JP5156584B2 - コンテナ用金型交換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤを成形する際に用いられるコンテナからトレッドモールドを取り外し、取り付けするためのコンテナ用金型交換装置に関する。
従来、タイヤを加硫しながら成型するタイヤ加硫装置に用いる加硫金型として種々の構造のものが知られている。このタイヤ加硫金型の一例として、タイヤの両側面を成型する上下のサイドウォールモールドと、タイヤの周面を成型する周方向に分割された複数のトレッドモールドとを有し、上下のサイドウォールモールドがそれぞれ円板状のトッププレート及びロワープレートに固定され、トレッドモールドがそれぞれ対応するセグメントに取り付けられたものがある。
そして、金型内に生タイヤが配置されると、セグメントの外周側に配置されるジャケットが加硫金型の軸線方向に移動されてセグメント及びトレッドモールドが径方向内方へ移動され、これらモールドが一体化されるとタイヤ内側から加圧されるとともに加硫温度に加熱されてタイヤが成型されるようになっている。
かかる加硫金型は、例えば、生産するタイヤの型式等に対応して段取替えを行うことが必要であり、加硫装置においてコンテナから金型を効率的にかつ安全に交換するための技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
一方、加硫装置から取り外したコンテナについてはトレッドモールド等の交換をともなう場合があるが、トレッドモールドの交換作業の多くは人手による手作業によるところが多い。
図6は、コンテナにおけるトレッドモールドを交換する際のトレッドモールドの取り外しの一例を説明する図である。
まず、加硫装置から取り外したコンテナ100をホイストC1から吊り下げたワイヤC2により持ち上げて所定位置において、図6(A)に示すように、下サイドウォールモールド118及びロワープレート119をコンテナ100から分離する。
次に、図6(B)に示すように、下サイドウォールモールド118及びロワープレート119を分離したコンテナ100のジャケット部117に吊ボルトC3を取り付けてコンテナ100を架台Y1上に置き、トッププレート112にサイドウォールモールド113を取付けている取付ボルト112Aを緩めて上サイドウォールモールド113をトッププレート112から分離する。
このとき、トッププレート112及びセグメント115は、図6(B)、(C)に示すようにガイド116によってジャケット117に対してコンテナ100の軸線方向下方で拡径されている。
次いで、図6(C)に示すように、上サイドウォールモールド113を取外したコンテナ100を架台Y2上に配置する。そして、トレッドモールド114の内方に作業者が入ってトレッドモールド114を支え、その状態で取付ボルト114Aを緩めてセグメント115からトレッドモールド114が取り外される。
特許第3814163号公報
以上のように、加硫装置から取り外したコンテナにおけるトレッドモールド交換作業では、数名の作業者が必要であるうえ重量物であるトレッドモールドを暑熱環境で人手により支えるといった難作業が必要とされている。
一方、暑熱環境での難作業を解消しようとすると、トレッドモールドが常温に冷却するのを待ってからトレッドモールド交換作業を行なうことが挙げられるが、冷却時間に応じて多数のコンテナを準備しなければならないために設備投資費用が増大するうえ冷却中のコンテナを置く広いスペースが必要となり、作業効率が低下するという問題がある。又加硫装置に取付ける場合は昇温する必要がある。
そこで、コンテナにおけるトレッドモールド交換作業を容易かつ効率的に行なうための技術が要請されている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、加硫装置から取り外したコンテナからのトレッドモールドの取り外し、コンテナへのトレッドモールドの取り付けを容易かつ効率的に行なえ、かかる作業における作業負荷の軽減及び安全性の向上が可能なコンテナ用金型交換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1記載の発明は、内周側が形状部とされ、軸線を中心とする周方向に複数に分割されるとともに前記軸線の径方向に拡縮可能とされるトレッドモールドと、前記トレッドモールドの上側に配置される上サイドウォールモールドと、前記トレッドモールドの下側に配置される下サイドウォールモールドと、前記上サイドウォールモールドの上側を支持するトッププレートと、前記トレッドモールドと連結され前記軸線の径方向に相対移動されるセグメントと、前記セグメントの外周側に配置されるジャケットとを備えたコンテナの前記トレッドモールドを交換するためのコンテナ用金型交換装置であって、前記下サイドウォールモールドが取り外された状態の前記コンテナのジャケット部を支持するコンテナ支持体と、前記トレッドモールドの上下側を把持する上下把持部材と、前記上下把持部材の上側把持部材及び下側把持部材のそれぞれを前記トレッドモールドに着脱させる第1駆動手段及び第2駆動手段と、前記上下把持部材を前記径方向に拡縮させる第3駆動手段と、前記上下把持部材と前記コンテナ支持体とを前記軸線方向へ相対移動させる第4駆動手段と、を備えることを特徴とする。
