JP5134788B2 - 蛍光体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光体の製造方法に関する。
白色LEDには、従来、黄色発光のYAG:Ce系蛍光体が用いられている。この蛍光体は、近紫外線励起光では発光が弱いため、光源は青色に限定される。また、発光スペクトルの中で赤色成分が少なく、特に色温度の低い白色とした際、演色性が著しく低下する。窒化物系の赤色蛍光体を混合して演色性を高めることが試みられているが、混合蛍光体の構成成分の化学組成や結晶系が異なるため、均一混合が難しい。しかも、黄色蛍光体と赤色蛍光体とは、別個の設備や方法で作製しなければならず、窒化物系の赤色蛍光体は1600℃以上の高温で合成する必要がある。したがって、製造コストが高くなる。
波長360〜500nmの光で励起して、緑色から黄色の光を放出する蛍光体としては、二価のユーロピウムで付活された正ケイ酸アルカリ土類蛍光体(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4(例えば、非特許文献1)が知られている。この蛍光体の発光色は、アルカリ土類金属の種類や比率によって変化する。このような蛍光体を塗布した白色LEDもまた、提案されている(例えば、特許文献1)。
こうした蛍光体は、発光色が異なっても共通の設備や方法で製造することができる。製造に必要な焼成温度は1000〜1500℃であり、これより高温の場合より設備に要するコストが低い。また、発光色が異なっても同一の結晶構造であり、化学的および物理的性質が類似しているため、均一混合が容易である。このとき、赤色領域にあるピーク波長の発光が得られれば、この発光を示す蛍光体と黄色または緑色発光蛍光体とを混合することによって、色温度の低い白色でも演色性を高くすることが可能となる。しかしながら、現在報告されている赤色領域の発光ピーク波長は、505〜598nmである。
T.L.Barry、Journal of Electrochemical Society Vol.115,No.11,pp.1181−1184(1968) 特開2005−277441号公報
本発明は、より長波長域に発光ピークを有するユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体の製造方法を提供することを目的とする
本発明の一態様にかかるユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体の製造方法は、下記一般式(1)で表わされる組成を有し、波長254nmの紫外光で励起した際に、600nm以上のピーク波長を有する発光バンドを示す蛍光体の製造方法であって、混合原料を容器に収容し、N 2 /H 2 の還元性雰囲気中で熱処理して一次焼成品を得る工程と、前記一次焼成品を粉砕して容器に収容する工程と、前記容器を炉内に配置し真空で窒素置換する工程と、前記一次焼成品を、水素濃度5%以上100%未満のN 2 /H 2 の還元性雰囲気中で熱処理して、二次焼成品を得る工程とを具備することを特徴とする。
(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4 (1)
(上記一般式(1)中、x,y,zおよびwは、下記関係式(2),(4)〜(7)を満たし、かつaを573,bを467,cを623,dを736としたときに、(3)式を満たす値である。)
x+y+z+w=1 (2)
600≦ax+by+cz+dw (3)
0≦x/(1−w)≦0.95 (4)
0≦y/(1−w)≦0.4 (5)
0<z/(1−w)≦0.95 (6)
0.02≦w≦0.2 (7
本発明の一態様によれば、より長波長域に発光ピークを有するユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体製造方法が提供される
以下、本発明の実施形態を説明する。以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具現化するための蛍光体および発光装置を例示するものであり、本発明は以下のものに限定されない。
また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態に記載した部材に特定するものではない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一、もしくは同質の部材を示しており、詳細な説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して、一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本発明者らは、鋭意検討した結果、ユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体の組成を最適化することによって、254nm紫外線で励起した際、600nm以上のピーク波長が得られることを見出した。本発明の実施形態にかかる蛍光体は、下記一般式(1)で表わされる組成を有する。
(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4 (1)
(上記一般式(1)中、x,y,zおよびwは、下記関係式(2),(4)〜(7)を満たし、かつaを573,bを467,cを623,dを736としたときに、(3)式を満たす値である。)
x+y+z+w=1 (2)
600≦ax+by+cz+dw (3
≦x/(1−w)≦0.95 (4)
0≦y/(1−w)≦0.4 (5)
0<z/(1−w)≦0.95 (6)
0.02≦w≦0.2 (7)
正ケイ酸アルカリ土類化合物においては、SrとCaとBaとは、完全に固溶した状態で存在する。この条件と、数式(2)、(3)および(7)によって、アルカリ土類金属含有量に関する数値x,yおよびzの範囲が決定される。すなわち、数式(4)、(5)および(6)は、こうした条件によって導き出される。
