JP4047916B1 - ランナーユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】前後調整機構におけるランナー軸の前後方向のがたつきを防止して、戸パネルの前後位置の調整を迅速にしかも適正に行え、さらにランナー本体の走行状態を安定化できるランナーユニットを提供する。
【解決手段】戸パネル3に固定される保持ケース9と、保持ケース9に着脱される調整ハウジング10と、調整ハウジング10の内部に配置されるランナー台11を有する。ランナー台11と調整ハウジング10との間に設けられる前後調整機構は、基軸41で前後揺動可能に軸支されるランナー台11と、ランナー台11で軸支される雌ねじ体45と、雌ねじ体45にねじ込まれる調整ねじ46とを含む。基軸41は、調整ねじ46のねじ中心軸線Pの前後いずれかに偏寄する状態で配置する。調整ねじ46でランナー台11を基軸41の回りに揺動操作して、ランナー軸12の前後位置を調整できるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、戸パネルの前後位置を調整するための前後調整機構を備えているランナーユニットに関する。
本発明のランナーユニットは、ランナー台の内部に上下調整機構と前後調整機構とを設けるが、この種のランナーユニットは例えば特許文献1に公知である。そこでは、ランナー軸が組み付けられたランナー台を調整ねじで左右方向へ移動操作して、戸パネルの前後位置を調整できるようにしている。ランナー台は調整ハウジングで左右移動可能に案内支持されており、調整ハウジングの上壁と下壁には、ランナー軸の左右動作を前後動作に変換するカム溝が形成してある。調整ハウジングは、戸パネルに埋設固定した保持ケースにケース側方から差し込み装填されてビスで分離不能に固定されている。ランナー台の内部には上下調整機構も組み込まれている。
本発明のランナーユニットでは、前後揺動するランナー台でランナー軸を前後に揺動操作して戸パネルの前後位置を調整するが、このように、揺動体を調整要素とする前後調整機構は特許文献2に公知である。そこでは、縦向きのピン回りに前後揺動する揺動アームと、揺動アームにねじ込み装着したランナー軸を前後に変位操作するカム板と、カム板を往復操作する調整ねじなどで前後調整機構を構成している。カム板には、ランナー軸と交差する斜めのカム溝が形成してあり、カム板を調整ねじでスライド操作することにより、揺動アームおよびランナー軸をピンの回りに前後揺動させて、戸パネルの前後位置を調整できる。前後調整機構が組み込まれるランナー台の上壁には、ランナー軸用の逃げ溝が部分円弧状に形成してある。
既存のランナーユニットの多くは、ランナー台を保持ケースに差し込み装着するだけで、ランナー台をロック機構で取り外し不能にロック保持するが、本発明のランナーユニットに関して、ロック機構を構成するロックレバーを、ランナー台とは別体の独立部品でレバー状に構成することは、特許文献3に公知である。
特開平08−21145号公報(段落番号0017、図1) 特開2001−317266号公報(段落番号0021、図1) 特許3645837号公報(段落番号0038、図1)
特許文献1のランナーユニットのように、ランナー台の内部に上下調整機構と前後調整機構を設け、さらにランナー台をハウジングに収容すると、ハウジング側の全体構造が複雑になりやすいうえ、ハウジングの上下寸法や前後寸法が大きくなるのを避けられず、例えば厚み寸法が小さな戸パネルにランナーユニットを適用できないことがある。また、ランナー台の内部の狭い空間に多くの部品を組み込む必要があるので、組立が煩雑になり多くの手間が掛かる。
特許文献2のランナーユニットは、カム板に形成した斜めのカム溝でランナー軸を調整位置に保持するので、ランナー軸がカム溝の内部で前後いずれかへがたつきやすく、そのため、調整ねじによる調整量と戸パネルの調整結果とに差が生じ、戸パネルを過不足なく調整するのに手間取ることがある。また、ランナー軸ががたつくことで、戸パネルを開閉するときランナー本体が蛇行するなど走行状態が不安定になりやすい。調整ねじとカム板と揺動アームを、調整ハウジングの内部に平面から見て直線列状に配置するので、調整ハウジングの左右幅寸法(奥行き寸法)が大きくなるのを避けられない。
