JP4883089B2 - 弾性境界波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば帯域フィルタなどに用いられる弾性境界波装置に関し、より詳細には、第1,第2の媒質間にIDT電極が設けられており、第1,第2の媒質の境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置に関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして、弾性表面波装置が広く用いられている。他方、近年、パッケージの小型化を図り得るため、弾性表面波装置に代わって、弾性境界波装置が注目されている。
例えば、下記の特許文献1には、図14に模式的断面図で示す構造を有する弾性境界波装置が開示されている。弾性境界波装置101は、第1の媒質102と、第2の媒質103とを積層した構造を有する。第1の媒質102として、LiNbO基板が用いられており、第2の媒質103として、SiOが用いられている。そして、第1,第2の媒質102,103間の境界に、AuからなるIDT電極104が形成されている。
IDT電極104として、密度が大きく、かつ音速の低い金属を用いることにより、IDT電極104が設けられている部分、すなわち第1,第2の媒質102,103間の境界において振動エネルギーが集中され、弾性境界波が励振されている。
国際公開第2004/070946号パンフレット
特許文献1に記載のように、LiNbOからなる第1の媒質102と、SiOからなる第2の媒質103との境界に、AuからなるIDT電極104を設けた構造では、例えば、弾性境界波の波長をλとし、IDT電極104の厚みを0.05λとし、IDT電極104のデューティを0.5とした場合、電極指の反射係数│κ12│/kは、0.15程度と大きかった。なお、この反射係数│κ12│/kとは、電極指の反射量の指標であるモード間結合係数であり、κ12はモード結合理論に基づくモード間結合係数を示し、kはIDT電極を伝搬する弾性表面波の波数2π/λを示す。携帯電話機のRF段に設けられている従来の弾性表面波フィルタにおいて、LiTaO基板上にAlからなるIDT電極を設けた構造では、漏洩弾性表面波LSAWの反射係数│κ12│/kは、0.03〜0.04程度にすぎなかった。
上記反射係数が大きいと、反射器における阻止域を広くすることができる。従って、IDT電極が設けられている領域の弾性波伝搬方向両側に反射器を設けた共振子型のフィルタを構成した場合、広帯域化を容易に図ることができる。また、反射器における電極指の本数を少なくすることができ、小型化を進めることができる。
しかしながら、共振子型のフィルタを構成した場合、IDT電極の阻止域端近傍に通過域が形成されることになるため、阻止域幅が広いほど、電極指の線幅や膜厚のばらつきにより、周波数ばらつきが大きくなるという問題があった。
ここで、IDT電極の阻止域端は、IDT電極の正負端子を短絡してグレーティング反射器としたときの阻止域の上端又は下端を示す。また、κ12が+のときは下端、−のときは上端となる。
なお、特許文献1に記載の弾性境界波装置等では、周波数調整は、IDT電極の膜厚を調整することにより行われていた。従って、製造に際しIDT電極の膜厚がばらついている場合、上記周波数調整により製造時の膜厚ばらつきによる特性の変動を小さくすることができる。しかしながら、製造に際しては、IDT電極の電極指の線幅もばらつきがちであり、このような線幅のばらつきによる周波数特性のばらつきに対しては、対応することが困難であった。
また、例えば縦結合共振子型のフィルタを構成した場合、κ12が正の場合IDT電極の放射コンダクタンス特性が、フィルタ通過帯域よりも低域側にピークを有するため、図15に示すように、通過帯域低域側において、減衰量が劣化し、矢印Aで示す大きなスプリアスが発生するという問題があった。
