JP5340794B2 - ランナーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、引戸や折戸などに適用されるランナーユニットに関する。ランナーユニットは、ガイドレールで移行案内されるランナー本体と、戸パネルに固定されるホルダーと、ホルダーに連結されるランナー台などで構成してある。
この種のランナーユニットには、調整機構を一切備えていない無機能型と、ランナー台の内部に高さ調整機構と前後調整機構のいずれかひとつを備えている単機能型と、ランナー台の内部に高さ調整機構や前後調整機構などの2以上の調整機構を備えている多機能型とがある。主として折戸に適用されるランナーユニットは、ランナー台の内部に高さ調整機構のみを備えており、この種の単機能型のランナーユニットは例えば特許文献1に公知である。高さ調整機構は、直交状に配置される一対の歯車と、駆動側の歯車を回転操作する操作軸と、受動側の歯車と噛み合うねじ軸などで構成してあり、操作軸を調整操作することにより、戸パネルの高さを上下に調整できる。ランナー台は、戸パネルに埋設したホルダーに嵌め込み装着されてロック機構で分離不能にロック保持してある。このようなランナー台の連結構造を採用することにより、戸パネルの吊り込み作業をより少ない手間で簡便に行なえる。
主に引戸に適用されるランナーユニットは、ランナー台の内部に高さ調整機構と前後調整機構を備えており、この種の多機能型のランナーユニットは例えば特許文献2に公知である。そこでは、高さ調整ボルトと、同ボルトで揺動操作される調整レバーなどで高さ調整機構を構成しており、高さ調整ボルトを調整操作すると、調整レバーが上下に揺動して戸パネルの高さを上下に調整できる。また、前後調整ボルトと、同ボルトで左右にスライド操作される調整ブロックなどで前後調整機構を構成している。調整ブロックにはカム溝が形成してあり、調整ブロックの左右スライド動作をカム溝で前後動作に変換している。
本発明に係るランナーユニットにおいては、偏心ピンの回りに揺動できる調整ハウジングを、前後調整ボルトで揺動操作して戸パネルの前後調整を行なうが、同様の前後調整機構は特許文献3に公知である。このランナーユニットは、特許文献2のランナーユニットと同じ多機能型のランナーユニットとして構成してある。また、ロック機構を含むランナー台の連結構造も備えており、特許文献1のランナーユニットと同様に、戸パネルの吊り込み作業をより少ない手間で簡便に行なえる。
本発明に係るランナーユニットのロック構造に関して、特許文献4のランナーユニットのロック構造が公知である。そこでは、ランナー台と一体に設けられるロック腕と、ホルダーの対向壁に形成されてロック腕が落ち込み係合するロック凹部と、ロック腕をロック解除操作する解除レバーなどでロック構造を構成している。
特開平10−072967号公報(段落番号0027、図1) 特開平09−279934号公報(段落番号0026、0040、図2) 特許第4047916号公報(段落番号0027、図1) 特開2008−255755号公報(段落番号0044、図10)
上記の先行技術文献から理解できるように、近年の吊車型のランナーユニットは、高さ調整機構に加えて前後調整機構を備えており、さらに戸パネルの吊り込み作業を容易化する連結構造やロック構造を備えている。そのため、ランナーユニットの全体構造が複雑化し、構成部品点数が増えるのに比例して大形化し、製造コストが嵩む傾向にある。その一方で、生産者に対してはランナーユニットを低コスト化することが強く求められており、様々なコスト削減対策が行なわれている。例えば、人件費が少なくて済む国や地域で部品の加工や組立を行なって、ランナーユニットの低コスト化を実現している。しかし、この種の対策は当業界において一般化し常識化されて、ランナーユニットを低コスト化する余地が殆どない限界状態にあると言われており、さらなるコスト低下のための研究開発が望まれている。
単機能型のランナーユニットは、高さ調整機能あるいは前後調整機能のみを備えていればよいのでランナー台の構造を簡素化し小形化できる。しかし、高さ調整機能に加えて前後調整機能を備えている多機能型のランナーユニットは、前後調整機構やロック構造が付加される分だけランナー台の構造が複雑になり、大形化するのを物理的に避けられない。にもかかわらず、単機能型のランナーユニットと同等程度にまで小形化することが、先のコスト低下と併せて強く望まれている。
本発明の目的は、高さ調整機構と前後調整機構とが組み込んであるランナー台に比べて、ランナー台の構造を著しく簡素化してコンパクト化を実現できる、多機能型のランナーユニットを提供することにある。
本発明の目的は、無機能型と単機能型と多機能型のランナーユニットにおいて、主要構造体であるランナー台を共通使用できるようにして、全体の製造コストを削減できるランナーユニットを提供することにある。
