサ17のオフセット電圧に起因して発生する回転電動機11のトルクリップルを減少させると共に、そのオフセット電圧自体を自動的に補償することができる。これにより、駆動対象もしくはモータ本体に生じている振動や騒音を装置の運転中に容易かつ効果的に低減でき、装置の機能を満足すると共に信頼性の向上が図れる。
なお、上記第1の実施形態では、電気角θに関する積分演算の際に、被積分関数に電気角角速度を乗じて時間積分しているが、これは演算方法をなんら限定するものでない。例えば、量子化された電気角Δθ毎に被積分関数f(θ)をサンプリングし、次式を演算する方法であってなんら差し支えない。
Figure 0005447810
また、電流検出手段として磁界型電流センサ17を用いているが、これは電流検出手段を何ら限定するものでなく、例えば抵抗器両端の電圧降下で電流を検出しても良い。さらに、電気角検出手段としてレゾルバ15を使用しているが、これは電気角検出手段をなんら限定するものでなく、例えば、パルスジェネレータを使用して何ら差し支えない。加えて、モータ駆動装置1は回転電動機11を備えているが、これはモータの種類を何ら限定するものでなく、リニアモータであってなんら差し支えない。
また、図2において、リップル演算器25に三角関数演算手段として正弦演算部53,95を設けたが、電気角一次関数演算部51,91の出力値に関する余弦値を演算するための演算部を用いて構成することでもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、エレベータのようにモータの運転速度の変動が大きい駆動対象を想定し、リップル演算器25、オフセット電圧演算器31、オフセット電圧補償器33を用いて、電流センサ17の電圧オフセットに起因するトルクリップルを低減する構成とした。しかし、一定の速度で連続運転される場合には、オフセット電圧演算器31、オフセット電圧補償器33は必ずしも必要とせず、以下のような形態としても良い。
図8は本発明の第2の実施形態におけるモータ駆動装置の全体的な構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するもものとする。また、同一機能の個所にも同一符号を付して、差異がある場合にはアルファベットの付加で区別する。
図8において、第2の実施形態のモータ駆動装置の全体が1Aとして示されている。このモータ駆動装置1Aは、一定の速度で連続運転されることを前提とする。
本実施形態において、モータ駆動装置1Aは、回転電動機11と、駆動装置13と、レゾルバ15と、極対数乗算器16と、磁界型電流センサ17と、正逆ゲイン乗算器18と、dq座標変換器19と、トルク電流変換器21と、電流偏差演算器23と、リップル演算器25と、電流制御装置27と、三相座標変換器29と、さらに、リップル除去手段として用いられるリップル減算器41’とを備える。
また、モータ駆動装置1Aには、駆動装置13を介して回転電動機11に電力を供給する三相交流電源35と、モータ駆動装置1に動作電力を供給する電源37が外部から接続されている。
ここで、モータ駆動装置1Aが一定の速度で連続運転されるため、速度制御装置5(詳しくは、図5の角速度目標パターン発生器191)から出力される目標値は一定であり、dq座標変換器19の出力値も変動しない。このため、リップル演算器25には、電流偏差演算器23の出力値の代わりにdq座標変換器19の出力値を入力してもよい。
この場合、正逆ゲイン乗算器18には、正逆ゲインとして1が設定される。そして、dq座標変換器19の出力値も変動しないので、dq軸の電流リップル成分の振幅や電気角に対する位相差も変動しない。
したがって、リップル演算器25で演算されるd軸電流およびq軸電流のリップル成分をリップル除去手段であるリップル減算器41’に入力し、dq座標変換器19の出力値に含まれるリップル成分を電流制御装置27の外部で相殺するだけで、回転電動機11のトルクリップルを容易に除去することができる。
さらに、オフセット電圧演算器31の演算結果がオフセット電圧表示器195に導入されており、当該オフセット電圧表示器195によりオフセット電圧演算器31の演算結果を読み取ることができる。
しかし、回転電動機11の運転が終了し、再び運転を始める場合にはリップル演算器25においてリップル成分の振幅および位相差の演算が最初から行われるので、リップル演算器25の出力値が十分に実際の値に収束するまではトルクリップルが発生することになる。
本実施形態では、オフセット電圧補償手段としてオフセット電圧表示器195、オフセット電圧設定器197および減算器199が設けられており、これらでオフセット電圧補償器33’が構成されている。
このため、回転電動機の運転を終了するまえにオフセット電圧表示器195に表示されるU相およびW相のオフセット電圧を読み取り、読み取った値をオフセット電圧設定器197に入力して、磁界型電流センサ17のオフセット電圧を補償する。
