JP5135633B2 - 簡易トイレの排泄物処理方法および排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙 - Google Patents

簡易トイレの排泄物処理方法および排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙 Download PDF

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本発明は、簡易トイレの排泄物処理方法および排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙に関する。さらに詳しくは吸水性樹脂を含む排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙を用いる簡易トイレの排泄物処理方法および排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙に関する。
介護施設、病院や家庭における寝たきりの老人や病人を介護する場合には簡易トイレが使用されている。簡易トイレにたまった排泄物は1回毎にそのまま、またはゲル化剤でゲル化された後廃棄されるのが一般的である(たとえば、特許文献1、2)。
特開2004−275196号公報 特開2002−78642号公報
しかしながら、家庭の場合、ヘルパーや介護士は週に1〜2回訪問する場合が多いので、簡易トイレにたまった排泄物をまとめて処理するものの、処理されるまでの間排泄物の腐敗と臭気が問題になる。この場合にはゲル化剤の使用が考えられるが、家庭での粉末ゲル化剤の使用は安全上好ましくない。
家庭で使用でき、簡易トイレ内にしばらく放置しても臭気の問題がなく、また排泄物が隠蔽できるものや方法が望まれていた。
本発明の目的は、簡単な操作で排泄物をゲル化し臭気を抑制し、排泄物を隠蔽する簡易トイレの排泄物の処理方法およびそれに用いる簡易トイレの排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙(以下単に「おとし紙」という場合がある)を提供することである。
本発明者は、上記の課題に鑑み、鋭意研究の結果、吸水性樹脂からなる吸水シートで排泄物を被せれば排泄物を固化でき臭気を抑制できるとともに、同様な操作を繰り返して使用することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、各請求項の発明について説明する。
請求項1の発明は、簡易トイレの中の排泄物の上から吸水性樹脂を含有する排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙を被せて排泄物をゲル化隠蔽消臭した後、該おとし紙の上にさらに排泄された排泄物の上に別の排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙を被せて排泄物をゲル化し隠蔽し臭気を抑制する簡易トイレの排泄物の処理方法であって、前記排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙の片面が透水性であり別の片面が非透水性であって、該おとし紙の非透水性面を上にして被せることを特徴とする簡易トイレの排泄物の処理方法である。
請求項1の発明によれば、簡単な操作で排泄物を何回でもゲル化させ、臭気の漏れを抑制し、排泄物を隠蔽できる。おとし紙の中の吸水性樹脂が排泄物中の液体成分を吸収すると排泄物をゲル化することができ、同時に臭気成分を吸収するので、臭気をかなり減らすことができる。また、吸水性樹脂を含むおとし紙は不透明になるのでおとし紙の下が見えにくくなり、排泄物を隠蔽することができる。このようにおとし紙を被せるだけの操作でよいので、簡単な操作で上記の効果が発揮でき、簡易トイレの許容範囲内で何回でもこの操作を繰り返すことができる。また、腐敗を抑制することにも繋がる。
_おとし紙の上面側が非透水性であるので、ゲル化していない液体があってもおとし紙の上ににじみ出ることがなく、臭気をさらに抑制することができる。繰り返し使用しても同じ効果を奏する。
請求項2の発明は、請求項1記載の簡易トイレの排泄物の処理方法に供される簡易トイレの排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙である。
請求項2の発明によれば、簡単な操作で排泄物をゲル化、消臭、隠蔽できる。また、おとし紙の非透水性面を上にして排泄物に被せると臭気をさらに抑制することができる。また、粉末ではないので家庭使用においても安全上問題がない。
