JP2002038811A - ラッチ装置及びそれを用いたコンソールボックス - Google Patents

ラッチ装置及びそれを用いたコンソールボックス

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JP2002038811A JP2000227845A JP2000227845A JP2002038811A JP 2002038811 A JP2002038811 A JP 2002038811A JP 2000227845 A JP2000227845 A JP 2000227845A JP 2000227845 A JP2000227845 A JP 2000227845A JP 2002038811 A JP2002038811 A JP 2002038811A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材数を最小にし、構造の簡略化を図ること
にある。 【解決手段】 操作部11及び係合手段19や15を有
し、これらが本体1の開閉用蓋2に組み込まれ、前記係
合手段が本体1の掛止部4や3に係合するロック位置
と、操作部11の押し操作により前記係合を解除する非
ロック位置とに切り換えられるラッチ装置を対象として
いる。改良点は、ラッチ装置10は、操作部11の板幅
方向に突出形成されて前記係合手段19や15をロック
位置に保持するバネ手段16を有し、係合手段19や1
5をバネ手段16又は操作部11と連結していると共
に、操作部11及びバネ手段16の揺動方向を蓋2に設
けられた対応するガイド部7や8によってそれぞれ規制
しており、操作部11が押し操作でガイド部7に沿って
直進移動されると、バネ手段16が係合手段19や15
を前記非ロック位置に移行しかつ付勢力を増大すべくガ
イド部8を介し弾性変位するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋をボックス等の
本体に着脱可能にロックするラッチ装置及びそれを用い
たコンソールボックスに関する。より詳細には、特に、
蓋をロックする係止機能と蓋を開閉するときの枢軸機能
を兼ねたいような態様に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】この種装置は、本発明を適用した図10
に例示されるように、蓋がボックス本体に対し同(a)
の如く閉じる取付態様及び不図示の完全開となる離脱態
様と、同(b),(c)の如く蓋が本体に対し各一方側
を支点としてそれぞれ開閉される片開き態様とに切換可
能にするものである。従来装置は、例えば、実開平2−
30741号や特開平7−9914号に記載されてい
る。構造特長は、操作部(ノブや操作片等)及び係合手
段(摺動軸や係合体等)が蓋の対向辺部にそれぞれ対に
組み込まれて、前記係合手段が本体側の掛止部(軸穴部
や係合受部等)に係合するロック位置、前記操作部の押
し操作(前者では軸部を支点とした回動移動、後者では
蓋側面に沿う直進移動)により前記係合を解除する非ロ
ック位置とに切り換えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上した従
来装置では部品数が多く、部材同士の加工精度及び組
立、部品管理等を含めた製造・組立工数を軽減し難く、
更なる改善が望まれていた。即ち、実開平2−3074
1号の装置では、前記係合手段である摺動軸、操作部で
あるノブ及び該ノブを枢支する軸部材、前記摺動軸を係
合する方向に付勢するバネ手段(付勢部材)を組として
構成され、蓋へ組み込む前に予め部材同士を組み立てる
ことが必須となる。これに対し、特開平7−9914号
の装置では、前記係合手段である4個の係合体、前記操
作部である2個の操作片、各係合体と各操作片との間に
介在される6本構成のリンク機構からなり、前記と同様
に組み立てられた状態で蓋へ組み込む構成である。
【0004】なお、前者の構造は、操作用ノブが軸部材
