JPH05246994A - キノリルメトキシフエニル−アセトアミド類 - Google Patents

キノリルメトキシフエニル−アセトアミド類

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JPH05246994A
JPH05246994A JP4343591A JP34359192A JPH05246994A JP H05246994 A JPH05246994 A JP H05246994A JP 4343591 A JP4343591 A JP 4343591A JP 34359192 A JP34359192 A JP 34359192A JP H05246994 A JPH05246994 A JP H05246994A
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phenyl
carbon atoms
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methoxy
acid
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JP4343591A
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Siegfried Raddatz
ジークフリート・ラダツ
Klaus-Helmut Mohrs
クラウス−ヘルムート・モールス
Michael Dr Matzke
ミヒヤエル・マツケ
Romanis Fruchtmann
ロマニス・フルフトマン
Armin Hatzelmann
アルミン・ハツエルマン
Reiner Mueller-Peddinghaus
ライナー・ミユラー−ペデイングハウス
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D215/00Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
    • C07D215/02Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D215/12Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms
    • C07D215/14Radicals substituted by oxygen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 式中、A、B、D、E、G、LおよびMは水素、ヒドロ
キシル、ハロゲン、シアノ、カルボキシル、ニトロ、ト
リフルオロメチル、トリフルオロメトキシを表すか、或
いはそれぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルコキシを表すか、或いは場合により
ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロまたはシアノにより置
換されていてもよい炭素数6−10のアリールを表す、
のキノリルメトキシフェニル−アセトアミド類。 【効果】 優れたリューコトリエン合成阻害作用を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、キノリルメトキシフェニル−ア
セトアミド類、それらの製造方法、並びに薬物における
それらの使用に関するものである。
【0002】置換された4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル酢酸誘導体類および置換された(キノリニ
−2−ル−メトキシ)フェニル−アシルスルホンアミド
類がリポキシゲナーゼ−抑制活性を有することはすでに
知られている〔ヨーロッパ特許344,519Aおよび
ヨーロッパ特許339,219A〕。
【0003】本発明は、一般式
【0004】
【化3】
【0005】式中、A、B、D、E、G、LおよびMは
互いに独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、シア
ノ、カルボキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシを表すか、或いはそれぞれ炭素数8ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキ
シを表すか、或いは場合によりハロゲン、ヒドロキシ
ル、ニトロまたはシアノにより置換されていてもよい炭
素数6−10のアリールを表し、R1は場合により炭素
数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより置
換されていてもよい炭素数3−12のシクロアルキルを
表し、R2およびR3は同一もしくは相異なり、そして水
素または炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルを表すか、或いはベンジルを表すか、或いは場合に
より炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
により置換されていてもよい炭素数3−12のシクロア
ルキルを表すか、或いはR2およびR3は窒素原子と一緒
になって、式
【0006】
【化4】
【0007】の複素環式環を形成し、ここでR4はそれ
ぞれが場合によりフェニルにより置換されていてもよい
炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまた
はアルケニルを示すか、或いは場合によりハロゲンもし
くはトリフルオロメチルにより置換されていてもよいフ
ェニルを表す、で示される適宜異性体の形態のキノリル
メトキシフェニル−アセトアミド類およびそれらの塩類
に関するものである。
【0008】驚くべきことに、本発明に従う一般式
(I)のキノリルメトキシフェニル−アセトアミド類は
リューコトリエン合成阻害剤(leukotriene synthesis
inhibitors)として高い試験管内活性を示す。
【0009】本発明の概念では生理学的に許容可能な塩
類が好適である。キノリルメトキシフェニル−アセトア
ミド類の生理学的に許容可能な塩類は、本発明に従う物
質と鉱酸類、カルボン酸類またはスルホン酸類との塩類
であることができる。特に好適な塩類は、例えば、塩
酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳
酸、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸または安
息香酸とのものである。
【0010】本発明の概念における塩類はさらに、1価
金属類、例えばアルカリ金属類、との塩類およびアンモ
ニウム塩である。ナトリウム、カリウムおよびアンモニ
ウム塩類が好適である。
【0011】本発明に従う化合物は立体異性体形(*)
