JP4133565B2 - トランジスタとその製造方法、及びダイオード - Google Patents

トランジスタとその製造方法、及びダイオード Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置に係り、特に、半導体結晶がエピタキシャル成長された構造を有するトランジスタとダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】
図32は、従来のトランジスタ101の断面図であって、後述するソース領域を通り、表面と平行な面で処理基板を切断した断面図を示している。図33(a)は図32のX−X線断面図を示し、図33(b)は図32のY−Y線断面図を示している。
【0003】
このトランジスタ101は、トレンチ型パワーMOSFETであり、N+型不純物がシリコン単結晶中に高濃度にドープされた処理基板111と、該処理基板111上にエピタキシャル成長法によって形成されたN-型のシリコンエピタキシャル層から成るドレイン層112とを有している。符号110は、処理基板111とドレイン層112とを有する処理基板を示している。
【0004】
処理基板110の表面はエッチングされ、矩形リング状のリング穴が形成されている。
【0005】
リング穴のリング内周より内側の処理基板110表面には、p型のベース領域133が形成されており、該ベース領域133内部の表面近傍に、P+型のオーミック領域165と、N+型のソース領域166とが複数形成されている。
【0006】
ソース領域166の間の位置では、処理基板110表面が帯状にエッチングされ、細溝が形成されている。
【0007】
細溝と、上述したリング穴の底部には、ドレイン層と逆導電型の半導体充填物からなる埋め込み部126a、126bがそれぞれ形成されている。各埋め込み部126a、126bの上端部は、ベース領域133とドレイン層112の境界より下方に位置しており、細溝とリング穴とは、各埋め込み部126a、126bが形成されたことでそれぞれの深さが浅くなっている。
【0008】
浅くなった細溝とリング穴の内周面には、それぞれゲート絶縁膜157が形成されており、細溝と、リング穴の内部には、ゲート絶縁膜によって処理基板110とは絶縁された状態で、ポリシリコンが充填され、そのポリシリコンによってゲート電極プラグ155a、155bがそれぞれに形成されている。
【0009】
各ゲート電極プラグ155a、155bは、金属薄膜から成る不図示のゲート電極膜によって互いに接続されている。
【0010】
ソース領域166とオーミック領域165の表面には、金属薄膜から成るソース電極膜167が形成されている。ゲート電極プラグ155a、155bの上には層間絶縁膜163が形成されており、この層間絶縁膜163により、ソース電極膜167とゲート電極プラグ155a、155bとは電気的に絶縁されている。
【0011】
処理基板110のリング穴より外側の部分には、矩形リング状のガードリング部1251〜1253が複数設けられている。各ガードリング部1251〜1253は、処理基板110の表面に、ドレイン層112と逆導電型のp型不純物が拡散されることで形成されており、互いに同心状に配置されている。
【0012】
処理基板110の裏面、即ち、処理基板111のソース電極膜167が形成されている表面と反対側の面にはドレイン電極膜170が形成されている。
【0013】
かかるトランジスタ101で、ソース電極膜167を接地電位に接続し、ドレイン電極膜に正電圧を印加した状態で、各ゲート電極プラグ155a、155bにしきい値電圧以上の大きさの正電圧を印加すると、チャネル領域(ベース領域133とゲート絶縁膜157の界面)にn型の反転層が形成され、ソース領域166とドレイン層112とが反転層によって接続され、ドレイン層112からソース領域166に向けて電流が流れる。この状態では、トランジスタ101は導通状態にある。
【0014】
その状態から、各ゲート電極プラグ155a、155bをソース電位と同じ電位にすると、反転層は消滅し、電流は流れなくなる。この状態ではトランジスタ101は遮断状態にある。
【0015】
トランジスタ101が遮断状態にあり、ドレイン電極膜170とソース電極膜167の間に大きな電圧が印加された状態では、ベース領域133とドレイン層112とで構成されるPN接合が逆バイアスされ、p型のベース領域133内とn型のドレイン層112内に空乏層が広がる。広がった空乏層の端部が各ゲート電極プラグ155a、155b下部に配置された埋め込み部126a、126bと各ガードリング部1251〜1253に接すると、ベース領域133と埋め込み部126a、126bとが空乏層で接続されるとともに、ベース領域133とガードリング部1251〜1253が空乏層で接続され、浮遊電位にあった各埋め込み部126a、126b及びガードリング部1251〜1253の電位が安定し、各埋め込み部126a、126b及びガードリング部1251〜1253からもドレイン層112内部に空乏層が広がる。
【0016】
各ガードリング部1251〜1253は拡散で形成されているので、耐圧を上げるために各ガードリング部1251〜1253を深く形成しようとすると、それぞれの幅もまた大きくなってしまい、素子の面積が大きくなってしまう。
【0017】
逆に、各ガードリング部1251〜1253を浅く形成すると、高電圧の逆バイアスが印加されたときに、各埋め込み部126a、126bとドレイン層112との間のPN接合はブレークダウンせず、各ガードリング部1251〜1253とドレイン層112との間のPN接合がブレークダウンしてしまう。
【0018】
各ガードリング部1251〜1253とドレイン層112との間のPN接合の面積は、埋め込み部126a、126bとドレイン層112との間のPN接合の面積に比べて小さいので、その小さい面積内をブレークダウン電流が流れると素子が破壊しやすいという問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、低抵抗高耐圧の半導体装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、片面に第一導電型のドレイン層が配置された処理基板と、前記処理基板の前記ドレイン層側に設けられた第一の深穴と、前記複数の第一の深穴を同心状に取り囲むように配置されたリング状の複数の第二の深穴と、前記第一の深穴の側面の少なくとも一部に配置されたゲート絶縁膜と、前記第一の深穴内に配置され、前記ゲート絶縁膜と接触されたゲート電極プラグと、前記ドレイン層の内部の前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、底面が前記第一の深穴よりも浅い第二導電型のベース領域と、前記ベース領域の内部の表面側であって、前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、前記ベース領域によって前記ドレイン領域とは非接触の第一導電型のソース領域とを有し、前記ゲート電極プラグに電圧を印加し、前記ベース領域の前記ゲート絶縁膜と接する部分を第一導電型に反転させて反転層を形成すると、前記ソース領域と前記ベース領域の底面下に位置する前記ドレイン層とが前記反転層によって接続されるように構成されたトランジスタであって、前記第二の深穴内には、第二導電型の充填領域が配置され、前記処理基板上には絶縁膜が配置され、前記絶縁膜の前記第二の深穴の上部には、前記第二の深穴と同じ平面形状の第二の浅穴が配置され、前記第二の深穴と前記第二の浅穴の内部には前記充填領域が配置され、前記第一の深穴内部の前記ゲート電極プラグよりも下方位置には、前記ゲート電極プラグと絶縁された状態で、第二導電型の半導体から成る埋込領域が配置されたトランジスタである。
