JP2004349430A - 固体撮像素子とその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】感度向上を図り、出力信号と受光ダイオードで生成される光信号との線形性を確保する。
【解決手段】受光ダイオード11にて発生された電荷を蓄積するホールポケット領域22を有し、ホールポケット領域22に蓄積された信号電荷量に応じて信号を読み出す光信号検出用トランジスタ12が、上下二つの受光ダイオード11a、11bに囲まれて画素ブロック10Aの中央部に設けられている。受光ダイオード11a、11bと光信号検出用トランジスタ12との間にはそれぞれ、光信号転送用トランジスタ13a、13bがそれぞれ設けられ、各受光ダイオード11a、11bから光信号検出用トランジスタ12の電荷蓄積領域22へそれぞれと向かう信号電荷の流れが光信号転送用トランジスタ13a、13bによって制御されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばビデオカメラ、デジタルカメラ、画像入力カメラ、スキャナおよびファクシミリなどの画像入力デバイス装置に用いられる固体撮像素子およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、閾値電圧変調方式の固体撮像装置として、例えばCCD型イメージセンサやMOS型イメージセンサなどの半導体イメージセンサが用いられている。この半導体イメージセンサは、ビデオカメラ、デジタルカメラ、画像入力カメラ、スキャナおよびファクシミリなどの電子機器において、画像入力デバイスとして利用されている。特に、MOS型イメージセンサは、CCD型イメージセンサに比べて、消費電力が少なく、かつ、周辺回路と同じCMOSプロセス技術を利用することにより低コスト化が可能であることから、近年では、MOS型イメージセンサが見直されている。
【0003】
このようなMOS型イメージセンサとして、例えば特許文献1には、光信号検出用MOSトランジスタのチャンネル領域下に高濃度埋め込み層からなるキャリアポケット領域(電荷蓄積領域)を設けた閾値電圧変調方式のMOS型イメージセンサと称される固体撮像素子が開示されている。
【0004】
以下に、特許文献1に開示されている閾値電圧変調方式のMOS型イメージセンサの構成について、図8および図9を用いて説明する。
【0005】
図8は、従来の閾値電圧変調方式のMOS型イメージセンサにおける単位画素の構成例を示す平面図であり、図9はそのA−A線断面図である。
【0006】
図8および図9において、このMOS型イメージセンサは、光電変換により照射光量に応じた信号電荷を発生する受光ダイオード11と、この受光ダイオード11に隣接して設けられた光信号検出用MOSトランジスタ12とを有する単位画素部10が、例えば行方向および列方向にマトリクス状に複数配列されて構成されている。
【0007】
一方、P型基板14の上方にはN型ウエル領域16が単位画素10毎に設けられ、N型ウエル領域16内にP型ウエル領域18が設けられている。
【0008】
このように、P型ウエル領域18を囲むように設けられたN型ウエル領域16は、ドレイン領域17と接続されている。ホールポケット領域22に蓄積された信号電荷は、掃き出し動作時に、ゲート電極23に印加されるゲート電圧によって、ホールポケット領域22からN型ウエル領域16を越えて基板14側に排出される。
【0009】
N型ウエル領域16下および隣接する画素との間の領域には、P型(P+)チャネルストップ領域15が設けられている。このP型チャネルストップ領域15およびP型基板14によって、N型ウエル領域16は単位画素部10毎に分離されている。
【0010】
受光ダイオード11と光信号検出用MOSトランジスタ12とは、同じP型ウエル領域18内に設けられており、このP型ウエル領域18によって受光ダイオード11と光信号検出用MOSトランジスタ12とが接続されている。
【0011】
受光ダイオード11は、P型基板14の一表面側に設けられたN型ウエル領域16と、このN型ウエル領域16上に設けられたフローティング状態のP型ウエル領域18とを有している。このP型ウエル領域18が受光領域となっており、P型ウエル領域18への光照射によって電荷(信号電荷は電子とホールがあり、この場合、ホール)が発生するようになっている。
【0012】
光信号検出用MOSトランジスタ12は、N型ドレイン領域17と、N型ソース領域21と、平面視リング状のP型ホールポケット領域(電荷蓄積領域)22と、平面視リング状のゲート電極23と、電流担体が移動するチャネル領域24とを有する。
【0013】
N型ドレイン領域17は、リング状のゲート電極23の外周を囲むようにP型ウエル領域18の表面側に、平面視リング状のN型(N+)拡散層として設けられている。
【0014】
N型ソース領域21は、平面視リング状のゲート電極23の内側にあってP型ウエル領域18の表面側に、N型(N+)拡散層として設けられている。
【0015】
P型ホールポケット領域22は、ゲート電極23の下方であって、ソース領域21近傍のP型ウエル領域18内に、ソース領域21を囲むように、平面視リング状のP型(P+)拡散層として設けられている。
【0016】
このホールポケット領域22には、受光ダイオード11で発生された光信号(電荷)がP型ウエル領域18を介して蓄積され、S信号読み出し時に、ゲート電極23に印加されるゲート電圧によって画素10が選択されると、ホールポケット領域22内の光信号(信号電荷)に応じた信号がN型ドレイン領域21から出力される。
【0017】
チャネル領域24は、ゲート電極23下のN型ソース領域21とN型ドレイン領域17間にあってP型ウエル領域18の表面側に、N型層として設けられている。
【0018】
ゲート電極23は信号検出ゲートであり、P型ウエル領域18上に図示しないゲート絶縁膜を介して平面視リング状の形状に形成されている。
【0019】
このように構成された単位画素10が行方向および列方向にマトリクス状(2次元的に)に複数配置されてMOS型イメージセンサが構成されており、駆動回路(図示せず;ゲートだけではなくドレインも別々に制御されるため、単に駆動回路と記載)によって選択行および非選択行の電圧を別々に制御することによって、選択行の各単位画素部10から選択列の各ラインを介して選択された単位画素部10毎に撮像信号が順次読み出される。
【0020】
上記構成により、以下に、従来のMOS型イメージセンサの基本動作について、図10を用いて説明する。
【0021】
図10は、図8および図9の従来のMOS型イメージセンサの動作タイミングを示す信号波形図である。
【0022】
このMOS型イメージセンサでは、図10に示すように電荷蓄積動作−S読み出し動作−掃き出し動作(初期化)−N読み出し動作という一連の動作が繰り返して行われる。
【0023】
(蓄積期間)
この蓄積期間には、光信号検出用MOSトランジスタ12のドレイン領域17およびソース領域21に1V、ゲート電極23に3V程度の電圧が印加される。この蓄積期間では、光照射により、受光ダイオード11下方の電気的にフローテイングなP型ウエル領域18内に光信号キャリアである正孔(ホール)が生成される。ソース領域21近傍に形成されたホールポケット領域22が高濃度不純物領域であるため、受光ダイオード11で発生された信号電荷は、P型濃度勾配による電界により、ホールポケット領域22に転送されて蓄積される。
【0024】
なお、この蓄積期間には、光信号検出用トランジスタ12がON状態となっており、ドレイン領域17−ソース領域21間は完全に導通されているため、ゲート電極23直下の部分は電子層で埋められている。よって、ドレイン領域17、ソース領域21およびゲート電極23の直下の部分が全て電子層になり、これによって界面付近で発生する暗電流成分を抑えることができる。
【0025】
(S読出期間)
