JP5160219B2 - テルミサルタンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、“ワンポット(one pot)”合成における、テルミサルタン [4’−[2−n−プロピル−4−メチル−6−(1−メチル−ベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール−1−イル メチル]ビフェニル−2−カルボン酸]の製造方法に関連するものであって、したがって単純で、かつ費用効率が高く、また高い製品収率及び品質を有するテルミサルタンを生産するものである。
テルミサルタンはEP 0502314Bから知られ、かつ下記の式(I)の化学構造を有する
Figure 0005160219
テルミサルタンは、その薬理学的特性の効果から、高血圧及び心不全の治療に特に有用である、アンジオテンシンII受容体拮抗薬である。
中国特許第CN 1344172号は、2工程のテルミサルタンの製造を開示する:すなわち、縮合、及び加水分解である。
US 5591762は、その第三級ブチルエステルからのテルミサルタンの製造を開示する。加水分解は、室温下、ジメチルホルムアミド中でトリフルオロ酢酸を用いて実施され、約12時間維持される。得られた粗生成物は、シリカゲルカラムを通して精製され、最終的にアセトンから結晶化される。
US 2002/0094997は、US 6358986の分割出願である。US 2002/0094997は、テルミサルタンの多形体、特に多形相B、多形性混合物、及びそれらの製剤を開示する。したがって、テルミサルタン形態Aは、水、ギ酸、及び混和性である有機溶媒からなる溶媒混合物中に溶解され、そのすぐ後に;該溶液は熱せられた後に蒸留され、そして形態A及び形態Bを含むテルミサルタンは、塩基の添加によって該混合物から沈殿される。該開示はさらに、多形相B混合物の利点、例えば多形相Bが容易に濾過でき、かつ静電帯電に低い傾向を有することに言及する。該開示はさらにまた、基本特許に従って獲得された形態Aは濾過することが困難であり、非常に長い乾燥時間によって特徴付けられ、かつ静電帯電に強い傾向を示す事実に言及する。US 2002/0094997を特徴とするような、形態A及び形態Bの2つのテルミサルタン多形体は、それらの融点において大幅に異なる:形態Bは183℃で融解し(DSCによって決定された)、形態Aは269℃で融解する(DSCによって決定された)。また、多形体A及び多形体Bは、それらのIRスペクトルが異なる。純粋な多形体Aは、IRスペクトル中の815cm−1に特性吸収帯を有する。多形体Bにおいて、この振幅は830cm−1にシフトする。
全ての先行技術の方法において、テルミサルタンは、時間のかかる2又は3工程で製造され、生成物は中間体単離の間に減少し、またそれゆえに最終生成物が低収率となる。また、溶媒としてのジメチルホルムアミド及びアルカリ金属炭酸塩の使用も低収率に寄与する二量体形成をもたらすことが、先行技術中に同様に示唆される。
それゆえ、本発明の目的は、テルミサルタンの製造のための改良された方法を提供することである。特に、本発明の目的は、1工程の方法でテルミサルタンを製造することであり、それによって収率を上げ、コストを下げ、かつ濾過及び乾燥の問題を回避することである。
驚いたことに、テルミサルタンは、中間体である[1H−ベンゾイミダゾール−2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2’−イル)]及びメチル−4−(ブロモメチル)ビフェニル−2−カルボン酸から1工程で合成され得ることが、本発明によって示されている。
それゆえ、本発明に従って、式(I)のテルミサルタン又はその医薬として許容し得る塩の製造方法が提供され、
Figure 0005160219
式(II)の1H−ベンゾイミダゾール−2−n−プロピル−4−メチル−6−(1'−メチル ベンゾイミダゾール−2'イル)及び式(III)のメチル−4−(ブロモメチル) ビフェニル−2−カルボン酸が、単一ステップの縮合及び加水分解(言い換えれば“ワンポット”合成)を受けることを特徴とする
Figure 0005160219
式(II)及び(III)の中間化合物は、好ましくは、塩基存在下における極性非プロトン性溶媒中で、本発明の方法に従って反応させる。極性非プロトン性溶媒は当業者に周知であり、例えば、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど、好ましくはジメチルホルムアミド、又はジメチルスルホキシド、特にジメチルスルホキシドの使用を含んでよい。本発明の方法における使用に好ましい塩基は、アルカリ金属水酸化物である。
本発明の方法は、約10〜80℃の範囲、好ましくは約25〜50℃の範囲の温度で実施するのが好ましい。本発明の方法の反応時間は、反応の発熱にもよるが、典型的には約数分〜数時間の範囲内である。テルミサルタンはそれから酸性水溶液を用いてpHを調整することによって反応体から通常、単離し、適切な例は、pHは酢酸を用いて約3〜4.5の範囲に調整した後、選択的に水非混和性溶媒中に抽出する。
