JP4939150B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、枠側ヒンジ部と扉側ヒンジ部との相対的な位置調整を行うことにより、枠体に対する扉の取付け位置を調整するヒンジ装置に関する。
この種のヒンジ装置として、例えば特許文献1に開示された構成のものがある。図18は、その従来のヒンジ装置の断面図、図19は、その従来のヒンジ装置の主要部の分解斜視図、図20は、断面にして示す従来のヒンジ装置を介して扉を枠体に取り付けた状態の部分正面図である。
従来のヒンジ装置1は、図20に示す枠体2に固定するための枠用取付部材3、及び基板4からなる枠側ヒンジ部5と、扉側ヒンジ部6とからなる(図18参照)。 枠用取付部材3は、水平部3aの一端に垂直部3bを形成したものであり、水平部3aの他端部には、下記の基板4を嵌合させるための基板嵌合孔3cが形成されている。 基板4は略円盤形に形成されており、これには偏心孔4aと多角形突起4bが形成されている(図18,19参照)。
一方、扉側ヒンジ部6は、扉取付材8と、内部に小径部7a及びこの小径部7aより大径の雌ねじ部7bとが同軸で設けられているとともに、扉取付材8の嵌合孔8aに嵌合立設されたスリーブ7と、内部にばね9が装着されためくら孔10aを有するピボット軸10と、上記雌ねじ部7bに螺合可能な雄ねじ部11aとボス部の異形軸11bと、この異形軸11bの軸芯部に調整溝11cが形成された調整ねじ11と、上記の異形軸11bに着脱可能な異形孔12aを形成した回止め軸12bを突設したキャップ17とを有している。
図20に示すように、上記した一対のヒンジ装置1,1のうち、扉側ヒンジ部6,6を扉5の上下隅部に固着し、また、枠用取付部材3,3を枠体2の上下隅部に対向するようにして固着するとともに、偏心孔4aにピボット軸10の先端(下端)を摺動可能に挿着して扉5を開閉可能とする。 また、前記ばね9によりピボット軸10を突出方向に付勢することにより、前記ピボット軸10の先端を前記扉側ヒンジ部6のスリーブ7先端と面一及び突出状態の範囲に調整するようにしている。
上記の構成からなる上下一対のヒンジ装置1,1による扉5と枠体2との取付け位置の上下調整は、まず、キャップ12を外した後、調整ねじ11とスリーブ7内で進退させることにより、ピボット軸10を上又は下方に移動させることにより行っている。
また、扉5と枠体2との取付け位置の前後左右の調整は、ピボット軸10の先端を、基板4を回転させることにより偏心孔4aの軸芯からの偏心位置を変えることにより調整するが、水平部3aの多角形孔3cに嵌着する多角形の多角形突起4bの向きを変えることにより、ピボット軸10の軸芯を前後左右に調整する。
上記の調整作業は、扉と装着されたヒンジ装置1をいったん取り外してから多角形孔3cに対する多角形突起4bの向きを変えた後、ピボット軸10の位置をずらして偏心孔4aに嵌着してなされ、偏心位置は嵌着する多角形の位置に対応した段階毎に変えようとしたものである。
特開平2003−176659号公報
しかしながら、前記した従来構成のヒンジ装置において、枠体2に対する扉5の前後左右の取付け位置の調整作業を行うには、基板4を扉取付材8の嵌合孔8aに嵌合させた状態のまま回転させられないために、枠体2に吊り込まれている扉5を調整作業の度に取り外さなければならず、その調整が煩雑で時間を要するものである。
また、前後左右の調整を基板4の多角形突起4bの向きを変えることにより行うものであるため、多角形突起4bの形状に依存した段階的な調整が行えるにすぎず、微妙な調整を行うことができない。
さらに、前後方向の調整を行おうとして基板4を回転させると、この回転によって左右方向の調整に影響を与えてしまい、それらの調整が互いに干渉してしまうという欠点がある。
そこで本発明は、枠体に対する扉の相対位置を、枠体の左右方向,枠体の前後方向及び上下方向の3方向において無段階かつ互いに独立して容易に調整することができるとともに、その調整を扉を取り外すことなく行うことができるヒンジ装置の提供を目的としている。
本発明のヒンジ装置は、枠体に固定する枠側ヒンジ部と、扉に固定する扉側ヒンジ部とからなるとともに、前記枠側ヒンジ部と前記扉側ヒンジ部との相対的な位置調整を行うことにより、前記枠体に対する前記扉の取付け位置を調整するヒンジ装置であって、前記枠側ヒンジ部は、前記枠体の前後方向で前記扉を移動調整するための第三のねじ部材と、前記枠体に固着するための枠用取付部材と、前記枠用取付部材に固着されているとともに、第三のねじ部材を枠体の前後方向に向けかつ正逆回転自在に保持する枠用ベースと、前記第三のねじ部材に螺合し、かつ、前記枠用ベースに対して前記枠体の前後方向で摺動自在な枠用調整体とを有しており、前記第三のねじ部材と前記枠用ベースと前記枠用調整体とにより前記枠体の前後方向で前記扉を移動調整するための前後方向調整手段が構成され、前記第三のねじ部材の正逆回転操作により、前記枠用調整体を前記枠体の前後方向で移動させるようにし前記扉側ヒンジ部は、枠体の左右方向で扉を移動調整するための第一のねじ部材と、枠体の上下方向で扉を移動調整するための第二のねじ部材と、前記扉に固定するための扉用取付部材と、前記扉用取付部材に固着されているとともに、前記第一のねじ部材を前記枠体の左右方向に向けかつ正逆回転自在に保持する扉用ベースと、前記第一のねじ部材に螺合し、かつ、前記扉用ベースに対して前記枠体の左