JP5135867B2 - エレベータの地震時点検装置及びその改修方法 - Google Patents

エレベータの地震時点検装置及びその改修方法 Download PDF

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この発明は、地震時管制運転装置が作動して停止したエレベータの被害(物損)の有無を最下階乗場もしくはその近傍で確認できるエレベータの地震時点検装置及びその改修方法に関するものである。
従来、地震時管制運転装置が作動して停止したエレベータの復旧時間短縮を目的として、エレベータ運行プログラムにより被害があるか否かを自動点検して、異常が無ければエレベータを自動復旧する技術が知られている。
例えば、地震によって停止した場合、監視カメラにより機械室やかご内外の状態を、点検運転を行いながら撮影し、それにより得られた画像信号をエレベータ運行データと共に監視センタに送信する。監視センタ側では送信されてきた画像信号および運行データに基づいてエレベータの状態を把握し、異常が無ければ監視センタからの遠隔復旧信号によりエレベータを復旧させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−139642号公報
しかしながら、上記のような機能を搭載できるエレベータは、プログラム搭載エリア、プログラム演算時間などの制約により、新しい機種に限定されている。例えば、リレー制御エレベータや追加プログラム書き込みエリアが無い旧機種のエレベータへは大幅な改造が伴うため、上記のような機能を適用することは困難であった。この場合、エレベータの復旧時間が長く掛かるため、客先や利用客は満足せず、また保守技術者は度重なる階段昇降により肉体的疲労が大きくなり、保守技術者の高齢化も加わり復旧時間の増加が懸念されている。また、近年、地震時管制運転装置により停止したエレベータの復旧時間短縮は、エレベータの新旧機種や制御方式には関係なく、社会的に広く要求されているところでもある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、地震時管制運転装置が作動して停止したエレベータの被害の有無を最下階乗場もしくはその近傍で確認でき、保守技術者の肉体的疲労を軽減できるエレベータの地震時点検装置及びその改修方法を提供するものである。
この発明に係るエレベータの地震時点検装置においては、地震感知器が地震を検出すると、エレベータ制御盤内の地震時管制運転装置が作動してエレベータを停止させ、エレベータの被害の有無を点検して異常がなければ復旧させるエレベータの地震時点検装置であって、エレベータ制御盤内に設置される地震時点検用の制御盤内付加基板と、制御盤内付加基板に追加制御ケーブルを接続され、最下階乗場もしくはその近傍に設置される最下階制御ボックスと、最下階制御ボックスに接続され、点検時に携行可能なリモート点検運転装置と、制御盤内付加基板と最下階制御ボックスを接続する追加制御ケーブルとを備え、
制御盤内付加基板は、エレベータ制御盤内の地震感知器検出回路、自動/手動検出回路、戸開閉制御回路、手動UP運転回路、手動DN運転回路、ドアゾーン停止検出回路及び戸全閉検出回路にそれぞれ接続される制御盤内配線コネクタと、追加制御ケーブルの一方の端子が接続されるコネクタとを有し、最下階制御ボックスは、戸短絡ON/OFFスイッチと、自動/手動を切り換える自動/手動スイッチと、追加制御ケーブルの他方の端子が接続されるコネクタと、リモート点検運転装置が接続されるコネクタとを有し、リモート点検運転装置は、手動UP運転スイッチと、手動DN運転スイッチと、最下階制御ボックスのコネクタに接続されるケーブル端子を有するものである。
また、リモート点検運転装置は、更にドアスイッチを有するものである。
