JP2000280253A - 金型交換装置及びこの装置と金型との組合せ体並びに金型交換方法 - Google Patents

金型交換装置及びこの装置と金型との組合せ体並びに金型交換方法

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JP2000280253A JP11094916A JP9491699A JP2000280253A JP 2000280253 A JP2000280253 A JP 2000280253A JP 11094916 A JP11094916 A JP 11094916A JP 9491699 A JP9491699 A JP 9491699A JP 2000280253 A JP2000280253 A JP 2000280253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成を有し、円滑に短時間で正確な位
置決めの下に金型を加硫機に移載し加硫機の金型を取出
す、金型交換装置及び該装置と金型との組合せ体並びに
金型交換方法を提供する。 【解決手段】 金型の移載高さを調整する手段と金型の
加硫機に対する位置決め手段とを有する金型交換装置。
該装置と割りモールドとの組合せ体で、金型本体の分割
金型エレメントとコンテナのセグメントそれぞれがロッ
ク用部材を有する。位置決め手段で金型を加硫機に位置
決めし、移載高さ調整手段でコンベヤを加硫機下方部に
橋掛けして、コンベヤを介し加硫機に金型を、加硫機か
ら金型をそれぞれ移載する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金型交換装置及
びこの装置と金型との組合せ体並びに金型交換方法に関
し、特に、空気入りタイヤの加硫成型用金型の加硫機に
対する交換装置と、この装置を用いた加硫機に対する金
型交換方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤ(以下タイヤという)生
産の最終段階に近い加硫成型工程では、前段の成型工程
にて、一般化している頻繁なサイズ切替乃至種類切替に
対応しなければならない。これら成型サイズ切替乃至成
型種類切替に合わせ、それまで加硫機に取付けていたタ
イヤ加硫成型用旧金型を新金型と交換する必要が生じる
ケースが殆ど全てである。
【0003】タイヤの加硫成型用金型は相当な重量物で
あり、よって、この種の金型を加硫機に取付けるにも、
また、加硫機に取付けている旧金型を別の新金型に交換
するにしても、取扱いや作業は容易ではない。このこと
は、金型が二つ割り合わせモールドの場合にも当てはま
るが、合わせモールドに比し、より一層構造が複雑な割
りモールドの場合が深刻である。なぜなら、割りモール
ドは、円周方向に多数個に分割したトレッド部形成用金
型エレメントを有するからである。
【0004】すなわち、新旧金型の搬送にはフォークリ
フトを使用し、加硫機からの旧金型の取出及び加硫機へ
の新金型の装填にはホイストやクレーンを使用するのが
一般である。しかし、これらの作業は、人手と多くの時
間とを要し、加硫生産性を低下させ、さらに、長時間に
及ぶ高温内作業が余儀なくされるなど、多くの問題を含
む。
【0005】そこで、重量物の金型交換における自動化
及び省力化を目指し、特開平5−229643号公報
(その一)では、複数台の低圧鋳造機のごとき成型機に
対する上下金型の交換装置に関し、成形機の前をガイド
手段に沿って走行可能な親台車に子台車を搭載し、上下
金型を載せた子台車が、親台車に回動自在に取付けた連
結部材と、成型機に固定した被連結部材との連結体上を
走行して、成型機のベース上に乗り移る交換装置を開示
している。
【0006】また、タイヤ加硫機における上下金型交換
台車に関し、特開平6−315938号公報(その二)
は、多数の加硫機に沿い自走可能な台車と、該台車上に
設けた、加硫機に向かいスライド可能なスライド台車
と、該スライド台車上の旋回台とで構成し、金型を搭載
したスライド台車が、旋回台上のレ−ルと加硫機内のレ
ールとの接続レール上を往復スライド移動する金型交換
台車を開示している。
【0007】また、加硫機から取出した使用済金型を金
型置場に戻し、金型置場から選択し取出した次使用金型
を加硫機に装填する金型交換装置に関し、特開平10−
6345号公報(その三)では、上下一対の金型載置台
と、これら一対の載置台の昇降手段と、これら載置台を
加硫機に接近離隔させる手段としてのリフタとで構成
し、リフタにより載置台を交換位置まで移動させる金型
交換装置を開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】まず前記公報その一が
開示する上下金型の交換装置は、親台車及び連結部材と
被連結部材との連結体上それぞれの走行面と、複数台乃
至多数台の成型機の複数乃至多数の走行面とを、相互に
同一水平面上に位置させることは実際上、不可能と言え
る。どうしても3者の走行面に不揃いが生じ、このこと
は、重量物である上下金型の円滑なベース上への乗り移
り及び子台車への乗り移りに支障をきたす。また、ベー
ス上での金型の位置決めが不十分であり、これは、特に
精密な位置決めが高品質の最終決め手となるタイヤ加硫
成型用金型移載の場合に問題となる。
【0009】次に、前記公報その二が開示する上下金型
交換台車も、スライド台車を往復スライド移動させるた
めのレールを加硫機内に設ける必要があり、加硫機の大
幅改造を必要とする点に難点を有する。また、位置決め
手段は、スライド台車の加硫機に対する位置決めであ
り、必ずしも金型の加硫機に対する位置決めではなく、
正確な心出とは言えず、問題が残る。
【0010】最後に、前記公報その三が開示する金型交
換装置は、前2者と対比して、加硫機の改造を必要とせ