右方向で摺動自在に支持されているとともに、前記第二のねじ部材を前記枠体の上下方向に向けかつ正逆回転自在に保持する扉用左右調整体と、前記第二のねじ部材に螺合し、かつ、前記扉用左右調整体に対して前記枠体の上下方向で摺動自在な扉用上下調整体と、前記扉用上下調整体を上下移動自在にし、かつ、上端部を前記扉用上下調整体に設けられた軸支持部に支持され、下端部を前記枠用調整体に保持された軸と、前記軸の下端部が前記枠用調整体に常時保持されるように前記軸を弾性的に付勢する付勢部材とを有しており、前記第1のねじ部材と前記扉用ベースと前記扉用左右調整体とにより枠体の左右方向で扉を移動調整するための左右方向調整手段が構成され、前記第一のねじ部材の正逆回転操作により、前記扉用左右調整体を前記枠体の左右方向で移動させるようにし、第二のねじ部材と前記扉用上下調整体と前記軸と前記付勢部材とにより枠体の上下方向で扉を移動調整するための上下方向調整手段が構成され、前記第二のねじ部材の正逆回転操作により、前記扉用上下調整体を前記枠体の上下方向でそれぞれ移動させるようにしていることを特徴としている。
本発明によれば、第三のねじ部材の正逆回転操作により、枠用調整体を枠体の前後方向で移動し、第一のねじ部材の正逆回転操作により、扉用左右調整体を枠体の左右方向で、かつ、第二のねじ部材の正逆回転操作により、扉用上下調整体を枠体の上下方向でそれぞれ移動させているので、枠体に対する扉の相対位置を、その枠体の左右方向,枠体の前後方向及び上下方向の3方向において無段階かつ互いに独立して容易に調整することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明に関連する参考例の実施形態に係るヒンジ装置により扉を枠体に開閉自在に取り付けた扉取付け構造を示す斜視図、図2は、本発明に関連する参考例の実施形態に係るヒンジ装置の外観斜視図、図3は、その参考例の実施形態に係るヒンジ装置の扉側ヒンジ部の分解斜視図、図4は、その参考例の実施形態に係るヒンジ装置の枠側ヒンジ部の分解斜視図、図5は、その参考例の実施形態に係るヒンジ装置の平断面図、図6は、その参考例の実施形態に係るヒンジ装置の縦断面図、図7は、その参考例の実施形態に係るヒンジ装置の正断面図、図8は枠用ベースを示すものであり、(A)はその平面図、(B)はその正面図、図9は、枠用調整体を示すものであり、(A)はその平面図、(B)はその正面図、図10は、扉用調整体を示すものであり、(A)はその平面図、(B)はその正面図、図11は、扉用ベースを示すものであり、(A)はその平面図、(B)はその正面図である。
なお、図1に示す枠体50の左右方向Xを幅方向、前後方向Zを奥行き方向、また、上下方向Yを高さ方向ともいう。
図1に示すように、枠体50は、横長方形の縦枠材51,52 及び横枠材53,54を正面視長方形に枠組みして形成されており、その枠体50に、本発明に関連する参考例の実施形態に係るヒンジ装置(以下、たんに「ヒンジ装置」という)A,Bを介して扉60が開閉自在に取り付けられている。
ヒンジ装置Aは、図1,2に示す扉60の右下に配置する右下用、及びこれを上下逆向きの姿勢にして扉60の左上に配置する左上用のものを兼ねる構成になっており、また、ヒンジ装置Bは、扉60の左下に配置する左下用、及びこれを上下逆向きの姿勢にして扉60の右上に配置する右上用のものを兼ねる構成になっている。
なお、上記のヒンジ装置Bは、後述する扉用取付部材200の垂直取付け部202、枠用取付部材70の垂直取付け部72の位置が左右相違しているだけなので、以下には、ヒンジ装置Aについて詳細に説明することにし、ヒンジ装置Bについては全体の詳細な説明を省略する。
ヒンジ装置Aは、図1〜4に示すように、枠体50に固定する枠側ヒンジ部Cと、扉60に固定する扉側ヒンジ部Dからなる。
枠側ヒンジ部Cは、図4に示すように、枠用取付部材70、枠用ベース80、第一のねじ部材である調整ねじ90、枠用調整体100、ブッシュ110、及び枠用カバー120を主要の構成としたものであり、それらの詳細は次のとおりである。
枠用取付部材70はたとえばステンレス等の金属製のものであり、略横長方形板状の水平取付け部71と、この水平取付け部71の一端部71aに立設された略縦長方形板状の垂直取付け部72とを一体に形成したものである。
水平取付け部71の一端部71a側には、固定用部材である木ねじ(図示しない)を挿入するための円形孔71bと長孔71cが、また、他端部71f側には円形孔71d,71eがそれぞれ互いに所要の間隔をおいて中心軸線D1上に配設されている。
垂直取付け部72には、図示しない木ねじを挿入するための円形孔72aと所要の長さにした横長孔72b、横長孔72cと円形孔72dとが互いに所定の間隔をおき、また、上下二段にして形成されている。
枠用ベース80はたとえば亜鉛合金等をダイキャスト成形した略円板状体のものであり、図4,8に示すように、平面視において中心軸線O1を通る互いに直交する中心軸線D2,D3のうち、中心軸線D2上にガイド溝81が形成され、中心軸線D3上であって外周縁部近傍に、上下面80a,80bに連通する固定用孔82,83が形成されている。
ガイド溝81は、上面80aを開口した正面視において上向きコ字形のものであり、両端を外周壁に臨ませて開口している。
このガイド溝81の底面81a上に、詳細を後述する調整ねじ90を正逆回転自在に保持するねじ保持部84が形成されているとともに、開口縁部に嵌合用片81b,81cを内方に突出形成している。
