JP4540081B2 - ラッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋をボックス等の本体に着脱可能にロックするラッチ装置に関する。より詳細には、特に、蓋をロックする係止機能と蓋を開閉するときの枢軸機能を兼ねたいような態様に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
この種装置は、本発明を適用した図10に例示されるように、蓋がボックス本体に対し同(a)の如く閉じる取付態様及び不図示の完全開となる離脱態様と、同(b),(c)の如く蓋が本体に対し各一方側を支点としてそれぞれ開閉される片開き態様とに切換可能にするものである。従来装置は、例えば、実開平2−30741号や特開平7−9914号に記載されている。構造特長は、操作部(ノブや操作片等)及び係合手段(摺動軸や係合体等)が蓋の対向辺部にそれぞれ対に組み込まれて、前記係合手段が本体側の掛止部(軸穴部や係合受部等)に係合するロック位置、前記操作部の押し操作(前者では軸部を支点とした回動移動、後者では蓋側面に沿う直進移動)により前記係合を解除する非ロック位置とに切り換えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上した従来装置では部品数が多く、部材同士の加工精度及び組立、部品管理等を含めた製造・組立工数を軽減し難く、更なる改善が望まれていた。即ち、実開平2−30741号の装置では、前記係合手段である摺動軸、操作部であるノブ及び該ノブを枢支する軸部材、前記摺動軸を係合する方向に付勢するバネ手段(付勢部材)を組として構成され、蓋へ組み込む前に予め部材同士を組み立てることが必須となる。これに対し、特開平7−9914号の装置では、前記係合手段である4個の係合体、前記操作部である2個の操作片、各係合体と各操作片との間に介在される6本構成のリンク機構からなり、前記と同様に組み立てられた状態で蓋へ組み込む構成である。
【0004】
なお、前者の構造は、操作用ノブが軸部材を支点として回動される関係で、後者の操作片のように直進移動するタイプに対し蓋部と本体との間に設けられてノブの回動を許容するためのスペース(切欠部又は凹所等)が大きくなり易い。後者の構造は、リンク機構の作動切り換えを良好に維持し難く、本体及び蓋が大きくなると蓋のがたつきも生じ易い。また、部品数を減少した装置としては、本出願人によって開発された実公平6−11345号に記載のものがある。この装置構造では、操作部、バネ手段、係合手段を一部品として実現しているものの取付用ブラケット及びピン部材を必須としており、操作部がピン部材を支点として回動されるため上記したと同様な問題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を全て解消する本発明は、例えば、図面に例示される如く移動ないしは揺動操作される操作部11及び係合手段19や15を有し、これらが本体1の開口を開閉可能に塞ぐ蓋2に組み込まれ、前記係合手段19や15が前記本体1の掛止部4や3に係合するロック位置と、前記操作部11の押し操作により前記係合を解除する非ロック位置とに切り換えられるラッチ装置において、
前記ラッチ装置10は、前記係合手段19や15を前記ロック位置に保持する移動ないしは揺動可能なバネ手段16を有し、前記操作部及び前記係合手段並びに前記バネ手段が一体物として形成されると共に、前記係合手段及びバネ手段の双方が前記操作部の両側にそれぞれ設けられており、 更に、前記操作部11及びバネ手段16の揺動方向を前記蓋2に設けられた対応するガイド部7や8によってそれぞれ規制しており、前記操作部11が押し操作で前記ガイド部7に沿って直進移動されると、前記バネ手段16が前記係合手段19や15を前記非ロック位置に移行しかつ付勢力を増大すべく前記ガイド部8を介し弾性変位するようにしたものである。
【0006】
以上の構造特長は、操作部11が直進移動操作されるタイプにおいて、特にバネ手段16を操作部11の板幅方向に突出形成して蓋2の対応するガイド部8との関係を工夫することにより、バネ手段16が図3と図4に例示される如く、係合手段19や15をロック位置に保持する作用と、係合手段19や15を非ロック位置からロック位置方向へ戻す作用と発現可能にしたことにある。そして、この装置では以下の利用態様が可能となる。