ず現行の加硫機をそのまま使用することができる点、か
つ、円滑な金型交換が可能である点で、優れた金型交換
装置である。しかし、金型自体の正確な位置決めに関し
ては、加硫機に対する金型交換装置の位置決めに止まる
ため改良を要する。さらに、装置の構成が複雑であり、
従って高価となると共に交換動作に時間を要する点も合
わせ改善するのが良い。
【0011】前記公報その一〜その三を通じて、金型が
割りモールドの場合、容易に素早く加硫機から使用済金
型を取出し、そして正確さを加えて次使用金型を加硫機
に移載する金型交換装置としての機能が不十分である。
なぜなら、割りモールドは、タイヤの加硫形付けに直接
係わる金型本体と、金型本体を包み込むコンテナとの2
種金型から構成しているからである。
【0012】金型本体は、タイヤのトレッド部形成を行
う多数個の放射方向分割金型エレメントと、上部サイド
モールド及び下部サイドモールドとを有する。一方、コ
ンテナは、多数個の金型エレメントを放射方向外側に移
動分散させる働きと、多数個の金型エレメントを放射方
向内側に移動させて集合体とする働きとをなす。従っ
て、二つ割り合わせモールドに比し、割りモールドはよ
り複雑な構成を有するので、割りモールドの容易かつ正
確な移載はより困難となる。
【0013】従って、この発明の請求項1〜9に記載し
た発明は、加硫機に対する金型の精密な心出位置決めが
可能であり、かつ、加硫機への金型移載及び加硫機から
の金型取出しが円滑簡便であり、かつ移載時間及び取出
し時間を最短に短縮して金型交換効率を向上させること
が可能な簡単な構成を有する金型交換装置を提供するこ
とを目的その一とする。
【0014】また、請求項10に記載した発明は、割り
モールドを請求項1〜9に記載した発明と組合せて、割
りモールドの装填及び交換、特に金型本体の装填及び交
換を、円滑容易に短時間で、かつ正確な位置決めの下で
実施可能な割りモールドと金型交換装置との組合せ体を
提供することを目的その二とする。
【0015】また、請求項11〜16に記載した発明
は、請求項1〜請求項10に記載した発明の金型交換装
置又は割りモールドと金型交換装置とを用いて、前記目
的その一及び目的その二に沿い、金型の加硫機内への装
填移載及び金型の加硫機からの取出し移載を確実に達成
し得る金型交換方法を提供することを目的その三とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的その一を達成す
るため、この発明の請求項1に記載した発明は、加硫機
外の金型を加硫機内に移載し、加硫機内の金型を外部に
取出す移載手段と、該移載手段を支持する台とを備える
金型交換装置において、移載手段は、金型の移載高さを
調整する高さ調整手段と、金型の加硫機に対する位置決
め手段とを有することを特徴とする金型交換装置であ
る。
【0017】請求項1に記載した発明に関し、好適に
は、請求項2に記載した発明のように、移載手段は、そ
の支持台と連結するボディと、該ボディに固着する第一
のコンベヤと、該第一のコンベヤとのボディ上併置位置
と加硫機内との間を往復移動自在な第二のコンベヤとを
備える。
【0018】請求項1、2に記載した発明に関し、好適
には、請求項3に記載した発明のように、移載手段は、
第一のコンベヤと第二のコンベヤとに載る移動可能な金
型載置プレートを有する。
【0019】請求項1〜3に記載した発明に関し、好適
には、請求項4に記載した発明のように、移載手段は、
金型載置プレートをボディと加硫機内との間で往復移動
させる駆動装置を有する。
【0020】請求項1〜4に記載した発明に関し、好適
には、請求項5に記載した発明のように、高さ調整手段
は、駆動モータと、該モータの駆動により昇降動作を行
うジャッキとを有し、該ジャッキ上端を移載手段のボデ
ィに連結して成る。
【0021】請求項5に記載した発明に関し、好適に
は、請求項6に記載した発明のように、高さ調整手段の
ジャッキは、第二のコンベヤの往復移動から加硫機との
当接に至る高さの差と、複数台の加硫機の金型取付け高
さの差との和に見合う昇降ストロークを有する。
【0022】請求項1〜6に記載した発明に関し、好適
には、請求項7に記載した発明のように、位置決め手段
は、金型載置プレート上面中央の金型位置決め用レジス
タと、金型載置プレートの加硫機側端縁の複数箇所のノ
ッチと、該ノッチそれぞれと嵌まり合う複数個の加硫機
奥側位置決め部材とを有する。
【0023】請求項7に記載した発明の代案としては、
請求項8に記載した発明のように、位置決め手段は、金
型載置プレート上面中央の金型位置決め用レジスタと、
金型の加硫機側外周面に設けた複数箇所のノッチと、該
ノッチそれぞれと嵌まり合う複数個の加硫機奥側位置決
め部材とを有する。
【0024】請求項7又は8に記載した発明に関し、好
適には、請求項9に記載した発明のように、各加硫機奥
側位置決め部材は、加硫機の下部ホルダの同一円周上に
位置する。
【0025】前記目的その二を達成するため、この発明
の請求項10に記載した発明は、請求項1〜9のいずれ
か一項に記載した金型交換装置と、タイヤ加硫用金型本
体と、該金型本体を稼働状態及び非稼働状態とする加硫
機側コンテナとを有する割りモールドとの組合せ体にお
いて、金型本体は、円周方向に分割面をもつ多数個のト
レッド部形成用金型エレメントと、上部及び下部それぞ
れのサイドモールドとを有し、コンテナは、多数個のセ
グメントと、各セグメントを放射方向内外に移動させ
る、昇降自在なコンテナリングと、上部ホルダ及び下部
ホルダとを有し、各金型エレメントは一方のロック用部
材を有し、各セグメントは一方のロック用部材とロック
係合する他方のロック用部材を有し、これら両ロック用
部材を相対移動させる手段を備え、該手段の適用によ
り、両ロック用部材相互のロック係合及びロック解除を
可能とする構成を有することを特徴とする、金型と金型
