JP2005169644A - カード発行方法及びカード発行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続的に多数のカードを発行するのに適したカード発行方法等を提供する。
【解決手段】 カードの発行装置10は、カード本体3の記録媒体に情報を書き込む手段30と、透明フィルム5の接着剤層側の面に目視可能な個別情報を印刷し、印刷された面又はカード本体に接着剤層7を塗布する印刷・塗布手段50と、透明フィルム5をカード本体3に貼り付ける手段90と、を備える。印刷・塗布手段50では、印刷面を形成するための各色インク、及び、接着剤層を形成するための接着剤が基体上に順に配列されたリボンを用いて印刷・塗布を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、学生証や社員証、会員証などの身分証明用等のカードを発行する方法及び装置に関する。特には、連続的に多数のカードを発行するのに適したカードの発行方法に関する。また、卒業したり脱会して不要になった後で再使用できるカードの発行方法等に関する。
学生証や会員カードなど、身分証明用のIDカードには、カードの所有者に関する個別情報が記録されたICカードが広く使用されている。このようなICカードには、内蔵されている記録媒体に所有者の個人情報等が記録されているとともに、カードの一面には所有者の写真や住所、学生証の場合には学生番号、学部、学科等の目視可能な画像や文字情報が印刷されている。
このようなIDカードは、有効期限切れになったり、卒業や脱会して不要になった場合は廃棄されることが一般的である。これは、上述のように、ICカードに個人情報が直接印刷されているため、その本人以外は使用できないためである。ところで、ICカードの記録媒体を含めたカード本体は、記録媒体を初期化して新たな情報を書き込むことにより繰り返し使用可能である。しかし、カード本体に特定の個人の情報が直接印刷されてしまっているため、廃棄せざるを得なくなってしまう。
また、ICカードの製造時に、ICカードへの印刷過程で印字ミスや印字不良が生じた場合も同様の理由で廃棄される。
ところが、ICカードは1枚の価格が2000円以上と高価なため、上述のように不要になった場合や、印刷ミスが生じた場合に廃棄することは、費用的な負担が重い。特に印刷ミスの場合は、印刷会社がそのミスに関わる費用を補償する責任を負うことになるため、印刷会社にとっては膨大な損失となる。
一方、ICカードの材料としては、従来より塩ビが使用されてきたが、最近PETやABS等の材料に変わりつつある。このような材料は、昇華染料型熱転写インクや溶融型熱転写インクを使用するカードプリンタでは、インクとの相性が悪いため、写真や文字を直接印刷することが困難である。このため、写真や文字が印刷されたシールを予め準備し、このシールをICカードの一面に貼り付ける方法がとられることがある。この方法では、不要になったカードからシールを剥がすことによってカード本体を再使用できる。
ところが、この方法においては、以下の問題が発生する。
(1)ICカードの記録媒体への情報書き込みと、シールへの印刷及び貼り付けとを別工程で行っている。特に、情報書き込みは書き込み装置を用いて行い、シールをICカードに貼り付ける処理は人手で行っている。このように別工程とすると、記録媒体に書き込まれた情報と印刷された情報が同一人のものであるかを照合する必要が生じる。
(2)シールの接着剤(のり)の接着力が強いため、シールを剥がし難く、場合によってはICカードを破損することがある。
(3)シールへの印刷は、接着剤が塗布されていない面に行われるのが一般的である。つまり、カードの表面側が印刷面となる。そのため、インクの剥離や擦り傷により美観が損なわれたり、読みずらくなったりすることがある。特に、毎日の出退時に、認証装置やカードリーダー等に通す社員証の場合、問題は深刻である。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、連続的に多数のカードを発行するのに適したカード発行方法等を提供することを目的とする。