JP4294016B2 - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

半導体デバイスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4294016B2
JP4294016B2 JP2005273382A JP2005273382A JP4294016B2 JP 4294016 B2 JP4294016 B2 JP 4294016B2 JP 2005273382 A JP2005273382 A JP 2005273382A JP 2005273382 A JP2005273382 A JP 2005273382A JP 4294016 B2 JP4294016 B2 JP 4294016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion layer
layer
conductivity type
guard ring
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2005273382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006013552A (ja
Inventor
宣樹 宮腰
正紀 福井
秀幸 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2005273382A priority Critical patent/JP4294016B2/ja
Publication of JP2006013552A publication Critical patent/JP2006013552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4294016B2 publication Critical patent/JP4294016B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

本発明は電力用の半導体デバイスの技術分野にかかり、特に、高耐圧の半導体デバイスに関する。
従来より、電源装置等の大電流をスイッチングする装置には、動作が高速で高耐圧の半導体デバイスが用いられている。そのような従来技術の半導体デバイスのうち、一般的に用いられるMOSFETの半導体チップを図17の符号101に示す。
この半導体チップ101は、シリコン単結晶から成り、高抵抗のn-層1021と、同じ導電型で低抵抗のn+層1022及び高導電領域103とから成るドレイン層102を有している。
-層1021は中央に、n+層1022は裏面側に、高導電領域103は表面側に配置されており、n型を第1の導電型とした場合に、第2導電型となるp型の拡散層108が、高導電領域103表面に、多数個形成されている。
p型の拡散層108は、表面四角形状を成し、それぞれ行列状に配置されており、個々のp型の拡散層108には、図18に示すように、その中央部の拡散深さが深い主拡散層106と、主拡散層106の周囲に接し、浅いチャネル拡散層107とで構成されている。従って、p型の拡散層108は、中央部分が深く、周辺部分が浅くなっている。
各p型の拡散層108内には、n型でリング形状のソース拡散層105がそれぞれ形成されており、また、チャネル拡散層107の表面上には、ゲート酸化膜104とゲート電極110とがこの順に形成されている。ゲート電極に正電圧が印加されるとp型のチャネル拡散層107表面にn型の反転層が形成され、そして、ソース拡散層105と高導電領域103との間が、その反転層によって電気的に接続されるようになっている。
なお、符号111はソース電極、符号112はドレイン電極であり、その間は層間絶縁膜115によって短絡しないようになっている。
上記のようなMOSFETは、バイポーラトランジスタよりも動作速度が早く、また、導通状態から遮断状態に転じる際の電流の集中が少なく、高耐圧の半導体デバイスが得られ易くなっている。
ところが、半導体チップ101内に導通電流が流れる際、ドレイン層102の抵抗成分や、p型の拡散層108間のJFETの抵抗成分が大きく影響し、バイポーラトランジスタに比べ、損失が大きいという問題がある。
上記のように、ドレイン層102表面に高導電領域103が形成されている場合には、その部分の抵抗が小さくなるため、MOSFETの順方向抵抗はそれだけ小さくなっているが、高導電領域103内には空乏層が広がりずらいため、耐圧が低下する。
