JP2002255199A - 流動食用の注出口付きパウチ - Google Patents

流動食用の注出口付きパウチ

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JP2002255199A
JP2002255199A JP2001053087A JP2001053087A JP2002255199A JP 2002255199 A JP2002255199 A JP 2002255199A JP 2001053087 A JP2001053087 A JP 2001053087A JP 2001053087 A JP2001053087 A JP 2001053087A JP 2002255199 A JP2002255199 A JP 2002255199A
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pouch
spout
film
laminated
liquid food
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JP2001053087A
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Tatsuhiko Iwase
達彦 岩瀬
Shinji Saiki
真司 斎木
Shinichi Mikami
真一 三上
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動食用の注出口付きパウチであって、低コ
ストで包装材料の減量化や減容化が可能で、医療現場で
の使い勝手がよく、衛生面及びガスバリヤー性にも優れ
た注出口付きパウチを提供する。 【解決手段】 注出口付きパウチ100 を、前後の壁面フ
ィルムの両側部の間に側面フィルムを挿入してなるガセ
ット形式で形成し、周囲の四壁面のうち、少なくとも一
壁面を透明でガスバリヤー性を有する積層フィルムで形
成し、その他の壁面を中間層にアルミニウム箔を積層し
た積層フィルムで形成し、下部の端縁部にプラスチック
製の注出口21を接合し、該パウチの上部を、内側の一方
の側部に、流動食の投与後、飲料水等を注入する液体注
入口部8 を形成する非シールの窪み部7 を設けた上部シ
ール部6 でヒートシールし、該窪み部7 を横切るように
開封手段を設け、上部シール部6 内に吊り下げ用の切り
目線による穴11を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動食や経腸栄養
剤などの流動物(以下、流動食という)の投与が必要な
患者等に対して使用される流動食用の注出口付きパウチ
に関し、更に詳しくは、流動食を投与する際、専用の供
給装置などに移し替える必要がなく、そのまま注出口に
供給チューブを連結して患者等に投与することができ、
また、流動食の投与後、飲料水などをそのパウチに設け
られた液体注入口部から注入して、流動食と同様に、衛
生的且つ容易に投与することができ、更に、内容物の保
存性についても一層向上させた注出口付きパウチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、流動食は、缶や紙容器などに密封
包装され、使用の際には、専用の供給容器に移し替えて
患者等に投与されていた。この専用の供給容器は、通
常、プラスチックの成形体による蓋付きの成形容器であ
り、その底部には注出口が形成され、その注出口に所定
長さの供給チューブが取り付けられている。そして、そ
の供給チューブの先端には、更にコネクターを介して、
患者等の鼻から体内に挿入された別の供給チューブが接
続される。
【0003】このような専用の供給容器は、患者等のベ
ッドの傍らに設置されたスタンドの上方に装着される。
そして、看護婦や付添人等は、投与のたびに流動食の容
器を開封し、専用の供給容器に移し替えて患者等に投与
している。
【0004】専用の供給容器を用いる場合の欠点は、専
用の供給容器を必要とすること、流動食を移し替える必
要があること、流動食投与後の専用の供給容器をその都
度洗浄する必要があること、衛生面でも不十分であるこ
と、等々が挙げられる。このような欠点を解消するため
に、近年、流動食入りの容器をそのまま専用の供給容器
としても使用できる使い捨てタイプの注出口付きパウチ
が採用されている。
【0005】このような流動食用の使い捨てタイプの注
出口付きパウチは、例えば、積層フィルムを四方シール
形式などの袋状にヒートシールしてパウチの本体部を形
成し、その下部に流動食を患者等に投与するための注出
口が、また、上部には流動食の投与後、患者等に水分を
供給するための飲料水注入用の注入口が、いずれもプラ
スチックの成形体で形成され、ヒートシールにより取り
付けられ、更に、パウチ上部のヒートシール部には、患
者等のベッドの傍らに設置されるスタンドの上方のフッ
