JP5163805B2 - 弾性表面波素子とその製造方法 - Google Patents

弾性表面波素子とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5163805B2
JP5163805B2 JP2011502771A JP2011502771A JP5163805B2 JP 5163805 B2 JP5163805 B2 JP 5163805B2 JP 2011502771 A JP2011502771 A JP 2011502771A JP 2011502771 A JP2011502771 A JP 2011502771A JP 5163805 B2 JP5163805 B2 JP 5163805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
acoustic wave
surface acoustic
electrode
piezoelectric substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011502771A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010101166A1 (ja
Inventor
央 山崎
秀明 高橋
拓 菊知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2011502771A priority Critical patent/JP5163805B2/ja
Publication of JPWO2010101166A1 publication Critical patent/JPWO2010101166A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5163805B2 publication Critical patent/JP5163805B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0004Impedance-matching networks
    • H03H9/0009Impedance-matching networks using surface acoustic wave devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02818Means for compensation or elimination of undesirable effects
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02818Means for compensation or elimination of undesirable effects
    • H03H9/02834Means for compensation or elimination of undesirable effects of temperature influence
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/42Piezoelectric device making

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Description

本発明は、圧電性基板とくし歯状電極の上面が絶縁膜で覆われた構成の弾性表面波素子とその製造方法に関する。
携帯電話に代表される移動体端末には、フィルタ装置やデュプレクサなどの部品が多数内蔵されている。近年、小型化要求に対応するために、これらの部品に使用される共振器として、弾性表面波素子がよく用いられる。
携帯電話のような高周波帯域に用いられるフィルタ装置には、良好な温度特性が求められる。よって、弾性表面波素子を構成する圧電性基板が持つ負の周波数温度係数を改善するために、正の周波数温度係数を持つ酸化珪素膜が、圧電性基板とくし歯状電極の上面を覆うように形成される。
この酸化珪素膜を形成する際、従来のスパッタ法を用いて形成すると、酸化珪素膜の表面に凹凸部が現れたり、酸化珪素膜の内部にひび割れや空隙が生じたりする。この結果、弾性波の伝搬効率が低下して共振器のエネルギー損失が大きくなってしまう。このため、特許文献1には、バイアススパッタ法で形成された酸化珪素膜の表面を平坦化し、かつ、酸化珪素膜の内部が均一な密度となるようにすることが提案されている。
特開2005−176152号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、以下のような点において問題があった。
酸化珪素膜の表面を平坦化すると、共振器のエネルギー損失は改善するが、主応答の共振周波数の近傍に、スプリアスが発生する。よって、この弾性表面波素子を用いてフィルタ装置を構成した場合、通過帯域近傍の周波数特性が劣化してしまう。
本発明は、このような問題点を克服し、エネルギー損失が小さく、かつ、例えば、フィルタ装置に用いた場合に、主応答の共振周波数近傍に生じるスプリアスを抑圧でき、フィルタ装置の通過帯域近傍の周波数特性を向上できる弾性表面波素子を提供することを目的とする。
本発明の弾性表面波素子は、圧電性基板と、くし歯状電極と、絶縁膜とを備えている。くし歯状電極は、圧電性基板上に形成されている。絶縁膜は、圧電性基板とくし歯状電極とを覆うように形成されている。圧電性基板を伝搬する弾性波の波長をλ、圧電性基板の上面から絶縁膜の上面までの厚み寸法の最大値と最小値との差をhとしたとき、h/λが、0.01≦h/λ≦0.03の範囲内にある。弾性表面波素子