また、ドレイン層102表面のp型の拡散層108と高導電領域103のpn接合部分部分では、図19(a)に示すように、空乏層120は高導電領域103側に広がるが、高導電領域103が高濃度であるほど広がりずらい。
一般に、pn接合は、高濃度側の拡散層の形状に注目した場合、平面接合、円筒接合、球状接合に分類されているが、各チャネル拡散層107の対向する辺部分では円筒接合が形成され、頂点部分では球状接合が形成されている。pn接合の耐圧は、平面接合、円筒接合、球状接合の順に低くなることが知られており、従って、p型の拡散層108と高導電領域103間の耐圧は、頂点部分の球状接合で決まっている。
その場合、p型の拡散層108から高導電領域103内に伸びる空乏層120同士を接触させると、耐圧を向上させられるが、図19(b)に示すように、ドレイン層102とp型の拡散層108との間の逆バイアス状態が大きくなり、チャネル拡散層107の辺間では空乏層120同士が接触しても、頂点間の距離は大きいため、頂点間では空乏層120は接触できず、球状接合の耐圧は向上しない。そのため、pn接合の降伏が符号111で示す表面部分で生じ、半導体デバイスを破壊する原因となっていた。
特開昭58−068979号公報 特開昭54−000885号公報 特開平07−169950号公報 特開昭64−059959号公報 特開平01−253966号公報 特開平08−167619号公報
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、導通抵抗が低く、高耐圧の半導体デバイスを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、半導体のp型とn型のいずれか一方を第1の導電型とし、他方を第2の導電型とした場合に、前記第1の導電型のドレイン層と、前記ドレイン層の表面に形成された前記第2の導電型の拡散層と、前記第2の導電型の拡散層内に形成された前記第1の導電型のソース拡散層と、前記第2の導電型の拡散層の一部であって、前記ソース拡散層と前記ドレイン層との間に位置するチャネル拡散層とを有し、前記チャネル拡散層表面に反転層が形成されると、前記ソース拡散層と前記ドレイン層とが前記反転層によって電気的に接続されるように構成された半導体デバイスを製造する製造方法であって、前記ドレイン層のうち、前記反転層によって前記ソース拡散層に接続される部分に、前記ドレイン層内部よりも低抵抗で、表面の形状が略四角形の複数の高導電領域を形成し、前記各高導電領域の表面を、前記各高導電領域を取り囲む前記第2の導電型の拡散層に接触させることを特徴とする半導体デバイスの製造方法である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の半導体デバイスの製造方法であって、高濃度の第1の導電型の拡散層を形成した後、前記第2の導電型の拡散層の一部であって、前記チャネル拡散層よりも深く、前記第1の導電型の拡散層よりも浅い複数の主拡散層を前記第1の導電型の拡散層の表面に形成し、前記第1の導電型の拡散層の表面を複数の略四角形の領域に分割し、各領域を前記高濃度領域にすることを特徴とする半導体デバイスの製造方法である。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の半導体デバイスの製造方法であって、前記第2の導電型の拡散層の一部となる第2の導電型のリング状の第1のガードリング拡散層を前記第2の導電型の拡散層の外周となる位置に設けた後、前記第1のガードリング拡散層の内側に、前記第1の導電型の拡散層を前記第1のガードリング拡散層よりも浅く形成することを特徴とする半導体デバイスの製造方法である。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の半導体デバイスの製造方法であって、前記第1のガードリング拡散層の外周には前記第1の導電型の拡散層は形成せず、前記第1のガードリング拡散層の周囲を前記ドレイン層とすることを特徴とする半導体デバイスの製造方法である。
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4のいずれか1項記載の半導体デバイスの製造方法であって、前記第1のガードリング拡散層とは非接触で、前記第1のガードリング拡散層を取り囲むリング状の第2のガードリング拡散層を、前記第1のガードリング拡散層と同じ深さに形成することを特徴とする半導体デバイスの製造方法である。
