JP5235626B2 - 貼り合せタックラベル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タックラベルに係り、特に流通過程等においては、被着体に貼着される貼着層が内側となるようにラベル基材が折り返されており、使用する際に折り返しが展開されるタックラベルに関する。
タックラベルは、ラベル基材の片面側に、被着体に対する接着力を発現する粘着剤が塗工されて設けられた貼着層を備えたラベルである。一般的に、タックラベルの貼着層は、ラベル基材の片面側の一面に形成され、貼着面(貼着層の上面であって、被着体に貼着される面)には、流通過程等におけるラベルの取り扱いを容易にして貼着層を保護する等の目的で、剥離紙(セパレータとも称される)が貼り付けられる。タックラベルの使用に際しては、この剥離紙を剥がしてから貼着面を被着体に貼着する必要があるため、剥離紙が不用物として発生し、利用者は不用の剥離紙を処分することを余儀なくされ、利用者の利便性向上或いは資源削減の観点から改良の余地があった。
このような状況に鑑みて、剥離紙を必要としないタックラベルが開発されている(特許文献1〜3)。特許文献1〜3に開示されているように、剥離紙を必要としないタックラベルは、粘着剤が塗工された粘着部及び剥離剤が塗工されたセパレート部が所定の配置パターンでラベル基材の片面側に形成された貼着層を備えるタックラベルを二枚準備し、各タックラベルを、対向する各粘着部と各セパレート部とがそれぞれ対応して重なるように、互いに貼り合された構造を有している。即ち、タックラベルの流通過程等においては、各タックラベルの貼着層同士が貼り合されて粘着部が隠蔽されており、各タックラベルのセパレート部が互いに剥離紙の役割を果たすので、貼着面に別途剥離紙を設ける必要がない。
また、上記の剥離紙を必要としないタックラベルにおいて、図9に示すように、一枚のタックラベルについて、貼着層32を内側として折り返したときに、対向する各粘着部14と各セパレート部15とがそれぞれ対応して重なるようにラベル基材11を折り返し部16で折り返し、折り返されたラベル基材の端部の一方が張り出した張り出し部31を有するタックラベル30が提案されている。このタックラベル30は、折り返されて対向する各貼着層のセパレート部15がそれぞれ剥離紙の役割を果たすので別途剥離紙を設ける必要がなく、折り返しを展開することにより貼着面を現して被着体に貼着することができる。なお、タックラベル30は、張り出し部31に貼着層32を有さず、張り出し部31によって折り返したラベルの展開性を向上させたタックラベルである。
近年、剥離紙を使用しないことに加えて、タックラベルの一部を被着体に貼着した状態で、ラベル及び被着体を一体として流通或いは保管したいというニーズがある。例えば、タックラベル30を使用する際には、折り返し部16を展開することで貼着面を現して被着体に貼着するが、ラベル及び被着体を一体として保管しておけば、利用者は、タックラベルを別のところから持ってくる必要がなく、折り返し部16の展開のみでラベルを貼着することが可能になる。或いは、タックラベルを被着体に仮止めしておき、必要に応じて使用することもできる。このようなニーズに対応するためには、流通過程等における取り扱い性を損なうことなくラベルの一部のみを被着体に貼着することが要求されるが、タックラベル30では、この要求に対応することができない。
特開平9−263737号公報 実開平3−75470号公報 実開昭63−56238号公報
流通過程等における取り扱い性を損なうことなくラベルの一部のみを被着体に貼着するために、例えば、図10に示すタックラベル40のように、張り出し部41に貼着層42を設け、その張り出し部41を利用して被着体に貼着する方法が考えられる。しかしながら、タックラベル40によれば、ラベル自体の流通過程等における取り扱い性を確保するために、張り出し部41の貼着層42に剥離紙43を設ける必要があり、一般的なタックラベルと同様に、剥離紙43が不用物として発生することになる。以上のように、従来の技術では、張り出し部の貼着層を被着体に貼着した状態で流通或いは保管することできると共に、剥離紙を不要として、利用者の利便性向上或いは資源削減を実現することが可能なタックラベルを提供することはできない。
本発明の目的は、張り出し部に貼着層を有するにも関わらず、剥離紙を必要としないタックラベルを提供することである。