x/(1−w)の値やz/(1−w)の値が0.95を越えると、ピーク波長600nm以上の発光が得られない。また、z/(1−w)の値が0の場合も、ピーク波長600nm以上の発光が得られない。さらに、実験の結果、y/(1−w)の値が0.4を超えるとピーク波長600nm以上の発光が得られないことから、y/(1−w)の値の上限は0.4に規定される。
Euの含有量wが0.02未満の場合には、ピーク波長600nm以上の組成領域が狭くなる。また、波長440nm以上480nm以下の青色領域の光吸収能が小さくなって、青色励起で高発光効率を得ることが困難となる。一方、wの値が0.2を越えると出力が低下する。より好ましくは、0.05≦w≦0.15である。
なお、上記数式(3)の導出については後述する。
本発明者らは、ユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4を合成するにあたって、徹底的な還元雰囲気下で焼成して、その組成を特定の範囲に規定することによって、ピーク波長600nm以上の蛍光体が得られることを見出した。
具体的には、本発明の実施形態にかかる蛍光体は、以下の方法により製造することができる。出発原料としては、構成元素の酸化物粉末を用いることができる。構成元素の酸化物粉末を所定量秤量し、結晶成長剤として適当量の塩化アンモニウムを加えてボールミル等で混合する。酸化物粉末の代わりに、熱分解により酸化物となり得る各種化合物を用いることもできる。例えば、Eu原料としてはEu23等、Sr原料としてはSrCO3等、Ba原料としてはBaCO3等、Ca原料としてはCaCO3等、Si原料としてはSiO2等を用いることができる。
結晶成長剤としては、塩化アンモニウム以外のアンモニウム、アルカリ金属の塩化物、フッ化物、臭化物、あるいは沃化物などが挙げられる。さらに、アルカリ土類金属の塩化物、フッ化物、臭化物、あるいは沃化物などを用いてもよい。吸湿性の増加を防止するために、結晶成長剤の添加量は、原料粉末全体の0.01重量%以上0.3重量%以下程度とすることが好ましい。
こうした原料粉末を混合してなる混合原料を坩堝等の容器に収容し、熱処理を行なって一次焼成品を得る。熱処理は、N2/H2またはAr/H2の還元性雰囲気中で行なわれる。これは、蛍光体の母体を合成するとともに、原料として使用した酸化物中のユーロピウムの還元を促進するためである。熱処理の温度および時間は、1000℃〜1500℃、3〜7時間とすることができる。得られた一次焼成品を粉砕して、再度容器に収容する。粉砕の程度は特に規定されず、一次焼成品の塊を、乳鉢等を用いて砕いて表面積が増大すればよい。
粉砕された一次焼成品は、再び炉内に配置して、真空で窒素あるいはアルゴンなど不活性ガスで置換する。材料に付着した水分、酸素等を十分に除去するために、この際の真空は1000Pa以下であることが望まれる。
次いで、粉砕された一次焼成体を、N2/H2またはAr/H2の還元性雰囲気中で熱処理を行なって、二次焼成品を得る。熱処理の温度および時間は、1000〜1500℃以下、2〜6時間とすることができる。この焼成においては、雰囲気中の水素濃度が5%以上100%未満に規定される。水素濃度が5%未満の場合には、Eu3+からEu2+への還元も不完全となって、発光強度が低下してしまう。所定の還元性雰囲気中で2回の熱処理を行なうことによって、蛍光体中のEu3+はほぼ完全に還元されて実質的にEu2+のみとなる。
従来のユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体の製造においては、熱処理は、開放型電気炉中、5%未満の水素濃度の雰囲気で行なわれていた。従来のユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体で十分な発光強度が得られなかった理由の一つは、この雰囲気であると推測される。これに対して、本発明の実施形態においては、密閉型の電気炉中、真空状態からN2/H2またはAr/H2の混合ガスからなる還元性雰囲気に置換した5%以上の高水素濃度の雰囲気で焼成を行なうことによって、蛍光体が製造される。こうした雰囲気で焼成することに起因して、従来報告されている含有量より飛躍的に大きな含有量でEuを含むユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体を得ることが可能となった。
まず、従来の手法により、単なる還元性雰囲気中で原料粉末を焼成して、(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4蛍光体を製造した。Eu濃度をw=0.01に固定して、二元系のSr−Ca系(y=0)、Ca−Ba(x=0)系およびBa−Sr(z=0)系の蛍光体を作製した。それぞれの系において、アルカリ土類元素の組成比は10%刻みとしたところ、254nm励起での発光特性が示された。これは、文献値と一致するものであった。
発光ピーク波長が最も長波長側に得られるのはSr−Ca系であり、そのピーク波長は598nmであった。このSr−Ca系では、zの値を0から増加させると(Ca含有量を増やすと)ピーク波長は増加し、z/(1−w)=0.4付近で598nmに達した。しかしながら、zがこれよりも大きくなるとピーク波長は減少して、z/(1−w)=1ではピーク波長は510nmになることが確認された。
図1には、Sr−Ca二元系蛍光体におけるz値(Ca含有量)とピーク波長との関係を示す。図1中、(254nm励起)は、Eu濃度をw=0.01に固定したときの(Srx,Caz2SiO4:Eu蛍光体を波長254nmの光で励起した際のピーク波長であり、(文献値(254nm励起))は、非特許文献1に記載されている波長254nmの光で励起された(Srx,Caz2SiO4:Eu蛍光体のピーク波長の値である。また、(BLUE励起)は、Eu濃度をw=0.01に固定したときの(Srx,Caz2SiO4:Eu蛍光体を波長460nmの青色光で励起した際のピーク波長である。