本発明の目的は、前後調整機構におけるランナー軸の前後方向のがたつきを防止して、調整ねじによる調整量と戸パネルにおける調整結果とのずれを解消でき、したがって、戸パネルの前後位置の調整を迅速にしかも適正に行え、さらに、ランナー本体の走行状態を安定化して、戸パネルの開閉操作を軽快に行うことができるランナーユニットを提供することにある。本発明の目的は、戸パネルに装着される戸側ユニットの全体をコンパクトに形成して、厚みが小さな戸パネルにも支障なく適用できるランナーユニットを提供することにある。
本発明のランナーユニットは、ガイドレール1で移行案内されるランナー体8と、戸パネル3の側に装着される戸側ユニットとからなる。戸側ユニットは、戸パネル3に埋設固定される保持ケース9と、保持ケース9に対して着脱可能に装着される調整ハウジング10と、調整ハウジング10の内部に配置されるランナー台11とを含み、ランナー本体8とランナー台11とが連結軸12を介して連結してある。ランナー台11と調整ハウジング10との間に戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構を設ける。前後調整機構は、調整ハウジング10に装着した基軸41で前後揺動可能に軸支されるランナー台11と、ランナー台11で縦軸回りに往復回動可能に軸支される雌ねじ体45と、調整ハウジング10の側端から雌ねじ体45にねじ込まれてランナー台11を基軸41の回りに揺動操作する調整ねじ46とを含む。以て、前記基軸41を、調整ねじ46のねじ中心軸線Pの前後いずれかに偏寄する状態で配置する。
ランナー台11の揺動基端側に配置した基軸41と、揺動先端側に配置した連結軸12との間に雌ねじ体45を配置する。ランナー台11の前後方向への揺動変位量に対応して、ランナー台11の前後面11f・11bを揺動基端側から揺動先端側へ向かって先すぼまり状に形成する。
調整ハウジング10の内部に、前後面が開口する収容空間26を設ける。前記収容空間26に配置したランナー台11の前後方向の揺動限界を保持ケース9で規定する。
調整ハウジング10は、戸パネル3に埋設固定した保持ケース9に対してケース外側方から差し込み装填して、保持ケース9と調整ハウジング10との間に設けたロック機構で分離不能にロック保持する。ロック機構は、調整ハウジング10に設けられるロックレバー60と、ロックレバー60に対応して保持ケース9に形成される係合部21と、ロックレバー60をロック解除操作する解除ボタン61と、解除ボタン61を待機姿勢へ向かって移動付勢するばね62を含む。ロックレバー60は、前記係合部21に落ち込み係合するロック爪63と、解除ボタン61で操作される受動ピン64を一体に備えている。調整ハウジング10で左右スライド自在に支持される解除ボタン61に、受動ピン64をロックレバー60の弾性に抗してロック解除操作する斜面カム68を形成する。
ランナー台11の下半部に、戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構を収容する区室39を下向きに開口する状態で形成する。ランナー台11のランナー体8側の端面から区室39にわたって上下貫通状に形成した軸支穴42で連結軸軸12を相対スライド可能に軸支する。
本発明では、連結軸12が連結されるランナー台11を、調整ハウジング10に装着した基軸41で前後揺動可能に軸支し、ランナー台11に設けた雌ねじ体45に対して調整ねじ46を締緩操作することにより、ランナー台11を前後に揺動変位させて、連結軸12と戸パネル3との前後位置を調整できるようにした。
