JP4760911B2 - 弾性境界波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば帯域フィルタなどに用いられる弾性境界波装置に関し、より詳細には、第1,第2の媒質間にIDT電極が設けられており、第1,第2の媒質の境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置に関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして、弾性表面波装置が広く用いられている。他方、近年、パッケージの小型化を図り得るため、弾性表面波装置に代わって、弾性境界波装置が注目されている。
例えば、下記の特許文献1には、図9に模式的断面図で示す構造を有する弾性境界波装置が開示されている。弾性境界波装置101は、第1の媒質102と、第2の媒質103とを積層した構造を有する。第1の媒質102として、LiNbO基板が用いられており、第2の媒質103として、SiOが用いられている。そして、第1,第2の媒質102,103間の境界に、AuからなるIDT104が形成されている。
IDT104として、密度が大きく、かつ音速の低い金属を用いることにより、IDT104が設けられている部分、すなわち第1,第2の媒質102,103間の境界において振動エネルギーが集中され、弾性境界波が励振されている。
WO2004/070946
しかしながら、特許文献1に記載の弾性境界波装置101では、温度特性、特に群遅延時間温度係数TCDの絶対値が比較的大きいという欠点があった。これを、より具体的に説明する。いま、特許文献1に記載のように、第1の媒質102が15°YカットX伝搬のLiNbO基板からなり、第2の媒質103がSiOからなり、いずれも厚みを8λとし、IDT電極104が0.05λの厚みのAu膜上に、0.05λのAl膜を積層した構造を有し、デューティが0.5とする。この構造について、計算により群遅延時間温度係数TCDを求めた。
計算は、「周期構造圧電性導波路の有限要素法解析」(電子通信学会論文誌Vol.J68−C No1,1985/1,pp.21−27)に記載されている有限要素法を拡張し、半波長区間に1本のストリップを配置し、電気的に開放したストリップと短絡したストリップとの阻止域上端と阻止域下端における音速を求めた。開放ストリップ下端における音速をV01、上端における音速をV02とし、短絡ストリップの下端における音速をVS1、上端における音速をVS2とした。弾性境界波の振動は、IDTの上方1λの位置からIDTの下方1λの位置までの間に大半のエネルギーを集中させて伝搬しているので、IDT電極を挟んで上下方向に8λ、すなわちIDT電極+4λからIDT電極−4λまでの領域を解析領域とし、かつ弾性境界波装置の表面及び裏面の境界条件は弾性的に固定とした。
次に、「モード結合理論による弾性表面波すだれ状電極の励振特性評価」電子情報通信学会技術研究報告,MW90−62,1990,pp.69−74)に記載されている方法に基づき、IDT電極の電極指における境界波の反射量を表すκ12/kと電気機械結合係数Kとを求めた。なお、この文献で扱われている構造に比べると、上記構造では音速の周波数分散が大きいため、κ12/kは周波数分散の影響を考慮して求めた。
また、群遅延時間温度係数TCDを、15℃、25℃及び35℃における短絡ストリップの阻止域下端の位相速度V15℃、V25℃及びV35℃から、下記の式(1)により求めた。
Figure 0004760911
式(1)において、αは境界波伝搬方向におけるLiNbO基板の線膨張係数である。表1は、上記構造を伝搬する弾性境界波の特性を示す。なお、表1におけるΔFは、デューティが+0.01変化したときの音速Vslから求めた周波数変化量である。
Figure 0004760911
表1から明らかなように、この従来の弾性境界波装置では、κ12/kは0.15と大きすぎ、そのためか、ΔFが−2499ppmと周波数変化量は非常に大きかった。
また、群遅延時間温度係数TCDが42.1ppm/℃と大きいことがわかる。
すなわち、AuをIDT電極の材料として用い、弾性境界波のエネルギーを第1,第2の媒質間の界面に閉じ込めた構造では、群遅延時間温度係数TCDが悪化するという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、第1,第2の媒質間に質量が大きな金属からなるIDT電極を配置して第1,第2の媒質間に弾性境界波のエネルギーを閉じ込めた構造において、さらに群遅延時間温度係数TCDの絶対値を小さくすることが可能とされている弾性境界波装置を提供することにある。
