JP5128078B2 - 吊下げ袋状容器 - Google Patents

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Description

本発明は、経腸栄養剤などの流動性の充填物を収納する吊下げ袋状容器に関する。
従来、ビタミン類やアミノ酸などを含有する経腸栄養剤などの流動性の食品や輸液は、可撓性のある吊下げ袋状容器に充填され、経口或いは経腸等により患者に投与されている。
かかる吊下げ袋状容器としては、図8に示すように、可撓性フィルムの表裏面部20及び両側面ガセット部21,22を有し、表裏面部20の両側に両側面ガセット部21,22が折り込まれ且つ表裏面部20及び両側面ガセット部21,22の周囲を接着することにより袋状に形成された袋本体23と、表裏面部20の上シール部20aに介在接着された注入具24と、注入具24の側方であって上シール部20aに形成された吊下げ用の孔25と、表裏面部20の下シール部20cの幅方向中央部に介在接着された注出具26と、を有し、両側面ガセット部21,22の折込み長さは、両方とも均等に形成されている。
具体的には、両方の側面ガセット部21,22を形成する両フィルム片は、同幅で、幅方向中央部にて折り畳まれ、表裏面部20の両側に挿入されている。この両方の側面ガセット部21,22の両側辺は、表裏面部20の側辺にそれぞれ接着され、且つ側面ガセット部21,22の上下辺は、表裏面部20の上下辺の両側領域に接着されている。さらに、表裏面部20の上辺の中央領域は、注入具24を挟み込んだ状態で接着されている。
従って、袋本体23の上シール部20aの幅方向両側領域は、表裏面部20と両側面ガセット部21,22とが接着され、上シール部20aの幅方向中央領域は、注入具24を挟んで表裏面部20が接着されていると共に、吊下げ用の孔25が形成されている。
上記吊下げ袋状容器は、注入具24を通じて経腸栄養剤などの流動性の充填物や希釈用の水等が充填される。該吊下げ袋状容器は、吊下げ用の孔25をフックなどの被掛止部材に吊下げ支持し且つ注出具26にホースなどを取り付けることによって使用される。かかる吊下げ使用により、袋状容器の下シール部20cの中央部に設けられた注出具26から充填物が注出され、患者に投与できる。
しかしながら、従来の袋状容器は、被掛止部材に吊り下げた際、袋状容器が傾くため、充填物が減ってくると、注出具26から注出されない充填物が生じる。その結果、容器内に比較的多くの充填物が残ってしまうという問題点がある。
具体的には、従来の袋状容器は、吊下げ用の孔25及び比較的重量のある注入具24が、袋本体23の幅方向中央部に設けられておらず、該孔25は、一方の側面ガセット部21寄りに設けられ、注入具24は、他方の側面ガセット部22寄りに設けられている。従って、孔25を被掛止部材に引っ掛け、充填済みの袋状容器を吊り下げると、孔25を基準として他方の側面ガセット部22側の重量が重くなることから、容器両側のバランスが取れず、袋状容器は傾いた状態となる。
この点、例えば、吊下げ用の孔25を、袋本体23の上シール部20aの幅方向中央部に近づけて形成すれば、吊下げ使用時の袋状容器の傾きを随分と抑制できる。
しかしながら、袋状容器の注入具24は、表裏面部20の間に介在させて接着しなければならない(この種の袋状容器の構造上、表裏面部20と側面ガセット部21,22が接着されている上シール部20aの両側領域に、注入具24は接着できず、注入具24は、上シール部20aの中央領域に接着しなければならない)。さらに、吊下げ用の孔25についても、上シール部20aの中央領域に形成しなければならないという制約がある。
従って、限られた領域である上シール部20aの中央領域に、注入具24と吊下げ用の孔を幅方向に並べて設けなければならない。
しかしながら、注入具24の被接着部27は幅広であるため、上シール部20aの中央領域の大半に注入具24の被接着部27が介在する。吊下げ用の孔25は、その被接着部27を避けて形成しなければならないため、従来の袋状容器は、吊下げ用の孔25を、袋本体23の上シール部20aの幅方向中央部に形成することができないのである。
尚、この種の吊下げ袋状容器として、特開2000−6999公報には、表裏面部の一方側にのみ側面ガセット部が設けられた構成が開示されている。しかしながら、該公報には、吊下げ使用時に袋状容器が傾くという上記問題点及びその解決手段について開示されていない。また、該公報記載の吊下げ袋状容器は、側面ガセット部が一方側にしか設けられていないので、袋状容器の容量を十分に確保できない。