クなどに掛けることができる掛け穴が設けられて形成さ
れている。
【0006】このような注出口付きパウチには、流動食
を投与する際の注出口が既に装着されているので、従来
のようにその都度専用の供給容器に移し替える必要がな
い。更に、注出口に供給チューブを差し込んでそのまま
使用できるので、流動食に雑菌等が混入するおそれがな
く衛生的であると共に、専用の供給容器も不要になるの
で、従来面倒であった専用の供給容器の洗浄作業を省略
することができるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
注出口付きパウチの製造に際しては、プラスチックの成
形体である注出口と注入口のパウチへの取り付けを高度
なヒートシール技術によって行う必要があるので、この
ような取り付け工程が複数あることは、生産性を低下さ
せ、且つ、コストアップの原因になるという問題があ
る。更に、飲料水注入用の注入口は、パウチ内に飲料水
を注入しやしすいように、比較的大きな形状に形成され
るため、材料費を押し上げる原因にもなると同時に、包
装容器全般における包装材料の減量化や減容化への取り
組みの要請にも相反することになっている。
【0008】また、注出口付きパウチの本体部を形成す
る積層フィルムには、流動食など内容物を患者等に投与
する際、内容物の残量を見やすくするため、透明な積層
フィルムが用いられており、内容物の保存性を高めるた
めガスバリヤー性を付与する場合でも、透明性を維持す
るため、通常、中間層にエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物(以下、EVOH)フィルムを積層した積層フ
ィルムが用いられていた。このような積層フィルムを用
いることにより、パウチのガスバリヤー性を向上させる
ことはできるが、例えば、中間層にアルミニウム箔を積
層した積層フィルムを用いた場合と比較すると十分では
なく、更にパウチのガスバリヤー性を向上させる要望が
あった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
主に医療機関で入院患者等に流動食を投与するために使
用される注出口付きパウチにおいて、コストメリットが
あり、包装材料の減量化や減容化への取り組みにも応え
ることができ、且つ、医療現場での使い勝手がよく、衛
生面にも優れると共に、ガスバリヤー性にも一層優れた
流動食用の注出口付きパウチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、流動食を患者等に投与するために用いら
れる積層フィルム製のパウチであって、該パウチが、前
後2面の壁面フィルムの両側の側部の間に、側面フィル
ムを内側に折り返して挿入し、両側端縁部をヒートシー
ルしてなるガセット部を有する形式で形成され、該パウ
チの前後左右の四つの壁面のうち、少なくとも一つの壁
面が透明な積層フィルムで形成され、その他の壁面が中
間層にアルミニウム箔が積層された積層フィルムで形成
されると共に、該パウチの下部の端縁部にプラスチック
の成形体よりなる注出口が取り付けられ、また、該パウ
チの上部をヒートシールする上部シール部が、その内側
の少なくとも左右いずれか一方のコーナー部に液体注入
口部を形成するための非シールの窪み部が、ガセット部
の側面フィルムの折り込み幅よりも広い幅で設けられた
シールパターンでヒートシールされ、且つ、該液体注入
口部を開封するための開封手段が、該非シールの窪み部
を横切るように設けられ、更に、該上部シール部の領域
内に該パウチを吊り下げるための穴が設けられているこ
とを特徴とする注出口付きパウチからなる。
【0011】上記パウチを吊り下げるための穴は、通
常、パウチに充填された流動食を患者等に投与する際、
ベッドの傍らに設置されたスタンドの上方に設けられた
フックなどに穴を通してパウチを吊り下げて使用される
ため、フックに通してパウチを吊り下げられる穴であれ
ば、その形状は何でもよい。只、吊り下げ強度の点で
は、円形や馬蹄形などのように上部に丸みを有する形状
が好ましい。このような穴は全周が打ち抜かれた打ち抜
き穴でもよく、また、一部に繋ぎ部が設けられた切り目
線による穴であってもよい。
【0012】また、上記液体注入口部を開封するための
開封手段は、(イ)印刷などによる開封指示線を設け
て、その部分を鋏などで切り取るようにした手段、
(ロ)パウチの外周のヒートシール部に設けられたノッ
チを開封開始位置として引き裂く手段、(ハ)一定方向
の開封を容易に行うために易引き裂き性フィルム、例え
ば一軸延伸フィルムをその延伸方向と開封時の引き裂き
方向とが一致するように積層した積層フィルムをパウチ
に用いて引き裂く手段、(ニ)レーザー光照射加工によ
って形成されたハーフカット線に沿って引き裂く手段、
(ホ)機械的方法によって細長くて小さな傷痕群をパウ
チ端部に形成し、その傷痕群を起点として容易に引き裂