また、照合の手間のかからない、あるいは、再利用可能なIDカードの発行方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明のカード発行方法等に係るカードは、 カード使用者に関する個別情報を記憶する記録媒体を有するカード本体と、 該カード本体の面に接する接着剤層と、 該接着剤層を介して前記カード本体の面に接着された、前記カード使用者に関する目視可能な個別情報を表示する印刷面を有する透明フィルムと、 を具備し、 前記透明フィルムの印刷面は、該フィルムの前記接着剤層側の面に形成されており、 前記接着剤層において前記透明フィルムを剥がし、その後新規の透明フィルムを貼り付けることにより、前記カード本体を繰り返し使用することが可能なものである。しかし、再使用可能なものに限定されるものではない。なお、ここでカード本体(世の中では通常“カード”と呼ばれるもの)の例としては、ICカードや光カードを挙げることができる。
上記カードにおいては、 前記接着剤層が、所定温度への昇温時に接着力が低下する特性を有することとすれば、接着剤層において、透明フィルムをカード本体から簡単に剥がすことができ、カード本体を再利用できる。また、透明フィルムの印刷面を、フィルムの接着剤層側の面に形成することにより、インクの剥離や印刷面の擦り傷により、印刷された写真や文字が擦れたり薄くなることがない。
本発明のカード発行方法は、 カード使用者に関する個別情報を記憶する記録媒体を有するカード本体と、 該カード本体の面に接する接着剤層と、 該接着剤層を介して前記カード本体の面に接着された、前記カード使用者に関する目視可能な個別情報を表示する印刷面を有する透明フィルムと、 を具備するカードの発行方法であって、 前記透明フィルムの印刷面を、該フィルムの前記接着剤層側の面に形成し、 前記カード本体の記録媒体への情報書き込み、前記透明フィルムへの印刷及び前記接着剤層の塗布、該透明フィルムの前記カード本体への貼り付け、を一連の動作で行い、 前記透明フィルムへの印刷及び前記接着剤層の塗布を、前記印刷面を形成するための各色インク、及び、前記接着剤層を形成するための接着剤が基体上に順に配列されたリボンを使用して行うことを特徴とする。
ある個人のカードを発行する際に、透明フィルムへの印刷及び接着剤層の塗布、カード本体の記録媒体への情報書き込み、フィルムのカード本体への貼り付け、の一連の動作を、一人分ずつ行うこと(枚葉処理)により、記録媒体に書き込まれた情報と、フィルムへ印刷された情報を確実に合致させることができる。そのため、照合作業に払う手間・神経・ミス時の負担などが解消する。
さらに、透明フィルムへの印刷と接着剤層の塗布を、1つのリボンを用いて1回の作業で行うことにより、処理工程の数を減らすことができる。
また、 前記透明フィルムが前記カード本体と同じサイズに裁断されたものであり、 該透明フィルムを一枚ずつ搬送・印刷・接着剤層塗布・貼り付けを行うことが好ましい。
本発明においては、 使用済みの前記カードの前記接着剤層の接着力を低下させた後に前記透明フィルムを前記カード本体から剥がし、 該カード本体の記録媒体を初期化し、 新規の透明フィルムへの印刷及び前記接着剤層の塗布、前記カード本体への貼り付けを行って、前記カード本体を繰り返し使用することができる。
接着剤の接着力を低下させる方法としては、カードを所定温度に昇温する方法などを採用できる。このような接着剤としては、ホットメルト型のものなどを使用できる。昇温の温度としては、例えば180℃以下である。
本発明のカード発行装置は、 カード使用者に関する個別情報を記憶する記録媒体を有するカード本体と、 該カード本体の面に接する接着剤層と、 該接着剤層を介して前記カード本体の面に接着された、前記カード使用者に関する目視可能な個別情報を表示する印刷面を有する透明フィルムと、 を具備するカードの発行装置であって、 前記カード本体の記録媒体に情報を書き込む手段と、 前記透明フィルムの前記接着剤層側の面に前記目視可能な個別情報を印刷し、該印刷された面に前記接着剤層を塗布する印刷・塗布手段と、 該フィルムを前記カード本体に貼り付ける手段と、を備え、前記印刷・塗布手段が、前記印刷面を形成するための各色インク、及び、前記接着剤層を形成するための接着剤が基体上に順に配列されたリボンを用いて印刷・塗布を行うことを特徴とする。
