JP4279271B2 - 弾性表面波素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は高周波帯域において高い耐電力性を示すことのできる電極構造を有する弾性表面波素子及びその製造方法に関する。
弾性表面波素子は機械的振動エネルギーが固体表面付近にのみ集中して伝播する弾性表面波を利用した電子部品であり、フィルタ、共振器またはデュプレクサなどを構成するために用いられる。
近年、携帯電話などの移動体通信端末の小型化及び軽量化が急速に進んでおり、これらの移動体通信端末に実装される電子部品の小型化が要求されている。
弾性表面波素子は、圧電性基板の表面上に、導電性材料からなる一対のくし歯状電極(IDT(インタディジタルトランスデューサ)電極)のくし歯の部分を、互い違いに並べて配置する構成を有している。このような単純な構造を有する弾性表面波素子は移動体通信端末に実装されるフィルタ、共振器またはデュプレクサを小型化するために非常に適した素子である。
また、弾性表面波素子を共振器として用いるときには、素子の温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動が小さいことが重要である。
特許文献2(特開平7−15274号公報)、特許文献3(特開平8−265088号公報)にはくし歯状電極と圧電性基板の上を酸化ケイ素膜で覆うことにより、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができることが示されている。
特開2002−035702号(第10頁、第11頁、図21、図24) 特開平7−15274号公報(第1図) 特開平8−265088号公報(第1図)
しかし、くし歯状電極と圧電性基板の上を酸化ケイ素膜で覆う構成にすると、くし歯状電極部に空隙部が発生するという問題が生じていた。
図11に従来の弾性表面波素子の平面図を示す。この弾性表面波素子は圧電性基板12上に、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14が形成されているものである。なお、くし歯状電極13、14と圧電性基板12の上は酸化ケイ素膜で覆われているが図11では図示を省略している。くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14には、弾性表面波素子を外部の回路と接続するための接続電極部15、16が電気的に接続されている
図11に示されるようにくし歯状電極13、14には空隙部Bが発生している。この空隙部Bはくし歯状電極13、14と圧電性基板12の上にシリコン化合物を塗布し酸素及び水分中での熱処理する工程において発生する熱応力により生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、くし歯状電極部に空隙が発生することを抑制し、耐電力特性の優れた弾性表面波素子及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、圧電性基板と、前記圧電性基板上に薄膜形成された電極部を有する弾性表面波素子において、
前記電極部、くし歯状電極部前記くし歯状電極部に接続された接続電極部とを備えており、前記くし歯状電極部は下地層とこの下地層の上に積層された主電極層を有し、前記くし歯状電極部および前記圧電性基板が、前記圧電性基板の温度−弾性定数変化特性と逆方向の温度−弾性定数変化特性を持つ絶縁層で覆われており、
前記下地層は、前記圧電基板上に積層されたTiNまたはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)層の第1下地層と、前記第1下地層と前記主電極層との間に介在するCr層の第2下地層を有し、前記第2下地層の膜厚が0.5nm以上で10nm以下であることを特徴とするものである。
本発明では、前記くし歯状電極部と圧電性基板の間に、TiN、またはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)からなる第1下地層と、Crからなる第2下地層を設けることにより、くし歯状電極部に空隙部が発生することを防止でき、耐電力特性を向上させることができる。くし歯状電極部に空隙部が発生することを防止できるとくし歯状電極部の抵抗値の増加を抑えて電力損失を低減できる。また、直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
本発明では、前記第1下地層と前記第2下地層を設けることによって、くし歯状電極部の密着性が向上する。このため、接続電極部を配線部材と接続するときの、膜剥がれや、接続電極部のワイヤーボンディング時の膜剥がれを防止することができる。
前記くし歯状電極部がCu又はCu合金によって形成されていると特に空隙部が発生しやすいので、本発明はくし歯状電極部をCu又はCu合金によって形成する弾性表面波素子に適用すると効果的である。
本発明では、前記主電極部はCuAg合金によって形成されていることが好ましい。