よって、本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、境界波のエネルギーを境界部分に効果的に閉じ込めることができ、しかも、IDT電極による反射係数│κ12│/kを適度な値とすることができ、それによって所望でないスプリアスを抑制することができ、しかも、IDT電極の電極指の線幅による特性のばらつきが生じ難い、弾性境界波装置を提供することにある。
本発明によれば、第1の媒質と、前記第1の媒質に積層された第2の媒質と、前記第1,第2の媒質の境界に設けられており、複数本の電極指を含むIDT電極とを備え、弾性境界波を利用した弾性境界波装置であって、前記第2の媒質の音響特性インピーダンスをZB2、前記IDT電極の音響特性インピーダンスをZIDTとしたときに、下記の式(1)の条件を満足する音響特性インピーダンスZB3を有する第3の媒質が、前記IDT電極の電極指間に、前記IDT電極とは膜厚が異なるように設けられており、前記第3の媒質が前記IDT電極を覆わずに、前記IDT電極の電極指間に配置されていることを特徴とする、弾性境界波装置が提供される。
│ZB3/ZIDT−1│<│ZB2/ZIDT−1│ …式(1)
本発明に係る弾性境界波装置では、好ましくは、前記第1の媒質が圧電体からなり、前記IDT電極が、前記圧電体上に設けられており、前記第3の媒質が、前記圧電体上において、IDT電極の電極指間に配置されている。この場合には密度の小さい金属を用いて大きな膜厚のIDT電極を形成したときに第1、第2の媒質間に弾性境界波を確実に閉じ込めて伝搬させることができ、しかも、反射係数│κ12│/kを適度な値とすることができる。
本発明においては、第1〜第3の媒質を構成する材料は、上記式(1)を満たす限り特に限定されないが、好ましくは、第1の媒質が圧電体からなり、第2の媒質が酸化ケイ素からなり、第3の媒質が酸化タンタルからなり、その場合には、上記式(1)を満たす本発明の弾性境界波装置を容易に提供することができる。
(発明の効果)
本発明に係る弾性境界波装置では、第1,第2の媒質間の境界にIDT電極が設けられており、IDT電極の電極指間に、上記式(1)を満たす音響特性インピーダンスZB3を有する第3の媒質が配置されているので、第1,第2の媒質間の境界に弾性境界波を確実に閉じ込めて伝搬させることができ、しかも、反射係数│κ12│/kを適度な値とすることができる。よって、周波数特性上に現れる所望でないスプリアスを効果的に抑圧することができ、かつIDT電極の電極指の線幅のばらつきによる周波数特性のばらつきも小さくすることができる。従って、例えば通過帯域低域側におけるスプリアスによる特性の悪化が生じ難い、弾性境界波フィルタ装置などを提供することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性境界波装置の構造を模式的に示す正面断面図である。 図2は、図1に示した実施形態の弾性境界波装置の変形例を示す模式的正面断面図である。 図3は、図1に示した実施形態の弾性境界波装置のさらに他の変形例を示す模式的正面断面図である。 図4は、第3の媒質の膜厚と、弾性境界波の音速V(m/秒)との関係を示す図である。 図5は、第3の媒質の厚み(λ)とκ12/kとの関係を示す図である。 図6は、第3の媒質の厚み(λ)とTCF(ppm/℃)との関係を示す図である。 図7は、第3の媒質の厚み(λ)と電気機械結合係数K(%)との関係を示す図である。 図8は、実施形態及び従来例の弾性境界波装置の周波数特性を示す図である。 図9は、第3の媒質の厚み(λ)とΔV(ppm)との関係を示す図である。 図10は、第3の媒質の音響特性インピーダンスZB3とIDT電極の音響特性インピーダンスZIDTとから求められた│ZB3/ZIDT−1│と│κ12│/kとの関係を示す図である。 図11は、第3の媒質としてのSiOの密度ρB3とIDT電極の密度ρIDTとから求めた│ρB3/ρIDT−1│と│κ12│/kとの関係を示す図である。 図12は、弾性境界波装置におけるIDT電極のκ12を0.05、0.10または0.15と変化させた場合及び参考例としての漏洩弾性表面波を利用した弾性表面波装置におけるIDT電極のκ12が0.03の場合のコンダクタンス特性を示す図である。 図13は、弾性境界波装置において、IDT電極の電気機械結合係数Kが4%、9%または13%とした場合、並びに参考例としての漏洩弾性表面波を利用した弾性表面波装置において電気機械結合係数が9.3%の場合のIDT電極のコンダクタンス特性を示す図である。 図14は、従来の弾性境界波装置の構造を模式的に示す正面断面図である。 図15は、従来の弾性境界波装置において通過帯域低域側に現れるスプリアスを説明するための従来の弾性境界波装置の周波数特性を示す図である。
