JP5135772B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は固体撮像装置に係り、特にフォトダイオードで光電変換して得られた電荷を出力する信号出力用トランジスタが、リング状ゲート電極を有する構造の固体撮像装置に関する。
撮像装置に使用される固体撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)型固体撮像素子(以下、単にCCDという)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型固体撮像素子(以下、CMOSセンサという)が知られている。このうち、CCDは消費電力の問題から近年の急速な多画素化と高速読出し化の要求に応えるのが困難になってきている。
一方、CMOSセンサは、CCDに比べて低電圧駆動が可能であり、多画素化と高速読み出し化の要求に対応することが容易であり、また、製造工程においてCMOSプロセスを使用でき、同一チップ内に撮像素子部の制御回路や撮像部より読み出した光信号の処理回路などの周辺回路を混載することが可能であり、低消費電力で、小型化にも有利である。このことからCMOSセンサは、ディジタルカメラやビデオカメラ用として、注目されている。
CMOSセンサについて更に詳しく説明すると、これは従来から知られているローリングシャッタ型CMOSセンサである(例えば、特許文献1参照)。図9は上記の従来のCMOSセンサの一例の等価回路図を示す。同図に示すCMOSセンサは、簡単のため、単位画素1が横方向2画素、縦方向2画素の2×2画素の配置とされている。単位画素1は、被写体像を光電変換するフォトダイオード(PD)2と、信号電荷の増幅用MOS型電界効果トランジスタ(以下、MOSFET)3と、電荷転送用MOSFET4と、リセット用MOSFET5と、選択用MOSFET7とよりなり、電源ライン6がMOSFET3、5のドレインに接続され、増幅用MOSFET3のソースが選択用MOSFET7のドレインに接続されている。
増幅用MOSFET3のゲート電極はフローティングディフュージョン(FD)になっており、フォトダイオード2の電荷が電荷転送用MOSFET4のドレイン−ソースを介して増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)に転送される。また、増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)の電位は、リセット用MOSFET5によりリセットされる。
選択用MOSFET7がオン状態になると、増幅用MOSFET3のソースを選択用MOSFET7のドレイン・ソースを通して画素出力ライン8に導通させる。画素出力ライン8は定電流供給用MOSFET9のドレインに接続されている。定電流供給用MOSFET9は、増幅用MOSFET3のソースフォロア回路の負荷として作用する。定電流供給用MOSFET9は、ゲート電位供給ライン13のゲート電位により制御される。
また、リセット用制御ライン10、電荷転送用制御ライン11、画素選択用制御ライン12は、それぞれリセット用MOSFET5、電荷転送用MOSFET4、選択用MOSFET7の各ゲート電極に接続されており、その電位はそれぞれパルス供給端子15、14、16から、MOSFET19、20、21のドレイン・ソースをそれぞれ通して供給される。
垂直シフトレジスタ17は、行順次走査のために2×2画素の行を選択する回路で、その垂直シフトレジスタ出力線18−1、18−2が、各行のMOSFET19、20、21のゲート電極に接続されており、パルス供給端子15、14、16の端子に供給されたパルスがどの行の画素を制御するかを決定する。
また、読み出しブロック22は、リセット信号出力を保持する容量23、光信号出力を保持する容量24、どちらの容量に保持するかを選択するスイッチ用MOSFET25及び26、水平出力線27、28に接続されたスイッチ用MOSFET29、30からなる。スイッチ用MOSFET25、26は端子37、38からそのゲート電極に供給されるパルスによりスイッチング制御される。
水平シフトレジスタ34は、2×2画素のうち、どの列の画素の保持信号を水平出力線27、28に出力するかをスイッチ用MOSFET29、30のゲートに接続された水平シフトレジスタ出力線35−1、35−2への出力電位で決定する。また、水平出力線27、28をリセットするための電位を端子33から供給し、リセットのタイミングは端子36から供給するパルスでスイッチ用MOSFET31、32をスイッチング制御して行う。水平出力線27、28は差動アンプ39の入力端子に接続されている。差動アンプ39はリセット信号出力と光信号出力の差をとり、その差信号をアンプ出力端子40からセンサ外に出力する。
次に、図9に示す従来のCMOSセンサの動作について図10のタイミングチャートを併せ参照して説明する。なお、図9中のMOSFETはすべてN型とし、よって、MOSFETはそのゲート電位がハイレベル(High)でオン、ローレベル(Low)でオフとなる。
まず、垂直シフトレジスタ出力線18−1の電位が図10(D)に示すように時刻t1でHighとなり、これにより1行目の画素1が選択される。続いて、パルス供給端子16の入力パルスが図10(C)に示すように時刻t2でHighになり、これにより1行目の画素1の選択用MOSFET7がオン状態になるため、1行目の画素1の増幅用MOSFET3のソースが選択用MOSFET7のドレイン・ソースと画素出力ライン8を通して定電流供給用MOSFET9につながり、ソースフォロア回路を形成する。
この状態で、最初にパルス供給端子15に図10(B)に示すように一定時間Highのパルスが供給され、1行目の画素1のリセット用MOSFET5のドレイン・ソースを通して増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)がリセットされる。その後の時刻t3で、パルス供給端子37の入力パルスが図10(I)に示すようにHighになり、スイッチ用MOSFET25をオン状態とし、容量23に1行目の画素1のソースフォロワ回路から出力されたリセット信号出力が保持される。
次に、パルス供給端子14に時刻t4で図10(A)に示すようにHighパルスが印加されると、1行目の画素1内の電荷転送用MOSFET4がオンし、1行目の画素1内のフォトダイオード2に蓄積されている電荷が電荷転送用MOSFET4のドレイン・ソースを介して増幅用MOSFET3のゲート電極(FD)に転送される。その後の時刻t5で、パルス供給端子38に図10(J)に示すようにHighパルスが印加されると、容量24に1行目の画素1のソースフォロワ回路から出力された光信号出力が保持される。続いて、パルス供給端子16の入力パルスが図10(C)に示すように、時刻t6でLowになるため、1行目の画素1内の選択用MOSFET7がオフになり、1行目の画素1からの出力はなくなる。
端子36の入力信号はこの間図10(H)に示すようにHighであり、水平出力ライン27、28はリセット状態になっている。しかし、上記の時刻t6で端子36の入力信号が図10(H)に示すようにLowになり、この状態で水平シフトレジスタ出力線35−1に図10(F)に示すHighパルスを印加すると、1列目のスイッチ用MOSFET29、30がそれぞれオンとされるため、1列目の容量23、24の各信号が1列目のスイッチ用MOSFET29、30を通して水平出力ライン27、28にそれぞれ出力されて差動アンプ39に供給される。差動アンプ39は1列目の容量23、24の各信号、すなわち、リセット信号出力と光信号出力との差をとり、増幅用MOSFET3のしきい値ばらつきに起因したノイズを除去した光信号を出力端子40より出力する。
次に、端子36に図10(H)に示す時刻t7でHighパルスを印加すると、水平出力ライン27、28が再びリセットされ、その後水平シフトレジスタ出力線35−2に、図10(G)に示すように時刻t8でHighパルスが印加され、2列目のスイッチ用MOSFET29、30がそれぞれオンとされるため、2列目の容量23、24の各信号が2列目のスイッチ用MOSFET29、30を通して水平出力ライン27、28にそれぞれ出力されて差動アンプ39に供給され、2列目の信号が1列目と同様に差動アンプ39から出力端子40に出力される。
その後、図10(D)に示す時刻t9で垂直シフトレジスタ出力線18−1の電位がLowとなり、1行目の処理が終わる。次に時刻t10で図10(E)に示すように、垂直シフトレジスタ出力線18−2の電位がHighになり、以下1行目と同様な処理が行われ、全画素の読み出しが終了する。
従って、このCMOSセンサの場合、1行目と2行目のフォトダイオード2で光電変換しているタイミングが異なる。このような撮像方式をローリングシャッタ、あるいはフォーカルプレーンと呼ぶ。