本発明の他のカード発行装置は、 使用済みの前記カード本体から前記透明フィルムを剥すための、 前記接着剤層の接着力を低下させる手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明のインクリボンは、 透明フィルムへの印刷及び接着剤層の塗布を行うインクリボンであって、各色インク、及び、接着剤が、基体上に順に配列されていることを特徴とする。
カード等の対象物に、画像や文字が印刷されたフィルムを貼り付ける際に、透明フィルム等の対象物へ印刷する再に、透明フィルムへの印刷と接着剤層の塗布を、1つのリボンを用いて1回の作業で行うことができる。このため、処理工程の数を減らすことができるインクリボンを提供できる。
本発明によれば、カードに印刷された情報と記録媒体に記録された情報を確実に合致させることができ、照合作業に払う手間などが解消される。また、印刷面がフィルム面の内側となるため、インクの剥離や、カードリーダーに通す際の摩擦などにより、印刷面が擦れることがない。さらには、処理工程数を比較的少なくすることができるため、装置の小型化と作業時間の短縮を図れる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明のカード発行方法に係るカードの一例について説明する。
図1は、本発明のカード発行方法に係るカードの構成例を説明する図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は分解斜視図、図1(C)は側断面図、図1(D)は透明フィルムの裏面図である。
カード1は、図1(B)、(C)に示すように、カード本体3と、同カード本体3の一面に塗布された接着剤層7と、同接着剤層7を介してカード本体3に接着された透明フィルム5とからなる三層構造を有する。なお、接着剤層7は、透明フィルム5の面に塗布してもよい。
このカード1は、学生証や、会員証、社員証など、所有者の個人情報(住所、学生(会員、社員)番号、所属、生年月日など)が記録されて、個人の証明を行うIDカードとして使用される。さらに、例えば、生協や学生食堂、社員食堂などを利用したときの履歴や、電子マネーの蓄積、セキュリティーキーコードなどを更新、記録することもできる。
カード本体3は、一般的なICカードを使用できる。このようなICカードは、例えば、ABSやPET等の樹脂で作製され、記録媒体としてICチップを内蔵している。ICチップ内のメモリに、所有者の住所、学生(会員、社員)番号、所属、生年月日などの個人情報が記録されている。また、他に、電子マネーの蓄積、セキュリティ−キーコードなどの情報が更新、記録される。カード本体3の裏面には、また、別の記録媒体として磁気テープMTが貼り付けられている。この磁気テープMTにも、生年月日、住所、学生(会員、社員)番号などの個人情報が記録されている。
透明フィルム5の接着剤層7の側の面(裏側の面)5bには、所有者の写真、住所、学生(会員、社員)番号、所属、生年月日などの、目視可能な画像や文字が印刷されている。つまり、透明フィルム5にこのような画像や文字を印刷する際は、図1(D)に示すように、これらの画像や文字を鏡像反転させた画像や文字を、透明フィルム5の裏側の面5bに印刷することになる。
透明フィルム5の印刷面5bは、カード本体3の一面に接着剤層7で貼り付けられている。この接着剤は、常温時では高い接着力を有するが、所定温度への昇温時に接着力が低下する特性を有する。つまり、常温環境下で、カード本体3の一面に透明フィルム5をシールのように貼り付けることができる。そして、所定温度に昇温すると、接着剤の接着力が低下して透明フィルム5をカード本体3から剥がすことができる。所定温度としては、ICカード3のチップICに悪影響を与えることがなく、また、日常生活においてほとんど存在しておらず、日常生活中に昇温により透明フィルム5がカード本体3から剥がれるようなこともないような温度が好ましい。このような接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤と呼ばれるものを使うことができる。