この発明に係るコンテナ用金型交換装置によれば、下サイドウォールモールドを取り外した状態でコンテナをコンテナ支持体に支持させ、第4の駆動手段により上下把持部材を上昇させて、上側把持部材がトレッドモールドの上面より高い位置に、下側把持部材がトレッドモールドの下面より低い位置となるようにする。
そして、第3の駆動手段により上下把持部材を拡径するとともに第1駆動手段及び第2駆動手段を作動させて上下把持部材にトレッドモールドの上下側を把持する。
上下把持部材によりトレッドモールドを把持し、落下、倒れ等が生じない状態でセグメントに対するトレッドモールドの取付状態を(例えば、取付ボルトを緩めて)解除してセグメントからトレッドモールドを取外し可能とする。
その後、トレッドモールドを把持した状態で第3駆動手段を作動して上下把持部材を縮径してセグメントからトレッドモールドを径方向内方に分離し、次いで第4の駆動手段を作動してトレッドモールドを下降する。
また、コンテナのセグメントへのトレッドモールドの取り付けは、上記手順と逆の順番により行なうことができる。
その結果、トレッドモールドを人手により支えることなく容易かつ効率的にトレッドモールドをコンテナから取り外し、取り付けることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のコンテナ用金型交換装置であって、前記セグメントから分離された前記トレッドモールドを支持する金型支持体を有することを特徴とする。
この発明に係るコンテナ用金型交換装置によれば、金型支持体を有しているのでセグメントから分離したトレッドモールドを容易に支持させることができるので、その結果、トレッドモールドの取り外し又は取り付けを容易かつ効率的に行なうことができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のコンテナ用金型交換装置であって、下サイドウォールモールドが取り外された前記コンテナから前記上サイドウォールモールドを取り外すための上サイドウォールモールド取外及び取付手段を有することを特徴とする。
この発明に係るコンテナ用金型交換装置によれば、上サイドウォールモールド取外手段を有していて上サイドウォールモールドを容易かつ効率的に取外すことができるので、トレッドモールドの取り外し又は取り付けを容易かつ効率的に行なうことができる。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3のいずれかに記載のコンテナ用金型交換装置であって、取り外した前記トレッドモールドを前記金型支持体に移動する第1の移動手段を備えることを特徴とする。
この発明に係るコンテナ用金型交換装置によれば、トレッドモールドを金型支持体に移動する第1の移動手段を有しているので、コンテナ支持体と金型支持体との間でトレッドモールドを効率的に移動することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載のコンテナ用金型交換装置であって、前記金型支持体は、取り外されたトレッドモールドを載置する第1の載置部と取り付けるトレッドモールドを載置する第2の載置部と、を備え、前記第1の載置部と前記第2の載置部のいずれか一方を、前記トレッドモールドの受け渡しをする受渡位置に移動する第2の移動手段を有することを特徴とする。
この発明に係るコンテナ用金型交換装置によれば、金型支持体が第1の載置部と第2の載置部とを有していて、第1の載置部と第2の載置部を第2の移動手段により受渡位置に移動するので、取外されたトレッドモールドと取り付けるトレッドモールドとを容易かつ効率的に交換することができる。
この発明に係るコンテナ用金型交換装置によれば、加硫装置から取外した状態のコンテナからのトレッドモールドを取り外し、コンテナへのトレッドモールドの取り付を容易かつ効率的に行なうことが可能とされ、その結果、かかる作業における作業負荷の軽減及び安全性を向上することができる。
また、コンテナに対するトレッドモールドの交換を効率的にすることで、加硫工程におけるコンテナの数量を減らすことができ、設備投資コストを削減することができる。
以下、図1から図5を参照し、この発明の一実施形態について説明する。