Eu濃度をw=0.01に固定したときの(Srx,Caz2SiO4:Eu蛍光体のCa含有量zを変化させて、254nmの波長の光で励起したときの発光スペクトルを図2に示す。図示するように、Ca含有量z/(1−w)が10%の場合には、587nm近傍に発光ピークが示されている。発光ピークは、Ca含有量zが増加するにしたがって、一度長波長側へシフトし、さらにCa含有量zが増加すると逆短波長側にシフトしており、Ca含有量z/(1−w)が100%の場合には、発光ピークは511nm近傍に現われている。
また、Eu濃度をw=0.01に固定したときの(Srx,Caz2SiO4:Eu蛍光体のCa含有量zを変化させて、波長460nmの光で励起したときの発光スペクトルを図3に示す。図示するように、Caが10%の場合には、584nm近傍に発光ピークが示されている。発光ピークはCa含有量zが増加するにしたがって、z/(1−w)=0.9付近まで単調に長波長側へシフトし、その後短波長側へシフトしている。Ca含有量z/(1−w)が90%の場合には、発光ピークは616nm近傍に、Ca含有量z/(1−w)が100%の場合には、発光ピークは590nm近傍に現われている。
図1、図2、および図3から、次のことがわかる。すなわち、Eu濃度をw=0.01に固定したときの(Srx,Caz2SiO4:Eu蛍光体は254nmの紫外線励起した際には、非特許文献1と同様にピーク波長はz値を増加させるとピーク波長は増加するが、ピーク波長は600nm以上の長波長となることはなく、z/(1−w)=0.7付近からピーク波長は短波長化している。しかしながら、460nmの青色光で励起した際には、z値を増加させるとピーク波長は増加し、ピーク波長は600nm以上となり、z/(1−w)=0.9付近までピーク波長は長波長化していることがわかる。
本発明者らは、追試したSr−Ca二元系蛍光体に関して、以下のことを発見した。すなわち、波長440〜480nmの青色光で励起した際の発光ピーク波長は、z値に応じて発光ピーク波長が600nm以上の長波長に変化することである。z/(1−w)=0.4より小さいときには、254nm励起の場合と同じ波長に発光ピークが現われたが、z/(1−w)=0.4以上になると、254nm励起の場合と異なって600nmを越えて、より長波長側に発光ピークが示された。
同様の蛍光体を、360nm以上440nm以下の波長領域の近紫外から紫色光で励起した場合も、その程度は小さいものの青色励起の場合と同様の傾向が確認された。発光ピーク波長は、254nm励起の場合と比べると長波長に移動した。360〜480nmの波長領域の光で励起して得られる発光のスペクトルバンドの半値幅は、254nm励起の場合より小さくなる。このような現象は、本発明者らによって発見された。
一般に、Eu2+を発光中心元素として有する蛍光体のピーク波長の位置は、結晶格子内のEu2+位置が周りの陰イオンから受ける電場に大きく影響されて、変化することが知られている。(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4蛍光体の場合も、アルカリ土類金属の組成によって発光波長が変化する。これは、混晶の結晶格子の大きさが組成によって変わり、Eu2+位置の電場が変わることが原因であると解釈される。アルカリ土類金属のイオン半径は、BaからSr、さらにCaと小さくなるので、結晶格子の大きさがこの順に小さくなる。すなわち、Eu2+位置の電場はこの順に強くなり、その結果、発光ピーク波長が長波長側にシフトすることとなる。
実際に測定したところ、Caを含まないSr−Ba二元系蛍光体では、Sr含有量xが増加するにしたがって格子定数は小さくなり、発光波長は505nmから580nmまで連続的に変化することが確認された。しかしながら、Ca−Sr二元系蛍光体の場合には、格子定数はzが増加するにしたがって単調に小さくなるにもかかわらず、z/(1−w)>0.4におけるピーク波長は、最長値の598nmよりも短波長側に現われた。
そこで、Eu濃度をw=0.01の時の、z/(1−w)>0.4の試料(x/(1−w):z/(1−w)=0.1:0.9)を波長254nmの光で励起して得られた発光バンドの解析を行なった。この発光バンドをスペクトル解析した結果を、図4に示す。254nm励起により得られる発光バンドは、550nm近傍にピーク波長を有している。このピーク波長は、546nm付近の短波長バンド(S1)と600nmより長波長のバンド(S2)との二つの発光バンドとの重なりから構成されたものであることが、明確に示されている。
こうしたことから、次の結論が得られた。すなわち、254nmにピークを有する紫外線で励起した場合には、二つのバンドが重なって短波長バンドが強くなり、ピーク波長が短くなる。一方、より長い励起波長、例えば、360〜440nmで励起した場合には、短波長バンドの強度が弱くなる。440〜480nmと励起波長がさらに長波長になると、短波長バンドの発光がなくなって、長波長バンドのみになる。その結果、ピーク波長が長くなる。
長波長バンドにおけるピーク波長は、z/(1−w)≧0.4においても、Ca含有量zが増加するにしたがって単調に大きくなった。こうした発光バンドとCa含有量との関係は、Sr−Ba二元系蛍光体で見られる関係、あるいはSr−Ca二元系蛍光体の格子定数の変化から予想される関係と同様である。すなわち、長波長バンドの原因となるEu2+はBa−Sr系の場合と同様に、いわば「正常な結晶格子位置」にある。一方、254nm励起のときz/(1−w)≧0.4で見られる短波長バンドは、Ba−Sr系の場合と異なるいわば「異常な結晶格子位置」にあるEu2+に起因するものと考えられる。
従来法で作製したSr−Ca二元系蛍光体では、zがz/(1−w)>0.95で1に近づくと長波長バンドの発光強度は著しく低くなり、白色LED用として実用に耐えないものであった。
さらに、徹底還元法により製造された蛍光体は、従来法により製造された蛍光体とは、次の点で異なる結果を示すことを見出した。すなわち、徹底還元を行なって得られた蛍光体は、z/(1−w)≧0.4の領域でも254nm励起の発光スペクトルは、460nm励起の発光スペクトルと同様であり、短波長バンドは出現せず長波長バンドのみとなった。
