JP2017218879A - 扉用ヒンジ - Google Patents

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JP2017218879A JP2016124956A JP2016124956A JP2017218879A JP 2017218879 A JP2017218879 A JP 2017218879A JP 2016124956 A JP2016124956 A JP 2016124956A JP 2016124956 A JP2016124956 A JP 2016124956A JP 2017218879 A JP2017218879 A JP 2017218879A
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和邦 明石
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Abstract

【課題】扉の横方向と上下傾きの微調整ができる扉用ヒンジにする。
【解決手段】グレビティヒンジ1のフレームを、本体金具30と装着用金具2の2分割構造にする。本体金具30の背板部32を装着用金具2の背板装着用板部22の背面側に位置させ、ビス41による装着と、偏心回転する調整カム40とビス42による挟み付けで装着する。調整カム40の回転操作で背板部31bを含めたヒンジ本体3の位置調整ができるようにする。前板部31には、この調整に用いるドライバー工具を突入させる窓孔31a,31bが設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、扉の横移動及び上下方向の傾きを微調整する機能を備えた扉用ヒンジに関し、この扉用ヒンジにはグレビティヒンジも含まれる。
この種の扉用ヒンジは、例えば、収納庫の被せタイプの扉を横開閉自在に支持するために用いられている。
扉は、本来、出荷前に取付け姿勢が確認されているにもかかわらず、設置の際に上下に僅かに傾いた扉を見つけることがある。また、扉の重み及び開閉が繰り返されること等が原因で、扉の姿勢が若干下方に傾いた状態になることがある。
扉の僅かな傾きは、際立って目立つため、傾いた扉を元の水平姿勢に戻す調整が必要になる。
扉用ヒンジは、扉の片側端の上部個所と下部個所に設けられているため、上部側の扉用ヒンジの可動部分を僅かに横移動調整すると、扉の傾きを直すことができる。また、上部側の扉用ヒンジの可動部分の上下傾きを微調整することによっても、扉の傾きを直すことができる。
この調整方法はヒンジの種類により異なる。
特許文献1に開示のドア用蝶番は、ワッシャーやスペーサーの数を加減してドアの傾き加減を調整する構造を備える。
実開平5−62683号公報
しかしながら、特許文献1のドア用蝶番におけるドアの傾き加減の調整は、ワッシャーやスペーサーの増減が必要なため、手間と時間がかかる。
本発明は、扉の横移動及び上下方向の傾きを微調整する機能を備えた扉用ヒンジを提供することを解決課題とする、この扉用ヒンジにはグレビティヒンジも含まれる。
請求項1に係る扉用ヒンジは次の構成を備える。
(1)手前面になる前板部と該前板部の背面に対向する背板部とを少なくとも備えたフレーム構造を有し、前記前板部の開放側端部側に扉回動機構部を備えたヒンジ本体と、該ヒンジ本体を扉口がある固定側に取り付ける装着用金具と、を備えた扉用ヒンジである。
(2)前記ヒンジ本体は、前記背板部を前記装着用金具が有する背板装着用板部の背面側に装着することにより、前記装着用金具に組付けられている。
(3)この装着は、前記背板部と前記装着用金具とを、軸挿した第1ビスの締結により行われる装着と、前記背板部と前記装着用金具とを、軸挿した調整カムの頭部と該調整カム先端面に螺入した第2ビスの頭部とによる挾着とにより行われている。
(4)前記調整カムの頭部と先端部との間に円形カムが形成され、該円形カムが、前記整背板部又は前記装着用板部のいずれかに設けられたカム窓内に、該カム窓が有する縦長平行な両縁部に略接する状態で位置している。
(5)前記装着用金具に対する前記ヒンジ本体の横移動方向の微調整と上下回動方向の微調整が、ドライバー工具を用いた前記調整カムの頭部の回転方向の操作により、前記円形カムが回転方向に偏心移動して前記両縁部のいずれか一方を押圧して、前記背板部を横移動又は上下回動させて行われるように構成されている。