で存在しており、それらは互いに鏡像であるか(エナン
チオマー類)、または互いに鏡像でない(ジアステレオ
マー類)。本発明は対掌体およびラセミ形並びにジアス
テレオマー混合物の両者に関するものである。ジアステ
レオマー類と同様に、ラセミ形も既知の方法で立体異性
的に均一な成分類に分離することができる〔E.L.エリ
エル(Eliel)、炭素化合物の立体化学(Stereochemistry
of Carbon Compounds)、マックグロウ・ヒル、196
2〕。
【0012】好適な一般式(I)の化合物は、適宜異性
体の形態の、A、B、D、E、G、LおよびMが互いに
独立して、水素、ヒドロキシル、弗素、塩素、臭素、カ
ルボキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオ
ロメトキシを表すか、或いはそれぞれ炭素数6までの直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキシを表
すか、或いは場合により弗素、塩素、臭素、ヒドロキシ
ル、ニトロまたはシアノにより置換されていてもよいフ
ェニルを表し、R1が場合により炭素数6までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキルにより置換されていてもよ
いシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルを
表し、R2およびR3が同一もしくは相異なり、そして水
素または炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルを表すか、或いはベンジルを表すか、或いは場合に
より炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
により置換されていてもよいシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ルまたはシクロオクチルを表すか、或いはR2およびR3
が窒素原子と一緒になって、式
【0013】
【化5】
【0014】の複素環式環を形成し、ここでR4がそれ
ぞれが場合によりフェニルにより置換されていてもよい
炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまた
はアルケニルを示すか、或いは場合により弗素、塩素も
しくはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい
フェニルを示す、ものおよびそれらの塩類である。
【0015】特に好適な一般式(I)の化合物は、適宜
異性体の形態の、A、B、D、E、G、LおよびMが互
いに独立して、水素、ヒドロキシル、弗素、塩素、臭素
または炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルまたはアルコキシを表し、R1が場合により炭素数4
までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより置換さ
れていてもよいシクロプロピル、シクロペンチル、シク
ロヘキシルまたはシクロヘプチルを表し、R2およびR3
が同一もしくは相異なり、そして水素または炭素数4ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表すか、或い
はベンジルを表すか、或いは場合により炭素数4までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより置換されてい
てもよいシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを表すか、或
いはR2およびR3が窒素原子と一緒になって、式
【0016】
【化6】
【0017】の複素環式環を形成し、ここでR4がそれ
ぞれが場合によりフェニルにより置換されていてもよい
炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまた
はアルケニルを示すか、或いは場合により弗素、塩素も
しくはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい
フェニルを示すものおよびそれらの塩類である。
【0018】特に非常に好適な一般式(I)の化合物
は、A、B、D、EおよびGが水素または塩素を表すも
のである。
【0019】これも特別に好適な化合物は、基
【0020】
【化7】
【0021】がキノリルメトキシ基に関して4−位置に
あるものである。
【0022】さらに、〔A〕一般式(II)
【0023】
【化8】
【0024】式中、A、B、D、E、G、L、Mおよび
1は上記の意味を有する、の酸類を、例えば酸ハライ
ド類、無水物類またはイミダゾリド類を経由する、有機
溶媒中でのカルボン酸官能基の活性化後に、不活性溶媒
中で、適宜塩基の存在下に、一般式(III)
【0025】
【化9】HNR2′R3′ (III) 式中、R2′およびR3′は上記のR2およびR3の意味を
有するが、同時に水素は表さ ない、のアミン類を用
いてアミド化するか、またはアンモニア/塩化アンモニ
ウムと反応させるか、或いは〔B〕一般式(IV)
【0026】
【化10】
【0027】式中、A、B、D、E、G、L、Mおよび
1は上記の意味を有する、のシアノ化合物を酸類、好
適には塩酸と反応させ、そしてR2および/またはR3
水素を示さない場合には、場合によりアミノ基のアルキ
ル化も行い、そして場合により置換基A、B、D、E、
G、LおよびMを一般的方法に従い変化させることを特
徴とする、本発明に従う一般式(I)の化合物の製造方
法も見いだされた。
【0028】本発明に従う方法は例えば下記の反応式に
より示すことができる:
【0029】
【化11】
【0030】この場合に適当な溶媒は、反応条件下で変
化しない不活性有機溶媒である。これらには、エーテル
類、例えばジエチルエーテルもしくはテトラヒドロフラ
ン、ハロゲノ炭化水素類、例えばジクロロメタン、トリ
クロロメタン、テトラクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,
2−ジクロロエタンもしくはトリクロロエチレン、炭化
水素類、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサ
ン、シクロヘキサンもしくは鉱油留分類、ニトロメタ
ン、ジメチルホルムアミド、アセトン、アセトニトリル
またはヘキサメチル燐酸トリアミドが包含される。これ
らの溶媒類の混合物を使用することもできる。ジクロロ
メタン、テトラヒドロフラン、アセトンおよびジメチル
ホルムアミドが好適である。
【0031】特にアミド化用の、個々の工程段階に適し
ている塩基類は、一般的な塩基性化合物である。これら
には好適には、アルカリ金属およびアルカリ土類金属水