を支点として回動される関係で、後者の操作片のように
直進移動するタイプに対し蓋部と本体との間に設けられ
てノブの回動を許容するためのスペース(切欠部又は凹
所等)が大きくなり易い。後者の構造は、リンク機構の
作動切り換えを良好に維持し難く、本体及び蓋が大きく
なると蓋のがたつきも生じ易い。また、部品数を減少し
た装置としては、本出願人によって開発された実公平6
−11345号に記載のものがある。この装置構造で
は、操作部、バネ手段、係合手段を一部品として実現し
ているものの取付用ブラケット及びピン部材を必須とし
ており、操作部がピン部材を支点として回動されるため
上記したと同様な問題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を全て解消
する本発明は、例えば、図面に例示される如く操作部1
1及び係合手段19や15を有し、これらが本体1の開
口を開閉可能に塞ぐ蓋2に組み込まれ、前記係合手段1
9や15が前記本体1の掛止部4や3に係合するロック
位置と、前記操作部11の押し操作により前記係合を解
除する非ロック位置とに切り換えられるラッチ装置にお
いて、前記ラッチ装置10は、前記操作部11の板幅方
向に突出形成されて前記係合手段19や15を前記ロッ
ク位置に保持するバネ手段16を有し、前記係合手段1
9や15を前記バネ手段16又は操作部11と連結して
いると共に、前記操作部11及びバネ手段16の揺動方
向を前記蓋2に設けられた対応するガイド部7や8によ
ってそれぞれ規制しており、前記操作部11が押し操作
で前記ガイド部7に沿って直進移動されると、前記バネ
手段16が前記係合手段19や15を前記非ロック位置
に移行しかつ付勢力を増大すべく前記ガイド部8を介し
弾性変位するようにしたものである。
【0006】以上の構造特長は、操作部11が直進移動
操作されるタイプにおいて、特にバネ手段16を操作部
11の板幅方向に突出形成して蓋2の対応するガイド部
8との関係を工夫することにより、バネ手段16が図3
と図4に例示される如く、係合手段19や15をロック
位置に保持する作用と、係合手段19や15を非ロック
位置からロック位置方向へ戻す作用と発現可能にしたこ
とにある。そして、この装置では以下の利用態様が可能
となる。 ア)蓋2が本体1に対し取り外し可能に着脱される態様
である。この場合は、例えば、このラッチ装置10を蓋
2の両側に対に組み込む。蓋2は、両側の操作部11を
押し操作して各係合手段19や15を非ロック位置にし
た状態から該係合手段を本体1の対応する掛止部4や3
にそれぞれ対向させ、両操作部11の押し力を解放する
と、各係合手段19や15が対応バネ手段16の付勢力
にて対応する掛止部4や3と係合してロック位置とな
り、本体1に対し両側の係合を介し離脱不能となる。こ
の状態は両側の操作部11を押し操作することにより、
前記両側の係合が解除されて、蓋2が本体1から離脱可
能となる。 ロ)蓋2が本体1に対しヒンジ手段(本発明のラッチ装
置でもよい)を介し片開き状態に取り付けられ、該片開
き状態を着脱する態様である。この場合は、このラッチ
装置10が蓋2の揺動側に組み付けられる。蓋2は、操
作部11を押し操作して係合手段19や15を非ロック
位置にした状態で、前記ヒンジ手段を支点として片開き
態様に回動操作される。蓋2は上記した要領にて本体1
に対し離脱不能となる。
【0007】以上の本発明は請求項2〜7の様な展開を
可能にする。請求項2では、前記係合手段19が、前記
バネ手段16の先端側に延長形成されて前記蓋2を前記
本体1に対し回動する枢軸を兼ねる構成である。この場
合には、ラッチ装置10が操作部11及びバネ手段16
並びに係合手段19が一体物として形成される利点を具
備できる。同時に、ラッチ装置10がヒンジ又は枢軸機
構を兼ねることから、利用態様としては上記ア)とイ)
に加え、蓋2を本体1に回動枢支して、片側を支点とし
て開閉する片開き態様での使用を可能になる。請求項3
では、前記係合手段15が、前記操作部11の後側に突
