JP3814163B2 - タイヤ加硫装置における金型交換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤを成型する際に用いられるタイヤ加硫装置に係り、特に、建設用の超大型車両などに用いられる大型のタイヤを成型するタイヤ加硫装置における金型交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、タイヤを加硫しながら成型するタイヤ加硫装置として各種の構造のものが知られている。
特に、建設用の大型車両などに用いられる大型のタイヤを成型するタイヤ加硫装置として、本出願人は、特開2000−326332号公報に示されるタイヤ加硫装置を開発した。
このタイヤ加硫装置は、タイヤの両側面を成型する上下の金型と、タイヤの周面を成型する、周方向に分割された複数のトレッド金型とを有したもので、上下の金型は、それぞれ円板状のトッププレート及びボトムプレートに固定されており、トレッド金型は、それぞれセグメントに固定されている。
【0003】
そして、上記金型内に生タイヤであるグリーンタイヤが配設された状態にて、セグメントの外周側のアウターリングが昇降シリンダによって摺動されると、セグメントに支持されたトレッド金型が径方向内方へ移動されるとともに、セグメントの上下端に形成された突起がトッププレート及びボトムプレートの外周縁部に形成された突起に係合することにより、これら金型が一体化され、この状態にて、内圧が加えられて加硫温度に加熱されることにより、タイヤの成型が行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記タイヤ加硫装置では、各種の大きさのタイヤを成型するために、その成型するタイヤのサイズに合わせて金型を交換する必要がある。
しかしながら、特に、複数のトレッド金型を交換する場合、作業者が装置内に入り、金型にたまかけを行い、その後、この金型をセグメントに固定しているボルトを外し、クレーンによって引き上げるという極めて煩雑な作業を行わなければならず、その作業に多大な手間及び時間を要するという問題があった。
【0005】
また、新たな金型の取り付け時には、その金型を、装置内に移動させた後、セグメントへ当接させ、この状態にてボルトをねじ込むというやはり煩雑な作業を行わなければならず、しかも、この場合、ボルトをねじ込むために、精度良く位置決めしなければならず、さらなる作業の煩雑化を招いていた。
特に、装置内にて作業者が作業を行うため、高温となっている装置が充分冷却されるまで、作業を行うことができず、交換作業の長期化を招いていた。
また、この加硫装置は、大型であるため、トレッド金型の上部におけるたまかけ作業は、高所による危険な作業であった。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、極めて容易にかつ短時間にて、金型を交換することができ、しかも、作業者の安全性を充分に確保することが可能なタイヤ加硫装置における金型交換装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置は、タイヤの両側面を成型する上部金型及び下部金型と、タイヤの周面を成型する周方向に複数分割されて設けられたトレッド金型とを有するタイヤ加硫装置における前記トレッド金型を交換する金型交換装置であって、昇降機によって昇降される交換装置本体と、該交換装置本体に周方向へ間隔をあけて設けられ、前記トレッド金型の上端部に係合可能な複数の係合機構とを有し、それぞれの前記係合機構を径方向へ移動させる移動機構が設けられたことを特徴としている。
【0008】
つまり、交換装置本体に設けられた係合機構にそれぞれのトレッド金型を係合させて交換装置本体をクレーン等によって吊り上げることにより、トレッド金型を一括して吊り上げることができる。
これにより、タイヤ加硫装置内にてトレッド金型にたまかけを行うような煩雑かつ危険な作業を行うことなく、トレッド金型の交換を短時間にて行うことができる。
また、このように、係合機構を径方向へ移動させる移動機構が設けられているので、係合機構にトレッド金型を係合させた状態にて、係合機構を径方向へ移動させることにより、トレッド金型のセグメントへの当接、離間を容易に行うことができ、トレッド金型のセグメントへの着脱作業の容易化を図ることができる。
【0009】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置は、請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置において、前記トレッド金型には、その上端部に両側部が凹状に形成されたくびれ部を有する係合突起が形成され、前記係合機構には、前記係合突起の前記くびれ部に内周側からそれぞれ係脱可能なくさび部を有するくさび部材と、該くさび部材を径方向へ移動させる移動機構とが設けられていることを特徴としている。