ねじ保持部84は、底面81a上であって中心O1に一致して突設したねじ位置決め片85の両側に、調整ねじ90の雄ねじ部92の外径に一致する半径の凹曲面に形成した載置部86,86を突設した構成になっている。
ねじ位置決め片85は、調整ねじ90の円柱状連結部91の幅と一致し、かつ、上端面85aを中央溝部91と一致する半径の凹曲面にして形成されている。
外周壁80cには、中心軸線D3に一致する対向位置に、後述する枠側カバー120の係止突起122,122を係止するための係止片87,87が形成されている。なお、88は、ストッパーピン89を挿入するためのピン挿入孔である。
調整ねじ90は、図4に示すように、細径の円柱状連結部91の両側に、その円柱状連結部91よりも径太にしかつ互いに同径の雄ねじ部92,92を一体に形成したものであり、また、両雄ねじ部92,92には、互いにピッチを連続させたねじを螺刻している。 雄ねじ部92,92の各外端面93,93には、図示しないプラスドライバ等の一般工具を挿入して回転させるための十字溝94,94が形成されている。
枠用調整体100は亜鉛合金等をダイキャスト成形したものであり、図4,9に示すような略直方体形に形成されている。
この枠用調整体100の上半部には後述するブッシュ110の挿入部111を挿入支持するための円筒形の支持凹部101が形成されているとともに、下半部には、下向きU字形の溝102が側面100a,100b間にわたり形成されており、その溝102の半円形にした上壁部分に、上述した調整ねじ90の雄ねじ部92,92に螺合する雌ねじ103を螺刻している。
また、側壁100c,100dには、枠用ベース80のガイド溝81に摺動自在に嵌合する突出片103,103が形成されている。
ブッシュ110はたとえばポリアセタール樹脂等の合成樹脂製のものであり、上記した枠用調整体100の支持凹部101に挿入する挿入部111の上縁部に、下記の枠側カバー120を位置決めするための鍔部112を突出した略円筒形に形成されている。このブッシュ110は必ずしも必要ではないが、後述する軸250との摺動抵抗を低減させる上で好ましいものである。
枠側カバー120はたとえばABS等の合成樹脂製のものであり、図4に示すように、上記した枠用ベース80、調整ねじ90、及び枠用調整体100を被覆する円筒形に形成されている。
周壁121の内面121aであって互いの対向位置には、枠用ベース80の係止片86,86に係止するための係止片122,122が内方に突出して形成されている。
周壁121には、枠用カバー120を枠用ベース80に係着したときに、調整ねじ90の端面93,93に対向する位置に、調整ねじ90の正逆回転操作を許容するための下向きU字形の開口123,123(一方は図示していない)が形成されている。
また、上壁124には、前記した左右方向、すなわち、枠用調整体100の移動方向に細長い長穴125が形成されている。
上記した枠用取付部材70、枠用ベース80、調整ねじ90、枠用調整体100、ブッシュ110、及び枠用カバー120の組み立ては、次のとおりである。
まず、枠用取付部材70の水平取付け部71に形成した孔71d,71eと、枠用ベース80の円形孔82,83にリベット40,40を挿入してカシメることにより、枠用取付部材70に枠用ベース80を固定する。
枠用ベース80のねじ保持部84に調整ねじ90を載置した後、ガイド溝81に枠用調整体100を側方から差し込んで、ねじ保持部84に保持されている調整ねじ90と螺合させる。ガイド溝81に差し込んだ枠用調整体100の支持凹部101にブッシュ110を挿入載置し、枠用カバー120を枠用ベース80に係着する。
上記した調整ねじ90をドライバ等により正逆回転させると、調整ねじ90の正逆回転に従って枠用調整体100が左右方向(X方向)で摺動する。
次に、扉側ヒンジ部Dについて説明する。
扉側ヒンジ部Dは、図3,6,7に示すように、扉用取付部材200、扉用ベース210、第二のねじ部材である調整ねじ220、扉用調整体230、ガイド部材240、軸250、ツマミ260、付勢部材であるコイルスプリング270及び扉用カバー280からなり、これらの詳細は次のとおりである。
扉用取付部材200はたとえばステンレス等の金属製のものであり、平面視において略L字形板状の水平取付け部201と、この水平取付け部201の一端部に立設された略縦長方形板状の垂直取付け部202とを一体に形成したものである。
水平取付け部201の一端側半部201aには円形孔202,203が、互いに所要の間隔をあいて対角線上に穿設されている。
水平取付け部201の他端側半部201bは、側面視において横向きL字形に折曲形成されており、この他端側半部201bには、扉用調整体230の下端部を挿入するための円形孔204が形成されているとともに、この円形孔204の周囲にはリベット40…を挿入するための3つのリベット挿入孔205…が等角度間隔にして配設されている。
起立部201cには、木ねじ(図示しない)を挿入するための円形孔206が形成されている。
垂直取付け部202には、図示しない木ねじを挿入するための2つの円形孔206,206が対角線上に互いに所要の間隔をおいて穿設されている。
扉用ベース210はたとえば亜鉛合金等をダイキャスト成形したものであり、図3,11に示すように、縦長のベース部211の下端部に固定部212を水平に突出した正面視L字形に形成されている。