出形成されて前記本体1の対応する掛止部3と係脱する
構成である。この場合は、前記したと同様に一体物とし
て形成される利点に加え、この係合手段15が前記した
枢軸用の係合手段19と共に付設されることにより蓋2
と本体1との間に生じ易いがたつき等の吸収作用を兼ね
ることができる。
【0008】請求項4では、前記ラッチ装置10が、前
記操作部11及び係合手段15や19並びにバネ手段1
6を一体物として形成していると共に、前記係合手段1
9及びバネ手段16を前記操作部11の両側にそれぞれ
に有している構成である。この場合は、蓋2の片側にあ
って、2箇所でロックするロック装置として、又、両側
ヒンジ又は枢軸装置として利用できる。請求項5では、
請求項4のラッチ装置10を対に有していると共に、前
記蓋2に設けられたガイド部9に移動案内され、かつ前
記バネ手段16の付勢力を補う補助バネ部22を形成し
ている連結部材20により前記両ラッチ装置10を連結
している構成である。この場合は、蓋2の両側にあっ
て、各片側を2箇所でそれぞれロックするロック装置と
して利用できる。同時に、図10(a)〜(c)の如く
蓋着脱態様と片開き態様とを実現する上で、最小部品数
で実現でき、取扱性や組立性を大幅に改善できる。加え
て、補助バネ部22付き連結部材20によって付勢圧を
大きくしたり、設計付勢圧を長期に維持して信頼性を向
上できる。請求項6では、請求項5において、請求項3
の係合手段15を有している構成である。上記した作用
効果に加え、蓋2と本体1との間に生じ易いがたつき等
の吸収作用も具備できる。請求項7は、請求項1から6
の何れかに記載のラッチ装置10を用いた利用形態例で
あり、蓋2が本体1に対し各一方側を支点としてそれぞ
れ片開き可能、かつ着脱可能に組み付けられているコン
ソールボックスである。このボックスは、従来品に対し
簡易化による組立等の改善が達成され製造費を低減でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1〜図5の第1形態と、図6〜図9の第2形態を
挙げて本発明思想を明らかにする。なお、各形態のラッ
チ装置は、図10に例示される如く蓋2が本体1に対し
離脱可能に開閉されたり、互いの片側を支点として片開
きする場合に好適なものである。即ち、図10は第1形
態及び第2形態の各ラッチ装置の共通した使用例として
挙げたもので、同(a)は蓋2が本体1に対し閉じる取
付態様を、同(b),(c)は蓋2が本体1に対し各一
方側を支点としてそれぞれ開閉される片開き態様を示し
ている。ここでの本体1は、コンソールボックスの本体
を想定しているが、各種機器類用ケースやハウジングで
あったり、家屋等の開口部であってもよい。従って、蓋
2も扉やカバーであったり、家屋の出入口などに設けら
れる戸であってもよい。
【0010】(第1形態)図1はラッチ装置を蓋との関
係で示す模式外観図である。図2は前記ラッチ装置を成
形した状態で示し、同(a)は上面図、同(b)は側面
図、同(c)は下面図、同(d)は(a)の左端面図、
同(e)は(a)の右端面図である。図3は前記ラッチ
装置を組み込んだ蓋を本体にロックした状態での模式図
であり、同(a)は蓋の上側から見た図、同(b)は蓋
の下側から見た図、同(c)は(a)のA−A線に沿う
概略断面図、同(d)は(a)のB−B線に沿う概略断
面図である。図4は図3の状態からラッチ装置を非ロッ
クにした状態での模式図であり、同(a)は蓋の上側か
ら見た図、同(b)は蓋の下側から見た図である。図5
は蓋が図4の状態から片開きされるときの模式断面図で
ある。
【0011】(装置構造)この形態のラッチ装置10
は、樹脂成形体である一体物として形成されており、図
2の如く操作部11と、操作部11の両側に設けられた
対の板バネ部16(本発明のバネ手段に相当)及び枢軸
部19(本発明の係合手段、特に請求項2の係合手段に
相当)と、操作部11上に立設された係合爪部15(本
発明の係合手段、特に請求項3の係合手段に相当)とを