交換装置との組合せ体である。
【0026】前記目的その三を達成する上で、まず、金
型交換装置から加硫機へ金型を移載するため、この発明
の請求項11に記載した発明は、請求項1〜9のいずれ
か一項に記載した金型交換装置又は請求項10に記載し
た金型と金型交換装置との組合せ体を用いて、移載手段
上の金型を加硫機に移載するに当り、移載手段の第二の
コンベヤを加硫機下方部の上方に前進移動させ、高さ調
整手段の下方駆動により、第二のコンベヤを加硫機下方
部に当接させ、これに続き、金型を載置するプレートを
第一のコンベヤから第二のコンベヤへ向け前進移動さ
せ、位置決め手段により、金型を加硫機に対し位置決め
した後、金型を加硫機内に移載することを特徴とする加
硫機への金型移載方法である。
【0027】請求項11に記載した発明を実施するに際
し、好適には、請求項12に記載した発明のように、加
硫機の上方に位置する昇降自在な吊り上げ手段により、
加硫機に対し位置決めした金型を、相互に心合わせの下
で上方へ吊り上げ、この吊り上げ状態下で、高さ調整手
段の上方駆動の後、プレートと第二のコンベヤとを支持
台に向け後退移動させ、その後、吊り上げ手段を下降さ
せて金型を加硫機内に載置する。
【0028】請求項12に記載した発明を割りモールド
に適用するときは、請求項13に記載した発明のよう
に、加硫機上部に連結したコンテナリングと、該コンテ
ナリングの下降完了に伴い、金型の各エレメントと相互
にロック係合する各セグメントとを吊り上げ手段に用い
る。
【0029】前記目的その三を達成する上で、次に、加
硫機から金型交換装置へ金型を取出し移載するため、こ
の発明の請求項14に記載した発明は、請求項1〜9の
いずれか一項に記載した金型交換装置又は請求項10に
記載した金型と金型交換装置との組合せ体を用いて、加
硫機内の金型を移載手段上に移載するに当り、加硫機上
方に位置する昇降自在な吊り上げ手段により金型を上方
へ吊り上げ、次いで、移載手段の第二のコンベヤとプレ
ートとを加硫機下方部上方に前進移動させ、高さ調整手
段の下方駆動により、第二のコンベヤを加硫機下方部に
当接させ、その後、吊り上げ手段を下降させて金型をプ
レート上に載置し、引き続き、金型を載置するプレート
と第二のコンベヤとをこの順に加硫機から後退移動させ
ることを特徴とする加硫機からの金型取出し方法であ
る。
【0030】請求項14に記載した発明を割りモールド
に適用するときは、請求項15に記載した発明のよう
に、加硫機上部に連結したコンテナリングと、各金型エ
レメントと相互にロック係合する各セグメントとを吊り
上げ手段に用い、吊り上げ手段の下降完了に伴い、各金
型エレメントと各セグメントとのロック係合を解除させ
る手段を備える金型載置プレートを用いて、金型とセグ
メントとを切り離す。
【0031】また、前記目的その三に沿い、加硫機に対
し金型交換を行うに当り、この発明の請求項16に記載
した発明は、請求項12又は13に記載した金型移載方
法と、請求項14又は15に記載した金型取出し方法と
を交互に用いて、加硫機内の使用済金型を次使用金型に
交換することを特徴とする金型交換方法である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図18に基づき説明する。まず、金型交換装置につ
き説明する。図1は、金型及び金型交換装置と加硫機下
方部との要部側面図であり、図2は、移載装置と加硫機
下方部の下部ホルダとの平面図であり、図3は、図2に
示すIII − III線に沿う移載装置の正面図であり、図4
は、第二のコンベヤ前進移動前の移載装置の側面図であ
り、図5は、第二のコンベヤ前進移動後の移載装置の側
面図であり、図6は、第二のコンベヤと金型載置プレー
トとの前進移動後の平面図である。
【0033】図1において、金型交換装置1は、移載手
段(以下移載装置という)2と、移載装置2を支持する
台3とを備える。金型交換装置1は、加硫機4(下方部
のみ示す)の前方(作業側)に位置し、好適には、横並
びに配置した複数台の加硫機4から所定距離隔てて付設
した軌道に案内させて移動可能とする。金型交換装置1
は、移載装置2上に載置した金型5を加硫機4内に移載
し、かつ、加硫機4内に位置する金型(図示省略)5を
外部の移載装置2上に取出し移載する動作を行う。
【0034】移載装置2上の金型5は、常時、加硫機4
の移載位置近傍高さ、例えば床面Fからの高さに位置さ
せる。このことは、横並びに配置した複数台の加硫機4
相互間で、加硫機4の下方部高さに差が多少なりとも存
在するためにとる合理的手段である。そのため、移載装
置2は、金型5の移載高さを僅かな範囲内で調整する高
さ調整手段6(詳細後述)を備える。
【0035】この高さ調整手段6を備えることで、余分
な昇降動作と余分な動作時間とを伴わずに、金型5を加
硫機4下方部の上、図示例では下部ホルダ7(断面で示
す)の上に効率良く移載することができ、かつ、金型5
を加硫機4下方部から移載装置2上に効率良く取出すこ
とができる。
【0036】また、移載装置2は、金型5の加硫機4下
方部に対する位置決め手段(詳細後述)を備える。金型
5は相当の重量物であるから、一旦加硫機内に載置した
金型5に更めて心出しを施すのは載置時間の空費と、加
硫機の不稼働時間の延長とをもたらすが、これらは、位
置決め手段により排除することができる。
【0037】以上述べた金型交換装置1によれば、移載
装置2上の金型5を加硫機4下方部に移載するに際し、
また、金型5を加硫機4下方部から取出し、移載装置2
上に移載するに際し、これら移載・取出移載の作業性が
向上し、同時に作業時間を大幅に短縮することができ
る。なお、支持台3は軌道に案内される移動手段付き台
車、例えば車輪8付き台車が好ましい。
【0038】以下、移載装置2について詳述する。図2
〜図6において、移載装置2は、その支持台3と連結す