254nm励起でピーク波長が600nm以上の(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4蛍光体は、これまで報告されていない。本発明者らによって初めて得られたものであり、この新規な蛍光体の460nm励起での長波長バンドの発光効率は、従来法で製造されたものと比べて著しく高いことが確認された。
蛍光体組成x、y、z、およびwを細かく変化させて、254nm励起でピーク波長が600nm以上の組成領域を求めた。z/(1−w)>0.95では、ピーク波長は600nm未満であった。また、x/(1−w)>0.95では、白色LED用として使用可能な程度の発光強度が得られなかった。これらの領域は、それぞれSr2SiO4およびCa2SiO4単相に近い組成の領域である。Sr2SiO4に近い領域の場合は、結晶構造が変化する相転移に関連する。一方、Ca2SiO4に近い領域の場合は、単相の結晶構造と混晶の結晶構造との違いに関連するものと推測される。いずれの組成の場合も、254nmの光で励起して600nm以上の発光ピークは得られない。
Eu含有量wが0.02未満の場合には、360〜440nmの領域および440〜480nmの領域の光吸収は弱く、発光効率は白色LED用として不十分であった。このため、0.02<w、z/(1−w)>0.95の領域とx/(1−w)>0.95の領域とを除いた60種以上の組成の蛍光体を作製し、それらの発光特性を解析した。具体的には、解析は、発光スペクトルを測定し、発光ピーク位置及び発光強度を測定し、600nm以上のピーク位置を有し、実用化が可能なピーク強度を判断することにより行なった。この結果、発光ピーク波長L(nm)は、Sr,Ba,Ca、およびEuの各成分元素含有量x、y、z、およびwの一次関数によって高い精度で近似できることがわかった。この一次式は、下記数式(8)で表わされる。
L=ax+by+cz+dw (8)
a,b,c,およびdは、合成した蛍光体の組成と測定した発光スペクトルのデータを最小二乗法により求められ、それぞれ、a=573b=467c=623およびd=736ある。
本発明の実施形態にかかる蛍光体は、600nm以上にピーク波長を有するので、Lは600であり、こうして下記数式(3)が導出される。
600≦ax+by+cz+dw (3)
図5に、観測値と前述の一次関数式(8)から求められる予測値との関係を示す。このプロットの標準偏差は3.58であった。このことから、(3)により導出される発光予測ピーク波長と実測された観測ピーク波長との間には大きなずれがないこと、また、(3)から求められる本発明の実施形態にかかるユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4の組成範囲を求めることが可能なことがわかる。
本発明の実施形態にかかる組成範囲をより明らかにするために、アルカリ土類金属からなる三元組成図上に組成範囲を、図6に示す。図示するように、アルカリ土類金属の組成範囲はEu含有量wの値によって変化する。wが0.05のときには、図上の(Sr,Ba,Ca)の組成比を表わす(x/(1−w)、y/(1−w)、z/(1−w))座標の(0、0.2、0.8)の点と(0.6、0、0.4)の点を結んだ線よりもCaが多い範囲で、かつz/(1−w)>0.95を除く範囲である。wが大きくなると組成範囲は広がり、wが0.15のときには(0、0.34、0.66)の点と(0.95、0、0.05)の点を結んだ線よりもCaの多い範囲で、かつz/(1−w)>0.95を除く範囲である。
上述したように、アルカリ土類金属の組成範囲がEu含有量wに大きく影響されるので、同一のアルカリ土類組成であってもwが大きい場合には、発光ピーク波長は長波長になる。従来報告されている例においては、Eu含有量は固定されており、また、従来の方法で製造された蛍光体では、wが0.05を越えると濃度消光があり著しく発光効率が低下する。このため、従来はEuの含有量の影響は認識されていなかったものと推測される。本発明の実施形態にかかる方法により製造された蛍光体においては、w値は0.02≦w≦0.2の範囲内に規定される。この範囲内であれば、波長254nmの光で励起した際に、600nmを越えたピーク波長においても十分な発光強度を有しているために実用化が可能である。しかも、白色LED用として充分高い発光効率を得ることができる。
Eu含有量wの増大に伴なって発光ピーク波長が長波長側にシフトする原因としては、次のものが挙げられる。可能性として、Eu2+間のエネルギー移動が生じやすくなりこれによる長波長化が生じること、発光バンドの直前の短波長側の光吸収が強くなって発光の自己吸収が生じること、および結晶内でEu2+と周りの陰イオンとの電場以外の相互作用が入り込むことなどである。
従来製造法による蛍光体で見られる短波長発光バンドの原因については、いわゆる「正常な結晶格子位置」ではない「異常な格子位置」にあるEu2+という以外に、まだ明らかではない。しかしながら、製造法の違いから、原料のEu3+からEu2+への還元不足あるいは吸着水分に関係する可能性があるものと推測される。例えば、Ca−Sr系蛍光体においてCa含有量が多くなるとき、還元不足によるEu3+の存在によって生じる異常なEu2+の格子位置が存在する可能性である。本発明の実施形態においては、真空にした後、所定の水素濃度の還元雰囲気へ置換しているため、徹底還元性雰囲気となっている。このため、Eu2+への還元不足、すなわちEu3+はほとんど消失しているものと推測される。
本発明の実施形態にかかる蛍光体は、ピーク波長が600nm以上の赤色ないし橙色領域の発光を有する。かかる蛍光体は、光源としての波長440nm以上480nm以下の青色領域に発光ピークを有する青色発光ダイオード(LEDやレーザーダイオード)と組み合わせて発光装置を得るために、好ましく用いられる。さらに、波長360nm乃至440nmの近紫外線から紫色光を光源として用いた発光装置においても、好ましく用いることができる。