本発明は上記のように構成されており、半導体のp型とn型のいずれか一方を第1の導電型とし、他方を第2の導電型とした場合に、第1の導電型のドレイン層表面に第2の導電型の拡散層が形成され、該第2の導電型の拡散層内に前記第1の導電型のソース拡散層が形成され、第2導電型の拡散層のうち、ソース拡散層とドレイン層との間の領域がチャネル拡散層にされている。
従って、チャネル拡散層表面に反転層が形成されると、ソース拡散層とドレイン層とがその反転層によって接続され、ソース拡散層とドレイン層との間に電流が流れるようになっている。
そして、反転層により、ソース拡散層と接続されるドレイン層表面部分は、ドレイン層内部よりも低抵抗な高導電領域が設けられており、導通抵抗が小さくなっている。
その高導電領域については、従来の半導体デバイスが、第2の導電型の拡散層が高導電領域で囲われているのとは異なり、本発明では、逆に、高導電領域が第2の導電型の拡散層によって囲まれている。従って、高導電領域と第2の導電型の拡散層との間のpn接合では、球状接合は形成されず、高耐圧になる。なお、そのpn接合では、高導電領域内の空乏層は、高導電領域の外周部分から内側部分に向けて広がる。
このように、球状接合が存在しないので、高耐圧を維持したまま高導電領域の不純物濃度を高くでき、また、高導電領域を深く形成しても耐圧は低下しない。特に、第2の導電型の拡散層が、チャネル拡散層と連通し、チャネル拡散層よりも深い主拡散層を有している場合には、高導電領域の深さを、主拡散層の深さよりも深くし、第2導電型の拡散層間で形成されるJFETの影響を小さくしても、高耐圧を維持できる。
主拡散層の深さ方向の不純物濃度分布の一例を図15に示す。横軸は拡散深さ、縦軸は不純物濃度である。高導電領域は同じ導電型のドレイン層内に拡散されるため、その拡散深さの定義が問題になるが、本発明では、高導電領域の拡散深さは、ドレイン層の不純物濃度が高導電領域を形成する前の不純物濃度の2倍になったところであるものとする。図15では、主拡散層の深さが約3.8μmであるのに対し、高導電領域の拡散深さは3.8μmを越えている。
高導電領域の拡散深さと、単位面積当たりのオン抵抗Ron及び降伏電圧VDSSの関係を図16に示す。降伏電圧VDSSを高くしようとすると、オン抵抗Ronは大きくなってしまうが、同じ大きさの降伏電圧VDSSでは、高導電領域の深さが深いほど、オン抵抗Ronは小さくなっている。
なお、上記第2の導電型の拡散層の内側に高導電領域を形成する場合、外側にはドレイン層の低抵抗の部分を配置しておくと、その部分に空乏層が広がりやすくなり、耐圧が向上する。その場合、第2の導電型の拡散層の四隅にカーブを設け、球状接合が生じないようにし、更に、その周囲に主拡散層よりも拡散深さが深い第2の導電型のガードリング拡散層を設けておくと、一層耐圧が向上する。
ガードリング拡散層は、第2の導電型の拡散層と接していてもよく、離れていてもよい。第1のガードリング拡散層を接触させ、その周囲に、更に非接触の第2のガードリング拡散層を設けてもよい。
球状接合がないので、耐圧が高くなる。
本発明の一実施形態であるMOSFETを、その製造工程と共に説明する。
図1(a1)〜図2( 1 )はMOSFETの能動領域(MOSFETの中央部分)の工程図であり、図1(a2)〜図2(g 2 )は耐圧領域(MOSFETの周辺部分)の工程図である。
図1を参照し、符号1はMOSFETの半導体チップであり、シリコン基板から成るドレイン層2を有している。該ドレイン層2は、高抵抗のn-層21と、該n-層21の裏面に位置し、比較的低抵抗のn+層22とを有している。
先ず、熱処理により、ドレイン層2表面(n-層21表面)に酸化膜4を形成し(図1(a1),(a2))、次いで、その酸化膜4上にパターニングしたレジスト膜6を形成する。
能動領域内の酸化膜4上は全てレジスト膜6で覆い(図1(b1))、耐圧領域の酸化膜4上にレジスト膜6の開口部8を配置し(図1(b2))、その状態でエッチングを行うと、開口部8底面に露出した酸化膜4が除去され、窓部9が形成される(図1(c2))。このとき、ドレイン層2の裏面側(n+層22表面)に形成されていた酸化膜5は全部除去される。
窓部9底面にはn-層21が露出しており、p型不純物(ここではホウ素)を注入すると、n-層21表面に、p型の浅い不純物層12が形成される(図1(d2))。このとき、能動領域側は表面が酸化膜4で覆われているので、不純物は注入されない(図1(d1))。
次いで、熱処理を行い、浅い不純物層12を拡散させ、ドレイン層2内に第1、第2のガードリング拡散層13、14を形成する。このとき、酸化膜10が形成される(図2(e1)、(e2))。