本発明に係る貼り合せタックラベルは、ラベル基材と、ラベル基材の片面側に形成され、粘着部及びセパレート部から構成される貼着部と、貼着層を内側としてラベル基材を折り返したときにラベル基材の一方の端部が張り出した張り出し部と、を有し、折り返したときに対向する貼着層の粘着層及びセパレート部がそれぞれ対応して重なるように、粘着部及びセパレート部が所定の配置パターンで形成されたタックラベルを二枚一組とし、被着体に貼着する際に、各タックラベルが分離されて折り返しが展開される貼り合せタックラベルであって、各タックラベルの張り出し部に形成された貼着層同士は、対向する各粘着部と各セパレート部とがそれぞれ対応して重なり、且つ少なくとも各粘着部が隠蔽されるように、貼り合されることを特徴とする。
また、各タックラベルは、張り出し部をラベル基材の他方の端部側に向かって折り返したときに貼着層が当接するラベル基材の外側面に、剥離剤が塗工された外部セパレート部を有することが好ましい。
本発明に係る貼り合せタックラベルの製造方法は、長尺状ラベル基材の片面側に、剥離剤及び粘着剤をそれぞれ塗工して、所定配置パターンのセパレート部及び粘着部から構成される貼着層を形成する工程と、長尺状ラベル基材の長手方向に沿って、2つのタックラベルに分離するためのカット線を形成する工程と、貼着層を内側として長尺状ラベル基材の幅方向両端部からラベル基材をそれぞれ折り返て、折り返したときに対向する粘着部とセパレート部とがそれぞれ対応して重なるように、カット線と幅方向両端部との間にそれぞれ折り返し部を形成する工程と、各タックラベルに張り出し部を形成するように各折り返し部でラベル基材を折り返し、対向する粘着部とセパレート部とがそれぞれ対応して重なるように張り出し部同士を貼り合わせる工程と、長尺状ラベル基材を、一組のタックラベルの長さとなるように、幅方向に沿って切断する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る貼り合せタックラベルは、ラベルが使用される前においては二枚一組となったタックラベルであり、各タックラベルの張り出し部に形成された貼着層同士が、対向する各セパレート部と各粘着部とがそれぞれ対応して重なり合い、且つ少なくとも各粘着部が隠蔽されるように、剥離可能に貼り合された構造を有するため、張り出し部に貼着層を有するにも関わらず、剥離紙を使用する必要がない。即ち、各タックラベルの張り出し部のセパレート部が互いに剥離紙の役割を果たすので、張り出し部に別途剥離紙を設ける必要がない。従って、本発明に係る貼り合せタックラベルによれば、張り出し部の貼着層を被着体に貼着した状態で流通或いは保管することできると共に、剥離紙を不要として、利用者の利便性向上或いは資源削減を実現することが可能になる。
また、各タックラベルは、張り出し部をラベル基材の他方の端部側に向かって折り返したときに貼着層が当接するラベル基材の外側面に、剥離剤が塗工された外部セパレート部を有する構成とすれば、ラベルの使用に際して各タックラベルが分離され、1つのタックラベルがすぐに使用されない場合であっても、張り出し部の貼着面を外部セパレート部に貼り合せた状態でタックラベルを保管することが可能になる。
本発明に係る貼り合せタックラベルの製造方法は、長尺状ラベル基材の片面側に、剥離剤及び粘着剤をそれぞれ塗工して、所定配置パターンのセパレート部及び粘着部から構成される貼着層を形成する工程と、長尺状ラベル基材の長手方向に沿って、カット線を形成する工程と、貼着層を内側として長尺状ラベル基材の幅方向の両端部からラベル基材をそれぞれ折り返す工程であって、折り返したときに対向する粘着部とセパレート部とがそれぞれ対応して重なるように折り返す工程と、長尺状ラベル基材を、一組のタックラベルの長さとなるように、幅方向に沿って切断する工程と、を含むので、例えば、二枚のタックラベルを個別に製造して張り出し部の貼着層同士を貼り合せる方法と比較して、張り出し部の貼着層同士を剥離可能に貼り合せることが容易であり、また、効率良く印刷層や貼着層を形成できることから、生産性を向上させることが可能である。
図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、以下詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る貼り合せタックラベルの外観を示す模式図であり、図2は、図1のA−A断面を示す模式図である。図3は、貼り合せタックラベルを構成する各タックラベルについて、粘着部及びセパレート部の配置パターンの一例を示す図である。図4は、図2において、各張り出し部の近傍を拡大した図であり、図5、図6は、それぞれ図4、図1において、各タックラベルを分離した状態を示す図である。