また、前記主電極層の上にTiNまたはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)からなるによって形成されている第1保護層が積層されていることが好ましい。
さらに、前記第1保護層の上に、Crからなる第2保護層が積層されていることが好ましい。
前記圧電性基板は例えばLiTaO基板またはLiNbOであることが好ましい。特に、Yカット角が36°から60°のLiTaOからなることが好ましい。
本発明は、前記絶縁層を形成することにより、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
前記圧電性基板の上に形成される前記絶縁層は、酸化ケイ素で形成される
また、前記絶縁層は、例えばシリコン化合物を塗布、熱処理するスピンオングラス法によって形成されたものである。前記熱処理は酸素とHOのいずれか一方または両方の雰囲気中で行うため、前記絶縁層は酸化膜になる。
本発明では、岩塩型構造、又は面心立方構造の前記第1下地層の上に、面心立方構造である主電極層を最稠密面である{111}面が基板表面に対して一定の傾きを有するように積層していることが好ましい。これにより、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションを抑制することができる。この結果、電極破損、電気的断線の防止、素子の挿入損失の低減、共振子のQ値向上を図ることができ、弾性表面波素子の特性を向上させることができる。
また、前記主電極層の{111}面が前記圧電性基板の結晶のX軸に平行であると、最稠密面である{111}面がSH波の振幅方向と交叉することになるのでエレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションに対する耐性が向上する。
さらに、前記第1下地層の{111}面が基板表面に対して一定の傾きを有していることが好ましい。
また、本発明は、前記第2下地層の膜厚が0.5nm以上10nm以下であるため、前記主電極層の結晶粒界が直線状の双晶構造を有することができる。これによっても弾性表面波素子の耐電力性が向上する。なお、前記第2下地層の膜厚が0.5nm以上2nm以下であることがより好ましい。
本発明の弾性表面波素子の製造方法は、以下の工程を有することを特徴とするものである。
(a)圧電性基板の上に、TiN層の第1下地層を形成し、前記第1下地層の上に厚さが0.5nm以上で10nm以下のCr層の第2下地層を形成し、前記第2下地層の上に導電性材料からなる主電極層積層して、くし歯状電極部前記くし歯状電極部に接続された接続電極部を形成する工程と、
(b)前記圧電性基板前記くし歯状電極部の上に前記圧電性基板の温度−弾性定数変化特性と逆方向の温度−弾性定数変化特性を持つ絶縁性材料を塗布して絶縁層を形成する工程と、
(c)前記絶縁層を熱処理する工程。
本発明では、前記くし歯状電極部と圧電性基板の間に、TiN、またはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)からなる第1下地層と、Crからなる第2下地層を設けることにより、くし歯状電極部に空隙部が発生することを防止でき、耐電力特性を向上させることができる。くし歯状電極部に空隙部が発生することを防止できるとくし歯状電極部の抵抗値の増加を抑えて電力損失を低減できる。また、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
本発明では、前記第1下地層と前記第2下地層を設けることによって、くし歯状電極部の密着性が向上する。このため、接続電極部を配線部材と接続するときの、膜剥がれや、接続電極部のワイヤーボンディング時の膜剥がれを防止することができる。
また、前記くし歯状電極部及び前記圧電性基板の上が、前記圧電性基板の温度−弾性定数変化特性と逆方向の温度−弾性定数変化特性を持つ絶縁性材料からなる絶縁層によって覆われているので、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
前記圧電性基板をLiTaOを用いて形成し、前記絶縁性材料としてシリコン化合物を用いて前記絶縁層を酸化ケイ素を主成分とするものにすることにより、前記圧電性基板の温度−弾性定数変化特性と前記絶縁層の温度−弾性定数変化特性を逆方向にすることができる。
基板や絶縁層の温度−弾性定数変化特性とは、温度が変化したときの弾性定数変化の方向及び大きさのことをいう。例えば、LiTaOは温度が上昇すると弾性定数が減少し、酸化ケイ素は温度が上昇すると弾性定数が増加する。このとき、LiTaOと酸化ケイ素は温度−弾性定数変化特性が逆方向であるという。
また、前記絶縁層は、例えばシリコン化合物を塗布、熱処理するスピンオングラス法によって形成されたものである。前記熱処理は酸素とHOのいずれか一方または両方の雰囲気中で行われる。従って、前記絶縁層は酸化膜になる。
素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくし、また、弾性表面波素子のQ値を向上させるためには、前記熱処理を450℃以上で行うことが好ましい。ただし、前記熱処理温度を高くすると、くし歯状電極部に空隙部が発生しやすくなる。