けるようにした手段、等々の各開封手段を選択、または
適宜組み合わせて採用することができる。
【0013】上記開封指示線は、点線、破線、実線など
の線のほか、文字、記号など何で表示してもよく、印刷
などにより容易に設けることができる。また、上記ノッ
チは、通常、一字形やV字形のノッチが多用されている
が、その形状に制限はなく、引き裂き方向に向かって尖
った部分を有する形状であれば何でもよい。ハーフカッ
ト線についても連続する線状のハーフカット線に限ら
ず、ミシン目状などの断続的なハーフカット線であって
もよい。このようなハーフカット線は、1本でもよい
が、引き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハー
フカット線の両側に各1本、または各2本など複数のハ
ーフカット線を平行、または中心のハーフカット線に収
斂する形状などに設けることもできる。
【0014】この発明によれば、流動食を注出した後の
パウチ内に飲料水などの液体を注入する液体注入口部
を、該パウチの上部シール部のシールパターンと液体注
入口部を開封するための開封手段とで形成できるので、
従来のようなプラスチック成形体の注入口が不要とな
る。しかも、注出口から流動食を患者等に投与した後、
液体注入口部から飲料水などの液体を注入する際には、
前記上部シール部の内側に設けられた非シールの窪み部
の幅が、その部分のガセット部の折り込み幅よりも広く
なるように設けられているので、液体注入口部を前記開
封手段で開封し、ガセット部の側面フィルムを外側に引
き出すことにより、一層大きな液体注入口部を容易に開
口させることができる。従って、飲料水などの注入も容
易であり、また、飲料水などを注入した後は、液体注入
口部の前記引き出した側面フィルムを、再度、内側に折
り返すように押し込んで畳み込むことにより、側面フィ
ルムの折りくせと、両側の壁面フィルムを含めたパウチ
の積層フィルムの剛性、および液体注入口部の左右両側
のヒートシール部による偏平な折り畳み形状の維持に対
する補助作用、それに内容物の重量などの相乗効果でパ
ウチを吊り下げた状態で液体注入口部を閉じた状態に保
持することができるので、雑菌等の混入を防ぐことがで
き、流動食と同様に、衛生的に飲料水などを患者等に投
与することができる。
【0015】また、パウチの本体部が、前後2面の壁面
フィルムの両側の側部の間に、側面フィルムを内側に折
り返して挿入し、両側端縁部をヒートシールしてなるガ
セット部を有する形式で形成され、且つ、該パウチの前
後左右の四つの壁面のうち、少なくとも一つの壁面が透
明な積層フィルムで形成され、その他の壁面が中間層に
アルミニウム箔が積層された積層フィルムで形成されて
いるので、容量の割にコンパクトに包装することがで
き、内容物充填後のパウチは、胴部が角筒状となり形態
安定性に優れると共に、内容物を患者等に投与する際、
少なくとも一つの壁面が透明な積層フィルムで形成され
ているので、内容物の残量も一目で分かる。更に、その
透明な積層フィルムに、例えば、中間層にEVOHフィ
ルムが積層された透明な積層フィルムを用いて、四つの
壁面のうち、面積の小さい側面の一方を形成することに
より、残りの三つの壁面を中間層にアルミニウム箔が積
層された積層フィルムで形成することができるので、従
来の全面が、中間層にEVOHフィルムが積層された透
明な積層フィルムで形成されたパウチと比較して、ガス
バリヤー性を大幅に向上させることができる。従って、
本発明の注出口付きパウチは、コストメリットに優れ、
包装材料の減量化や減容化への取り組みの要請にも応え
ることができる。また、医療現場での使い勝手がよく、
衛生面にも優れており、更に、ガスバリヤー性、この場
合、流動食の保存性にも一層優れている。
【0016】請求項2に記載した発明は、前記パウチを
吊り下げるための穴が、一部に繋ぎ部が設けられた切り
目線による穴で設けられていることを特徴とする請求項
1記載の注出口付きパウチである。
【0017】前記パウチを吊り下げるための穴は、先に
説明したように、全周が打ち抜かれた打ち抜き穴でもよ
く、また、一部に繋ぎ部が設けられた切り目線による穴
でもよい。只、全周が打ち抜かれた打ち抜き穴の場合
は、穴の存在が分かりやすい反面、打ち抜き工程で抜き
カスが発生するため、その除去装置が必要となり、設備
費が上昇し、また、誤ってパウチに抜きカスが混入する
おそれもある。
【0018】従って、前記のような構成を採ることによ
り、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、
打ち抜き工程で抜きカスが発生しないため、その除去装
置が不要であり、打ち抜き装置を簡略化でき、製造コス
トを低減することができる。また、抜きカスの混入のお
それもないため、安全性、衛生性の向上と共に、品質管
理が容易になり、生産性も向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明の注出口