図1等に示すように、貼り合せタックラベル10は、二枚のタックラベル10a、10bを一組として構成され、各タックラベル10a、10bは、ラベル基材11a、11bと、ラベル基材11a、11bの片面側に設けられる貼着層12a、12bと、印刷層13a、13bと、から構成される(以下、各タックラベル10a、10bの構成要素については、特に区別する必要がない場合、a及びbの符号を省略する)。貼り合せタックラベル10は、詳しくは後述するように、流通過程等においては、各張り出し部17の貼着層12同士が互いに貼り合されており、被着体に貼着される際には、図4、図5に示すように、各タックラベル10a、10bが分離される。分離された各タックラベル10a、10bは、後述する折り返し部16を展開することにより貼着面(貼着層12の上面であって、被着体に貼着される面)が現れて、例えば、各種容器等の被着体に貼着して、従来のタックラベルと同様に、被着体の情報等を表示するラベル、封緘ラベル等として利用することができる。なお、用途によっては、印刷層13は必須の構成要素とはならないが、以下においては、各タックラベル10a、10bは、ラベル基材11を介して貼着層12と反対側の面に印刷層13が形成されるものとして説明する。なお、印刷層13は、貼着層12と同一側の面、又は両方の面に形成することもできる。
ラベル基材11としては、本発明の構成上特に限定されるものではなく、各種紙(合成紙)や各種樹脂フィルムを使用することができる。紙基材としては、上質紙、アート紙、和紙、グラフト紙、及びボイル紙などが挙げられる。樹脂フィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリスチレン(スチレン−ブタジエン共重合体など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又は未延伸フィルムが挙げられる。また、樹脂フィルムは、発泡させたものであってもよい。
図2等に示すように、貼着層12は、所定の配置パターンで形成された粘着部14及びセパレート部15から構成される。貼着層12は、被着体に貼着される際に、被着体に当接して接着力を発現する機能を有する層である。被着体に接着する機能は、粘着部14に由来し、セパレート部15は、粘着部14と重なり合うことにより、後述する折り返し部16の展開や張り出し部17の剥離を可能にするために設けられたものである。即ち、セパレート部15は、剥離紙としての機能を果たす部分である。
粘着部14は、従来公知の手法を用いてラベル基材11の片面側に、粘着剤やインキを塗工(印刷)することによって形成され、後述する印刷層13の形成方法と同様の方法(グラビア印刷法等)によっても形成できる。粘着部14を形成する粘着剤は、被着体に対する接着力を発現し、ラベルの接着状態を維持することができる限りにおいて特に限定されることなく種々の粘着剤を使用することができる。例えば、エラストマー系(アクリルゴム、トリルゴム、ウレタンゴム、スチレンブタジエンゴム等)、熱硬化性樹脂系(ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等)、熱可塑性樹脂系(アクリル樹脂、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等)などの粘着剤を使用することができる。なお、常温で粘着性を有し、環境負荷を低減する等の観点から、エラストマー系及び熱可塑性樹脂系のホットメルト型粘着剤を使用することが特に好ましい。
セパレート部15は、粘着部14と同様の方法によって、剥離剤を塗工することにより形成することができる。セパレート部15を形成する剥離剤は、粘着部14と接合することなく剥離性を確保できる限りにおいて特に限定されることなく種々の剥離剤等を使用でき、例えば、シリコーン樹脂を含むインキ等を使用することができる。なお、後述する外部セパレート部18も、セパレート部15と同様の剥離剤を用いて、同様の方法によって形成することができる。
