JP5137180B2 - ランナーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、戸パネルの前後位置を調整するための前後調整機構を備えている吊車型のランナーユニットに関する。
本発明のランナーユニットは、ランナー台の内部に上下調整機構と前後調整機構を設けるが、この種のランナーユニットは例えば特許文献1に公知である。そこではランナー軸が組み付けられたランナー台を調整ねじで左右方向へ移動操作して、戸パネルの前後位置を調整できるようにしている。ランナー台を収容するハウジングの上壁と下壁には、ランナー軸の左右動作を前後動作に変換するカム溝が形成してある。
本発明のランナーユニットでは、前後揺動する揺動アームでランナー軸を前後に揺動操作して戸パネルの前後位置を調整するが、このように、揺動アームを調整要素とする前後調整機構は特許文献2に公知である。そこでは、縦向のピン回りに前後揺動する揺動アームと、揺動アームにねじ込み装着したランナー軸を前後に変位操作するカム板と、カム板を往復操作する調整ねじなどで前後調整機構を構成している。カム板にはランナー軸と交差する斜めのカム溝が形成してあり、カム板を調整ねじでスライド操作することにより、揺動アームおよびランナー軸をピンの回りに前後揺動させて、戸パネルの前後位置を調整できる。前後調整機構が組み込まれるランナー台の上壁には、ランナー軸用の逃げ溝が部分円弧状に形成してある。
既存のランナーユニットの多くは、ランナー台を保持ケースに差し込み装着するだけで、ランナー台をロック機構で取り外し不能にロック保持するが、本発明のランナーユニットに関して、ロック機構の構成部品のひとつであるロックばねを、ランナー台と一体に成形することは特許文献3に公知である。
特開平08−021145号公報(段落番号0017、図1) 特開2001−317266号公報(段落番号0021、図1) 特許第3645837号公報(段落番号0034、図4)
特許文献1のランナーユニットのように、ランナー台の内部に上下調整機構と前後調整機構を設け、さらにランナー台をハウジングに収容すると、ハウジング側の全体構造が複雑になるのはもちろん、ハウジングの上下寸法や前後寸法が大きくなるのを避けられず、例えば厚み寸法が小さな戸パネルにランナーユニットを適用できないことがある。また、ランナー台の内部の狭い空間に多くの部品を組み込む必要があるので、組立が煩雑になり、多くの手間が掛かる。
特許文献2のランナーユニットは、カム板に形成した斜めのカム溝でランナー軸を調整位置に保持するので、ランナー軸がカム溝の内部で前後いずれかへがたつきやすく、そのため、調整ねじによる調整量と戸パネルの調整結果とに差が生じ、戸パネルを過不足なく調整するのに手間取ることがある。また、ランナー軸ががたつくことで、戸パネルを開閉するときランナー本体が蛇行するなど走行状態が不安定になりやすい。戸パネルの高さを調整する場合には、ランナー軸の揺動アームに対するねじ込み量を調整するが、調整のための操作部がランナーブロックの下面に設けてあるので、ガイドレールや戸パネルが邪魔になって調整作業を行いにくい。
本発明の目的は、前後調整機構におけるランナー軸の前後方向のがたつきを防止して、調整ねじによる調整量と戸パネルにおける調整結果とのずれを解消でき、したがって、戸パネルの前後位置の調整を迅速にしかも適正に行え、さらに、ランナー本体の走行状態を安定化して、戸パネルの開閉操作を軽快に行うことができるランナーユニットを提供することにある。本発明の目的は、適切な調整機能を発揮しながら、調整作業のしやすさを同時に実現できる前後調整機構を備えたランナーユニットを提供することにある。