この発明に係るエレベータ地震時点検装置の改修方法においては、地震感知器が地震を検出すると、エレベータ制御盤内の地震時管制運転装置が作動してエレベータを停止させ、エレベータの被害の有無を点検して異常がなければ復旧させるエレベータ地震時点検装置の改修方法であって、エレベータ制御盤内に地震時点検用の制御盤内付加基板を設置するステップと、制御盤内付加基板に追加制御ケーブルを介して最下階乗場もしくはその近傍に設置される最下階制御ボックスを接続するステップと、点検時に最下階制御ボックスに携行可能なリモート点検運転装置を接続するステップとを備え、制御盤内付加基板は、エレベータ制御盤内の地震感知器検出回路、自動/手動検出回路、戸開閉制御回路、手動UP運転回路、手動DN運転回路、ドアゾーン停止検出回路及び戸全閉検出回路にそれぞれ接続される制御盤内配線コネクタと、追加制御ケーブルの一方の端子が接続されるコネクタとを有し、最下階制御ボックスは、戸短絡ON/OFFスイッチと、自動/手動を切り換える自動/手動スイッチと、前記追加制御ケーブルの他方の端子が接続されるコネクタと、リモート点検運転装置が接続されるコネクタとを有し、リモート点検運転装置は、手動UP運転スイッチと、手動DN運転スイッチと、最下階制御ボックスのコネクタに接続されるケーブル端子を有するものである。
この発明によれば、エレベータの新旧機種や制御方式には関係なく、地震による被害(物損)の有無を最下階乗場もしくはその近傍で確認することができるので、旧機種の場合は、従来保守技術者が階段昇降により機械室と昇降路ピットや乗場階の間を移動していた時間等を短縮でき、復旧時間を短縮することができる。また、保守技術者の肉体的疲労を軽減することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置の概略構成を示す外観構成図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置の回路構成を示す回路構成図、図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図1において、1はエレベータのかご室、2は釣合い錘、3は主ロープ4により釣瓶式に連結されたかご室1と釣合い錘2を互いに反対方向に昇降駆動する巻上げ機、5はエレベータ制御盤、6は地震感知器である。この地震感知器6は、地震発生を感知すると、エレベータ制御盤5内の地震時管制運転装置が作動してエレベータを停止させるものである。この発明による地震時点検装置は、エレベータ制御盤5内に設置される地震時点検用の制御盤内付加基板7と、最下階乗場もしくはその近傍(例えば運転階の昇降路等)に設置される最下階制御ボックス8と、点検時に最下階制御ボックス8に接続され、保守技術者が携行可能なリモート点検運転装置9と、制御盤内付加基板7と最下階制御ボックス8を接続するための追加制御ケーブル10とから構成されている。したがって、このように構成された地震時点検用の制御盤内付加基板7を、例えば、リレー制御エレベータや追加プログラム書き込みエリアが無い旧機種のエレベータの制御盤5に追加するとともに、更に最下階制御ボックス8及びリモート点検運転装置9を追加する改修工事を実施することにより、実現するものである。
次に、この発明による地震時点検装置を図2、図3により詳細に説明する。
エレベータ制御盤5内に設置された制御盤内付加基板7は、エレベータ制御盤5内の地震感知器検出回路51、自動/手動検出回路52、戸開閉制御回路53、手動UP運転回路54、手動DN運転回路55、ドアゾーン停止検出回路56、戸全閉検出回路57にそれぞれ接続される制御盤内配線コネクタ71と、追加制御ケーブル10の一方の端子が接続されるコネクタ72とを備えている。また、最下階乗場もしくはその近傍(例えば運転階の昇降路等)に設置される最下階制御ボックス8は、戸短絡ON/OFFスイッチ81と、自動/手動を切り換えるピット自動/手動スイッチ82と、追加制御ケーブル10の他方の端子が接続されるコネクタ83と、リモート点検運転装置9が接続されるコネクタ84とを備えている。点検時に保守技術者が携行するリモート点検運転装置9は、ドアスイッチ91と、手動UP運転スイッチ92と、手動DN運転スイッチ93と、最下階制御ボックス8のコネクタ84に接続されるケーブル端子94とを備えている。また、制御盤内付加基板7と最下階制御ボックス8を接続するための追加制御ケーブル10は、例えば昇降路壁等に沿って取り付け固定されている。
また、地震時点検用の制御盤内付加基板7には、地震感知器6の接点が作動した時のみ、地震時点検装置の各機器7、8、9が有効となる制御回路(PEQS)73と、最下階制御ボックス8にて運転操作を開始した時にエレベータの自動運転を阻止する自動運転阻止回路を搭載する。これにより、この発明による地震時点検装置の付加による通常運転への影響や、本地震時点検装置にて復旧運転中の一般利用者によるエレベータ利用を阻止するものである。