請求項2に係る扉用ヒンジは次の構成を備える。
(1)請求項1に記載の各構成を備える。
(2)前記調整カムと前記第1ビスは、双方の頭部を前記前板部の背面に対向させた向きにあり、該前板部には、双方の頭部を操作するドライバー工具の先端部を突入させることができる窓孔が設けられている。
請求項3に係る扉用ヒンジは次の構成を備える。
(1)請求項1に記載の各構成を備える。
(2)前記調整カムと前記第1ビスは、双方の頭部を前記扉口後方に向けた向きにあり、双方の頭部の操作は、該扉口後方側からドライバー工具を操作して行われるように構成されている。
請求項4に係る扉用ヒンジは次の構成を備える。
(1)請求項1乃至3のいずれかの項に記載の各構成を備える。
(2)前記背板装着用板部の上縁部と下縁部から前記背板部の上方及び下方後に向けた位置に、該背板装着用板部に装着された前記背板部の上下傾きの範囲を規制するガイド部が夫々設けられている。
請求項5に係る扉用ヒンジは次の構成を備える。
(1)請求項1乃至3のいずれかの項に記載の構成を備える。
(2)この項に係る扉用ヒンジは、前記扉回動機構部が備えるヒンジ軸周りに、傾斜カム面を対向させた上下一対の傾斜カムが設けられた、扉の自重で該扉を閉じ方向に動作させるグレビティヒンジである。
請求項6に係る扉用ヒンジは次の構成を備える。
(1)請求項5に記載の構成を備える。
(2)前記上下一対の傾斜カムのうち、下部側の傾斜カムのカム面には、上部側の傾斜カムが扉の自重で下降して最下位置に達する手前の位置で一時係止させる突条が、外周側から内側に向けて設けられている。
(3)前記ヒンジ軸上部に、扉を閉じ方向に付勢するばねが支持されている。
(4)前記突条は、扉が自重で閉じ動作をして閉じ終える手前の位置で停止させ、その後の手動による押操作による前記一時係止位置の乗り越えにより、前記ばねの付勢力で扉が閉じ終えるように構成されている。
本発明に係る扉用ヒンジによれば、扉の横移動の微調整と傾きの微調整が、ドライバー工具の簡単な操作で正確に行える。この扉用ヒンジが扉の片側の上下個所に設けられている場合、上部側の扉用ヒンジを横方向に僅かに移動させると、扉は下部側の扉用ヒンジを支点にして上下方向に傾く。扉の傾きの微調整は、上部側の扉用ヒンジにある前記第1ビスを緩めないで前記調整カムを回転操作することによっても行える。
前記窓孔が設けられた扉用ヒンジの場合には、扉を90°以上開けて、操作し易い前面側から前記窓孔を通じた前記調整カムと前記第1ビスの操作による扉の位置調整が行える。
前記ガイド部が設けらた扉用ヒンジの場合には、前記背板部の位置決め範囲を規制して安全で安定した扉の支持が行える。また、扉を装着したヒンジ本体を下支えし、円滑な横移動を実現させる。
本発明に係る扉用ヒンジは、扉回動機構部に前記一対の傾斜カムが設けられた、扉の自重で扉を閉じさせることができるグレビティヒンジにも適用できる。
とくに、本発明に係る扉用ヒンジがグレビティヒンジの場合には、扉は閉じ終える直前の少し開いた位置まで扉の自重で下降しながら閉じ方向に回転する。
さらにこのグレビティヒンジに前記突条と前記ばねとが設けられていると、下部側の傾斜カムが最下端位置の手前まで下降したときに、下降のカム面に設けられている突条に係止して、扉が少し開いた位置で一時停止する。この一時係止は、扉が閉じる際の衝撃音を大幅に抑える。前記ばねは、扉を手で押す操作をするだけで、扉を完全に閉じさせる。また、このばねにより扉が閉じ方向に付勢されていると、扉前方の収納庫内に収納した収納品による扉の内側からの押圧が作用している場合でも、扉を急に開かせないため安全である。また、扉に把手が無くても扉を手で操作して大きく開かせ易い状態にする。
前記円形カム部は、カム当接窓内の両縁部に略接した位置にあるため、円形カム部どのような向きにあっても、この両端部に略接した状態が維持される。即ち、複雑な構造にすることなく、円形カムとカム当接窓の間に横方向の遊びがない状態にすることができる。
この結果、調整後においてヒンジ本体の位置ズレが生じにくい状態を維持させることができる。
本発明実施形態を以下の実施例において詳述する。
