JP4153084B2 - 袋状容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流動性の被充填物を注出するための注出口を有する袋状容器に関し、特に、経腸栄養剤等が充填された容器を吊り下げ、注出具にパイプ等を接続して被充填物を注出する袋状容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の容器は、重ね合わされた一対のシート片の上下縁部と両側縁部がヒートシールされて平袋状に形成された容器本体と、該容器本体の下縁部の内面側に挿入されて一対のシート片と共にヒートシールされて取り付けられた注出具とからなるものが公知である。
【0003】
この容器は、注出具から容器本体内部に流動性の食品や飲料等の被充填物が充填され、注出具から前記被充填物を注出させて使用される。
具体的には、該容器に経腸栄養剤等が注出具から充填され、注出具が密封される。そして、病院で患者等に栄養剤を投与する目的から、容器を吊り下げ、注出具にパイプ等の注出口延長具を接続して該パイプの先端から被充填物を注出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の袋状容器は、図10に示す如く病院等で複数個まとめて台車51等で運搬する場合があるが、この場合に、容器50を複数段に積み重ねている。しかしながら、従来の容器50は平袋状であるため、複数段に積み重ねると滑り易く、台車51から落下してしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数まとめて運搬する場合に安定性を良くし、更に、容器本体に注出具と充填具とをそれぞれ設けることにより、容器本体の一部を切除することなく被充填物を容易且つ迅速に充填できることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために袋状容器としてなされたものであり、その技術的手段は、可撓性を有するシート片7,7とガセット片12とにより吊り下げ可能な容器本体1が形成され、該容器本体1を吊り下げた状態で被充填物である栄養剤等の投与を行う袋状容器であって、前記ガセット片12は、容器本体1の内側に折り込まれるように、シート片7,7の一方の側縁部13aにのみ設けられており、前記シート片7,7の上縁部10に設けられた充填具3と、前記シート片7,7の下縁部11に設けられ被充填物を注ぎ出すための注出具5と、前記シート片7,7の上縁部10で且つガセット片12側の端部に設けられ容器本体1を傾斜した状態で吊り下げる吊下手段9aとを有することにある。
また、前記と異なる本発明は、可撓性を有するシート片7,7とガセット片12とにより吊り下げ可能な容器本体1が形成され、該容器本体1を吊り下げた状態で被充填物である栄養剤等の投与を行う袋状容器であって、前記ガセット片12は、容器本体1の内側に折り込まれるように、シート片7,7の一方の側縁部13aにのみ設けられており、前記シート片7,7の上縁部10に設けられた充填具3と、前記シート片7,7の下縁部11に設けられ被充填物を注ぎ出すための注出具5と、前記シート片7,7の下縁部11に設けられ注出具5を上向きに吊り下げる吊下手段20とを有することにある。
また、前記と異なる本発明は、可撓性を有するシート片7,7とガセット片12とにより吊り下げ可能な容器本体1が形成され、該容器本体1を吊り下げた状態で被充填物である栄養剤等の投与を行う袋状容器であって、前記ガセット片12は、容器本体1の内側に折り込まれるように、シート片7,7の一方の側縁部13aにのみ設けられており、前記シート片7,7の上縁部10に設けられた充填具3と、前記シート片7,7の下縁部11に設けられ被充填物を注ぎ出すための注出具5と、前記シート片7,7の上縁部10で且つガセット片12側の端部に設けられ容器本体1を傾斜した状態で吊り下げる吊下手段9aと、前記シート片7,7の下縁部11に設けられ注出具5を上向きに吊り下げる吊下手段20とを有することにある。
尚、上縁部10及び下縁部11とは、充填具3を上向きとした場合のそれぞれ該当する縁部をいう。
【0007】
そして、容器本体1にはガセット片12が設けられているため、その内容積を大きくできる。しかも、ガセット片12は容器本体1の一方に設けられ、他方には設けられていないため、容器本体1は、ガセット片12側を下方にして自立させた場合に安定性が良好となる。