特開2000−6999公報
そこで、本発明は、吊下げ用の孔を利用して吊下げ使用時に容器全体が傾き難く、容量も十分に確保できる吊下げ袋状容器を提供することを課題とする。
上記問題点に鑑みて、本発明は、可撓性フィルムの表裏面部及び両側面ガセット部を有し、表裏面部の両側に両側面ガセット部が折り込まれ且つ表裏面部及び両側面ガセット部の周囲を接着することにより袋状に形成された袋本体と、表裏面部の上シール部に介在接着された注入具と、表裏面部の上シール部に形成された吊下げ用の孔と、を有し、一方の側面ガセット部の折込み長さが、他方の側面ガセット部の折込み長さに比して大きく形成されており、注入具が、他方の側面ガセット部寄りに接着され、且つ吊下げ用の孔が、上シール部の幅方向中央部又はその近傍に位置して形成されており、充填物の充填後、袋本体の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部側の重量と他方の側面ガゼット部側の重量とが大凡均衡する吊下げ袋状容器を提供する。
上記吊下げ袋状容器の袋本体は、表裏面部の両側に側面ガセット部が設けられているので、充填物を充填する容量を十分に確保できる。
さらに、一方の側面ガセット部の折込み長さが、他方の側面ガセット部の折込み長さに比して大きく形成されているので、充填物が充填された際には一方の側面ガセット部側が大きく膨らむことから、袋本体の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部側が他方の側面ガセット部側に比して重くなる。
他方では、この袋状容器の注入具は、他方の側面ガセット部寄りに接着されているので、袋本体の幅方向中心部を基準として、他方の側面ガセット部側に注入具の重量が加わる。
従って、充填済み袋状容器は、袋本体の幅方向中心部を基準として、上記折込み長さに起因する一方の側面ガセット部側の重量と、注入具の接着に起因する他方の側面ガゼット部側の重量とが、大凡均衡する。
かかる両側重量の均衡する袋状容器は、その吊下げ用の孔が上シール部の幅方向中央部又その近傍に位置して形成されているので、該孔を利用して吊下げ袋状容器を吊下げて使用した際に、容器全体が傾き難くなる。
また、本発明は、可撓性フィルムの表裏面部及び両側面ガセット部を有し、表裏面部の両側に両側面ガセット部が折り込まれ且つ表裏面部及び両側面ガセット部の周囲を接着することにより袋状に形成された袋本体と、表裏面部の上シール部に介在接着された注入具と、表裏面部の上シール部に形成された吊下げ用の孔と、を有し、一方の側面ガセット部の重量が、他方の側面ガセット部の重量に比して大きく形成され、注入具が、他方の側面ガセット部寄りに接着され、且つ吊下げ用の孔が、上シール部の幅方向中央部又はその近傍に位置して形成されており、充填物の充填後、袋本体の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部側の重量と他方の側面ガゼット部側の重量とが大凡均衡する吊下げ袋状容器を提供する。
上記吊下げ袋状容器も同様に、裏面部の両側に側面ガセット部が設けられているので、充填物を充填する容量を十分に確保できる。
さらに、一方の側面ガセット部の重量が、他方の側面ガセット部の重量に比して大きく形成されているので、袋本体の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部側が他方の側面ガセット部側に比して重くなる。
他方では、この袋状容器の注入具は、他方の側面ガセット部寄りに接着されているので、袋本体の幅方向中心部を基準として、他方の側面ガセット部側に注入具の重量が加わる。
従って、充填済み袋状容器は、袋本体の幅方向中心部を基準として、上記一方の側面ガセット部側の重量と、注入具の接着に起因する他方の側面ガゼット部側の重量とが、大凡均衡する。
かかる両側重量の均衡する袋状容器は、その吊下げ用の孔が上シール部の幅方向中央部又その近傍に位置して形成されているので、該孔を利用して吊下げ袋状容器を吊下げて使用した際に、容器全体が傾き難くなる。