つまり、このカード1が不要になった場合には、所定温度に昇温することにより、透明フィルム5をカード本体3から簡単に剥離することができる。そして、カード本体3の記録媒体に記録されている情報を初期化して書き換えることにより、ある個人の使用後に不要になった場合にもカード本体3を再使用することができる。また、透明フィルム5の印刷面5bは接着剤層7に接しており、カード1の表面はフィルム面5aとなっている。このため、カードリーダーや認証装置にカードを通しても、フィルム面5aが直接読み取り装置に触れるため、印刷面5bの印刷情報が擦れたりすることがない。
次に、本発明のカード発行装置の一例について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るカード発行装置の構成を示す図であり、図2(A)は装置全体を模式的に示す図であり、図2(B)はブロック図である。
このカード発行装置10は、主に、カード本体収容部20、情報書き込み部30、透明フィルム収容部40、透明フィルムへの印刷及び接着剤層塗布部(印刷・塗布部)50、貼り合わせ部90、制御部120とから構成される。各部は一台の装置内に配置されている。制御部120には、PC125から学生、会員、社員などの個人情報(顔写真画像イメージ、生年月日、住所、所属、学生(会員、社員)番号など)が送られ、個別枚葉処理が行われる。
次に、図2(B)を参照して、このカード発行装置10の作業の概要を説明する。
まず、PC125から、ある個人Aの情報が情報書き込み部30に送られる。情報書き込み部30では、カード本体3の記録媒体にこの情報が書き込まれる。その後、カード本体3は印刷・塗布部50を通過して、貼り合わせ部90に搬送され、同部で待機する。一方、印刷・塗布部50には、PC125から制御部120を通して個人Aの情報が送られる。印刷・塗布部50では、透明フィルム5に情報が印刷された後、印刷面上に接着剤が塗布される。その後、透明フィルム5は貼り合わせ部90に搬送される。なお、情報書き込みと印刷の順は逆でもよい。
そして、貼り合わせ部90では、待機していたカード本体3に、透明フィルム5が接着剤層7で貼り合わされる。これで、個人Aのカード1が発行される。そして、次の個人Bの情報がPC125から呼び出されて、同様の処理が行われる。
このように、PC125から一人分の情報が送られると、一人分ずつ、カード本体の記録媒体への書き込み、透明フィルムへの印刷及び接着剤の塗布、そして、ICカードと透明フィルムの貼り合わせを行っている。このため、印刷情報と書き込み情報との同一性が得られる。
次に、カード発行装置10の各部及びその作用について説明する。
まず、カード本体3の処理工程について説明する。
図3は、カード本体の処理工程を説明する図である。
カード本体収容部20には、複数のカード本体3が収容されている。このカード本体3の記録媒体は初期化されている。まず、収容部20から1枚のカード本体3が書き込み部30に送られる。
書き込み部30には、ICデータ書き込み装置31と磁気データ書き込み装置33が備えられている。これらの装置には、PC125から個人Aの個人情報が送られている。同部に搬送されたカード本体3は、ICデータ書き込み装置31で個人Aの個人情報がICチップに記録され、磁気データ書き込み部33で同情報が磁気テープに記録される。
その後、カード本体3は、印刷・塗布部50の搬送経路61を通って貼り合わせ部90に送られ、同部90の上搬送経路95上で待機する。このとき、カード本体3の透明フィルム5が貼り合わされる面が下側となっている。なお、この例では、カード本体3については、印刷・塗布部50では何の処理も行わない。
次に、透明フィルムの処理工程について説明する。
図4は、透明フィルムの処理工程を説明する図である。
図5は、印刷及び接着剤塗布部に使用されるインクリボンの詳細を示す平面図である。
透明フィルム収容部40には、カード本体3と同じ寸法の透明フィルム5が収容されている。まず、収容部40から1枚の透明フィルム5がガイドローラ41でガイドされて、印刷及び接着剤塗布部50に搬送される。
制御部120には、PC125から個人Aの情報が画像データとして送られている。この画像データは、目視可能情報(IDカードに印刷される写真画像や文字)を鏡像反転させた画像や文字のデータである。これらの画像データは、予め、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各要素に分解されている。