符号の説明
1…弾性境界波装置
2…第1の媒質
3…第2の媒質
4…IDT電極
4a…電極指
5…第3の媒質
以下、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性境界波装置の模式的正面断面図である。弾性境界波装置1は、第1の媒質2と、第2の媒質3とを積層した構造を有する。第1の媒質2と第2の媒質3との境界には、IDT電極4が形成されている。IDT電極4は、複数本の電極指4a〜4cを有する。なお、弾性境界波装置1は、共振子やフィルタなどの様々な素子として構成され、その要求特性に応じて電極構造は適宜形成される。例えば、共振子型の弾性境界波フィルタを構成する場合、IDT電極4の弾性境界波伝搬方向両側に、反射器が形成されることになる。
第1の媒質2は、本実施形態では、15°YカットX伝搬のLiNbOからなる。もっとも、第1の媒質2は、他の結晶方位のLiNbOにより構成されていてもよく、他の圧電単結晶で構成されていてもよい。また、第1の媒質2は、圧電セラミックスなどの圧電単結晶以外の圧電体により構成されてもよい。
また、第1の媒質2は、第2の媒質3が圧電体からなる場合には、圧電体以外の材料で構成されていてもよい。
本実施形態では、第2の媒質3は、SiOからなる。もっとも、第2の媒質3は、SiOを含むSiとOの組成比が例えば1〜3の範囲にある様々な酸化ケイ素SiO(x=1〜3)により構成することができ、また酸化ケイ素以外の他の誘電体により構成されていてもよい。さらに、第2の媒質3は、圧電体により構成されていてもよい。
弾性境界波の波長をλとしたとき、IDT電極4は、本実施形態では、厚み0.05λのAu膜上に、厚み0.05λのAl膜を積層した積層金属膜により構成されており、そのデューティは0.5とされている。なお、IDT電極4は、このような複数の金属膜を積層した積層金属膜により形成される必要は必ずしもなく、単一の金属膜により形成されていてもよい。また、IDT電極4は、後述の式(1)の音響特性インピーダンス関係を満たす適宜の金属材料により形成され得る。このようなIDT電極4を形成するための様々な金属材料としては、Pt、Ag、Cu、Ni、Ti、Fe、W、Taなどが挙げられる。また、密着性や耐電力性を高めるために、Ti、Cr、NiCr、Ni、PtもしくはPdなどからなる薄い金属層を、IDT電極4と第1、第2または第3の媒質2,3,5との間に、あるいはIDT電極4を形成している積層金属膜の金属膜間に配置してもよい。この場合には、電極指において反射の主体となる金属材料、多くは最も重い金属材料と、第2の媒質3及び第3の媒質5との音響特性インピーダンス比もしくは密度比を式(1)や後述の式(2)を満たすように構成すればよい。
なお、本実施形態では、第3の媒質5は、IDT電極4の厚みより薄くされているが、図2に示す第1の変形例のように、逆に第3の媒質5の厚みがIDT電極4の厚みより厚くてもよい。さらに、図3に示す第2の変形例では、第3の媒質5は、圧電体からなる第1の媒質2上において、IDT電極4が形成されている構造において、IDT電極4を覆うように形成されている。このように、本発明に係る弾性境界波装置では、第3の媒質5の厚みは、IDT電極4よりも薄くてもよく、厚くてもよく、あるいは第1の媒質2上において、IDT電極4を覆うように形成されていてもよい。
なお、図1に示した実施形態及び図2に示した第1の変形例の構造を得る方法は特に限定されないが、例えば、以下の第1の製造例を用いることができる。