酸化物類、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムもしくは水酸化バリウム、アルカリ金属
水素化物類、例えば水素化ナトリウム、アルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属炭酸塩類、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、またはアルカリ金属アルコキシド
類、例えばナトリウムメトキシドもしくはエトキシドも
しくはカリウムターシャリー−ブトキシド、または有機
アミン類、例えば水酸化ベンジルトリメチルアンモニウ
ム、水酸化テトラブチルアンモニウム、ピリジン、トリ
エチルアミン、ピペリジンまたはN−メチルピペリジン
が包含される。炭酸カリウム、水素化ナトリウム、炭酸
水素ナトリウムおよびピペリジンが好適である。
【0032】アミド化は一般的には0℃−150℃の温
度範囲において、好適には25℃−40℃において、実
施される。
【0033】アミド化は一般的には常圧下で実施され
る。しかしながら、該方法を減圧下または加圧下(例え
ば0.5−5バールの範囲)で実施することもできる。
【0034】特にR2およびR3が水素の意味を有する場
合には、反応をアンモニア流中である種の環境下でわず
かに高められた圧力を用いて実施することが簡便である
と証されている。
【0035】カルボン酸を活性化させるための一般的試
薬、例えば無機ハライド類、例えば塩化チオニル、塩化
メシル、三塩化燐もしくは五塩化燐、またはカルボニル
ジイミダゾール、カルボジイミド類、例えばシクロヘキ
シルカルボジイミドもしくはp−トルエンスルホン酸1
−シクロヘキシル−3−〔2−(N−メチルモルホリノ)
エチル〕カルボジイミド、またはN−ヒドロキシフタル
イミドもしくはN−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール、
が適している。
【0036】アルキル化用に適している溶媒も同様に、
反応条件下で変化しない一般的な有機溶媒である。これ
らには好適には、エーテル類、例えばジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメ
チルエーテル、または炭化水素類、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは
鉱油留分類、またはハロゲノ炭化水素類、例えばジクロ
ロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジ
クロロエチレン、トリクロロエチレンもしくはクロロベ
ンゼン、または酢酸エチル、またはトリエチルアミン、
ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチル燐アミド、アセトニトリル、アセトン
またはニトロメタンが包含される。上記の溶媒類の混合
物を使用することもできる。ジクロロメタンが好適であ
る。
【0037】一般式(IV)の化合物中のCN基をアミド
基に転換させるために適して要る酸類は、例えば、塩
酸、臭化水素酸/水、BF3/酢酸、塩酸/蟻酸または
過酸化水素/水酸化ナトリウム溶液/エタノール/水で
ある。塩酸が好適である。
【0038】本発明に従う一般式(I)の化合物の純粋
なエナンチオマー類は、例えば対応する未置換のエナン
チオマー的に純粋な酸類を一般的方法により分離しそし
て次にそれらを以上で示されている如くしてさらに反応
させることにより、製造することができる。
【0039】一般式(II)の酸類(M=H)はそれ自体
は既知であるかまたは一般的方法により製造することが
できる〔ドイツ公開明細書3,818,443参照〕。M
が水素を示さない場合には、実際の代表的な物質である
該化合物はある場合には新規でありそして一般的方法に
従う加水分解により対応するエステル類から製造するこ
とができる。
【0040】一般式(III)のアミン類も同様に既知で
あるかまたは一般的方法に従い製造することができる。
【0041】R1の上記の意味を有する一般式(IV)の
化合物は新規であり、そして一般式(V)
【0042】
【化12】
【0043】〔式中、A、B、D、E、G、LおよびM
は上記の意味を有する〕のシアノ化合物を一般式(VI)
【0044】
【化13】R1−Z (VI) 〔式中、R1は上記の意味を有しており、そしてZはハ
ロゲン、好適には塩素または臭素、を表す〕の化合物を
用いて上記の溶媒の1種中で、好適にはジメチルホルム
アミド中で、塩基、好適には水酸化ナトリウム、の存在
下でアルキル化することにより製造することができる。
【0045】中間生成物として、式(V)の化合物はあ
る場合にはPCT WO 87/05510から知られて
いる。
【0046】一般式(VI)の化合物はそれ自体は既知で
あるかまたは一般的方法により製造することができる
(バイルスタイン(Beilstein)、5、19参照)。
【0047】本発明に従う化合物は薬品中での活性化合
物として使用することができる。該物質はアラキドン酸
代謝の、特に5−リポキシゲナーゼの、概念において酵
素反応の阻害剤として作用することができる。
【0048】驚くべきことに、一般式(I)の化合物は
経口的投与後にリューコトリエン合成抑制剤として高い
試験管内活性および有効な生体内活性を示す。
【0049】従って、それらは呼吸器系の疾病、例えば
アレルギー/喘息、気管支炎、気腫、ショック肺、肺動
脈高血圧症、炎症/リューマチおよび浮腫、血栓症およ
び血栓塞栓症、虚血(末梢、心臓、脳循環障害)、心臓
および脳梗塞、心臓不整脈、狭心症、動脈硬化症、組織
内移植、皮膚病、例えば湿疹、皮膚糸状菌感染症、バク
テリアによる皮膚の感染症、転移の治療および予防用
に、並びに胃腸管中の細胞保護用に好適である。
【0050】本発明に従う化合物は人間用の薬物および
動物用の薬物の両者で使用することができる。
【0051】本発明に従う物質の薬学的活性データは下
記の方法により測定される。
【0052】物質およびCaイオノフォルの添加後の多
形核ヒト白血球(PMN)に対するリューコトリエンB
4(LTB4)の放出を試験管内で逆転相HPLCを用い
てボルギート(Borgeat),P.他、プロシーディングス・
オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス
・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ
(Proc. Nat. Acad. Sci.)、76、2148−2152
(1979)により5−リポキシゲナーゼ阻害の測定値
として測定した。
【0053】本発明はまた、不活性な非毒性の薬学的に
適している助剤および賦形薬の他に1種以上の一般式
(I)の化合物を含んでいるか、または1種以上の式
(I)の活性化合物からなる薬学的調合物、並びにこれ
らの調合物の製造方法も包括している。
【0054】式(I)の活性化合物は、全混合物の0.