図11は図9に示す従来のCMOSセンサの一例の上面図を示す。図11において、複数の単位画素が2次元マトリクス状に配列された画素部101の左右どちらかに垂直信号の制御をする垂直制御信号発生回路102が配置され、画素部101の上下どちらかに水平信号の制御をする水平制御信号発生回路103と、画素部101からの光信号を処理する光信号処理回路104とが配置されている。これらの周辺回路はCMOSFET(電界効果トランジスタ)で構成されている。
図12はこの周辺回路のpチャネル、及びnチャネルMOSFETの構造を示す。この図は図11の垂直制御信号発生回路102及び水平制御信号発生回路103に相当する制御信号発生回路部分120と、図11の光信号処理回路104に相当する光信号処理回路部分121の、それぞれpチャネル、nチャネルMOSFETの断面図である。図12に示すように、制御信号発生回路部分120では、p型の半導体基板111上のn型ウェル領域116に制御信号発生回路のpチャネルMOSFET112が形成され、p型ウェル領域117にnチャネルMOSFET113が形成されている。
一方、光信号処理回路部分121でも、同様にn型ウェル領域118に光信号処理回路のpチャネルMOSFET114が形成され、p型ウェル領域119の中に信号処理回路のnチャネルMOSFET115が形成されている。そのため、制御信号処理回路のnチャネルMOSFET113と光信号処理回路のnチャネルMOSFET115のp型ウェル領域117、119同士はp型の半導体基板111を介して電気的につながっている。
特開2003−17677号公報
従来の固体撮像素子である上記のCMOSセンサは、図9に示したように、一つの画素1に、フォトダイオード2からの光信号を読み出し、リセットノイズを低減するために4個のMOSFET3、4、5、7が必要である。また、このCMOSセンサは図10と共に説明したように、電子シャッタがローリングシャッタ方式であり、動きのある被写体では画像が歪んでしまう欠点がある。この欠点をなくすためには一つの画素にさらに1〜2個のMOSFETが必要となる。このように、CCDで持っている機能や低ノイズを実現するために、従来のCMOSセンサは多くのMOSFETを必要とし、画素面積を小さくすることができない。
一方、撮像素子は高感度、高S/Nを必要とされる。そのため、図11の画素部101及び光信号処理回路104は低ノイズが要求される。しかし、画素部101を駆動し光信号を取り出す垂直制御信号発生回路102及び水平制御信号発生回路103はデジタル信号を扱い、また、多くの画素を同時に駆動するため、大きな電流が流れ大きなノイズが発生する。
図11の従来のCMOSセンサにおいて、垂直制御信号発生回路102及び水平制御信号発生回路103と光信号処理回路104とでは離れた領域に形成されているが、図12の従来のCMOS型FETの制御信号発生回路と光信号処理回路を構成しているCMOSFETの説明で分かる通り、制御信号発生回路部分120のnチャネルMOSFET113のp型ウェル領域117と、光信号処理回路部分121のnチャネルMOSFET115のp型ウェル領域119とは、それぞれp型の半導体基板111上に形成されており、電気的につながっている。
そのため、制御信号発生回路部分120より発生したノイズがnチャネルMOSFET113のp型ウェル領域117を伝わり、更に光信号処理回路部分121のnチャネルMOSFET115へ伝わってしまい、制御信号発生回路で発生したノイズが光信号処理回路104に伝達され、出力信号のS/Nを劣化させている。また、小型化のため、単位画素のサイズは小さくされることにより、光信号レベルも更に小さくなり、垂直制御信号発生回路102,水平制御信号発生回路103からのノイズの影響がより大きくなっている。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、小型で撮像画像に歪みがなく、しかも撮像信号のS/Nを向上し得る固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は被写体からの光を電荷に変換して蓄積する光電変換領域、光電変換領域に蓄積された電荷を転送する電荷転送手段、及び電荷転送手段により転送された電荷による電位変化をしきい値の変化として信号を出力する信号出力用トランジスタを含む画素が複数2次元配列された画素敷き詰め領域と、各画素の光電変換領域に被写体からの光を同時に露光し、露光期間に光電変換領域に蓄積した電荷を、同じ画素の電荷転送手段を介して信号出力用トランジスタへ全画素一斉に転送した後、各画素の信号出力用トランジスタから信号を順次出力するための制御信号を発生する制御信号発生回路と、各画素の信号出力用トランジスタから順次出力された信号に対して所定の信号処理を行う光信号処理回路と、を備え、光電変換領域は、第1導電型の基板上の画素敷き詰め領域に設けられた第2導電型の第1のウェル内に形成されており、信号出力用トランジスタは、第1のウェル上に形成されたリング状ゲート電極と、第1のウェルにおいて光電変換領域とは異なる領域上のリング状ゲート電極の中央開口部に対応する第1のウェル内の領域に形成された第2導電型のソース領域と、ソース領域の周囲にリング状ゲート電極の外周に達しないように、かつ、ソース領域及び第1のウェルにそれぞれ接触するように第1のウェル内に形成され、光電変換領域から転送された電荷を蓄積する第1導電型のソース近傍領域と、を備え、制御信号発生回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタと、光信号処理回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタとは、基板上にそれぞれ設けられた、第1のウェルとは異なる領域の第2導電型のウェル内に、電気的に互いに分離して形成されており、同じ画素のソース電極をフローティング状態にし、かつ、信号出力用トランジスタをオン状態にすることで、ソース電極に信号出力用トランジスタのドレイン電流が供給されてソース電極の電位が上昇することにより、各画素の信号出力用トランジスタから信号が出力された後の各画素のソース近傍領域に残留する残留電荷を、第1のウェルを介して基板に排出し、光電変換領域における電荷の蓄積は次の電荷の転送が開始されるまで信号の出力期間中も継続して行われることを特徴とする。
この発明では、複数の全画素の光電変換領域に被写体からの光を同時に露光し、露光期間に光電変換領域に蓄積した電荷を、電荷転送手段を介して信号出力用トランジスタへ全画素一斉に転送した後、各画素の信号出力用トランジスタから撮像信号を順次出力するようにしているため、画素内に信号用出力トランジスタと電荷転送手段を構成するトランジスタの2つだけを用いて一括シャッタ(グローバルシャッタ)が可能となる。また、本発明では、リング状ゲート電極を持つ信号出力用トランジスタの電荷蓄積領域に蓄積された電荷は、リセット時にすべて基板へ排出されるためにリセットノイズの発生を抑えることができる。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、第1の発明における電荷転送手段が、第1のウェル上における光電変換領域とリング状ゲート電極との間の領域に形成された転送ゲート電極を備え、リング状ゲート電極及び転送ゲート電極の直下の領域であって、かつ、光電変換領域とソース近傍領域との間の領域には、第1のウェルのみが存在していることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、上記の制御信号発生回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、基板上に設けられた、第1のウェルとは異なる領域の第2導電型の第2のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、基板上に設けられた、第1のウェル及び第2のウェルとは異なる領域の第2導電型の第3のウェル内にさらに形成された、第1導電型の第4のウェル内に形成されており、光信号処理回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、基板上に設けられた、第1、第2、第3のウェルとは異なる領域の第2導電型の第5のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、基板上に設けられた、第1、第2、第3、第5のウェルとは異なる領域の第2導電型の第6のウェル内にさらに形成された、第1導電型の第7のウェル内に形成されていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