第1の製造例:
まず、第1の媒質2である圧電体上に第3の媒質5をスパッタ法で成膜し、第3の媒質5上にフォトレジストを塗布する。次に、フォトレジストを露光し、現像することにより、IDT電極4を反転した形状のレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとして、RIE装置などによりCFガスを導入し、第3の媒質5をリアクティブイオンエッチングすることにより、第3の媒質5をIDT電極4の形状となるように堀り込む。次に、電子ビーム蒸着によりIDT電極4の金属材料を成膜し、リフトオフ法によりレジスト及びレジスト上に付着している金属膜を除去する。このようにして、第3の媒質5の堀り込まれた部分に残っている金属膜部分によりIDT電極4が形成されることになる。しかる後、第2の媒質3を、IDT電極4上の第3の媒質5とIDT電極4とを覆うように例えばスパッタ法により成膜する。
なお、上記第3の媒質5をリアクティブイオンエッチングしてIDT電極4の形状を第3の媒質5に堀り込む工程では、ウェハ面内で均一にエッチングを行うことは難しい。エッチング加工速度のばらつきにより、ウェハ面内での第3の媒質5の電極指が設けられる部分に相当する部分における堀り込み幅がばらつくおそれがある。その場合には、IDT電極4の電極指の線幅がばらつき、周波数のばらつきが生じるおそれがある。
また、エッチング加工速度が遅い部分において第3の媒質5が除去されるまで、エッチング加工速度が速い部分に露出している第1の媒質2の部分が損傷するおそれがあるので、第1の媒質2の表面が荒れるおそれがある。この場合、第1の媒質2の表面が荒れた部分にIDT電極4が形成されると、弾性境界波の伝搬損失が増大し、フィルタの挿入損失や共振子の共振抵抗や反共振抵抗が劣化する。特に第3の媒質5の厚みが厚いと、加工難度が高くなる。
よって、図1に示したように、IDT電極4の電極指の厚みよりも、第3の媒質5の厚みを薄くした方が図2に示したように、IDT電極4の電極指の厚みよりも、第3の媒質5の厚みを厚くしたものより加工しやすいため好ましい。
また、図3に示した変形例の弾性境界波装置の製造方法としては、下記の第2の製造例及び第3の製造例を用いることができる。
第2の製造例:
第1の媒質2である圧電体上にフォトレジストを塗布し、露光・現像し、IDT電極4を反転したレジストパターンを形成する。次に電子ビーム蒸着によりIDT電極4を構成する金属材料を成膜する。リフトオフ法により、レジストパターン及びレジスト上に付着している金属膜部分をレジストとともに除去し、残りの金属膜部分により、IDT電極4を含む電極構造を形成する。次に、IDT電極4を覆うように第3の媒質5をスパッタ法により成膜し、第2の媒質3を、第3の媒質5を覆うようにスパッタ法で成膜する。
第3の製造例:
第1の媒質2である圧電体上に電子ビーム蒸着によりIDT電極4を構成する金属材料を成膜する。次に、フォトレジストを塗布し、露光・現像し、IDT電極4の形状となるようにレジストパターンを形成する。RIE装置などに金属膜をエッチングするガスを導入し、上記金属膜をリアクティブイオンエッチングし、不要な金属膜を取り除くレジスト剥離液に浸漬し、レジストを剥離する(ドライエッチング法)。しかる後、IDT電極4を覆うようにして第3の媒質5をスパッタ法により成膜し、しかる後、第2の媒質3を第3の媒質5を覆うようにスパッタ法により成膜する。
上記第2の製造例及び第3の製造例では、第3の媒質5を均等に成膜することが難しい。特に、IDT電極4の膜厚が厚いと、電極指の存在部分と存在しない部分との凹凸により、第3の媒質5にクラックや応力歪みが生じやすくなる。このクラックや応力歪みは、ウェハ面内でもばらつきをもつため、フィルタや共振子を構成した場合、周波数ばらつきや挿入損失のばらつきの原因となる。
前述した特許文献1に記載の弾性境界波装置において、境界波が非漏洩で伝搬するには、IDT電極を構成する金属の密度が大きい場合にはIDT電極の膜厚を薄くし、IDT電極の構成金属の密度が小さい場合には、IDT電極の膜厚を厚くする必要があった。