尚、シート片7,7の下縁部11に吊下手段20が設けられている場合には、該吊下手段20を介して注出具5を上向きにして容器本体1を吊り下げることができ、容器本体1を保持した状態で注出具5を簡単に切断することができる。
【0008】
また、前記シート片7,7に充填具3が設けられていることにより、容器本体1を吊り下げ且つ容器本体1に被充填物を注ぎ出すパイプ等を接続した状態であっても、充填具3から容器本体1内に注入することができる。
【0009】
また、前記シート片7,7の上縁部10の略中央部に設けられ投与を行う際に容器本体1を吊り下げる吊下手段9bを備え、該吊下手段9bが充填具3と吊下手段9aの間に配置されているのが好ましい。
前記充填具3の注入口2は注出具5の注出口6よりも大きく形成されているのが好ましい。
【0010】
仮に、充填具3を設けていない場合には、容器はレトルト殺菌に対応すべく強力にヒートシールされているため、一片を他片から引き剥がすことが実際上不可能で、注入部を形成するためにはハサミ等で容器本体の一部を切除する等の作業を行う必要があるうえに、該注入部では、容器本体の開口部から湯がこぼれ落ちる等、湯等を容器本体内に確実に注ぐことが極めて困難となる。
しかしながら、上縁部10に設けられた吊下手段9aを介して容器本体1を吊り下げることにより、前記充填具3から水や湯を更に容易に容器本体1内に確実に注入することができる。
【0011】
前記注出具5は注出口の先端を閉塞するように一体的に形成され、該注出具5は、注出口を連通すべく切断可能な切断手段が設けられているのが好ましい。
注出具5は注出口の先端を閉塞するように一体的に形成されているため、簡単な構成により注出具5を密封できる。
【0012】
また、前記注出具5は、注ぎ口部31と、該注ぎ口部31に着脱自在に螺合するキャップ46で構成されているのが好ましい。
また、前記充填具3が、前記シート片7,7の上縁部10における袋状にヒートシールされた部分に注入口を形成する破断手段45によって構成されていてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の袋状容器の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
本実施形態における袋状容器は、図1に示す如く、流動性の被充填物が収容可能な容器本体1と、該容器本体1の一方(上方)に設けられ且つ被充填物を容器本体1内に注入れるための注入口2を有する充填具3(液体を注ぎ入れ可能な手段)と、容器本体1の他方に設けられ且つ被充填物を注出するための注出口6を有する注出具5が設けられたものである。
【0014】
前記容器本体1は、一対の可撓性を有するシート片7,7と、同じく可撓性を有するガセット片12とから構成されている。具体的には、シート片7,7の一方の側縁部13aには、ガセット片12の縁部12aがヒートシールにより接着され、シート片7,7の互いの上縁部10、他方の側縁部13b及び下縁部11がそれぞれヒートシールにより接着され、ここに容器本体1は袋状に形成されている。ガセット片12は容器本体1の内側に二つ折りに折り畳まれ、その上下方向に沿って折込み縁部12bが形成されている。尚、図1及び図2においてクロスハッチ部分がヒートシール部を示す。
【0015】
シート片7,7及びガセット片12は、二軸延伸ポリエステルフィルムや二軸延伸ポリアミドフィルム等よりなる外側層と、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンやメタロセン系ポリエチレン等の熱融着性樹脂よりなる内側層とからなる多層ラミネートフィルム(また、必要によりエチレンビニアルコール共重合体やアルミニウム箔、酸化ケイ素等の無機物を蒸着したフィルム等のガスバアリアー性フィルム等を積層しても良い。)からなる。
【0016】
前記上縁部10は幅広部10aと幅狭部10bとからなり、幅狭部10bは前記ガセット片12と反対側に設けられている。幅広部10aには、所定の間隔をおいて複数の吊下手段としての吊下孔9a,9bが穿設されている。かかる吊下孔9a,9bは、例えば上縁部10の幅広部10aにおけるガセット片12側の端部と、シート片7,7の略中央部に設けられている。前記充填具3は上縁部10の幅狭部10bに設けられている。
【0017】