本発明は、群遅延時間温度係数TCDが正である第1の媒質と、前記第1の媒質上に積層されたIDT電極と、前記IDT電極を覆うように前記第1の媒質に積層されており、群遅延時間温度係数TCDが負である第2の媒質とを備える、第2の媒質/IDT電極/第1の媒質の積層構造を有する弾性境界波装置において、前記第2の媒質よりも音速が低い誘電体材料からなり、厚みが前記IDT電極の厚みよりも薄くされている第3の媒質が、前記IDT電極の少なくとも上面に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る弾性境界波装置では、好ましくは、上記第3の媒質は、IDT電極の上面だけでなく、前記IDT電極の側面の少なくとも一部をも被覆するように設けられる。この場合には、閉じ込められる弾性境界波のエネルギー分布が第2の媒質側に、より効果的に広がり、それによって温度特性をより一層改善することができる。
また、本発明では、好ましくは、第1の媒質上にIDT電極が形成されており、該IDT電極を覆うようにかつ第1の媒質の上面を覆うように上記第3の媒質が形成されている。この場合には、IDT電極を第1の媒質上に形成した後に、薄膜形成法などにより第3の媒質を容易にかつ高精度に形成することができる。
好ましくは、上記IDT電極が複数の金属層を積層した構造を有し、その場合、複数の金属層のうち第2の媒質側に配置されている金属層が、残りの金属層よりも軽い金属により構成される。第2の媒質側に配置される金属層を軽い金属で構成することにより、温度特性をより効果的に改善することができる。
(発明の効果)
本発明に係る弾性境界波装置では、群遅延時間温度係数TCDが正の第1の媒質と、群遅延時間温度係数TCDが負の第2の媒質とを用いて弾性境界波装置が構成されているので、両者の群遅延時間温度係数TCDが相殺し合い、群遅延時間温度係数TCDの絶対値を小さくすることができる。第1の媒質上にIDT電極が形成されており、IDT電極を覆うように第1の媒質上に第2の媒質が積層されている構造では、IDT電極の質量負荷により、群遅延時間温度係数TCDの絶対値が大きくなりがちとなる。
しかしながら、本発明では、第2の媒質よりも低音速の第3の媒質が、IDT電極の少なくとも上面に設けられており、それによって、弾性境界波のエネルギー分布がTCDが負の第2の媒質側に広がる。従って、温度特性、特にTCDの絶対値を小さくすることが可能となる。
よって、本発明によれば、例えばAuなどの密度の大きな金属を用いてIDT電極が形成されている場合であっても、弾性境界波装置の温度特性の改善、特にTCDの絶対値を効果的に小さくすることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性境界波装置の要部を示す正面断面図である。 図2は、図1に示した実施形態の弾性境界波装置の電極構造を示す模式的平面図である。 図3は、第3の媒質を設けたことにより、弾性境界波のエネルギー分布が変化することを説明するための模式図である。 図4は、第3の媒質の厚みを変化させた場合の阻止域下端の弾性境界波の音速の変化を示す図である。 図5は、第3の媒質の厚みを変化させた場合のκ12/kの変化を示す図である。 図6は、第3の媒質の膜厚を変化させた場合の群遅延時間温度係数TCDの変化を示す図である。 図7は、第3の媒質の膜厚を変化させた場合の弾性境界波の電気機械結合係数Kの変化を示す図である。 図8は、第1の実施形態の変形例に係る弾性境界波装置の要部を示す模式的正面断面図である。 図9は、従来の弾性境界波装置を説明するための模式的正面断面図である。
符号の説明
1…弾性境界波装置
2…第1の媒質
3…第2の媒質
4…IDT電極
5…金属層
6…金属層
7…第3の媒質
7A…第3の媒質
8,9…反射器
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は本発明の第1の実施形態に係る弾性境界波装置の要部を示す模式的正面断面図である。
弾性境界波装置1は、第1の媒質2上に第2の媒質3を積層した構造を有する。第1の媒質2は、群遅延時間温度係数TCDが正の材料からなり、本実施形態では、15°YカットX伝搬のLiNbOからなる。第2の媒質3は、群遅延時間温度係数TCDが負の適宜の誘電体もしくは絶縁体からなり、本実施形態では、SiOにより形成されている。第2の媒質を構成しているSiOの横波の音速は3757m/秒であり、後述の第3の媒質7を構成しているTaの横波の音速は1580m/秒である。
また、第1の媒質2上には、IDT電極4が形成されている。IDT電極4は複数本の電極指を有する。
また、本実施形態では、IDT電極4は、第1の媒質2上に積層された第1の金属層5と、第1の金属層5上に積層された第2の金属層6とを有する。すなわち、IDT電極4は、複数の金属層を積層した構造を有する。第1の金属層5がAuからなり、第2の金属層6がAlからなる。すなわち、複数の金属層5,6のうち、第2の媒質3側に近い金属層6が、残りの金属層5よりも軽い金属で構成されている。