本発明の吊車型のランナーユニットは、戸パネル3に装着されるランナー台10に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構が設けてある。前後調整機構は、ランナー台10で前後揺動可能に軸支される揺動アーム33と、左右方向へ往復変位自在に設けられる調整具34と、調整具34を往復変位操作する調整ねじ35を備えている。調整具34と揺動アーム33とは連動構造を介して連結する。揺動アーム33の一端に、ランナー軸11を保持する操作溝42を備えた軸抱持部38を設ける。以て、調整具34が調整ねじ35で往復変位操作されるとき、揺動アーム33が前後揺動してランナー軸11の前後位置を調整できるようにする。
操作溝42は、軸抱持部38の先端へ向かって開口する。操作溝42の開口と対向する区室23の内面に、操作溝42と共同してランナー軸11の周面を挟持する規制壁50を形成する。
区室23の前後壁に、軸抱持部42の進入を許す逃げ部57を形成する。
揺動アーム33は、区室23の上壁23aと、区室23の前後壁に橋絡した軸受体45との間に配置して、上壁23aおよび軸受体45で揺動軸39を介して前後揺動可能に軸支する。
調整具34は、調整ねじ35がねじ込まれるねじブロック53と、ねじブロック53から揺動アーム33へ向かって突設される連動腕54とで構成する。揺動アーム33の前後面のいずれかに、連動腕54に対応する受動アーム40を形成する。連動構造は、連動腕54および受動アーム40と、これら両者54・40に設けられて互いに係合する突起41と溝55で構成する。
本発明では、前後揺動可能に軸支される揺動アーム33と、左右方向へ往復変位できる調整具34と、調整具34を往復変位操作する調整ねじ35などで前後調整機構を構成し、調整具34と揺動アーム33を連動構造を介して連結することにより、調整具34の往復動作を揺動アーム33の前後動作に変換できるようにした。また、揺動アーム33の一端に操作溝42を備えた軸抱持部38設け、操作溝42で保持したランナー軸11を前後に揺動操作することにより、戸パネル3の前後位置を調整できるようにした。
上記のように、ランナー軸11を操作溝42で保持した状態で前後揺動操作すると、任意の調整位置におけるランナー軸11の前後方向のがたつきを操作溝42で規制できるので、調整ねじ35による調整量と戸パネル3における調整結果とのずれを大幅に抑止でき、したがって、戸パネル3の前後位置の調整を迅速にしかも適正に行える。さらに、ランナー軸11の前後方向のがたつきがない分だけ、ランナー本体8の走行状態を安定化して、戸パネル3の開閉操作を軽快に行うことができる。
区室23の内面に規制壁50を形成し、操作溝42と規制壁50とが共同してランナー軸11の周面を挟持する前後調整機構によれば、任意の調整位置におけるランナー軸11の前後方向のがたつきはもちろん、左右方向のがたつきをも同時に規制して、前後調整機構による調整精度を向上できるので、戸パネル3における調整結果のずれを解消して、戸パネル3の前後位置をさらに適切に調整できるし、ランナー本体8の走行状態をもさらに安定化できる。外力が作用する場合に、戸パネル3の前後位置がずれて、隣接する戸パネル3どうしが擦れあうこともない。
区室23の前後壁に軸抱持部42の進入を許す逃げ部57が形成してある前後調整機構によれば、前後の逃げ部57の分だけ揺動アーム33の前後揺動ストロークを大きくでき、したがって、揺動アーム33の前後揺動ストロークを一定とするときの、ランナー台10の前後厚み寸法を区室23の前後壁の厚み寸法分だけ小さくして、ランナー台10や保持ケース9を含む装着構造の全体をコンパクト化できる。厚み寸法が小さい戸パネル3であっても、支障なくランナー台10や保持ケース9などを埋設固定できるのでランナーユニットの汎用性を向上できる。
区室23の上壁23aと、区室23の前後壁に橋絡した軸受体45との間に揺動アーム33を配置し、上壁23aおよび軸受体45で揺動軸39を介して揺動アーム33を前後揺動可能に軸支する前後調整機構によれば、上下の揺動軸39を区室23の上壁23aと、前後壁に橋絡した軸受体45とで的確に両持ち支持して、揺動アーム33の揺動動作を安定化できる。揺動アーム33および揺動軸39を組み付けたのち、軸受体45を区室23の前後壁に係合し橋絡することで揺動アーム33の組み付けを終了できるので、区室23に対する揺動アーム33の組み付けを簡便化できる。