、制御信号発生回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタを構成するpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、基板上に設けられた、第1のウェルとは異なる領域の第2導電型の第2のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、第2のウェル内にさらに形成された第1導電型の第3のウェル内に形成されており、光信号処理回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、基板上に設けられた、第1及び第2のウェルとはそれぞれ異なる領域の第2導電型の第4のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、第4のウェル内にさらに形成された第1導電型の第5のウェル内に形成されていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第の発明は、制御信号発生回路に画素駆動のための画素制御電圧を供給する画素制御電圧発生回路と、光信号処理回路から出力されたアナログ撮像信号に対して所定のアナログ信号処理を行ってアナログ画像信号を生成するアナログ信号処理回路と、アナログ信号処理回路で生成されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するADコンバータと、デジタル画像信号に対してノイズキャンセル処理及びデータ圧縮を含む所定のデジタル信号処理を行って外部へ出力するデジタル画像信号処理回路と、制御信号発生回路、光信号処理回路、画素制御電圧発生回路、アナログ信号処理回路、ADコンバータ、及び、デジタル画像信号処理回路をそれぞれ制御するコントロール回路と、のうち、少なくとも一つの回路が、画素敷き詰め領域、制御信号発生回路、及び光信号処理回路と共に基板上に形成されており、同一の基板上に形成された各回路のアナログ信号を取り扱うアナログ回路部分の少なくとも一部の回路部分を構成する第1のCMOSトランジスタと、同一の基板上に形成された各回路のデジタル信号を取り扱うデジタル回路部分の少なくとも一部の回路部分を構成する第2のCMOSトランジスタとは、それぞれ基板上に設けられた、第1のウェルとは異なる領域の第2導電型のウェル内に、電気的に互いに分離して形成されていることを特徴とする。
更に上記の目的を達成するため、第の発明は、第の発明における第1のCMOSトランジスタが形成されている第2導電型の第2のウェル、第2のCMOSトランジスタが形成されている第2導電型の第3のウェル、及び、第2導電型の第1のウェルのうち、少なくとも一つのウェルの不純物濃度が、他のウェルの不純物濃度とは異なることを特徴とする。
本発明によれば、少ない数のトランジスタでグローバルシャッタを実現できるため、動きのある被写体を撮像した場合でも、小型な構成により歪のない撮像画像を得ることができ、また、リセットノイズの発生を抑えることができるので、低ノイズの構成にできる。
また、本発明によれば、制御信号発生回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタと、光信号処理回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタとは、それぞれ基板とは反対導電型のウェル内に、電気的に互いに分離されて形成されることで、制御信号発生回路で発生したノイズが基板を介して光信号処理回路へ伝搬することを防止したため、出力撮像信号のS/Nを従来に比べて向上できる。以上より、本発明によれば、画素面積が小さく、低ノイズで、グローバルシャッタ機能を持ち、動画でも歪の無い高S/Nの撮像信号を得ることができる。
更に、本発明によれば、同一の基板上に形成された各回路のアナログ信号を取り扱うアナログ回路部分の少なくとも一部の回路部分を構成する第1のCMOSトランジスタと、同一の基板上に形成された各回路のデジタル信号を取り扱うデジタル回路部分の少なくとも一部の回路部分を構成する第2のCMOSトランジスタとは、それぞれ基板とは反対導電型のウェル内に、電気的に互いに分離されて形成されるようにしたため、基板を介して他方の回路部分から混入するノイズを防止でき、これにより出力映像信号のS/Nを向上できる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1(A)は本発明になる固体撮像装置の要部をなす固体撮像素子の一実施の形態の1画素分の平面図、同図(B)は同図(A)のX−X’線に沿う縦断面図を示す。本実施の形態で使用する基板は、図1(B)に示すように、p+基板上41にp-型エピタキシャル層42を成長させてある。p-型エピタキシャル層42内にnウェル43があり、nウェル43上にはゲート酸化膜44を挟んで第1のゲート電極として、平面形状がリング状のゲート電極45が形成されている。
図1(B)に示すように、リング状ゲート電極45の中央開口部のnウェル43表面には、n+型のソース領域46があり、ソース領域46に隣接してソース領域46を取り囲むようにp型のソース近傍領域47が形成されている。ソース近傍p型領域47はリング状ゲート電極45の外周部に達していない。ソース領域46、ソース近傍p型領域47と離れたnウェル43の表面にはn+型のドレイン領域48がある。
また、図1(B)に示すように、リング状ゲート電極45の外周部より外側のnウェル43の中には、p-型領域49が形成され、同図(A)に示す埋め込みフォトダイオード50を形成している。埋め込みフォトダイオード50を構成するp-型領域49とリング状ゲート電極45の間の基板上には、ゲート絶縁膜44を挟んで第2のゲート電極として転送ゲート電極51が形成されている。
ドレイン領域48、リング状ゲート電極45、ソース領域46、転送ゲート電極51には、それぞれメタル配線52、53、54、55が接続されている。また、各構成の上部は図1(B)に示すように、絶縁層で被覆され、更にその上に遮光膜56が形成されている。遮光膜56のフォトダイオード50の垂直方向の上部に対応する位置には開口部57が穿設されている。この遮光膜56は金属、あるいは有機膜等で形成される。光は、開口部57を通して埋め込みフォトダイオード50に達して光電変換される。
次に、CMOSセンサの画素構造と撮像素子全体の構造について、電気回路で表現した図2と共に説明する。同図において、まず、画素はm行n列に画素敷き詰め領域61に配置されている。図2ではこれらm行n列の画素のうち、s行t列の一画素62を代表として等価回路で表現している。この画素62は、リング状ゲートMOSFET63と、フォトダイオード64と、転送ゲートMOSFET65とからなり、リング状ゲートMOSFET63のドレインがフォトダイオード64のn側端子とドレイン電極配線66(図1の52に相当)に接続され、転送ゲートMOSFET65のソースがフォトダイオード64のp側端子に接続され、ドレインがリング状ゲートMOSFET63のバックゲートに接続されている。
なお、上記のリング状ゲートMOSFET63は、図1(B)ではリング状ゲート電極45直下のソース近傍p型領域47をゲート領域とし、n+型のソース領域46及びn+型のドレイン領域48を有するnチャネルMOSFETである。また、上記の転送ゲートMOSFET65は、図1(B)では転送ゲート電極51直下のnウェル43をゲート領域、フォトダイオード50の埋め込みのp-型領域49をソース領域、ソース近傍p型領域47をドレイン領域とするpチャネルMOSFETである。
図2において、m行n列の各画素から1フレーム分の信号を読み出すために、まず読み出しを始める合図を出すフレームスタート信号を発生させる回路67がある。このフレームスタート信号は撮像素子の外から与えられてもよい。このフレームスタート信号は垂直シフトレジスタ68に供給される。垂直シフトレジスタ68は、m行n列の各画素のうちの何行目の画素を読み出すかの信号を出力する。
各行の画素はリング状ゲートMOSFET63等のリング状ゲート電極、転送ゲートMOSFET65等の転送ゲート電極、リング状ゲートMOSFET63等のドレイン電極の電位を制御する制御回路に接続されており、これらの制御回路は垂直レジスタ68の出力信号が供給される。例えば、s行目の各画素のリング状ゲート電極は、リング状ゲート電極配線69(図1の53に相当)を介してリング状ゲート電位制御回路70に接続され、各画素の転送ゲート電極は、転送ゲート電極配線71(図1の55に相当)を介して転送ゲート電位制御回路72に接続され、各画素のドレイン電極は、ドレイン電極配線66(図1の52に相当)を介してドレイン電位制御回路73に接続されている。上記の各制御回路70、72、73には垂直シフトレジスタ68の出力信号が供給される。
