JP4561651B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明は固体撮像素子に係り、特にグローバルシャッタを実現する固体撮像素子に関する。
被写体像を撮影する固体撮像素子の中には、全画素の蓄積の開始、終了のタイミングを同時とする固体撮像素子が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。図5はこの種の従来の固体撮像素子の1画素分の等価回路図を示す。図5に示す従来の固体撮像素子の画素1は、被写体光を光電変換するフォトダイオード2の蓄積電荷を全画素一斉に、PチャネルMOS型電界効果トランジスタである転送トランジスタ3を通して、NチャネルMOS型電界効果トランジスタである増幅トランジスタ5のウェル拡散層15に転送する。転送された電荷量に応じてウェル拡散層15の電位が変わるので、増幅トランジスタ5のソースから、しきい値電圧の変化あるいはオン抵抗の変化として画素信号出力線16に画素信号を取り出す。
次に、図5の固体撮像素子の駆動方法を図6のタイミングチャートに従って説明する。ここで、各MOS型電界効果トランジスタの特性として、転送トランジスタ3はゲート配線13の電位がハイレベル(High)のときオフ、ローレベル(Low)のときオンとなり、PチャネルMOS型電界効果トランジスタであるリセットトランジスタ4は、ゲート配線12の電位がLowのときオン、中間レベル(Middle)、及びハイレベル(High)のときオフ、NチャネルMOS型電界効果トランジスタである増幅トランジスタ5はゲート配線12の電位がLow、Middleのときはオフ、Highのときにオンとなるようにしきい値電圧が設定されているものとする。
リセットトランジスタ4と増幅トランジスタ5の両ゲートはゲート配線12に共通接続され、増幅トランジスタ5のソースは画素信号出力線16に接続されている。また、転送トランジスタ3は、ゲートがゲート配線13に接続され、ソースがリセットトランジスタ4のドレインと増幅トランジスタ5のバックゲートを構成するウェル拡散層15に接続されている。また、画素信号出力線16には負荷10がつながっており、負荷10には、スイッチ6とキャパシタ7とからなる第1の直列回路と、スイッチ8とキャパシタ9とからなる第2の直列回路とが並列に接続されている。これにより、光信号出力時とリセット信号出力時の負荷電圧をキャパシタ7、9に記憶できるようになっている。
まず、図6(A)、(B)に示すように全画素のゲート配線13、12の電位がそれぞれLowになり、転送トランジスタ3とリセットトランジスタ4とがそれぞれオンとなり、フォトダイオード2とウェル拡散層15の両方の電荷が基板に排出されリセットされる。その後、図6(A)に示すように全画素のゲート配線13の電位がHigh、同図(B)に示すように全画素のゲート配線12の電位がMiddleとなり、転送トランジスタ3とリセットトランジスタ4とがそれぞれオフとなり、全画素一斉にフォトダイオード2による光信号電荷の蓄積が開始される。
所定の蓄積時間終了後、図6(A)に示すように全画素のゲート配線13の電位がLowとなり、全画素でフォトダイオード2の光信号電荷が、オンとされた転送トランジスタ3を通して増幅トランジスタ5のウェル拡散層15へ転送され、転送終了後、ゲート配線13の電位はHighになり、転送トランジスタ3がオフとされる。この後読み出し処理は全画素から各行毎の順次読み出しとなる。
この行順次読み出しの際には、まず、図6(B)に示すように、ゲート配線12の電位をHighにすると、増幅トランジスタ5がオンとなり、ウェル拡散層15の光信号電荷に応じた出力を、増幅トランジスタ5を通して画素信号出力線16に出し、図6(D)にハイレベルで模式的に示すようにオンとされたスイッチ6を通して、キャパシタ7に記憶する(このときスイッチ8はオフである。)。続いて、図6(B)に示すように、ゲート配線12の電位がLowになり、増幅トランジスタ5がオフ、リセットトランジスタ4がオンとなり、ウェル拡散層15の光信号電荷がリセットトランジスタ4を通して基板に排出される(リセット)。
続いて、再び図6(B)に示すようにゲート配線12の電位をHighにすると、増幅トランジスタ5がオン、リセットトランジスタ4がオフとなり、画素信号出力線16にリセット時の信号出力が、増幅トランジスタ5を通して出力され、その信号出力は、図6(C)にハイレベルで模式的に示すようにオンとされたスイッチ8を通してキャパシタ9に記憶される(このときスイッチ6はオフである。)。これで画素からの読み出し処理は終わり、図示されていない減算処理手段を用いて、キャパシタ7、9に記憶された信号を減算処理し、センサ外に出力する。