ねじブロック53と揺動アーム33へ向かって突設される連動腕54とで調整具34を構成し、揺動アーム33の受動アーム40および連動腕54と、これら両者40・54に設けた突起41と溝55で連動構造を構成すると、揺動アーム33と調整具34の連動構造を簡素化して、前後調整機構の全体構造を簡素化でき、低コスト化できる。連動構造を簡素化できる分だけ、連動構造における遊びを最小限化して調整精度を向上できる。
(実施例) 図1ないし図9は本発明に係るランナーユニットを引戸に適用した実施例を示す。図2において引戸は、開口枠の上枠に設けたガイドレール1と、ガイドレール1に沿って引き違い開閉できる左右一対の戸パネル3とからなる。各戸パネル3の上部両側には、ガイドレール1で移行案内されるランナーユニットが組み付けてある。各戸パネル3は、その下端に設けたスライド溝4と係合する振止ピン5で振れ止め保持してある。
図3においてランナーユニットは、ガイドレール1で左右方向に走行案内されるランナー本体8と、戸パネル3の上隅に埋設固定される保持ケース9と、保持ケース9の横側方から差し込み装着されるランナー台10と、ランナー本体8とランナー台10を連結するランナー軸11などで構成する。図3に示すようにガイドレール1は断面C字状の前後レールを一体に備えたアルミニウム条材からなり、下面前後のレール壁の間が下向きに開口してある。ランナー本体8は、プラスチック成形品からなる左右横長の走行ブロック14と、走行ブロック14の左右に前後一対ずつ配置される4個のローラー15と、これらのローラー15を遊転自在に軸支するローラー軸16などで構成してある。
保持ケース9は、戸パネル3の側端上部に形成した装着穴19に嵌め込まれて、同ケース9の内奥壁の上下2箇所がビス20で締結固定してある。保持ケース9はプレス成形品からなり、前後一対の対向壁のそれぞれに、後述するロック機構を構成するロック凹部21が切り欠き形成してある。ロック凹部21は下向きに開口する状態で切り欠き形成してあり、その開口部分へ向かってロック片27を押し上げ案内するガイド面22が上り傾斜状に形成してある。
ランナー台10の内部には下向きに開口する区室23が形成してあり、ランナー台10の上面と区室23の内奥との間のボス壁24に、ランナー軸11を連結するための連結穴25が上下貫通状に形成してある。図1に示すように、連結穴25はランナー軸11の前後揺動軌跡に一致する部分円弧状の溝で形成してある。区室23の上下には、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構と、戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構とが組み込んであり、区室23の上面上方には、ロックレバー28がボス壁24と一体に形成してある。
保持ケース9に嵌め込み装着したランナー台10を分離不能にロック保持するために、これら両者9・10の間にロック機構を設けている。ロック機構は、保持ケース9の前後壁に設けた一対のロック凹部21と、ロック凹部21に落ち込み係合するロック片27を備えたロックレバー28と、ロックレバー28をロック解除操作する解除レバー29と、ロックレバー28をロック付勢するロックばね30とで構成する。この実施例では、ロックレバー28をボス壁24から片持ち梁状に横向きに連出して、ロックレバー28がロックばね30を兼ねるようにした。解除レバー29とロックレバー28とは横一文字状に連続形成してあり、その中途部の前後にロック片27が突設してある。ロックレバー28の先端上面には、指掛け用の突起31が突設してある。ロックばね30を兼ねるロックレバー28のばね弾性を充分なものとし、さらに強靭さを付与するために、ランナー台10は例えばポリアセタールやポリブチレンテレフタレートを素材にして形成する。