ベース部211は平面視略コ字形のガイド溝219が形成されており、このガイド溝218の側壁213の中央には、下記の調整ねじ220を正逆回転自在に保持するねじ保持部214が形成されている。
ねじ保持部214は、側壁213上であって中心軸線D4に一致して突設したねじ位置決め片215の両側に、調整ねじ220の雄ねじ部222に一致する半径の凹曲面に形成した載置部216,216を突設した構成になっている。
固定部212は平面視においてU字枠形に形成されており、これには、所定の角度間隔で3つの円形のリベット挿入孔217…が形成されているとともに、両側壁212a,212aには、下記の扉用カバー280を係止するための係止片218,218が突出して形成されている。
調整ねじ220は、上記した調整ねじ90と同等の構成にしたものであり、それは、細径の円柱状連結部221の両側に、その円柱状連結部221よりも径太にしかつ互いに同径の雄ねじ部222,222を形成したものであり、また、両雄ねじ部222,222に螺刻されたねじを互いにピッチを連続させて形成している。
雄ねじ部222,222の各外端面223,223には、図示しないプラスドライバ等を挿入して回転させるための十字溝224,224(一方は図示しない)が形成されている。
なお、本実施形態においては、同等の構成にした調整ねじ90と調整ねじ220とを使用することにより、換言すると、同一の構成にした2つの調整ねじを使用することにより製造コストの低減を図っているが、これらに限るものではなく、例えば左右調整を行う場合と上下調整を行うときに必要な力の差に従って、互いに外径やピッチを異ならせた調整ねじを採用してもよい。
扉用調整体230はたとえば亜鉛合金等をダイキャスト成形したものであり、上記したねじ保持部214に保持されている調整ねじ220に螺合するねじ螺合部231と、後述する軸250を支持する軸支持部232とからなる。
ねじ螺合部231は平面視略コ字形に形成されており、上記したベース部211のガイド溝219に摺動自在に嵌合する嵌合片233,233を外方に向けて突設しているとともに、嵌合片233,233の間に形成したU字形溝234の半円形部分に、上記した調整ねじ220に螺合する雌ねじ部235を形成している。
軸支持部232は、後述するガイド部材240を支持する円筒形にして形成されており、上壁232aには、軸250の上端部を上方に突出させるための突出用孔236が形成されている。
ガイド部材240はたとえばポリアセタール樹脂製のものであり、図3に示すように、下面を開口した円筒部241の開口縁部に、上記した軸支持部232と同じ外径にした鍔242を突出形成している。
また、上壁241aには、軸250の上端部を上方に突出させるための突出用孔243が形成されている。
軸250は例えば冷間圧造用炭素鋼製のものであり、上記したガイド部材240の周壁内面241bに摺接する外径にした太径部251と、この太径部251よりも径細の細径部252とを一体に形成したものである。
細径部252の上端面252aには、細径部252よりもさらに細径の円柱状突起253が突設されている。
ツマミ260はたとえばポリアセタール樹脂製のものであり、上記した軸250の円柱状突起253に嵌挿する嵌挿孔261を中心に形成した円板形に形成されている。
コイルスプリング270は上記した軸250の細径部252に嵌挿されるものであり、その細径部252の外径よりやや大きな内径にしているとともに、太径部251よりもやや小さな外径にして形成されている。
扉側ヒンジ部Dの組み立ては、次のとおりである。
まず、扉用取付部材200の他端側半部201bに形成したリベット挿入孔205…と、扉用ベース210のリベット挿入孔217…にリベット40…を挿入してカシメることにより、扉用取付部材200に扉用ベース210を固定する。
扉用ベース210のねじ保持部214に調整ねじ220を載置した後、ガイド溝219に扉用調整体230を上方又は下方から差し込んで、ねじ保持部214に保持されている調整ねじ220と螺合させる。これにより、上記した調整ねじ250をドライバ等により正逆回転させることにより、調整ねじ250の正逆回転に従って扉用取付部材230を上下方向(Y方向)で摺動させることができる。
また、ガイド溝219に差し込んだ扉用調整体230の軸支持部232に、ガイド部材240を挿入した後、このガイド部材240にコイルスプリング270を環挿した軸250を挿入する。
この状態において、軸250は、上端をガイド部材240の上壁241aに当接し、下端を軸250の太径部251の上縁面251aに当接したコイルスプリング270によって常時下方に突出させようとする弾性力が加わるが、軸250の上端部に固定したツマミ260が扉用調整体230の上壁232aに当接することにより、一定寸法だけ突出した状態に維持される。
また、上記の軸250は、これに下方から上向きの押圧力が加わると、コイルスプリング270の弾性力に抗して上方に移動する。
次に、枠側ヒンジ部Cと扉側ヒンジ部Dとの相対的な位置調整を行うことにより、枠体50に対する扉60の取付け位置を調整する作業について説明する。
まず、図5〜7に示すように、扉60の右側側壁60a下隅部に、扉側ヒンジ部Dの扉用取付部材200の垂直取付け部202の輪郭に合わせた切込み61を形成しておくとともに、扉60の右側底壁60b下隅部に、水平取付け部201の輪郭に合わせた切込み62を形成しておく。