なお、エレベータはドアゾーンで停止した時、ドアを電動戸開する機能を有している。保守運転中の戸開動作は、一般利用者の安全を確保するためには無い方が良い時があるため、機械室制御盤内とかご操作盤内に本機能を無効にするドアスイッチが付加されている。リモート点検運転装置9を接続して保守技術者が地震による被害(物損)の有無を確認する点検運転においても、本機能が動作しないよう制御盤内付加基板7には、リモート点検運転装置9を接続して運転中は、電動戸開の有効/無効を切り換える機能を持つドアスイッチ91を有する。
また、エレベータは各階毎にドアの開閉状態をチェックするドアスイッチが設置されており、これらのスイッチが全て閉じていないと、走行できないようになっている。しかし、地震による被害(物損)の有無の確認運転は、乗場で行うため、ドアを開放した状態で運転する必要があるため、最下階制御ボックス8を設置する階のドアスイッチを短絡する回路を付加した。但し、ドアスイッチの短絡はドアが開いた状態でのエレベータの運転を可能にする機能であるため、戸短絡ON/OFFスイッチ81と、ピット自動/手動スイッチ82の二つのスイッチを保守技術者が操作した時のみ有効としている。なお、図示していないが、戸短絡ON/OFFスイッチ81は、保守技術者が携行するリモート点検運転装置9に付加し、リモート点検運転装置9を接続した時のみ有効となるようにしても良い。
また、地震時点検用の制御盤内付加基板7とエレベータ制御盤5との接続部は、制御盤内付加基板7側を結線済みのコネクタ、制御盤5側をバラ線としてエレベータの機種別に異なる接続先を考慮して、結線作業の短時間化を図っている。
また、制御盤内付加基板7と最下階制御ボックス8を接続する追加制御ケーブル10の両端は、接続性を考慮すると、両端ともコネクタ化が望ましいが、個々のエレベータ毎に昇降行程が異なるため、バラ線接続を可能にすると良い。
また、物損確認運転をするためのリモート点検運転装置9は、必要時のみ接続可能な構成とすることにより、実現コストの低減とリモート点検運転装置9を昇降路内へ設置することの懸念、すなわち通常走行中にリモート点検運転装置9のケーブルがエレベータと接触する懸念を阻止している。
また、点検運転に際し、保守技術者にとって把握が必要な地震感知器6の作動状況、ドアスイッチ状況、ドアゾーン、ドアスイッチの短絡状態を表示する機能を装備することもできる。
次に、エレベータの地震時点検装置による点検手順について、図4により説明する。
地震が発生し地震感知器6が作動してエレベータが停止した場合、エレベータを早期に復旧させるために、到着した保守技術者が点検を開始する(ステップS1)。先ず、最下階乗場扉を開き昇降路ピット内機器を目視点検する(ステップS2)。次に、最下階制御ボックス8にて地震感知器6の作動状態を確認し(ステップS3)、最下階制御ボックス8のピット自動/手動スイッチ82を手動に切り換える(ステップS4)。次に、最下階制御ボックス8にリモート点検運転装置9を接続し(ステップS5)、最下階制御ボックス8の戸短絡ON/OFFスイッチ81をONに切り換え、最下階のドアスイッチ(DS−1)が短絡されたことを確認する(ステップS6)。次に、リモート点検運転装置9のドアスイッチ91をOFFに切り換え、点検運転中の扉開閉を阻止する(ステップS7)。次に、最下階乗場扉を開放した状態で安全な位置に移動し(ステップS8)、リモート点検運転装置9を用いて手動運転にて機器運転状態を点検し、機器運転状態及び異常音の有無により点検項目を間接的に確認する(ステップS9)。次に、エレベータを最下階+1階に停止し(ステップS10)、リモート点検運転装置9を取り外し、最下階制御ボックス8のスイッチを復帰させる。すなわち、ピット自動/手動スイッチ82を自動に復帰させ、戸短絡ON/OFFスイッチ81をOFFに復帰させる(ステップS11)。そして、保守技術者は階段で最下階+1階へ移動する(ステップS12)。次に、保守技術者はエレベータかご室1内に乗車し、手動運転にて最上階−1階へ移動する(ステップS13)。そして、保守技術者は階段で最上階へ移動し(ステップS14)、かご上に搭乗する(ステップS15)。次に、かご上で手動運転により昇降路内機器状態及びドア開閉状態を点検し、最上階でかご上から降車する(ステップS16)。次に、保守技術者は階段で機械室へ移動し(ステップS17)、機械室内機器を目視点検し(ステップS18)、地震感知器6を復帰させて(ステップS19)、自動運転モードに切り換え、試運転を行い(ステップS20)、点検が終了する(ステップS21)。