付きパウチの一実施例の構成を示す正面図である。図2
は、図1に示した注出口付きパウチの内容物充填後の形
状を示す斜視図である。図3は、本発明の注出口付きパ
ウチに取り付ける注出口の一例の説明図であり、(イ)
は注出口の正面図、(ロ)は注出口に供給チューブを連
結する方法を説明する断面図であり、(a)は連結前、
(b)は連結後の断面図である。
【0020】図1、図2に示した注出口付きパウチ10
0は、その本体部が、前後2面の壁面フィルム1、1′
の両側の側部の間に、側面フィルムを内側に折り返して
それぞれ側面フィルム折り返し部3、3′まで挿入し、
両側の端縁部を側部シール部2、2でヒートシールして
なるガセット部4、4′を有するガセットパウチ形式で
形成され、下部の端縁部を底部シール部5でヒートシー
ルする際、その中央部の両側のフィルムの間に、プラス
チックの成形体よりなる注出口21をその接着基部25
を挿入して熱接着により接合し、また、上部の端縁部
は、図において左側のコーナー部の内側に液体注入口部
8を形成するための非シールの窪み部7を、その幅がガ
セット部4′の折り込み幅よりも広くなるように調整し
て設けたシールパターンの上部シール部6でヒートシー
ルすると共に、液体注入口部8を開封するための開封手
段として、開封指示線9およびノッチ10を非シールの
窪み部7を横切るように設け、更に、上部シール部6の
領域内の中央部に、パウチ100を吊り下げて使用する
ための逆U字状の切り目線による穴11を設けて構成し
たものである。
【0021】尚、上記注出口付きパウチ100は、前後
2面の壁面フィルムと両側の側面フィルムのうち、側面
フィルムの一方(図1、図2において左側の側面フィル
ム12)のみに中間層にEVOHフィルムを積層した透
明な積層フィルムを用いて内容物の残量を見られるよう
にし、もう一方の側面フィルムと前後の壁面フィルム
1、1′には、ガスバリヤー性を一層高めるため、中間
層にアルミニウム箔を積層した積層フィルムを用いて構
成したものである。
【0022】上記注出口付きパウチ100において、ガ
セット部4、4を形成するために内側に折り返して挿入
された側面フィルムの上下外側の端縁部4箇所のうち、
少なくとも非シールの窪み部7を設けたコーナー以外の
3箇所の端縁部には、それぞれ側面フィルム切り欠き部
13を設けることが好ましく、それによりこの部分の両
側の壁面フィルム1、1′の内面同士が熱接着されるた
め、内容物充填後のパウチの形態が安定化され外観を向
上させることができる。また、非シールの窪み部7を設
けたコーナーの端縁部についても、上部シール部の端縁
部を必要なだけ広く形成することにより、その部分に側
面フィルム切り欠き部を設けることができ、それにより
パウチの外観を更に向上させることができる。
【0023】底部シール部5のシールパターンは、所定
幅のフラットなシールパターンでもよいが、図示したよ
うに両側が高く、注出口21の取り付け位置に向かって
低くなるシールパターンが、内容物を注出する際、残留
量を少なくできる点で好ましい。そして、底部シール部
5のヒートシールに際しては、安定したシールを行うた
め、注出口21の接合部を含むその近辺と両側とを分割
して別々にヒートシールすることができる。
【0024】注出口21の形状は、特に限定はされない
が、例えば、図3に示したような構成の注出口21を好
適に使用することができる。即ち、図3の(イ)に示し
た注出口21は、中心の筒部24の上部にパウチに接合
するための接着基部25が設けられ、その下に主となる
フランジ26が設けられ、更にその下に搬送などに利用
する副となるフランジ26a 、26b が適宜の間隔をあ
けて設けられ、下部にキャップ23を装着するための螺
旋状突起27が設けられた構成である。尚、図では筒部
24の下端に注出口シール材22が接合され封止された
形態で示したが、パウチへの内容物(流動食)の充填を
注出口21から行う場合は、注出口シール材22は、流
動食の充填後に熱接着により接合される。
【0025】このような構成を採ることにより、注出口
付きパウチ100は、その本体部が両側部にガセット部
4、4を有する形式で形成されているので、内容量の割
にコンパクトに包装することができ、且つ、内容物充填
後のパウチが角筒状に広がり形態安定性に優れるので、
外観を向上させることができる。
【0026】そして、注出口付きパウチ100に充填さ
れた流動食を使用する際には、注出口21に装着された
キャップ23を外し、図3の(ロ)の(a)、(b)に
示すように、患者等の体内に先端部が挿入された供給チ
ューブTの他端に取り付けられた連結具Cを注出口21
の先端部に差し込むことにより、その突き刺し突起29
で注出口シール材22が突き破られ、リング状突起28
で注出口21に固定されると共に、突き刺し突起29に
設けられた切り欠き部30から流動食が供給チューブT