請求項2記載の発明は、前記埋込領域の深さ方向の長さよりも、前記充填領域の深さ方向の長さの方が長くされた請求項1記載のトランジスタである。
請求項3記載の発明は、前記充填領域と前記埋込領域を構成する前記第二導電型の半導体は、同じ形成工程で形成された請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のトランジスタである。
請求項4記載の発明は、第二導電型の拡散領域から成り、前記充填領域よりも浅い中継拡散領域が、前記充填領域と前記充填領域の間に、隣接する前記充填領域の一方に接触し両方には接触しないように配置された請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のトランジスタである。
請求項5記載の発明は、前記第二の深穴は、前記第一の深穴と同じエッチング工程で掘削されて形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のトランジスタである。
請求項6記載の発明は、片面に第一導電型の低濃度層が配置された処理基板と、前記処理基板の前記低濃度層側に設けられた第一の深穴と、前記複数の第一の深穴を同心状に取り囲むように配置されたリング状の複数の第二の深穴と、前記第一の深穴内に配置された第二導電型の第一の充填領域と、前記低濃度層と前記第一の充填領域と接触して配置され、前記低濃度層とはショットキー接合を形成し、前記第一の充填領域とはオーミック接合を形成するショットキー電極とを有するダイオードであって、前記第二の深穴内には第二導電型の第二の充填領域が配置され、前記ショットキー電極は前記第二の充填領域とは非接触にされ、前記第二の深穴上に浅穴が設けられた絶縁膜を有し、前記第二の深穴と前記浅穴内には前記第二の充填領域が配置されたダイオードである。
請求項7記載の発明は、第二導電型の拡散領域から成り、前記第一、第二の充填領域よりも浅い中継拡散領域が、前記第二の充填領域と前記第二の充填領域の間に、隣接する前記充填領域の一方に接触し両方には接触しないように配置された請求項6記載のダイオードである。
請求項8記載の発明は、片面に第一導電型のドレイン層が配置された処理基板と、前記処理基板の前記ドレイン層側に設けられた第一の深穴と、前記複数の第一の深穴を同心状に取り囲むように配置されたリング状の複数の第二の深穴と、前記第一の深穴の側面の少なくとも一部に配置されたゲート絶縁膜と、前記第一の深穴内に配置され、前記ゲート絶縁膜と接触されたゲート電極プラグと、前記ドレイン層の内部の前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、底面が前記第一の深穴よりも浅い第二導電型のベース領域と、前記ベース領域の内部の表面側であって、前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、前記ベース領域によって前記ドレイン領域とは非接触の第一導電型のソース領域とを有し、前記ゲート電極プラグに電圧を印加し、前記ベース領域の前記ゲート絶縁膜と接する部分を第一導電型に反転させて反転層を形成すると、前記ソース領域と前記ベース領域の底面下に位置する前記ドレイン層とが前記反転層によって接続されるように構成され、前記第二の深穴内には、第二導電型の充填領域が配置され、前記処理基板上には絶縁膜が配置され、前記絶縁膜の前記第二の深穴の上部には、前記第二の深穴と同じ平面形状の第二の浅穴が配置され、前記第二の深穴と前記第二の浅穴の内部には前記充填領域が配置され、前記第一の深穴内部の前記ゲート電極プラグよりも下方位置には、前記ゲート電極プラグと絶縁された状態で、第二導電型の半導体から成る埋込領域が配置されたトランジスタを製造する製造方法であって、第一導電型のドレイン層の表面から部分的に不純物を拡散し、前記ベース領域を形成する工程と、前記ベース領域と、前記ベース領域の周囲の上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜をパターニングし、前記ベース領域上に第一の浅穴を配置し、前記ベース領域の周囲の位置に、第二の浅穴を配置する工程と、前記パターニングされた絶縁膜をマスクとし、第一、第二の浅穴底面の前記ベース領域と前記ドレイン層とをエッチングし、前記ベース領域よりも深い第一、第二の深穴を形成する工程と、前記第一、第二の深穴と前記第一、第二の浅穴の内部に第二導電型の半導体から成る充填物を成長させる工程と、前記第二の深穴と前記第二の浅穴内に前記充填物を残しながら、前記第一の深穴の上部と前記第一の浅穴内の前記充填物を除去し、前記充填物の残存部分により、上部が前記ベース領域よりも下方に位置する埋込領域を形成する工程と、前記第一の深穴の前記埋込領域よりも上方に位置する側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、を有するトランジスタの製造方法である。
請求項9記載の発明は、前記ベース領域を構成する不純物の拡散と一緒に、前記第二の深穴が形成される領域に第二導電型の不純物を拡散し、前記ベース領域と同じ深さで前記充填領域と接触する中継拡散領域を、隣接する前記充填領域の一方に接触し両方には接触しないように形成する請求項8記載のトランジスタの製造方法である。
【0021】
以下で図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のトランジスタの断面図であって、後述するソース領域を通り、表面と平行な面で処理基板を切断した断面図を示している。図2(a)は図1のA−A線断面図を示し、図2(b)は図1のB−B線断面図を示している。図1、図2(a)、(b)の符号1に、本発明の一実施形態のトランジスタを示す。
【0022】
最初に、本発明の一実施形態のトランジスタ1の製造工程について説明する。図3(a)〜図25(a)は、図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する断面図であり、図3(b)〜図25(b)は、図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する断面図である。
【0023】