なお、最下階+1階から上方階に向かって、手動運転中に各階で扉の開閉状態を併せて点検する場合は、上記ステップS13の「保守技術者はエレベータかご室1内に乗車し、手動運転にて最上階−1階から最上階へ移動する」を「保守技術者はエレベータかご室1内に乗車し、手動運転にて最下階+1階から最上階へ移動する」に変更し、上記ステップS14〜ステップS16の点検手順を省略することができる。
なお、エレベータの地震被害の点検項目としては、昇降路、ピットにおいては、かご1や釣合い錘2に脱レールが無いこと、主ロープ4、ガバナーロープ、コンペンロープ、バランスチェーン、制御ケーブル、カムサポートに引っ掛りが無いこと、コンペンシーブ、ガバナ張り車に異常の無いこと等がある。また、機械室においては、巻上げ機3や電動発電機に移動、転倒が無いこと、各制御盤類の転倒、破損が無く、盤内機器に異常が無いこと、主ロープ4、ガバナーロープに外れが無いこと、その他機械室機器の運転に支障をきたすことが無いこと、安全回路に異常が無いこと等がある。また、試運転時の確認事項としては、戸の開閉時に異常音が発生していないこと、継続的な上下動が無いこと、突発的な横振動が無いこと、走行中衝突音が無いこと、連続的な微振動が無いこと等がある。
なお、比較例として従来の旧機種によるエレベータの地震時点検手順について、図9により説明する。
地震が発生し地震感知器6が作動してエレベータが停止した場合、エレベータを早期に復旧させるために、到着した保守技術者が点検を開始する(ステップS31)。先ず、最下階乗場扉を開き昇降路ピット内機器を目視点検する(ステップS32)。次に、最下階乗場扉を全閉し(ステップS33)、保守技術者は階段で最上階へ移動する(ステップS34)。次に、最上階乗場扉を開き昇降路及びかご上機器を目視点検する(ステップS35)。次に、最上階乗場扉を全閉し(ステップS36)、保守技術者は階段で機械室へ移動し(ステップS37)、機械室内機器を目視点検し(ステップS38)、地震感知器6を復帰させて(ステップS39)、保守運転モードに切り換え、試運転を行い(ステップS40)、保守技術者は再び階段で最上階乗場へ移動し、かご上に搭乗する(ステップS41)。次に、昇降路内機器状態及びドア開閉状態を点検し、最上階でかご上から降車する(ステップS42)。次に、保守技術者は階段で機械室へ移動し(ステップS43)、自動運転モードに切り換え、試運転を行い(ステップS44)、点検が終了する(ステップS45)。
このように、従来の旧機種によるエレベータの地震時点検手順では、保守技術者が階段を昇降する時間が多く取られるため、復旧時間が長く掛かるとともに、保守技術者に肉体的疲労を蓄積させることになっていた。
以上述べたように、実施の形態1によれば、エレベータの新旧機種や制御方式には関係なく、地震による被害の有無を最下階乗場もしくはその近傍で確認することができるので、旧機種の場合は、従来保守技術者が階段昇降により機械室と昇降路ピットや乗場階の間を移動していた時間等を短縮でき、復旧時間を短縮することができる。また、保守技術者の肉体的疲労を軽減することができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
上記実施の形態1では、運転階の昇降路内もしくは乗場等に設置される最下階制御ボックス8と点検時に保守技術者が携行するリモート点検運転装置9との間を、最下階制御ボックス8のコネクタ84に接続されるリモート点検運転装置9のケーブル端子94により接続する構成としているが、この実施の形態2においては、リモート点検運転装置9aを無線接続機能が搭載された機器とし、最下階制御ボックス8aにも無線接続機能を持たせたものである。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3におけるエレベータの地震時点検装置の動作を説明するためのフローチャートである。
この実施の形態3においては、最下階制御ボックス8内に地震感知器リセットスイッチを設けた場合、あるいは機械室内の制御盤内付加基板7に地震感知器リセットスイッチを設けた場合である。この場合は扉の開閉状態を点検する自動運転モードで実施できるため、更に点検時間を省力化することができる。
次に、エレベータの地震時点検装置による点検手順について、図6により説明する。