各タックラベル10a、10bの粘着部14及びセパレート部15の配置パターンは、後述する折り返し部16でラベル基材11が貼着層12を内側として折り返したときに、対向する貼着層12の間で各粘着部14と各セパレート部15とが重なるように設定される。例えば、タックラベル10aでは、折り返し部16aでラベル基材11aが貼着層12aを内側として折り返したときに、対向する貼着層12aの間で各粘着部14aと各セパレート部15aとが対応して重なるように配置パターンが設定される。通常、各タックラベル10a、10bの貼着層12は、一面に亘って同程度の接着力を有することが要求されるため、粘着部14及びセパレート部15は、折り返されて対向する両方の貼着層12に少なくとも1箇所ずつ設ける必要があり、図2に示すように、粘着部14及びセパレート部15が交互に形成された配置パターンなど、両方の貼着層12に複数の粘着部14及びセパレート部15を交互或いは複数個単位で交互に設けた配置パターンであることがさらに好ましい。なお、対向する各粘着部14と各セパレート部15とが重なるようにするため、配置パターンの形成方向は、折り返し部16に沿った方向であることが好ましい。また、折り返し部16が形成される部分や粘着部14とセパレート部15との間の部分等に、粘着部14及びセパレート部15のいずれも形成しない部分を残すこともできる。
図3に示すように、粘着部14及びセパレート部15の配置パターンは、それぞれの幅が異なり、粘着部14及びセパレート部15の間等にいずれも形成されない部分を残したパターンとすることもできる。この配置パターンにおいても、同図に点線で示す折り返し部16で折り返すと、対向する各粘着部14と各セパレート部15とが重なり合う。このように、折り返して対向する各粘着部14と各セパレート部15とが重なり合う限り、目的とする粘着力等に応じて粘着部14等の幅や配置を変更することが可能であり、種々の配置パターンを形成することができる。なお、セパレート部15の幅としては、多少折り返し位置がずれた場合や粘着剤の塗工量が増えた場合にも粘着部14同士が重ならず、確実な剥離性を確保するために、粘着部14の幅よりも広くすることが好ましい。
上記のように、ラベル基材11を介して貼着層12と反対側の面には、文字や模様を表す印刷層13を設けることができる。なお、印刷層13は、ラベル基材11と貼着層12との間に設けることも可能である。印刷層13は、種々の文字や模様を表示でき、所望の色相に調整することも可能である。所望の顔料や染料を、アクリル樹脂やウレタン樹脂等のバインダ樹脂、有機溶剤及び可塑剤等から構成されるビヒクルと混合した溶剤型インキ、或いは所望の顔料や染料、アクリル樹脂など光重合性樹脂、光重合開始剤等を混合した紫外線硬化型インキなどが原料インキとして用いられる。色相の調整は、顔料の種類やその添加量を調整することによって行われる。印刷層13の形成は、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、平板印刷及び孔版印刷等によって行うことができる。文字や模様は、特定のパターン分布をもって印刷することもできるし、ベタ印刷することもできる。印刷層13において、文字や模様の表示を行わない部分には、背景色の印刷を行うことができ、通常は、樹脂フィルム等の透明なラベル基材11を用いた時などに白ベタ印刷が行われる。
図2等に示すように、各タックラベル10a、10bには、貼着層12を内側として折り返したときに、対向する各粘着部14と各セパレート部15とがそれぞれ対応して重なるように、ラベル基材11を折り返すための折り返し部16が形成される。このように、ラベル基材11aが折り返されて対向する粘着部14aとセパレート部15aとがそれぞれ対応して重なるように貼り合された構造においては、セパレート部15aのそれぞれが剥離紙の役割を果たすので、貼着面に別途剥離紙を設ける必要がない(bについても同様)。折り返しにより貼着層12aの粘着部14aは隠蔽されているが、ラベルを使用する際には、折り返し部16aを展開することが容易であり、貼着面を被着体に貼着することができる。なお、折り返し部16を展開可能にするためには、上記のように、対向する粘着部14とセパレート部15とがそれぞれ対応して重なるように、配置パターンを設定した上で、適切な位置に折り返し部16aを形成する必要がある。具体的に、折り返し部16が形成される位置は、図2等に示すように、セパレート部15が形成される位置、粘着部14とセパレート部15との境界位置、粘着部14及びセパレート部15のいずれも形成されない位置であることが好ましい。
図2等に示すように、各タックラベル10a、10bには、折り返し部16で折り返されたときにラベル基材11の端部同士が一致せず、一方の端部が張り出した張り出し部17が形成される。この張り出し部17にも、粘着部14及びセパレート部15を少なくとも1箇所ずつ有する貼着層12が形成される。このように、張り出し部17に貼着層12を形成することによって、張り出し部17の貼着面を予め被着体に貼着してから、折り返し部16を展開することができ、張り出し部17の貼着面を被着体に貼着した状態で流通或いは保管することが可能となる。