請求項3の発明は、前記排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙がロール状または積層状であって、該ロール状おとし紙が幅方向にカット線が入れられており手で引張りカットして取出し可能なロール状であり、該積層状おとし紙が一枚一枚取り出し可能に積層された状態であることを特徴とする請求項2記載の簡易トイレの排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙である。
請求項3の発明によれば、ロール状にすればトイレットペーパーと同様に扱うことができる。また、積層状であれば従来の箱入りティッシュペーパーと同様に扱うことができる。これらのおとし紙は家庭内で抵抗なく簡単に使用できる。
本発明の簡易トイレの排泄物の処理方法は、簡単な操作で排泄物をゲル化させ、臭気の漏れを抑制し、排泄物を隠蔽できる。簡単な操作で上記の効果が発揮でき、簡易トイレの許容範囲内で何回でもこの操作を繰り返すことができる。また、腐敗を抑制することにも繋がる。また、おとし紙としてロール状や積層状のおとし紙を用いれば、従来のトイレットペーパーや箱入りティッシュペーパーと同様の感覚で扱うことができる。また、粉末ではないので家庭使用においても安全上問題がない。
以下、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
本発明の簡易トイレの排泄物ゲル化用おとし紙は、吸水性樹脂を含有する吸水シートである。吸水性樹脂を含有する吸水シートは、吸水性樹脂の粉末と、透水性シートおよび非透水性シートから選択される1種以上のシートの積層物である。該吸水シートは、少なくとも片面が透水性シートである。片面が透水性シートであると、透水性面を排泄物の上におけば排泄物中の液体が固化し排泄物全体を固めることができ、さらに臭気もかなり低減できる。またゲルは遮水効果を有するので残った液体が外に出るのを防止できる。好ましくは片面が透水性シートであり、別の片面が非透水性シートである。片面が非透水性であると、非透水性面を上にして被せれば下面が排泄物を固化すると共に固化しない液体が上に浸み出ることはないし、臭気も外に出にくくなる。吸水性樹脂そのものが排泄物中のアンモニア臭などを吸収することができるので、臭気を少なくすることができるが、通常非透水性シートは非通気性でもあるので、さらに外への排気を抑制することができる。特に好ましくは、透水性シートが水やアルカリに崩壊または溶解するシートである。透水性シートが水やアルカリに崩壊または溶解するシートであると、吸水性樹脂が外にはみ出て排泄物中の液体のゲル化をさらに容易にする。
図1は、実施の一形態の排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙の断面図である。(a)は透水性シート1または非透水性シート3の上に吸水性樹脂の粉末2を散布してプレスしたおとし紙である。(b)は2枚の透水性シート1に吸水性樹脂の粉末2を挟んだおとし紙である。(c)は吸水性樹脂の粉末2が透水性シート1と非透水性シート3とに挟まれた片面が吸水する積層シートのおとし紙である。(d)は(b)の吸水シートの一方にさらに非透水性シート3を重ねて構成した積層シートのおとし紙である。(e)は吸水性樹脂の粉末2が2枚の透水性シート1に挟まれたシートをさらに別の2枚の透水性シート1で挟んで構成された積層シートのおとし紙である。(f)は非透水性シートの両側に吸水性樹脂を配置しその両側をさらに透水性シートで覆った積層シートである。好ましくは(c)や(d)のように片面が透水性、片面が非透水性のおとし紙である。(f)は非透水性シートの両側で排泄物をゲル化することができるので回数を重ねる際には特に好ましい。
吸水シートの大きさは特に限定がなく、簡易トイレに入る大きさであって、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの大きさに近いものかやや大きめのものが好ましい。
吸水シートとしては、吸水・保水基材に吸水性樹脂粉末を固定させたもの、該基材に吸水性樹脂粉末を散布し、他方の基材でサンドイッチ状に挟み、エンボス加工法、ニードルパンチ法、ステッチボンド法、融着法等の方法で吸水性樹脂を一体化したもの等が挙げられる。吸水・保水基材上での吸水性樹脂の位置は基材の全面であれ巾をもった線状であれ連続的に散布するのが好ましい。
吸水・保水基材としては、たとえば、木材パルプなどの各種繊維の綿状物や、吸水性繊維などの各種繊維を抄紙、機械的接着、バインダー、スパンボンド、スパンレース等の適宜の方法でシート化したもの;これらを積層してなる積層体が挙げられる。