まず、図3(a)、(b)を参照し、符号10は、下記製造工程を適用し、トランジスタ1のパターンを複数形成するための処理基板であり、シリコン単結晶から成る単結晶基板11と、該単結晶基板11表面にシリコンがエピタキシャル成長されて成るドレイン層12とを有している。この処理基板10は、本発明に用いられる半導体基板の一例であり、本実施例では、n型を第一導電型、p型を第二導電型として説明する。単結晶基板11と、ドレイン層12はともに第一導電型のものを用いている。
【0024】
このドレイン層12の表面には、複数の開口80a、80b1〜80b3を有するシリコン酸化膜41が形成されている。
【0025】
これらの開口80a、80b1〜80b3のうち、符号80aは、処理基板10の中央位置に位置し、平面形状が四角形の大きな開口を示しており、符号80b1〜80b3は、大きな開口80aの外側の所定位置に配置された複数の小さな開口を示している。各開口80a、80b1〜80b3の底部には、ドレイン層12が露出している。
【0026】
上記のような処理基板10の表面にボロンなどの第二導電型の不純物を照射すると、シリコン酸化膜41がマスクとなり、各開口80a、80b1〜80b3の底部で露出するドレイン層12の内部表面に第二導電型の不純物が注入され、図4(a)、(b)に示すように、ドレイン層12内部表面位置に、各開口80a、80b1〜80b3の平面形状と同じ平面形状である第二導電型の注入層31が形成される。
【0027】
次いで、熱酸化処理すると、第二導電型の注入層31内の不純物が拡散され、第二導電型の拡散領域が形成される。図5(a)、(b)の符号33は、その第二導電型の拡散領域のうちの、大きな開口80aの底面下に形成されたベース領域33であり、符号32は、小さな開口80b1〜80b3の底面下に形成され、ドレイン層12の内部表面に点在する第二導電型の点在領域を示している。
【0028】
ベース領域33と点在領域32の底面は単結晶基板11には達しておらず、ドレイン層12内に位置している。従って、ベース領域33と点在領域32とは、ドレイン層12とPN接合を形成している。
【0029】
他方、ベース領域33と点在領域32の表面は、処理基板10の表面に露出しているが、ベース領域33と点在領域32を形成したときの熱処理により、ベース領域33の表面と点在領域32の表面を含む処理基板10の全表面にシリコン酸化膜から成る絶縁膜43が形成される。
この絶縁膜43は熱酸化処理の他、CVD方によっても形成することができ、シリコン酸化膜の他、シリコン窒化膜によて構成してもよい。
【0030】
次いで、絶縁膜43をパターニングする。図26は、そのパターニングして絶縁膜43の平面形状を説明するための平面図であり、図6(a)、(b)は、図26のC−C線断面図とD−D線断面図である。
【0031】
図6、図26の符号81aは、絶縁膜43のパターニングによって形成された開口のうち、ベース領域33が位置する部分の上に形成された複数個の第一の開口を示している。
【0032】
これらの第一の浅穴81aは長方形形状であり、互いに平行且つ等間隔であって、ベース領域33の縁よりも内側に配置されている。第一の浅穴81aの長さはベース領域33の長さよりも短く、従って、第一の浅穴81aの底面には、ベース領域33の表面が露出されている。
【0033】
また、同図の符号81bは、ベース領域33の縁上に位置し、四角リング形状のリング浅穴81bを示している。このリング浅穴81bの底面には、ベース領域33の縁部分が位置しており、従って、リング浅穴81bの底面には、ベース領域33とドレイン層12の境界で構成されるPN接合の処理基板10の表面に位置する部分が位置している。
換言すれば、リング浅穴81bの内周側にはベース領域33の表面が露出し、外周側にはドレイン層12の表面が露出している。
【0034】
また、同図の符号821〜823は、第一の浅穴81aとリング浅穴81bを取り囲んで同心状に配置された四角リング状の複数個の第二の浅穴を示している。
【0035】
第二の浅穴821〜823は、同じ幅であって、等間隔に配置されており、点在領域32は、第二の浅穴821〜823の底面下に位置するようになっている。そして、1個の第二の浅穴821〜823の底面には、少なくとも1個の点在領域32が位置している。
点在領域32は、第二の浅穴821〜823の外側と内側の両方、又は内側にはみ出る大きさである。
【0036】
次に、絶縁膜43をマスクにして、第一の浅穴81aと、リング浅穴81bと第二の浅穴821〜823の底面に露出する処理基板10を所定時間エッチング処理すると、図7(a)、(b)に示すように、第一の浅穴81aとリング浅穴81bと第二の浅穴821〜823の底面下に、第一の深穴22aとリング深穴22bと第二の深穴231〜233とがそれぞれ形成される。
【0037】
第一の深穴22aとリング深穴22bと第二の深穴231〜233の平面形状は、それらの深穴22a、22b、231〜233を形成した第一の浅穴81a、リング浅穴81b、第二の浅穴821〜823と同じである。
第一の浅穴81aとリング浅穴81bの幅は、第二の浅穴821〜823の幅と等しくされている。そのため、各深穴22a、22b、231〜233の幅は等しくなっている。
【0038】
各深穴22a、22b、231〜233は、同じエッチング工程で一緒に形成されるため、深さは互いに略等しくなっており、エッチング時間を調節することにより、各深穴22a、22b、231〜233の底面は、ドレイン層12の内部であって、ベース領域33や点在領域32の拡散深さよりも深くされている。
【0039】
ベース領域33の外周部分は、リング深穴22bによって削り取られた状態になっており、その結果、ベース領域33は一定深さになっている。従って、ベース領域33とドレイン層12とのpn接合は、プレーナ接合の部分だけが残されている。
【0040】
第二の深穴231〜233は、点在領域32の中央部分、又は外周部分を削り取っており、残った部分を中継拡散領域として符号34を付すと、第二の深穴231〜233のうちの最外周に位置する第二の深穴233では、その第二の深穴233の内周と接した位置に中継拡散領域34が形成されており、他の第二の深穴231、232では、内周に接した位置と外周に接した位置の両方の位置にそれぞれ中継拡散領域34が形成されている。
【0041】
要するに、この例では、最外周を除く位置の第二の深穴231、232では、内周と外周の両方にそれぞれ中継拡散領域34が形成されているが、最外周の第二の深穴233では、内周に接する位置にだけ中継拡散領域34が形成されている。
【0042】
第二の深穴231〜233を横断する方向の各中継拡散領域34の幅は互いに等しくなっている。また、第二の深穴231〜233の間に位置する中継拡散領域34は、隣接する第二の深穴231〜233のいずれか一方に接触するようになっており、従って、隣接する第二の深穴231〜233の両方には接触しないようになっている。
【0043】