S読み出し期間には、光信号検出用MOSトランジスタ12のソース領域21が定電流源に接続され、ドレイン領域17、ソース領域21およびゲート電極23によってソースフォロワ回路が構成される。また、光信号検出用MOSトランジスタ12のドレイン領域17に3V、ゲート電極23に2V程度の電圧が印加され、光信号検出用MOSトランジスタ12を飽和領域で動作させる。これによって、ホールポケット領域22に蓄積された信号電荷量に応じてソース電位が変調されてS信号として読み出される。
【0026】
(掃出期間)
掃き出し期間には、光信号検出用MOSトランジスタ12のドレイン領域17、ソース領域21およびゲート電極23に5〜7V程度の高電圧が印加される。これによって、ホールポケット領域22に蓄積されている信号電荷が全て、Nウェル領域16を越えてP型基板14側に排出される。
【0027】
(N読出期間)
N読み出し期間には、再び、光信号検出用MOSトランジスタ12のソース領域21が定電流源に接続され、ドレイン領域17、ソース領域21およびゲート電極23によってソースフォロワ回路が構成される。また、ドレイン領域17に3V、ゲート電極23に2V程度の電圧が印加され、光信号検出用MOSトランジスタ12を飽和領域で動作させる。これによって、光信号検出用MOSトランジスタ12のホールポケット領域22に光信号が存在しない状態の信号レベルがN(ノイズ)信号として読み出される。
【0028】
各単位画素部10の撮像信号としては、S読み出し期間で読み出されたS信号と、N読み出し期間で読み出されたN信号との差分が、差動増幅回路やクランプ回路などを介して出力される。これによって、各単位画素部10毎の光信号検出用MOSトランジスタのオフセットばらつきを低減することが可能となる。
【0029】
【特許文献1】
特許第2935492号公報
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のMOS型イメージセンサでは、各一つの受光ダイオード11と光信号検出用MOSトランジスタ12によって各単位画素部10が構成されているため、以下のような問題が生じる。
【0031】
この光信号検出用MOSトランジスタ12は、ゲート電極23が平面視リング状の形状をしており、その下方に高濃度P型(P+)拡散層からなる平面視リング状のホールポケット領域22が設けられ、ホールポケット領域22の蓄積信号電荷量により閾値変調されるトランジスタである。また、S信号読み出し期間、さらに掃き出し期間の後にN(ノイズ)信号を読み出すため、その掃き出し期間には、高濃度のホールポケット領域22を完全に空乏化させる必要がある。
【0032】
このような特殊な動作を行わせる光信号検出用MOSトランジスタ12は、通常のCMOSプロセスで作製されるトランジスタよりも大きな面積が必要とされる。また、このCMOS技術の微細化に伴って、微細化することができるというような種類のトランジスタではなく、この光信号検出用MOSトランジスタ12のサイズを縮小化することは容易なことではない。
【0033】
したがって、単位画素部10中で光信号検出用MOSトランジスタ12が占める面積が大きくなり、その結果、受光ダイオード11の面積が小さくなって、感度が不足するという問題が生じる。
【0034】
また、図8に示すように、光信号検出用MOSトランジスタ12の一方側に受光ダイオード11が隣接して配置されている構造では、受光ダイオード11が隣接している側と、それがない反対側とでは、平面視リング状のゲート電極23下のポテンシャルプロファイルに偏りが生じやすく、その結果、受光ダイオード11で生成される光信号(信号電荷)と、出力信号との線形性が損なわれる虞がある。
【0035】
掃き出し期間において、ホールポケット領域22からP型基板14側に光信号(信号電荷)を完全に排出させることが必要となるため、光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17、ソース領域21およびゲート電極23に、5V〜7Vというような高電圧を印加させる必要がある。
【0036】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、受光ダイオードの占める面積を大きくして感度向上を図ることができる固体撮像素子およびその駆動方法を提供することを目的とする。
【0037】
また、本発明は、上記従来の問題を解決するもので、信号出力と受光ダイオードで生成される光信号との線形性を確保できる固体撮像素子およびその駆動方法を提供することを目的とする。
【0038】
さらに、本発明は、上記従来の問題を解決するもので、掃き出し動作時に必要とされる各駆動電圧の低電圧化を図ることができる固体撮像素子およびその駆動方法を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像素子は、光照射により信号電荷を発生する複数の受光部と、該複数の受光部に対して共通に設けられ、該複数の受光部で発生した各信号電荷量に応じた信号をそれぞれ読み出し可能とする光信号検出部と、該各受光部から該光信号検出部へとそれぞれ向かう各信号電荷の流れをそれぞれ制御可能とする信号電荷転送制御部とを有する画素ブロックが一または複数配列されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0040】
また、好ましくは、本発明の固体撮像素子における光信号検出部は、前記複数の受光部に囲まれて前記画素ブロックの中心部に配置されている。
【0041】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における複数の受光部は、上下または左右に二つ、または上下左右に四つ配置されている。
【0042】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における信号電荷転送制御部は、前記受光部と光信号検出部間に設けられた光信号転送用トランジスタである。
【0043】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における受光部は受光ダイオードであり、前記光信号検出部は、該受光ダイオードで発生した信号電荷を蓄積する電荷蓄積領域が設けられており、該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じた信号を読み出し可能とする光信号検出用トランジスタである。
【0044】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における受光ダイオードは、第1導電型半導体基板上方の第2導電型半導体層内に設けられた第1導電型第1ウエル領域と、該第1ウエル領域の表面部に設けられている第2導電型不純物拡散層領域とを有する。
【0045】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における光信号検出用トランジスタは、第1導電型半導体基板上方の第2導電型半導体層内に設けられた第1導電型第2ウエル領域の一部表面部に前記受光ダイオードの第2導電型不純物拡散領域と一体的に形成された第2導電型ドレイン領域と、該第2ウエル領域の一部表面部に該ドレイン領域と所定間隔を開けて設けられた第2導電型ソース領域と、該ドレイン領域とソース領域間の第2ウエル領域上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、該ゲート電極下の第2ウエル領域の表層に設けられ電流担体が移動可能とする第2導電型不純物層のチャネル領域と、該チャネル領域下の第2ウエル領域内の該ソース領域近傍位置に設けられ、該第2ウエル領域よりも不純物濃度が高い第1導電型の高濃度埋め込み拡散層からなる電荷蓄積領域とを有する。
【0046】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における光信号検出用トランジスタは、前記ゲート電極が平面視リング形状であり、該ゲート電極で囲まれた内部に前記ソース領域が設けられ、該ゲート電極を囲むように前記ドレイン領域が設けられ、該ゲート電極下の第2ウエル領域内に該ソース領域を囲むように平面視リング形状の前記電荷蓄積領域が設けられている。