上記の吸水シートの中で 好ましいものは、布(特に好ましくは不織布)、紙等の基材の片面または両面に粘着剤やバインダー樹脂を用いて吸水性樹脂粉末を固定化させたものであり、特に好ましいものは、木材パルプの綿状物や積層体に吸水性樹脂粉末を固定させたもの、基材でサンドイッチ状に挟んだ後、エンボス加工法、ニードルパンチ法で吸水性樹脂を一体化したもの、プラスチックフィルムの片面または両面に粘着剤やバインダー樹脂を用いて吸水性樹脂粉末を固定させたもので、たとえば、セロハンやビニールの粘着テープを用いて、粘着面に吸水性樹脂粉末を散布し圧着ロールで固定したものが挙げられる。これらが好ましい理由は、吸水性樹脂粉末の膨潤を妨げにくいため、排泄物中の液体をすばやく吸収することができると共に臭気を抑制することができる。
上記に用いられる粘着剤やバインダー樹脂としては公知のアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂等が使用でき、水系、溶剤系、無溶剤系のいずれでもよい。使用時にはそのまま又は水や溶剤(メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチルなど)で任意の濃度に希釈して基材に塗布することができる。塗布する方法はロールコーター、刷毛塗り等ライン塗装、現場塗装に用いられる塗装方法で行われる。乾燥膜厚は好ましくは0.1μm〜3mmであり、より好ましくは1μm〜1mmである。塗装後乾燥中又は乾燥後に吸水性樹脂を散布するのが好ましい。
吸水性樹脂粉末の固定量は好ましくは1〜100g/m2、より好ましくは5〜55g/m2である。固定量が1g/m2以上の場合、おとし紙としての効果が良好となり、100g/m2以下であると、性能と経済面のコストパフォーマンスが良好である。
透水性シートとしては、柔軟性、透水性のシートであれば形態、材質にはこだわらない。透水性基材としては水が通る孔が必要であり、孔の大きさは好ましくは0.001〜1mm、特に好ましくは0.01〜0.5mmである。基材の厚みは好ましくは0.001〜5mm、より好ましくは0.01〜3mmである。
透水性シートの材質としては例えば綿、羊毛、絹、セルロース、パルプ等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポバール等及びその変性物等の合成樹脂又は繊維、レーヨン、アセテート等の半合成繊維等及びこれらの混合素材、洋紙、和紙等の紙の素材が適用できる。
ここで透水性は100mlの25℃のイオン交換水が100cm2の面積を通過する時間(秒)で表すと30秒以下であり、好ましくは15秒以下であり、特に好ましくは5秒以下である。
形態としては例えば編布、織布、不織布等の布;ポリエチレン、ポリプロピレン等のシートに微細な孔を数多く開けたもの等のメッシュフィルム;洋紙、和紙等の紙等が挙げられる。これらの中で不織布や紙が特に好ましい。不織布については、「不織布の基礎と応用」(日本繊維機械学会発行)に詳細に記載されている。また、熱融着法で固定する場合は熱融着繊維及び/又はフィルム等の熱融着物質を含んだものを使用するが、「熱融着不織布の実態と熱融着繊維全容」(1989年4月24日発行、大阪ケミカルマーケッティングセンター社)に詳細に記載されているものが挙げられる。
非透水性シートとしては、柔軟性があり非透水性のフィルムであれば制限はないが、ポリエステルフィルム、ナイロン、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの合成樹脂製フィルム;これらの積層ラミネートフィルム;アルミホイルなどの金属製フィルム、および合成樹脂製フィルムと金属フィルムとの多層ラミネートフィルムが挙げられる。柔軟性の点から合成樹脂製フィルム、および合成フィルムの積層ラミネートフィルムが好ましい。厚みは特に限定はない。非透水性シートは非通気性シートであるのが特に好ましい。
本発明において吸水シートに使用される吸水性樹脂としては、水に不溶で、排泄物中の液体成分を吸収して排泄物をゲル化し、臭気成分を吸収して消臭する性質、すなわち、液体を吸収して膨潤するものであれば、特に限定されるものではないが、安価で、安全性、耐久性、吸水倍率や吸水速度など等の吸水特性に優れ、かつ、腐敗の心配の無いものが好ましい。