本発明実施形態に係るグレビティヒンジの斜視図。 (a)はこのグレビティヒンジを背面側から見た斜視図、(b)は同じく正面斜め上方から見た斜視図。 (a)は本発明実施形態に係るグレビティヒンジを備えた収納庫を扉90°開放の状態で示した部分側面断面図、(b)はその部分拡大図、(c)は同収納庫を扉閉じの状態で示した部分側面断面図、(d)はその部分拡大図。 (a)は本体金具の斜視図、(b)は装着用金具の斜視図。 (a)は背板装着用板部の背面側に背板部を組付ける方法を示した斜視図、(b)は調整カムを背面側から見た斜視図、(c)は同背面図。 (a)は、扉の傾斜調整方法を示した部分平面断面図、(b)は位置調整前の状態にある扉用ヒンジ要部の断面部分を含む正面図、(c)は同じく断面部分を含む拡大正面図。 (a)は横移動調整後の状態にある扉用ヒンジ要部の断面部分を含む正面図、(b)は回動調整の状態にある扉用ヒンジ要部の断面部分を含む正面図。 (a)は上下一対の傾斜カムをヒンジ軸とカム軸ホルダを下部側の軸受け部と共に示した斜視図、(b)はこれらを組付けたカム軸と該カム軸の支持構造を示した斜視図、(c)は下ガイド部材の斜視図。 (a)は上下一対の傾斜カムにおいて上部側の傾斜カムが最下位位置の手前で一時係止している状態を示した図、(b)は同(a)におけるA部拡大図、(c)は上下一対の傾斜カムにおいて上部側の傾斜カムが最下位の位置の達した状態を示した図、(b)は同(a)におけるA部拡大図。 (a)(b)(c)はいずれも被せタイプの扉をグレビティヒンジで支持させた収納庫を、扉の開きの違いで示した要部平面断面図。 本発明第2実施形態に係る扉用ヒンジにおける本体金具と装着用金具とによる組付け構造を示した分解斜視図。 本発明第3実施形態に係る扉用ヒンジにおける本体金具と装着用金具とによる組付け構造を示した分解斜視図。 本発明第4実施形態に係る扉用ヒンジにおける本体金具と装着用金具とによる組付け構造を示した分解斜視図。
[概要]
図1及び図2(a)(b)に本発明に係る扉用ヒンジの1形態である第1実施形態のグレビティヒンジ1が示されている。
このグレビティヒンジ1は、グレビティ機能があるヒンジ本体3と、ヒンジ本体3を扉口前方に配置させる装着用金具2とが組付けられて構成されている。ヒンジ本体3のフレーム部分になる本体金具30の開放側端部の上端部に軸受け部30cが設けられ、下端部にも軸受け部30dが設けられている。上部側の軸受け部30cはヒンジ軸51の長さ途中部を支持し、下部側の軸受け部30dはカム軸を保持したカム軸ホルダ56の下端部を支持している。
ヒンジ軸51の上端部には、ブロック形状の上ガイド部材52が固定されている。ヒンジ軸51の長さ途中部には、ヒンジ軸51と共回りする枠形構造の下ガイド部材53が回動自在に支持されている。上ガイド部材52と下ガイド部材53は扉の装着部材になり、この装着ではビスが用いられる。図1、図2(b)において、上ガイド部材52と下ガイド部材53に示された薄墨部分は扉の背面に接する面になる。上ガイド部材52と下ガイド部材53とヒンジ軸51は、扉の開閉とともに回動する回動ユニットを構成している。
カム軸ホルダ56には後述するグレビティ機能があるカム軸が内装されて、扉の自重により扉は僅かながら下降しながら閉じ方向に動作する。
ヒンジ軸51にはコイルばね57が巻装され、このばね57の一方のばね端57aが本体金具31側に掛止され、他方のばね端57bが下ガイド部材39側に掛止されている。このばね57は、ヒンジ軸51と上ガイド部材52と下ガイド部材53を、扉が閉じ終える直前の位置から扉を閉じさせる方向に付勢させる。
[収納庫100の扉口に向けた扉110の取付け]
図3(a)(c)に示すように、この取付けでは2個のグレビティヒンジ1,1が用いられている。1個は扉110の上部側を支持し、他の1個は扉110の下部側を支持している。2個のグレビティヒンジ1,1の取付けは、いずれも、扉110側に向けた取付けと、収納庫100の入口の側板101に向けた取付けとにより行われている。
図3(a)(c)を参照しつつ図3(b)(d)に示すように、グレビティヒンジ1の扉110側への取付けは、扉110に背面片側に固定されている縦枠形状の補強板120の舌片121,121の内側に、ヒンジ本体3側の上ガイド部材38と下枠部39cを配置してビス留めする方法で行なわれている。