本発明の目的は、既存のランナー台を利用して無機能型と単機能型と多機能型のランナーユニットを構成でき、既存のランナー台を利用する分だけ製造コストを削減できるランナーユニットを提供することにある。
本発明に係るランナーユニットは、ガイドレール1で移行案内されるランナー本体7と、戸パネル3に装着されるホルダー9と、ホルダー9に組み付けられる調整ハウジング10と、調整ハウジング10に組み付けられるランナー台12とを含む。ランナー本体7とランナー台12とは連結体13を介して連結してある。この構成において、ホルダー9と調整ハウジング10との間に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構が設けてあることを特徴とするランナーユニット。
ホルダー9に調整ハウジング10と、調整ブロック11とを組み付ける。調整ハウジング10は、ホルダー9に対して前後変位可能に支持する。調整ブロック11に組み付けた前後調整機構で調整ハウジング10を前後に調整できるようにする。ここで言う前後動可能とは、前後方向の平行移動と前後揺動を含むこととする。
前後調整機構は、中心軸34を介して前後揺動可能に支持される調整ハウジング10と、調整ブロック11で回転のみ自在に支持される前後調整ボルト70と、前後調整ボルト70と噛み合う雌ねじ体71と、雌ねじ体71の左右変位を調整ハウジング10に伝える操作体72とで構成する。前記中心軸34は、前後調整ボルト70の中心軸線の前後いずれかに偏寄する状態で配置する。
ランナー台12に戸パネル3の上下位置を調整する高さ調整機構を組み込む。
ホルダー9に装着した調整ハウジング10の下部に調整ブロック11を配置する。調整ハウジング10の揺動先端寄りの下面に設けた揺動ボス35を、調整ブロック11に設けたガイド溝63で揺動可能に案内支持する。
本発明に係るランナーユニットは、上記の実施形態以外に、無機能型と単機能型と多機能型のランナーユニットにおいて、主要構造体であるランナー台を共通使用する形態を採ることができる。
その場合のランナーユニットは、ガイドレール1で移行案内されるランナー本体7と、戸パネル3に装着されるホルダー9と、ホルダー9に組み付けられるランナー台12とを含み、ランナー本体7とランナー台12とが連結体13を介して連結してある。調整機能を備えていない無機能型、あるいは高さ調整機能のみを備えた単機能型のランナーユニットにおいては、ランナー台12をホルダー80に装着する。高さ調整機能と前後調整機能を備えた多機能型のランナーユニットにおいては、ランナー台12をホルダー9に設けた調整ハウジング10に装着する。無機能型および単機能型のランナーユニットのホルダー80に設けられる装着部84と、多機能型のランナーユニットの調整ハウジング10に設けられる装着部33とを共通の構造に形成する。以上により、ランナー台12を、無機能型あるいは単機能型のランナーユニットのホルダー80と、多機能型のランナーユニットの調整ハウジング10とに共通して装着できるようにする。多機能型のランナーユニットのホルダー9と調整ハウジング10との間に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構を設ける。
多機能型のランナーユニットのホルダー9に、ランナー台12を連結するための調整ハウジング10と、調整ブロック11とを組み付ける。調整ハウジング10は、ホルダー9に対して前後動可能に支持する。調整ブロック11に組み付けた前後調整機構で調整ハウジング10を前後に調整できるようにする。ここで言う前後動可能とは、前後方向の平行移動と前後揺動を含むこととする。
前後調整機構は、中心軸34を介して前後揺動可能に支持される調整ハウジング10と、調整ブロック11で回転のみ自在に支持される前後調整ボルト70と、前後調整ボルト70と噛み合う雌ねじ体71と、雌ねじ体71の左右変位を調整ハウジング10に伝える操作体72とで構成する。中心軸34は、前後調整ボルト70の中心軸線の前後いずれかに偏寄する状態で配置する。
本発明に係るランナーユニットにおいては、ホルダー9と調整ハウジング10との間に前後調整機構を設けるので、ランナー台に高さ調整機構と前後調整機構をまとめて組み込む場合に比べて、ランナー台12の構造を著しく簡素化してコンパクト化を実現できる。また、ランナー台12に高さ調整機構が組み込んである場合でも、高さ調整機構と前後調整機構とを完全に分離した状態で配置でき、したがって両機構の動作干渉などを考慮する必要もなく設計の自由度を向上できる。さらに、調整ハウジング10を既存のランナー台12に対応して構成する場合には、既存のランナー台12を利用してランナーユニットを構成できるので、既存の成形金型やプレス金型、あるいは既存の製造設備などをそのまま利用してランナー台12を製造でき、全体として多機能型のランナーユニットを低コスト化できる。本発明に係るランナーユニットは引戸に適用できるのはもちろんのこと、折戸用のランナーユニットとして好適に適用できる。