内に流出し、患者等に投与される。
【0027】このように供給チューブTが連結された注
出口付きパウチ100を、前記吊り下げ用の切り目線に
よる穴11を利用して、スタンドなどの吊り下げ用治具
(フックなど)に吊り下げることにより、注出口21が
最下方に位置するようになるので、患者等に流動食を最
後までスムーズに注出投与することができる。
【0028】また、流動食を投与し終わった後、注出口
付きパウチ100を利用して患者等に飲料水などの液体
を投与する場合には、パウチ上部のコーナー部に形成さ
れた上部シール部6の非シールの窪み部7の上部を、ノ
ッチ10を始点として開封指示線9に沿って引き裂いて
開封することにより、折り込まれた側面フィルムを容易
に外側に引き出して液体注入口部8を大きく開口させる
ことができるので、飲料水などの注入作業を容易に行う
ことができる。
【0029】そして、飲料水などの注入後は、外側に引
き出した側面フィルムを元のように内側に折り返して畳
み込み、液体注入口部8を閉じることにより、側面フィ
ルムの折りくせと、両側の壁面フィルムを含めたパウチ
の積層フィルムの剛性、および液体注入口部の左右両側
のヒートシール部による偏平な折り畳み形状の維持に対
する補助作用、それに内容物の重量などの相乗効果によ
り、注出口付きパウチ100を吊り下げた状態で液体注
入口部8が閉じた状態に保持されるので、雑菌などの混
入を防ぐことができ、流動食と同様に、衛生的且つスム
ーズに飲料水などを患者等に投与することができる。ま
た、注出口付きパウチ100の吊り下げ用の穴が、前記
切り目線による穴11で形成されているので、その打ち
抜き工程で抜きカスを発生することもなく、品質管理が
容易で生産性を向上させることができる。以上のよう
に、本発明の注出口付きパウチ100は、従来のような
プラスチック成形体の注入口を必要とせず、コストメリ
ットに優れ、包装材料の減量化や減容化への取り組みの
要請にも応えることができ、更に、医療現場での使い勝
手がよく、衛生面にも優れ、更に、ガスバリヤー性にも
一層優れている。
【0030】次に、本発明の注出口付きパウチに用いる
積層フィルムについて説明する。本発明の注出口付きパ
ウチは、通常、流動食を密封包装した後、加圧加熱殺菌
処理が施される。従って、基本的にこれに対応する安全
性、衛生性、耐熱性が必要であり、更に、内容物の保存
性を高めるための優れたガスバリヤー性、および内容物
を注出する際、残量を視認するための透明性が求められ
る。これらの要求を満たすため、本発明の注出口付きパ
ウチは、その本体部を、前後2面の壁面フィルムの両側
の側部の間に、側面フィルムを内側に折り返して挿入
し、両側端縁部をヒートシールしてなるガセット部を有
する形式で形成し、前後左右の四つの壁面のうち、少な
くとも一つの壁面を透明な積層フィルムで形成し、その
他の壁面を中間層にアルミニウム箔が積層された積層フ
ィルムで形成するようにしたものである。
【0031】従って、本発明の注出口付きパウチに用い
る積層フィルムは、(1)ガスバリヤー性が高く、透明
性を必要としない積層フィルム、即ち、中間層にアルミ
ニウム箔が積層された積層フィルムと、(2)透明で且
つガスバリヤー性に優れた積層フィルムの二種類に分け
られ、好ましく使用できる積層フィルムの代表的な構成
例としてそれぞれ下記のような構成が挙げられる。
【0032】(1)中間層にアルミニウム箔が積層され
た積層フィルムの構成 PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/ア
ルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/
ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) PETフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シー
ラント層) (2)透明で且つガスバリヤー性に優れた積層フィルム
の構成 PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/E
VOHフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) PETフィルム/接着剤/(シリカまたはアルミナ蒸
着層)ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラ
ント層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0033】上記構成において、PETフィルムは2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ONフィル
ムは2軸延伸ナイロンフィルム、PPフィルムはポリプ
ロピレンフィルム、CPPフィルムは無延伸ポリプロピ