テルミサルタンは、水非混和性溶媒中での抽出を行うことなく、pH調整後、濾過によって直接的に単離できる。しかしながら、pH調整後に直接的に得られるようなテルミサルタンは特性として粘性が高く、それゆえ遅い濾過特性を生じる可能性があるために該抽出相の使用が好ましい。それゆえ、テルミサルタンを適切な溶媒中へと抽出し、非溶媒からテルミサルタンを単離することは好ましい。抽出のための好ましい水非混和性溶媒は、ジクロロメタン、酢酸エチル、クロロホルムのいずれか、又は好ましくはジチオロメタンの使用を伴う他の適切な任意の水非混和性溶媒としてよい。有機層をそれから適切に濃縮し、そしてメタノール、アセトン、ジイソプロピルエーテル, アセトニトリル、又は好ましくはアセトンの使用を伴う酢酸イソプロピルなどの適切な溶媒の添加によって単離する。
本発明はさらに、実質的に先に記載した方法によって製造されたテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩を提供する。本発明の方法によって製造し、かつ単離した(典型的にはアセトンを使用)テルミサルタンは、US 2002/0094997において定義されるような形態Aに対して、先に記載したとおりの融点及びIR特性によって同様に特徴付けることができる自由流動性多形相Aを有利に含む。しかしながら、本発明によって提供されるようなテルミサルタン形態Aは、濾過速度が非常に遅くなることがあり、先行技術によって提供されるようなテルミサルタン形態Aの弱い流動特性に比較して、本発明によって提供されたようなテルミサルタンの自由な流動特性の観点から、先行技術の方法によって製造されたようなテルミサルタン形態Aよりも好ましい。
本発明の方法によって製造されるようなテルミサルタン形態Aは、少なくとも約97%の純度を有利に有し、かつ通常約80〜88%の収率で得られる。
本発明はまた、高純度化合物を実現するためのテルミサルタンのさらなる精製を含む。好ましくは、テルミサルタンは、メタノール及びメタノール性アンモニア混合物中にテルミサルタンを溶かし、単離することによる精製を行う。好ましくは、単離は、酢酸を用いてpHを適切にpH3.5〜4.0に調整することによって行う。
本発明の好ましい実施態様に従って、テルミサルタンを、テルミサルタンのナトリウム塩又はカリウム塩のような、医薬として許容し得る塩として単離することは好ましいことがある。塩形態のテルミサルタンは、pH調整に先立って、反応体から適切に単離される。
テルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬としての医薬的有用性を有し、またその薬理学的特性の観点から、テルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩は、高血圧及び心不全の治療、また虚血性末梢循環障害、心筋虚血(狭心症)の治療、心筋梗塞後の心不全の進行の予防、及び糖尿病性腎症、緑内障、消化器疾患並びに膀胱疾患の治療に適している。特に、本発明によって提供されるようなテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩は、高血圧の治療のために有用である。
本発明によって提供されるテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩はまた、例えば、肺水腫及び慢性気管支炎のような肺疾患の治療、血管形成後の動脈再狭窄の予防、血管手術後の血管壁の肥厚の阻止、及び動脈硬化、並びに糖尿病性血管症の予防に適している。脳におけるアセチル−コリン及びドーパミンの放出におけるアンジオテンシンの効果を考慮すると、本発明によって提供されるようなテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩は、また、例えば、うつ病、アルツハイマー病、パーキンソン症候群、過食症、及び認知機能障害のような中枢神経系疾患を軽減させることに適する。
それゆえ、本発明はさらに、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の投与によって予防され、改善され又は解消される病状に苦しむ若しくは感受性である患者に投与するための医薬として許容し得る組成物を提供し、その組成物は、その医薬として許容し得るキャリアー、希釈剤又は賦形剤と共に、本発明に従って製造された、治療的有効量のテルミサルタン、若しくはその医薬として許容し得る塩を含む。
本明細書で用いられるように、用語「治療的有効量」は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の投与を必要とする病状を予防し、改善し又は解消することができるテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩の量を意味する。
「医薬として許容し得る組成物」によって、キャリアー、希釈剤又は賦形剤は、テルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩に適合性であり、かつその受容者に対して有害ではないことを意味する。このために、降圧剤、利尿剤及び/又はカルシウム拮抗薬などの他の活性物質と任意に併用したテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩は、1以上の不活性な通常のキャリアー及び/又は希釈剤、例えば、コーンスターチ、ラクトース、グルコース、微結晶性セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、クエン酸、酒石酸、水、水/エタノール、水/グリセロール、水/ソルビトール、水/ポリエチレン−グリコール、プロピレン−グリコール、セチルステアリルアルコール、カルボキシメチルセルロース、若しくは固い脂肪などの脂肪性物質、又はそれらの適切な混合物と共に、無地若しくは被覆された錠剤、カプセル、粉末、懸濁液又は坐薬などの通常の医薬製剤中に組み込まれてよい。