従って、IDT電極の密度が高かったり、動作周波数が高く、IDT電極の膜厚が薄かったりした場合には、図3の示した変形例の構造が好ましい。また、IDT電極4を構成する金属の密度が低かったり、動作周波数が低かったり、IDT電極4の膜厚が厚かったりした場合には、図1に示した実施形態の構造が好ましい。
さらに、IDT電極4と第2の媒質3及び第3の媒質5の音響インピーダンスの関係により反射係数は決定されることになる。第3の媒質5の音響のインピーダンスをZB3とし、IDT電極4の音響特性インピーダンスをZIDTとした場合に、ZB3がZIDTよりも大幅に小さい場合には、式(1)の条件を満たすには、第3の媒質5の厚みを厚くする必要があり、加工難易度が高くなるおそれがある。この場合には、図2に示した変形例の構造を適用すればよい。
上記のように、第2の媒質3、第3の媒質5及びIDT電極4を構成する材料の種類や動作周波数によって、図1〜3に示した各構造を適宜使い分けることが望ましい。
弾性境界波装置1の特徴は、上記IDT電極4の電極指4a〜4c間に、第3の媒質5が配置されていることにある。この第3の媒質5は、本実施形態では、Taからなる。もっとも、Taを含む様々な酸化タンタルにより第3の媒質5を構成することができる。さらに、第3の媒質5は、式(1)の音響特性インピーダンス関係を満たす限り、他の材料により形成されていてもよい。
上記のような第1〜第3の媒質2,3,5を構成する材料としては、Si、ガラス、SiC、ZnO、PZT、AlN、Al、LiTaO、ニオブ酸カリウムなどを挙げることができる。すなわち、様々な圧電体や誘電体を、第1〜第3の媒質2,3,5を構成する材料として用いることができる。
次に、前述した特許文献1に記載の弾性境界波装置において、弾性境界波フィルタを構成した場合に通過帯域の低域側にスプリアスが生じる問題について検討した結果、IDT電極のκ12/kを、適切な値とすべきことを見出した。これを、図12及び図13を参照して説明する。
図12及び図13は、上記弾性境界波装置におけるIDT電極単体のコンダクタンス特性を示す図である。図12は、κ12が0.15、0.10または0.05の場合の結果を示し、比較のために、LiTaO基板を用い、IDT電極のκ12が0.03である漏洩弾性表面波を利用した表面波装置におけるIDT電極単体のコンダクタンス特性を合わせて示している。また、図13は、電気機械結合係数Kが13%、9%及び4%の場合のIDT電極単体のコンダクタンス特性を示し、比較のために、電気機械結合係数Kが9.3%であるLiTaO基板を用いた表面波装置におけるIDT電極単体のコンダクタンス特性を合わせて示す。
図12から明らかなように、κ12を小さくすると、通過帯域低域側におけるスプリアス応答付近におけるIDT電極のコンダクタンス値が小さくなり、スプリアスを抑制することができる。他方、通過帯域におけるIDT電極のコンダクタンス値は大きくなるので、通過帯域におけるIDT電極の電気音響変換性能が良化し、低損失化を果たすことができる。
もっとも、図13から明らかなように、単純に電気機械結合係数Kを小さくしたとしても、コンダクタンス値は全体的に小さくなるだけであり、コンダクタンス特性の形状自体は変化しないことがわかる。従って、通過帯域低域側のスプリアスを抑制するために電気機械結合係数Kを小さくしたとしても、通過帯域におけるIDT電極の電気音響変換性能も劣化し、損失が増大することがわかる。
よって、|κ12|/kは、要求される弾性境界波装置のサイズや周波数特性に対して適切な値とすることが必要であることがわかる。
本発明では、│κ12│/kを適度に小さな値とするために、第2の媒質3の音響特性インピーダンスZB2と、第3の媒質5の音響特性インピーダンスZB3と、IDT電極4の音響特性インピーダンスZIDTとは、下記の式(1)を満たす範囲とされている。
│ZB3/ZIDT−1│<│ZB2/ZIDT−1│ …式(1)