このように、連結軸12を軸支するランナー台11を揺動操作して前後調整を行う前後調整機構によれば、連結軸12がランナー台11に対して全方位方向へがたつく余地がないので、前後調整機構における連結軸12の前後方向のがたつきを一掃して、調整ねじ46による調整量と戸パネル3における調整結果とのずれを解消でき、したがって、戸パネル3の前後位置の調整を迅速にしかも適正に行える。さらに、連結軸12のがたつきがないので、ランナー本体8の走行状態を安定化して戸パネル3の開閉操作を軽快に行うことができるランナーユニットを提供できる。ランナー台11を軸支する基軸41を調整ねじ46のねじ中心軸線Pの前後いずれかに偏寄配置すると、ランナー台11が前後揺動するときの調整ねじ46と基軸41との動作干渉を避けながら、前後調整機構を構成する各部品を集約配置して、前後調整機構の全体をコンパクト化できる。
ランナー台11の揺動基端側に配置した基軸41と、揺動先端側に配置した連結軸12との間に雌ねじ体45を配置し、ランナー台11の前後面11f・11bを揺動基端側から揺動先端側へ向かって先すぼまり状に形成すると、ランナー台11が前後揺動するときに占める前後空間を小さくして、戸パネル3に装着される戸側ユニットの全体をコンパクトに形成でき、したがって厚みが小さな戸パネル3にも支障なく適用できるランナーユニットとすることができる。雌ねじ体45を基軸41と連結軸12との間に配置するので、戸側ユニットの左右幅寸法も同時に小さくできる。ランナー台11の前後方向への揺動変位量に対応して、先の前後面11f・11bを揺動基端側から揺動先端側へ向かって先すぼまり状に形成する場合には、調整ハウジング10の内部空間を無駄なく有効に利用して、戸側ユニットの前後厚み寸法をさらに小さくできる。
調整ハウジング10の内部に、前後面が開口する収容空間26を設け、収容空間26に配置したランナー台11の前後方向の揺動限界を保持ケース9で規定できるようにすると、収容空間26の前後面が壁で覆われている場合に比べて、前後壁を省略できる分だけ保持ケース9の前後厚み寸法を小さくでき、上記のようにランナー台11の前後面11f・11bを先すぼまり状に形成することと併せて、戸側ユニットの前後厚み寸法をさらに小さくして、ランナーユニットの適用対象をさらに拡大し汎用性を向上できる。
ロックレバー60と、保持ケース9に形成される係合部21と、ロックレバー60をロック解除操作する解除ボタン61と、解除ボタン61を待機姿勢へ向かって移動付勢するばね62などでロック機構を構成し、調整ハウジング11を保持ケース9に差し込み装着した状態において、ロックレバー60に設けたロック爪63を保持ケース9の係合部21でロック姿勢に保持するロック構造によれば、解除ボタン61をばね62に抗して押し込み操作することで、ロックレバー60をロック解除状態に切り換えて、調整ハウジング11を保持ケース9から抜き出し操作できる。そのとき、ロックレバー60の受動ピン64を、解除ボタン61に設けた斜面カム68で変位操作して、ロックレバー60をロック解除姿勢に切り換えるので、より小さな力でロックレバー60をロック解除操作でき、調整ハウジング11の取り外し操作を簡便に行うことができる。
ランナー台11の下半部に下向きに開口する区室39を設け、その内部に戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構を収容すると、前後調整機構と上下調整機構を備えた戸側ユニットをコンパクトにまとめることができる。さらに、上下調整機構がランナー台11とともに前後揺動するので、ランナー台11の前後揺動動作を円滑に行いながら、任意の前後調整位置において上下調整を支障なく行うことができる。ランナー台11のランナー体8側の端面から区室39にわたって上下貫通状に形成した軸支穴42で、連結軸12を相対スライド可能に軸支すると、ランナー台11と連結軸12との連結部長さを充分なものとして、連結軸12のがたつきをさらに確実に防止できる。