本発明の医薬組成物は、当業者に既知の通常の方法によって製造されてよい。例えば錠剤は、本発明に従ったテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩を、既知のアジュバント及び/又は希釈剤と混合し、その後に通常の錠剤作成機(tabletting machine)で該混合物を固めることによって製造し得る。患者において、本明細書に記載されたとおりのアンジオテンシンII受容体拮抗薬の投与によって予防され、改善され又は解消される病状を治療するために必要とされるテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩の具体的な投薬形態は、具体的な病状、状態及び症状、並びにその重篤度によって決まる。用量、投与経路、及び投与の頻度は、担当医によって最善に決定される。
本発明はさらに、本明細書に記載されるとおりのアンジオテンシンII受容体拮抗薬の投与によって予防され、改善され又は解消される病状の治療のための薬剤の製造における使用のために、本発明に従って製造されたテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩を提供する。
本発明はまた、そのような治療の必要がある患者に、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の投与によって予防され、改善され又は解消される病状を治療する方法を提供し、その方法は、該患者に、本明細書の先に実質的に記載されたような、本発明に従って製造された治療的有効量のテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩を投与することを含む。
本発明を、本発明の範囲を決して限定しない、下記実施例によって、さらに説明する。
(実施例1)
[4’−[2−n−プロピル−4−メチル−6−(1−メチル ベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール−1−イル メチル]ビフェニル−2−カルボン酸]の製造
[1H−ベンゾイミダゾール−2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’メチル ベンゾイミダゾール−2’−イル)]50mgを、ジメチルスルホキシド200ml及び水酸化カリウム50グラムに加えた。これに、メチル−4−(ブロモメチル)ビフェニル−2−カルボン酸60グラムを室温で加えた。該内容物を25〜30℃で2時間攪拌し、それから40〜50℃に温め、2時間維持した。水約500mlを室温で該反応混合物に加え、酢酸を用いてpH4に酸性化した。該反応混合物を濾過し、純水で洗浄し、50〜60℃の減圧下で乾燥させ、表題生成物(88%)80グラムを得た。
(実施例2)[4’−[2−n−プロピル−4−メチル−6−(1−メチル ベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール−1−イル メチル]ビフェニル−2−カルボン酸]の製造
[1H−ベンゾイミダゾール−2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチル ベンゾイミダゾール−2’−イル)]50グラムを、ジメチルスルホキシド200ml及び水酸化カリウム50グラムに加えた。これに、メチル−4−(ブロモメチル)ビフェニル−2−カルボン酸60グラムを室温で加えた。該内容物を25〜30℃で2時間、攪拌した。該内容物を40〜50℃に温め、2時間維持した。水約500mlを室温で該反応混合物に加え、酢酸を用いてpH3.8に酸性化し、ジクロロメタン250mlを用いて2回抽出し、そして該混合抽出物を濃縮し、アセトン300mlの添加後に濾過によって単離し、50〜60℃の減圧下で乾燥させ、表題生成物(80%)75グラムを得た。
(実施例3)[4’−[2−n−プロピル−4−メチル−6−(1−メチル ベンゾイミダゾール−2−イル) ベンゾイミダゾール−1−イル メチル] ビフェニル−2−カルボン酸]の製造
[1H−ベンゾイミダゾール−2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2’−イル)]50グラムを、ジメチルスルホキシド200ml及び水酸化ナトリウム50グラムに加えた。これに、メチル−4−(ブロモメチル)ビフェニル−2−カルボン酸60グラムを室温で加えた。該混合物を25〜30℃で2時間攪拌し、それから40〜50に温め、2時間維持した。水約500mlを該反応混合物に加え、酢酸を用いてpH4.2に酸性化し、ジクロロメタン250mlを用いて2回抽出し、そして該混合抽出物を濃縮し、アセトン300mlの添加後に濾過によって単離し、50〜60℃の減圧下で乾燥させ、表題化合物(80%)75.0グラムを得た。