次いで、上記のような処理基板10をCVD装置内に搬入し、高温に加熱してシリコンの原料ガスと第二導電型の不純物を含有する添加ガスとを導入すると、図8(a)、(b)に示すように、各深穴22a、22b、231〜233の底面と内周面に、第二導電型の不純物が添加されたシリコン単結晶から成る充填物24a、24b、251〜253がエピタキシャル成長し始める。
【0044】
各深穴22a、22b、231〜233の内部が完全に充填物24a、24b、251〜253によって充填され、その上端部が絶縁膜43の表面よりも上方に突き出されたところでエピタキシャル成長を終了させる。
ここで、充填物24a、24b、251〜253の底面と側面は、各深穴22a、22b、231〜233の底面と内周面にそれぞれ接触している。
【0045】
次いで、図9(a)、(b)に示すように、充填物24a,24b、251〜253をエッチングし、絶縁膜43の表面よりも上方の部分を除去した後、図10(a)、(b)に示すように、絶縁膜43や充填物24a,24b、251〜253の表面に、シリコン酸化膜から成るマスク酸化膜44を成膜する。
【0046】
次いで、図11(a)、(b)に示すように、マスク酸化膜44をパターニングして、第一の浅穴81a及び第一の深穴22a内に位置する充填物24aと、リング浅穴81b及びリング深穴22b内に位置する充填物24bの表面を露出させる。符号83a、83bは、充填物24a、24bを露出させる開口を示している。なお、第一の浅穴81a間表面のマスク酸化膜44も除去し、絶縁膜43を露出させてもよい。マスク酸化膜44は、CVD法や熱酸化法で形成することができる。
このとき、第一の浅穴821〜823内及び第二の深穴231〜233内の充填物251〜253の上部にはマスク酸化膜44が配置されており、充填物251〜253の上部は露出されていない。
【0047】
その状態で充填物24a、24bのエッチングを行うと、図12(a)、(b)に示すように、充填物24a、24bのうちの、第一の浅穴81aの内部とリング浅穴81bの内部に位置する部分と、その下方に位置する第一の深穴22aの内部とリング深穴22bの内部の上部を除去し、充填物24a、24bの残存部分により、第一の深穴22aとリング深穴22bの内部の底面上に、埋込領域26a、26bをそれぞれ形成する。この埋込領域26a、26bの上端部は、ベース領域33の深さよりも深くする。
【0048】
他方、第二の浅穴821〜823の内部と第二の深穴231〜233の内部に位置する充填物251〜253はエッチングされず、充填物251〜253によって充填領域が形成される。この充填領域にも充填物と同じ符号251〜253を付す。第二の浅穴及び深穴821〜823、231〜233と、充填領域251〜253とでガードリングが形成される。
【0049】
充填物24a、24bの上部がエッチングされ、埋込領域26a、26bが形成されると、エッチングされた部分は穴になるから、その穴をゲート穴28a、28bとすると、ゲート穴28a、28bは、第一の深穴22aの上部とリング深穴22bの上部に位置しており、その底面は、埋込領域26a、26bの上端部によって構成されている。
エッチングが均一に行われると、各ゲート穴28a、28bの深さは同じになる。
【0050】
次いで、マスク酸化膜44をエッチングによって除去し、充填領域251〜253の表面が露出させた後、充填領域251〜253及びその周囲を図示しないレジストで被覆し、そのレジストをマスクにしてベース領域33上の絶縁膜43をエッチングして除去すると、図13(a)、(b)に示すように、ベース領域33の表面が露出する。
【0051】
レジスト膜の除去後、熱酸化処理をすると、図14(a)、(b)に示すように、各ゲート穴28a、28bの内部側面及び底面と、処理基板10の表面と、絶縁膜43の表面とに熱酸化膜51が形成される。
【0052】
次いで、処理基板10の、各ゲート穴28a、28bの開口が位置する側の面の熱酸化膜51表面にポリシリコンを堆積させると、図15(a)、(b)に示すように、処理基板10表面上の熱酸化膜51上にポリシリコン薄膜53が形成されるとともに、各ゲート穴28a、28b内がポリシリコン薄膜53で充填される。
【0053】
その状態から、ポリシリコン薄膜53を所定量エッチングし、処理基板10表面の熱酸化膜51上に位置するポリシリコン薄膜53と、各ゲート穴28a、28b内部の上端部分のポリシリコン薄膜53を除去すると、各ゲート穴28a、28b内のポリシリコン薄膜53は互いに分離され、図16(a)、(b)に示すように、各ゲート穴28a、28bの内部が、ポリシリコン薄膜の残存部分で充填され、矩形のゲート穴28a内部には、平面形状が矩形状であってポリシリコン薄膜の残存部分から成る矩形状のゲート電極プラグ55aが形成される。それとともに、リング状のゲート穴28b内には、ポリシリコン薄膜の残存部分から成るリング状のゲート電極プラグ55bが形成される。
【0054】
次いで、ベース領域33表面及び絶縁膜43表面の熱酸化膜51をエッチングして除去すると、図17(b)に示すように充填物25の上端部と絶縁膜43の表面が露出するとともに、図17(a)に示すようにベース領域33の表面が露出し、矩形のゲート穴28aと、それを取り囲むリング状のゲート穴28bの内部にのみシリコン酸化膜51が残存する。矩形のゲート穴28aとリング状のゲート穴28bの内部にそれぞれ残存した熱酸化膜をゲート絶縁膜とし、それぞれ符号57a、57bに示すと、このゲート絶縁膜57a、57bにより、矩形状のゲート電極プラグ55aとリング状のゲート電極プラグ55bは、埋込領域26a、26bから絶縁され、また、ベース領域33からも絶縁されている。
【0055】
次に、処理基板10を熱酸化処理すると、図18(a)、(b)に示すようにベース領域33とゲート電極プラグ55a、55bと、絶縁膜43と充填物25の表面にシリコン酸化膜からなる下地酸化膜58が形成される。
【0056】
次いで、図27の平面図に示すように、下地酸化膜58の表面に、平面形状が四角リング状のレジスト膜91と、そのレジスト膜91の内側に位置し、長方形の複数の矩形のレジスト膜95を形成する。
【0057】
リング状のゲート電極プラグ55bは、四角リング状のレジスト膜91によって覆われている。即ち、四角リング状のレジスト膜91の内周の縁は、リング状のゲート電極プラグ55bの内周の縁よりも一定距離だけ内側に位置している。
【0058】
また、矩形状のゲート電極プラグ55aは、それぞれ長方形のレジスト膜95によって覆われている。
【0059】
四角リング状のレジスト膜91と、長方形のレジスト膜95の間に露出する下地酸化膜58の下層には、ベース領域33が位置しており、四角リング状と長方形形状のレジスト膜91、95をマスクにして、下地酸化膜58上にボロンを照射すると、レジスト膜91、95間から露出した下地酸化膜58の下方、即ち、ベース領域33の内部表面にボロンが注入され、第二導電型の高濃度注入領域60が形成される。その状態を図19(a)、(b)に示す。なお図19(a)、(b)はそれぞれ図27のE−E線断面図とF−F線断面図に相当する。
【0060】