ホルダー9に調整ハウジング10と調整ブロック11とを組み付け、調整ブロック11に組み付けた前後調整機構で調整ハウジング10を前後に調整できるようにすると、前後調整機構の大半の構成部品を調整ブロック11に組み付けてユニット部品化できる。したがって、ホルダー9と調整ハウジング10との間に前後調整機構を設ける場合に比べて、前後調整機構および調整ブロック11のホルダー9に対する組み付けの手間を省いて、ランナーユニットの製造コストを減少できる。
前後揺動可能な調整ハウジング10と、調整ブロック11に軸支される前後調整ボルト70と、同ボルト70に噛み合う雌ねじ体71と、雌ねじ体71の左右変位を前後変位に変換する操作体72などで前後調整機構を構成すると、戸側ユニット(ホルダー9、調整ハウジング10、調整ブロック11など)をよりコンパクト化できる。例えば、調整ハウジング10を前後へ平行移動する場合には、中立位置において調整ハウジング10が占めるスペースの前後それぞれに、調整代分のスペースを確保する必要がある。しかし、先のように調整ハウジング10を偏心位置に設けたピン34の回りに前後揺動して、戸パネル3の前後位置を調整すると、前後揺動する調整ハウジング10が占有するスペースを最小限化でき、これに伴ないホルダー9および調整ハウジング10をコンパクト化できる。
ランナー台12に高さ調整機構が組み込んであると、高さ調整ボルト54および前後調整ボルト70の調整操作を、ホルダー9の外側方において集約した状態で容易に行なえ、例えば施工時の戸パネル3の高さ調整および前後調整を一括して簡便に行なうことができる。また、ランナー本体に高さ調整機構が組み込んである場合に比べて、ランナー本体7とランナー台12との組み合わせを、ガイドレール1の構造の違いなどに応じて自由に選定できる利点もある。
調整ハウジング10の下部に調整ブロック11を配置し、調整ハウジング10に設けた揺動ボス35を調整ブロック11に設けたガイド溝63で揺動可能に案内支持すると、前後揺動する調整ハウジング10をガイド溝63に沿って移行案内して、調整ハウジング10が不必要に遊動するのを規制できる。したがって、調整ハウジング10をより安定した状態で揺動変位させて、前後調整ボルト70による調整操作と、調整ハウジング10の調整結果とのずれを解消できる。また、調整ハウジング10の下部に調整ブロック11を配置することにより、両者10・11をホルダー9に対して無駄のない状態で配置して、戸側ユニット(ホルダー9、調整ハウジング10、調整ブロック11など)をよりコンパクト化できる。
無機能型と単機能型と多機能型のランナーユニットにおいて、主要構造体であるランナー台を共通使用する本発明のランナーユニットにおいては、多機能型のランナーユニットの調整ハウジング10に設けられる装着部33と、無機能型あるいは単機能型のランナーユニットのホルダー80に設けられる装着部84とを共通の構造に形成して、ランナー台12をホルダー80と調整ハウジング10とに共通して装着できるようにした。さらに、多機能型のランナーユニットのホルダー9と調整ハウジング10との間に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構を設けるようにした。
上記のように、本発明においてはホルダー9と調整ハウジング10との間に前後調整機構を設けて、高さ調整機能と前後調整機能を備えた多機能型のランナーユニットを構成するので、無機能型および単機能型と多機能型のランナーユニットにおいて、主要構造体であるランナー台12をホルダー80および調整ハウジング10に共通して装着できる。したがって、ランナー台12は、無機能型および単機能型と多機能型で必要とする合計数量をまとめて量産することができ、その量産効果によってランナーユニットの全体コストを削減できる。さらに、ランナー台12に加えてランナー本体7を共通使用する場合には、ランナー本体7の量産効果が加わるので、ランナーユニットの全体コストをさらに削減できる。
また、既存のランナー本体7やランナー台12を利用して、無機能型および単機能型と多機能型のランナーユニットを構成する場合には、既存の成形金型やプレス金型、あるいは既存の製造設備などをそのまま利用して構成部品を形成できるので、新たな設備投資をする必要もなくランナーユニットをさらに低コストで製造できることとなる。
多機能型のランナーユニットのホルダー9に調整ハウジング10と調整ブロック11とを組み付け、調整ブロック11に組み付けた前後調整機構で調整ハウジング10を前後に調整できるようにすると、前後調整機構の大半の構成部品を調整ブロック11に組み付けてユニット部品化できる。したがって、前後調整機構および調整ブロック11のホルダー9に対する組み付けの手間を省いて、ランナーユニットの製造コストを減少できる。また、調整ハウジング10と調整ブロック11との間に前後調整機構を設けるので、高さ調整機構との動作干渉などを考慮する必要もなく、前後調整機構を独立した状態で構成することができる。したがって、ランナー台に高さ調整機構と前後調整機構を組み込む場合に比べて、ランナー台12、ランナー台12に組み付けられる高さ調整機構、および前後調整機構の設計の自由度を向上できる。