収納庫100の入口の側板101に向けた取付けは、装着用金具2のフック部21a,21bを側板101に設けられている横長孔102,102内に突入係合させた後、ビス留めする方法で行なわれている。
[本体金具30の概要]
図1、図2(a)(b)を参照しつつ図4(a)に示すように、ヒンジ本体3のフレーム部分を構成する本体金具30は、前板部31と、背板部32と、側板部33とを備えた、平面視略コ字形状の縦板枠構造を有している。
[前板部31と軸受け部30c,30d]
図1を参照しつつ図4(a)に示すように、前板部31には、2個の窓孔31a,31bが設けられている。前板部31の開放端部には、カム軸ホルダ56の側方に突出した膨出部56bを係合させてカム軸ホルダ56の回転方向の移動を規制するコ字状の切欠部31cが設けられている。前板部31の上端縁部から背板部32の上端縁部には、内側水平に折曲された補強部30aが設けられている。前板部31の下端縁部から背板部32の下端縁部にも、同様の補強部30bが設けられている。これらの補強部30a,30bは、本体金具30の耐曲げ強度を更に向上させる。
前板部31の開放側端部の上端部には、補強部30aと一体になった軸受け部30cが設けられている。前板部31の開放側端部の下部にも、補強部30bと一体になった軸受け部30dが設けられている。上部側の軸受け部30cには、ヒンジ軸51を保持する軸孔30eが設けられている。下部側の軸受け部30dには、図1に示すカム軸ホルダ56の下端部を位置ズレしないように保持する軸孔30fが設けられている。上部側の軸受け部30c近傍箇所には、ばね端掛止孔30gが設けられている。
[背板部32]
図4(a)に示すように、本体金具30に設けられている背板部32は、前板部31と所定間隔を持って平行に対向している。背板部32の上部面中央個所には、後述する調整カム先端部のボス部(図示せず)を突入させるボス突入孔32aが設けられている。背板部32の下部面中央個所には、ビス螺入孔32bが設けられている。
背板部32は、前板部31及び側板部33の上下高さよりも低い上げ高さがある。
[側板部33]
側板部33は、前板部31と背板部32とを、所定間隔を設けた平行な位置関係を図るためにある。図示していないが、前板部31の上端と背板部32の上端とを上板で連結させたフレーム構造にすることも可能である。
[装着用金具2]
図1、図2(a)(b)を参照しつつ図4(b)に示すように、装着用金具2は、固定側の側板に取付ける面になる固定側装着用板部21と、背板部32を後方から装着する面になる背板装着用板部22とによる、平面視略L形状の縦板構造を有している。装着用金具2の強度を更に向上させるため、固定側装着用板部21と背板装着用板部22の各下端縁部間を水平三角形状の補強板(図示せず)で接続することも可能である。
固定側装着用板部21には、上縁部と下縁部の開放端部を水平対向方向に折曲したフック部21a,21bが設けられている。固定側装着用板部21の中央面には、収納庫内の側板にビス留めするためのビス挿通孔21cが設けられている。
背板装着用板部22の上端縁部と下端縁部には、水平後方に折曲させたガイド部22a,22bが設けられている。背板装着用板部22の上部面中央個所から上端部に至る個所には、縦長の平行な両縁部22d,22eを有するカム当接窓22cが設けられている。背板装着用板部22の下部面中央個所には、横長のビス挿通孔22fが設けられている。
[装着用金具2に向けたヒンジ本体3の組付け]
図1、図2(a)(b)を参照しつつ図5(a)に示すように、背板部32を背板装着用板部22の背面側に装着すると、ヒンジ本体3と装着用金具2とが一体になる
この装着は、2個所で行われている。
1個所は、背板装着用板部22の下部面に位置するビス挿通孔22dからその後方に位置する背板部32のビス螺入孔32b内に向けて、ビス(第1ビス)41を螺入締結する装着で行われている。
他の1個所は、調整カム40とビス(第2ビス)42とによる挟着で行われている。
この装着個所と挾着個所は、背板部32の装着を安定させ、背板部32の横移動を円滑にさせ、背板部32の上下方向の傾きの微調整が行えるように、同一面上の間隔を設けた箇所にある。図5(a)には、調整カム40が板面中央の上部個所に位置し、その下方にビス(第1ビス)41が位置している。
[調整カム40]