(実施例) 図1ないし図9は本発明に係るランナーユニットを引戸用に適用した実施例を示す。図2において引戸は、開口枠の上枠、および下枠に設けたガイドレール1・2と、両ガイドレール1・2に沿って引き違い可能に開閉できる左右一対の戸パネル3・3と、各戸パネル2と上側のガイドレール1との間に組み込まれる本発明のランナーユニットと、各戸パネル2と下側のガイドレール2との間に組み込まれる振止めランナーユニットなどで構成してある。符号4は、各戸パネル2の一側に装着される把手である。
図3においてランナーユニットは、ガイドレール1で左右方向へ走行案内されるランナー本体(ランナー体)8と、戸パネルの側に装着される戸側ユニットとからなる。戸側ユニットは、戸パネル3の上隅の装着溝7に埋設固定される保持ケース9と、保持ケース9に外側方から差し込み装着される調整ハウジング10と、調整ハウジング10の内部に配置されるランナー台11などで構成し、ランナー本体8とランナー台11とをランナー軸(連結軸)12で連結している。ガイドレール1は、断面C字状の前後レールを一体に備えたアルミニウム条材からなり、各レールに設けた下面前後のレール壁1a・1aの間が下向きに開口してある。
ランナー本体8は、プラスチック成形品からなる左右横長の走行ブロック14と、走行ブロック14の左右に前後一対ずつ配置される4個のローラー15と、これらのローラー15を遊転自在に軸支するローラー軸16などで構成してある。走行ブロック14の下面には、ランナー本体8の蛇行を防ぐ規制体17が、レール開口から下向きに突出する状態で形成してある。
図3において保持ケース9は、上面および外側面が開口する薄箱状のプレス成形品からなり、その内奥壁9aの上下2箇所と、底壁9bの奥行き方向中央部との3箇所がビス20で戸パネル3に締結固定してある。保持ケース9の底壁9bの側面開口寄りには、後述するロックレバー用の係合凹部(係合部)21が断面四角形の上下方向の貫通穴として形成してある。また、保持ケース9の前後壁の上下中途部には、上開口の内面の張出壁23と協同して、調整ハウジング10の上下動を規制する位置決め溝24が水平に切り欠き形成してある。
図3および図5において調整ハウジング10は、内部にランナー台11用の収容空間26を備えた四角枠状のプラスチック成形品からなり、戸側ユニットの全体厚み寸法を小さくするために、収容空間26の前後面を開口して前後壁を省略している。調整ハウジング10の側端壁の上下に調整座27と、調整開口28とが形成され、調整座27の座壁には、前後方向に長いねじ通口30が形成してある。このように、ねじ通口30を前後方向の長穴で形成すると、締緩操作される調整ねじ46をねじ通口30に沿って前後移動させて、調整ねじ46が傾動するのを防止できる。
調整ハウジング10の上壁には、指掛け凹部31と、後述する基軸41を軸支する穴32と、ランナー軸11の前後変位を許す逃げ溝33が形成してある。逃げ溝33は、前記基軸41の中心を半径中心とする部分円弧状の溝で形成してある。先の上壁と対向する底壁にも、基軸41を軸支する穴32が形成してある。調整ハウジング10の上面、および底壁の前後には、先の張出壁23および位置決め溝24と係合する、段部34および係合壁35が形成してある。調整ハウジング10の底壁の下方には、後述するロック機構を収容する下部空間36が確保してある。
ランナー台11は、下半内部に下向きに開口する区室39を有し、区室39の上側に壁を隔てて調整空所40を切り欠き形成したプラスチック成形品からなり、その外側端寄りの後ろ隅部分に設けた軸穴43を、調整ハウジング10の穴32に固定した縦長の基軸41で支持することにより、収容空間26の内部において前後に揺動変位可能に軸支されている。ランナー台11の揺動先端寄りの上面から区室39にわたって、ランナー軸12を相対スライド可能に軸支する軸支穴42が上下貫通状に形成してある。