前後揺動可能な調整ハウジング10と、調整ブロック11に軸支される前後調整ボルト70と、同ボルト70に噛み合う雌ねじ体71と、雌ねじ体71の左右変位を前後変位に変換する操作体72などで前後調整機構を構成すると、戸側ユニット(ホルダー9、調整ハウジング10、調整ブロック11など)をよりコンパクト化できる。それは、調整ハウジング10を偏心位置に設けたピン34の回りに前後揺動して、戸パネル3の前後位置を調整するので、前後調整した状態において調整ハウジング10が占有するスペースを最小限化して、ホルダー9および調整ハウジング10をコンパクト化できるからである。例えば、調整ハウジング10を前後へ平行移動する場合には、中立位置において調整ハウジング10が占めるスペースの前後それぞれに、調整代分のスペースを確保する必要があるが、前後揺動する調整ハウジング10が必要とするスペースは、先のスペースに比べてより少なくて済むからである。
ランナー台とホルダーを分離した状態の一部破断正面図である。 引戸の正面図である。 ガイドレールを破断した引戸の側面図である。 調整ハウジングと前後調整機構の分解斜視図である。 戸パネルに装着したランナーユニットの縦断正面図である。 戸パネルに装着したランナーユニットの縦断側面図である。 (a)〜(c)は、前後調整機構の動作説明図である。 単機能型ランナーユニットの一部を破断した正面図である。 前後調整機構の別の実施例を示す縦断正面図である。 図9におけるY−Y線断面図である。
(実施例) 図1ないし図8は本発明に係る吊車型のランナーユニットの実施例を示す。図2において引戸は、開口枠の上枠に固定されるガイドレール1と、このレール1に沿って引き違い開閉される左右一対の戸パネル3・3と、各戸パネル3・3とガイドレール1との間に組み込まれるランナーユニットと、床面に設けられて各戸パネル3・3の前後方向の振れを規制する振止具4などで構成してある。各戸パネル3・3には、それぞれ把手5が設けてある。ガイドレール1は、下向きに開口する断面がC字状のアルミニウム条材からなり、その開口面の前後にレール部1aが設けてある(図3参照)。ランナーユニットには多機能型と単機能型と無機能型との3種があるが、まず多機能型のランナーユニットについてその構造を説明する。
図1において多機能型のランナーユニットは、ガイドレール1で左右方向へ走行案内されるランナー本体7と、戸パネル3の左右上隅の装着溝8に埋設固定されるホルダー9と、ホルダー9の内部に組み付けられる調整ハウジング10、および調整ブロック11と、調整ハウジング10を介してホルダー9に連結されるランナー台12などで構成する。ランナー本体7とランナー台12とは、丸軸からなるランナー軸(連結体)13で相対回動可能に連結してある。装着溝8は、戸パネル3の外側面と上面の両方に向かって開口してある。
ランナー本体7は、プラスチック成形品からなる左右横長の走行ブロック16と、走行ブロック16の左右に前後一対ずつ配置される4個のローラー17と、これらのローラー17を軸支するローラー軸18などで構成してある。走行ブロック16には、その中央部分を上下に貫通する状態で先のランナー軸13が連結してある。ランナー軸13を含むランナー本体7は既存の製品であり、後述する単機能型のランナーユニットにおいても共通して使用される。
図4においてホルダー9は、水平の上壁21と、上壁21の内奥端に連続する垂直の内奥壁22と、上壁21の外側方端の前後に連続する前後壁23・23を一体に備えたダイキャスト成形品からなる。上壁21にはランナー軸13を組むための組付溝24と、調整ハウジング10のピン34を軸支するピン穴25とが形成してある。組付溝24は、上壁21の外側方の端から内奥方へ向かって左右横長に形成してある。内奥壁22の上下には、装着溝8に差し込み装着したホルダー9を戸パネル3に固定するビス26用の挿通穴が形成してある。また、前後壁23の対向面の下部には、調整ブロック11を抜け止め保持する逆L字状の一対の抜止爪27が形成してある。
調整ハウジング10は、上下壁30・31と前後壁32・32とを一体に備えた、中空枠状のダイキャスト成形品からなり、その内部にランナー台12を差し込み装着するための装着部33を備えている。上壁30および下壁31の上下面の外側方寄りには、調整ハウジング10の揺動中心となるピン(中心軸)34が一体に形成してあり、下壁31の内奥端寄りには揺動ボス35が一体に形成してある。ピン34は、上壁30の前後中央より前側に偏寄した位置に形成してある。前後壁32・32の外側方寄りには、ロック凹部36と位置決め溝37とが上下に隣接する状態で形成してある。さらに、下壁31の内奥寄りに、後述する操作体72を連結する連結穴38が前後に長い長円状に形成してある。ロック凹部36に隣接してロック片47の乗り上がりを案内するガイド面39が形成してある。上壁30には、先に説明した組付溝24と同様の逃げ溝40が形成してある。