【0010】
すなわち、係合機構に設けられたくさび部材のくさび部を、トレッド金型の上端部に設けられた係合突起のくびれ部に、内周側から係合させることにより、極めて容易に、トレッド金型を係合機構に係合させることができる。また、内周側からくさび部材をトレッド金型の係合突起に係脱させるものであるので、装置の径方向の大きさのコンパクト化を図ることができる。
【0011】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置は、請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置において、前記係合機構に、前記トレッド金型の係合突起が挿通可能な窓部を有する係合板が設けられ、該係合板の前記窓部に挿通された前記係合突起を、前記くさび部材によって係合させることを特徴としている。
【0012】
つまり、係合板の窓部にトレッド金型の係合突起を挿通させた状態にて、くさび部材を係合突起に係合させるので、トレッド金型への係合機構の係合をより確実にかつ強固に行うことができ、安全性をさらに向上させることができる。
【0013】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置は、請求項1〜のいずれか1項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置において、前記トレッド金型の外周側に周方向へ複数分割されて設けられたセグメントに支持されてなり、該セグメントには、前記トレッド金型を着脱させる着脱機構が設けられ、該着脱機構による前記セグメントへの前記トレッド金型の着脱時に、前記係合機構に係合させた前記トレッド金型を外周側へ移動させて前記セグメントへ当接させた状態に維持させることを特徴としている。
【0014】
すなわち、着脱機構によるセグメントへのトレッド金型の着脱時に、係合機構に係合させたトレッド金型を外周側へ移動させてセグメントへ当接させた状態に維持させるので、着脱機構によるセグメントへのトレッド金型の着脱を確実にかつ円滑に行うことができ、しかも、着脱機構によるトレッド金型の着脱と合わせて、トレッド金型の交換作業のさらなる自動化を図ることができる。
【0015】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置は、請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置において、前記着脱機構が、前記トレッド金型に形成された係合穴内に挿入可能なクランプロッドと、該クランプロッドを回動させることにより、このクランプロッドの先端部に形成された係止部を、前記係合穴の奥側に形成された係合片部に係脱させる駆動部とを有し、前記クランプロッドの先端部の係止部を前記係合穴の前記係合片部へ係脱させる際に、前記係合機構に係合させた前記トレッド金型を前記セグメントへ当接させた状態に維持させることを特徴としている。
【0016】
このように、クランプロッドの先端部の係止部を係合穴の係合片部へ係脱させる際に、係合機構に係合させたトレッド金型をセグメントへ当接させた状態に維持させるので、クランプロッドの回動によるセグメントへのトレッド金型の着脱を確実にかつ円滑に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例のタイヤ加硫装置における金型交換装置を図面を参照しながら説明する。
図1において、符号1は、タイヤ加硫装置である。このタイヤ加硫装置1は、下方に配設された下部金型2と、上方に配設された上部金型3と、周方向に配設された複数のトレッド金型4とを有しており、下部金型2及び上部金型3は、それぞれ環状に形成されている。
そして、下部金型2及び上部金型3によってタイヤTの両側面が成型され、トレッド金型4によってタイヤTの周面が成型されるようになっている。
【0018】
下部金型2及び上部金型3は、それぞれボトムプレート11及びトッププレート12に支持されており、下部金型2とボトムプレート11との間及び上部金型3とトッププレート12との間には、それぞれ下部金型2、上部金型3側から順に円板状に形成された支持板13及び断熱板14が設けられている。
【0019】
トレッド金型4は、径方向に沿って移動可能に支持されたセグメント15の内面側に支持されており、その間には、トレッド金型4側から順に、熱板16及び断熱板17が設けられている。
ここで、熱板16は、その内部に形成された蒸気通路に蒸気を流通させて加熱させたり、あるいは電気的に加熱させる構造とされている。
また、断熱板14、17としては、一般的に用いられるガラス繊維基板などの適宜の材質のもので構成してよいが、経年劣化等を考慮してステンレススチール製の部材などを用いても良い。