るボディ10と、ボディ10に固着する一対の第一のコ
ンベヤ11と、第二のコンベヤ12とを備える。コンベ
ヤ12は、一対のコンベヤ11の内側に位置し、コンベ
ヤ11とのボディ10上併置位置と加硫機4の下部ホル
ダ7との間を往復移動自在とする。各コンベヤ11、1
2は互いに平行である。なお、図示例のコンベヤ12は
一対の2個で組をなすが、1個以上で構成することがで
きる。
【0039】各コンベヤ11、12は、金型5のような
重量物の移動に適合したものであれば形式にこだわる必
要はなく、図示例では、最も一般的なローラコンベヤで
ある。各コンベヤ11、12のローラ上縁は同一水平面
内に存在する。コンベヤ12は、モータ14の稼働によ
り両端矢印X方向に往復移動させる。図2のコンベヤ1
2は後退移動完了位置にあることを示し、図5及び図6
のコンベヤ12は前進移動完了位置にあることを示す。
【0040】コンベヤ12の往復移動には、図示するよ
うに、各コンベヤ12毎に、1台のモータ14の回転軸
先端のピニオン15に噛み合うラック16と、ラック1
6に固着したチェーン17と、チェーン17の移動方向
を転向する一対のスプロケット18との組合わせ機構を
用いるのも一方法である。その他、アクチュエータ機構
などを使用しても良く、往復移動手段に機構のいかんを
問わない。
【0041】また、移載装置2は、後退完了位置におけ
る一対のコンベヤ12と、一対のコンベヤ11とに移動
自在に載るプレート20を有する。図2〜図6では、説
明の便宜上プレート20を二点鎖線で示す。図1に示す
ように、プレート20は金型5を直接載置し、図2に示
すように、プレート20は、その上面中央に金型5の位
置決め用レジスタ21を備える。レジスタ21は金型5
の最内周面に沿う外周面を有する。
【0042】プレート20は往復移動部材22に簡単に
着脱自在に取付ける。この取付けは、往復移動部材22
の前進方向先端部側に設けた円筒状突起部23の外周面
にレジスタ21の内周面を嵌め合わせるだけで済む。プ
レート20の下面と往復移動部材22の上面との間に隙
間を設け、これによりプレート20は自重でコンベヤ1
1、12のローラ上端縁に押圧接触する。必要に応じ
て、プレート20を往復移動部材22にねじ締結しても
良い。
【0043】先のコンベヤ12と同様に、往復移動部材
22は、両端矢印X方向に往復移動させるための駆動装
置を有する。この駆動装置は、1台のモータ24、2個
のピニオン25−1、25−2、ラック26、チェーン
27及び一対のスプロケット(図示省略)の組合わせ機
構になる。その他、駆動装置にアクチュエータ機構など
を適用しても良く、機構のいかんを問わない。レジスタ
21と円筒状突起部23との嵌め合いにより、プレート
20は、ボディ10と加硫機4の下部ホルダ7との間で
往復移動可能となる(図2及び図6参照)。
【0044】移載装置2が備える高さ調整手段6は、図
1を参照し、電動モータ30と、モータ30の回転軸に
連結するロッド31と、ロッド31の回転駆動により昇
降動作を行うジャッキ32を有する。ジャッキ32の上
端はボディ10の下部に連結する。ただし、モータ30
の配置と、重量物の金型5の安定支持とを考慮し、図示
のように、少なくとも一対、好ましくは二対のジャッキ
32をボディ10の両端部に設ける。
【0045】図4は、後退移動完了位置にある第二のの
コンベヤ12を示し、図5は、前進完了位置にある第二
のコンベヤ12を示す。図5に示す第二のコンベヤ12
は、二点鎖線で示す位置まで、高さh(mm)だけ下降
し、下部ホルダ7の上面にて支持する。従って、ジャッ
キ32は、少なくとも、図5に示す高さh(mm)に相
当する昇降ストロークh(mm)を有するものとする。
高さh(mm)は、第二のコンベヤ12の加硫機4下部
ホルダ7に対する往復移動を許容する高さから、第二の
コンベヤ12が下部ホルダ7上面に当接する位置の高さ
を差し引いた値である。
【0046】加えて、一基の移載装置2が受け持つ複数
台の加硫機4の下部ホルダ7の高さ、換言すればは金型
5の載置高さは厳密に一定ではない。よって、ジャッキ
32は、上記の昇降ストロークh(mm)に、金型5の
載置高さの差α(mm)に見合う分を足し合わせた(h
+α)mmの昇降ストロークを有するものとする。この
昇降ストローク内の昇降動作は、高さ調整の範囲内であ
り、極めて短時間で済み、作業性が向上する。
【0047】移載装置2側と加硫機4下方部奥側との双
方に金型5の位置決め手段を備える。図2及び図6にお
いて、移載装置2側の位置決め手段は、プレート20の
レジスタ21と、プレート20の加硫機4側端縁に設け
た複数箇所のノッチ35、図示例は一対のノッチ35と
で構成する。ノッチ35は、V字形状、半円形状など、
位置決めに適当な形状を選択する。
【0048】加硫機4下方部奥側の位置決め手段は、図
2及び図6に示すように、加硫機4下方部の奥位置に立
てた複数個の位置決め部材40である。図示例の位置決
め部材40は、下部ホルダ7に立てた一対のピン40で
ある。
【0049】プレート20が加硫機4に向かい前進移動
するとき、プレート20の一対のノッチ35は、それぞ
れ一対のピン40に当たり、互いに嵌まり合う。その時
点でプレート20の移動は停止する。一対のピン40は
下部ホルダ7の同じ円周上に位置させる。なお、下部ホ
ルダ7は、その中央部にプレート20のレジスタ21と
同じ金型5内周面心出用レジスタ41を備える。
【0050】また、代案として、図示を省略したが、プ
レート20の一対のノッチ35の代わりに、金型5の外
周面に一対のノッチを設け、これらノッチと嵌まり合う
一対のピンを、着脱自在に下部ホルダ7に立て、後述す
る金型5の吊り上げの後、一対のピンを取外しても良
い。このときのプレート20は、図示の奥行き幅より狭
幅とし、プレート20に金型5を載置したとき、金型5