図1においてランナー台12は、前後面および外側方が開口する上区室と、下面が開口する下区室とを有するプラスチック成形品からなり、上区室の内奥にランナー軸13を軸支するボス42を有し、このボス42の上区室側の周面にロック腕43が一体に形成してある。上区室の外側方には、ロック腕43をロック解除操作するL字状の解除レバー44が、レバーピン45を中心にして上下揺動可能に組み付けてある。ランナー台12の前後面には、先の位置決め溝37と係合する位置決めボス46が突設してある。下区室の内部には、戸パネル3の上下位置を調整する高さ調整機構が組み込んである。高さ調整機構を含むランナー台12は既存の製品であり、後述する単機能型のランナーユニットにおいても共通して使用される。
調整ハウジング10の装着部33に差し込み装着したランナー台12を分離不能にロック固定するために、調整ハウジング10とランナー台12との間にロック構造を設けている。図1においてロック構造は、調整ハウジング10の前後壁32に設けたロック凹部36と、ランナー台12に設けたロック腕43と、L字状の解除レバー44とで構成する。ロック腕43は、自己の弾性でロック付勢されており、その先端にはロック凹部36に落ち込み係合するロック片47と、解除レバー44を押圧付勢する押圧片48が設けてある。解除レバー44は、全体が調整ハウジング10の外側面の外郭線の内部に入り込む待機位置と、その操作腕49が調整ハウジング10の外側面の外方へ露出するロック解除位置との間を往復揺動できる。
図5に示すように高さ調整機構は、ランナー台12で揺動ピン51を介して上下揺動可能に支持される逆L字状の調整レバー52と、調整レバー52に組み付けた板ナット53を左右に変位操作する高さ調整ボルト54と、板面にU字状の溝が形成してある抜止め板55などで構成する。調整レバー52の操作端56は、ランナー軸13の下端に設けたフランジ部13aを受け止めている。したがって、高さ調整ボルト54で板ナット53を介して調整レバー52を揺動操作することにより、ランナー台12とランナー軸13の相対位置を上下に変更して、戸パネル3の上下位置を調整できる。高さ調整機構が組み込まれたランナー台12は、ランナー軸13を介してランナー本体7と一体化してある。
図4において調整ブロック11は、左右に長い断面が逆かまぼこ形のダイキャスト成形品からなり、ブロック部分に長方形状の係合溝60と、ピン穴61と、支持穴62と、ガイド溝63とが、それぞれ上下貫通状に形成してある。また、調整ブロック11の外側端面から支持穴62にわたって、前後調整ボルト70用の挿通穴64が横向きに形成してある。ピン穴61は、ホルダー9に設けたピン穴25に対応して形成してあり、挿通穴64の中心軸線より前側に設けてある。支持穴62は、後述する操作体72を支持するために設けてあり、前後調整時の操作体72の揺動変位を吸収するために、前後長さに比べて左右長さが僅かに大きな長円形に形成してある。ガイド溝63は、ピン穴61と同心状の部分円弧溝で形成してあり、調整ハウジング10が前後調整機構で調整操作されるときに揺動ボス35を揺動案内する。これにより調整ハウジング10をより安定した状態で揺動変位できる。
ホルダー9と調整ハウジング10との間、より詳しくはホルダー9に固定した調整ブロック11と調整ハウジング10との間に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構を設けている。図5において前後調整機構は、ピン34を中心にして前後揺動する調整ハウジング10と、調整ブロック11に組み付けられる前後調整ボルト(前後調整体)70と、前後調整ボルト70のねじ軸と噛み合う板ナット(雌ねじ体)71と、板ナット71の変位を調整ハウジング10に伝える操作体72などで構成する。操作体72は、断面が円形の軸部73と、軸部73の上面の偏心位置に突設される連結ピン74とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。軸部73には前後調整ボルト70用の挿通穴75が左右貫通状に形成され、さらに、装填溝76が下向きに開口する状態で形成してある。装填溝76に板ナット71が装填される。
軸部73に板ナット71を装填した状態の操作体72を、調整ブロック11の支持穴62に嵌め込み、その状態で前後調整ボルト70のねじ軸を挿通穴75を介して板ナット71のねじ穴にねじ込むことにより、前後調整ボルト70と板ナット71と操作体72の三者を調整ブロック11と一体化できる。
