JP5134746B2 - 電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電界効果トランジスタに関し、特に、高耐圧低抵抗の電界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電流を基板の厚み方向に流す電界効果トランジスタが電力制御素子として用いられている。
図39を参照し、符号105は、従来型の電界効果トランジスタの一例であり、シリコン単結晶基板111を有している。単結晶基板111の表面に、エピタキシャル成長によって形成されたドレイン層112が配置されている。
【0003】
シリコン単結晶基板111内には、N型の不純物が高濃度にドープされており、その裏面には、ドレイン電極膜148が形成されている。また、ドレイン層112内には、N型の不純物が低濃度にドープされており、その表面近傍には、P型のベース領域154が形成されている。
【0004】
ベース領域154内には、更に、その表面からN型の不純物が拡散され、ソース領域161が形成されている。
【0005】
符号110は、ソース領域161の縁部分とベース領域154の縁部分との間に位置するチャネル領域である。このチャネル領域110の上部には、ゲート絶縁膜126とゲート電極膜127とがこの順序で配置されている。
ゲート電極膜127の表面及び側面には、層間絶縁膜141が形成されており、その表面には、ソース電極膜144が配置されている。
【0006】
上記のようなベース領域154は、ドレイン領域112表面近傍に島状に配置されており、1個のベース領域154と、そのベース領域154内に配置されたソース領域161及びチャネル領域110とで、1個のセル101が形成されている。
【0007】
図40は、ドレイン領域112の表面を示す平面図であり、矩形形状のセル101が複数個行列状に配置されている。
この電界効果トランジスタ105を使用する場合、ソース電極膜144を接地電位に置き、ドレイン電極膜148に正電圧を印加し、ゲート電極膜127にスレッショルド電圧以上のゲート電圧(正電圧)を印加すると、P型のチャネル領域110表面にN型の反転層が形成され、ソース領域161と導電領域111とがその反転層によって接続され、電界効果トランジスタ105は導通する。
【0008】
その状態からゲート電極膜127にスレッショルド電圧以下の電圧(例えば接地電位)を印加すると、反転層は消滅し、電界効果トランジスタ105は遮断する。
【0009】
上記のような構造の電界効果トランジスタ105では、ドレイン電極膜148に印加した電圧を上げると、ベース領域154とドレイン領域112のPN接合界面でアバランシェブレークダウンが起こる。この場合、電流は、一個の素子の周辺部分に配置されたセル101の側部に流れ、面積が小さい部分に電流が集中しやすくなるので素子が破壊しやすくなってしまうという問題が生じていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、高耐圧低抵抗の電界効果トランジスタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1導電型のドレイン層と、前記ドレイン層内に配置された第2導電型のボディ領域と、前記ボディ領域内に配置された第1導電型のソース領域と、前記ボディ領域の縁と前記ソース領域の縁との間の前記ボディ領域の表面に配置されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の表面に配置されたゲート電極膜とを有し、前記ゲート電極膜に印加された電圧により、前記ボディ領域の縁と前記ソース領域の縁との間の前記ボディ領域の表面が反転すると、前記ボディ領域の外側に位置するドレイン層と前記ソース領域とが電気的に接続される電界効果トランジスタの製造方法であって、前記ドレイン層の表面側の一部領域から、第1導電型の第1の不純物を前記ドレイン層内に拡散させ、第1導電型の拡散領域からなり、前記ドレイン層の一部である低抵抗領域を形成する工程と、前記ドレイン層の前記表面側から前記低抵抗領域及び前記低抵抗領域の外側の前記ドレイン層内に、第1導電型の第2の不純物を拡散させ、前記低抵抗領域上に、前記第1の不純物と前記第2の不純物とを有する前記ドレイン層の一部である第1の高濃度領域と、前記低抵抗領域の外側に、前記第2の不純物を有する第1導電型の拡散領域から成り、前記ドレイン層の一部である第2の高濃度領域とを形成する工程と、前記ドレイン層の前記表面側から、第2導電型の不純物を前記第1の高濃度領域及び前記第1の高濃度領域に隣接する前記第2の高濃度領域に、前記第1の高濃度領域及び前記第2の高濃度領域よりも浅く拡散させて前記ボディ領域を形成し、前記ボディ領域の底面にある前記第1の高濃度領域である埋め込み領域を前記ボディ領域と接触させ、かつ、前記ボディ領域の側面の前記第2の高濃度領域を前記ボディ領域と接触させる工程と、を有し、前記ボディ領域の底面と前記埋め込み領域とで形成される第1のPN接合の耐圧は、前記ボディ領域の側面と前記第2の高濃度領域とで形成される第2のPN接合の耐圧よりも低くなっていることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法である。