ア)蓋2が本体1に対し取り外し可能に着脱される態様である。この場合は、例えば、このラッチ装置10を蓋2の両側に対に組み込む。蓋2は、両側の操作部11を押し操作して各係合手段19や15を非ロック位置にした状態から該係合手段を本体1の対応する掛止部4や3にそれぞれ対向させ、両操作部11の押し力を解放すると、各係合手段19や15が対応バネ手段16の付勢力にて対応する掛止部4や3と係合してロック位置となり、本体1に対し両側の係合を介し離脱不能となる。この状態は両側の操作部11を押し操作することにより、前記両側の係合が解除されて、蓋2が本体1から離脱可能となる。
ロ)蓋2が本体1に対しヒンジ手段(本発明のラッチ装置でもよい)を介し片開き状態に取り付けられ、該片開き状態を着脱する態様である。この場合は、このラッチ装置10が蓋2の揺動側に組み付けられる。蓋2は、操作部11を押し操作して係合手段19や15を非ロック位置にした状態で、前記ヒンジ手段を支点として片開き態様に回動操作される。蓋2は上記した要領にて本体1に対し離脱不能となる。
【0007】
【0008】
なお、以上の本発明は、前記ラッチ装置10が、前記操作部11及び係合手段15や19並びにバネ手段16を一体物として形成していると共に、前記係合手段19及びバネ手段16を前記操作部11の両側にそれぞれに有しているため、蓋2の片側にあって、2箇所でロックするロック装置として、又、両側ヒンジ又は枢軸装置として利用できる。
また、請求項2の発明では、請求項1のラッチ装置10を対に有していると共に、前記蓋2に設けられたガイド部9に移動案内され、かつ前記バネ手段16の付勢力を補う補助バネ部22を形成している連結部材20により前記両ラッチ装置10を連結している構成である。この場合は、蓋2の両側にあって、各片側を2箇所でそれぞれロックするロック装置として利用できる。同時に、図10(a)〜(c)の如く蓋着脱態様と片開き態様とを実現する上で、最小部品数で実現でき、取扱性や組立性を大幅に改善できる。加えて、補助バネ部22付き連結部材20によって付勢圧を大きくしたり、設計付勢圧を長期に維持して信頼性を向上できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図1〜図5の第1形態と、図6〜図9の第2形態を挙げて本発明思想を明らかにする。なお、各形態のラッチ装置は、図10に例示される如く蓋2が本体1に対し離脱可能に開閉されたり、互いの片側を支点として片開きする場合に好適なものである。即ち、図10は第1形態及び第2形態の各ラッチ装置の共通した使用例として挙げたもので、同(a)は蓋2が本体1に対し閉じる取付態様を、同(b),(c)は蓋2が本体1に対し各一方側を支点としてそれぞれ開閉される片開き態様を示している。ここでの本体1は、コンソールボックスの本体を想定しているが、各種機器類用ケースやハウジングであったり、家屋等の開口部であってもよい。従って、蓋2も扉やカバーであったり、家屋の出入口などに設けられる戸であってもよい。
【0010】
(第1形態)図1はラッチ装置を蓋との関係で示す模式外観図である。図2は前記ラッチ装置を成形した状態で示し、同(a)は上面図、同(b)は側面図、同(c)は下面図、同(d)は(a)の左端面図、同(e)は(a)の右端面図である。図3は前記ラッチ装置を組み込んだ蓋を本体にロックした状態での模式図であり、同(a)は蓋の上側から見た図、同(b)は蓋の下側から見た図、同(c)は(a)のA−A線に沿う概略断面図、同(d)は(a)のB−B線に沿う概略断面図である。図4は図3の状態からラッチ装置を非ロックにした状態での模式図であり、同(a)は蓋の上側から見た図、同(b)は蓋の下側から見た図である。図5は蓋が図4の状態から片開きされるときの模式断面図である。
【0011】
(装置構造)この形態のラッチ装置10は、樹脂成形体である一体物として形成されており、図2の如く操作部11と、操作部11の両側に設けられた対の板バネ部16(本発明のバネ手段に相当)及び枢軸部19(本発明の係合手段、特に請求項2の係合手段に相当)と、操作部11上に立設された係合爪部15(本発明の係合手段、特に請求項3の係合手段に相当)とを備えている。
【0012】
このうち、操作部11は、略矩形の板状をなし、中間後側に細く延ばされた延長部12に各板バネ部16を一体化し、また、前記係合爪部15、対の規制アーム13、上ガイド溝14を形成している。操作部11の上面11aは平面状である。ここには、上ガイド溝14が途中から延長部12の後端まで凹状に形成されている。裏面11bは、前側左右及び延長部15を含めた中間前後方向が一段肉厚の凸状に形成され、他の部分が一段低い窪み部分11cとなっている。規制アーム13は、操作部11の後側にあって、両側から後方へ突出した片の先端に外側へ突出された爪13aを有しており、ラッチ装置10が蓋2に組み付けられた状態で蓋2に対する操作部11の抜けを阻止する。係合爪部15は、延長部12に立設されて、下面11bの下方へ突出している。先端には、操作部11の前方に向けて張り出している比較的大きな爪部15aを有している。