つまり、磁界型電流センサ17のU相およびW相の検出値からオフセット電圧設定器197の出力値を減算器199により減算することで当該オフセット電圧が相殺される。すると、回転電動機17の運転を終了してもU相およびW相のオフセット電圧値がオフセット電圧設定器197に残ることになり、再び回転電動機11の運転を開始してもdq座標変換器19には最初からオフセット電圧が補償された電流検出値が入力され、トルクリップルは発生しない。
このように、第2の実施形態によれば、モータ駆動装置の構成が著しく簡素化できる。また、駆動対象もしくはモータ本体に生じている振動や騒音を装置の運転中に容易かつ効果的に低減することができ、装置の機能を満足すると共にコストの低減化および信頼性の向上が図れる。
(第3の実施形態)
さらに、本発明の第3の実施形態を図9に基づいて説明する。
図9は本発明の第3の実施形態におけるモータ駆動装置の全体的な構成を示すブロック図である。なお、上記第1および第2の実施形態と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するもものとする。また、同一機能の個所にも同一符号を付して、差異がある場合にはアルファベットの付加で区別する。
第3の実施形態では、オフセット電圧補償手段としてのオフセット電圧補償器33”が上記第1の実施形態で用いたオフセット電圧補償器33と上記第2の実施形態で用いたオフセット電圧表示器195、オフセット電圧設定器197および減算器199を備えている。
このような構成において、オフセット電圧設定器197に前回の運転で求められているオフセット値を入力しておけば、再運転時のリップル演算およびオフセット演算の収束が早くなるという利点があり、繰返し運転時の装置の信頼性を向上させることができる。
なお、上記第1乃至第3の実施形態では、全体の演算動作をハードウエア的に説明したが、これらの演算動作をソフトウエア的に処理することも可能である。
要するに、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1,1A…モータ駆動装置,3…駆動対象(負荷),5…速度制御装置,11…回転電動機,13…駆動装置,15…レゾルバ,16…極対数乗算器,17…磁界型電流センサ,18,119,147…正逆ゲイン乗算器,19…dq座標変換器,21…トルク電流変換器,23…電流偏差演算器,25…リップル演算器,27…電流制御装置,29…三相座標変換器31…オフセット電圧演算器,33,33’,33”…オフセット電圧補償器,35…三相交流電源,37…単相交流電源,41,41’…リップル減算器,43…PI制御器,45…コンバータ,47…インバータ,51,93…電気角一次関数演算部,53,95…正弦演算部,55,73,83,99,101,113,125,131,153,159,179,181…乗算器,57…擬似微分器,59…絶対値演算器,61…電気角積分器,63…位相積分器,67…整数ゲイン乗算器,69…位相調整器,71,91…加算器,75,85,103,183,185…時間積分器,77,79,105,107…2πサンプルホルダ,81,109,133,161,187,189…減算器,87,111,127,129,139,141,155,157,167,169,175,177…ゲイン乗算器,89…位相演算器,97…振幅演算器,115…d軸ベースオフセット電圧演算器,117…q軸ベースオフセット電圧演算器,121,149…振幅ゲイン調整器,123,151…正接演算器,135,163…定数加算器,137,165…平方根演算器,143,145,171,173…除算器。

Claims (8)

  1. 駆動対象を駆動するための駆動力発生手段と、
    この駆動力発生手段に三相交流電流を供給して駆動する駆動手段と、
    この駆動手段によって上記駆動力発生手段に供給される三相交流電流の少なくとも二相の電流を検出する電流検出手段と、
    上記駆動力発生手段の電気角を検出する電気角検出手段と、
    この電気角検出手段の出力値に基づいて、上記三相交流電流を上記駆動力発生手段の発生推力方向に座標変換すると共に、上記三相交流電流を同推力発生方向と直交する方向に座標変換する座標変換手段と、
    この座標変換手段の出力値を予め指定された目標値に収束させるように座標変換した電圧を演算する電流制御手段と、
    この電流制御手段の出力値を三相交流電圧に変換して上記駆動手段に出力する逆座標変換手段と、
    予め指定されたトルク電流の目標値から上記座標変換手段の出力値を減算した値と上記電気角検出手段の出力値とに基づいて上記座標変換手段の出力値に含まれるリップル成分を演算するリップル演算手段と、
    このリップル演算手段の演算結果に基づいて上記電流制御手段の出力値を調整してリップル成分を除去するリップル除去手段と、