備えている。
【0012】このうち、操作部11は、略矩形の板状を
なし、中間後側に細く延ばされた延長部12に各板バネ
部16を一体化し、また、前記係合爪部15、対の規制
アーム13、上ガイド溝14を形成している。操作部1
1の上面11aは平面状である。ここには、上ガイド溝
14が途中から延長部12の後端まで凹状に形成されて
いる。裏面11bは、前側左右及び延長部15を含めた
中間前後方向が一段肉厚の凸状に形成され、他の部分が
一段低い窪み部分11cとなっている。規制アーム13
は、操作部11の後側にあって、両側から後方へ突出し
た片の先端に外側へ突出された爪13aを有しており、
ラッチ装置10が蓋2に組み付けられた状態で蓋2に対
する操作部11の抜けを阻止する。係合爪部15は、延
長部12に立設されて、下面11bの下方へ突出してい
る。先端には、操作部11の前方に向けて張り出してい
る比較的大きな爪部15aを有している。
【0013】各板バネ部16は、延長部12の両側面に
薄肉部17を介しそれぞれ連結され、操作部11の板幅
方向に突出している。各板バネ部16の先端側には薄肉
部18を介し枢軸部19が延長形成されている。各枢軸
部19は断面が円柱状をなし、その先端19aが係合部
分となる。そして、各板バネ部16は、図1の楕円内に
示した如く薄肉部17のヒンジ作用により弾性的に屈曲
され、操作部11の一段低い窪み部分11cに先端側を
移動した状態で利用される。各枢軸部19は、薄肉部1
8のヒンジ作用により弾性的に屈曲され、前記一段低い
窪み部分11cから横向きに配置された状態で利用され
る。
【0014】(ボックスとの関係等)以上のラッチ装置
10を用いるコンソールボックス側の構成を説明する。
本体1は、上開口したボックス本体であり、該上開口が
蓋2により開閉される。本体1及び蓋2は、何れも樹脂
成形品であり、適宜な外観処理が施されている。本体1
の上側には、長手方向に対向する両側の縁部1aが蓋2
の厚さ分だけ低く形成され、また、上記した係合爪部1
5に対応する掛止部3と、枢軸部19の先端19aに対
応する掛止部4とが付設されている。即ち、両側の縁部
1aの中間部には、図5の如く上記した係合爪部15に
対応する掛止部3が設けられている。該掛止部3は、各
縁部1aの外側に設けられたL形の段差5に対応した内
側に位置しており、段差5の垂直壁と対向した内壁に切
欠部3aを設けることにより、係合爪部15を該切欠部
3aから内側に受け入れて係合する。掛止部4は、各縁
部1aが一段高くなった他の縁部1bとぶつかる箇所、
つまり縁部1bの内面側に開口した軸穴として合計4箇
所に形成されている。各掛止部4の軸穴には、対応する
枢軸部19の先端19aが縁部1a上に沿って係合す
る。
【0015】蓋2は用途に応じて色々な形態が採用可能
である。この形態では、蓋2として、図3(c),
(d)及び図5の如く周囲を内側へ突出し、トリム材6
を下面側に装着することにより、該トリム材6との間に
収納空間2aを形成している。即ち、蓋2は、複数のボ
ス部9を内面に下設しており、トリム材6を該ボス部9
に保持し、下側からねじ9aをボス部9に固定すること
により一体化している。トリム材6には、図5の如く係
合爪部5を本体1内に突出配置すると共に、係合爪部5
の前後動を許容するスリット6aが設けられている。そ
して、この蓋2は、操作部11を収納空間2aから外へ
突出配置する開口2b(図5参照)と、枢軸部19の先
端19aを収納空間2aから外へ突出配置する合計4個
の通し孔2cと、上記した操作部11及び板バネ部16
並びに枢軸部19の揺動方向を規制するガイド部7,8
とが設けられている。このうち、開口2bは、本体1の
段差5と対向する長手方向に沿う両側の中間に設けら
れ、操作部11の押し操作を可能にする。各通し孔2c
は、本体1の掛止部4と対向する箇所に設けられ、枢軸
部19の先端19aを本体1の対応する掛止部4に出没
可能にする。
【0016】ガイド部7,8は蓋2の上内面にそれぞれ
