JP6247478B2 - 汚泥スラリー及び脱水ケーキの消臭剤及び消臭方法 - Google Patents
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Description
[1]下記式1:
で表される末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと、
下記式2:
[2]末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー100重量部に対して、ポリイソシアネート5〜100重量部を含むことを特徴とする[1]に記載の消臭剤。
[3]前記ポリイソシアネートは芳香族ポリイソシアネートであることを特徴とする[1]又は[2]に記載の消臭剤。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載の消臭剤を、汚泥スラリーに添加して撹拌し、ゲル化させることを特徴とする汚泥スラリーの消臭方法。
[5]汚泥スラリーの含有水分量100重量部に対して、消臭剤を1〜20重量部添加することを特徴とする[4]に記載の消臭方法。
[6][1]〜[3]のいずれかに記載の消臭剤を、汚泥スラリーに添加して撹拌してゲル化させ、次いで得られたゲル状の汚泥スラリーを乾燥させることを特徴とする汚泥スラリーの減容化方法。
[7]汚泥スラリーの含有水分量100重量部に対して、消臭剤を1〜20重量部添加することを特徴とする[6]に記載の減容化方法。
[8]下記式1:
で表される末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと、
下記式2:
[9]末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー100重量部に対して、ポリイソシアネート5〜100重量部を含むことを特徴とする[8]に記載の脱水ケーキの消臭剤。
[10]前記ポリイソシアネートは芳香族ポリイソシアネートであることを特徴とする[8]又は[9]に記載の消臭剤。
[11][8]〜[10]のいずれかに記載の消臭剤を、脱水ケーキに添加して撹拌し、ゲル化させることを特徴とする脱水ケーキの消臭方法。
[12]脱水ケーキの含有水分量100重量部に対して、消臭剤を1〜30重量部添加することを特徴とする[10]に記載の消臭方法。
本発明の消臭剤を添加すると、汚泥スラリーはゲル化するため、脱水処理を省略して乾燥するだけで減容化することができる。また、ゲル化した状態の汚泥スラリーは、取り扱いが容易で、長期間の保管にも適する。
で表される末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと、
下記式2:
本発明の消臭剤は、ポリオールと過剰のポリイソシアネートとを、エチレンジアミン、エタノールアミン、テトラヘキサメチレンジアミン、ジメチルオクチルアミンなどの初期重合反応触媒の存在下で、30〜130℃の反応温度で30分〜24時間重合反応させることで調製することができる。ポリオールとポリイソシアネートとの付加重合反応により末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーが得られ、次いで、末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと剰余のポリイソシアネートと反応することにより、消臭剤を得ることができる。
[製造例1]消臭剤1
ジエチレングリコールに、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加重合させて平均分子量3000の重合体を得た。この重合体200重量部と、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート50重量部とを反応させた。この反応生成物100重量部に、希釈剤としてアジピン酸ジメチル40重量部を添加して消臭剤1を調製した。
ジエチレングリコールに、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加重合させて平均分子量3000の重合体を得た。この重合体200重量部と、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート100重量部とを反応させた。この反応生成物100重量部に、希釈剤としてアジピン酸ジメチル100重量部を添加して消臭剤2を調製した。
下水処理場から発生する混合生汚泥スラリー(表1)100mlに、製造例1で製造した消臭剤1を4ml(汚泥スラリーに含有される水分100重量部に対して3重量部)添加し、スパチュラで激しく撹拌した。撹拌後約1分で、汚泥スラリーはゲル状となった。
消臭剤1の添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表2に示す。
製造例2で製造した消臭剤2を用い、添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表2に示す。
消臭剤を添加しなかった以外は実施例1と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表2に示す。
消臭剤として亜硝酸ナトリウム水溶液を用い、添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表2に示す。
消臭剤として塩化亜鉛を用い、添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表2に示す。
消臭剤として次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用い、添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表2に示す。
表1に示す混合生汚泥スラリー200mlに、カチオン性高分子凝集剤(ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル四級化物/アクリルアミド共重合体、分子量400万)を0.5%対TSとなる量(0.099g)添加した後、スパチュラで50回撹拌し、凝集させた。凝集汚泥を水切りした後、ろ布に挟み簡易型脱水機で脱水して含水率78%の脱水ケーキを得た。
消臭剤1の添加量を変えた以外は実施例8と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表3に示す。
消臭剤2を用い、添加量を変えた以外は実施例8と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表3に示す。
消臭剤を添加しなかった以外は実施例8と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表3に示す。
消臭剤として亜硝酸ナトリウム水溶液を用い、添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表2に示す。
消臭剤として塩化亜鉛を用い、添加量を変えた以外は実施例8と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表3に示す。
消臭剤として次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用い、添加量を変えた以外は実施例8と同様にして、硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定した。結果を表3に示す。
Claims (4)
- 汚泥スラリーの含有水分量100重量部に対して、消臭剤を0.2〜10重量部添加して、撹拌し、ゲル化させることを特徴とする汚泥スラリーの消臭方法であって、前記消臭剤は、親水性ポリオールにポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートを付加させた末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと、
下記式2:
で表されるポリイソシアネートと、の混合物である、汚泥スラリーの消臭方法。 - 前記消臭剤は、末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー100重量部に対して、ポリイソシアネート5〜100重量部を含むことを特徴とする請求項1に記載の汚泥スラリーの消臭方法。
- 脱水ケーキの含有水分量100重量部に対して、消臭剤を1〜30重量部添加して撹拌し、ゲル化させることを特徴とする脱水ケーキの消臭方法であって、前記消臭剤は、親水性ポリオールにポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートを付加させた末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと、
下記式2:
で表されるポリイソシアネートと、の混合物である脱水ケーキの消臭方法。 - 前記消臭剤は、末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー100重量部に対して、ポリイソシアネート5〜100重量部を含むことを特徴とする請求項3に記載の脱水ケーキの消臭方法。
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