【0012】
本発明の電界効果トランジスタは、ドレイン層を有している。このドレイン層は、ゲート電極膜に電圧を印加してチャネル領域を反転させると、ソース領域と電気的に接続され、ソース領域とドレイン層との間に電流が流れるように構成されている層であって、一般的には、第1導電型のエピタキシャル層か、又はエピタキシャル層とその内部に拡散された不純物領域で構成される。
【0013】
本発明のドレイン層は、ボディ領域の底面と基板本体との間に位置し、ボディ領域と接して配置された埋め込み領域を有しており、ドレイン層のうち、ボディ領域と接する部分の不純物濃度は、埋め込み領域の不純物濃度が最も高くなるように構成されている。
【0014】
このため、ドレイン層とボディ領域とで形成されるPN接合のうち、埋め込み領域とボディ領域とで形成されるPN接合の耐圧は最も低くなっている。このため、アバランシェブレークダウンは埋め込み領域とボディ領域とで形成されるPN接合で生じ、このPN接合に電流が流れる。
【0015】
埋め込み領域とボディ領域とで形成されるPN接合の面積が大きければ、そのPN接合にアバランシェブレークダウンが生じて大電流が流れても、その電流は大面積のPN接合全体に広がるので、電流が集中しにくくなり、その電流集中が原因となる素子破壊は生じにくくなる。従って、ベース領域の周辺でアバランシェブレークダウンし、電流が一箇所に集中していた従来に比して、素子破壊が生じにくくなる。
【0016】
なお、本発明において、基板本体は、ドレイン層と同じ第1の導電型としてMOSFETを形成してもよいし、あるいはドレイン層と逆の第2の導電型としてIGBTを構成してもよい。
【0017】
また、本発明の電界効果トランジスタの製造方法によれば、ドレイン層の表面側から、第1導電型の不純物をドレイン層内に拡散させ、第1導電型の拡散領域からなる低抵抗領域を形成した後、低抵抗領域及びその周囲に、ドレイン層の表面側から第2導電型の不純物を、低抵抗領域の底面よりも浅く拡散させることで、低抵抗領域の表面側及びその周囲に、第2導電型の拡散領域からなるボディ領域を形成している。その結果、低抵抗領域はボディ領域と接した状態で、ボディ領域の下方に埋め込まれた状態になる。ここで低抵抗領域の不純物濃度を高くして、低抵抗領域とボディ領域とで形成されるPN接合の耐圧を低くすると、この低抵抗領域で本発明の電界効果トランジスタにおける埋め込み領域を形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下で図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
以下では、本発明の一実施形態に係る電界効果トランジスタであるMOSFETの製造方法について説明する。以下では、第1導電型不純物をN型不純物とし、第2導電型不純物をP型不純物としている。
【0019】
まず、シリコンからなるN+型の基板本体と、その表面に形成されたN-型のエピタキシャル層とを備えた基板を用意する。その基板には、後述する複数の素子が形成できるようになっている。これら複数の素子のうち、一個の素子の製造工程を説明する断面図を図1乃至図13に示す。図中符号10は基板を示し、符号11は基板本体を示し、符号12はエピタキシャル層を示している。
【0020】
次に、基板10を熱酸化処理すると、図2に示すように、エピタキシャル層12の表面にシリコン酸化膜からなる熱酸化膜13が形成される。
次いで、熱酸化膜13表面にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成した後、パターニングする。図3の符号61にパターニングされたレジスト膜を示す。
【0021】
図3の状態における一個の素子についての平面図を図31に示す。図3は図31のA−A線断面図を示している。図31に示すように、レジスト膜61はリング状の開口51がパターニングによって複数形成されており、各リング状の開口51は同心状に配置されている。最外周の開口51は、その外縁部が一個の素子を画定する縁より所定距離だけ内側に位置するように配置され、最内周の開口51は、一個の素子の中央部分を取り囲むように配置されている。
【0022】
次いで、そのレジスト膜61をマスクにして、レジスト膜61の開口51の底面に露出する熱酸化膜13をエッチングし、レジスト膜61を除去する。その状態を図4に示す。図中符号52は、熱酸化膜13のエッチングにより形成された熱酸化膜13の開口を示しており、開口52の底部からはエピタキシャル層12が露出している。
【0023】
次に、B等のP型不純物を熱酸化膜13の表面に照射すると、熱酸化膜13がマスクとなり、開口52底面にP型不純物が打ち込まれ、図5に示すようにP型の高濃度層14が形成される。
【0024】
次いで、基板10を熱処理すると、図6に示すように、P型の高濃度層14が拡散して、P型の拡散領域からなるガードリング領域15が形成されるとともに、ガードリング領域15表面が熱酸化膜で覆われる。このガードリング領域15は、上述した、レジスト膜61の開口51と同じ平面形状に形成されている。