上記のようにロック片27と、ロックレバー28と、解除レバー29とをランナー台10と一体に成形すると、ロック機構の主要部品を独立した部品として設ける必要がなく、しかも組み付けの手間を省けるので、ランナーユニットの全体コストを削減できる。組み付け部品数が少ない分だけ信頼性を向上できる利点もある。区室23の上面上方に、ロックばね30を兼ねるロックレバー28と解除レバー29を片持ち梁状に連出し、その中途部の前後にロック片27を突設すると、保持ケース9のロック凹部21を除くロック機構の構成部品の全てをランナー台10と一体化して、ランナーユニットの全体コストをさらに削減できる。また、区室23の上面上方の自由空間に各部材27〜30を配置するので、一体成形された各部品を区室23内の空間に配置する場合に比べて設計の自由度が高く、しかも他の構造の制約がない分だけ片持ち梁状の簡素な構造としてまとめることができる。成形用金型の構造を簡素化して金型コストを削減できる利点もある。
ランナー台10を保持ケース9に嵌め込み連結するときは、図3に示すように戸パネル3を起立保持した状態で、ランナー本体8が連結されたランナー台10を保持ケース9に差し込み装着する。ランナー台10を差し込み係合するのに伴って、ロック片27がロックレバー28の弾性に抗しながらガイド面22で徐々に押し上げ操作されたのち、図5に示すようにロック凹部21に落ち込み係合して、ランナー台10を分離不能にロック保持できる。ランナー台10を保持ケース9から取り外す場合には、解除レバー29を押し下げ操作して、ロックレバー28をその弾性に抗して下向きに弾性変形させ、図6に示すようにロック片27とロック凹部21との係合を解除し、その状態を維持したままでランナー台10を抜き出し操作することにより保持ケース9から分離できる。
図7および図8において前後調整機構は、ランナー台10で前後揺動可能に軸支される揺動アーム33と、左右方向へ往復変位自在に設けられるスライドブロック(調整具)34と、スライドブロック34を往復変位操作する調整ねじ35などで構成する。
揺動アーム33は、一端にボス37を有し他端に軸抱持部38を備えた、平面視がY字状のダイキャスト成形品からなる。ボス37の上下端には揺動軸39が形成され、ボス37の上下中途部の前面に受動アーム40を形成し、その上面に連動軸(突起)41が突設してある。下側の揺動軸39は太鼓形断面状に形成してある。軸抱持部38にはランナー軸11を保持する操作溝42が上下方向に形成してある。操作溝42はアーム先端へ向かって開口する断面U字状の溝からなり、操作溝42に臨む軸抱持部38の突端面43は、揺動軸39の軸中心を円弧中心とする仮想円に沿って部分円弧面で形成してある。
図5に示すように揺動アーム33は、区室23の上壁23aと、区室23の前後壁に橋絡した軸受体45との間に配置する。上壁23aおよび軸受体45で上下の揺動軸39を軸支することにより、揺動アーム33の全体が前後揺動可能に支持される。軸受体45は長方形状の板体からなり、その板面に組付溝46と、下側の揺動軸39軸支する軸受穴47が連続して形成してある。
揺動アーム33の上側の揺動軸39を上壁23aの軸受穴に嵌め込んだのち、軸受体45を区室23の後壁に形成した開口から差し込み、組付溝46および軸受穴47を下側の揺動軸39にスライド係合し(図8参照)、さらに軸受体45の差し込み始端を前壁に形成した開口に係合して前後壁を橋絡することにより、揺動アーム33が前後揺動可能に軸支される。図8に示すように、軸受穴47は鼓状に形成されていて、揺動軸39軸の後側の軸周面を常時保持しており、揺動アーム33が中立位置から僅かでも揺動変位した状態では、揺動軸39軸の前側の軸周面を保持して、揺動アーム33ががたつくのを規制できる。