【0047】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における光信号転送用トランジスタは、該受光部から前記光信号検出部に至る前記第2導電型不純物拡散領域と一体的に形成された第2導電型ドレイン領域および第2導電型ソース領域と、該ドレイン領域とソース領域間にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有する。
【0048】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、第1ウエル領域の表層に設けられた第2導電型不純物拡散層領域と、前記第2ウエル領域の表層に該第2導電型不純物拡散領域と一体的に形成された第2導電型ドレイン領域とは、全ての画素ブロックで一体的に形成され、前記第1導電型半導体基板上の第2導電型半導体層は、全ての画素ブロックで一体的に形成されている。
【0049】
次に、本発明の固体撮像素子の駆動方法は、請求項5〜10の何れかに記載の固体撮像素子を駆動する固体撮像素子の駆動方法であって、前記光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域内に蓄積されている信号電荷を前記第1導電型半導体基板側に排出する掃き出しステップと、該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すN信号読み出しステップと、各画素ブロック内に含まれる複数の光信号転送用トランジスタのうち何れかの光信号転送用トランジスタを選択し、前記受光ダイオード内で発生した信号電荷を、選択された光信号転送用トランジスタを介して、該光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域に転送するS信号転送ステップと、該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じて閾値が変調された該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すS信号読み出しステップとを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0050】
また、好ましくは、本発明の固体撮像素子の駆動方法において、S信号読み出しステップで読み出されたS信号と前記N信号読み出しステップで出力されたN信号との差を画素ブロックの各受光部毎の撮像信号として出力する。
【0051】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子の駆動方法における掃き出しステップ、N信号読み出しステップ、S信号転送ステップさらにS信号読み出しステップを画素ブロックの各受光部毎に繰り返して行う。
【0052】
本発明の固体撮像素子の駆動方法は、請求項5〜10の何れかに記載の固体撮像素子を駆動する固体撮像素子の駆動方法であって、前記光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域内に蓄積されている信号電荷を前記第1導電型半導体基板側に排出する掃き出しステップと、該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すN信号読み出しステップとを行った後に、各画素ブロック内に含まれる複数の光信号転送用トランジスタのうち何れかの光信号転送用トランジスタを選択し、前記受光ダイオード内で発生した信号電荷を、選択された光信号転送用トランジスタを介して、該光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域に転送するS信号転送ステップと、該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じて閾値が変調された該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すS信号読み出しステップとを画素ブロックの各受光部毎に繰り返して行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0053】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子の駆動方法において、S信号読み出しステップで読み出された信号と、直前のN信号またはS信号読み出しステップで読み出された信号との差を画素ブロックの各受光部毎の撮像信号として出力する。
【0054】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子の駆動方法における掃き出しステップにおいて、前記電荷蓄積領域を完全に空乏化させない状態で掃き出し処理を行う。つまり、充分に信号電荷を蓄積できる程度に電荷蓄積領域が空いていればよく、完全に空乏化していない状態で掃き出し処理を行う。
【0055】
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
【0056】
本発明においては、複数の画素部が含まれる画素ブロック内に電荷蓄積領域(ホールポケット領域)を有し、電荷蓄積領域に蓄積された電荷量に応じて閾値電圧が変調されて、電荷量に応じた信号を読み出し可能とする光信号検出用トランジスタが、複数の画素部に共通して設けられている。これによって、各一つの受光ダイオードと信号検出用トランジスタとによって単位画素部が構成される従来の固体撮像素子と比べて、画素ブロック内で光信号検出用トランジスタの占める面積が大幅に小さくなり、受光ダイオードの占める面積を大幅に大きくできて、感度を向上させることが可能となる。
【0057】
各受光ダイオードから共通の光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域へと向かう信号電荷の流れは、光信号転送用トランジスタによって制御されており、光信号転送用トランジスタを選択することによって、各画素部からの信号電荷を読み出すことが可能となる。
【0058】
光信号検出用トランジスタは、複数の受光ダイオードに囲まれて画素ブロックの中心部に配置されており、受光ダイオードと光信号検出用トランジスタとの間に、光信号転送用トランジスタが配置されている。これによって、光信号検出用トランジスタのリング状ゲート電極の一方側だけに受光ダイオードが設けられている従来の固体撮像素子に比べて、ゲート電極下のポテンシャルプロファイルに偏りが生じにくくなる。
【0059】
本発明の固体撮像素子の駆動方法においては、光信号転送用トランジスタを制御することによって、掃き出し期間でも、受光ダイオードに蓄積されている信号電荷は保持させることができるため、全画素ブロックのドレイン領域と第2導電型(N型)ウェル領域とが一体的に形成された構成としてもよい。これによって、各画素部を分離するためのチャネルストップ領域を設けた固体撮像素子に比べて、さらに受光ダイオードの占める面積を大きくして感度を向上させることができる。
【0060】
光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域内に蓄積されている信号電荷を基板側に排出する掃き出しステップと、電荷蓄積領域内に信号電荷が蓄積されていない状態の光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出して出力するN信号読み出しステップと、受光ダイオード内で発生された信号電荷を、選択された光信号転送用トランジスタを介して光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域に転送する電荷転送ステップと、電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じて光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出して出力するS信号読み出しステップとを繰り返して行うことによって、各画素部から信号を読み出すことができる。この場合、N信号とS信号との差が各画素部の撮像信号として出力される。