本発明では、前記くし歯状電極部と圧電性基板の間に、前記第1下地層と前記第2下地層を設けることにより、前記熱処理の温度を高くしてもくし歯状電極部に空隙部が発生することを防止できる。
前記熱処理の温度を高くすることが可能になると前記絶縁層の膜厚を大きくすることができる。前記絶縁層の膜厚を大きくすることによって、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動をさらに小さくし、また、弾性表面波素子のQ値をさらに向上させることができる。
また、前記第2下地層の膜厚を0.5nm以上10nm以下にすると、前記主電極層の結晶粒界が直線状の双晶構造を有することができる。これによっても弾性表面波素子の耐電力性が向上する。
本発明では、前記主電極部をCu又はCu合金によって形成することが好ましく、特に、CuAg合金によって形成することがより好ましい。
本発明では、前記くし歯状電極部と圧電性基板の間に、TiN、またはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)からなる第1下地層と、Crからなる第2下地層を設けることにより、くし歯状電極部に空隙部が発生することを防止でき、耐電力特性を向上させることができる。くし歯状電極部に空隙部が発生することを防止できるとくし歯状電極部の抵抗値の増加を抑えて電力損失を低減できる。また、直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
本発明では、前記第1下地層と前記主電極層の間に前記第2下地層を設けることによって、くし歯状電極部の密着性が向上する。このため、接続電極部を配線部材と接続するときの、膜剥がれや、接続電極部のワイヤーボンディング時の膜剥がれを防止することができる。
本発明では、前記くし歯状電極部及び前記圧電性基板の上が、前記圧電性基板の温度−弾性定数変化特性と逆方向の温度−弾性定数変化特性を持つ絶縁性材料からなる絶縁層によって覆われていることにより、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
また、本発明では、本発明は岩塩型構造、又は面心立方構造の前記第1下地層の上に、面心立方構造である主電極層を最稠密面である{111}面が基板表面に対して一定の傾きを有するように積層することにより、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションを抑制することができる。この結果、電極破損、電気的断線の防止、素子の挿入損失の低減、共振子のQ値向上を図ることができ、弾性表面波素子の特性を向上させることができる。
また、前記主電極層の{111}面が前記圧電性基板の結晶のX軸に平行であると、最稠密面である{111}面がSH波の振幅方向と交叉することになるのでエレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションに対する耐性が向上する。
また、本発明では、前記第2下地層の膜厚が0.5nm以上10nm以下の範囲で前記主電極層の結晶粒界が直線状の双晶構造を有することができる。これによっても弾性表面波素子の耐電力性が向上する。
本発明では、前記くし歯状電極部と圧電性基板の間に、前記第1下地層と前記第2下地層を設けることにより、前記熱処理の温度を高くしてもくし歯状電極部に空隙部が発生することを防止できる。
前記熱処理の温度を高くすることが可能になると、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動をさらに小さくし、また、弾性表面波素子のQ値をさらに向上させることができる。
前記熱処理の温度を高くすることが可能になると前記絶縁層の膜厚を大きくすることができる。前記絶縁層の膜厚を大きくすることによって、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動をさらに小さくし、また、弾性表面波素子のQ値をさらに向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態の弾性表面波素子を示す平面図である。
符号11は弾性表面波素子を示しており、この弾性表面波素子は分波器としての機能を有している。符号12は、圧電基板を示している。本実施の形態では、圧電性基板12は三方晶の結晶構造を有しているLiTaOまたはLiNbOなどの圧電セラミック材料によって形成されている。
圧電性基板12上に、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14が形成されている。くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14には、それぞれ図示X3方向と逆方向に延びるくし歯部13a、及び図示X3方向に延びるくし歯部14aが形成されている。くし歯状電極部13のくし歯部13aとくし歯状電極部14のくし歯部14aは、所定の間隔をあけて図示X方向に互い違いに並べられている。
