JP5167648B2 - シート状の電磁干渉抑制体およびシート状の電磁干渉抑制体の製造方法 - Google Patents

シート状の電磁干渉抑制体およびシート状の電磁干渉抑制体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁波を遮蔽するシート状の電磁干渉抑制体およびその製造方法に関するものである。
この種のシート状の電磁干渉抑制体として、特開平11−68379号公報に開示されたシート状の電磁干渉抑制体が知られている。このシート状の電磁干渉抑制体は、少なくとも軟磁性体粉末と有機結合剤とから構成される電磁干渉抑制体であって、シート状の形態をなした電磁干渉抑制体の表面に導電体が配置され、この導電体表面に文字、記号、数字および図形の内の少なくとも一種が印刷されて構成されている。したがって、このシート状磁性体では、電磁干渉抑制体と導電体とを組み合わせたことにより、電磁波の透過レベルおよび結合レベルの制御が可能となっている。また、文字等を印刷したことにより、表示機能を備えたものとなっている。
ところが、上記のシート状の電磁干渉抑制体には、以下の問題点がある。すなわち、このシート状の電磁干渉抑制体では、導電体表面に、文字、記号、数字および図形の内の少なくとも一種が印刷されている。このため、このシート状の電磁干渉抑制体には、擦れなどにより、印刷された文字等が薄くなったり消えたりするといった問題点がある。この問題点を解決するため、例えば、図11に示すシート状の電磁干渉抑制体51のように、シート状の形態をなした電磁干渉抑制体52の表面に導電体53を配設し、この導電体53の表面に文字、記号、数字および図形の内の少なくとも一種を印刷してなる印刷部54を形成した後に、この印刷部54を保護するために、接着剤55を塗布して樹脂フィルム(例えばPET(Poly Ethilene Terephthalate)フィルム)56を貼り付ける構成を採用することが考えられる。しかしながら、このシート状の電磁干渉抑制体51には、製造に際して、接着剤55の塗布工程と樹脂フィルム56の貼付工程とがさらに必要となるため、工程の増加に伴って製造コストが上昇するという解決すべき課題が存在している。また、樹脂フィルム56の厚み以外に接着剤55で形成された層の厚みが加わるため、その分だけ全体の厚みが増加するという解決すべき課題も存在している。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、文字等などの印刷部を擦れなどから保護でき、しかも安価で薄いシート状の電磁干渉抑制体、およびその製造方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体は、一方の表面に文字、記号および図形のうちの少なくとも一種を含む印刷部が印刷によって形成されたシート状の透光性樹脂体と、少なくとも軟磁性金属磁性粉と結合材とを含む複合磁性材ペーストを前記透光性樹脂体の前記一方の表面側に前記印刷部を覆うようにして塗布して形成された磁性層とを備えている。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体は、前記印刷部が多層に構成されている。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体は、前記印刷部を被覆する塗装層が前記一方の表面のほぼ全面に亘って形成されている。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体は、位置合わせ用のマークとして機能する図形が前記印刷部として形成されている。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体は、前記磁性層における前記透光性樹脂体側の面の裏面側に接着剤層が形成されている。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体は、前記接着剤層の表面に剥離紙が貼着されている。