第1、第2のガードリング拡散層13、14の、平面図を図8に示す(図8は、図1(e1)、(e2)のI−I線截断面図に相当する)。符号Aで示す部分が能動領域、それ以外の部分が耐圧領域となる。
レジスト膜6のパターニングにより、第1のガードリング拡散層13は略リング状に形成され、その第1のガードリング拡散層13とは分離された状態で、その外周に第2のガードリング拡散層14が形成されている。第1、第2のガードリング13、14の四隅151、152はカーブしており、球状接合が生じないようになっている。
次に、能動領域側のシリコン酸化膜4を露出させた状態で、パターニングされたレジスト膜16を形成することにより、耐圧領域上にだけレジスト膜16で保護し(図2(f1)、(f2))、エッチングを行った後、レジスト膜16を除去すると、能動領域内にn-層21表面が露出する(図2(g1))。このとき、耐圧領域側には変化はなく、酸化膜4で覆われたままである(図2(g2))。
以上のように第1、第2のガードリング拡散層13、14を形成した後は、耐圧領域側には大きな変化はないので、以下、図3〜図6には、能動領域側の拡散層断面図だけを記載する。
耐圧領域側をレジスト膜で覆い、能動領域側のn-層21表面を露出させた状態でn型の不純物を注入すると、能動領域内のn-層21表面に浅い不純物層17が形成される(図3(h))。
その状態で熱処理を行うと、浅い不純物層17が拡散され、高導電領域18が形成される。高導電領域18と、n-層21と、n+層22とは、同じ導電型であり、ドレイン層2は、高導電領域18と、n-層21と、n+層22とで構成される(図3(i))。但し、高導電領域18は、n-層21に比べて不純物濃度が高く、導電率が大きくなっている。
高導電領域18の平面図を図9に示す(図9は図3(i)のII−II線截断面図に相当する。)。高導電領域18は、外周部が第1のガードリング拡散層13内に位置し、第1のガードリング拡散層13の内側全部に高導電領域18が形成されるようになっており、第1、第2のガードリング拡散層13、14の間及び第2のガードリング拡散層14の外周部分はn-層21が配置され、pn接合の耐圧が低下しないようになっている。
ポリシリコン薄膜22をゲート酸化膜20上に全面成膜し(図3(j))、パターニングしたレジスト膜24を形成する(図3(k))。
その状態では、レジスト膜24開口部26底面にポリシリコン薄膜22が露出しており、エッチングを行った後、レジスト膜24を除去すると、ポリシリコン薄膜22に窓部28が形成され、底面にゲート酸化膜20が露出する(図4(l))。
ポリシリコン薄膜22の平面図を、拡散層の平面図と重ねて図10に示す。拡散層の平面図は、図4(l)のIII−III線截断面図に相当する。ポリシリコン薄膜22内に、長方形の開口部28が複数形成されることにより、高導電領域18上に、細長いポリシリコン薄膜22が複数本配置されている。
窓部28底面に露出するゲート酸化膜20を薄い酸化膜29に形成し直した後、第1のガードリング拡散層13よりも外側のn-層上をレジスト膜(図示せず)で保護し、その状態で表面からp型の不純物を注入すると、薄い酸化膜29を通過した不純物により、高導電領域18表面の窓部28底面下に、p型の浅い不純物層32が形成される(図4(m))。他の拡散層の平面図を省略し、その不純物層32の平面図を図11に示す(図11は図4(m)のIV−IV線截断面図に相当する。)。
次に、パターニングしたレジスト膜31を形成することにより、窓部28の中央部分に開口部30を配置し、開口部30底面の薄い酸化膜29を露出させた状態でp型の不純物を多量に注入すると、浅い不純物層32の中央部分に、浅い不純物層32と同じ導電型で高濃度の浅い不純物層34が形成される(図4(n))。
その不純物層34の平面図(図4(n)のV−V線截断面図に相当する。)を図12に示す。
レジスト膜31を除去した後、熱処理を行うと、浅い不純物層32、34が拡散され、比較的低濃度の不純物層32によってチャネル拡散層37が形成され、比較的高濃度の不純物層34によって主拡散層36が形成され、その結果、チャネル拡散層37と主拡散層36とでp型の拡散層38が形成される(図5(o))。チャネル拡散層37の拡散深さと主拡散層36の拡散深さは、浅い不純物層32、34の濃度と関係があり、チャネル拡散層37よりも、主拡散層36の方が深くなっている。
他方、高導電領域18は、予め主拡散層36の深さよりも深くなるようにされており、主拡散層36とチャネル拡散層37とで構成されるp型の拡散層38間には高導電領域18が位置している。従って、隣り合うp型の拡散層38間に形成されるJFETの影響は小さくなっている。