図4、図5に示すように、各タックラベル10a、10bにおいて、各張り出し部17a、17bの貼着層12a、12bは、少なくとも粘着部14a、14bが隠蔽されるように、互いに貼り合されている。このように、張り出し部17aにより粘着部14bを、張り出し部17bにより粘着部14aを、それぞれカバーすることによって、流通過程等における取り扱い性を確保することができる。なお、少なくとも粘着部14a、14bがカバーされていれば、各張り出し部17a、17bがずれた状態、例えば、各張り出し部17a、17bのセパレート部15a、15bが現れた状態で貼り合せることもできるが、貼り合せタックラベル10の小サイズ化等の観点から、各張り出し部17a、17bのサイズは均等であって、貼着面を一致させて貼り合せることが好ましい。
また、各タックラベル10a、10bは、各張り出し部17a、17bの粘着部14aとセパレート部15b及び粘着部14bとセパレート部15aとがそれぞれ対応して重なり合うように、貼り合される必要がある。このような貼り合せ構造とすれば、ラベルを使用する際に、各張り出し部17a、17bを容易に剥離することが可能になる。図4、図5には、張り出し部17a、17bの端部からセパレート部15a、15b、粘着部14a、14bの順で形成された配置パターンであって、両配置パターンが同一である場合を示している。このように、同一幅の粘着部14及びセパレート部15が偶数個の交互に形成された配置パターンであれば、各張り出し部17a、17bの貼着層12a、12bが同一配置パターンであっても、粘着部14aとセパレート部15b及び粘着部14bとセパレート部15aとがそれぞれ対応して重なり合うように、貼り合せることができる。なお、張り出し部17においても、確実な剥離性を確保するために、セパレート部15の幅は、粘着部14の幅よりも広くすることが好ましい。
図6には、各張り出し部17a、17bの貼着層12a、12bは、それぞれの配置パターンが異なる場合を示している。具体的には、同一幅の粘着部14及びセパレート部15が奇数個(3箇所)交互に形成された配置パターンであり、タックラベル10aには、張り出し部17aの上下両端に2箇所の粘着部14aと、それらの中間にセパレート部15aが形成され、タックラベル10bには、張り出し部17bの上下両端に2箇所のセパレート部15bと、それら中間に粘着部14bが形成されている。このような配置パターンとすれば、同一幅の粘着部14及びセパレート部15が奇数個交互に形成された配置パターンであっても、対向する粘着部14aとセパレート部15b及び粘着部14bとセパレート部15aとがそれぞれ対応して重なり合うように、貼り合せることができる。
図1等に示すように、各タックラベル10a、10bは、タックラベル10a、10bが折り返されて外側となる面に外部セパレート部18を設けることができる。外部セパレート部18は、張り出し部17の貼着層12を保護する機能を有し、図7に示すように、張り出し部17が形成されるラベル基材11の端部と対になる端部側の外面であって、印刷層13の上面(外側)に設けることができる。具体的に、外部セパレート部18は、張り出し部17を上記端部側に向かって折り返したときに貼着層12が当接する範囲に亘って設けられることが好ましい。このように、外部セパレート部18を設ければ、ラベルの使用に際して、各タックラベル10a、10bが分離されたときに、例えば、タックラベル10aがすぐに使用されない場合であっても、張り出し部17aと外部セパレート部18aとを貼り合せて保管することができる。
上記構成を有する貼り合せタックラベル10は、二枚のタックラベル10a、10bを個別に製造して張り出し部17a、17bの貼着層12a、12b同士を貼り合せることによっても製造することができるが、生産性向上等の観点から、一枚の長尺状ラベル基材を幅方向の両側から折り返して張り出し部17a、17bの貼着層12a、12b同士を貼り合せてから各タックラベル10a、10bを分離するためのカット線19を形成するプロセスによって製造することが好ましい。なお、カット線19を先に形成してもよく、以下では、カット線19の形成工程を折り返し工程よりも先に実施する場合について、図8を加えて説明する。また、同一サイズのタックラベル10a、10bを製造するものとして説明する。