1−99.5重量%、好適には0.5−95重量%、の濃
度でこれらの調合物中に存在しているべきである。
【0055】式(I)の活性化合物の他に、薬学的調合
物は他の薬学的に活性な化合物を含むこともできる。
【0056】上記の薬学的調合物は一般的方法で既知の
方法により、例えば助剤(類)もしくは賦形薬(類)を
用いて、製造することができる。
【0057】一般的には、希望する結果を得るために
は、式(I)の活性化合物(類)を24時間当たり適宜
数回の個別投与量の形状で約0.01−約100mg/
kgの体重の合計量で、好適には約1mg/kg−50
mg/kgの体重の合計量で、投与することが有利であ
ると証明されている。
【0058】しかしながら、適宜、上記量から逸脱する
ことがそして特に治療しようとする患者の性質および体
重、薬物に対する個々の反応、疾病の性質および程度、
調合物および投与の性質、並びに投与を行う時間または
間隔の関数としてそのようにすることが有利であるかも
しれない。
【0059】
【実施例】出発化合物 実施例I 4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル−アセトニ
トリル
【0060】
【化14】
【0061】18g(0.101モル)の塩化キノリン
−2−メチル、13.3g(0.1モル)の4−ヒドロキ
シフェニルアセトニトリルおよび14g(0.1モル)
の炭酸カリウム(粉末化されそして110℃で乾燥され
た)を400mlの乾燥アセトン中で72時間にわたり
加熱沸騰させた。次に混合物を自然に冷却し、固体生成
物を濾別し、そして濾液を真空中で蒸発乾固した。残渣
を250mlのジクロロメタン中に加え、250mlの
2N水酸化ナトリウム溶液で2回洗浄し、そして次に水
で中性となるまで洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、そして真空中で蒸発乾固した。ジイソプロピルエー
テル/酢酸エチルから再結晶化を行った。
【0062】収量:21.6g(理論値の78.8%) 融点:104−105℃(無色結晶)実施例II 2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−
2−シクロペンチル−アセトニトリル
【0063】
【化15】
【0064】0.6g(80%強度)の水素化ナトリウ
ム(0.02モル)を40mlの無水DMF中に懸濁さ
せ、そして20mlのDMF中の5.5g(0.02モ
ル)の実施例Iからの化合物を滴々添加した。水素の発
生が始まった。この工程中に、温度は室温に上昇した。
混合物を次に室温でさらに1時間撹拌し、次に0℃に冷
却し、そして3g(0.02モル)の臭化シクロペンチ
ルを滴々添加した。混合物をさらに一夜そのまま反応さ
せ、次に真空中で濃縮乾固し、そして残渣を180ml
の水/塩化メチレン(1:1)と共に撹拌することによ
り抽出した。有機相を分離し、乾燥し、濃縮して少量と
し、そして残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル60、溶離剤:トルエン/酢酸エチル=9:1)によ
り分離した。 Rf=0.5 収量:4g(理論値の53%) 融点:87℃(無色結晶)実施例III 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル〕−2−シクロヘキシル−酢酸メチル
【0065】
【化16】
【0066】アルゴン雰囲気下で、12g(0.033
モル)の2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−
ル−メトキシ)フェニル酢酸メチルおよび6.52g
(0.04モル)≒4.0mlの臭化シクロヘキシルを3
6mlのDMF中に溶解させ、そして0℃に冷却した。
80mlのDMF中に溶解されている4.88g(0.0
4ml)のカリウムターシャリー−ブトキシドを撹拌し
ながらこの混合物に滴々添加した。約2時間の反応時間
後に、温度を自然に室温に上昇させ、混合物を2N塩酸
を用いて酸性とし、そして真空中で濃縮乾固した。残っ
た残渣を100mlのジクロロメタンおよび50mlの
水と共に撹拌し、有機相を分離し、Na2SO4を用いて
乾燥し、真空中で濃縮して少量とし、そして残った残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、溶離
剤:ジクロロメタン/酢酸エチル=100:2)により
分離した。
【0067】わずかに黄色がかった油、収量:13g
(理論値の88.4%)実施例IV 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル〕−2−シクロヘキシル−酢酸
【0068】
【化17】
【0069】10.2g(0.0236モル)の実施例II
Iからの化合物を70mlの2−プロパノール中に加
え、そして50mlの1N水酸化ナトリウム溶液と共に
一夜加熱沸騰させた。冷却後に、混合物を50mlの1
N塩酸を用いて中和した。得られた無色の沈澱を吸引濾
別し、洗浄し、乾燥し、そして次にジイソプロピルエー
テルから再結晶化させた。
【0070】無色結晶:融点130℃、収量:9.5g
(理論値の96.3%)実施例VおよびVI (+)−2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル
−メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘキシル−酢酸
(V) (−)−2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル
−メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘキシル−酢酸(V
I)
【0071】
【化18】
【0072】偏光カラム上でのクロマトグラフィー分離
により、標記化合物類がラセミ体(実施例IV)の分離に
より得られた。
【0073】(+)−エナンチオマー:比旋光度:17.