図5(a)(b)(c)に示すように、調整カム40は、ドライバー工具の先端部を係合させる溝がある頭部40aと、頭部40aの背面側(前方)に位置する円形カム部40bと、円形カム部40bの前方に位置するボス部40cとが設けられた一体成形品である。
頭部40aは、カム当接窓22cの両外側面を挟み付けるためと、ドライバー工具の先端部を係合させて調整カム40を偏心回転操作するためにある。このため、頭部40aにはドライバー工具の先端部を係合させる溝(図ではマイナス形状の溝)が設けられている。
円形カム部40bは、頭部40aと軸心を揃えており、頭部40aよりも若干小径であり、背板装着用板部22の板厚よりも若干前後高さが低く、カム当接窓22cの横幅内に丁度収まる径がある。
ボス部40cは、調整カム40の偏心回動軸になり、円形カム部40bの軸心P1に対して大きく偏心した軸心P2を持ち、背板部32の肉厚と同じ高さ(長さ)があり、先端面中央にビス(第2ビス)42を螺入させるねじ孔40dが設けられている。
ビス(第2ビス)42は、調整カム40の脱落を防ぎ、ビス(第2ビス)42の頭部による背板部32の背面側からの挟み付ける。このため、ビス(第2ビス)42の頭部は、ボス部40cの径よりも大径である。
ボス部40cを背板部32のボス挿通孔31a内に突入させて、円形カム部40bをカム当接窓22c内に収めた後、ビス(第2ビス)45をボス部40c内に向けて螺入締結すると、調整カム40の頭部40aでカム当接窓22cの両外側面が挟み付けられ、ビス(第2ビス)45の頭部で背板部32のボス突入孔32aの外側面が挟み付けられる。
[扉の上下方向の傾きの微調整]
この微調整は、図3(a)(c)に示す上部側のグレビティヒンジ1の横移動調整により行なわれる。僅かの傾きの調整の場合には、下部側のグレビティヒンジ1の調整は不要な場合もある。
この調整は、下方のビス(第1ビス)41の締結を緩めた後、調整カム40の回転方向を僅かに変化させて行う。
また、この調整では、図6(a)に示すように、扉110を90°〜120°開けて行う。扉110を開けると、前板部31が露見するが、調整カム40と下方のビス(第1ビス)41は、前板部31の前方に位置している。
このため、ビス(第1ビス)41の操作は、図1及び図4(a)に示す前板部31にある窓孔31bからドライバー工具の先端部を突入して行う。
頭部付きカム40の操作も同様に、前板部31にある窓孔31aからドライバー工具の先端部を突入して行う。
図6(c)と図7(a)とを見比べると判るように、円形カム部40bは円形に過ぎないが、調整カム40はボス部40cの軸心P2を中心にした偏心回転をする。
このため、軸心P2から大きく偏心した位置に軸心P1を持つ円形カム部40bは、ドライバー工具の回転操作によってカム当接窓22cの片側縁部22dを押し付ける。
この押し付けにより、背板部32は若干ではあるが横移動する。下方のビス(第1ビス)41も横移動する。図7(a)にこの横移動量が示されている。この横移動により、ヒンジ本体全体、延いては、ヒンジ本体に取付けられた扉も横移動する。このように扉上部側の横移動をさせると、扉の上下傾きが調整される。調整カム40を逆回転操作すると、背板部32は反対方向に横移動する。
図7(b)に示すように、下方のビス(第1ビス)41の締結を緩めないで調整カム40を操作すると、背板部32は横移動しないで上下に傾く。このようにしても扉の傾きを調整することができる。図7(b)にはこの調整後の状態がよく解るように、背板部32の傾きを大きくして示している。
[グレビティ機能のある扉回動機構部と傾斜カム]
図8(a)(b)に示すように、グレビティ機能のある扉回動機構部には、ヒンジ軸51と、上下一対の傾斜カム54,55とを組み合わせたカム軸と、カム軸ホルダ56が用いられている。
上部側の傾斜カム54は、傾斜カム面を下方に向けた姿勢で、ヒンジ軸51に固定されてヒンジ軸51と連れ回りする状態にある。下部側の傾斜カム55は、傾斜カム面を上方に向けた姿勢で、ヒンジ軸51の下部に回転自在に嵌装されている。
ヒンジ軸51と傾斜カム54,55とが組付けられたカム軸は、カム軸ホルダ56内に上方から嵌入保持される。このとき下部側の傾斜カム55に設けられている2個所の凹部54a,54b何れか一方に、カム軸ホルダ56内に設けられている突起56dを突入係合させる。