設けられている。ガイド部7は、図3の如く開口2bの
両側に位置して逆L形のリブとして下設されたガイド部
7a(同(d)参照)と、開口2bの略中間に位置して
奥に向かって延びる細リブとして設けられたガイド部7
bとからなる。両ガイド部7aは、上記ラッチ装置10
を収納空間2aに組み込んだ状態で、操作部11の押し
操作で規制アーム13をこの内側面に沿って案内した
り、逆に、爪13aをL形の垂直片に係止して操作部1
1を含む全体の不用意な抜けを阻止する。併せて、両ガ
イド部7aは、枢軸部19が薄肉部18を介し図2
(a)の状態から図3(a)の状態に弾性屈曲されたと
き、L形の内側に枢軸部19の対応部を受入て、該枢軸
部19の揺動方向を前記の通し孔2cと共に操作部11
と交差する方向となるよう規制する。ガイド部7bは、
上ガイド溝14と嵌合して、操作部11の揺動方向が直
進移動となるよう規制する。ガイド部8は、板バネ部1
6が薄肉部17を介し図2(a)の状態から図3(a)
の状態に弾性屈曲されたとき、板バネ部16の対応部と
圧接して該屈曲状態を維持する。なお、この形態では、
以上のようにしてラッチ装置10を収納空間2aに配置
した後、トリム材6が蓋2の下面に装着される。
【0017】(主作動)この構造では、例えば、図10
(a)の如く蓋2がラッチ装置10でロックされている
状態から蓋2を取り外したり、図10(b)や(c)の
如く片側のラッチ装置10(枢軸部19)を支点として
片開きする場合、まず、前者では両側の操作部11を、
後者では対応する片側の操作部11をそれぞれ押し操作
する。該押し操作により、操作部11は図3の状態から
図4の如くガイド部7bに沿って直進移動され、操作部
11上の係合爪部15が対応する掛止部3から係合解除
(非ロック位置)される。同時に、板バネ部16も操作
部11と共に前方へ移動される。このとき、両板バネ部
16は、対応するガイド部8で規制されているため、弾
性的に間を狭めつつ次第に付勢力を増大する。同時に、
両側の枢軸部19は、前記ガイド部7aで案内されつつ
図4(a)の矢印方向へ移動し、先端19aが掛止部4
から係合解除(非ロック位置)される。蓋2はこの状態
から、本体1から完全に離脱されたり、図10(b)や
(c)の如く片開きされることになる。また、操作部1
1の押し力が解放されると、前記板バネ部16の増大し
た付勢力が作用し、板バネ部16はガイド部8の規制を
受けながら図3の元の状態に復元されると同時に、操作
部11及び両枢軸部19も対応するガイド部7bや7a
の規制を受けながら元の状態に復帰移動される。従っ
て、一旦外された蓋2や、図10(b)や(c)の如く
片開きされた蓋2を図10(a)の如く本体1に装着す
る場合、前者では両側の操作部11を、後者では対応す
る片側の操作部11をそれぞれ押し操作し(対応部の係
合爪部15や枢軸部19をそれぞれの掛止部3や4から
係合解除した非ロック位置にし)た後、図10(a)に
配置してから、操作部11の押し力を解放する。する
と、前記した板バネ部16の付勢力により、係合爪部1
5が掛止部3と係合したロック位置に、枢軸部19が先
端19aを掛止部4と係合したロック位置に切り換えら
れ、蓋2は本体1に対しコーナ付近の4箇所と、長手方
向の2箇所との係合によりがたつきなく装着される。
【0018】(第2形態)図6は第2形態のラッチ装置
を蓋及び本体との関係で示す模式外観図、図7は前記ラ
ッチ装置付き蓋を下から見た模式外観図、図8は前記ラ
ッチ付き蓋を下から見た模式下面図、図9は前記ラッチ
装置の主作動を示す要部構成図である。
【0019】(装置構造)この形態のラッチ装置100
は、第1形態のものに対し両側のラッチ装置10自体が
ほぼ同じくし、ラッチ装置10,10同士が連結部材2
0により連結されている点で異なっており、蓋2が本体
1に対し着脱可能、かつ片側を支点として片開きされる
態様での使用により合致した構造となっている。ここで
は、第1形態と同じ部位又は箇所に同じ符号を付し、ラ
ッチ装置10,10自体の構造説明(段落0009〜0