まず初めに、ラベル基材11となる樹脂フィルム等のロール体から、長尺状ラベル基材が連続的に送り出されて、片面側(両面でも可)に印刷層13が凸版輪転印刷等によって形成される。次に、印刷層13が形成された面とは反対側の面に、粘着部14を構成する粘着剤、セパレート部15を構成する剥離剤がそれぞれコンマコーター等で塗工され、所定の配置パターンで貼着層12が形成された後、幅方向の長さが二枚分のタックラベル10a、10bの長さとなるように、ダイカットロール等によって長手方向に沿ってスリット(カット)される。図8a)に、印刷層13及び貼着層12が形成され、二枚分のタックラベル10a、10bの幅にカットされた長尺状ラベル基材を示している。なお、図8において、長手方向(製品の流れ方向)は、紙面に垂直な方向であり、幅方向は、紙面の上下方向に沿った方向である。
次に、図8b)に示すように、長尺状ラベル基材の長手方向(製品の流れ方向)に沿って、所定の図示しないアンカット部を残して、カット線19を形成する。カット線19は、貼り合せタックラベル10を構成する各タックラベル10a、10bを形成するための切断線であって、ラベルの使用に際して、各タックラベル10a、10bを分離するための切断線である。なお、カット線19は、幅方向の中央に形成される。アンカット部は、後の工程で張り出し部17同士が貼り合される前において、カット線19が切断することを防止するために設けられ、例えば、カットされた部分(完全に切断された部分)とアンカット部との長さの割合は、10:1のように設定することができる。
カット線19が形成された後、貼着層12を内側として長尺状ラベル基材の幅方向の両端部からそれぞれ折り返す折り返し部16が形成される。折り返し部16は、例えば、ミシン目等により構成される。より具体的には、図8c)に示すように、折り返されたときに対向する各粘着部14と各セパレート部15とがそれぞれ対応して重なり、且つカット線19から一方の折り返し部16aまでの長さ(La)と、他方の幅方向の端部(SB)から折り返し部16bまでの長さ(Lb)と、が同一長さとなり、一方の端部がカット線19を超えるように、2箇所の折り返し部16a、16bが形成される。そして、2箇所の折り返し部16a、16bで長尺状ラベル基材を折り返して、図4に示すように、2つの張り出し部17a、17bを形成すると共に、各張り出し部17a、17bの貼着層部12a、12b同士が剥離可能に貼り合される。上記のように、カット線19及び折り返し部16a、16bを形成することによって、サイズが同一のタックラベル10a、10bを製造することができる。なお、折り返し部16の位置とカット線19の位置とを適宜変更することで、それぞれサイズの異なるタックラベル10a、10bを製造することができる。
最後に、折り返された長尺状ラベル基材は、ダイカットロール等によって、一組のタックラベルの長さとなるように幅方向に沿ってカットされ、貼り合せタックラベル10を得ることができる。なお、外部セパレート部18を設ける場合は、印刷層13を形成した後、セパレート部15の形成方法と同様にして、印刷層13の上層に形成される。
以上のように、貼り合せタックラベル10は、ラベルが使用される前においては二枚一組となったタックラベルであり、各タックラベル10a、10bの張り出し部17a、17bに形成された貼着層12a、12b同士が、対向する粘着部14aとセパレート部15b、及び粘着部14bとセパレート部15aとがそれぞれ対応して重なり合い、且つ少なくとも貼着層12a、12bの粘着部14a、14bが隠蔽されるように、貼り合された構造を有するため、張り出し部17a、17bに貼着層12a、12bを有するにも関わらず、互いに剥離可能であって、剥離紙が不要となり、利用者の利便性向上或いは資源削減を実現することが可能となる。
貼り合せタックラベル10を使用する際には、まず、貼り合された各張り出し部17a、17b同士を剥離することにより各タックラベル10a、10bを分離してから、張り出し部17a、17bの貼着面を被着体の目的位置に貼着することができる。従って、貼り合せタックラベル10によれば、張り出し部17a、17bの貼着層12a、12bのみを被着体に貼着した状態で流通或いは保管したいというニーズに対応することができると共に、表示、封緘のために使用する際には、張り出し部17a、17bを被着体に貼着したままで折り返し部16を展開することができる。