この突入係合により、下部側の傾斜カム55の回転はカム軸ホルダ56によって規制される。凹部54a,54bが2個所に設けられているのは、右開き扉と左開き扉に対応させるためである。
図8(c)に下ガイド部材53が示されており、図1において下ガイド部材53の隠れていた部分がこの図で示されている。
図1及び図8(a)(b)に示すように、上部側の傾斜カム54に設けられている突部54aを下ガイド部材53の上端面の開孔部53dに設けられている切欠部53e内に突入係合させ、カム軸ホルダ56の下端部中央から下方に突出する小筒部56aを、下方の軸受け部30cに設けられている軸孔30d内に突入させる。
そして、カム軸ホルダ56に設けられている膨出部56bを前板部31の切欠部31fに係合させ、カム軸ホルダ56に設けられている低段部56cを切欠部31fの裏側面に位置させた係合状態にする。
このようにすると、下部側の傾斜カム55とカム軸ホルダ56は、本体金具30に回転不能に固定される。カム軸ホルダ56を下面側から見ると、右開き扉と左開き扉に対応した係合が行えるように、膨出部56bと低段部56cは三角形状になっている。
下ガイド部材53の回転によって上部側の傾斜カム54は、下部側の傾斜カム55とカム面を滑り合わせながら上下移動しながらヒンジ軸51と共に回転する。下ガイド部材53の上板部53aが傾斜カム54の上部に連れ回り係合されているため、下ガイド部材53も同様の動作をする。即ち、ヒンジ軸51と上ガイド部材52と下ガイド部材53は、上部側の傾斜カム54とともに、上下移動しながら回動する。上下対向する傾斜カム面を持つ傾斜カム54,55によるカム運動は、扉の自重によって扉を若干下方移動させながら閉じる方向に回動させる。
扉を手の操作で開けたときには、上部側の傾斜カム34はカム面を滑り上がりながらヒンジ軸33とともに上方移動する。
図9に示すように、下部側の傾斜カム55のカム面の最下端個所55cの少し手前(上方)個所には、上部側の傾斜カム54が回動を伴って下方移動をし終える直前の位置でこの回動を伴った下方移動を一時停止させる(ストッパーになる)三角形状の突条55dが内側に向けて設けられている。
図10に示すように、収納庫100の扉110にグレビティヒンジ1を取付けた状態が、扉110を閉じた状態、扉110を90°開放した状態、扉を最大の110°開放した状態で示されている。
尚、実施例ではグレビティヒンジ1を説明してきたが、グレビティ機能を持たないヒンジについても、上述した調整ができる構造にすることが可能である。この場合、図4(a)(b)、図5(a)に示す装着用金具2と本体金具30を用いた構造にする必要がある。
[第2実施形態における扉用ヒンジの装着構造]
本発明第2実施形態に係る扉用ヒンジの場合には、図11(a)に示すように、本体金具30側に設けられている背板部32が、装着用金具2が有する背板装着用板部22の前面側に装着される。このため、調整カム40とビス41,42の向きは前後逆向きになる。背板装着用板部22の上端縁部と下端縁部には、背板部32の上下方向に向けた平行に対向するガイド部22a,22bが設けられている。前板部31に窓孔は設けられていない。その他の個所の構造は第1実施形態の扉用ヒンジと共通するため省略する。
[第3実施形態における扉用ヒンジの装着構造]
本発明第3実施形態に係る扉用ヒンジの場合には、図12(a)に示すように、本体金具30側に設けられている背板部32が、装着用金具2が有する背板装着用板部22の背面側に装着される。この扉要ヒンジは、図12(b)に示すように、ライバー工具による第1ビス41と調整カム40の操作を後方側から行うタイプである。このため、調整カム40とビス41,42の向きは、第1実施形態に係る扉用ヒンジの場合と逆向きになる。
[第4実施形態における扉用ヒンジの装着構造]
本発明第4実施形態に係る扉用ヒンジの場合には、図13(a)に示すように、本体金具30側に設けられている背板部32が、装着用金具2が有する背板装着用板部22の前面側に装着される。この扉要ヒンジは、図12(b)に示すように、ライバー工具による第1ビス41と調整カム40の操作を後方側から行うタイプである。このため、調整カム40とビス41,42の向きは、第1実施形態に係る扉用ヒンジの場合と逆向きになる。また、第1ビス41を突入させるビス挿通孔22dと、カム当接窓22cは、背板装着用板部22に設けられている。ボス突入孔32aと、第1ビス41用のビス螺入孔32bは、背板部32に設けられている。