地震が発生し地震感知器6が作動してエレベータが停止した場合、エレベータを早期に復旧させるために、到着した保守技術者が点検を開始する(ステップS1)。先ず、最下階乗場扉を開き昇降路ピット内機器を目視点検する(ステップS2)。次に、最下階制御ボックス8にて地震感知器6の作動状態を確認し(ステップS3)、最下階制御ボックス8のピット自動/手動スイッチ82を手動に切り換える(ステップS4)。次に、最下階制御ボックス8にリモート点検運転装置9を接続し(ステップS5)、最下階制御ボックス8の戸短絡ON/OFFスイッチ81をONに切り換え、最下階のドアスイッチ(DS−1)が短絡されたことを確認する(ステップS6)。次に、リモート点検運転装置9のドアスイッチ91をOFFに切り換え、点検運転中の扉開閉を阻止する(ステップS7)。次に、最下階乗場扉を開放した状態で安全な位置に移動し(ステップS8)、リモート点検運転装置9を用いて手動運転にて機器運転状態を点検し、機器運転状態及び異常音の有無により点検項目を間接的に確認し(ステップS9)、エレベータを最下階+1階に停止する(ステップS10)。ここまでの手順は、実施の形態1における図4の場合と同様である。
次に、地震感知器6のスイッチ(図示せず)をリセット操作する(ステップS22)。その後、リモート点検運転装置9を取り外し、最下階制御ボックス8のスイッチを復帰させる。すなわち、ピット自動/手動スイッチ82を自動に復帰させ、戸短絡ON/OFFスイッチ81をOFFに復帰させる(ステップS11)。そして、保守技術者はエレベータかご室1内に乗車し、自動運転にて各階停止運転で最上階へ移動することにより、運転状態及び扉開閉状態を点検することが可能となる(ステップS23)。そして、保守技術者は階段で機械室へ移動し(ステップS17)、機械室内機器を目視点検し(ステップS18)、地震感知器6を復帰させて(ステップS19)、自動運転モードに切り換え、試運転を行い(ステップS20)、点検が終了する(ステップS21)。
なお、最下階制御ボックス8、リモート点検運転装置9に地震感知器6のリセット機能を付加した場合は、実施の形態1に比較して点検手順を更に簡略化することができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
上記実施の形態1では、エレベータ制御盤5内に設置される制御盤内付加基板7と、運転階の昇降路内もしくは乗場等に設置される最下階制御ボックス8と、点検時に最下階制御ボックス8に接続され、保守技術者が携行するリモート点検運転装置9と、制御盤内付加基板7と最下階制御ボックス8を接続するための追加制御ケーブル10とから構成しているが、この実施の形態4においては、制御盤内付加基板7aに無線接続機能を持たせるとともに、最下階制御ボックス8及び追加制御ケーブル10を省略し、リモート点検運転装置9aを無線接続機能が搭載された機器とし、かつリモート点検運転装置9aに最下階制御ボックス8の機能を付加したものである。
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
上記実施の形態1では、エレベータ制御盤5内に設置される制御盤内付加基板7と、運転階の昇降路内もしくは乗場等に設置される最下階制御ボックス8と、点検時に最下階制御ボックス8に接続され、保守技術者が携行するリモート点検運転装置9と、制御盤内付加基板7と最下階制御ボックス8を接続するための追加制御ケーブル10とから構成しているが、この実施の形態5においては、遠隔監視装置11と遠隔監視センター12を電話回線等により接続される遠隔監視型エレベータにおいて、遠隔監視装置11に制御盤内付加基板7の機能を搭載し、遠隔監視センター12に電話回線等を介してリモート接続されるリモート点検運転装置9bを備えたものである。そして、リモート点検運転装置9bに最下階制御ボックス8の機能を付加したものである。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置の概略構成を示す外観構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置の回路構成を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの地震時点検装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータの地震時点検装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態4におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図である。 この発明の実施の形態5におけるエレベータの地震時点検装置を示すシステム構成図である。 従来の旧機種によるエレベータの地震時点検手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 エレベータのかご室