96CHCl3(V) 分子旋光度:77.41 (−)−エナンチオマー:比旋光度:−18.86CHC
3(VI) 分子旋光度:−81.28実施例VII 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル〕−2−シクロヘプチル−酢酸メチル
【0074】
【化19】
【0075】実施例IIIの工程と同様にして、10g
(0.0275モル)の2−〔3−イソブチル−4−(キ
ノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕酢酸メチルを1
0.04g(0.055モル)の臭化シクロヘプチルおよ
び6.17g(0.055モル)のカリウムターシャリー
−ブトキシドと反応させて標記化合物を与えた。
【0076】実施例VIII 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル〕−2−シクロブチル−酢酸
【0077】
【化20】
【0078】50mlの1N水酸化ナトリウム溶液中の
上記化合物から実施例IVの工程と同様にしてそしてその
後に酸性化して、標記化合物が製造された。
【0079】無色結晶:融点:112℃ 収量:11.3g実施例IXおよびX (+)−2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル
−メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘプチル−酢酸(I
X) (−)−2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル
−メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘプチル−酢酸
(X)
【0080】
【化21】
【0081】(+)−エナンチオマー:比旋光度:15.
72、溶媒CHCl3 分子旋光度:69.96(実施例IX) (−)−エナンチオマー:比旋光度:−18.7、溶媒C
HCl3 分子旋光度:−86.19(実施例X) 偏光カラム上でのクロマトグラフィー分離により、標記
化合物類がラセミ体(実施例VIII)から得られた。
【0082】実施例XI 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル〕−2−シクロペンチル−酢酸メチル
【0083】
【化22】
【0084】実施例IIIおよびVIIの工程と同様にして、
10g(0.0275モル)の2−〔3−イソブチル−
4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−酢酸メ
チル、8.2g(0.55モル)の臭化シクロペンチルお
よび6.17g(0.055モル)のカリウムターシャリ
ー−ブトキシドから標記化合物が製造された。
【0085】黄褐色の油 収量:定量的実施例XII 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル〕−2−シクロペンチル−酢酸
【0086】
【化23】
【0087】実施例IVおよびVIIIの工程と同様にして、
実施例XIの化合物から30mlの水酸化ナトリウム溶液
を用いる加水分解およびその後の酸性化により標記化合
物が製造された。
【0088】わずかに黄色がかった結晶、融点:120
℃ 収量:10.5g(理論値の91.5%)実施例XIIIおよびXIV (+)−2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル
−メトキシ)フェニル〕−2−シクロペンチル−酢酸(X
III) (−)−2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル
−メトキシ)フェニル〕−2−シクロペンチル−酢酸(X
IV)
【0089】
【化24】
【0090】偏光カラム上での実施例XIIの化合物のク
ロマトグラフィー分離により、標記化合物類が製造され
た。
【0091】(+)−エナンチオマー:比旋光度:44.