レンフィルム、EVOHフィルムは、先に記載したよう
に、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、
(シリカまたはアルミナ蒸着層)ONフィルムはシリカ
またはアルミナを蒸着した2軸延伸ナイロンフィルムを
指すものである。また、各フィルム層の間の接着剤は、
通常、その積層をドライラミネーション法で行うため、
2液硬化型ポリウレタン系接着剤など公知のドライラミ
ネーション用接着剤を用いることができる。
【0034】前記PETフィルムやONフィルムは、基
材フィルムとして作用し、パウチに機械的強度のほか耐
熱性、印刷適性などを付与する。また、中間層のアルミ
ニウム箔、EVOHフィルム、(シリカまたはアルミナ
蒸着層)ONフィルムは、主にパウチのガスバリヤー性
を向上させるために積層される。一軸延伸PPフィルム
は、本発明の注出口付きパウチでは、その延伸方向がパ
ウチの液体注入口部8を開封するための開封指示線9の
方向と一致するように積層することにより、液体注入口
部8を開封する際、開封指示線9に沿って容易に引き裂
いて開封できるようになる。
【0035】そして、最内層のCPPフィルムは、ヒー
トシール用のシーラント層として作用すると共に、耐熱
性、低臭性に優れるので、本発明のような内容物の充
填、密封後に、パウチごと加圧加熱殺菌される流動食用
のパウチには好ましく用いられる。尚、上述した各フィ
ルム材と同様な作用効果を有するものであれば、前記の
積層構成に限定されるものではなく、適宜変更して使用
することができる。
【0036】次に、本発明の注出口付きパウチの製造方
法について説明する。本発明の注出口付きパウチは、ガ
セット形式のパウチを応用した形態であり、特に前後の
壁面フィルムと左右の側面フィルムとに、それぞれ別々
に切り離された積層フィルムが用いられていることか
ら、例えば、従来のスタンディングパウチ用の製袋機で
2列突き合わせ製袋が可能な製袋機を、1列製袋に使用
する方法で、また、これに以下のような加工装置を適宜
付加することにより容易に製造することができる。
【0037】即ち、前記図1、図2に示した注出口付き
パウチ100で説明すると、パウチ100の胴部は、上
記2列突き合わせ製袋機の両側の底面フィルム折り込み
加工部を利用して、両側のガセット部4、4′の側面フ
ィルムを折り込んで、それぞれ必要箇所に側面フィルム
切り欠き部13を設けた後、前後の壁面フィルム1、
1′の側部の間に挿入し、両側の端縁部を側部シール部
2、2でヒートシールすることにより、両側にガセット
部4、4′を有する形状に形成することができる。
【0038】只、この方法の場合は、製袋機におけるパ
ウチ100の流れ方向が縦方向になるため、例えば、パ
ウチ100の上下のヒートシール部のうち、上部シール
部6のヒートシールと、その領域内に設ける切り目線に
よる穴11の加工、およびノッチ10の加工を、それぞ
れヒートシール装置のシールヘッドの変更と、打ち抜き
装置の追加により、製袋とインラインで行い、注出口2
1の取り付けと底部シール部5のヒートシールは、パウ
チ100を個々の寸法にカットした後、専用のヒートシ
ール装置を用意して、製袋とはオフラインで加工するこ
とが好ましい。むしろそれにより技術的に難度の高い注
出口21の熱接着を確実に安定して行うことができる。
【0039】また、液体注入口部8を開封するための開
封指示線9は、これを印刷で形成する場合は、パウチ本
体の印刷と同時に印刷できるので特に追加装置を必要と
しないが、これと組み合わせてノッチ10のほかに、ハ
ーフカット線などを設ける場合は、それを加工するため
のレーザー光照射装置などを適宜追加して加工すること
ができる。注出口21は、パウチ壁面の積層フィルムの
間にその接着基部25を挿入し、熱接着により取り付け
るため、積層フィルムのシーラント層と良好に熱接着で
きるポリプロピレンを射出成形して作製することが好ま
しい。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。 (実施例1)図1に示した構成の注出口付きパウチを、
その前後2面の壁面フィルムに下記の構成の中間層にア
ルミニウム箔が積層された積層フィルムを用い、両側の
側部の側面フィルムには下記の構成の中間層にEVOH
フィルムが積層された透明な積層フィルムを用いて、パ
ウチの各部の寸法を下記の寸法として実施例1の注出口
付きパウチを作製した。尚、注出口21には、図3に示
した形状のポリプロピレン製の成形体を用い、パウチ本
体の製袋後、オフラインでパウチ下部の中央部に熱接着
して取り付けた。また、液体注入口部8の開封指示線9
は、積層フィルムの最外層のPETフィルムの内面に、
予めパウチの絵柄と同時に印刷して形成し、吊り下げ用
の切り目線による穴11は、上部シール部6の領域内の
中央部に製袋の際、インラインで加工して形成した。