本発明に係る吊下げ袋状容器は、容量を十分に確保することができる。また、吊下げ袋状容器は、吊下げ用の孔を利用して吊下げた際に、容器全体が傾き難く、従って、流動食などを患者に投与する袋状容器として好適に用いることができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1及び図2に於いて、1は、可撓性フィルムからなる表裏面部2,3と表裏面部2,3の両側に折り込まれた可撓性フィルムからなる両側面ガセット部5,6とを有し、表裏面部2,3と両側面ガセット部5,6の周囲が接着された袋本体10と、表裏面部2,3の上シール部10aに介在して接着された注入具7と、表裏面部2,3の下シール部10cに介在して接着された注出具8と、表裏面部2,3の上シール部10aに形成された吊下げ用の孔9と、を備える吊下げ袋状容器を示す。
表裏面部2,3の両側に折り込まれた両側面ガセット部5,6は、一方の側面ガセット部5の折込み長さL5が、他方の側面ガセット部6の折込み長さL6よりも大きく(長く)形成されている。
一方の側面ガセット部5の折込み長さL5と他方の側面ガセット部6の折込み長さL6の比率は特に限定されないが、充填済み袋状容器1を吊り下げて充填物が減ってきた際、左右両側のバランスを保って袋状容器1の傾きを良好に防止できることから、折込み長さL5:折込み長さL6は、5:4〜5:1程度に形成されていることが好ましく、更に、3:2〜3:1程度に形成されていることがより好ましい。具体的には、表裏面部2,3の幅が150〜200mm、高さが170〜220mm程度の袋本体10の場合、一方の側面ガセット部5の折込み長さL5は、40〜80mm程度、他方の側面ガセット部6の折込み長さL6は、20〜30mm程度に形成することが好ましい。
表面部2、裏面部3及び両側面ガセット部5,6は、所定形状の可撓性フィルム片からなり、各部2,3,5,6の周縁内面を互いに接着(熱シール性を有するフィルムを用いた場合には、熱融着にて接着)することにより袋本体10が形成されている。
従って、袋本体10の周囲には、上シール部10a、両側シール部10b及び下シール部10cが形成されている。
表裏面部2,3は、例えば、矩形状のフィルム片からなる。両側面ガセット部5,6は矩形状のフィルムからなるが、一方の側面ガセット部5を構成するフィルムの幅は、他方の側面ガセット部6のフィルムの幅よりも長いものが用いられている。
尚、側面ガセット部5,6の上下のコーナー部は、表裏面部2,3を部分的に接着させるため、図2に示すように切り欠かれている。
両側面ガセット部5,6を構成するフィルムは、幅方向中央部に於いて縦方向に折り畳まれ、該折り込み線を内側にして表裏面部2,3の両側にそれぞれ挿入されている。
一方の側面ガセット部5の両側辺は、表裏面部2,3の一側辺にそれぞれ接着され、且つ一方の側面ガセット部5の上下辺は、表裏面部2,3の上下辺の一側領域(表裏面部2,3の上下辺幅方向中央領域を除く)に接着されている。他方の側面ガセット部6の両側辺も同様に、表裏面部2,3の他側辺にそれぞれ接着され、且つ他方の側面ガセット部6の上下辺は、表裏面部2,3の上下辺の他側領域(表裏面部2,3の上下辺幅方向中央領域を除く)に接着されている。従って、袋本体10の上シール部10a及び下シール部10cの幅方向中央領域は、側面ガセット部5,6が介在していない。
尚、袋本体10の内部(収納部)の下方側を傾斜状にして、充填物を注出具8側へ導き易くするため、袋本体10の下シール部10cは、図1に示すように、注出具8側へと下がる傾斜状に接着されている。
表裏面部2,3の上シール部10aの幅方向中央領域は、注入具7を挟み込んだ状態で接着されていると共に、吊下げ用の孔9が形成されている。
注入具7及び吊下げ用の孔9は、表裏面部2,3の上シール部10aのうち、側面ガセット部5,6が接着されていない幅方向中央領域に並んで設けられている。そして、注入具7は、折込み長さの短い他方の側面ガセット部6寄りに設けられていると共に、吊下げ用の孔9は、上シール部10aの幅方向中央部の近傍に位置して貫通状に形成されている。該孔9の具体的な形成位置は、両側面ガセット部5,6の折込み長さの程度、注入具7の重量などに応じて適宜設定されるものであり、特に限定されないが、例えば表裏面部2,3の幅が150〜200mm、高さが170〜220mm程度の袋本体10の場合、両側のバランスを取るために、上シール部10aの幅方向中心部から25mm以内程度が好ましく、更に20mm以内程度がより好ましい。
また、孔9の形状は特に限定されないが、通常円形状に形成され、開口径としては、通常3〜15mm程度である。
注入具7は、袋本体10内に連通する貫通孔(図示せず)が内設され、且つ表裏面部2,3に介在接着される被接着部73を有する本体部71と、該本体部71の注入口に着脱されるキャップ72とを有する。