【0013】
各板バネ部16は、延長部12の両側面に薄肉部17を介しそれぞれ連結され、操作部11の板幅方向に突出している。各板バネ部16の先端側には薄肉部18を介し枢軸部19が延長形成されている。各枢軸部19は断面が円柱状をなし、その先端19aが係合部分となる。そして、各板バネ部16は、図1の楕円内に示した如く薄肉部17のヒンジ作用により弾性的に屈曲され、操作部11の一段低い窪み部分11cに先端側を移動した状態で利用される。各枢軸部19は、薄肉部18のヒンジ作用により弾性的に屈曲され、前記一段低い窪み部分11cから横向きに配置された状態で利用される。
【0014】
(ボックスとの関係等)以上のラッチ装置10を用いるコンソールボックス側の構成を説明する。本体1は、上開口したボックス本体であり、該上開口が蓋2により開閉される。本体1及び蓋2は、何れも樹脂成形品であり、適宜な外観処理が施されている。本体1の上側には、長手方向に対向する両側の縁部1aが蓋2の厚さ分だけ低く形成され、また、上記した係合爪部15に対応する掛止部3と、枢軸部19の先端19aに対応する掛止部4とが付設されている。即ち、両側の縁部1aの中間部には、図5の如く上記した係合爪部15に対応する掛止部3が設けられている。該掛止部3は、各縁部1aの外側に設けられたL形の段差5に対応した内側に位置しており、段差5の垂直壁と対向した内壁に切欠部3aを設けることにより、係合爪部15を該切欠部3aから内側に受け入れて係合する。掛止部4は、各縁部1aが一段高くなった他の縁部1bとぶつかる箇所、つまり縁部1bの内面側に開口した軸穴として合計4箇所に形成されている。各掛止部4の軸穴には、対応する枢軸部19の先端19aが縁部1a上に沿って係合する。
【0015】
蓋2は用途に応じて色々な形態が採用可能である。この形態では、蓋2として、図3(c),(d)及び図5の如く周囲を内側へ突出し、トリム材6を下面側に装着することにより、該トリム材6との間に収納空間2aを形成している。即ち、蓋2は、複数のボス部9を内面に下設しており、トリム材6を該ボス部9に保持し、下側からねじ9aをボス部9に固定することにより一体化している。トリム材6には、図5の如く係合爪部5を本体1内に突出配置すると共に、係合爪部5の前後動を許容するスリット6aが設けられている。そして、この蓋2は、操作部11を収納空間2aから外へ突出配置する開口2b(図5参照)と、枢軸部19の先端19aを収納空間2aから外へ突出配置する合計4個の通し孔2cと、上記した操作部11及び板バネ部16並びに枢軸部19の揺動方向を規制するガイド部7,8とが設けられている。このうち、開口2bは、本体1の段差5と対向する長手方向に沿う両側の中間に設けられ、操作部11の押し操作を可能にする。各通し孔2cは、本体1の掛止部4と対向する箇所に設けられ、枢軸部19の先端19aを本体1の対応する掛止部4に出没可能にする。
【0016】
ガイド部7,8は蓋2の上内面にそれぞれ設けられている。ガイド部7は、図3の如く開口2bの両側に位置して逆L形のリブとして下設されたガイド部7a(同(d)参照)と、開口2bの略中間に位置して奥に向かって延びる細リブとして設けられたガイド部7bとからなる。両ガイド部7aは、上記ラッチ装置10を収納空間2aに組み込んだ状態で、操作部11の押し操作で規制アーム13をこの内側面に沿って案内したり、逆に、爪13aをL形の垂直片に係止して操作部11を含む全体の不用意な抜けを阻止する。併せて、両ガイド部7aは、枢軸部19が薄肉部18を介し図2(a)の状態から図3(a)の状態に弾性屈曲されたとき、L形の内側に枢軸部19の対応部を受入て、該枢軸部19の揺動方向を前記の通し孔2cと共に操作部11と交差する方向となるよう規制する。ガイド部7bは、上ガイド溝14と嵌合して、操作部11の揺動方向が直進移動となるよう規制する。ガイド部8は、板バネ部16が薄肉部17を介し図2(a)の状態から図3(a)の状態に弾性屈曲されたとき、板バネ部16の対応部と圧接して該屈曲状態を維持する。なお、この形態では、以上のようにしてラッチ装置10を収納空間2aに配置した後、トリム材6が蓋2の下面に装着される。