なお、熱処理の際には、チャネル拡散層37と主拡散層36は横方向にも拡散するが、チャネル拡散層37はポリシリコン薄膜22底面下に進入するのに対し、主拡散層36は、ポリシリコン薄膜22底面下には進入しないようになっている。
その場合、チャネル拡散層37の横方向への拡散量は小さいので、ポリシリコン薄膜22底面下中央部分には、高導電領域18が残る。図13の平面図に、高導電領域18と、チャネル拡散層37との位置関係を示す(図13は、図5(o)のVI−VI線截断面図に相当する。)。符号40は、p型の拡散層が形成されている領域であり、櫛状になっている。
このp型の領域40の外周部分は、第1のガードリング拡散層13に接続されており、n-層21との間でpn接合が形成されている。従って、その部分の耐圧は高くなっており、更に、第1のガードリング拡散層13の外周には、第2のガードリング拡散層14がリング状に形成されているため、一層耐圧が高くなっている。
他方、高導電領域18は高濃度であり、チャネル拡散層37の拡散深さは浅いため、高導電領域18とチャネル拡散層37とで形成されるpn接合の耐圧は、外周部分の耐圧よりも低くなり易い。
しかし、このMOSFETでは、高導電領域18はp型の拡散層38や、第1のガードリング拡散層13によって囲まれており、球状接合は存在しない。従って、高導電領域18とチャネル拡散層37のpn接合から広がる空乏層は、高導電領域18の内側に向けて伸びるようになっており、その耐圧は、チャネル拡散層37の円筒接合の耐圧となる。このように、本発明によれば、チャネル拡散層の球状接合で決まる耐圧よりも大幅に高耐圧になっている。
次に、主拡散層36とチャネル拡散層37の中央部にレジスト膜41を形成した後、レジスト膜41及びポリシリコン薄膜22をマスクにしてn型の不純物を注入すると、主拡散層36及びチャネル拡散層37で構成されたp型の拡散層38内に、高濃度で浅いn+層42が形成される(図5(p))。
レジスト膜41を除去した後、そのn+層42を拡散すると、p型の拡散層38内にソース拡散層44が形成される(図5(q))。浅いn+層42を拡散させ、ソース拡散層44を形成する際には、n+不純物は横方向にも拡散し、ポリシリコン薄膜22の底面にも進入する。従って、ソース拡散層44はポリシリコン薄膜22の底面下まで進入しており、ポリシリコン薄膜22に正電圧が印加され、チャネル拡散層37の表面にn型の反転層が形成された場合には、ソース拡散層44は、その反転層によって高導電領域18に接続されるようになっている。
ソース拡散層44を形成した後、層間絶縁膜46を形成し、その表面にパターニングしたレジスト膜48を形成し、ソース拡散層44の内周部分及び主拡散層36上に開口部47を配置する(図6(r)))。
その状態でエッチングを行うと、開口部47底面に露出する層間絶縁膜46が除去され、その結果、ソース拡散層44の内周部分の表面50、及びソース拡散層44で囲まれた主拡散層36の表面51が露出する(図6(s))。
次いで、金属薄膜52を形成すると、金属薄膜52により、ソース拡散層44と主拡散層36及びチャネル拡散層37が短絡される(図6(t))。
以上説明した工程の後、金属薄膜52をエッチングし、ポリシリコン薄膜22に接続されたゲート電極と、ソース拡散層44に接続されたソース電極とを形成し、必要に応じて保護膜を形成した後、ドレイン層2裏面のn+層22表面にドレイン電極を形成すると、MOSFETの半導体チップ1ができあがる。
その半導体チップ1の耐圧領域と能動領域の断面を図7に示す。この図7は、図13では、VII−VII線断面図に相当する。
なお、上記ポリシリコン薄膜22は互いに接続させたが、チャネル拡散層37に形成される反転層によってソース拡散層44と接続される高導電領域18が、p型の拡散層38や第1、第2のガードリング拡散層13、14によって囲まれ、高導電領域18の空乏層が、高導電領域18表面では、内側に広がるようになっていればよく、例えば、図14に示すように、分離したポリシリコン薄膜23を形成してもよい。
第1の導電型をn型、第2の導電型をp型として説明したが、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型にしてもよい。
以上説明したように、本発明の半導体デバイスでは、球状接合を無くすことができるので、耐圧を高くすることができる。
上記MOSFETは、半導体チップの状態であるが、本発明は半導体チップを封止した半導体デバイスそのものも含まれる。また、MOSFETの他、IGBT構造の半導体デバイスも含まれる。