そして、上記の切込み61,62に、垂直取付け部202と、水平取付け部201を嵌め込み、木ねじ41…を円形孔202,203、206,206に螺入することにより扉60に扉側ヒンジ部Dを固着する。この場合、水平取付け部201の起立部201cを扉60の表面に当接させることにより位置決めでき、また、起立部201cに形成した円形孔206に木ねじ41を螺入することによって、扉60への扉側ヒンジ部Dの固着を強固なものとすることができる。
扉60に扉側ヒンジ部Dを固着した状態では、図2,5,6に示すように、扉用ベース210に保持されている調整ねじ220は、枠体50で囲繞区画された空間部外に配置されるようになっている。換言すると、扉60の表面から前後方向(Y方向)に所要の寸法だけ離間した位置に配置されている。
「所要の寸法」は、ドライバ等の一般工具によって、調整ねじ220を容易に回転操作できる程度のものである。
次に、枠体50の縦枠材52の右下隅部と横枠材54に、垂直取付け部72と水平取付部71を仮り止めしておき、木ねじ41…を横長孔71c,72c,72bに緩く螺入した状態にし、枠側ヒンジ部Cを前後方向(Y方向)で位置決めした後、木ねじ41…を螺入して固着するとともに、残りの円形孔72a,72d,71bに木ねじ41…を螺入して固着する。
このように、木ねじ41…を横長孔71c,72c,72bに緩く螺入した状態にして、枠側ヒンジ部Cを前後方向(Y方向)で位置決めすることにより、枠体50への固定位置を枠体50の前後方向で無段階に調整可能としている。
また、枠体50に枠側ヒンジ部Cを固着した状態では、図2,5,6に示すように、枠用ベース80に保持されている調整ねじ90は、枠体50で囲繞区画された空間部外に配置されるようになっている。換言すると、扉60の表面から前後方向(Y方向)に所要の寸法だけ離間した位置に配置されている。
「所要の寸法」は、ドライバ等の一般工具によって、調整ねじ90を容易に回転操作できる程度のものである。
次に、扉60の枠体50への吊り込み作業について説明する。
前記した準備の完了後に、ヒンジ装置Aは扉60の右下隅部と枠体50の縦枠材右下隅部とを向い合わせとなるようにし、また、ヒンジ装置Bは扉60の右上隅部と枠体50の縦枠材右上隅部とを向合わせとなるようにし、扉60を枠体60で囲繞された空間部に吊り込む。
この吊り込みのとき、扉側ヒンジ部Dに配設したガイド部材240の下方に弾性的に突出している軸250を、枠側ヒンジ部Cのブッシュ110に挿入するが、軸250は、枠用カバー120又はブッシュ110の表面に接触すると、扉60の自重によって押圧され、この押圧によりコイルスプリング270が圧縮される。
これにより、軸250がガイド部材240内に退行し、また、軸250がブッシュ110の嵌挿孔261に一致したときには、コイルスプリング270の弾性力によって伸出するので、抵抗なくヒンジ装置A,Bの軸芯を容易に合わせることができる。
次に、枠体50に対する扉60の上下,左右方向での相対位置の調整について説明する。図12は、扉60を枠体50に吊り込んだ状態の部分正面図、図13は、扉60を上方向に移動調整する様子を示す説明図、図14は、扉60を右方向に移動調整する様子を示す説明図である。
図12に示すように、扉60を枠体50に吊り込んだ直後においては、枠体50の横枠材53下面と扉60の上面との間隔が「a」、枠体50の横枠材54下面と扉60の下面との間隔が「b」になっており、また、a>bの大小関係になっているとする。また、縦枠材52と扉60の右側面との間隔を「e」とする。
上記の間隔「b」を広くするには、扉用カバー280をいったん取り外して、軸250に対して扉用ベース210が上方に移動するように調整ねじ220をドライバ15等で回転させる。これにより、扉側ヒンジ部Dは、軸250に対して上方に移動し、従ってまた、扉60が上方に移動する。
これにより、枠体50の横枠材53下面と扉60の上面との間隔が「a」よりも狭い「c」になり、また、枠体50の横枠材54下面と扉60の下面との間隔が「b」よりも広い「d」になる。このとき、縦枠材52と扉60の右側面との間隔は、扉60の上方への移動調整の前後にわたり間隔eに保たれる。
一方、ヒンジ装置Bは、扉60の上方への移動に従って、扉側ヒンジ部Dが枠側ヒンジ部Cに接近するが、扉側ヒンジ部Dに支持されている軸250は、これの先端に当接しているブッシュ110から下向きの力を受け、この下向きの力よりコイルスプリング270が縮退してほぼ一定の弾性力でブッシュ110に当接した状態に保持される。すなわち、扉60を上方に移動調整しても、ヒンジ装置Bの調整を行う必要がない。
なお、扉60を下方に移動させるには、調整ねじ220を上記とは逆向きにドライバ15等で回転させればよい。
扉60を左右方向に移動調整するには、ヒンジ装置A,Bの各調整ねじ90を、例えば縦枠材52と扉60の右側面との間隔eを広げる方向に回転させる。これにより、扉60は、図14に示す紙面左方向に移動して、縦枠材52と扉60の右側面との間隔が「e」よりも広い「f」になる。
この場合も、扉60の左右方向への移動調整の前後にわたり、枠体50の横枠材53下面と扉60の上面との間隔a、枠体50の横枠材54下面と扉60の下面との間隔bを保たせることができる。すなわち、扉60を左右方向に移動調整しても、その調整により扉60の上下方向の間隔を変えてしまうことがない。換言すると、左右方向への扉の移動調整と、上下方向の移動調整とを互いに独立して行うことができる。