【0041】〔前後の壁面フィルムの構成〕 PETフィルム(厚さ12μm)/接着剤/ONフィル
ム(厚さ15μm)/接着剤/アルミニウム箔(厚さ9
μm)/接着剤/CPPフィルム(厚さ80μm) 〔側面フィルムの構成〕 PETフィルム(厚さ12μm)/接着剤/ONフィル
ム(厚さ15μm)/接着剤/EVOHフィルム(厚さ
15μm)/接着剤/CPPフィルム(厚さ80μm)
【0042】〔パウチの各部の寸法〕パウチの外寸を幅
100mm、長さ170mmとし、両側のガセット部の
折り込み幅を36mm、両側の側部シール部のシール幅
を6mmとし、また、上部シール部の内側のコーナー部
に設けた非シールの窪み部の幅は、ガセット部の折り込
み幅(36mm)よりも広くなるようにパウチの側部の
端から40mmの幅とした。
【0043】(実施例2)前記実施例1の注出口付きパ
ウチの構成において、前後2面の壁面フィルムと、左右
両側の側面フィルムのうち一方の側面フィルムに前記中
間層にアルミニウム箔が積層された積層フィルムを用
い、もう一方の側面フィルムのみに前記中間層にEVO
Hフィルムが積層された透明な積層フィルムを用いたほ
かは、総て実施例1と同様に加工して実施例2の注出口
付きパウチを作製した。
【0044】(比較例1)前記実施例1の注出口付きパ
ウチの構成において、前後2面の壁面フィルムと左右両
側の側面フィルムの全部に前記中間層にEVOHフィル
ムが積層された透明な積層フィルムを用いたほかは、総
て実施例1と同様に加工して比較例1の注出口付きパウ
チを作製した。
【0045】以上のように作製した実施例1、2および
比較例1の注出口付きパウチについて、ガスバリヤー性
を評価するため、それぞれパウチ1個当たりの酸素透過
度と水蒸気透過度を測定し、その結果を表1に示した。
尚、酸素透過度の測定は、酸素透過度測定装置(MOC
ON OXTRAN2/20 モダンコントロール社
製)を用い、23℃、60%RHの条件で測定し、水蒸
気透過度の測定は、水蒸気透過度測定装置(PERMA
TRAN 3/31 モダンコントロール社製)を用
い、23℃、90%RHの条件で測定した。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示した結果から明らかなように、比
較例1の注出口付きパウチ(パウチの積層フィルムの構
成は現行品に相当)に対して、実施例1の注出口付きパ
ウチでは、酸素透過度を25%、水蒸気透過度を20%
向上させることができ、実施例2の注出口付きパウチで
は、酸素透過度を37.5%、水蒸気透過度を40%向
上させることができた。
【0048】また、ガスバリヤー性以外の性能について
も確かめるため、実施例1、2の注出口付きパウチを用
いて以下の実用テストを行った。実施例1、2の注出口
付きパウチ100に流動食を注出口21から充填機によ
って充填した後、注出口21の開口部にPETフィル
ム、アルミニウム箔、CPPフィルムを順に積層した注
出口シール材22をヒートシールして封止した。その
後、120℃、30分の条件で加圧加熱殺菌し、更に、
注出口21にキャップ23を装着して流動食充填済みの
注出口付きパウチ100とした。上記流動食充填済みの
注出口付きパウチ100を用いて、流動食の注出口21
からの注出、流動食の注出後の空パウチへの液体注入口
部8からの飲料水の注入、そして、液体注入口部8の再
閉鎖、飲料水の注出などを病院での使用時と同様に行っ
たところ、流動食の注出口21からの注出機能、流動食
注出後の液体注入口部8の開口性および飲料水注入の容
易性、液体注入口部8の再閉鎖性などいずれも問題なく
良好に使用することができた。
【0049】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、流動食を患者等に投与するために用いられる積
層フィルム製の注出口付きパウチであって、該パウチ
が、前後2面の壁面フィルムの両側の側部の間に、側面
フィルムを内側に折り返して挿入し、両側端縁部をヒー
トシールしてなるガセット部を有する形式で形成され、
該パウチの前後左右の四つの壁面のうち、少なくとも一
つの壁面が透明な積層フィルムで形成され、その他の壁
面が中間層にアルミニウム箔が積層された積層フィルム
で形成されると共に、該パウチの下部の端縁部にプラス
チックの成形体よりなる注出口が取り付けられ、また、
該パウチの上部をヒートシールする上部シール部が、そ
の内側の少なくとも左右いずれか一方のコーナー部に液
体注入口部を形成するための非シールの窪み部が、ガセ
ット部の側面フィルムの折り込み幅よりも広い幅で設け
られたシールパターンでヒートシールされ、且つ、該液
体注入口部を開封するための開封手段が、該非シールの
窪み部を横切るように設けられ、更に、該上部シール部
の領域内に該パウチを吊り下げるための穴が設けられて
構成されている。
【0050】従って、パウチの少なくとも一つの壁面に
用いる透明な積層フィルムに、例えば、中間層にEVO