56、(THF) 分子旋光度:185.84(実施例XIII) (−)−エナンチオマー:比旋光度:−41.07、(T
HF) 分子旋光度:−171.28(実施例XIV)製造実施例 実施例1 2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−
2−シクロペンチル−アセトアミド
【0092】
【化25】
【0093】2g(5.8ミリモル)の実施例IIからの
化合物を6mlの濃塩酸中に懸濁させ、そして40℃に
おいて一夜撹拌した。室温に冷却した後に、溶解が完了
するまでTHFを加え、そして混合物を炭酸水素ナトリ
ウム溶液を用いて中和した。有機相を分離し、硫酸ナト
リウムを用いて乾燥し、そして真空中で濃縮して少量と
した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離
剤:ジクロロメタン/酢酸エチル/氷酢酸(80:1
5:15))により分離を行った。
【0094】 Rf=0.35(酸は約0.68のRfである) 収量:1.28g(理論値の71.3%) 融点:178℃(無色結晶)実施例2および3 (+)−2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニ
ル〕−2−シクロペンチル−アセトアミド(2) (−)−2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニ
ル〕−2−シクロペンチル−アセトアミド(3)
【0095】
【化26】
【0096】実施例1の工程と同様にして、実施例
(2)および(3)がエナンチオマー的に純粋な酸類か
ら製造された。
【0097】 〔α〕D=+30.5(THF)実施例(2) 〔α〕D=−40.2(THF)実施例(3)実施例4 2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−
2−シクロヘプチル−アセトアミド
【0098】
【化27】
【0099】10g(0.0257ミリモル)の2−
〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−2−
シクロヘプチル−酢酸をアルゴン下で100mlの乾燥
ジクロロメタン中に懸濁させ、8.3g(5.1ml)
(0.07モル)の塩化チオニル(蒸留したて)を用い
て滴々処理し、そして混合物を還流下で2時間加熱し
た。それを次に真空中で濃縮して少量とし、20mlの
乾燥ジクロロメタン中に急速添加し、−20℃に冷却
し、そして乾燥アンモニア流を溶液中にそれが飽和する
まで通した。無色沈澱が得られた。混合物を室温におい
てさらに撹拌し、懸濁液を水と共に撹拌し、濾過し、フ
ィルターケーキを水で洗浄し、そしてTHFから再結晶
化させた。
【0100】収量:9.7g(理論値の97%) 融点:178℃(無色結晶)実施例5および6 (+)−2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニ
ル〕−2−シクロヘプチル−アセトアミド(5) (−)−2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニ
ル〕−2−シクロヘプチル−アセトアミド(6)
【0101】
【化28】
【0102】実施例4の工程と同様にして、実施例
(5)および(6)がエナンチオマー的に純粋な酸類か
ら製造された。
【0103】 〔α〕D=+23.5(THF)実施例(5) 〔α〕D=−21.9(THF)実施例(6)実施例7 N−メチル−2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)
フェニル〕−2−シクロヘプチル−アセトアミド
【0104】
【化29】
【0105】6gの2−〔4−(キノリニ−2−ル−メ
トキシ)フェニル〕−2−シクロヘプチル酢酸(0.01
5モル)および2.67g(0.0165モル)のカルボ
ニルジイミダゾールを60mlのTHF中に溶解させ
た。メチルアミンの乾燥された(NaOHペレット)流
をこの溶液中に40℃において通した。それを次に真空
中で濃縮乾固し、残渣を50mlの水および50mlの
トルエンと共に撹拌し、有機相を分離し、硫酸ナトリウ
ムを用いて乾燥し、濃縮して少量とし、そして混合物を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、溶離剤:
トルエン/酢酸エチル/氷酢酸=7:2:1)により分
離した。単離された試料をジイソプロピルエーテルから
再結晶化させた。
【0106】収量:3.66g(理論値の58.8%) 融点:131℃(無色結晶)実施例8 N−シクロペンチル−2−〔4−(キノリニ−2−ル−
メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘプチル−アセトア
ミド
【0107】
【化30】
【0108】実施例7と同様にして、6g(0.015
モル)の2−〔4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェ
ニル〕−2−シクロヘプチル−酢酸、5.34g(0.0
33モル)のカルボニルジイミダゾールおよび170g
(2モル)のピペリジンから標記化合物が得られた。シ
リカゲル60、溶離剤:ジクロロメタン/メタノール=
100:5を用いてクロマトグラフィー分離を行った。
【0109】収量:0.8g(理論値の11.7%) 融点:125℃(無色結晶) 以上で挙げられている製造工程と同様にして、表1、2
および3に挙げられている化合物類を製造することがで
きた。
【0110】
【表1】
【0111】
【表2】
【0112】
【表3】
【0113】実施例21 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)−フェニル〕−2−シクロヘキシルアセトアミド
【0114】
【化31】
【0115】1.8g(0.004モル)の2−〔3−イ
ソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メトキシ)−フェニ
ル〕−2−シクロヘキシル酢酸および9.65g(0.0
04モル)のN,N′−カルボニル−ジイミダゾールを
30mlの無水THF中に溶解させそして50℃におい
て一夜撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固し、50m
lの酢酸エチル中に加え、そして50mlの水と共に振
ることにより2回抽出した。有機相を分離し、Na2
4を用いて乾燥し、そして真空中で濃縮乾固した。ジ
イソプロピルエーテル中で再結晶化させた。
【0116】収量:1.45g(理論値の76.3%)の
無色結晶 1.55g(0.003モル)のこの方法で製造されたイ
ミダゾリドを20mlの無水THF中に溶解させ、溶液
をスパチュラ先端量の塩化アンモニウムで処理し、そし
て乾燥アンモニア流を50℃において通した(約5時
間)。飽和した混合物を一夜放置した。無色沈澱が得ら
れた。全てを蒸発乾固し、そして残渣をジイソプロピル
エーテルから再結晶化させた。
【0117】収量:0.7g(理論値の54.3%)の無
色結晶 融点:193−5℃実施例22 N,N−ジメチル−2−〔3−イソブチル−4−(キノリ
ニ−2−ル−メトキシ)−フェニル〕−2−シクロヘプ
チルアセトアミド
【0118】
【化32】
【0119】実施例21の工程と同様にして、4.0g
(0.0091モル)の2−〔3−イソブチル−4−(キ
ノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘ
プチル酢酸(実施例VIII)、1.8g(0.0111モ
ル)のN,N′−カルボニルジイミダゾールおよびジメ
チルアミン気体から標記化合物が製造された。反応混合
物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、トル
エン/酢酸エチル/氷酢酸=8:1:1、Rf=0.