図1に示したのは、本発明が対象とするコンテナの一例を示す図であり、符号1はコンテナを示している。
コンテナ1は、コンテナ1の外側に配置されるジャケット17と、上部に配置されるトッププレート12と、上サイドウォールモールド13と、周方向に配置される複数のトレッドモールド14と、トレッドモールド14が取付けられるセグメント15と、セグメント15を支持しセグメント15を軸線Oと交差する方向に移動可能とするガイド16と、下サイドウォールモールド18と、ロワープレート19とを有している。
上サイドウォールモールド13及び下サイドウォールモールド18はそれぞれ環状に形成されており、上サイドウォールモールド13及び下サイドウォールモールド18は、それぞれトッププレート12及びロワープレート19に支持されている。
上サイドウォールモールド13及び下サイドウォールモールド18によってタイヤの両側面が成型され、トレッドモールド14によってタイヤの周面が成型されるようになっている。
トレッドモールド14は、内周側が形状部とされ軸線Oを中心とする周方向に放射状に複数(この実施形態においては7分割)に分割されるとともにセグメント15及び下方へ向かうにしたがって軸線Oに対して径方向外方に傾斜するガイド16を介してジャケット17に接続され、ガイド16に沿って軸線O方向及び径方向に拡縮可能とされている。
また、トレッドモールド14の上下面の内周側には係合凹部が形成されている。
かかる構成により、ジャケット17が上昇されると、セグメント15とともにトレッドモールド14が径方向外方へ移動し、ジャケット17が下降されると、セグメント15とともにトレッドモールド14が径方向内方へ移動するようになっている。
トレッドモールド14が径方向外方へ位置し、トッププレート12が上方へ持ち上げられた状態にて、生タイヤのコンテナ1への配置及び成型後タイヤの取り出しが行われるようになっている。
図2から図4は、この発明の一実施形態に係るコンテナ用金型交換装置2を示す図である。
コンテナ用金型交換装置2は、コンテナ支持体20と、トレッドモールド交換機構30と、金型支持体40と、上サイドウォールモールド交換機構50と、第1の移動手段60とを備えている。
コンテナ支持体20は、支持架台21と支持架台21の上部に配置された金型受部材22とを備え、コンテナ1のジャケット17をトレッドモールド14が下降してガイド16により拡径された状態で保持することができるようになっている。
トレッドモールド交換機構30は、トレッドモールド14を支持した状態で又はトレッドモールド14を引き取るために上下方向及び第1の移動手段により金型交換ステーションST1及び受渡ステーションST0まで移動可能とされ、受渡ステーションST0は金型支持体40と共用するように構成されている。
トレッドモールド交換機構30は、上下把持部材31と、クランプシリンダ(第1駆動手段)34と、トレッドモールド把持部昇降シリンダ(第2駆動手段、第4駆動手段)39と、把持部材拡縮シリンダ(第3駆動手段)35と、リンクプレート36と、リンク36Aとを備え、上下把持部材31は上側把持部材31Aと、下側把持部材31Bとを有している。
上側把持部材31A、下側把持部材31Bは、トレッドモールド14と対向する側の面の内周側にトレッドモールドの上下面の内周側に形成された係合凹部に嵌挿可能な係合凸部が形成されている。
上側把持部材31A、下側把持部材31Bは、リンクプレート36及びリンク36A、リンク部材35A、同調ロッド35Bを介して把持部材拡縮シリンダ35と接続され、把持部材拡縮シリンダ35がリンクプレート36を矢印T方向に回転させるとリンク36Aにより支持プレート31Aがガイド36Gに沿って前進し、把持部材拡縮シリンダ35がリンクプレート36を矢印R方向に回転させるとリンク36Aにより支持プレート31Aが後退するように構成されている。
なお、トレッドモールド把持部昇降シリンダ39は、上下把持部材31を床面に対して昇降する機能を有している。
金型支持体40は、金型台車41を有しており、金型台車41には、それぞれトレッドモールド14が配置可能とされ環状穴からなる第1の載置部42と、第2の載置部45とが形成されており、交換されたトレッドモールド14を受け入れるとともにこれから交換するトレッドモールド14を保持可能とされていている。
また、第1の載置部42及び第2の載置部45は、環状穴の外周にトレッドモールド14の下側面の縁部を支持する支持プレート43がそれぞれのトレッドモールド片に対応して放射状に配置され、その内周上側面にはトレッドモールド14を安定して保持するための受部材44が配置されている。
その結果、支持プレート43に載置されたトレッドモールド14が転倒することが抑制可能とされている。