がプレート20から突出するようにする。更に別の代案
としては、往復移動部材22を移動させる駆動源として
のモータ24の回転軸にエンコーダとブレーキとを装備
し、これによりプレート20を加硫機4側に位置決めす
る方法を採用する。
【0051】以上述べたように、移載装置2側の位置決
め手段と、下部ホルダ7のレジスタ41を含む加硫機4
側の位置決め手段との協同により、加硫機4に対する金
型5の位置決めは、精密でしかも簡単に達成することが
できる。また、金型交換装置1は、構成が簡単であり、
それ故に、低コストで済み、短時間動作が可能となり、
動作の信頼性も高い。
【0052】ここで、金型交換装置1との組合せ体とし
ての金型5は、二つ割り合わせモールドと、割りモール
ドとの双方を含む。二つ割り合わせモールドの場合は簡
単であるから説明を省略し、以下、金型交換装置1との
組合せ体として特に適合する割りモールドの一例と、同
様に金型交換装置1との組合せ体として、金型本体を稼
働状態及び非稼働状態とする加硫機側コンテナの一例と
を、図7〜図9に基づき簡単に説明する。なお、割りモ
ールドは、先に述べたように、金型本体とコンテナとを
有する。
【0053】図7は、プレートと金型本体との左半断面
図であり、図8は、プレート及び金型本体と、金型エレ
メントと非ロック状態のコンテナとの左半断面図であ
り、図9は、プレート及び金型本体と、金型エレメント
とロック係合状態のコンテナとの左半断面図であり、図
10は、ロック解除用ブロックを備えるプレートの左半
断面図である。
【0054】図7において、金型本体5は、その円周方
向に多数個に分割したタイヤトレッド部形成用金型エレ
メント51と、上部サイドモールド52と、下部サイド
モールド53とを有する。なお金型エレメント51の分
割面は放射方向分割面である。
【0055】プレート20上に載置する金型本体5は、
下部サイドモールド53の内周面をレジスタ21の外周
面と嵌め合わせ、プレート20上で中心軸線Z周りに正
確に位置決めする。
【0056】各金型エレメント51は、円周方向両側端
部に一方のロック用部材として、放射方向外側に突出す
る一対のロックピン54を備える。ロックピン54は、
先端に円錐状頭部54a乃至円錐台状頭部54aと、頭
部54aより細径の胴体部54bとを有す。
【0057】図8において、加硫機4上方部に連結固定
するコンテナ60は、金型エレメント51の分割数と同
じ数のセグメント61と、各セグメント61を放射方向
内外に移動させるコンテナリング62と、上部ホルダ6
3と、下部ホルダ7(図1参照)とを有する。
【0058】加硫機4上方部に固定したコンテナリング
62は、各セグメント61の背面側テーパ部と摺動係合
し、加硫機4上方部の昇降に伴い、各セグメント61を
放射方向内外に移動させる。
【0059】各セグメント61は、各金型エレメント5
1を連結した状態で、一対のロックピン54を収容する
一対の貫通穴64を有する。さらに、各セグメント61
は、他方のロック用部材として、セグメント61の円周
方向端面を挟む両側に上下移動移動自在な一対の懸け止
め手段65を有する。
【0060】懸け止め手段65は、セグメント61の円
周方向端面に沿って上下移動する部材66(二点鎖線で
示す)と、部材66からセグメント61の内部空間に延
びるロックアーム67とを有する。ロックアーム67の
下縁は、ロックピン54の放射方向中心軸線54RLの延
長線64RL上に位置させるのが好ましい。延長線64 RL
は貫通穴64の中心軸線とする。
【0061】図8及び図9において、コンテナリング6
2が加硫機4の上方位置から最下方位置まで下降する間
に、セグメント61はプレート20上の案内プレート7
0上面を放射方向内側に向け摺動移動する。そのとき、
ロックアーム67は、ロックピン54の頭部54aの円
錐面乃至円錐台側面に沿って上方に移動し、頭部54a
を越えた位置で胴体部54bに落ち込む。
【0062】胴体部54bに落ち込んだロックアーム6
7はロックピン54と自動ロック係合し、これにより、
金型エレメント51とセグメント61とは合体する。こ
の合体状態を、締結ボルト68による固定と共に図9に
示す。なお、セグメント61の移動を妨げない位置のプ
レート20上に、金型エレメント51の下面を安定して
支持するブロック71を設けるのが好ましい。
【0063】この自動ロック係合を確実にするため、懸
け止め手段65は、上下移動部材66の上面と当接する
圧縮弾性体手段、例えば圧縮コイルばね及び上下移動部
材66の下面に連結する引張弾性体手段、例えば引張コ
イルばねの少なくともいずれか一方の手段を備えるのが
好ましい。
【0064】上記のロック係合に際し、懸け止め手段6
5を静止するロックピン54に対し相対移動させる必要
があり、この相対移動手段には、セグメント61を放射
方向内側に向け移動させるコンテナリング62と、放射
方向内側に向け正確に摺動案内する案内プレート70と
を充当する。
【0065】一方、懸け止め手段65をロックピン54
からロック解除するには、図10に示すように、プレー
ト20上に配置する多数個のロック解除ブロック72を
用いる。プレート20上にて、ブロック72は、各懸け
止め手段65の上下移動部材66のみを上方へ押し上
げ、この押し上げ状態を保持する。ブロック72は、セ
グメント61と同数の配置になり、図9に示すセグメン
ト61の状態で、隣合うセグメント61相互の円周方向
隙間内に位置する。
【0066】以上述べたように、割りモールドに自動ロ
ック係合手段と自動ロック解除手段とを設け、かつ、金
型本体5のロックピン54とコンテナ60の懸け止め手
段65とを相対移動させる手段を用いることで、割りモ
ールドを二つ割り合わせモールドと同様に、簡単かつ精
密に移載・取出が可能となる。
【0067】次に、金型交換装置1を用いて加硫機4に