他方の側縁部13bは、例えば直線部15と該直線部15の下部に設けられた傾斜部16とからなる。一方の側縁部13aの下部(下縁部11側)には、例えば三角状のシール部18が形成され、該シール部18には吊下手段としての吊下孔20が形成されている。
【0018】
前記充填具3は、前記シート片7,7の内側層と熱融着性を有する合成樹脂(例えば同種の樹脂)により形成され、図3に示す如く前記上縁部10に挟持された状態でヒートシールされる取付け部22と、該取付け部22から上方に形成された注ぎ口部24と、該口部24の外周に形成されたネジ部24aに着脱自在に螺合されるキャップ25とからなる。
【0019】
取付け部22と注ぎ口部24とから充填具本体26が構成され、充填具本体26には、容器本体1内外に連通するように前記注入口2が形成されている。また、注入口2は、被充填物の充填後に、例えば図示省略のアルミ箔又はポリエステルフィルム等と熱融着性樹脂(イージーオープン性シーラント)のラミネート等よりなるフィルム蓋(インナーシール)で密封される。
【0020】
前記注出具5は、図4に示す如く前記下縁部11の略中央部に挟持された状態で取付け部30と、該取付け部30から下方に延設された注ぎ口部31とからなる。注ぎ口部31には前記注出口6が形成されると共に、先端に向けて次第に小径となるテーパー状の大径部33と、先端が閉塞されたテーパー状の小径部34とからなる。ここで、前記充填具3の注入口2の直径は、注出具5の注出口6直径よりも大きく設定されており、注ぎ口部31基部の外径は、充填具本体26外径よりも小さくなっている。
【0021】
小径部34には、その周方向に形成された周溝からなる切断手段35が形成されており、小径部34はその切断手段35を介して切断可能である。また、小径部34の切断手段35よりも先端部には、摘み部36が設けられている。尚、注出具5も前記充填具3と同様にシート片7,7の内側層と熱融着性を有する合成樹脂により形成されている。
【0022】
上記構成からなる容器は、先ず、容器本体1が製袋され、該容器本体1の下縁部11に注出具5を、また、上縁部10に充填具3をヒートシールにより密封状に取り付ける。更に、充填具3から飲料や流動性食品や経腸栄養剤等の栄養剤などを容器本体1内に充填した後、フィルム蓋で密封され充填具3のネジ部24aにキャップ25を螺合し、充填具3を閉塞する。このとき、容器本体1内は完全密封状態にすることが可能である。
【0023】
そして、容器はレトルト殺菌槽にて高温殺菌処理された後に保管、流通される。このレトルト殺菌時においては、容器本体1のシート片7,7が耐熱性を有し且つ、そのシール部が高温高圧に耐え得るシール性を有しているために、シール部分が剥離することなく殺菌処理することができる。
また、注入口2はフィルム蓋で密封され、且つ注出具5は先端を閉塞した一体成形であるため、被充填物が漏れ出したりしない。
【0024】
次に、例えば経腸栄養剤等が充填された容器を使用する場合について説明する。
先ず、病院等で複数の容器を運搬する場合には、図7に示す如く例えば台車45に容器を載置するのであるが、各容器本体1は被充填物が充填されて膨れた状態となっているため、ガセット片12の折込みが若干開いた状態となる。従って、かかるガセット片12が下方となるように容器を載置すると、容器本体1の一方の側縁部13aが開脚した脚部となり、容器本体1は自立性を有する。
しかも、容器本体1の上方となる縁部には、ガセット片12が設けられていないため、容器本体1は略三角形状となり、その自立性が良好となり安定する。
【0025】
次に、病室等の所定の高さ位置に固定された被掛止手段としての吊下具40を、容器本体1の下縁部11の吊下孔20に挿入して容器本体1を吊り下げ、注出具5を上向きにする。更に、看護婦等が容器本体1を吊り下げた状態で注出具5の小径部34を切断する(図5参照)。小径部36には切断手段35が形成されていると共に、容器本体1を吊下具40に吊り下げた状態で摘み部36を回転させることができるため、小径部34を容易に切断することができる。
【0026】
小径部34を切断することにより、注出具5を開口させることができ、更にその小径部34に、患者に内容物である栄養剤等を供給するためのパイプ41を外嵌し装着する。更に、容器を吊下具40から取外し、容器本体1の上下を反転して注出具5を下方側に向けると共に、前記上縁部10の略中央にある吊下孔9bに前記吊下具40を挿入し、容器本体1を吊り下げる。そして、容器本体1内の栄養剤をパイプ41から患者に投与することができる。
