JP3244825B2 - タイヤ加硫機の金型装着装置 - Google Patents

タイヤ加硫機の金型装着装置

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JP3244825B2 JP35031592A JP35031592A JP3244825B2 JP 3244825 B2 JP3244825 B2 JP 3244825B2 JP 35031592 A JP35031592 A JP 35031592A JP 35031592 A JP35031592 A JP 35031592A JP 3244825 B2 JP3244825 B2 JP 3244825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベースフレーム上に加
熱板が固定され、この加熱板上の所定位置に金型が装着
されるタイヤ加硫機に用いられ、金型装着を自動的に行
うに適した金型装着装置、及びこの金型装着装置を用い
て金型交換を自動化する金型搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、この種の金型装着装置が用いられ
るタイヤ加硫機を図8により説明する。このタイヤ加硫
機1は垂直式の液圧作動であって、ベースフレーム2と
サイドフレーム3とトップフレーム4とからなるフレー
ムを有しており、ベースフレーム2の上には断熱板5と
下加熱板6がボルト等で固設されている。そして、下加
熱板6に下金型7が装着されている。この下金型7に対
して開閉自在な上金型8は上加熱板9及び断熱材10を
介してスライダ11に固定されている。スライダ11は
トップフレーム4に設けられた昇降シリンダ12が連結
され、この昇降シリンダ12を駆動することによりスラ
イダ11は上金型8と共に昇降自在となっている。ま
た、スライダ11には加圧伝達ロッド13が立設されて
おり、トップフレーム4には中空加圧シリンダ14が固
設され、開閉自在なハーフナット15を経て加圧伝達ロ
ッド13に加圧力が伝達されるようになっている。
【0003】上述したタイヤ加硫機において、タイヤサ
イズを変更したい場合や、金型の補修等の場合に金型を
交換する必要が生じる。この金型交換は以下のように3
段階で行われている。第1段階として、上下金型7,8
のセットを下加熱板6の上に仮置きする。この時、スラ
イダ11は上限位置まで上昇している。この第1段階の
作業はクレーンやホイストを用いて行われる。つぎに、
第2段階として、下金型7を下加熱板6に対して位置決
めし固定する。この第2段階の作業は熟練したオペレー
タがクレーンやホイスト等を操作しながら手作業で行わ
れるのが通常である。さらに、第3段階として、スライ
ダ11を下げ、上金型8と上加熱板9をボルト等で固定
する。
【0004】以上の第1〜3段階の作業の中で重要なも
のは第2段階の下金型7の位置決めと固定である。この
第2段階の作業を簡単且つ確実なものとするために、例
えば特開平2−130110号公報に開示されるような
金型芯合わせ兼クランプ装置が提案されている。この金
型芯合わせ兼クランプ装置は、金型回りの円周3等分位
置にセンタリング部材を配置し、金型を固定する複数の
クランプ爪を一つの駆動手段で作動させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した金型
芯合わせ兼クランプ装置を使用すると、第2段階と第3
段階(自動クランプ使用)の連続した自動化が可能であ
るものの、第1段階の仮置きは依然としてクレーンやホ
イストを用いて行われるため、金型交換に長時間を要す
ることになり、またその為のオペレータも必要であると
いう問題点を有していた。特に、近年タイヤ業界も多品
種少量生産の時代に入りつつあり、金型交換の頻度が高
くなってきており、時間を掛けた金型交換をしばしば行
うと、タイヤ加硫機の稼働率が低下すると共に多くの人
手を必要とする。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、金型をタイヤ加硫機の中心に搬入し、位置決め
すると共に固定するという一連の動作が自動化できるタ
イヤ加硫機の金型装着装置を提供しようとするものであ
る。また、金型装着のために新しい金型の搬入のみなら
ず古い金型の搬出を含め、且つタイヤ加硫機に対する金
型搬送まで自動化できる金型搬送システムを提供するこ