次に、レジスト膜91、95を除去し、パターニングされたレジスト膜92をシリコン酸化膜58の表面に形成する。このレジスト膜92は、開口86を有し、この開口86の底面には下地酸化膜58が露出しており、露出した下地酸化膜58の下方には、ゲート絶縁膜57a、57bと第二導電型の高濃度注入領域60との間のベース領域33が位置している。レジスト膜92をマスクにして、処理基板10の表面に砒素を照射すると、開口86の底面に露出するベース領域33の表面に、開口86と同じ平面形状の第一導電型の注入領域61が形成される。その状態を図20(a)、(b)に示す。
【0061】
次いで、レジスト膜92を除去し、図21(a)、(b)に示すように下地酸化膜58の表面にPSG膜63を成膜する。
【0062】
次に、熱処理すると、図22(a)、(b)に示すように、第二導電型の高濃度注入領域60と第一導電型の注入領域61が熱により拡散して、それぞれに第二導電型のオーミック領域65と、第一導電型のソース領域66が形成される。
【0063】
次いで、図23(a)、(b)に示すように、PSG膜63と下地酸化膜58をパターニングし、ソース領域66の一部と、オーミック領域65とを露出させる。
【0064】
次に、アルミなどの金属膜を全面に形成した後、パターニングして、図24(a)、(b)に示すようにソース電極膜67を形成する。ソース電極膜67は矩形に形成され、その縁部はリング状のゲート電極プラグ55b上に位置している。
【0065】
次いで、図25(a)、(b)に示すようにソース電極膜67が形成された面と反対側の処理基板10の表面に、クロムなどの金属膜を成膜してドレイン電極膜70を形成する。以上の工程を経て図1、図2(a)、(b)に示すような本発明の一実施形態のトランジスタ1が完成する。
【0066】
かかるトランジスタ1では、埋込領域26a、26bと充填領域251〜253の下端部は、同じ高さに位置しているが、充填領域251〜253の上端部は埋込領域26a、26bの上端部より上方に位置しているので、各埋込領域26a、26bと、各充填領域251〜253について、空乏層が広がる部分すなわち第一導電型のドレイン層12と接する部分の面積を比較すると、各充填領域251〜253の方が各埋込領域26a、26bよりも大きくなっている。
【0067】
しかも、充填領域251〜253の上部は絶縁膜43の浅穴821〜823内に位置しており、充填領域251〜253の上端が処理基板10の表面と同じ高さである場合に比べ、浅穴821〜823の内部に位置する体積分だけ、充填領域251〜253の量が多くなっている。空乏層は、第二の浅穴821〜823の内部に位置する充填領域251〜253にも広がるため、充填領域251〜253の上端が処理基板10の表面と同じ高さである場合に比べ、耐圧が高くなる。
【0068】
かかるトランジスタ1で、ソース電極膜67をベース領域33と共に接地電位に接続し、ドレイン電極膜70に正電圧を印加した状態で、ゲート電極プラグ55a、55bにしきい値電圧以上の大きさの正電圧を印加すると、チャネル領域(ベース領域33とゲート絶縁膜57の界面)に第一導電型の反転層が形成され、ソース領域66とドレイン層12とが反転層によって接続され、ドレイン層12からソース領域66に向けて電流が流れる。この状態では、トランジスタ1は導通状態にある。
【0069】
その状態から、各ゲート電極プラグ55a、55bをソース領域66と同電位にすると、反転層は消滅し、電流は流れなくなる。この状態ではトランジスタ1は遮断状態にある。
【0070】
トランジスタ1が遮断状態にあり、ベース領域33とドレイン層12とで構成されるPN接合が逆バイアスされたとき、第二導電型のベース領域33内と第一導電型のドレイン層12内に空乏層が広がる。ベース領域33はドレイン層12に比して高濃度なので、空乏層は主としてドレイン層12内部に広がる。
【0071】
空乏層がベース領域33とドレイン層12との間のPN接合から下方へと広がり、埋込領域26a、26bに接すると、埋込領域26a、26bの内部にも空乏層が広がるようになる。
【0072】
空乏層が埋込領域26a、26bに達すると埋込領域26a、26bの電位が一定の電位になり、埋込領域26a、26bからドレイン層12内に向け、空乏層が広がり始め、隣接する埋込領域26a、26bからドレイン層12内に広がった空乏層が互いに接すると、埋込領域26a、26bと埋込領域26a、26bの間のドレイン層12は全部空乏化する。
【0073】
他方、横方向に広がった空乏層が充填領域251〜253に達すると、充填領域251〜253内部にも空乏層が広がり、また、充填領域251〜253からドレイン層12内に空乏層が広がる。
そして、隣接する充填領域251〜253と充填領域251〜253の間と、最内周の充填領域251とリング溝内の埋込領域26bの間のドレイン層12も空乏化している。
【0074】
この状態よりも高い電圧が印加されると、埋込領域26a、26b及び充填領域251〜253の下方へさらに空乏層が広がる。
【0075】
上述したように、ドレイン層12と接する部分の面積は、各充填領域251〜253の方が各埋込領域26a、26bよりも大きくなっているので、ベース領域33とその周辺を活性領域とし、各充填領域251〜253が設けられた部分を耐圧領域とすると、耐圧領域のアバランシェ耐圧は、活性領域のアバランシェ耐圧よりも大きくなる。
【0076】
従って、活性領域では、各充填領域251〜253が設けられた部分よりも早くアバランシェブレークダウンする。このとき電流は充填領域251〜253が設けられた部分ではなく活性領域に流れるが、活性領域では電流の流れる経路が決まっており、電流集中が生じないので、電流集中により素子は破壊しにくくなっている。
【0077】
なお、本実施形態では、各充填領域251〜253の各リング内周には、浅い第二導電型不純物拡散層からなる中継拡散領域34がそれぞれ設けられている。ここでは、各中継拡散領域34は、各充填領域251〜253のリング内周及びリング外周に直接接触して配置されている。
【0078】
互いに隣接する充填領域251〜253の間に挟まれたエピタキシャル層12の幅は、中継拡散領域34が設けられた部分の方が、中継拡散領域34が設けられていない部分よりも短くなっている。各充填領域251〜253から空乏層が広がると、ドレイン層12の幅が短くなっている部分は、幅が長い部分よりも早く空乏化するので、中継拡散領域34が設けられた部分は、中継拡散領域34が設けられていない部分が空乏化する電圧よりも低い電圧で空乏化し、浮遊電位状態にあった充填領域251〜253の電位状態を早く安定にすることができる。これらの中継拡散領域34はリング内周に部分的に配置されているが、リング内周や外周の全周に配置してもよい。あるいは、設けなくともよい。
【0079】
また、上述した実施形態では、トランジスタとしてMOSFETを構成したが、本発明のトランジスタはこれに限られるものではなく、例えば、第一導電型のドレイン層を第二導電型の半導体の上に形成することで得られるIGBT(Insulated gate bipolar transistor)を構成してもよい。