017迄がほぼそのまま置き換えられるため)を省き、
異なる構成について専ら詳述する。
【0020】このラッチ装置100は、上記した2個の
ラッチ装置10が間に連結部材20を介在した状態で一
体形成されている。但し、上記独立した2個のラッチ装
置10をこの連結部材20にて溶着や接着等で一体に連
結してもよい。この連結部材20は、図6の如く各ラッ
チ装置10における操作部11の後側延長部12の間に
位置し、各両端が延長部12の対応部に接合された2本
の細長い連結片21,21からなっている。両連結片2
1は、所定の隙間を保って平行に延びており、中間部に
形成された補助バネ部22をそれぞれ有している。補助
バネ部22は、各連結片21の一部が外側に屈曲した半
円弧状に形成されている。細部において、図8の如く、
延長部21との接合部分(連結片21の両端)には上記
した上ガイド溝14が延長形成されている。連結片21
の接合内端には挟持リブ21aが付設されている。連結
片21同士の途中対向面にも同様な挟持リブ21aが付
設されている。各補助バネ部22の円弧状の基部片側に
も挟持リブ21bが付設されている。
【0021】上記蓋2は、このラッチ装置100を使用
する場合に次の点が追加される。即ち、蓋2の上内面に
は、上記した細いリブ状のガイド部7b同士の間に連続
したガイド部7cが延長形成され、また、前記連結片2
1の外側に当接して連結片21の動きを一方向に規制す
る小突起状のガイド部7dが合計4箇所に設けられてい
る。そして、ラッチ装置100は、第1形態と同様な要
領で蓋2に組み込まれるが、その際、連結片21同士の
間にガイド部7cを位置させ、かつ各連結片21が外側
からガイド部7dにより揺動可能に規制されるようにす
る。
【0022】このラッチ装置100を用いた場合には、
上記の主作動と共に次の利点も具備できる。即ち、この
構造では、対応する操作部11が押し操作されると、操
作部11は図9の実線位置から破線位置にガイド部7b
とガイド部7cに沿って直進移動され、操作部11上の
係合爪部15が対応する掛止部3から係合解除(非ロッ
ク位置)される。同時に、板バネ部16も操作部11と
共に前方へ移動されて付勢力を増大し、かつ、補助バネ
部22も連結片21の前方移動により弾性変位し図9の
破線状態となって付勢力を蓄える。同時に、両側の枢軸
部19は、前記ガイド部7aで案内されつつ上記図4
(a)の矢印で示す方向へ移動し、先端19aが掛止部
4から係合解除(非ロック位置)されることになる。一
方、操作部11の押し力が解放されると、前記板バネ部
16の増大した付勢力と、補助バネ部22の蓄えられた
付勢力が共に作用し、板バネ部16はガイド部8の規制
を受けながら、補助バネ部22はガイド部7c,7d等
で規制された連結片21の動きに沿って図9の実線位置
に復元される。従って、このラッチ装置100では、第
1形態に比較して、操作部11の押し操作によって板バ
ネ部16の付勢圧に加え、補助バネ部22の付勢圧も得
ることができる。このため、この構造では、構成部材の
完全一体化による簡略化が達成でき、板バネ部16の付
勢力の不足を簡単に補うことができ、前記した非ロック
位置からロック位置への切換作動をより的確かつ安定化
することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のラッチ装
置は、操作部が直進移動操作される構造において、最小
部品数で枢軸機能と係止機能とを兼ね備えることがで
き、同時に、部材同士の予備組立を必要とせず、成形し
た状態から蓋に組み込むことができる。従って、このラ
ッチ装置を用いたコンソールボックスは、製造工程の簡
略化を実現でき、製造費を大幅に低減可能にしたり、品
質及び信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態のラッチ装置を蓋との関係で示す模
式図である。
【図2】 上記ラッチ装置を成形状態で示す図である。