【0020】
また、セグメント15の外周側には、環状に形成されたアウターリング18が設けられている。セグメント15の外周面は、下方へ向かって次第に外方へ傾斜したテーパ面とされており、前記アウターリング18は、セグメント15のテーパ面とされた外面にて摺動可能に支持されている。
このアウターリング18には、図示しない昇降シリンダが設けられており、この昇降シリンダによってアウターリング18が昇降されるようになっている。
そして、このアウターリング18が上昇されると、セグメント15とともにトレッド金型4が径方向外方へ移動され、アウターリング18が下降されると、セグメント15とともにトレッド金型4が径方向内方へ移動されるようになっている。
【0021】
そして、トレッド金型4が径方向内方へ移動されると、図2に示すように、セグメント15の内周側における上下端に設けられた突起部21が、ボトムプレート11及びトッププレート12の外周縁部に設けられた爪部22、23に係合し、これらボトムプレート11、トッププレート12及びセグメント15とともに、下部金型2、上部金型3及びトレッド金型4が一体化され、この状態にて、内圧が加えられるとともに加硫温度に加熱されてタイヤTの成型が行われるようになっている。
【0022】
また、トレッド金型4を径方向外方へ移動させるとともに、図示しないクランプによってトッププレート12の外周側を把持して上方へ持ち上げた状態にて、生タイヤであるグリーンタイヤの装置内部への配設及び成型した加硫済みのタイヤTの取り出しが行われる。
【0023】
また、各セグメント15には、図3に示すように、トレッド金型4を着脱させる着脱機構31が設けられている。この着脱機構31は、先端部が熱板16及び断熱板17に形成された挿通孔32に挿通されてトレッド金型4の外周面側に形成された係合穴33に挿入されたクランプロッド34と、このクランプロッド34の後端部に連結されたリンク部材35と、このリンク部材35に、連結された操作ロッド36と、この操作ロッド36を進退させる駆動シリンダ37とを有している。
【0024】
クランプロッド34は、その先端部がT字型に形成された係止部34aとされている。また、この係止部34aが挿入される係合穴33は、クランプロッド34の先端部が挿通可能な開口部33aが形成され、奥側は、係止部34aが回動可能とされている。そして、この係止部34aを、図4に示すように、係合穴33内へ挿入した状態にて、クランプロッド34が90°回動されると、図5に示すように、クランプロッド34の係止部34aが、手前側の係合片部33bに係合されるようになっている。
【0025】
そして、このクランプロッド34の係止部34aが、係合穴33の係合片部33bに係合されることにより、トレッド金型4が、断熱板17及び熱板16を介してセグメント15にクランプされた状態に固定されるようになっている。また、この状態から、クランプロッド34が逆方向へ90°回動されて係合穴33の開口部33aとクランプロッド34の係止部34aとが平面視で一致された際に、トレッド金型4のクランプ状態が解除されるようになっている。そして、このように、トレッド金型4のクランプを解除させた状態にて、トレッド金型4を内周側へ移動させることにより、トレッド金型4の係合穴33からクランプロッド34が引き抜かれ、トレッド金型4がセグメント15から取り外されるようになっている。
【0026】
また、トレッド金型4には、その上端部に、係合突起41が形成されている。この係合突起41には、その中間部分に、両側面が凹部42とされたくびれ部43が形成されており、この形状の係合突起41に、後述する金型交換装置51が着脱されるようになっている。
【0027】
次に、上記構成のタイヤ加硫装置1において、トレッド金型4を取り替える際に用いられる金型交換装置について説明する。
図6及び図7において、符号51は、金型交換装置である。この金型交換装置51は、複数のアーム52が放射状に延在された交換装置本体53と、この交換装置本体53の各アーム52の先端部近傍に設けられた係合機構54とを有している。
交換装置本体53には、アーム52の先端部に、係合フック55が設けられており、この係合フック55には、吊り上げワイヤー56が係合されている。この吊り上げワイヤー56には、図示しないクレーンなどの昇降機の後述するフック57が係合されており、クレーンによって金型交換装置51が吊り上げられるようになっている。
【0028】
次に、各アーム52の先端部近傍に設けられた係合機構54の構造について説明する。
図8〜図10に示すように、係合機構54は、駆動シリンダ61によってアーム52の長手方向に往復移動可能に支持された係合ブロック62を有しており、この係合ブロック62には、その下部に、係合板63が固定され、係合ブロック62とともに往復移動されるようになっている。