なお、リング状ゲート電極は、行毎に制御するので横方向に配線するが、転送ゲート電極は全画素で一斉に制御するので、配線方向は問わず、縦方向でもよい。ここでは横方向に配線するものとして表現する。ドレイン電位制御回路73は、全画素一斉に制御するが、行毎に制御する可能性もあるので、フレームスタート信号と垂直レジスタ68の両方と接続して表現している。
画素62のリング状ゲートMOSFET63のソース電極は、ソース電極配線74(図1の54に相当)を介して2分岐され、一方はスイッチSW1を介してソース電極電位を制御するソース電位制御回路75に接続され、他方はスイッチSW2を介して信号読み出し回路76に接続されている。信号を読み出すときにはスイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオンにし、ソース電位を制御する時にはスイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフにする。信号は縦方向に出すので、ソース電極の配線方向は縦にする。
信号読み出し回路76は次のように構成されている。画素62の出力はリング状ゲートMOSFET63のソースから行われ、出力線74には負荷、例えば電流源77が繋がっている。従って、ソースフォロア回路となっている。電流源77にはキャパシタC1とキャパシタC2の各一端がスイッチsc1とスイッチsc2を介して繋がっている。他端が接地されているキャパシタC1、C2の各一端は、また差動アンプ78の反転入力端子と非反転入力端子に繋がっており、両キャパシタC1及びC2の電位差を差動アンプ78から出力するようになっている。
このような信号読み出し回路76はCDS回路(相関二重サンプリング回路)と呼ばれ、ここに描かれた方式以外にも種々の回路が提案されており、この回路に限るわけではない。信号読み出し回路76から出力された信号は、出力スイッチswtを介して出力される。同じ列にある出力スイッチswtは、水平シフトレジスタ79から出力される信号によりスイッチング制御される。
次に、図2に示すCMOSセンサの駆動方法について、図3のタイミングチャートと共に説明する。まず、図3(1)に示す期間では、埋め込みのフォトダイオード(図1(A)の50、図2の64等)に光が入射し、光電変換効果により電子・ホール対が発生し、フォトダイオードの埋め込みp-型領域49にホールが蓄積される。このとき転送ゲート電極51の電位はドレイン電位Vddと同じになっており、転送ゲートMOSFET65はオフ状態である。これらの蓄積は、前フレームの読み出し操作が行われている時に同時に実行されている。
続く図3(2)に示す期間では、前フレームの読み出しが終了すると、同図(A)に示すように新しいフレームスタート信号が発信されて、次のフレームの読み出しが始まる。
最初に行うのは全画素一斉にフォトダイオード(図1(A)の50、図2の64等)からリング状ゲート電極(図1の45)のソース近傍p型領域(図1の47)にホールを転送することである。そのため、図3(B)に示すように転送ゲート電位制御回路72から出力される転送ゲート制御信号がVddからLow2に下がり、転送ゲート電極(図1の51)の電位がLow2となり、転送ゲートMOSFET65がオン状態になる。
このとき、リング状ゲート電位制御回路70により制御されるリング状ゲート電極配線69の電位は、図3(C)に示すように、LowからLow1になるが、Low2の方がLow1よりも大きい。Low1はLowと同じでもよい。最も簡便にはLow1=Low=0(V)に設定する。
一方、ソース電位制御回路75からスイッチSW1を介してソース電極配線74からリング状ゲートMOSFET63のソースに供給されるソース電位をはじめとする、全画素のソース電位は図3(D)に示すように電位S1に設定される。S1>Low1であり、これにより、リング状ゲートMOSFET63がオフのままであり、電流が流れないようにする。この結果、全画素のフォトダイオードに蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下に一斉に転送される。
図1(B)に示すリング状ゲート電極45の下の領域で、ソース近傍p型領域47が最もポテンシャルが低いので、フォトダイオードに蓄積されていたホールはリング状ゲートMOSFET63のバックゲートであるソース近傍p型領域47に達し、そこに蓄積される。ホールが蓄積される結果、ソース近傍p型領域47の電位が上昇する。
続いて、図3(3)に示す期間では、同図(B)に示すように転送ゲート電極が再びVddになり、転送ゲートMOSFET65がオフになる。これにより、フォトダイオード(図1(A)の50、図2の64等)では再び光電変換効果により電子・ホール対が発生し、フォトダイオードの埋め込みp-型領域49にホールが蓄積され始める。この蓄積動作は次の電荷転送時まで続けられる。
一方、読み出し操作は行単位で順番に行われるので、1行目〜(s−1)行目を読み出す期間(3)では、リング状ゲート電極の電位は図3(C)に示すようにLowの状態で、ソース近傍p型領域47にホールを蓄積したまま待機状態となる。ソース電位は他の行からの信号読み出しが行われている間、その画素からの信号の値により、様々な値をとり得る。また、リング状ゲート電極電位は行毎に様々な値をとり得るが、s行目ではLowに設定され、リング状ゲートMOSFET63がオフ状態である。
続く図3(4)〜(6)に示す期間では、画素の信号読み出しが行われる。s行目t列目の画素62について代表してこの信号読み出し動作について説明するに、まず、ソース近傍p型領域47にホールを蓄積した状態で、図3(E)に示す垂直シフトレジスタ68の出力信号が、同図(H)に示すようにローレベルである期間(4)において、リング状ゲート電位制御回路70からリング状ゲート電極配線69に出力される制御信号により、リング状ゲート電極45の電位を図3(K)に示すように、LowからVg1に上げる。
ここで、上記の電位Vg1は、前述した各電位Low、Low1、Vddとの間に
Low≦Low1≦Vg1≦Vdd (ただし、Low<Vdd)
なる不等式が成立する電位である。また、上記の期間(4)ではスイッチSW1が図3(I)に示すようにオフ、スイッチSW2が同図(J)に示すようにオン、スイッチsc1が同図(M)に示すようにオン、スイッチsc2が同図(N)に示すようにオフとされる。この結果、リング状ゲートMOSFET63のソースに接続されたソースフォロア回路が働き、リング状ゲートMOSFET63のソース電位は、図3(L)に示すように期間(4)ではS2(=Vg1−Vth1)となる。ここで、Vth1とはバックゲート(ソース近傍p型領域47)にホールがある状態での、リング状ゲートMOSFET63のしきい値電圧である。このソース電位S2がオンとされているスイッチsc1を通してキャパシタC1に記憶される。
続く図3(5)に示す期間では、リング状ゲート電位制御回路70からリング状ゲート電極配線69に出力される制御信号により、リング状ゲート電極45の電位を図3(K)に示すようにHigh1に上げると同時に、同図(I)、(J)に示すようにスイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフとすると共に、ソース電位制御回路75から出力されるソース電位を同図(L)に示すようにHighsに上げる。ここで、High1、Highs>Low1である。
上記の電位High1及びHighsの値は同じであっても異なっていてもよいが、設計の簡単のためにはHigh1、Highs≦Vddが望ましい。簡便な設定では、High1=Highs=Vddとする。また、リング状ゲートMOSFET63がオンして電流が流れないような電位設定にすることが望ましい。この結果、ソース近傍p型領域47のポテンシャルが上昇し、nウェル43のバリアを越えてホールがエピタキシャル層42に排出される(リセット)。
続く図3(6)に示す期間では、再び前記期間(4)と同じ信号読み出し状態にする。
ただし、期間(4)とは異なり、図3(M)、(N)に示すように、スイッチsc1はオフ、スイッチsc2はオンとする。リング状ゲート電極は図3(K)に示すように期間(4)と同じVg1とする。しかし、この期間(6)では直前の期間(5)でホールが基板に排出されていて、ソース近傍p型領域47にはホールが存在しないので、リング状ゲートMOSFET63のソース電位は、図3(L)に示すように期間(6)ではS0(=Vg1−Vth0)となる。ここでVth0は、バックゲート(ソース近傍p型領域47)にホールがない状態でのリング状ゲートMOSFET63のしきい値電圧である。