また、金型台車41は、架台46に配置された軌道48に載置される車輪47により移動可能に支持されるとともに図示しない第2の移動手段により矢印W1、W2方向に移動可能とされており、第1の載置部42が待機ステーションST12と受渡ステーションST0との間を、第2の載置部45が受渡ステーションST0と待機ステーションST11の間を移動可能とされている。
上サイドウォールモールド交換機構50は、上サイドウォールモールド受部51と、昇降シリンダ52とを備え、上サイドウォールモールド受部51には上サイドウォールモールド13の下部を安定して保持するために上サイドウォールモールド13の形状部と相補的に形成された受部材54が形成されており、上サイドウォールモールド受部51は昇降シリンダ52により昇降して金型交換ステーションST1においてコンテナ1の上サイドウォールモールド13を取り付け、取り外し可能とされている。
第1の移動手段60は、例えば、軌道上をモータ、アクチュエータ等の周知の駆動源により構成されており、トレッドモールド交換機構30及び上サイドウォールモールド交換機構50を矢印V1、V2方向に移動可能とし、トレッドモールド交換機構30を受渡ステーションST0と金型交換ステーションST1の間で、上サイドウォールモールド交換機構50を金型交換ステーションST1と待機ステーションST2の間で移動可能とされている。
〔上下把持部材によるトレッドモールドを交換する場合の手順〕
次に、コンテナ用金型交換装置2を構成する上下把持部材31の作用について説明する。
図5は、コンテナ用金型交換装置2において、上下把持部材31によりトレッドモールド14を交換する場合の手順を示す図である。
なお、図5は、コンテナ1が下サイドウォールモールド18及びロワープレート19を取り外されてコンテナ支持体20に載置、支持された状態のトレッドモールド14と、上下把持部材31がトレッドモールド把持部昇降シリンダ39により上昇されて上下把持部材31の上側把持部材31Aがトレッドモールドの上面より高い位置に、下側把持部材31Bがトレッドモールドの下面より低い位置に位置し、トレッドモールド14を把持可能な所定高さである場合を示している。
まず、図5(A)に示すように、把持部材拡縮シリンダ35によりリンクプレート36Aを矢印T方向に回転させることでリンク36B、37Bを介して上側把持部材31A及び下側把持部材31Bを径方向外方に前進させる。
このとき、上側把持部材31A及び下側把持部材31B先端部の係合凸部がトレッドモールド14の係合凹部と対応する位置まで前進させる。
次に、図5(B)に示すように、クランプシリンダ34が上側把持部材31Aを下降させるとともに、トレッドモールド把持部昇降シリンダ39が下側把持部材31Bを上昇させる。
その結果、図5(C)に示すように、上側把持部材31A及び下側把持部材31Bによりトレッドモールド14の上下側の面が把持されるとともに、トレッドモールド14の係合凹部には上下把持部材の係合凸部が嵌挿される。
この状態でトレッドモールド14は安定した状態で把持されているので、セグメント15とトレッドモールド14とを連結する取付ボルト14Aを緩めてトレッドモールド14をセグメント15から分離可能とされる。
次いで、図5(D)に示すように、把持部材拡縮シリンダ35によりリンクプレート36Aを矢印R方向に回転させることでリンク36B、37Bを介して上側把持部材31A及び下側把持部材31Bを径方向内方に後退させる。
その結果、トレッドモールド14は上側把持部材31A及び下側把持部材31Bに把持された状態で、セグメント15から分離される。
分離したトレッドモールド14は、第1の移動手段60で受渡ステーションST0まで移動可能な高さまでトレッドモールド把持部昇降シリンダ39により下降する。
上記手順によりトレッドモールド14をセグメント15から取外すことができる。
なお、セグメント15へのトレッドモールド14の取り付けは、取り外す場合と逆の手順により行なう。
トレッドモールド14をコンテナ1から取り外して交換する場合の手順について説明する。
1)まず、従来の場合と同様に、下サイドウォールモールド18及びロワープレート19をホイスト等により取り外す。
2)下サイドウォールモールド18及びロワープレート19を取り外したコンテナ1をコンテナ支持体20に載置する。このとき、トレッドモールド14はガイド16によって下方に拡径した状態となる。
3)上サイドウォールモールド交換機構50が金型交換ステーションST1に移動して上サイドウォールモールド受部51が昇降シリンダ52により上昇し、上サイドウォールモールド13の下部を上サイドウォールモールド受部51の受部材54で受ける。
4)人手によって、トッププレート12の上方から上サイドウォールモールド13がトッププレート12から分離可能な状態になるまで取付ボルト12Aを緩める。
5)昇降シリンダ52を下降させて上サイドウォールモールド受部51を所定位置まで下降する。