上記吸水性樹脂としては公知のものが使用でき、たとえば、ポリアクリル酸部分中和物架橋体、デンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和物、デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン化物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合架橋体、アクリロニトリル共重合体若しくはアクリルアミド共重合体の加水分解物またはこれらの架橋体、アクリル酸塩−アクリルアミド共重合架橋体、ポリビニルアルコール架橋体、変性ポリエチレンオキサイド架橋体、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合架橋体、(メタ)アクリロイルアルカンスルホン酸塩共重合架橋体、架橋カルボキシメチルセルロース塩、カチオン性モノマーの架橋重合体等が挙げられる。これらのうち、ポリアクリル酸部分中和物架橋体、および、デンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和物が、吸水膨潤特性、安全性や経済性などが良好であるため、特に好ましい。
また、好ましい吸水性樹脂は、消臭性吸水性樹脂や抗菌性吸水性樹脂である。これらの吸水性樹脂を用いたおとし紙を被せて排泄物をゲル化するとさらに消臭効果が増し、抗菌性を付与することができるので、長時間放置してもさらに臭気発生を抑制し、腐敗の発生を防止することができる。消臭性吸水性樹脂や抗菌性吸水性樹脂は、前記の吸水性樹脂に第4級アンモニウム塩、第4級ピリジウム塩、第4級ホスホニウム塩、銀コロイド、ゼオライトなどを配合したものが挙げられる。第4級塩の場合は吸水性樹脂のカルボン酸の塩と塩交換をして上記の塩の吸水性樹脂への付着性が良好となるので特に好ましい。
これらの吸水性樹脂は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。上記吸水性樹脂は、所定形状に造粒されていてもよく、また、不定形破砕状、球状、鱗片状、繊維状、棒状、塊状、粉末状等、種々の形状であってもよいが、吸水性能を向上させるために、粉末状であることがより好ましい。
上記吸水性樹脂の吸水倍率は重量で100〜1000倍であるのが好ましい。吸水倍率は下記の方法で測定できる。
<吸水性樹脂の吸水倍率の測定法>
ナイロン製の網袋(250メッシュ)に吸水性樹脂の試料(サンプル量;Xg)を入れ、これを袋ごと過剰の水に浸した。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上げ、静置して15分間水切りした後、質量(Yg)を測定して下式より吸水倍率を求めた。[網袋のみを用いて上記と同様の操作を行い、この分の質量(Zg)をブランクとして差し引いた。]
吸収水率=(Y−Z)/X
また、吸水性樹脂の吸水速度は、好ましくは5〜400秒であり、より好ましくは5〜300秒であり、さらに好ましくは5〜200秒であり、特に好ましくは5〜100秒である。吸水速度が5秒以上であると、吸水シート作成時に空気中の湿度の影響で吸水性樹脂同士のブロッキングなどが生じにくくなり、加工適性が良好である。吸水速度が400秒以下であると、排泄物中の液体を吸収する吸収速度が良好である。
吸水速度は下記の方法で測定できる。
<吸水性樹脂の吸水速度の測定法>
吸水性樹脂の試料質量を2.00g、食塩水濃度を10質量%とする以外はJIS K 7224−1996の試験法に準拠した試験法。すなわち、JIS K 7224-1996の試験法において下記の項目を変更した。試験液濃度「0.900+/−0.01M/V%」を「10質量%」とした。試料の質量 「試験液が脱イオン水の場合は約0.50g、0.9M/V%の食塩水の場合は約2.00g」を「2.00g」とした。従って、具体的な試験法は以下の通りとなる。
1.100mLのガラスビーカーに10質量%食塩水を50mL入れ、マグネットスターラー〔直径(中央部8mm、両端7mm)、長さ30mmのフッ素樹脂コーテイングされたもの〕を用いて600rpmで攪拌する。
2.試料2.00試験サンプルを渦中に一度に投入し、投入した時から渦が消えて液面が水平になった時点までの時間(秒)を測定し、吸水速度とする。
粒子の平均粒子径についても特に限定はないが、好ましくは50〜850μmであり、さらに好ましくは60〜400μmである。50μmより大きいと透水性シートから吸水性樹脂の粉末が漏れにくくなり、850μmより小さいと排泄物中の液体を吸収するときの吸収速度が良好である。粒度分布は特に限定はないが、好ましくは50〜850μmの範囲の粒子が95質量%以上となるように粉砕したものを用いることができる。ここで平均粒子径は質量平均粒子径を意味し、質量平均粒子径は、架橋重合体の各粒度分布を横軸が粒子径、縦軸が質量基準の含有量の対数確率紙にプロットし、全体の50%を占めるところの粒子径を求める方法により測定する。たとえば、篩振とう法が適用できる。