また、各タックラベル10a、10bに外部セパレート部18a、18bを形成しておけば、例えば、一方のタックラベル10aがすぐに使用されない場合であっても、張り出し部17aを、ラベル基材11の他方の端部側に向かって折り返すことにより、張り出し部17aの貼着面を外部セパレート部18aに貼り合せた状態で保管することが可能となる。
本発明の実施形態に係る貼り合せタックラベルの外観を示す模式図である。なお、外部セパレート部を砂地で示すが、実際には透明である(図6についても同様)。 図1のA−A断面を示す模式図である。なお、各構成要素の厚み(長さに対する)は、図面の明瞭化のために適当な厚みで記載しており、実際の厚みとは異なると共に、各図面においても異なる(以下同様)。 本発明の実施形態に係る貼り合せタックラベルを構成する各タックラベルについて、粘着部及びセパレート部の配置パターンの一例を示す図である。なお、本図は、各タックラベルの折り返し部を展開した状態であり、粘着部を網目で、セパレート部を砂地で示すが、実際には透明である。 図2において、各張り出し部の近傍を拡大した図である。 図4において、各タックラベルを分離した状態を示す図である。 図1において、各タックラベルを分離した状態を示す図である。なお、粘着部を網目で示すが、実際には透明である。 本発明の実施形態に係る貼り合せタックラベルを構成するタックラベルにおいて、張り出し部の貼着面が外部セパレート部に貼り合された状態の要部断面を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る貼り合せタックラベルの製造工程を説明するための模式図である。 張り出し部に粘着部を有さない従来のタックラベルの断面(図2に対応する断面、図10についても同様)を示す模式図である。 張り出し部に粘着部を有し、その粘着部に剥離紙が貼り付けられたタックラベルの断面を示す模式図である。
符号の説明
10 貼り合せタックラベル、10a、10b タックラベル、11 ラベル基材、12 貼着層、13 印刷層、14 粘着部、15 セパレート部、16 折り返し部、17 張り出し部、18 外部セパレート部、19 カット線、30 従来のタックラベル、31 張り出し部、32 貼着層、40 タックラベル、41 張り出し部、42 貼着層、43 剥離紙。

Claims (3)

  1. ラベル基材と、
    ラベル基材の片面側に形成され、粘着部及びセパレート部から構成される貼着層と、
    貼着層を内側としてラベル基材を折り返したときにラベル基材の一方の端部が張り出した張り出し部と、
    を有し、
    折り返したときに対向する貼着層の粘着部及びセパレート部がそれぞれ対応して重なるように、粘着部及びセパレート部が所定の配置パターンで形成されたタックラベルを二枚一組とし、被着体に貼着する際に、各タックラベルが分離されて折り返しが展開される貼り合せタックラベルであって、
    各タックラベルの張り出し部に形成された貼着層同士は、
    対向する各粘着部と各セパレート部とがそれぞれ対応して重なり、且つ少なくとも各粘着部が隠蔽されるように、貼り合されることを特徴とする貼り合せタックラベル。
  2. 請求項1に記載の貼り合せタックラベルにおいて、
    各タックラベルは、
    張り出し部をラベル基材の他方の端部側に向かって折り返したときに貼着層が当接するラベル基材の外側面に、剥離剤が塗工された外部セパレート部を有することを特徴とする貼り合せタックラベル。
  3. 長尺状ラベル基材の片面側に、剥離剤及び粘着剤をそれぞれ塗工して、所定配置パターンのセパレート部及び粘着部から構成される貼着層を形成する工程と、
    長尺状ラベル基材の長手方向に沿って、2つのタックラベルに分離するためのカット線を形成する工程と、
    貼着層を内側として長尺状ラベル基材の幅方向両端部からラベル基材をそれぞれ折り返て、折り返したときに対向する粘着部とセパレート部とがそれぞれ対応して重なるように、カット線と幅方向両端部との間にそれぞれ折り返し部を形成する工程と、
    各タックラベルに張り出し部を形成するように各折り返し部でラベル基材を折り返し、対向する粘着部とセパレート部とがそれぞれ対応して重なるように張り出し部同士を貼り合わせる工程と、
    長尺状ラベル基材を、一組のタックラベルの長さとなるように、幅方向に沿って切断する工程と、
    を含むことを特徴とする貼り合せタックラベルの製造方法。
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