    上記リップル演算手段の演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を演算するオフセット電圧演算手段と、
    このオフセット電圧演算手段の演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を除去するオフセット電圧補償手段と
    を具備したことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 上記リップル演算手段は、
    上記電気角検出手段の出力値に関する一次関数を演算すると共に当該一次関数の切片を調整可能に設定する位相調整手段を有する第1の電気角一次関数演算手段と、
    上記電気角一次関数演算部の出力値に関する正弦値あるいは余弦値を演算する第1の三角関数演算手段と、
    予め指定された目標値から上記座標変換手段の出力値を減算した値と上記第1の三角関数演算部の出力値とを乗算し、その乗算結果を上記電気角に関してその電気角の一周期の整数倍の区間で積分する積分手段と、
    上記積分手段の出力値をさらに電気角に関して積分し、所定のゲインを乗ぜられた積分結果を上記位相調整手段の出力とする位相積分手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 上記リップル演算手段は、
    上記位相調整手段の出力値に所定の位相差を加えて上記電流検出手段に含まれるリップル成分の電気角に対する位相差を出力する位相演算手段と、
    上記電気角検出手段の出力値に関する一次関数を演算すると共に当該一次関数の切片を上記位相演算手段の出力とする第2の電気角一次関数演算手段と、
    この第2の電気角一次関数演算部の出力値に関する正弦値あるいは余弦値を演算する第2の三角関数演算手段と、
    予め指定された目標値から上記座標変換手段の出力値を減算した値と上記第2の三角関数演算手段の出力値とを乗算し、その乗算結果を上記電気角に関してその電気角の一周期の整数倍の区間で積分し、積分結果に所定のゲインを乗じて上記電流検出手段に含まれるリップル成分の振幅を演算する振幅演算手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 上記座標変換手段は、dq座標変換を行う機能を備えていることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. 上記リップル演算手段は、d軸電流とq軸電流に含まれるリップル成分を演算することを特徴とする請求項4記載のモータ駆動装置。
  6. 上記リップル除去手段は、上記リップル演算手段によって演算されたd軸電流とq軸電流に含まれるリップル成分を除去することを特徴とする請求項5記載のモータ駆動装置。
  7. 上記オフセット電圧補償手段は、
    上記オフセット演算手段で演算されるオフセット電圧成分を上記電気角に関して積分する積分器と、
    所定のゲインを乗ぜられた当該積分の演算結果を上記電流検出手段の出力値から減ずる減算器と
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  8. 駆動対象を駆動するための駆動力発生手段と、
    この駆動力発生手段に三相交流電流を供給して駆動する駆動手段と、
    この駆動手段によって上記駆動力発生手段に供給される三相交流電流の少なくとも二相の電流を検出する電流検出手段と、
    上記駆動力発生手段の電気角を検出する電気角検出手段と、
    この電気角検出手段の出力値に基づいて、上記三相交流電流を上記駆動力発生手段の発生推力方向に座標変換すると共に、上記三相交流電流を同推力発生方向と直交する方向に座標変換する座標変換手段と、
    この座標変換手段の出力値を予め指定された目標値に収束させるように座標変換した電圧を演算する電流制御手段と、
    この電流制御手段の出力値を三相交流電圧に変換して上記駆動手段に出力する逆座標変換手段とを備えたモータ駆動装置に用いられるトルクリップル除去方法であって、
    予め指定されたトルク電流の目標値から上記座標変換手段の出力値を減算した値と上記電気角検出手段の出力値とに基づいて上記座標変換手段の出力値に含まれるリップル成分を演算し、
    その演算結果に基づいて上記電流制御手段の出力値を調整して上記リップル成分を除去すると共に、
    上記リップル成分の演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を演算し、
    その演算結果に基づいて上記電流検出手段の出力値に含まれるオフセット電圧成分を除去することを特徴とするトルクリップル除去方法。
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