調整ハウジング10とランナー台11との間に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構を設け、ランナー台11とランナー軸12との間に、戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構を設けている。図5および図6において前後調整機構は、基軸41で前後揺動可能に軸支されるランナー台11と、ランナー台11で軸支される雌ねじ体45と、調整ハウジング10の側端の調整座27を介して雌ねじ体45にねじ込まれる調整ねじ46と、調整ねじ46の軸方向移動を規制するリテーナ47などで構成する。調整ねじ46の操作頭部は、調整座27に収容されて、戸パネル3の側端外面に臨んでいる。雌ねじ体45は丸軸体からなり、その上下中途部に調整ねじ46をねじ込むためのねじ穴48が左右貫通状に形成してある。雌ねじ体45の上下周面を、調整空所40の上下の壁に設けた支持穴49で軸支することにより、雌ねじ体45は縦軸回りに往復回動できる。
先に説明したように、調整ハウジング10は前後面が開口してある。そのため、雌ねじ体45に対して調整ねじ46を締緩操作してランナー台11を前後揺動するとき、その前後面11f・11bは図1に示すように保持ケース9の前後壁で受け止められる。このときのランナー台11の前後方向の揺動変位量を充分なものとしながら、保持ケース9の前後厚みを小さくするために、ランナー台11の前後面11f・11bを揺動基端側から揺動先端側へ向かって先すぼまり状に形成し、揺動先端を丸めている。
また、調整ねじ46によるランナー台11の揺動操作を円滑化するために、図1に示すように基軸41の中心を調整ねじ46のねじ中心軸線Pより後ろ側に偏寄する状態で配置し、基軸41と揺動先端側のランナー軸12との間の基軸41寄りに雌ねじ体45を配置している。このように、基軸41の一側方に調整ねじ46とランナー軸12を設けると、前後調整機構の左右方向の全体長さが長くなるのを避けて、保持ケース9の左右幅寸法を小さくできる。
図6において上下調整機構は、区室39に入り込むランナー軸12を上下に調整操作する調整レバー52と、調整レバー52に組み込まれる雌ねじ板53と、雌ねじ板53にねじ込まれる調整ねじ54、および調整ねじ54の軸方向移動を規制するリテーナ板55などで構成する。調整ねじ54の操作頭部は、調整ハウジング10の操作開口28を介して、戸パネル3の側端外面に臨んでいる。調整レバー52は、前後一対の逆L字状のレバー壁を備えたプレス金具からなり、レバー壁の縦腕壁58の下部が区室39を前後に貫通する揺動ピン56で揺動可能に軸支してある。レバー壁を構成する横腕壁57の先端が、ランナー軸12の下端の段部12aを受け止めている。また、レバー壁を構成する縦腕壁58の上部に鼓形の支持穴59を形成し、この支持穴59で雌ねじ板53の左右動作を受け継ぐようにしている。
ランナー台11、前後調整機構、および上下調整機構などが組み込まれた調整ハウジング10は、保持ケース9に対してケース外側方から差し込み装填することで一体化される。この状態の調整ハウジング10を分離不能にロック保持するために、保持ケース9と調整ハウジング10との間にロック機構を設けている。
ロック機構は、調整ハウジング10の内奥壁の下端に一体成形されるロックレバー60と、ロックレバー60に対応して保持ケース9に形成される係合凹部21と、ロックレバー60をロック解除操作する解除ボタン61と、解除ボタン61を調整ハウジング10の外側方の待機姿勢へ向かって移動付勢するばね62などで構成する。片持ち支持されるロックレバー60の突端には、下向きに突設されて係合凹部21と係脱するロック爪63が設けてあり、このロック爪63の近傍の前後に、解除ボタン61で操作される受動ピン64が一体に形成してある。
解除ボタン61は、半円状の操作部65と、操作部65の上半部に連続する前後一対のスライド枠66と、両スライド枠66を前後に繋ぐばね受け枠67とを一体に備えたプラスチック成形品からなり、両スライド枠66を調整ハウジング10の底壁の前後に設けたガイド溝10aで案内支持することにより、解除ボタン61が調整ハウジング10で左右スライド自在に支持してある。両スライド枠66の内面には、先の受動ピン64をロックレバー60の弾性に抗して押し上げ操作する斜面カム68が形成してある。ばね62は圧縮コイル形のばねからなり、下部空間36の内奥壁とばね受け枠67との間に組み込まれて、解除ボタン61の全体を調整ハウジング10の外側方へ向かって押し出し付勢している。