上記のように揺動アーム33を区室23内に組み込んだ状態においては、図1に示すように操作溝42の開口が区室23の内周面に形成した規制壁50と対向する。規制壁50は、揺動軸39の軸中心を円弧中心とする部分円弧面で形成してあり、操作溝42と共同してランナー軸11の周面を常に挟持する。つまり、操作溝42を縦通するランナー軸11の周面は、操作溝42の奥端の半円周面と規制壁50とで常に保持される。したがって、ランナー軸11が前後に長い部分円弧状の連結穴25で支持してあるにもかかわらず、ランナー軸11を前後左右にがたつきのない状態で位置保持して、調整ねじ35による調整量と戸パネル3における調整結果とのずれを解消できる。また、ランナー本体8の走行状態を安定化して、戸パネルの開閉操作を軽快に行うことができる。
スライドブロック34は、調整ねじ35がねじ込まれるねじ穴52を備えたねじブロック53と、ねじブロック53から揺動アーム33へ向かって突設される連動腕54とを一体に備えたダイキャスト成形品からなり、連動腕54の突端寄りに先の連動軸41と係合する下向きの溝55が形成してある。連動腕54と受動アーム40、およびこれら両者40・54に設けられて互いに係合する連動軸41と溝55とで、揺動アーム33とスライドブロック34を連動可能に連結する連動構造が構成されている。皿ビスからなる調整ねじ35は、ランナー台10の外側端面の側から区室23内へ差し込まれて、ねじ部分がねじブロック53のねじ穴52にねじ込んである。調整ねじ35は、ランナー台10に差し込み係合したリテーナ板56で、回転のみ自在な状態で抜け止めされている。
調整ねじ35を回転操作すると、回転操作量に応じてスライドブロック34が往復スライドし、操作溝42で保持したランナー軸11を前後に揺動操作できる。ランナー軸11の前後変位量を充分なものとしながら、ランナー台10の前後厚みを小さくするために、区室23の前後壁に軸抱持部38の進入を許す逃げ部57が貫通形成してある。図1に示すように、揺動軸33が前または後の限界位置まで揺動変位する状態において、軸抱持部38の先端前後部分が逃げ部57に入り込む。揺動軸33が限界揺動位置まで変位した状態における戸パネル3の前後変位位置を図4に想像線と矢印で示している。
図5および図7において、上下調整機構は、ランナー軸11を上下に調整操作する調整レバー60と、調整レバー60に組み込まれる雌ねじ板61と、雌ねじ板61にねじ込まれる調整ねじ62などで構成する。調整レバー60は、前後一対の逆L字状のレバー壁を備えたプレス金具からなり、その隅部分が区室23を前後に貫通する揺動ピン63で揺動自在に軸支してある。横向きに連出される横腕壁64は、ランナー軸11の前後を挟む状態で配置されて、ピン65でランナー軸11と連結される。
横腕壁64に連結されるランナー軸11の下端部分11aは扁平に形成してあり、下端部分11aに通設されるピン穴の直径はピン65の直径より大きく設定してある。下向きに連出される縦腕壁66には鼓形の支持穴67が設けてあり、この支持穴67で雌ねじ板61の前後端を支持している。調整ねじ62は、ランナー台10の外側端面の側から区室23内へ差し込まれて、ねじ部分が雌ねじ板61にねじ込んである。調整ねじ62は、ランナー台10に差し込み係合したリテーナ板68で回転のみ自在な状態で抜け止めされている。
上記の実施例以外に、操作溝42は、断面がU字状の溝で形成する必要はなく、断面がC字状の溝や、ランナー軸11との接当周面がV字状あるいは台形状に形成してある溝に変更することができる。軸抱持部38は二又構造である必要はなく、区室23の前後壁と接当干渉しない限り、その外郭形状は自由に設定できる。区室23は前後に開口する状態で形成でき、その場合には軸受体45に相当する壁をランナー台10と一体に形成することができる。