特開2003−17677号公報
しかしながら、上記従来の固体撮像素子では、次のような問題が発生する。
(1)フォトダイオード2の信号蓄積時にゲート配線12の電位をMiddleにして、リセットトランジスタ4をオフにしてしまう。この結果、ウェル拡散層15内では結晶欠陥、あるいはゲート酸化膜界面準位で発生した暗電流が排出されず、ウェル拡散層15内に蓄積される。図6にこのウェル拡散層15のノイズ蓄積期間を18で示す。このため、ゲート配線13の電位がLowになり、フォトダイオード2の電荷がウェル拡散層15に転送されると、暗電流の分が信号に重なってしまい、信号が劣化してしまう。
(2)従来例の駆動方法では信号読み出し中にフォトダイオード2で信号蓄積ができない。
(3)リセットトランジスタ4を設けたために、画素のトランジスタ数が3個と多くなり、開口率が劣化してしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、電荷の転送直前に全画素で転送先の拡散層をリセットする動作を加えると共に、信号読み出し中に蓄積ができるよう駆動することにより、画素内のトランジスタ数が1個で済むグローバルシャッタ型の固体撮像素子を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、光を電荷に変換する光電変換領域と、電荷を電気信号に変換して増幅し信号出力する増幅素子とを含む画素が、複数個規則的に配列された固体撮像素子であって、増幅素子を、第1の信号レベル範囲内の制御信号が入力された時には、光電変換領域からの電荷を電気信号に変換して増幅して出力する増幅出力機能を有し、第1の信号レベル範囲とは異なる第2の信号レベル範囲内の制御信号が入力された時には、電荷を光電変換領域から増幅素子の電荷蓄積領域に転送させて保持する電荷転送機能を有する構造としたことを特徴とする。この発明では、画素内の増幅素子により増幅出力機能と電荷転送機能とを持たせるようにしたため、増幅素子として1つのトランジスタで構成することができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、複数個の画素のそれぞれにおいて、各画素内の増幅素子の電荷蓄積領域をリセットした後、第2の信号レベル範囲内の制御信号を増幅素子に入力して、光電変換領域の電荷を増幅素子の電荷蓄積領域に転送させる電荷転送動作を、複数個の画素一斉に行う駆動手段を更に設け、グローバルシャッタ機能を実現することを特徴とする。この発明では、増幅素子の電荷蓄積領域を電荷転送動作の開始前にリセットしてから、全画素一斉に電荷転送を行わせることができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、増幅素子の電荷蓄積領域内の電荷蓄積量に応じて、増幅素子が信号出力している期間中、光電変換領域で電荷の蓄積を同時に行っていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、増幅素子が、増幅素子を構成する一部領域に電荷転送機能を持たせるための不純物領域が、光電変換領域との間に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を有する。
(1)画素内の増幅素子により増幅出力機能と電荷転送機能とを持たせることにより、増幅素子として1つのトランジスタで構成することができ、その結果、トランジスタの面積や配線数を減らすことができ、開口率を上げることができる。
(2)増幅素子の電荷蓄積領域を電荷転送動作の開始前にリセットしてから、全画素一斉に電荷転送を行わせるようにしたため、ノイズが減り、出力信号のS/Nを向上できる。
(3)増幅素子が信号出力している期間中、光電変換領域で電荷の蓄積を同時に行うようにしたため、固体撮像素子に入射する光を無駄なく使える。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1(A)は本発明になる固体撮像素子の1画素分の平面図、同図(B)は同図(A)のX−X’線に沿う縦断面図を示す。図1(A)、(B)に示すように、本実施の形態の固体撮像素子は、p+型基板21上にp-型エピタキシャル層22を成長させてある。このエピタキシャル層22の層内にnウェル23がある。nウェル23上にはゲート酸化膜24を挟んで、図1(A)に示すように、第1のゲート電極として平面形状がリング状のゲート電極25が形成されている。