特に、ピーク波長が600nm以下の蛍光体と混合し、色温度の低い白色発光LEDを作製する場合に赤色成分蛍光体として好適である。具体的には、本発明の実施形態にかかる蛍光体は、緑色発光蛍光体、黄色発光蛍光体、青色発光蛍光体と混合して用いることによって、色温度の低い白色発光LEDが得られる。
緑色ないし黄色発光蛍光体としては、YAG:Ce系蛍光体、Caαサイアロン系蛍光体、SrSi222:Eu系蛍光体、BaMgAl1017:Eu,Mn蛍光体、(Sr、Ba、Ca、Eu)2SiO4系蛍光体、ZnS系蛍光体などが挙げられる。青色発光蛍光体としては、例えばBaMgAl1017:Eu蛍光体や(Ca,Sr,Ba)5(PO43Cl:Euなどを用いることができる。
例えば、光源として青色発光ダイオードを用い、YAG:Ce蛍光体と本発明の実施形態にかかる蛍光体との混合物を塗布してなるLEDにおいては、次のようにして白色が得られる。まず、発光ダイオードから青色の発光が発せられる。これに励起されてYAG:Ce系蛍光体の黄色光とともに、青色光で励起された本発明の実施形態にかかる蛍光体の赤色光が加わる。その結果、色温度の低い白色光が得られる。このとき、照明光源として発光色の自然らしさを表わす演色評価数Raが著しく向上する。特に、赤色と人間の肌に対する演色評価数R9およびR15が向上する。こうした向上は、赤色ないし橙色成分の発光として混合されている本発明の実施形態にかかるユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4に起因するものである。
なお、演色性は色温度が同一の黒体輻射を標準としているので、色温度の同じ光源同士の比較に用いられる。また、波長360nm乃至440nmの近紫外線から紫色光を光源として用いた場合には、例えば、BaMgAl1017:Eu蛍光体とCaαサイアロン系蛍光体と本発明の実施形態にかかる蛍光体とを混合して塗布すると、それぞれの蛍光体から発する青色光、黄色光および赤色光の合成によって色温度の低い白色光が得られる。特に、緑色発光や黄色発光成分として発光ピーク波長が600nm以下のユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体を用いた場合には、より優れた性能の白色LEDを、より簡便に製造することができる。すなわち、(Sr、Ba、Ca、Eu)2SiO4系の蛍光体である。
これらの緑色発光蛍光体や黄色発光蛍光体は、本発明の実施形態にかかる赤色発光蛍光体(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4とは組成が異なるものの、粒子形や表面の化学的性質や物理的性質が類似している。このため、本発明の実施形態にかかる蛍光体との混合物を調製する際には、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂中で均一に混合することができる。また、発光色が異なっていても物理的性質や化学的性質が類似していることから、製造中の処理を共通にして行なうことが可能である。例えば、焼成用の電気炉やルツボおよび焼成後の水洗や分級処理を共通にできる。さらに、ユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体は、焼成温度もYAG系や窒化物系に比べて低く、製造コストの削減につながる。
混合蛍光体は(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4系蛍光体のみで構成されることが好ましい。これらの蛍光体は、波長360〜480nmの光で効率よく励起されるために、光源によらずに演色性の高い白色LEDを作製することができる。具体的には、波長440nm以上480nm以下の青色発光LED光源の場合でも、波長360nm乃至440nmの近紫外線から紫色光発光LED光源の場合でも、同様に演色性の高い白色LEDが得られる。
また、本発明の実施形態にかかる蛍光体粒子の表面には、防湿などの必要に際し、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、テトラエトキシシラン(TEOS)、シリカ、ケイ酸亜鉛、ケイ酸アルミニウム、カルシウムポリフォスフェート、シリコーンオイル、およびシリコーングリースから選択される少なくとも一種からなる表層材が塗布されることもある。ケイ酸亜鉛およびケイ酸アルミニウムは、例えばZnO・cSiO2(1≦c≦4)、及びAl23・dSiO2(1≦d≦10)でそれぞれ表わされる。表層材は蛍光体粒子表面が完全に覆われている必要はなく、その一部が露出していてもよい。蛍光体粒子の表面に、上述したような材質からなる表層材が存在していれば、その効果が得られる。表層材は、その分散液または溶液を用いて蛍光体粒子表面に配置することができる。分散液または溶液中に粒子を所定時間浸漬した後、加熱等により乾燥させることによって表層材が配置される。蛍光体としての本来の機能を損なうことなく、表層材の効果を得るために、表層材は、蛍光体粒子の0.1〜5%程度の体積割合で存在することが好ましい。
図7に、本発明の一実施形態にかかる発光装置の断面を示す。
図示する発光装置においては、樹脂ステム200はリードフレームを成形してなるリード201およびリード202と、これに一体成形されてなる樹脂部203とを有する。樹脂部203は、上部開口部が底面部より広い凹部205を有しており、この凹部の側面には反射面204が設けられる。
凹部205の略円形底面中央部には、発光チップ206がAgペースト等によりマウントされている。発光チップ206としては、360nm以上480nm以下の波長領域の光を発するものが用いられ、例えば発光ダイオード、レーザーダイオード等が挙げられる。さらには、紫外発光を行なうものを用いることができ、特に限定されるものではない。紫外光以外にも、青色や青紫、近紫外光などの波長を発光可能なチップも使用可能である。例えば、GaN系等の半導体発光素子等を用いることができる。発光チップ206の電極(図示せず)は、Auなどからなるボンディングワイヤー207および208によって、リード201およびリード202にそれぞれ接続されている。なお、リード201および202の配置は、適宜変更することができる。