【0025】
図6中で、一個の素子を画定する縁から、最内周のガードリング領域15の内側端部よりさらに所定距離内側の位置までの領域を周辺領域と称し、符号72に示す。また、一個の素子において周辺領域72よりも内側の領域をセル領域と称し、符号71に示す。
【0026】
次に、図7に示すように、パターニングしたレジスト膜66を熱酸化膜13表面に形成する。このレジスト膜66には、セル領域71の全部を覆う開口44が設けられている。
【0027】
このレジスト膜66をマスクにして、熱酸化膜13をエッチングすると、セル領域71に形成された熱酸化膜13が除去され、セル領域71のエピタキシャル層12の表面が露出する。その後レジスト膜66を除去する。その状態を図8に示す。
次いで、基板10を熱酸化処理すると、図9に示すようにセル領域71のエピタキシャル層12の表面にシリコン酸化膜からなる熱酸化膜16が形成される。
【0028】
次に、図10に示すように熱酸化膜16、13の表面に、パターニングされたレジスト膜62を形成する。このレジスト膜62は、セル領域71に開口53を有し、周辺領域72に溝47を有している。レジスト膜62の平面形状を図32に示す。なお、図10は図32のB−B線断面図に対応している。
【0029】
この開口53、溝47のうち開口53は、それぞれ細長に形成された二本の幹状開口部731、732と、一本の接続開口部75と複数本の枝状開口部74とを有している。
【0030】
二本の幹状開口部731、732には、複数の枝状開口部74の端部が接続されている。接続開口部75と各枝状開口部74とは、幹状開口部731、732に対して垂直になっている。かかる開口53の底部には熱酸化膜16の表面が露出している。
【0031】
他方、溝47は、リング状に形成され、その内側端部が最外周のガードリング領域15の外縁部よりも外側に位置しており、かつガードリング領域15と同心上に配置されている。かかる溝47の底部には熱酸化膜13の表面が露出している。
【0032】
次に、レジスト膜62をマスクにして、熱酸化膜16、13をエッチングする。すると、開口53と溝47底面の熱酸化膜16、13が除去され、図11に示すようにセル領域71の熱酸化膜16に、レジスト膜62の開口53と同じパターンの開口54が形成され、周辺領域72の熱酸化膜13には溝47と同じパターンの溝50が形成される。開口54の底部及び溝50の底部にはエピタキシャル層12が露出している。
【0033】
レジスト膜62を除去し、熱酸化膜16、13をマスクにして、N型不純物を素子形成面に照射する。ここではN型不純物としてリンを用いており、ドーズ量を2×1013cm-2としている。すると、そのN型不純物は開口54及び溝50の底部のエピタキシャル層12の内部に打ち込まれ、図12に示すように、開口54と溝50との底部に、N型不純物の第1の注入領域18が形成される。
【0034】
次に、基板10を熱処理する。ここでは、温度1100℃で、200分間熱処理している。すると、図13に示すように第1の注入領域18の不純物が拡散し、セル領域71ではN型不純物が拡散されてなる低抵抗領域20が形成され、基板10の外周部分の表面側に、N型不純物の拡散領域からなる最外周導電領域5が形成されるとともに、セル領域71及び周辺領域72に熱酸化膜が形成され、低抵抗領域20と最外周導電領域5とが熱酸化膜で覆われる。
【0035】
その後、図14に示すようにパターニングされたレジスト膜67を熱酸化膜16、13の表面に形成する。このレジスト膜67は、セル領域71には、低抵抗領域20よりも大きい開口59を有し、開口59は、その内側に低抵抗領域20が位置するように配置されており、周辺領域72には、最外周導電領域5上に配置された溝43を有している。
【0036】
このレジスト膜67をマスクにして、熱酸化膜16をエッチングすると、開口59底面と溝43底面とにそれぞれ位置する熱酸化膜16、13が除去され、周辺領域72では最外周導電領域5の表面が露出し、セル領域71では、エピタキシャル層12及び低抵抗領域20が露出する。その後レジスト膜67を除去する。その状態のセル領域71の断面図を図15に示す。なお、図15乃至図27は、セル領域71における製造工程の断面図を示している。
【0037】
次いで、N型不純物を素子形成面に照射する。ここではN型不純物としてリンを用いており、ドーズ量を2×1012cm-2としている。すると、周辺領域72では最外周導電領域5にN型不純物が注入されるが、ガードリング領域15は熱酸化膜13で被覆されているので、N型不純物は注入されない。他方、セル領域71では低抵抗領域20とエピタキシャル層12の内部にN型不純物が注入され、図16に示すように、低抵抗領域20とその周辺の領域のエピタキシャル層12に、N型不純物が注入されて成る第2の注入領域23が形成される。
【0038】
次に、熱酸化膜を形成しない条件で基板10を熱処理する。ここでは、窒素雰囲気中温度1100℃の条件で500分間熱処理している。すると、第2の注入領域23中に含まれる不純物がエピタキシャル層12及び低抵抗領域20に拡散する。
【0039】