解除ボタン61を調整ハウジング10に組み付けた状態においては、その操作部65が調整ハウジング10の側端面に臨んでおり(図3参照)、前後のスライド枠66を橋絡するピン69で、先のばね62の付勢力に抗して抜け止め保持されている。この状態における受動ピン64は、斜面カム68の傾斜下端寄りで受け止められている。したがって、親指を指掛凹部31にあてがい、図7に示すように人差指で解除ボタン61をばね62の付勢力に抗して押し込み操作すると、受動ピン64が斜面カム68でロックレバー60の弾性に抗して押し上げられて、ロック爪63と係合凹部21との係合状態が解除されるので、調整ハウジング10を保持ケース9から抜き外すことができる。
調整ハウジング10を保持ケース9に装着するときは、調整ハウジング10の段部34および係合壁35の上面が、保持ケース9の張出壁23および位置決め溝24で受け止められて、調整ハウジング10のの上方移動が規制される。同時に、ロック爪63が保持ケースの底壁9bに乗りあがった後、爪先が係合凹部21に落ち込み係合する。したがって、ロックレバー60をロック姿勢に保持し続けることができる。
図8および図9に振止めランナーユニットを示す。振止めランナーユニットは、床面に埋設したガイドレール2で左右方向へ走行案内される振止めローラー71と、戸パネルの側に装着されて振止めローラー71を上下動可能に支持する戸側下ユニット(戸側ユニット)とからなる。戸側下ユニットは、戸パネル3の下隅のに埋設固定される保持ケース9と、保持ケース9に外側方から差し込み装着される調整ハウジング10と、調整ハウジング10の内部に配置されるランナー台72と、調整ハウジング10とランナー台72との間に設けられる前後調整機構と、保持ケース9と調整ハウジング10との間に設けられるロック機構などで構成してある。
振止めローラー71はローラー軸(連結軸)73と、ローラー軸73で回転自在に支持されるローラ(ランナー体)74とで構成してある。振止めランナーユニットにおけるローラ74は先に説明したランナー本体8に相当し、ローラー軸73は先に説明したランナー軸12に相当するので、本発明の各請求項におけるランナー体8はローラ74を含み、連結軸12はローラー軸73を含むこととする。
戸側下ユニットを構成する保持ケース9、調整ハウジング10、前後調整機構、およびロック機構は、先に説明した戸側ユニットの保持ケース9、調整ハウジング10、前後調整機構、およびロック機構と同じ構造であり、上下を反転して使用する点が異なるだけであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
ランナー台72は、先に説明したランナー台11と基本的に同じであるが、上下調整機構を収容する必要がないので、区室39と調整開口28が省略してある。また、ランナー台72の揺動先端寄りに、振止めローラー71のローラー軸73の上部と、振止めローラー71を押し下げ付勢するばね75を収容するばね室76を形成し、その上面開口をビス77で締結固定された蓋板78で塞ぐ点が、先に説明したランナー台11と異なる。他は先のランナー台11と同じであり、上下を反転して使用する点が異なるだけであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。なお、ローラー軸73の中心軸線と、ランナー軸12の中心軸線とは同一中心軸線上に位置している。
上記のように、戸側下ユニットにも前後調整機構を設けると、戸パネル3がそり変形するような場合にその全体を前後に調整移動して、隣接する戸パネル3・3どうしが接当干渉し、あるいは擦れあうのを確実に防止できる。