本実施形態では、上記IDT電極4の上面を覆うように、第3の媒質7が形成されている。第3の媒質7は、第2の媒質3よりも横波が低音速の材料からなり、本実施形態では、第3の媒質7は、Taからなる。
IDT電極4を有する弾性境界波装置1の電極構造は特に限定されないが、本実施形態では、図2の模式的平面図で示すように、IDT電極4の弾性境界波伝搬方向両側に反射器8,9が設けられた1ポート型の弾性境界波共振子を構成するように電極構造が形成されている。
本実施形態の弾性境界波装置1では、第1の媒質2の群遅延時間温度係数TCDが正であり、第2の媒質3の群遅延時間温度係数TCDが負である。従って、第1,第2の媒質2,3の温度特性が相殺し、群遅延時間温度係数TCDの絶対値が小さくされている。
しかしながら、弾性境界波のエネルギーを第1,第2の媒質2,3間の界面に閉じ込めるために、Auからなる重い金属層を有するIDT電極4が形成されている。そのためか、群遅延時間温度係数TCDの改善効果は十分ではない。
しかしながら、上記第3の媒質7が、IDT電極4の上面を覆うように、すなわち第2の媒質3側に配置されているため、群遅延時間温度係数TCDを効果的に改善することが可能とされている。これは、図3に弾性境界波装置1における境界波のエネルギー分布を模式的に示すように、閉じ込められる弾性境界波U2のエネルギー分布が、上記第3の媒質7を設けない場合には、IDT電極4のAuからなる金属層よりも上方において、破線Aで示す状態であったのが、上記第3の媒質7を設けたことにより、実線Bで示すように、第2の媒質3側にエネルギー分布が広がったことによると考えられる。
次に、上記実施形態の弾性境界波装置1により、群遅延時間温度係数TCDが改善されることを、より具体的な例に基づき説明する。
弾性境界波装置1の構造を、下記の表2に示す通りとして、前述した従来の弾性境界波装置101の場合と同様にして計算を行った。
Figure 0004760911
すなわち、従来の弾性境界波装置101について、行った計算法を用いて、IDT電極を電気的に開放したストリップと、短絡したストリップとの阻止域上端と阻止域下端における音速、IDT電極4の電極指における境界波の反射量を表すκ12/kと、電気機械結合係数Kと、群遅延時間温度係数TCDとを求めた。TCDは、前述した式(1)により求めた。
図4〜図7は、上記計算結果を示す。すなわち、図4は、第3の媒質の厚みと、阻止域下端の音速Vs1との関係を示し、図5は、第3の媒質の厚みと、κ12/kとの関係を示し、図6は第3の媒質の厚みと群遅延時間温度係数TCDとの関係を示し、図7は、第3の媒質の厚みと電気機械結合係数Kとの関係を示す。
図7から明らかなように、第3の媒質の厚みが厚くなると、弾性境界波の電気機械結合係数Kが若干低下するものの、図6から明らかなように、第3の媒質の厚みが厚くなるにつれて、群遅延時間温度係数TCDの絶対値が十分に小さくされていることが分かる。また、図4,5から明らかなように、第3の媒質の厚みが厚くなると、音速は低下していくが、κ12/kはほとんど変化していないことがわかる。
一般に、この種の弾性境界波装置において第1の媒質として用いられる圧電体は、その群遅延時間温度係数TCDが正であることが多い。これに対して、特許文献1に記載の弾性境界波装置101のように、負の群遅延時間温度係数TCDの材料により第2の媒質を構成することにより、群遅延時間温度係数TCDの絶対値を小さくすることができる。しかしながら、この方法だけでは、群遅延時間温度係数TCDの絶対値を十分に小さくすることはできなかった。これは、Auなどの質量の大きな金属を用いてIDT電極を形成して弾性境界波のエネルギーを第1,第2の媒質間の界面に閉じ込めた構造では、IDT電極の質量負荷により温度特性が悪化するためと考えられる。
これに対し、本実施形態によれば、上記低音速の第3の媒質をIDT電極の上面を覆うように設けたことにより、弾性境界波のエネルギー分布が、図3に示したように、界面から第2の媒質側に広がるため、それによって、温度特性が改善されているものと考えられる。
よって、本実施形態によれば、上記第3の媒質7を設けたことにより、周波数温度特性を効果的に改善することが可能となる。
なお、上記実施形態では、IDT電極4の上面に第3の媒質7が設けられていたが、図8に示す変形例のように、IDT電極4の上面だけでなく、IDT電極4の側面の少なくとも一部をも覆うように、第3の媒質7Aが形成されていても良い。この場合、図8に示すように、第1の媒質2上に形成されているIDT電極4を覆うように、かつ第1の媒質2の上面を覆うように第3の媒質7Aを形成することが望ましい。すなわち、第1の媒質2上にIDT電極4を形成した後に、薄膜形成法などにより、第3の媒質7Aを成膜することにより、容易に第3の媒質7Aを形成することができるからである。
なお、図8に示すように、IDT電極4は単一の金属層により形成されていてもよい。