ところで、第2の注入領域23中に含まれる不純物はN型であり、エピタキシャル層12及び低抵抗領域20もN型であるから、拡散される不純物と拡散される対象物の不純物とは同じ導電型である。また、低抵抗領域20が形成される際でも、第1の注入領域18から拡散される不純物はN型であり、エピタキシャル層12もN型であるから、この場合にも拡散される不純物と拡散される対象物の不純物とは同じ導電型になっている。
【0040】
これらの場合には、拡散された不純物によって形成された拡散領域と、拡散される対象物との間にはPN接合が形成されないので、拡散される不純物と拡散領域とが同じ導電型である場合は、その拡散深さを本来規定することができない。
そこでこの場合、拡散領域の不純物濃度が、拡散される対象物の不純物濃度の二倍となる深さの位置を、拡散領域の拡散深さとして規定するものとする。
【0041】
このとき、第2の注入領域23が拡散されると、低抵抗領域20上には第1の高濃度領域24が形成され、エピタキシャル層12の表面側には第2の高濃度領域25が形成される。
【0042】
低抵抗領域20の不純物濃度がエピタキシャル層12の二倍の不純物濃度になる位置で、低抵抗領域20の拡散深さが規定されるものとすると、その拡散深さは、エピタキシャル層12の表面から、エピタキシャル層12と基板本体11との境界面までの深さよりも浅く、低抵抗領域20の底面はエピタキシャル層12の底面より上方に位置している。
【0043】
また、第2の高濃度領域25の不純物濃度がエピタキシャル層12の二倍の不純物濃度になる位置で、第2の高濃度領域25の拡散深さが規定されるものとすると、その拡散深さは低抵抗領域20の拡散深さよりも浅くなっており、第2の高濃度領域25の底面は低抵抗領域20の底面よりも上方に位置している。
【0044】
第1の高濃度領域24の拡散深さが、第2の高濃度領域25の拡散深さと同じ深さであるものとすると、第1の高濃度領域24は、既にN型不純物が拡散された低抵抗領域20内に、第2の注入領域23から更にN型不純物が拡散されることで構成されるので、第1の高濃度領域24の不純物濃度は、第2の高濃度領域25よりも高濃度になっている。
【0045】
次いで、図18に示すように、基板10を熱酸化処理して、第1、第2の高濃度領域24、25に熱酸化膜からなるゲート絶縁膜27を形成する。
次に、図19に示すように、ゲート絶縁膜27の表面全面に、CVD法によりゲート電極膜28を成膜する。ここでは、不純物が予めドープされたポリシリコンを堆積させることで、ゲート電極膜28を成膜している。
【0046】
次いで、ゲート電極膜28の表面にレジスト膜を形成した後、パターニングして、図20に示すようにセル領域71に後述する開口55を形成し、周辺領域72に後述する溝を形成して、開口55の底部と、溝の底部からゲート電極膜28を露出させる。図20の符号63にパターニングされたレジスト膜を示す。
【0047】
レジスト膜63の平面形状を図33に示す。図20は図33のC−C線断面図に対応している。図33で符号7は、周辺領域72に形成された溝を示している。この図33に示すように、上述した開口55は、平面形状が上述したレジスト膜65の開口と同じく櫛状であって、その内側端部が、第1の高濃度領域24の外縁部よりも一定距離だけ外側に位置するように配置されている。また、上述した溝7は、基板10の縁から、ガードリング領域15の最内周までの間に配置されている。
【0048】
レジスト膜63をマスクにして、ゲート電極膜28をエッチングすると、図21に示すように開口55及び溝7の底面のゲート電極膜28が除去される。レジスト膜63を除去した後、ゲート電極膜28をマスクにしてゲート絶縁膜27をエッチングすると、ゲート絶縁膜27が除去され、セル領域71では、ゲート電極膜28とゲート絶縁膜27とに、レジスト膜63の開口55と同じ位置に同じ大きさの開口が形成され、その開口の底面に、第1の高濃度領域24と、第1の高濃度領域24の外縁部から、その外縁部より一定距離だけ外側の位置までの間に位置する第2の高濃度領域25とが露出する。他方、周辺領域72では、溝7の底部で露出するゲート電極膜28と、ゲート絶縁膜27とが全部除去され、最外周導電領域5と熱酸化膜13とが露出する。
【0049】
次いで、ゲート電極膜28及びゲート絶縁膜27をマスクにしてP型不純物を素子形成面に照射する。図22に示すように、照射されたP型不純物は、ゲート電極膜28及びゲート絶縁膜27の開口56の底面に露出する第1の高濃度領域24と、その周囲の第2の高濃度領域25とに注入され、第1、第2の高濃度領域24、25の両方の表面側に、P型不純物からなる第3の注入領域31が形成される。ここではP型不純物としてボロンを用いており、ドーズ量を2×1013cm-2としている。
【0050】
次いで、熱酸化膜が形成されない条件で基板10を熱処理する。ここでは、1135℃の温度で、400分間熱処理している。すると、第3の注入領域31のP型不純物が拡散し、図23に示すようにP型不純物拡散領域からなるボディ領域32が形成される。
【0051】