本発明の弾性表面波素子は、絶縁膜上に形成されており、絶縁膜と音速の異なる媒質をさらに備えることが好ましい。この場合、弾性表面波素子の周波数を精度よく調整できる。
本発明の弾性表面波素子では、媒質が、絶縁膜よりも耐湿性が高い材料により形成されていることが好ましい。この場合は、弾性表面波素子の耐湿性を改善できる。
本発明の弾性表面波素子では、くし歯状電極は、複数の電極指を有する第1の電極と、複数の電極指を有し、第1の電極と間挿し合っている第2の電極とを備えていてもよい。
本発明の弾性表面波素子では、絶縁膜が、圧電性基板と逆符号の周波数温度係数を有するか、または圧電性基板の周波数温度係数の絶対値よりも絶対値が小さい周波数温度係数を有することが好ましい。この場合、弾性表面波素子の周波数温度特性を良好にできる。
本発明の弾性表面波素子では、圧電性基板は、LiNbO基板またはLiTaO基板により構成されており、絶縁膜は、酸化珪素により形成されていることが好ましい。この場合、負の周波数温度係数を有する圧電性基板に対して、絶縁膜は、正のTCFを有するため、弾性表面波素子の周波数温度特性をより良好にできる。
本発明の弾性表面波素子の製造方法は、電極形成工程と、絶縁膜形成工程とを備えている。電極形成工程は、圧電性基板上に、くし歯状電極を形成する工程である。絶縁膜形成工程は、圧電性基板とくし歯状電極の上面に、絶縁膜を形成する工程である。絶縁膜形成工程は、圧電性基板を伝搬する弾性波の波長をλ、圧電性基板の上面から絶縁膜の上面までの厚み寸法の最大値と最小値との差をhとしたとき、h/λが、0.01≦h/λ≦0.03となるように、バイアススパッタ法を用いて絶縁膜を形成する工程である。
本発明に係る弾性表面波素子の製造方法は、絶縁膜上に、絶縁膜と音速の異なる媒質を形成する工程をさらに備えていることが好ましい。
本発明に係る弾性表面波素子の製造方法では、媒質を形成する工程において、絶縁膜よりも耐湿性が高い材料を用いて媒質を形成することが好ましい。
本発明に係る弾性表面波素子の製造方法では、前記電極形成工程は、複数の電極指を有する第1の電極と、複数の電極指を有し、第1の電極と間挿し合っている第2の電極とを形成するものであってもよい。
本発明に係る弾性表面波素子の製造方法では、絶縁膜形成工程において、圧電性基板と逆符号の周波数温度係数を有するか、または圧電性基板の周波数温度係数の絶対値よりも絶対値が小さい周波数温度係数を有する材料により前記絶縁膜を形成することが好ましい。この場合、より周波数温度特性が良好である弾性表面波素子を製造することができる。
本発明に係る弾性表面波素子の製造方法では、圧電性基板として、LiNbO基板またはLiTaO基板を用い、絶縁膜形成工程において、酸化珪素により絶縁膜を形成することが好ましい。この場合、負の周波数温度係数を有する圧電性基板に対して、絶縁膜は、正のTCFを有するため、周波数温度特性がより良好な弾性表面波素子を製造することができる。
本発明によれば、エネルギー損失が小さく、かつ、例えば、フィルタ装置に用いた場合に、主応答の共振周波数近傍に生じるスプリアスを抑圧でき、フィルタ装置の通過帯域近傍の周波数特性を向上させることができる弾性表面波素子を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態の弾性表面波素子の模式的断面図である。 図2は、絶縁膜の表面段差の大きさhが異なる種々の弾性表面波素子のインピーダンス特性を表すグラフである。 図3は、絶縁膜の膜厚と、弾性表面波素子の反共振抵抗との関係を表すグラフである。 図4は、本発明の第2の実施形態の弾性表面波素子の模式的断面図である。 図5は、第2の実施形態における絶縁膜の波長規格化表面段差幅h/λと、媒質を一定時間エッチングしたときの弾性表面波共振子の共振周波数の周波数変動量との関係を示すグラフである。 図6は、弾性表面波素子を湿中放置した時間と、弾性表面波素子の共振周波数の周波数変動量との関係を示すグラフである。 図7は、本発明の第1の実施形態の弾性表面波素子の模式的平面図である。
以下、本発明の実施の形態の一例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の弾性表面波素子の断面を模式的に示している。弾性表面波素子10は、圧電性基板11と、くし歯状電極12と、絶縁膜13と、からなる。
圧電性基板11はLiNbO3基板で構成されている。なお、圧電性基板11として、LiTaO3基板を用いてもよい。
図7に示すように、くし歯状電極12は、第1の電極12aと、第2の電極12bとを有する。第1の電極12aは、相互に平行に設けられた複数の電極指12a1を有する。第2の電極12bは、相互に平行に設けられた複数の電極指12b1を有する。第1の電極12aと、第2の電極12bとは、互いに間挿し合っている。弾性表面波素子10では、くし歯状電極12の電極指ピッチに応じた波長の弾性表面波が励振される。くし歯状電極12を形成している金属材料は、酸化珪素より密度の高い金属であることが好ましい。酸化珪素より密度の高い金属の具体例としては、たとえば、Cu、Au、Ptなどが挙げられる。
絶縁膜13は酸化珪素により形成されている。
主応答の伝搬モードとしては、レイリー波が用いられている。なお、レイリー波に代えて、ラブ波を主応答の伝搬モードとして用いてもよい。
図1に示すように、圧電性基板11の上に、くし歯状電極12が形成され、これら圧電性基板とくし歯状電極の上を覆うように絶縁膜13が形成されている。圧電性基板を伝搬する弾性波の波長λで規格化した絶縁膜13の波長規格化最小膜厚H/λは、0.2以上であることが好ましい。
絶縁膜13の形成には、膜の内部に空隙やすき間が生じないようにするために、バイアススパッタ法が用いられている。このようにして絶縁膜13の充填率を上げることで、弾性表面波素子10の周波数温度係数をより小さくすることができる。