金型5を移載装填する方法につき、図7〜図10に示す
金型本体5を移載対象金型の代表として、図11〜図1
4に基づき以下説明する。図11〜図14は、加硫機4
下方部に新たに金型本体5を移載装填するステップ1〜
ステップ8までの説明図であり、いずれも要部のみの側
面を一部断面で示す。各図において、煩雑さを避けるた
め断面の斜線を省略した。
【0068】図11(a)に示す最初のステップ1にお
いて、全体の図示を省略した金型交換装置1は、加硫機
4前方にて、移載装置2のプレート20上に載置した金
型本体5を加硫機4の下部ホルダ7に対し心出位置決め
して停止し、その停止位置を保持する。このとき、高さ
調整手段6(図1参照)により、第二のコンベヤ12
は、下部ホルダ7との当接位置に対し高さh(mm)だ
け高い位置に調整しておく(図5参照)。
【0069】図11(b)に示すステップ2では、駆動
手段14〜18を作動させ(図3〜図5参照)、移載装
置2の第二のコンベヤ12を、ステップ1の後退位置か
ら加硫機4の下部ホルダ7を横断して跨ぐ前進位置まで
移動させる。その後、高さ調整手段6を起動させ、ジャ
ッキ32(図1参照)の下方駆動によりコンベヤ12を
h(mm)だけ下降させ、下部ホルダ7に当接させ、コ
ンベヤ12による金型本体5の移動と支持との準備を整
える。
【0070】引き続き、図12(a)に示すステップ3
では、駆動手段24〜27を作動させ(図3参照)、金
型本体5を載置するプレート20を前進移動させる。そ
のとき、プレート20の一対のノッチ35を一対のピン
40に係合させ(図6参照)、金型本体5の位置決めを
行う。位置決めした金型本体5の中心軸線Zは、加硫機
4及び加硫機4上方に位置する昇降自在なコンテナ60
それぞれの中心軸線Zと一致する。なお、重量物の金型
本体5は、加硫機4の下方ホルダ7により支持されるの
で、移動の過程はもとより、移動完了時も何ら不具合は
生じない。
【0071】次いで、図12(b)のステップ4に示す
ように、コンテナ60を下降させる。図12(b)は、
セグメント61がプレート20上の案内プレート70
(図8、図9参照)上面に接触したときのコンテナ60
の下降途中状態を示す。セグメント61は、図11
(a)に示す状態から図12(b)に示す状態に至るま
で、コンテナリング62からの懸垂状態にある。さらに
コンテナ60及びコンテナリング62の下降が進むと、
セグメント61は放射方向内側に摺動移動する。
【0072】図13(a)に示すステップ5は、セグメ
ント61の放射方向内側移動が完了したときの金型本体
5とコンテナ60との合体状態を示す。すなわち、セグ
メント61の放射方向内側移動完了時点で、セグメント
61における懸け止め手段65のアーム67と金型エレ
メント51のピン54とは相互に自動ロック係合を達成
する。
【0073】同時に、コンテナ60の上部ホルダ63に
設けたロック係止体68により、コンテナ60のトップ
プレート69と上部サイドモールド52とを、上部ホル
ダ63を介して自動ロック係合させる。これら二つのロ
ック係合下で、セグメント61から各金型エレメント5
1に延びる支持爪により、金型本体5とコンテナ60と
は稼働状態で上下方向にも合体する。
【0074】図13(b)に示すステップ6では、吊り
上げ手段及び吊り下げ手段としても動作するコンテナ6
0により、図13(a)に示す金型本体5とセグメント
61とを、一旦、矢印U方向に垂直に吊り上げる。その
後、図14(a)に示すステップ7で、テーブル20を
移載装置2まで後退させる。
【0075】そして、図14(b)に示すステップ8
で、高さ調整手段6を起動させ、ジャッキ32(図1参
照)の僅かな上方駆動によりコンベヤ12をh(mm)
だけ上昇させてから、コンベヤ12を移載装置2まで後
退させる。しかる後、コンテナ60を矢印D方向に垂直
下降させ、金型本体5とコンテナ60とを加硫機4の下
部ホルダ7に載置し、これで金型本体5の加硫機4下方
部への移載動作が終了する。
【0076】以上述べたように、円滑かつ容易に、正確
な位置決めの下、短時間内で、金型本体5を加硫機4下
方部へ移載することができる。
【0077】最後に、金型交換装置1を用いて加硫機4
から金型5を取出す移載方法につき、図7〜図10に示
す金型本体5を取出し対象金型の代表として、図15〜
図18に基づき以下説明する。図15〜図18は、加硫
機4の下部ホルダ7上に位置する金型本体5を移載装置
2上に取出し移載するステップ9〜ステップ16までの
説明図であり、いずれも要部のみの側面を一部断面で示
す。各図において、煩雑さを避けるため断面の斜線を省
略した。
【0078】金型本体5の取出し移載方法と、前述した
装填移載方法との基本的な相違点は、プレート20がロ
ック解除ブロック72(図10参照)を備え、これによ
り金型本体5をコンテナ60から切り離す点である。よ
って、以下、説明の重複は避け、基本的相違点について
のみ説明する。
【0079】図15(a)に示す最初のステップ9で
は、高さ調整手段6(図1参照)によりコンベヤ12の
高さを調節し、下部ホルダ7との心合わせの下で加硫機
4の直前に移載装置2を位置させる。図15(b)に示
すステップ10にて、金型本体5とコンテナ60とを矢
印U方向へ上昇させた後、コンベヤ12を前進移動さ
せ、高さ調整手段6によりコンベヤ12を下部ホルダ7
に当接させる。
【0080】図16(a)に示すステップ11で、一対
のノッチ35が一対のピン40と係合し、位置決めする
まで、ロック解除ブロック72を備えるプレート20を
前進移動させる。そこで、図16(b)のステップ12
に示すように、矢印D方向に金型本体5とコンテナ60
とを下降させ、プレート20上に載置する。このとき、
ロック解除ブロック72は、全ての懸け止め手段65の
上下移動部材66を押し上げ、ロックアーム67とロッ
クピン54とのロック係合を解除する。同時に上部ホル