(a1)〜(d1):能動領域の製造工程図、(a2)〜(d2):耐圧領域の製造工程図 (e1)〜(g1):能動領域の製造工程図、(e2)〜(g2):耐圧領域の製造工程図 (h)〜(k):能動領域の製造工程図 (l)〜(n):能動領域の製造工程図 (o)〜(q):能動領域の製造工程図 (r)〜(t):能動領域の製造工程図 半導体チップの断面図 第1、第2のガードリング拡散層のパターンを示す平面図 高導電領域のパターンを示す平面図 ポリシリコン薄膜及びガードリング拡散層のパターンを示す平面図 チャネル拡散層となる浅い不純物層のパターンを示す平面図 主拡散層となる浅い不純物層のパターンを示す平面図 チャネル拡散層と高導電領域の位置関係を示す平面図 ポリシリコン薄膜のパターンの他の例 深さ方向の不純物濃度分布を示すグラフ 高導電領域の深さと導通抵抗の関係を示すグラフ 従来技術のMOSFETの斜視図 その高導電領域とp型の拡散層の位置関係を示す平面図 (a)、(b):高導電領域内への空乏層の広がり方を説明するための図
符号の説明
2……第1導電型のドレイン層 13、14……ガードリング拡散層 18……高導電領域 36……主拡散層 37……チャネル拡散層 38……第2導電型の拡散層 44……ソース拡散層

Claims (5)

  1. 半導体のp型とn型のいずれか一方を第1の導電型とし、他方を第2の導電型とした場合に、
    前記第1の導電型のドレイン層と、
    前記ドレイン層の表面に形成された前記第2の導電型の拡散層と、
    前記第2の導電型の拡散層内に形成された前記第1の導電型のソース拡散層と、
    前記第2の導電型の拡散層の一部であって、前記ソース拡散層と前記ドレイン層との間に位置するチャネル拡散層とを有し、
    前記チャネル拡散層表面に反転層が形成されると、前記ソース拡散層と前記ドレイン層とが前記反転層によって電気的に接続されるように構成された半導体デバイスを製造する製造方法であって、
    前記ドレイン層のうち、前記反転層によって前記ソース拡散層に接続される部分に、前記ドレイン層内部よりも低抵抗で、表面の形状が略四角形の複数の高導電領域を形成し、
    前記各高導電領域の表面を、前記各高導電領域を取り囲む前記第2の導電型の拡散層に接触させることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  2. 高濃度の第1の導電型の拡散層を形成した後、
    前記第2の導電型の拡散層の一部であって、前記チャネル拡散層よりも深く、前記第1の導電型の拡散層よりも浅い複数の主拡散層を前記第1の導電型の拡散層の表面に形成し、前記第1の導電型の拡散層の表面を複数の略四角形の領域に分割し、各領域を前記高濃度領域にすることを特徴とする請求項1記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 前記第2の導電型の拡散層の一部となる第2の導電型のリング状の第1のガードリング拡散層を前記第2の導電型の拡散層の外周となる位置に設けた後、前記第1のガードリング拡散層の内側に、前記第1の導電型の拡散層を前記第1のガードリング拡散層よりも浅く形成することを特徴とする請求項2記載の半導体デバイスの製造方法。
  4. 前記第1のガードリング拡散層の外周には前記第1の導電型の拡散層は形成せず、前記第1のガードリング拡散層の周囲を前記ドレイン層とすることを特徴とする請求項3記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 前記第1のガードリング拡散層とは非接触で、前記第1のガードリング拡散層を取り囲むリング状の第2のガードリング拡散層を、前記第1のガードリング拡散層と同じ深さに形成することを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか1項記載の半導体デバイスの製造方法。
JP2005273382A 2005-09-21 2005-09-21 半導体デバイスの製造方法 Expired - Lifetime JP4294016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005273382A JP4294016B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 半導体デバイスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005273382A JP4294016B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 半導体デバイスの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06233698A Division JP3738127B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 高耐圧半導体デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006013552A JP2006013552A (ja) 2006-01-12