絶縁膜13の内部に空隙やすき間を生じない絶縁膜13の形成方法としては、バイアススパッタ法の他に、CVD法などが挙げられる。
さらに、絶縁膜13の表面は、平坦面ではなく、敢えて段差が設けられている。
この絶縁膜13の表面の段差の大きさ(以下、「表面段差幅」とする。)h、すなわち、圧電性基板11の上面から絶縁膜13の上面までの厚み寸法の最大値と最小値との差の、圧電性基板11を伝搬する弾性波の波長λによる規格化値(以下、「波長規格化表面段差幅」とする。)(h/λ)が、0.01≦h/λ≦0.03の範囲内となるように、所定のバイアススパッタ条件を適用することによって、絶縁膜13を形成する。ここで、バイアススパッタの条件には、基板温度、スパッタレートが含まれる。
図2は、絶縁膜13の波長規格化表面段差幅h/λが異なる種々の弾性表面波素子10のインピーダンス特性を表すグラフである。
図2のグラフ(a)は、絶縁膜13の表面が平坦であり、波長規格化表面段差幅h/λが0である場合の弾性表面波素子のインピーダンス特性を示している。図2のグラフ(a)より、絶縁膜13の表面が平坦である場合は、主応答モードの共振周波数の近傍にSH波のスプリアスが発生していることがわかる。
図2のグラフ(b)は、絶縁膜13の波長規格化表面段差幅h/λが0.01である場合の弾性表面波素子のインピーダンス特性を示している。図2のグラフ(c)は、波長規格化表面段差幅h/λが0.02である場合の弾性表面波素子のインピーダンス特性を示している。図2のグラフ(d)は、波長規格化表面段差幅h/λが0.03である場合の弾性表面波素子のインピーダンス特性を示している。図2のグラフ(b)、(c)及び(d)から、絶縁膜13の表面が平坦でなく、波長規格化表面段差幅h/λが0より大きく、0.03以下である場合は、主応答モードの共振周波数の近傍には、SH波のスプリアスが発生していないことがわかる。
図2のグラフ(e)は、波長規格化表面段差幅h/λが0.06である場合の弾性表面波素子のインピーダンス特性を示している。図2のグラフ(e)から、絶縁膜13の表面が平坦でない場合であっても、波長規格化表面段差幅h/λが0.03より大きい場合は、主応答モードの共振周波数の近傍にSH波のスプリアスが発生していることがわかる。
これら図2のグラフ(a)〜(d)から、絶縁膜13の波長規格化表面段差幅h/λを0.01〜0.03の範囲内とすることで、絶縁膜13の表面を平坦面とした場合に生じるSH波のスプリアスを、低減することができることが分かる。
図3は、SiO2膜からなる絶縁膜13の膜厚と、弾性表面波素子の反共振抵抗との関係を表すグラフである。図3において、「充填率:高」で示したグラフが、バイアススパッタ法により絶縁膜13を形成したときのグラフである。一方、図3において「充填率:低」で示したグラフが、RFスパッタにより絶縁膜13を形成したときのグラフである。
図3に示すグラフより、バイアススパッタ法により充填率の高い絶縁層13を形成することにより、絶縁膜13の膜厚を厚くした場合であっても、弾性表面波素子の反共振抵抗を高くすることができることが分かる。すなわち、弾性表面波素子の共振器特性を良好に保つことができることが分かる。従って、バイアススパッタ法により充填率の高い絶縁層13を形成することにより、良好な共振器特性と、良好なTCFとの両立を図ることができることが分かる。
したがって、本実施形態の弾性表面波素子10は、エネルギー損失が小さく、かつ、弾性表面波素子10を、例えば、フィルタ装置に用いた場合に、主応答の共振周波数近傍に生じるスプリアスを抑圧でき、フィルタ装置の通過帯域近傍の周波数特性を向上させることができる。
図4は、本発明の第2の実施形態における弾性表面波素子の断面を模式的に示している。この第2の実施形態における弾性表面波素子20は、第1の実施形態と同様に、圧電性基板21と、くし歯状電極22と、絶縁膜23とからなる。それぞれの構成材料としては、第1の実施形態と同様の材料を用いることができる。
さらに、絶縁膜23上に媒質24が形成されている。すなわち、弾性表面波素子20では、波長規格化表面段差幅h/λが0.01〜0.03である絶縁膜23上に、この絶縁膜23とは異なる音速を有する媒質24が形成されている。本実施形態では、媒質24は、窒化珪素からなる。なお、媒質24は、酸化タンタルにより構成されてもよい。
この媒質24をエッチングすることにより、弾性表面波素子20の周波数が調整可能となる。図5に、絶縁膜23の波長規格化表面段差幅h/λと、媒質24を一定時間エッチングした時の弾性表面波共振子20の共振周波数の周波数変動量との関係を示す。
図5に示すグラフから、波長規格化表面段差幅h/λが3%以下である場合は、媒質24をエッチングすることにより共振周波数が大きく変動する。このことから、絶縁膜23の波長規格化表面段差幅h/λが3%以下である場合は、媒質24をエッチングすることにより効果的に周波数が調整できることが分かる。しかし、波長規格化表面段差幅h/λが3%より大きくなっていくと、エッチングしても周波数の変動が起こりにくくなる傾向にある。従って、媒質24を設け、波長規格化表面段差幅h/λを3%以下、すなわち、0.03以下とすることにより、弾性表面波素子の周波数特性の調整が容易となるという効果も得られる。
また、媒質24は耐湿性を有する材料により形成されていることが好ましい。具体的には、媒質24は、絶縁膜23よりも耐湿性が高い材料により形成されていることが好ましい。この場合、絶縁膜23の波長規格化表面段差幅h/λが3%より大きいと、上記のように媒質24をエッチングして周波数を調整するとき、絶縁膜23の凸部における媒質24が優先的に削られてしまう。すなわち、媒質24が欠損して、弾性表面波素子の耐湿性が劣化してしまう。