【0027】
栄養剤等の投与後において、上縁部10の端部に形成された吊下孔9aに吊下具40を挿入して吊り下げ直すと、容器本体1は図6に示す如く傾斜した状態となる。従って、充填具3も傾斜した状態となるため、前記キャップ25が取り外された充填具本体26から容器本体1内に湯や水等を容易に注ぎ入れることが可能となる。注出具5を介してパイプ41に湯等を流し込むことにより、パイプ41等の内壁を容易に洗浄すると共に、患者の水分補給を行うことができ、容器を病院等で使用する際の利便性を向上させることができるのである。
【0028】
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、注出具5は、切断する構成以外に、図8に示す如く注ぎ口部31にキャップ46が着脱自在に螺合した構成であっても良い。かかる場合には、前記充填具3と同様に注ぎ口部31の注出口6をフィルム蓋で密封するのが好ましい。尚、この場合、注出口6から充填することもできる。
【0029】
また、液体を注ぎ入れ可能な手段としては、図9に示す如く、他方の側縁部13bに切欠43を形成することも可能である。即ち、シート片7,7を内外2層に構成し、外側層に前記切欠43に連続する破断手段(外側層のフィルムにのみミシン目を形成する等)45を形成する。そして、かかる切欠43をきっかけにしてシート片7,7を破断手段45に沿って破断して開口し、該開口から湯や水等を注ぎ入れることも可能である。
【0030】
また、上記実施形態では、一対のシート片から容器本体1の一部を構成しているが、単体のシートを折り曲げても良く、シート片から容器本体1を形成する手段は特に限定されるものではない。しかも、シート片とガセット片とは別体の構成であったが、一枚のシート片を折り曲げてガセット片を構成することも可能である。
【0031】
また、シート片及びガセット片の材質等も適宜設計変更可能であるが、ガスバリア性を有することにより収容された被充填物が酸素等のガスによって変質するおそれがなく、長期保存可能となってレトルト食品用として好ましい。
また、充填、殺菌後の容器(ガスバリア性を有すると否とにかかわらず)を流通させる際には、容器を脱酸素剤と共にガスバリアー性の外装袋に密封することが好ましい。
【0032】
更に、充填具3や注出具5の形状及び材質等についても適宜設計変更可能である。
また、上縁部10及び下縁部11の吊下孔9a,9b,20の個数も特に限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明は、可撓性を有するシート片とガセット片とにより吊り下げ可能な容器本体が形成され、しかも、シート片の上縁部には容器本体内に被充填物を注ぎ入れるための充填具が設けられ、前記シート片の下縁部には被充填物を注ぎ出すための注出具が設けられ、しかも、前記ガセット片は容器本体の内側に折り込まれるように、シート片の一方の側縁部に設けられ、他方の側縁部はガセット片が設けられていないので、容器本体の自立性が良好となり、複数の容器を積み重ねて運搬する必要がなく、運搬時に滑り落ちるという問題も解消できる。
【0034】
しかも、前記シート片に充填具が設けられていることにより、容器本体を吊り下げて使用する際に、はさみ等で容器本体を切除することなく、被充填物を充填具から容易且つ迅速に充填できる。
【0035】
しかも、前記注出具は注出口の先端を閉塞するように一体的に形成され、該注出具は、注出口を連通すべく切断可能な切断手段が設けられている場合には、簡単な構成により注出具を密封できると共に、簡単に注出具を開口させて使用することができる。
【0036】
更に、前記他方の縁部には、吊下手段が設けられている場合には、該掛止手段を介して注出具を上向きにして容器本体を吊り下げることができ、容器本体を保持した状態で注出具を簡単に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す全体斜視図。
【図2】同全体正面図。
【図3】充填具を示す一部断面正面図。
【図4】注出具を示す一部断面正面図。
【図5】注出具を切断した状態を示す斜視図。
【図6】容器本体の上縁部を吊り下げた状態の斜視図。