本実施形態では、上記第2の媒質3の音響特性インピーダンスZB2と、第3の媒質5の音響特性インピーダンスZB3と、IDT電極4の音響特性インピーダンスZIDTとが、上記式(1)を満たす範囲とされているので、弾性境界波の反射係数│κ12│/kを小さくし、適度な値とすることができる。その結果、通過帯域低域側のスプリアスを効果的に抑圧することができる。これを、具体的な計算例に基づいて説明する。
上記第3の媒質5を有しない、すなわち図14に示した従来の弾性境界波装置101の構造を下記の表1に示すとおりとして、計算を行った。
Figure 0004883089
計算は、「周期構造圧電性導波路の有限要素法解析」(電子通信学会論文誌Vol.J68−C No1,1985/1,pp.21−27)に記載されている有限要素法を拡張し、半波長区間に1本のストリップを配置し、電気的に開放したストリップと短絡したストリップとの阻止域上端と阻止域下端における音速を求めた。開放ストリップ下端における音速をV01、上端における音速をV02とし、短絡ストリップの下端における音速をVS1、上端における音速をVS2とした。弾性境界波の振動は、IDT電極の上方1λの位置からIDT電極の下方1λの位置までの間に大半のエネルギーを集中させて伝搬しているので、従って、IDT電極を挟んで上下方向に8λ、すなわちIDT電極+4λからIDT電極−4λまでの領域を解析領域とし、かつ弾性境界波装置の表面及び裏面の境界条件は弾性的に固定とした。
次に、「モード結合理論による弾性表面波すだれ状電極の励振特性評価」電子情報通信学会技術研究報告,MW90−62,1990,pp.69−74)に記載されている方法に基づき、IDT電極の電極指における境界波の反射量を表すκ12/kと電気機械結合係数Kとを求めた。なお、この文献で扱われている構造に比べると、上記表1に示した構造では音速の周波数分散が大きいため、κ12/kは周波数分散の影響を考慮して求めた。
また、TCDを、15℃、25℃及び35℃における短絡ストリップの阻止域下端の位相速度V15℃、V25℃及びV35℃から、下記の式(2)により求めた。
Figure 0004883089
式(2)において、αは境界波伝搬方向におけるLiNbO基板の線膨張係数である。表2は、上記計算により求めた表1の構造を伝搬する弾性境界波の特性を示す。なお、表2におけるΔFは、デューティが+0.01変化したときの音速Vslから求めた周波数変化量である。
Figure 0004883089
表2から明らかなように、この従来の弾性境界波装置では、κ12/kは0.15と大きすぎ、そのためか、ΔFが−2499ppmと周波数変化量は非常に大きかった。
次に、上記実施形態の弾性境界波装置1における計算結果を説明する。
下記の表3は、第1の実施形態の弾性境界波装置1についての計算条件を示す。
Figure 0004883089
また、表4は、上記第2,第3の媒質3,5の各音響特性インピーダンスと密度を示す。
Figure 0004883089
表4として、図4〜図7は、図1に示した実施形態並びに図2及び図3に示した変形例において、第3の媒質5の膜厚と、IDT電極4の阻止域下端における音速Vsl、κ12/k、周波数温度係数TCF及び電気機械結合係数Kとの関係をそれぞれ示す図である。なお、図4〜図7において、△で記した結果は、図1に示した実施形態及び図2の変形例、すなわち第3の媒質5がIDT電極4を被覆していない場合の結果を示し、〇は、図3に示したように、第3の媒質5が、IDT電極4の上面を被覆している場合の結果を示す。
なお、図4〜図7においては、第3の媒質5の厚みが0.10以下の領域では、第2の変形例は存在しないことになる。