このP型不純物は、第1、第2の高濃度領域24、25の両方に拡散するが、第2の高濃度領域25におけるボディ領域32の拡散深さは、第2の高濃度領域25の拡散深さよりも浅くなっている。また、第1の高濃度領域24のN型不純物濃度は、第2の高濃度領域25のN型不純物濃度よりも大きいので、ボディ領域32では、第1の高濃度領域24における拡散深さが第2の高濃度領域25における拡散深さよりも浅くなる。
【0052】
このため第1の高濃度領域24では、P型不純物が拡散されてボディ領域32が形成されても、そのボディ領域32の下方には、第1の高濃度領域が残っている。ボディ領域32の縁部分は横方向拡散により、ゲート絶縁膜27の下方位置まで潜り込んでいる。
【0053】
このボディ領域32は、平面形状が上述したレジスト膜63の開口55と同じく櫛状にされ、一個の素子に一個だけ配置されている。このためボディ領域32が一個の素子内部で占める面積は大きくなっている。
【0054】
符号22は、第1の高濃度領域22のうち残った部分である埋め込み領域を示しており、この埋め込み領域22は、その縁がボディ領域32の縁よりも内側に位置し、ボディ領域32の下に埋め込まれた状態になっている。
【0055】
かかる埋め込み領域22は、平面形状が櫛状のボディ領域32の底部に沿って配置され、平面形状がボディ領域32と同様に櫛状にされ、一続きに配置されている。
【0056】
この状態では、ボディ領域32の表面が露出しており、図24に示すように、露出したボディ領域32の表面に、パターニングされたレジスト膜64を形成する。このレジスト膜64は、その平面図を図34に示すように、平面形状がボディ領域32と同様に櫛状であって、その外縁部がボディ領域32の外縁部よりも所定距離だけ内側に位置するように配置されている。
【0057】
なお、図24は図34のD−D線断面図に相当している。このレジスト膜64の外縁部と、ゲート電極膜28の内側端部との間には、間隙57が形成されている。この間隙57は、平面形状がリング状であって、外側の周縁がゲート電極膜28の縁部分と一致し、内側の周縁がレジスト膜64の縁と一致している。セル領域71では間隙57の底面にボディ領域32が露出する。また、周辺領域72では、熱酸化膜13と最外周導電領域5とが露出している。
【0058】
次に、このレジスト膜64をマスクにして、素子形成面にN型不純物を照射すると、セル領域71では図25に示すように、N型不純物が、間隙57の底面に露出するボディ領域32の表面側に注入され、N型の不純物注入領域35が形成される。また、周辺領域72では、最外周導電領域5にN型不純物が注入される。ここではN型不純物としてAsを用い、ドーズ量を5×1015cm-2としている。
【0059】
次に、レジスト膜64を除去した後、熱酸化膜が形成されない条件下で基板10を熱処理する。ここでは、窒素雰囲気中で温度1000℃の条件で10分間熱処理している。すると、不純物注入領域35が拡散し、図26に示すように、N型のソース領域36がボディ領域32の表面側に形成される。
この状態の平面図を図36に示す。図26は図36のE−E線断面図に対応している。
【0060】
ボディ領域32とソース領域36は、上述したように横方向拡散により、それぞれの縁がゲート絶縁膜27の下方位置まで潜り込んでいる。ボディ領域32の横方向拡散量は、ソース領域36の横方向拡散量に比して大きく、ソース領域36の縁がボディ領域32の縁からはみ出すことはないので、ソース領域36の縁とボディ領域32の縁との間にはボディ領域32が残っている。符号80は、このソース領域36の縁とボディ領域32の縁との間に位置するボディ領域であるチャネル領域を示している。チャネル領域80はゲート絶縁膜27の下方位置まで潜り込んでおり、チャネル領域80の上方には、ゲート絶縁膜27及びゲート電極膜28が配置されている。
次いで、図27に示すように、ゲート電極膜28と、ソース領域36及びボディ領域32の表面にCVD法で絶縁膜38を成膜する。ここでは、絶縁膜38としてシリコン酸化膜を成膜している。
【0061】
次に、絶縁膜38の表面にパターニングされたレジスト膜65を形成する。このレジスト膜65には、ソース領域36と、その内側に位置するボディ領域32の表面の上に開口58が設けられ、ゲート電極膜28上の図示しない領域にゲートパッド用の開口が設けられており、また最外周導電領域5上には溝49が設けられている。
【0062】
次いで、レジスト膜65をマスクにして絶縁膜38をエッチングすると、図29に示すように、開口58と、ゲートパッドの開口と溝49の各底面に露出する絶縁膜38が除去され、開口58の底面にソース領域36とボディ領域32とが露出し、ゲートパッドの開口の底面にゲート電極膜が露出し、溝49の底面に最外周導電領域5が露出する。
【0063】
次に、レジスト膜65を除去し、図30に示すように素子形成面に金属膜46を形成する。次いで、金属膜46をパターニングし、図35に示すように、ソース電極膜45と、ソース電極膜45と分離された図示しないゲートパッドとを形成し、最外周導電領域5上に、ソース電極膜及びゲートパッドと分離された最外周導電膜98を形成した後、ソース電極膜45と、ゲートパッドと、最外周導電膜98との表面に保護膜99を成膜する。
【0064】