図10ないし図12は、ロック機構の別の実施例を示す。そこでは、調整ハウジング10の下部空間36に配置されるロックレバー80と、ロックレバー80に対応して保持ケース9に形成される係合凹部21と、ロックレバー80をロック姿勢に保持するガイド部22(図10参照)などでロック機構を構成する。ガイド部22は、内奥壁9aへ向かって上り傾斜させてある。ロックレバー80は、一端に操作部83を有し、他端に規制腕84を備えた、緩やかに屈曲する逆ヘ字状のレバー体からなる。屈曲部分をレバー軸85で前後に縦通支持することにより、ロックレバー80の全体がシーソー状に上下揺動できる。レバー軸85の前後端は、調整ハウジング10の下端前後に設けた覆壁で支持されている。レバー軸85の中心から規制腕84の突端までの距離は、レバー軸85の中心から操作部83の突端までの距離より大きく設定してある。したがって、調整ハウジング10を保持ケース9から取り外した状態では、ロックレバー80の全体が規制腕84の重量モーメントによって傾動する傾向がある。
ロックレバー80を調整ハウジング10に組み付けた状態においては、その操作部83が戸パネル3の側面外方に臨んでいる(図10参照)。操作部83は門形に形成されており、その前後壁の間に上下方向に弾性変形可能なロック爪86が一体に設けてある。ロック爪86の下面には、係合凹部21と係合する係合突起87が突設してあり、これら両者21・87が係合することにより、調整ハウジング10を保持ケース9に対して分離不能にロック保持できる。調整ハウジング11を保持ケース9に差し込み装着した状態では、規制腕84をガイド部22で機械的にロック姿勢に切り換え操作してロック姿勢に保持できる。また、図11に想像線で示すように、ロック爪86を爪自体の弾性に抗して押し上げ操作し、係合突起87を係合凹部21から離脱させると、ロック状態が解除されて調整ハウジング10を保持ケース9から抜き外すことができる。
図11に示すように、ロック爪86をロック解除操作した状態においては、ロックレバー80の全体に時計回転方向のモーメントが作用するので、規制腕84はガイド部22と圧接して、ガイド部22から圧接反力を受けている。この圧接反力の水平方向の分力は、調整ハウジング10を保持ケース9から抜け出す方向と一致する。したがって、指掛凹部31とロック爪86の突端とを親指と人差し指とで挟持した状態で調整ハウジング10を抜き出し操作するとき、規制腕84に作用する圧接反力の水平分力で、調整ハウジング10を保持ケース9から分離支援でき、その分だけより小さな力で調整ハウジング10を簡単に取り外すことができる。
以上のように構成したロック機構は、以下の実施形態で実施することができる。ロック機構は、調整ハウジング10でレバー軸85を介して上下揺動自在に軸支されるロックレバー80と、ロックレバー80に対応して保持ケース9に形成される係合部21とを含む。ロックレバー80は、一端に前記係合部21に落とし込み係合する弾性変形可能なロック爪86を有し、他端に保持ケース9に設けたガイド部22で操作される規制腕84を備えている。以て、調整ハウジング11を保持ケース9に差し込み装着した状態において、規制腕84をガイド部22でロック姿勢に保持する。ガイド部22は、保持ケース9の底壁9bから内奥壁9aへ向かって傾斜する状態で設ける。ロック爪86をロック解除操作する状態において、規制腕84がガイド部22から受ける接当反力の分力で、調整ハウジング10を保持ケース9から分離支援できるようにする。
上記の実施例では、基軸41を調整ねじ46のねじ中心軸線Pの後側に偏寄配置したが、その必要はなく、ねじ中心軸線Pの前側に偏寄配置することができる。保持ケース9の係合凹部21に変えて係合突起を設け、ロック爪63に変えて先の係合突起と係合する係合凹部を設けることができる。保持ケース9はダイキャスト成形品で形成することができる。上下調整機構は、一対の傘歯車や、ウォームギヤとラックなどを伝動要素にして構成することができる。