リング状ゲート電極25の中心開口部のnウェル23の表面にはn+型のソース領域26がある。n+型のソース領域26を取り囲むようにp型のソース近傍領域(ソース近傍p型領域)27がある。ソース近傍p型領域27は、リング状ゲート電極25の外周部に達していない。ソース領域26、ソース近傍p型領域27と離れたnウェル23の表面には、n+型のドレイン領域28がある。
リング状ゲート電極25の外側の離間した位置に形成されているn型のドレイン領域28の下のnウェル23中には、埋め込みのp-型領域29がある。この埋め込みのp型領域29とnウェル23とは、図1(A)に示す埋め込みフォトダイオード30を構成している。
リング状ゲート電極25は、埋め込みのp-型領域29(フォトダイオード30)の方向へ伸びており、この延伸部がリング状ゲート電極転送領域31を形成する。このリング状ゲート電極転送領域31の下には、図1(B)に示すように、転送しきい値電圧調整不純物領域35が形成されているが、ソース近傍p型領域27には達していない。
ドレイン領域28、リング状ゲート電極25、ソース領域26には、それぞれメタル配線であるドレイン電極配線32、リング状ゲート電極配線33、ソース電極配線(出力線)34が接続されている。また、上記の各構成の上方には、図1(B)に示すように、絶縁膜38が被覆され、更にその上に遮光膜36が形成されており、その遮光膜36の埋め込みフォトダイオード30に対応した位置には開口部37が穿設されている。この遮光膜36は金属、あるいは有機膜等で形成される。光は、開口部37を通して埋め込みフォトダイオード30に達して光電変換される。
なお、リング状ゲート電極25とリング状ゲート電極転送領域31のゲート電極は一体化されているが、領域によってそれぞれ別のトランジスタとして機能する。リング状ゲート電極転送領域31は、nウェル23内にあるpMOSFETとして作用し、そのしきい値電圧は転送しきい値電圧調整不純物領域35により後述するリング状ゲート電極転送領域MSOFET45のしきい値電圧Lowvthに調整されている。リング状ゲート電極25の電位がLowvth以下になると、リング状ゲート電極転送領域31がオン状態になる。リング状ゲート電極転送領域31の機能は、フォトダイオード30に蓄積された電荷をソース近傍p型領域27に転送することである。
一方、リング状ゲート電極25のそれ以外の領域は、ソース近傍p型領域27とソース領域26とドレイン領域28でnMOSFETとして作用する。その機能はソース近傍p型領域27のホール数によって、異なる電位を出力することにある。このように、リング状ゲート電極25とリング状ゲート電極転送領域31は、領域によってそれぞれ別のトランジスタとして機能するが、ゲート電極が一体化されているので、外からは一つのトランジスタとして取り扱うことができ、配線も一つ分でよい。また、画素内のトランジスタ数が1つで済むので、開口率を上げることができる。
次に、CMOSセンサの画素構造と撮像素子全体の構造について、電気回路で表現した図2と共に説明する。同図において、まず、画素はm行n列に画素敷き詰め領域41に配置されている。図2ではこれらm行n列の画素のうち、s行t列の一画素42を代表として等価回路で表現している。この画素42は、リング状ゲート電極を持つMOSFET(以下、リング状ゲートMOSFET)43と、リング状ゲート電極転送領域(図1の31に相当)によるリング状ゲート電極転送領域MOSFET45と、フォトダイオード44(図1の30に相当)とからなり、リング状ゲートMOSFET43のドレインがフォトダイオード44のn側端子とドレイン電極配線46(図1の32に相当)に接続され、リング状ゲート電極転送領域MOSFET45の一端がフォトダイオード44のp側端子に接続され、他端がリング状ゲートMOSFET43のバックゲート(図1のソース近傍p型領域27に相当)に接続されている。