これらの吸水シートの吸水性樹脂、それぞれのシートのいずれかにさらに公知の消臭剤(たとえば、ゼオライト、炭など)、抗菌剤(たとえば、第4級アンモニウム塩、第4ピリジニウム塩、TPN、銀コロイドなど)、香料(たとえば、ラベンダー、ミントなどの匂いのする香料など)などを含有させてもよい。抗菌剤を配合すれば長時間放置する場合の腐敗も十分抑制できる。香料を含有させると、排泄物中のアンモニア臭などの嫌な臭気を打ち消すと共に逆に香料の匂いを部屋に充たすことができる。
また、吸水性樹脂は不透明であるが、上側に位置するシートを着色しておけば、排泄物をより隠蔽することができると共に、不潔感をなくすこともできる。
簡易トイレや排泄物収納袋は公知のものが使用できる。
また、本発明の簡易トイレの排泄物の処理方法は、簡易トイレの中の排泄物の上から排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙を被せて排泄物をゲル化した後、該おとし紙の上にさらに排泄した後この排泄物の上に別の排泄物用おとし紙を被せて同様に排泄物をゲル化する方法である。この方法は2回だけでなく、簡易トイレの容量などが許せば何回でも繰り返して行うことができる。簡易トイレには収納袋を設置してもよい。予め吸水性樹脂の粉末でゲル化しておいてもよいし、していなくてもよい。ゲル化したものであれば臭気対策はより万全となる。予めゲル化しただけでは、臭気は減ったとはいえまだかなり残っているし、隠蔽はできない。またその上から排泄できなくはないが抵抗を感じるものである。排泄物を一旦おとし紙で被せてしまえば、ゲル化ができると共に臭気がさらに低減でき、排泄物が隠蔽できる。前記排泄物ゲル化用おとし紙の非透水性面を上にして被せれば上記効果はさらに良好になる。
以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明するがこれに限定されるものではない。
(製造例1)(吸水性樹脂の製造−1)
2Lのビーカーに、アクリル酸200gとペンタエリスリトールトリアリルエーテル(ダイソー社製)0.6g(0.3%/アクリル酸)とイオン交換水800gを入れ8℃に冷却した。このアクリル酸水溶液を1.5リットルの断熱重合槽に入れ、水溶液に窒素を通じて水溶液中の溶存酸素量を0.1ppm以下とし、0.1%の過酸化水素水4.0gと0.1%L−アスコルビン酸水溶液4.0g及び2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド(和光純薬工業社製、商品名:V−5)の10%水溶液1.0gを添加し、重合が開始するまで水溶液中への窒素パージを継続した。重合が開始し、アクリル酸水溶液の粘度が上昇し始めたので、窒素のパージを停止し、6時間重合した。打点温度計でアクリル酸水溶液の温度を測定したところ、最高到達温度は、63℃であった。尚、上記重合において、架橋剤であるペンタエリスリトールトリアリルエーテルを除いて重合したポリマーの平均重合度をGPCにより測定したところ、ポリマーの平均重合度は約28,000であった。ブロック状の架橋された含水ゲルを断熱重合槽から取り出し、小型ミートチョッパー(ローヤル社製)を用いてゲルを3〜10mmに細分化した後、水酸化ナトリウム(試薬特級)の40%水溶液222g(中和度80モル%)を加え含水ゲルを中和した。中和した含水ゲルを、目開き850ミクロンのSUS製のスクリーンの上に、厚さ5cmで積層し、小型透気乾燥機(井上金属社製)を用いて120℃の熱風を1時間含水ゲルに透気させて、含水ゲルを乾燥した。乾燥物100部にアエロジルNo.200(日本アエロジル社製)2.5部混ぜたものをクッキングミキサーで粉砕し、粉砕物を得た。この粉砕物を篩いを用いて106〜425μm(JIS:36メッシュ〜JIS:100メッシュ)の粒径のものを採取して、平均粒径245μm(日機装社製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計で測定、以下同様)の吸水性樹脂(1)(吸水速度;180秒)を得た。
(製造例2)(吸水性樹脂の製造−2)
容量1リットルのガラス製反応容器にアクリル酸ナトリウム76.6g、アクリル酸23g、N,N'-メチレンビスアクリルアミド0.4gおよび脱イオン水295gを仕込み、攪拌・混合しながら内容物の温度を5℃に保った。内容物に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、過酸化水素の1%水溶液1g、アスコルビン酸の0.2%水溶液1.2gおよび2,2'-アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライドの2%水溶液2.4gを添加して重合を開始させ、約5時間重合することにより吸水性樹脂濃度25%の含水ゲル状重合体(2)を得た。この含水ゲル状重合体(2)400部をニーダーで混練しながらジデシルジメチルアンモニウム炭酸塩の30%メタノール/水混合溶液(メタノール/水比=50/50質量%)3部を添加して均一に混練した。この混練物を90℃で減圧乾燥し、ピンミルで粉砕した後、150〜850ミクロンの粒度が約95%となるように粒度調整して、平均粒径450μmの吸水性樹脂(2)(吸水速度;160秒)を得た。