【0080】
IGBT型のトランジスタには、pn接合IGBT型トランジスタと、ショットキー接合IGBT型トランジスタとがある。
図28(a)、(b)の符号2は、本発明のpn接合IGBT型トランジスタを示している。
【0081】
このトランジスタ2は、ドレイン層12が、ドレイン層12とは反対の導電型である第二導電型のコレクタ層11’上に配置されていること以外は、上記実施例のトランジスタ1と同じ構造である。
【0082】
コレクタ層11’はドレイン層12との間でpn接合を形成しており、トランジスタ2が導通するときに、そのpn接合が順バイアスされ、コレクタ層11’からドレイン層12内に少数キャリアが注入され、導通抵抗が低下するようになっている。
図28(a)、(b)の符号72はコレクタ層11’とオーミック接合を形成するコレクタ電極膜である。
【0083】
次に、図29(a)、(b)の符号3は、ショットキー接合IGBT型の本発明のトランジスタを示している。符号12'は、第一導電型の低濃度層を表す。
このトランジスタ3では、処理基板10の裏面が研磨され、低濃度層12'表面が露出された状態でショットキー電極膜73が低濃度層12'表面に形成されている。
【0084】
ショットキー電極膜72の低濃度層12'と接触する部分はクロム等で構成されており、低濃度層12'とショットキー電極膜73との間にはショットキー接合が形成されている。
【0085】
そのショットキー接合の極性は、トランジスタ3が導通する際に順バイアスされる極性であり、ショットキー接合が順バイアスされることにより、ショットキー電極膜73から低濃度層12'内に少数キャリアが注入され、導通抵抗が低減されるようになっている。
【0086】
次に、図30は、本発明のダイオード4の一例の拡散構造を示す平面図である。
このダイオード4は、複数本の第一の深穴22aと、第一の深穴22aを同心状に取り囲むリング形状の複数本の第二の深穴231〜234が、第一導電型の低濃度層13に形成されている。
【0087】
図31(a)は、図30のG−G線切断面図であり、図31(b)は、H−H線切断面図である。
第一、第二の深穴22a、231〜234の内部には、エピタキシャル成長によって形成されたシリコン単結晶から成る第二導電型の第一、第二の充填領域24a、251〜254が配置されている。
【0088】
第一の充填領域24aの上部は、低濃度層13と同じ高さであり、第一の充填領域24aの間に露出する低濃度層13の表面と第一の充填領域24aの表面には、ショットキー電極膜75が形成されている。
このショットキー電極膜75の、少なくとも低濃度層13や第一の充填領域24aと接触する部分は、低濃度層13とショットキー接合を形成し、第一の充填領域24aとはオーミック接合を形成する材料である。
【0089】
他方、第一の深穴22aが位置する領域を取り囲む領域には、第二の深穴231〜234の上部位置に、浅穴821〜824を有する絶縁膜43が配置されている。
第二の充填領域251〜254は、浅穴821〜824内にも形成されており、第二の充填領域251〜254の上部が絶縁膜43と同じ高さにされている。
低濃度層13は、第一導電型の単結晶基板11の片面上にエピタキシャル成長法によって形成されている。単結晶基板11の反対側の面には、単結晶基板11とオーミック接合を形成する裏面電極76が形成されている。
【0090】
第二の充填領域251〜254はリング形状であり、その内周側のみ、又は内周側と外周側の両方には、第二導電型の中継拡散領域34が配置されている。ここでは、中継拡散領域34はリング形状であり、第二の充填領域251〜254の間に位置するものは、隣接する第二の充填領域251〜254のいずれか一方に接触され、隣接する第二の充填領域251〜254の両方には接触しないようになっている。
【0091】
ショットキー電極膜75は第二の充填領域251〜254に接触しておらず、従って、第二の充填領域251〜254同士は互いに電気的に分離されている。
図31(b)の符号63は、シリコン酸化膜等の絶縁膜から成る保護膜であり、第二の充填領域251〜254の上部は、この保護膜63によって覆われている。
【0092】
低濃度層13とショットキー電極膜75との間のショットキー接合は、ショットキー電極膜75をアノード電極として正電圧を印加し、裏面電極76をカソード電極として負電圧を印加したときに順バイアスされる極性であり、ショットキー接合が順バイアスされる向きの電圧は、第一の充填領域24aと低濃度層13の間に形成されるpn接合も順バイアスする。
【0093】
但し、pn接合が順バイアスされて電流が流れ始める電圧の方が、ショットキー接合が順バイアスされて電流が流れ始める電圧よりも大きいため、ショットキー電極膜75と裏面電極76の間は、ショットキー接合だけを通って電流が流れる。
【0094】
逆に、ショットキー電極膜75に負電圧、裏面電極76に正電圧を印加すると、ショットキー接合とpn接合は、両方とも逆バイアスされ、電流は流れなくなる。
この状態では、ショットキー電極膜75と低濃度層13の間のショットキー接合と、第一の充填領域24aと低濃度層13間のpn接合から低濃度層13内に空乏層が広がる。
【0095】
その空乏層が第二の充填領域251〜254や中継拡散領域34に到達すると、第二の充填領域251〜254や中継拡散領域34から外側に向けて空乏層が広がる。
【0096】
ここで、上記トランジスタ1〜3と同様に、本発明のダイオード4でも、絶縁層43に形成された浅穴821〜824内にも第二の充填領域251〜254が充填されており、その部分にも空乏層が広がるため、第一の充填領域24aの耐圧よりも、その周囲の領域の耐圧の方が高くなっており、信頼性が高くなっている。
【0097】
なお、このダイオード4では、ショットキー電極膜75がアノード電極であり、裏面電極76がカソード電極であったが、本発明のダイオードは、ショットキー電極膜がカソード電極、裏面電極がアノード電極であるような場合も含まれる。
【0098】
また、上述したトランジスタ1〜3とダイオード4では、第一導電型がn型であり、第二導電型がp型であったが、それとは逆に、第一導電型をp型とし、第二導電型をn型とした場合のトランジスタやダイオードも本発明に含まれる。
また、本発明の半導体は、シリコンに限定されるものではなく、Ge等の他の半導体やGaAs等の化合物半導体も含まれる。
【0099】
【発明の効果】
ガードリングの耐圧が活性領域の耐圧より高いトランジスタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のトランジスタの断面図であって、ソース領域を通り、表面と平行な面で処理基板を切断した断面図
【図2】(a):図1のA−A線断面図
(b):図1のB−B線断面図
【図3】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第一の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第一の断面図