産業上の利用分野
本発明に係るヒンジ、グレビティヒンジは、収納庫を含めた什器の分野、建築の分野において利用価値がある。
1 グレビティヒンジ
2 装着用金具
21 固定側装着用板部
22 背板装着用板部
22c カム当接窓
3 ヒンジ本体
30 本体金具
31 前板部
32 背板部
40 調整カム
40a 頭部
40b 円形カム部
41 ビス(第1ビス)
42 ビス(第2ビス)

Claims (6)

  1. 手前面になる前板部と該前板部の背面に対向する背板部とを少なくとも備えたフレーム構造を有し、前記前板部の開放側端部側に扉回動機構部を備えたヒンジ本体と、該ヒンジ本体を扉口がある固定側に取り付ける装着用金具と、を備えた扉用ヒンジであって、
    前記ヒンジ本体は、前記背板部を前記装着用金具が有する背板装着用板部の背面側に装着することにより、前記装着用金具に組付けられ、
    この装着は、前記背板部と前記装着用金具とを、軸挿した第1ビスの締結により行われる装着と、前記背板部と前記装着用金具とを、軸挿した調整カムの頭部と該調整カム先端面に螺入した第2ビスの頭部とによる挾着とにより行われ、
    前記調整カムの頭部と先端部との間に円形カムが形成され、該円形カムが、前記整背板部又は前記装着用板部のいずれかに設けられたカム窓内に、該カム窓が有する縦長平行な両縁部に略接する状態で位置し、
    前記装着用金具に対する前記ヒンジ本体の横移動方向の微調整と上下回動方向の微調整が、ドライバー工具を用いた前記調整カムの頭部の回転方向の操作により、前記円形カムが回転方向に偏心移動して前記両縁部のいずれか一方を押圧して、前記背板部を横移動又は上下回動させて行われるように構成されていることを特徴とする扉用ヒンジ。
  2. 前記調整カムと前記第1ビスは、双方の頭部を前記前板部の背面に対向させた向きにあり、該前板部に双方の頭部を操作するドライバー工具の先端部を突入させることができる窓孔が設けられている、請求項1に記載の扉用ヒンジ。
  3. 前記調整カムと前記第1ビスは、双方の頭部を前記扉口後方に向けた向きにあり、双方の頭部の操作が該扉口後方側からドライバー工具を操作して行われるように構成されている、請求項1に記載の扉用ヒンジ。
  4. 前記背板装着用板部の上縁部と下縁部から前記背板部の上方及び下方後に向けた位置に、該背板装着用板部に装着された前記背板部の上下傾きの範囲を規制するガイド部が夫々設けられている、請求項1乃至3のいすれかの項に記載の扉用ヒンジ。
  5. 請求項1乃至3のいずれかの項に記載の扉用ヒンジは、
    前記扉回動機構部が備えるヒンジ軸周りに、傾斜カム面を対向させた上下一対の傾斜カムが設けられた、扉の自重で該扉を閉じ方向に動作させるグレビティヒンジである。
  6. 前記上下一対の傾斜カムのうち、下部側の傾斜カムのカム面には、上部側の傾斜カムが扉の自重で下降して最下位置に達する手前の位置で一時係止させる突条が、外周側から内側に向けて設けられ、
    前記ヒンジ軸上部に、扉を閉じ方向に付勢するばねが支持されて、
    扉が自重で閉じ動作をして閉じ終える手前の位置で停止し、その後の手動による押操作による前記一時係止位置の乗り越えにより、前記ばねによる付勢力で扉が閉じ終えるように構成されている、請求項5に記載の扉用ヒンジ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020029647A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 株式会社ベスト グレビティヒンジ
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US11889653B2 (en) 2020-05-01 2024-01-30 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation Cabinet and power converter

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