実施例1(簡易トイレの排泄物用おとし紙の作成−1)
製造例1で製造した吸水性樹脂(1)(200部)と紙パルプ(100部)とをドライブレンドしたものを、坪量30g/m2のティッシュペーパーの上に40g/m2の割合で出来るだけ均一に散布し、これに同質のティッシュペーパーを上側に重ね合わせ、エンボスロールを通して2枚のティッシュペーパーの間に吸水性樹脂、並びに紙パルプを固定し、巾23cm、長さ39cmの両面が透水性の吸水シートAを得た。
実施例2(簡易トイレの排泄物用おとし紙の作成−2)
巾23cm、長さ39cmのセロハンテープ(基材がセルロースフィルム、粘着剤がアクリル系樹脂)の粘着面に、吸水性樹脂「サンフレッシュST−500D」をまぶし、さらにその上に実施例1で用いたティッシュペーパーを重ねて片面が透水性、別の片面が非透水性の吸水シートBを得た。このときの固定量は40g/mであった。
サンフレッシュST−500D:ポリアクリル酸架橋型吸水性樹脂、吸水倍率400倍、粒径106〜850μm、平均粒径370μm、吸水速度340秒;三洋化成工業社製。
実施例3(簡易トイレの排泄物用おとし紙の作成−3)
実施例2において、吸水性樹脂「サンフレッシュST−500D」に替えて吸水性樹脂(2)を用いる以外は実施例2と同様にして巾23cm、長さ39cmの片面が透水性、別の片面が非透水性の吸水シートCを得た。
実施例4
上記の吸水シートA〜Cについて10人に2日間簡易トイレで使用してもらった。その際吸水シートB、Cについては非透水性面を上にして排泄物を被せてもらった。ゲル化、消臭、隠蔽の3点について、下記の評価で点数をつけてもらい、各おとし紙について10人の合計をとり、その結果を表1に示した。各項目について点は0〜20点の間にあることになる。また、比較のため、吸水性樹脂(1)の粉末ゲル化剤3.6g(上記おとし紙Aの吸水性樹脂の量とほぼ同量)を排泄物の上にばらまいた結果を表1に合わせて示した。
効果がかなり認められる・・・2点
効果が少しは認められる・・・1点
効果がなかった・・・・・・・0点
Figure 0005135633
表1の結果から、本発明のおとし紙は、粉末ゲル化剤に比較してゲル化はやや劣るが使用可能な範囲内であり、消臭、隠蔽はかなり顕著な効果がみられ粉末ゲル化剤にはない特徴であり、簡易トイレに有効であることがわかる。
本発明の実施の一形態の排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙の断面図である。
符号の説明
1 透水性水不溶性シート
2 吸水性樹脂
3 非透水性シート
4 吸水シート
















Claims (3)

  1. 簡易トイレの中の排泄物の上から吸水性樹脂を含有する排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙を被せて排泄物をゲル化隠蔽消臭した後、該おとし紙の上にさらに排泄された排泄物の上に別の排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙を被せて排泄物をゲル化し隠蔽し臭気を抑制する簡易トイレの排泄物の処理方法であって、前記排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙の片面が透水性であり別の片面が非透水性であって、該おとし紙の非透水性面を上にして被せることを特徴とする簡易トイレの排泄物の処理方法。
  2. 請求項1記載の簡易トイレの排泄物の処理方法に供される簡易トイレの排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙。
  3. 前記排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙がロール状または積層状であって、該ロール状おとし紙が幅方向にカット線が入れられており手で引張りカットして取出し可能なロール状であり、該積層状おとし紙が一枚一枚取り出し可能に積層された状態であることを特徴とする請求項2記載の簡易トイレの排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙。
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