【0017】
(主作動)この構造では、例えば、図10(a)の如く蓋2がラッチ装置10でロックされている状態から蓋2を取り外したり、図10(b)や(c)の如く片側のラッチ装置10(枢軸部19)を支点として片開きする場合、まず、前者では両側の操作部11を、後者では対応する片側の操作部11をそれぞれ押し操作する。該押し操作により、操作部11は図3の状態から図4の如くガイド部7bに沿って直進移動され、操作部11上の係合爪部15が対応する掛止部3から係合解除(非ロック位置)される。同時に、板バネ部16も操作部11と共に前方へ移動される。このとき、両板バネ部16は、対応するガイド部8で規制されているため、弾性的に間を狭めつつ次第に付勢力を増大する。同時に、両側の枢軸部19は、前記ガイド部7aで案内されつつ図4(a)の矢印方向へ移動し、先端19aが掛止部4から係合解除(非ロック位置)される。蓋2はこの状態から、本体1から完全に離脱されたり、図10(b)や(c)の如く片開きされることになる。また、操作部11の押し力が解放されると、前記板バネ部16の増大した付勢力が作用し、板バネ部16はガイド部8の規制を受けながら図3の元の状態に復元されると同時に、操作部11及び両枢軸部19も対応するガイド部7bや7aの規制を受けながら元の状態に復帰移動される。従って、一旦外された蓋2や、図10(b)や(c)の如く片開きされた蓋2を図10(a)の如く本体1に装着する場合、前者では両側の操作部11を、後者では対応する片側の操作部11をそれぞれ押し操作し(対応部の係合爪部15や枢軸部19をそれぞれの掛止部3や4から係合解除した非ロック位置にし)た後、図10(a)に配置してから、操作部11の押し力を解放する。すると、前記した板バネ部16の付勢力により、係合爪部15が掛止部3と係合したロック位置に、枢軸部19が先端19aを掛止部4と係合したロック位置に切り換えられ、蓋2は本体1に対しコーナ付近の4箇所と、長手方向の2箇所との係合によりがたつきなく装着される。
【0018】
(第2形態)図6は第2形態のラッチ装置を蓋及び本体との関係で示す模式外観図、図7は前記ラッチ装置付き蓋を下から見た模式外観図、図8は前記ラッチ付き蓋を下から見た模式下面図、図9は前記ラッチ装置の主作動を示す要部構成図である。
【0019】
(装置構造)この形態のラッチ装置100は、第1形態のものに対し両側のラッチ装置10自体がほぼ同じくし、ラッチ装置10,10同士が連結部材20により連結されている点で異なっており、蓋2が本体1に対し着脱可能、かつ片側を支点として片開きされる態様での使用により合致した構造となっている。ここでは、第1形態と同じ部位又は箇所に同じ符号を付し、ラッチ装置10,10自体の構造説明(段落0009〜0017迄がほぼそのまま置き換えられるため)を省き、異なる構成について専ら詳述する。
【0020】
このラッチ装置100は、上記した2個のラッチ装置10が間に連結部材20を介在した状態で一体形成されている。但し、上記独立した2個のラッチ装置10をこの連結部材20にて溶着や接着等で一体に連結してもよい。この連結部材20は、図6の如く各ラッチ装置10における操作部11の後側延長部12の間に位置し、各両端が延長部12の対応部に接合された2本の細長い連結片21,21からなっている。両連結片21は、所定の隙間を保って平行に延びており、中間部に形成された補助バネ部22をそれぞれ有している。補助バネ部22は、各連結片21の一部が外側に屈曲した半円弧状に形成されている。細部において、図8の如く、延長部21との接合部分(連結片21の両端)には上記した上ガイド溝14が延長形成されている。連結片21の接合内端には挟持リブ21aが付設されている。連結片21同士の途中対向面にも同様な挟持リブ21aが付設されている。各補助バネ部22の円弧状の基部片側にも挟持リブ21bが付設されている。
【0021】
上記蓋2は、このラッチ装置100を使用する場合に次の点が追加される。即ち、蓋2の上内面には、上記した細いリブ状のガイド部7b同士の間に連続したガイド部7cが延長形成され、また、前記連結片21の外側に当接して連結片21の動きを一方向に規制する小突起状のガイド部7dが合計4箇所に設けられている。そして、ラッチ装置100は、第1形態と同様な要領で蓋2に組み込まれるが、その際、連結片21同士の間にガイド部7cを位置させ、かつ各連結片21が外側からガイド部7dにより揺動可能に規制されるようにする。
【0022】