リング状ゲート電極転送領域MOSFET45のゲート電極は、リング状ゲートMOSFET43のゲート電極(図1の25)と一体化されているので、図2中では画素42内でリング状ゲート電極配線49(図1の33に相当)に接続されるように表現している。また、トランジスタ数はゲート電極の数で数えるので、リング状ゲート電極転送領域MOSFET45のゲート電極は、リング状ゲートMOSFET43のゲート電極(図1の25)と一体化されているので、画素42内のトランジスタ数は1つであるといえる。
なお、上記のリング状ゲートMOSFET43は、図1(B)ではリング状ゲート電極25直下のソース近傍p型領域27をゲート領域とし、n+型のソース領域26及びn+型のドレイン領域28を有するnチャネルMOSFETである。また、上記のリング状ゲート電極転送領域MOSFET45は、pチャネルMOSFETとして作用する。
図2において、m行n列の各画素から1フレーム分の信号を読み出すために、まず読み出しを始める合図を出すフレームスタート信号を発生させる回路47がある。このフレームスタート信号は撮像素子の外から与えられてもよい。このフレームスタート信号は垂直シフトレジスタ48に供給される。垂直シフトレジスタ48は、m行n列の各画素のうちの何行目の画素を読み出すかの信号を出力する。
リング状ゲート電位制御回路50は、s行目のリング状ゲート電極配線49を介してs行目のn個の各画素内のリング状ゲートMOSFET(画素42では43)、リング状ゲート電極転送領域MOSFET(画素42では45)の共通ゲート電極にそれぞれ接続されている。ドレイン電位制御回路53は、s行目のドレイン電極配線46を介してs行目のn個の各画素内のリング状ゲートMOSFET(画素42では43)のドレインと、フォトダイオード(画素42では44)のn側端子にそれぞれ接続されている。他の各画素も各行単位で上記のリング状ゲート電位制御回路50と同様のリング状ゲート電位制御回路と、ドレイン電位制御回路53と同様のドレイン電位制御回路に接続されている。
リング状ゲート電位制御回路50は垂直レジスタ48から信号を受け、ドレイン電位制御回路53はフレームスタート信号発生回路47と垂直シフトレジスタ48から信号を受けて演算処理し、リング状ゲート電極配線49とドレイン電極配線46の各配線の電位を制御する。
なお、リング状ゲートMOSFET43のゲート電極は、行毎、あるいは全画素一斉に制御するので、リング状ゲート電極配線49は横方向に配線する。ドレイン電位制御回路53は、全画素一斉に制御するが、行毎に制御する可能性もあるので、フレームスタート信号と垂直レジスタ48の両方と接続して表現し、またドレイン電極配線46は横方向で表現している。
画素42のリング状ゲートMOSFET43のソース電極に繋がるソース電極配線54(図1の34に相当)は縦方向に配線され、配線の一方はスイッチSW1を介してソース電極電位を制御するソース電位制御回路55に接続され、もう一方はスイッチSW2を介して信号読み出し回路56に接続されている。信号を読み出すときにはスイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオンにし、ソース電位を制御する時にはスイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフにする。
信号読み出し回路56には負荷として例えば電流源57があり、電流源57がリング状ゲートMOSFET43のソース電極とソース電極配線54を通じて接続されており、ソースフォロア回路を形成する。電流源57の一端は接地されており、他端はスイッチsc1を介してキャパシタC1の一端と、またスイッチsc2を介してキャパシタC2の一端と接続されている。キャパシタC1、C2の各他端は接地され、またその非接地側端子は差動アンプ58の反転入力端子と非反転入力端子に接続されており、両キャパシタC1及びC2の電位差を差動アンプ58から出力するようになっている。
このような信号読み出し回路56はCDS回路(相関二重サンプリング回路)と呼ばれ、ここに描かれた方式以外にも種々の回路が提案されており、この回路に限るわけではない。信号読み出し回路56から出力された信号は、水平シフトレジスタ59から出力される信号によりスイッチング制御される出力スイッチswtを介して出力される。
次に、図2に示す固体撮像素子の駆動方法について、図3のタイミングチャートと共に説明する。代表としてs行t列の画素42に着目する。まず、図3(1)に示す期間では、埋め込みのフォトダイオード(図1(A)の30、図2の44に相当)に光が入射し、光電変換効果により電子・ホール対が発生し、フォトダイオードの埋め込みp-型領域29にホールが蓄積される。このときリング状ゲート電極25の電位は図3(B)に示すようにLowとなっており、リング状ゲート電極転送領域MOSFET45はオフ状態である。これらの蓄積は、前フレームの読み出し操作が行われている時に同時に実行されている。