また、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14には、弾性表面波素子を外部の回路と接続するための接続電極部15、16が電気的に接続されている。くし歯状電極部13と接続電極部15が電極部17を構成し、くし歯状電極部14と接続電極部16が電極部18を構成している。
さらに、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14の図示X方向と図示X方向の反対側に隣接して、反射電極19,19が形成されている。図1では、反射電極19を構成する各電極の端部どうしは開放されている。ただし、反射電極19を構成する各電極の端部どうしは、短絡されていてもよい。
図2に結晶軸X,Y,Zを有するLiTaO単結晶を、結晶軸Xの回りでY軸からZ軸方向に回転角θだけ傾けた角度で切り出した状態を示す。このような圧電基板をθ回転YカットLiTaO基板という。なお、角度θのことを回転切断角度またはカット角と言い表す。
図3は、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14を、3−3線から切断し矢印方向から見た縦断面図である。
本実施の形態では、くし歯状電極部13は第1下地層20、第2下地層21と、第2下地層21の上面に接して積層された主電極層22と、主電極層22の上に積層された第1保護層23、第2保護層30からなる積層構造を有している。同様に、くし歯状電極部14も、第1下地層24、第2下地層25と、第2下地層25の上面に接して積層された主電極層26の上に積層された第1保護層27、第2保護層31からなる積層構造を有している。第1保護層23及び第1保護層27はTiN(窒化チタン)またはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)によって形成されている。第2保護層30及び第2保護層31はCrによって形成されている。
第1下地層20、24はTiN(窒化チタン)、またはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)によって形成される。これらの材料の結晶の最近接原子間距離は2.40Å〜3.30Åの範囲にある。
TiN(窒化チタン)、TiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)、は岩塩型構造または面心立方構造の結晶構造をもつ。
第2下地層21、25はCrによって形成されている。Crは体心立方構造の結晶構造をもつ。
主電極層22、26の材料は例えばCu、Al、Pt、Au、またはAgのいずれか1種または2種以上である。あるいは主電極層22、26の材料は例えばCu、Al、Pt、Au、またはAgのいずれか1種または2種以上の元素とAg、Sn、C、Sc、Cuのいずれか1種または2種以上の元素の合金である。具体的にはAlScCu合金、CuAg合金、CuScAg合金などである。添加元素であるAg、Sn、Cの含有量は、Cu合金の比重が純粋なCuの比重とほとんど同じになる範囲であればよい。具体的には、Cu合金中の添加元素の質量%が0.5質量%以上10.0質量%以下であれば、このCu合金の比重は、純粋なCuの比重とほとんど同じになる。
これらの材料の結晶の最近接原子間距離は2.50Å〜3.00Åの範囲にある。Cu、Al、Pt、Au、Ag並びに前記合金はいずれも面心立方構造の結晶構造をもつ。
第1下地層20、24がTiNで形成されると圧電性基板のLiTaOの酸素が未窒化のTiと結合しLiTaOの酸素が奪われることがある。一方、下地層がTiOxNyで形成されるとTiが安定化しLiTaOの酸素が奪われなくなる。ただし、TiOxNyの酸素の割合が高くなると電気の導伝率が低下するので0<x<0.2,x+y=1が最適である。
主電極層22、26と圧電性基板12の間に、TiN、またはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)からなる第1下地層20、24と、Crからなる第2下地層21、25を設けることにより、くし歯状電極部13、14に空隙部が発生することを防止でき、耐電力特性を向上させることができる。くし歯状電極部13、14に空隙部が発生することを防止できるとくし歯状電極部13、14の抵抗値の増加を抑えて電力損失を低減できる。また、直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
本実施例のように、第1下地層20、24と主電極層22、26の間に第2下地層21、25を設けることによって、くし歯状電極部13、14の密着性が向上する。このため、接続電極部15、16を配線部材と接続するときの、膜剥がれや、接続電極部のワイヤーボンディング時の膜剥がれを防止することができる。
くし歯状電極部13、14がCu又はCu合金によって形成されていると特に空隙部が発生しやすいので、くし歯状電極部13、14をCu又はCu合金によって形成する弾性表面波素子に第1下地層20、24と第2下地層21、25を設けると効果的である。