【0061】
また、光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域内に蓄積されている信号電荷を基板側に排出する掃き出しステップと、電荷蓄積領域に信号電荷が蓄積されていない状態の光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出して出力するN信号読み出しステップとを行った後に、受光ダイオード内で発生された信号電荷を、選択された光信号転送用トランジスタを介して光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域に転送する電荷転送ステップと、電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じて光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出して出力するS信号読み出しステップとを繰り返して行うことによって、各画素部から信号を読み出すことができる。この場合、直前の読み出しステップで読み出された信号との差が各画素部の撮像信号として出力される。この場合、N信号読み出しの回数が少なくなるため、掃き出し期間、読み出し期間、転送期間の高速動作が緩和可能となる。
【0062】
さらに、N信号読み出し後にS信号読み出しが行われ、S−NまたはS2−S1、S3−S2などの各差信号が各画素部毎の撮像信号として出力されるため、電荷蓄積領域は、完全に空乏化されていなくても、充分な信号を蓄積させることができる程度に空いていればよい。S読み出し後に電荷を掃き出してからN読み出しを行うために、掃き出し時に電荷蓄積領域を完全に空乏化させる必要があった従来の固体撮像素子に比べて、電荷蓄積領域を完全に空乏化させなくてもよいため、掃き出し時の印加電圧をより低く設定することが可能となる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の固体撮像素子の実施形態1〜4をMOS型イメージセンサに適用した場合について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0064】
(実施形態1)
図1は、本発明のMOS型イメージセンサの実施形態1における画素ブロックの構成を示す平面図であり、図2はそのB−B断面図である。なお、図8と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付する。
【0065】
図1および図2において、この画素ブロック10Aには、縦方向に上側の画素部と下側の画素部との二つの画素部が設けられている。上側の画素部は、光電変換により照射光量に応じた信号電荷を発生する受光部としての受光ダイオード11aと、受光ダイオード11aにて発生された信号電荷を蓄積する電荷蓄積領域が設けられ、この電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じた信号を読み出し可能とする光信号検出部としての光信号検出用MOSトランジスタ12と、受光ダイオード11aから光信号検出用MOSトランジスタ12の電荷蓄積領域へと向かう信号電荷の流れを制御する第1光信号転送制御部としての光信号転送用MOSトランジスタ13aとを有している。また、これと同様に、下側の画素部は、受光部としての受光ダイオード11bと、受光ダイオード11aと共通して設けられた光信号検出部としての光信号検出用MOSトランジスタ12と、受光ダイオード11bから共通の光信号検出用MOSトランジスタ12の電荷蓄積領域へと向かう信号電荷の流れを制御する第2光信号転送制御部としての光信号転送用MOSトランジスタ13bとを有している。これらの第1光信号転送制御部および第2光信号転送制御部により光信号転送制御部が構成される。
【0066】
この場合に、光信号検出用トランジスタ12は上下二つの画素部(二つの受光部)に共通して設けられており、二つの受光ダイオード11aおよび11bに囲まれて画素ブロック10Aの中心部に配置されている。また、光信号転送用トランジスタ13aは受光ダイオード11aと光信号検出用トランジスタ12間にに配置され、光信号転送用トランジスタ13bは受光ダイオード11bと光信号検出用トランジスタ12間に配置されている。
【0067】
一方、P型基板14の一表面側に画素ブロック10A毎にN型ウエル領域16が設けられ、このN型ウエル領域16内に第1ウエル領域としてのフローティング状態のP型ウエル領域18aおよび18bが設けられている。このP型ウエル領域18aおよび18bが受光領域となっており、P型ウエル領域18aおよび18bへの光照射によって信号電荷(この場合、ホール)が発生する。また、P型ウエル領域18aおよび18bの表層には、N型(N+)不純物拡散領域としてN型ドレイン領域17が設けられている。
【0068】
光信号検出用MOSトランジスタ12は、P型ウエル領域18aおよび18bとは別に、N型ウエル領域16内に設けられた第2ウエル領域としてのP型ウエル領域20内に設けられている。この光信号検出用MOSトランジスタ12は、N型ドレイン領域17と、N型ソース領域21と、平面視リング状のゲート電極23と、チャネル領域24と、信号電荷蓄積領域としての平面視リング状のホールポケット領域22とを有している。
【0069】
N型ドレイン領域17は、P型ウエル領域20の表層に、受光ダイオード11aおよび11bの不純物拡散領域と一体的にN型(N+)拡散層として形成されている。
【0070】
N型ソース領域21は、平面視リング状のゲート電極(検出ゲート)23内のP型ウエル領域20における表層にドレイン領域17と所定の間隔を開けてN型(N+)拡散層として形成されている。
【0071】
ゲート電極23は、ドレイン領域17とソース領域21との間のP型ウエル領域20上に、ゲート絶縁膜(図示せず)を介して設けられている。このゲート電極23は、平面視リング形状であり、ゲート電極23で囲まれた内側にソース領域21が配置され、外周側にドレイン領域17が配置されている。
【0072】
チャネル領域24は、ゲート電極23下のP型ウエル領域20の表層部に、電流担体が移動するN型不純物層として形成されている。
【0073】
ホールポケット領域22は信号電荷蓄積領域であり、チャネル領域24下のP型ウエル領域20内であってソース領域21近傍にソース領域21を囲むように、P型ウエル領域20よりも不純物濃度が高いP型(P+)高濃度埋め込み拡散層として形成されている。
【0074】
光信号転送用トランジスタ13aは、受光ダイオード11aの不純物拡散領域17と一体的に形成されたN型ドレイン領域およびN型ソース領域(光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17)を有しており、さらに、受光ダイオード11aの不純物拡散領域17、P型ウエル領域18a、N型ウエル領域16、P型ウエル領域20および光信号検出用トランジスタ12のソース領域21に至る経路上にゲート絶縁膜(図示せず)を介して設けられたゲート電極(転送ゲート)19aを有している。
【0075】
また、光信号転送用トランジスタ13bは、受光ダイオード11bの不純物拡散領域17と一体的に形成されたN型ドレイン領域およびN型ソース領域(光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17)を有しており、さらに、受光ダイオード11bの不純物拡散領域17、P型ウエル領域18b、N型ウエル領域16、P型ウエル領域20および光信号検出用トランジスタ12のソース領域21に至る経路上にゲート絶縁膜(図示せず)を介して設けられたゲート電極(転送ゲート)19bを有している。
【0076】