このソース電位S0はオンとされたスイッチsc2を介してキャパシタC2に記憶される。差動アンプ78はキャパシタC1とC2の電位差を出力する。すなわち、差動アンプ78は(Vth0−Vth1)を出力する。この出力値(Vth0−Vth1)は、ホール電荷によるしきい値変化分である。その後、水平シフトレジスタ79から出力される図3(F)に示すパルスのうち、同図(O)に示すt列目の出力パルスに基づき、図2の出力スイッチswtがオンとされ、このswtのオン期間に図3(P)にハッチングにより模式的に示すように、差動アンプ78からのホール電荷によるしきい値変化分が画素62の出力信号Voutとしてセンサ外へ出力される。
続いて、図3に(7)で示す期間では、再びリング状ゲート電極45の電位を図3(B)に示すようにLowにし、ソース近傍p型領域47にはホールがない状態で、全ての行の信号処理が終了するまで(s+1行〜n行の画素の読み出しが終了するまで)待機する。これらの読み出し期間中、フォトダイオード64では光電変換効果によるホールの蓄積が進行している。その後、前記期間(1)に戻って、ホールの転送から繰り返す。これにより、各画素から図3(G)に示す出力信号が読み出される。
上記の図1(A)、(B)に示す構成の固体撮像装置は、リング状のゲート電極45を持つリング状ゲートMOSFET63が増幅用MOSFETであり、図2に示したように各画素内に増幅用MOSFETを持つという意味で、CMOSセンサの一種である。そして、このCMOSセンサは、埋め込みのp-型領域49に蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極45の下のソース近傍p型領域47に一斉に転送されるようにすることで、グローバルシャッタを実現している。
なお、図3の期間(5)のリセット時のソース電極配線74の電位供給は、ソース電位制御回路75から供給する以外の次の方法もある。すなわち、上記期間(5)でスイッチSW1、SW2をともにオフとして、ソース電極配線74をフローティングにする。ここでリング状ゲート電極配線69の電位をHigh1とすると、リング状ゲートMOSFET63がオン状態となり、ソース電極にドレインから電流が供給され、ソース電極電位が上昇する。この結果、ソース近傍p型領域47のポテンシャルが持ち上げられ、nウェル43のバリアを越えて、ホールがp型エピタキシャル層42に排出される(リセット)。ホールが完全に排出されたときのソース電極電位は、High1−Vth0になる。この方法では、ソース電位制御回路75のうち、Highsを供給するトランジスタを削減することができ、その結果、チップ面積を減らすことができる。
このように、図1に示した構造の本実施の形態の固体撮像素子によれば、全画素のフォトダイオード50へ入射した光で発生し全画素同時に蓄積された電荷は、全画素の転送ゲートMOSFET65を一斉にオンすることにより、リング状ゲートMOSFET63の中央開口部下のソース近傍p型領域47(リング状ゲートMOSFET63のバックゲート)に転送される。このとき、すべての画素で同時に電荷を転送することができるために、一括シャッタ(グローバルシャッタ)が可能となる。
そして、リング状ゲートMOSFETのソース近傍p型領域47に転送された電荷は、電荷の量に応じ、リング状ゲートMOSFET63のしきい値電圧をシフトさせるが、このときリング状ゲートMOSFET63のリング状ゲート電極を適当な電位にし、ソース・ドレインに電流を流し、ソースに負荷をつなぐことにより、電荷の量に応じたしきい値電圧の変化として光出力信号を得ることができる。また、リング状ゲートMOSFET63のソース近傍p型領域47に蓄積された電荷は、ソースの電位を高くすることにより、直ぐ下のnウェル領域43の電位を乗り越え基板42へ排出され、リセットをすることができる。この時、リング状ゲートMOSFET63のソース近傍p型領域47に蓄積された電荷はすべて基板42へ排出されるためにリセットノイズの発生を抑えることができる。
図4は本発明になる固体撮像装置の要部の一実施の形態の断面図を示す。同図において、垂直及び水平制御信号発生回路部分145と光信号処理回路部分146とが、同一のp型の半導体基板131上に形成されている。ここで、垂直及び水平制御信号発生回路部分145は、図2のフレームスタート信号発生回路67、垂直シフトレジスタ68、リング状ゲート電位制御回路70、転送ゲート電位制御回路72、ドレイン電位制御回路73、ソース電位制御回路75及び水平シフトレジスタ79からなる回路部分を示しており、図4ではそのうちの一回路のCMOSトランジスタを構成する2つのMOSFET132、133のみを図示している。また、図4の光信号処理回路部分146は、図2の信号読み出し回路(CDS回路)76に相当し、その中のCMOSトランジスタを構成する2つのMOSFET134、135のみを図示している。従って、図4には図2の画素敷き詰め領域61の画素は示していない。
図4において、p型の半導体基板上131の垂直及び水平制御信号発生回路部分145にはn型のウェル領域136が形成されており、そのウェル領域136にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインが形成され、pチャネルMOSFET132が形成されている。垂直及び水平制御信号発生回路部分145の別な場所には、やや深いn型のウェル領域137が形成され、そのn型ウェル領域137中に通常の深さのp型ウェル領域138が形成されている。このp型ウェル領域138は、横方向、深さ方向とも先に形成されたn型のウェル領域137に囲まれた形になる。そして、このp型ウェル領域138にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインが形成され、nチャネルMOSFET133が形成されている。
p型の半導体基板上131の光信号処理回路部分146においても、半導体基板131上の表面の互いに離れた位置に、n型のウェル領域139と、それよりもやや深いn型のウェル領域140が形成され、そのn型ウェル領域140中に通常の深さのp型ウェル領域141が形成されている。そして、n型のウェル領域139にはゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインが形成されてpチャネルMOSFET134が形成されており、p型ウェル領域141にもゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインが形成されてnチャネルMOSFET135が形成されている。
従って、これらの工程で形成されたpチャネル、及びnチャネルMOSFETの基板131と接触する部分は、すべて基板131とは反対導電型のn型のウェル領域136、137、139、140であるため、垂直及び水平制御信号発生回路部分145と光信号処理回路部分146のすべてのMOSFETは基板131に対し、独立し電気的に分離された状態になる。従って、本実施の形態の構造によれば、垂直及び水平制御信号発生回路部分145より発生したノイズは、基板131を介して光信号処理回路部分146へ伝わることはなく、垂直及び水平制御信号発生回路部分145より発生したノイズによる光信号への影響を未然に防止でき、小さな面積の画素においても低ノイズの撮像信号を出力することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。図5は本発明になる固体撮像装置の要部の他の実施の形態の断面図を示す。同図において、垂直及び水平制御信号発生回路部分161と光信号処理回路部分162とが、同一のp型の半導体基板151上に形成されている。ここで、垂直及び水平制御信号発生回路部分161は、図2のフレームスタート信号発生回路67、垂直シフトレジスタ68、リング状ゲート電位制御回路70、転送ゲート電位制御回路72、ドレイン電位制御回路73、ソース電位制御回路75及び水平シフトレジスタ79からなる回路部分を示しており、図5ではそのうちの一回路のCMOSトランジスタを構成する2つのMOSFET152、153のみを図示している。また、図5の光信号処理回路部分152は、図2の信号読み出し回路(CDS回路)76に相当し、その中のCMOSトランジスタを構成する2つのMOSFET154、155のみを図示している。従って、図5には図2の画素敷き詰め領域61の画素は示していない。
図5において、p型の半導体基板上151の垂直及び水平制御信号発生回路部分161に、やや深いn型のウェル領域156が形成された後、そのウェル領域156にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、pチャネルMOSFET152が形成される。次に、このn型のウェル領域156内に通常の深さのp型ウェル領域157を形成する。このp型ウェル領域157は横方向、深さ方向とも先に形成されたn型のウェル領域156に囲まれた形になる。そして、このp型ウェル領域157にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、nチャネルMOSFET153が形成される。