圧電性基板12、くし歯状電極部13、14の上は、絶縁層32によって覆われている。接続電極部15、16は絶縁層32によって覆われることなく露出している。図1では圧電性基板12の上に形成された電極部17、18及び反射電極19,19の平面構造を明確に示すために絶縁層32の記載を省略している。
圧電性基板12がLiTaOで形成されるとき、絶縁層32は例えば酸化ケイ素(SiO)によって形成されている。くし歯状電極部13、14の上に酸化ケイ素(SiO)がスパッタ成膜された絶縁性薄膜が形成されてもよい。
基板や絶縁層の温度−弾性定数変化特性とは、温度が変化したときの弾性定数変化の方向及び大きさのことをいう。例えば、LiTaOは温度が上昇すると弾性定数が減少し、酸化ケイ素は温度が上昇すると弾性定数が増加する。このとき、LiTaOと酸化ケイ素は温度−弾性定数変化特性が逆方向であるいう。
温度−弾性定数変化特性が逆方向であるLiTaOと酸化ケイ素を用いて圧電性基板12及び絶縁層32を形成すると、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。絶縁層32を酸化ケイ素で形成するときには、絶縁層32を、シリコン化合物を塗布、熱処理するスピンオングラス法によって形成することが好ましい。該熱処理は酸素とHOのいずれか一方または両方の雰囲気中で行う。従って、絶縁層32は酸化膜になる。
なお、図3には示していないが、本実施の形態では反射電極19,19の上も絶縁性薄膜20を介して絶縁層32によって覆われている。
また、本実施の形態では絶縁層32は均一の密度の薄膜である。なお、「絶縁層32が均一の密度である」とは、絶縁層32の内部、特にくし歯状電極部の周辺に空隙やヒビ割れがなく全ての領域に絶縁性材料が存在していることをいう。
弾性表面波素子21の接続電極部25または接続電極部26の一方を接地側とし、もう一方から高周波信号を入力すると、圧電性基板12の表面に表面波が励起され、この表面波が図示X方向及び図示X方向と反平行方向に進行する。表面波は反射電極19,19によって反射されて、くし歯状電極部13、14に戻って来る。弾性表面波素子21は、共振周波数と反共振周波数を有しており、反共振周波数において最もインピーダンスが高くなる。
本実施の形態のLiTaOからなる圧電性基板12は、X軸を中心とするY軸からZ軸方向への回転切断角度θ(カット角)が、36°以上で60°以下の回転YカットLiTaO基板である。
図1及び図3に示される実施の形態では、くし歯状電極部13とくし歯状電極部14は同じ幅寸法Wを有しており、間隔幅Pは一定の値である。くし歯状電極部13,14の幅寸法Wは0.3μm以上で0.7μm以下であり、間隔幅Pは0.3μm以上で0.7μm以下である。
また、第1下地層20、24の膜厚t1は5nmから20nm、第2下地層21、25の膜厚t2は0.5nmから10nm、主電極層22、26の膜厚t3は80nmから180nm、第1保護層23、27の膜厚t4は5nmから20nm、第2保護層30、31の膜厚t5は5nmから20nmである。第1下地層20、24の膜厚t1を5nm以上にし、第2下地層21、25の膜厚を0.5nmから10nmすると下地層21、25及び主電極層22、26の{111}面が基板表面に対して明確に一定の傾きを有するようになる。また、第2下地層21、25の膜厚が0.5nm以上10nm以下であると、主電極層22、26の結晶粒界が直線状の双晶構造を有することができる。これによっても弾性表面波素子の耐電力性が向上する。なお、第2下地層21、25の膜厚が0.5nm以上2nm以下の範囲内であるとより好ましい。
ここで図4にくし歯状電極部13のくし歯部13aの側面図を示す。図4に示されるように、主電極層22の結晶は面心立方構造であり、{111}面は基板表面に対して鋭角の一定の傾きを有している。この一定の傾きは例えば51°であり、主電極層22の[111]方向の基板法線方向からの角度φの値に等しい。くし歯状電極部14も同様の構造を有している。
このように最稠密面である{111}面が基板表面に対して一定の傾きを有するように積層されるとくし歯状電極部13、14のエレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションを抑制することができる。この結果、電極破損、電気的断線の防止、素子の挿入損失の低減、共振子のQ値向上を図ることができ、弾性表面波素子の特性を向上させることができる。
また、図4に示されるように主電極層22、26の{111}面が圧電性基板の結晶のX軸に平行であると、最稠密面である{111}面がSH波の振幅方向と交叉することになるのでエレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションに対する耐性が向上する。
さらに、第1下地層20の最稠密面(面心立方晶の場合は{111}面)が基板表面に対して一定の傾きを有している。図4では面心立方晶である第1下地層20の{111}面の傾き角と主電極層22の{111}面の傾き角は等しくなっている。くし歯状電極部14も同様である。
さらに、第1保護層23、27及び第2保護層30,31が積層されているので、主電極層22、26の結晶構造が安定化し、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションに対する耐性を抑制することができる。ただし、第1保護層23、27及び第2保護層30,31は形成されなくともよい。