図6におけるA−A線断面図である。 引戸の正面図である。 調整ハウジングと保持ケースを分離した状態の一部破断正面図である。 ガイドレールの縦断側面図である。 調整ハウジングとその内部に組み込まれる各部材の分解斜視図である。 戸側ユニットの縦断正面図である。 調整ハウジングの分離途中状態を示す縦断正面図である。 戸側下ユニットの側面図である。 戸側下ユニットの縦断正面図である。 ロック機構の別の実施例を示す縦断正面図である。 戸側下ユニットの縦断正面図である。 戸側下ユニットの縦断正面図である。
符号の説明
3 戸パネル
9 保持ケース
10 調整ハウジング
11 ランナー台
12 ランナー軸
41 素軸
45 雌ねじ体
46 調整ねじ

Claims (5)

  1. ガイドレール(1)で移行案内されるランナー体(8)と、戸パネル(3)の側に装着される戸側ユニットとからなり、
    戸側ユニットが、戸パネル(3)に埋設固定される保持ケース(9)と、保持ケース(9)に対して着脱可能に装着される調整ハウジング(10)と、調整ハウジング(10)の内部に配置されるランナー台(11)とを含み、ランナー体(8)とランナー台(11)とが連結軸(12)を介して連結してあるランナーユニットであって、
    ランナー台(11)と調整ハウジング(10)との間に戸パネル(3)の前後位置を調整する前後調整機構が設けられており、
    前後調整機構は、調整ハウジング(10)に装着した基軸(41)で前後揺動可能に軸支されるランナー台(11)と、ランナー台(11)で縦軸回りに往復回動可能に軸支される雌ねじ体(45)と、調整ハウジング(10)の側端から雌ねじ体(45)にねじ込まれてランナー台(11)を基軸(41)の回りに揺動操作する調整ねじ(46)とを含み、
    前記基軸(41)が、調整ねじ(46)のねじ中心軸線(P)の前後いずれかに偏寄する状態で配置してあるランナーユニット。
  2. ランナー台(11)の揺動基端側に配置した基軸(41)と、揺動先端側に配置した連結軸(12)との間に雌ねじ体(45)が配置されており、
    ランナー台(11)の前後方向への揺動変位量に対応して、ランナー台(11)の前後面(11f・11b)が揺動基端側から揺動先端側へ向かって先すぼまり状に形成してある請求項1記載のランナーユニット。
  3. 調整ハウジング(10)の内部に、前後面が開口する収容空間(26)が設けられており、
    前記収容空間(26)に配置したランナー台(11)の前後方向の揺動限界を、保持ケース(9)で規定している請求項1または2記載のランナーユニット。
  4. 調整ハウジング(10)が、戸パネル(3)に埋設固定した保持ケース(9)に対してケース外側方から差し込み装填されて、保持ケース(9)と調整ハウジング(10)との間に設けたロック機構で分離不能にロック保持されており、
    ロック機構が、調整ハウジング(10)に設けられるロックレバー(60)と、ロックレバー(60)に対応して保持ケース(9)に形成される係合部(21)と、ロックレバー(60)をロック解除操作する解除ボタン(61)と、解除ボタン(61)を待機姿勢へ向かって移動付勢するばね(62)を含み、
    ロックレバー(60)は、前記係合部(21)に落ち込み係合するロック爪(63)と、解除ボタン(61)で操作される受動ピン(64)を一体に備えており、
    調整ハウジング(10)で左右スライド自在に支持される解除ボタン(61)に、受動ピン(64)をロックレバー(60)の弾性に抗してロック解除操作する斜面カム(68)が形成してある請求項1から3のいずれかに記載のランナーユニット。
  5. ランナー台(11)の下半部に、戸パネル(3)の上下位置を調整する上下調整機構を収容する区室(39)が下向きに開口する状態で形成されており、
    ランナー台(11)のランナー体(8)側の端面から区室(39)にわたって上下貫通状に形成した軸支穴(42)で連結軸(12)が相対スライド可能に軸支してある請求項1から4のいずれかに記載のランナーユニット。
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