図1に示すように、第3の媒質5がIDT電極4よりも薄い場合、図2に示したように、第3の媒質5がIDT電極4よりも厚い場合、及び図3に示したように、第3の媒質5がIDT電極4よりも厚く、かつIDT電極4を覆うように形成されている場合のいずれにおいても、第3の媒質5が厚くなると、κ12/kが小さくなることがわかる。特に、IDT電極4を第3の媒質5が被覆していない実施形態及び第1の変形例の構造では、第3の媒質5の厚みが0.13λ付近でκ12/kが0となり、さらに厚くなると、κ12/kがマイナスの値となることがわかる。すなわち、第3の媒質5の厚みを変化させることにより、κ12/kを自由に調整し得ることがわかる。好ましくは、図1及び図2に示したように、第3の媒質5がIDT電極4を覆わずに、IDT電極4の電極指間に配置されている場合には、密度の小さい金属を用いて大きな膜厚のIDT電極4を形成したときに、第1,2の媒質2,3間に弾性境界波を確実に閉じ込め、伝搬させることができる。しかも、反射係数│κ12│/k適度な値とすることができる。
なお、第2の変形例では、図5から明らかなように、上記実施形態及び第1の変形例の場合に比べて、第3の媒質5の厚みを変化させた場合のκ12/kの変化幅は小さいものの、やはり、第3の媒質5の厚みを変化させることにより、κ12/kを調整し得ることがわかる。第2の変形例のように、第3の媒質5がIDT電極4を覆うように設けられていることが好ましく、それによって、密度の大きい金属を用いて小さな膜厚のIDT電極4を形成したときに、第1,2の媒質2,3間に弾性境界波を確実に閉じ込め、伝搬させることができ、しかも、反射係数│κ12│/kを適度な値とすることができる。
加えて、上記実施形態及び第1,第2の変形例では、境界波は確実に境界の近傍に閉じ込められて伝搬するため、損失は増大し難い。
例えば、κ12/kを0.15から0.10に低減するには、図5から、第3の媒質5の厚みを0.055λとすればよいことがわかる。
図8は、上記実施形態の弾性境界波装置においてκ12/k=0.10の場合の周波数特性と、κ12/k=0.15である従来例の場合の周波数特性を示す図である。図8から明らかなように、κ12/kを0.15から0.10に変化させることにより、通過帯域低域側のスプリアスを効果的に抑圧し得ることがわかる。
図9は、デューティ比が+0.01変化した場合、すなわち、デューティを上記実施形態の0.5から0.51に変化させた場合の音速Vslの変化幅ΔV(ppm)を示す図である。第3の媒質5の厚みが厚くなるほど、音速Vslの変化幅ΔVが小さくなることがわかる。従って、IDT電極4の電極指の線幅のばらつきによる周波数ばらつきを、第3の媒質5の厚みを厚くすることにより、小さくすることができる。従って、弾性境界波装置1の周波数特性のばらつきを低減し、かつ製造歩留りを改善することが可能となる。
次に、IDT電極4を構成する材料を種々変更し、上記IDT電極4の音響特性インピーダンスと密度と、κ12/kとの関係を求めた。表5は、弾性境界波装置1の計算条件を示し、表6は、上記のようにして求めた音響特性インピーダンスと、密度及びκ12/kとの関係を示す。
Figure 0004883089
Figure 0004883089
図10は、第3の媒質5としてのSiOの音響特性インピーダンスZB3と、IDT電極4の音響特性インピーダンスZIDTから求められた、│ZB3/ZIDT−1│と│κ12│/kとの関係を示す図である。図10の縦軸、すなわちy軸は、│κ12│/kであり、横軸すなわちx軸は、│ZB3/ZIDT−1│である。
なお、図10及び後述の図11の縦軸における1E−01は、1×10−1であることを示す。
図10から明らかなように、│κ12│/kが0.0003以上となるのは、│ZB3/ZIDT−1│が0.125以上の場合であり、狭帯域なフィルタ用途に好適であることがわかる。
また、│κ12│/kが0.001以上となるのは、│ZB3/ZIDT−1│が0.291以上の条件であり、中帯域なフィルタ用途に好適であることがわかる。
また、│κ12│/kが0.014以上となるのは、│ZB3/ZIDT−1│が0.655以上の条件であり、広帯域なフィルタ用途に好適であることがわかる。
すなわち、図10から明らかなように、│ZB3/ZIDT−1│を上記特定の範囲とすることにより、狭帯域、中帯域、広帯域のフィルタ特性を容易にかつ確実に得ることができる。