なお、縦枠材52と扉60の右側面との間隔eを狭めるには、各調整ねじ90を上記とは逆向きにドライバ15等で回転させればよい。
以上詳述したことから明らかなように、一実施形態に係るヒンジ装置によれば、枠体に対する扉の相対位置を、枠体の左右方向,枠体の前後方向及び上下方向の3方向において無段階かつ互いに独立して容易に調整することができるとともに、その調整を扉を取り外すことなく行うことができる。
上述した参考例の実施形態に係るヒンジ装置A,Bは、枠用取付部材70により、枠体50の前後方向で扉60を移動調整する前後方向調整手段を構成し、また、第一のねじ部材である調整ねじ90、枠用ベース80、及び枠用調整体100により、枠体50の左右方向で扉60を移動調整する左右方向調整手段をそれぞれ構成している。
また、扉用取付部材200、第二のねじ部材である調整ねじ220、扉用ベース210、扉用調整体230、軸250、及び付勢部材であるコイルスプリング270により、枠体50の上下方向で扉60を移動調整する上下方向調整手段を構成している。
次に、本発明に係る実施形態のヒンジ装置について、図15〜17を参照して説明する。図15は第二の実施形態に係るヒンジ装置の平断面図、図16は実施形態に係るヒンジ装置の縦断面図、図17は実施形態に係るヒンジ装置の正断面図である。
なお、前述した参考例の実施形態において説明したものと同等のものには、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態に係るヒンジ装置Eは、前述した参考例の実施形態に係るヒンジ装置と同じく、枠体50の横枠材54に固定する枠側ヒンジ部Fと、扉60に固定する扉側ヒンジ部Gからなる。
枠側ヒンジ部Fは、枠用取付部材300、枠用ベース310、第一のねじ部材である調整ねじ90、枠用調整体100、ブッシュ110、及び枠用カバー120を主要の構成としたものであり、それらの詳細は次のとおりである。なお、調整ねじ90、枠用調整体100、ブッシュ110、及び枠用カバー120については、前述した参考例の実施形態に係るヒンジ装置において説明したものと同等のものには、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
枠用取付部材300は、上記した枠用取付部材70と同等の構成,材質からなるものであり、略横長方形板状の水平取付け部301と、この水平取付け部301の一端部301aに立設された略縦長方形板状の垂直取付け部302とを一体に形成したものである。
水平取付け部301の一端部301a側には、固定用部材である木ねじ(図示しない)を挿入するための円形孔301b,301bが中心軸線D1上に配設され、また、他端部301c側には円形孔301d,301dがそれぞれ互いに所要の間隔をおいて中心軸線D1の両側に配設されている。
垂直取付け部302には、図示しない木ねじを挿入するための円形孔302a,302aが上側角隅部近傍と下側角隅部近傍に形成されている。
枠用ベース310は、上記した枠用ベース80と同じく亜鉛合金等をダイキャスト成形した略円板状体のものであり、平面視において中心軸線D1に一致してガイド溝311が形成されているとともに、中心軸線D1を挟む両側に上下面に連通する固定用孔312,312(図17参照)が形成されている。
ガイド溝311は、上面を開口した正面視において上向きコ字形のものであり、両端を外周壁に臨ませて開口している。
このガイド溝311の底面311a上に、上記したものと同等の調整ねじ90を正逆回転自在に保持するねじ保持部313が形成されているとともに、開口縁部に嵌合用片311b,311bを内方に突出形成している。
ねじ保持部313は、底面311a上であって中心軸線D2に一致して突設したねじ位置決め片314の両側に、前記した調整ねじ90の雄ねじ部92の外径に一致する半径の凹曲面に形成した載置部315,315を突設した構成になっている。
ねじ位置決め片314は、調整ねじ400の円柱状連結部91の幅と一致し、かつ、上端面314aを中央溝部91と一致する半径の凹曲面にして形成されている。
外周壁には、中心軸線D2に一致する対向位置に、枠側カバー120の係止突起を係止するための係止片316,316が形成されている。
上記した調整ねじ90をドライバ等により正逆回転させると、調整ねじ400の正逆回転に従って枠用調整体100が前後方向(Y方向)で摺動する。すなわち、調整ねじ400の正逆回転に従って枠用調整体100が前後方向(Y方向)で摺動する点が、前述した参考例の実施形態と相違している。
本実施形態においては、調整ねじ400が、枠体50の前後方向(Y方向)で扉60を移動調整するための第三のねじ部材である。
次に、扉側ヒンジ部Gについて説明する。
扉側ヒンジ部Gは、前述した扉用取付部材200と同等の構成からなる扉用取付部材360、扉用ベース320、第二のねじ部材である調整ねじ220、第一のねじ部材である調整ねじ330、扉用上下調整体340、扉用左右調整体350、ガイド部材240、軸250、ツマミ260、スプリング270及び扉用カバー280からなるものである。以下には、扉用ベース320、扉用上下調整体340、扉用左右調整体350の詳細を主として説明する。
扉用取付部材360は、たとえばステンレス等の金属製のものであり、平面視において略L字形板状の水平取付け部361と、この水平取付け部361の一端部に立設された略縦長方形板状の垂直取付け部362とを一体に形成したものである。