しかし、絶縁膜23の波長規格化表面段差幅h/λが3%以下であると、媒質24のうち、絶縁膜23の凸部の上に位置する部分が、絶縁膜23の凸部以外の部分の上に位置する部分よりも優先的に削られ難いため、媒質24に欠損が生じ難い。よって、弾性表面波素子の耐湿性の劣化を効果的に抑制することができる。
なお、絶縁膜23が、酸化珪素からなる場合は、絶縁膜23よりも耐湿性が高い材料としては、窒化珪素や酸化タンタルなどが挙げられる。また、絶縁膜23が、窒化珪素からなる場合は、絶縁膜23よりも耐湿性が高い材料としては酸化チタン,DLCなどが挙げられる。
図6に、弾性表面波素子を93℃、81%の湿中に放置した時間と、弾性表面波素子の共振周波数の周波数変動量との関係を示す。図6において、実線は、波長規格化表面段差幅h/λが3%(0.03)である、実施例に係る弾性表面波素子に関するグラフである。破線は、波長規格化表面段差幅h/λが7%(0.07)である、比較例に係る弾性表面波素子に関するグラフである。
この図6から明らかなように、波長規格化表面段差幅h/λが0.03である実施例は、180時間後の弾性表面波素子の共振周波数の周波数変動が1MHz未満であるのに対し、波長規格化表面段差幅h/λが0.03より大きな比較例は、同時間放置後の周波数変動が3MHz以上となっている。よって、波長規格化表面段差幅h/λを0.03以下とすることにより、弾性表面波素子の耐湿性を改善することができることが分かる。
10,20 弾性表面波素子
11,21 圧電性基板
12,22 くし歯状電極
12a 第1の電極
12b 第2の電極
12a1,12b1 電極指
13,23 絶縁膜
24 媒質

Claims (12)

  1. 圧電性基板と、
    前記圧電性基板上に形成されているくし歯状電極と、
    前記圧電性基板と前記くし歯状電極とを覆うように形成されている絶縁膜とを備え、
    主応答の伝搬モードとしてレイリー波が用いられており、
    前記圧電性基板を伝搬する弾性波の波長をλ、前記圧電性基板の上面から前記絶縁膜の上面までの厚み寸法の最大値と最小値との差をhとしたとき、h/λが、0.01≦h/λ≦0.03の範囲内にある、弾性表面波素子。
  2. 前記絶縁膜上に形成されており、前記絶縁膜と音速の異なる媒質をさらに備える、請求項1に記載の弾性表面波素子。
  3. 前記媒質が、前記絶縁膜よりも耐湿性が高い材料により形成されている、請求項2に記載の弾性表面波素子。
  4. 前記くし歯状電極は、複数の電極指を有する第1の電極と、複数の電極指を有し、前記第1の電極と間挿し合っている第2の電極とを備えている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の弾性表面波素子。
  5. 前記絶縁膜は、前記圧電性基板と逆符号の周波数温度係数を有するか、または前記圧電性基板の周波数温度係数の絶対値よりも絶対値が小さい周波数温度係数を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の弾性表面波素子。
  6. 前記圧電性基板は、LiNbO基板またはLiTaO基板により構成されており、
    前記絶縁膜は、酸化珪素により形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の弾性表面波素子。
  7. 圧電性基板上に、くし歯状電極を形成する電極形成工程と、
    前記圧電性基板と前記くし歯状電極の上面に、絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、を備え、主応答の伝搬モードとしてレイリー波が用いられる弾性表面波素子の製造方法において、
    前記絶縁膜形成工程は、前記圧電性基板を伝搬する弾性波の波長をλ、前記圧電性基板の上面から前記絶縁膜の上面までの厚み寸法の最大値と最小値との差をhとしたとき、h/λが、0.01≦h/λ≦0.03となるように、バイアススパッタ法を用いて前記絶縁膜を形成する工程である、弾性表面波素子の製造方法。
  8. 前記絶縁膜上に、前記絶縁膜と音速の異なる媒質を形成する工程をさらに備える、請求項7に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  9. 前記媒質を形成する工程において、前記絶縁膜よりも耐湿性が高い材料を用いて前記媒質を形成する、請求項8に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  10. 前記電極形成工程は、複数の電極指を有する第1の電極と、複数の電極指を有し、前記第1の電極と間挿し合っている第2の電極とを形成する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  11. 前記絶縁膜形成工程において、前記圧電性基板と逆符号の周波数温度係数を有するか、または前記圧電性基板の周波数温度係数の絶対値よりも絶対値が小さい周波数温度係数を有する材料により前記絶縁膜を形成する、請求項7〜10のいずれか一項に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  12. 前記圧電性基板として、LiNbO基板またはLiTaO基板を用い、
    前記絶縁膜形成工程において、酸化珪素により絶縁膜を形成する請求項7〜11のいずれか一項に記載の弾性表面波素子の製造方法。
JP2011502771A 2009-03-04 2010-03-03 弾性表面波素子とその製造方法 Active JP5163805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011502771A JP5163805B2 (ja) 2009-03-04 2010-03-03 弾性表面波素子とその製造方法

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009051039 2009-03-04