前フレームの読み出しが終了すると、図3(A)に示すように新しいフレームスタート信号がフレームスタート信号発生回路47から出力される。続く図3の期間(2)では、全画素一斉にフォトダイオード(図1(A)の30、図2の44に相当)からリング状ゲートMOSFETのバックゲート(図1のソース近傍p型領域27に相当)に、ホール電荷を転送するために、図3(B)に示すようにリング状ゲート電位制御回路50の制御信号電位が全行でLowからLowtに一斉に下がる。ここで、
Lowt<Lowvth
であり、リング状ゲート電極転送領域MOSFET45がオン状態になることで行われる。
一方、ソース電位制御回路55からスイッチSW1を介してソース電極配線54からリング状ゲートMOSFET43のソースに供給されるソース電位をはじめとする、全画素のソース電位は図3(C)に示すように電位S1に設定される。S1>Lowであり、これにより、リング状ゲートMOSFET43がオフのままであり、電流が流れないようにする。この結果、全画素のフォトダイオードに蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下に一斉に転送される。
図1(B)に示すリング状ゲート電極25の下の領域で、ソース近傍p型領域27が最もポテンシャルが低いので、フォトダイオードに蓄積されていたホールはソース近傍p型領域27に達し、そこに蓄積される。ホールが蓄積される結果、ソース近傍p型領域27の電位が上昇する。
続いて、図3(3)に示す期間では、同図(B)に示すように、全画素のリング状ゲート電極電位が再びLowになり、全画素のリング状ゲート電極転送領域MOSFET45がオフになる。これにより、フォトダイオード(図1(A)の30、図2の44等)では再び光電変換効果により電子・ホール対が発生し、フォトダイオードの埋め込みp-型領域29にホールが蓄積され始める。この蓄積動作は次の電荷転送時まで続けられる。
一方、読み出し操作は行単位で順番に行われるので、1行目〜(s−1)行目を読み出す期間(3)では、待機状態となる。ソース電位は他の行からの信号読み出しが行われている間、その画素からの信号の値により、様々な値をとり得る。また、リング状ゲート電極電位は行毎に様々な値をとり得るが、s行目ではLowに設定され、リング状ゲートMOSFET43がオフ状態である。
続く図3(4)〜(6)に示す期間では、s行目の画素の信号読み出しが行われる。s行目t列目の画素42について代表してこの信号読み出し動作について説明するに、まず、ソース近傍p型領域27にホールを蓄積した状態で、図3(D)に示す垂直シフトレジスタ48の出力信号が、同図(H)に示すようにローレベルである期間(4)において、リング状ゲート電位制御回路50からリング状ゲート電極配線49に出力される制御信号により、リング状ゲート電極25の電位を図3(J)に示すように、LowからVg1に上げる。
ここで、上記の電位Vg1は、電位Low、Vddとの間で、
Low≦Vg1≦Vdd (ただし、Low<Vdd)
なる不等式が成立する電位である。また、上記の期間(4)ではスイッチSW1が図3(H)に示すようにオフ、スイッチSW2が同図(I)に示すようにオン、スイッチsc1が同図(L)に示すようにオン、スイッチsc2が同図(M)に示すようにオフとされる。
この結果、リング状ゲートMOSFET43のソースに接続されたソースフォロア回路が働き、リング状ゲートMOSFET43のソース電位は、図3(L)に示すように期間(4)ではS2(=Vg1−Vth1)となる。ここで、Vth1とはバックゲート(ソース近傍p型領域27)にホールがある状態での、リング状ゲートMOSFET43のしきい値電圧である。このソース電位S2がオンとされているスイッチSW2、sc1を通してキャパシタC1に記憶される。
続く図3(5)に示す期間では、リング状ゲート電位制御回路50からリング状ゲート電極配線49に出力される制御信号により、リング状ゲート電極25の電位を図3(J)に示すようにHigh1に上げると同時に、同図(H)、(I)に示すようにスイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフとすると共に、ソース電位制御回路55から出力されるソース電位を同図(K)に示すようにHighsに上げる。ここで、