ダ63とトッププレート69とのロック係合も解除す
る。
【0081】ロックアーム67とロックピン54とのロ
ック解除を保持した状態で、図17(a)に示すステッ
プ13で、コンテナ60をコンテナリング62と共に矢
印U方向へ上昇させる。この動作により、セグメント6
1は、放射方向外側へ向け移動し、金型本体5を自動で
切り離す。図17(b)に示すステップ14は、下部ホ
ルダ7上に金型本体5を下方に残し、セグメント61と
コンテナリング62とを上方に位置させるものである。
【0082】図18(a)に示すステップ15にて、ス
テップ14の状態下でプレート20を後退移動させ、金
型本体5を移載装置2上に取出す。その後、図18
(b)に示すステップ16で、高さ調整手段6によりコ
ンベヤ12を僅か上方へ駆動し、移載装置2上に後退移
動させる。これで、金型本体5の取出し移載は完了す
る。
【0083】以上述べたように、従来は取出しが困難な
金型本体5を、円滑かつ容易に、短時間内で、加硫機4
下方部から移載装置2上へ取出し移載することができ
る。
【0084】以上述べた、金型本体5の移載装填方法
は、金型本体5が未装填の加硫機4の稼働開始時に適用
するときと、加硫機4上の使用済金型本体5を次に使用
する金型本体5に入れ替え交換に適用するときとの両者
にわたる。この交換に当り、金型本体5の取出し移載方
法と、金型本体5の移載装填方法とを対として交互に適
用するものとする。
【0085】そのため、2基の移載装置2を対として備
える金型交換装置1を適用する。ただし、一方の移載装
置2のプレート20は、金型本体5の安定載置をより確
実にするブロック71を備えるのが好ましく、他方の移
載装置2のプレート20は、ロック解除ブロック72を
備えるものとする。
【0086】
【発明の効果】この発明の請求項1〜9に記載した発明
によれば、金型の精密な位置決めと、円滑簡便な短時間
動作とが可能であり、かつ、高信頼性の金型移載及び金
型交換が可能な、簡単な構成を有する金型交換装置を提
供することができ、この発明の請求項10に記載した発
明によれば、上記の効果を発揮する割りモールドと金型
交換装置との組合せ体を提供することができ、この発明
の請求項11〜16に記載した発明によれば、上記効果
の下で、割りモールドを含む金型の交換が可能な方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の金型交換装置及び金型と加硫機下方
部との要部側面図である。
【図2】この発明の移載装置と加硫機下方部の下部ホル
ダとの平面図である。
【図3】図2に示すIII −III 線に沿う移載装置の正面
図である。
【図4】この発明の第二のコンベヤ前進移動前の移載装
置の側面図である。
【図5】この発明の第二のコンベヤ前進移動後の移載装
置の側面図である。
【図6】この発明の第二のコンベヤ及びプレートの前進
移動後の平面図である。
【図7】この発明のプレート及び金型本体の左半断面図
である。
【図8】この発明のプレート及び金型本体と、非ロック
状態のコンテナとの左半断面図である。
【図9】この発明のプレート及び金型本体とロック状態
のコンテナとの左半断面図である。
【図10】この発明のロック解除用ブロックを備えるプ
レートの左半断面図である。
【図11】加硫機に金型本体を移載するステップ1、2
の説明図である。
【図12】加硫機に金型本体を移載するステップ3、4
の説明図である。
【図13】加硫機に金型本体を移載するステップ5、6
の説明図である。
【図14】加硫機に金型本体を移載するステップ7、8
の説明図である。
【図15】加硫機の金型本体を取出し移載するステップ
9、10の説明図である。
【図16】加硫機の金型本体を取出し移載するステップ
11、12の説明図である。
【図17】加硫機の金型本体を取出し移載するステップ
13、14の説明図である。
【図18】加硫機の金型本体を取出し移載するステップ
15、16の説明図である。
【符号の説明】
1 金型交換装置 2 移載装置 3 支持台 4 加硫機 5 金型(金型本体) 6 高さ調整手段 7 下部ホルダ 8 車輪 10 ボディ 11 第一のコンベヤ 12 第二のコンベヤ 14、24、30 モータ 15、25−1、25−2 ピニオン 16、26 ラック 17 27 チェーン 18 スプロケット 20 プレート 21、41 レジスタ 22 往復移動部材 23 円筒状突起部 31 連結ロッド 32 ジャッキ 35 ノッチ 40 位置決め部材 51 金型エレメント 52 上部サイドモールド 53 下部サイドモールド 54 ロックピン 54a ロックピン頭部 54b ロックピン胴体部 60 コンテナ 61 セグメント 62 コンテナリング 63 上部ホルダ 64 貫通穴 65 懸け止め手段 66 上下移動部材 67 ロックアーム 68 締結ボルト 70 案内プレート 71 支持ブロック 72 ロック解除ブロック

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫機外の金型を加硫機内に移載し、加
    硫機内の金型を外部に取出す移載手段と、該移載手段を
    支持する台とを備える金型交換装置において、 移載手段は、金型の移載高さを調整する高さ調整手段
    と、金型の加硫機に対する位置決め手段とを有すること
    を特徴とする金型交換装置。
  2. 【請求項2】 移載手段は、その支持台と連結するボデ
    ィと、該ボディに固着する第一のコンベヤと、該第一の
    コンベヤとのボディ上併置位置と加硫機内との間を往復
    移動自在な第二のコンベヤとを備える請求項1に記載し
    た金型交換装置。
  3. 【請求項3】 移載手段は、第一のコンベヤと第二のコ
    ンベヤとに載る移動可能な金型載置プレートを有する請
    求項1又は2に記載した金型交換装置。