本実施の形態の弾性表面波素子のくし歯状電極部13、14はスパッタ法あるいは蒸着法で形成されることが好ましい。
まず圧電性基板12の表面をイオンエッチングなどによって前処理し、圧電性基板12の表面にエピタキシャル成長可能な結晶面を露出させる。この圧電性基板12の結晶面上に第1下地層20、24、第2下地層21、25及び主電極層22、26をスパッタ法あるいは蒸着法で成膜することにより、第1下地層20、24及び主電極層22、26を{111}方位に強く配向した結晶を有する層として形成することができ、第1下地層20、24及び主電極層22、26の{111}面が基板表面に対して一定の傾きを有するように成膜できる。スパッタ法または蒸着法を用いることにより、主電極層22、26の結晶を第1下地層20、24、第2下地層21、25の結晶の上にヘテロエピタキシャル成長させることが容易になる。
第1下地層20、24、第2下地層21、25の上にヘテロエピタキシャルの状態で主電極層22、26を堆積していくためには、ターゲット基板から叩きだされた主電極層22、26の材料となる原子が第2下地層21、25の上に到達したのち、第2下地層21、25の原子配列にならって再配列できるように、主電極層22、26の原子が第2下地層21、25の上を適度に移動することができるだけのエネルギーが必要である。
主電極層22、26の原子のエネルギーを大きくするためには、ターゲットを叩きだすためのスパッタガスの圧力を調節することが重要である。スパッタガスの圧力が大きくなりすぎると、主電極層22、26の材料となる原子とスパッタガス分子の衝突頻度が増加して、主電極層22、26の材料となる原子が下地層21、25の上に到達するまでにエネルギーを失ってしまう。このため、スパッタガス圧は低い方が良いが、あまり低すぎると安定的な放電を維持することができなくなる。
従って、ターゲットを叩きだすためのスパッタガスの圧力は、5×10−4Torr(6.7×10−2Pa)〜3×10−2Torr(4Pa)であることが好ましい。本実施の形態では、スパッタガスとしてArを用い、スパッタガスの圧力を、1.5×10−3Torr(0.2Pa)としている。
また、基板の温度を高くすると、ターゲットから第2下地層21、25の上に到達した主電極層22、26の材料となる原子が第2下地層21、25の上を移動しやすくなり、第2下地層21、25の原子配列にならって再配列しやすくなる。ただし、第2下地層21、25が形成されている基板の温度が大きくなりすぎると、第2下地層21、25と主電極層22、26の界面における原子の相互拡散が顕著になり好ましくない。
従って、第2下地層21、25が形成されている基板の温度は0℃〜100℃であることが好ましい。
主電極層22、26の材料となる原子が第2下地層21、25に達したときのエネルギーを大きくするためには、ターゲットと第2下地層21、25が形成されている基板との距離を小さくして、主電極層22、26の材料となる原子とスパッタガス分子の衝突頻度を減少させることが好ましい。ただし、ターゲットと第2下地層21、25が形成されている基板との距離を小さくしすぎると、ターゲットからの2次電子や輻射熱で、第2下地層21、25が形成されている基板の温度が大きくなりすぎて、第2下地層21、25と主電極層22、26の界面における原子の相互拡散が顕著になり好ましくない。また、ターゲットと下地層21、25が形成されている基板との距離が小さくなると、主電極層22、26を均一な膜厚で成膜することが困難になる。
従って、ターゲットと第2下地層21、25が形成されている基板との距離は、50mm〜300mmであることが好ましい。本実施例では、ターゲットと第2下地層21、25が形成されている基板との距離を89mmにしている。
電極部17、18及び反射電極19,19の形成後に、圧電性基板12及びくし歯状電極部13、14の上にポリシラザンなどのシリコン化合物をスピンコート法によって塗布したのち、窒素雰囲気中で150℃の温度で3分間ベークしてジブチルエーテル溶媒を除去する。さらに酸素(O)及び水蒸気(HO)雰囲気中で450℃のキュアを30分間行う。このキュア工程によって、アンモニアNHやHが遊離し、絶縁層32は酸化ケイ素を主成分とする層となる。
Yカット角46°のLiTaOからなる圧電性基板の上にCuAg合金からなるCu合金層(主電極層)を下地層を介してスパッタ法を用いて成膜した。下地層をTiNからなる第1下地層及びCrからなる第2下地層の積層体として形成した弾性表面波素子のくし歯状電極部をLiTaO基板のX軸に直交する側面から観察した拡大写真を実施例1として図5に示す。図6は図5に示した写真を模式図的に示したくし歯状電極部の部分側面図である。
第1下地層(TiN)の膜厚は5nm、第2下地層(Cr)の膜厚は2nm、Cu合金層(CuAg)の膜厚は80nm、第1保護層(TiN)の膜厚は5nm、第2保護層(Cr)の膜厚は5nmである。くし歯状電極部及び圧電性基板の上は、酸化硅素からなる絶縁層によって覆われている。