この係合板63には、窓部64が形成されており、この窓部64には、トレッド金型4の上端部に、形成された係合突起41が、下方側から挿入されるようになっている。
【0029】
また、係合板63には、その上部に、平面視コ字状に形成されたくさび部材65が設けられている。このくさび部材65は、一対のくさび部66を有したもので、これらくさび部66の後端部側が互いに連結され、両側部に設けられた駆動シリンダ67によって窓部64を臨む位置と窓部64から外れた位置との間にて進退されるようになっている。
このくさび部材65は、くさび部66同士の間隔が、トレッド金型4の係合突起41のくびれ部43における幅寸法よりも僅かに大きくされている。
【0030】
そして、上記構成の係合機構54によれば、係合板63の窓部64に、その下方側からトレッド金型4の係合突起41を挿入させた状態にて、駆動シリンダ67によってくさび部材65が先端側へ移動されると、このくさび部材65のくさび部66が、係合突起41のくびれ部43を形成する凹部42に差し込まれ、これにより、トレッド金型4の係合突起41が係合機構54に確実に係合された状態とされるようになっている。
【0031】
そして、このように、係合機構54によってトレッド金型4を係合させた状態にて、係合機構54の駆動シリンダ61が駆動されて係合ブロック62とともに係合板63が移動されると、係合機構54に係合されたトレッド金型4が半径方向へ移動されるようになっている。
【0032】
次に、上記構造の金型交換装置51によって、トレッド金型4を交換する場合について説明する。
(金型取り外し)
トッププレート12をクレーンによって吊り上げることにより、上部金型3を取り外したら、金型交換装置51をタイヤ加硫装置1の上部から配設させる。
このようにすると、この金型交換装置51の各アーム52の先端部が、セグメント15の上端部に係合されるとともに、各アーム52の係合機構54の係合板63に形成された窓部64内に、トレッド金型4の上端部の係合突起41が挿入される。
【0033】
この状態にて、駆動シリンダ67が駆動されてくさび部材65が先端側へ移動されると、このくさび部材65の各くさび部66が、係合突起41のくびれ部43に差し込まれ、これにより、図11に示すように、係合突起41が係合機構54に係合される。
次いで、着脱機構31の駆動シリンダ37が駆動され、操作ロッド36及びリンク部材35を介して、各クランプロッド34が回動されて、係合穴33の開口部33aとクランプロッド34の係止部34aとが平面視で一致される。
【0034】
この状態にて、係合機構54の駆動シリンダ61が駆動されて係合機構54が内周側へ移動されると、この係合機構54に係合されたトレッド金型4が内周側へ移動され、セグメント15から離間される。
次いで、金型交換装置51がクレーンによって上方へ引き上げられると、図12に示すように、この金型交換装置51の係合機構54に係合されたトレッド金型4が上方へ引き上げられてタイヤ加硫装置1から取り外される。
【0035】
その後、図示しない所定の金型置き場にトレッド金型4を載置させ、係合機構54の駆動シリンダ67によってくさび部材65を後方へ移動させて、係合突起41への係合を解除させて、金型交換装置51を上方へ吊り上げる。
【0036】
(金型取り付け)
タイヤ加硫装置1に装着させるトレッド金型4を、金型交換装置51の係合機構54の係合突起41に係合させる。
この状態にて、金型交換装置51を上方へ吊り上げ、その後、この金型交換装置51を、タイヤ加硫装置1の上方へ移動させてから下降させることにより、この金型交換装置51に保持させたトレッド金型4を、タイヤ加硫装置1の内部に配設する。
【0037】
この状態にて、駆動シリンダ61によって係合機構54を外周側へ移動させる。
これにより、これら係合機構54に係合されて保持されているトレッド金型4が、セグメント15の内周面に、熱板16、断熱材17を介して当接される。
このようにすると、セグメント15に設けられた着脱機構31のクランプロッド34の先端部が、トレッド金型4の係合穴33内に入り込む。
【0038】
この状態において、駆動シリンダ37を駆動させると、操作ロッド36及びリンク部材35を介して、クランプロッド34が回動され、これにより、このクランプロッド34の先端部に設けられた係止部34aが係合片部33bに係合され、これにより、トレッド金型4がセグメント15にクランプされた状態に固定される。
このように、セグメント15にトレッド金型4を固定させたら、係合機構54の駆動シリンダ67によってくさび部材65を後方へ移動させて、係合突起41へのくさび部66の係合を解除させる。
【0039】
次いで、金型交換装置51をクレーンによって上方へ引き上げ、この金型交換装置51を上方へ移動させる。
このようにすると、タイヤ加硫装置1の内部に、トレッド金型4がセグメント15に固定された状態に設置される。