注出具8は、袋本体10内に連通する貫通孔(図示せず)が内設され、且つ表裏面部2,3に介在接着される被接着部83を有し、下端部にホースを容易に嵌入接続するためのテーパ面82が形成されている。注出具8は、予め注出口が形成され且つ該注出口を封緘するキャップが設けられているものでもよいし、使用時に注出口を形成可能なものでもよい。該注出具8は、下シール部10cの幅方向中央部に接着されている。
注入具7及び注出具8は、特に限定されず、各種の合成樹脂、アルミニウムなどの金属などからなる成形品を用いることができるが、袋本体10に対して熱融着にて簡易に取り付けることができることから、少なくとも被接着部73,83の周面が表裏面部2,3の内面に対して熱融着可能なものが好ましい。このような注入具7及び注出具8としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂成型品が例示される。
尚、注入具7の重さは、通常、3〜10g程度のものが用いられる。また、注入具7の被接着部73の幅は、20〜50mm程度のものが好ましい。
表裏面部2,3及び側面ガセット部5,6を構成するフィルムは、特に限定されず、この種の袋状容器に用いられている従来公知のものを使用できる。例えば、該フィルムとしては、ベースフィルムの最内面にシーラント層を有する積層フィルムを用いることができる。また、必要に応じて、遮光層、紫外線吸収層、ガスバリア層などの各種機能層が積層されている積層フィルムを用いることもできる。
ベースフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのポリオレフィン系、ポリスチレンなどのポリスチレン系、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物などからなるフィルム、及びこれらの積層フィルムなどを用いることができ、汎用的であること、耐熱性があり又強度的にも優れることからポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルムを用いることが好ましい。かかるベースフィルムとして、紫外線吸収剤を練り込んだ樹脂組成物にて製膜されたフィルムや、紫外線吸収剤を浸透させたフィルムなどを用いることもできる。
シーラント層としては、熱融着可能なものであれば特に限定されず、例えば、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン触媒ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを用いることができる。シーラント層は、例えばベースフィルムの内面側にドライラミネート法などによって積層することができる。
尚、シーラント層が設けられたフィルムは、ヒートシール等によって簡易に袋本体10を形成することができるので好ましいが、ヒートシールにより袋本体10を形成しない場合には、シーラント層を有しないフィルムを用いることも可能である。
ベースフィルムとシーラント層を合わせたフィルム厚は、通常、50〜200μm程度である。
遮光層としては、可視光線域を遮断するインキ(黄色、朱色、橙色、赤色などを呈するインキ)をベースフィルムに印刷したり、ベースフィルムに金属蒸着層を設けることなどが例示される。
紫外線吸収層としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮断剤などを、適当なバインダーに分散・溶解させ、ベースフィルムに塗工することなどが例示される。
上記吊下げ袋状容器1は、例えば、注入具7を通じて、内部に充填物を充填封入した状態で提供される。
本発明の吊下げ袋状容器1を医療用に使用する場合には、例えば、充填物として流動食が封入される。該流動食を患者に投与する際、必要に応じて注入具7を通じて希釈液などを入れて充填物を補充する。
表裏面部2,3の両側に両側面ガセット部5,6が設けられている本発明の袋状容器1は、図3及び図4に示すように、充填時、両側面ガセット部5,6が膨らむことから比較的容量が大きく、充填物を十分に充填することができる。
かかる充填済み袋状容器1は、図5に示すように、吊下げ用の孔9をフックなどの被掛止部材4に嵌入することにより、被掛止部材4の設けられた支持台(図示せず)に吊り下げ状態で支持される。
そして、該袋状容器の注出具8にホースなどを取り付けることにより、注出具8から注出される流動食を患者に投与できる。