このラッチ装置100を用いた場合には、上記の主作動と共に次の利点も具備できる。即ち、この構造では、対応する操作部11が押し操作されると、操作部11は図9の実線位置から破線位置にガイド部7bとガイド部7cに沿って直進移動され、操作部11上の係合爪部15が対応する掛止部3から係合解除(非ロック位置)される。同時に、板バネ部16も操作部11と共に前方へ移動されて付勢力を増大し、かつ、補助バネ部22も連結片21の前方移動により弾性変位し図9の破線状態となって付勢力を蓄える。同時に、両側の枢軸部19は、前記ガイド部7aで案内されつつ上記図4(a)の矢印で示す方向へ移動し、先端19aが掛止部4から係合解除(非ロック位置)されることになる。一方、操作部11の押し力が解放されると、前記板バネ部16の増大した付勢力と、補助バネ部22の蓄えられた付勢力が共に作用し、板バネ部16はガイド部8の規制を受けながら、補助バネ部22はガイド部7c,7d等で規制された連結片21の動きに沿って図9の実線位置に復元される。従って、このラッチ装置100では、第1形態に比較して、操作部11の押し操作によって板バネ部16の付勢圧に加え、補助バネ部22の付勢圧も得ることができる。このため、この構造では、構成部材の完全一体化による簡略化が達成でき、板バネ部16の付勢力の不足を簡単に補うことができ、前記した非ロック位置からロック位置への切換作動をより的確かつ安定化することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明のラッチ装置は、操作部が直進移動操作される構造において、最小部品数で枢軸機能と係止機能とを兼ね備えることができ、同時に、部材同士の予備組立を必要とせず、成形した状態から蓋に組み込むことができる。従って、このラッチ装置を用いたコンソールボックスは、製造工程の簡略化を実現でき、製造費を大幅に低減可能にしたり、品質及び信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態のラッチ装置を蓋との関係で示す模式図である。
【図2】 上記ラッチ装置を成形状態で示す図である。
【図3】 上記ラッチ装置を組み込んだ蓋をロック状態で示す模式図である。
【図4】 図3から操作部を押し操作したときの状態で示す模式図である。
【図5】 上記蓋が図4の状態から片開きされるときの模式断面図である。
【図6】 第2形態のラッチ装置を蓋及び本体との関係で示す模式図である。
【図7】 図6のラッチ装置付き蓋を下から見た模式外観図である。
【図8】 図6のラッチ付き蓋を下から見た模式下面図である。
【図9】 第2形態のラッチ装置の主作動を示す要部構成図である。
【図10】第1形態及び第2形態のラッチ装置の共通使用例を示す図である。
【符号の説明】
1…本体(3,4は掛止部、3aは切欠部)
2…蓋(2aは収納空間、2bは開口、2cは通し孔)
7,7a,7b,7c,7d,…ガイド部
10,100…ラッチ装置
11…操作部(12は延長部、13は規制アーム、14は上ガイド溝)
15…係合爪部(係合手段の一つ)
16…板バネ部(バネ手段であり、17,18は薄肉部)
19…枢軸部(係合手段の一つで、19aは係合部分になる先端)
20…連結部材(21,21a,21bは連結片、22は補助バネ部)

Claims (2)

  1. 移動ないしは揺動操作される操作部及び係合手段を有し、これらが本体の開口を開閉可能に塞ぐ蓋に組み込まれ、前記係合手段が前記本体の掛止部に係合するロック位置と、前記操作部の押し操作により前記係合を解除する非ロック位置とに切り換えられるラッチ装置において、
    前記ラッチ装置は、前記係合手段を前記ロック位置に保持する移動ないしは揺動可能なバネ手段を有し、前記操作部及び前記係合手段並びに前記バネ手段が一体物として形成されると共に、前記係合手段及び前記バネ手段の双方が前記操作部の両側にそれぞれ設けられており、
    更に、前記操作部及び前記バネ手段の揺動方向を前記蓋に設けられた対応するガイド部によってそれぞれ規制しており、
    前記操作部が押し操作で前記ガイド部に沿って直進移動されると、前記バネ手段が前記係合手段を前記非ロック位置に移行しかつ付勢力を増大すべく前記ガイド部を介し弾性変位することを特徴とするラッチ装置。
  2. 請求項1のラッチ装置を対に有していると共に、前記蓋に設けられたガイド部に移動案内され、かつ前記バネ手段の付勢力を補う補助バネ部を形成している連結部材により前記両ラッチ装置を連結しているラッチ装置。
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