とも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明のタイヤ加硫機の金型装着装置は、ベースフ
レーム上に加熱板が固定され、この加熱板上の所定位置
に金型が装着されるタイヤ加硫機に用いられる金型装着
装置であって、前記ベースフレーム上で前記加熱板の両
側に設けられた軌道部材と、該軌道部材上を走行又はス
ライド自在であると共に前記金型が固設自在であり、固
設された金型下面に前記加熱板が進入可能な空間部を有
する台車と、該台車を昇降させて金型と加熱板を密着・
離反させる昇降手段と、前記金型又は該台車を加熱板又
はベースフレームに対して所定位置とする位置決め手段
と、前記台車をベースフレームに対して固定する固定手
段とを備えてなるものである。また、この台車は上面視
でコの字状であることが好ましい。
【0008】この金型装着装置に適用される金型搬送シ
ステムとしては、多数のタイヤ加硫機に沿って自走可能
に走行車を配設し、該走行車には古い金型を載せる第1
搭載部と新たな金型を載せる第2搭載部とを走行方向に
連設してあり、この第1、2搭載部が交互に所望のタイ
ヤ加硫機に対面するように走行車は停止自在であり、第
1、2搭載部には、タイヤ加硫機の加熱板の両側に設け
られた軌道部材に対向する対向軌道部材と、金型の引き
込み又は送り出しを可能とする駆動手段とが設けられて
いるものがある。また、前記走行車は、多数のタイヤ加
硫機の他に新たな金型を予熱する金型予熱装置まで走行
自在とすることが好ましい。更に、交換すべき金型を搭
載してタイヤ加硫機に対面する金型交換位置と、交換す
べき金型を搭載したままで待機する待機位置との間を走
行自在な走行車を配設し、待機位置における走行車には
金型予熱手段が取り外し自在とした金型搬送システムが
ある。
【0009】
【作用】上述した金型装着装置によれば、金型を台車の
上に固設し、加熱板の両側に設けられた軌道部材により
台車ごと金型を所定位置まで走行又はスライドさせ、昇
降手段で台車を下げると台車の空間部に加熱板が進入し
金型と下加熱板が密着し、同時に位置決め手段で芯出し
され、その状態で固定手段により固定される。また、コ
の字状台車にすると、下加熱板との干渉が避けられ、台
車の昇降距離が最小限になる。
【0010】上述した金型搬送システムによれば、走行
車を第1搭載車の対向軌道部材がタイヤ加硫機の軌道部
材に対向する位置に停止させ、駆動手段により、古い金
型を引き込み、次に走行車を第2搭載車の対向軌道部材
がタイヤ加硫機の軌道部材に対向する位置に停止させ、
駆動手段により、新しい金型を送り出すという手順で新
旧金型の搬送が自動化される。また、金型予熱装置まで
走行車を走行自在とすると、予熱された新たな金型を走
行車が受け取れる。更に、金型交換位置と待機位置との
間を走行する走行車にすると、待機位置で走行車に金型
を載せたままで金型予熱手段を取り付けられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の金型装着装置の構造と作動を示
す斜視図、図2は金型装着装置で金型を搬入した状態の
断面図である。
【0012】図1及び図2において、金型装着装置20
は、台車21、軌道部材としてのレール22,23、昇
降手段としての油圧シリンダ24とガイド25、位置決
め手段としてのレジスタリング26とキー27、固定手
段としてのクランプ28と油圧シリンダ24を主要部材
として構成されている。
【0013】図1の引き出し図(a)のように、台車2
1は上面視でコの字状であり、その中央に空間部30が
形成されている。この空間部30に下加熱板6が進入し
て、次に述べるアダプタプレート31が下加熱板6に密
着できる構造になっている。また、台車21の上に下金
型7がアダプタプレート31を介して固定されており、
上金型8は下金型7の上に載った状態である。このアダ
プタプレート31は下金型7の一部であり、芯出しされ
た状態でボルトとノックピン等で固定されている。台車
21とアダプタプレート31は自動クランプ32や合栓
33で芯出しと固定が簡単にでき、台車21は種々のサ
イズの金型に共通であって簡単に金型部分を取り替えら
れる構造になっている。
【0014】この台車21と金型7,8はタイヤ加硫機
1に沿って自走可能な走行車35で図示のタイヤ加硫機
1前の位置まで運ばれる。この走行車35は、タイヤ加