本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体の製造方法は、透光性樹脂体の一方の表面にインクを印刷して文字、記号および図形のうちの少なくとも一種を含む印刷部を形成し、前記透光性樹脂体の前記一方の表面側に少なくとも軟磁性金属磁性粉と結合材とを含む複合磁性材ペーストを前記印刷部を覆うようにして塗布して磁性層を形成する。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体の製造方法は、前記印刷部をグラビア印刷で形成する。
本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体では、透光性樹脂体の一方の表面に印刷部が印刷によって形成され、この一方の表面側に複合磁性材ペーストを印刷部を覆うようにして塗布することによって磁性層が形成されている。したがって、このシート状の電磁干渉抑制体によれば、透光性樹脂体と磁性層との間で印刷部が挟まれた状態となるため、透光性樹脂体を介して印刷部の視認性を十分に確保しつつ、印刷部を擦れなどから確実に保護することができる。また、透光性樹脂体、印刷部および磁性層の形成に際して接着剤を使用していないため、安価に製造できると共に一層薄い厚みで形成することができる。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体によれば、印刷部を多層に構成したことにより、印刷部の多層うちの一層で磁性層を覆い隠すことができるため、他の一層に印刷した文字などを一層引き立たせることができる。また、磁性層側の一層に多色のインクを使用することにより、カラフルなシート状の電磁干渉抑制体を製造することができる。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体によれば、印刷部を被覆する塗装層を一方の表面のほぼ全面に亘って形成したことにより、印刷部の形成によって発生した透光性樹脂体の表面上の凹凸を塗装層で吸収させることができる。したがって、このシート状の電磁干渉抑制体によれば、磁性材ペーストの塗布面(塗装層の表面)を平坦化することができるため、磁性材ペーストの塗布ムラを大幅に軽減することができる。この結果、このシート状の電磁干渉抑制体によれば、磁性層を均一な厚みで形成することができるため、電磁干渉効果を一層向上させることができる。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体によれば、位置合わせ用のマークとして機能する図形を印刷部として形成したことにより、例えば、裁断工程において、この位置合わせ用のマークとしての図形を目印として、シート状の電磁干渉抑制体を正確に位置合わせすることができ、さらには裁断装置によっては自動的に位置合わせをすることができるため、高い精度で、しかも迅速に長尺な帯状のシート状の電磁干渉抑制体からシート状の電磁干渉抑制体を製造(裁断)することができる。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体によれば、磁性層における透光性樹脂体との接触面の裏面側に接着剤層を形成したことにより、電磁干渉を抑制しようとする対象製品に容易に貼り付けることができる。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体によれば、接着剤層の表面に剥離紙を貼着したことにより、シート状の電磁干渉抑制体を重ね合わせて保管することができるなど、シート状の電磁干渉抑制の保存性を良好なものにすることができる。さらに、剥離紙上に複数のシート状の電磁干渉抑制を一定のピッチで配設することにより、対象製品への貼付作業を自動機を用いて自動化することができ、省力化が可能となる。
本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体の製造方法では、透光性樹脂体の一方の表面に印刷部を印刷して形成し、この一方の表面側に複合磁性材ペーストを印刷部を覆うようにして塗布して磁性層を形成する。したがって、このシート状の電磁干渉抑制体の製造方法によれば、透光性樹脂体を介して印刷部の視認性を十分に確保しつつ、印刷部を擦れなどから確実に保護し得るシート状の電磁干渉抑制体を製造することができる。また、透光性樹脂体、印刷部および磁性層の形成に際して接着剤を使用していないため、接着剤の材料費および接着工程での作業費を省くことができる結果、製造コストを十分に低減することができる。