JP2009051039 2009-03-04
JP2009284179 2009-12-15
JP2009284179 2009-12-15
PCT/JP2010/053390 WO2010101166A1 (ja) 2009-03-04 2010-03-03 弾性表面波素子とその製造方法
JP2011502771A JP5163805B2 (ja) 2009-03-04 2010-03-03 弾性表面波素子とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010101166A1 JPWO2010101166A1 (ja) 2012-09-10
JP5163805B2 true JP5163805B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=42709721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011502771A Active JP5163805B2 (ja) 2009-03-04 2010-03-03 弾性表面波素子とその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8575818B2 (ja)
JP (1) JP5163805B2 (ja)
CN (1) CN102334290B (ja)
WO (1) WO2010101166A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5671713B2 (ja) * 2011-03-04 2015-02-18 スカイワークス・パナソニック フィルターソリューションズ ジャパン株式会社 弾性波デバイス
WO2012124210A1 (ja) 2011-03-16 2012-09-20 株式会社村田製作所 弾性波装置の製造方法
EP3202035B1 (en) * 2014-10-03 2019-04-10 Teknologian Tutkimuskeskus VTT OY Temperature compensated plate resonator
JP5883110B2 (ja) * 2014-11-26 2016-03-09 スカイワークス・パナソニック フィルターソリューションズ ジャパン株式会社 弾性波デバイスとデュプレクサ
US10707905B2 (en) 2015-06-23 2020-07-07 Skyworks Solutions, Inc. Wideband multiplexer for radio-frequency applications
JP6601503B2 (ja) * 2015-10-23 2019-11-06 株式会社村田製作所 弾性波装置、高周波フロントエンド回路及び通信装置
US10938372B2 (en) * 2018-05-17 2021-03-02 Taiyo Yuden Co., Ltd. Acoustic wave resonator, acoustic wave device, and filter

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07226642A (ja) * 1994-02-16 1995-08-22 Fujitsu Ltd 弾性表面波素子
JP2001044787A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Kyocera Corp 弾性表面波装置
WO2004105237A1 (ja) * 2003-05-26 2004-12-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. 圧電電子部品、およびその製造方法、通信機
WO2006003933A1 (ja) * 2004-06-30 2006-01-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電子部品およびその製造方法
WO2007097186A1 (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波装置
WO2007138844A1 (ja) * 2006-05-30 2007-12-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性波装置
WO2008149620A1 (ja) * 2007-06-06 2008-12-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波装置
WO2009022410A1 (ja) * 2007-08-14 2009-02-19 Fujitsu Limited 弾性境界波装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996004713A1 (fr) * 1994-08-05 1996-02-15 Japan Energy Corporation Dispositif a ondes acoustiques de surface et procede de production
EP1239588A2 (en) * 2001-03-04 2002-09-11 Kazuhiko Yamanouchi Surface acoustic wave substrate and surface acoustic wave functional element
JP3841053B2 (ja) * 2002-07-24 2006-11-01 株式会社村田製作所 弾性表面波装置及びその製造方法