本発明の吊下げ袋状容器1は、一方の側面ガセット部5の折込み長さL5が、他方の側面ガセット部6の折込み長さL6に比して大きく形成されているので、充填済み袋状容器1は、一方の側面ガセット部5側が大きく膨らむようになる。従って、袋本体10の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部5側が他方の側面ガセット部6側に比して重くなる。
他方、この袋状容器1の注入具7は、他方の側面ガセット部6寄りに接着されているので、袋本体10の幅方向中心部を基準として、他方の側面ガセット部6側には注入具7の重量が加わることとなる。また、注出具8に取り付けられたホースなどの重量も加わる。
よって、充填済み袋状容器1は、袋本体10の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部5側と他方の側面ガゼット部6側との重量が大凡均衡するから、袋本体10の上シール部10aの幅方向中央部近傍に形成された吊下げ用の孔9にて吊り下げることにより、殆ど傾くことなく充填済み袋状容器1を吊り下げることができる。
従って、袋状容器1に充填された充填物が残り少なくなっても、充填物が袋状容器1内の隅部などに残存し難く、袋状容器1内の充填物を注出具8から注出することができる。
特に、袋本体10の下シール部10cは、注出具8側へと下がる傾斜状とされているので、次第に減量していく充填物が注出具8側に集まり易く、残り少なくなった充填物を注出具8から確実に注出することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、一方の側面ガセット部5自体の重量が、他方の側面ガセット部6自体の重量よりも大きい袋状容器に係る。以下、主として、上記第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成及び効果については説明を省略し、用語及び図番を援用することがある。
本実施形態の吊下げ袋状容器1は、図6及び図7に示すように、可撓性フィルムからなる表裏面部2,3と表裏面部2,3の両側に折り込まれた可撓性フィルムからなる両側面ガセット部5,6とを有し、表裏面部2,3と両側面ガセット部5,6の周囲が接着された袋本体10と、表裏面部2,3の上シール部10aに介在して接着された注入具7と、表裏面部2,3の下シール部10cに介在して接着された注出具8と、表裏面部2,3の上シール部10aに形成された吊下げ用の孔9と、を備える。
注入具7は、他方の側面ガセット部6寄りに接着され、吊下げ用の孔9は、上シール部10cの幅方向中央部の近傍に位置して形成されている。
この両側面ガセット部5,6は、両方ともその折込み長さL5,L6が略均等に形成されている。この点では、従来の両側面ガセット部付きの袋状容器の構成と同様である。
このように本実施形態の袋状容器1は、側面ガセット部5,6が、同幅のフィルムにて形成されているが、一方の側面ガセット部5を構成するフィルムは、他方の側面ガセット部6を構成するフィルムよりも、重量の重いフィルムが用いられている。
尚、上記第1実施形態では、一方の側面ガセット部5は、折込み長さL5の大きいフィルムからなるので、該一方の側面ガセット部5自体の重量は、他方の側面ガセット部6自体の重量よりも大きいと言える。この点、本実施形態の袋状容器1は、略同幅のフィルムを用いつつ、一方の側面ガセット部5自体の重量が、他方の側面ガセット部6自体の重量よりも明らかに大きいフィルムを用いてなる。
該重量の重いフィルムとしては、単位面積当たりの重量の大きいフィルム(フィルム自体が重い)、一部分にウエイトを取り付けたフィルムなどが例示でき、一般的には単位面積当たりの重量の大きいフィルムが用いられる。
例えば、一方の側面ガセット部5を構成するフィルムとして、同じ厚みの樹脂フィルムに比して単位面積当たりの重量の大きいシートが積層された積層フィルムを用い他方の側面ガセット部6を構成するフィルムとして、該単位重量の大きいシートを有しないこと以外は同構成の積層フィルムを用いること等が例示される。同じ厚みの樹脂フィルムに比して単位面積当たりの重量の大きいシートとしては、例えば、アルミニウム箔などの金属製シート、金属微粒子を含むインキが塗工されたシート、金属微粒子を配合して製膜された樹脂シートなどが例示され、中でも、厚み15〜20μmのアルミニウム箔や、比重が大きく且つ厚みのある(例えば25μm程度)のポリエステルフィルムなどの積層フィルムを用いることが好ましい。