また、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体の製造方法によれば、グラビア印刷で印刷部を形成することにより、長尺な帯状の透光性樹脂体全体に対して連続して印刷部を形成できるため、生産性を大幅に向上させることができる。
以下、本発明に係るシート状の電磁干渉抑制体およびシート状の電磁干渉抑制体の製造方法の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、一例として、携帯電話に使用されて、外部リーダ・ライタからの電磁波を受信するアンテナ部分を除く他の内部回路へのこの電磁波の干渉を抑制する短冊状のシート状の電磁干渉抑制体、およびこの短冊状のシート状の電磁干渉抑制体の製造に際して作製される長尺な帯状のシート状の電磁干渉抑制体を例に挙げて説明する。
最初に、短冊状のシート状磁性体1の構成について、図面を参照して説明する。
図1,2に示すシート状磁性体1は、電磁波を遮蔽するシート状の電磁干渉抑制体であって、図2に示すように、透光性樹脂体2、印刷部3、クリアー塗装層(本発明における塗装層)4、磁性層5、接着剤層6および剥離紙7を備えて構成されている。この場合、透光性樹脂体2は、一例として透光性を有し、かつ厚みが一例として10μm以上100μm以下の範囲内に規定されたPETフィルムで構成されて、その外形が携帯電話の寸法に合わせて約2.8cm×3.6cmの長方形に形成されている。印刷部3は、透光性樹脂体2の一方の表面に印刷されたインクによって形成された文字(数字を含む)、記号および図形のうちの少なくとも一種で構成されている。本例では、シート状磁性体1に形成されている印刷部3は、一例として、図1に示すように、インクで形成された「ABCDEF VWXYZ」との文字3bで構成されている。この場合、インクとしては、溶剤型や水性のインクを用いるのが一般的である。また、印刷部3の形成方法としては、グラビア印刷、凸版印刷、オフセット印刷、シルク印刷など、様々な印刷方法を採用することができる。また、シート状磁性体1において、印刷部3は透光性樹脂体2を介して視認されるため、印刷部3の視認性を向上させるべく、クリアー塗装層4や磁性層5などと良好に区別し得る色のインクを使用するのが好ましい。
クリアー塗装層4は、印刷部3が形成された透光性樹脂体2の一方の表面の全面またはほぼ全面に亘って印刷部3を覆うようにして形成されている。この場合、クリアー塗装層4を形成するためのクリアー塗料としては、印刷部3と同一種類の塗料を用いるのが好ましい。また、クリアー塗料は、無色であっても、有色であってもよいが、有色とする場合には、印刷部3の形成に使用するインクの色を引き立たせる色とするのが好ましい。また、クリアー塗装層4は、一例として、印刷部3の厚みを超え、その表面がほぼ平坦になる厚みで形成されている。
磁性層5は、一例として、樹脂等を主材とする結合材に軟磁性金属磁性粉を混合・撹拌して形成された複合磁性材ペースト(以下、複合磁性材ペーストともいう)を、透光性樹脂体2の一方の表面に塗布して乾燥することにより、複合磁性体層として形成されている。この場合、軟磁性金属磁性粉としては、フェライト、センダスト、軟磁性アモルファス合金、軟磁性合金などを使用することができ、また結合材としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂やこれらの混合物が使用される。具体的には、ポリアミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、セルロース樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂などである。これらのポリマー以外に、モノマー、オリゴマーも使用できる。また、軟磁性金属磁性粉の充填量については特に限定されないが、電磁干渉抑制効果の面からは70重量%以上にするのが好ましく、シート状磁性体1において必要な柔軟性を確保するためには95重量%以下とするのが好ましい。また、磁性層5は、一例として、約40μm以上100μm以下の範囲内の厚みで形成されている。この結果、磁性層5は、高い電磁干渉抑制効果を発揮する。