(実施例4)[4’−[2−n−プロピル−4−メチル−6−(1−メチル ベンゾイミダゾール−2−イル) ベンゾイミダゾール−1−イル メチル]ビフェニル−2−カルボン酸]の精製
[4’−[2−n−プロピル−4−メチル−6−(1−メチル ベンゾイミダゾール−2−イル) ベンゾイミダゾール−1−イル メチル] ビフェニル−2−カルボン酸](実施例1、2、又は3のいずれかに従って得られた)50グラムを、メタノール500mlに加えた。これに、25〜30℃で、メタノール性アンモニア(10〜15%)50mlをゆっくりと加えた。該内容物を、25〜30℃で30分間攪拌した。約3グラムの炭を加え、25〜30℃で30分間攪拌した。該反応混合物をハイフロ(hyflo)を通して濾過し、ベッドをメタノールで洗浄した。透明な濾液のpHを、酢酸を用いて3.5〜4.0に調整した。該内容物を20〜30℃で、1時間攪拌した。純粋なテルミサルタンを濾過によって単離し、50〜60℃の減圧下で乾燥させ、約99.3%のHPLC純度で、表題化合物(90%)45グラムを得た。

Claims (21)

  1. 式(I)のテルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩の製造方法であって、
    Figure 0005160219
    式(II)の1H−ベンゾイミダゾール−2−n−プロピル−4−メチル−6−(1'−メチル ベンゾイミダゾール−2'イル)及び式(III)のメチル−4−(ブロモメチル)ビフェニル−2−カルボン酸、単一ステップで縮合及び加水分解に供し、その後、酸性水溶液を使用してpHを調整することを特徴とし、該式(II)及び(III)の中間化合物を、塩基存在下、極性非プロトン性溶媒中で反応させることを特徴とする、前記方法
    Figure 0005160219
  2. 前記極性非プロトン性溶媒が、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、及びジメチルスルホキシドからなる群から選択される、請求項記載の方法。
  3. 前記極性非プロトン性溶媒が、ジメチルホルムアミド、又はジメチルスルホキシドである、請求項記載の方法。
  4. 前記極性非プロトン性溶媒がジメチルスルホキシドである、請求項記載の方法。
  5. 前記塩基がアルカリ金属水酸化物である、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 約10〜80℃の範囲の温度で実施される、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 約25〜50℃の範囲の温度で実施される、請求項記載の方法。
  8. 前記pHが、約3〜4.5の範囲に調整される、請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 前記酸性水溶液が酢酸である、請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. テルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩が、前記酸によるpH調整後に、濾過によって直接的に単離される、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. さらなるpH調整のためにテルミサルタンが適切な水非混和性溶媒中へ抽出され、その後に非溶媒から単離される、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
  12. 前記水非混和性溶媒が、ジクロロメタン、酢酸エチル、及びクロロホルムからなる群から選択される、請求項11記載の方法。
  13. 前記水非混和性溶媒がジクロロメタンである、請求項12記載の方法。
  14. 前記非溶媒が、メタノール、アセトン、ジイソプロピルエーテル、アセトニトリル、及び酢酸イソプロピルからなる群から選択される、請求項11〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 前記非溶媒がアセトンである、請求項14記載の方法。
  16. テルミサルタンが遊離酸として単離される、請求項1〜15のいずれか1項記載の方法。
  17. テルミサルタンが、その医薬として許容し得る塩として単離される、請求項1〜16のいずれか1項記載の方法。
  18. テルミサルタンが、そのナトリウム塩、又はカリウム塩として単離される、請求項17記載の方法。
  19. テルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩が、少なくとも約97%の純度で製造される、請求項1〜18のいずれか1項記載の方法。
  20. テルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩を、約80〜88%の収率で製造する、請求項1〜19いずれか1項記載の方法。
  21. テルミサルタン、又はその医薬として許容し得る塩を、テルミサルタン形態Aとして製造する、請求項1〜20いずれか1項記載の方法。
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