樹脂部203の凹部205内には、蛍光層209が配置される。この蛍光層209は、蛍光体210を、例えばシリコーン樹脂からなる樹脂層211中に5重量%から50重量%の割合で、分散もしくは沈降させることによって形成することができる。
本発明の一実施形態にかかる発光装置においては、蛍光体210の少なくとも一部は、前記一般式(1)で表わされる組成を有するユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体である。蛍光体210は、600nmより短波長のピーク波長を有する蛍光体をさらに含んでもよい。この場合、600nmより短波長のピーク波長を有する蛍光体は、ユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体であることが好ましい。
あるいは、蛍光体210の少なくとも一部は、600nm以上のピーク波長を有するユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体とすることができる。本発明者らは、254nm励起では600nm以上のピーク波長が得られない蛍光体であっても、適切な波長の光で励起することによって、600nm以上のピーク波長が得られることを見出した。具体的には、光源として、460nmにピーク波長を有する青色LEDあるいは393nmにピーク波長を有する近紫外LEDを用いた場合である。この場合も、前述と同様、600nmより短波長のピーク波長を有する蛍光体を、蛍光体210としてさらに含むことができ、かかる蛍光体はユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体であることが好ましい。
発光チップ206としては、n型電極とp型電極とを同一面上に有するフリップチップ型のものを用いることも可能である。この場合には、ワイヤーの断線や剥離、ワイヤーによる光吸収等のワイヤーに起因した問題を解消して、信頼性の高い高輝度な半導体発光装置が得られる。また、発光チップ206にn型基板を用いて、次のような構成とすることもできる。具体的には、n型基板の裏面にn型電極を形成し、基板上の半導体層上面にはp型電極を形成して、n型電極またはp型電極をリードにマウントする。p型電極またはn型電極は、ワイヤーにより他方のリードに接続することができる。発光チップ206のサイズ、凹部205の寸法および形状は、適宜変更することができる。
以下、実施例および比較例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(蛍光体No.1)
(Sr0.63Ca0.27Eu0.102SiO4で表わされる組成の蛍光体を調製した。原料粉末としては、SrCO3粉末37.20g、CaCO3粉末10.81g、SiO2粉末11.78g、およびEu23粉末7.04gを用意した。さらに、結晶成長剤として、2.00gのNH4Clを添加して、ボールミルで均一に混合した。
得られた混合原料を坩堝に収容し、以下の焼成条件で焼成した。まず、N2/2の還元性雰囲気中、1000〜1500℃で3〜7時間の一次焼成を行なって一次焼成品を得た。これを粉砕して再び坩堝に収容し、炉内に配置して炉内を真空で窒素置換した。さらに、水素濃度5%以上100%未満のN2/2の還元性雰囲気中、1000〜1500℃で2〜6時間の二次焼成を行なって二次焼成品を得た。
得られた二次焼成品を水中で粉砕、篩後、吸引ろ過により脱水した。最後に、乾燥機中150℃で乾燥し、さらに篩を通して、No.1の蛍光体が得られた。
得られた蛍光体を、254nmにピーク波長を有する紫外線で励起して、発光スペクトルを測定した。その結果を、図8に示す。なお、発光スペクトルの測定には、大塚電子製IMUC−7000G型瞬間マルチ測光システムを用いた。発光スペクトルのピーク波長は、601nmであった。また、254nm励起による(Sr0.76,Ca0.19,Eu0.052SiO4蛍光体のピーク強度により規格化を行ない、ピーク強度比を算出したところ、0.75であった。
本実施例の蛍光体は、ピーク波長460nmの青色LED光源の光で励起した際も、図8の発光スペクトルとほぼ同一の形状の発光スペクトルを示した。ピーク波長は606nmであり、460nm励起による(Sr0.52,Ca0.43,Eu0.052SiO4蛍光体のピーク強度により規格化を行なったところ、ピーク強度比は1.22であった。
No.1の蛍光体のピーク波長およびピーク強度を、組成とともに下記表1にまとめる。なお、表1には、算出されたデータ予測値も併せて示す。
(蛍光体No.2)
原料粉末の混合組成を変更する以外はNo.1蛍光体と同様の方法により、(Sr0.72Ca0.18Eu0.102SiO4で表わされる組成の蛍光体を作製し、No.2とした。
得られた蛍光体を、254nmにピーク波長を有する紫外線で励起して、発光スペクトルを測定した。その結果を、図9に示す。発光スペクトルは、ピーク波長595nmであった。254nm励起による(Sr0.72Ca0.18Eu0.102SiO4蛍光体の発光スペクトルを解析した結果、このスペクトルは、ピーク波長590nmと625nmとの二つのバンドから構成されることが確認された。
この蛍光体を460nmの青色光で励起すると、ピーク波長602nmのオレンジ色の発光を示した。
(蛍光体No.3)
二次焼成を行なわない以外はNo.1蛍光体と同様の方法によりNo.3蛍光体を作製した。得られた蛍光体を254nmにピーク波長を有する紫外線で励起したところ、発光スペクトルのピーク波長は603nmであった。しかしながら、No.3蛍光体の発光スペクトルのピーク強度は、二次焼成を行なったNo.1蛍光体の3%程度の強度比であり、実用化に耐えられないものであった。