光信号処理回路部分162においても上記と同様に、p型の半導体基板151上に、やや深いn型のウェル領域158が形成された後、そのウェル領域158にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、pチャネルMOSFET154が形成される。次に、このn型のウェル領域158内に通常の深さのp型ウェル領域159を形成する。このp型ウェル領域159は横方向、深さ方向とも先に形成されたn型のウェル領域158に囲まれた形になる。そして、このp型ウェル領域159にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、nチャネルMOSFET155が形成される。このとき垂直及び水平制御信号発生回路部分161のn型ウェル領域156と光信号処理回路部分162のn型ウェル領域158とは全く重ならない離れた場所に形成される。
これらの工程で形成されたMOSFET152、153、154、155の基板151と接触する部分は、基板151と反対導電型のn型のウェル領域156、158であるため、垂直及び水平制御信号発生回路部分161と光信号処理回路部分162のすべてのMOSFETは基板151に対し、独立し電気的に分離された状態になる。従って、本実施の形態の構造によれば、図4の実施の形態と同様に、垂直及び水平制御信号発生回路部分161より発生したノイズは、基板151を介して光信号処理回路部分162へ伝わることはなく、垂直及び水平制御信号発生回路部分151より発生したノイズによる光信号への影響を未然に防止でき、小さな面積の画素においても低ノイズの撮像信号を出力することができる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、pチャネルとnチャネルのMOSFETの形成方法は、垂直及び水平制御信号発生回路部分145、161と光信号処理回路部分146、162のうち、どちらか一方の回路部分のみに適用してもよく、あるいは、ノイズを発生する回路、ノイズの影響を受け易い回路だけに適用しても、十分な効果が得られるものである。
図6は本発明になる固体撮像装置の一実施の形態の回路レイアウト図を示す。同図において、画素部180は図2の画素敷き詰め領域61に相当し、図1に示した構造の単位画素が2次元マトリクス状に複数個配列されている。この画素部180の左右どちらかに垂直信号の制御をする垂直制御信号発生回路182が配置され、画素部180の上下どちらかに水平信号の制御をする水平制御信号発生回路185と、画素部180からの光信号を処理する光信号処理回路184とが配置されている。また、垂直制御信号発生回路182には画素制御電圧発生回路181が接続されている。水平制御信号発生回路185は、図2の水平シフトレジスタ79に相当する。
画素制御電圧発生回路181と垂直制御信号発生回路182とは、図11の垂直制御信号発生回路102を更に細分化した回路で、画素制御電圧発生回路181は画素駆動に必要な電圧を発生させるアナログ回路である。垂直制御信号発生回路182は、画素制御電圧発生回路181で発生した電圧を画素読み出しのタイミングに合わせて順次画素に供給する、シフトレジスタ(図2の垂直シフトレジスタ68)とスイッチ回路で構成されたデジタル回路である。
また、光信号処理回路184からの光信号は、アナログ信号処理回路186、ADコンバータ187、デジタル信号処理回路188を順次経由して外部へ出力される。光信号処理回路184は各制御信号発生回路182、185で画素を動作させ、あるタイミングで画素毎に入射光から光電変換されて得られた電気信号(光信号)を画素バラツキなどからくる信号バラツキをキャンセルし、順次信号をアナログ信号処理回路186へ出力する回路で、図2の信号読み出し回路76に相当する。
アナログ信号処理回路186は、電圧増幅器、自動ゲイン調整回路、クランプ回路、フィルタ回路、イコライザ回路のうちの少なくとも一つを含み、所定のアナログ信号処理を行う。ADコンバータ187はアナログ信号処理回路186からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。デジタル画像信号処理回路188は、画像データ加工回路、ノイズキャンセル処理回路、画像データ圧縮回路のうちの少なくとも一つの回路を含み、ADコンバータ187からのデジタル画像信号に対してデジタル処理を施し、処理後のデジタル画像信号を外部へ出力する。コントロール回路183は、各回路181、182、184〜188のタイミングを合わせて、画素部180の各画素からの信号を所定の順番で得るためのデジタル制御回路で、それぞれの回路に合わせ必要なクロックをそれぞれ同期させて発生させる。
図6は画素制御電圧発生回路181、コントロール回路183、アナログ信号処理回路186、ADコンバータ187、デジタル信号処理回路188を同時に形成した回路レイアウト図である。図6に示す各回路181〜188は画素部180と同一の半導体基板(ここではp型半導体基板)上に形成されている(すなわち、1チップ内に形成されている。)。また、垂直制御信号発生回路182、水平制御信号発生回路185、コントロール回路183、ADコンバータ187内の後述するクロック発生回路部分187aとアナログ信号回路部分187bとデジタル信号回路部分187c、光信号処理回路184、アナログ信号処理回路186、デジタル画像信号処理回路188のそれぞれの回路のpチャネルMOSFET、nチャネルMOSFETとも、他の回路に対して、それぞれ独立したn型ウェル中に形成されており、互いに電気的に分離されている。
すなわち、図7(A)に示すように、図6の垂直制御信号発生回路182の中の一つのCMOSトランジスタを構成する2つのMOSFET201、202と、画素制御電圧発生回路181の中の一つのCMOSトランジスタを構成する2つのMOSFET203、204とは電気的に分離されている。図7(A)において、p型の半導体基板上230の垂直制御信号発生回路部分182に、やや深いn型のウェル領域231が形成された後、そのウェル領域231にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、pチャネルMOSFET201が形成される。次に、このn型のウェル領域231内に通常の深さのp型ウェル領域232を形成する。このp型ウェル領域232は横方向、深さ方向とも先に形成されたn型のウェル領域231に囲まれた形になる。そして、このp型ウェル領域232にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、nチャネルMOSFET202が形成される。
画素制御電圧発生回路181においても上記と同様に、p型の半導体基板230上に、やや深いn型のウェル領域233が形成された後、そのウェル領域233にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、pチャネルMOSFET203が形成される。次に、このn型のウェル領域233内に通常の深さのp型ウェル領域234を形成する。このp型ウェル領域234は横方向、深さ方向とも先に形成されたn型のウェル領域233に囲まれた形になる。そして、このp型ウェル領域234にゲート酸化膜、ゲート、ソース、ドレインを形成し、nチャネルMOSFET204が形成される。
従って、pチャネル、及びnチャネルMOSFET201〜204の基板230と接触する部分は、すべて基板230とは反対導電型のn型のウェル領域231、233であるため、垂直制御信号発生回路182と画素制御電圧発生回路181のすべてのMOSFETは基板230に対し、独立し電気的に分離された状態になる。
図7(B)は図6の水平制御信号発生回路185と光信号処理回路184の中のそれぞれ一つのCMOSトランジスタのみを示す。水平制御信号発生回路185では、p型の半導体基板230上に、やや深いn型のウェル領域235が形成された後、そのウェル領域235にpチャネルMOSFET205が形成され、また、n型のウェル領域235内に通常の深さのp型ウェル領域236が形成された後、そのウェル領域236にnチャネルMOSFET206が形成される。
一方、光信号処理回路184では、p型の半導体基板230上に、やや深いn型のウェル領域237が形成された後、そのウェル領域237にpチャネルMOSFET207が形成され、また、n型のウェル領域237内に通常の深さのp型ウェル領域238が形成された後、そのウェル領域238にnチャネルMOSFET208が形成される。