接着剤層6は、一例として両面テープ(寺岡製作所製:No.707)を磁性層5の表面(磁性層5における透光性樹脂体2側の面の裏面側)に貼り付けることによって形成されている。この場合、接着剤層6は、接着強度を確保する範囲内であれば、シート状磁性体1の厚みを抑制するため、薄いほど好ましい。なお、両面テープに代えて、接着剤を塗布して接着剤層6を形成してもよい。剥離紙7は、紙やPETフィルムで構成されて、接着剤層6の表面に貼り付けられている。
次に、シート状磁性体1の製造方法について、図面を参照して説明する。
まず、図7に示すように、フィルム送り出しロール11に巻回された長尺で帯状の透光性樹脂体2を引き出しながら、同図に示すように、その一方の表面に不図示のグラビア印刷機の版胴からインクを転写することにより、図3,7に示すように、印刷部3を形成する(印刷部形成工程)。印刷部3は、図7に示すように、一例として、後述する裁断工程において使用される位置合わせ用のマーク3aと、シート状磁性体1に表示させる上記の文字3bとで構成されている。具体的には、位置合わせ用のマーク3aは、同図に示すように、透光性樹脂体2における幅方向の一方の縁部近傍に、透光性樹脂体2の長手方向(引き出し方向)に沿って一定間隔で印刷された図形(一例として長方形)で構成されている。一方、文字3bは、位置合わせ用のマーク3a毎に規定された方形領域Aを複数区画して形成された各方形領域B内に印刷されている。この場合、文字3bは、透光性樹脂体2を通して見たときに文字として正常に読むことができるように、透光性樹脂体2の表面に鏡文字として印刷される。
次いで、グラビア印刷機の下流側に配設された不図示のクリアー塗料塗布装置からクリアー塗料を透光性樹脂体2における印刷部3が形成された一方の表面全体に塗布することにより、図4に示すように、印刷部3を覆うようにして透光性樹脂体2の表面にクリアー塗装層4を形成する(クリアー塗装層形成工程)。この場合、クリアー塗装層4は、印刷部3の厚みを超え、その表面がほぼ平坦になる厚みで形成する。続いて、クリアー塗料塗布装置の下流側に配設された不図示の磁性材料塗布装置から、上記のようにして調製された磁性材ペーストをクリアー塗装層4の表面全体に塗布することにより、図5に示すように、透光性樹脂体2の一方の表面側に磁性層5を形成する(磁性層形成工程)。この場合、印刷部3の形成によって発生した透光性樹脂体2の表面上の凹凸がクリアー塗装層4によって吸収されるため、磁性材ペーストの塗布ムラが大幅に軽減されている。したがって、略均一な厚みの磁性層5が形成される。次いで、磁性材料塗布装置の下流に配設された不図示の乾燥装置が、形成された磁性層5を乾燥させる(乾燥工程)。
次いで、一方の表面に剥離紙7が予め貼り付けられた両面テープ(寺岡製作所製:No.707)を両面テープ供給ロールから引き出しつつ、他方の表面を透光性樹脂体2における磁性層5が形成された一方の表面側(つまり磁性層5の表面)に貼り付けて、両面テープおよび剥離紙7を透光性樹脂体2などと一体化させる(接着剤層形成工程)。これにより、図6に示すように、透光性樹脂体2上に形成された磁性層5の表面に両面テープによる接着剤層6が形成されると共に、接着剤層6の表面に剥離紙7が形成されて、長尺な帯状のシート状磁性体21(長尺な帯状のシート状磁性体)が形成される。この場合、剥離紙7が貼り付けられた両面テープと、磁性層5などが形成された透光性樹脂体2とを一体化させる方法としては、例えば、乾燥装置の下流側に一対のピンチロールを配設し、剥離紙7が貼り付けられた両面テープと、磁性層5などが形成された透光性樹脂体2とを一対のピンチロール間に供給して通過させる方法を採用することができる。
最後に、裁断装置が、透光性樹脂体2を介して視認される位置合わせ用のマーク3aに基づいてシート状磁性体21を自動的に位置決めしつつ、シート状磁性体21から各方形領域Bを裁断する(裁断工程)。これにより、シート状磁性体21における裁断された各方形領域Bの部位により、図1,2に示す短冊状のシート状磁性体1が製造される。