さらに、下記表1に示される元素含有量となるように原料の混合組成を変更した以外はNo.1蛍光体と同様の方法により、No.4〜No.17蛍光体を作製した。得られた蛍光体について、前述と同様に254nm紫外線励起および青色LED励起を行なって、ピーク波長およびピーク強度比を調べた。その結果を、予測値とともに下記表1にまとめる。
Figure 0005134788
上記表1に示されるように、いずれの場合も、予測データとほぼ一致したピーク波長が得られている。特に、下記条件を満たすユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体は254nm紫外線励起において、ピーク波長が600nm以上である。
(Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4 (1)
上記一般式(1)中、x,y,zおよびwは、下記の関係式(2),(4)〜(7)を満たし、かつaを573,bを467,cを623,dを736としたときに、(3)式を満たす値である。
x+y+z+w=1 (2)
600≦ax+by+cz+dw (3
≦x/(1−w)≦0.95 (4)
0≦y/(1−w)≦0.4 (5)
0<z/(1−w)≦0.95 (6)
0.02≦w≦0.2 (7)
すなわち、上記表1に示す蛍光体のうち、No.1、4〜7および9〜17の蛍光体が該当する。
以下においては、蛍光体と発光素子とを組み合わせて白色LED発光装置を作製し、その特性を評価する。
(実施例1)
まず、No.5の蛍光体と黄色発光蛍光体との混合物を作製した。黄色発光蛍光体としては、ピーク波長560nmの(Sr,Ba,Eu)2SiO4蛍光体を用い、これらの蛍光体は、製造の最終工程において水中での篩通しを行なって、粒子径が5〜30μmの範囲内に収まるように調整した。No.5の蛍光体と黄色発光蛍光体とを混合し、シリコーン樹脂中に30重量%加えて分散させた。
得られた分散体を、460nmにピーク波長を有する青色発光ダイオード上に塗布して白色LED発光装置を作製し、実施例1とした。
蛍光体の混合割合および分散体の塗布量は、白色発光ダイオードの色温度が4200Kとなるように調整した。発光ダイオードに20mAの電流を加えて発光特性を評価した。得られた白色の色温度は4200Kであり、Raは69.5、R9は−33.1であった。本実施例の白色LEDの発光スペクトルを、図10に示す。
(比較例1)
No.5の蛍光体を用いない以外は実施例1と同様にして、比較例1の白色LEDを作製した。実施例1と同様、色温度が4200Kになるように塗布量を調整した。得られたLEDの演色性は、Raが51.7であり、R9が−131.8であった。実施例1の白色LEDと比較すると、RaおよびR9は、いずれも大きく低下しているおり、実用的ではないことがわかる。比較例1の白色LEDの発光スペクトルを、図11に示す。図10と図11を比較すると、600nm以上の発光成分が少ないことがわかる。
(実施例2,3)
No.5の蛍光体をNo.12の蛍光体に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2の白色LEDを作製した。また、No.5の蛍光体をNo.15の蛍光体に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例3の白色LEDを作製した。いずれにおいても、白色LEDの色温度が4200Kになるように、黄色発光蛍光体との混合比および塗布量を調整した。得られた白色LEDの演色評価数の値を、下記表2にまとめる。
(実施例4〜6)
黄色発光蛍光体をピーク波長570nmのYAG:Ce蛍光体に変更した以外は、実施例1〜3と同様にして、実施例4〜6の白色LEDを作製した。いずれにおいても、白色LEDの色温度が4200Kになるように、黄色発光蛍光体との混合比および塗布量を調整した。得られた白色LEDの演色評価数の値を、下記表2にまとめる。
(実施例7〜9)
黄色発光蛍光体を緑色発光蛍光体に変更した以外は、実施例1〜3と同様にして実施例7〜9の白色LEDを作製した。緑色発光蛍光体としては、ピーク波長545nmの(Sr,Ba,Eu)2SiO4蛍光体を用いた。いずれにおいても、白色LEDの色温度が4200Kになるように、緑色発光蛍光体との混合比および塗布量を調整した。得られた白色LEDの演色評価数の値を、下記表2にまとめる。
(比較例2,3)
No.5の蛍光体を用いない以外は実施例4と同様にして、比較例2の白色LEDを作製した。また、No.5の蛍光体を用いない以外は実施例7と同様にして、比較例3の白色LEDを作製した。
比較例3においては、実施例7と同等の4200Kの色温度が得られるように塗布量の調整を試みたが、高い色温度(約6600K)しか得られず、色温度調整の自由度が小さい結果であった。高い色温度しか調整できないということは、橙色、赤色成分の発光が非常に少なく、演色性が悪いことを意味する。本比較例の白色LEDの性能を下記表2に示す。
Figure 0005134788
上記表2に示されるように、本発明の実施形態にかかる蛍光体が用いられた場合(実施例1〜9)においては、Raは69以上であり、R9は−33以上であることがわかる。これに対して、本発明の実施形態にかかる蛍光体が用いられない場合(比較例1〜3)では、Raは51から72であり、R9は−156から−24であることから、演色性が劣っている。このように、本発明の実施形態にかかる蛍光体を用いることによって、演色性が高められることが確認された。
(実施例10)
青色発光蛍光体に加えて、緑色ないし黄色領域に発光を有する蛍光体(緑色系発光蛍光体)をNo.15の蛍光体と混合して混合物を作製した。青色発光蛍光体としては、発光ピーク波長444nmのBaMgAl1017:Eu蛍光体を用い、緑色系発光蛍光体としては、ピーク波長514nmのBaMgAl1017:Eu,Mn蛍光体を用いた。