N型ウエル領域16の下部および隣接画素ブロック10A間の領域では、P型基板14およびP型(P+)チャネルストップ領域15によって、N型ウエル領域16が分離されている。
【0077】
このようにして、構成された画素ブロック10Aが行方向および列方向にマトリクス状(2次元的に)に複数配置されており、ゲート駆動回路(図示せず)によってゲート電極(転送ゲート)19aおよび19bに印加されるゲート電圧を制御することによって、ホールポケット領域22には、受光ダイオード11aで発生された光信号(信号電荷)が、P型ウェル領域18aから光信号転送用トランジスタ13a、P型ウエル領域20を介して順次転送されて蓄積され、または、ホールポケット領域22には、受光ダイオード11bで発生された光信号(信号電荷)が、P型ウェル領域18bから光信号転送用トランジスタ13b、P型ウエル領域20を介して順次転送されて蓄積されるようになっている。
【0078】
また、S信号読み出し時に、ゲート電極(検出ゲート)23に印加されるゲート電圧を制御することによって、光信号(電荷)がホールポケット領域22からソース領域21を介して出力され、選択された画素ブロックから撮像信号が順次読み出されるようになっている。
【0079】
さらに、P型ウエル領域18a、18bおよび20を囲むように設けられたN型ウエル領域16は、ドレイン領域17と接続されており、ホールポケット領域22に蓄積された信号電荷は、掃き出し動作時に、ゲート電極23に印加されるゲート電圧によって、ホールポケット領域22からNウェル領域16を越えて基板14側に排出されるようになっている。
【0080】
さらに、図1の固体撮像素子には、画素ブロック10Aの撮像動作を制御する駆動電圧発生回路30Aが設けられており、駆動電圧発生回路30Aから、図3に示すようなドレイン領域17、転送ゲート19aおよび19b、検出ゲート23、ソース領域21への各駆動電圧を所定のタイミングで出力するようになっている。
【0081】
上記構成により、以下に、本実施形態1の固体撮像素子の駆動方法について、図3を用いて説明する。
【0082】
図3は、図1の固体撮像素子の実施形態1における動作タイミングを示す信号波形図である。ここでは、ドレイン領域17と、転送ゲート19aおよび19bと、検出ゲート23と、ソース領域21のそれぞれの電圧を示している。
【0083】
この固体撮像素子では、図3に示すように、電荷蓄積動作−掃き出し動作(初期化)−N読み出し動作−S転送動作−S読み出し動作という一連の各動作が繰り返されて行われる。
【0084】
まず、図1の上側に示す画素の動作について説明する。
【0085】
(蓄積期間)
まず、蓄積期間には、図10に示す従来の固体撮像素子の場合と同様に、光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17およびソース領域21に1V、光信号転送用MOSトランジスタ13aおよび13bのゲート電極(転送ゲート)19aおよび19b、光信号検出用トランジスタ12のゲート電極(検出ゲート)23に3V程度の電圧が印加される。この蓄積期間では、光照射により、受光ダイオード11a,11b下方の電気的にフローテイングなP型ウエル領域18内に光信号キャリアである正孔(ホール)が生成される。
【0086】
(掃出期間)
次に、掃き出し期間には、光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17およびソース領域21に4V、転送ゲート19aおよび19b、検出ゲート23に6Vの高電圧が印加される。これによって、ホールポケット領域22に蓄積されている信号電荷が全て、P型基板14側に排出される。
【0087】
なお、N型ウエル領域16において、受光ダイオード11aおよび11bを構成するP型ウエル領域18aおよび18bの下方部分が、ホールポケット領域22の下方部分に比べて十分深くまで形成されているため、掃き出し期間にP型ウエル領域18aおよび18bから信号電荷がP型基板14側に排出されるようなことはない。
【0088】
(N読出期間)
さらに、N読み出し期間には、光信号検出用トランジスタ12のソース領域21が定電流源に接続されて、光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17、ゲート電極23およびソース領域21によってソースフォロワ回路が構成される。このとき、光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17に3V、ゲート電極23に2V程度の電圧が印加され、光信号検出用MOSトランジスタ12を飽和領域で動作させる。これによって、光信号検出用MOSトランジスタ12のホールポケット領域22に光信号が存在しない状態の信号レベルが、ソース領域21からN(ノイズ)信号(N出力)として読み出される。
【0089】
このN読み出し期間に、転送ゲート19aおよび19bには3V程度の電圧が印加されており、電気的にフローテイングなP型ウエル領域18aおよび18bとP型ウエル領域20とは電気的に接続されていない。これによって、受光ダイオード11aおよび11bのP型ウエル領域18aおよび18b内に蓄積された光信号電荷はそれぞれ、そのまま、P型ウエル領域18aおよび18b内に留まり、光信号検出用トランジスタ12のP型ウエル20領域内に設けられたホールポケット領域22から電気的に隔離されている。
【0090】
(転送期間)
さらに、転送期間には、転送ゲート19aへの印加電圧が0VとされてP型ウエル領域18aとP型ウエル領域20とが電気的に接続され、検出ゲート23の印加電圧も0Vとされてホールポケット領域22の電位が低くされる。これによって、S1転送期間には、上側の画素部の受光領域で発生した光信号S1が、光信号転送用トランジスタ13aを介して、受光ダイオード11aのP型ウエル領域18a→光信号検出用トランジスタ12のP型ウエル領域20→ホールポケット領域22の順に転送される。
【0091】
(S読出期間)
S読み出し期間には、ソース領域21が定電流源に接続され、光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17、ゲート電極23およびソース領域21によってソースフォロワ回路が構成される。また、ドレイン領域17に3V、ゲート電極23に2V程度の電圧が印加され、光信号検出用MOSトランジスタ12を飽和領域で動作させる。これによって、S1読み出し期間には、受光ダイオード11aから転送されてホールポケット領域22に蓄積された信号電荷量に応じてソース電位が変調されてS1信号として読み出される。
【0092】
このS読み出し期間にも、転送ゲート19aおよび19bには3V程度の電圧が印加されており、電気的にフローテイングなP型ウエル領域18aおよび18bとP型ウエル領域20とは電気的に接続されていない状態である。これによって、受光ダイオード11aおよび11bのP型ウエル領域18aおよび18b内に蓄積された光信号(信号電荷)はそれぞれ、そのまま、P型ウエル領域18aおよび18b内に留まり、光信号検出用トランジスタ12のP型ウエル20領域内に設けられたホールポケット領域22から電気的に隔離されている。
【0093】
上側の画素部の撮像信号としては、S1読み出し期間で読み出されたS1信号と、N読み出し期間で読み出されたN信号との差分が、差動増幅回路やクランプ回路などを介して出力される。これによって、各画素部毎の光信号検出用MOSトランジスタのオフセットばらつきを低減することが可能となる。
【0094】
このようにして、上側の画素部から撮像信号が読み出されている間に、下側の画素部では、転送ゲート19bが3V以上のハイレベルとなっているため、電気的にフローテイングなP型ウエル領域19b内で光電変換された光信号がP型ウエル領域19b内に留まっている。
【0095】