また、IDT電極を構成する金属材料としては、特に限定されないが、弾性境界波のエネルギーを界面に効果的に閉じ込め得るため、Alよりも質量の大きな金属を用いることが望ましい。このような金属としては、Au、Pt、Ag、Cu、Ni、Ti、Fe、WまたはTaなどが挙げられ、またこれらの金属を主体とする合金を用いてもよい。
さらに、図1に示した実施形態のように、IDT電極4は複数の金属層を積層した構造を有していてもよい。その場合には、上記のようにAlよりも重い金属もしくは合金からなる金属層を有するようにIDT電極4を形成することが望ましい。また、Alよりも重い金属もしくは合金からなる金属層に、Alなどの相対的に質量の軽い金属層を積層した構造であってもよく、Alよりも重い金属からなる複数の金属層を積層した構造であってもよい。
さらに、好ましくは、図1に示した実施形態のように、複数の金属層を積層した構造では、質量の小さい金属層6が第2の媒質3側に配置されることが望ましく、それによって、弾性境界波のエネルギー分布を第2の媒質3側に拡げることができ、温度特性をより一層改善することができる。
なお、IDT電極においては、密着性や耐電力性を高めるために、Ti、Cr、NiCr、Ni、PtまたはPdなどの金属もしくは合金からなる薄層がIDT電極と第1の媒質との間、IDT電極と第3の媒質との間、IDT電極を構成している複数の金属層間などに配置されてもよい。このような構造の場合には、このIDT電極のストリップにおける弾性境界波の反射作用を主として担う材料、多くはもっとも重い金属材料と、第1,第2の媒質の横波の音速を考慮すればよい。
なお、上記実施形態及び変形例では、第1の媒質がLiNbO、第2の媒質がSiOにより構成されており、第3の媒質がTaにより構成されていたが、第1〜第3の媒質は、他の適宜の圧電体もしくは誘電体を用いて構成され得る。このような材料としては、Si、ガラス、SaC、ZnO、PZT系セラミックス、AlN、Al、LiTaO、KNbOなどを挙げることができる。
もっとも、第1の媒質2または第2の媒質3のうち一方は圧電材料で形成される必要がある。
また、第2の媒質3と第1の媒質2の少なくとも一方が積層構造であってもよい。さらに、第2の媒質3は、SiOの上にSiNが積層された構造であってもよい。
また、好ましくは、上記第3の媒質を構成する材料として、媒質とIDTとの密着性を改善し得る材料、例えばTiOなどを用いることが望ましい。また、第3の媒質を構成する材料としては、好ましくは、Taのように、化学的に安定な材料を用いることが望ましく、それによって、電極への媒質の拡散による抵抗の増加を抑制することができる。
さらに、第1,第2の媒質が積層されている構造の表面に、弾性境界波装置の強度を高めたり、腐食性ガスの侵入を防止するための保護層を形成してもよい。場合によっては、弾性境界波装置1をパッケージに封入してもよい。上記保護層を構成する材料は特に限定されず、絶縁性材料や金属膜を用いることができる。絶縁材料としては、ポリイミドやエポキシ樹脂の有機系絶縁材料、あるいは酸化チタン、窒化アルミニウムもしくは酸化アルミニウムなどの無機系絶縁材料を挙げることができ、上記金属膜としては、Au膜、Al膜またはW膜などを挙げることができる。
また、本発明は、上述した反射器付きの共振子に限らず、縦結合型フィルタ、ラダー型フィルタ、縦結合共振子型フィルタ、横結合共振機型フィルタ、反射型SPUDTを用いたトランスバーサル型弾性境界波フィルタ、弾性境界波光スイッチ、弾性境界波光フィルタなどの弾性境界波を用いた様々なデバイスに広く用いることができる。

Claims (4)

  1. 群遅延時間温度係数TCDが正である第1の媒質と、前記第1の媒質上に積層されたIDT電極と、前記IDT電極を覆うように前記第1の媒質上に積層されており、群遅延時間温度係数TCDが負である第2の媒質とを備え、第2の媒質/IDT電極/第1の媒質の積層構造を有する弾性境界波装置において、
    前記第2の媒質よりも横波の音速が低い誘電体材料からなり、厚みが前記IDT電極の厚みよりも薄くされている第3の媒質が、前記IDT電極の少なくとも上面に設けられていることを特徴とする、弾性境界波装置。
  2. 前記第3の媒質が、前記IDT電極の上面だけでなく、前記IDT電極の側面の少なくとも一部をも覆うように設けられている、請求項1に記載の弾性境界波装置。
  3. 前記第3の媒質が、前記第1の媒質上に形成されたIDT電極及び第1の媒質の上面を覆うように形成されている、請求項2に記載の弾性境界波装置。
  4. 前記IDT電極が複数の金属層を積層した構造を有し、複数の金属層のうち第2の媒質側に配置されている金属層が、残りの金属層よりも軽い金属からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性境界波装置。
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