図5及び図6に示されるように、CuAg合金層の結晶は面心立方構造であり、{111}面は基板表面に対して鋭角の一定の傾きを有している。この一定の傾きは51°であり、Cu合金層の[111]方向の基板法線方向からの角度φの値に等しい。なお、Cu合金層の{111}面は圧電性基板の結晶のX軸に平行であり、最稠密面である{111}面がSH波の振幅方向と交叉することになる。
さらに、第1下地層の{111}面の傾き角とCu合金層の{111}面の傾き角は等しくなっている。なお、TiN(窒化チタン)またはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)によって形成される第1下地層は岩塩型構造、面心立方格子構造を有し、第2下地層は体心立方格子構造である。Cu合金層の結晶は第2下地層の結晶の上にヘテロエピタキシャル成長している。このときCu合金層は結晶粒界が直線状であり、Cu合金層は[111]方向を軸として回転した2種の結晶のみを持つ双晶構造を有している。したがって、結晶粒界を通じたCu合金を構成する原子の拡散によるヒロックやボイドの成長を抑制できエレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションを低減できる。すなわち、弾性表面波素子の耐電力特性が向上する。
Yカット角46°のLiTaOからなる圧電性基板の上にTiNからなる第1下地層及びCrからなる第2下地層、CuAg合金からなるCu合金層(主電極層)、TiNからなる第1保護層及びCrからなる第2保護層を、スパッタ法を用いて成膜し、くし歯状電極部、接続電極部、及び反射電極部をパターン形成した。さらに酸素(O)及び水蒸気(HO)雰囲気中で450℃のキュアを30分間行なった。
くし歯状電極部の電極部の膜構成は、
第1下地層(TiN;5nm)/第2下地層(Cr;Xnm)/Cu合金層(CuAg;80nm)/第1保護層(TiN;5nm)、第2保護層(Cr;5nm)である。括弧内の数値は膜厚である。
くし歯状電極部の第2下地層の平均膜厚を0.5nmとした弾性表面波素子を上から見た写真を実施例2として図7に、第2下地層の平均膜厚を1nmとした弾性表面波素子を上から見た写真を実施例3として図8に、第2下地層の平均膜厚を2nmとした弾性表面波素子を上から見た写真を実施例4として図9に示す。各図の右側の写真は左側の写真の拡大写真である。
図7ないし図9のすべての弾性表面波素子のくし歯状電極部に、空隙(ボイド)は発生はみられない。従って、弾性表面波素子の耐電力特性を向上させることができる。また、くし歯状電極部に空隙部が発生することを防止できるとくし歯状電極部の抵抗値の増加を抑えて電力損失を低減できる。さらに、直列共振周波数及び並列共振周波数の変動を小さくすることができる。
前記第1下地層と前記第2下地層を設けることによって、くし歯状電極部の密着性が向上し、熱応力による空隙の発生を防止できたものと考えられる。
また、圧電性基板とCu合金層(主電極層)の間に、TiNからなる第1下地層のみを形成した比較例の弾性表面波素子を形成し、さらに酸素(O)及び水蒸気(HO)雰囲気中で450℃のキュアを30分間行なった。
比較例のくし歯状電極部の電極部の膜構成は、
第1下地層(TiN;5nm)/Cu合金層(CuAg;80nm)/第1保護層(TiN;5nm)、第2保護層(Cr;5nm)である。括弧内の数値は膜厚である。
比較例の弾性表面波素子を上から見た写真を図10に示す。
図10に示されるように、比較例の弾性表面波素子のくし歯状電極部には空隙(ボイド)が発生している。
すなわち、上記実施例のように、前記くし歯状電極部と圧電性基板の間に、前記TiNからなる第1下地層とCrからなる第2下地層の両方を設けることにより、前記熱処理の温度を450℃と高くしてもくし歯状電極部に空隙部が発生することを防止できる。
圧電性基板及びくし歯状電極部の上に絶縁層を形成するときには、圧電性基板及びくし歯状電極部の上にポリシラザンなどのシリコン化合物をスピンコート法によって塗布したのち、酸素(O)及び水蒸気(HO)雰囲気中の熱処理を行う。このキュア工程によって、アンモニアNHやHが遊離し、絶縁層は酸化ケイ素を主成分とする層となる。
前記熱処理の温度を高くすることが可能になると、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動をさらに小さくし、また、弾性表面波素子のQ値をさらに向上させることができる。
また、前記熱処理の温度を高くすることが可能になると前記絶縁層の膜厚を大きくすることができる。前記絶縁層の膜厚を大きくすることによって、素子温度が変化したときの直列共振周波数及び並列共振周波数の変動をさらに小さくし、また、弾性表面波素子のQ値をさらに向上させることができる。
なお、第2下地層をCrの代わりにTiを用いて形成すると、第2下地層を10nm以上にしないとくし歯状電極部に空隙(ボイド)が発生し、第2下地層の膜厚を10nm以上にするとくし歯状電極部に空隙(ボイド)が発生しなくなる代わりにCu合金層が双晶構造をとることができなくなって耐電力性が低下するという問題が発生した。