2 釣合い錘
3 巻上げ機
4 主ロープ
5 エレベータ制御盤
6 地震感知器
7 地震時点検用の制御盤内付加基板
8 最下階制御ボックス
9 リモート点検運転装置
10 追加制御ケーブル
51 地震感知器検出回路
52 自動/手動検出回路
53 戸開閉制御回路
54 手動UP運転回路
55 手動DN運転回路
56 ドアゾーン停止検出回路
57 戸全閉検出回路
71 制御盤内配線コネクタ
72 コネクタ
81 戸短絡ON/OFFスイッチ
82 ピット自動/手動スイッチ
83 コネクタ
84 コネクタ
91 ドアスイッチ
92 手動UP運転スイッチ
93 手動DN運転スイッチ
94 ケーブル端子

Claims (3)

  1. 地震感知器が地震を検出すると、エレベータ制御盤内の地震時管制運転装置が作動してエレベータを停止させ、エレベータの被害の有無を点検して異常がなければ復旧させるエレベータの地震時点検装置であって、
    前記エレベータ制御盤内に設置される地震時点検用の制御盤内付加基板と、
    前記制御盤内付加基板に追加制御ケーブルを接続され、最下階乗場もしくはその近傍に設置される最下階制御ボックスと、
    前記最下階制御ボックスに接続され、点検時に携行可能なリモート点検運転装置と、
    前記制御盤内付加基板と前記最下階制御ボックスを接続する追加制御ケーブルとを備え、
    前記制御盤内付加基板は、エレベータ制御盤内の地震感知器検出回路、自動/手動検出回路、戸開閉制御回路、手動UP運転回路、手動DN運転回路、ドアゾーン停止検出回路及び戸全閉検出回路にそれぞれ接続される制御盤内配線コネクタと、前記追加制御ケーブルの一方の端子が接続されるコネクタとを有し、
    前記最下階制御ボックスは、戸短絡ON/OFFスイッチと、自動/手動を切り換える自動/手動スイッチと、前記追加制御ケーブルの他方の端子が接続されるコネクタと、前記リモート点検運転装置が接続されるコネクタとを有し、
    前記リモート点検運転装置は、手動UP運転スイッチと、手動DN運転スイッチと、前記最下階制御ボックスのコネクタに接続されるケーブル端子を有することを特徴とするエレベータの地震時点検装置。
  2. リモート点検運転装置は、更にドアスイッチを有することを特徴とする請求項1記載のエレベータの地震時点検装置。
  3. 地震感知器が地震を検出すると、エレベータ制御盤内の地震時管制運転装置が作動してエレベータを停止させ、エレベータの被害の有無を点検して異常がなければ復旧させるエレベータの地震時点検装置の改修方法であって、
    前記エレベータ制御盤内に地震時点検用の制御盤内付加基板を設置するステップと、
    前記制御盤内付加基板に追加制御ケーブルを介して最下階乗場もしくはその近傍に設置される最下階制御ボックスを接続するステップと、
    点検時に前記最下階制御ボックスに携行可能なリモート点検運転装置を接続するステップとを備え、
    前記制御盤内付加基板は、エレベータ制御盤内の地震感知器検出回路、自動/手動検出回路、戸開閉制御回路、手動UP運転回路、手動DN運転回路、ドアゾーン停止検出回路及び戸全閉検出回路にそれぞれ接続される制御盤内配線コネクタと、前記追加制御ケーブルの一方の端子が接続されるコネクタとを有し、
    前記最下階制御ボックスは、戸短絡ON/OFFスイッチと、自動/手動を切り換える自動/手動スイッチと、前記追加制御ケーブルの他方の端子が接続されるコネクタと、前記リモート点検運転装置が接続されるコネクタとを有し、
    前記リモート点検運転装置は、手動UP運転スイッチと、手動DN運転スイッチと、前記最下階制御ボックスのコネクタに接続されるケーブル端子を有することを特徴とするエレベータの地震時点検装置の改修方法。
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