High1、Highs>Low1
であり、リング状ゲートMOSFET43がオンして電流が流れないような電位設定にするのが望ましい。上記の電位High1及びHighsの値は同じであっても異なっていてもよいが、設計の簡単のためにはHigh1、Highs≦Vddが望ましい。簡便な設定では、High1=Highs=Vddとする。この結果、図1に示したソース近傍p型領域27のポテンシャルが上昇し、nウェル23のバリアを越えてホールがエピタキシャル層22に排出される(リセット)。
続く図3(6)に示す期間では、再び前記期間(4)と同じ信号読み出し状態にする。ただし、期間(4)とは異なり、図3(L)、(M)に示すように、スイッチsc1はオフ、スイッチsc2はオンとする。リング状ゲート電極25の電位は図3(J)に示すように期間(4)と同じVg1とする。しかし、この期間(6)では直前の期間(5)でホールが基板に排出されていて、ソース近傍p型領域27にはホールが存在しないので、リング状ゲートMOSFET43のソース電位は、図3(K)に示すように期間(6)ではS0(=Vg1−Vth0)となる。ここでVth0は、バックゲート(ソース近傍p型領域27)にホールがない状態でのリング状ゲートMOSFET43のしきい値電圧である。このソース電位S0はオンとされたスイッチsc2を介してキャパシタC2に記憶される。
差動アンプ58はキャパシタC1とC2の電位差を出力する。すなわち、差動アンプ58は(Vth0−Vth1)を出力する。この出力値(Vth0−Vth1)は、ホール電荷によるしきい値変化分である。その後、水平シフトレジスタ59から出力される図3(E)に示すパルスのうち、同図(N)に示すt列目の出力パルスに基づき、図2の出力スイッチswtがオンとされ、このswtのオン期間に図3(O)にハッチングにより模式的に示すように、差動アンプ58からのホール電荷によるしきい値変化分が画素42の出力信号Voutとしてセンサ外へ出力される。
続いて、図3に(7)で示す期間では、再びリング状ゲート電極25の電位を図3(B)に示すようにLowにし、リング状ゲートMOSFET43をオフとして、ソース近傍p型領域27にはホールがない状態で、全ての行の信号処理が終了するまで(s+1行〜n行の画素の読み出しが終了するまで)待機する。これらの読み出し期間中、フォトダイオード44では光電変換効果によるホールの蓄積が進行している。その後、前記期間(1)に戻って、ホールの転送から繰り返す。これにより、各画素から図3(F)に示す出力信号が読み出される。
上記の図1(A)、(B)に示す構成の固体撮像素子は、リング状のゲート電極25を持つリング状ゲートMOSFET43が増幅用MOSFETであり、図2に示したように各画素内に増幅用MOSFETを持つという意味で、CMOSセンサの一種である。そして、このCMOSセンサは、フォトダイオードに蓄積された電荷(ホール)が、対応する画素のリング状ゲート電極の下のソース近傍p型領域27に一斉に転送されるようにすることで、グローバルシャッタを実現している。
なお、図3の期間(5)のリセット時のソース電極配線54の電位供給は、ソース電位制御回路55から供給する以外の次の方法もある。すなわち、上記期間(5)でスイッチSW1、SW2をともにオフとして、ソース電極配線54をフローティングにする。ここでリング状ゲート電極配線49の電位をHigh1とすると、リング状ゲートMOSFET43がオン状態となり、ソース電極にドレインから電流が供給され、ソース電極電位が上昇する。この結果、ソース近傍p型領域27のポテンシャルが持ち上げられ、nウェル23のバリアを越えて、ホールがp型エピタキシャル層22に排出される(リセット)。ホールが完全に排出されたときのソース電極電位は、High1−Vth0になる。この方法では、ソース電位制御回路55のうち、Highsを供給するトランジスタを削減することができ、その結果、チップ面積を減らすことができる。