4)により分離した。
【0120】 収量:0.8g(理論値の21%)の無色結晶 融点:114℃実施例23 2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−2−ル−メト
キシ)フェニル〕−2−シクロヘプチルアセトアミド
【0121】
【化33】
【0122】実施例21の工程と同様にして、4.6g
(0.0104モル)の2−〔3−イソブチル−4−(キ
ノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘ
プチル酢酸(実施例VIII)、2.2g(0.013モル)
のN,N′−カルボニルジイミダゾールおよびアンモニ
アから標記化合物が製造された。トルエンから再結晶化
させた。無色結晶、融点:193℃。
【0123】収量:2.9g(理論値の63%)。
【0124】実施例24 N−メチル−2−〔3−イソブチル−4−(キノリニ−
2−ル−メトキシ)フェニル〕−2−シクロヘプチルア
セトアミド
【0125】
【化34】
【0126】実施例21の工程と同様にして、3.0g
(0.00674モル)の2−〔3−イソブチル−4−
(キノリニ−2−ル−メトキシ)フェニル〕−2−シクロ
ヘプチル酢酸、1.4g(0.0082モル)のN,N′
−カルボニルジイミダゾールおよびメチルアミン気体か
ら標記化合物が製造された(50−60℃、5時間)。
ジイソプロピルエーテルから再結晶化させた。無色結
晶、融点:141℃。
【0127】収量:2.5g(理論値の81%)。
【0128】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0129】1.適宜異性体の形態であってもよい一般
【0130】
【化35】
【0131】式中、A、B、D、E、G、LおよびMは
互いに独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、シア
ノ、カルボキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシを表すか、或いはそれぞれ炭素数8ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキ
シを表すか、或いは場合によりハロゲン、ヒドロキシ
ル、ニトロまたはシアノにより置換されていてもよい炭
素数6−10のアリールを表し、R1は場合により炭素
数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより置
換されていてもよい炭素数3−12のシクロアルキルを
表し、R2およびR3は同一もしくは相異なり、そして水
素または炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルを表すか、或いはベンジルを表すか、或いは場合に
より炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
により置換されていてもよい炭素数3−12のシクロア
ルキルを表すか、或いはR2およびR3は窒素原子と一緒
になって、式
【0132】
【化36】
【0133】の複素環式環を形成し、ここでR4はそれ
ぞれが場合によりフェニルにより置換されていてもよい
炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまた
はアルケニルを示すか、或いは場合によりハロゲンもし
くはトリフルオロメチルにより置換されていてもよいフ
ェニルを示す、のキノリルメトキシフェニル−アセトア
ミド類およびそれらの塩類。
【0134】2.A、B、D、E、G、LおよびMが互
いに独立して、水素、ヒドロキシル、弗素、塩素、臭
素、カルボキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシを表すか、或いはそれぞれ炭素数6ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキ
シを表すか、或いは場合により弗素、塩素、臭素、ヒド
ロキシル、ニトロまたはシアノにより置換されていても
よいフェニルを表し、R1が場合により炭素数6までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより置換されてい
てもよいシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオク
チルを表し、R2およびR3が同一もしくは相異なり、そ
して水素または炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキルを表すか、或いはベンジルを表すか、或いは
場合により炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルにより置換されていてもよいシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチルまたはシクロオクチルを表すか、或いはR2
よびR3が窒素原子と一緒になって、式
【0135】
【化37】
【0136】の複素環式環を形成し、ここでR4がそれ
ぞれが場合によりフェニルにより置換されていてもよい
炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまた
はアルケニルを示すか、或いは任意に弗素、塩素もしく
はトリフルオロメチルにより置換されていてもよいフェ
ニルを示す、適宜異性体の形態の上記1のキノリルメト
キシフェニル−アセトアミド類およびそれらの塩類。
【0137】3.A、B、D、E、G、LおよびMが互
いに独立して、水素、ヒドロキシル、弗素、塩素、臭素
または炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルまたはアルコキシを表し、R1が場合により炭素数4
までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより置換さ
れていてもよいシクロプロピル、シクロペンチル、シク