印刷及び接着剤塗布部50には、熱転写用のインクリボン51が備えられている。インクリボン51は、図5に示すように、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各インク層、オーバーコート層OP、接着剤層7をこの順に並べて1つの組として、この組を基体S上に繰り返して配列したものである。接着剤層7は、常温時では高い接着力を有するが、所定温度(例えば180℃以下)への昇温時には接着力が低下する特性を有する、例えばホットメルト型のものを使用できる。基体Sの裏面は剥離性の高い材料で作製され、インクリボンをロール状にしたときにも、接着剤層7がリボンの裏面に接着することはない。
図4に示すように、インクリボン51は基体Sを内側としてローラ53に巻き回されている。同ローラ53から繰り出されたインクリボン51は、巻き取りローラ55で巻き取られる。両ローラ53、55の間にはサーマルヘッド57が配置されている。サーマルヘッド57の先端と、搬送経路61を隔てて対向する位置にはプラテンローラ59が配置されている。
印刷及び接着剤塗布部50に搬送された透明フィルム5は、搬送経路61上でホルダ60に保持される。ホルダ60は、搬送経路61上で、サーマルヘッド57の先端とプラテンローラ59との間(以下、印字部という)を正逆方向に複数回往復運動する。
ホルダ60に保持された透明フィルム5の前端が印字部へ進入したとき、インクリボン71のイエロー層Yの前端も同部に位置するように、巻き取りローラ55でインクリボン51を巻き取る。そして、ホルダ60の正方向への移動と巻き取りローラ55の巻き取りを同期させ、透明フィルム5とインクリボン51を等速で印字部を通過させる。同時に、プラテンローラ59をサーマルヘッド57の方向へ押すとともに、サーマルヘッド57を発熱させる。サーマルヘッド57の発熱は、上記の画像データに基づいて制御され、画像データのイエロー要素に相当する部分でイエローインクが透明フィルム5に熱転写される。
次に、プラテンローラ59をサーマルヘッド57から離れる方向に移動させた後、ホルダ60を逆方向へ移動させて、透明フィルム5の前端を印字部まで戻す。一方、巻き取りローラ55はイエローインク転写後に停止しており、マゼンタインク層Mの前端が印字部に進入している。そして、同様に、ホルダ60の正方向への移動と、インクリボン51の巻き取りを同期させて、透明フィルム5とインクリボン51を等速で印字部を通過させる。同時に、プラテンローラ59をサーマルヘッド57の方向へ押すとともに、サーマルヘッド57を発熱させる。サーマルヘッド57の発熱は、上記の画像データに基づいて制御され、画像データのマゼンタ要素に相当する部分でマゼンタインクが透明フィルム5に熱転写される。
この作業を、シアンインク、ブラックインクで繰り返し、透明フィルム5にカラー画像を印刷する。このとき、印刷面5b(サーマルヘッド側の面)から見た画像は、図1(D)に示すように、最終的な目視可能情報の画像や文字を鏡像反転させた画像や文字である。その後、オーバーコート剤層を熱転写して、印刷面をオーバーコート剤でコートしてインクの滲みを防ぐ。
最後に、オーバーコート層の上に接着剤層7を転写する。ただし、接着剤層7はサーマルヘッド57を発熱し、同ヘッド57の先端とプラテンローラ59間の押圧力により、接着剤層7を透明フィルム5に転写する。
この例では、ホルダ60は、全部で6回往復運動する。
接着剤層7の塗布が終了した透明フィルム5は、搬送経路61を通って貼り合わせ部90の下搬送経路93に送られる。下搬送経路93上では、接着剤層7が上側となる。
このカード発行装置10は、透明フィルム5への印刷処理と同フィルムへの接着剤塗布処理を1つの工程で行っているため、全体としての処理工程数を減らすことができる。
次に、貼り合わせ工程について説明する。
図6は、貼り合わせ工程を説明する図である。