  4. 【請求項4】 移載手段は、金型載置プレートをボディ
    と加硫機内との間で往復移動させる駆動装置を有する請
    求項1〜3のいずれか一項に記載した金型交換装置。
  5. 【請求項5】 高さ調整手段は、駆動モータと、該モー
    タの駆動により昇降動作を行うジャッキとを有し、該ジ
    ャッキ上端を移載手段のボディに連結して成る請求項1
    〜4のいずれか一項に記載した金型交換装置。
  6. 【請求項6】 高さ調整手段のジャッキは、第二のコン
    ベヤの往復移動から加硫機との当接に至る高さの差と、
    複数台の加硫機の金型取付け高さの差との和に見合う昇
    降ストロークを有する請求項5に記載した金型交換装
    置。
  7. 【請求項7】 位置決め手段は、金型載置プレート上面
    中央の金型位置決め用レジスタと、金型載置プレートの
    加硫機側端縁の複数箇所のノッチと、該ノッチそれぞれ
    と嵌まり合う複数個の加硫機奥側位置決め部材とを有す
    る請求項1〜6のいずれか一項に記載した金型交換装
    置。
  8. 【請求項8】 位置決め手段は、金型載置プレート上面
    中央の金型位置決め用レジスタと、金型の加硫機側外周
    面に設けた複数箇所のノッチと、該ノッチそれぞれと嵌
    まり合う複数個の加硫機奥側位置決め部材とを有する請
    求項1〜6のいずれか一項に記載した金型交換装置。
  9. 【請求項9】 各加硫機奥側位置決め部材は、加硫機の
    下部ホルダの同一円周上に位置する請求項7又は8に記
    載した金型交換装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載し
    た金型交換装置と、 タイヤ加硫用金型本体と、該金型本体を稼働状態及び非
    稼働状態とする加硫機側コンテナとを有する割りモール
    ドとの組合せ体において、 金型本体は、円周方向に分割面をもつ多数個のトレッド
    部形成用金型エレメントと、上部及び下部それぞれのサ
    イドモールドとを有し、 コンテナは、多数個のセグメントと、各セグメントを放
    射方向内外に移動させる、昇降自在なコンテナリング
    と、上部ホルダ及び下部ホルダとを有し、 各金型エレメントは一方のロック用部材を有し、 各セグメントは一方のロック用部材とロック係合する他
    方のロック用部材を有し、 これら両ロック用部材を相対移動させる手段を備え、 該手段の適用により、両ロック用部材相互のロック係合
    及びロック解除を可能とする構成を有することを特徴と
    する、金型と金型交換装置との組合せ体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか一項に記載し
    た金型交換装置又は請求項10に記載した金型と金型交
    換装置との組合せ体を用いて、移載手段上の金型を加硫
    機に移載するに当り、 移載手段の第二のコンベヤを加硫機下方部の上方に前進
    移動させ、 高さ調整手段の下方駆動により、第二のコンベヤを加硫
    機下方部に当接させ、 これに続き、金型を載置するプレートを第一のコンベヤ
    から第二のコンベヤへ向け前進移動させ、 位置決め手段により、金型を加硫機に対し位置決めした
    後、金型を加硫機内に移載することを特徴とする加硫機
    への金型移載方法。
  12. 【請求項12】 加硫機の上方に位置する昇降自在な吊
    り上げ手段により、加硫機に対し位置決めした金型を、
    相互に心合わせの下で上方へ吊り上げ、 この吊り上げ状態下で、高さ調整手段の上方駆動の後、
    プレートと第二のコンベヤとを支持台に向け後退移動さ
    せ、 その後、吊り上げ手段を下降させて金型を加硫機内に載
    置する請求項11に記載した移載方法。
  13. 【請求項13】加硫機上部に連結したコンテナリング
    と、該コンテナリングの下降完了に伴い、金型の各エレ
    メントと相互にロック係合する各セグメントとを吊り上
    げ手段に用いる請求項12に記載した金型移載方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜9のいずれか一項に記載した
    金型交換装置又は請求項10に記載した金型と金型交換
    装置との組合せ体を用いて、加硫機内の金型を移載手段
    上に移載するに当り、 加硫機上方に位置する昇降自在な吊り上げ手段により金
    型を上方へ吊り上げ、 次いで、移載手段の第二のコンベヤとプレートとを加硫
    機下方部上方に前進移動させ、 高さ調整手段の下方駆動により、第二のコンベヤを加硫
    機下方部に当接させ、 その後、吊り上げ手段を下降させて金型をプレート上に
    載置し、 引き続き、金型を載置するプレートと第二のコンベヤと
    をこの順に加硫機から後退移動させることを特徴とする
    加硫機からの金型取出し方法。
  15. 【請求項15】加硫機上部に連結したコンテナリング
    と、各金型エレメントと相互にロック係合する各セグメ
    ントとを吊り上げ手段に用い、 吊り上げ手段の下降完了に伴い、各金型エレメントと各
    セグメントとのロック係合を解除させる手段を備える金
    型載置プレートを用いて、金型とセグメントとを切り離
    す請求項14に記載した金型取出し方法。
  16. 【請求項16】 請求項12又は13に記載した金型移
    載方法と、請求項14又は15に記載した金型取出し方
    法とを交互に用いて、加硫機内の使用済金型を次使用金
    型に交換することを特徴とする金型交換方法。
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