硫機1のレール22,23と連続するレール36と、台
車21を矢印A方向に押し出したり引き込んだりする引
っ掛け部材37、スネークチェーン38及び駆動部39
等からなる押し引き具とを有している。
【0015】タイヤ加硫機1のベースフレーム2上には
枠材40が一体的に固着されており、枠材40の前方に
レール23が敷かれた固定台41が取り付けられ、枠材
40のベースフレーム2相当位置には2本のガイド25
と油圧シリンダ24が立設されている。このガイド25
の先端と油圧シリンダ24の先端にC型クランプ28が
取り付けられ、クランプ28は垂直に昇降自在である。
このクランプ28内にも、レール23に連続するレール
22が敷かれている。そして、このクランプ28が下が
ると、クランプ28の上腕28aとアダプタプレート3
1の左右突出部31aが当たるようになっている。
【0016】枠材40の端に取り付けられているのはス
トッパー42であり、台車21の先端が当接する。ま
た、図2に示されるように、アダプタプレート31にレ
ジスタリング26が嵌まる基準穴43とキー27が嵌ま
るキー穴44が設けられている。したがって、台車21
がストッパー42に当たる図示の位置まで走行し、油圧
シリンダ24が短縮してクランプ28と共に台車21が
下降すると、レジスタリング26と基準穴43で芯が決
まり、キー27とキー穴44で回転方向の位置が決まる
ようになっている。
【0017】つぎに、上述した構造の金型装着装置20
の作動を図1及び図2により説明する。図1において、
所望の金型7,8が所定位置に固定された台車21が走
行車35に載せられ、図示の位置まで自動搬送される。
そして、台車21に引っ掛け部材37が掛けられ、駆動
部39でスネークチェーン38が繰り出され、台車21
はレール36、23、22上を走行し、台車21の先端
がストッパー42に当たって停止する(この後引っ掛け
具が外れスネークチェーン38が巻戻される)。この
時、台車21はクランプ28のレール22の上に載った
状態となる。そして、油圧シリンダ24が短縮するとガ
イド25で平行を維持しながらクランプ28が下降す
る。図2において、まず空間部30に下加熱板6が進入
し、次いでレジスタリング26と基準穴43及びキー2
7とキー穴44で位置決めされ、次いでアダプタプレー
ト31下面と下加熱板6上面とが密着し、更にアダプタ
プレート31のA面とクランプ28のB面が当たって押
し下げられ固定される。そして、図6のスライダ11が
下降し、上金型8と上加熱板9が自動クランプで固定さ
れる。このように、金型7,8の搬入、位置決め、固定
が連続して行われる自動化が達成される。なお、以上の
手順と逆の動きにより、古い金型7,8の搬出も自動化
できる。
【0018】台車21の走行はレールと車輪によるもの
に限らず、多数のローラがV字状に列設された軌道をレ
ールの代わりに用い、台車には車輪の代わりにV突起を
設けたものを用いることもできる。また、図1の引き出
し図(a)の二点鎖線で示されるように、台車を四角形
状にすることもできる。この場合、台車と下加熱板6が
当たらないように、レール36,23,22の高さを高
くし、台車の厚み相当分だけ油圧シリンダ24のストロ
ークを長くする必要がある。また、図3に示されるよう
に、位置決め手段を、クランプ28の上腕28aの突起
50とアダプタプレート31の突出部31aの穴51に
よる合栓52とすることもできる。この合栓52を図1
の二点鎖線のように4か所設けることにより、芯と回転
方向が一度に決まる。また、図4に示されるように、ク
ランプ全体が下降するものに限らず、固定の軌道台53
上のレールで車輪34が載る部分54だけがシリンダ5
7で沈み、台車21が軌道台53上の合栓55で位置決
めされつつ、アダプタプレート31と下加熱板6が密着
し、別途のクランプ56で固定する構造とすることもで
きる。
【0019】つぎに、上述した金型装着装置を用いたタ
イヤ加硫機における金型搬送システムの一例を図5によ
り説明する。1はタイヤ加硫機、60は金型予熱装置、
61は金型置き場、62は走行車のレールである。金型
予熱装置60は開閉扉付のスチームボックスとなってお
り、金型付台車を出し入れできる軌道部材を有してい
る。走行車35は金型付台車を出し入れできる軌道部材
を有する第1搭載部63と第2搭載部64の2連であ
り、第1搭載部63に古い金型を載せ、第2搭載部64