JP4294016B2 true JP4294016B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=35780311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005273382A Expired - Lifetime JP4294016B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 半導体デバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4294016B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6606819B2 (ja) * 2014-11-10 2019-11-20 富士電機株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006013552A (ja) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4892172B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5526496B2 (ja) 電界効果半導体装置及びその製造方法
JP5789928B2 (ja) Mos型半導体装置およびその製造方法
JP3971670B2 (ja) 半導体装置
JP2004128293A (ja) 半導体装置
JP4169879B2 (ja) 高耐圧トランジスタ
US6563169B1 (en) Semiconductor device with high withstand voltage and a drain layer having a highly conductive region connectable to a diffused source layer by an inverted layer
JP3738127B2 (ja) 高耐圧半導体デバイス
JP3914852B2 (ja) ダイオード素子とトランジスタ素子
JP5134746B2 (ja) 電界効果トランジスタの製造方法
JP2007005657A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP4794546B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4294016B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP5719899B2 (ja) 半導体装置
JP4406535B2 (ja) ショットキーダイオード付きトランジスタ
JP4095492B2 (ja) 半導体装置
JP4133565B2 (ja) トランジスタとその製造方法、及びダイオード
EP1093168B1 (en) Field-effect transistor and integrated circuit device comprising the same
JP2002141505A (ja) 電界効果トランジスタ
JPH03155167A (ja) 縦型mosfet
JP2010027680A (ja) 半導体装置および半導体装置に製造方法
JP2007109712A (ja) トランジスタ、ダイオード
JP6112141B2 (ja) Mos型半導体装置およびmos型半導体装置の製造方法
JP7329348B2 (ja) 半導体装置
JP4125864B2 (ja) 電界効果トランジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050928

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term