次いで、ゲートパッドが形成された領域と、ソース電極膜45上の領域との保護膜99にそれぞれ図示しない開口を設け、ゲートパッドと、ソース電極膜45とを各開口から露出させ、一方の開口の底面に露出するソース電極膜45をソースパッドとし、他方の開口の底面にゲートパッドを露出させる。これらのゲートパッドとソースパッドに、それぞれ図示しない外部端子を接続しておく。
【0065】
次いで、基板10の素子形成面と反対側の面に、金属膜を成膜してドレイン電極膜91とすると、図37の符号1に示すようなMOSFETが形成される。
このMOSFET1は、ソース電極膜45を接地電位に接続し、ドレイン電極膜91に正電圧を印加した状態で、ゲート電極膜28に、スレッショルド電圧以上の正電圧を印加すると、上述したチャネル領域80の表面にN型の反転層が形成され、ドレイン領域25の表面部分と、ソース領域39とが反転層で接続され、MOSFET1が導通する。すると、ソース領域39から反転層を通ってドレイン領域25へと電流が流れる。このとき、上述したように埋め込み領域22の縁はボディ領域32の縁よりも内側に位置しており、埋め込み領域22はボディ領域32の底部に位置しているから、ソース領域39は埋め込み領域22には接続されない。
【0066】
その導通した状態からゲート電極膜28を接地電位に接続すると、反転層は消滅し、MOSFET1は遮断する。
【0067】
このMOSFET1では、上述したように、櫛状のボディ領域32の底部に、櫛状の埋め込み領域22が配置されており、この埋め込み領域22とボディ領域32との間に図35に示すように第1のPN接合85が形成されている。また、ボディ領域32と第2の高濃度領域25との間には第2のPN接合86が形成されている。
【0068】
上述したように埋め込み領域22の不純物濃度は第2の高濃度領域25よりも高濃度であり、埋め込み領域22とボディ領域32とで形成される第1のPN接合85の耐圧は、第2の高濃度領域25とボディ領域32とで形成される第2のPN接合86の耐圧よりも低くなっている。かかるMOSFET1に高電圧が印加されると、第1のPN接合85がアバランシェブレークダウンして、第1のPN接合85に電流が流れ、第2のPN接合86には電流が流れない。
【0069】
上述したように、第1のPN接合85は、櫛状に配置された一個のボディ領域32と、その底面に沿って配置された一個の埋め込み領域22との間に形成されており、第1のPN接合85の平面形状はボディ領域32と同様に櫛状である。かかる第1のPN接合85の全長はボディ領域32の全長とほぼ等しく、また櫛状の第1のPN接合の幅は大きくされており、第1のPN接合85の面積は大きい。
【0070】
このような第1のPN接合85にアバランシェブレークダウンにより大電流が流れても、その大電流は面積が大きい第1のPN接合85全体に均一に流れ、電流集中が生じにくくなる。このためアバランシェブレークダウンにより電流集中が生じていた従来の素子に比して、素子破壊がしにくくなる。
【0071】
なお、以上は、MOSFETを製造する場合について説明したが、図38の符号2に示すように、N+型のシリコンからなる基板本体11に替え、P型のシリコン単結晶基板を用いてコレクタ層95とし、コレクタ層95に、コレクタ層95とオーミック接続するコレクタ電極96を形成すると、PN接合を用いたIGBT型の電界効果トランジスタが得られる。この電界効果トランジスタ2も本発明に含まれる。
【0072】
また、図41の符号3に示すようなショットキー接合型IGBT素子も本発明に含まれる。
このショットキー接合型IGBT素子3は、基板本体11が設けられておらず、エピタキシャル層12の裏面側にショットキー電極膜97が配置されている。
【0073】
このショットキー電極膜97は、エピタキシャル層12との間でショットキー接合を形成しており、ショットキー電極膜97がアノードとなり、エピタキシャル層12側がカソードとなるショットキーダイオードが形成されている。
【0074】
ソース電極膜45を接地電位に接続し、ショットキー電極膜97に正電圧を印加した状態で、ゲート電極膜28にスレッショルド電圧以上の正電圧を印加すると、チャネル領域80の表面に近い部分がN型に反転する。
【0075】
第2の高濃度領域25はエピタキシャル層12と接触しており、チャネル領域の表面部分がN型に反転すると、その反転層によって、ソース領域36とエピタキシャル層12とが接続される。この状態ではショットキー接合は順バイアスされるから、エピタキシャル層12側からソース領域36に向けて電流が流れ、ショットキー接合型IGBT素子3が導通状態になる。
【0076】
また、上記実施形態では、本発明における第1導電型をN型とし、第2導電型をP型としたが、本発明の第1、第2導電型はこれに限られるものではなく、逆に第1導電型をP型とし、第2導電型をN型としてもよい。
【0077】
また、上述した実施形態では、一個の埋め込み領域22をボディ領域32のほぼ全域に配置し、その平面形状がボディ領域32の平面形状と同様に櫛状になるようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば複数個の埋め込み領域を設け、各埋め込み領域を、ボディ領域32の下方に所定間隔をおいて配置するように構成してもよい。