IDT電極4の電極指のκ12/kは音響特性インピーダンスの影響を強く受けるが、音響特性インピーダンスは密度に影響される。図11は、第3の媒質5としてのSiOの密度ρB3と、IDT電極4の音響特性インピーダンスZIDTとから求めた│ρB3/ρIDT−1│と、│κ12│/kとの関係を示す図である。すなわち、y軸が│κ12│/kを示し、横軸すなわちx軸が│ρB3/ρIDT−1│を表す。
図11から明らかなように、│κ12│/kは0.0003以上となるのは、│ρB3/ρIDT−1│の0.314以上の条件であり、狭帯域のフィルタ特性を得るのに好適であることがわかる。
│κ12│/kが0.001以上となるのは、│ρB3/ρIDT−1│が0.468以上の条件であり、中帯域のフィルタ特性を得ることができる。
│κ12│/kが0.014以上となるのは、│ρB3/ρIDT−1│が0.805以上の条件であり、広帯域のフィルタ特性に好適な│κ12│/kを得ることができる。
上記実施形態では、第3の媒質5がSiOとされていたが、第3の媒質5を様々な材料で構成した場合、その密度ρ及び音響特性インピーダンスZは下記の表7に示す通りである。従って、様々な金属を用いてIDT電極4を形成した場合、│ZB3/ZIDT−1│が0.125以上となる金属と第3の媒質5を構成する材料との組み合わせは下記の表8に示す組み合わせを用いることができる。このように、IDT電極4を構成する金属や、第3の媒質5を構成する材料を種々組み合わせ、式(1)を満たす弾性境界波装置1を構成することができる。
Figure 0004883089
Figure 0004883089
なお、本発明は、縦結合型の共振子型の弾性境界波フィルタに限定されず、共振子、ラダー型フィルタ、横結合共振子型フィルタ、反射型SPUDTを用いたトランスバーサル型フィルタ、弾性境界波光スイッチ、弾性境界波光フィルタなど、弾性境界波を用いた様々な装置に広く適用することができる。
また、第2の媒質3及び第3の媒質5を形成する前に、逆スパッタ、イオンビームミリング、RIE、ウェットエッチング、研磨などにより薄化したり、スパッタや蒸着などの堆積法で追加成膜して厚化したりして、IDT電極4の厚みや第3の媒質5の厚みを調整して周波数調整してもよい。
第2の媒質3と第1の媒質2の少なくとも一方が積層構造であってもよい。第2の媒質3は、SiOの上にSiNが積層された構造であってもよい。
第2の媒質3/第3の媒質5/IDT電極4/第1の媒質2の積層構造外側に、弾性境界波装置1の強度を向上するためや腐食性ガスの侵入を防止するために、保護層を形成してもよい。場合によっては、積層構造をパッケージに封入してもよい。保護層は、ポリイミド樹脂もしくはエポキシ樹脂のような有機材料、酸化チタン、窒化アルミもしくは酸化アルミなどの無機絶縁材料またはAu、AlもしくはWなどの金属膜により形成することができる。

Claims (3)

  1. 第1の媒質と、
    前記第1の媒質に積層された第2の媒質と、
    前記第1,第2の媒質の境界に設けられており、複数本の電極指を含むIDT電極とを備え、弾性境界波を利用した弾性境界波装置であって、
    前記第2の媒質の音響特性インピーダンスをZB2、前記IDT電極の音響特性インピーダンスをZIDTとしたときに、下記の式(1)の条件を満足する音響特性インピーダンスZB3を有する第3の媒質が、前記IDT電極の電極指間に、前記IDT電極とは膜厚が異なるように設けられており、前記第3の媒質が前記IDT電極を覆わずに、前記IDT電極の電極指間に配置されていることを特徴とする、弾性境界波装置。
    │ZB3/ZIDT−1│<│ZB2/ZIDT−1│ …式(1)
  2. 前記第1の媒質が圧電体からなり、前記IDT電極が、前記圧電体上に設けられている、請求項1に記載の弾性境界波装置。
  3. 前記第2の媒質が酸化ケイ素からなり、前記第3の媒質が酸化タンタルからなる、請求項2に記載の弾性境界波装置。
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