【図4】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二の断面図
【図5】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第三の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第三の断面図
【図6】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第四の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第四の断面図
【図7】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第五の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第五の断面図
【図8】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第六の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第六の断面図
【図9】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第七の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第七の断面図
【図10】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第八の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第八の断面図
【図11】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第九の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第九の断面図
【図12】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十の断面図
【図13】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十一の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十一の断面図
【図14】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十二の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十二の断面図
【図15】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十三の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十三の断面図
【図16】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十四の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十四の断面図
【図17】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十五の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十五の断面図
【図18】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十六の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十六の断面図
【図19】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十七の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十七の断面図
【図20】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十八の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十八の断面図
【図21】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十九の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第十九の断面図
【図22】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十の断面図
【図23】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十一の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十一の断面図
【図24】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十二の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十二の断面図
【図25】(a):図1のA−A線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十三の断面図
(b):図1のB−B線断面に相当する部分の製造工程を説明する第二十三の断面図
【図26】本発明の実施形態に係る製造工程を説明する第一の平面図
【図27】本発明の実施形態に係る製造工程を説明する第二の平面図
【図28】(a)、(b):本発明のpn接合型IGBTの一例の拡散構造を説明するための断面図
【図29】(a)、(b):本発明のショットキー接合型IGBTの一例の拡散構造を説明するための断面図
【図30】本発明のダイオードの一例の拡散構造を説明するための平面図
【図31】(a)、(b):本発明のダイオードの一例の拡散構造を説明するための断面図
【図32】従来のトランジスタの断面図であって、ソース領域を通り、表面と平行な面で処理基板を切断した断面図
【図33】(a):図32のX−X線断面図
(b):図32のY−Y線断面図
【符号の説明】
1〜3……トランジスタ
4……ダイオード
10……処理基板
11……単結晶基板
12……ドレイン層
13……低濃度層
22a……第一の深穴
231〜233……第二の深穴
251〜253……充填物
26a、26b……埋込領域
33……ベース領域
57……ゲート絶縁膜
55a、55b……ゲート電極プラグ
66……ソース領域

Claims (9)

  1. 片面に第一導電型のドレイン層が配置された処理基板と、
    前記処理基板の前記ドレイン層側に設けられた第一の深穴と、