に新しい金型が載せられる。まず、金型置き場61で所
望の金型を金型付台車に組み上げ、走行車35等を用い
てこの金型付台車に金型予熱装置60に入れ、金型付台
車ごと予熱しておく。つぎに、走行車35の第2搭載部
64を金型予熱装置60に横付けする。そして矢印の
ように、予熱された金型付台車を第2搭載部64に載
せ、矢印のように特定のタイヤ加硫機1の前に第1搭
載図63が位置するまで走行する。つぎに矢印のよう
に、第1搭載部63に古い金型付台車を引き込む。そし
て矢印のように走行車35が走行し、タイヤ加硫機1
の前に第2搭載部64が位置するようにし、矢印のよ
うに予熱された金型付台車をタイヤ加硫機1に送り出
し、位置決めと固定を自動的に行う。このように、本発
明の金型装着装置と走行車を用いた金型搬送システムを
組み合わせると、金型搬送と金型交換が全自動化され
る。また、金型予熱装置60との組合せも簡単にでき
る。
【0020】つぎに、図6により、この金型搬送システ
ムにおける走行車を説明する。図6(a)は上面図、図
6(b)は側面図である。レール62は多数のタイヤ加
硫機1に沿って設置され、走行車35の走行で所望のタ
イヤ加硫機1に横付けできる。この走行車35は、古い
金型を載せる第1搭載部63と新しい金型を載せる第2
搭載部64とを連設したものであり、レール62上を転
がる車輪70に対するモータ71で自走可能である。
【0021】第1、2搭載部の各々は、タイヤ加硫機1
のレール23に対向するレール(対向軌道部材)72
と、金型が固定される台車21の底面に接するゴムロー
ラ73と、タイヤ加硫機1のピン74に対する位置決め
装置75と、固定ストッパー76と、進退ストッパー7
7とを備えている。また、タイヤ加硫機1のレール41
の側にもゴムローラ78が備えられている。ゴムローラ
73,78はモータ79,80により所望の方向に回動
自在である。
【0022】この走行車35を用いる金型搬送システム
の作動を以下に説明する。走行車35の第1搭載部63
は空であり、第2搭載部64には新しい金型が固定され
た台車21が載っている。この走行車35の第1搭載部
63が所望のタイヤ加硫機1に対面する位置に停止す
る。位置決め装置75の位置決め板75aがピン74に
係合して走行車35は所定位置に停止し、タイヤ加硫機
1側のレール23(軌道部材)と第1搭載部63のレー
ル72(対向軌道部材)が僅かの隙間εを挟んで対向
し、台車21がレール72,23間で乗り移り可能とな
る。そして、台車21に接するゴムローラ73,78が
a方向に回転し、台車21は矢印Bのように引き込ま
れ、ストッパー76で停止し、進退ストッパー77の進
出で落下が防止される。
【0023】つぎに、第1搭載部63の位置決め装置7
5の係合が解かれ、走行車35は矢印Bのように走行
し、第2搭載部64がタイヤ加硫機1に対面する。第2
搭載部64の位置決め装置75がタイヤ加硫機1のピン
74に係合して位置決めされ、進退ストッパー77が退
出する。そして、台車21に接するゴムローラ73,7
8がb方向に回転し、新たな金型を固定した台車21は
タイヤ加硫機1内に送り出される。そして、図1の作動
説明の要領で位置決め固定される。そして、古い金型を
載せた走行車35は金型置き場に向かって走行する。
【0024】このように、多数列設されるタイヤ加硫機
1に対して一台の走行車35を用意するだけで、多数の
タイヤ加硫機1への新しい金型の搬入と古い金型の搬出
とが同時に効率よく行われる。なお、第1,2搭載部6
3,64は走行車35の本体に固定ではなく、タイヤ加
硫機1に向かってスライド自在とし、隙間εを大きくす
ることもできる。この場合、第1,2搭載部63,64
がタイヤ加硫機1に対して位置決めされる構造でもよ
い。
【0025】図7は一つの搭載部を有し、載せたまま予
熱可能な走行車を示す図である。図7(a)は上面図、
図7(b)は側面図である。レール86はタイヤ加硫機
1と並走しており、クロスレール87はタイヤ加硫機1
に向かっている。走行車85は図6と同様な構造である
が、レール86に対する第1車輪88とクロスレール8
7に対する昇降自在な第2車輪を有し、一つの金型付台
車を搭載できる。この走行車85は、交換すべき金型付
台車を搭載してタイヤ加硫機1に対面する金型交換位置
P1と、交換すべき金型を搭載したままで待機する待機
位置P2との間を走行できる。そして、待機位置P2に
ある走行車85の真上には図外のリフト装置でスチーム