6)トレッドモールド交換機構30を金型交換ステーションST1に移動して、上下把持部材31をトレッドモールド14が把持可能な位置までトレッドモールド把持部昇降シリンダ39により上昇させる。
7)上下把持部材31によりトレッドモールド14を取り外す。このときの手順は、前述の「上下把持部材によるトレッドモールドを交換する場合の手順」に示すとおりである。
8)トレッドモールド14を下降したら、上下把持部材31が把持したままトレッドモールド14を金型入換ステーションST0に移動させて上昇する。このとき、金型入換ステーションST0には金型支持体40の第1の載置部42が位置している。
9)トレッドモールド交換機構30の上下把持部材31をトレッドモールド14が第1の載置部42に移載可能な位置までトレッドモールド把持部昇降シリンダ39により上昇させる。
10)トレッドモールド14を第1の載置部42に移載し、移載が終了したら上下把持部材31を下降する。このときの手順は、「上下把持部材によるトレッドモールドを交換する場合の手順」の逆の手順により行なう。
11)金型支持体40の第2の載置部45を図示しない第2の移動手段により金型入換ステーションST0に移動する。
12)上下把持部材31を上昇して、これから交換するトレッドモールド14を受け取り、上下把持部材31を下降する。この場合の手順も、「上下把持部材によるトレッドモールドを交換する場合の手順」に示すとおりである。
13)トレッドモールド14を把持した状態で、第1の移動手段60が上下把持部材31を金型交換ステーションST1に移動する。
14)その後、「上下把持部材によるトレッドモールドを交換する場合の手順」の逆の手順によりトレッドモールド14をコンテナ1に取付ける。
15)その後、上サイドウォールモールド交換機構50により上サイドウォールモールド13をトッププレート12に取り付ける。
コンテナ用金型交換装置2によれば、トレッドモールド14を容易かつ効率的にコンテナ1のセグメント15から取り外し、又はセグメント15に取り付けることができる。
その結果、人手によりトレッドモールド14を支えることなくトレッドモールド14を交換することができるのでトレッドモールド交換作業における難作業を軽減することができる。
トレッドモールド交換時間が短縮されることで、トレッドモールド14に対して小さな追加工をすることによりコンテナ1を共通化して設備投資を抑制することができる。
また、トレッドモールド14を容易かつ効率的に交換することができるので、クレーンやホイスト作業を低減することができる。
人手による作業を低減して省力化を実現することができる。
また、コンテナ用金型交換装置2によれば、金型支持体40を有しているのでセグメント15から分離したトレッドモールド14を安定した状態で容易に金型支持体40に受渡し、及び交換するトレッドモールド14を受け取ることが可能とされるのでトレッドモールド14の交換を効率的に行なうことができる。
また、上サイドウォールモールド交換機構50を有しているので上サイドウォールモールド13を容易かつ効率的に取り外すことができ、その結果、上下把持部材31がトレッドモールド14を容易かつ効率的に取り外し、取り付けることができる。
また、トレッドモールド14を金型支持体40に移動するための第1の移動手段60を有しているので、コンテナ支持体20と金型支持体40との間でトレッドモールド14を効率的に移動することができる。
また、金型支持体40が第1の載置部42と第2の載置部45とを有していて、第1の載置部42と第2の載置部45が第2の移動手段(図示せず)により受渡ステーションST0に移動可能とされているので、取り外したトレッドモールド14と取り付けるトレッドモールド14とを容易かつ効率的に交換することができる。
第2の移動手段としては、モータ、アクチュエータ等の周知の駆動源を用いることができる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、上側把持部材31A及び下側把持部材31Bそれぞれの先端部にトレッドモールド14の上側面及び下側面の内周側に形成された係合凹部と係合して安定して把持するための係合凸部が形成されている場合について説明したが、トレッドモールド14を安定して把持可能であれば、これら係合凸部のいずれか一方又は双方を省略してもよい。
また、上記実施の形態においては、第4駆動手段を構成する昇降シリンダ39が下側把持部材31Bを昇降する第2駆動手段と共用とされている場合について説明したが、第2駆動手段を第4駆動手段と独立した構成とするかどうかは任意に設定できる事項である。