【図3】 上記ラッチ装置を組み込んだ蓋をロック状態
で示す模式図である。
【図4】 図3から操作部を押し操作したときの状態で
示す模式図である。
【図5】 上記蓋が図4の状態から片開きされるときの
模式断面図である。
【図6】 第2形態のラッチ装置を蓋及び本体との関係
で示す模式図である。
【図7】 図6のラッチ装置付き蓋を下から見た模式外
観図である。
【図8】 図6のラッチ付き蓋を下から見た模式下面図
である。
【図9】 第2形態のラッチ装置の主作動を示す要部構
成図である。
【図10】第1形態及び第2形態のラッチ装置の共通使
用例を示す図である。
【符号の説明】
1…本体(3,4は掛止部、3aは切欠部) 2…蓋(2aは収納空間、2bは開口、2cは通し孔) 7,7a,7b,7c,7d,…ガイド部 10,100…ラッチ装置 11…操作部(12は延長部、13は規制アーム、14
は上ガイド溝) 15…係合爪部(係合手段の一つ) 16…板バネ部(バネ手段であり、17,18は薄肉
部) 19…枢軸部(係合手段の一つで、19aは係合部分に
なる先端) 20…連結部材(21,21a,21bは連結片、22
は補助バネ部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部及び係合手段を有し、これらが本
    体の開口を開閉可能に塞ぐ蓋に組み込まれ、前記係合手
    段が前記本体の掛止部に係合するロック位置と、前記操
    作部の押し操作により前記係合を解除する非ロック位置
    とに切り換えられるラッチ装置において、 前記ラッチ装置は、前記操作部の板幅方向に突出形成さ
    れて前記係合手段を前記ロック位置に保持するバネ手段
    を有し、前記係合手段を前記バネ手段又は操作部と連結
    していると共に、前記操作部及びバネ手段の揺動方向を
    前記蓋に設けられた対応するガイド部によってそれぞれ
    規制しており、 前記操作部が押し操作で前記ガイド部に沿って直進移動
    されると、前記バネ手段が前記係合手段を前記非ロック
    位置に移行しかつ付勢力を増大すべく前記ガイド部を介
    し弾性変位することを特徴とするラッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記係合手段は、前記バネ手段の先端側
    に延長形成されて前記蓋を前記本体に対し回動する枢軸
    を兼ねる請求項1に記載のラッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記係合手段は、前記操作部の後側に突
    出形成されて前記本体の対応する掛止部と係脱する請求
    項1又は2に記載のラッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記操作部及び係合手段並びにバネ手段
    が一体物として形成されていると共に、前記係合手段及
    びバネ手段を前記操作部の両側にそれぞれに有している
    請求項1又は2の何れかに記載のラッチ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のラッチ装置を対に有している
    と共に、前記蓋に設けられたガイド部に移動案内され、
    かつ前記バネ手段の付勢力を補う補助バネ部を形成して
    いる連結部材により前記両ラッチ装置を連結しているラ
    ッチ装置。
  6. 【請求項6】 請求項3の係合手段を有している請求項
    5に記載のラッチ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の何れかに記載のラッチ
    装置を用いることにより、蓋が本体に対し各一方側を支
    点としてそれぞれ片開き可能であり、かつ着脱可能に組
    み付けられていることを特徴とするコンソールボック
    ス。
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