1水平ライン時間後には、下側の画素部において、上側の画素部と同様に撮像信号が読み出される。このときの下側の画素部の動作は、上記上側の画素部の動作の(蓄積期間)〜(S1読出期間)の説明において、転送ゲート19aを転送ゲート19bに、P型ウエル領域18aをP型ウエル領域18bに、S1出力をS2出力に置き換えることによって、上記上側の画素部の動作と同様に説明することができる。下側の画素部の撮像信号としては、S2読み出し期間で読み出されたS2信号と、N読み出し期間で読み出されたN信号との差分が、差動増幅回路やクランプ回路などを介して出力される。
【0096】
以上説明したように、本実施形態1の固体撮像素子によれば、上下二つの画素部で各々光信号転送用トランジスタ13aおよび13bが必要となるが、チップ占有面積が大きい光信号検出用MOSトランジスタ12を上下の画素部で共用することができる。その分、受光ダイオード11aおよび11bが占める面積を大きく取ることができるため、感度を大幅に向上させることができる。
【0097】
また、本実施形態1の固体撮像素子によれば、光信号検出用MOSトランジスタ12の上下方向に均等に受光ダイオード11aおよび11bが配置されているため、リング形状のゲート電極23下でポテンシャルプロファイルの偏りが従来の固体撮像素子よりも生じにくいことは明らかである。よって、信号出力と受光ダイオードで生成される光信号との線形性を確保することができる。
【0098】
さらに、本実施形態1の固体撮像素子によれば、N信号読み出し後にS信号が読み出されているため、必ずしもホールポケット領域22内の光信号成分を完全にP型基板14側に排出させてホールポケット領域22を完全に空乏層化させる必要はない。
【0099】
一方、図10に示す従来の固体撮像素子では、S信号が読み出された後でN信号が読み出されているため、S信号の本来のオフセットレベルであるN信号は、1フレーム前に読み出されたN出力となっている。したがって、S信号読み出し後のN信号をオフセットレベルとするためには、掃き出し期間に、ホールポケット領域22内の光信号電荷を完全にP型基板14に排出させる必要がある。ホールポケット領域22内の光信号電荷が完全にP型基板14に排出されていなければ、不完全リセット動作によるノイズが発生するからである。
【0100】
これに対して、本実施形態1の固体撮像素子によれば、S信号が読み出される直前にN信号が読み出されているため、S信号とN信号との差を取ればよく、S信号に対応した信号電荷がホールポケット領域22内に流入するときに、十分な信号電荷量を確保することができる程度にホールポケット領域22が空いていればよく、多少の残留電荷が残っていても、オフセットレベルになり得る。このため、従来の固体撮像素子ほど、掃き出し期間に高電圧が必要とされない。本実施形態1では、従来の場合に比べて、ドレイン領域17、検出ゲート23、ソース領域21共、約1V低い電圧が印加された一例を示している。
【0101】
尚、本実施形態1に用いた転送ゲートの一般的な構造だけについては、例えば特開2002−134729号公報(特許文献1)の図10および図11に開示されている。この公報に開示されている固体撮像素子においては、受光領域と光信号検出トランジスタ間にゲート絶縁膜を介して転送ゲートが設けられており、この転送ゲートに印加される電圧によって、その接続領域のポテンシャルが光発生電荷に対する障壁となるように調整されている。これによって、必要なときに受光領域から光信号検出トランジスタのキャリアポケット領域に向かう光発生電荷の流れを制御することができる。
【0102】
本実施形態1では、この転送ゲートを、一つの光信号検出トランジスタと複数の受光ダイオード(図1では2個)との間(中心部)に設けて、各受光ダイオードからホールポケット領域にそれぞれ向かう各信号電荷の流れをそれぞれ制御すること(各受光ダイオードからホールポケット領域への複数の経路を選択的に切り換えること)によって、チップ占有面積が大きい光信号検出用MOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を複数の画素部(複数の受光部)で共用できるようにしている。これによって、画素部の平均チップ面積としては同じであっても、受光ダイオードが占めるチップ面積を大きくすることができて、感度を大幅に向上させることができると共に、その画素部においてノイズが少ない撮像信号を読み出す(S読み出しを行う)ことができ、かつ、動作電圧の低減をも図ることができる。
【0103】
なお、本実施形態1では受光ダイオード11a,11bが上下に二つ、光信号検出トランジスタ12を中心として点対称に配設されるように構成したが、これに限らず、受光ダイオード11a,11bが左右に二つまたは左上から右下(右上から左下)に二つ、光信号検出トランジスタ12を中心として点対称に配設されるように構成してもよい。また、次の実施形態2のように上下左右に四つの受光ダイオードを、光信号検出トランジスタ12を中心として点対称に配設してもよく、三つまたは五つ以上の受光ダイオードを、光信号検出トランジスタ12を中心として点対称に配設してもよい。このとき、受光ダイオードは光信号検出トランジスタ12を中心として放射状に設けることができる。
【0104】
(実施形態2)
上記実施形態1では一つの画素ブロック毎に上下二つの画素部(受光部)で一つの光信号検出用MOSトランジスタを共用する場合であったが、本実施形態2では一つの画素ブロック毎に上下左右四つの画素部(受光部)で一つの光信号検出用MOSトランジスタを共用する場合である。
【0105】
図4は、本発明のMOS型イメージセンサの実施形態2における画素ブロックの構成を示す平面図である。
【0106】
図4において、この画素ブロック10Bは、上下左右に四つの画素部(受光部)を有しており、各画素部に対応した各受光部としての各受光ダイオード11a〜11dに囲まれて画素ブロック10Bの中心部に一つの光信号検出部としての光信号検出用トランジスタ12が配置されている。また、受光ダイオード11a〜11dと光信号検出用トランジスタ12との間にはそれぞれ、光信号転送制御部としての光信号転送用トランジスタ13a〜13dがそれぞれ配置されている。
【0107】
受光ダイオード11a〜11dはそれぞれ、電気的にフローティングなP型ウエル領域18a〜18dをそれぞれ有している。また、光信号検出用トランジスタ12のドレイン領域17、P型ウエル領域18a〜18d、N型ウエル領域16、P型ウエル領域20およびソース領域21に至る経路上にはそれぞれ、ゲート絶縁膜を介して光信号検出用トランジスタ13a〜13dのゲート電極(転送ゲート)19a〜19dがそれぞれ設けられている。それ以外の構成は、図1に示す実施形態1のMOS型イメージセンサ(固体撮像素子)の場合と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0108】
さらに、図4の固体撮像素子には、画素ブロック10Bの撮像動作を制御する駆動電圧発生回路30Bが設けられており、駆動電圧発生回路30Bから、図5に示すようなドレイン領域17、転送ゲート19a〜19d、検出ゲート23、ソース領域21への各駆動電圧を所定のタイミングで出力するようになっている。
【0109】
図5は、図4のMOS型イメージセンサの動作タイミングを示す信号波形図である。ここでは、ドレイン領域17と、転送ゲート19a〜19dと、検出ゲート23と、ソース領域21のそれぞれの電圧が示されている。
【0110】
このMOS型イメージセンサの基本的な動作は、上記実施形態1の場合と同様であるが、上下2画素部に加えて、左右にも2画素部が設けられているため、その分だけ速く動作させる必要がある。例えば、上側の画素部の動作時には、掃出動作→N読出動作→上左画素部のS信号S11転送動作→上左画素部のS信号S11読み出し動作を行った後、さらに、掃出動作→N読出動作→上右画素部のS信号S12転送動作→上右画素部のS信号S12読み出し動作を行う必要があり、1水平ライン時間後の下側の画素部の動作時には、掃出動作→N読出動作→下左画素部のS信号S21転送動作→下左画素部のS信号S21読み出し動作を行った後、さらに、掃出動作→N読出動作→下右画素部のS信号S22転送動作→下右画素部のS信号S22読み出し動作を行う必要がある。したがって、図5に示す一連の動作では、図3に示す一連の動作の場合と比べて、約2倍速く、MOS型イメージセンサ(固体撮像素子)を動作させる必要がある。