調整ハウジング10と、前後調整構造が組まれた調整ブロック11とは、ホルダー9の内部に組み付けられて一体化してある。詳しくは、調整ハウジング10の上側のピン34をホルダー9のピン穴25に差し込み係合し、さらに調整ブロック11のピン穴61を調整ブロック11の下側のピン34に係合しながら、ガイド溝63を揺動ボス35に係合して、調整ハウジング10および調整ブロック11をホルダー9と一体化している。この状態における上下のピン34の中心位置は、前後調整ボルト70の中心軸線より前側に偏寄している(図7参照)。
上記の組み付け状態において、調整ハウジング10はホルダー9で上下のピン34を中心にして前後揺動可能に支持されている。また、ホルダー9に設けた抜止爪27は、係合溝60と係合して調整ブロック11の左右遊動を規制している。同時に、抜止爪27は前後調整ボルト70の首下に設けた周回溝70aと係合して、同ボルト70を抜け止めしている(図5参照)。さらに、操作体72の連結ピン74は、調整ハウジング10の連結穴38と係合している。図示していないが、上記の組み付け状態は、ホルダー9または調整ブロック11の一部をかしめ変形することにより維持できる。
図1に示すように、調整ハウジング10および調整ブロック11が組み付けられたホルダー9は、装着溝8に装着されてビス26で戸パネル3に固定される。この状態の調整ハウジング10の装着部33に、ランナー台12を外側方から差し込むことにより、戸パネル3をランナー本体7に吊り込むことができる。調整ハウジング10に連結したランナー台12は、図6に示すように装着部33、および位置決めボス46と位置決め溝37とで位置決めされており、さらに、ロック片47と係合するロック凹部36によって分離不能にロック保持されている。ランナー本体7に吊り込んだ戸パネル3の上下位置を調整する場合には、ランナー台12の外側面に露出する高さ調整ボルト54を回転操作して、ガイドレール1と戸パネル3の上下間隔を調整する。
同様に、戸パネル3の前後位置を調整する場合には、調整ブロック11の外側面に露出する前後調整ボルト70を回転操作して、隣接する戸パネル3の前後間隔を調整する。例えば、図7(b)に示すように揺動ボス35の中心が、前後調整ボルト70の中心軸線上にある中立位置を基準にして、前後調整ボルト70をねじ込み方向へ回転操作すると、図7(a)に示すように板ナット71および操作体72が、支持穴62の範囲内でボルト頭部の側へ引き寄せられる。これに伴ない、操作体72の連結ピン74がピン34側へ変位した分だけ、調整ハウジング10は、ピン34の中心と連結穴38を最短距離で結ぶように、ピン34を中心にして反時計回転方向へ揺動する。その結果、ランナー台12に軸支されたランナー軸13の中心位置が前後調整ボルト70の中心軸線より後側へ変位する。
上記の説明は、戸パネル3を固定して考えた場合の動作であるが、ランナー軸13の中心位置はガイドレール1およびランナー本体7によって固定化されているので、実際には、戸パネル3がガイドレール1に対して前側へ変位することになる。上記の調整動作とは逆に、図7(c)に示すように、前後調整ボルト70を緩み方向へ回転操作すると、ランナー軸13の中心位置が前後調整ボルト70の中心軸線より前側へ変位し、その結果、戸パネル3はガイドレール1に対して後側へ変位する。このようにして、引き違い可能な左右の戸パネル3・3の一方または両方の前後調整を行なうことにより、両パネル3・3の前後間隔を適正なものとすることができる。以上が多機能型のランナーユニットの全容である。
単機能型のランナーユニットにおいては、戸パネル3に埋設されるホルダー80の構造が、多機能型のランナーユニットを構成するホルダー9とは異なっている。図8に示すように、ホルダー80は、上下壁81・82と前後壁83・83とを一体に備えた、中空枠状のダイキャスト成形品からなり、その内部にランナー台12を差し込み装着するための装着部84が設けてある。装着部84は、調整ハウジング10に設けた装着部33と実質的に同じ構造になっており、ホルダー80の全体構造はむしろ調整ハウジング10とよく似た構造になっている。具体的には、前後壁83・83の装着開口寄りには、ロック凹部85と位置決め溝86とが上下に隣接する状態で形成してある。さらに、ロック凹部85に隣接してロック片47の乗り上がりを案内するガイド面87が形成してある。ホルダー80は折戸用の戸パネル90に設けた装着溝91に装着されて、内奥壁の上下に設けた挿通穴と、下壁82に設けた挿通穴に通したビス88で戸パネル90に固定される。上壁81には組付溝89が形成してある。
上記の状態のホルダー80の装着部84に、ランナー台12を外側方から差し込むことにより、戸パネル90をランナー本体7に吊り込むことができる。また、位置決めボス46を位置決め溝86で位置決めした状態で、ロック片47をロック凹部85で係合して、ランナー台12を分離不能にロック保持できる。ランナー本体7に吊り込んだ戸パネル90の上下位置を調整する場合には、ランナー台12の外側面に露出する高さ調整ボルト54を回転操作して、ガイドレール1と戸パネル90の上下間隔を調整する。