Hフィルムなどが積層されたガスバリヤー性と透明性と
を兼ね備えた積層フィルムを用い、且つ、その積層フィ
ルムを面積の小さい側面フィルムに用い、その他の壁面
に高度のガスバリヤー性を有する中間層にアルミニウム
箔が積層された積層フィルムを用いてパウチを形成する
ことにより、従来の全面が中間層にEVOHフィルムな
どが積層された透明な積層フィルムで形成されたパウチ
と比較して、内容物注出時の残量の視認性を維持しつ
つ、パウチのガスバリヤー性、即ち、流動食の保存性を
向上させることができる。また、パウチがガセットパウ
チ形式であるため、容量の割にコンパクトに包装するこ
とができ、形態安定性がよく外観にも優れている。そし
て、流動食の使用時には、専用の供給容器に移し替える
必要がなく、そのまま注出口に供給チューブを連結し
て、スタンドなどのフックに吊り下げて流動食を患者等
に投与することができる。患者等に流動食を投与した
後、そのパウチを利用して飲料水を投与する際にも、パ
ウチ上部の液体注入口部を大きく開口させることができ
るので、飲料水の注入が容易であり、また、飲料水の注
入後、液体注入口部を容易に再閉鎖することができるの
で、雑菌等の混入を防ぐことができ、流動食と同様に、
簡単な操作で衛生的に飲料水を患者等に投与することが
できる。従って、従来のようなプラスチックの成形体に
よる注入口が不要となり、コストメリットに優れ、包装
材料の減量化や減容化への取り組みの要請にも応えるこ
とができ、医療現場での使い勝手がよく、衛生面にも優
れると共に、ガスバリヤー性、即ち、内容物の保存性に
も優れた注出口付きパウチを生産性よく提供できる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出口付きパウチの一実施例の構成を
示す正面図である。
【図2】図1に示した注出口付きパウチの内容物充填後
の形状を示す斜視図である。
【図3】本発明の注出口付きパウチに取り付ける注出口
の一例の説明図であり、(イ)は注出口の正面図、
(ロ)は注出口に供給チューブを連結する方法を説明す
る断面図である。
【符号の説明】
1、1′壁面フィルム 2 側部シール部 3、3′側面フィルム折り返し部 4、4′ガセット部 5 底部シール部 6 上部シール部 7 非シールの窪み部 8 液体注入口部 9 開封指示線 10 ノッチ 11 切り目線による穴 12 側面フィルム 13 側面フィルム切り欠き部 21 注出口 22 注出口シール材 23 キャップ 24 筒部 25 接着基部 26、26a 、26b フランジ 27 螺旋状突起 28 リング状突起 29 突き刺し突起 30 切り欠き部 T 供給チューブ C 連結具 100 注出口付きパウチ
フロントページの続き (72)発明者 三上 真一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA13 BA17 BA29 BA30 BA36 BA55 BB03 BC01 BC08 BC18 EA01 EA04 EA08 EA18 FA04 FA05 HA06 HB03 HH10 HL05 HN06 HN65 HP01 HP02 HP05 HR01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動食を患者等に投与するために用いられ
    る積層フィルム製のパウチであって、該パウチが、前後
    2面の壁面フィルムの両側の側部の間に、側面フィルム
    を内側に折り返して挿入し、両側端縁部をヒートシール
    してなるガセット部を有する形式で形成され、該パウチ
    の前後左右の四つの壁面のうち、少なくとも一つの壁面
    が透明な積層フィルムで形成され、その他の壁面が中間
    層にアルミニウム箔が積層された積層フィルムで形成さ
    れると共に、該パウチの下部の端縁部にプラスチックの
    成形体よりなる注出口が取り付けられ、また、該パウチ
    の上部をヒートシールする上部シール部が、その内側の
    少なくとも左右いずれか一方のコーナー部に液体注入口
    部を形成するための非シールの窪み部が、ガセット部の
    側面フィルムの折り込み幅よりも広い幅で設けられたシ
    ールパターンでヒートシールされ、且つ、該液体注入口
    部を開封するための開封手段が、該非シールの窪み部を
    横切るように設けられ、更に、該上部シール部の領域内
    に該パウチを吊り下げるための穴が設けられていること
    を特徴とする注出口付きパウチ。
  2. 【請求項2】前記パウチを吊り下げるための穴が、一部
    に繋ぎ部が設けられた切り目線による穴で設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の注出口付きパウチ。
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