このように、このシート状磁性体1,21では、透光性樹脂体2の一方の表面に印刷部3が印刷によって形成され、この一方の表面側に磁性材ペーストを印刷部3を覆うようにして塗布することによって磁性層5が形成されている。したがって、このシート状磁性体1,21によれば、透光性樹脂体2と磁性層5との間で印刷部3が挟まれた状態となるため、透光性樹脂体2を介して印刷部3の視認性を十分に確保しつつ、印刷部3を擦れなどから確実に保護することができる。また、透光性樹脂体2、印刷部3および磁性層5の形成に際して接着剤を使用していないため、安価に製造できると共に一層薄い厚みで形成することができる。
また、このシート状磁性体1,21の製造方法によれば、透光性樹脂体2を介して印刷部3の視認性を十分に確保しつつ、印刷部3を擦れなどから確実に保護し得るシート状磁性体1,21を製造することができる。また、透光性樹脂体2、印刷部3および磁性層5の形成に際して接着剤を使用していないため、接着剤の材料費および接着工程での作業費を省くことができる結果、製造コストを十分に低減することができる。さらに、グラビア印刷で印刷部3を形成することにより、長尺な帯状の透光性樹脂体2全体に対して連続して印刷部3を形成できるため、生産性を大幅に向上させることができる。
また、このシート状磁性体1,21では、透光性樹脂体2の一方の表面に印刷部3を被覆するクリアー塗装層4を形成したことにより、印刷部3の形成によって発生した透光性樹脂体2の表面上の凹凸がクリアー塗装層4で吸収されている。したがって、このシート状磁性体1,21によれば、磁性材ペーストの塗布面(クリアー塗装層4の表面)を平坦化することができるため、磁性材ペーストの塗布ムラを大幅に軽減することができる。この結果、このシート状磁性体1,21によれば、磁性層5を均一な厚みで形成することができるため、電磁干渉効果を一層向上させることができる。
また、このシート状磁性体21によれば、印刷部3として位置合わせ用のマーク3aを形成したことにより、裁断工程において、この位置合わせ用のマーク3aを目印として、シート状磁性体21を正確に位置合わせすることができ、さらには裁断装置によっては自動的に位置合わせをすることができるため、高い精度で、しかも迅速にシート状磁性体21からシート状磁性体1を製造することができる。
また、このシート状磁性体1によれば、磁性層5における透光性樹脂体2との接触面の裏面側に接着剤層6を形成したことにより、電磁干渉を抑制しようとする対象製品に容易に貼り付けることができる。
さらに、このシート状磁性体1によれば、接着剤層6の表面に剥離紙7を貼着したことにより、シート状磁性体1を重ね合わせて保管することができるなど、シート状磁性体1の保存性を良好なものにすることができる。
なお、本発明は上記の構成に限定されない。例えば、図8に示すシート状磁性体1Aのように、印刷部3を多層(同図では、文字3bおよび下地3cの2層)に形成することもできる。なお、シート状磁性体1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。このシート状磁性体1Aの製造に際しては、透光性樹脂体2の一方の表面に文字3bを印刷した後に、透光性樹脂体2全体に文字3bを覆うようにして文字3bとは異なる色のインクを印刷することによって下地3cを形成し、その後に、クリアー塗装層4を形成する。このシート状磁性体1Aによれば、印刷部3を多層に構成したことにより、多層うちの一層としての下地3cによって、磁性層5を覆い隠すことができるため、他の一層に印刷した文字3bを一層引き立たせることができる。また、磁性層5側の下地3cに多色のインクを使用することにより、カラフルなシート状磁性体1Aを製造することができる。
また、透光性樹脂体2、印刷部3、クリアー塗装層4および磁性層5と共に、接着剤層6および剥離紙7を備えた各シート状磁性体1,1A,21について上記したが、本発明に係るシート状磁性体は、この構成から剥離紙7を省いた構成とすることもできるし、さらに接着剤層6を省いた構成とすることもできる。