ロヘキシルまたはシクロヘプチルを表し、R2およびR3
が同一もしくは相異なり、そして水素または炭素数4ま
での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表すか、或い
はベンジルを表すか、或いは場合により炭素数4までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより置換されてい
てもよいシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを表すか、或
いはR2およびR3が窒素原子と一緒になって、式
【0138】
【化38】
【0139】の複素環式環を形成し、ここでR4がそれ
ぞれが場合によりフェニルにより置換されていてもよい
炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまた
はアルケニルを示すか、或いは場合により弗素、塩素も
しくはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい
フェニルを示す、適宜異性体の形態の上記1のキノリル
メトキシフェニル−アセトアミド類およびそれらの塩
類。
【0140】4.A、B、D、EおよびGが水素を表す
上記1のキノリルメトキシフェニル−アセトアミド類。
【0141】5.治療処置のための上記1のキノリルメ
トキシフェニル−アセトアミド類。
【0142】6.[A]一般式(II)
【0143】
【化39】
【0144】式中、A、B、D、E、G、L、Mおよび
1は上記1に示す意味を有する、の酸類を、例えば酸
ハライド類、無水物類またはイミダゾリド類を経由する
有機溶媒中でのカルボン酸官能基の活性化後に、不活性
溶媒中で、適宜塩基の存在下に、一般式(III)
【0145】
【化40】HNR2′R3′ (III) 式中、R2′およびR3′は上記1に示すR2およびR3
意味を有するが、同時に水素 は表さない、のアミン
類を用いてアミド化するか、またはアンモニア/塩化ア
ンモニウムと反応させるか、或いは[B]一般式(IV)
【0146】
【化41】
【0147】式中、A、B、D、E、G、L、Mおよび
1は上記1に示す意味を有する、のシアノ化合物を酸
類、好適には塩酸と反応させ、そしてR2および/また
はR3が水素を示さない場合には、場合によりアミノ基
のアルキル化も行い、そして場合により置換基A、B、
D、E、G、LおよびMを一般的方法に従い変化させる
ことを特徴とする上記1のキノリルメトキシフェニル−
アセトアミド類の製造方法。
【0148】7.少なくとも1種の上記1のキノリルメ
トキシフェニル−アセトアミドを含有する薬物。
【0149】8.キノリルメトキシフェニル−アセトア
ミド類を、適宜通常の助剤および賦形薬を用いて、適当
な投与形にすることを特徴とする上記7の薬物の製造方
法。
【0150】9.薬物を製造するための上記1のキノリ
ルメトキシフェニル−アセトアミド類の使用。
【0151】10.リューコトリエン合成阻害剤を製造
するための、上記1のキノリルメトキシフェニル−アセ
トアミド類の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/535 ABN 7252−4C (72)発明者 ミヒヤエル・マツケ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・アムリンゲルブツシユ15 (72)発明者 ロマニス・フルフトマン ドイツ連邦共和国デー5000ケルン1・コン ラート−アデナウアー−ウフアー79 (72)発明者 アルミン・ハツエルマン ドイツ連邦共和国デー7750コンスタンツ・ アルターバル3 (72)発明者 ライナー・ミユラー−ペデイングハウス ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシユグ ラートバツハ2・クルトシユタイン22アー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、 A、B、D、E、G、LおよびMは互いに独立して、水
    素、ヒドロキシル、 ハロゲン、シアノ、カルボキシル、ニトロ、トリフルオ
    ロメチル、トリフルオロメトキシを表すか、或いはそれ
    ぞれ炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
    またはアルコキシを表すか、或いは場合によりハロゲ
    ン、ヒドロキシル、ニトロまたはシアノにより置換され
    ていてもよい炭素数6−10のアリールを表し、 R1は場合により炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖
    状のアルキルにより置換されていてもよい炭素数3−1
    2のシクロアルキルを表し、 R2およびR3は同一もしくは相異なり、そして水素また
    は炭素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを
    表すか、或いはベンジルを表すか、或いは場合により炭
    素数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより
    置換されていてもよい炭素数3−12のシクロアルキル
    を表すか、或いはR2およびR3は窒素原子と一緒になっ
    て、式 【化2】 の複素環式環を形成し、ここでR4はそれぞれが場合に
    よりフェニルにより置換されていてもよい炭素数8まで
    の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルケニル
    を表すか、或いは場合によりハロゲンもしくはトリフル
    オロメチルにより置換されていてもよいフェニルを表
    す、で示される適宜異性体の形態のキノリルメトキシフ
    ェニル−アセトアミド類およびそれらの塩類。
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