これらの蛍光体は、シリコーン樹脂内で分散混合した。得られた分散体を、395nmに発光ピーク波長を有する発光ダイオードチップ上に塗布して、実施例10とした。蛍光体の塗布量は、4200Kの色温度が得られるように調整した。得られた白色LEDのRaは92.6であり、R9は88.3であった。
(実施例11〜13)
緑色系発光蛍光体を発光ピーク波長558nmの(Ba,Sr,Eu)2SiO4蛍光体に変更した以外は実施例10と同様にして、実施例11の白色LEDを作製した。また、緑色系発光蛍光体を発光ピーク波長565nmの(Sr,Ba,Eu)2SiO4蛍光体に変更した以外は実施例10と同様にして、実施例12の白色LEDを作製した。さらに、緑色系発光蛍光体を発光ピーク波長540nmの(Ba,Sr,Eu)2SiO4蛍光体に変更した以外は実施例10と同様にして、実施例13の白色LEDを作製した。
いずれにおいても、白色LEDの色温度が4200Kになるように、塗布量を調整した。得られた白色LEDの演色評価数の値を、下記表3にまとめる。
(比較例4,5)
No.15の蛍光体を用いない以外は実施例10と同様にして、比較例4の白色LEDを作製した。また、No.15の蛍光体をLa22S:Eu蛍光体に変更した以外は実施例10と同様にして、比較例5の白色LEDを作製した。得られた白色LEDの性能を、下記表3に示す。
Figure 0005134788
上記表3に示されるように、本発明の実施形態にかかる蛍光体が用いられた場合(実施例10〜13)においては、Raは81以上であり、R9は23以上であるので、優れた演色性を有することがわかる。これに対して、本発明の実施形態にかかる蛍光体が用いられない場合(比較例4,5)では、Raは52以下であり、R9は−47以下であることから、演色性が劣っている。このように、本発明の実施形態にかかる蛍光体を用いることによって、演色性が高められることが確認された。
(実施例14〜17)
No.5の蛍光体をNo.2の蛍光体に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例14の白色LEDを作製し、No.5の蛍光体をNo.8の蛍光体に変更した以外は実施例4と同様にして、実施例15の白色LEDを作製した。また、No.15の蛍光体をNo.2の蛍光体に変更した以外は実施例10と同様にして、実施例16のLEDを作製し、No.4の蛍光体をNo.8の蛍光体に変更した以外は実施例12と同様にして実施例17の白色LEDを作製した。得られた白色LEDの演色評価数の値を、下記表4にまとめる。
Figure 0005134788
実施例1〜9と比較例1〜3との比較からわかるように、600nm以上に発光ピークを有する本発明の実施形態にかかる蛍光体を用いることによって、同じ色温度で著しく演色性を高めることができる。同様の結果は、実施例10〜13と比較例4〜5との比較からもわかる。
すでに説明したように、本発明者らは、254nm励起では600nm以上のピーク波長が得られない蛍光体であっても、適切な波長の光で励起することによって、600nm以上のピーク波長が得られることを見出している。具体的には、光源として、460nmにピーク波長を有する青色LEDあるいは393nmにピーク波長を有する近紫外LEDを用いた場合であり、実施例14〜17の白色LEDが該当する。
上記表4に示されるように、実施例14および15の白色LEDは、比較例1〜3と比較すると演色性が高く実用可能である。また、実施例16および17の白色LEDは、比較例4,5と比較すると演色性が高く実用可能である。
本発明の実施形態にかかる蛍光体および発光装置は照明用光源、LEDディスプレイ、パソコンや携帯電話機等のバックライト光源、信号機、照明スイッチ、車載用ストップランプ、各種センサー及び各種インジケータ等、各種照明装置や各種表示装置などに利用することができる。
Ca−Sr二元系における組成zとピーク波長との関係を表わすグラフ図。 従来の蛍光体の254nm励起での発光スペクトル。 従来の蛍光体の460nm励起での発光スペクトル。 254nm励起により得られた発光スペクトルを2種類のスペクトルに分離した結果。 観測値と一次関数式(8)から求められる予測値との関係。 本発明の実施形態にかかる蛍光体の組成範囲。 本発明の実施形態にかかる発光装置の断面図。 本発明の実施形態にかかる蛍光体の発光スペクトル。 比較例の蛍光体の発光スペクトル。 本発明の他の実施形態にかかる白色LEDの発光スペクトル。 比較例の白色LEDの発光スペクトル。
符号の説明
200…樹脂ステム; 201…リード; 202…リード; 203…樹脂部
204…反射面; 205…凹部; 206…発光チップ
207…ボンディングワイヤー; 208…ボンディングワイヤー
209…蛍光層; 210…蛍光体; 211…樹脂層。

Claims (1)

  1. 下記一般式(1)で表わされる組成を有し、波長254nmの紫外光で励起した際に、600nm以上のピーク波長を有する発光バンドを示すユーロピウム付活正ケイ酸アルカリ土類蛍光体の製造方法であって、
    混合原料を容器に収容し、N 2 /H 2 の還元性雰囲気中で熱処理して一次焼成品を得る工程と、前記一次焼成品を粉砕して容器に収容する工程と、前記容器を炉内に配置し真空で窒素置換する工程と、前記一次焼成品を、水素濃度5%以上100%未満のN 2 /H 2 の還元性雰囲気中で熱処理して、二次焼成品を得る工程とを具備することを特徴とする製造方法
    (Srx,Bay,Caz,Euw2SiO4 (1)
    (上記一般式(1)中、x,y,zおよびwは、下記関係式(2),(4)〜(7)を満たし、かつaを573,bを467,cを623,dを736としたときに、(3)式を満たす値である。)
    x+y+z+w=1 (2)
    600≦ax+by+cz+dw (3)
    0≦x/(1−w)≦0.95 (4)
    0≦y/(1−w)≦0.4 (5)
    0<z/(1−w)≦0.95 (6)
    0.02≦w≦0.2 (7)
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