また、携帯電話の製造工程において、携帯電話における電磁波を抑制する箇所へ上記のシート状磁性体1,1Aを貼り付ける際には、剥離紙7を剥いで貼り付けるという作業を行うことになるが、この貼付作業の作業性を向上させるためには、図9に示すように、シート状磁性体1から剥離紙7を省いた構成のシート状磁性体1B(またはシート状磁性体1Aから剥離紙7を省いた構成のシート状磁性体1C)が1枚の剥離紙7の表面に所定の間隔を空けて縦および横方向に並設されて構成されたシート状磁性体1Dを使用するのが好ましい。このシート状磁性体1Dを使用することにより、シート状磁性体1B(1C)を次々に剥離紙7から剥いで貼り付けることができるため、貼付作業の効率を大幅に向上させることができる。さらに、自動貼付機を使用する場合には、図10に示すように、帯状に形成されると共にパイロット穴7aが所定のピッチで形成された剥離紙7の表面に、その長手方向に沿って所定間隔(一定のピッチ)で一列にシート状磁性体1B(1C)が並設されて構成されたシート状磁性体1Eを使用するのがより好ましい。このシート状磁性体1Eを使用することにより、対象製品への貼付作業を自動貼付機を用いて自動化することができ、省力化することができる。
また、クリアー塗装層4を備えた各シート状磁性体1,1A,1B,1C,1D,1E,21について上記したが、透光性樹脂体2の表面上に印刷部3による凹凸が発生している状況においても、磁性材ペーストを塗布ムラの少ない状態で塗布できるときや、塗布ムラを許容できるときには、クリアー塗装層4の形成を省略することもできる。
また、印刷部として、文字および図形(位置合わせ用のマーク3a)を印刷した例について説明したが、これに限らない。印刷部としては、記号などの印刷可能なもののすべてを印刷してもよいのは勿論である。
シート状磁性体1,1Aを透光性樹脂体2側から見た平面図である。 図1におけるシート状磁性体1についてのX−X線断面図である。 シート状磁性体1の製造工程を説明するための説明図であり、印刷部形成工程を完了した時点での断面図である。 シート状磁性体1の製造工程を説明するための説明図であり、クリアー塗装層形成工程を完了した時点での断面図である。 シート状磁性体1の製造工程を説明するための説明図であり、磁性層形成工程を完了した時点での断面図である。 シート状磁性体21の構成を説明するための断面図である。 透光性樹脂体2に印刷部3を形成した状態を示す斜視図である。 図1におけるシート状磁性体1AについてのX−X線断面図である。 シート状磁性体1Dの構成を示す平面図である。 シート状磁性体1Eの構成を示す平面図である。 従来のシート状磁性体51の構成を説明するための断面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D,1E,21 シート状磁性体
2 透光性樹脂体
3 印刷部
3a 位置合わせ用のマーク
3b 文字
3c 下地
4 クリアー塗装層
5 磁性層
6 接着剤層
7 剥離紙

Claims (8)

  1. 一方の表面に文字、記号および図形のうちの少なくとも一種を含む印刷部が印刷によって形成されたシート状の透光性樹脂体と、
    少なくとも軟磁性金属磁性粉と結合材とを含む複合磁性材ペーストを前記透光性樹脂体の前記一方の表面側に前記印刷部を覆うようにして塗布して形成された磁性層とを備えているシート状の電磁干渉抑制体。
  2. 前記印刷部は多層に構成されている請求項1記載のシート状の電磁干渉抑制体。
  3. 前記印刷部を被覆する塗装層が前記一方の表面のほぼ全面に亘って形成されている請求項1または2記載のシート状の電磁干渉抑制体。
  4. 位置合わせ用のマークとして機能する図形が前記印刷部として形成されている請求項1から3のいずれかに記載のシート状の電磁干渉抑制体。
  5. 前記磁性層における前記透光性樹脂体側の面の裏面側に接着剤層が形成されている請求項1から4のいずれかに記載のシート状の電磁干渉抑制体。
  6. 前記接着剤層の表面に剥離紙が貼着されている請求項5記載のシート状の電磁干渉抑制体。
  7. 透光性樹脂体の一方の表面にインクを印刷して文字、記号および図形のうちの少なくとも一種を含む印刷部を形成し、
    前記透光性樹脂体の前記一方の表面側に少なくとも軟磁性金属磁性粉と結合材とを含む複合磁性材ペーストを前記印刷部を覆うようにして塗布して磁性層を形成するシート状の電磁干渉抑制体の製造方法。
  8. 前記印刷部をグラビア印刷で形成する請求項7記載のシート状の電磁干渉抑制体の製造方法。
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