本発明の弾性表面波素子の実施の形態を示す平面図、 単結晶圧電基板のカット角を説明するための様式図、 図1に示された弾性表面波素子の3−3線断面図、 本発明の弾性表面波素子のくし歯状電極部の側面図、 本発明の実施例の弾性表面波素子のくし歯状電極部の拡大部分側面写真、 図5を模式図的に示したくし歯状電極部の拡大部分側面図、 本発明の実施例の弾性表面波素子のくし歯状電極部の拡大部分平面写真、 本発明の実施例の弾性表面波素子のくし歯状電極部の拡大部分平面写真、 本発明の実施例の弾性表面波素子のくし歯状電極部の拡大部分平面写真、 比較例の弾性表面波素子のくし歯状電極部の拡大部分平面写真、 従来の弾性表面波素子の電極の部分平面図
符号の説明
11 弾性表面波素子
12 圧電性基板
13、14 くし歯状電極部
15、16 接続電極部
17、18 電極部
19 反射電極
20、24 第1下地層
21、25 第2下地層
22、26 主電極層
23、27 第1保護層
30、31 第2保護層
32 絶縁層

Claims (17)

  1. 圧電性基板と、前記圧電性基板上に薄膜形成された電極部を有する弾性表面波素子において、
    前記電極部、くし歯状電極部前記くし歯状電極部に接続された接続電極部とを備えており、前記くし歯状電極部は下地層とこの下地層の上に積層された主電極層を有し、前記くし歯状電極部および前記圧電性基板が、前記圧電性基板の温度−弾性定数変化特性と逆方向の温度−弾性定数変化特性を持つ絶縁層で覆われており、
    前記下地層は、前記圧電基板上に積層されたTiNまたはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)層の第1下地層と、前記第1下地層と前記主電極層との間に介在するCr層の第2下地層を有し、前記第2下地層の膜厚が0.5nm以上で10nm以下であることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 前記主電極部はCu又はCu合金によって形成されている請求項1に記載の弾性表面波素子。
  3. 前記主電極部はCuAg合金によって形成されている請求項2記載の弾性表面波素子。
  4. 前記主電極層の上にTiNまたはTiOxNy(ただし0<x<0.2,x+y=1)層の第1保護層が積層されている請求項1ないし3のいずれかに記載の弾性表面波素子。
  5. 前記第1保護層の上に、Cr層の第2保護層が積層され、この第2保護層が前記絶縁層で覆われている請求項4記載の弾性表面波素子。
  6. 前記圧電性基板はLiTaO3またはLiNbO3からなる請求項1ないし5のいずれかに記載の弾性表面波素子。
  7. 前記圧電性基板はYカット角が36°から60°のLiTaO3からなる請求項6に記載の弾性表面波素子。
  8. 前記絶縁層酸化ケイ素で形成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の弾性表面波素子。
  9. 前記第1下地層は岩塩型構造、面心立方構造の結晶構造を有し、前記主電極層は面心立方構造の結晶構造を有しており、前記主電極層の{111}面は基板表面に対して一定の傾きを有している請求項1ないしのいずれかに記載の弾性表面波素子。
  10. 前記主電極層の{111}面は前記圧電性基板の結晶のX軸に平行である請求項記載の弾性表面波素子。
  11. 前記第1下地層の{111}面は基板表面に対して一定の傾きを有していることを特徴とする請求項9または10記載の弾性表面波素子。
  12. 以下の工程を有することを特徴とする弾性表面波素子の製造方法。
    (a)圧電性基板の上に、TiN層の第1下地層を形成し、前記第1下地層の上に厚さが0.5nm以上で10nm以下のCr層の第2下地層を形成し、前記第2下地層の上に導電性材料からなる主電極層積層して、くし歯状電極部前記くし歯状電極部に接続された接続電極部を形成する工程と、
    (b)前記圧電性基板前記くし歯状電極部の上に前記圧電性基板の温度−弾性定数変化特性と逆方向の温度−弾性定数変化特性を持つ絶縁性材料を塗布して絶縁層を形成する工程と、
    (c)前記絶縁層を熱処理する工程。
  13. 前記熱処理を酸素とH2Oのいずれか一方または両方の雰囲気中で行い、前記絶縁層を酸化させる請求項12に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  14. 前記熱処理を450℃以上で行う請求項12または13に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  15. 前記圧電性基板をLiTaO3を用いて形成し、前記絶縁性材料としてシリコン化合物を用いて、酸化ケイ素を主成分とする前記絶縁層を形成する請求項12ないし14のいずれかに記載の弾性表面波素子の製造方法。
  16. 前記主電極部をCu又はCu合金で形成する請求項12ないし15のいずれかに記載の弾性表面波素子の製造方法。
  17. 前記主電極部CuAg合金形成する請求項16に記載の弾性表面波素子の製造方法。
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