    前記複数の第一の深穴を同心状に取り囲むように配置されたリング状の複数の第二の深穴と、
    前記第一の深穴の側面の少なくとも一部に配置されたゲート絶縁膜と、
    前記第一の深穴内に配置され、前記ゲート絶縁膜と接触されたゲート電極プラグと、
    前記ドレイン層の内部の前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、底面が前記第一の深穴よりも浅い第二導電型のベース領域と、
    前記ベース領域の内部の表面側であって、前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、前記ベース領域によって前記ドレイン領域とは非接触の第一導電型のソース領域とを有し、
    前記ゲート電極プラグに電圧を印加し、前記ベース領域の前記ゲート絶縁膜と接する部分を第一導電型に反転させて反転層を形成すると、前記ソース領域と前記ベース領域の底面下に位置する前記ドレイン層とが前記反転層によって接続されるように構成されたトランジスタであって、
    前記第二の深穴内には、第二導電型の充填領域が配置され、
    前記処理基板上には絶縁膜が配置され、
    前記絶縁膜の前記第二の深穴の上部には、前記第二の深穴と同じ平面形状の第二の浅穴が配置され、前記第二の深穴と前記第二の浅穴の内部には前記充填領域が配置され、
    前記第一の深穴内部の前記ゲート電極プラグよりも下方位置には、前記ゲート電極プラグと絶縁された状態で、第二導電型の半導体から成る埋込領域が配置されたトランジスタ。
  2. 前記埋込領域の深さ方向の長さよりも、前記充填領域の深さ方向の長さの方が長くされた請求項1記載のトランジスタ。
  3. 前記充填領域と前記埋込領域を構成する前記第二導電型の半導体は、同じ形成工程で形成された請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のトランジスタ。
  4. 第二導電型の拡散領域から成り、前記充填領域よりも浅い中継拡散領域が、前記充填領域と前記充填領域の間に、隣接する前記充填領域の一方に接触し両方には接触しないように配置された請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のトランジスタ。
  5. 前記第二の深穴は、前記第一の深穴と同じエッチング工程で掘削されて形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のトランジスタ。
  6. 片面に第一導電型の低濃度層が配置された処理基板と、
    前記処理基板の前記低濃度層側に設けられた第一の深穴と、
    前記複数の第一の深穴を同心状に取り囲むように配置されたリング状の複数の第二の深穴と、
    前記第一の深穴内に配置された第二導電型の第一の充填領域と、
    前記低濃度層と前記第一の充填領域と接触して配置され、前記低濃度層とはショットキー接合を形成し、前記第一の充填領域とはオーミック接合を形成するショットキー電極とを有するダイオードであって、
    前記第二の深穴内には第二導電型の第二の充填領域が配置され、
    前記ショットキー電極は前記第二の充填領域とは非接触にされ
    前記第二の深穴上に浅穴が設けられた絶縁膜を有し、
    前記第二の深穴と前記浅穴内には前記第二の充填領域が配置されたダイオード。
  7. 第二導電型の拡散領域から成り、前記第一、第二の充填領域よりも浅い中継拡散領域が、前記第二の充填領域と前記第二の充填領域の間に、隣接する前記充填領域の一方に接触し両方には接触しないように配置された請求項6記載のダイオード。
  8. 片面に第一導電型のドレイン層が配置された処理基板と、
    前記処理基板の前記ドレイン層側に設けられた第一の深穴と、
    前記複数の第一の深穴を同心状に取り囲むように配置されたリング状の複数の第二の深穴と、
    前記第一の深穴の側面の少なくとも一部に配置されたゲート絶縁膜と、
    前記第一の深穴内に配置され、前記ゲート絶縁膜と接触されたゲート電極プラグと、
    前記ドレイン層の内部の前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、底面が前記第一の深穴よりも浅い第二導電型のベース領域と、
    前記ベース領域の内部の表面側であって、前記ゲート絶縁膜と接触する位置に設けられ、前記ベース領域によって前記ドレイン領域とは非接触の第一導電型のソース領域とを有し、
    前記ゲート電極プラグに電圧を印加し、前記ベース領域の前記ゲート絶縁膜と接する部分を第一導電型に反転させて反転層を形成すると、前記ソース領域と前記ベース領域の底面下に位置する前記ドレイン層とが前記反転層によって接続されるように構成され、
    前記第二の深穴内には、第二導電型の充填領域が配置され、
    前記処理基板上には絶縁膜が配置され、
    前記絶縁膜の前記第二の深穴の上部には、前記第二の深穴と同じ平面形状の第二の浅穴が配置され、前記第二の深穴と前記第二の浅穴の内部には前記充填領域が配置され、
    前記第一の深穴内部の前記ゲート電極プラグよりも下方位置には、前記ゲート電極プラグと絶縁された状態で、第二導電型の半導体から成る埋込領域が配置されたトランジスタを製造する製造方法であって、
    第一導電型のドレイン層の表面から部分的に不純物を拡散し、前記ベース領域を形成する工程と、
    前記ベース領域と、前記ベース領域の周囲の上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜をパターニングし、前記ベース領域上に第一の浅穴を配置し、前記ベース領域の周囲の位置に、第二の浅穴を配置する工程と、
    前記パターニングされた絶縁膜をマスクとし、第一、第二の浅穴底面の前記ベース領域と前記ドレイン層とをエッチングし、前記ベース領域よりも深い第一、第二の深穴を形成する工程と、
    前記第一、第二の深穴と前記第一、第二の浅穴の内部に第二導電型の半導体から成る充填物を成長させる工程と、
    前記第二の深穴と前記第二の浅穴内に前記充填物を残しながら、前記第一の深穴の上部と前記第一の浅穴内の前記充填物を除去し、前記充填物の残存部分により、上部が前記ベース領域よりも下方に位置する埋込領域を形成する工程と、
    前記第一の深穴の前記埋込領域よりも上方に位置する側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    を有するトランジスタの製造方法。
  9. 前記ベース領域を構成する不純物の拡散と一緒に、前記第二の深穴が形成される領域に第二導電型の不純物を拡散し、
    前記ベース領域と同じ深さで前記充填領域と接触する中継拡散領域を、隣接する前記充填領域の一方に接触し両方には接触しないように形成する請求項8記載のトランジスタの製造方法。
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