貼り合わせ部90は、上述のように、共通搬送経路91の先で、下搬送経路93と上搬送経路95に分岐している。各搬送経路には、前後2ヶ所に、各々下送りローラ96、97、98、99が配置されている。また、各搬送経路の前方には、カード本体3又は透明フィルム5の前端の位置を検出するセンサ103、105が配置されている。
センサ103、105の前方では、各搬送経路は排出経路107に合流している。この合流部下流の上下にはプレスローラ109、111が配置されている。
透明フィルム5は、共通搬送経路91から下搬送経路93に移動して、一端停止する。このとき、透明フィルム5の接着剤層7は上側である。一方、上搬送経路95には、カード本体3が待機している。このとき、カード本体3の接着剤層7が貼り合わされる面は下側である。
透明フィルム5及びカード本体3が各搬送経路に搬送された後、各センサ103、105で、カード本体3及び透明フィルム5の前端の位置を検出する。そして、両位置が同じになるように各送りローラを駆動する。
カード本体3と透明フィルム5の前端の位置が一致すると、各送りローラを同時に回転させて、カード本体3と透明フィルム5とを、同時に排出経路107に送り出す。すると、カード本体3と透明フィルム5は、上下プレスローラ109、111で挟まれて、透明フィルム5の接着剤層7にカード本体3が前端から貼り合わされる。
貼り合わされたカード1は排出口から排出される。これにより、個人Aに関する情報が記録されたカード1が発行される。上述のように、この装置10では、PC125から呼び出された個人Aの情報について、カード本体3への情報の書き込み、透明フィルム5への情報の印刷及び接着剤層7の塗布、及び、カード本体3と透明フィルム5の貼り合わせの一連の作業が1回だけ行われている。したがって、各情報は同一個人のものであり、記録された情報と印刷された情報とは一致している。また、透明フィルム5の印刷面5bを内側としているため、印刷面の汚れや剥離を生じない。
次に、この例のカード1を再使用する方法について説明する。
カード本体3と透明フィルム5を接着している接着剤は、常温時では高い接着力を有するが、所定温度への昇温時に接着力が低下する特性を有する。つまり、所定温度に昇温すると、接着力が低下して透明フィルム5をカード本体3から剥がすことができる。
図7は、カードを再使用する工程を説明する図である。
カード1を再使用する工程において、図7の上側の図に示すように、カードを所定温度に昇温する剥離準備装置(カード発行装置)300を用意する。この装置300内には、入口から出口までカードが通過する搬送経路301が設けられている。搬送経路301に沿って、上流側から順に、上下送りローラ303、上加熱ローラ305、下送りローラ306、送りローラ309が配置されている。上加熱ローラ305は所定温度に加熱されている。
カード1は、透明フィルム5の面を上側にして装置300の入口に入れられる。その後、上下送りローラ303で上下ローラ305間に送られ、上加熱ローラ305で透明フィルム5が加熱される。熱は透明フィルム5から接着剤層7に伝熱し、接着剤層7が加熱される。
このような熱によって、接着剤7の接着力が低下する。カード1が装置300から排出された後、図7の下側の図に示すように、透明フィルム5を人手などでカード本体3から剥がすと、透明フィルム5は簡単にカード本体3から剥離する。この剥離作業は、装置300からカード1が排出された後、30秒以内に行うことが好ましい。
透明フィルム5が剥離されたカード本体3は、ICチップや磁気テープを初期化することにより再使用できる。
この例の剥離準備装置300は、カード1のカード本体3から透明フィルム5を剥離するだけの作業を行うものであるが、この装置300を、図2のカード発行装置10に設けてもよい。その場合、この装置300で接着剤層7の接着力を低下させて、手で透明フィルム5を剥離した後、カード本体3をカード本体収容部20に収容する。そして、カード本体3を、移送部25を経て情報書き込み部30へ搬送する。同部において、各書き込み装置でカード本体3の記録媒体を初期化した後、個人情報を書き込む。