以上のように、本発明のランナーユニットによれば、単機能型と多機能型のランナーユニットにおいて、主要構造体であるランナー本体7やランナー台12を共通使用することができるので、ランナー本体7やランナー台12の量産効果によってランナーユニットの製造コストを削減できる。さらに、既存のランナー本体7やランナー台12を利用して、単機能型と多機能型のランナーユニットを構成する場合には、既存の成形金型やプレス金型、あるいは既存の製造設備などをそのまま利用して構成部品を形成でき、新たな設備投資する必要もなく、ランナーユニットをさらに低コストで製造できる。また、調整ハウジング10の下部に調整ブロック11を配置して、両者10・11の間に調整ハウジング10を前後揺動操作する前後調整機構を設けるので、前記両者10・11をホルダー9に対して無駄のない状態で配置して、戸側ユニット(ホルダー9、調整ハウジング10、調整ブロック11など)をよりコンパクト化できる。
図9および図10は前後調整機構の別の実施例を示す、そこでは、前後調整ボルト70と、同ボルト70で左右操作されるカムブロック95と、ホルダー9で前後スライドのみ可能に支持される調整ハウジング10などで前後調整機構を構成する。カムブロック95の上面の複数箇所にはカムピン96が形成してあり、このカムピン96と係合する斜めのカム溝97が調整ハウジング10の下壁31に設けてある。カムブロック95の下面側には、板ナット71が配置してある。前後調整ボルト70は、ホルダー9と一体に形成した調整座98で回転のみ可能に支持してあり、したがって前後調整ボルト70を回転操作すると、板ナット71およびカムブロック95が左右いずれかへ変位する。この左右変位をカムピン96とカム溝97とで前後変位に変換して、調整ハウジング10の前後位置を調整変更できる。この実施例においては、調整ブロック11を省略することができる。
上記の実施例から理解できるように、本発明における前後調整機構は、調整ハウジング10を揺動操作してその前後位置を変更する必要はなく、前後にスライド変位させて前後位置を変更するものであってもよい。さらに、調整ハウジング10をねじ軸で前後方向へ調整操作するようにしたうえで、前後調整体70の回転動作を直交する一対の歯車で先のねじ軸に伝えるなど、前後調整機構の動作変換構造は種々に変更できる。その場合の前後調整体70はねじ軸を備えている必要はない。
上記の実施例では、単機能型と多機能型のランナーユニットにおいて、主要構造体であるランナー台12を共通使用する場合について説明したが、本発明に係る多機能型のランナーユニットは、それ自体を単独で使用する形態を採ることができる。その場合には、ランナー台に高さ調整機構と前後調整機構をまとめて組み込む場合に比べて、ランナー台12の構造を著しく簡素化して、多機能型のランナーユニットにおけるランナー台12のコンパクト化を実現できる。
また、主要構造体であるランナー台12を共通使用する場合には、調整機能を備えていない無機能型と多機能型のランナーユニットにおいて、主要構造体であるランナー台12を共通使用することができる。その場合には、無機能型ランナーユニットのホルダーに設けられる装着部と、多機能型のランナーユニットの調整ハウジング10に設けられる装着部33とを共通の構造に形成する。以てランナー台12を、無機能型のランナーユニットのホルダーと、多機能型のランナーユニットの調整ハウジング10とに共通して装着できるようにする。
無機能型および単機能型のランナーユニットと多機能型のランナーユニットは、折戸と引戸で使い分けする必要はない。例えば1枚の戸パネル3で構成される引戸に単機能型のランナーユニットを適用し、複数枚の戸パネル3で構成される引戸に多機能型のランナーユニットを適用することができる。
ランナー本体7とランナー台12とは、ランナー軸13を介して相対回転可能に連結するのが好ましいが、必要があれば角軸や板状の連結体を介して連結することができる。例えば、上記のように1枚の戸パネル3で構成される引戸と、複数枚の戸パネル3で構成される引戸とに、単機能型のランナーユニットと多機能型のランナーユニットを使い分ける場合には、ランナー本体7とランナー台12とを相対回転させる必要がないので、角軸や板状の連結体であってもよいことになる。
戸パネル3の上下位置を調整する高さ調整機構は、ランナー本体7に組むことができる。その場合には、高さ調整機構でランナー軸13を上下に変位操作して、戸パネル3の上下位置を調整できる。また、ランナー本体7に高さ調整機構を設けることにより、ランナー台12の構造を簡素化して、ホルダー9・80や調整ハウジング10などの小形化を実現できる。本発明のランナーユニットは、とくに吊車型のランナーユニットに好適に適用できるが、戸車型のランナーユニットにおいても同様に適用することができる。