また、上記実施の形態においては、第1駆動手段から第4駆動手段がシリンダにより構成されている場合について説明したが、これらシリンダの一部又は全部を、シリンダに代えて、例えば、シリンダ以外の直動アクチュエータ、モータ、エアモータ等、又はこれらとリンク機構等を組み合わせた構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、コンテナ用金型交換装置2が金型支持体40及び上サイドウォールモールド取外手段50を有する場合について説明したが、コンテナ用金型交換装置2が金型支持体40と上サイドウォールモールド取外手段50のいずれか一方又は双方を有しない構成としてもよい。
本発明に係るコンテナ用金型交換装置が対象とするコンテナの概略構成を示す図であり、(A)は平面視した一部断面図を、(B)は縦断面図を示している。 本発明の一実施形態に係るコンテナ用金型交換装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るコンテナ用金型交換装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るトレッドモールド交換部材の概略構成を示す図であり、(A)は平面図を、(B)は一部縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る上下把持部材の作用を説明する図である。 従来方法におけるコンテナからトレッドモールドを取外す場合の手順を説明する図である。
符号の説明
O 軸線
1 コンテナ
2 コンテナ用金型交換装置
13 上サイドウォールモールド
14 トレッドモールド
15 セグメント
17 ジャケット
18 下サイドウォールモールド
20 コンテナ支持体
31 上下把持部材
31A 上側把持部材
31B 下側把持部材
34 クランプシリンダ(第1駆動手段)
35 把持部材拡縮シリンダ(第3駆動手段)
39 トレッドモールド把持部昇降シリンダ(第2駆動手段、第4駆動手段)
40 金型支持体
42 第1の載置部
45 第2の載置部
50 上サイドウォールモールド交換機構(上サイドウォールモールド取外手段)
60 第1の移動手段
ST0 受渡ステーション(受渡位置)

Claims (5)

  1. タイヤ成型用金型で内周側が形状部とされ、軸線を中心とする周方向に複数に分割されるとともに前記軸線の径方向に拡縮可能とされるトレッドモールドと、
    前記トレッドモールドの上側に配置される上サイドウォールモールドと、
    前記トレッドモールドの下側に配置される下サイドウォールモールドと、
    前記上サイドウォールモールドの上側を支持するトッププレートと、
    前記トレッドモールドと連結され、前記軸線の径方向に相対移動されるセグメントと、
    前記セグメントの外周側に配置されるジャケットと、を備えたコンテナの前記トレッドモールドを交換するためのコンテナ用金型交換装置であって、
    前記下サイドウォールモールドが取り外された状態の前記コンテナのジャケット部を支持するコンテナ支持体と、
    前記トレッドモールドの上下側を把持する上下把持部材と、
    前記上下把持部材の上側把持部材及び下側把持部材のそれぞれを前記トレッドモールドに着脱させる第1駆動手段及び第2駆動手段と、
    前記上下把持部材を前記径方向に拡縮させる第3駆動手段と、
    前記上下把持部材と前記コンテナ支持体とを前記軸線方向へ相対移動させる第4駆動手段と、を備えることを特徴とするコンテナ用金型交換装置。
  2. 請求項1に記載のコンテナ用金型交換装置であって、
    前記セグメントから分離された前記トレッドモールドを支持する金型支持体を有することを特徴とするコンテナ用金型交換装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコンテナ用金型交換装置であって、
    下サイドウォールモールドが取り外された前記コンテナから前記上サイドウォールモールドを取り外すための上サイドウォールモールド取外及び取付手段を有することを特徴とするコンテナ用金型交換装置。
  4. 請求項2又は請求項3のいずれかに記載のコンテナ用金型交換装置であって、
    取り外した前記トレッドモールドを前記金型支持体に移動する第1の移動手段を備えることを特徴とするコンテナ用金型交換装置。
  5. 請求項4に記載のコンテナ用金型交換装置であって、
    前記金型支持体は、取り外されたトレッドモールドを載置する第1の載置部と取り付けるトレッドモールドを載置する第2の載置部と、を備え、
    前記第1の載置部と前記第2の載置部のいずれか一方を、前記トレッドモールドの受け渡しをする受渡位置に移動する第2の移動手段を有することを特徴とするコンテナ用金型交換装置。
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