水平取付け部361の一端側半部には円形孔361a,361aが、互いに所要の間隔をあいて対角線上に穿設されている。
水平取付け部361の他端側半部361bは、側面視において横向きL字形に折曲形成されており、この他端側半部361bには、扉用上下調整体340の下端部を挿入するための楕円形孔363が中心軸線D2に長軸を一致して形成されている。
起立部364には、木ねじ(図示しない)を挿入するための円形孔364aが形成されている。
垂直取付け部362には、図示しない木ねじを挿入するための2つの円形孔362a,362aが対角線上に互いに所要の間隔をおいて穿設されている。
扉用ベース320は、上記した枠用ベース80と同じく亜鉛合金等をダイキャスト成形したものであり、扉用取付部材360の他端側半部361aに固定する水平板部321の一端部に、起立板部322を起立形成した側面視において左右逆向きのL字形にしたものである。
水平板部321の一端部側には、平面視において中心軸線D3に一致してガイド溝323が形成されているとともに、中心軸線D1に一致して上下面に連通する固定用孔324が形成されているとともに、他端部側にも中心軸線D1に一致して上下面に連通する固定用孔325が形成されている
ガイド溝323は、上面を開口した正面視において上向きコ字形のものであり、両端を側壁に臨ませて開口している。
このガイド溝323の底面323a上に、上記した調整ねじ90と同等の調整ねじ330を正逆回転自在に保持するねじ保持部326が形成されている。 ねじ保持部326は、前記したねじ位置決め片と同等の構成からなるねじ位置決め片327の両側に、調整ねじ330の雄ねじ部331,331の外径に一致する半径の凹曲面に形成した載置部328,328(一方は図示しない)を突設した構成になっている。
扉用左右調整体350は、水平板部321に対して左右方向(X方向)で摺動自在に乗載した水平板部351の一端部に、起立板部352を起立形成した側面視において左右逆向きのL字形にしたものである。
水平板部351の一端部下面にはU字形溝353が下側を開口して形成されており、そのU字形溝353の半円形部分に、上記した調整ねじ330に螺合する雌ねじ部(図示しない)を形成している。
起立板部352には、ねじ保持部313と同様の構成からなるねじ保持部353が形成されている。
この構成によれば、上記した調整ねじ330をドライバ等により正逆回転させると、調整ねじ330の正逆回転に従って扉用左右調整体350が左右方向(X方向)で摺動する。
扉用上下調整体340は例えば亜鉛合金等をダイキャスト成形したものであり、上記したねじ保持部353に保持されている調整ねじ220に螺合するねじ螺合部341と、軸250を支持する軸支持部342とからなる。
ねじ螺合部341は平面視略コ字形に形成されており、上記した扉用左右調整体350のガイド溝に摺動自在に嵌合する嵌合片343,343を外方に向けて突設しているとともに、嵌合片343,343の間に形成したU字形溝344の半円形部分に、上記した調整ねじ220に螺合する雌ねじ部(図示しない)を形成している。
軸支持部342は、前記したガイド部材240を支持する円筒形にして形成されており、上壁342aには、軸250の上端部を上方に突出させるための突出用孔342bが形成されている。
以上の構成においては、調整ねじ220を正逆回転させることにより、枠体50に対する扉60の相対位置を上下方向で無段階に調整でき、また、調整ねじ330を正逆回転させることにより、枠体50に対する扉60の相対位置を左右方向で無段階に調整できる。 また、枠体50に対する扉60の相対位置を前後方向で調整するには、調整ねじ400を正逆回転させればよい。
上述した実施形態においては、第三のねじ部材である調整ねじ400と枠用調整体100により、枠体50の前後方向で扉60を移動調整する前後方向調整手段を構成している。
また、第一のねじ部材である調整ねじ330、扉用ベース320、及び扉用左右調整体350により、枠体50の左右方向で扉60を移動調整する左右方向調整手段、第二のねじ部材である調整ねじ220、扉用上下調整体340、軸250、及び付勢部材であるコイルスプリング270とにより、枠体50の上下方向で扉60を移動調整する上下方向調整手段をそれぞれ構成している。
本発明は、前述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・上述した実施形態においては、同等の構成にした調整ねじ90,220,330,400を使用することにより、換言すると、同一の構成にした3つの調整ねじを使用することにより製造コストの低減を図っているが、これらに限るものではなく、例えば前後左右、及び上下調整を行うときに必要な力の差に従って、外径やピッチを互いに異ならせたものを採用してもよい。
・上述した実施形態においては、扉用上下調整体の軸支持部にガイド部材を嵌挿した例について説明したが、必ずしも必要なものではなく、摺動抵抗等を適宜勘案して設ければよい。
・上述した実施形態においては、軸にコイルスプリングを嵌挿したものを例として説明したが、軸内に中空部を形成しておき、この中空部に上記のものと同等のコイルスプリング等の弾性部材を挿入した構造にしてもよい。