操作体72は金属部品として形成することができ、その場合には軸部73に前後調整ボルト70と噛み合うねじ穴を形成して、操作体72が雌ねじ体71を兼ねることができる。また、操作体72を省略して、板ナット72を介して調整ハウジング10を前後に揺動操作することができる。ピン34は、調整ハウジング10と別体に形成することができる。
1 ガイドレール
3 戸パネル
7 ランナー本体
9 ホルダー
10 調整ハウジング
11 調整ブロック
12 ランナー台
13 連結体(ランナー軸)
33 装着部
80 ホルダー
84 装着部

Claims (6)

  1. ガイドレール(1)で移行案内されるランナー本体(7)と、戸パネル(3)に装着されるホルダー(9)と、ホルダー(9)に組み付けられる調整ハウジング(10)と、調整ハウジング(10)に組み付けられるランナー台(12)とを含み、ランナー本体(7)とランナー台(12)とが連結体(13)を介して連結してあるランナーユニットであって、
    ホルダー(9)と調整ハウジング(10)との間に、戸パネル(3)の前後位置を調整する前後調整機構が設けてあり、
    ホルダー(9)に調整ハウジング(10)と、調整ブロック(11)とが組み付けられており、
    調整ハウジング(10)は、ホルダー(9)に対して前後変位可能に支持されており、
    調整ブロック(11)に組み付けた前後調整機構で調整ハウジング(10)を前後に調整できることを特徴とするランナーユニット。
  2. 前後調整機構が、中心軸(34)を介して前後揺動可能に支持される調整ハウジング(10)と、調整ブロック(11)で回転のみ自在に支持される前後調整ボルト(70)と、前後調整ボルト(70)と噛み合う雌ねじ体(71)と、雌ねじ体(71)の左右変位を調整ハウジング(10)に伝える操作体(72)とで構成されており、
    前記中心軸(34)が、前後調整ボルト(70)の中心軸線の前後いずれかに偏寄する状態で配置してある請求項1に記載のランナーユニット。
  3. ランナー台(12)に戸パネル(3)の上下位置を調整する高さ調整機構が組み込んである請求項1または2に記載のランナーユニット。
  4. ホルダー(9)に装着した調整ハウジング(10)の下部に調整ブロック(11)が配置されており、
    調整ハウジング(10)の揺動先端寄りの下面に設けた揺動ボス(35)が、調整ブロック(11)に設けたガイド溝(63)で揺動可能に案内支持してある請求項2または3に記載のランナーユニット。
  5. ガイドレール(1)で移行案内されるランナー本体(7)と、戸パネル(3)に装着されるホルダー(9)と、ホルダー(9)に組み付けられるランナー台(12)とを含み、ランナー本体(7)とランナー台(12)とが連結体(13)を介して連結してあるランナーユニットであって、
    調整機能を備えていない無機能型、および高さ調整機能のみを備えた単機能型のランナーユニットにおいては、ランナー台(12)がホルダー(80)に連結されており、
    高さ調整機能と前後調整機能を備えた多機能型のランナーユニットにおいては、ランナー台(12)がホルダー(9)に設けた調整ハウジング(10)に連結されており、
    無機能型および単機能型のランナーユニットのホルダー(80)に設けられる装着部(84)と、多機能型のランナーユニットの調整ハウジング(10)に設けられる装着部(33)とが共通の構造に形成されており、
    ランナー台(12)は、単機能型のランナーユニットのホルダー(80)と、多機能型のランナーユニットの調整ハウジング(10)とに共通して装着でき、
    多機能型のランナーユニットのホルダー(9)と調整ハウジング(10)との間に、戸パネル(3)の前後位置を調整する前後調整機構が設けてあり、
    多機能型のランナーユニットのホルダー(9)に、ランナー台(12)を連結するための調整ハウジング(10)と、調整ブロック(11)とが組み付けられており、
    調整ハウジング(10)は、ホルダー(9)に対して前後変位可能に支持されており、
    調整ブロック(11)に組み付けた前後調整機構で調整ハウジング(10)を前後に調整できるように構成されていることを特徴とするランナーユニット。
  6. 前後調整機構が、中心軸(34)を介して前後揺動可能に支持される調整ハウジング(10)と、調整ブロック(11)で回転のみ自在に支持される前後調整ボルト(70)と、前後調整ボルト(70)と噛み合う雌ねじ体(71)と、雌ねじ体(71)の左右変位を調整ハウジング(10)に伝える操作体(72)とで構成されており、
    前記中心軸(34)が、前後調整ボルト(70)の中心軸線の前後いずれかに偏寄する状態で配置してある請求項5記載のランナーユニット
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