その後は、上部金型3が固定されたトッププレート12をタイヤ加硫装置1の上部から配設する。
【0040】
このように、上記タイヤ加硫装置における金型交換装置によれば、交換装置本体53に設けられた係合機構54にそれぞれのトレッド金型4を係合させて交換装置本体53をクレーン等によって吊り上げることにより、トレッド金型4を一括して吊り上げることができる。
これにより、タイヤ加硫装置1内にてトレッド金型4にたまかけを行うような煩雑かつ危険な作業を行うことなく、トレッド金型4の交換を短時間にて行うことができる。
【0041】
また、係合機構54を径方向へ移動させる駆動シリンダ61が移動機構として設けられているので、係合機構54にトレッド金型4を係合させた状態にて、係合機構54を径方向へ移動させることにより、トレッド金型4のセグメント15への当接、離間を容易に行うことができ、トレッド金型4のセグメント15への着脱作業の容易化を図ることができる。
【0042】
さらには、係合機構54に設けられたくさび部材65のくさび部66を、トレッド金型4の上端部に設けられた係合突起41のくびれ部43に、内周側から係合させることにより、極めて容易に、トレッド金型4を係合機構54に係合させることができる。また、内周側からくさび部材65をトレッド金型4の係合突起41に係脱させるものであるので、装置の径方向の大きさのコンパクト化を図ることができる。
【0043】
また、係合板63の窓部64にトレッド金型4の係合突起41を挿通させた状態にて、くさび部材65を係合突起41に係合させるので、トレッド金型4への係合機構54の係合をより確実にかつ強固に行うことができ、安全性をさらに向上させることができる。
【0044】
また、着脱機構31のクランプロッド34を回動させることによるセグメント15へのトレッド金型4の着脱時に、係合機構54に係合させたトレッド金型4を外周側へ移動させてセグメント15へ当接させた状態に維持させるので、着脱機構31によるセグメント15へのトレッド金型4の着脱を確実にかつ円滑に行うことができ、しかも、着脱機構31によるトレッド金型4の着脱と合わせて、トレッド金型4の交換作業のさらなる自動化を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のタイヤ加硫装置における金型交換装置によれば、下記の効果を得ることができる。
請求項1記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置によれば、交換装置本体に設けられた係合機構にそれぞれのトレッド金型を係合させて交換装置本体をクレーン等によって吊り上げることにより、トレッド金型を一括して吊り上げることができる。
これにより、タイヤ加硫装置内にてトレッド金型にたまかけを行うような煩雑かつ危険な作業を行うことなく、トレッド金型の交換を短時間にて行うことができる。
また、係合機構を径方向へ移動させる移動機構が設けられているので、係合機構にトレ ッド金型を係合させた状態にて、係合機構を径方向へ移動させることにより、トレッド金型のセグメントへの当接、離間を容易に行うことができ、トレッド金型のセグメントへの着脱作業の容易化を図ることができる。
【0046】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置によれば、係合機構に設けられたくさび部材のくさび部を、トレッド金型の上端部に設けられた係合突起のくびれ部に、内周側から係合させることにより、極めて容易に、トレッド金型を係合機構に係合させることができる。また、内周側からくさび部材をトレッド金型の係合突起に係脱させるものであるので、装置の径方向の大きさのコンパクト化を図ることができる。
【0047】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置によれば、係合板の窓部にトレッド金型の係合突起を挿通させた状態にて、くさび部材を係合突起に係合させるので、トレッド金型への係合機構の係合をより確実にかつ強固に行うことができ、安全性をさらに向上させることができる。
【0048】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置によれば、着脱機構によるセグメントへのトレッド金型の着脱時に、係合機構に係合させたトレッド金型を外周側へ移動させてセグメントへ当接させた状態に維持させるので、着脱機構によるセグメントへのトレッド金型の着脱を確実にかつ円滑に行うことができ、しかも、着脱機構によるトレッド金型の着脱と合わせて、トレッド金型の交換作業のさらなる自動化を図ることができる。
【0049】