【図7】複数の容器を台車に積んだ状態の断面図。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す要部正面図。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す正面図。
【図10】従来例を示す概略図。
【符号の説明】
1…容器本体、3…充填具、5…注出具、7…シート片、9a…吊下孔(吊下手段)、9b…吊下孔(吊下手段)、10…上縁部、11…下縁部、12…ガセット片、13a…一方の側縁部、13b…他方の側縁部、20…吊下孔(吊下手段)

Claims (8)

  1. 可撓性を有するシート片(7),(7)とガセット片(12)とにより吊り下げ可能な容器本体(1)が形成され、該容器本体(1)を吊り下げた状態で被充填物である栄養剤等の投与を行う袋状容器であって、
    前記ガセット片(12)は、容器本体(1)の内側に折り込まれるように、シート片(7),(7)の一方の側縁部(13a)にのみ設けられており、
    前記シート片(7),(7)の上縁部(10)に設けられた充填具(3)と、
    前記シート片(7),(7)の下縁部(11)に設けられ被充填物を注ぎ出すための注出具(5)と、
    前記シート片(7),(7)の上縁部(10)で且つガセット片(12)側の端部に設けられ容器本体(1)を傾斜した状態で吊り下げる吊下手段(9a)と
    を有することを特徴とする袋状容器。
  2. 可撓性を有するシート片(7),(7)とガセット片(12)とにより吊り下げ可能な容器本体(1)が形成され、該容器本体(1)を吊り下げた状態で被充填物である栄養剤等の投与を行う袋状容器であって、
    前記ガセット片(12)は、容器本体(1)の内側に折り込まれるように、シート片(7),(7)の一方の側縁部(13a)にのみ設けられており、
    前記シート片(7),(7)の上縁部(10)に設けられた充填具(3)と、
    前記シート片(7),(7)の下縁部(11)に設けられ被充填物を注ぎ出すための注出具(5)と、
    前記シート片(7),(7)の下縁部(11)に設けられ注出具(5)を上向きに吊り下げる吊下手段(20)と
    を有することを特徴とする袋状容器。
  3. 可撓性を有するシート片(7),(7)とガセット片(12)とにより吊り下げ可能な容器本体(1)が形成され、該容器本体(1)を吊り下げた状態で被充填物である栄養剤等の投与を行う袋状容器であって、
    前記ガセット片(12)は、容器本体(1)の内側に折り込まれるように、シート片(7),(7)の一方の側縁部(13a)にのみ設けられており、
    前記シート片(7),(7)の上縁部(10)に設けられた充填具(3)と、
    前記シート片(7),(7)の下縁部(11)に設けられ被充填物を注ぎ出すための注出具(5)と、
    前記シート片(7),(7)の上縁部(10)で且つガセット片(12)側の端部に設けられ容器本体(1)を傾斜した状態で吊り下げる吊下手段(9a)と、
    前記シート片(7),(7)の下縁部(11)に設けられ注出具(5)を上向きに吊り下げる吊下手段(20)と
    を有することを特徴とする袋状容器。
  4. 前記シート片(7),(7)の上縁部(10)の略中央部に設けられ投与を行う際に容器本体(1)を吊り下げる吊下手段(9b)を備え、該吊下手段(9b)が充填具(3)と吊下手段(9a)の間に配置されている請求項1又は3に記載の袋状容器。
  5. 前記充填具(3)の注入口(2)は注出具(5)の注出口(6)よりも大きく形成されている請求項1乃至4の何れかに記載の袋状容器。
  6. 前記注出具(5)は注出口の先端を閉塞するように一体的に形成され、該注出具(5)は注出口を連通すべく切断可能な切断手段が設けられている請求項1乃至の何れかに記載の袋状容器。
  7. 前記注出具(5)は、注ぎ口部(31)と、該注ぎ口部(31)に着脱自在に螺合するキャップ(46)で構成されている請求項1乃至5の何れかに記載の袋状容器。
  8. 前記充填具(3)が、前記シート片(7),(7)の上縁部(10)における袋状にヒートシールされた部分に注入口を形成する破断手段(45)によって構成さ れている請求項1乃至7の何れかに記載の袋状容器。
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