本発明のカード発行方法に係るカードの構成例を説明する図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は分解斜視図、図1(C)は側断面図、図1(D)は透明フィルムの裏面図である。 本発明の実施の形態に係るカード発行装置の構成を示す図であり、図2(A)は装置全体を模式的に示す図であり、図2(B)はブロック図である。 カード本体の処理工程を説明する図である。 透明フィルムの処理工程を説明する図である。 印刷及び接着剤塗布部に使用されるインクリボンの詳細を示す平面図である。 貼り合わせ工程を説明する図である。 カードを再使用する工程を説明する図である。
符号の説明
1 カード 3 カード本体
5 透明フィルム 7 接着剤層
10 カード発行装置 20 カード本体収容部
30 情報書き込み部 31 ICデータ書き込み装置
33 磁気データ書き込み装置 40 透明フィルム収容部
41 ガイドローラ
50 透明フィルムへの印刷及び接着剤層塗布部(印刷・塗布部)
51 インクリボン 53 ローラ
55 ローラ 57 サーマルヘッド
59 プラテンローラ 60ホルダ
61 搬送経路
90 貼り合わせ部 91 共通搬送経路
93 下搬送経路 95 上搬送経路
96、97、98、99 送りローラ
103、105 センサ 107 排出経路
109、111 プレスローラ
120 制御部 125 PC
300 剥離準備装置 301 搬送経路
303 上下送りローラ 305 上加熱ローラ
306 下送りローラ 309 送りローラ

Claims (6)

  1. カード使用者に関する個別情報を記憶する記録媒体を有するカード本体と、
    該カード本体の面に接する接着剤層と、
    該接着剤層を介して前記カード本体の面に接着された、前記カード使用者に関する目視可能な個別情報を表示する印刷面を有する透明フィルムと、
    を具備するカードの発行方法であって、
    前記透明フィルムの印刷面を、該フィルムの前記接着剤層側の面に形成し、
    前記カード本体の記録媒体への情報書き込み、前記透明フィルムへの印刷及び前記接着剤層の塗布、該透明フィルムの前記カード本体への貼り付け、を一連の動作で行い、
    前記透明フィルムへの印刷及び前記接着剤層の塗布を、前記印刷面を形成するための各色インク、及び、前記接着剤層を形成するための接着剤が基体上に順に配列されたリボンを使用して行うことを特徴とするカード発行方法。
  2. 前記透明フィルムが前記カード本体と同じサイズに裁断されたものであり、
    該透明フィルムを一枚ずつ搬送・印刷・接着剤層塗布・貼り付けを行うことを特徴とする請求項1記載のカード発行方法。
  3. 使用済みの前記カードの前記接着剤層の接着力を低下させた後に前記透明フィルムを前記カード本体から剥がし、
    該カード本体の記録媒体を初期化し、
    新規の透明フィルムへの印刷及び前記接着剤層の塗布、前記カード本体への貼り付けを行って、前記カード本体を繰り返し使用することを特徴とする請求項1又は2記載のカード発行方法。
  4. カード使用者に関する個別情報を記憶する記録媒体を有するカード本体と、
    該カード本体の面に接する接着剤層と、
    該接着剤層を介して前記カード本体の面に接着された、前記カード使用者に関する目視可能な個別情報を表示する印刷面を有する透明フィルムと、
    を具備するカードの発行装置であって、
    前記カード本体の記録媒体に情報を書き込む手段と、
    前記透明フィルムの前記接着剤層側の面に前記目視可能な個別情報を印刷し、該印刷された面に前記接着剤層を塗布する印刷・塗布手段と、
    該フィルムを前記カード本体に貼り付ける手段と、
    を備え、
    前記印刷・塗布手段が、前記印刷面を形成するための各色インク、及び、前記接着剤層を形成するための接着剤が基体上に順に配列されたリボンを用いて印刷・塗布を行うことを特徴とするカード発行装置。
  5. 使用済みの前記カード本体から前記透明フィルムを剥がすための、前記接着剤層の接着力を低下させる手段をさらに備えることを特徴とする請求項4記載のカード発行装置。
  6. 透明フィルムへの印刷及び接着剤層の塗布を行うインクリボンであって、各色インク、及び、接着剤が、基体上に順に配列されていることを特徴とするインクリボン。
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