EP1578015A4 (en) * 2002-12-25 2008-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd ELECTRONIC COMPONENT AND ELECTRONIC APPARATUS USING SUCH ELECTRONIC COMPONENT
JP2004254291A (ja) * 2003-01-27 2004-09-09 Murata Mfg Co Ltd 弾性表面波装置
JP2005176152A (ja) 2003-12-15 2005-06-30 Alps Electric Co Ltd 弾性表面波素子及びその製造方法
US8035460B2 (en) * 2006-02-16 2011-10-11 Panasonic Corporation Surface acoustic wave device, surface acoustic wave filter and antenna duplexer using the same, and electronic equipment using the same
JP2008131128A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 弾性表面波フィルタ、アンテナ共用器、およびそれらの製造方法
JP2009027689A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Panasonic Corp 弾性表面波フィルタと、それを用いたアンテナ共用器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07226642A (ja) * 1994-02-16 1995-08-22 Fujitsu Ltd 弾性表面波素子
JP2001044787A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Kyocera Corp 弾性表面波装置
WO2004105237A1 (ja) * 2003-05-26 2004-12-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. 圧電電子部品、およびその製造方法、通信機
WO2006003933A1 (ja) * 2004-06-30 2006-01-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電子部品およびその製造方法
WO2007097186A1 (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波装置
WO2007138844A1 (ja) * 2006-05-30 2007-12-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性波装置
WO2008149620A1 (ja) * 2007-06-06 2008-12-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波装置
WO2009022410A1 (ja) * 2007-08-14 2009-02-19 Fujitsu Limited 弾性境界波装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010101166A1 (ja) 2010-09-10
JPWO2010101166A1 (ja) 2012-09-10
US8575818B2 (en) 2013-11-05
CN102334290B (zh) 2014-09-17
US20110309719A1 (en) 2011-12-22
CN102334290A (zh) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9748924B2 (en) Elastic wave element with interdigital transducer electrode
JP5163805B2 (ja) 弾性表面波素子とその製造方法
JP5099151B2 (ja) 弾性境界波装置の製造方法
JP5617936B2 (ja) 弾性表面波装置
US8427032B2 (en) Surface acoustic wave device
JP5137828B2 (ja) 弾性表面波装置
US8810104B2 (en) Acoustic wave device and method for fabricating the same
KR20130088888A (ko) 탄성 표면파 장치
JP5213708B2 (ja) 弾性表面波装置の製造方法
JP5817928B2 (ja) 弾性波装置
JPWO2009139108A1 (ja) 弾性境界波装置
JP5891198B2 (ja) アンテナ共用器およびこれを用いた電子機器
JP5083469B2 (ja) 弾性表面波装置
JP4883089B2 (ja) 弾性境界波装置
WO2019082806A1 (ja) 弾性波素子
JP5339582B2 (ja) 弾性波デバイス
JPWO2005036744A1 (ja) 弾性境界波装置
WO2020261978A1 (ja) 弾性表面波装置及びフィルタ装置
JP4363443B2 (ja) 弾性表面波装置
JP3945504B2 (ja) 弾性表面波装置の製造方法
JP2012065036A (ja) 弾性境界波装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5163805

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150