カバー90が昇降自在に釣り下げられている。スチーム
カバー90が下りて、走行車85に取り付けられた図7
(b)の状態になると、金型付台車を搭載したまま予熱
できる。また、上述した走行車85とは別の走行車95
が古い金型付台車の搬出用に配設されている。
【0026】上述した走行車85,95による金型交換
を説明する。走行車95が矢印aのように金型交換位置
P1まで走行し、古い金型付台車を受け入れ、矢印bの
ように退避する。その間に、待機位置P2には新しい金
型付台車を載せた走行車85にスチームカバー90が取
り付けられ、金型付台車を予熱しておく。そして、スチ
ームカバー90を上げた後、走行車85が矢印cのよう
に金型交換位置P1まで走行し、予熱された金型付台車
はタイヤ加硫機1に引き込まれて位置決め固定される。
矢印dのように走行車85は待機位置P2に戻り、次の
金型交換に備える。なお、走行車85,95は多数のタ
イヤ加硫機1に共通のものとすることができることは当
然である。この場合、待機位置P2は各タイヤ加硫機1
の間に設けることもできるし、端に待機位置P2を設け
て多数のタイヤ加硫機1に共通のものとすることもでき
る。
【0027】
【発明の効果】本発明のタイヤ加硫機の金型装着装置に
よると、金型を台車の上に固設し、加熱板の両側に設け
られた軌道部材により台車ごと金型を所定位置まで走行
又はスライドさせ、昇降手段で台車を下げると台車の空
間部に下加熱板が進入し金型と加熱板が密着し、同時に
位置決め手段で芯出しされ、その状態で固定手段により
固定されるので、金型搬入と芯出し・固定が一連の動作
となり、金型搬入からの自動化が実現する。その結果、
金型交換時間が大幅に短縮されると共に、省力化も達成
される。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型装着装置の構造と作動を示す斜視
図である。
【図2】金型装着装置で金型を搬入した状態の断面図で
ある。
【図3】他の位置決め手段を示す断面図である。
【図4】他の昇降手段を示す断面図である。
【図5】本発明の金型装着装置を用いた金型搬送システ
ムを示す平面図である。
【図6】金型搬送システムにおける走行車を示す図であ
る。
【図7】金型搬送システムにおける予熱可能な走行車を
示す図である。
【図8】本発明の金型装着装置が適用されるタイヤ加硫
機の正面図である。
【符号の説明】
20 金型装着装置 21 台車 22,23 レール(軌道部材) 24 油圧シリンダ(昇降手段兼固定手段) 25 ガイド(昇降手段) 26 レジスタリング(位置決め手段) 27 キー(位置決め手段) 28 クランプ(固定手段) 35 走行車 63 第1搭載部 64 第2搭載部 72 レール(対向軌道部材) 73 ゴムローラ(駆動手段) 75 位置決め装置 85 走行車 P1 金型交換位置 P2 待機位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−327917(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/02 B29C 33/30 B29C 35/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフレーム上に加熱板が固定され、
    この加熱板上の所定位置に金型が装着されるタイヤ加硫
    機に用いられる金型装着装置であって、前記ベースフレ
    ーム上で前記加熱板の両側に設けられた軌道部材と、該
    軌道部材上を走行又はスライド自在であると共に前記金
    型が固設自在であり、固設された金型下面に前記加熱板
    が進入可能な空間部を有する台車と、該台車を昇降させ
    て金型と加熱板を密着・離反させる昇降手段と、前記金
    型又は該台車を加熱板又はベースフレームに対して所定
    位置とする位置決め手段と、前記台車をベースフレーム
    に対して固定する固定手段とを備えてなることを特徴と
    するタイヤ加硫機の金型装着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記台車
    は上面視でコの字状であることを特徴とするタイヤ加硫
    機の金型装着装置。
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