【0078】
また、上述した実施形態では、いずれもボディ領域32及び埋め込み領域22を櫛状に形成したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば図42にその平面図を示すように、ドレイン領域25の表面近傍に、複数のセル205を互いに離間するように配置して、一個の素子7を構成してもよい。
【0079】
各セル205は、それぞれ、ボディ領域32と、ソース領域36と、チャネル領域80と、埋め込み領域22を有している。各セル205において、ボディ領域32と、ソース領域36と、チャネル領域80と、埋め込み領域22の拡散深さや不純物濃度は、平面形状が櫛状のボディ領域を有する素子と同じである。
【0080】
ソース領域36はリング状に形成され、その外縁がボディ領域32の縁と離間して配置されており、チャネル領域80は、ソース領域36の外縁とボディ領域32の縁との間に位置している。埋め込み領域22はボディ領域32と同じ形状にされ、ボディ領域32の内側に配置されている。
【0081】
このように、複数のセル205が配置されている素子7では、各セル205のボディ領域32一個について、少なくとも一個の埋め込み領域22が配置されている。その結果、各ボディ領域32のそれぞれにおいてアバランシェブレークダウンを生じさせることができる。
【0082】
図42にはボディ領域32及び埋め込み領域22の平面形状が矩形の場合を示したが、複数のセル205を配置する場合のボディ領域32及び埋め込み領域22の平面形状はこれに限らず、例えば円形や三角形や六角形に形成してもよい。
【0083】
【発明の効果】
高耐圧低抵抗の電界効果トランジスタが得られる。
アバランシェブレークダウンによる素子破壊が生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第1の断面図
【図2】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第2の断面図
【図3】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第3の断面図
【図4】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第4の断面図
【図5】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第5の断面図
【図6】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第6の断面図
【図7】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第7の断面図
【図8】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第8の断面図
【図9】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第9の断面図
【図10】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第10の断面図
【図11】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第11の断面図
【図12】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第12の断面図
【図13】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第13の断面図
【図14】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第14の断面図
【図15】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第15の断面図
【図16】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第16の断面図
【図17】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第17の断面図
【図18】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第18の断面図
【図19】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第19の断面図
【図20】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第20の断面図
【図21】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第21の断面図
【図22】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第22の断面図