請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置によれば、クランプロッドの先端部の係止部を係合穴の係合片部へ係脱させる際に、係合機構に係合させたトレッド金型をセグメントへ当接させた状態に維持させるので、クランプロッドの回動によるセグメントへのトレッド金型の着脱を確実にかつ円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例の金型交換装置が適応されるタイヤ加硫装置の断面図である。
【図2】 本発明の実施形態例の金型交換装置が適応されるタイヤ加硫装置の断面図である。
【図3】 本発明の実施形態例の金型交換装置が適応されるタイヤ加硫装置の一部の断面図である。
【図4】 本発明の実施形態例の金型交換装置が適応されるタイヤ加硫装置のトレッド金型に形成された係合穴の平面図である。
【図5】 本発明の実施形態例の金型交換装置が適応されるタイヤ加硫装置のトレッド金型に形成された係合穴の平面図である。
【図6】 本発明の実施形態例の金型交換装置の構成及び構造を説明する金型交換装置の平面図である。
【図7】 本発明の実施形態例の金型交換装置の構成及び構造を説明する金型交換装置の断面図である。
【図8】 本発明の実施形態例の金型交換装置を構成する係合機構を説明する係合機構の断面図である。
【図9】 本発明の実施形態例の金型交換装置を構成する係合機構を説明する係合機構の平面図である。
【図10】 本発明の実施形態例の金型交換装置を構成する係合機構を説明する係合機構の正面図である。
【図11】 本発明の実施形態例の金型交換装置の係合機構におけるトレッド金型への係合状態を説明する係合機構とトレッド金型との係合部分における断面図である。
【図12】 本発明の実施形態例の金型交換装置によるトレッド金型の交換作業を説明する金型交換装置及び金型交換装置に吊り下げられたトレッド金型の断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ加硫装置
2 下部金型
3 上部金型
4 トレッド金型
15 セグメント
31 着脱機構
33 係合穴
33b 係合片部
34 クランプロッド
34a 係止部
37 駆動シリンダ37(駆動部)
41 係合突起
43 くびれ部
51 金型交換装置
53 交換装置本体
54 係合機構
61 駆動シリンダ61(移動機構)
63 係合板
64 窓部
65 くさび部材
66 くさび部
67 駆動シリンダ(移動機構)
T タイヤ

Claims (5)

  1. タイヤの両側面を成型する上部金型及び下部金型と、タイヤの周面を成型する周方向に複数分割されて設けられたトレッド金型とを有するタイヤ加硫装置における前記トレッド金型を交換する金型交換装置であって、
    昇降機によって昇降される交換装置本体と、該交換装置本体に周方向へ間隔をあけて設けられ、前記トレッド金型の上端部に係合可能な複数の係合機構とを有し、
    それぞれの前記係合機構を径方向へ移動させる移動機構が設けられたことを特徴とするタイヤ加硫装置における金型交換装置。
  2. 前記トレッド金型には、その上端部に両側部が凹状に形成されたくびれ部を有する係合突起が形成され、前記係合機構には、前記係合突起の前記くびれ部に内周側からそれぞれ係脱可能なくさび部を有するくさび部材と、該くさび部材を径方向へ移動させる移動機構とが設けられていることを特徴とする請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置。
  3. 前記係合機構には、前記トレッド金型の係合突起が挿通可能な窓部を有する係合板が設けられ、該係合板の前記窓部に挿通された前記係合突起を、前記くさび部材によって係合させることを特徴とする請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置。
  4. 前記トレッド金型は、その外周側に周方向へ複数分割されて設けられたセグメントに支持されてなり、該セグメントには、前記トレッド金型を着脱させる着脱機構が設けられ、
    該着脱機構による前記セグメントへの前記トレッド金型の着脱時に、前記係合機構に係合させた前記トレッド金型を外周側へ移動させて前記セグメントへ当接させた状態に維持させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置。
  5. 前記着脱機構は、前記トレッド金型に形成された係合穴内に挿入可能なクランプロッドと、該クランプロッドを回動させることにより、このクランプロッドの先端部に形成された係止部を、前記係合穴の奥側に形成された係合片部に係脱させる駆動部とを有し、
    前記クランプロッドの先端部の係止部を前記係合穴の前記係合片部へ係脱させる際に、前記係合機構に係合させた前記トレッド金型を前記セグメントへ当接させた状態に維持させることを特徴とする請求項記載のタイヤ加硫装置における金型交換装置。
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