次に、リング状ゲートMOSFET43とリング状ゲート電極転送領域MOSFET45の動作範囲をさらに詳細に図4と共に説明する。構造上、リング状ゲートMOSFET43とリング状ゲート電極転送領域MOSFET45はゲート電極が一体化されているが、リング状ゲート電極配線49により供給される電位に対するそれぞれのMOSFET動作範囲が異なっている。すなわち、リング状ゲートMOSFET43の動作範囲は、図4に61で示すように、制御信号であるリング状ゲート電極電位がLow以上、High1以下であるのに対し、リング状ゲート電極転送領域MOSFET45の動作範囲は、図4に62で示すように、リング状ゲート電極電位がLowt以上、Lowvth(Lowvth<Low)以下である。
上記の動作範囲61ではリング状ゲート電極電位がリング状ゲート電極転送領域MSOFET45のしきい値電圧Lowvthよりも高いので、リング状ゲート電極転送領域MOSFET45はオフ状態である。このように、リング状ゲートMOSFET43とリング状ゲート電極転送領域MOSFET45はゲート電極が一体化されていても、同一のリング状ゲート電極配線49でゲート電極に供給する電位により、お互いの動作範囲を分けているので、両者の機能を分離できる。
なお、本発明は以上の実施の形態では、グローバルシャッタ型の動作を行うように説明したが、駆動方法を変更することにより、ローリングシャッタ型の動作を行うようにすることも可能である。
本発明の固体撮像素子の一実施の形態の1画素分の素子構造の平面図とそのX−X’線に沿う縦断面図である。 本発明の固体撮像素子の一実施の形態の全体構成を電気等価回路で示した図である。 図2の電気等価回路の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の要部を示す画素内のトランジスタの動作範囲を説明する図である。 従来の固体撮像素子の一例の全体構成を電気等価回路で説明する図である。 図5の固体撮像素子の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
23 nウェル
25 リング状ゲート電極
26 n+型ソース領域
27 ソース近傍p型領域
28 n+型ドレイン領域
29 埋め込みp型領域
30、44 フォトダイオード
31 リング状ゲート電極転送領域
32、46 ドレイン電極配線
33、49 リング状ゲート電極配線
34、74 ソース電極配線(出力線)
35 転送しきい値電圧調整不純物領域
41 画素敷き詰め領域
42 画素
43 リング状ゲートMOSFET
45 リング状ゲート電極転送領域MOSFET
50 リング状ゲート電位制御回路
53 ドレイン電位制御回路
55 ソース電位制御回路
61 リング状ゲートMOSFETの動作範囲
62 リング状ゲート電極転送領域MOSFETの動作範囲


Claims (4)

  1. 光を電荷に変換する光電変換領域と、前記電荷を電気信号に変換して増幅し信号出力する増幅素子とを含む画素が、複数個規則的に配列された固体撮像素子であって、
    前記増幅素子を、第1の信号レベル範囲内の制御信号が入力された時には、前記光電変換領域からの前記電荷を電気信号に変換して増幅して出力する増幅出力機能を有し、前記第1の信号レベル範囲とは異なる第2の信号レベル範囲内の制御信号が入力された時には、前記電荷を前記光電変換領域から該増幅素子の電荷蓄積領域に転送させて保持する電荷転送機能を有する構造としたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記複数個の画素のそれぞれにおいて、各画素内の前記増幅素子の電荷蓄積領域をリセットした後、前記第2の信号レベル範囲内の制御信号を前記増幅素子に入力して、前記光電変換領域の電荷を前記増幅素子の電荷蓄積領域に転送させる電荷転送動作を、前記複数個の画素一斉に行う駆動手段を更に設け、グローバルシャッタ機能を実現することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記増幅素子の前記電荷蓄積領域内の電荷蓄積量に応じて、前記増幅素子が信号出力している期間中、前記光電変換領域で電荷の蓄積を同時に行っていることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像素子。
  4. 前記増幅素子は、該増幅素子を構成する一部領域に前記電荷転送機能を持たせるための不純物領域が、前記光電変換領域との間に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像素子。

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