上記吊下げ袋状容器1は、一方の側面ガセット部5の重量が、他方の側面ガセット部6の重量に比して大きく形成されているので、袋本体10の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部5側が他方の側面ガセット部6側に比して重くなる。
他方、この袋状容器1の注入具7は、他方の側面ガセット部6寄りに接着されているので、袋本体10の幅方向中心部を基準として、他方の側面ガセット部6側には注入具7の重量が加わることとなる。
よって、充填済み袋状容器1は、袋本体10の幅方向中心部を基準として、一方の側面ガセット部5側と他方の側面ガゼット部6側との重量が大凡均衡し、上記第1実施形態と同様に、殆ど傾くことなく充填済み袋状容器1を吊り下げることができる。
<他の実施形態>
本発明の吊下げ袋状容器1は、上記各実施形態に例示のものに限定されず、本発明の意図する範囲で適宜に変更することができる。
例えば、上記第1実施形態と第2実施形態を組み合わせてもよい。具体的には、一方の側面ガセット部5の構成フィルムとして、他方の側面ガセット部6の構成フィルムよりもフィルム自体の重量が重いフィルムであって、その形状が他方の側面ガセット部6のフィルムよりも幅広のフィルム(折込み長さの長いフィルム)を用いることも可能である。
また、上記第1及び第2実施形態に於いて、吊下げ用の孔9は、上シール部10aの幅方向中央部の近傍位置に設けられているが、幅方向中央部に設けられていてもよい。
さらに、注出具8は、袋本体10の下シール部10cの幅方向中央部に設けられているが、幅方向中央部の近傍位置或いはその他の位置に設けられていてもよい。
また、上記各実施形態に於ける袋状容器1には、注出具8が設けられているが、本発明の袋状容器1は、注出具8を有しないものでもよい。例えば、注出用のホースを袋本体10に差し込んで充填物を注出する形式の袋状容器1でもよい。
本発明の吊下げ袋状容器は、輸液、流動食などを充填する医療用の袋状容器として好適であるが、その他の用途に用いることも可能である。
本発明の吊下げ袋状容器の一実施形態を示す正面図。 同袋状容器の参考分解図。 (a)は、同袋状容器に充填物を充填した状態を示す左側面図、(b)は、同右側面図。 図3のA−A線で切断した端面図。 使用状態を示す参考正面図。 本発明の吊下げ袋状容器の他実施形態を示す正面図。 同袋状容器の参考分解図。 従来の吊下げ袋状容器を示す正面図。
符号の説明
1…吊下げ袋状容器、2…表面部、3…裏面部、5…一方の側面ガセット部、L5…一方の側面ガセット部の折込み長さ、6…他方の側面ガセット部、L6…他方の側面ガセット部の折込み長さ、7…注入具、8…注出具、9…吊下げ用の孔、10…袋本体、10a…上シール部、10c…下シール部

Claims (2)

  1. 可撓性フィルムの表裏面部及び両側面ガセット部を有し、表裏面部の両側に両側面ガセット部が折り込まれ且つ表裏面部及び両側面ガセット部の周囲を接着することにより袋状に形成された袋本体と、表裏面部の上シール部に介在接着された注入具と、表裏面部の上シール部に形成された吊下げ用の孔と、を有し、一方の側面ガセット部の折込み長さが、他方の側面ガセット部の折込み長さに比して大きく形成されており、注入具が、他方の側面ガセット部寄りに接着され、且つ吊下げ用の孔が、上シール部の幅方向中央部又はその近傍に位置して形成されており、充填物の充填後、前記袋本体の幅方向中心部を基準として、前記一方の側面ガセット部側の重量と前記他方の側面ガゼット部側の重量とが大凡均衡することを特徴とする吊下げ袋状容器。
  2. 可撓性フィルムの表裏面部及び両側面ガセット部を有し、表裏面部の両側に両側面ガセット部が折り込まれ且つ表裏面部及び両側面ガセット部の周囲を接着することにより袋状に形成された袋本体と、表裏面部の上シール部に介在接着された注入具と、表裏面部の上シール部に形成された吊下げ用の孔と、を有し、一方の側面ガセット部の重量が、他方の側面ガセット部の重量に比して大きく形成され、注入具が、他方の側面ガセット部寄りに接着され、且つ吊下げ用の孔が、上シール部の幅方向中央部又はその近傍に位置して形成されており、充填物の充填後、前記袋本体の幅方向中心部を基準として、前記一方の側面ガセット部側の重量と前記側面ガゼット部側の重量とが大凡均衡することを特徴とする吊下げ袋状容器。
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