従って、pチャネル、及びnチャネルMOSFET205〜208の基板230と接触する部分は、すべて基板230とは反対導電型のn型のウェル領域235、237であるため、水平制御信号発生回路185と光信号処理回路184のすべてのMOSFETは基板230に対し、独立し電気的に分離された状態になる。
図8(A)は図6のアナログ信号処理回路186とADコンバータ187内のクロック発生回路部分187aの中のそれぞれ一つのCMOSトランジスタのみを示す。アナログ信号処理回路186では、p型の半導体基板230上に形成されたやや深いn型のウェル領域239にpチャネルMOSFET209が形成され、また、n型のウェル領域239内に形成された通常の深さのp型ウェル領域240にnチャネルMOSFET210が形成される。また、クロック発生回路部分187aでは、p型の半導体基板230上に形成されたやや深いn型のウェル領域241にpチャネルMOSFET211が形成され、また、n型のウェル領域241内に形成された通常の深さのp型ウェル領域242にnチャネルMOSFET212が形成される。
従って、pチャネル、及びnチャネルMOSFET209〜212の基板230と接触する部分は、すべて基板230とは反対導電型のn型のウェル領域239、241であるため、アナログ信号処理回路186とクロック発生回路部分187aのすべてのMOSFETは基板230に対し、独立し電気的に分離された状態になる。
図8(B)は図6のADコンバータ187内のアナログ信号回路部分187bとADコンバータ187内のデジタル信号回路部分187cの中のそれぞれ一つのCMOSトランジスタのみを示す。アナログ信号回路部分187bでは、p型の半導体基板230上に形成されたやや深いn型のウェル領域243にpチャネルMOSFET213が形成され、また、n型のウェル領域243内に形成された通常の深さのp型ウェル領域244にnチャネルMOSFET214が形成される。また、デジタル信号回路部分187cでは、p型の半導体基板230上に形成されたやや深いn型のウェル領域245にpチャネルMOSFET215が形成され、また、n型のウェル領域245内に形成された通常の深さのp型ウェル領域246にnチャネルMOSFET216が形成される。
従って、pチャネル、及びnチャネルMOSFET213〜216の基板230と接触する部分は、すべて基板230とは反対導電型のn型のウェル領域243、245であるため、アナログ信号回路部分187bとデジタル信号回路部分187cのすべてのMOSFETは基板230に対し、独立し電気的に分離された状態になる。
図8(C)は図6のデジタル画像信号処理回路188とコントロール回路183の中のそれぞれ一つのCMOSトランジスタのみを示す。デジタル画像信号処理回路188では、p型の半導体基板230上に形成されたやや深いn型のウェル領域247にpチャネルMOSFET217が形成され、また、n型のウェル領域247内に形成された通常の深さのp型ウェル領域248にnチャネルMOSFET218が形成される。また、コントロール回路183では、p型の半導体基板230上に形成されたやや深いn型のウェル領域249にpチャネルMOSFET219が形成され、また、n型のウェル領域249内に形成された通常の深さのp型ウェル領域250にnチャネルMOSFET220が形成される。
従って、pチャネル、及びnチャネルMOSFET217〜220の基板230と接触する部分は、すべて基板230とは反対導電型のn型のウェル領域247、249であるため、デジタル画像信号処理回路188とコントロール回路183のすべてのMOSFETは基板230に対し、独立し電気的に分離された状態になる。
これにより、画素制御電圧発生回路181、光信号処理回路184、アナログ信号処理回路186、ADコンバータ187内のアナログ信号回路部分187cなどの、画像信号のS/Nに関わる回路への、他のデジタル回路からのノイズの混入を防ぐことができる。また、同じアナログ回路間のノイズの混入も防ぐことができる。更に、同じデジタル回路においても、コントロール回路183やデジタル画像信号処理回路188へ、駆動電流が大きく大きなノイズを発生し易い、垂直制御信号発生回路182や水平制御信号発生回路185からのノイズ混入を防ぐことができ、エラーや誤動作を防ぐことができる。
なお、図6の実施の形態では、画素制御電圧発生回路181、垂直制御信号発生回路182、コントロール回路183、光信号処理回路184、水平制御信号発生回路185、アナログ信号処理回路186、ADコンバータ187及びデジタル画像信号処理回路188はすべて画素部180と同一チップ内に形成されるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、画素制御電圧発生回路181、コントロール回路183、アナログ信号処理回路186、ADコンバータ187及びデジタル画像信号処理回路188のうち、一部の回路だけを画素部180、光信号処理回路184、垂直制御信号発生回路182及び水平制御信号発生回路185と同一チップ内に形成した固体撮像装置についても上記と同様の効果が得られる。
ところで、画素数を増やす、あるいは処理速度を上げるためには、これらのCMOSトランジスタのサイズを小さくする必要がある。特に大きな画素数でのデジタル画像処理は、高速なCMOSトランジスタが必要となる。しかし、高速な、サイズの小さなCMOSトランジスタは使用電圧が高くできない、一方、アナログ回路用CMOSトランジスタは3V〜5V程度の高い電圧が必要である。
そのため、本実施の形態では、アナログ回路用CMOSトランジスタのウェル(例えば、図7(A)の233、図7(B)の237、図8(A)の239、図8(B)の243などのn型ウェル)と、デジタル回路用CMOSトランジスタのウェル(例えば、図7(A)の231、図7(B)の235、図8(A)の241、図8(B)の245、図8(C)の247、249などのn型ウェル)の不純物濃度を別々に設定することにより、アナログ回路用CMOSトランジスタの最高使用電圧を下げずに、デジタル回路用CMOSトランジスタの処理速度を高くすることができる。
また、上記のアナログ回路用CMOSトランジスタのウェルとデジタル回路用CMOSトランジスタのウェルと画素のウェル(例えば、図1のnウェル43)とのうち、少なくとも一つのウェルの不純物濃度が、他のウェルの不純物濃度と異ならせることにより、所望の特性を得ることも可能である。
なお、以上の実施の形態における画素部の周辺回路用MOSFETを形成するやや深いn型ウェル領域136、137、139、140、156、158、231、233、235、237、239、241、243、245、247、249を形成するに際しては、図2の画素敷き詰め領域61内の各画素のn型ウェルを形成する工程と兼ねることにより、製造工程を減らすことができる。
また、以上の実施の形態では図1の固体撮像素子及び図4、図5、図7(A)、(B)、図8(A)〜(C)の周辺回路ともに、p型の半導体基板により構造を説明したが、n型の半導体基板でも、MOSFET、フォトダイオードを形成する要素の導電型を上記の実施の形態と反対導電型にて形成することにより、同様の固体撮像装置を得ることができることは勿論である。
本発明装置の要部をなす固体撮像素子の一実施の形態の1画素分の平面図とX−X’線に沿う縦断面図である。 図1の固体撮像素子の全体構成を電気等価回路で示した図である。 図2の固体撮像素子の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の固体撮像装置の要部の一実施の形態の断面図である。 本発明の固体撮像装置の要部の他の実施の形態の断面図である。 本発明の固体撮像装置の一実施の形態の回路レイアウト図である。 図6の固体撮像装置の各部の断面図(その1)である。 図6の固体撮像装置の各部の断面図(その2)である。 従来のCMOS型撮像素子の全体構成を電気等価回路で説明する図である。 図9のCMOS型撮像素子の動作を説明するタイミングチャートである。 従来の固体撮像装置の一例の概略上面図である。 従来の固体撮像装置の要部の一例の断面図である。
符号の説明
41 p+型基板
42 p-型エピタキシャル層
43、136、137、139、140、156、158 nウェル
44 ゲート酸化膜
45 リング状ゲート電極
46 n+型ソース領域
47 ソース近傍p型領域
48 n+型ドレイン領域
49 埋め込みp-型領域
50、64 フォトダイオード
51 転送ゲート電極
52、66 ドレイン電極配線
53、69 リング状ゲート電極配線
54、64 ソース電極配線(出力線)
55、61 転送ゲート電極配線
61 画素敷き詰め領域
62 画素
63 リング状ゲートMOSFET