【図23】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第23の断面図
【図24】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第24の断面図
【図25】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第25の断面図
【図26】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第26の断面図
【図27】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第27の断面図
【図28】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第28の断面図
【図29】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第29の断面図
【図30】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第30の断面図
【図31】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第1の平面図
【図32】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第2の平面図
【図33】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第3の平面図
【図34】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第4の平面図
【図35】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第31の断面図
【図36】本発明の一例の電界効果トランジスタの製造工程を説明する第5の平面図
【図37】本発明の一例の電界効果トランジスタを説明する断面図
【図38】本発明の他の例であり、PN接合を用いたIGBT型の電界効果トランジスタを説明するための図
【図39】従来の電界効果トランジスタの構造を説明する断面図
【図40】従来の電界効果トランジスタの配置状態を説明する平面図
【図41】本発明の他の例であり、ショットキー接合を用いたIGBT型の電界効果トランジスタを説明するための図
【図42】本発明の他の例であり、複数個のセルが行列状に配置された電界効果トランジスタを説明するための図
【符号の説明】
11……基板本体
12……エピタキシャル層
22……埋め込み領域
27……ゲート絶縁膜
28……ゲート電極膜
32……ボディ領域
36……ソース領域
45……ソース電極膜
80……チャネル領域
91……ドレイン電極膜

Claims (1)

  1. 第1導電型のドレイン層と、
    前記ドレイン層内に配置された第2導電型のボディ領域と、
    前記ボディ領域内に配置された第1導電型のソース領域と、
    前記ボディ領域の縁と前記ソース領域の縁との間の前記ボディ領域の表面に配置されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の表面に配置されたゲート電極膜とを有し、
    前記ゲート電極膜に印加された電圧により、前記ボディ領域の縁と前記ソース領域の縁との間の前記ボディ領域の表面が反転すると、前記ボディ領域の外側に位置するドレイン層と前記ソース領域とが電気的に接続される電界効果トランジスタの製造方法であって、
    前記ドレイン層の表面側の一部領域から、第1導電型の第1の不純物を前記ドレイン層内に拡散させ、第1導電型の拡散領域からなり、前記ドレイン層の一部である低抵抗領域を形成する工程と、
    前記ドレイン層の前記表面側から前記低抵抗領域及び前記低抵抗領域の外側の前記ドレイン層内に、第1導電型の第2の不純物を拡散させ、前記低抵抗領域上に、前記第1の不純物と前記第2の不純物とを有する前記ドレイン層の一部である第1の高濃度領域と、前記低抵抗領域の外側に、前記第2の不純物を有する第1導電型の拡散領域から成り、前記ドレイン層の一部である第2の高濃度領域とを形成する工程と、
    前記ドレイン層の前記表面側から、第2導電型の不純物を前記第1の高濃度領域及び前記第1の高濃度領域に隣接する前記第2の高濃度領域に、前記第1の高濃度領域及び前記第2の高濃度領域よりも浅く拡散させて前記ボディ領域を形成し、前記ボディ領域の底面にある前記第1の高濃度領域である埋め込み領域を前記ボディ領域と接触させ、かつ、前記ボディ領域の側面の前記第2の高濃度領域を前記ボディ領域と接触させる工程と、を有し、
    前記ボディ領域の底面と前記埋め込み領域とで形成される第1のPN接合の耐圧は、前記ボディ領域の側面と前記第2の高濃度領域とで形成される第2のPN接合の耐圧よりも低くなっていることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
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