・上述した実施形態においては、枠体への固定位置を枠体の前後方向で無段階に調整可能な枠用取付部材について説明したが、このような枠用取付部材に代えて、扉への固定位置を枠体の前後方向で無段階に調整可能な扉用取付部材を採用してもよい。
本発明に関連する参考例の実施形態に係るヒンジ装置により扉を枠体に開閉自在に取り付けた扉取付け構造を示す斜視図である。 本発明に関連する参考例の実施形態に係るヒンジ装置の外観斜視図である。 同上の参考例の実施形態に係るヒンジ装置の扉側ヒンジ部の分解斜視図である。 同上の参考例の実施形態に係るヒンジ装置の枠側ヒンジ部の分解斜視図である。 同上の参考例の実施形態に係るヒンジ装置の平断面図である。 同上の参考例の実施形態に係るヒンジ装置の縦断面図である。 同上の参考例の実施形態に係るヒンジ装置の正断面図である。 枠用ベースを示すものであり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 枠用調整体を示すものであり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 扉用調整体を示すものであり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 扉用ベースを示すものであり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 扉を枠体に吊り込んだ状態の部分正面図である。 扉を上方向に移動調整する様子を示す説明図である。 扉を右方向に移動調整する様子を示す説明図である。 実施形態に係るヒンジ装置の平断面図である。 実施形態に係るヒンジ装置の縦断面図である。 実施形態に係るヒンジ装置の正断面図である。 従来のヒンジ装置の断面図である。 同上の従来のヒンジ装置の主要部の分解斜視図である。 断面にして示す従来のヒンジ装置を介して扉を枠体に取り付けた状態の部分正面図である。
14 ドライバ等の一般工具
41 固定用部材(木ねじ)
50 枠体
60 扉
70,300 枠用取付部材
71c 長孔
72b 長孔
72c 長孔
80 枠用ベース
90 第一のねじ部材(調整ねじ)
94,224 回転用溝
100 枠用調整体
200 扉用取付部材
210 扉用ベース
220 第二のねじ部材(調整ねじ)
230 扉用調整体
240 ガイド部材
250 軸
270 付勢部材(コイルスプリング)
320 扉用ベース
330 第一のねじ部材(調整ねじ)
340 扉用上下調整体
350 扉用左右調整体
360 扉用取付部材
320 扉用ベース
400 第三のねじ部材(調整ねじ)
A,B,E ヒンジ装置
C,F 枠側ヒンジ部
D,G 扉側ヒンジ部

Claims (1)

  1. 枠体に固定する枠側ヒンジ部と、扉に固定する扉側ヒンジ部とからなるとともに、前記枠側ヒンジ部と前記扉側ヒンジ部との相対的な位置調整を行うことにより、前記枠体に対する前記扉の取付け位置を調整するヒンジ装置であって、
    前記枠側ヒンジ部は、
    前記枠体の前後方向で前記扉を移動調整するための第三のねじ部材と、
    前記枠体に固着するための枠用取付部材と、
    前記枠用取付部材に固着されているとともに、第三のねじ部材を枠体の前後方向に向けかつ正逆回転自在に保持する枠用ベースと、
    前記第三のねじ部材に螺合し、かつ、前記枠用ベースに対して前記枠体の前後方向で摺動自在な枠用調整体とを有しており、
    前記第三のねじ部材と前記枠用ベースと前記枠用調整体とにより前記枠体の前後方向で前記扉を移動調整するための前後方向調整手段が構成され、前記第三のねじ部材の正逆回転操作により、前記枠用調整体を前記枠体の前後方向で移動させるようにし
    前記扉側ヒンジ部は、
    枠体の左右方向で扉を移動調整するための第一のねじ部材と、
    枠体の上下方向で扉を移動調整するための第二のねじ部材と、
    前記扉に固定するための扉用取付部材と、
    前記扉用取付部材に固着されているとともに、前記第一のねじ部材を前記枠体の左右方向に向けかつ正逆回転自在に保持する扉用ベースと、
    前記第一のねじ部材に螺合し、かつ、前記扉用ベースに対して前記枠体の左右方向で摺動自在に支持されているとともに、前記第二のねじ部材を前記枠体の上下方向に向けかつ正逆回転自在に保持する扉用左右調整体と、
    前記第二のねじ部材に螺合し、かつ、前記扉用左右調整体に対して前記枠体の上下方向で摺動自在な扉用上下調整体と、
    前記扉用上下調整体を上下移動自在にし、かつ、上端部を前記扉用上下調整体に設けられた軸支持部に支持され、下端部を前記枠用調整体に保持された軸と、
    前記軸の下端部が前記枠用調整体に常時保持されるように前記軸を弾性的に付勢する付勢部材とを有しており、
    前記第1のねじ部材と前記扉用ベースと前記扉用左右調整体とにより枠体の左右方向で扉を移動調整するための左右方向調整手段が構成され、前記第一のねじ部材の正逆回転操作により、前記扉用左右調整体を前記枠体の左右方向で移動させるようにし、
    第二のねじ部材と前記扉用上下調整体と前記軸と前記付勢部材とにより枠体の上下方向で扉を移動調整するための上下方向調整手段が構成され、前記第二のねじ部材の正逆回転操作により、前記扉用上下調整体を前記枠体の上下方向でそれぞれ移動させるようにしていることを特徴とするヒンジ装置。
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