連動軸41は、揺動アーム33の前後面のいずれの側にでも設けることができ、さらに、揺動アーム33の左右方向の中途部の任意位置に設けることができる。連動軸41を調整具34に設け、溝55を揺動アーム33に設けることができる。揺動軸39は、揺動アーム33とは別体のピンで形成することができ、必要があれば上側の揺動軸39を上壁23aと一体に形成することができる。揺動アーム33と調整具34を連結する連動構造は、ラックとピニオンを連動要素として構成することができる。その場合には、連動腕54にラックを形成し、揺動アーム33のボス37に部分歯車状のピニオンを形成する。
ロックばね30を別部品として構成しておいて、ロックレバー28と上壁23aとの間に組むことができる。その場合のロックレバー28は、一体成形ヒンジを介してボス壁24と一体成形することができる。上下調整機構は、一対の傘歯車や、ウォームギヤとラックなどを伝動要素にして構成することができる。本発明のランナーユニットは、引戸以外に折戸に適用することができる。その場合には、前後調整機構を省いて使用することができる。
前後調整機構の横断平面図である。 引戸の正面図である。 ランナー台と保持ケースを分離した状態の一部破断正面図である。 ガイドレールの縦断側面図である。 ランナー台の内部構造を示す縦断正面図である。 ランナー台の着脱途中状態を示す一部破断段正面図である。 前後調整機構および上下調整機構の分解斜視図である。 前後調整機構の斜視図である。 図5におけるA−A線断面図である。
符号の説明
9 保持ケース
10 ランナー台
11 ランナー軸
22 区室
33 揺動アーム
34 スライドブロック
35 調整ねじ
38 軸抱持部
42 操作溝
50 規制壁

Claims (4)

  1. 戸パネル(3)に装着されるランナー台(10)に、戸パネル(3)の前後位置を調整する前後調整機構が設けてある吊車型のランナーユニットであって、
    前後調整機構は、ランナー台(10)で前後揺動可能に軸支される揺動アーム(33)と、左右方向へ往復変位自在に設けられる調整具(34)と、調整具(34)を往復変位操作する調整ねじ(35)を備えていて、調整具(34)と揺動アーム(33)とが連動構造を介して連結されており、
    揺動アーム(33)の一端に、ランナー軸(11)を保持する操作溝(42)を備えた軸抱持部(38)が設けられており、
    調整具(34)が調整ねじ(35)で往復変位操作されるとき、揺動アーム(33)が前後揺動してランナー軸(11)の前後位置を調整することができ、
    操作溝(42)が軸抱持部(38)の先端へ向かって開口されており、
    操作溝(42)の開口と対向する区室(23)の内面に、操作溝(42)と共同してランナー軸(11)の周面を挟持する規制壁(50)が形成してあることを特徴とするランナーユニット。
  2. 区室(23)の前後壁に、軸抱持部(42)の進入を許す逃げ部(57)が形成してある請求項1記載のランナーユニット。
  3. 揺動アーム(33)が、区室(23)の上壁(23a)と、区室(23)の前後壁を橋絡する軸受体(45)との間に配置されて、上壁(23a)および軸受体(45)で揺動軸(39)を介して前後揺動可能に軸支してある請求項1又は2記載のランナーユニット。
  4. 調整具(34)が、調整ねじ(35)がねじ込まれるねじブロック(53)と、ねじブロック(53)から揺動アーム(33)へ向かって突設される連動腕(54)とで構成されており、
    揺動アーム(33)の前後面のいずれかに、連動腕(54)に対応する受動アーム(40)が形成されており、
    連動構造が連動腕(54)および受動アーム(40)と、これら両者(54・40)に設けられて互いに係合する突起(41)と溝(55)で構成してある請求項1〜3のいずれかに記載のランナーユニット
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