【0111】
これによって、各画素部の撮像信号として、各S読み出し期間で読み出されたS信号(S11、S12、S21またはS22)と、N読み出し期間で読み出されたN信号との差分が、差動増幅回路やクランプ回路などを介して出力される。これによって、各画素部毎の光信号検出用MOSトランジスタ12のオフセットばらつきを低減することが可能となる。
【0112】
以上説明したように、本実施形態2の固体撮像素子によれば、上下左右四つの画素部で各々光信号転送用トランジスタ13a〜13dが必要となり、固体撮像素子を速く動作させる必要があるが、チップ占有面積が大きい光信号検出用MOSトランジスタ12を複数の受光ダイオード11a〜11dで共用することができる。その分、受光ダイオード11a〜11dが占める面積を大きくすることができるため、感度を大幅に向上させることができる。
【0113】
また、本実施形態2の固体撮像素子によれば、光信号検出用MOSトランジスタ12の上下左右方向に均等に受光ダイオード11a〜11dが配置されているため、リング形状のゲート電極23下でのポテンシャルプロファイルの偏りが従来の固体撮像素子よりも生じにくい。よって、信号出力と受光ダイオードで生成される光信号との線形性を確保することができる。
【0114】
さらに、本実施形態2の固体撮像素子によれば、N信号読み出し後にS信号が読み出されるため、必ずしもホールポケット領域22内の光信号成分を完全にP型基板14側に排出させてホールポケット領域22を完全に空乏層化させる必要がなく、従来の固体撮像素子ほど、掃き出し期間に高電圧が必要とされない。本実施形態2でも、従来の場合に比べて、ドレイン領域17、検出ゲート23、ソース領域21共、約1V低い電圧が印加された例を示したが、掃き出し時に必要とされる電圧を低電圧化することができる。
【0115】
(実施形態3)
本実施形態3では、図5に示す左右2画素部による動作の高速化を緩和するため、S12信号およびS22信号のためのN読み出し動作および掃き出し動作を省略する場合である。
【0116】
図4の固体撮像素子には、画素ブロック10Cの撮像動作を制御する駆動電圧発生回路30Cが設けられており、駆動電圧発生回路30Cから、図6に示すようなドレイン領域17、転送ゲート19a〜19d、検出ゲート23、ソース領域21への各駆動電圧を所定のタイミングで出力するようになっている。
【0117】
図6は、本実施形態3のMOS型イメージセンサの動作タイミングを示す信号波形図である。ここでは、図5に示すMOS型イメージセンサに対して、ドレイン領域17と、転送ゲート19a〜19dと、検出ゲート23と、ソース領域21のそれぞれの電圧が示されている。
【0118】
図6に示す本実施形態3の駆動方法では、左側の各画素部の撮像信号はそれぞれ、各S読み出し期間で読み出されたS信号(S11またはS21)と、N読み出し期間で読み出されたN信号との差分によって求められる。また、右側の各画素部の撮像信号はそれぞれ、各S読み出し期間で読み出されたS信号(S21またはS22)と、その直前のS読み出し期間で読み出されたS信号(S11またはS21)との差分によって求められる。
【0119】
したがって、本実施形態3のMOS型イメージセンサ(固体撮像素子)の駆動方法によれば、図5に示す実施形態2の固体撮像素子の駆動方法よりも、低速で固体撮像素子を動作させることが可能となる。
【0120】
(実施形態4)
本実施形態4では、受光ダイオードが占めるチップ面積増大のためにチャネルストップ領域15を省略する場合である。
【0121】
図7は、本発明のMOS型イメージセンサの実施形態4における画素ブロックの構成を示す平面図である。
【0122】
図7において、この画素ブロック10Dは、各画素ブロックを分離するためのチャネルストップ領域15が省略されており、チップ内の全画素部において、ドレイン領域17とN型ウエル領域16が一体化して共通に設けられている。それ以外の構成は、図4に示す実施形態2のMOS型イメージセンサ(固体撮像素子)の構成と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0123】
この構造は、掃き出し期間にドレイン領域17、ソース領域21およびゲート電極(検出ゲート)23には高電圧が印加されるが、転送ゲート電圧が低電圧(例えば0V)であれば、受光ダイオード部に蓄積されている光信号電荷が保持されるということを利用したものである。
【0124】
図7の固体撮像素子には、画素ブロック10Dの撮像動作を制御する駆動電圧発生回路30Dが設けられており、駆動電圧発生回路30Dから、図5および図6に示すようなドレイン領域17、転送ゲート19a〜19d、検出ゲート23、ソース領域21への各駆動電圧を所定のタイミングで出力するようになっている。
【0125】
したがって、本実施形態4の固体撮像素子によれば、図4に示す一つの光信号検出トランジスタ12に対して四つの受光ダイオード11a〜11dを設けた構成に加えて、さらに、チャネルストップ領域15を省略することによって、受光ダイオードが占めるチップ面積を更に大きくすることができ、更なる感度向上を図ることができる。
【0126】
以上により、本実施形態1〜4によれば、受光ダイオード11にて発生された信号電荷を蓄積するホールポケット領域22が設けられ、このホールポケット領域22に蓄積された信号電荷量に応じて信号を読み出す光信号検出用トランジスタ12が、複数の受光ダイオードに囲まれて画素ブロックの中央部に設けられている。複数の受光ダイオードと光信号検出用トランジスタ12との間には、光信号転送用トランジスタが設けられ、各受光ダイオードから光信号検出用トランジスタ12のホールポケット領域22へとそれぞれ向かう信号電荷の流れが各光信号転送用トランジスタによってそれぞれ制御される。これによって、受光ダイオードの占めるチップ面積を大きく取ることができて感度向上を図ることができ、出力信号と受光ダイオードで生成される光信号との線形性をも確保でき、かつ掃き出し時に必要な駆動電圧を低くすることができる。
【0127】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、複数の単位画素部で光信号検出用トランジスタを共通に設けることによって、各一つの光信号検出用トランジスタと受光ダイオードとによって各単位画素部が構成される従来の固体撮像素子と比べて、受光ダイオードが占める面積を大きくすることができるため、大幅な感度向上を図ることができる。
【0128】
また、光信号検出用トランジスタが複数の受光ダイオードで囲まれて画素ブロックの中心部に配置されることによって、光信号検出用トランジスタの一方側だけに受光ダイオードが配置された従来の固体撮像素子に比べて、平面視リング状のゲート電極下のポテンシャルプロファイルに偏りが生じにくいため、読み出し信号の信頼性を向上させることができる。
【0129】
さらに、掃き出し時にホールポケット領域から光信号電荷が完全に無くなるほどの高電圧が必要とされないため、駆動電圧を低くして低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMOS型イメージセンサの実施形態1における1画素ブロック分の構成を示す平面図である。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】図1の固体撮像素子の実施形態1における動作タイミングを示す信号波形図である。
【図4】本発明のMOS型イメージセンサの実施形態2における1画素ブロック分の構成を示す平面図である。
【図5】図4のMOS型イメージセンサの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図6】本実施形態3のMOS型イメージセンサの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図7】本発明のMOS型イメージセンサの実施形態4における1画素ブロック分の構成を示す平面図である。