65 転送ゲートMOSFET
131、151 p型半導体基板
132、134、152、154、201、203、205、207、209、211、213、215、217、219 pチャネルMOSFET
133、135、153、155、202、204、206、208、210、212、214、216、218、220 nチャネルMOSFET
138、141、157、159 pウェル
145、161 垂直及び水平制御信号発生回路
146、162 光信号処理回路部分
180 画素部
181 画素制御電圧発生回路
182 垂直制御信号発生回路
183 コントロール回路
184 光信号処理回路
185 水平制御信号発生回路
186 アナログ信号処理回路
187 ADコンバータ
187a ADコンバータのクロック発生回路部分
187b ADコンバータのアナログ信号回路部分
187c ADコンバータのデジタル信号回路部分
188 デジタル画像信号処理回路
230 p型半導体基板
231、233、235、237、239、241、243、245、247、249 深さがやや深いn型ウェル領域
232、234、236、238、240、242、244、246、248、250 通常の深さのp型ウェル領域

Claims (6)

  1. 被写体からの光を電荷に変換して蓄積する光電変換領域、前記光電変換領域に蓄積された電荷を転送する電荷転送手段、及び前記電荷転送手段により転送された電荷による電位変化をしきい値の変化として信号を出力する信号出力用トランジスタを含む画素が複数2次元配列された画素敷き詰め領域と、
    各画素の前記光電変換領域に前記被写体からの光を同時に露光し、露光期間に前記光電変換領域に蓄積した電荷を、同じ画素の前記電荷転送手段を介して前記信号出力用トランジスタへ全画素一斉に転送した後、各画素の前記信号出力用トランジスタから前記信号を順次出力するための制御信号を発生する制御信号発生回路と、
    各画素の前記信号出力用トランジスタから順次出力された信号に対して所定の信号処理を行う光信号処理回路と、
    を備え、
    前記光電変換領域は、第1導電型の基板上の前記画素敷き詰め領域に設けられた第2導電型の第1のウェル内に形成されており、
    前記信号出力用トランジスタは、
    前記第1のウェル上に形成されたリング状ゲート電極と、
    前記第1のウェルにおいて前記光電変換領域とは異なる領域上のリング状ゲート電極の中央開口部に対応する前記第1のウェル内の領域に形成された第2導電型のソース領域と、
    前記ソース領域の周囲に前記リング状ゲート電極の外周に達しないように、かつ、前記ソース領域及び前記第1のウェルにそれぞれ接触するように前記第1のウェル内に形成され、前記光電変換領域から転送された電荷を蓄積する第1導電型のソース近傍領域と、
    を備え、
    前記制御信号発生回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタと、前記光信号処理回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタとは、前記基板上にそれぞれ設けられた、前記第1のウェルとは異なる領域の第2導電型のウェル内に、電気的に互いに分離して形成されており、
    同じ画素の前記ソース電極をフローティング状態にし、かつ、前記信号出力用トランジスタをオン状態にすることで、前記ソース電極に前記信号出力用トランジスタのドレイン電流が供給されて前記ソース電極の電位が上昇することにより、画素の前記信号出力用トランジスタから前記信号が出力された後の各画素の前記ソース近傍領域に残留する残留電荷を、前記第1のウェルを介して前記基板に排出し、
    前記光電変換領域における電荷の蓄積は次の電荷の転送が開始されるまで前記信号の出力期間中も継続して行われることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記電荷転送手段は、前記第1のウェル上における前記光電変換領域と前記リング状ゲート電極との間の領域に形成された転送ゲート電極を備え、
    前記リング状ゲート電極及び前記転送ゲート電極の直下の領域であって、かつ、前記光電変換領域と前記ソース近傍領域との間の領域には、前記第1のウェルのみが存在していることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記制御信号発生回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、前記基板上に設けられた、前記第1のウェルとは異なる領域の第2導電型の第2のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、前記基板上に設けられた、前記第1のウェル及び前記第2のウェルとは異なる領域の第2導電型の第3のウェル内にさらに形成された、第1導電型の第4のウェル内に形成されており、
    前記光信号処理回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、前記基板上に設けられた、前記第1、第2、第3のウェルとは異なる領域の第2導電型の第5のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、前記基板上に設けられた、前記第1、第2、第3、第5のウェルとは異なる領域の第2導電型の第6のウェル内にさらに形成された、第1導電型の第7のウェル内に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記制御信号発生回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、前記基板上に設けられた、前記第1のウェルとは異なる領域の第2導電型の第2のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、前記第2のウェル内にさらに形成された第1導電型の第3のウェル内に形成されており、
    前記光信号処理回路の少なくとも一部の回路部分を構成するCMOSトランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタは、前記基板上に設けられた、前記第1及び第2のウェルとはそれぞれ異なる領域の第2導電型の第4のウェル内に形成され、他方のトランジスタは、前記第4のウェル内にさらに形成された第1導電型の第5のウェル内に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  5. 前記制御信号発生回路に画素駆動のための画素制御電圧を供給する画素制御電圧発生回路と、
    前記光信号処理回路から出力されたアナログ撮像信号に対して所定のアナログ信号処理を行ってアナログ画像信号を生成するアナログ信号処理回路と、
    前記アナログ信号処理回路で生成されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するADコンバータと、
    前記デジタル画像信号に対してノイズキャンセル処理及びデータ圧縮を含む所定のデジタル信号処理を行って外部へ出力するデジタル画像信号処理回路と、
    前記制御信号発生回路、前記光信号処理回路、前記画素制御電圧発生回路、前記アナログ信号処理回路、前記ADコンバータ、及び、前記デジタル画像信号処理回路をそれぞれ制御するコントロール回路と、のうち、少なくとも一つの回路が、前記画素敷き詰め領域、前記制御信号発生回路、及び前記光信号処理回路と共に前記基板上に形成されており、
    同一の前記基板上に形成された各回路のアナログ信号を取り扱うアナログ回路部分の少なくとも一部の回路部分を構成する第1のCMOSトランジスタと、同一の前記基板上に形成された前記各回路のデジタル信号を取り扱うデジタル回路部分の少なくとも一部の回路部分を構成する第2のCMOSトランジスタとは、それぞれ前記基板上に設けられた、前記第1のウェルとは異なる領域の第2導電型のウェル内に、電気的に互いに分離して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1のCMOSトランジスタが形成されている第2導電型の第2のウェル、前記第2のCMOSトランジスタが形成されている第2導電型の第3のウェル、及び、第2導電型の前記第1のウェルのうち、少なくとも一つのウェルの不純物濃度が、他のウェルの不純物濃度とは異なることを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
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