【図8】従来の閾値電圧変調方式のMOS型イメージセンサにおける単位画素の構成例を示す平面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】図8および図9の従来のMOS型イメージセンサの駆動方法を説明するための信号波形図である。
【符号の説明】
10A〜10D 画素ブロック
11a〜11d 受光ダイオード
12 光信号検出用トランジスタ
13a〜13d 光信号転送用トランジスタ
14 基板
15 チャネルストップ領域
16 N型ウエル領域
17 ドレイン領域(不純物拡散領域)
18a〜18d、20 P型ウエル領域
19a〜19d ゲート電極(転送ゲート)
21 ソース領域
22 ホールポケット領域(電荷蓄積領域)
23 ゲート電極(検出ゲート)
24 チャネル領域(N型不純物層)
30A〜30D 駆動電圧発生回路(駆動電圧発生手段)

Claims (16)

  1. 光照射により信号電荷を発生する複数の受光部と、
    該複数の受光部に対して共通に設けられ、該複数の受光部で発生した各信号電荷量に応じた信号をそれぞれ読み出し可能とする光信号検出部と、
    該各受光部から該光信号検出部へとそれぞれ向かう各信号電荷の流れをそれぞれ制御可能とする信号電荷転送制御部とを有する画素ブロックが一または複数配列された固体撮像素子。
  2. 前記光信号検出部は、前記複数の受光部に囲まれて前記画素ブロックの中心部に配置されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記複数の受光部は、上下または左右に二つ、または上下左右に四つ配置されている請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記信号電荷転送制御部は、前記受光部と光信号検出部間に設けられた光信号転送用トランジスタである請求項1〜3の何れかに記載の固体撮像素子。
  5. 前記受光部は受光ダイオードであり、前記光信号検出部は、該受光ダイオードで発生した信号電荷を蓄積する電荷蓄積領域が設けられており、該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じた信号を読み出し可能とする光信号検出用トランジスタである請求項1〜4の何れかに記載の固体撮像素子。
  6. 前記受光ダイオードは、第1導電型半導体基板上方の第2導電型半導体層内に設けられた第1導電型第1ウエル領域と、該第1ウエル領域の表面部に設けられた第2導電型不純物拡散層領域とを有する請求項5に記載の固体撮像素子。
  7. 前記光信号検出用トランジスタは、第1導電型半導体基板上方の第2導電型半導体層内に設けられた第1導電型第2ウエル領域の一部表面部に前記受光ダイオードの第2導電型不純物拡散領域と一体的に形成された第2導電型ドレイン領域と、該第2ウエル領域の一部表面部に該ドレイン領域と所定間隔を開けて設けられた第2導電型ソース領域と、該ドレイン領域とソース領域間の第2ウエル領域上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、該ゲート電極下の第2ウエル領域の表層に設けられ電流担体が移動可能とする第2導電型不純物層のチャネル領域と、該チャネル領域下の第2ウエル領域内の該ソース領域近傍位置に設けられ、該第2ウエル領域よりも不純物濃度が高い第1導電型の高濃度埋め込み拡散層からなる電荷蓄積領域とを有する請求項5または6に記載の固体撮像素子。
  8. 前記光信号検出用トランジスタは、前記ゲート電極が平面視リング形状であり、該ゲート電極で囲まれた内部に前記ソース領域が設けられ、該ゲート電極を囲むように前記ドレイン領域が設けられ、該ゲート電極下の第2ウエル領域内に該ソース領域を囲むように平面視リング形状の前記電荷蓄積領域が設けられている請求項5〜7の何れかに記載の固体撮像素子。
  9. 前記光信号転送用トランジスタは、該受光部から前記光信号検出部に至る前記第2導電型不純物拡散領域と一体的に形成された第2導電型ドレイン領域および第2導電型ソース領域と、該ドレイン領域とソース領域間にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有する請求項6または7に記載の固体撮像素子。
  10. 前記第1ウエル領域の表層に設けられた第2導電型不純物拡散層領域と、前記第2ウエル領域の表層に該第2導電型不純物拡散領域と一体的に形成された第2導電型ドレイン領域とは、全ての画素ブロックで一体的に形成され、
    前記第1導電型半導体基板上の第2導電型半導体層は、全ての画素ブロックで一体的に形成されている請求項7に記載の固体撮像素子。
  11. 請求項5〜10の何れかに記載の固体撮像素子を駆動する固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域内に蓄積されている信号電荷を前記第1導電型半導体基板側に排出する掃き出しステップと、
    該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すN信号読み出しステップと、
    各画素ブロック内に含まれる複数の光信号転送用トランジスタのうち何れかの光信号転送用トランジスタを選択し、前記受光ダイオード内で発生した信号電荷を、選択された光信号転送用トランジスタを介して、該光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域に転送するS信号転送ステップと、
    該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じて閾値が変調された該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すS信号読み出しステップとを有する固体撮像素子の駆動方法。
  12. 前記S信号読み出しステップで読み出されたS信号と前記N信号読み出しステップで出力されたN信号との差を画素ブロックの各受光部毎の撮像信号として出力する請求項11に記載の固体撮像素子の駆動方法。
  13. 前記掃き出しステップ、N信号読み出しステップ、S信号転送ステップさらにS信号読み出しステップを画素ブロックの各受光部毎に繰り返して行う請求項11または12に記載の固体撮像素子の駆動方法。
  14. 請求項5〜10の何れかに記載の固体撮像素子を駆動する固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域内に蓄積されている信号電荷を前記第1導電型半導体基板側に排出する掃き出しステップと、
    該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すN信号読み出しステップとを行った後に、
    各画素ブロック内に含まれる複数の光信号転送用トランジスタのうち何れかの光信号転送用トランジスタを選択し、前記受光ダイオード内で発生した信号電荷を、選択された光信号転送用トランジスタを介して、該光信号検出用トランジスタの電荷蓄積領域に転送するS信号転送ステップと、
    該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷量に応じて閾値が変調された該光信号検出用トランジスタのソース電位を読み出すS信号読み出しステップとを画素ブロックの各受光部毎に繰り返して行う固体撮像素子の駆動方法。
  15. 前記S信号読み出しステップで読み出された信号と、直前のN信号またはS信号読み出しステップで読み出された信号との差を画素ブロックの各受光部毎の撮像信号として出力する請求項14に記載の固体撮像素子の駆動方法。
  16. 前記掃き出しステップにおいて、前記電荷蓄積領域を完全に空乏化させない状態で掃き出し処理を行う請求項11〜15の何れかに記載の固体撮像素子の駆動方法。
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